JP6381903B2 - 機械式駐車装置の制御装置、機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の制御方法 - Google Patents
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このような機械式駐車装置では、利用者がパレットの呼出操作を行うことで、格納階から乗入階へパレットが移動する。パレットが乗入階へ到着すると、乗入階の入出庫扉が開き、利用者による乗入階への出入りが可能となる。しかし、利用者が、車両の入庫又は出庫の作業を実施しないまま、乗入階の入出庫扉が開いた状態で放置される場合がある。
機械式駐車装置に車両を入庫又は出庫させる入出庫予約の入力を受け付けた場合、例えば、パレットといった搬送機が格納部から乗入部へ呼び出される。入出庫予約は、例えば、機械式駐車装置に対する操作が利用者によって入力される共用の操作盤を介して入力される。
そして、表示指示手段によって、所定時間に達するまでの時間を複数の利用者が視認可能な共用の画像表示手段に表示させる。
また、上記第一態様では、前記延長指示は、利用者が所持するリモコン送信機から行うことが可能とされていることが好ましい。
また、上記第一態様では、前記取消指示は、利用者が所持するリモコン送信機から行うことが可能とされていることが好ましい。
さらに、入出庫口4に向かって右側に操作盤22が設けられている。
利用者検知部47は、例えば人感センサであり、利用者や車両2が操作盤22の正面に停止したことを検知し、後述するようにLF送信アンテナ46にリモコン照合信号SDを送信させるトリガー信号を発信する。
リモコン送信機50には、その本体ケース51の片面に、認証ボタン52と、起動ボタン(呼出ボタン)53と、扉開ボタン54と、送信ランプ55とが設けられるとともに、操作盤22の蓋34の施錠を解錠可能な機械式キー56が付属している。機械式キー56は、例えば本体ケース51の内部に抜き差し可能に内蔵され、図示しないロックボタンを押すことによって本体ケース51から抜き取ることができる。この機械式キー56を操作盤22のキーシリンダ38aに差し込んで捻ることにより、施錠部38の施錠を手動で解錠し、操作盤22の蓋34を開けることができる。
主制御装置70は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記録媒体等に記録されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。
また、本実施形態では、立駐制御装置30が2基、出庫順序表示器49、出庫予約盤22B、入庫予約盤22Cを各々1台としているが、この数量に限定されるものではない。
操作取消部80は、パレット18が車両格納棚17から乗入階7へ呼び出されてから所定時間経過後に入出庫操作の取り消しを行う。以下の説明において、この所定時間を操作取消時間という。操作取消時間は、例えば3分である。
また、操作取消部80は、利用者による入出庫予約を取り消す取消操作の入力を出庫予約盤22B又は入庫予約盤22Cが受け付けた場合、操作取消時間の経過を待たずに入出庫予約を取り消す。
そして、立駐制御装置30は、操作盤22への利用者からのリモコン送信機50等を介した各種入力に応じて入出庫扉4aの開閉等の制御を行う。
例えば、利用者が出庫のためにパレット18を乗入階7へ呼び出したにもかかわらず、操作取消時間内に入出庫扉4aを開けない場合等に、操作取消処理が行われ、呼び出したパレット18は車両格納棚17へ戻される。一方、例えば、操作取消時間内に利用者によって入出庫扉4aが開かれると、操作取消処理は行われない。
これにより、利用者は、出庫順番表示機49に表示される情報を確認することで、何時までに車両2を入出庫させる必要があるのかを容易に認識できる。従って、主制御装置70は、操作取消処理を、より利用者にとって利便性の高いものにできる。
また、号機決定部74は、出庫号機と共に、受け付けた出庫予約の予約順番(以下「出庫順番」という。)を決定する。
また、出庫順番表示器49に操作取消時間のカウントダウンが表示される(S304)。
ステップ406で肯定判定とされた場合、操作取消時間が経過した出庫予約は自動的に取り消され、出庫順番が一つ繰り上げられて出庫順番表示機49に表示される(S306)。また、乗入階7へ移動した実パレットは車両格納棚17へ再び自動的に格納される(S510)。なお、このように、自動的に格納されることを以下の説明で「自動格納」という。
このような場合、利用者は出庫予約盤22Bに対する認証を操作取消時間内に再び行う(S108)。出庫予約盤22Bは、認証に成功すると、ディスプレイ画面41Bに「延長」及び「キャンセル」の画像を表示する(S206)。
そして、利用者は、入出庫口4へ移動し(S114)、入出庫口4に到着すると、操作取消時間内に操作盤22に対して認証操作を行う(S404)。
なお、ステップ104,106における利用者の動作は一例であり、利用者が介護者と同伴している場合等、入出庫口4への移動に時間を要する場合には、出庫予約と共に延長操作が行われてもよい。
リモコン送信機50を用いた延長操作は、リモコン送信機50の例えば起動ボタン53を押圧することで行われる。起動ボタン53が押圧されたことによって、出庫順番表示機49によって出庫順番の先頭として表示されている出庫予約のカウントダウン表示の値が延長される(S308)。
