JP6843807B2 - 機械式駐車システム及び機械式駐車システムの制御方法並びに制御プログラム - Google Patents
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Description
特許文献1には、ICカードによって利用者認証を行う機械式駐車装置であって、入出庫扉を開く場合のみならず入出庫扉を閉じる場合に、利用者はICカードを入出庫扉の近辺に設けられた操作盤のICカードリーダにタッチして認識させることで利用者認証を行う制御方法が開示されている。
しかしながら、首からICカードを下げている場合には、管理人がICカードリーダの近傍を通りかかったときにICカードの利用者情報がICカードリーダで読み取られ、管理人の意図に反して認証されてしまうことがあった。
そうすると、機械式駐車装置の操作盤が、管理人以外の第3者によって操作可能な状態となってしまい、機械式駐車装置の安全性が保てなくなる。
上記特許文献1の方法では、入出庫扉を開く場合と閉じる場合で利用者認証を行っていたが、管理人の意図に反して認証されてしまう問題は想定されておらず、第3者によって操作可能な状態を防ぐことはできなかった。
本発明の参考例としての他の態様は、利用者の識別番号が記憶されているカードから該識別番号を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取られた前記識別番号に基づく認証が成功した場合に、利用者による機械装置に対する動作指示の入力を受け付ける操作手段と、前記読取手段により前記識別番号を識別できる期間より長い第1所定期間に応じて、利用者の認証状態を制御するユーザ認証手段とを具備するカードリーダシステムである。
なお、第1所定期間とは、例えば、200ミリ秒であり、利用者が意図を持って確実に読取手段に識別番号を読みとらせる期間である。
ここで、認証状態とは、例えば、認証及び認証解除を含む。
計時手段を設けることにより、第1所定期間、確実に識別番号の読み取りを行うことができる。
これにより、ICカードの認証解除を積極的に行うことができる。
機械装置によっては、安全性の面から機械装置を操作する管理人が決められているものの、公共の場に置かれ、機械装置を操作する係員以外の誰でもが触れることができてしまうものもある。そのような機械装置の操作途中に、管理人が一時的に操作盤の位置を離れなければならない場合に、認証解除するための所定期間、読取手段に識別番号を読み取らせることによって、所望のタイミングで確実に、かつ、簡便に認証を解除できる。
これにより、第3者が操作盤にアクセスする危険性を防ぎ、機械装置が意図しない操作で動作することを防ぐ。また、一度認証した後に無操作時間の経過を待って認証タイムアウトさせて認証解除するよりも、速やかに認証を解除することができる。
第1所定期間を経過したタイミングで、識別番号と第1所定期間の情報を出力することにより、所定期間に応じた制御を設定できる。
識別番号と停滞時間の情報を複数回出力することにより、確実に識別番号を認識させることができる。
上記態様において、読取手段により識別番号を読み取らせる期間が、識別番号を識別できる期間よりも長く設定されており、利用者が意図を持って、読取手段に対してカードの識別番号を所定期間確実に読み取らせ、これにより認証状態が制御される。これにより、機械式駐車装置の係員が読取手段の付近を通過した程度の識別番号を識別可能な期間で意図せず認証が行われてしまうといった意図しない使い方で機械式駐車装置が誤作動することを防ぐことができる。また、第3者が機械式駐車装置を操作し、機械式駐車装置が意図しない操作で動作することを防ぐことができる。
また、本発明のカードリーダシステムの適用先は機械式駐車装置に限定されず、他の機械装置に適用されても良く、例えば、オフィスの出入口の入退出管理や、操作の安全性を確保する必要のある装置や、第3者による操作を妨ぐように防犯性を確保する必要のある装置等に用いても良い。
