JP6668985B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料供給装置に関する。
車両に搭載され、燃料タンクに燃料を供給する燃料供給装置として、給油ノズルが挿入される注入口を形成するための注入口形成部材が、フィラーパイプやフィラーネックと呼ばれる燃料流路を形成する筒状の通路形成部材に挿入された構成を有する装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2015−160558号公報
上述のように注入口形成部材が通路形成部材に挿入された構成では、給油ノズルの挿入の際に、給油ノズルが注入口形成部材にぶつかり、挿入方向と略平行な方向に外力が加えられて注入口形成部材が損傷するおそれがある。また、給油中においては、給油ノズルが注入口形成部材にもたれかかり、挿入方向と交差する方向に外力が加えられて注入口形成部材が損傷するおそれがある。このような損傷を抑制するために注入口形成部材の肉厚を最適に設計し、また、かかる設計値となるように注入口形成部材の製造を管理すると、多大な手間がかかるという問題がある。そこで、注入口形成部材の損傷を簡易に抑制可能な技術が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
[形態1]燃料タンク(FT)へ燃料を供給するための燃料供給装置(40、40a、40b)であって、燃料流路を形成する通路形成部材(20、20a−20d、421)と、前記燃料流路に配置され、前記燃料を吐出する給油ノズル(FN)が挿入される注入口を形成する注入口形成部材(10、10a−10j)と、を備え、前記通路形成部材(20、20a−20d、421)と前記注入口形成部材(10、10a−10j)とのうちの少なくとも一方は、他方と接触する衝撃吸収部(15、15a−15i)であって、前記給油ノズル(FN)が前記注入口形成部材(10、10a−10j)に接して生じる衝撃を吸収する衝撃吸収部(15、15a−15i)を有し、前記通路形成部材(20、421)は、筒状の外観形状を有し、前記通路形成部材(20、421)の内周面において全周のうちの少なくとも一部に沿って内径方向に突出した支持突出部(210、425)を有し、前記注入口形成部材(10、10c、10d、10j)は、筒状の外観形状を有し、前記通路形成部材(20)の軸孔に収容され、前記衝撃吸収部(15、15c、15d)は、可撓性を有し、前記注入口形成部材(10、10c、10d、10j)の外周面における周方向に沿った全周のうちの少なくとも一部において外径方向に突出し、前記支持突出部(210、421)に接合されずに載置されており、前記衝撃吸収部(15a、15b、15e)は、前記注入口形成部材(10a、10b、10e)の外周面における周方向に沿った全周に亘って形成され、周方向に並んだ複数の切欠部を有する、燃料供給装置(40、40a、40b)。
[形態2]燃料タンク(FT)へ燃料を供給するための燃料供給装置(40)であって、燃料流路を形成する通路形成部材(20、20a−20d、421)と、前記燃料流路に配置され、前記燃料を吐出する給油ノズル(FN)が挿入される注入口を形成する注入口形成部材(10、10a−10j)と、を備え、前記通路形成部材(20、20a−20d、421)と前記注入口形成部材(10、10a−10j)とのうちの少なくとも一方は、他方と接触する衝撃吸収部(15、15a−15i)であって、前記給油ノズル(FN)が前記注入口形成部材(10、10a−10j)に接して生じる衝撃を吸収する衝撃吸収部(15、15a−15i)を有し、前記通路形成部材(20c)は、筒状の外観形状を有し、前記注入口形成部材(10g)は、筒状の外観形状を有し、前記通路形成部材(20c)の軸孔に収容され、前記衝撃吸収部(15h)は、可撓性を有し、前記注入口形成部材(10g)の外周面における周方向に沿った全周のうちの少なくとも一部において外径方向と交差する方向に突出し、前記衝撃吸収部(15h)の外径方向の端部は、前記通路形成部材(20c)の内周面に接合されずに接している、燃料供給装置(40)。
