JP6378660B2 - ステータ構造およびレゾルバ - Google Patents

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Description

本発明は、コイルカバーを備えたステータ構造に関し、特にレゾルバに好適なステータ構造およびレゾルバに関するものである。
回転角センサとして、レゾルバが知られている。例えば、レゾルバは、環状のヨーク部から内周側に中心に向かって延在する複数のティースを備えたステータコアと、ステータコアの内側においてステータのティース部に対向配置されるロータとから構成される。ティースにはインシュレータを介して巻線が巻回されてコイルを形成している。巻線は、励磁信号を入力する励磁巻線と、ロータの回転角度に応じて2相の信号を出力する2つの検出巻線とで構成されている。検出巻線からは、それぞれsinθに依存したsin信号と、cosθに依存したcos信号が出力される。レゾルバにおいて、ステータコアの両側に巻線(コイル)を覆う2つのコイルカバーを取り付けた構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示される構成では、その図7等にも示されるように、第1コイルカバーには複数の第1支柱部と複数の第1受部とが設けられ、第2コイルカバーには複数の第2支柱部と複数の第2受部とが設けられている。第1、第2支柱部はそれぞれインシュレータが設けられたティースの間の空間(スロット)に延在している。そして、第1、第2コイルカバーがステータコアに取り付けられた後、第2コイルカバーの第2受部が設けられている位置に超音波振動が加えられ、第1コイルカバーの第1支柱部と第2コイルカバーの第2受部とが互いに溶着される。これにより、第1、第2コイルカバーが互いに結合される。
一方、2つのコイルカバーを相互に結合する構成として、係止突起体と係止段部によるスナップフィットを用いる構成が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に開示されるレゾルバ用のステータ構造では、第1コイルカバーに設けられた係止用突起体が、インシュレータが設けられたティースの間のスロットを貫通して、第2コイルカバーに設けられた筒状突起体と係合することにより、2つのコイルカバーが結合する。このとき、係止用突起体の係止爪が割り溝によって変形または歪みを伴って筒状突起体の輪状テーパー部と係合して貫通した後に、筒状突起体の裏側の係止段部にスナップフィットによって係止される。
特開2009−148081号公報 特開2004−135402号公報
ところで、レゾルバのステータにおいてより高い信頼性を実現するために、ステータの内周側から異物がコイルに到達することを防止または抑制する必要がある。これを実現するために、ステータの内周側に対するスロットの開口を覆う保護構造を設ける方法がある。このような保護構造は、例えば上記特許文献1、2に記載の支柱部と受部または互いに係止する突起体によっても実現できる。
しかしながら、特許文献1、2の支柱部と受部または突起体は、2つのコイルカバーを結合する構造としても用いられているため、コイルカバーの取り付け時には溶着または係止により互いの位置関係が固定される。したがって、コイルカバーの製造ばらつき等により、支柱部と受部または突起体の位置や大きさに設計からの誤差が生じている場合は、溶着または係止を行った際に、この誤差が保護構造の形状のゆがみとなって現れる場合がある。このようなゆがみは、支柱部と受部または突起体の数が増加するほど発生の可能性およびゆがみの程度が大きくなる。この場合、保護構造のゆがみにより意図しない隙間が発生し、そこからスロットに異物が浸入するおそれがある。これによりレゾルバの信頼性が低下するおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、より信頼性の高いステータ構造およびレゾルバを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係るステータ構造は、第1本体部と前記第1本体部の内周側に延在する複数のティース部とを有し、前記第1本体部の2つの主表面間を貫通するように複数の貫通孔が形成されているステータコアと、インシュレータを介して前記各ティース部に巻回された巻線により構成されているコイルと、を有するステータ部と、前記コイルを前記ステータコアの軸方向から覆う第1コイルカバーおよび第2コイルカバーと、を備え、前記第1コイルカバーは第2本体部から延在する複数の第1保護部と複数の第1係合部とを有し、前記第2コイルカバーは第2本体部から延在する複数の第2保護部と複数の第2係合部とを有し、各第1保護部および各第2保護部は、それぞれ、前記ティース部間に配置されており、同一のティース部間に配置されている第1保護部および第2保護部が、前記軸方向への互いの移動を抑止しない非抑止状態にあり、かつそれぞれの先端部が前記ステータコアの径方向において重畳しており、各第1係合部と各第2係合部とは、各前記貫通孔を通じて互いに係合していることを特徴とする。
