JP6374663B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明は、トラック、バス等のための重荷重用空気入りタイヤに関する。
タイヤが路面を踏むと、このタイヤには荷重が付与される。これにより、ビードの部分はリムのフランジ側に倒れるように変形する。タイヤが路面から離れると、荷重は除去される。これにより、ビードの部分は復元する。走行状態にあるタイヤでは、ビードの部分において変形及び復元が繰り返される。変形及び復元が繰り返されると、ビードの部分は熱を帯びる。発熱は、タイヤの耐久性に影響する。
タイヤのカーカスは、カーカスプライを備えている。カーカスプライは、ビードのコアの周りにて折り返される。タイヤのビードの部分に、カーカスプライの端が存在することがある。このタイヤがフィラーを備える場合は、このビードの部分にはフィラーの端も存在する。走行状態にあるタイヤでは、カーカスプライの端やフィラーの端に歪みが集中しやすい。歪みの集中は、タイヤの耐久性に影響する。
重荷重用タイヤでは、乗用車用タイヤに比べてタイヤに付与される荷重は大きい。このため、重荷重用タイヤのビードの部分は高温になりやすい。そのうえ、カーカスプライの端やフィラーの端には歪みが集中しやすい。重荷重用タイヤでは、ビードの部分の剛性は重要である。耐久性の観点から、ビードの部分の構成について様々な検討がなされている。この検討の一例が、特開2008−110624公報に開示されている。
特開2008−110624公報
ビードの部分に、補強部材をさらに追加することがある。この場合、ビードの部分は高い剛性を有する。高い剛性は変形を抑制する。変形の抑制は、タイヤの耐久性に寄与する。しかし補強部材の追加は質量に影響する。この補強部材の追加は、生産コストにも影響する。
耐久性の観点から、ビードの部分に大きな厚みを採用することがある。しかし大きな厚みは質量に影響する。大きな厚みは、生産コストにも影響する。
高い内圧を設定し高い荷重を付与して、タイヤを使用することがある。このような使用が予定されているタイヤでは、ビードの部分により高い剛性が要求される。しかし前述のような補強部材の追加や、大きな厚みの採用では、質量及び生産コストに影響する。価格競争の激しい市場に投入されるタイヤにおいては、従来通りのアプローチで耐久性の向上を図るにも限界がある。
本発明の目的は、耐久性の向上が達成された空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれがこのトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、それぞれがこのサイドウォールよりも半径方向内側に位置する一対のビードと、一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスと、それぞれが上記ビードよりも軸方向外側に位置する一対の第一フィラーと、それぞれがこの第一フィラーよりも軸方向内側に位置する一対の第二フィラーとを備えている。上記カーカスはカーカスプライを備えている。このカーカスプライは上記ビードの周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、このカーカスプライには主部と折り返し部とが形成されている。この折り返し部は上記ビードと上記第一フィラーとの間に位置しており、この折り返し部の端はこの第一フィラーの外側端よりも半径方向内側に位置している。上記第二フィラーは、上記カーカスプライの半径方向内側において上記ビードの周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この第二フィラーの一端は上記主部の軸方向内側に位置しており、この第二フィラーの他端は上記折り返し部と上記第一フィラーとの間に位置している。上記カーカスプライは並列した多数のカースコードを含んでおり、上記第二フィラーは並列した多数の第二コードを含んでいる。それぞれの上記第二コードはそれぞれの上記カーカスコードと交差しており、この交差角度の絶対値が35°以上45°以下である。このタイヤが組み込まれるリムのフランジの高さを基準高さとしたとき、この基準高さに対する上記折り返し部の高さの比は1.58以上1.75以下である。このタイヤの上記リムとの接触面の端を基準位置としたとき、上記折り返し部の端はこの基準位置と軸方向において一致している、又は、この折り返し部の端はこの基準位置よりも軸方向内側に位置している。上記基準位置から上記折り返し部の端までの軸方向距離DXは3mm以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記折り返し部の端を通り上記主部に直交する直線を基準線としたとき、上記第二フィラーの一端はこの基準線上に位置している、又は、この一端はこの基準線よりも半径方向外側に位置している。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記基準線から上記第二フィラーの一端までの長さLBは10mm以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記第二フィラーは主要層と副層とを備えている。上記副層は上記主部の軸方向内側において上記第二フィラーの一端からこの主部に沿って半径方向内向きに延在している。上記主要層は上記第二フィラーの他端から上記カーカスプライに沿って延在している。上記主要層は上記副層と重複しており、この重複長さLLの、上記副層の長さLSに対する比率は60%以上80%以下である。
