JP6344229B2 - ガスセンサ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被測定ガスに含まれる特定ガスの濃度を測定するガスセンサと、その製造方法に関する。
従来から、自動車の排ガス等に含まれるNOx等の濃度を測定するガスセンサが知られている(下記特許文献1参照)。このガスセンサは、上記排ガス等の被測定ガスが導入される被測定ガス室と、大気等の基準ガスが導入される基準ガス室と、これら被測定ガス室と基準ガス室との間に介在する固体電解質体とを備える。
固体電解質体は、ジルコニア等の、酸素イオン伝導性を示す材料からなる。固体電解質体の、被測定ガス室側の表面には、ポンプ電極とセンサ電極とが形成されている。また、固体電解質体の、基準ガス室側の表面には、基準電極が形成されている。
上記ポンプ電極と固体電解質体と基準電極とによって、被測定ガスに含まれる酸素を低減させるポンプセルが形成されている。また、上記センサ電極と固体電解質体と基準電極とによって、被測定ガスに含まれる、NOx等の特定ガスの濃度を測定するセンサセルが形成されている。センサセルは、酸素と特定ガスとの両方に感度を有する。そのため、上記ガスセンサは、ポンプセルを用いて被測定ガス中の酸素濃度を低減させてから、センサセルによって特定ガスの濃度を測定するよう構成されている。
ポンプ電極は、酸素分子を酸素イオンに還元する性質を有する、Pt−Au合金等によって形成されている。被測定ガスに含まれる酸素分子は、ポンプ電極の表面において酸素イオンに還元され、その後、固体電解質体の内部を通って、基準ガス室から排出される。
ポンプ電極の内部には、被測定ガスが入ることが可能な気孔が形成されている。これにより、ポンプ電極の、被測定ガスとの接触面積を増やし、被測定ガス中の酸素を排出する能力を高めている。
特開2009−244117号公報
しかしながら、上記ガスセンサは、製造後、使用したり、高温耐久試験を行ったりしていると、ポンプセルの酸素排出能力が次第に低減する可能性がある。すなわち、ガスセンサを使用したり高温耐久試験を行ったりする場合は、ヒータ等によって固体電解質体を活性化温度まで加熱する必要がある。この熱によってポンプ電極も加熱される。ポンプ電極には、融点が低いAuが含まれているため、ポンプ電極を構成する合金粒子の融点は比較的低い。そのため、長時間加熱していると合金粒子が凝集し、この凝集した合金粒子により、気孔が充填されることがある。したがって、ポンプ電極の、被測定ガスとの接触面積が減少し、被測定ガス中の酸素を排出する能力が次第に低減するおそれがある。その結果、酸素濃度が高い被測定ガスが次第にセンサセルに伝わるようになり、センサセルによる、特定ガスの測定精度が徐々に低下するおそれがある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、ポンプ電極が加熱されても、特定ガスの測定精度が低下しにくいガスセンサと、その製造方法を提供しようとするものである。
本発明の第1の態様は、被測定ガスに含まれる特定ガスの濃度を測定するガスセンサであって、
上記被測定ガスが導入される被測定ガス室と、
基準ガスが導入される基準ガス室と、
酸素イオン伝導性を有し、上記被測定ガス室と上記基準ガス室との間に介在する固体電解質体と、
該固体電解質体における上記被測定ガス室側の表面に形成されたポンプ電極及びセンサ電極と、
上記固体電解質体における上記基準ガス室側の表面に形成された基準電極とを備え、
上記固体電解質体と上記ポンプ電極と上記基準電極とによって、上記被測定ガス中の酸素濃度を低減させるポンプセルが形成され、上記固体電解質体と上記センサ電極と上記基準電極とによって、上記ポンプセルを用いて酸素濃度を低減させた後における上記被測定ガス中の上記特定ガスの濃度を測定するセンサセルが形成され、
上記ポンプ電極はPtとAuと骨材とを含有し、上記ガスセンサの製造後、上記ポンプ電極が未だ上記固体電解質体の活性化温度まで加熱されていない状態において、上記ポンプ電極は、気孔率が5.2vol%以下であり、表面粗さRaが0.5〜9.1μmであり、かつ上記骨材の含有率が4.9vol%以上であることを特徴とするガスセンサにある。
