JP6356957B2 - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents

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本発明は、油中水型乳化化粧料に関する。
従来、種々のポリマー等を用いて、化粧持続性や、のび、べたつき抑制などの使用感に優れた化粧料が検討されている。
例えば、特許文献1には、アクリル−シリコーン系グラフト共重合体と低粘度シリコーン油とからなるゲル組成物が、べたつきを抑制し、ソフトでなめらか、使用感、使用性に優れ、潤滑性、撥水性に優れることが記載されている。また、特許文献2には、皮膜形成剤として、アクリル−シリコーン系グラフト共重合体を用いた化粧料が、耐水性、耐油性に優れ、塗膜物性が良好であることが記載されている。
さらに、特許文献3には、カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体、不揮発性油、疎水化処理粉体を含有する油中水型乳化化粧料が記載され、乳化安定性が良好で、のびが良く、べたつきが少なく、皮膜感の違和感が少なく、毛穴の凹凸が目立たない、化粧持続が良好で、経時の小じわ、毛穴の凹凸目立ちやよれが起こりにくいことが記載されている。
特開平2−132141号公報 特開平2−25411号公報 特開2010−18612号公報
アクリル−シリコーン系グラフト共重合体や、カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体を含有する従来の化粧料は、撥水、撥油、化粧持続性、塗布時ののび、べたつき抑制の面で優れる。しかしながら、最近は、肌の悩みを一掃し、肌をきれいに見せるファンデーションとして、重ね塗りのニーズがあり、塗布後の密着性、塗布直後の使用感、特に、ファンデーションの重ね付け時に、スポンジの滑りがなめらかで、重ね付けしても、化粧よれや仕上がりの粉ふきのない化粧料が求められている。
本発明者らは、カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体と、特定のアクリル−シリコーン系グラフト共重合体及び極性油剤を、特定の割合で組み合わせて用いることにより、塗布直後にダマにならず、サラサラ感を付与し、ファンデーション重ね付け時に、スポンジのひっかかりが抑制され、化粧よれ、仕上がりの粉吹きが目立たない油中水型乳化化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体 0.1〜20質量%、
(B)成分(A)を除く、一般式(3)
Figure 0006356957
(式中、R11はメチル基又は水素原子を示し、R12は、1個又は2個のエーテル結合で遮断されていても良い、炭素数1〜10の2価の飽和炭化水素基を示し、kは3〜300の数を示す)
で表される分子鎖の末端にラジカル重合性基を有するジメチルポリシロキサン化合物を含むモノマーを重合させて得られるアクリル−シリコーン系グラフト共重合体 0.1〜20質量%、
(C)25℃で液状のエステル油
を含有し、成分(A)と成分(B)の質量割合(A)/(B)が、0.1〜9である油中水型乳化化粧料に関する。
本発明の油中水型乳化化粧料は、塗布直後にダマにならず、サラサラ感を付与し、ファンデーション重ね付け時に、スポンジのひっかかりが抑制され、化粧よれ、仕上がりの粉吹きが目立たないものである。
なお、塗布直後にダマになるとは、肌に塗布した際に、すばやく伸び広がらず、一箇所にとどまり、むらづきすることを言う。
本発明で用いる成分(A)のカルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体において、カルボシロキサンデンドリマー構造としては、次式(1)で表される基が好ましい。
Figure 0006356957
式中、Zは2価の有機基であり、pは0又は1であり、R1は炭素原子数1〜10のアルキル基又はアリール基である。X1はi=1とした場合の次式で示されるシリルアルキル基である。
Figure 0006356957
式中、R1は前記と同じであり、R2は炭素原子数2〜10のアルキレン基であり、R3は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、Xi+1は水素原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、アリール基及び上記シリルアルキル基からなる群から選択される基である。iは該シリルアルキル基の階層を示している1〜10の整数であり、aiは0〜3の整数である。
式(1)中、Zは2価の有機基であり、アルキレン基、アリーレン基、アラルキレン基、エステル含有2価有機基、エーテル含有2価有機基、ケトン含有2価有機基、アミド基含有2価有機基が例示される。これらの中でも、次式で示される有機基が好ましい。
Figure 0006356957
式中、R9は炭素原子数1〜10のアルキレン基であり、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基が例示される。これらの中でもエチレン基、プロピレン基が好ましい。R10は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が例示される。これらの中でもメチル基が好ましい。R11は炭素原子数1〜10のアルキレン基であり、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等のアルキレン基が例示される。これらの中でもエチレン基が好ましい。dは0〜4の整数であり、eは0又は1である。
また、式(1)中、R1は炭素原子数1〜10のアルキル基又はアリール基であり、アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、イソプロピル基、イソブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が例示され、アリール基としては、フェニル基、ナフチル基が例示される。これらの中でもメチル基、フェニル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。
