JP2004133605A - 改札処理システム及び改札処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】目的の列車へのスムーズな乗車を可能にする改札処理方法を提供すること。
【解決手段】自動改札装置と交信するサーバが、事前に、通信回線を介して、識別情報及び所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の購入要求を受信し、この識別情報及び発行する乗車権利を関連付けて管理し、自動改札装置が、情報記憶媒体から情報を読み取り(ST201)、読み取られた情報に含まれる識別情報に基づき特定される発行済みの乗車権利を前記情報記憶媒体に対して記録し(ST204)、特定された乗車権利による乗車が可能か否か判断し(ST205)、乗車可能であれば(ST206、YES)この乗車権利による有効乗車回数を減算し(ST207)改札を許可する(ST209)。
【選択図】 図8
【解決手段】自動改札装置と交信するサーバが、事前に、通信回線を介して、識別情報及び所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の購入要求を受信し、この識別情報及び発行する乗車権利を関連付けて管理し、自動改札装置が、情報記憶媒体から情報を読み取り(ST201)、読み取られた情報に含まれる識別情報に基づき特定される発行済みの乗車権利を前記情報記憶媒体に対して記録し(ST204)、特定された乗車権利による乗車が可能か否か判断し(ST205)、乗車可能であれば(ST206、YES)この乗車権利による有効乗車回数を減算し(ST207)改札を許可する(ST209)。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動改札装置及びこの自動改札装置と交信するサーバを備えた改札処理システムに関する。また、この発明は、このような改札処理システムに適用される改札処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、特急等の乗車に必要な特急券(指定席特急券や自由席特急券など)を自動的に発売する特急用券売機が普及しつつある。特急券の購入を希望する利用者は、駅に設置された特急用券売機を利用したり、駅の窓口を利用したりして購入することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記したように特急券を購入する場合は、駅に出向く必要がある。また、特急用券売機を利用する場合には各種条件(乗車区間、自由席/指定席、禁煙/喫煙)の設定操作等が必要であり、また駅の窓口を利用する場合には各種条件(乗車区間、自由席/指定席、禁煙/喫煙)を所定の用紙への記入作業等が必要であり、不便であった。時には、特急券購入の列ができ、それなりの待ち時間が発生する場合もあった。このような特急券購入までの時間のロスにより、目的の列車に乗車できないという事態もあった。
さらに、頻繁に同じ条件の特急に乗車するような利用客にとっては、上記した設定操作や記入作業は、全く不便なものであった。
【0004】
この発明の目的は、上記したような事情に鑑み成されたものであって、目的の列車へのスムーズな乗車を可能にする改札処理システム及び改札処理方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し目的を達成するために、この発明の改札処理システム及び改札処理方法は、以下のように構成されている。
【0006】
(1)この発明は、自動改札装置及びこの自動改札装置と交信するサーバを備えた改札処理システムであって、
前記サーバは、通信回線を介して、識別情報及び所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の購入要求を受信するとともに、この購入要求に対応して所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の発行を通知する通信手段と、前記通信手段により受信した識別情報及びこの識別情報の受信に対応して発行された乗車権利を関連付けて管理する管理手段とを備え、
前記自動改札装置は、情報記憶媒体から情報を読み取る読取手段と、前記読取手段により読み取られた情報に含まれる識別情報に基づき特定された乗車権利を前記情報記憶媒体に対して記録する記録手段と、特定された乗車権利による乗車が可能か否か判断し、乗車可能であればこの乗車権利による有効乗車回数を減算し改札を許可する改札手段とを備えている。
【0007】
(2)この発明は、自動改札装置及びこの自動改札装置と交信するサーバを備えた改札処理システムに適用される改札処理方法であって、
前記サーバは、通信回線を介して、識別情報及び所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の購入要求を受信し、この購入要求に対応して所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の発行を通知し、受信した識別情報及びこの識別情報の受信に対応して発行された乗車権利を関連付けて管理し、
前記自動改札装置は、情報記憶媒体から情報を読み取り、読み取られた情報に含まれる識別情報に基づき特定された乗車権利を前記情報記憶媒体に対して記録し、特定された乗車権利による乗車が可能か否か判断し、乗車可能であればこの乗車権利による有効乗車回数を減算し改札を許可する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施の形態に係る改札処理システムの概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、改札処理システムは、管理サーバ1、複数の自動改札装置2、及び監視盤3を備えている。管理サーバ1は、例えば管理センターに設置されており、通信回線を介して外部端末から乗車権利の購入要求を受信したり、自動改札装置2からの乗車権利の問合せに応答したりする。自動改札装置2は、例えば磁気カード及び無線カードの両者を処理できる。即ち、自動改札装置2は、磁気カード又は無線カードに記録された各種情報を読み取り、入場又は出場の改札可否を判定する。自動改札装置が、情報の読み取り結果に基づき、運賃不足又は期限切れなどの理由から改札否と判定すると、ドアの開閉を制御して乗客を駅構内に入場させない又は駅構内から出場させないようにする。監視盤3は、複数台の自動改札装置の動作を監視する。例えば、監視盤3は、自動改札装置におけるトラブル等を検知し、駅係員に通知する。
【0009】
図2は、図1に示す管理サーバ1の概略構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、管理サーバ1は、制御部101、メモリ102、通信部103、管理部104、及び表示部105を備えている。制御部101は、乗車権利の購入要求の受け付けから乗車権利の発行まで、さらには自動改札装置2から乗車権利の問合せに対応する乗車権利の検索など各種動作制御を司る。メモリ102は、動作制御プログラムや必要な各種情報を記憶する。通信部103は、公衆回線(インターネット等)を介して外部端末と情報交換したり、LANを介して自動改札装置2と情報交換したりする。特に、通信部103は、公衆回線を介して外部端末から、識別情報及び所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の購入要求を受信するするとともに、この購入要求に対応して所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の発行を通知する。識別情報とは、例えばICカードのIDである。所定乗車条件とは、乗車区間(発駅/経由駅/着駅)、席の種類(自由席/指定席、禁煙席、喫煙席)、大人/小人などの条件である。所定乗車回数とは、乗車権利による有効な乗車回数であり、例えば5回、10回、50回などである。管理部104は、通信部103により受信された識別情報、及びこの識別情報の受信に対応して発行された乗車権利を関連付けて管理する。さらに、管理部104は、列車運行スケジュール及び各列車における指定席の発売状況も管理する。表示部105は、管理部104により管理される各種情報を表示する。