台車5は、複列式格納棚群12,13間の台車走行路4に1台または複数台設けられている。台車5は、複列式格納棚群12側と複列式格納棚群13側とに設けられたレール21上を走行することにより、複列式格納棚群12,13に沿って走行することができる。なお、複列式格納棚群12,13は階層構造になっており、これに対応して、台車5も各階に設けられている。
入庫車両は、駐車場入口1の入庫用停車スペース(入庫バース)2に停止した後、横送りコンベア14a,14b及び17a,17bによって入庫用エレベータ3に移され、この入庫用エレベータ3によって、車両を格納する所定の階まで運ばれ、横送りコンベア17a,17b及び18a,18bによって台車5に搬入される。
出庫車両は、横送りコンベア18a,18b及び19a,19bによって台車5から出庫用エレベータ8に搬出され、出庫用エレベータ8によって出庫用停車スペース7が設けられる所定の階まで運ばれ、横送りコンベア19a,19b及び20a,20bによって駐車場出口9の出庫用停車スペース7に移される。
本実施形態に係る機械式駐車装置10の構成は、一例であり、駐車場入口1、駐車場出口9を格納庫6よりも上層とする等、他の構成であってもよい。
例えば、図2に示されるように、図1で示した機械式駐車装置10の駐車場入口1と駐車場出口9とを共通にした駐車場出入口1,9としてもよい。図2は、駐車場出入口近傍の上面図である。
駐車場出入口1,9には、入庫操作盤30aと、出庫操作盤30bとが備えられている。入庫操作盤30aは、車両の入庫時に管理人によって操作され、車両の入庫処理が行われる。出庫操作盤30bは、車両の出庫時に管理人によって操作され、車両の出庫処理が行われる。
入庫案内部31は、入庫案内灯32と、鏡33とが設けられている。図3には、入庫案内灯32の概略図が示されている。入庫案内灯32は、車両が入庫用停車スペース2に進入し、車両を格納棚に入庫する場合に、車両の配置位置が適切か否かを運転手に知らせるものである。入庫案内灯32に「前進」と表示された場合は、運転手に車両の前進を促し、「停車」と表示された場合は、運転手に車両を停止させる位置であることを知らせ、「後退」と表示された場合は、運転手に車両の後退を促す。
入庫案内灯32に「車高オーバーです」と表示された場合には、運転者に車両の車高が大きすぎるため、機械式駐車装置10に入庫できないことを知らせる。同様に、「車長オーバーです」と表示された場合は、車両の長さが長すぎる、「車幅オーバーです」と表示された場合は、車幅が大きすぎるという理由で機械式駐車装置10に入庫できないことを知らせる。
鏡33は、運転者が入庫用停車スペース2に停車する場合に、車両の位置を確認するために設けられている。
また、入庫用停車スペース2及び出庫用停車スペース7には、それぞれカメラ35が設けられており、入庫時及び出庫時において、入庫用停車スペース2及び出庫用停車スペース7の様子を撮影し、後述するモニタ304にて撮影内容を表示させるようになっている。なお、カメラ35の位置は特に限定されないが、入庫用停車スペース2及び出庫用停車スペース7の全体を撮影できる位置に設けられるとよい。
図4は、駐車場出入口1,9側から入庫用停車スペース2を見た図を示している。
操作盤30は、IC(integrated circuit:集積回路)カードリーダ(読取手段)301と、駐車券リーダ302と、駐車券リーダ302に設けられるシャッター303と、モニタ304と、タッチパネル305と、スイッチ306とを備えており、これらを介して各種操作(入庫又は出庫の指示等)の入力を受け付ける。
ICカードリーダ301は、ICカードリーダ301の読取可能範囲にICカード60を検出すると、ICカード60から発信された識別番号を読み取る。具体的には、ICカードリーダ301は、信号送受信部43(詳細は後述する)において、ICカード60から送出される電波を検出することにより、識別番号を読み取る。読み取られた識別番号は、記憶部45(詳細は後述する)に予め登録されている対応テーブルの識別番号と照合され、ユーザ認証に用いられる。