1はi=1とした場合の次式で示されるシリルアルキル基である。
Figure 0006356957
式中、R1は前記と同じである。R2は炭素原子数2〜10のアルキレン基であり、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシレン基などの直鎖状アルキレン基;メチルメチレン基、メチルエチレン基、1−メチルペンチレン基、1,4−ジメチルブチレン基等の分岐状アルキレン基が例示される。これらの中でも、エチレン基、メチルエチレン基、ヘキシレン基、1−メチルペンチレン基、1,4−ジメチルブチレン基が好ましい。R3は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基が例示される。Xi+1は水素原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、アリール基および上記シリルアルキル基からなる群から選択される基である。aiは0〜3の整数である。iは1〜10の整数であり、これは該シリルアルキル基の階層数、即ち、該シリルアルキル基の繰り返し数を示している。
成分(A)のビニル系重合体としては、(A1)(A2)以外のビニル系単量体 0〜99.9質量部と、(A2)一般式(2):
Figure 0006356957
(式中、Yはラジカル重合可能な有機基であり、R1及びX1は前記と同じである。)
で表されるラジカル重合可能な有機基を有するカルボシロキサンデンドリマー 100〜0.1質量部とを(共)重合させてなるカルボシロキサンデンドリマー構造を含有するビニル系重合体が好ましい。
上記式中、Yはラジカル重合可能な有機基であり、R1は炭素原子数1〜10のアルキル基もしくはアリール基である。アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、イソプロピル基、イソブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が例示される。アリール基としては、フェニル基、ナフチル基が例示される。これらの中でもメチル基,フェニル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。
このビニル系重合体において、(A1)成分のビニル系単量体は、ラジカル重合性のビニル基を有するものであれば良く、その種類等については特に限定されない。かかるビニル系単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の低級アルキル(メタ)アクリレート;(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル等の高級アルキル(メタ)アクリレート;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、2−エチルヘキサン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等の脂肪酸ビニルエステル;スチレン、ビニルトルエン、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等の芳香族含有単量体;(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、イソブトキシメトキシ(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、ビニルピロリドン、N−ビニルアセトアミド等のアミド基含有ビニル型単量体;(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、グリセリル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチルアクリルアミド等の水酸基含有ビニル型単量体;(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸等のカルボン酸含有ビニル型単量体及びそれらの塩;テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチルビニルエーテル、セチルビニルエーテル、2ーエチルヘキシルビニルエーテル等のエーテル結合含有ビニル型単量体;(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アリルグリシジルエーテル、メタクリロイルオキシエチルイソシアネート、(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の反応性基含有モノマー;片末端に(メタ)アクリル基を含有したポリジメチルシロキサン、片末端にスチリル基を含有するポリジメチルシロキサンなどのマクロモノマー類;ブタジエン;塩化ビニル;塩化ビニリデン;(メタ)アクリロニトリル;フマル酸ジブチル;無水マレイン酸;スチレンスルホン酸、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸のようなスルホン酸基を有するラジカル重合性不飽和単量体、およびそれらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩;2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドのような(メタ)アクリル酸から誘導される4級アンモニウム塩;メタクリル酸ジエチルアミノエチルのような3級アミノ基を有するアルコールのメタクリル酸エステル、ビニルピリジンおよびそれらの4級アンモニウム塩などが例示される。
また、多官能ビニル系単量体も使用可能であり、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリオキシエチル(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、スチリル基封鎖ポリジメチルシロキサンなどの不飽和基含有シリコ−ン化合物等が例示される。