【0010】
図3は、図1に示す自動改札装置2の外観を示す斜視図であり、図4は、自動改札装置2の磁気券処理機構を示す図であり、図5は、図1に示す自動改札装置2の概略構成を示す機能ブロック図である。この自動改札装置2は、通常、2台1組として設置され、両者の間に通行者が通行する通路が形成される。そして、この自動改札装置2は、磁気券及び無線カードの両方を処理できる。
【0011】
図3に示すように、自動改札装置2の上面の一端部には、たとえば、有効期間や利用可能区間などの改札情報が磁気エンコード記録された乗車券(定期券、普通乗車券、回数券など)やSFカードなどの磁気券を受け取る投入口5aが設けられ、他端部には、投入口5aから投入された磁気券を返却する排出口5bが設けられている。なお、投入口5aには、必要に応じて開閉するシャッタが設けられている。排出口5bの前方には、通行者や駅員などに対して各種案内を行なうための案内表示部6が設けられている。
【0012】
投入口5aの前方には、アンテナ16が設けられている。アンテナ16は、たとえば、ループ状アンテナなどで構成されていて、通行者によりかざされる無線カードと無線通信を行なう。これにより、アンテナ16は、無線カードから送信されるデータを受信したり、無線カードに対してデータを送信したりする。
【0013】
自動改札装置2の側面の両端部には、通行者の通行を制御する開閉動作可能なドア7が設けられており、通行可否の判定結果に基づき、このドア7が開閉制御される。
【0014】
さらに、自動改札装置2には、センサ取付体8が立設されている。センサ取付体8には、通行者を検知する複数の光学的なセンサ、すなわち、出口検知器9、10、及び中央通過検知器13が設けられている。また、自動改札装置2の本体にも、通行者を検知する複数の光学的なセンサ、すなわち、進入検知器11、12、及び中央通過検知器13が設けられている。
【0015】
出口検知器9は、投入口5aの部分を通過する通行者を検知し、出口検知器10は、案内表示部6の部分を通過する通行者を検知し、進入検知器12は、排出口5bの部分を通過する通行者を検知し、進入検知器11は、アンテナ16の部分を通過する通行者を検知する。中央通過検知器13は、自動改札装置2の本体に一対、センサ取付体8に一対と、合計2対(4個)の検知器からなり、通路の中央部を通過する通行者を検知する。また、センサ取付体8には、自動改札装置の動作状態(小児券の投入、無効券の投入や機器の異常など)を表示する表示灯14が設けられている。
【0016】
図4に示すように、自動改札装置2の内部における投入口5aと排出口5bとの間には、投入口5aから受け取った磁気券を矢印a方向に沿って排出口5bに搬送する主搬送路61が形成されている。主搬送路61の搬送経路上には、投入口5aから排出口5bに沿い、分離部62、整列部63、読取ヘッド64及び65、反転部66、保留部67、書込ヘッド68、読取ヘッド69、振分ゲート22a、入鋏部20、記録手段としての印刷部21及び27、振分ゲート22b、集積部23などが順に設けられている。
【0017】
また、主搬送路61から分岐した分岐搬送路25が設けられ、この分岐搬送路25の搬送経路上には、保留部67が設けられている。振分ゲート22によって主搬送路61から分岐される集札用搬送路28には、集札保留部29、振分ゲート30が順に設けられ、さらに、その先に集札部31が設けられている。振分ゲート30によって集札用搬送路28から分岐される別集札用搬送路32の先には、別集札部33が設けられている。
【0018】
投入口5aは、複数の磁気券を一括して受け取ることが可能である。分離部62は、投入口5bが一括して受け入れた複数の磁気券を1枚ずつ分離して整列部63に送出する。整列部63は、分離部62から送出されてきた1枚ずつの磁気券を整列して読取ヘッド64及び65へ送出する。
【0019】
読取ヘッド64及び65は、磁気券の裏面の磁気記録層に記録されているエンコード磁気情報を読み取る。読取ヘッド64は、磁気券の裏面が上向きで搬送された場合に上向きの磁気記録層を読み取る。読取ヘッド65は、磁気券の裏面が下向きで搬送された場合に下向きの磁気記録層を読み取る。なお、読取ヘッド64及び65にそれぞれ対向して、プラテンローラ64a及び65aが設けられている。
【0020】
反転部66は、読取ヘッド64及び65を通過した磁気券の表裏が正しい場合、つまり、磁気記録層が下向きの場合、反転搬送路66aを介さないで保留部67へ搬送する。また、反転部66は、読取ヘッド64及び65を通過した磁気券の表裏が反転している場合、つまり、磁気記録層が上向きの場合、反転搬送路66aに磁気券を搬送した後、この反転搬送路66aから搬送路66bを介して主搬送路61へ導くことにより、磁気券の表裏を反転する。
【0021】
保留部67には、反転部66を通過して振分ゲート22aを介して分岐搬送路25を搬送される磁気券を一時的に保留するストッパ67a及び67bが設けられている。ストッパ67a及び67bによる保留を解除することにより、磁気券は、主搬送路61に戻される。
【0022】
書込ヘッド68は、磁気券の磁気記録層に対してエンコード磁気情報を記録する。読取ヘッド69は、ベリファイ用のヘッドであり、書込ヘッド68で記録されたエンコード磁気情報を読み取る。なお、書込みヘッド68及び読取ヘッド69にそれぞれ対向して、プラテンローラ68a及び69aが設けられている。
【0023】
入鋏部20は、主搬送路61を搬送された磁気券に入鋏としての穿孔を形成する。印刷部21及び27は、主搬送路61を搬送された磁気券に日付や改札場所名等の所定の情報を印刷する。印刷部21及び27は、例えばサーマルヘッド及びインクリボンを用いた熱転写方式のプリンタにより構成されている。
【0024】
集積部23は、一括投入された磁気券をサイズに応じて重ねて揃える。この集積部23には、保留用のストッパ23aが設けられ、このストッパ23aにより、磁気券がまとめられる。まとめられた複数の磁気券は、排出口5bから排出される。
【0025】
集札保留部29は、磁気券を保留するストッパ29aにより構成され、このストッパ29aによって、磁気券が集札部31あるいは別集札部33へ回収される手前で一時的に保留される。また、振分ゲート30は、集札用搬送路28によって搬送されてきた磁気券を集札部31あるいは別集札部33へ選択的に振り分ける。
【0026】
投入口5aの近傍には、磁気券の投入を検知する検知器51が設けられている。排出口5bの近傍には、排出口5bから返却された磁気券の抜き取りを検知する検知器52が設けられている。また、各搬送路上には、図示しない複数の検知器が配置され、搬送される磁気券の位置、磁気券の有無などを検知する。
【0027】
さらに、自動改札装置2には、磁気券を作成するための券体を供給する供給装置35が設けられている。この供給装置35と上記した書込ヘッド68、及び印刷部21とにより磁気券を発行するための券発行部42が構成されている。
【0028】
供給装置35はロール紙36を回転自在に備え、このロール紙36は先端側から引き出されたのち、送出ローラ対37、38に挟持されて送り出されるようになっている。送出ローラ対37、38間にはカッタ39が設けられ、ロール紙36が送出ローラ対37、38により所定量送り出されると、カッタ39により切断されて券体が構成されるようになっている。送出ローラ対38の送出側にはカットされた券体を挟持して保留部67の出口側に搬送する搬送ベルト40が配設されている。
【0029】