ICカードリーダ301にICカード60の識別番号を読み取らせる方法は特に限定されないが、例えば、ICカード60をICカードリーダ301に接触させたり、ICカード60をICカードリーダ301の読取可能範囲(例えば、2〜5cm)に近づけてかざしたりする。
ICカードリーダ301を色分け表示することにより、認証状態を管理人が簡便に確認できる。
モニタ304は、文字や画像等を表示する液晶ディスプレイ装置、表示ランプ等の表示装置を備えている。また、音声合成装置による音声、警報音、ブザーを出すスピーカーと組み合わせ、種々の情報を利用者に提供するようにしてもよい。
タッチパネル305は、タッチパネル式の操作画面である。
スイッチ306は、機械式駐車装置10の動作を非常停止させる非常停止ボタン等が配置される。
本実施形態に係る機械式駐車装置10は、操作盤制御部40及び制御装置50を備える。操作盤制御部40は、操作盤30に備えられ、操作盤30が備えるICカードリーダ301、駐車券リーダ302、タッチパネル305、モニタ304等に対する制御を行う。制御装置50は、機械式駐車装置10全体の制御を行う。
読取制御部41は、ICカード60に記憶されている識別番号を読み取るようにICカードリーダ301を制御する。
操作画面制御部42は、利用者がタッチパネル305を介して入力した各種操作の指示を示す情報(以下「操作指示情報」という。)が入力される。また、操作画面制御部42は、機械式駐車装置10の動作状態に応じた画面やユーザ認証の結果等をタッチパネル305に表示させる。
計時部44は、ICカード60から識別番号を読み取った読取期間を計測する。また、所定の読取期間が経過する毎に、ブザーを鳴らすことにより、ICカード60の識別番号の読み取りが正しく行われているか否かを、管理人は音で判別できる。
記憶部45は、操作盤制御部40で実行される各種プログラムやデータを記憶する。
信号送受信部51は、操作盤制御部40からの識別番号、識別番号の読取期間の情報、及び操作指示情報等を受信し、動作状態信号や認証結果信号を操作盤制御部40へ送信する。
例えば、ユーザ認証部52は、計時部44により計測されたICカード60の識別番号の読取期間の情報と、識別番号を取得すると、記憶部54の認証するユーザ情報が登録された第1対応テーブル及び認証状態を制御する第2対応テーブル(詳細は後述する)と照合される。ユーザ認証部52は、照合の結果、第1対応テーブルに登録されたユーザに対し、第2対応テーブルの条件に一致するように認証状態を制御する操作指示情報を信号送受信部51に出力する。
ユーザ認証部52は、予め操作が許可された識別番号であり、かつ、既に認証が済んでいる識別番号とは異なる他の識別番号の読取期間が第1所定期間より長い第3所定期間以上である場合に、認証する識別番号を入れ替える「認証交代」の判定をし、信号送受信部51から操作盤制御部40に対して、該当する識別番号の「認証交代」を通知する。なお、交代をする場合には、認証中の識別番号と比較して、新たな識別番号を第3所定期間以上検出した場合に、新たな識別番号に認証を与えることにするので、先に認証中であった識別番号の認証解除はしなくてよい。
記憶部54は、認証するユーザ情報が登録された第1対応テーブルと、計時部44により識別番号の読取期間に応じた認証状態を設定した第2対応テーブルを記憶している。第1所定期間は、ICカードリーダ301により識別番号を識別できる期間より長くするとよい。
具体的には、(i)信号送受信部43から識別番号を第1所定期間、計時した旨の情報を受信した場合には識別番号を認証させ、(ii)既に識別番号を認証中に認証中の識別番号を第2所定期間、計時した旨の情報を受信した場合には識別番号を認証解除させ、(iii)既に識別番号を認証中に、認証中の識別番号と異なる識別番号を第1所定期間より長い第3所定期間、計時した旨の情報を受信した場合には、認証する識別番号を交代させる等の情報が第2対応テーブルにおいて、所定期間の情報と識別番号の認証状態として対応付けられている。
