JP6364925B2 - 空気入りタイヤ及びその空気入りタイヤとリムとの組立体 - Google Patents

空気入りタイヤ及びその空気入りタイヤとリムとの組立体 Download PDF

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本発明は、建設車両用又は産業車両用として好適な空気入りタイヤ及びその空気入りタイヤとリムとの組立体に関し、更に詳しくは、ビード部に配置されたリムクッションゴム層の損傷を効果的に抑制することを可能にした空気入りタイヤ及びその空気入りタイヤとリムとの組立体に関する。
例えば、建設車両又は産業車両に装着される空気入りタイヤにおいて、一対のビード部間にタイヤ径方向に延びる複数本のスチールコードを含むカーカス層を装架し、該カーカス層を各ビード部に埋設されたビードコアの廻りにタイヤ内側から外側に巻き上げた構造を有するものがある(例えば、特許文献1〜2参照)。
このような空気入りタイヤは、高荷重条件で使用され、場合によっては高荷重条件で悪路にて使用されるため、そのクッション性を確保するためにビード部のリムと接触する部位にリムクッションゴム層が配置されている。このようにビード部にリムクッションゴム層を配置し、空気入りタイヤの撓みを許容することにより、高荷重条件にて路面から受ける衝撃を緩和するようになっている。
しかしながら、空気入りタイヤの撓みが大きい場合、リムフランジとの接触部分を中心にしてビード部が大きく変形し、リムクッションゴム層が過大な圧縮変形を受けることになる。特に、低圧かつ過荷重の条件では空気入りタイヤの撓みが益々大きくなり、リムフランジの頂点に対応する部分にて局部的な食い込みが生じ易くなる。このような状態でタイヤ回転に伴って空気入りタイヤのビード部とリムとの間にタイヤ周方向のずれが生じると、圧縮変形されたリムクッションゴム層が損傷することがある。
特開2003−320811号公報 特開2013−224080号公報
本発明の目的は、ビード部に配置されたリムクッションゴム層の損傷を効果的に抑制することを可能にした空気入りタイヤ及びその空気入りタイヤとリムとの組立体を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、一対のビード部間にタイヤ径方向に延びる複数本のスチールコードを含むカーカス層を装架し、該カーカス層を各ビード部に埋設されたビードコアの廻りにタイヤ内側から外側に巻き上げた構造を有し、前記ビード部のリムと接触する部位にリムクッションゴム層を配置した空気入りタイヤにおいて、
タイヤ内径が25インチ以上である建設車両用又は産業車両用の空気入りタイヤであって、
タイヤを正規リムに組み付けて正規内圧を充填した状態でリムフランジの頂点からタイヤ軸方向に対して45°の角度でタイヤ外表面に向かって引いた直線と該タイヤ外表面との交点をAとしたとき、少なくとも前記A点の径方向位置を含む領域に補強層を有し、
前記ビードコアの重心位置からタイヤ径方向に対して0°の角度で前記ビード部の内周面であるビードベースに向かって引いた直線と該ビードベースとの交点をBとし、前記正規内圧を充填した状態での前記A点と前記B点とのタイヤ径方向の距離をHとしたとき、前記補強層の幅Wが0.2H≦W<0.8Hの関係となり、
前記補強層は前記リムクッションゴム層の内部に配置され、前記タイヤ外表面のプロファイルに沿って延在することを特徴とするものである。
また、上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤとリムとの組立体は、上述した空気入りタイヤと該空気入りタイヤに組み付けられたリムとから構成されることを特徴とするものである。
本発明では、リムフランジの頂点に対応するA点を包含する領域に所定の幅Wを有する補強層を設け、該補強層をリムクッションゴム層の内部にタイヤ外表面のプロファイルに沿って延在するように配置することにより、空気入りタイヤが撓んだ際にリムフランジの頂点と接触する部分を選択的に補強し、そのリムフランジがタイヤ外表面に対して局部的に食い込むのを抑制することができる。そのため、例えば、低圧かつ過荷重の条件下で空気入りタイヤの撓みが大きくなった状態でビード部とリムとの間にタイヤ周方向のずれが生じるような過酷な状況に遭遇したとしても、リムクッションゴム層の損傷を効果的に抑制することができる。