本発明の第2の態様は、未焼成の上記固体電解質体である固体電解質未焼成体の表面に、未焼成の上記ポンプ電極であるポンプ電極未焼成体を印刷する印刷工程と、
表面に微小な凹凸が形成された凹凸形成具を上記ポンプ電極未焼成体に押し当てて、該ポンプ電極未焼成体の表面を粗くする表面加工工程と、
上記ポンプ電極未焼成体を用いて、未焼成の上記ガスセンサであるセンサ未焼成体を組み立てる組み立て工程と、
上記センサ未焼成体を焼成して上記ガスセンサを形成する焼成工程とを行うことを特徴とするガスセンサの製造方法にある。
上記ガスセンサは、製造後、ポンプ電極が未だ固体電解質体の活性化温度まで加熱されていない状態において、ポンプ電極の気孔率が5.2vol%以下とされている。
そのため、ガスセンサの製造後、ポンプ電極が加熱されても、特定ガス濃度の測定精度が低下しにくくなる。すなわち、上記ガスセンサでは、ポンプ電極の気孔率を、加熱される前から低くしてある。そのため、ポンプ電極が加熱されても、気孔が元々少ないため、ポンプ電極を構成する合金粒子が熱によって凝集し、気孔を充填する問題が生じにくい。したがって、加熱されている間に、ポンプ電極の、被測定ガスとの接触面積が徐々に低減して、酸素の排出能力が低減する問題が生じにくい。そのため、センサセルによる、特定ガス濃度の測定精度が低下しにくい。
また、上記ガスセンサは、ポンプ電極の表面粗さRaが、0.5〜9.1μmとされている。
ポンプ電極の気孔率を上記5.2vol%以下のように低減させると、気孔が少なくなるため、被測定ガスが気孔に入りにくくなる。そのため、被測定ガスは気孔の表面に接触しにくくなる。しかしながら、ポンプ電極の表面粗さRaを0.5〜9.1μmにしておけば、ポンプ電極の表面積を充分大きくすることができ、被測定ガスをポンプ電極の表面に充分接触させることができる。そのため、被測定ガス中の酸素を排出する能力を高めることができる。表面粗さRaの臨界的意義については、後述する。
また、上記ポンプ電極は、骨材の含有率が4.9vol%以上である。骨材の含有率が4.9vol%未満の場合は、加熱されている間に、ポンプ電極の表面が次第に滑らかになることがある。そのため、ポンプ電極の、被測定ガスとの接触面積が減少して、酸素の排出能力が次第に低減するおそれがある。しかしながら、骨材の含有率を4.9vol%以上にすれば、熱が加わってもポンプ電極の表面が変形しにくくなり、酸素の排出能力が次第に低減する問題を抑制できる。
また、上記ガスセンサの製造方法においては、上記表面加工工程を行う。そのため、焼成工程を行った後におけるポンプ電極の表面粗さRaを、容易に0.5〜9.1μmにすることができる。
以上のごとく、本発明によれば、ポンプ電極が加熱されても、特定ガスの測定精度が低下しにくいガスセンサと、その製造方法を提供することができる。
実施例1における、ガスセンサの断面図。 図1のII-II断面図。 図1のIII-III断面図。 実施例1における、ガスセンサの分解斜視図。 実施例1における、ポンプ電極の断面の概念図。 実施例1における、ガスセンサの製造方法説明図。 図6に続く図。 図7に続く図。 実験例1における、900℃20時間加熱前の、ポンプ電圧とポンプ電流との関係を説明するためのグラフ。 実験例1における、900℃20時間加熱前の、ポンプ電圧とセンサ電流との関係を説明するためのグラフ。 実験例1における、900℃20時間加熱後の、ポンプ電圧とポンプ電流との関係を説明するためのグラフ。 実験例1における、900℃20時間加熱後の、ポンプ電圧とセンサ電流との関係を説明するためのグラフ。 実験例1における、ポンプ電極の気孔率と、耐久変動量との関係を表したグラフ。 実施例1における、ポンプ電極の表面粗さRaと、耐久変動量との関係を表したグラフ。 実施例1における、ポンプ電極の骨材含有率と、耐久変動量との関係を表したグラフ。
上記ガスセンサは、自動車の排気ガスに含まれるNOx濃度を測定するためのNOxセンサとすることができる。
(実施例1)
