JP2017048534A - 機械式駐車装置の乗降室内確認装置、機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の乗降室内確認方法 - Google Patents
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Description
このような乗降室内の安全性を確保するために、特許文献1には、利用者がゲートを開放状態としたままで立ち去った場合に、乗降室の内部後方の制御盤のスイッチでリセット操作されるまで機械式駐車装置を作動できないようにしたものが開示されている。この立体駐車装置では、次の利用者が入出庫口から乗降室の内部後方の制御盤のところまで行くことが必要となるので、制御盤へ行くまでの間に、機械式駐車装置の内部の異なった視点からから安全確認を行うことになる。
そして、携帯型認証媒体に対する操作指示を示す指示画像が、指示画像表示手段によってモニタに表示される。この指示画像が示す操作と同じ操作が携帯型認証媒体に対して行われた場合に、乗降室内の確認が行われたことが判定手段によって判定される。
図1は、本実施形態に係る機械式駐車装置(以下「立体駐車装置」という。)1の縦断面図である。なお、本発明は、図1に示されるようなエレベータ式の立体駐車装置に限らず、複数の駐車スペースに搬送機で駐車車両を入出庫させる機械式駐車装置であれば、他の様々な形式のものにも幅広く適用することができる。
また、立体駐車装置1を操作するために乗降室7外に設置される操作盤22の近傍(一例として上部)には、モニタ83が配置されている。モニタ83は、乗降室7内に設置された複数のカメラ78(図9参照)によって撮像された乗降室7内の画像を表示する。なお、モニタ83は、一例として、利用者が画面を見やすいように、下向きに傾斜している。
ユーザー検知部47は、例えば人感センサであり、利用者や車両2が操作盤22の正面に停止したことを検知し、後述するようにLF送信アンテナ46にリモコン照合信号SDを送信させるトリガー信号を発信する。
また、認証ボタン52、起動ボタン53と、扉開ボタン54には、各々○、△、□等のマークが記されている。すなわち、以下の説明において、例えば、○ボタンは認証ボタン52であり、△ボタンは起動ボタン53であり、□ボタンは扉開ボタン54である。
この制御装置60は、乗降室7の内部に設置された主要部である主制御部30と、操作盤22と、利用者が所持するリモコン送信機50とを備えて構成されている。
一方、操作盤22(操作盤制御部65)は、この電池残量警告信号SCを受信した時に、電池70の残量が少ないことを利用者に警告する。具体的には、操作盤22の蓋34のディスプレイ画面41に「リモコンの電池を交換して下さい」と表示するとともに、音声でも警告する。同時に、例えば図2、図3、図5に示す三色灯23,42を点灯表示から点滅表示に切り替えるようにしてもよい。
図10の例では、モニタ83の画面が疑似的に複数に分割され、分割された画面(以下「分割画面」という。)84_1〜84_4毎に、カメラ78_1〜78_4で撮像された画像が表示される。
また、一例としてモニタ83の画面下方には、リモコン送信機50に対する操作指示を示す指示画像85を表示する指示画像表示画面86が分割して設けられる。図10の例における指示画像85は、「△ボタンを押してください」である。なお、指示画像85が示す操作指示の「△ボタン」、「□ボタン」、「○ボタン」の表記は、毎回同じではなくランダムに表示される。
乗降室内確認部90は、カメラ78_1〜78_4からの画像を指示画像85と共にモニタ83に表示させる。また、乗降室内確認部90は、リモコン送信機50から送信された操作信号(機械操作信号)及びリモコンID信号が操作盤22を介して入力され、利用者が乗降室7内の確認を行ったか否かを判定する。
