JP6338415B2 - 車両用サンバイザ - Google Patents

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Description

本発明は、サンバイザ本体を車室天井面に沿う格納位置に格納する際に、サンバイザ本体が車室天井面にぶつかることによる打音の発生を防止するダンパーを備える車両用サンバイザに関する。
従来、特許文献1に開示されている車両用サンバイザが知られている。
特許文献1に開示されている車両用サンバイザは、車室天井面に取り付けられる支軸と支軸の長軸回りに、車室天井面に沿う格納位置と遮光可能な使用領域の間で回動可能なサンバイザ本体と、サンバイザ本体を格納位置に格納する際に、サンバイザ本体が車室天井面にぶつかることによる打音の発生を防止するダンパーを備えている。ダンパーは、流体の抵抗を利用してサンバイザ本体の回動動作を減衰させる。
特開2002−12028号公報
従来の車両用サンバイザで用いられているダンパーは、常時サンバイザ本体の回動動作を減衰させる減衰力を発生する構成である。このため、サンバイザ本体を所望の遮光位置に回動させる際の回動動作もダンパーの減衰力の影響を受け、操作性が低下する。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、ダンパーを備える車両用サンバイザの操作性を向上させることを目的とする。
本発明の車両用サンバイザは、車室天井面に取り付けられる支軸と、支軸の長軸周りに格納位置と使用領域との間で回動可能なサンバイザ本体と、サンバイザ本体に付勢力を付与する付勢部材と、サンバイザ本体が格納位置へと回動動作する場合に、サンバイザ本体の回動動作に対して減衰力を付与するダンパーと、ダンパーを駆動するダンパー駆動部を有している。
支軸は、典型的には、取付ブラケットを介して車室天井面に取り付けられる。付勢部材としては、典型的には、サンバイザ本体が格納位置と、格納位置から所定角度(格納角度)の格納開始位置の間に存在する場合にサンバイザ本体を格納位置の方向に回動させる付勢力を発生する付勢部材が用いられる。
ダンパーは、封止された空間部を備えるハウジングと、空間部内に充填される減衰用の流体と、空間部内に長軸方向に沿って直線状に移動可能に配置され、空間部を第1空間領域と第2空間領域に分割するダンパー用ピストンと、第1空間領域と第2空間領域を連通する連通路と、ハウジングに対するダンパー用ピストンの直線移動をガイドするガイド機構を有している。ダンパーとしては、典型的には、オイル等の減衰用の流体を圧縮することによる流体圧力の上昇を利用して減衰力を発生するダンパーが用いられる。
ダンパー駆動部は、サンバイザ本体と連動して回動する第1駆動要素と、第1駆動要素の回動動作を直線運動に変換する第2駆動要素と、第2駆動要素を介して直線状に動作する第3駆動要素を有している。第1〜第3駆動要素は、それぞれの機能を達成することができる種々の構成の要素を用いることができる。また、第1〜第3の駆動要素は、別体として構成することもできるし、複数の駆動要素を一体状に構成することもできる。
ダンパー用ピストンは、第3駆動要素と一体状とされている。
ガイド機構は、長軸方向に沿って延在する溝と、長軸方向に沿って延在するとともに、溝に挿入可能な突部により構成されている。そして、連通路は、ガイド機構の溝と突部によって形成されている。
本発明では、ダンパーは、格納位置と使用領域の間の所定の設定領域において、第3駆動要素の直線動作によって駆動されるように構成されている。設定領域は、使用領域の一部を含んでいてもよい。
本発明では、ダンパーが、格納位置と使用領域の間の所定の設定領域において駆動されるように構成されているため、サンバイザ本体の格納位置への回動動作時以外の回動動作時における操作性を向上させることができる。また、流体を圧縮することによる流体圧力の上昇を利用して減衰力を発生するダンパーを用いているため、ダンパーを簡単に構成することができる。また、ダンパーのダンパー用ピストンとダンパー駆動部の第3駆動要素を一体化しているため、部品点数を減少させることができる。また、連通路の形状を調節することにより、ダンパーの特性を変更することができる。
本発明の異なる形態では、第3駆動要素としてのダンパー用ピストンに直線動作復帰用の弾性力を付与する弾性部材を有している。
本形態では、サンバイザ本体が格納位置へ回動動作しない場合には、弾性部材の弾性力によってダンパー用ピストンが復帰方向に付勢されるため、サンバイザ本体の操作性をより向上させることができる。
本発明では、ダンパーを備える車両用サンバイザの操作性を向上させることができる。
本発明の車両用サンバイザの第1の実施形態の一部を破断して描画した正面図である。 本発明の車両用サンバイザの第1の実施形態で用いているダンパー機構の分解斜視図である。 本発明の車両用サンバイザの第1の実施形態で用いているダンパー機構の軸方向に沿った概略断面図である。 図3のIV−IV線矢視図である。 本発明の車両用サンバイザの第1の実施形態で用いているダンパー機構の動作領域を説明する図である。 本発明の車両用サンバイザの第1の実施形態で用いているダンパー機構のサンバイザ本体が格納される前の状態を説明する図である。 本発明の車両用サンバイザの第1の実施形態で用いているダンパー機構のサンバイザ本体が格納されている時の状態を説明する図である。 本発明の車両用サンバイザの第2の実施形態の一部を破断して描写した正面図である。 本発明の車両用サンバイザの第2の実施形態で用いているダンパー機構の分解斜視図である。 本発明の車両用サンバイザの第2の実施形態で用いているダンパー機構の軸方向に沿った概略断面図である。 図10のXI−XI線矢視図である。