本発明に係る空気入りタイヤは、ビードよりも軸方向外側に位置する第一フィラーを備えている。この第一フィラーは、ビードの部分の倒れ込みを抑える。このタイヤでは、折り返し部の端に歪みは集中しにくい。
このタイヤでは、折り返し部の端は第一フィラーの外側端よりも半径方向内側に位置している。このタイヤでは、折り返し部の端はこの第一フィラーで覆われている。このタイヤでは、折り返し部の端に歪みは集中しにくい。
このタイヤでは、第二フィラーの第二コードがカーカスプライのカーカスコードと交差している。このタイヤでは、第二フィラーの第二コードが折り返し部をその外側から支えるので、折り返し部の倒れ込みが抑えられる。このタイヤでは、折り返し部の端に歪みは集中しにくい。
このタイヤでは、折り返し部はフランジ高さに対して適正な高さを有している。このタイヤでは、折り返し部は剛性に寄与する。さらにこのタイヤでは、折り返し部の端は基準位置に対して適正な位置に配置されている。このタイヤでは、折り返し部の端に歪みは集中しにくい。
このタイヤでは、折り返し部の端には歪みは集中しにくい。このタイヤでは、この折り返し部の端からのクラックの成長が抑えられている。このタイヤは、耐久性に優れる。このタイヤでは、耐久性向上のために、ビードの部分に対して、補強部材の追加や、大きな厚みの採用は不要である。このタイヤでは、質量及び生産コストへの影響を抑えつつ、耐久性の向上を図ることができる。本発明によれば、十分な耐久性の向上が達成された空気入りタイヤが得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、カーカスプライのカーカスコードの様子、及び、第二フィラーの第二コードの様子が示された模式図である。 図3は、図1のタイヤの一部が示された拡大断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、重荷重用の空気入りタイヤ2が示されている。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表わす。このタイヤ2の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。
図1において、符号Rで示されているのはリムである。この図1において、タイヤ2はリムRに組み込まれている。このリムRは、正規リムである。このタイヤ2には、空気が充填されている。このタイヤ2の内圧は、正規内圧である。符号Fで示されているのは、リムRのフランジである。符号Sで示されているのは、リムRのシートである。
本発明では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、特に言及のない限り、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。本明細書において正規荷重とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた荷重を意味する。JATMA規格における「最高負荷能力」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「LOAD CAPACITY」は、正規荷重である。
このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、チェーファー8、ビード10、カーカス12、ベルト14、インナーサイドウォール16、中間層18、インナーライナー20、インサート22、クッション層24、第一フィラー26及び第二フィラー28を備えている。このタイヤ2は、トラック、バス等に装着される。
図示されていないが、このタイヤ2はチューブをさらに備えている。このタイヤ2の内圧は、チューブに空気を充填することにより調整される。このタイヤ2は、チューブタイプである。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接触するトレッド面30を形成する。トレッド面30には、溝32が刻まれている。この溝32により、トレッドパターンが形成されている。トレッド4は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。
サイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6の半径方向外側部分は、トレッド4と接合されている。このサイドウォール6の半径方向内側部分は、チェーファー8と接合されている。図から明らかなように、サイドウォール6はカーカス12よりも軸方向外側に位置している。このサイドウォール6は、カーカス12の損傷を防止する。このサイドウォール6は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。サイドウォール6は、チェーファー8よりも軟質である。軟質なサイドウォール6は、撓みに寄与する。
チェーファー8は、サイドウォール6の端から半径方向略内向きに延びている。チェーファー8は、軸方向において、ビード10及びカーカス12よりも外側に位置している。チェーファー8は、リムRのフランジFと当接する。チェーファー8は、半径方向において、ビード10よりも内側に位置している。チェーファー8は、リムRのシートSと当接する。チェーファー8は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。チェーファー8は、サイドウォール6よりも硬質である。硬質なチェーファー8は、ビード10の部分の剛性に寄与する。
ビード10は、サイドウォール6よりも半径方向内側に位置している。ビード10は、クリンチよりも軸方向内側に位置している。ビード10は、チェーファー8よりも軸方向内側に位置している。このタイヤ2では、ビード10は、コア34と、エイペックス36とを備えている。
コア34は、リング状である。コア34は、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。図から明らかなように、このタイヤ2では、コア34の輪郭は六角形である。
エイペックス36は、コア34から半径方向外向きに延びている。このタイヤ2では、エイペックス36はハード部38とソフト部40とを備えている。
ハード部38は、コア34から半径方向外向きに延びている。ハード部38は、半径方向外向きに先細りである。ハード部38は、高硬度な架橋ゴムからなる。
ソフト部40は、ハード部38よりも軸方向外側に位置している。ソフト部40は、ハード部38よりも半径方向外側に位置している。ソフト部40は、半径方向において、内向きに先細りであり外向きにも先細りである。ソフト部40は、ハード部38よりも軟質である。
カーカス12は、カーカスプライ42からなる。カーカスプライ42は、両側のビード10の間に架け渡されている。カーカスプライ42は、コア34の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、カーカスプライ42には、主部44と折り返し部46とが形成されている。図から明らかなように、主部44はトレッド4及びサイドウォール6の内側に沿って延在している。折り返し部46は、エイペックス36と第一フィラー26との間に位置している。図1において、符号PFは、フランジFの半径方向外側端である。このタイヤ2では、折り返し部46の端48はこの外側端PFよりも半径方向外側に位置している。
カーカスプライ42は、並列された多数のカーカスコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのカーカスコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス12はラジアル構造を有する。カーカスコードの材質は、スチールである。カーカス12が、2枚以上のカーカスプライ42から形成されてもよい。
ベルト14は、トレッド4の半径方向内側に位置している。ベルト14は、カーカス12と積層されている。ベルト14は、カーカス12を補強する。このタイヤ2では、ベルト14は、第一層50、第二層52、第三層54及び第四層56からなる。つまりこのベルト14は4つの層で構成されている。このベルト14が3つの層で構成されてもよい。図から明らかなように、4つの層のうち、第二層52が最も大きな軸方向幅を有している。このタイヤ2では、この第二層52の軸方向幅がベルト14の軸方向幅である。ベルト14の軸方向幅は、タイヤ2の最大幅の0.7倍以上が好ましい。
図示されていないが、第一層50、第二層52、第三層54及び第四層56のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードは、スチールからなる。このコードは、赤道面に対して傾斜している。第一層50のコードの赤道面に対する傾斜方向は、第二層52のコードの赤道面に対する傾斜方向とは同じである。第二層52のコードの赤道面に対する傾斜方向は、第三層54のコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。第三層54のコードの赤道面に対する傾斜方向は、第四層56のコードの赤道面に対する傾斜方向とは同じである。それぞれの層において、コードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、15°から70°である。