このため、確認判定部93による画像確認判定の前又は後に、操作盤22が備えるLF送信アンテナ46からリモコン照合信号が送信され、操作盤22が備えるRF受信アンテナ48がリモコン送信機50から送信されるリモコンID信号を受信したか否かが確認判定部93によって判定(以下「位置確認判定」という。)される。もし、リモコン照合信号の送信にもかかわらず、リモコンID信号が受信されない場合は、利用者がボタン操作を行ったとしても、乗降室7内の確認が行われたとは判定されない。
そこで、確認判定部93は、現在の利用者が操作盤22の前、すなわち、モニタ83の前に居るか否かをリモコンID信号に基づいて判定(以下「利用者確認判定」という。)する。このために、現在の利用者のリモコンID信号を予め取得し、ボタン操作が行われたリモコン送信機50のリモコンID信号と予め取得したリモコンID信号とを比較する。もし、比較した2つのリモコンID信号が異なる場合は、利用者がボタン操作を行ったとしても、乗降室7内の確認が行われたとは判定されない。
なお、図12,13及び後述する図14,15は、立体駐車装置1の利用者を車両2の運転者として説明する。しかしながら、これに限らず、利用者を例えば時間貸し等に用いられる立体駐車装置1の操作員としてもよい。この場合、操作員がリモコン送信機50を所持する一方、車両2の運転者はリモコン送信機50を所持せずに、操作員の指示に従って車両2を入庫又は出庫させる。
このため、主制御部30は、操作盤22が備えるLF送信アンテナ46からリモコン照合信号を送信させる(S104)。操作盤22前の利用者が所持するリモコン送信機50がリモコン照合信号を受信すると、リモコン送信機50は、リモコンID信号を返信する(S106)。すなわち、利用者が操作盤22前に居ない場合は、操作盤22から送信されるリモコン照合信号がリモコン送信機50に到達しないので、後述する画像確認判定に至らない。このような場合、利用者は、操作盤22前に移動する必要がある。
なお、車両2を入庫させる場合、通常、利用者である運転者は乗車したままである。このため、車両2の運転席が操作盤22から離れている場合、操作盤22から送信されるリモコン照合信号がリモコン送信機50に到達しない。このような場合は、利用者は一旦降車し、操作盤22前に移動する必要がある。
これにより、乗降室7内の確認が必要な場合にのみ、モニタ83が乗降室7内の画像を表示するのでモニタ83の消費電力を削減できる。
主制御部30は、RF受信アンテナ48を介して入力された操作信号と指示画像85が示す操作とが同じであるか否かの判定をすると共に、送信されたリモコンID信号に基づいてユーザー認証を行う(S306)。S306のユーザー認証は、受信したリモコンID信号がS300で認証した現在の利用者のリモコンIDと同じであることの確認(再認証)である。
これらS108〜S306の処理は、上述した画像確認判定に相当する。
操作盤22前の利用者が所持するリモコン送信機50がリモコン照合信号を受信すると、リモコン送信機50は、リモコンID信号を返信する(S114)。主制御部30は、受信したリモコンID信号がS306で認証した現在の利用者のリモコンIDと同じであることの確認(再認証)を行う(S308)。
これらS112〜S308の処理も、上述した位置確認判定に相当する。
主制御部30は、RF受信アンテナ48を介して入力された操作信号と指示画像85が示す操作とが同じであるか否かの判定をすると共に、送信されたリモコンID信号に基づいてユーザー認証を行う(S310)。S310のユーザー認証は、受信したリモコンID信号がS300で認証した現在の利用者のリモコンIDと同じであることの確認(再認証)である。
これらS118〜S310の処理は、上述した画像確認判定に相当する。
これらS122〜S312の処理も、上述した位置確認判定に相当する。
そして、S358でユーザー認証が完了すると、立体駐車装置1は、ユーザー認証を行った利用者の車両2が載置された実パレットを車両格納棚17から取り出して乗降室7へ搬送する(S450)。乗降室7に実パレットが到着すると、入出庫扉4aが開かれる(S452)。
また、S108〜S306及びS158〜S356の画像確認判定は、立体駐車装置1の起動前に行われる画像確認判定であり、これを行うことにより、立体駐車装置1を起動させる前に、乗降室7内の無人を確認でき、より立体駐車装置1の安全性が向上する。なお、立体駐車装置1の起動前とは、例えば、入庫又は出庫のために入出庫扉4aが開かれる前である。