上記ガスセンサに係る実施例について、図1〜図8を用いて説明する。本例のガスセンサ1は、被測定ガスgに含まれる特定ガスの濃度を測定するために用いられる。図1〜図4に示すごとく、ガスセンサ1は、被測定ガス室11と、基準ガス室12と、固体電解質体2と、ポンプ電極3と、センサ電極5と、基準電極6とを備える。被測定ガス室11には、被測定ガスgが導入される。基準ガス室12には、大気等の基準ガスが導入される。
固体電解質体2は、酸素イオン伝導性を有する。固体電解質体2は、被測定ガス室11と基準ガス室12との間に介在している。
ポンプ電極3及びセンサ電極5は、固体電解質体2における被測定ガス室11側の表面21に形成されている。
基準電極6は、固体電解質体2における基準ガス室12側の表面22に形成されている。
固体電解質体2とポンプ電極3と基準電極6とによって、被測定ガス中の酸素濃度を低減させるポンプセル30が形成されている。また、固体電解質体2とセンサ電極5と基準電極6とによって、センサセル50が形成されている。センサセル50は、ポンプセル30を用いて酸素濃度を低減させた後における被測定ガスg中の特定ガスの濃度を測定するためのセルである。
図5に示すごとく、ポンプ電極3はPtとAuと骨材31とを含有する。ガスセンサ1の製造後、ポンプ電極3が未だ固体電解質体2の活性化温度まで加熱されていない状態(以下、初期状態とも記す)において、ポンプ電極3は、気孔率が5.2vol%以下であり、表面粗さRaが0.5〜9.1μmであり、かつ骨材31の含有率が4.9vol%以上とされている。
本例のガスセンサ1は、自動車のエンジンの排ガスに含まれるNOx濃度を測定するための、NOxセンサである。
図2〜図4に示すごとく、固体電解質体2の被測定ガス室11側の表面21には、上記ポンプ電極3とセンサ電極5との他に、モニタ電極4が形成されている。このモニタ電極4と固体電解質体2と基準電極6とによって、モニタセル40が形成されている。モニタセル40は、ポンプセル30を用いて酸素濃度を低減させた後の被測定ガスgに含まれる、残留酸素の濃度を測定するためのセルである。
上述したように、ポンプ電極3は、PtとAuと骨材31とを含有する。Ptの含有率は、例えば48.5〜98.5wt%であり、Auの含有率は、例えば0.2〜9.9wt%である。骨材31は、ジルコニア等の粉末からなる。骨材31の粒径は、例えば0.5〜5.0μmである。本例では、ポンプ電極3の骨材含有率を、4.9vol%以上75.0vol%以下としてある。
モニタ電極4は、ポンプ電極3と同一の組成を有する。また、センサ電極5は、Pt−Rhサーメット電極からなる。Pt−Rhサーメット電極は、酸素とNOxを分解する性質を有する。
ポンプセル30を用いて酸素を排出する際、ポンプ電極3と基準電極6との間には、基準電極6が高電位となるように直流電圧(以下、ポンプ電圧とも記す)が加えられる。ポンプ電圧を加えておくと、被測定ガスgに含まれる酸素は、ポンプ電極3において酸素イオンに還元され、固体電解質体2内を通って基準ガス室12に排出される。
本例では、ポンプセル30を用いて被測定ガスg中の酸素を排出した後、モニタセル40を用いて、被測定ガスgに残留する酸素の濃度Aを測定する。また、被測定ガスgに残留する酸素と、特定ガスとの合計の濃度Bを、センサセル50によって測定する。そして、濃度B−濃度Aを算出することにより、特定ガスの濃度を算出している。
図3に示すごとく、モニタセル40とセンサセル50には、それぞれ電流センサ81,82が接続されている。この電流センサ81,82によって、モニタセル40に流れる電流(以下、モニタ電流とも記す)と、センサセル50に流れる電流(以下、センサ電流とも記す)とを測定している。
被測定ガスgに残留する酸素は、モニタ電極4において還元されて酸素イオンになり、固体電解質体2を通って基準ガス室12へ排出される。このとき、モニタセル40にモニタ電流が流れる。このモニタ電流を測定することにより、残留酸素の濃度Aを測定している。また、センサ電極5は、被測定ガスgに残留する酸素とNOxとを還元して酸素イオンにする。酸素イオンは、固体電解質体2を通って基準ガス室12へ排出される。このとき、センサセル50にセンサ電流が流れる。このセンサ電流を測定することにより、被測定ガスg中の残留酸素とNOx(特定ガス)との合計濃度Bを測定している。