図5に示すように、自動改札装置2は、CPU200、メモリ202、乗車券受取機構203、乗車券搬送機構204、乗車券返却機構205、乗車券回収機構206、乗車券保留機構207、情報読取部208、情報記録部210、改札判定部212、通行検知部214、開閉制御部216、表示制御部220、表示灯駆動制御部224、無線通信制御部226、通信制御部230などを備えている。
【0030】
CPU200は、各部を制御し、改札処理に関する一連の動作を制御する。メモリ202は、CPU200の動作制御プログラム及び運賃情報等を記憶したり、無線カード又は磁気券から読み取った乗車情報等を一時記憶したりする。乗車券受取機構203は、投入口5aなどで構成されており、一人の乗客により投入された一枚の磁気券を受け取る。或いは、乗車券受取機構203は、一人の乗客により投入された複数枚の磁気券を一括して受け取る。乗車券搬送機構204は、受け取られた磁気券を各部へ搬送する。乗車券返却機構205は、排出口5bなどで構成されており、受け取られた磁気券を返却する。乗車券回収機構206は、乗車券返却機構205により返却された磁気券が所定時間経過しても持ち去られない場合に取り忘れを検知し、返却した磁気券を回収する。乗車券保留機構207は、回収された磁気券を保留する。
【0031】
情報読取部208は、磁気券から乗車情報を読み取る。情報記録部210は、磁気券に対して各種情報を磁気記録又は印刷記録する。改札判定部212は、磁気券又は無線カードから読み取られた情報に基づき通行の可否を判定する。通行検知部214は、検知器9〜13からの検知出力を受け取り、利用者の通行状況を検知する。ドア開閉制御部216は、改札判定結果に基づき、ドア7の開閉を制御する。表示制御部220は、例えば改札判定結果に基づき表示部6の表示内容を制御する。表示灯駆動制御部224は、磁気券又は無線カードから読み取った情報に基づき表示灯14の駆動を制御する。例えば、小児券の投入、無効券の投入、機器の異常などの動作状態に応じて表示灯14の駆動を制御する。無線通信制御部226は、アンテナ16により無線カードと交信し、無線カードに記録された情報を読み取ったり、無線カードに対して情報を記録したりする。通信制御部230は、LANを介して管理サーバ1と情報交換する。
【0032】
図6は、図1に示す無線カード4の概略を示す図である。無線カード4は、アンテナ401及びICチップ402を備えている。アンテナ401は、自動改札装置2のアンテナ16と交信し、各種情報を交換する。ICチップ402は、メモリ402aを備えている。メモリ402aは、無線カードに固有の識別情報(IDコード)を記憶している。さらに、メモリ402aは、乗車に関する各種情報を記憶している。例えば、乗車区間と乗車期間に関する情報(この無線カードが定期券として機能するための情報)を記憶していたり、運賃として精算可能な金額情報(この無線カードがSFカードとして機能するための情報)を記憶していたりする。
【0033】
次に、図7に示すフローチャートを参照して、乗車権利発行処理について説明する。乗車権利の購入を希望するユーザは、各種端末(携帯電話など)を利用して、自身が所持する無線カード4のIDコード(識別情報)により、所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利を購入することができる。例えば、東京−熱海、指定席(禁煙)、大人、有効乗車回数10回などの乗車権利を購入することができる。
【0034】
まず、インターネット等(通信回線)を介して端末から管理サーバ1にアクセスし、端末から管理サーバ1に対してIDコード及びパスワード、さらには所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の購入要求が送信される。管理サーバ1の通信部103は、これらIDコード及びパスワード、さらには所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の購入要求を受信する(ST101、YES)。管理サーバ1は、受信したIDコード及びパスワードと、管理部104に事前登録されているIDコード及びパスワードの組み合わせを照合し、ユーザを認証する。管理サーバ1によりユーザが認証されると(ST102、YES)、乗車権利の発行が確定し(ST103)、端末に対して乗車権利の発行が通知される(ST104)。管理サーバ1の管理部104は、乗車権利の発行が確定すると、受信したID及びこのIDの受信に対応して発行された乗車権利を関連付けて管理する。管理サーバ1によりユーザが認証されなければ(ST102、NO)、乗車権利は発行されずに、端末に対して乗車権利が発行できない旨が通知される(ST105)。乗車権利の購入が受け付けられている間(ST106、YES)、ST101〜ST105の処理が継続する。なお、乗車権利の発行が確定すると、認証されたユーザが予め登録した指定口座から、購入した乗車権利の代金が引き落とされる。
【0035】
続いて、図8に示すフローチャートを参照して、発行された乗車権利による改札処理について説明する。乗車権利を購入したユーザは、無線カード4を自動改札装置の所定の位置にかざす。これに伴い、自動改札装置2のアンテナ16は、無線カード4と交信して、無線カード4に記憶された情報を読み出す(ST201、YES)。無線カード4から読み出された情報に含まれるIDコードは、管理サーバ1へ送信される。管理サーバ1は、送信されたIDコードに基づき、発行済みの乗車権利を特定する(ST202)。該当する乗車権利が無ければ(ST203、NO)、該当する乗車権利が無い旨が自動改札装置2に通知される。該当する乗車権利が有れば(ST203、YES)、該当する乗車権利が自動改札装置2に送信される。なお、事前に管理サーバ1が自動改札装置2に対して全ての発行済みの乗車権利を送信しておき、自動改札装置2で該当する乗車権利の有無を確認するようにしてもよい。
【0036】
該当する発行済みの乗車権利が無い旨の通知を受けた自動改札装置2は、通常の改札処理を行う(ST210)。つまり、無線カード4が保有する定期乗車情報又は運賃としての金額情報(残額)に基づき改札が行なわれる。定期乗車情報は、例えば、乗車区間及び乗車期限などの各種条件を含む。定期乗車情報が含む各種条件を満たしていれば改札は許可され(ST211、YES)、満たしていなくても十分な残額があれば適切な運賃が差し引かれ改札が許可される(ST211、YES)。この場合、無線カード4に対して各種改札情報が記録される(ST208)。例えば、入場記録として、入場駅、入場時刻などの情報が記録される。改札が許可された場合、自動改札装置2のドアは閉じることなく、ユーザは改札通路を通過することができる(ST209)。一方、十分な残額が無ければ改札は許可されない(ST211、NO)。改札が許可されない場合、自動改札装置2のドアが閉じて、ユーザは改札通路を通過することができなくなる(ST212)。
【0037】
該当する乗車権利の通知を受けた自動改札装置2は、この該当する乗車権利をICカード4に対して記録する(ST204)。つまり、アンテナ16を介して、該当する乗車権利をICカード4に対して送信する。さらに、この乗車権利による乗車が可能か否か判断し(ST205)、乗車可能であれば(ST206、YES)、ICカード4に書き込まれた乗車権利による有効乗車回数を減算し(ST207)、各種改札情報を記録し(ST208)、改札を許可する(ST207)。例えば、当初の乗車権利の有効乗車回数が10回であれば、有効乗車回数を9回に書き換える。各種改札情報とは、入場駅、入場時刻などの情報である。乗車不能であれば(ST206、NO)、通常改札処理に移行する(ST210)。この場合の通常改札処理では、例えば、乗車権利が購入されていること、購入された乗車権利では入場できないことが案内表示される。改札が許可された場合、自動改札装置2のドアは閉じることなく、ユーザは改札通路を通過することができる(ST209)。改札処理が継続されている間(ST213、YES)、ST201〜ST212の処理が継続する。なお、有効乗車回数が0回になると、乗車権利を使い尽くしたことになり、新たに乗車権利を買い足さないと、乗車権利により自動改札装置を介して入場することはできない。