以下に、本発明の車両用サンバイザの第1の実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。
図1に、本実施形態の車両用サンバイザ100の一部を破断して描画した正面図が示されている。なお、図1は、車両用サンバイザ100を構成するサンバイザ本体101がフロントガラス側に配置されているとともに、車室天井面に対して概ね鉛直方向に延びるように配置されている状態を示している。
本実施形態の車両用サンバイザ100は、板状に形成されたサンバイザ本体101、サンバイザ本体101を車両に取り付けるための取付ブラケット107および支軸103により構成されている。
支軸103は、断面が円形を有しており、概ね鉛直方向に延びる縦軸部103aと概ね水平方向に延びる横軸部103bにより略L字状に形成されている。縦軸部103aは、取付ブラケット107を介して車室天井面に回動可能に取り付けられる。
図5に示されているように、サンバイザ本体101は、支軸103の横軸部103bの長軸回りに回動操作することにより、車室天井面11に沿うように配置される格納位置(a)と、フロントガラス12を通して入り込む光を遮光可能な使用領域(遮光領域)(c)との間で回動位置を変更することが可能である。
また、サンバイザ本体101は、支軸103と反対側にサポート軸108を有している。このサポート軸108は、車室天井面の室内側に取り付けられているフック(図示省略)に保持可能である。サポート軸108をフックに保持させることにより、サンバイザ本体101を格納位置から使用領域にあるいは使用領域から格納位置に安定して位置を変更することができる。
図1に示されているように、サンバイザ本体101は、本体構成部材である第1の半割体101aと第2の半割体101bを互いに対向状に接合することによって中空状の内部空間を有するように構成されるとともに、その外表面が表皮102によって覆われている。サンバイザ本体101の中空部には、図1に示されているように、横軸部103bに対するサンバイザ本体101の回動動作を可能とする左右の軸受部111を有する軸受部材110、付勢部材120、ダンパー機構200が組み付けられている。
横軸部103bは、左右の軸受部111の貫通孔に、回動可能に挿通されている。
付勢部材120は、サンバイザ本体101の格納位置からの回動角度が格納角度以内の領域(格納領域)に存在する場合には、サンバイザ本体101を格納位置の方向に付勢する付勢力を発生し、サンバイザ本体101の格納位置からの回動角度が格納角度より大きい領域(使用領域)に存在する場合には、サンバイザ本体101を回動停止位置に保持する保持力を発生する。
付勢部材120の動作を、図5により説明する。
図5は、サンバイザ本体101を横軸部103bの長軸方向から見た図である。図5(a)で示す位置は、車室天井面11に沿ったサンバイザ本体101の格納位置S1である。図5(b)で示す位置は、付勢部材120が、サンバイザ本体101を格納位置S1の方向に付勢する付勢力の発生を開始する格納開始位置S2である。図5(c)で示す位置は、付勢力の発生を開始する格納開始位置S2とフロントガラス12に沿った位置との間のサンバイザ本体101の使用位置(使用領域)である。使用領域の角度θbは、適宜設定される。
サンバイザ本体101が、格納位置S1と格納位置S1から使用領域側に格納角度θa回動した格納開始位置S2との間の領域に存在する場合(格納位置S1からの回動角度θが格納角度θa以下である場合)には、付勢部材120は、サンバイザ本体101を格納位置S1の方向に回動させる付勢力を発生する。一方、サンバイザ本体101が、格納開始位置S2を超えて使用領域側に存在する場合(格納位置S1からの回動角度θが格納角度θaを超えている場合)には、付勢部材120は、サンバイザ本体101を回動停止位置に保持する保持力を発生する。
横軸部103bを回動中心とし、サンバイザ本体101を格納位置S1から使用領域側に回動させる方向を「反格納方向」と呼び、サンバイザ本体101を使用領域から格納位置S1側に回動させる方向を「格納方向」と呼ぶ。
本実施形態では、付勢部材120として、クリップと呼ばれている付勢部材を用いている。すなわち、横軸部103bの断面形状を、円形の一部を切り欠いた直線部分と、残りの円弧部分により形成する。そして、横軸部103bの、円弧部分と直線部分が形成された箇所を、径方向外側から挟み込む板バネを設けている。この板バネが、「クリップ」と呼ばれている。
次に、ダンパー機構200の構成を、図2〜図4を参照して説明する。
図2は、ダンパー機構200の分解斜視図である。図2には、ダンパー機構200を構成するハウジング210、コイルスプリング220、ピストン230、ピストン駆動部材240および蓋部材250と、ダンパー機構200に結合される横軸部103bが図示されている。
図3は、ダンパー機構200の、軸方向に沿った概略断面図である。図3には、ハウジング210の空間部210a内にコイルスプリング220、ピストン230およびピストン駆動部材240が配置され、蓋部材250がハウジング210に溶着されているとともに、ピストン駆動部材240に横軸部103bが結合されているダンパー機構200が図示されている。
