JP2001343018A - 回転体の制動構造 - Google Patents

回転体の制動構造

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JP2001343018A
JP2001343018A JP2000164893A JP2000164893A JP2001343018A JP 2001343018 A JP2001343018 A JP 2001343018A JP 2000164893 A JP2000164893 A JP 2000164893A JP 2000164893 A JP2000164893 A JP 2000164893A JP 2001343018 A JP2001343018 A JP 2001343018A
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rotating body
shaft
rotating
grip
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Katsuto Kurachi
勝人 倉地
Shigeru Takahashi
茂 高橋
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Nifco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸の径方向に荷重が掛かるアシストグリ
ップ等の回転体に対し、正常に制動させるとともに耐久
性にも優れた回転体の制動構造を得る。 【解決手段】 アシストグリップ10は、支持軸52回
りの回転に制動力を生じるオイルダンパー16が、リテ
ーナ14A及びグリップ本体12の両方から径方向の力
を受けないよう独立して支持軸52に取付けられてい
る。また、グリップ本体12の回転方向の力のみがオイ
ルダンパー16に伝達されるよう、グリップ本体12の
細溝部90に突起部72を係合させて回り止めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転体の制動構造に
関し、特に、自動車のアシストグリップに用いられる回
転体の制動構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車に装備された可動(揺動)
式のアシストグリップにおいては、アシストグリップを
使用位置から格納位置へと戻すスプリング等の付勢手段
と、その付勢力で戻り方向へ揺動するアシストグリップ
を制動するためのダンパーとを備えたものが知られてお
り、例としては、特開平9−263166号公報に開示
されているものが挙げられる。図9に、特開平9−26
3166号公報のアシストグリップにおけるダンパーが
装着された側の支持部を示し、以下に説明する。
【0003】図に示されるように、アシストグリップ1
00の一方の支持部は、車内天井部等の壁面に固定され
ているベース部材102に、グリップ部材104がダン
パー106を介して取付けられている。
【0004】ダンパー106は、外筒108(樹脂製)
と内軸110(金属製)とからなり、外筒108は、挿
入方向先端側の小径部112がベース部材102の小口
径同軸孔114に嵌挿され、挿入方向基端側の大径部1
16外周面に形成されているローレット部118がベー
ス部材102の大口径同軸孔120の孔壁に回転不能に
固結されている。
【0005】この外筒108に回転可能に内挿されてい
る内軸110は、挿入方向先端側の小径部122がグリ
ップ部材104の小口径同軸孔124に嵌挿され、挿入
方向基端側のローレット部126がグリップ部材104
の大口径同軸孔128の孔壁に回転不能に固結されてい
る。
【0006】そして内軸110の大径部130と外筒1
08の収容孔132との間に形成されている隙間にはダ
ンパーオイルが充填されており、大径部130の軸方向
両側部に形成されている一対のシールリング溝134に
シールリング136がそれぞれ嵌め込まれて密閉されて
いる。
【0007】一方、図示を省略したアシストグリップ1
00の他方の支持部には付勢手段が装着されており、ア
シストグリップを常時壁面側(格納位置)に付勢してい
る。
【0008】これにより、付勢手段の付勢力で使用位置
から格納位置へと戻されるアシストグリップ100は、
ダンパー106のオイルによる粘性抵抗で戻り速度が抑