第3所定期間は、例えば、管理人の交代をさせる場合に用いられるものであり、管理者が意図を持って管理者の交代を行っていることを確実に識別させることを勘案し、第1所定期間及び第2所定期間よりも長く設定することが好ましい。本実施形態においては、第3所定期間を、例えば、1秒とする。
ただし、上記の数値は本実施形態を説明する場合の一例であり、本発明を限定するものでない。
本実施形態においては、図10に示されるタイミングで、ICカード60の識別番号が制御装置50に出力されるものとして説明する。具体的には、管理人がICカード60をICカードリーダ301にかざす等の動作を行うことで、ICカードリーダ301の読取可能範囲の圏内にICカード60が入る。ICカードリーダ301は、ICカード60の発信部から定期的に発信される当該ICカード60の識別番号を読み取っており、ICカード60が圏内に入ってからの識別番号の読取期間が計時されている。ICカード60が読取可能範囲の圏内から、圏外となった場合、すなわち、ICカードリーダ301にICカード60からの識別番号が読み取れなくなった場合に、ICカード60の識別番号を計時した読取期間(停滞時間)の情報と、読み取った識別番号の情報とが、ICカードリーダ301から制御装置50に出力される。
まず、管理人Aが認証される手順について、図11から図16を用いて説明する。以下に車両を入庫する場合について、図11、図12、図13、及び図14を用いて説明する。図13及び図14は、車両の入庫時の車、人、機械式駐車装置の関係を説明する図である。
車両を入庫する場合、車両を機械式駐車装置10に格納しようとする運転者は、車両を機械式駐車装置10(立駐車)前に移動させる。機械式駐車装置10の管理人Aは、車両を誘導する。機械式駐車装置10の入庫案内灯は、車両が適切な位置に入庫されるまで「前進」(或いは「後退」)の表示がされ、適切な位置に配置されたことが検出されると、「停止」表示がされ、運転者は車両が適切に配置されたことを確認して車両を停止する。運転者及び車両の同乗者は、降車し、駐車場出入口1,9に移動し、入庫用停車スペース2から退避する。
制御装置50により、ICカードリーダ301の起動を制御することで、意図しない誤操作、意図しない認証を防ぐことができる。
ここで、ICカード60の識別番号をICカードリーダ301に読み取らせる方法は、ICカード60をICカードリーダ301に接触させてタッチさせる、ICカードリーダ301にICカード60をかざす等、識別番号を読み取れる方法であれば何でもよく、その方法は特に限定されない。
入庫用エレベータ3が入庫用停車スペース2に到着すると、車両を入庫させる運転者または同乗者が、車内に人がいないことを確認後、車両を入庫させる運転者または同乗者によって、タッチパネル305の「無人確認」ボタンが押される。制御装置50は、「無人確認」ボタンが押されたことを検出すると、ICカードリーダ301のICカードの識別番号の読み取りを停止させる(図11のステップSA3)。
入庫用停車スペース2と格納棚を区切る区画扉が開き、車両が横送りされて格納され、入庫用停車スペース2と格納棚を区切る区画扉が閉まる。その後車両は格納棚に格納される。
操作盤30からは駐車券が排出されるので、管理人Aは、運転者または同乗者に駐車券を渡す。運転者または同乗者は、操作盤30から離れる。
運転者または同乗者が精算機等で料金精算を済ませ、管理人Aに駐車券を渡す。
タッチパネル305に「操作には認証が必要です」が表示されるので(図11のステップSA1)、所定期間(例えば、500ミリ秒)以上、ICカード60をICカードリーダ301に読み込ませる(図11のステップSA2)。
タッチパネル305に駐車券リーダ302のシャッター303が開くので、駐車券を挿入する。管理人Aは、運転者または同乗者から受け取った駐車券を駐車券リーダ302に挿入する。
出庫案内表示や操作盤のタッチパネル305には、「出庫準備中」と表示される。
出庫用エレベータ8が到着すると、認証を促す画面が表示され、管理人Aは、ICカードリーダ301をタッチする(図12のステップSA4)。