インナーサイドウォール16は、軸方向において、チェーファー8とビード10との間に位置している。インナーサイドウォール16は、ビード10のコア34の近くから半径方向外向きにチェーファー8に沿って延在している。図から明らかなように、インナーサイドウォール16は第一フィラー26を覆っている。インナーサイドウォール16は、架橋ゴムからなる。インナーサイドウォール16は、チェーファー8よりも軟質である。インナーサイドウォール16は、歪みの集中を緩和する。
中間層18は、軸方向において、ビード10とインナーサイドウォール16との間に位置している。図から明らかなように、中間層18は折り返し部46の端48を覆っている。中間層18は、架橋ゴムからなる。中間層18は、インナーサイドウォール16よりも軟質である。軟質な中間層18は、折り返し部46の端48への歪みの集中を緩和する。
インナーライナー20は、カーカス12の内側に位置している。インナーライナー20は、インサート22の内面に接合されている。インナーライナー20は、架橋ゴムからなる。インナーライナー20には、空気遮蔽性に優れたゴムが用いられている。インナーライナー20の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー20は、タイヤ2の内圧保持に寄与する。
インサート22は、カーカス12とインナーライナー20との間に位置している。インサート22は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。インサート22は、カーカス12及び第二フィラー28と堅固に接合し、インナーライナー20とも堅固に接合する。インサート22は、インナーライナー20の、タイヤ2からの剥離を防止する。
クッション層24は、ベルト14の端の近くに位置している。クッション層24は、ベルト14とカーカス12との間に挟まれている。クッション層24は、軟質な架橋ゴムからなる。クッション層24は、ベルト14の端の応力を吸収する。このクッション層24により、ベルト14のリフティングが抑制される。
第一フィラー26は、ビード10よりも軸方向外側に位置している。第一フィラー26は、チェーファー8よりも軸方向内側に位置している。このタイヤ2では、第一フィラー26の内側端58は軸方向においてビード10のコア34と重複している。この第一フィラー26の内側端58は、コア34の近くに位置している。第一フィラー26の外側端60は、エイペックス36の先端62よりも半径方向内側に位置している。
このタイヤ2では、第一フィラー26は内側層64及び外側層66からなる。内側層64は、軸方向においてビード10と外側層66との間に位置している。外側層66は、内側層64よりも軸方向外側に位置している。インナーサイドウォール16の内側において、外側層66は内側層64を覆っている。
図示されていないが、内側層64及び外側層66のそれぞれは並列された多数の第一コードとトッピングゴムとからなる。各第一コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。好ましい有機繊維は、ナイロン繊維である。各第一コードは、半径方向に対して傾斜している。傾斜角度の一般的な絶対値は、40°以上70°以下である。内側層64の第一コードの半径方向に対する傾斜方向は、外側層66の第一コードの半径方向に対する傾斜方向とは逆である。
第二フィラー28は、第一フィラー26よりも軸方向内側に位置している。第二フィラー28は、カーカス12と積層されている。第二フィラー28は、カーカスプライ42の半径方向内側において、コア34の周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この第二フィラー28の一端68は、軸方向において主部44の内側に位置している。第二フィラー28の他端70は、軸方向において折り返し部46と第一フィラー26との間に位置している。
このタイヤ2では、第二フィラー28は主要層72及び副層74からなる。主要層72は、第二フィラー28の他端70からカーカスプライ42に沿って延在している。詳細には、主要層72はコア34の周りにて軸方向内側から外側へ向かって折り返されている。これにより、この主要層72には内側部76と外側部78とが形成されている。図から明らかなように、内側部76の端80は半径方向において副層74の内側端82とこの副層74の外側端84との間に位置している。外側部78の端86は、折り返し部46の端48よりも半径方向内側に位置している。副層74は、主部44の軸方向内側において、第二フィラー28の一端68からこの主部44に沿って半径方向内向きに延在している。図から明らかなように、副層74の内側端82は軸方向においてコア34と重複している。この副層74の内側端82は、コア34の近くに位置している。この副層74の内側端82は、主要層72とカーカスプライ42との間に位置している。副層74の外側端84は、内側部76の端80よりも半径方向外側に位置している。この副層74の外側端84は、エイペックス36の先端62よりも半径方向内側に位置している。