えられ、壁面に高速で衝突するようなことが防止されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のアシストグリップは、グリップ部材104が制
動機能を持つダンパー106を介してベース部材102
に軸支された構造である。そのため、グリップ部材10
4に掛かる力(荷重)は当然ながらダンパー106にも
作用することになり、制動や耐久性に悪影響を及ぼす問
題がある。すなわち、内軸110と外筒108とが接す
る摺接部138A、138B、138Cでの摩擦抵抗が
大きくなるなどして制動力が変化したり、ダンパー10
6全体が撓んでオイル漏れが起こる恐れがある。
【0010】本発明は上記事実を考慮して、回転軸の径
方向に荷重が掛かるアシストグリップ等の回転体に対
し、正常に制動させるとともに耐久性にも優れた回転体
の制動構造を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、基体に固定された軸に回転自在に軸支された回転体
を制動する回転体の制動構造において、前記軸に掛かる
径方向の力を受けないよう前記基体及び前記回転体の両
方から独立して軸に取付けられるとともに軸回りの回転
に制動力を生じる制動体と、前記制動体と前記回転体と
の間に設けられ、回転体の回転方向の力のみを制動体に
伝達して制動体が回転体に回り止めされるように接続す
る接続手段と、を有することを特徴としている。
【0012】請求項1に記載の発明では、回転体が基体
に固定された軸回りに回転すると、軸に取付けられると
ともに接続手段により回転体に接続されて回転体に対し
て回り止めされている制動体も、回転体と一緒に軸回り
に回転する。この回転時に制動体が軸との間で制動力を
生じ、回転体はその制動力によって制動される。
【0013】ここで、制動体は軸に掛かる径方向の力を
受けないよう基体及び回転体の両方から独立して軸に取
付けられており、且つ、接続手段により回転体の回転方
向の力のみが伝達されるようにして回転体に回り止めさ
れている。このため、回転体あるいは基体に荷重が掛か
り軸に径方向の力が加わっても、その力が制動体に及ぶ
ことはない。したがって、制動体により回転体を正常に
制動させることができ、制動体の耐久性も向上させられ
る。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の回転体の制動構造において、前記接続手段は、前記制
動体に設けられた係合部と、前記回転体に設けられて前
記係合部が係合する被係合部とで構成されていることを
特徴としている。
【0015】請求項2に記載の発明では、回転体の回転
方向の力のみが制動体に伝達されるよう制動体を回転体
に回り止めして接続する接続手段が、係合部と被係合部
とにより構成されている。これは例えば、係合部は制動
体から軸の径方向に突出する凸部とし、被係合部はその
凸部が径方向に嵌め込まれる凹部とするなどとでき、こ
れにより、回転方向の力のみを伝達する接続手段が実現
される。
【0016】このように、接続手段を相互に係合可能な
係合部及び被係合部といった簡単な構造とすることで、
制動体と回転体の組み付けを容易にすることができる。
【0017】請求項3に記載の発明は、回転体に固定さ
れた軸を介して基体に回転自在に軸支された前記回転体
を制動する回転体の制動構造において、前記軸に掛かる
径方向の力を受けないよう前記基体及び前記回転体の両
方から独立して軸に取付けられるとともに軸回りの回転
に制動力を生じる制動体と、前記制動体と前記基体との
間に設けられ、前記軸の回転に対して制動体が基体に回
り止めされるように接続する接続手段と、を有すること
を特徴としている。
【0018】請求項3に記載の発明では、回転体が回転
体に固定された軸を介して基体に回転自在に軸支されて
おり、軸は回転体とともに回転する。回転体が回転する
と、軸に取付けられるとともに接続手段により基体に接
続されて基体に対して回り止めされている制動体は、回
転する軸との間に制動力を生じる。回転体は軸に働く制
動力によって回転が制動される。
【0019】ここで、制動体は軸に掛かる径方向の力を
受けないよう基体及び回転体の両方から独立して軸に取
付けられるとともに、接続手段により基体に接続されて
軸の回転に対して回り止めされている。このため、回転
体あるいは基体に掛かる荷重が軸の径方向に作用して
も、制動体はその荷重に影響されることなく回転体を制