本発明において、補強層のタイヤ径方向の外端位置とA点とのタイヤ径方向の距離X1及び補強層のタイヤ径方向の内端位置とA点とのタイヤ径方向の距離X2はそれぞれ0.1H≦X1≦0.4H、0.1H≦X2≦0.4Hの関係となることが好ましい。これにより、リムフランジの頂点と接触する部分を確実に補強し、リムクッションゴム層の損傷をより効果的に抑制することができる。
また、点Aを通ってタイヤ内表面に対して直交する直線に沿って測定されるタイヤ厚さをGとしたとき、補強層からタイヤ外表面までの距離Dが0.05G≦D≦0.30Gの関係となることが好ましい。これにより、リムクッションゴム層の損傷を抑制する効果を最大限に享受することができる。
上述した補強層は少なくとも1層の有機繊維コード層から構成されることが好ましい。この場合、有機繊維コード層のタイヤ周方向に対するコード角度は15°〜90°であることが好ましい。このように補強層を少なくとも1層の有機繊維コード層から構成することにより、有機繊維コード層からなる補強層が空気入りタイヤの撓みに追従しながらタイヤ外表面に対するリムフランジの局部的な食い込みを効果的に抑制することができる。
本発明は各種用途の空気入りタイヤに対して適用可能であるが、特に、タイヤ内径が25インチ(635mm)以上である建設車両用又は産業車両用の空気入りタイヤに適用することが好ましい。この種の空気入りタイヤは撓みが大きいため、上記補強層を設けることで顕著な作用効果を得ることができる。
本発明において、「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えば、JATMAであれば標準リム、TRAであれば“Design Rim”、或いはETRTOであれば“Measuring Rim”とする。「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表“TIRE ROAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES”に記載の最大値、ETRTOであれば“INFLATION PRESSURE”であるが、タイヤが乗用車である場合には180kPaとする。
本発明の実施形態からなる建設車両用の空気入りタイヤを示す子午線半断面図である。 図1の空気入りタイヤのビード部をリムと共に示す断面図である。 図1の空気入りタイヤの補強層を拡大して示す断面図である。 図1の空気入りタイヤが撓んだ際に補強層の周辺部分が変形した状態を示す断面図である。 広幅の補強層を備えた空気入りタイヤ(比較例)が撓んだ際に補強層の周辺部分が変形した状態を示す断面図である。 タイヤ外表面に露出した補強層を備えた空気入りタイヤ(比較例)が撓んだ際に補強層の周辺部分が変形した状態を示す断面図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図4は本発明の実施形態からなる建設車両用の空気入りタイヤ10を示し、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。左右一対のビード部3,3間にはタイヤ径方向に延びる複数本の補強コードを含むカーカス層4が装架され、そのカーカス層4の端部がビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側に巻き上げられている。カーカス層4の補強コードとしては、スチールコードが使用されている。
トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には複数層のベルト層6a,6b,6c,6dが埋設されている。これらベルト層6a〜6dはタイヤ周方向に対して傾斜する複数本の補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。ベルト層6a〜6dにおいて、補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば15°〜40°の範囲に設定され、そのコード打ち込み密度は例えば10本/50mm〜25本/50mmの範囲に設定されている。ベルト層6a〜6dの補強コードとしては、スチールコードが使用されている。