主要層72及び副層74のそれぞれは、並列された多数の第二コードとトッピングゴムとからなる。各第二コードは、スチールからなる。各第二コードは、半径方向に対して傾斜している。副層74の第二コードの半径方向に対する傾斜方向は、主要層72の第二コードの半径方向に対する傾斜方向とは逆である。
前述の通りこのタイヤ2は、ビード10よりも軸方向外側に位置する第一フィラー26を備えている。図から明らかなように、第一フィラー26はチェーファー8の内側においてコア34の近くから半径方向略外向きに延在している。この第一フィラー26は、ビード10の部分の剛性に寄与する。このタイヤ2に荷重が付与されたとき、この第一フィラー26はビード10の部分の倒れ込みを抑える。しかもこのタイヤ2のビード10の近くには、第二フィラー28が設けられている。この第二フィラー28も、ビード10の部分の剛性に寄与する。このタイヤ2では、ビード10の部分の倒れ込みが効果的に抑えられている。このタイヤ2では、ビード10の部分における変形が抑制される。このタイヤ2では、折り返し部46の端48に歪みは集中しにくい。この変形の抑制は、タイヤ2の耐久性に寄与する。
このタイヤ2では、折り返し部46の端48は第一フィラー26の外側端60よりも半径方向内側に位置している。このタイヤ2では、折り返し部46の端48はこの第一フィラー26で覆われている。このタイヤ2では、この折り返し部46の端48への歪みの集中が効果的に抑えられている。この第一フィラー26は、前述された折り返し部46の端48以外に、第二フィラー28の他端70も覆っている。この第一フィラー26は、第二フィラー28の他端70への歪みの集中も抑えうる。
このタイヤ2では、第一フィラー26における内側層64の外側端88は、半径方向において、折り返し部46の端48よりも外側に位置している。この第一フィラー26における外側層66の外側端90は、半径方向において、この内側層64の外側端88よりも外側に位置している。このタイヤ2では、折り返し部46、内側層64及び外側層66は、軸方向外側に位置する部材の端がこの部材よりも軸方向内側に位置する他の部材の端よりも半径方向外側に位置するように構成されている。この構成は、ビード10の部分の倒れ込みを抑える。この構成は、折り返し部46の端48への歪みの集中を抑える。
図2には、カーカスプライ42の折り返し部46におけるカーカスコード92の様子と、第二フィラー28の外側部78における第二コード94の様子とが模式的に表されている。この図2において、左右方向はこのタイヤ2の周方向に相当し、上下方向はこのタイヤ2の半径方向に相当する。
カーカスプライ42は、並列された多数のカーカスコード92を含んでいる。前述したように、このタイヤ2のカーカス12はラジアル構造を有している。このタイヤ2では、トレッド4の半径方向内側においてはこれらのカーカスコード92は略軸方向に延在している。サイドウォール6の軸方向内側においては、これらのカーカスコード92は略半径方向に延在している。
図2において、符号αは折り返し部46におけるカーカスコード92が周方向に対してなす角度を表している。本願においては、この角度αは、折り返し部46の端48におけるカーカスコード92の延在方向が周方向に対してなす角度を計測することにより得られる。前述したように、カーカスコード92が赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。したがって、この角度αの絶対値は75°から90°である。
第二フィラー28は、並列された多数の第二コード94を含んでいる。図から明らかなように、それぞれの第二コード94の延在方向はそれぞれのカーカスコード92の延在方向に対して傾斜している。言い換えれば、第二コード94はカーカスコード92と交差している。第二フィラー28の外側部78は、折り返し部46の軸方向外側に位置している。この第二コード94は、折り返し部46を外側から支える。つまり、第二コード94がカーカスコード92と交差していることは、折り返し部46の倒れ込みを抑える。このタイヤ2では、折り返し部46の端48には歪みは集中しにくい。
図2において、符号βは第二フィラー28の外側部78における第二コード94の延在方向が折り返し部46におけるカーカスコード92の延在方向に対してなす角度を表している。この角度βは、交差角度と称される。本願においては、この交差角度βは、外側部78の端86における、第二コード94の延在方向がカーカスコード92の延在方向に対してなす角度を計測することにより得られる。
このタイヤ2では、交差角度βの絶対値は35°以上45°以下である。この交差角度βの絶対値が35°以上に設定されることにより、第二コード94が一のカーカスコード92と他のカーカスコード92との間に入りこむことが防止される。第二コード94がカーカスコード92と交差するので、折り返し部46の倒れ込みが効果的に防止される。この交差角度βの絶対値が45°以下に設定されることにより、第二コード94が折り返し部46の支えに効果的に寄与する。このタイヤ2では、折り返し部46の倒れ込みが抑えられるので、この折り返し部46の端48には歪みは集中しにくい。