なお、モニタセル40とセンサセル50は、酸素に対する感度が若干異なる。そのため、被測定ガスg中の残留酸素が多いと、特定ガスの濃度を正確に測定できなくなる。したがって、ポンプセル30を用いて、被測定ガスg中の酸素濃度を可能な限り低減させた方が、特定ガスの濃度を正確に測定することができる。
また、ガスセンサ1は、図4に示すごとく、複数のセラミック板13〜15と、ヒータ7とを備える。このヒータ7を用いて、固体電解質体2と、ポンプ電極3と、モニタ電極4と、センサ電極5と、基準電極6とを加熱している。
セラミック板13とヒータ7には、その表面に、複数の外部接続端子18が形成されている。また、ポンプ電極3、モニタ電極4等には、配線16が接続している。外部接続端子18と配線16は、セラミック板13,14内を貫通する貫通プラグ17によって接続されている。
また、ガスセンサ1は、アルミナ等からなる拡散抵抗部19を備える。この拡散抵抗部19によって、センサ外から被測定ガス室11への、被測定ガスgの流入速度を制限している。
ヒータ7は、セラミック製の2枚のヒータ板71,72と、該2枚のヒータ板71,72の間に介在する発熱体70とを備える。ヒータ板71,72には、外部接続端子18と発熱体70とを電気接続するための貫通プラグ17が形成されている。
次に、ガスセンサ1の製造方法について説明する。本例では、印刷工程(図6参照)と、表面加工工程(図7参照)と、組み立て工程(図8参照)と、焼成工程とを行うことにより、ガスセンサ1を製造する。
印刷工程では、図6に示すごとく、未焼成の固体電解質体2である固体電解質未焼成体29の表面に、未焼成のポンプ電極3であるポンプ電極未焼成体39を印刷する。ポンプ電極未焼成体39は、Pt、Au、骨材31としてのジルコニア粒子、樹脂、溶剤を含有する。印刷工程では、未焼成のセンサ電極5であるセンサ電極未焼成体59と、未焼成のモニタ電極4であるモニタ電極未焼成体(図示しない)と、未焼成の基準電極6である基準電極未焼成体69も、固体電解質未焼成体29に印刷する。
次いで、表面加工工程を行う。この工程では、図7に示すごとく、固体電解質未焼成体29を載置台100に載置し、表面に微小な凹凸が形成された凹凸形成具8をポンプ電極未焼成体39に押し当てる。これにより、ポンプ電極未焼成体39の表面を粗くする。この際、後述する焼成工程を行った後に、ポンプ電極3の表面粗さRaが0.5〜9.1μmとなるように、ポンプ電極未焼成体39の表面粗さを調節する。
次いで、組み立て工程を行う。この工程では、図8に示すごとく、固体電解質未焼成体29を用いて、未焼成のガスセンサ1であるセンサ未焼成体150を組み立てる。すなわち、未焼成のセラミック板139,149,159と、未焼成のヒータ79と、固体電解質未焼成体29とを組み合わせて、センサ未焼成体150を形成する。
その後、焼成工程を行う。この工程では、センサ未焼成体150を焼成炉に入れ、焼成する。これにより、ガスセンサ1を製造する。焼成工程は、酸素濃度2%以下の低酸素雰囲気中において行われる。また、焼成温度は、1400〜1500℃とされる。
ポンプ電極未焼成体39には、上述したように、表面を粗くする加工(表面加工工程)が施されているが、焼成工程の熱によって、表面は若干滑らかになる。その結果、焼成されたポンプ電極3の表面粗さRaは、0.5〜9.1μmとなる。
本例の作用効果について説明する。本例のガスセンサ1は、製造後、ポンプ電極3が未だ固体電解質体2の活性化温度まで加熱されていない状態において、ポンプ電極3の気孔率が5.2vol%以下にされている。
そのため、ポンプ電極3が加熱されても、特定ガス濃度の測定精度が低下しにくくなる。すなわち、本例では、ポンプ電極3の気孔率を、加熱される前から低くしてある。そのため、ガスセンサ1の製造後、ポンプ電極3が加熱されても、気孔が元々少ないため、ポンプ電極3を構成する合金粒子が熱によって凝集し、気孔を充填する問題が生じにくい。したがって、加熱されている間に、ポンプ電極3の、被測定ガスgとの接触面積が低減して、酸素の排出能力が次第に低減する問題が生じにくい。そのため、センサセル50による、特定ガス濃度の測定精度が低下しにくい。