成分(A2)のカルボシロキサンデンドリマーは、一般式(2)で表されるラジカル重合可能な有機基を有するものであれば良く、その種類等については限定されない。一般式(2)中、Yはラジカル重合可能な有機基であり、ラジカル反応可能な有機基であればよいが、具体的には、下記一般式で表される(メタ)アクリロキシ基含有有機基、(メタ)アクリルアミド基含有有機基、スチリル基含有有機基、炭素原子数2〜10のアルケニル基等が挙げられる。
Figure 0006356957
(式中、R4及びR6は水素原子又はメチル基であり、R5及びR8は炭素原子数1〜10のアルキレン基であり、R7は炭素原子数1〜10のアルキル基である。bは0〜4の整数であり、cは0または1である。)
このようなラジカル重合可能な有機基としては、例えば、2−アクリロイルオキシエチル基、3−アクリロイルオキシプロピル基、2−メタクリロイルオキシエチル基、3−メタクリロイルオキシプロピル基、4−ビニルフェニル基、3−ビニルフェニル基、4−(2−プロペニル)フェニル基、3−(2−プロペニル)フェニル基、2−(4−ビニルフェニル)エチル基、2−(3−ビニルフェニル)エチル基、ビニル基、アリル基、メタリル基、5−ヘキセニル基が挙げられる。
一般式(2)において、i=1、すなわちシリルアルキル基の階層数が1である場合、(A2)成分のカルボシロキサンデンドリマーは、一般式:
Figure 0006356957
(式中、Y,R1,R2およびR3は前記と同じであり、R12は水素原子または前記R1と同じである。a1は前記aiと同じであるが、1分子中のa1の平均合計数は0〜7である。)で表される。
このようなラジカル重合可能な有機基を含有するカルボキシデンドリマー(A2)としては、下記平均組成式で示されるカルボシロキサンデンドリマーが例示される。
Figure 0006356957
Figure 0006356957
このようなカルボシロキサンデンドリマーは、例えば、特開平11―1530号公報、特開2000−63225号公報等に記載された製造方法に従って製造することができる。
本発明で用いられるデンドリマー構造を含有するビニル系重合体において、上記(A1)成分と(A2)成分の質量割合は、(A1):(A2)=0:100〜99.9:0.1が好ましく、5:95〜90:10がより好ましく、更に10:90〜80:20となる範囲であるのが好ましい。
本発明で用いられる成分(A)のカルボシロキサンデンドリマー構造を有するビニル系重合体の数平均分子量は、化粧品原料としての配合のしやすさから、好ましくは、3,000〜2,000,000であり、さらに好ましくは、5,000〜800,000である。また、その性状は、25℃で液状、ガム状、ペースト状、固体状などのいずれでも良いが、得られる化粧皮膜の持続性の観点から、固体状のものが好ましい。また、配合性の観点からは、溶媒によって希釈された溶液や分散液であることが好ましい。
カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体としては、シリコーンデンドリマー・アクリル共重合体が好ましく、FA4001CM(デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、FA4002ID(イソドデカン溶液)(以上、東レ・ダウコーニング社製)等の市販品を用いることができる。
成分(A)は、1種又は2種以上を用いることができ、のびが良く、皮膜形成性・密着性に優れる点から、含有量は、全組成中に0.1質量%以上であり、0.5質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、20質量%以下であり、10量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.1〜20質量%であり、0.5〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。
本発明で用いる成分(B)は、成分(A)を除く、アクリル−シリコーン系グラフト共重合体であって、前記一般式(3)で表される分子鎖の末端にラジカル重合性基を有するジメチルポリシロキサン化合物を含むモノマー(B1)を重合させて得られるものである。
一般式(3)中、R12で示される、1個又は2個のエーテル結合で遮断されていても良い、炭素数1〜10の2価の飽和炭化水素基は、直鎖状又は分岐鎖状のいずれでも良く、炭素数1〜7のものが好ましい。具体的には、-CH2-、-(CH2)3-、-(CH2)6-、-(CH2)8-、-(CH2)10-、-CH2-CH(CH3)-CH2-、-CH2CH2OCH2CH2CH2-、-CH2CH2OCH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2OCH2CH2OCH2CH2CH2- などが挙げられる。
また、kは3〜300の数であり、化粧持続性に優れる点から、5〜100が好ましい。
一般式(3)で表されるジメチルポリシロキサン化合物としては、以下のものを好適に使用することができる。
Figure 0006356957
成分(B)のアクリル−シリコーン系グラフト共重合体は、このような一般式(3)で表されるジメチルポリシロキサン化合物(B1)を含むモノマーを重合させて得られるものである。ジメチルポリシロキサン化合物(B1)以外に用いられるモノマーとしては、アクリレート及び/又はメタクリレートを主体とするラジカル重合性モノマー(B2)が挙げられる。
アクリレート及び/又はメタクリレートを主体とするラジカル重合性モノマーは、ラジカル重合性不飽和結合を分子中に1個有する化合物であり、アクリレート及び/又はメタクリレートを主体とするとは、ラジカル重合性モノマー(B2)において、アクリレート及び/又はメタクリレートの合計量が、ラジカル重合性モノマー全体の50質量%以上を占めることを意味する。