図4は、図3のIV−IV線矢視図である。図4には、ハウジング210の空間部210a内にピストン230が配置され、ハウジング210の外壁部211の内周面に形成された突部215とピストン230の外周面に形成された溝235aによって連通路236が形成されている状態が図示されている。
なお、本実施形態では、ハウジング210、コイルスプリング220、ピストン230および蓋部材250は、サンバイザ本体101と共に横軸部103bの長軸回りに回動可能に構成されている。
ピストン230が、本発明の「ダンパー用ピストン」に対応する。
図2に示すように、ハウジング210は、円筒状の外壁部211、底部212および取付部214を有している。
外壁部211と底部212によって、横軸部103bの長軸方向に延在しているとともに縦軸部103a側が開口している、断面が円形の空間部210aが形成されている。空間部210a内には、底部212の中央に、横軸部103bの長軸方向に延在する円筒状の内壁部213が形成されている。
また、外壁部211には、内周面に沿って対向する箇所に、横軸部103bの長軸方向に沿って突部215が形成されている。
また、本実施形態では、ハウジング210がサンバイザ本体101に固定されている。本実施形態では、ハウジング210の取付部214に形成されている取付穴214aに挿入されるネジ等の固定部材を用いて、ハウジング210がサンバイザ本体101に固定されている。
なお、ハウジング210には、図3に示されているように、後述するピストン駆動部材240の位置決め部246と係合可能な位置決め部216が形成されている。
図3に示すように、空間部210a内には、コイルスプリング220、ピストン230、ピストン駆動部材240が順に配置される。ピストン230は、空間部210a内を横軸部103bの長軸方向に直線状に移動可能に配置される。
コイルスプリング220は、一方の端部が、円筒状の外壁部211と底部212の中央部に形成された円筒状の内壁部213との間に配置される。また、他方の端部が、ピストン230の凹部230a内に配置される。
ピストン230は、筒状の本体部231を有している。筒状の本体部231の外周面は、ハウジング210の外壁部211の内周面と同じ形状に形成されている。
筒状の本体部231には、コイルスプリング220の他方の端部が挿入される、断面が円形の凹部230aが形成されている。これにより、コイルスプリング220の弾性力は、ピストン230をピストン駆動部材240側に直線移動させる押圧力として作用する。
コイルスプリング220が、本発明の「弾性部材」に対応する。また、ピストン230がピストン駆動部材240側に移動する方向が、本発明の「直線移動復帰方向」に対応する。
図4に示すように、ピストン230の本体部231の外周面には、周方向に沿って対向する箇所に、溝形成面235によって溝235aが形成されている。溝235aは、本体部231の外周面から径方向に沿って中心側に窪んでいるとともに、横軸部130bの長軸方向に延在している。ピストン230の本体部231の溝235a内には、ハウジング210の突部215が挿入される。これにより、ピストン230の横軸部103bの長軸方向に沿った直線移動がガイドされる。さらに、横軸部103bの長軸方向に延在する溝235aと突部215が嵌合することにより、サンバイザ本体101と共にハウジング210が横軸部103bの長軸回りに回動する際に、ハウジング210と共にピストン230も回動する。
ここで、後述するように、ピストン230によって分割された第1の空間領域R1と第2の空間領域R2の間を流体が移動することができるように、第1の空間領域R1と第2の空間領域R2を連通する連通路が設けられる。
本実施形態では、図4に示されているように。ピストン230の溝235aの径方向に沿った長さを、ハウジング210の突部215の径方向に沿った長さより長くすることによって、溝235a内に、第1の空間領域R1と第2の空間領域R2を連通する連通路236が形成されている。
また、ピストン230の本体部231の、ピストン駆動部材240と対向する側の端面231aには、本体部231の周方向に沿って延在しているとともに、ピストン駆動部材240側に突出している第1カム部材233が形成されている。本実施形態では、横軸部103bの長軸方向と交差する方向から見て、本体部231の周方向に沿って対向する2箇所に第1カム部材233が形成されている。
第1カム部材233は、横軸部103bを回動中心とする、サンバイザ本体101の格納方向側に当接部233aを有している。当接部233aは、端面231aからの距離が、周方向に沿った格納方向側の箇所よりも反格納方向側の箇所の方が大きくなる傾斜面として形成されている。当接部233aの、周方向に沿って反格納方向側の端部には、先端部233bが形成されている。
ピストン駆動部材240は、筒状の本体部241を有している。筒状の本体部241には、軸部103aが挿入可能に開口している凹部240aが形成されている。また、本体部241には、溝形成部245によって、横軸部103bに設けられた回り止め用突起104と嵌合する回り止め用溝245aが形成されている。
凹部240aには、図3に示されているように、横軸部103bが挿入される。この時、横軸部103bの外周に設けられている回り止め用突起104がピストン駆動部材240の回り止め用溝245a内に挿入される。これにより、ピストン駆動部材240は、横軸部103bに結合される。すなわち、サンバイザ本体101が横軸部103bの長軸回りに回動しても、ピストン駆動部材240は、横軸部103bに結合された状態を維持し、回動しない。