また、本例のガスセンサ1は、製造後、ポンプ電極3が未だ固体電解質体2の活性化温度まで加熱されていない状態において、ポンプ電極3の表面粗さRaが0.5〜9.1μmとされている。
ポンプ電極3の気孔率を上記5.2vol%以下のように低減させると、気孔が少なくなるため、被測定ガスgが気孔に入りにくくなる。そのため、被測定ガスgは気孔の表面に接触しにくくなる。しかしながら、ポンプ電極3の表面粗さRaを0.5〜9.1μmにしておけば、ポンプ電極3の表面積を充分大きくすることができ、被測定ガスgをポンプ電極3の表面に充分接触させることができる。そのため、被測定ガスg中の酸素を排出する能力を高めることができる。
表面粗さRaの臨界的意義について説明する。表面粗さRaが9.1μmを超えると、加熱されている間に、熱によってポンプ電極3の表面が次第に滑らかになってしまい、酸素の排出能力が徐々に低減するおそれがある。そのため、ポンプ電極3の表面粗さRaは、9.1μm以下にする必要がある。
ポンプ電極3の表面粗さRaが0.5μm未満の場合は、ポンプ電極3の表面積を充分に確保しにくくなり、酸素の排出能力を高めにくくなる。また、表面粗さRaが0.5μm未満の場合、ガスセンサ1を使用等している間に、熱によってAu原子がポンプ電極3の表面に移動し、ポンプ電極3表面のAu濃度が次第に高くなることがある。すなわち、Auは、熱によって表面に移動しやすい性質を有する。そのため、表面粗さRaが0.5μm未満のように、ポンプ電極3の表面積が少ない場合は、上記焼成工程における熱では、Auはポンプ電極3の表面に充分に移動できず、製造後、ガスセンサ1を使用したり、高温耐久試験を行ったりしている間に、ヒータ7から発生する熱によって、ポンプ電極3の表面に移動するようになる。ポンプセル30は、酸素の排出能力が最も高くなるように、ポンプ電圧が設定されるのであるが、使用等している間に、ポンプ電極3の表面のAu濃度が次第に高くなると、酸素の排出能力を最も高くすることができるポンプ電圧の値が変動してしまう。そのため、最初に設定されたポンプ電圧では、酸素を充分に排出できなくなるおそれがある。しかしながら、ポンプ電極3の表面粗さRaを0.5μm以上にしておけば、このような問題は生じにくい。
また、本例では、ポンプ電極3中の骨材31の含有率を、4.9vol%以上にしてある。骨材31の含有率が4.9vol%未満の場合は、加熱されている間に、ポンプ電極3の表面が次第に滑らかになることがある。そのため、ポンプ電極3の、被測定ガスgとの接触面積が減少して、酸素の排出能力が次第に低減するおそれがある。しかしながら、骨材31の含有率を4.9vol%以上にすれば、熱が加わってもポンプ電極3の表面が変形しにくくなり、酸素の排出能力が次第に低減する問題を抑制できる。
また、本例では、ポンプ電極3中の骨材31の含有率を、75.0vol%以下にしてある。骨材31の含有率を75.0vol%以下にすれば、ポンプ電極3の電気抵抗が過度に上昇することを抑制できる。
また、本例のガスセンサ1の製造方法においては、上記表面加工工程(図7参照)を行う。そのため、焼成工程を行った後におけるポンプ電極3の表面粗さRaを、容易に0.5〜9.1μmにすることができる。
また、本例の焼成工程は、酸素濃度2%以下の低酸素雰囲気中において行われ、焼成温度は1400〜1500℃である。
そのため、焼成後におけるポンプ電極3の気孔率を5.2vol%以下にし、かつ表面粗さRaを0.5〜9.1μmにしやすい。焼成温度が1400℃未満の場合は、温度が充分に高くないため、ポンプ電極3内において合金粒子間の相互拡散が進みにくくなり、ポンプ電極3内に気孔が残りやすい。そのため、焼成後の気孔率が5.2vol%を超えやすい。
また、焼成温度が1500℃を超えると、温度が高すぎるため、熱によってポンプ電極3の表面が滑らかになってしまう。そのため、焼成後の表面粗さRaが0.5μm未満になりやすい。
また、焼成炉内の酸素濃度が2%を超えると、合金粒子間の相互拡散が進みにくくなり、ポンプ電極3内に気孔が残りやすい。そのため、焼成後の気孔率が5.2vol%を超えやすい。また、焼成炉内の酸素濃度が2%を超えると、焼成時に、ポンプ電極3の表面からAuが昇華しやすくなる。そのため、焼成後における、ポンプ電極3の表面Au濃度が低くなり、被測定ガスg中の酸素を排出する能力が低下しやすくなる。
