JP2016127710A - レゾルバステータ - Google Patents

Abstract

【課題】部品点数及び組み立て工数の増大を回避でき、製造コストを低減できるレゾルバステータを提供する。
【解決手段】絶縁カバー２には、輪状コア１０の軸端面に重ねられる輪状カバー部２０と、周方向１０ａに関して磁極１１間に位置するように輪状カバー部２０の軸端面から突出されるとともに磁極１１間を渡されるステータ巻線３の渡り線部３ａが掛けられる複数の渡りピン２１とが設けられている。渡りピン２１には、輪状コア１０の軸方向１０ｃに沿って輪状カバー部２０の軸端面から突出された柱体２１ａと、軸方向１０ｃに沿って各渡りピン２１を見たときに磁極１１間のスロットに進入するように柱体２１ａから延出された延出体２１ｂとが設けられている。
【選択図】図１

Description

本発明は、レゾルバのレゾルバステータに関する。

従来用いられていたこの種のレゾルバステータとしては、例えば下記の特許文献１等に示されている構成を挙げることができる。すなわち、従来構成では、ステータ本体に取り付けられた絶縁カバーを介して、ステータ本体の磁極にステータ巻線を取り付けている。また、例えばモータ等の取付対象にレゾルバステータを固定する際に作業者の手等がステータ巻線に接触することを避けるため、ステータ巻線を覆うように輪状のコイル保護カバーが取り付けられる。

特開２０１４−１４７１５６号公報

上記のような従来のレゾルバステータでは、ステータ巻線を覆うように輪状のコイル保護カバーを用いているので、部品点数及び組み立て工数の増大を招き、製造コスト削減の妨げになっている。

本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、部品点数及び組み立て工数の増大を回避でき、製造コストを低減できるレゾルバステータを提供することである。

本発明に係るレゾルバステータは、輪状コア及び輪状コアの周方向に互いに間隔をおいて輪状コアの内縁から径方向内方に突出された複数の磁極を有するステータ本体と、ステータ本体に取り付けられた絶縁カバーと、絶縁カバーを介して磁極に取り付けられたステータ巻線とを備え、絶縁カバーには、輪状コアの軸端面に重ねられる輪状カバー部と、周方向に関して磁極間に位置するように輪状カバー部の軸端面から突出されるとともに磁極間を渡されるステータ巻線の渡り線部が掛けられる複数の渡りピンとが設けられており、複数の渡りピンには、輪状コアの軸方向に沿って輪状カバー部の軸端面から突出された柱体と、軸方向に沿って各渡りピンを見たときに磁極間のスロットに進入するように柱体から延出された延出体とが設けられている。

本発明のレゾルバステータによれば、軸方向に沿って各渡りピンを見たときに磁極間のスロットに進入するように柱体から延出された延出体が渡りピンに設けられているので、作業者の手等がステータ巻線に接触する可能性を延出体により低減でき、コイル保護カバーを省略できる。これにより、部品点数及び組み立て工数の増大を回避でき、製造コストを低減できる。

本発明の実施の形態によるレゾルバステータの要部を拡大して示す正面図である。 図１の線ＩＩ−ＩＩに沿う断面図である。

以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
図１は本発明の実施の形態によるレゾルバステータの要部を拡大して示す正面図であり、図２は図１の線ＩＩ−ＩＩに沿う断面図である。図において、レゾルバステータには、ステータ本体１、絶縁カバー２及びステータ巻線３が含まれている。ステータ本体１は、例えば電磁鋼板等が積層されることで構成されるものであり、輪状コア１０と、輪状コア１０の周方向１０ａに互いに間隔をおいて輪状コア１０の内縁から径方向内方１０ｂに突出された複数の磁極１１とを有している。

絶縁カバー２は、ステータ本体１に取り付けられた樹脂製の部材である。ステータ巻線３は、絶縁カバー２を介して磁極１１に取り付けられている。

絶縁カバー２には、輪状カバー部２０と複数の渡りピン２１とが設けられている。輪状カバー部２０は、輪状コア１０の軸端面に重ねられる絶縁カバー２の輪状部分である。渡りピン２１は、輪状コア１０の周方向１０ａに関して磁極１１間に位置するように輪状カバー部２０の軸端面から突出された凸状体である。渡りピン２１には、磁極１１間を渡されるステータ巻線３の渡り線部３ａが掛けられる。

図１及び図２に示すように、各渡りピン２１には、輪状カバー部２０の軸端面から突出された柱体２１ａと、柱体２１ａと一体に設けられた延出体２１ｂとが設けられている。各渡りピン２１の延出体２１ｂは、図１に示すように輪状コア１０の軸方向１０ｃに沿って各渡りピン２１を見たときに、磁極１１間のスロットに進入するように柱体２１ａから延出されている。

このようなレゾルバステータでは、軸方向１０ｃに沿って各渡りピン２１を見たときに磁極１１間のスロットに進入するように柱体２１ａから延出された延出体２１ｂが渡りピン２１に設けられている。このため、例えばモータ等の取付対象にレゾルバステータを固定する際、作業者の手等はステータ巻線３よりも先にいずれかの渡りピン２１の延出部２１ｂに接触し、その作業者の手等がステータ巻線３に接触する可能性を低減できる。従って、従来構成で用いていたコイル保護カバーを省略できる。これにより、部品点数及び組み立て工数の増大を回避でき、製造コストを低減できる。

１ ステータ本体
１０ 輪状コア
１１ 磁極
２ 絶縁カバー
２０ 輪状カバー部
２１ 渡りピン
２１ａ 柱体
２１ｂ 延出体
３ ステータ巻線
３ａ 渡り線部

Claims (1)

1. 輪状コア及び前記輪状コアの周方向に互いに間隔をおいて前記輪状コアの内縁から径方向内方に突出された複数の磁極を有するステータ本体と、
   前記ステータ本体に取り付けられた絶縁カバーと、
   前記絶縁カバーを介して前記磁極に取り付けられたステータ巻線と
   を備え、
   前記絶縁カバーには、前記輪状コアの軸端面に重ねられる輪状カバー部と、前記周方向に関して前記磁極間に位置するように前記輪状カバー部の軸端面から突出されるとともに前記磁極間を渡される前記ステータ巻線の渡り線部が掛けられる複数の渡りピンとが設けられており、
   前記複数の渡りピンには、前記輪状カバー部の軸端面から突出された柱体と、前記輪状コアの軸方向に沿って各渡りピンを見たときに前記磁極間のスロットに進入するように前記柱体から延出された延出体とが設けられている
   ことを特徴とするレゾルバステータ。

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