ピストン駆動部材240の本体部241には、ピストン230側に、鍔部242が形成されている。鍔部242の外周面は、ハウジング210の外壁部211の内周面と同じ形状に形成される。
ピストン駆動部材240に形成された鍔部242によって、ハウジング210の空間部210aは封止される。すなわち、ピストン駆動部材240によって、封止された空間部210aが規定される。空間部210a内には、オイル等の流体が充填される。
ハウジング210の空間部210a内に充填されるオイル等の流体が、本発明の「減衰用の流体」に対応する。
なお、ピストン駆動部材240の鍔部242には、図3に示されているように、空間部210a内に充填された流体がハウジング210の外壁部211とピストン駆動部材240の鍔部242の間の隙間を介して漏出するのを防止するための環状のシール部材247が設けられている。
また、ピストン駆動部材240には、ハウジング210の外壁部211に形成された位置決め部216と係合可能な位置決め部246が形成されている。本実施形態では、ピストン駆動部材240の位置決め部246として位置決め用突起が用いられ、ハウジング210の位置決め部216として位置決め用凹部が用いられている。ピストン駆動部材240の位置決め部246とハウジング210の位置決め部216が係合することによって、ピストン駆動部材240は、ハウジング210に対する、横軸部103bの長手方向に沿った位置が規定される。
また、ピストン駆動部材240には、ピストン230と対向する側の端面242aに、鍔部242の周方向に沿って延在しているとともに、ピストン230側に突出している第2のカム部材243が形成されている。本実施の形態では、横軸部103bの長軸方向と交差する方向から見て、鍔部242の周方向に沿って対向する2箇所に第2カム部材243が形成されている。
第2カム部材243は、横軸部103bを回動中心とする、サンバイザ本体101の反格納方向側に、当接部243aを有している。当接部243aは、端面242aからの距離が、周方向に沿った反格納方向側の箇所よりも格納方向側の箇所の方が大きくなる傾斜面として形成されている。当接部243aの、周方向に沿って格納方向側の端部には、先端部243bが形成されている。
本実施の形態では、サンバイザ本体101と共に回動するピストン230の第1のカム部材233の当接部233aと、横軸部103bに結合されているピストン駆動部材240の第2のカム部材243の当接部243aとが当接することにより、ピストン230をコイルスプリング220の弾性力に抗して押圧する力が作用する。
なお、本実施形態では、図3に示されているように、ピストン230の第1のカム部材233の当接部233aがピストン駆動部材240の第2のカム部材243の当接部243aに当接していない状態では、ピストン駆動部材240の第2のカム部材243の先端部243bがピストン230の端面231aに当接した状態で、ピストン230がサンバイザ本体101と共に横軸部103bの長軸回りに回動する。あるいは、ピストン230の第1のカム部材233の先端部233bがピストン駆動部材240の端面242aに当接した状態で、ピストン230がサンバイザ本体101と共に横軸部103bの長軸回りに回動する。この場合、ピストン230は、コイルスプリング220の弾性力に抗して押圧される力を受けない。このため、ダンパー機構200による減衰力を受けることなく、サンバイザ本体101を横軸部103bの長軸回りに回動させることができる。
蓋部材250は、円形の貫通穴250aが形成されている。蓋部材250は、図2に示されているように、ピストン駆動部材240の本体部241が貫通穴250aを貫通した状態で、ハウジング210の外壁部211に取り付けられる。
ハウジング210、ピストン230、ピストン駆動部材240によって、本発明の「ダンパー」が構成されている。
ピストン230、ピストン駆動部材240および弾性部材220によって、本発明の「ダンパー駆動部」が構成されている。
ピストン230が、本発明の「第1駆動要素」および「第3駆動要素」に対応する。
ピストン230の第1カム部材233とピストン駆動部材240の第2カム部材243によって、本発明の「第2駆動要素」が構成されている。
ダンパー機構200の動作を、図5〜図7を参照して説明する。
図5(d)で示す位置は、ダンパー機構200による減衰動作を開始する減衰開始位置S3である。本実施形態では、格納位置S1と減衰開始位置S3との間の減衰角度θdは、格納位置S1と格納開始位置S2との間の格納角度θa以下 (θd≦θa) に設定されている。
サンバイザ本体101が格納位置S1の方向(格納方向)に回動し、サンバイザ本体101の格納位置S1からの回動角度θが格納角度θa以下(θ≦θa)になると、前述したように、付勢部材120によって、サンバイザ本体101は、格納位置S1の方向に回動する付勢力を受ける。
サンバイザ本体101が格納位置S1の方向にさらに回動し、サンバイザ本体101の格納位置S1からの回動角度θが減衰角度θd以下(θ≦θd)になると、図6に示されているように、ピストン230の第1のカム部材233の当接部233aとピストン駆動部材240の第2のカム部材243の当接部243aとの当接が開始される。
サンバイザ本体101の格納位置S1からの回動角度θが減衰角度θd以下の領域が、本発明の「設定領域」に対応する。