[形態3]燃料タンク(FT)へ燃料を供給するための燃料供給装置(40)であって、燃料流路を形成する通路形成部材(20、20a−20d、421)と、前記燃料流路に配置され、前記燃料を吐出する給油ノズル(FN)が挿入される注入口を形成する注入口形成部材(10、10a−10j)と、を備え、前記通路形成部材(20、20a−20d、421)と前記注入口形成部材(10、10a−10j)とのうちの少なくとも一方は、他方と接触する衝撃吸収部(15、15a−15i)であって、前記給油ノズル(FN)が前記注入口形成部材(10、10a−10j)に接して生じる衝撃を吸収する衝撃吸収部(15、15a−15i)を有し、前記通路形成部材(20d)は、筒状の外観形状を有し、前記注入口形成部材(10h)は、筒状の外観形状を有し、前記通路形成部材(20d)の軸孔に収容され、前記衝撃吸収部(15i)は、可撓性を有し、前記通路形成部材(20d)の内周面において周方向に沿った全周のうちの少なくとも一部において内径方向と交差する方向に突出し、前記衝撃吸収部(15i)の内径方向の端部は、前記注入口形成部材(10h)の外周面に接合されずに接している、燃料供給装置(40)。
(1)本発明の一形態によれば、燃料タンクへ燃料を供給するための燃料供給装置が提供される。この燃料供給装置は、燃料流路を形成する通路形成部材と;前記燃料流路に配置され、前記燃料を吐出する給油ノズルが挿入される注入口を形成する注入口形成部材と;を備え、前記通路形成部材と前記注入口形成部材とのうちの少なくとも一方は、他方と接触する衝撃吸収部であって、前記給油ノズルが前記注入口形成部材に接して生じる衝撃を吸収する衝撃吸収部を有する。
この形態の燃料供給装置によれば、通路形成部材と注入口形成部材とのうちの少なくとも一方は、他方と接触する衝撃吸収部であって、給油ノズルが注入口形成部材に接して生じる衝撃を吸収する衝撃吸収部を有するので、給油ノズルの挿入の際に、給油ノズルが注入口形成部材にぶつかり挿入方向と略平行な方向に外力が加えられた場合であっても、かかる外力による衝撃を衝撃吸収部により吸収して、注入口形成部材の損傷を抑制できる。また、給油中においては、給油ノズルが注入口形成部材にもたれかかり、挿入方向と交差する方向に外力が加えられた場合であっても、かかる外力による衝撃を衝撃吸収部により吸収して、注入口形成部材の損傷を抑制できる。
(2)上記形態の燃料供給装置において、前記通路形成部材は、筒状の外観形状を有し、前記通路形成部材の内周面において全周のうちの少なくとも一部に沿って内径方向に突出した支持突出部を有し;前記注入口形成部材は、筒状の外観形状を有し、前記通路形成部材の軸孔に収容され;前記衝撃吸収部は、可撓性を有し、前記注入口形成部材の外周面における周方向に沿った全周のうちの少なくとも一部において外径方向に突出し、前記支持突出部に接合されずに載置されていてもよい。
この形態の燃料供給装置によれば、給油ノズルの挿入時等において、給油ノズルから加えられる外力よる衝撃を衝撃吸収部が撓むことにより吸収できる。加えて、衝撃吸収部は支持突出部に接合されずに載置されているので、衝撃吸収部と支持突出部とが接合されている構成に比べて、衝撃吸収部で吸収された衝撃が支持突出部を介して通路形成部材に伝達することを抑制して、通路形成部材の損傷を抑制できる。また、衝撃吸収部は支持突出部に接合されずに載置されているので、衝撃吸収部と支持突出部とが接合されている構成に比べて、燃料供給装置を容易に製造できる。
(3)上記形態の燃料供給装置において、前記衝撃吸収部は、前記注入口形成部材の外周面における周方向に沿った全周に亘って形成され、周方向に並んだ複数の切欠部を有してもよい。この形態の燃料供給装置によれば、衝撃吸収部は周方向に並んだ複数の切欠部を有しているので、これら複数の切欠部を有しない構成に比べて、衝撃吸収部をより大きく撓ませることができ、衝撃をより大きく吸収できる。