タッチパネル305には、「モニタで場内の安全を確認してください」と安全確認を促す表示がされるので、管理人Aは、モニタ304で出庫用停車スペース7を確認して、「安全確認」ボタンを押す(図12のステップSA5)。
タッチパネル305には、「モニタで場内の安全を確認してください」と表示されるので、管理人Aは、モニタ304を確認し、再度出庫用停車スペース7の安全を確認後、「起動」ボタンを押す(図12のステップSA6)。
管理人Aが、運転者及び同乗者を出庫用停車スペース7に案内し、運転者及び同乗者は車両に乗り込み、その後車両は出庫用停車スペース7から退出する。
タッチパネル305に「ICカードをタッチしてください」と表示がされ、「操作には認証が必要です」と認証を促す画面が表示され、ICカードリーダ301のバックライトは青色に点灯する(図17のステップSB1)。
ICカード60を第1所定期間(例えば、500ミリ秒)以上タッチすると、ICカードリーダ301に認証され、ICカードリーダ301のバックライトは緑色に点灯する(図17のステップSB2)。
ICカードリーダ301のバックライトが緑色に点灯し、ICカードリーダ301にICカード60が認識されているときに、再度、第2所定期間(例えば、500ミリ秒)以上、同じICカード60をICカードリーダ301に読み込ませると、認証が解除される。認証が解除されると、図17のステップSB1となり、誰も認証していない状態に戻る。
また、出庫用エレベータ8が出庫用停車スペース7に到着後、タッチパネル305には、操作に認証が必要である旨が表示される(図18のステップSB4)。
管理人Aはモニタ304で安全を確認後、ICカード60を第1所定期間(例えば、500ミリ秒)以上、ICカードリーダ301に読み取らせる。タッチパネル305に「モニタ場内の安全を確認してください」の表示がされる(図18のステップSB5)。
再度、第2所定期間(例えば、500ミリ秒)以上、同じICカード60をICカードリーダ301にタッチすると、認証が解除される。認証が解除されると、図18のステップSB4となり、誰も認証していない状態に戻る。
管理人Aが、運転者及び同乗者を出庫用停車スペース7に案内し、運転者及び同乗者は車両に乗り込み、その後車両は出庫用停車スペース7から退出する。
このように、認証されている状態から、所定期間以上の期間をかけてICカードリーダ301にICカード60を読み取らせることにより、積極的に認証の解除を行う。
これにより、首から紐で下げたICカードによって無意識に認証してしまった場合等に、認証タイムアウト(例えば、10秒)の時間経過を待つよりも速やかに認証を解除できる。
また、管理人は、紐付きのICカードホルダにICカード60を入れ、紐を首からかけて、ICカード60を所持していることがあり、こうした場合には、管理人の意図に反して、認証が行われてしまうことがある。そのため、万が一誤って認証してしまったとしても、積極的に認証解除操作を行うことにより、第3者に機械式駐車装置10が勝手に操作されてしまうような状態を極力防ぐことができる。
タッチパネル305に「ICカードをタッチしてください」と表示がされ、「操作には認証が必要です」と認証を促す画面が表示され、ICカードリーダ301のバックライトは青色に点灯する(図19のステップSC1)。
ICカード60を500ミリ秒以上タッチすると、ICカードリーダ301に認証され、ICカードリーダ301のバックライトは緑色に点灯する(図19のステップSC2)。
緑色に点灯し、ICカードリーダ301にICカード60が認識されているときに、再度、第3所定期間(例えば、1秒)以上、認証中の識別番号を有するICカード60とは異なる識別番号を有するICカード60をICカードリーダ301に読み取らせる。そうすると、新しいICカード60の識別番号に認証が交代される。認証するICカードを入れ替えて、認証を引き継いだ管理人(例えば、B氏)の情報は、タッチパネル305の管理人名の部分が点滅させる等フラッシュさせて、交代が行われたことを明示する(図19のステップSC2)。