【0038】
ここで、乗車権利による乗車が可能か否かの判断手法について説明する。特定された乗車権利が指定席の乗車権利である場合には、現在時刻及び管理サーバ1の管理部104で管理されている列車運行スケジュールに基づき、乗車可能な列車が特定される。例えば現在時刻から3分経過後、且つ現在時刻から20分経過前の列車のうち、最初に出発する列車を特定する。この特定された列車の指定席に空き席が有る場合、この空き席が確保され(この空き席は発売済みとなる)、確保された空き席が通知されるとともに、この乗車権利による有効乗車回数が減算され改札が許可される。
【0039】
特定された列車の指定席に空き席が無く、この列車に自由席が存在する場合には、自由席により乗車が可能なことが通知されるとともに、この乗車権利による有効乗車回数が減算され、改札が許可されようにしてもよい。購入した乗車権利は、指定席であるので、後に差額分は返金される。或いは、あくまでも指定席にこだわり、現在時刻から3分経過後、且つ現在時刻から20分経過前の列車であれば、最初に出発する列車を諦めて、次に出発する列車の指定席に空き席が有れば、この空き席を確保するようにしてもよい。
【0040】
ここで、確保された空き席の通知方法について説明する。図4及び図5に示すように、自動改札装置2は券発行部42を備えている。この券発行部42により、確保された空き席が通知される。即ち、この券発行部42により、確保された空き席に関する情報が記録された乗車券が発行される。例えば、特急指定席券、東京(10:00発)−熱海(11:30着)、8号車10番D(禁煙)などの情報が記録された乗車券が発行される。発行された乗車券を受け取り、乗車券に記録された情報を頼りに、目的の列車の指定席に乗車することができる。
【0041】
また、自由席により乗車が可能な場合には、券発行部42により、自由席に関する情報が記録された乗車券が発行される。例えば、特急自由席券、東京(10:00発)−熱海(11:30着)、座席指定無し(自由席は1号車)などの情報が記録された乗車券が発行される。発行された乗車券を受け取り、乗車券に記録された情報を頼りに、目的の列車の自由席に乗車することができる。
【0042】
上記説明では、無線カードのIDコードを利用して乗車権利を購入し、無線カードにより改札処理を受けるケースについて説明したが、無線カードの替わりに携帯電話を利用するようにしてもよい。例えば、ブルートゥース(Blue tooth)機能を搭載した携帯電話を利用する。まず、携帯電話のIDコードを利用して乗車権利を購入する。或いは、携帯電話で乗車権利を購入したとき、管理サーバ1から購入証明コードを受け取る。この携帯電話のブルートゥース機能により、自動改札装置と無線通信を行い、改札処理を受ける。このとき、携帯電話のIDコード又は購入証明コードから乗車権利を特定し、特定された乗車権利を受け取り(携帯電話に記憶し)、受け取った乗車権利を使用して入場する。このように携帯電話を利用する場合、確保された空き席に関する情報は、携帯電話の画面に表示される。例えば、携帯電話の画面に、特急指定席券、東京(10:00発)−熱海(11:30着)、8号車10番D(禁煙)などの情報が表示される。携帯電話の画面に表示された情報を頼りに、目的の列車の指定席に乗車することができる。列車内では、車掌に対して携帯電話の画面を見せるだけで、正規の乗客であることを証明できる。
【0043】
以上説明したように、駅以外の場所から乗車権利を購入することができ、乗車権利購入時に使用したIDコードが記録された無線カード又は携帯電話を所持するだけで、改札処理を受けることができる。従って、従来のように、特急乗車のために長い行列に並ぶ必要はなくなる。また、既存の端末を利用して乗車権利を購入できる点でも便利である。さらに、乗車権利は、有効乗車回数を設定して購入できるので、頻繁に同じ条件の特急に乗車するような利用客にとっては、極めて便利である。
【0044】
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0045】
【発明の効果】
この発明によれば、目的の列車へのスムーズな乗車を可能にする改札処理システム及び改札処理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る改札処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す管理サーバの概略構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図1に示す自動改札装置の外観を示す斜視図である。
【図4】図1に示す自動改札装置の磁気券処理機構を示す図である。
【図5】図1に示す自動改札装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
【図6】図1に示す無線カードの概略を示す図である。
【図7】乗車権利発行処理を説明するフローチャートである。
【図8】乗車権利に基づく改札処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…管理サーバ、2…自動改札装置、3…監視盤、4…無線カード、105…制御部、102…メモリ、103…通信部、104…管理部、105…表示部、16…アンテナ、200…CPU、202…メモリ、212…改札判定部、220…表示制御部、226…無線通信制御部、401…アンテナ、402…ICチップ、402a…メモリ
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動改札装置及びこの自動改札装置と交信するサーバを備えた改札処理システムに関する。また、この発明は、このような改札処理システムに適用される改札処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、特急等の乗車に必要な特急券(指定席特急券や自由席特急券など)を自動的に発売する特急用券売機が普及しつつある。特急券の購入を希望する利用者は、駅に設置された特急用券売機を利用したり、駅の窓口を利用したりして購入することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記したように特急券を購入する場合は、駅に出向く必要がある。また、特急用券売機を利用する場合には各種条件(乗車区間、自由席/指定席、禁煙/喫煙)の設定操作等が必要であり、また駅の窓口を利用する場合には各種条件(乗車区間、自由席/指定席、禁煙/喫煙)を所定の用紙への記入作業等が必要であり、不便であった。時には、特急券購入の列ができ、それなりの待ち時間が発生する場合もあった。このような特急券購入までの時間のロスにより、目的の列車に乗車できないという事態もあった。
さらに、頻繁に同じ条件の特急に乗車するような利用客にとっては、上記した設定操作や記入作業は、全く不便なものであった。
【0004】
この発明の目的は、上記したような事情に鑑み成されたものであって、目的の列車へのスムーズな乗車を可能にする改札処理システム及び改札処理方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し目的を達成するために、この発明の改札処理システム及び改札処理方法は、以下のように構成されている。
【0006】
(1)この発明は、自動改札装置及びこの自動改札装置と交信するサーバを備えた改札処理システムであって、