(4)上記形態の燃料供給装置において、前記通路形成部材は、筒状の外観形状を有し;前記注入口形成部材は、筒状の外観形状を有し、前記通路形成部材の軸孔に収容され、前記通路形成部材の外周面において全周のうちの少なくとも一部に沿って外径方向に突出した被支持突出部を有し;前記衝撃吸収部は、可撓性を有し、前記通路形成部材の内周面における周方向に沿った全周のうちの少なくとも一部において内径方向に突出し;前記被支持突出部は、前記衝撃吸収部に接合されずに載置されていてもよい。
この形態の燃料供給装置によれば、給油ノズルの挿入時等において、給油ノズルから加えられる外力よる衝撃を、被支持突出部を介して衝撃吸収部が受けて衝撃吸収部が撓むことにより吸収できる。また、被支持突出部は衝撃吸収部に接合されずに載置されているので、被支持突出部と衝撃吸収部とが接合されている構成に比べて、燃料供給装置を容易に製造できる。
(5)上記形態の燃料供給装置において、前記衝撃吸収部は、前記通路形成部材の内周面における周方向に沿った全周に亘って形成され、周方向に並んだ複数の切欠部を有してもよい。 この形態の燃料供給装置によれば、衝撃吸収部は周方向に並んだ複数の切欠部を有しているので、これら複数の切欠部を有しない構成に比べて、衝撃吸収部をより大きく撓ませることができ、衝撃をより大きく吸収できる。
(6)上記形態の燃料供給装置において、前記通路形成部材は、筒状の外観形状を有し;前記注入口形成部材は、筒状の外観形状を有し、前記通路形成部材の軸孔に収容され;前記衝撃吸収部は、可撓性を有し、前記注入口形成部材の外周面における周方向に沿った全周のうちの少なくとも一部において外径方向と交差する方向に突出し;前記衝撃吸収部の外径方向の端部は、前記通路形成部材の内周面に接合されずに接していてもよい。
この形態の燃料供給装置によれば、給油中等における給油ノズルのもたれかかり時に、給油ノズルから加えられる外力よる衝撃を、衝撃吸収部が撓むことにより吸収できる。加えて、衝撃吸収部の先端部は通路形成部材の内周面に接合されずに接しているので、衝撃吸収部の先端部と通路形成部材の内周面とが接合されている構成に比べて、衝撃吸収部で吸収された衝撃が通路形成部材の内周面を介して通路形成部材に伝達することを抑制して、通路形成部材の損傷を抑制できる。また、衝撃吸収部の先端部は通路形成部材の内周面に接合されずに接しているので、衝撃吸収部の先端部と通路形成部材の内周面とが接合されている構成に比べて、燃料供給装置を容易に製造できる。
(7)上記形態の燃料供給装置において、前記衝撃吸収部は、前記注入口形成部材の外周面における周方向に沿った全周に亘って形成され、周方向に並んだ複数の切欠部を有してもよい。この形態の燃料供給装置によれば、衝撃吸収部は周方向に並んだ複数の切欠部を有しているので、これら複数の切欠部を有しない構成に比べて、衝撃吸収部をより大きく撓ませることができ、衝撃をより大きく吸収できる。
(8)上記形態の燃料供給装置において、前記通路形成部材は、筒状の外観形状を有し;前記注入口形成部材は、筒状の外観形状を有し、前記通路形成部材の軸孔に収容され;前記衝撃吸収部は、可撓性を有し、前記通路形成部材の内周面において周方向に沿った全周のうちの少なくとも一部において内径方向と交差する方向に突出し;前記衝撃吸収部の内径方向の端部は、前記注入口形成部材の外周面に接合されずに接していてもよい。
この形態の燃料供給装置によれば、給油ノズルの挿入時および給油中における給油ノズルのもたれかかり時に、給油ノズルから加えられる外力よる衝撃を、衝撃吸収部が撓むことにより吸収できる。加えて、衝撃吸収部の先端部は注入口形成部材の外周面に接合されずに接しているので、衝撃吸収部の先端部と注入口形成部材の外周面とが接合されている構成に比べて、燃料供給装置を容易に製造できる。
(9)上記形態の燃料供給装置において、前記衝撃吸収部は、前記通路形成部材の内周面における周方向に沿った全周に亘って形成され、周方向に並んだ複数の切欠部を有してもよい。この形態の燃料供給装置によれば、衝撃吸収部は周方向に並んだ複数の切欠部を有しているので、これら複数の切欠部を有しない構成に比べて、衝撃吸収部をより大きく撓ませることができ、衝撃をより大きく吸収できる。