用いるアクリレート及び/又はメタクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;炭素数1〜10のパーフルオロアルキル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。中でも、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートが好ましく、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートを組み合わせたものがより好ましい。
また、アクリレート及び/又はメタクリレート以外のモノマーとしては、スチレン、置換スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、マレイン酸エステル、フマル酸エステル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、ブタジエン、アクリロニトリル、フッ化オレフィン等が挙げられる。
一般式(3)で表されるジメチルポリシロキサン化合物(B1)を含むモノマーを重合させるには、通常のラジカル重合法に従い、例えば、ラジカル重合開始剤の存在下、溶液重合、乳化重合、懸濁重合、バルク重合等により行うことができる。
得られるアクリル−シリコーン系グラフト共重合体は、重量平均分子量が、3000〜200000であるのが好ましく、5000〜100000がより好ましい。
成分(B)のアクリル−シリコーン系グラフト共重合体としては、一般式(3)で表されるジメチルポリシロキサン化合物(B1)と、アクリレート及び/又はメタクリレートを主体とするラジカル重合性モノマー(B2)を、ラジカル共重合して得られるものが好ましい。
この場合、一般式(3)で表されるジメチルポリシロキサン化合物(B1)と、アクリレート及び/又はメタクリレートを主体とするラジカル重合性モノマー(B2)の重合比率(B1)/(B2)は、1/19〜2/1であるのが好ましい。
また、成分(B)のアクリル−シリコーン系グラフト共重合体としては、KP545、KP549、KP550(信越化学工業社製)等の市販品を用いることができる。
成分(B)は、1種又は2種以上を用いることができ、化粧持続性に優れる点から、含有量は、全組成中に0.1質量%以上であり、0.5質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、20質量%以下であり、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に0.1〜20質量%であり、0.5〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。
また、成分(A)と成分(B)の質量割合(A)/(B)は、塗布直後にダマにならず、サラサラ感を付与し、ファンデーション重ね付け時に、スポンジのひっかかり、化粧よれを抑制し、仕上がりの粉吹き目立ちを抑える点から、0.1以上であり、0.2以上が好ましく、0.3以上がより好ましく、9以下であり、6以下が好ましく、4以下がより好ましい。また、成分(A)と成分(B)の質量割合(A)/(B)は、0.1〜9であり、0.2〜6が好ましく、0.3〜4がより好ましい。
成分(C)は、25℃で液状のエステル油である。ここで、液状とは流動性を有するもので、ペースト状のものも含まれる。また、成分(B)のエステル油の分子量は、カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体と相溶し、粘着性に優れ、それでいて、べたつきを抑制し、皮膜性に優れる点から、250〜2000が好ましく、300〜1000がより好ましく、350〜800がさらに好ましい。
成分(C)の25℃で液状のエステル油としては、モノエステル、ジエステルが好ましく、具体的には、例えば、イソノナン酸イソトリデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソステアリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、酢酸トコフェロール、モノイソステアリン酸ジグリセリル等が挙げられる。
これらのうち、モノエステルがより好ましく、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、酢酸トコフェロールがさらに好ましく、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、酢酸トコフェロールがよりさらに好ましい。
成分(C)の25℃で液状のエステル油は1種又は2種以上用いることができ、成分(A)と(B)に相溶し、粘着性を発現し、可塑化効果を示す点から、含有量は、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、0.3質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上が更に好ましく、30質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、6質量%以下が更に好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に0.1〜30質量%が好ましく、0.3〜15質量%がより好ましく、0.5〜6質量%が更に好ましい。
本発明において、成分(A)と成分(C)の質量割合(A)/(C)は、粘着性に優れ、皮膚との追従性に優れる点から、0.1以上が好ましく、0.4以上がより好ましく、10以下が好ましく、5以下がより好ましく、4以下が更に好ましい。また、成分(A)と成分(C)の質量割合(A)/(C)は、0.1〜10が好ましく、0.4〜5がより好ましく、0.4〜4が更に好ましい。
また、成分(A)と成分(B)の合計質量と、成分(C)の質量割合((A)+(B))/(C)は、塗布直後にダマにならず、サラサラ感を付与し、ファンデーション重ね付け時に、スポンジのひっかかり、化粧よれを抑制し、仕上がりの粉吹き目立ちを抑える点から、0.4以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、20以下が好ましく、10以下がより好ましく、6以下が更に好ましい。成分(A)と成分(B)の合計質量と、成分(C)の質量割合((A)+(B))/(C)は、0.4〜20が好ましく、0.5〜10がより好ましく、0.5〜6が更に好ましい。