本発明の一態様に係るステータ構造は、前記同一のティース部間に配置されている第1保護部および第2保護部は、互いに離間していることを特徴とする。
本発明の一態様に係るステータ構造は、前記各第1保護部、前記各第2保護部のそれぞれの先端部には、前記ステータコアの径方向で互いに向き合う段差を成す段差部が形成されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係るステータ構造は、前記各第1係合部と前記各第2係合部とは、前記各貫通孔の内部で互いに係合していることを特徴とする。
本発明の一態様に係るステータ構造は、前記第1保護部および前記第2保護部は、互いに向かい合う傾斜面を有していることを特徴とする。
本発明の一態様に係るステータ構造は、前記同一のティース部間に配置されている第1保護部および第2保護部は、互いに離間していることを特徴とする。
本発明の一態様に係るレゾルバは、上記ステータ構造を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、より信頼性の高いステータ構造およびレゾルバを実現することができる。
図1は、実施形態に係るレゾルバの模式的な分解斜視図である。 図2は、図1に示すレゾルバのA−A線断面図である。 図3は、図1に示すレゾルバのB−B線断面図である。 図4は、第1コイルカバーの模式的な斜視図である。 図5は、第2コイルカバーの模式的な斜視図である。 図6は、第1保護部、第2保護部およびインシュレータの突出部を説明する図である。 図7は、第1保護部および第2保護部の別の形状を説明する図である。
以下に、図面を参照して本発明に係るステータ構造およびレゾルバの実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、各図面において、同一または対応する要素には適宜同一の符号を付している。
(実施形態)
図1は、実施形態に係るレゾルバの模式的な分解斜視図である。図2、3は、それぞれ図1に示すレゾルバのA−A線断面図、B−B線断面図である。図1〜3に示すように、レゾルバ100は、ロータ1と、ステータ部2と、第1コイルカバー3と、第2コイルカバー4とを備えているVR(バリアブルリラクタンス)型レゾルバである。ステータ部2と、第1コイルカバー3と、第2コイルカバー4とは、ステータ構造20を構成している。すなわち、レゾルバ100はステータ構造20を備えている。
ロータ1は、電磁鋼板等の鋼板を複数枚積層した積層構造を有しており、図示しないモータの回転軸に装着され、ステータ部2の内側に配置されている。
ステータ部2は、ステータコア5と、インシュレータ6と、コイル7とを備えている。ステータコア5は、電磁鋼板等の鋼板を複数枚積層した積層構造を有しており、環状の第1本体部8と、第1本体部8の内周側に第1本体部8の中心に向かって延在する複数のティース部9とを有している。本実施形態では、ステータコア5は10個のティース部9を有しているが、その数は特に限定されない。ティース部9は第1本体部8の周方向において等角度間隔で配置されている。また、第1本体部8には、その2つの主表面間を貫通するように複数の貫通孔8aが形成されている。貫通孔8aは後述するインシュレータ6が設けられた第1本体部8の表面よりも外周側に位置している。本実施形態では、貫通孔8aは5個形成されているが、その数は特に限定されない。また、本実施形態では、貫通孔8aは第1本体部8の周方向において等角度間隔で配置されている。以下、図1〜3に示すように、ステータコア5の軸方向と径方向とを規定する。なお、軸方向はロータ1に接続されたモータの回転軸の軸方向と一致し、径方向はこの軸方向と直交する方向と一致する。
インシュレータ6は、絶縁性材料である樹脂からなり、第1インシュレータ10と第2インシュレータ11とで構成されている。第1インシュレータ10と第2インシュレータ11とは、それぞれステータコア5の軸方向の両側の表面に形成されている。特に、第1インシュレータ10と第2インシュレータ11とは、各ティース部9の4つの側面9a(図2、6参照)を覆うように形成されているとともに、各ティース部9の先端面9b側においてティース部9の延在方向(径方向)と交差する方向(本実施形態では直交する方向)に突出する突出部10a、11aをそれぞれ有する。第1インシュレータ10と第2インシュレータ11とは、樹脂の射出成型にて成形することができる。
コイル7は、第1インシュレータ10と第2インシュレータ11とを介して各ティース部9に巻回された巻線により構成されている。
