JP6347700B2 - 車両用シール部材組付け構造 - Google Patents

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Description

この発明は、突状の第1係合部を備えたシール部材と、該第1係合部を挿入して係合する第1被係合部が設けられた車体側のシール部材組付け部とで構成した車両用シール部材組付け構造に関する。
車両用シール部材組付け構造は、シール部材組付け部の止水性を確保するために、該シール部材組付け部に対してシール部材を適切な位置に適切な姿勢で組み付ける必要がある。
このような車両用シール部材組付け構造の一例として、下記特許文献1において可動ルーフのシール構造が提案されている。
下記特許文献1の可動ルーフのシール構造は、自動車のルーフを開閉する可動ルーフのシール構造であり、該可動ルーフのリヤ側フレームに取付けられるリヤフレームウエザストリップと、該リヤフレームウエザストリップの両側のコーナー部が当接し、車体のリヤ側の両側部に取付けられるボディーサイドウエザストリップで、車体と可動ルーフをシールするものである。
そして、上記ボディーサイドウエザストリップは、上記リヤフレームウエザストリップのコーナー部が当接し平面状に形成された上部壁と、該上部壁のフロント側の側端から下方に延設されたフロント側側壁と、上記上部壁の車外側の側端から下方に延設された車外側側壁とを有し、フロント側側壁と車外側側壁とのそれぞれに対してクリップやネジ等を差し込むことによって車体に固定されるものである。
しかし、上述した特許文献1の可動ルーフのシール構造のように、リヤフレームウエザストリップに対して側方からクリップやネジ等を差し込むことでリヤフレームウエザストリップを車体に固定する構成にした場合、たとえば他の構造物等がリヤフレームウエザストリップに近接配置される位置に配されると、該他の構造物が邪魔になって組み付け作業スペース(組み付け作業者の手を入れるスペース)を十分に確保することができず、正確に位置決めして組み付けることが困難となり、十分な止水性を確保できないおそれがあった。
なお、ボディーサイドウエザストリップの組み付け箇所周辺を、ボディーサイドウエザストリップの組み付け性を優先して作業スペースを確保したレイアウトとした場合、機能上やデザイン上の制約を受けるという別の問題が生じる。
特開2009−202819号公報
そこでこの発明は、シール部材組付け部が車体側のシール部材の組み付けスペースを確保することが困難な箇所に有する場合であっても、シール部材をシール部材組付け部に対して正確に位置決めした状態で組み付けることができる車両用シール部材組付け構造の提供を目的とする。
この発明による車両用シール部材組付け構造は、突状の第1係合部を備えたシール部材と、該第1係合部を挿入して係合する第1被係合部が設けられた車体側のシール部材組付け部とで構成した車両用シール部材組付け構造であって、上記第1係合部は、シール部材組付時に、上記第1被係合部に対して斜め方向から挿入されるよう案内する案内手段を有するとともに、上記シール部材における上記第1係合部とは異なる箇所に、該第1係合部を上記第1被係合部に係合する方向とは異なる方向から上記シール部材組付け部に設けた第2被係合部に係合する第2係合部を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、車体側のシール部材組付け部が、たとえシール部材を組み付けるスペースを確保できず、位置決めした状態で組み付けることが困難な箇所にあっても、案内手段により、上記第1係合部を第1被係合部に容易に挿入して確実に係合することができる。
また、上記第1係合部を第1被係合部に係合することで、上記シール部材の位置について決定し、その後、第2係合部を第2被係合部に係合することで、シール部材の姿勢についても決定することができる。
このように、2段階で位置決めして組み付けることができるため、上記シール部材を上記シール部材組付け部に対して正確に位置決めした状態で組み付けることができる。