動させられる。同時に、余分な荷重が掛からないことで
耐久性も向上する。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の回転体の制動構造において、前記接続手段は、前記制
動体に設けられた係合部と、前記基体に設けられて前記
係合部が係合する被係合部とで構成されていることを特
徴としている。
【0021】請求項4に記載の発明では、制動体を軸の
回転で回らないよう基体に接続する接続手段が、係合部
と被係合部とにより構成されている。この係合部及び被
係合部も、例えば、請求項2記載と同様、径方向に嵌め
込まれて回転方向にのみ係合可能な凸部及び凹部の組み
合わせなどとすることができる。これにより、軸の径方
向に掛かる荷重が制動体に加わることはなく、制動体は
回転方向に対してのみ回り止めされる。そしてここで
も、制動体と基体との接続を係合構造としていることに
より、組み立てが容易になる。
【0022】請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求
項4の何れか1項に記載の回転体の制動構造において、
前記制動力は、前記制動体と前記軸との間に働く摩擦抵
抗によることを特徴としている。
【0023】請求項5に記載の発明では、回転体ととも
に回転する制動体が基体に固定された軸に摺接し、その
摩擦抵抗によって制動力を発生する。このような摩擦構
造の制動体を採用することで、制動体が安価になる。
【0024】請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求
項4の何れか1項に記載の回転体の制動構造において、
前記制動力は、前記制動体と前記軸との間に配置された
粘性流体の粘性抵抗によることを特徴としている。
【0025】請求項6に記載の発明では、回転体ととも
に制動体が回転すると、制動体と軸との間に配置された
粘性流体の流動に伴う内部摩擦により、粘性抵抗が生じ
て制動力が発生する。このような粘性流体を利用した制
動体を採用することにより、長期間に渡って安定した制
動力が得られる。
【0026】請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求
項6の何れか1項に記載の回転体の制動構造をアシスト
グリップに適用し、また請求項8に記載の発明において
は、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の回転体の
制動構造をサンバイザーに適用することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0028】図1〜図5には、本発明の一実施形態に係
るアシストグリップが示されている。アシストグリップ
10は、把持部となる略U字形状のグリップ本体12
と、グリップ本体12の両端部に各々配設されて車室内
の天井部(壁面)に取付けられるとともにグリップ本体
12を揺動可能に軸支するリテーナ14A、14Bとを
備えている。
【0029】図1において、図中左側に位置するリテー
ナ14Aにはオイルダンパー16が組み込まれており、
図中右側に配置されたリテーナ14Bには付勢手段とし
てのスプリング18が装着されている。以下、これらオ
イルダンパー16やスプリング18等を装備したアシス
トグリップ10の構成について詳細に説明する。
【0030】図2には、リテーナ14A側の分解斜視図
が示されている。リテーナ14Aは樹脂製(POM)と
され、図示のように略直方体形状の本体部20を備えて
いる。本体部20の表面側には、開口形状を略矩形とし
た凹部22が形成されており、凹部22の中央には長穴
24が穿設されている。
【0031】長穴24は、内径の長手を本体部20の長
手方向(幅方向)に合わせた向きとされて本体部20及
び本体部20の裏面略中央に突設された筒部26を貫通
している。この長穴24には、図5に示されるように、
リテーナ14Aを壁面28に固定するためのボルト30
が挿通されるようになっている。
【0032】リテーナ14Aは、図示のように筒部26
を壁面28の取付穴32に挿入した状態で長穴24にボ
ルト30が挿通され、ボルト30先端側のネジ部34が
取付穴32のネジ孔36に螺合されて壁面28に取付け
られている。ボルト30の頭部38は、上述した凹部2
2内に収納されて本体部20の表面側には突出しないよ
うにされている。
【0033】また、本体部20の側面20A、20B、