また、第1インシュレータ10はステータコア5の径方向外向きに延在する端子台部12を備える。端子台部12には複数(本実施形態では6本)の端子13が植設され、メス型のコネクタハウジング14も形成されている。端子台部12は第1インシュレータ10と同時に成形することができる。各端子13の一方端には、対応するコイル7を構成する巻線の末端が結びつけられており、各端子13の他方端はコネクタハウジング14の内部に突出している。各端子13の他方端は外部コネクタと接続される。
各ティース部9の間には空間(スロット)15が形成される。このスロット15は、第1コイルカバー3と第2コイルカバー4とが装着されていないときには各ティース部9の突出部10a、11aの間の開口を通じてステータコア5の内側と連通する。
つぎに、第1コイルカバー3および第2コイルカバー4について説明する。第1コイルカバー3および第2コイルカバー4は、その構成材料は限定されないが、本実施形態では樹脂からなり、たとえば樹脂の射出成型にて成形される。樹脂としてはたとえば絶縁性樹脂を用いることができる。第1コイルカバー3および第2コイルカバー4は、ステータ部2のコイル7をステータコア5の軸方向の両側から覆うようにしてステータ部2に装着される。
図4は、第1コイルカバー3の模式的な斜視図であり、図5は、第2コイルカバー4の模式的な斜視図である。第1コイルカバー3は、第2本体部3aが全体的に環状であり、本体部3aは外周縁に軸方向に延在する外周壁3bを備え、外周壁3bの一部には上述した端子台部12を覆う端子台カバー部3cを備えている。
第1コイルカバー3は、第2本体部3aに設けられ、外周壁3bから軸方向に延在する複数(本実施形態では5個)の板状の第1係合部3dを備え、第1係合部3dの先端には開口3fが形成されている。本実施形態では、第1係合部3dは第1コイルカバー3の周方向において等角度間隔で配置されている。また第1コイルカバー3は、第2本体部3aの内周縁から第1係合部3dと同じく軸方向に延在する複数(本実施形態では10個)の板状の第1保護部3eを備えている。本実施形態では、第1保護部3eは第1コイルカバー3の周方向において等角度間隔で配置されている。また、第1保護部3eは第2本体部3a側に向かって周方向で徐々に幅広になっているが、これについては後に詳述する。
第2コイルカバー4は、第2本体部4aが全体的に環状であり、第2本体部4aは外周縁に軸方向に延在する外周壁4bを備えている。第2コイルカバー4の第2本体部4aの内径、外径は第1コイルカバー3の第2本体部3aの外径、内径とそれぞれ略同じである。
また、第2コイルカバー4は、第2本体部4aに設けられ、外周壁4bから軸方向に延在する複数(本実施形態では5個)の板状の第2係合部4dを備え、第2係合部4dの先端には係合爪4fが形成されている。本実施形態では、第2係合部4dは第2コイルカバー4の周方向において等角度間隔で配置されている。また第2コイルカバー4は、第2本体部4aの内周縁から第2係合部4dと同じく軸方向に延在する複数(本実施形態では10個)の板状の第2保護部4eを備えている。本実施形態では、第2保護部4eは第2コイルカバー4の周方向において等角度間隔で配置されている。また、第2保護部4eは第2本体部4a側に向かって周方向で徐々に幅広になっているが、これについては後に詳述する。
ここで、第1コイルカバー3および第2コイルカバー4をステータ部2に装着する際には、第1コイルカバー3と第2コイルカバー4とを軸方向の両側からステータ部2に近づけ、第1コイルカバー3の各第1保護部3eを各ティース部9の突出部10aの間に挿入し、第2コイルカバー4の各第2保護部4eを各ティース部9の突出部11aの間に挿入する。これと同時に、第1コイルカバー3の各第1係合部3dと第2コイルカバー4の各第2係合部4dとをステータコア5の第1本体部8の各貫通孔8aに挿入し、各貫通孔8aを通じて各第1係合部3dの開口3fに各第2係合部4dの係合爪4fを係合させる(図2参照)。
これにより、第1コイルカバー3と第2コイルカバー4とが、各第1係合部3dと各第2係合部4dとによって結合される。さらに、図6に示すように、各第1保護部3eおよび各第2保護部4eは、各各ティース部9の突出部10a間、各各ティース部9の突出部11a間にそれぞれ配置される。これにより各スロット15は、各第1保護部3eおよび各第2保護部4eによってステータコア5の内側に対して塞がれる。
第1コイルカバー3および第2コイルカバー4のステータ部2への装着は、係合爪4fと開口3fとの係合によって容易に行うことができる。また、図2にも示すように、本実施形態では、各第1係合部3dと各第2係合部4dとは、各貫通孔8aの内部で互いに係合しているので、第1コイルカバー3および第2コイルカバー4は装着後に外れにくくなる。
第1コイルカバー3および第2コイルカバー4をステータ部2に装着することによって、コイル7および端子台部12が覆われる。これにより、コイル7、コイル7を構成する巻線および端子台部12が露出しないため、コイル7、コイル7を構成する巻線および端子13の損傷が防止される。