前記サーバは、通信回線を介して、識別情報及び所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の購入要求を受信するとともに、この購入要求に対応して所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の発行を通知する通信手段と、前記通信手段により受信した識別情報及びこの識別情報の受信に対応して発行された乗車権利を関連付けて管理する管理手段とを備え、
前記自動改札装置は、情報記憶媒体から情報を読み取る読取手段と、前記読取手段により読み取られた情報に含まれる識別情報に基づき特定された乗車権利を前記情報記憶媒体に対して記録する記録手段と、特定された乗車権利による乗車が可能か否か判断し、乗車可能であればこの乗車権利による有効乗車回数を減算し改札を許可する改札手段とを備えている。
【0007】
(2)この発明は、自動改札装置及びこの自動改札装置と交信するサーバを備えた改札処理システムに適用される改札処理方法であって、
前記サーバは、通信回線を介して、識別情報及び所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の購入要求を受信し、この購入要求に対応して所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の発行を通知し、受信した識別情報及びこの識別情報の受信に対応して発行された乗車権利を関連付けて管理し、
前記自動改札装置は、情報記憶媒体から情報を読み取り、読み取られた情報に含まれる識別情報に基づき特定された乗車権利を前記情報記憶媒体に対して記録し、特定された乗車権利による乗車が可能か否か判断し、乗車可能であればこの乗車権利による有効乗車回数を減算し改札を許可する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施の形態に係る改札処理システムの概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、改札処理システムは、管理サーバ1、複数の自動改札装置2、及び監視盤3を備えている。管理サーバ1は、例えば管理センターに設置されており、通信回線を介して外部端末から乗車権利の購入要求を受信したり、自動改札装置2からの乗車権利の問合せに応答したりする。自動改札装置2は、例えば磁気カード及び無線カードの両者を処理できる。即ち、自動改札装置2は、磁気カード又は無線カードに記録された各種情報を読み取り、入場又は出場の改札可否を判定する。自動改札装置が、情報の読み取り結果に基づき、運賃不足又は期限切れなどの理由から改札否と判定すると、ドアの開閉を制御して乗客を駅構内に入場させない又は駅構内から出場させないようにする。監視盤3は、複数台の自動改札装置の動作を監視する。例えば、監視盤3は、自動改札装置におけるトラブル等を検知し、駅係員に通知する。
【0009】
図2は、図1に示す管理サーバ1の概略構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、管理サーバ1は、制御部101、メモリ102、通信部103、管理部104、及び表示部105を備えている。制御部101は、乗車権利の購入要求の受け付けから乗車権利の発行まで、さらには自動改札装置2から乗車権利の問合せに対応する乗車権利の検索など各種動作制御を司る。メモリ102は、動作制御プログラムや必要な各種情報を記憶する。通信部103は、公衆回線(インターネット等)を介して外部端末と情報交換したり、LANを介して自動改札装置2と情報交換したりする。特に、通信部103は、公衆回線を介して外部端末から、識別情報及び所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の購入要求を受信するするとともに、この購入要求に対応して所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の発行を通知する。識別情報とは、例えばICカードのIDである。所定乗車条件とは、乗車区間(発駅/経由駅/着駅)、席の種類(自由席/指定席、禁煙席、喫煙席)、大人/小人などの条件である。所定乗車回数とは、乗車権利による有効な乗車回数であり、例えば5回、10回、50回などである。管理部104は、通信部103により受信された識別情報、及びこの識別情報の受信に対応して発行された乗車権利を関連付けて管理する。さらに、管理部104は、列車運行スケジュール及び各列車における指定席の発売状況も管理する。表示部105は、管理部104により管理される各種情報を表示する。
【0010】
図3は、図1に示す自動改札装置2の外観を示す斜視図であり、図4は、自動改札装置2の磁気券処理機構を示す図であり、図5は、図1に示す自動改札装置2の概略構成を示す機能ブロック図である。この自動改札装置2は、通常、2台1組として設置され、両者の間に通行者が通行する通路が形成される。そして、この自動改札装置2は、磁気券及び無線カードの両方を処理できる。
【0011】
図3に示すように、自動改札装置2の上面の一端部には、たとえば、有効期間や利用可能区間などの改札情報が磁気エンコード記録された乗車券(定期券、普通乗車券、回数券など)やSFカードなどの磁気券を受け取る投入口5aが設けられ、他端部には、投入口5aから投入された磁気券を返却する排出口5bが設けられている。なお、投入口5aには、必要に応じて開閉するシャッタが設けられている。排出口5bの前方には、通行者や駅員などに対して各種案内を行なうための案内表示部6が設けられている。
【0012】
投入口5aの前方には、アンテナ16が設けられている。アンテナ16は、たとえば、ループ状アンテナなどで構成されていて、通行者によりかざされる無線カードと無線通信を行なう。これにより、アンテナ16は、無線カードから送信されるデータを受信したり、無線カードに対してデータを送信したりする。
【0013】
自動改札装置2の側面の両端部には、通行者の通行を制御する開閉動作可能なドア7が設けられており、通行可否の判定結果に基づき、このドア7が開閉制御される。
【0014】
さらに、自動改札装置2には、センサ取付体8が立設されている。センサ取付体8には、通行者を検知する複数の光学的なセンサ、すなわち、出口検知器9、10、及び中央通過検知器13が設けられている。また、自動改札装置2の本体にも、通行者を検知する複数の光学的なセンサ、すなわち、進入検知器11、12、及び中央通過検知器13が設けられている。
【0015】
出口検知器9は、投入口5aの部分を通過する通行者を検知し、出口検知器10は、案内表示部6の部分を通過する通行者を検知し、進入検知器12は、排出口5bの部分を通過する通行者を検知し、進入検知器11は、アンテナ16の部分を通過する通行者を検知する。中央通過検知器13は、自動改札装置2の本体に一対、センサ取付体8に一対と、合計2対(4個)の検知器からなり、通路の中央部を通過する通行者を検知する。また、センサ取付体8には、自動改札装置の動作状態(小児券の投入、無効券の投入や機器の異常など)を表示する表示灯14が設けられている。
【0016】
図4に示すように、自動改札装置2の内部における投入口5aと排出口5bとの間には、投入口5aから受け取った磁気券を矢印a方向に沿って排出口5bに搬送する主搬送路61が形成されている。主搬送路61の搬送経路上には、投入口5aから排出口5bに沿い、分離部62、整列部63、読取ヘッド64及び65、反転部66、保留部67、書込ヘッド68、読取ヘッド69、振分ゲート22a、入鋏部20、記録手段としての印刷部21及び27、振分ゲート22b、集積部23などが順に設けられている。
【0017】
また、主搬送路61から分岐した分岐搬送路25が設けられ、この分岐搬送路25の搬送経路上には、保留部67が設けられている。振分ゲート22によって主搬送路61から分岐される集札用搬送路28には、集札保留部29、振分ゲート30が順に設けられ、さらに、その先に集札部31が設けられている。振分ゲート30によって集札用搬送路28から分岐される別集札用搬送路32の先には、別集札部33が設けられている。