20Cには、本体部20の厚み方向に平行な向きの長溝
40が各面の略中央にそれぞれ形成されている。これら
各長溝40には、本体部20の表面を覆うカバー42A
(樹脂製)が装着された際に、カバー42Aに設けられ
た弾性変形可能な3個の腕部44(図中では2個示され
ている)がそれぞれ嵌合するようになっている。
【0034】カバー42Aは、略矩形の板状とされて大
きさが本体部20の表面の大きさに合わせられており、
各長溝40に対応する板状部の端部位置3箇所に腕部4
4が各々配設されている。またこれら各腕部44の先端
には、内向きに突出するツメ46が形成されている。
【0035】そしてこのカバー42Aをリテーナ14A
に装着するには、各腕部44のツメ46を各長溝40に
位置合わせして押し込む(図中矢印A方向)。このと
き、各腕部44はツメ46が長溝40の底面に当接する
ことで外方へと撓んで拡開し、各ツメ46は各長溝40
内を摺動しガイドされながら本体部20の裏面側へと移
動する。
【0036】カバー42Aが本体部20の表面に接する
まで押し込まれると、各腕部44は弾性力によりもとの
形状に戻って各長溝40に嵌合し、3方向から本体部2
0を挟持するようになる。同時に、各ツメ46は本体部
20の裏面に係止する。
【0037】これにより、カバー42Aが本体部20か
ら容易に外れないようにされてリテーナ14Aに装着さ
れるとともに、本体部20の表面に重ね合わせられ凹部
22を含む本体部20の表面側全面を覆ってボルト30
の頭部38を隠している(図5参照)。さらにこの装着
状態では、各長溝40に嵌合した各腕部44の外面が本
体部20の側面20A、20B、20Cに揃えられて段
差が生じないようにされている(図1参照)。
【0038】本体部20の残りの側面20Dには、オイ
ルダンパー16等を取付けるための支持部48が突設さ
れている。支持部48は、本体部20の長手方向に貫通
する貫通孔50を備えた略円筒形状とされており、外側
面48Aが本体部20の側面20Aに揃えられ内側面4
8Bは本体部20の長手方向の中央付近に位置する長さ
寸法とされている。
【0039】この支持部48の貫通孔50には、支持軸
52(樹脂製)の大径部54が図示の向きで嵌挿される
ようになっている。支持軸52は、大径部54の挿入方
向基端近傍に、所謂Dカット形状(2箇所形成されてい
る)のフランジ56を備え、フランジ56よりもさらに
基端部分が、詳細は後述するがグリップ本体12に軸支
される大径支持部55とされている。
【0040】このフランジ56が支持軸52の一側面に
突き当たるまで挿入されると、貫通孔50の挿入口縁部
に形成された浅凹部58に嵌合し(図4参照)、これに
よって、支持軸52はリテーナ14Aの支持部48に回
り止めされて取付けられることになる。
【0041】さらに、貫通孔50を挿通した大径部54
の先端側部位にはオイルダンパー16が挿通され、大径
部54の挿入方向先端側に設けられた小径部60に樹脂
製(POM)のキャップ62が挿着されるようになって
いる。
【0042】支持軸52に先に挿入されるオイルダンパ
ー16は、樹脂製(POM)で略円筒体をしたケース6
4と、ケース64の両側部にそれぞれ嵌着される2個の
Oリング66とから構成されている。
【0043】図4に示すように、大径部54に通される
ケース64の貫通孔68は、内径寸法が大径部54の径
寸法よりも少し大きくされて大径部54との間に空隙を
形成している。この空隙にダンパー機能を得るためのオ
イルが充填され、孔68の両側の口縁部に形成された周
溝70にOリング66が嵌め込まれることで、オイルが
漏れ出さないようにされている。
【0044】また、ケース64の外周面には軸方向に沿
った向きで矩形板状の突起部72が形成されており、こ
の突起部72は、リテーナ14Aをグリップ本体12に
装着したとき、後述するグリップ本体12の細溝部に嵌
め込まれるようになっている。
【0045】支持軸52の小径部60に挿着されるキャ
ップ62は、ケース64よりも小径の略円筒体であり、
小径部60に通される貫通孔74の内径寸法が小径部6
0の径寸法よりも僅かに大きくされて、支持軸52に対
して回転可能となっている。
【0046】図4に示したキャップ62の挿着状態で
は、キャップ62の外側面62Aに形成された円形凹部
76が支持軸52の先端に設けられた円形フランジ78
に係合してキャップ62が小径部60から抜け出さない