なお、リモコン送信機50を用いた認証操作及び延長操作を行うために押圧されるボタンは、上記のボタンに限られず、他のボタンであってもよい。
リモコン送信機50を用いた取消操作は、リモコン送信機50の例えば扉開ボタン54を押圧することで行われる。扉開ボタン54が押圧されたことによって、出庫予約が取り消され、出庫順番が一つ繰り上げられて出庫順番表示機49に表示される(S306)。また、乗入階7へ移動した実パレットは車両格納棚17へ自動格納される(S510)。
なお、リモコン送信機50を用いた取消操作を行うために押圧されるボタンは、上記の扉開ボタン54に限られず、他のボタンであってもよい。
図17(B)は、実パレットが乗入階7に到着した場合に、表示される画像である。
図17(D1)は、カウントダウンの表示がされている状態であり、一例として、「115 格納180秒」と表示される。なお、時間の経過とともに、図17(D1)に示される秒数の値は小さくなる。図17(D2)は、取消操作が行われた状態であり、利用者番号「115 キャンセル」と表示されるとともに、「取消」の右横欄に取消操作が行われた利用者番号「115」が表示される。これにより、取消操作を行った利用者は、自身の出庫予約が取り消されたことを確認できる。図17(D3)は、次の利用者番号「216」の出庫起動の準備中であることを示す。
なお、取消操作が行われた利用者番号は、所定時間表示された後に、消去される。また、取消操作が行われた利用者番号が表示されている間に、再び出庫操作が行われた場合、表示されている利用者番号は消去される。
より具体的には、出庫取消情報は、登録された携帯端末装置のメールアドレスに自動送信される。また、出庫取消情報は、出庫予約の対象とされていた車両2が自動格納されたことや、自動格納された時間等である。
図17(E1)は、操作取消時間がある程度経過している状態であり、一例として、「115 格納60秒」と表示される。図17(E2)は、延長操作が行われた状態であり、操作取消時間が一例として120秒加算されて、「115 格納180秒」と表示される。これにより、延長操作を行った利用者は、自身の出庫予約の操作取消時間の延長と共に、延長された操作取消時間の残り時間を確認できる。
これにより、利用者は、出庫順番表示機49に表示される情報を確認することで、何時までに車両2を入出庫させる必要があるのかを容易に認識できる。従って、機械式駐車場設備100は、入出庫操作を取り消す処理を、より利用者にとって利便性の高いものにできる。
2 車両
7 乗入階
17 車両格納棚
18 パレット
22 操作盤
22B 出庫予約盤
22C 入庫予約盤
50 リモコン送信機
70 主制御装置
76 入出庫指示部
78 表示指示部
80 操作取消部
100 機械式駐車場設備
Claims (10)
- 車両が格納部と乗入部との間で移動する機械式駐車装置の制御装置であって、
車両を入庫又は出庫させる入出庫予約を受け付けた後に、搬送機が前記乗入部へ到着してから所定時間経過後に前記入出庫予約の取り消しを行う予約取消手段と、
前記機械式駐車装置に対する操作が複数の利用者によって入力される共用の操作盤に接続され、前記所定時間に達するまでの時間を複数の利用者が視認可能な共用の画像表示手段に表示させる表示指示手段と、
を備える機械式駐車装置の制御装置。 - 前記予約取消手段は、前記所定時間を延長する延長指示を受け付けた場合に、前記所定時間を延長する請求項1記載の機械式駐車装置の制御装置。
- 前記予約取消手段は、前記入出庫予約の取消指示を受け付けた場合に、前記所定時間の経過を待たずに前記入出庫予約を取り消す請求項1または2記載の機械式駐車装置の制御装置。
- 前記表示指示手段は、前記入出庫予約が取り消された車両の利用者を特定する情報を表示させる請求項1から請求項3の何れか1項記載の機械式駐車装置の制御装置。
- 前記予約取消手段は、前記入出庫予約が取り消された車両の利用者が所有する予め登録された携帯端末装置へ、前記入出庫予約の取り消しに関する情報を送信する請求項1から請求項4の何れか1項記載の機械式駐車装置の制御装置。
- 前記入出庫予約は、利用者が所持するリモコン送信機から行うことが可能とされている請求項1記載の機械式駐車装置の制御装置。
- 前記延長指示は、利用者が所持するリモコン送信機から行うことが可能とされている請求項2記載の機械式駐車装置の制御装置。
- 前記取消指示は、利用者が所持するリモコン送信機から行うことが可能とされている請求項3記載の機械式駐車装置の制御装置。
- 車両を格納する格納部と、
乗入部と、
請求項1から請求項8の何れか1項記載の制御装置と、
を備える機械式駐車装置。 - 車両が格納部と乗入部との間で移動する機械式駐車装置の制御方法であって、
車両を入庫又は出庫させる入出庫予約を受け付けた後に、搬送機が前記乗入部へ到着してから所定時間経過後に前記入出庫予約の取り消しを行う予約取消工程と、
前記機械式駐車装置に対する操作が複数の利用者によって入力される共用の操作盤に接続され、前記所定時間に達するまでの時間を複数の利用者が視認可能な共用の画像表示手段に表示させる表示指示工程と、
を有する機械式駐車装置の制御方法。
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