【0018】
投入口5aは、複数の磁気券を一括して受け取ることが可能である。分離部62は、投入口5bが一括して受け入れた複数の磁気券を1枚ずつ分離して整列部63に送出する。整列部63は、分離部62から送出されてきた1枚ずつの磁気券を整列して読取ヘッド64及び65へ送出する。
【0019】
読取ヘッド64及び65は、磁気券の裏面の磁気記録層に記録されているエンコード磁気情報を読み取る。読取ヘッド64は、磁気券の裏面が上向きで搬送された場合に上向きの磁気記録層を読み取る。読取ヘッド65は、磁気券の裏面が下向きで搬送された場合に下向きの磁気記録層を読み取る。なお、読取ヘッド64及び65にそれぞれ対向して、プラテンローラ64a及び65aが設けられている。
【0020】
反転部66は、読取ヘッド64及び65を通過した磁気券の表裏が正しい場合、つまり、磁気記録層が下向きの場合、反転搬送路66aを介さないで保留部67へ搬送する。また、反転部66は、読取ヘッド64及び65を通過した磁気券の表裏が反転している場合、つまり、磁気記録層が上向きの場合、反転搬送路66aに磁気券を搬送した後、この反転搬送路66aから搬送路66bを介して主搬送路61へ導くことにより、磁気券の表裏を反転する。
【0021】
保留部67には、反転部66を通過して振分ゲート22aを介して分岐搬送路25を搬送される磁気券を一時的に保留するストッパ67a及び67bが設けられている。ストッパ67a及び67bによる保留を解除することにより、磁気券は、主搬送路61に戻される。
【0022】
書込ヘッド68は、磁気券の磁気記録層に対してエンコード磁気情報を記録する。読取ヘッド69は、ベリファイ用のヘッドであり、書込ヘッド68で記録されたエンコード磁気情報を読み取る。なお、書込みヘッド68及び読取ヘッド69にそれぞれ対向して、プラテンローラ68a及び69aが設けられている。
【0023】
入鋏部20は、主搬送路61を搬送された磁気券に入鋏としての穿孔を形成する。印刷部21及び27は、主搬送路61を搬送された磁気券に日付や改札場所名等の所定の情報を印刷する。印刷部21及び27は、例えばサーマルヘッド及びインクリボンを用いた熱転写方式のプリンタにより構成されている。
【0024】
集積部23は、一括投入された磁気券をサイズに応じて重ねて揃える。この集積部23には、保留用のストッパ23aが設けられ、このストッパ23aにより、磁気券がまとめられる。まとめられた複数の磁気券は、排出口5bから排出される。
【0025】
集札保留部29は、磁気券を保留するストッパ29aにより構成され、このストッパ29aによって、磁気券が集札部31あるいは別集札部33へ回収される手前で一時的に保留される。また、振分ゲート30は、集札用搬送路28によって搬送されてきた磁気券を集札部31あるいは別集札部33へ選択的に振り分ける。
【0026】
投入口5aの近傍には、磁気券の投入を検知する検知器51が設けられている。排出口5bの近傍には、排出口5bから返却された磁気券の抜き取りを検知する検知器52が設けられている。また、各搬送路上には、図示しない複数の検知器が配置され、搬送される磁気券の位置、磁気券の有無などを検知する。
【0027】
さらに、自動改札装置2には、磁気券を作成するための券体を供給する供給装置35が設けられている。この供給装置35と上記した書込ヘッド68、及び印刷部21とにより磁気券を発行するための券発行部42が構成されている。
【0028】
供給装置35はロール紙36を回転自在に備え、このロール紙36は先端側から引き出されたのち、送出ローラ対37、38に挟持されて送り出されるようになっている。送出ローラ対37、38間にはカッタ39が設けられ、ロール紙36が送出ローラ対37、38により所定量送り出されると、カッタ39により切断されて券体が構成されるようになっている。送出ローラ対38の送出側にはカットされた券体を挟持して保留部67の出口側に搬送する搬送ベルト40が配設されている。
【0029】
図5に示すように、自動改札装置2は、CPU200、メモリ202、乗車券受取機構203、乗車券搬送機構204、乗車券返却機構205、乗車券回収機構206、乗車券保留機構207、情報読取部208、情報記録部210、改札判定部212、通行検知部214、開閉制御部216、表示制御部220、表示灯駆動制御部224、無線通信制御部226、通信制御部230などを備えている。
【0030】
CPU200は、各部を制御し、改札処理に関する一連の動作を制御する。メモリ202は、CPU200の動作制御プログラム及び運賃情報等を記憶したり、無線カード又は磁気券から読み取った乗車情報等を一時記憶したりする。乗車券受取機構203は、投入口5aなどで構成されており、一人の乗客により投入された一枚の磁気券を受け取る。或いは、乗車券受取機構203は、一人の乗客により投入された複数枚の磁気券を一括して受け取る。乗車券搬送機構204は、受け取られた磁気券を各部へ搬送する。乗車券返却機構205は、排出口5bなどで構成されており、受け取られた磁気券を返却する。乗車券回収機構206は、乗車券返却機構205により返却された磁気券が所定時間経過しても持ち去られない場合に取り忘れを検知し、返却した磁気券を回収する。乗車券保留機構207は、回収された磁気券を保留する。
【0031】
情報読取部208は、磁気券から乗車情報を読み取る。情報記録部210は、磁気券に対して各種情報を磁気記録又は印刷記録する。改札判定部212は、磁気券又は無線カードから読み取られた情報に基づき通行の可否を判定する。通行検知部214は、検知器9〜13からの検知出力を受け取り、利用者の通行状況を検知する。ドア開閉制御部216は、改札判定結果に基づき、ドア7の開閉を制御する。表示制御部220は、例えば改札判定結果に基づき表示部6の表示内容を制御する。表示灯駆動制御部224は、磁気券又は無線カードから読み取った情報に基づき表示灯14の駆動を制御する。例えば、小児券の投入、無効券の投入、機器の異常などの動作状態に応じて表示灯14の駆動を制御する。無線通信制御部226は、アンテナ16により無線カードと交信し、無線カードに記録された情報を読み取ったり、無線カードに対して情報を記録したりする。通信制御部230は、LANを介して管理サーバ1と情報交換する。
【0032】
図6は、図1に示す無線カード4の概略を示す図である。無線カード4は、アンテナ401及びICチップ402を備えている。アンテナ401は、自動改札装置2のアンテナ16と交信し、各種情報を交換する。ICチップ402は、メモリ402aを備えている。メモリ402aは、無線カードに固有の識別情報(IDコード)を記憶している。さらに、メモリ402aは、乗車に関する各種情報を記憶している。例えば、乗車区間と乗車期間に関する情報(この無線カードが定期券として機能するための情報)を記憶していたり、運賃として精算可能な金額情報(この無線カードがSFカードとして機能するための情報)を記憶していたりする。
【0033】
次に、図7に示すフローチャートを参照して、乗車権利発行処理について説明する。乗車権利の購入を希望するユーザは、各種端末(携帯電話など)を利用して、自身が所持する無線カード4のIDコード(識別情報)により、所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利を購入することができる。例えば、東京−熱海、指定席(禁煙)、大人、有効乗車回数10回などの乗車権利を購入することができる。
【0034】