後述するようにこのタイヤ2では、フランジFに対する折り返し部46の端48の位置が適正に調節されている。言い換えれば、このタイヤ2では、折り返し部46はフランジFの高さに対して適正な高さを有している。このタイヤ2では、折り返し部46は剛性に寄与する。この折り返し部46の端48には歪みは集中しにくい。
図1において、実線BBLはビードベースラインである。ビードベースラインは、タイヤ2が嵌め合わされるリムRのリム径(JATMA参照)を規定する線である。このビードベースラインは、軸方向に延びる。両矢印Hrは、ビードベースラインからフランジFの外側端PFまでの半径方向高さである。この高さHrは、フランジFの高さである。本願においては、このフランジFの高さHrは基準高さと称される。両矢印Hcは、ビードベースラインから折り返し部46の端48までの半径方向高さである。本願においては、この高さHcは折り返し部46の高さである。
このタイヤ2では、高さHcの基準高さHrに対する比は1.58以上1.75以下である。この比が1.58以上に設定されることにより、折り返し部46が剛性に効果的に寄与する。このタイヤ2では、ビード10の部分の倒れ込みが防止される。この観点から、この比は1.67以上が好ましい。この比が1.75以下に設定されることにより、フランジFの外側端PFからの折り返し部46の突出長さが適切に維持される。このタイヤ2では、折り返し部46の端48には歪みが集中しにくい。
図3には、図1に示されたタイヤ2のビード10の部分が示されている。この図3において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。
図3において、符号Pbはタイヤ2とリムRとの接触面の外側端である。本願においては、この接触面の外側端Pbは基準位置と称される。両矢印DXは、この基準位置Pbから折り返し部46の端48までの軸方向距離を表している。本願においては、折り返し部46の端48が基準位置Pbよりも軸方向外側に位置している場合、この距離DXは負の数で表される。折り返し部46の端48が基準位置Pbよりも軸方向内側に位置している場合、この距離DXは正の数で表される。
このタイヤ2では、折り返し部46の端48は基準位置Pbと軸方向において一致している、又は、この折り返し部46の端48はこの基準位置Pbよりも軸方向内側に位置している。言い換えれば、距離DXは0mm以上である。このタイヤ2では、せん断により、折り返し部46の端48へ、歪みが集中することが抑えられる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。このタイヤ2では、距離DXは3mm以下である。これにより、圧縮により、折り返し部46の端48へ、歪みが集中することが抑えられる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。
このようにこのタイヤ2では、第一フィラー26はチェーファー8の内側においてコア34の近くから半径方向略外向きに延在している。折り返し部46の端48は第一フィラー26の外側端60よりも半径方向内側に位置している。第二フィラー28の第二コード94は、カーカスプライ42のカーカスコード92と適正な角度で交差している。さらに折り返し部46は、フランジFの高さHrに対して適正な高さを有している。そして、この折り返し部46の端48は基準位置Pbに対して適正な位置に配置されている。このタイヤ2では、これらの構成により、ビード10の部分の倒れ込みが効果的に抑えられている。このタイヤ2では、折り返し部46の端48には歪みが集中しにくい。このタイヤ2では、この折り返し部46の端48からのクラックの成長が効果的に抑えられる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。このタイヤ2では、耐久性向上のために、ビード10の部分に対して、補強部材の追加や、大きな厚みの採用は不要である。このタイヤ2では、質量及び生産コストへの影響を抑えつつ、耐久性の向上を図ることができる。本発明によれば、十分な耐久性の向上が達成された空気入りタイヤ2が得られる。
このタイヤ2では、後述するように、折り返し部46の端48に対して第二フィラー28の一端68が適切な位置に配置されている。この配置は、第二フィラー28の一端68が折り返し部46の端48にかかる歪みの一部を分担すること、そして、折り返し部46の端48が第二フィラー28の一端68にかかる歪みの一部を分担することに寄与する。このタイヤ2では、折り返し部46の端48及び第二フィラー28の一端68が歪みを互いに分担し合うので、折り返し部46の端48からのクラックの成長が防止される上に、第二フィラー28の一端68におけるルースが防止される。このタイヤ2では、耐久性の一層の向上が図られる。
図3において、直線VLは折り返し部46の端48を通り、主部44に直交する基準線を表している。両矢印LBは、この基準線VLから第二フィラー28の一端68までの長さを表している。本願においては、第二フィラー28の一端68がこの基準線VLよりも半径方向内側に位置している場合、この長さLBは負の数で表される。この第二フィラー28の一端68がこの基準線VLよりも半径方向外側に位置している場合、この長さLBは正の数で表される。