ここで、図6に示すように各突出部10a、11aは半長円状の外形状を有しており、これを合わせると長円状の外形状となる。また、上述したように、各第1保護部3e、各第2保護部4eは、それぞれ第2本体部3a、4a側に向かって周方向で徐々に幅広になっている。これにより、各第1保護部3e、各第2保護部4eは、各突出部10a、11aの外形状に沿った形状の外形状を有するようになっている。その結果、各第1保護部3e、各第2保護部4eと、各突出部10a、11aとの間の隙間を狭くできる。
さらには、図3〜5にも示すように、各第1保護部3e、各第2保護部4eのそれぞれの先端部には、ステータコア5の径方向で互いに向き合う段差を成す段差部3g、4gが形成されている。これにより、段差部3g、4gは互いに入れ子の状態で配置されることとなり、同一のティース部9間に配置され、同一のスロット15に対応する第1保護部3eおよび第2保護部4eは、互いにわずかな間隔で離間しつつ、ステータコア5の径方向において互いに重畳する。
このように、各第1保護部3e、各第2保護部4eのそれぞれの先端部がステータコア5の径方向において互いに重畳している。そのため、この重畳した部分では、ステータコア5の内周側からはスロット15が直接見えない構造となっている。その結果、各第1保護部3e、各第2保護部4eが互いにわずかに離間して間隙が有りながらも、ステータコア5の内周側からスロット15への異物の侵入が抑制または防止される。また、段差部3g、4gにより間隙がラビリンス状になるため、異物の侵入の抑制または防止の効果がさらに高まる。
また、各第1保護部3e、各第2保護部4eは、互いにわずかに離間しているため、それぞれに軸方向で互いに向き合う方向に力が掛けられても、軸方向への互いの移動を抑止しない非抑止状態にある。このことは、仮に各第1保護部3e、各第2保護部4eの位置や大きさに設計からの誤差があったとしても、各第1係合部3dと各第2係合部4dとを係合させるまで、および係合させたときに、各第1保護部3e、各第2保護部4eの軸方向への互いの移動が抑止されないことを意味する。その結果、各第1保護部3e、各第2保護部4eの軸方向への互いの移動が抑止されるため、応力がかかり各第1保護部3e、各第2保護部4eがゆがむという状態の発生が抑制または防止される。これにより、各第1保護部3e、各第2保護部4eと、各突出部10a、11aとの間の隙間が狭い状態が維持される。その結果、この隙間からのスロット15への異物の侵入も抑制または防止される。なお、各第1保護部3e、各第2保護部4eの離間の間隔は、レゾルバ100を構成する各構成部品の寸法の製造誤差、設計の公差、またはレゾルバ100が使用される温度環境下における熱による膨張や収縮の程度を考慮して、設計することが好ましい。
本実施形態に係るレゾルバ100では、上記の構成を有するステータ構造20を備えていることにより、スロット15への異物の侵入が抑制または防止されるので、より信頼性が高いレゾルバとなる。
(第1保護部、第2保護部の別の形状)
上記実施形態では、各第1保護部3e、各第2保護部4eのそれぞれの先端部に、ステータコア5の径方向で互いに向き合う段差を成す段差部3g、4gが形成されている。しかしながら、第1保護部、第2保護部の形状はこれに限られない。
図7は、第1保護部および第2保護部の別の形状を説明する図である。図7に示す板状の第1保護部3h、第2保護部4hは、それぞれの先端部に、ステータコア5の径方向で互いに向き合う傾斜面3i、4iが形成されている。また、第1保護部3h、第2保護部4hは互いにわずかに離間している。また、第1保護部3h、第2保護部4hは、各突出部10a、11aの外形状に沿った形状の外形状を有するようになっている。このような形状の第1保護部3h、第2保護部4hであっても、それぞれに軸方向で互いに向き合う方向に力が掛けられても、軸方向への互いの移動を抑止しない非抑止状態にあり、かつそれぞれの先端部がステータコア5の径方向において重畳しているので、スロット15への異物の侵入が抑制または防止され、より信頼性が高いレゾルバを実現する。
なお、図7に示す第1保護部3h、第2保護部4hの場合、互いの傾斜面3i、4iが接触していてもよい。この場合、第1保護部3h、第2保護部4hのそれぞれに軸方向で互いに向き合う方向に力が掛けられると、互いに傾斜面3i、4iで摺動するので、軸方向への互いの移動が抑止されないこととなる。また、第1保護部3h、第2保護部4hの板厚はたとえば1mm程度以下と薄いので、第1保護部3h、第2保護部4hが互いに径方向にずれてもそのずれ量はきわめて小さく、ゆがみもほとんど発生しない。
なお、第1保護部および第2保護部は、同一のティース部間に配置されているものが、軸方向への互いの移動を抑止しない非抑止状態にあり、かつそれぞれの先端部がステータコアの径方向において重畳しているものであれば、上記実施形態の形状に限定されない。