ようになっており、これとともに、キャップ62の内側
面62Bで支持部48との間に配置されたオイルダンパ
ー16の軸方向の位置ずれを規制している。
【0047】一方、グリップ本体12の先端部には、上
記構成によりユニット化されたリテーナブロックが取付
けられる取付凹部80が形成されている。
【0048】取付凹部80の外側に位置する外壁部82
には、支持軸52の大径支持部55が挿入されて大径支
持部55を回転可能に支持する支持孔84が穿設されて
いる。外壁部82と対峙する内壁部86には、支持孔8
4と同軸で支持孔84よりも大径とされた支持孔88が
穿設されており、この支持孔88に上述したキャップ6
2が嵌挿されている。
【0049】これにより、グリップ本体12の一端側
は、支持軸52及びキャップ62を介してリテーナ14
Aに揺動可能に軸支された構造となる。
【0050】また、取付凹部80の底面80Aには、支
持孔84及び支持孔88の軸線L上で軸線方向略中央に
配置された細溝部90が形成されている。この細溝部9
0に、オイルダンパー16のケース64外周面に設けら
れた突起部72が係合することになる。
【0051】したがって、グリップ本体12が揺動する
と、オイルダンパー16はグリップ本体12の動きに追
従してリテーナ14Aに固定された支持軸52回りに回
動することになり、回動時にオイルの粘性による抵抗で
制動力を生じさせる。またグリップ本体12を引っ張っ
たときなどに掛かる力は、支持軸52及びキャップ62
を介しリテーナ14Aの支持部48で支持されるため、
オイルダンパー16に径方向の力として作用することは
ない。
【0052】ここで、リテーナ14A側の組み立て方法
を説明する。
【0053】図6(A)に示すように、先ず、リテーナ
14Aに支持軸52とオイルダンパー16を取付ける。
次に、図6(B)に示すようにリテーナ14Aをグリッ
プ本体12の取付凹部80に対して傾け、支持軸52の
小径部60側をグリップ本体12の支持孔88に挿入す
る。そして支持部48及びオイルダンパー16を取付凹
部80内に収めるようにしながら支持軸52の大径支持
部55を支持孔84の挿入口に合わせる(図6
(C))。
【0054】そのまま大径支持部55を支持孔84に挿
入した後は、小径部60側と支持孔88との間のガタを
利用してケース64の突起部72を細溝部90に嵌め込
んで係合させる。最後に、キャップ62を支持孔88に
挿入して支持軸52の小径部60に挿着すれば、図4に
示した状態に組み上がる。
【0055】次に、リテーナ14B側について説明す
る。本実施の形態では、前述したようにリテーナ14B
側にスプリング18が取付けられている。図3には、リ
テーナ14B側の分解斜視図が示されており、図示のよ
うに、リテーナ14B側にも、カバー42B、支持軸5
2、キャップ62、及び図示を省略したボルト(30)
が備えられている。
【0056】リテーナ14B及びカバー42Bは、リテ
ーナ14A及びカバー42Aと左右対称の形状をしてお
り、支持軸52やキャップ62の取付け向きが左右方向
で反対とされている。ここでは、リテーナ14A側と同
じ部材あるいは同じ機能を果たす部位にはリテーナ14
A側の説明で用いたものと同じ符号を付し、その説明を
省略する。
【0057】スプリング18(金属製)は、支持軸52
に挿入されてリテーナ14Bに取付けられるようになっ
ている。取付位置は、リテーナ14A側におけるオイル
ダンパー16の配置箇所(支持部48とキャップ62の
間)に相当するが、リテーナ14Bの支持部48の内側
面48Bには所定深さの円形段部92が形成されてお
り、スプリング18はこの円形段部92に内装されるよ
うになっている。
【0058】リテーナ14Bへの取付状態では、スプリ
ング18の一端18Aが円形段部92の底面に穿設され
た小孔94に挿入され、他端18Bは円形段部92側か
ら外方(径方向)に突出してグリップ本体12側の細溝
部90に嵌め込まれるようになっている。これにより、
グリップ本体12が所定方向に揺動すると、スプリング
18が捻られてグリップ本体12を戻す方向(格納方
向)に付勢する力が生じることなる。なお、このリテー
ナ14B側の組み立て方についても、リテーナ14A側
と同様であるため説明を省略する。
【0059】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0060】図5の二点鎖線に示すアシストグリップの
使用位置でグリップ本体12から手を放すと、スプリン