このタイヤ22では、第二フィラー28の一端68は基準線VL上にある、又は、この第二フィラー28の一端68はこの基準線VLよりも半径方向外側に位置しているのが好ましい。言い換えれば、長さLBは0mm以上が好ましい。このタイヤ2では、第二フィラー28の一端68が折り返し部46の端48にかかる歪みの一部を分担する。このため、このタイヤ2では、折り返し部46の端48への歪みの集中が効果的に抑えられる。この観点から、長さLBは5mm以上がより好ましい。このタイヤ2では、長さLBは10mm以下が好ましい。このタイヤ2では、折り返し部46の端48が第二フィラー28の一端68にかかる歪みの一部を分担する。このタイヤ2では、第二フィラー28の一端68におけるルースが防止される。
図から明らかなように、このタイヤ2では、主要層72の内側部76は副層74と重複している。この重複は、ビード10の部分の倒れ込みを抑える。このタイヤ2では、折り返し部46の端48への歪みの集中が一層効果的に抑えられている。このタイヤ2では、折り返し部46の端48からのクラックの成長が抑えられている。このタイヤ2は、耐久性に優れる。
この図から明らかなように、このタイヤ2では、副層74の外側端84は内側部76の端80よりも半径方向外側に位置している。このタイヤ2では、主要層72は副層74全体とは重複していない。内側部76の端80が副層74の外側端84と一致していないので、内側部76の端80及び副層74の外側端84それぞれへの歪みの集中が適切に抑えられている。このタイヤ2では、主部44の軸方向内側における、第二フィラー28のルースが効果的に防止されている。このタイヤ2は、耐久性に優れる。
図1において、両矢印LSは副層74の内側端82からその外側端までの長さを表している。この長さLSは、副層74の長さである。両矢印LLは、副層74の内側端82から主要層72の内側部76の端80までの長さを表している。この長さLLは、主要層72が副層74と重複している長さ、すなわち、重複長さである。
このタイヤ2では、この重複長さLLの長さLSに対する比率RLは60%以上80%以下が好ましい。この比率RLが60%以上に設定されることにより、主要層72と複層との重複がビード10の部分の倒れ込み防止に効果的に寄与する。この観点から、この比率RLは65%以上がより好ましい。この比率RLが80%以下に設定されることにより、主部44の軸方向内側における、第二フィラー28のルースが効果的に防止される。この観点から、この比率RLは75%以下がより好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1に示された基本構成を備え、下記の表1に示された仕様を備えた、実施例1の重荷重用の空気入りタイヤを得た。タイヤのサイズは、12.00R20とされた。したがって、このタイヤが組み込まれるリムのサイズは8.8×20であり、このリムのフランジの高さHrは45mmである。
このタイヤのカーカスプライには、スチールからなるコードがカーカスコードとして用いられた。このカーカスコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、90°であった。
このタイヤでは、第一フィラーの内側層及び外側層のそれぞれには、ナイロン繊維からなるコードが第一コードとして用いられた。このタイヤが第一フィラーを有していることが、表の第一フィラーの欄に「Y」で表されている。
このタイヤでは、第二フィラーの主要層及び副層のそれぞれには、スチールからなるコードが第二コードとして用いられた。
[比較例1]
第一フィラーを設けなかった他は実施例1と同様にして、比較例1のタイヤを得た。このタイヤが第一フィラーを備えていないことが、表の第一フィラーの欄に「N」で表されている。
[実施例2−3及び比較例2−3]
交差角度βを下記の表1の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−3及び比較例2−3のタイヤを得た。
[実施例4−5及び比較例4−5]
折り返し部の高さHcを調整して比(Hc/Hr)を下記の表2の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例4−5及び比較例4−5のタイヤを得た。
[実施例6−8及び比較例6−7]
距離DXを下記の表3の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例6−8及び比較例6−7のタイヤを得た。
[実施例9−12]
長さLBを下記の表4の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例9−12のタイヤを得た。
[実施例13−16]
比率RLを下記の表5の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例13−16のタイヤを得た。