更に、ベルト層6a〜6dの外周側には複数層のベルト保護層7a,7bが埋設されている。ベルト層6a〜6dがトレッド部1の補強を担持しているのに対して、ベルト保護層7a,7bはベルト層6a〜6dを保護する目的で配設されている。これらベルト保護層7a,7bはタイヤ周方向に対して傾斜する複数本の補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。ベルト保護層7a,7bにおいて、補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば20°〜40°の範囲に設定され、そのコード打ち込み密度は例えば10本/50mm〜30本/50mmの範囲に設定されている。そして、ベルト保護層7a,7bの補強コードとしては、ベルト層6a〜6dに対する保護機能を十分に発揮するように、例えば、4%以上の破断伸びを有するスチールコードが使用されている。
また、ビード部3にはビードコア5を包み込むように延在するビード補強層8が埋設されている。ビード補強層8はタイヤ周方向に対して傾斜する複数本の補強コードを含んでいる。ビード補強層8において、補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば10°〜70°の範囲に設定されている。ビード補強層8の補強コードとしては、スチールコード又は有機繊維コードが使用されている。そして、ビード部3のリム30(図2参照)と接触する部位にはリムクッションゴム層9が配置されている。このリム30は正規リムである。
上記空気入りタイヤ10はリム30に対して組み付けられて組立体を構成し、車両に装着される。このような空気入りタイヤ10において、図2に示すように、空気入りタイヤ10をリム30に組み付けて正規内圧を充填した状態でリムフランジ31の頂点Pからタイヤ軸方向に対して45°の角度でタイヤ外表面21に向かって引いた直線L1と該タイヤ外表面21との交点をAとしたとき、少なくともA点の径方向位置を含む領域に補強層11が配置されている。この補強層11はリムクッションゴム層9の内部に埋設され、タイヤ外表面21のプロファイルに沿って延在している。
ビードコア5の重心位置Cからタイヤ径方向に対して0°の角度でビード部3の内周面であるビードベース22に向かって引いた直線L2と該ビードベース22との交点をBとし、正規内圧を充填した状態でのA点とB点とのタイヤ径方向の距離をHとしたとき、補強層11の幅Wは0.2H≦W<0.8Hの関係となるように設定されている。
上述した空気入りタイヤ10では、リムフランジ31の頂点Pに対応するA点を包含する領域に所定の幅Wを有する補強層11を設け、該補強層11をリムクッションゴム層9の内部にタイヤ外表面21のプロファイルに沿って延在するように配置することにより、空気入りタイヤ10が撓んだ際にリムフランジ31の頂点Pと接触する部分を選択的に補強し、そのリムフランジ31がタイヤ外表面21に対して局部的に食い込むのを抑制することができる。つまり、図4に示すように、空気入りタイヤ10が撓んでリムフランジ31がタイヤ外表面21に対して食い込もうとする際に、その部分に局部的に配置された補強層11がリムフランジ31の食い込みを効果的に抑制する。そのため、例えば、低圧かつ過荷重の条件下で空気入りタイヤ10の撓みが大きくなった状態でビード部3とリム30との間にタイヤ周方向のずれが生じるような過酷な状況に遭遇したとしても、リムクッションゴム層9の損傷を効果的に抑制することができる。
ここで、補強層11の幅Wは0.2H≦W<0.8Hの関係とする必要がある。補強層11の幅Wが0.2Hよりも小さいと補強効果が不十分になり、逆に0.8H以上であるとリムクッションゴム層9の全体としての剛性が高くなるものの、リムフランジ31の頂点Pと接触する部分を選択的に補強する効果が低下するため、リムクッションゴム層9の損傷を防止する効果が不十分になる。より好ましくは、補強層11の幅Wを0.2H≦W≦0.5Hの関係とするのが良い。