また、上記実施形態では、各第1係合部3dと各第2係合部4dとは、各貫通孔8aの内部で互いに係合しているが、本発明はこれに限定されず、各貫通孔8aを通じて各貫通孔8aの外部で互いに係合するような構成でもよい。なお、第1係合部と第2係合部とが、貫通孔を通じて貫通孔の外部で互いに係合する構成とする場合は、たとえば、第1係合部は第1コイルカバーの第2本体部に直接開口または凹部が設けられて構成されたものであり、第2係合部は貫通孔を貫通してその先端の係合爪が第1係合部の開口または凹部に係合するように延在する構成であってもよい。または、複数の第1係合部および複数の第2係合部が、貫通孔の内部で互いに係合する第1係合部および各第2係合部と、貫通孔を通じて貫通孔の外部で互いに係合する第1係合部および各第2係合部とを含むように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、インシュレータ6は第1インシュレータ10と第2インシュレータ11とで構成されているが、インサート成形にてステータコア5にインシュレータ6を一体成形にて形成してもよい。
また、上記実施形態では、第1インシュレータ10と端子台部12はインサートモールドにて一体成形しているが、端子台部12を別体で形成し、これを第1インシュレータ10に装着した構成でもよい。また、必要に応じてコネクタハウジング14を形成しない構成としてもよい。
また、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
1 ロータ
2 ステータ部
3 第1コイルカバー
3a、4a 第2本体部
3b、4b 外周壁
3c 端子台カバー部
3d 第1係合部
3e 第1保護部
3f 開口
3g、4g 段差部
3h 第1保護部
3i、4i 傾斜面
4 第2コイルカバー
4d 第2係合部
4e 第2保護部
4f 係合爪
4h 第2保護部
5 ステータコア
6 インシュレータ
7 コイル
8 第1本体部
8a貫通孔
9 ティース部
9a 側面
9b 先端面
10 第1インシュレータ
10a、11a 突出部
11 第2インシュレータ
12 端子台部
13 端子
14 コネクタハウジング
15 スロット
20 ステータ構造
100 レゾルバ

Claims (7)

  1. 第1本体部と前記第1本体部の内周側に延在する複数のティース部とを有し、前記第1本体部の2つの主表面間を貫通するように複数の貫通孔が形成されているステータコアと、インシュレータを介して前記各ティース部に巻回された巻線により構成されているコイルと、を有するステータ部と、
    前記コイルを前記ステータコアの軸方向から覆う第1コイルカバーおよび第2コイルカバーと、
    を備え、
    前記第1コイルカバーは第2本体部から延在する複数の第1保護部と、該第2本体部に設けられた複数の第1係合部とを有し、前記第2コイルカバーは第2本体部から延在する複数の第2保護部と、該第2本体部に設けられた複数の第2係合部とを有し、
    各第1保護部および各第2保護部は、それぞれ、前記各ティース部間に配置されており、
    同一のティース部間に配置されている第1保護部および第2保護部が、前記軸方向への互いの移動を抑止しない非抑止状態にあり、かつそれぞれの先端部が前記ステータコアの径方向において重畳しており、
    各第1係合部と各第2係合部とは、前記各貫通孔を通じて互いに係合している
    ことを特徴とするステータ構造。
  2. 前記同一のティース部間に配置されている第1保護部および第2保護部は、互いに離間していることを特徴とする請求項1に記載のステータ構造。
  3. 前各第1保護部、前記各第2保護部のそれぞれの先端部には、前記ステータコアの径方向で互いに向き合う段差を成す段差部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のステータ構造。
  4. 前記各第1係合部と前記各第2係合部とは、前記各貫通孔の内部で互いに係合していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のステータ構造。
  5. 前記第1保護部および前記第2保護部は、互いに向かい合う傾斜面を有していることを特徴とする請求項1に記載のステータ構造。
  6. 前記同一のティース部間に配置されている第1保護部および第2保護部は、互いに離間していることを特徴とする請求項5に記載のステータ構造。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載のステータ構造を備えたことを特徴とするレゾルバ。
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