この発明の一実施態様においては、上記案内手段は、突状の上記第1係合部を先細り形状とした部分とすることができる。
上記構成によれば、上記案内手段として、突状の上記第1係合部を先細り形状としたため、シール部材組付時に、たとえ上記第1係合部を上記第1被係合部に対して斜め方向から挿入する場合であっても、スムーズに挿入することができる。
またこの発明の一実施態様においては、上記案内手段を第1係合部案内手段に設定し、上記シール部材には、上記第1係合部を上記第1被係合部に係合する方向とは異なる方向から上記第2係合部を上記第2被係合部に係合するよう案内する第2係合部案内手段を備えることができる。
上記構成によれば、上記シール部材を上記シール部材組付け部に対して例えば、回動させるなどして動かすだけで、上記第2係合部案内手段によって、上記第2係合部を上記第2被係合部に係合するよう案内することができる。
さらに、シール部材組付時に、たとえ上記第2係合部や上記第2被係合部が目視できない箇所に位置していても、上記第2係合部を上記第2被係合部に確実に係合することができる。
またこの発明の一実施態様においては、上記第2係合部案内手段は、上記シール部材が上記第1被係合部を中心に回動した際に、上記第2係合部を上記第2被係合部に案内するように上記シール部材に設けた傾斜面とすることができる。
上記構成によれば、上記第2被係合部を上記シール部材に設けた傾斜面に当接させることにより、上記第2係合部を上記第2被係合部に係合するように案内することができる。
この発明によれば、シール部材組付け部が車体側のシール部材の組み付けスペースを確保することが困難な箇所に有する場合であっても、シール部材をシール部材組付け部に対して正確に位置決めした状態で組み付けることができる効果がある。
本実施形態のウェザーストリップを備えた幌付き自動車の斜視図。 本実施形態のウェザーストリップの組付け箇所を車両前方から視た斜視図。 車体に組み付けた状態の本実施形態のウェザーストリップを車両前方から視た斜視図。 車体に組み付けた状態の本実施形態のウェザーストリップを車両後方から視た斜視図。 図3中のA−A線矢視図。 図3中のB−B線矢視図。 図4中のC−C線矢視図。 本実施形態のウェザーストリップの作用説明図。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向内方を示し、矢印OUTは車幅方向外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
図面は本実施形態の車両用シール部材組付け構造を示し、図1は本実施形態のキャブサイドウェザーストリップ10を備えた幌付き自動車の斜視図を示し、図2は本実施形態のキャブサイドウェザーストリップ10の組付け箇所を車両前方から視た斜視図を示し、図3は車体に組み付けた状態の本実施形態のキャブサイドウェザーストリップ10を車両前方から視た斜視図を示し、図4は車体に組み付けた状態の本実施形態のキャブサイドウェザーストリップ10を車両後方から視た斜視図を示し、図5は図3中のA−A線矢視図を示し、図6は図3中のB−B線矢視図を示し、図7は図4中のC−C線矢視図を示す。換言すると、図7は図6中のD−D線矢視図を180度回転した状態で示している。図8は本実施形態のキャブサイドウェザーストリップ10の作用説明図を示す。
なお、以下の実施例においては車両用シール部材組付け構造について車両右側の構造を説明するが、特に示す場合を除き、車両左側の構造は右側のそれと左右対称に構成されている。
本実施形態のキャブサイドウェザーストリップ10は、図1に示すように、可動ルーフ110を備えた幌付き自動車100におけるリアフェンダパネル120の前部上端121(以下、「フェンダ前部上端121」という。)に配置され、車体とドア131と可動ルーフ110との間のシール性を確保するためのウェザーストリップである。
フェンダ前部上端121は、図1、及び図2に示すように、リアフェンダパネル120の上下方向に延びる前端部が車幅方向内側に折曲げ加工により形成されたフェンダフランジ部122よりも僅かに後方の上端に位置する。