本発明の油中水型乳化は、更に、(D)25℃で液状のフッ素変性シリコーンを含有することができ、化粧持続性に優れる。ここで、液状とは流動性を有するもので、ペースト状のものも含まれる。
かかるフッ素変性シリコーンとしては、下記一般式(4)及び(5)
Figure 0006356957
(式中、Rfは炭素数6の直鎖又は分岐鎖のパーフルオロアルキル基を示し、R21、R22及びR23は、同一又は異なって、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、mは2〜6の数を示し、nは1〜6の数を示し、pは3〜50の数を示し、sは1〜5の数を示し、p及びsの割合が、0.66≦p/(p+s)≦0.9である)
で表されるポリシロキサン単位を有するフッ素変性シリコーンが好ましい。
式中、R21 、R22 及びR23 で示されるアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の直鎖アルキル基;イソプロピル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ネオペンチル基、1−エチルプロピル基等の分岐鎖アルキル基;シクロペンチル、シクロヘキシル等の環状アルキル基などが挙げられる。
また、mは2〜6の数を示し、好ましくは2〜5、より好ましくは3である。nは1〜6の数を示し、好ましくは1〜4、より好ましくは2である。
pは3〜50の数を示し、好ましくは3〜10、より好ましくは3〜6である。sは1〜5の数を示し、好ましくは1〜3、より好ましくは1である。
また、p及びsの割合、すなわち、一般式(4)で表されるポリシロキサン単位pの、一般式(4)及び(5)で表されるポリシロキサン単位の合計p+sに対する変性率は、使用感や化粧持ちに優れ、外観のムラが起こりにくく、化粧料を塗布した後の塗布ムラを起こりにくくする点から、0.66≦p/(p+s)≦0.9であり、0.75≦p/(p+s)≦0.83が好ましい。
成分(D)のフッ素変性シリコーンは、例えば、特開平6−184312号公報に記載の方法に従って、製造することができる。
成分(D)のフッ素変性シリコーンとしては、次の一般式(6)で表されるものが好ましい。
Figure 0006356957
(式中、p及びsは、前記と同じ意味を示し、qは5の数を示す)
成分(D)は、1種又は2種以上を用いることができ、肌へのむらづきや粉っぽさがなく、自然な仕上がりが得られる点から、含有量は、全組成中に0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、0.2質量%以上が更に好ましく、50質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましく、15質量%以下が更に好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に0.01〜50質量%が好ましく、0.1〜30質量%がより好ましく、0.2〜15質量%が更に好ましい。
本発明において、水の含有量は、使用感、保存安定性の点から、全組成中に5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、60質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましく、40質量%以下が更に好ましい。また、水の含有量は、全組成中に5〜60質量%が好ましく、10〜50質量%がより好ましく、10〜40質量%が更に好ましい。
また、本発明の化粧料は、更に界面活性剤を含有することができ、かかる界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤が挙げられる。中でも、非イオン界面活性剤が好ましく、ポリエーテル変性シリコーンがより好ましい。非イオン界面活性剤は、成分(A)、(B)、(C)を安定に乳化させる観点から、HLB値が1以上、7以下が好ましく、HLB値が2以上、6以下がより好ましい。
界面活性剤の含有量は、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、0.2質量%以上がより好ましく、8質量%以下が好ましく、6質量%以下がより好ましい。また、界面活性剤の含有量は、全組成中に0.1〜8質量%が好ましく、0.2〜6質量%がより好ましい。
ここで、HLB(親水性−親油性のバランス〈Hydrophilic-Lypophilic Balance〉)は、界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものであり、非イオン界面活性剤については、グリフィン(Griffin)の式により求められるものである。
2種以上の非イオン界面活性剤から構成される混合界面活性剤のHLBは、次のようにして求められる。混合界面活性剤のHLBは、各非イオン界面活性剤のHLB値をその配合比率に基づいて相加算平均したものである。
混合HLB=Σ(HLBx×Wx)/ΣWx
HLBxは、非イオン界面活性剤XのHLB値を示す。
Wxは、HLBxの値を有する非イオン界面活性剤Xの重量(g)を示す。
本発明の油中水型乳化化粧料は、前記成分以外に、通常化粧料に用いられる成分、例えば、前記以外の油性物質、粉体、顔料、水溶性高分子、酸化防止剤、香料、色素、防腐剤、紫外線吸収剤、増粘剤、pH調整剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤保湿剤、清涼剤等を、本発明の目的、効果を損なわない質的、量的範囲内で含有することができる。
本発明の油中水型乳化化粧料は、通常の方法に従って製造することができ、液状、乳液状、ペースト状、クリーム状、ジェル状等の剤型にすることができ、乳液状、クリーム状が好ましい。