また、図17の例では、モニタ83は一つのカメラ78毎に画像を表示し、指示画像85が示す操作と同じボタン操作が行われる毎にカメラ78の画像が切り替わり、全てのカメラ78の画像を確認した場合に、乗降室7内の確認をしたと判定される。
また、複数の指示画像85がモニタ83に表示されるものの、連続して行われるべきボタン操作に予め定められた間隔(例えば10秒)以上の時間間隔が生じた場合、それまでのボタン操作はキャンセルされ、最初から画像確認判定が行われることとなる。
2 車両
7 乗降室
18 パレット
22 操作盤
30 主制御部(制御手段)
46 LF送信アンテナ(送信手段)
48 RF受信アンテナ(受信手段)
50 リモコン送信機(携帯型認証媒体)
78 カメラ
83 モニタ
85 指示画像
92 指示画像表示部(指示画像表示手段)
93 確認判定部(判定手段)
Claims (7)
- 格納棚へ搬送されるパレットに車両が載置され、前記車両の運転者が前記車両に乗降可能な乗降室を有し、利用者によって所持する携帯型認証媒体が送信する操作信号に応じて動作する機械式駐車装置の乗降室内確認装置であって、
前記乗降室内に設置され、前記乗降室内を撮像するカメラと、
前記乗降室外に設置され、前記カメラが撮像した画像を表示するモニタと、
前記携帯型認証媒体に対する操作指示を示す指示画像を前記モニタに表示させる指示画像表示手段と、
前記モニタに表示された前記指示画像が示す操作と同じ操作が前記携帯型認証媒体に対して行われた場合に、前記乗降室内の確認が行われたと判定する判定手段と、
を備える機械式駐車装置の乗降室内確認装置。 - 前記モニタは、前記機械式駐車装置を操作するために前記乗降室外に設置される操作盤の近傍に配置され、
前記携帯型認証媒体は、リモコン照合信号を受信した場合に、利用者の認証情報を信号化したID信号を送信し、
前記操作盤は、該操作盤の直近に居る利用者の位置までを最大到達距離として前記リモコン照合信号を送信する送信手段と、前記操作信号及び前記ID信号を受信する受信手段とが設置され、
前記判定手段は、前記機械式駐車装置を現在利用中の利用者が前記操作盤の前に居るか否かを、前記リモコン照合信号を受信した前記携帯型認証媒体から送信される前記ID信号に基づいて判定する請求項1記載の機械式駐車装置の乗降室内確認装置。 - 前記モニタは、前記機械式駐車装置を現在利用中の利用者が前記操作盤の前に居ると判定された場合に、前記カメラが撮像した画像の表示を開始する請求項2記載の機械式駐車装置の乗降室内確認装置。
- 前記機械式駐車装置の起動前に、前記カメラが撮像した画像及び前記指示画像が前記モニタに表示され、前記判定手段による判定が行われる請求項1から請求項3の何れか1項記載の機械式駐車装置の乗降室内確認装置。
- 前記カメラは、前記乗降室内に複数設置され、
前記指示画像は、各前記カメラが撮像した画面毎に異なる操作指示を示す請求項1又は請求項4の何れか1項記載の機械式駐車装置の乗降室内確認装置。 - 格納棚へ搬送されるパレットに車両が載置され、前記車両の運転者が前記車両に乗降可能な乗降室と、
請求項1から請求項5の何れか1項記載の乗降室内確認装置と、
を備える機械式駐車装置。 - 格納棚へ搬送されるパレットに車両が載置され、前記車両の運転者が前記車両に乗降可能な乗降室を有し、利用者によって所持する携帯型認証媒体が送信する操作信号に応じて動作する機械式駐車装置の乗降室内確認方法であって、
前記乗降室内に設置されたカメラによって前記乗降室内を撮像し、
前記乗降室外に設置されモニタに、前記カメラが撮像した画像を表示すると共に、前記携帯型認証媒体に対する操作指示を示す指示画像を表示し、
前記モニタに表示された前記指示画像が示す操作と同じ操作が前記携帯型認証媒体に対して行われた場合に、前記乗降室内の確認が行われたと判定するを機械式駐車装置の乗降室内確認方法。
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