なお、フェンダフランジ部122は、ドア開口131Aの後端に相当する箇所に位置し、ドア131を開いたときに露出するが、ドア131を閉じている間は、ドア131に隠れる部分である。
さらに、図3、及び図4に示すように、フェンダ前部上端121は、リアフェンダパネル120と、該リアフェンダパネル120よりも車幅方向の内側で上下方向に延びる横断面がL字形状のBピラー141との上端部に位置する。
Bピラー141は、車両前後方向に沿った端面142と、該端面142の後端を車幅方向に沿って折り曲げた折曲げ片143とを有した形状で形成した板状の部材である(図4参照)。また、図3、及び図4に示すように、Bピラー141の端面142の上部には、キャブサイドウェザーストリップ10の後述する係合爪21と係合する係合孔144を形成している。
なお、リアフェンダパネル120とBピラー141との車幅方向の間の前方は、フェンダフランジ部122、及びBピラー141の一部により塞がれている(図3中のフェンダフランジ部122の一部を破線で示した部分参照)。
キャブサイドウェザーストリップ10は、図3、及び図4に示すように、リアフェンダパネル120よりも車幅方向の内側に位置するフェンダ前部上端121において、リアフェンダパネル120におけるリアフェンダインナパネル120i(図3参照)とBピラー141との間を跨ぐように装着される。
図2、図3、及び図5に示すように、キャブサイドウェザーストリップ10は、フェンダ前部上端121に装着した状態において後述するフェンダフランジ部取付け片11がフェンダフランジ部122の上部を覆うように配置され、フェンダフランジ部取付け片11に形成されたウェザーストリップ側取付け孔11aとフェンダフランジ部122の上部に形成したフェンダ側取付け孔122aとを一致させた状態においてクリップ50で取り付けられる。
キャブサイドウェザーストリップ10は、上述したように、フェンダ前部上端121に組み付けられることで、車体とドア131と可動ルーフ110との間のシール性を確保することができる。一方、可動ルーフ110におけるルーフサイド110s(図1参照)には、シール部材としての図示しないルーフサイドウェザーストリップが取り付けられているとともに、ドア131周縁にはシール部材としての図示しないドアウェザーストリップが取り付けられている。これにより、これらルーフサイドウェザーストリップ、ドアウェザーストリップ、及び上述したキャブサイドウェザーストリップ10によりルーフサイドからドア131にかけてシールラインを構成している。
続いてキャブサイドウェザーストリップ10の詳細について説明する。
キャブサイドウェザーストリップ10は合成ゴムにより一体成形し、図4、図5、及び図7に示すように、外周に周壁12aを有した凹状の上部12を形成し、図4、及び図6に示すように、上部12へ流れ込んだ水を、該上部12からフェンダフランジ部122の下側へ分岐して排水する第1流路13A(図4参照)が形成された第1流路形成部13と、車両後方側へ分岐して排水する第2流路14A(図4参照)が形成された第2流路形成部14とを有して構成している。第1流路形成部13と第2流路形成部14とは仕切り部19を介して区分けされている(図4、及び図5参照)。
車幅方向の外側側面には、図2、図3、及び図5に示すように、フェンダフランジ部122の上部を被覆可能に、該フェンダフランジ部122の上部形状に沿ってフェンダフランジ部取付け片11を末広がり状に延設し、フェンダフランジ部取付け片11には、クリップ50を差し込み可能なウェザーストリップ側取付け孔11aを上下各側に形成している。
キャブサイドウェザーストリップ10には、図5、図6、及び図7に示すように、フェンダ前部上端121において、該キャブサイドウェザーストリップ10を車体側、すなわちBピラー上端141u(図3、図4、及び図5)に差し込み可能に下方に向けて開口した凹状のピラー上端差込み凹部15を下部に形成している。
ピラー上端差込み凹部15は、上面12に形成した仕切り部19に相当する部分の下部に下方に向けて開口した凹状に形成しているため、該ピラー上端差込み凹部15により、キャブサイドウェザーストリップ10は、第1流路形成部13と第2流路形成部14とに2股状に分岐するように形成している(図6参照)。