また、本発明の油中水型乳化化粧料は、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー;ほお紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、口紅等のメイクアップ化粧料;日やけ止め乳液、日焼け止めクリーム等の紫外線防御化粧料などとして適用することができる。なかでも、化粧下地、リキッドファンデーション、コンシーラーがより好ましい。
本発明の油中水型乳化化粧料は、単品のみの使用においても、リキッドファンデーションやパウダーファンデーション・白粉等の粉体化粧料の重ね付けにおいても使用することができる。
上述した実施形態に関し、本発明は、更に以下の組成物を開示する。
<1>次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体 0.1〜20質量%、
(B)成分(A)を除く、一般式(3)
Figure 0006356957
(式中、R11はメチル基又は水素原子を示し、R12は、1個又は2個のエーテル結合で遮断されていても良い、炭素数1〜10の2価の飽和炭化水素基を示し、kは3〜300の数を示す)
で表される分子鎖の末端にラジカル重合性基を有するジメチルポリシロキサン化合物を含むモノマーを重合させて得られるアクリル−シリコーン系グラフト共重合体 0.1〜20質量%、
(C)25℃で液状のエステル油
を含有し、成分(A)と成分(B)の質量割合(A)/(B)が、0.1〜9である油中水型乳化化粧料。
<2>成分(A)において、カルボシロキサンデンドリマー構造が、好ましくは、次式(1)
Figure 0006356957
{式中、Zは2価の有機基であり、pは0又は1であり、R1は炭素原子数1〜10のアルキル基又はアリール基である。X1はi=1とした場合の次式で示されるシリルアルキル基である。
Figure 0006356957
(式中、R1は前記と同じであり、R2は炭素原子数2〜10のアルキレン基であり、R3は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、Xi+1は水素原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、アリール基及び上記シリルアルキル基からなる群から選択される基である。iは該シリルアルキル基の階層を示している1〜10の整数であり、aiは0〜3の整数である。)}
で表される基である前記<1>記載の油中水型乳化化粧料。
<3>成分(A)のビニル系重合体が、好ましくは、(A1)ビニル系単量体 0〜99.9質量部と、(A2)一般式:
Figure 0006356957
{式中、Yはラジカル重合可能な有機基であり、R1は炭素原子数1〜10のアルキル基又はアリール基であり、X1はi=1とした場合の次式で示されるシリルアルキル基である。
Figure 0006356957
(式中、R1は前記と同じであり、R2は炭素原子数2〜10のアルキレン基であり、R3は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、Xi+1は水素原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、アリール基及び上記シリルアルキル基からなる群から選択される基である。iは該シリルアルキル基の階層を示している1〜10の整数であり、aiは0〜3の整数である。)}
で表されるラジカル重合可能な有機基を有するカルボシロキサンデンドリマー 100〜0.1質量部とを重合させてなるものである前記<1>又は<2>記載の油中水型乳化化粧料。
<4>(A2)中のラジカル重合可能な有機基Yが、好ましくは、一般式
Figure 0006356957
(式中、R4は水素原子又はメチル基であり、R5は炭素原子数1〜10のアルキレン基である。)
で表されるアクリル基又はメタクリル基含有有機基、一般式:
Figure 0006356957
(式中、R6は水素原子又はメチル基であり、R7は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、R8は炭素原子数1〜10のアルキレン基であり、bは0〜4の整数であり、cは0又は1である。)
で表されるスチリル基含有有機基及び炭素原子数2〜10のアルケニル基からなる群から選択される基である前記<3>記載の油中水型乳化化粧料。
<5>成分(A)のカルボシロキサンデンドリマー構造を有するビニル系重合体は、数平均分子量が、好ましくは、3,000〜2,000,000であって、5,000〜800,000がより好ましい前記<1>〜<4>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<6>成分(A)の含有量は、好ましくは、全組成中に0.5質量%以上であって、1質量%以上がより好ましく、10量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい前記<1>〜<5>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<7>成分(B)のアクリル−シリコーン系グラフト共重合体が、好ましくは、一般式(3)で表されるジメチルポリシロキサン化合物(B1)と、アクリレート及び/又はメタクリレートを主体とするラジカル重合性モノマー(B2)を、ラジカル共重合して得られるものであって、一般式(3)で表されるジメチルポリシロキサン化合物(B1)と、アクリレート及び/又はメタクリレートを主体とするラジカル重合性モノマー(B2)の重合比率(B1)/(B2)が、1/19〜2/1であるのがより好ましい前記<1>〜<6>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<8>成分(B)のアクリル−シリコーン系グラフト共重合体は、重量平均分子量が、好ましくは、3000〜200000であって、5000〜100000がより好ましい前記<1>〜<7>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<9>成分(B)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.5質