サンバイザ本体101が格納位置S1の方向にさらに回動すると、図7に示されているように、ピストン230の第1のカム部材233の当接部233aとピストン駆動部材240の第2のカム部材243の当接部243aとの当接によって、ピストン230は、コイルスプリング220の弾性力に抗して押圧される力を受ける。これにより、ピストン230は、ピストン駆動部材240から離れる方向に移動する。そして、ピストン230がピストン駆動部材240から離れる方向に移動することによって、第2の空間領域R2内の流体が圧縮される。この時、第2の空間領域R2内に充填されている流体は連通路236を介して第1の空間領域R1に移動する。これにより、サンバイザ本体101の格納位置S1方向への回動動作が減衰され、サンバイザ本体101が車室天井面にぶつかることによる打音の発生を防止することができる。
サンバイザ本体101を格納位置S1から使用領域側(反格納方向)に回動させると、ピストン230は、ピストン230の第1のカム部材233の当接部233aがピストン駆動部材240の第2のカム部材243の当接部243aに当接した状態で反格納方向に回動する。この時、コイルスプリング220の弾性力は、ピストン230をピストン駆動部材240に近づける方向に作用する。これにより、サンバイザ本体101を反格納方向に回動させる際には、ダンパー機構200による減衰力を受けない。また、サンバイザ本体101が、サンバイザ本体101の格納位置S1からの回動角度θが減衰角度θdを超えた領域(θ>θd)に存在する場合にも、ダンパー機構200による減衰動作を受けない。
次に、本発明の車両用サンバイザの第2の実施形態を説明する。第2の実施形態の車両用サンバイザは、サンバイザ本体が支軸の横軸部の長軸方向に沿って移動可能に構成されている点が第1の実施形態の車両用サンバイザと異なっている。
図8に、本実施形態の車両サンバイザ100の、一部を破断して描画した正面図が示されている。本実施形態で用いられているサンバイザ本体101は、サンバイザ本体101を支軸103の横軸部103bの長軸方向に沿って移動させるために、横軸部103bの長軸方向に沿って延在するガイドレール109を有しているとともに、ダンパー機構300を有している。ガイドレール109は、長軸方向に交差する断面がL字状に形成されている。
軸受部材110は、上下方向に2つの貫通孔を有している。上方の貫通孔には、横軸部103bが回動可能に挿通されている。また、下方の貫通孔には、ガイド部材109がスライド可能に挿通されている。そして、ガイドレール109が、サンバイザ本体101に固定されている。
そして、サンバイザ本体101に横軸部103bの長軸方向に沿った力を加えると、サンバイザ本体101は、横軸部103bに固定された軸受部材110およびダンパー機構300に対してスライドレール109の長軸方向にスライドする。また、サンバイザ本体101に横軸部103bの長軸回りに沿った力を加えると、サンバイザ本体101は、スライドレール109、軸受部材110およびダンパー機構300と共に横軸部103bの長軸回りに回動する。
ダンパー機構300の構成を、図9〜図11を参照して説明する。
図9は、ダンパー機構300の分解斜視図である。図9には、ダンパー機構300を構成するハウジング310、コイルスプリング320、ピストン330、ピストン駆動部材340および蓋部材350と、ダンパー機構300に結合される横軸部103bが図示されている。
図10は、ダンパー機構300の、軸方向に沿った概略断面図である。図10には、ハウジング310の空間部310a内にコイルスプリング320、ピストン330およびピストン駆動部材340が配置され、蓋部材350がハウジング310に溶着されているとともに、ピストン駆動部材340に横軸部103bが結合されているダンパー機構300が図示されている。
図11は、図10のXI−XI線矢視図である。図11には、ハウジング310の空間部310a内にピストン330が配置され、ハウジング310の内壁部313の外周面に形成された突部315とピストン330の内周面に形成された溝335aによって連通路336が形成されている状態が図示されている。
本実施形態では、横軸部103bは、回り止め用突起104、接点105およびキャップ106が設けられているとともに、ダンパー機構300を貫通している。
横軸部103bに設けられている接点105は、車体側からサンバイザ本体101側に電力を供給する電力供給部材として用いられる。すなわち、サンバイザ本体101が横軸部103bの長軸回りに格納位置から使用領域側に回動すると、横軸部103bに設けられている接点105が、サンバイザ本体101側に設けられている接点(図示省略)と当接し、横軸部103bに設けられている接点105およびサンバイザ本体101に設けられている接点を介してサンバイザ本体101側への電力の供給が開始される。この状態で、例えば、サンバイザ本体101に回動可能に設けられているミラーを使用領域側に回動させると、電源スイッチが作動し、サンバイザ本体101に設けられているランプに電気が導通する。
ハウジング310、コイルスプリング320、ピストン330、ピストン駆動部材340および蓋部材350は、サンバイザ本体101と共に横軸部103bの長軸回りに回動可能である。なお、サンバイザ本体101を横軸部103bの長軸方向にスライドさせるためにサンバイザ本体101に横軸部103bの長軸方向に沿った力を加えると、サンバイザ本体101は、横軸部103bに固定された軸受部材110およびダンパー機構300に対してスライドレール109の長軸方向にスライドする。