ピラー上端差込み凹部15は、図5、図6、及び図7の特に図6に示すように、フェンダ前部上端121において、上述したように、Bピラー141に上方から嵌込め込み可能な凹底面16と、該凹底面16の幅方向両側に有する内壁面17とで車幅方向、及び車両前後方向に沿った底面視略L字形状に構成されている。
キャブサイドウェザーストリップ10のピラー上端差込み凹部15をBピラー上端141uに嵌め込んだ状態において、図5、及び図6に示すように、Bピラー141の端面142が、ピラー上端差込み凹部15の車幅方向内側の内壁面17(以下、「車幅方向内側内壁部17I」という。)に対向するとともに、図6、及び図7に示すように、Bピラー141の折曲げ片143が、ピラー上端差込み凹部15の車両後方側の内壁面17(以下、「車両後方内壁部17R」という。)に対向する。
車幅方向内側内壁部17Iの下部には、図5、図6、及び図7に示すように、ピラー上端差込み凹部15内の空間に向けて、すなわち、車両外方向に突出した係合爪21を備えている。係合爪21は、キャブサイドウェザーストリップ10のピラー上端差込み凹部15をBピラー上端141uに嵌め込んだ状態において、Bピラー141の端面142の上部に形成した係合孔144に挿入した状態で、該係合孔144の縁部と係合する位置に形成している。
また、係合爪21は、図5、及び図6に示すように、先細り形状に形成し、突出方向基端側から先端側に向けて順に係合爪基端部21aと係合爪中部21bと係合爪先端部21cとを備えている。
具体的に、係合爪21は、車両前後方向、及び車両上下方向の肉厚(太さ)が係合爪基端部21aから係合爪先端部21cの順に細くなるような先細り形状で形成している。
係合爪21は、係合爪基端部21aと係合爪中部21bと係合爪先端部21cとのそれぞれの突出方向が互いに異なるように形成している。
具体的には、係合爪基端部21aは、Bピラー141に形成した係合孔144への挿入方向、すなわち車外方向に向けて突出し、係合爪中部21bは下方向に対して僅かに車外側へ傾いた方向に突出し、係合爪先端部21cは、係合孔144への挿入方向、すなわち車外方向に対して、先端側が下方へ傾いた方向に突出している(図5参照)。
また、図5、図6、及び図7に示すように、上記ピラー上端差込み凹部15の凹底面16における車幅方向内側内壁部17Iに対して車両外方箇所であり、且つ車両後方内壁部17Rに対して車両前方箇所には、凹底面16から下方へ段状に突出する段部30を設けている。
これにより、図6、及び図7に示すように、車幅方向内側内壁部17Iと段部30との間、及び車両後方内壁部17Rと段部30との間には、Bピラー141の上端141u、詳しくは、Bピラー141の端面142、及び折曲げ片143の各上端と係合する係合溝部31を構成している。
係合溝部31は、Bピラー141の板厚よりも僅かに大きな幅を有し、車両前後方向、及び車幅方向に沿った成分を有する底面視L字形状で形成している(図6、及び図7参照)。
なお、係合溝部31における車幅方向内側内壁部17Iには、Bピラー141の端面142の上端と係合して位置決めする位置決め溝部31aを形成している(図5、及び図6参照)。位置決め溝部31aは、係合溝部31よりもさらに溝幅が狭く、且つ深い溝となるように車両前後方向に沿って形成している。
段部30の下端部には、図7に示すように、車両前方から車両後方に向けて傾斜した傾斜面30dを形成している。なお、段部30の下端部に形成した傾斜面30dは、ピラー上端141uを係合溝部31に案内可能な角度であれば平面状、曲面状のいずれであってもよく、また、傾斜角度についても特に限定しない。
続いて、キャブサイドウェザーストリップ10のフェンダ前部上端121への組み付け手順について説明する。
キャブサイドウェザーストリップ10をある程度、組み付け後の姿勢となるようにフェンダ前部上端121に臨ませたうえでフェンダ前部上端121の上方からピラー上端141uにピラー上端差込み凹部15を差し込むように降下させる。