以上のごとく、本例によれば、ポンプ電極が加熱されても、特定ガスの測定精度が低下しにくいガスセンサと、その製造方法を提供することができる。
なお、本例では図1に示すごとく、ポンプセル30とセンサセル50とを、1枚の固体電解質体2に形成したが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、2枚の固体電解質体2を用意し、ポンプセル30とセンサセル50とを、それぞれ別の固体電解質体2に形成してもよい。
(実験例1)
本発明の効果を確認するための実験を行った。まず、実施例1において説明した構造を有するガスセンサ1を複数個形成し、面粗さと気孔率とを、それぞれ下記表1に示す値に調整した。本発明に属するものをサンプル1〜4とし、本発明に属さないものを比較サンプル1〜5とした。比較サンプル1〜5は、初期状態における気孔率が5.2vol%を超えているため、本発明に属さない。
Figure 0006344229
そして、各サンプルのヒータ6に電流を流し、固体電解質体2を900℃に加熱した。この状態を20時間維持し、加熱前後において、特定ガスの測定精度がどの程度低下するか調査した。以下、調査方法について説明する。
まず、20時間加熱する前に、酸素とNOxとを含有する被測定ガスgを用いて、ポンプ電圧とポンプ電流との関係を調べた結果を、図9に示す。同図に示すごとく、ポンプセル30には、ポンプ電圧にかかわらずポンプ電流が略一定になる領域がある。この領域は、ポンプセル30によって酸素を十分に排出できる領域である。ポンプ電圧がVp−Vσ未満になると、酸素が排出されにくくなるため、ポンプ電流が減少する。また、ポンプ電圧がVp+Vσを超えると、被測定ガスg中の特定ガス(NOx)が分解され、それに起因するポンプ電流が流れる。このように、ポンプセル30には、特定ガスを分解することなく、酸素を効率よく排出できる最適なポンプ電圧の範囲(Vp±Vσ)がある。この範囲内において、ガスセンサ1を使用するようにしてある。
次に、20時間加熱する前において、ポンプ電圧とセンサ電流の関係を調べた結果を、図10に示す。同図に示すごとく、ポンプ電圧がVp±Vσの範囲で、センサ電流は略一定である。これは、ポンプ電圧がVp±Vσの範囲では、被測定ガスg中の酸素を、ポンプセル30によって十分に排出できるため、酸素濃度が充分に低い被測定ガスgをセンサセル50に伝えることができるからである。したがって、この範囲では、特定ガスの濃度を精度良く測定することができる。
ポンプ電圧がVp−Vσ未満になると、ポンプセル30による酸素の排出効率が低下するため、酸素濃度が高い被測定ガスgがセンサセル50に伝わってしまい、大きなセンサ電流が流れてしまう。また、ポンプ電圧がVp+Vσを超えると、ポンプセルによって特定ガス(NOx)が分解されてしまうため、センサ電流が低下する。
次に、900℃で20時間加熱した後において、ポンプ電圧とポンプ電流の関係を調べた結果を、図11に示す。同図に示すごとく、本発明に属するサンプルは、900℃で20時間加熱しても、加熱前(図9参照)と比べて、ポンプ電流が大きく変化しない。しかしながら、本発明に属さない比較サンプルは、20時間加熱すると、ポンプ電流が大きく減少する。つまり、被測定ガスgに含まれる酸素を十分に排出できなくなる。これは、比較サンプル1〜5は、ポンプ電極3中の気孔率が高いため、加熱中にAu原子が移動し、Auによって気孔が充填されて、ポンプ電極3の、酸素に対する接触面積が低下するからである。
次に、900℃で20時間加熱した後において、ポンプ電圧とセンサ電流の関係を調べた結果を、図12に示す。同図に示すごとく、本発明に属するサンプルは、900℃で20時間加熱しても、加熱前(図10参照)と比べて、センサ電流は大きく変化しない。これは、加熱しても、ポンプセル30による酸素の排出能力が大きく低減しないためである。これに対して、本発明に属さない比較サンプルは、20時間加熱すると、センサ電流が増加する。これは、比較サンプルは、加熱すると、ポンプセル30による酸素の排出能力が低減し、酸素の含有量が多い被測定ガスがセンサセル50に伝わってしまうからである。そのため、酸素に起因するセンサ電流が流れ、特定ガスの濃度を正確に測定できなくなる。