図9に示されているように、ハウジング310は、円筒状の外壁部311と内壁部313、ドーナツ状の底部312を有している。外壁部311および内壁部313は、底部312の外周縁および内周縁から横軸部103bの長軸方向に延びている。これにより、ハウジング310の外壁部311、底部312および内壁部313によって、横軸部103bの長軸方向に延在しているとともに縦軸部103a側が開口している、円筒状の空間部310aが形成されている。また、内壁部313によって、ハウジング310の中心側に、横軸部103bの長軸方向に貫通する貫通穴313aが形成されている。貫通穴313aには、横軸部103bが回動可能に挿入される。
また、内壁部313の外周面には、周方向に沿って対向する箇所に、横軸部103bの長軸方向に延在する突部315が形成されている。
また、ハウジング310は、L字状の断面を有しているとともに、横軸部103bの長軸方向に延在する貫通穴370を有している。貫通穴370には、前記した断面がL字状のガイドレール109がスライド可能に挿入される。これにより、サンバイザ本体101が横軸部103bの長軸方向に沿ってスライドする際には、サンバイザ本体101に固定されているガイドレール109が、ダンパー機構300のハウジング310に対してガイドレース109の延在方向に沿ってスライドする。
空間部310a内には、コイルスプリング320、ピストン330、ピストン駆動部材340が順に配置される。ピストン330は、空間部310a内を横軸部103bの長軸方向に直線状に移動可能に配置される。
ピストン330は、円筒状の本体部331を有している。
本体部331の外周面は、ハウジング310の外壁部311の内周面と同じ形状に形成されている、また、本体部331の中心側には、貫通穴330aが形成されている。貫通穴330aを形成する本体部331の内周面は、ハウジング31の内壁部313の外周面と同じ形状に形成されている。これにより、ピストン330(本体部331)は、ハウジング310の空間部310a内を直線状に移動可能である。
本体部331には、外周に沿って、横軸部103bの長軸方向に延在する切欠部332が形成されている。コイルスプリング320は、ハウジング310の底部312と本体部331の切欠部332の間に位置決め配置されている。これにより、コイルスプリング320の弾性力は、ピストン330をピストン駆動部材340側に移動させる押圧力として作用する。
また、本体部331の内周面には、周方向に沿って対向する箇所に、溝形成部335によって溝335aが形成されている。溝335aは、本体部331の内周面から周方向に沿って外周側に窪んでいるとともに、横軸部103bの長軸方向に延在している。
ピストン330の本体部331の溝335a内には、ハウジング310の内壁部313の突部315が挿入される。これにより、ピストン330の、横軸部103bの長軸方向に沿った直線移動がガイドされる。さらに、横軸部103bの長軸方向に延在する溝335aと突部315が嵌合することにより、サンバイザ本体101と共にハウジング310が横軸部103bの長軸回りに回動する際に、ハウジング310と共にピストン330も回動する。
また、第1の実施形態と同様に、ピストン330の溝335aの径方向に沿った長さを、ハウジング310の突部315の径方向に沿った長さより長くすることによって、溝335a内に、第1の空間領域R1と第2の空間領域R2を連通する連通路336が形成されている。
また、ピストン330の本体部331の、ピストン駆動部材340と対向する側の端面331aには、周方向に沿って対向する2箇所に、本体部331の周方向に沿って延在しているとともに、ピストン駆動部材340側に突出している第1のカム部材333が形成されている。第1のカム部材333は、当接部333a、先端部333bを有している。
ピストン駆動部材340は、筒状の本体部341を有している。本体部341には、ピストン330側に鍔部342が形成されている。鍔部342の外周面は、ハウジング310の外壁部311の内周面と同じ形状に形成される。
また、ピストン駆動部材340は、中心側に、横軸部103bの長軸方向に延在する貫通穴を有している。ピストン駆動部材340の貫通穴は、縦軸部103a側に形成された第1の貫通穴340aと、ピストン330と対向する側に形成された第2の貫通穴340bを有している。第2の貫通穴340bの径は、第1の貫通穴340aの径より大きく設定されている。第1の貫通穴340aには、横軸部103bが回動可能に挿入される。第2の貫通穴340bを形成する、ピストン駆動部材340の内周面は、ハウジング310の内壁部313の外周面と同じ形状に形成されている。
また、本体部341には、横軸部103bに設けられた回り止め用突起104と嵌合する回り止め用溝345aが形成されている。横軸部103bが第1の貫通穴340aおよび貫通穴313aに挿通された時に、横軸部103bの外周に形成されている回り止め用突起104がピストン駆動部材340の回り止め用溝345a内に挿入される。これにより、ピストン駆動部材340は、回り止め用突起104が回り止め用溝345aと嵌合し、横軸部103bに結合される。すなわち、サンバイザ本体101が横軸部103bの長軸回りに回動しても、ピストン駆動部材340は、横軸部103bに結合された状態を維持し、回動しない。
また、ピストン駆動部材340の鍔部342のピストン330と対向する側の端面342aには、周方向に沿って対向する2箇所に、鍔部342の周方向に沿って延在しているとともに、ピストン330側に突出している第2のカム部材343が形成されている。第2のカム部材343は、当接部343a、先端部343bを有している。