グ18の付勢力によりグリップ本体12が図中矢印B方
向へ揺動する。このとき、支持軸52回りに回動するオ
イルダンパー16が支持軸52との間に制動力を生じ、
グリップ本体12の動作速度を緩める。
【0061】またオイルダンパー16は、支持軸52に
掛かる径方向の力を受けないようリテーナ14A及びグ
リップ本体12の両方から独立して支持軸52に取付け
られており、且つ、突起部72が細溝部90に係合して
グリップ本体12の回転方向の力のみが伝達されるよう
にしてグリップ本体12に回り止めされている。
【0062】したがって、グリップ本体12に掛かる荷
重がオイルダンパー16に及ぶことはなく、グリップ本
体12を正常に制動させることができ、同時に、オイル
ダンパー16の耐久性も向上する。
【0063】以上説明したように、本実施形態に係るア
シストグリップ10では、支持軸52回りの回転に制動
力を生じるオイルダンパー16を、リテーナ14A及び
グリップ本体12の両方から径方向の力を受けないよう
独立させて支持軸52に取付けるとともに、グリップ本
体12の回転方向の力のみがオイルダンパー16に伝達
されるようグリップ本体12の細溝部90に突起部72
を係合させて回り止めしているため、長期間に渡り正常
な制動力が得られるという優れた効果を有する。
【0064】さらに本実施の形態では、オイルダンパー
16をグリップ本体12に回り止めして接続する接続手
段を、突起部72と細溝部90とによる簡単な構造とし
ており、これによって、オイルダンパー16の組み付け
も容易になっている。
【0065】また図7及び図8には、構造の異なるオイ
ルダンパーに本発明を適用する変形例が示されている。
【0066】図7に示すように、オイルダンパー17の
ケース65(樹脂製)は、略円筒の本体部をインテグラ
ルヒンジ部95により接続して径方向に2分割できるよ
うにされている。そしてこのケース65の外周面にも、
リテーナ14Aの細溝部90に係合する突起部72が設
けられている。
【0067】また、ケース65の一方の分割面65Aに
はツメ部96が立設されており、他方の分割面65Bに
はツメ部96が係合可能な係合溝部97が形成されてい
る。さらにケース65の孔部67には、複数の周溝69
が軸方向に所定間隔で配列されている。
【0068】一方、ケース65が装着される支持軸53
の大径部54には、周溝69に対応して形成された複数
の円周突起98が配設されており、図8に示すケース6
5の装着状態では、周溝69と円周突起98との間に空
隙ができるようにされている。
【0069】そして図示のように、ケース65の外周面
から周溝69へと貫通する注入孔99よりスポイト15
0等を用いてオイル(又はグリス)を注入することで、
空隙内にオイルが行き渡り、所望の制動機能(オイルダ
ンパー)が得られる構成である。
【0070】このようなオイルダンパー17を採用する
ことで、前述したオイルダンパー16のOリング66が
不要となり、コストダウンできる利点がある。
【0071】なお、本実施の形態及び上述した変形例で
は、グリップ本体12を回転自在に軸支する支持軸52
又は53をリテーナ14Aに固定し、グリップ本体12
に回り止めされたオイルダンパー16又は17が支持軸
回りに回転してグリップ本体12の揺動を制動させる構
成で説明したが、その支持軸とオイルダンパーの相対関
係を入れ替えることも可能である。
【0072】すなわち、支持軸をグリップ本体に固定し
て支持軸がリテーナに回転自在(グリップ本体が揺動可
能)に軸支されるようにし、支持軸に取付けられて支持
軸との間に制動力を生ずるオイルダンパーは、リテーナ
に対して回り止めする。このような構成としても、正常
な制動及び耐久性の向上といった本発明の効果を得るこ
とができる。
【0073】また、制動力を得るダンパーについてはオ
イルダンパーに限らず、例えば、軸と軸回りに回転する
制動体との間の摩擦抵抗により制動力を発生させるもの
でもよい。
【0074】さらに本発明は、本実施形態にような自動
車のアシストグリップに限らず、例えば、サンバイザー
や扉の制動構造等にも適用可能である。
【0075】
【発明の効果】本発明の回転体の制動構造は上記構成と
したので、回転軸の径方向に荷重が掛かる回転体に対
し、正常に制動させることができ、且つ耐久性も向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る回転体の制動構造を