このとき係合爪21は、Bピラー141の端面142に当接することで弾性変形しながら降下するが、突状の係合爪21は先細り形状に形成しているため、係合孔144に達したとき、該係合孔144にスムーズに挿入することができる。その際、突状の係合爪21は、車両前後方向においても先細り形状であるため、係合孔144に対する位置のズレがあっても、係合孔144の縁部に当接しながらそのズレを矯正しながら挿入される。
さらに、係合爪21は、車外方向に向けて水平に突出せずに車外方向に対して斜め下方に傾けた形状で突出しているため、キャブサイドウェザーストリップ10を降下させるに従って、係合孔144の縁部に当接しながら係合爪21は係合孔144に係合爪基端部21aまで挿入され、係合爪21と係合孔144の縁部とが互いに係合することで、キャブサイドウェザーストリップ10をフェンダ前部上端121に仮留することができる(図5、図6、及び図7参照)。すなわち、フェンダ前部上端121において、キャブサイドウェザーストリップ10を主に車幅方向において位置決めすることができる(図5参照)。
そして、上述したように、キャブサイドウェザーストリップ10を降下させる過程において、例えば、図8中の1点鎖線で示したように、Bピラー141の上端141uが段部30の下端部に当接するなどして下面視L字形状の係合溝部31に完全に差し込まれない場合は、図8に示すように、係合孔144に挿入された係合爪21を支点として、係合爪基端部21aの軸回り、すなわち、主に車両前後方向にキャブサイドウェザーストリップ10を揺動させる(図8中の矢印D参照)。
ここで、段部30の下端部は傾斜面30dで形成しているため、キャブサイドウェザーストリップ10を搖動させた際に、Bピラー上端141uが段部30の下端部に形成した傾斜面30dに当接することにより、Bピラー上端141uが係合溝部31に嵌め込まれように、キャブサイドウェザーストリップ10をBピラー上端141uに案内することができる。
これにより、Bピラー上端141uは、下面視L字形状の係合溝部31に嵌め込んで係合されるため(図7参照)、キャブサイドウェザーストリップ10を、係合爪21を支点とする回転方向、すなわち、主に車両前後方向において位置決めすることができる。
このとき、Bピラー141の端面142の上端141uは、係合溝部31の特に、位置決め溝部31aに嵌め込まれた状態で位置決めされる(図5参照)。
最後に、フェンダフランジ部取付け片11に形成されたウェザーストリップ側取付け孔11aとフェンダフランジ部122の上部に形成したフェンダ側取付け孔122aとを一致させた状態においてクリップ50で取り付けることにより(図2、図3、及び図5参照)、キャブサイドウェザーストリップ10のフェンダ前部上端121へ組み付けることができる。
上述した車両用シール部材組付け構造は、突状の第1係合部としての係合爪21を備えたシール部材としてのキャブサイドウェザーストリップ10と、該係合爪21を挿入して係合する第1被係合部としての係合孔144が設けられた車体側のシール部材組付け部としてのフェンダ前部上端121とで構成した車両用シール部材組付け構造であって、係合爪21は、キャブサイドウェザーストリップ10組付時に、係合孔144に対して斜め方向である車両外方向に対して下方へ傾いた方向から挿入されるよう案内する案内手段を有するとともに、キャブサイドウェザーストリップ10における係合爪21とは異なる箇所に、該係合爪21を係合孔144に係合する方向(車幅方向外側)とは異なる方向である上方からフェンダ前部上端121に設けた第2被係合部としてのピラー上端141uに係合する第2係合部としての係合溝部31を備えている(図5、図6、及び図7参照)。
上記構成によれば、案内手段として例えば、係合爪21を、フェンダ前部上端121への組み付け方向(上方から降下させる方向)に対して係合孔144への挿入方向(車幅方向外側)に傾けた方向に突出形成するとともに、後述するように先細り形状で形成している。このため、フェンダ前部上端121が、たとえキャブサイドウェザーストリップ10を組み付けるスペースを確保できず、位置決めした状態で組み付けが困難な箇所にある場合において、キャブサイドウェザーストリップ10をフェンダ前部上端121に対して上方から組み付ける際においても係合爪21を係合孔144に容易に挿入して確実に係合することができる。