本発明は、燃料供給装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、燃料供給装置に用いられる通路形成部材や、燃料供給装置に用いられる注入口形成部材や、燃料供給装置を搭載する車両や、燃料供給装置を用いた給油方法や、燃料供給装置の製造方法等の形態で実現することができる。
本発明によれば、通路形成部材と注入口形成部材とのうちの少なくとも一方は、他方と接触する衝撃吸収部であって、給油ノズルが注入口形成部材に接して生じる衝撃を吸収する衝撃吸収部を有するので、給油ノズルの挿入の際に、給油ノズルが注入口形成部材にぶつかり挿入方向と略平行な方向に外力が加えられた場合であっても、かかる外力による衝撃を衝撃吸収部により吸収して、注入口形成部材の損傷を抑制できる。また、給油中においては、給油ノズルが注入口形成部材にもたれかかり、挿入方向と交差する方向に外力が加えられた場合であっても、かかる外力による衝撃を衝撃吸収部により吸収して、注入口形成部材の損傷を抑制できる。
本発明の第1実施形態としての燃料供給装置の外観構成を示す斜視図である。 燃料供給装置を分解して示す斜視図である。 燃料供給装置を破断して示す斜視図である。 図3に示す領域Ar1を拡大して示す説明図である。 挿入状態における領域Ar1を拡大して示す説明図である。 第1実施形態の変形例における第1の態様としての燃料供給装置に用いられる注入口形成部材の外観構成を示す斜視図である。 第1実施形態の変形例における第2の態様としての燃料供給装置に用いられる注入口形成部材の外観構成を示す斜視図である。 第2実施形態の燃料供給装置に用いられる注入口形成部材の外観構成を示す斜視図である。 第2実施形態の燃料供給装置において、注入口形成部材と通路形成部材との接触部分の一部を含む領域を拡大して示す説明図である。 第2実施形態の未挿入状態において内径方向に見たときの貫通孔および衝撃吸収部を示す説明図である。 第2実施形態の挿入状態における領域Ar2を拡大して示す説明図である。 第2実施形態の挿入状態において内径方向に見たときの貫通孔および衝撃吸収部を示す説明図である。 第2実施形態の変形例における注入口形成部材の外観形状を示す斜視図である。 第3実施形態における燃料供給装置に用いられる注入口形成部材の外観構成を示す斜視図である。 第3実施形態の未挿入状態において内径方向に見たときの衝撃吸収部および環状ベース部を示す説明図である。 第3実施形態の挿入状態において内径方向に見たときの衝撃吸収部および環状ベース部を示す説明図である。 第4実施形態の燃料供給装置において、注入口形成部材と通路形成部材との接触部分の一部を含む領域を拡大して示す説明図である。 第4実施形態の挿入状態における領域Ar3を拡大して示す説明図である。 第5実施形態の燃料供給装置を破断して示す斜視図である。 第5実施形態の未挿入状態において内径方向に見たときの衝撃吸収部および被支持突出部を示す説明図である。 第5実施形態の挿入状態において内径方向に見たときの衝撃吸収部および被支持突出部を示す説明図である。 第6実施形態の燃料供給装置の一部を破断して示す説明図である。 図22に示す領域Ar4を拡大して示す説明図である。 第6実施形態において、給油ノズルがこじり方向に位置ずれした場合の領域Ar4を拡大して示す説明図である。 第7実施形態の燃料供給装置の一部を破断して示す説明図である。 図25に示す領域Ar5を拡大して示す説明図である。 第7実施形態において、給油ノズルがこじり方向に位置ずれした場合の領域Ar5を拡大して示す説明図である。 変形例の第1の態様における挿入状態の領域Ar1を拡大して示す説明図である。 変形例の第2の態様における挿入状態の領域Ar3を拡大して示す説明図である。 変形例の第3の態様における燃料供給装置の概略構成を示す断面図である。
A.第1実施形態:
A1.装置全体構成:
図1は、本発明の第1実施形態としての燃料供給装置40の外観構成を示す斜視図である。図1に示すように、燃料供給装置40は、筒状の外観形状を有し、開放されている一方の端部に燃料キャップFCが装着され、他方の端部に設けられている接続部25において燃料タンクFTに接続されている。本実施形態において、燃料タンクFTは、車両に搭載されている。なお、燃料タンクFTは、車両に搭載されていなくてもよい。燃料供給装置40を用いて給油を行う際、ユーザは、燃料キャップFCを燃料供給装置40から外し、図示しない給油ノズルを燃料供給装置40に挿入して給油を行う。図示しない給油ノズルから吐出される燃料は、燃料供給装置40内の燃料供給経路を通って燃料タンクFTに供給される。
図2は、燃料供給装置40を分解して示す斜視図である。図3は、燃料供給装置40を破断して示す斜視図である。図1および図2に示すように、燃料供給装置40は、前述の接続部25に加えて、通路形成部材20と、リテーナ30と、注入口形成部材10と、を備えている。通路形成部材20は、筒状の外観形状を有し、図3に示すように燃料流路20Pを形成する。本実施形態において、通路形成部材20は、樹脂材料により形成されている。通路形成部材20は、ネック部28とパイプ部29とを備えている。ネック部28は、パイプ部29の端部に連なり、パイプ部29に比べて内径および外径のいずれも大きく形成されている。パイプ部29においてネック部28と連なる側とは反対側の端部は、接続部25に接続されている。リテーナ30は、金属製の環状部材であり、ネック部28においてパイプ部29と連なる側とは反対側の端部を全周に亘って囲むように装着されている。リテーナ30は、燃料キャップFCと燃料供給装置40とのシール性を向上させると共に、ネック部28の開口端面の機械的強度を向上させる。注入口形成部材10は、通路形成部材20におけるネック部28の軸孔に収容(挿入)され、燃料流路20Pに配置されている。注入口形成部材10は、給油ノズルFNが挿入される注入口OPを形成する。本実施形態において、注入口形成部材10は、樹脂材料により形成されている。
図3に示すように、燃料供給装置40には、燃料供給装置40の中心軸CXに沿った方向D1(以下、「給油方向」と呼ぶ)に、給油ノズルFNが挿入される。給油方向D1は、ネック部28の開口端から、パイプ部29と燃料タンクとの接続部へと向かう方向である。以降では、給油方向D1における先端側を単に「先端側」と呼び、給油方向D1における基端側を単に「基端側」と呼ぶ。給油ノズルFNが挿入されると、給油ノズルFNの先端部は、注入口形成部材10により形成された注入口OPに挿入され、燃料流路20P内での位置ずれが規制される。給油ノズルFNから吐出された燃料は、燃料供給装置40内を給油方向D1と略平行な方向に流れる。図3に示すように、燃料供給装置40を構成する各要素は、いずれも略筒状または略環状の外観形状を有し、各構成要素の中心軸は、燃料供給装置40の中心軸CXと略一致している。
A2.各部の構成:
A2−1.通路形成部材20の構成:
図3に示すように、通路形成部材20は、互いに異なる種類の樹脂材料により形成された2つの層(内側層21および外側層22)が径方向に積層されて形成されている。径方向とは、中心軸CXと直交する方向(以下、「こじり方向」とも呼ぶ)を意味する。以降では、径方向のうち、中心軸CXを基点として径方向に沿った方向を外径方向と呼び、径方向に沿って中心軸CXに向かう方向を内径方向と呼ぶ。内側層21は、外側層22に比べて内側(内径方向側)に位置する。したがって、注入口形成部材10と接すると共に、流通する燃料と触れることとなる。内側層21は、耐燃料透過性が高く且つ圧縮強さや曲げ強さが高い樹脂材料からなる。このような樹脂材料として、本実施形態では、ポリアミド(PA)を採用する。ポリアミドとしては、例えば、ナイロン6や、ナイロン66などを用いることができる。外側層22は、内側層21に比べて外側(外径方向側)に位置する。外側層22は、衝撃強度の高い樹脂材料からなる。このような樹脂材料として、本実施形態では、高密度ポリエチレン(HDPE)を採用する。なお、通路形成部材20は、2層でなくとも単一の樹脂材料からなる単一層で形成されてもよい。