適用したアシストグリップの外観図である。
【図2】図1のアシストグリップにおけるオイルダンパ
ー装着側リテーナの分解斜視図である。
【図3】図1のアシストグリップにおけるスプリング装
着側リテーナの分解斜視図である。
【図4】図2のオイルダンパー装着側リテーナをアシス
トグリップに取付けた状態で4−4線により切断した断
面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るアシストグリップが
車室内の天井部に取付けられている状態を示し、オイル
ダンパー装着側リテーナをあらわした側断面図である。
【図6】オイルダンパー装着側リテーナをアシストグリ
ップに組み付ける手順を説明するための説明図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るオイルダンパーの変
形例を示した斜視図であり、オイルダンパーの分解状態
をあらわす。
【図8】図7のオイルダンパーを支持軸に装着した状態
の斜視図である。
【図9】従来のアシストグリップにおけるオイルダンパ
ー装着側リテーナの概略断面図である。
【符号の説明】
10 アシストグリップ 12 グリップ本体(回転体) 14A、14B リテーナ(基体) 16、17 オイルダンパー(制動体) 18 スプリング(付勢手段) 52、53 支持軸(軸) 72 突起部(係合部/接続手段) 90 細溝部(被係合部/接続手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B088 DB01 3J069 AA41 3J105 AA02 AA03 AA12 AB11 AC10 DA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体に固定された軸に回転自在に軸支さ
    れた回転体を制動する回転体の制動構造において、 前記軸に掛かる径方向の力を受けないよう前記基体及び
    前記回転体の両方から独立して軸に取付けられるととも
    に軸回りの回転に制動力を生じる制動体と、 前記制動体と前記回転体との間に設けられ、回転体の回
    転方向の力のみを制動体に伝達して制動体が回転体に回
    り止めされるように接続する接続手段と、 を有することを特徴とする回転体の制動構造。
  2. 【請求項2】 前記接続手段は、前記制動体に設けられ
    た係合部と、前記回転体に設けられて前記係合部が係合
    する被係合部とで構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の回転体の制動構造。
  3. 【請求項3】 回転体に固定された軸を介して基体に回
    転自在に軸支された前記回転体を制動する回転体の制動
    構造において、 前記軸に掛かる径方向の力を受けないよう前記基体及び
    前記回転体の両方から独立して軸に取付けられるととも
    に軸回りの回転に制動力を生じる制動体と、 前記制動体と前記基体との間に設けられ、前記軸の回転
    に対して制動体が基体に回り止めされるように接続する
    接続手段と、 を有することを特徴とする回転体の制動構造。
  4. 【請求項4】 前記接続手段は、前記制動体に設けられ
    た係合部と、前記基体に設けられて前記係合部が係合す
    る被係合部とで構成されていることを特徴とする請求項
    3に記載の回転体の制動構造。
  5. 【請求項5】 前記制動力は、前記制動体と前記軸との
    間に働く摩擦抵抗によることを特徴とする請求項1〜請
    求項4の何れか1項に記載の回転体の制動構造。
  6. 【請求項6】 前記制動力は、前記制動体と前記軸との
    間に配置された粘性流体の粘性抵抗によることを特徴と
    する請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の回転体の
    制動構造。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載
    の回転体の制動構造を備えたアシストグリップ。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載
    の回転体の制動構造を備えたサンバイザー。
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