また、ステップSC3にて認証解除していない場合は、入庫用エレベータ3が入庫用停車スペース2に到着後、タッチパネル305には、操作に認証が必要である旨が表示される(図20のステップSC4)。
管理人Aはモニタ304で安全を確認後、ICカード60を第1所定期間(例えば、500ミリ秒)以上、ICカードリーダ301に読み取らせる。タッチパネル305に「モニタ場内の安全を確認してください」の表示がされる(図20のステップSC5)。
再度、第3所定期間(例えば、1秒)以上、認証した識別番号とは異なる識別番号を有するICカード60の識別情報をICカードリーダ301に読み込ませると、新しいICカードの識別番号に交代され、引き続き図20のステップSC5となる。
また、本実施形態においては、ICカードの識別番号を読み取らせる第1所定期間、第2所定期間、及び第3所定期間は計時部44により計測された所定期間の間隔(値)により設定していたが、これに限定されない。例えば、第1所定期間、第2所定期間、及び第3所定期間の計測が、所定回数以上となった場合に、認証状態を異ならせるようにしてもよい。
機械装置によっては、安全性の面から機械装置を操作する管理人が決められているものの、公共の場に置かれ、機械装置を操作する係員以外の誰でもが触れることができてしまうものもある。そのような機械装置の操作途中に、管理人が一時的に操作盤の位置を離れなければならない場合に、認証解除するための所定期間、ICカードリーダに識別番号を読み取らせることによって、所望のタイミングで確実に、かつ、簡便に認証を解除できる。
これにより、第3者が操作盤にアクセスする危険性を防ぎ、機械装置が意図しない操作で動作することを防ぐ。また、一度認証した後に無操作時間の経過を待って認証タイムアウトさせて認証解除するよりも、速やかに認証を解除することができる。
上記実施形態においては、ICカードリーダ301から制御装置50に識別番号(ID)を送信するタイミングが、ICカード60がICカードリーダ301の検出圏外となった場合であったが、識別番号をICカードリーダ301から制御装置50に出力するタイミングはこれに限定されない。
例えば、図21に示されるように、操作盤30設けられた計時部44により、識別番号を検出する所定期間が計測されており、予め決められた所定期間が、識別番号を検出して経過したと識別した場合に、ICカードリーダ301から制御装置50に識別番号を出力することとしてもよい。
他の例として、図22に示されるようにICカードリーダ301がICカード60を検出する停滞時間と、そのときの識別番号とを定周期で複数回、ICカードリーダ301から制御装置50に出力するようにしてもよい。
こうすることで、上記実施例の場合よりもより長い期間において、ICカード60の識別番号をICカードリーダ301に読み込ませることになる。管理人の交代を行うような場合には、制御装置50側に対して、明らかに交代作業をしているということを示すことができ、確実に認証の交代を行わせることができる。
42 操作画面制御部(操作手段)
52 ユーザ認証部(ユーザ認証手段)
60 ICカード
100 カードリーダシステム
301 ICカードリーダ
Claims (8)
- 利用者の識別番号が記憶されている記録媒体から該識別番号を読み取る読取手段と、
前記読取手段によって読み取られた識別番号に基づいてユーザ認証を行い、ユーザ認証が成功した場合に、利用者による操作盤の入力操作を可能とする制御手段と
を備え、
前記制御手段は、利用者による入力が可能とされている認証状態において、認証中の識別番号と同一の識別番号が、前記読取手段により前記識別番号を識別できる期間より長い所定の期間以上継続して読み取られた場合に、前記認証状態を解除するとともに前記認証状態において入力された入力操作をキャンセルする機械式駐車システム。 - 利用者の識別番号が記憶されている記録媒体から該識別番号を読み取る読取手段と、