図4は、図3に示す領域Ar1を拡大して示す説明図である。領域Ar1は、注入口形成部材10と通路形成部材20との接触部分の一部を含む領域である。図4では、注入口形成部材10に給油ノズルFNが挿入されていない状態(以下、「未挿入状態」と呼ぶ)における領域Ar1を拡大して示している。図4では、理解を助けるため、給油方向D1に加えて、内径方向D2と外径方向D3とを示している。内側層21は、ネック部28とパイプ部29との境界部分に、支持突出部210を備えている。支持突出部210は、内側層21の内周面において周方向に沿った全周に亘って内径方向D2に突出している。支持突出部210は、注入口形成部材10を支持し、注入口形成部材10が給油方向D1に大きく移動することを抑制する。但し、後述するように、注入口形成部材10は、給油方向D1に若干位置ずれ可能に構成されている。支持突出部210は、環状ベース部211と先端突出部212とを備えている。環状ベース部211は、径方向(内径方向D2および外径方向D3)を幅とし、給油方向D1とは反対方向に露出した環状の領域を有する。環状ベース部211には、後述する注入口形成部材10の衝撃吸収部15(突出端部152)が載置される。先端突出部212は、環状ベース部211における内径方向D2の端部と連なり、給油方向D1と反対方向に突出した環状の外観形状を有する。先端突出部212は、後述の衝撃吸収部15(突出端部152)が環状ベース部211から外れてしまうことを抑制する。
A2−2.リテーナ30の構成:
図2および図3に示すように、リテーナ30は、外周保護部31と、連結部34と、シール部32と、内周保護部33と、加締め部35とを備えている。なお、図2のリテーナ30は、加締め部35が形成される前のリテーナ30を表している。
図3に示すように、リテーナ30は、開口端面側に凸となる略U字形の断面形状を有し、ネック部28の外周面と、ネック部28の開口端面と、ネック部28の内周面とを連続して囲むように配置されている。図2および図3に示すように、外周保護部31の外観形状は、円筒形である。図3に示すように、外周保護部31の先端側の端部は、加締め部35に連なる。外周保護部31は、ネック部28における開口端近傍部分が燃料を吸収して膨潤しようとする際に、かかる部分を内径方向に押すことによりその変形を抑制する。
図2および図3に示すように、連結部34の外観形状は、給油方向D1とは反対方向に突出した環状の形状である。連結部34の外周側の端部は、外周保護部31の基端側の端部に連なる。連結部34の内周側の端部は、シール部32の基端側の端部に連なる。
図2および図3に示すように、シール部32の外観形状は、給油方向D1に沿って内周径が小さくなる鉢状の形状である。図1に示す燃料キャップFCが燃料供給装置40に装着されると、シール部32の内周面に燃料キャップFCのガスケットGSが接する。これにより、燃料流路20Pは、外部に対してシールされる。シール部32の先端側の端部は、内周保護部33の基端側の端部に接続されている。
図2および図3に示すように、内周保護部33の外観形状は、円筒形である。図3に示すように、内周保護部33のうち、後述するネジ部331を除いた部分の内壁は、ネック部28の内周面、すなわち、内側層21の内周面と接している。内周保護部33は、ネック部28が燃料を吸収して膨潤しようとする際に、ネック部28(内側層21)を、外径方向に押すことにより、ネック部28の変形を抑制する。内周保護部33は、内径側に突出したネジ部331を備えている。ネジ部331は、燃料キャップFCが燃料供給装置40に装着される際に、図1に示す燃料キャップFCのネジ部FCaと螺合する。