ここで、ポンプ電圧がVp−Vσのときのセンサ電流Iと、ポンプ電圧がVp+Vσのときのセンサ電流Iと、ポンプ電圧がVpのときのセンサ電流Iとを測定し、これらの測定値から、電流変化率ΔIを以下のように定義する。
ΔI=(I−I)/I×100
電流変化率ΔIが小さいほど、被測定ガスの濃度を正確に測定できることを意味する。
また、900℃で20時間加熱する前において測定した電流変化率をΔIとし、加熱後において測定した電流変化率をΔIとする。これらの差ΔI−ΔIを、耐久変動量δIとして定義する。
δI=ΔI−ΔI
耐久変動量δIが小さいほど、特定ガスの濃度を測定する精度が、20時間加熱しても低下しないことを意味する。
上記電流変化率ΔI,ΔI、及び耐久変動量δIを、上記サンプル1〜4と、比較サンプル1〜5とについて測定した。この際、Vp=0.38(V)、Vσ=0.002(V)とし、被測定ガスとして、N78%、O20%、NOx2%のガスを用いた。測定結果を表1に記す。また、ポンプ電極3の気孔率と耐久変動量δIとの関係を図13に示す。
表1及び図13から、ポンプ電極3の気孔率が5.1%以下の場合は、耐久変動量δIが0.1%程度と小さいことが分かる。すなわち、特定ガスの濃度を測定する精度が、20時間加熱しても低下しないことが分かる。これに対して、ポンプ電極3の気孔率が5.1%を超えると、耐久変動量δIが1.5%以上になることが分かる。すなわち、特定ガスの濃度を測定する精度が、20時間加熱すると低下することが分かる。
次に、実施例1において説明した構造を有するガスセンサ1を複数個作成し、ポンプ電極3の表面粗さRaと、骨材の含有率と、気孔率とを、それぞれ下記表2に示す値に調整した。これにより、本発明に属するサンプル5〜10と、本発明に属さない比較サンプル6〜9とを作成した。比較サンプル6〜9は、表面粗さRaが0.5〜9.1μm以内でないため、本発明に属さない。
Figure 0006344229
サンプル5〜10と比較サンプル6〜9について、表1と同様に、電流変化率ΔI,ΔIと、耐久変動量δIとを測定した。その結果を表2に記す。また、表面粗さRaと耐久変動量δIとの関係を、図14に示す。
同図と表2から、ポンプ電極3の表面粗さが0.5〜9.1μm以内の場合は、耐久変動量δIが0.2%程度と小さいことが分かる。すなわち、特定ガスの濃度を測定する精度が、20時間加熱しても低下しないことが分かる。これに対して、ポンプ電極3の表面粗さが0.5〜9.1μmでない場合は、耐久変動量δIが2%以上になることが分かる。すなわち、特定ガスの濃度を測定する精度が、20時間加熱すると低下することが分かる。
次に、実施例1において説明した構造を有するガスセンサ1を複数個作成し、ポンプ電極3の表面粗さRaと、骨材の含有率と、気孔率とを、それぞれ下記表3に示す値に調整した。これにより、本発明に属するサンプル11〜16と、本発明に属さない比較サンプル10,11とを作成した。比較サンプル10,11は、骨材の含有率が4.9vol%以上ではないため、本発明に属さない。
Figure 0006344229
サンプル11〜16と比較サンプル10,11について、表1と同様に、電流変化率ΔI,ΔIと、耐久変動量δIとを測定した。その結果を表3に記す。また、表面粗さRaと耐久変動量δIとの関係を、図15に示す。
同図と表3から、骨材の含有率が4.9vol%以上の場合は、耐久変動量δIが0.2%程度と小さいことが分かる。すなわち、特定ガスの濃度を測定する精度が、20時間加熱しても低下しないことが分かる。これに対して、骨材の含有率が4.9vol%未満の場合は、耐久変動量δIが2%になることが分かる。すなわち、特定ガスの濃度を測定する精度が、20時間加熱すると低下することが分かる。
以上の実験データより、固体電解質体2を900℃で20時間加熱する前において、ポンプ電極3が、気孔率が5.2vol%以下であり、表面粗さRaが0.5〜9.1μmであり、かつ上記骨材31の含有率が4.9vol%以上であれば、加熱後の耐久変動量δIが0.2%以内に収まることが分かる。すなわち、特定ガスの濃度を測定する精度が、20時間加熱しても大きく低下しないことが分かる。