量%以上であって、1質量%以上がより好ましく、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい前記<1>〜<8>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<10>成分(A)と成分(B)の質量割合(A)/(B)が、好ましくは、0.2以上であって、0.3以上がより好ましく、6以下が好ましく、4以下がより好ましい前記<1>〜<9>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<11>成分(C)の25℃で液状のエステル油は、分子量が、好ましくは、250〜2000であって、300〜1000がより好ましく、350〜800がさらに好ましい前記<1>〜<10>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<12>成分(C)の25℃で液状のエステル油が、好ましくは、モノエステル、ジエステルであって、モノエステルがより好ましく、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、酢酸トコフェロールがさらに好ましく、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、酢酸トコフェロールがよりさらに好ましい前記<1>〜<11>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<13>成分(C)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.1質量%以上であって、0.3質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上が更に好ましく、30質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、6質量%以下が更に好ましい前記<1>〜<12>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<14>成分(A)と成分(C)の質量割合(A)/(C)が、好ましくは、0.1以上であって、0.4以上がより好ましく、10以下が好ましく、5以下がより好ましく、4以下が更に好ましい前記<1>〜<13>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<15>成分(A)と成分(B)の合計質量と、成分(C)の質量割合((A)+(B))/(C)が、好ましくは、0.4以上であって、0.5以上がより好ましく、20以下が好ましく、10以下がより好ましく、6以下が更に好ましい前記<1>〜<14>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<16>更に、(D)25℃で液状のフッ素変性シリコーンを含有する前記<1>〜<15>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<17>(D)25℃で液状のフッ素変性シリコーンが、好ましくは、下記一般式(4)及び(5)
Figure 0006356957
(式中、Rfは炭素数6の直鎖又は分岐鎖のパーフルオロアルキル基を示し、R21、R22及びR23は、同一又は異なって、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、mは2〜6の数を示し、nは1〜6の数を示し、pは3〜50の数を示し、sは1〜5の数を示し、p及びsの割合が、0.66≦p/(p+s)≦0.9である)
で表されるポリシロキサン単位を有するフッ素変性シリコーンであって、次の一般式(6)
Figure 0006356957
(式中、p及びsは、前記と同じ意味を示し、qは5の数を示す)
で表されるものがより好ましい前記<16>記載の油中水型乳化化粧料。
<18>成分(D)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.01質量%以上であって、0.1質量%以上がより好ましく、0.2質量%以上が更に好ましく、50質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましく、15質量%以下が更に好ましい前記<16>又は<17>記載の油中水型乳化化粧料。
<19>水の含有量が、好ましくは、全組成中に5質量%以上であって、10質量%以上がより好ましく、60質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましく、40質量%以下が更に好ましい前記<1>〜<18>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<20>更に、界面活性剤を含有し、好ましくは、非イオン界面活性剤を含有し、HLB値が1以上、7以下がより好ましく、HLB値が2以上、6以下が更に好ましい前記<1>〜<19>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<21>界面活性剤の含有量が、好ましくは、全組成中に0.1質量%以上であって、0.2質量%以上がより好ましく、8質量%以下が好ましく、6質量%以下がより好ましい前記<20>記載の油中水型乳化化粧料。
合成例1
Figure 0006356957
613−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 の合成:
温度計、冷却管を備えた2Lの四つ口フラスコに、FA-6 (ユニマッテク社製)800g(2.2mol)と粒状NaOH(和光純薬社製)175.78g(4.4mol)を加えた。窒素雰囲気下で、テフロン(登録商標)製12cm三日月攪拌翼にて200rpmにて攪拌しながら、加熱し、フラスコ内温度を60℃とした。そこへ臭化アリル(和光純薬社製)398.73g(3.3mol)を2時間かけて滴下した。滴下終了後70℃で1時間、80℃で1時間撹拌した。その後130℃に昇温し、過剰の臭化アリルを除去した。60℃まで冷却後、イオン交換水800gを入れ、30分間攪拌、その後静置して分層させた。上層の水層を抜き出し、さらにイオン交換水800gを入れ、再度攪拌、静置、水層除去を行った。60℃/5KPaにて脱水し、100℃/2KPaにて蒸留し、留分として、C613−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 774.9gを得た(収率88%)。