さらに、係合爪21を係合孔144に係合することで、キャブサイドウェザーストリップ10をフェンダ前部上端121において、車両幅方向について位置決めし、その後、係合溝部31をピラー上端141uに係合することで、車両幅方向とは異なる方向の車両前後方向についても位置決めすることができる。
すなわち、係合爪21を係合孔144に係合することで、キャブサイドウェザーストリップ10の位置をフェンダ前部上端121において固定し、その後、係合溝部31をピラー上端141uに係合することで、キャブサイドウェザーストリップ10の姿勢について固定することができる。
このように、キャブサイドウェザーストリップ10を2段階で位置決めして組み付けることができるため、組み付けスペースを確保することが困難なフェンダ前部上端121に対して正確に位置決めした状態で組み付けることができる。
具体的には、特に幌付き自動車100においては、ウェザーストリップに対して車幅方向の内側に、例えば、シートやシートバック等の構造物(車載部品)が配置されていることが多い(たとえば図5中の2点鎖線で表される位置)。
このため、従来のウェザーストリップをフェンダ前部上端121に組付ける際に、ウェザーストリップをピラー端面142に設けられた孔部に対してクリップやネジ等を差し込んで組み付けようとした場合、クリップ等を側方から差し込むための作業スペースを確保できず、ウェザーストリップをフェンダ前部上端121に位置決めした状態で組み付けることができなかった。
一方、ウェザーストリップは、フェンダ前部上端121に対して上方から装着しようとしても、上方からでは、ピラー端面142に形成した孔部にクリップやネジ等を挿入できず、フェンダ前部上端121に位置決めした状態で組み付けることができなかった。
これに対して、本実施形態の車両用シール部材組付け構造は、Bピラー141の端面142の上部に形成した係合孔144に対して斜め方向から挿入されるよう案内する案内手段として、例えば、係合爪21を、水平方向に対して下方へ傾けて突出するとともに、先細り形状としたため(図5、図6、及び図7参照)、キャブサイドウェザーストリップ10組付時に、ピラー端面142の上方から組み付ける場合であっても、スムーズにピラー端面142に形成した係合孔144に挿入することができる。
これにより、キャブサイドウェザーストリップ10を、フェンダ前部上端121において主に車両幅方向について位置決めすることができる。
さらに、本実施形態の車両用シール部材組付け構造は、キャブサイドウェザーストリップ10における係合爪21とは異なる箇所に、係合爪21を係合孔144に係合する方向とは異なる方向からフェンダ前部上端121に設けた第2被係合部としてのBピラー上端141uに係合する第2係合部としての係合溝部31を備えている(図5、図6、及び図7参照)。
これにより、係合爪21を係合孔144に係合することで位置決めした後、係合溝部31をピラー上端に係合することで、キャブサイドウェザーストリップ10を位置だけでなく姿勢についても位置決めすることができる。
従って、合成ゴムで軟質に形成したキャブサイドウェザーストリップ10であっても、適切に位置決めした状態でフェンダ前部上端121に組み付けることができる。
この発明の一実施態様として、案内手段は、突状の係合爪21を先細り形状とした部分である。
上記構成によれば、案内手段として、突状の係合爪21を先細り形状としたため、該係合爪21を係合孔144に挿入する際に、該係合孔144の周縁に引っ掛かることなく、挿入し易く、キャブサイドウェザーストリップ10組付時に、たとえ係合爪21を係合孔144に対して斜め方向から挿入する場合であっても、スムーズに挿入することができる。
またこの発明の一実施態様として、キャブサイドウェザーストリップ10には、係合爪21を係合孔144に挿入して係合する方向とは異なる方向から係合溝部31をBピラー上端141uに係合するよう案内する第2係合部案内手段として、段部30の下端部に傾斜面30dを形成することができる。