まず、インターネット等(通信回線)を介して端末から管理サーバ1にアクセスし、端末から管理サーバ1に対してIDコード及びパスワード、さらには所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の購入要求が送信される。管理サーバ1の通信部103は、これらIDコード及びパスワード、さらには所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の購入要求を受信する(ST101、YES)。管理サーバ1は、受信したIDコード及びパスワードと、管理部104に事前登録されているIDコード及びパスワードの組み合わせを照合し、ユーザを認証する。管理サーバ1によりユーザが認証されると(ST102、YES)、乗車権利の発行が確定し(ST103)、端末に対して乗車権利の発行が通知される(ST104)。管理サーバ1の管理部104は、乗車権利の発行が確定すると、受信したID及びこのIDの受信に対応して発行された乗車権利を関連付けて管理する。管理サーバ1によりユーザが認証されなければ(ST102、NO)、乗車権利は発行されずに、端末に対して乗車権利が発行できない旨が通知される(ST105)。乗車権利の購入が受け付けられている間(ST106、YES)、ST101〜ST105の処理が継続する。なお、乗車権利の発行が確定すると、認証されたユーザが予め登録した指定口座から、購入した乗車権利の代金が引き落とされる。
【0035】
続いて、図8に示すフローチャートを参照して、発行された乗車権利による改札処理について説明する。乗車権利を購入したユーザは、無線カード4を自動改札装置の所定の位置にかざす。これに伴い、自動改札装置2のアンテナ16は、無線カード4と交信して、無線カード4に記憶された情報を読み出す(ST201、YES)。無線カード4から読み出された情報に含まれるIDコードは、管理サーバ1へ送信される。管理サーバ1は、送信されたIDコードに基づき、発行済みの乗車権利を特定する(ST202)。該当する乗車権利が無ければ(ST203、NO)、該当する乗車権利が無い旨が自動改札装置2に通知される。該当する乗車権利が有れば(ST203、YES)、該当する乗車権利が自動改札装置2に送信される。なお、事前に管理サーバ1が自動改札装置2に対して全ての発行済みの乗車権利を送信しておき、自動改札装置2で該当する乗車権利の有無を確認するようにしてもよい。
【0036】
該当する発行済みの乗車権利が無い旨の通知を受けた自動改札装置2は、通常の改札処理を行う(ST210)。つまり、無線カード4が保有する定期乗車情報又は運賃としての金額情報(残額)に基づき改札が行なわれる。定期乗車情報は、例えば、乗車区間及び乗車期限などの各種条件を含む。定期乗車情報が含む各種条件を満たしていれば改札は許可され(ST211、YES)、満たしていなくても十分な残額があれば適切な運賃が差し引かれ改札が許可される(ST211、YES)。この場合、無線カード4に対して各種改札情報が記録される(ST208)。例えば、入場記録として、入場駅、入場時刻などの情報が記録される。改札が許可された場合、自動改札装置2のドアは閉じることなく、ユーザは改札通路を通過することができる(ST209)。一方、十分な残額が無ければ改札は許可されない(ST211、NO)。改札が許可されない場合、自動改札装置2のドアが閉じて、ユーザは改札通路を通過することができなくなる(ST212)。
【0037】
該当する乗車権利の通知を受けた自動改札装置2は、この該当する乗車権利をICカード4に対して記録する(ST204)。つまり、アンテナ16を介して、該当する乗車権利をICカード4に対して送信する。さらに、この乗車権利による乗車が可能か否か判断し(ST205)、乗車可能であれば(ST206、YES)、ICカード4に書き込まれた乗車権利による有効乗車回数を減算し(ST207)、各種改札情報を記録し(ST208)、改札を許可する(ST207)。例えば、当初の乗車権利の有効乗車回数が10回であれば、有効乗車回数を9回に書き換える。各種改札情報とは、入場駅、入場時刻などの情報である。乗車不能であれば(ST206、NO)、通常改札処理に移行する(ST210)。この場合の通常改札処理では、例えば、乗車権利が購入されていること、購入された乗車権利では入場できないことが案内表示される。改札が許可された場合、自動改札装置2のドアは閉じることなく、ユーザは改札通路を通過することができる(ST209)。改札処理が継続されている間(ST213、YES)、ST201〜ST212の処理が継続する。なお、有効乗車回数が0回になると、乗車権利を使い尽くしたことになり、新たに乗車権利を買い足さないと、乗車権利により自動改札装置を介して入場することはできない。
【0038】
ここで、乗車権利による乗車が可能か否かの判断手法について説明する。特定された乗車権利が指定席の乗車権利である場合には、現在時刻及び管理サーバ1の管理部104で管理されている列車運行スケジュールに基づき、乗車可能な列車が特定される。例えば現在時刻から3分経過後、且つ現在時刻から20分経過前の列車のうち、最初に出発する列車を特定する。この特定された列車の指定席に空き席が有る場合、この空き席が確保され(この空き席は発売済みとなる)、確保された空き席が通知されるとともに、この乗車権利による有効乗車回数が減算され改札が許可される。
【0039】
特定された列車の指定席に空き席が無く、この列車に自由席が存在する場合には、自由席により乗車が可能なことが通知されるとともに、この乗車権利による有効乗車回数が減算され、改札が許可されようにしてもよい。購入した乗車権利は、指定席であるので、後に差額分は返金される。或いは、あくまでも指定席にこだわり、現在時刻から3分経過後、且つ現在時刻から20分経過前の列車であれば、最初に出発する列車を諦めて、次に出発する列車の指定席に空き席が有れば、この空き席を確保するようにしてもよい。
【0040】
ここで、確保された空き席の通知方法について説明する。図4及び図5に示すように、自動改札装置2は券発行部42を備えている。この券発行部42により、確保された空き席が通知される。即ち、この券発行部42により、確保された空き席に関する情報が記録された乗車券が発行される。例えば、特急指定席券、東京(10:00発)−熱海(11:30着)、8号車10番D(禁煙)などの情報が記録された乗車券が発行される。発行された乗車券を受け取り、乗車券に記録された情報を頼りに、目的の列車の指定席に乗車することができる。
【0041】
また、自由席により乗車が可能な場合には、券発行部42により、自由席に関する情報が記録された乗車券が発行される。例えば、特急自由席券、東京(10:00発)−熱海(11:30着)、座席指定無し(自由席は1号車)などの情報が記録された乗車券が発行される。発行された乗車券を受け取り、乗車券に記録された情報を頼りに、目的の列車の自由席に乗車することができる。
【0042】
上記説明では、無線カードのIDコードを利用して乗車権利を購入し、無線カードにより改札処理を受けるケースについて説明したが、無線カードの替わりに携帯電話を利用するようにしてもよい。例えば、ブルートゥース(Blue tooth)機能を搭載した携帯電話を利用する。まず、携帯電話のIDコードを利用して乗車権利を購入する。或いは、携帯電話で乗車権利を購入したとき、管理サーバ1から購入証明コードを受け取る。この携帯電話のブルートゥース機能により、自動改札装置と無線通信を行い、改札処理を受ける。このとき、携帯電話のIDコード又は購入証明コードから乗車権利を特定し、特定された乗車権利を受け取り(携帯電話に記憶し)、受け取った乗車権利を使用して入場する。このように携帯電話を利用する場合、確保された空き席に関する情報は、携帯電話の画面に表示される。例えば、携帯電話の画面に、特急指定席券、東京(10:00発)−熱海(11:30着)、8号車10番D(禁煙)などの情報が表示される。携帯電話の画面に表示された情報を頼りに、目的の列車の指定席に乗車することができる。列車内では、車掌に対して携帯電話の画面を見せるだけで、正規の乗客であることを証明できる。
【0043】
以上説明したように、駅以外の場所から乗車権利を購入することができ、乗車権利購入時に使用したIDコードが記録された無線カード又は携帯電話を所持するだけで、改札処理を受けることができる。従って、従来のように、特急乗車のために長い行列に並ぶ必要はなくなる。また、既存の端末を利用して乗車権利を購入できる点でも便利である。さらに、乗車権利は、有効乗車回数を設定して購入できるので、頻繁に同じ条件の特急に乗車するような利用客にとっては、極めて便利である。