温度計を備えた300mLの四つ口フラスコに、下式で表されるハイドロジェンポリシロキサン(信越化学社製)52.89g(111mmol)を加え、窒素雰囲気下、テフロン(登録商標)製8cm三日月翼にて200rpmで攪拌し、2質量%塩化白金酸6水和物/イソプロピルアルコール0.66gを加え、110℃に昇温した。
Figure 0006356957
613−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 197.11g(488mmol)を2時間で滴下した。滴下終了後、110℃で2時間撹拌した。その後、70℃まで下げた。0.1%NaOH溶液25.07gを加え、2時間攪拌した。60℃/5KPaにて脱水し、脱水終了後、同温度にてカルボラフィン3(日本エンバイロケミカルズ社製)2.51gを加え、2時間攪拌した。0.1μm PTFEメンブランフィルターにてろ過し、ろ液を100℃/5KPa、水62.5gを用いて水蒸気蒸留し、目的化合物(化合物B1)206.3gを得た(収率89%)。
実施例1〜9及び比較例1〜4
表1に示す組成の油中水型乳化化粧料を製造し、塗布直後のダマになりにくさ、塗布中のすべりやすさ、塗布直後のサラサラ感、パウダーファンデーション塗布初期のスポンジのひっかかりのなさ、パウダーファンデーション塗布6時間経過後の化粧よれのなさ及びパウダーファンデーション塗布6時間経過後の粉ふきのなさを評価した。結果を表1に併せて示す。
(製法)
粉体相成分を混合粉砕し、別途混合した油相成分に添加してディスパーで分散した。その後、水相成分を添加し、ディスパーで分散後、ホモミキサーで撹拌することにより、油中水型乳化化粧料を得た。
(評価方法)
(I)各油中水型乳化化粧料を塗布した直後のダマになりにくさ、塗布中のすべりやすさ、塗布直後のサラサラ感を評価した。なお、表中の評価結果は、専門評価者10人が下記の5段階で官能評価し、10人の合計点で示した。
(1)塗布直後のダマになりにくさ:
5;ダマが見られない。
4;ダマがわずかに見られる。
3;ダマがやや目立つ。
2;ダマが目立つ。
1;ダマがかなり目立つ。
(2)塗布中のすべりやすさ:
5;塗布中のすべりがかなり良い。
4;塗布中のすべりが良い。
3;塗布中のすべりがやや良い。
2;塗布中のすべりが悪い。
1;塗布中のすべりがかなり悪い。
(3)塗布直後のサラサラ感:
5;塗布直後のサラサラ感をとても感じる。
4;塗布直後のサラサラ感を感じる。
3;塗布直後のサラサラ感をやや感じる。
2;塗布直後のサラサラ感を感じない。
1;塗布直後のサラサラ感を全く感じない。
(II)各油中水型乳化化粧料を塗布した後にパウダーファンデーション(エスト パウダーメイクアップ アクティブオーラ)を重ねて仕上げたとき、パウダーファンデーション塗布初期のスポンジのひっかかりのなさ、パウダーファンデーション塗布6時間経過後の化粧よれのなさ及び粉ふきのなさを評価した。なお、表中の評価結果は、専門評価者10人が下記の5段階で官能評価し、10人の合計点で示した。
(4)パウダーファンデーション塗布初期のスポンジのひっかかりのなさ:
5;塗布初期のひっかかり感を感じない。
4;塗布初期のひっかかり感をほとんど感じない。
3;塗布初期のひっかかり感を少し感じる。
2;塗布初期のひっかかり感を感じる。
1;塗布初期のひっかかり感をかなり感じる。
(5)パウダーファンデーション塗布6時間経過後の化粧よれのなさ
5;化粧よれがない。
4;化粧よれがほとんどない。
3;化粧よれが少しある。
2;化粧よれがある。
1;化粧よれが著しい。
(6)パウダーファンデーション塗布6時間経過後の粉ふきのなさ:
5;粉ふきが見られない。
4;粉ふきがわずかに見られる。
3;粉ふきがやや目立つ。
2;粉ふきが目立つ。
1;粉ふきがかなり目立つ。
Figure 0006356957

Claims (5)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C):
    (A)シリコーンデンドリマー・アクリル共重合体 0.1〜10質量%、
    (B)(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー 0.1〜10質量%、
    (C)25℃で液状のエステル油
    を含有し、成分(A)と成分(B)の質量割合(A)/(B)が、0.1〜9である油中水型乳化化粧料。
  2. 成分(C)の含有量が、0.1〜30質量%である請求項記載の油中水型乳化化粧料。
  3. 成分(A)と成分(B)の合計質量と、成分(C)の質量割合((A)+(B))/(C)が、0.4〜20である請求項1又は2記載の油中水型乳化化粧料。
  4. 更に、(D)25℃で液状のフッ素変性シリコーンを含有する請求項1〜のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
  5. (D)25℃で液状のフッ素変性シリコーンが、下記一般式(4)及び(5)
    Figure 0006356957
    (式中、Rfは炭素数6の直鎖又は分岐鎖のパーフルオロアルキル基を示し、R21、R22及びR23は、同一又は異なって、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、mは2〜6の数を示し、nは1〜6の数を示し、pは3〜50の数を示し、sは1〜5の数を示し、p及びsの割合が、0.66≦p/(p+s)≦0.9である)
    で表されるポリシロキサン単位を有するフッ素変性シリコーンである請求項記載の油中水型乳化化粧料。
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