前記読取手段によって読み取られた識別番号に基づいてユーザ認証を行い、ユーザ認証が成功した場合に、利用者による操作盤の入力操作を可能とする制御手段と
を備え、
前記制御手段は、利用者による入力が可能とされている認証状態において、認証中の識別番号とは異なる他の識別番号が、前記読取手段により前記識別番号を識別できる期間より長い所定の期間以上継続して読み取られた場合に、現在の認証状態を他の前記識別番号の認証状態へ切り替える機械式駐車システム。 - 前記入力操作は、ユーザ認証に関する入力、及び安全確認に関する入力の少なくとも一つを含む請求項1に記載の機械式駐車システム。
- 前記入力操作は、機械装置への動作指示の入力、ユーザ認証に関する入力、及び安全確認に関する入力の少なくとも一つを含む請求項2に記載の機械式駐車システム。
- 利用者の識別番号が記憶されている記憶媒体から該識別番号を読み取る読取手段と、操作盤とを備える機械式駐車システムに適用可能な制御方法であって、
前記読取手段によって読み取られた前記利用者の識別番号を受信する工程と、
読み取られた識別番号に基づいてユーザ認証を行い、ユーザ認証が成功した場合に、利用者による前記操作盤の入力操作を可能とする工程と、
利用者による入力が可能とされている認証状態において、認証中の識別番号と同一の識別番号が、前記読取手段により前記識別番号を識別できる期間より長い所定の期間以上継続して読み取られた場合に、前記認証状態を解除するとともに前記認証状態において入力された入力操作をキャンセルする工程と
をコンピュータが実行する機械式駐車システムの制御方法。 - 利用者の識別番号が記憶されている記憶媒体から該識別番号を読み取る読取手段と、操作盤とを備える機械式駐車システムに適用可能な制御プログラムであって、
前記読取手段によって読み取られた前記利用者の識別番号を受信する処理と、
読み取られた識別番号に基づいてユーザ認証を行い、ユーザ認証が成功した場合に、利用者による前記操作盤の入力操作を可能とする処理と、
利用者による入力が可能とされている認証状態において、認証中の識別番号と同一の識別番号が、前記読取手段により前記識別番号を識別できる期間より長い所定の期間以上継続して読み取られた場合に、前記認証状態を解除するとともに前記認証状態において入力された入力操作をキャンセルする処理と
をコンピュータに実行させるための機械式駐車システムの制御プログラム。 - 利用者の識別番号が記憶されている記憶媒体から該識別番号を読み取る読取手段と、操作盤とを備える機械式駐車システムに適用可能な制御方法であって、
前記読取手段によって読み取られた前記利用者の識別番号を受信する工程と、
読み取られた識別番号に基づいてユーザ認証を行い、ユーザ認証が成功した場合に、利用者による前記操作盤の入力操作を可能とする工程と、
利用者による入力が可能とされている認証状態において、認証中の識別番号とは異なる他の識別番号が、前記読取手段により前記識別番号を識別できる期間より長い所定の期間以上継続して読み取られた場合に、現在の認証状態を他の前記識別番号の認証状態へ切り替える工程と
をコンピュータが実行する機械式駐車システムの制御方法。 - 利用者の識別番号が記憶されている記憶媒体から該識別番号を読み取る読取手段と、操作盤とを備える機械式駐車システムに適用可能な制御プログラムであって、
前記読取手段によって読み取られた前記利用者の識別番号を受信する処理と、
読み取られた識別番号に基づいてユーザ認証を行い、ユーザ認証が成功した場合に、利用者による前記操作盤の入力操作を可能とする処理と、
利用者による入力が可能とされている認証状態において、認証中の識別番号とは異なる他の識別番号が、前記読取手段により前記識別番号を識別できる期間より長い所定の期間以上継続して読み取られた場合に、現在の認証状態を他の前記識別番号の認証状態へ切り替える処理と
をコンピュータに実行させるための機械式駐車システムの制御プログラム。
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