【0044】
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0045】
【発明の効果】
この発明によれば、目的の列車へのスムーズな乗車を可能にする改札処理システム及び改札処理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る改札処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す管理サーバの概略構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図1に示す自動改札装置の外観を示す斜視図である。
【図4】図1に示す自動改札装置の磁気券処理機構を示す図である。
【図5】図1に示す自動改札装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
【図6】図1に示す無線カードの概略を示す図である。
【図7】乗車権利発行処理を説明するフローチャートである。
【図8】乗車権利に基づく改札処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…管理サーバ、2…自動改札装置、3…監視盤、4…無線カード、105…制御部、102…メモリ、103…通信部、104…管理部、105…表示部、16…アンテナ、200…CPU、202…メモリ、212…改札判定部、220…表示制御部、226…無線通信制御部、401…アンテナ、402…ICチップ、402a…メモリ
Claims (6)
- 自動改札装置及びこの自動改札装置と交信するサーバを備えた改札処理システムであって、
前記サーバは、
通信回線を介して、識別情報及び所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の購入要求を受信するとともに、この購入要求に対応して所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の発行を通知する通信手段と、
前記通信手段により受信した識別情報及びこの識別情報の受信に対応して発行された乗車権利を関連付けて管理する管理手段と、
を備え、
前記自動改札装置は、
情報記憶媒体から情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた情報に含まれる識別情報に基づき特定された乗車権利を前記情報記憶媒体に対して記録する記録手段と、
特定された乗車権利による乗車が可能か否か判断し、乗車可能であればこの乗車権利による有効乗車回数を減算し改札を許可する改札手段と、
を備えたことを特徴とする改札処理システム。 - 前記管理手段は、列車運行スケジュール及び各列車における指定席の発売状況を管理し、
前記改札手段は、特定された乗車権利による乗車が可能か否か判断する際に、特定された乗車権利が指定席の乗車権利である場合には、現在時刻及び前記列車運行スケジュールに基づき乗車可能な列車を特定するとともに、特定される列車の指定席に空き席が有る場合にこの空き席を確保し、確保した空き席を通知するとともに、この乗車権利による有効乗車回数を減算し改札を許可する、
ことを特徴とする請求項1に記載の改札処理システム。 - 前記管理手段は、列車運行スケジュール及び各列車における指定席の発売状況を管理し、
前記改札手段は、特定された乗車権利による乗車が可能か否か判断する際に、特定された乗車権利が指定席の乗車権利である場合には、現在時刻及び前記列車運行スケジュールに基づき乗車可能な列車を特定するとともに、特定される列車の指定席に空き席が有る場合にこの空き席を確保し、確保した空き席を通知するとともに、この乗車権利による有効乗車回数を減算し改札を許可し、特定される列車の指定席に空き席が無くこの列車に自由席が存在する場合には、自由席により乗車が可能なことを通知するとともに、この乗車権利による有効乗車回数を減算し改札を許可する、
ことを特徴とする請求項1に記載の改札処理システム。 - 自動改札装置及びこの自動改札装置と交信するサーバを備えた改札処理システムに適用される改札処理方法であって、
前記サーバは、
通信回線を介して、識別情報及び所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の購入要求を受信し、
この購入要求に対応して所定乗車条件による所定乗車回数の乗車権利の発行を通知し、
受信した識別情報及びこの識別情報の受信に対応して発行された乗車権利を関連付けて管理し、
前記自動改札装置は、
情報記憶媒体から情報を読み取り、
読み取られた情報に含まれる識別情報に基づき特定された乗車権利を前記情報記憶媒体に対して記録し、
特定された乗車権利による乗車が可能か否か判断し、乗車可能であればこの乗車権利による有効乗車回数を減算し改札を許可する、
ことを特徴とする改札処理方法。 - 前記サーバは、列車運行スケジュール及び各列車における指定席の発売状況を管理し、
前記自動改札装置は、特定された乗車権利による乗車が可能か否か判断する際に、特定された乗車権利が指定席の乗車権利である場合には、現在時刻及び前記列車運行スケジュールに基づき乗車可能な列車を特定するとともに、特定される列車の指定席に空き席が有る場合にこの空き席を確保し、確保した空き席を通知するとともに、この乗車権利による有効乗車回数を減算し改札を許可する、
ことを特徴とする請求項4に記載の改札処理方法。 - 前前記サーバは、列車運行スケジュール及び各列車における指定席の発売状況を管理し、
前記自動改札装置は、特定された乗車権利による乗車が可能か否か判断する際に、特定された乗車権利が指定席の乗車権利である場合には、現在時刻及び前記列車運行スケジュールに基づき乗車可能な列車を特定するとともに、特定される列車の指定席に空き席が有る場合にこの空き席を確保し、確保した空き席を通知するとともに、この乗車権利による有効乗車回数を減算し、改札を許可し、特定される列車の指定席に空き席が無くこの列車に自由席が存在する場合には、自由席により乗車が可能なことを通知するとともに、この乗車権利による有効乗車回数を減算し改札を許可する、
ことを特徴とする請求項4に記載の改札処理方法。
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---|---|---|---|
JP2002296334A JP2004133605A (ja) | 2002-10-09 | 2002-10-09 | 改札処理システム及び改札処理方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013164880A (ja) * | 2013-05-31 | 2013-08-22 | Toshiba Corp | 改札機 |
JP2013175241A (ja) * | 2013-05-31 | 2013-09-05 | Toshiba Corp | 改札機及び改札方法 |
JP2015018580A (ja) * | 2014-10-27 | 2015-01-29 | 株式会社東芝 | 改札機及び改札方法 |
JP2015172892A (ja) * | 2014-03-12 | 2015-10-01 | 株式会社東芝 | 改札機、及び改札機の制御方法 |
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- 2002-10-09 JP JP2002296334A patent/JP2004133605A/ja active Pending
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