[耐久性]
タイヤを正規リム(8.8×20)に組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を1650kPaとした。このタイヤをドラム式走行試験機に装着し、110.58kNの縦荷重をタイヤに負荷した。このタイヤを、20km/hの速度で、半径が1.7mであるドラムの上を走行させた。ビードの部分に膨れが発生するまでの時間を、測定した。この結果が、比較例1を100とした指数で、下記の表1から5に示されている。数値が大きいほど、好ましい。
Figure 0006374663
Figure 0006374663
Figure 0006374663
Figure 0006374663
Figure 0006374663
表1から5に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたタイヤは、種々の重荷重用の車輌にも適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
10・・・ビード
12・・・カーカス
26・・・第一フィラー
28・・・第二フィラー
30・・・トレッド面
42・・・カーカスプライ
44・・・主部
46・・・折り返し部
48・・・折り返し部46の端
60・・・第一フィラー26の外側端
68・・・第二フィラー28の一端
70・・・第二フィラー28の他端
72・・・主要層
74・・・副層
92・・・カーカスコード
94・・・第二コード

Claims (4)

  1. その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれがこのトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、それぞれがこのサイドウォールよりも半径方向内側に位置する一対のビードと、一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスと、それぞれが上記ビードよりも軸方向外側に位置する一対の第一フィラーと、それぞれがこの第一フィラーよりも軸方向内側に位置する一対の第二フィラーとを備えており、
    上記カーカスがカーカスプライを備えており、このカーカスプライが上記ビードの周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返されており、この折り返しによりこのカーカスプライには主部と折り返し部とが形成されており、この折り返し部が上記ビードと上記第一フィラーとの間に位置しており、この折り返し部の端がこの第一フィラーの外側端よりも半径方向内側に位置しており、
    上記第二フィラーが上記カーカスプライの半径方向内側において上記ビードの周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返されており、この第二フィラーの一端が上記主部の軸方向内側に位置しており、この第二フィラーの他端が上記折り返し部と上記第一フィラーとの間に位置しており、
    上記カーカスプライが並列した多数のカースコードを含んでおり、
    上記第二フィラーが並列した多数の第二コードを含んでおり、
    それぞれの上記第二コードがそれぞれの上記カーカスコードと交差しており、この交差角度の絶対値が35°以上45°以下であり、
    このタイヤが組み込まれるリムのフランジの高さを基準高さとしたとき、この基準高さに対する上記折り返し部の高さの比が1.58以上1.75以下であり、
    このタイヤの上記リムとの接触面の端を基準位置としたとき、上記折り返し部の端がこの基準位置よりも軸方向内側に位置しており、
    上記基準位置から上記折り返し部の端までの軸方向距離DXが1mm以上3mm以下である、空気入りタイヤ。
  2. 上記折り返し部の端を通り上記主部に直交する直線を基準線としたとき、上記第二フィラーの一端がこの基準線上に位置している、又は、この一端がこの基準線よりも半径方向外側に位置している、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 上記基準線から上記第二フィラーの一端までの長さLBが10mm以下である、請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 上記第二フィラーが主要層と副層とを備えており、
    上記副層が上記主部の軸方向内側において上記第二フィラーの一端からこの主部に沿って半径方向内向きに延在しており、
    上記主要層が上記第二フィラーの他端から上記カーカスプライに沿って延在しており、
    上記主要層が上記副層と重複しており、この重複長さLLの、上記副層の長さLSに対する比率が60%以上80%以下である、請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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