上記構成によれば、キャブサイドウェザーストリップ10をフェンダ前部上端121に対して例えば、回動させるなどして動かすだけで(図8中の矢印D参照)、傾斜面30dに当接されたピラー上端141uは係合溝部31に案内され、該係合溝部31をピラー上端141uに係合することができる。
さらに、キャブサイドウェザーストリップ10組付時に、たとえ係合溝部31やBピラー上端141uが目視できない箇所に位置していても、係合溝部31をBピラー上端141uに確実に係合することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のシール部材は、実施例のキャブサイドウェザーストリップ10に対応し、以下、同様に、
車体側のシール部材組付け部は、フェンダ前部上端121に対応し、
第1係合部は、係合爪21に対応し、
第1被係合部は、係合孔144に対応し、
第2係合部は、係合溝部31に対応し、
第2被係合部は、ピラー上端141uに対応し、
案内手段(第1係合部案内手段)は、突状の係合爪21を先細り形状とした部分に対応し、
第2係合部案内手段は、段部30の下端部に形成した傾斜面30dに対応し、
第1被係合部に対して斜め方向は、車両外方向に対して下方へ傾いた方向に対応し、
第1係合部を上記第1被係合部に係合する方向とは異なる方向は、車両上方から下方向に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、キャブサイドウェザーストリップ10は、上述したように合成ゴムを成形材料として使用するに限らず、例えば、熱可塑性エラストマー、又はスポンジ材やソリッド材等の合成樹脂等により一体成形で形成してもよい。
以上説明したように、本発明は、例えば、突状の第1係合部を備えたシール部材と、該第1係合部を挿入して係合する第1被係合部が設けられた車体側のシール部材組付け部とで構成した車両用シール部材組付け構造であって、上記第1係合部は、シール部材組付時に、上記第1被係合部に対して斜め方向から挿入されるよう案内する案内手段を有するとともに、上記シール部材における上記第1係合部とは異なる箇所に、該第1係合部を上記第1被係合部に係合する方向とは異なる方向から上記シール部材組付け部に設けた第2被係合部に係合する第2係合部を備えた車両用シール部材組付け構造について有用である。
10…キャブサイドウェザーストリップ(シール部材)
21…係合爪(第1係合部)
31…係合溝部(第2係合部)
30d…傾斜面(第2係合部案内手段)
121…フェンダ前部上端(シール部材組付け部)
141u…ピラー上端(第2被係合部)
144…係合孔(第1被係合部)

Claims (4)

  1. 突状の第1係合部を備えたシール部材と、該第1係合部を挿入して係合する第1被係合部が設けられた車体側のシール部材組付け部とで構成した車両用シール部材組付け構造であって、
    上記第1係合部は、シール部材組付時に、上記第1被係合部に対して斜め方向から挿入されるよう案内する案内手段を有するとともに、
    上記シール部材における上記第1係合部とは異なる箇所に、該第1係合部を上記第1被係合部に係合する方向とは異なる方向から上記シール部材組付け部に設けた第2被係合部に係合する第2係合部を備えた
    車両用シール部材組付け構造。
  2. 上記案内手段は、突状の上記第1係合部を先細り形状とした部分である
    請求項1に記載の車両用シール部材組付け構造。
  3. 上記案内手段を第1係合部案内手段に設定し、
    上記シール部材には、上記第1係合部を上記第1被係合部に係合する方向とは異なる方向から上記第2係合部を上記第2被係合部に係合するよう案内する第2係合部案内手段を備えた
    請求項1、又は2に記載の車両用シール部材組付け構造。
  4. 上記第2係合部案内手段は、上記シール部材が上記第1被係合部を中心に回動した際に、上記第2係合部を上記第2被係合部に案内するように上記シール部材に設けた傾斜面である
    請求項3に記載の車両用シール部材組付け構造。
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