また、補強層11はリムクッションゴム層9の内部に配置され、タイヤ外表面21のプロファイルに沿って延在することが必要である。補強層11がタイヤ外表面21に露出した状態で配置されていると、ビード部3とリム30との間にタイヤ周方向のずれが生じた際に補強層11が損傷し易くなる。また、タイヤ外表面21のプロファイルに沿って延在するように配置することにより、補強層11がゴムの変形に追従してリムフランジ31の頂点Pと接触する部分を保護するように機能する。
上記空気入りタイヤ10において、補強層11のタイヤ径方向の外端位置とA点とのタイヤ径方向の距離X1及び補強層11のタイヤ径方向の内端位置とA点とのタイヤ径方向の距離X2はそれぞれ0.1H≦X1≦0.4H、0.1H≦X2≦0.4Hの関係となるように設定されている。これにより、リムフランジ31の頂点Pと接触する部分を確実に補強し、リムクッションゴム層9の損傷をより効果的に抑制することができる。これら距離X1、X2が上記範囲から外れると、特定部位を選択的に補強する効果が低下することになる。より好ましくは、距離X1、X2を0.1H≦X1≦0.25H、0.1H≦X2≦0.25Hの関係とするのが良い。
上記空気入りタイヤ10において、図3に示すように、点Aを通ってタイヤ内表面23に対して直交する直線L3に沿って測定されるタイヤ厚さをGとしたとき、補強層11からタイヤ外表面21までの距離Dが0.05G≦D≦0.30Gの関係となるように設定されている。これにより、リムクッションゴム層11の損傷を抑制する効果を最大限に享受することができる。補強層11からタイヤ外表面21までの距離Dが0.05Gよりも小さいと補強層11がリムずれによる損傷を受け易くなり、逆に0.30Gよりも大きいとリムフランジ31の食い込みを抑制する効果が低下する。より好ましくは、補強層11からタイヤ外表面21までの距離Dを0.10G≦D≦0.20Gの関係とするのが良い。また、補強層11はタイヤ外表面21のプロファイルに沿って平行に配置され、距離Dは補強層11の全幅にわたって一定であることが望ましい。
上記空気入りタイヤ10において、補強層11は引き揃えられた複数本の有機繊維コードを含む少なくとも1層の有機繊維コード層から構成されることが好ましい。この場合、有機繊維コードとしては、ナイロン繊維コード、アラミド繊維コード、ポリエチレンテレフタレート繊維コード等を使用することができる。このように補強層11を少なくとも1層の有機繊維コード層から構成することにより、有機繊維コード層からなる補強層11がタイヤ外表面21に対するリムフランジ31の局部的な食い込みを効果的に抑制することができる。
ここで、補強層11を構成する有機繊維コード層のタイヤ周方向に対するコード角度は15°〜90°であると良い。この有機繊維コード層のコード角度が15°よりも小さいとタイヤ外表面21に対するリムフランジ31の局部的な食い込みを抑制する効果が低下する。より好ましくは、有機繊維コード層のタイヤ周方向に対するコード角度は45°〜90°であると良い。また、補強層11を構成する有機繊維コード層のコード打ち込み密度は例えば15本/50mm〜50本/50mmであると良い。
上述した実施形態においては建設車両用の空気入りタイヤについて説明したが、本発明は各種用途の空気入りタイヤに対して適用可能である。特に、タイヤ内径が25インチ(635mm)以上である建設車両用又は産業車両用の空気入りタイヤに本発明を適用した場合、補強層11の付加によりリムクッションゴム層9の損傷が効果的に抑制されるという顕著な作用効果を得ることができる。
タイヤサイズ27.00R49で、一対のビード部間にタイヤ径方向に延びる複数本のスチールコードを含むカーカス層を装架し、該カーカス層を各ビード部に埋設されたビードコアの廻りにタイヤ内側から外側に巻き上げた構造を有し、ビード部のリムと接触する部位にリムクッションゴム層を配置した空気入りタイヤにおいて、リムクッションゴム層の補強構造だけを異ならせた従来例1、比較例1〜3及び実施例1〜5のタイヤを製作した。
従来例は、リムクッションゴム層に補強層を埋設していないものである。比較例1〜3及び実施例1〜5は、リムクッションゴム層に補強層を埋設し、A点とB点とのタイヤ径方向の距離Hに対する補強層の幅Wの比W/H、点Aでのタイヤ厚さGに対する補強層からタイヤ外表面までの距離Dの比D/G、補強層のコード材質、及び、補強層のタイヤ周方向に対するコード角度を表1のように設定した。なお、距離Hは125mmであり、タイヤ厚さGは70mmである。