ピストン駆動部材340によって、ハウジング310の空間部310aは封止される。封止された空間部310a内には、オイル等の流体が充填される。
なお、ピストン駆動部材340の鍔部342には、封止された空間部310a内に充填された流体がハウジング310の外壁部311とピストン駆動部材340との間の隙間を介して漏出するのを防止するための環状のシール部材347が設けられている。また、ハウジング310の内壁部313とピストン駆動部材340の間には、封止された空間部310a内に充填された流体がハウジング310の内壁部313とピストン駆動部材340との間の隙間を介して漏出するのを防止するための環状のシール部材348が設けられている。
蓋部材350は、円形の貫通穴350aが形成されている。蓋部材350は、第1の実施形態と同様に、ピストン駆動部材340の本体部341が穴350aを貫通した状態で、ハウジング310の外壁部311に取り付けられる。
以上の実施形態では、サンバイザ本体を格納位置に格納する際に、格納位置からの回動角度が減衰角度以下の領域(減衰領域)においてのみ、サンバイザ本体の回動動作をダンパー機構によって減衰させている。これにより、格納位置への格納のための回動動作時以外の回動動作時におけるサンバイザ本体の操作性が向上する。さらには、減衰領域におけるダンパー機構の減衰特性を、格納位置への格納のための回動動作時以外の回動動作時におけるサンバイザ本体の操作性を悪化させることなく任意に設定することができる。
また、コイルスプリング等の弾性部材の弾性力とオイル等の流体の圧力を利用してサンバイザ本体の回動動作を減衰させている。これにより、外気温の変化に伴う減衰特性の変化を低減することができる。
本発明は、実施形態で説明した構成に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で構成の変更、構成の追加、構成の削除が可能である。
減衰角度(減衰領域)は、格納角度(格納領域)以下に設定するのが好ましいが、格納角度を超えていてもよい。
ピストン駆動部材を支軸(横軸部)に結合する方法は、実施形態で説明した方法に限定されない。
ピストンおよびピストン駆動部材の形状は、実施形態で説明した形状に限定されない。
ピストンを押圧する弾性力を発生する弾性部材としては、コイルスプリング以外の種々の弾性部材を用いることができる。例えば、板バネをS字状又はZ字状に折り曲げて用いることができる。
ピストンおよびピストン駆動部材に設けられる第1のカム部材および第2のカム部材の形状は、実施形態で説明した形状に限定されない。例えば、一方のカム部材を傾斜面で構成し、他方のカム部材を突起により構成することができる。
ピストンおよびピストン駆動部材には、それぞれ少なくとも1つのカム部材が設けられていればよい。
第1駆動要素の回動動作を直線運動に変換する第2駆動要素としては、実施形態で説明した、サンバイザ本体と連動して回転するピストン(第1の部材)に設けた第1カム部材と、支軸(横軸部)に結合されたピストン駆動部材(第2の部材)に設けた第2カム部材により構成される要素以外の種々の構成の要素を用いることができる。
実施形態では、封止された空間部をハウジングとピストン駆動部材により形成したが、封止された空間部を形成する方法はこれに限定されない。
封止された空間部内をピストンが移動するように構成したが、封止された空間部が移動する構成とすることもできる。
封止された空間部に充填する流体としては、オイル以外の種々の流体を用いることができる。
ピストンにより分割された第1の空間領域と第2の空間領域を連通する連通路は、実施形態で説明した連通路に限定されない。例えば、ピストンを軸方向に貫通する貫通孔を連通路として用いることもできる。また、連通路は、少なくとも一つ有していればよい。
ピストンの直線移動をガイドするガイド機構としては、実施形態で説明した、溝と突部により構成されるガイド機構以外の種々の構成のガイド機構を用いることができる。また、ガイド機構は省略することもできる。
また、ピストンをサンバイザ本体と共に回動させる機構としては、実施形態で説明した、ハウジングに設けた溝とピストンに設けた突部により構成される機構あるいはピストンに設けた溝とハウジングに設けた突部により構成される機構以外の種々の構成の機構を用いることができる。
支軸の横軸部をダンパー機構に貫通させない構成および支軸の横軸部をダンパー機構に貫通させる構成については、いずれを用いてもよい。
サンバイザ本体を支軸の横軸部の長軸方向に沿ってスライド移動させる構成や支軸に接点を設ける構成についは、適宜選択して用いることができる。また、省略することもできる。
実施形態では、ハウジングに対して、支軸の挿入側(縦軸部103a側)に蓋部材とピストン駆動部材を配置し、サンバイザ本体の格納時に、ピストンを支軸の挿入側と反対側(縦軸部103aと反対側)に移動させるように構成したが、ハウジングに対する蓋部材、ピストン駆動部材やピストンの配置位置は適宜変更可能である。例えば、ハウジングに対して、支軸の挿入側と反対側(縦軸部103aと反対側)に蓋部材とピストン駆動部材を配置し、サンバイザ本体の格納時に、ピストンを支軸の挿入側(縦軸部103a側)に移動させるように構成してもよい。