(実験2)
図1に示す構造を有するガスセンサ1を2個製造し、それぞれ、ポンプ電極3の表面粗さRaと、骨材の含有率と、気孔率とを下記表4に示す値に調整した。これにより、本発明に属するサンプル17、18を作成した。そして、これらのガスセンサ1における、ポンプ電極3の電気抵抗を測定した。結果を表4に示す。また、上記サンプル1〜16、比較サンプル1〜11についても、ポンプ電極3の電気抵抗を測定した。測定結果を表1〜表3に示す。
なお、電気抵抗を測定したときのポンプ電極3の大きさは、2.0×1.0mmであった。また、ポンプ電極3に含有される骨材として、ジルコニアの粉末を用いた。骨材の粒径は、0.5〜5.0μmであった。
Figure 0006344229
表1〜表4に示すごとく、ポンプ電極3の骨材含有率が75vol%以下であれば、ポンプ電極3の電気抵抗が過度に上昇することを抑制できることが分かる。そのため、骨材の含有量は、75vol%以下とすることが望ましいことが分かる。
1 ガスセンサ
11 被測定ガス室
12 基準ガス室
2 固体電解質体
3 ポンプ電極
30 ポンプセル
31 骨材
5 センサ電極
50 センサセル
6 基準電極

Claims (4)

  1. 被測定ガスに含まれる特定ガスの濃度を測定するガスセンサ(1)であって、
    上記被測定ガスが導入される被測定ガス室(11)と、
    基準ガスが導入される基準ガス室(12)と、
    酸素イオン伝導性を有し、上記被測定ガス室(11)と上記基準ガス室(12)との間に介在する固体電解質体(2)と、
    該固体電解質体(2)における上記被測定ガス室(11)側の表面(21)に形成されたポンプ電極(3)及びセンサ電極(5)と、
    上記固体電解質体(2)における上記基準ガス室(12)側の表面(22)に形成された基準電極(6)とを備え、
    上記固体電解質体(2)と上記ポンプ電極(3)と上記基準電極(6)とによって、上記被測定ガス中の酸素濃度を低減させるポンプセル(30)が形成され、上記固体電解質体(2)と上記センサ電極(5)と上記基準電極(6)とによって、上記ポンプセル(30)を用いて酸素濃度を低減させた後における上記被測定ガス中の上記特定ガスの濃度を測定するセンサセル(50)が形成され、
    上記ポンプ電極(3)はPtとAuと骨材(31)とを含有し、上記ガスセンサ(1)の製造後、上記ポンプ電極(3)が未だ上記固体電解質体(2)の活性化温度まで加熱されていない状態において、上記ポンプ電極(3)は、気孔率が5.2vol%以下であり、表面粗さRaが0.5〜9.1μmであり、かつ上記骨材(31)の含有率が4.9vol%以上であることを特徴とするガスセンサ(1)。
  2. 上記ポンプ電極(3)の上記骨材(31)の含有率は、4.9vol%以上75.0vol%以下であることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ(1)。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のガスセンサ(1)の製造方法であって、
    未焼成の上記固体電解質体(2)である固体電解質未焼成体(29)の表面に、未焼成の上記ポンプ電極(3)であるポンプ電極未焼成体(39)を印刷する印刷工程と、
    表面に微小な凹凸が形成された凹凸形成具(8)を上記ポンプ電極未焼成体(39)に押し当てて、該ポンプ電極未焼成体(39)の表面を粗くする表面加工工程と、
    上記ポンプ電極未焼成体(39)を用いて、未焼成の上記ガスセンサ(1)であるセンサ未焼成体(150)を組み立てる組み立て工程と、
    上記センサ未焼成体(150)を焼成して上記ガスセンサ(1)を形成する焼成工程とを行うことを特徴とするガスセンサ(1)の製造方法。
  4. 上記焼成工程は、酸素濃度2%以下の低酸素雰囲気中において行われ、焼成温度は1400〜1500℃であることを特徴とする請求項3に記載のガスセンサ(1)の製造方法。
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