これら試験タイヤについて、下記の評価方法により、耐クラック性を評価し、その結果を表1に併せて示した。
耐クラック:
各試験タイヤを規格標準リム(リムフランジの曲率半径:57mm)に組み付けてドラム試験機に装着し、空気圧を規格最大空気圧の70%に調整し、負荷を規格最大荷重の150%とし、速度を10km/h又は40km/hとして30秒周期で変速する条件にて走行試験を実施し、リムクッションゴム層にクラックが生じるまでの走行距離を計測した。評価結果は、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほどリムクッションゴム層における耐クラックが優れていることを意味する。
Figure 0006364925
表1から明らかなように、実施例1〜5では、従来例との対比において、リムクッションゴム層における耐クラック性が優れていた。これに対して、比較例1では、補強層の幅Wが小さ過ぎるため、耐クラック性の改善効果が不十分であった。比較例2では、補強層の幅Wが大き過ぎるため(図5参照)、リムフランジの頂点と接触する部分を選択的に補強する効果が低下し、耐クラック性の改善効果が不十分であった。比較例3では、補強層11がタイヤ外表面に露出した状態で配置されているため(図6参照)、リムずれにより補強層自体が損傷し易くなっていた。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
9 リムクッションゴム層
10 空気入りタイヤ
11 補強層
21 タイヤ外表面
22 ビードベース
23 タイヤ内表面
30 リム
31 リムフランジ

Claims (6)

  1. 一対のビード部間にタイヤ径方向に延びる複数本のスチールコードを含むカーカス層を装架し、該カーカス層を各ビード部に埋設されたビードコアの廻りにタイヤ内側から外側に巻き上げた構造を有し、前記ビード部のリムと接触する部位にリムクッションゴム層を配置した空気入りタイヤにおいて、
    タイヤ内径が25インチ以上である建設車両用又は産業車両用の空気入りタイヤであって、
    タイヤを正規リムに組み付けて正規内圧を充填した状態でリムフランジの頂点からタイヤ軸方向に対して45°の角度でタイヤ外表面に向かって引いた直線と該タイヤ外表面との交点をAとしたとき、少なくとも前記A点の径方向位置を含む領域に補強層を有し、
    前記ビードコアの重心位置からタイヤ径方向に対して0°の角度で前記ビード部の内周面であるビードベースに向かって引いた直線と該ビードベースとの交点をBとし、前記正規内圧を充填した状態での前記A点と前記B点とのタイヤ径方向の距離をHとしたとき、前記補強層の幅Wが0.2H≦W<0.8Hの関係となり、
    前記補強層は前記リムクッションゴム層の内部に配置され、前記タイヤ外表面のプロファイルに沿って延在することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記補強層のタイヤ径方向の外端位置と前記A点とのタイヤ径方向の距離X1及び前記補強層のタイヤ径方向の内端位置と前記A点とのタイヤ径方向の距離X2がそれぞれ0.1H≦X1≦0.4H、0.1H≦X2≦0.4Hの関係となることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記点Aを通ってタイヤ内表面に対して直交する直線に沿って測定されるタイヤ厚さをGとしたとき、前記補強層から前記タイヤ外表面までの距離Dが0.05G≦D≦0.30Gの関係となることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記補強層が少なくとも1層の有機繊維コード層から構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記有機繊維コード層のタイヤ周方向に対するコード角度が15°〜90°であることを特徴とする請求項4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の空気入りタイヤと該空気入りタイヤに組み付けられたリムとから構成されることを特徴とする空気入りタイヤとリムとの組立体。
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