実施形態では、本体構成部材として第1の半割体と第2の半割体を用い、第1の半割体と第2の半割体を互いに対向状に接合して形成した内部空間内にダンパー機構を配置したが、本体構成部材としては、他の構成の部材を用いることができる。例えば、本体構成部材として発泡PPビーズを充填して成形した芯材を用い、芯材にダンパー機構を内装してもよい。
実施形態では、蓋部材をハウジングに溶着したが、蓋部材をハウジングに取り付ける方法としては、種々の方法を用いることができる。例えば、ネジ等により蓋部材をハウジングに螺合する方法を用いることもできる。
実施形態で説明した各構成要素は、単独で用いることもできるし、適宜選択した複数の構成要素を組み合わせて用いることもできる。
本発明は、以下のように構成することもできる。
「(態様1)前記第2駆動要素は、互いに協働する第1カム部材と第2カム部材とを有することを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一つに記載の車両用サンバイザ。」
本態様では、第2駆動要素を簡単に構成することができる。
「(態様2)前記ダンパー用ピストンは、前記サンバイザ本体と一体状に回動可能とされることで、前記第1駆動要素および前記第3駆動要素を兼務することを特徴とする請求項2〜4、態様1のうちのいずれか一つに記載の車両用サンバイザ。」
本態様では、第1駆動要素および第2駆動要素を簡単に構成することができる。
「(態様3)前記ダンパーは、減衰用の流体と、当該減衰用の流体を封止状に収容する空間部を備えたハウジングと、前記空間部内に配置されて前記減衰用の流体を圧縮するダンパー用ピストンと、を有し、前記ハウジングは、前記ダンパー駆動部における前記第3駆動要素と一体状とされていることを特徴とする請求項1に記載の車両用サンバイザ。」
本態様では、ダンパーを簡単に構成することができる。
11 車室天井面
12 フロントガラス
100 車両用サンバイザ
101 サンバイザ本体
101a 第1の半割体
101b 第2の半割体
102 表皮
103 支軸
103a 縦軸部
103b 横軸部
104 回り止め用突起
105 接点
106 キャップ
107 取付ブラケット
108 サポート軸
109 ガイドレール
110 軸受部材
111 軸受部
120 付勢部材
200、300 ダンパー機構
210、310 ハウジング
210a、310a 空間部
211、311 外壁部
212、312 底部
213、313 内壁部
214 取付部
214a 取付穴
215、315 突部
216 位置決め部
220、320 弾性部材
230、330 ピストン
230a 凹部
231、331 本体部
231a、331a 端面
233、333 第1カム部材
233a、333a 当接部
233b、333b 先端部
235、335 溝形成面
235a、335a 溝
236、336 連通路
240、340 ピストン駆動部材
240a 凹部
241、341 本体部
242、342 鍔部
242a、342a 端面
243、343 第2カム部材
243a、343a 当接部
243b、343b 先端部
245、345 溝形成部
245a、345a 回り止め用溝
246 位置決め部
247、347、348 シール部材
250、350 蓋部材
250a、350a 穴
313a、330a、340a、340b、370貫通穴
331b 切欠部
R1 第1の空間領域
R2 第2の空間領域

Claims (2)

  1. 車室天井面に取り付けられる支軸と、
    前記支軸に取り付けられるとともに、当該支軸の長軸周りに、格納位置と使用領域との間で回動可能に構成されたサンバイザ本体と、
    前記サンバイザ本体を前記格納位置の方向に回動させる付勢力を発生する付勢部材と、
    前記サンバイザ本体が前記格納位置へと回動動作する場合に、当該サンバイザ本体の回動動作に対して減衰力を付与するダンパーと、
    前記ダンパーを駆動するためのダンパー駆動部と、を有する車両用サンバイザであって、
    前記ダンパーは、封止された空間部を備えるハウジングと、前記空間部内に充填される減衰用の流体と、前記空間部内に長軸方向に沿って直線状に移動可能に配置され、前記空間部を第1空間領域と第2空間領域に分割するダンパー用ピストンと、前記第1空間領域と前記第2空間領域を連通する連通路と、前記ハウジングに対する前記ダンパー用ピストンの直線移動をガイドするガイド機構と、を有し、
    前記ダンパー駆動部は、前記サンバイザ本体と連動して回動する第1駆動要素と、前記第1駆動要素の回動動作を直線運動に変換する第2駆動要素と、前記第2駆動要素を介して直線状に動作する第3駆動要素と、を有し、
    前記ダンパー用ピストンは、前記第3駆動要素と一体状とされ、
    前記ガイド機構は、長軸方向に沿って延在する溝と、長軸方向に沿って延在するとともに、前記溝に挿入可能な突部により構成され、
    前記連通路は、前記ガイド機構の前記溝と前記突部によって形成され、
    前記ダンパーは、前記格納位置と前記使用領域の間の所定の設定領域において、前記第3駆動要素の直線動作によって駆動されるように構成されていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  2. 請求項に記載の車両用サンバイザであって、
    前記第3駆動要素としての前記ダンパー用ピストンに直線動作復帰用の弾性力を付与する弾性部材を更に有することを特徴とする車両用サンバイザ。
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