図3に示すように、加締め部35は、外周保護部31の先端側の端部に連なり、給油方向D1に沿って先端側に向かうにつれて内径方向に位置するように、全周に亘って配置されている。換言すると、加締め部35は、外周保護部31に対して内径方向に屈曲して配置されている。そして、加締め部35は、外側層22の外周面から外側層22の内部へと食い込んでいる。加締め部35は、内径方向に屈曲することにより、加締め部35近傍における外側層22を塑性変形させている。かかる外側層22の塑性変形により、給油方向D1またはその逆方向への加締め部35(リテーナ30)の位置ずれが抑制される。
A2−3.注入口形成部材10の構成:
図2および図3に示すように、注入口形成部材10は、おおよそ漏斗状の外観形状を有し、内周で囲まれた領域において給油ノズルFNを受け入れ、給油ノズルFNの先端が注入口OPに向かうようにガイドする。注入口形成部材10は、胴体部12と、被保持部13と、縮径部14と、衝撃吸収部15とを備えている。
胴体部12は、注入口形成部材10における給油方向D1に沿った中央部分に位置し、円筒形の外観形状を有する。
被保持部13は、胴体部12の基端側の端部に連なる。被保持部13は、給油方向D1に向かうにつれて内周径および外周径が小さくなる形状を有する。図3に示すように、注入口形成部材10が通路形成部材20の軸孔に収容された状態において、被保持部13の基端側の端部は、ネック部28の内周面に接している。被保持部13には、周方向に沿って所定の間隔で並んだ複数の切欠部が形成されている。各切欠部は、被保持部13の基端側の端部から、給油方向D1と略平行に延びる。このように複数の切欠部が形成されていることにより、被保持部13は、注入口形成部材10が通路形成部材20に装着される際に弾性的に変形して、通路形成部材20(ネック部28)の内周面に当接することとなる。被保持部13においてネック部28の内周面に当接した部分には、弾性変形から戻ろうとする外径方向の力が生じるため、かかる部分はネック部28の内周面に押し当てられる。このようして、注入口形成部材10(被保持部13)は、通路形成部材20(ネック部28)の内周面により保持され、給油方向D1の大きな移動が規制される。
図2および図3に示すように、縮径部14は、胴体部12の先端側の端部に連なる。縮径部14は、給油方向D1に向かうにつれて内周径および外周径が小さくなる形状を有する。そして、図3に示すように、縮径部14の先端側の端部には、注入口OPが形成されている。したがって、注入口形成部材10の軸孔に挿入された給油ノズルFNの先端部は、縮径部14によって注入口OPへとガイドされる。
図3および図4に示すように、衝撃吸収部15は、胴体部12における給油方向D1に沿った略中央部に連なり、周方向に沿った全周に亘って外径方向(図4に示す外径方向D3)に突出した略環状の外観形状を有する。衝撃吸収部15は可撓性を有し、給油ノズルFNが注入口形成部材10にぶつかった際に撓むことにより、給油ノズルFNから加えられた外力による衝撃を吸収する。「衝撃吸収部15が可撓性を有する」とは、本実施形態では、少なくとも衝撃吸収部15の一部である後述の突出本体部151が可撓性を有することを意味する。したがって、衝撃吸収部15の一部である後述の突出端部152は可撓性を有していても有していなくてもよい。なお、本実施形態では、突出端部152は可撓性を有する。また、「可撓性を有する」とは、本実施形態では、給油ノズルFNが注入口形成部材10に挿入される際、または、挿入後において、給油ノズルFNから受ける外力により弾性変形することを意味する。このときの外力は、例えば、給油ノズルFN自身に掛かる重力と、利用者が給油ノズルFNを注入口形成部材10に押し当てる際に加える力とを合成して得られた力と略等しい。
図3および図4に示すように、衝撃吸収部15は、突出本体部151と突出端部152とを備えている。突出本体部151は、注入口形成部材10の外周面と連なり、かかる外周面において周方向に沿った全周に亘って外径方向D3に突出している。突出端部152は、突出本体部151の外径方向D3の端部と連なり、給油方向D1に突出している。図4に示すように、未挿入状態において、突出端部152の給油方向D1の端は、支持突出部210の環状ベース部211に接合せずに接している。注入口形成部材10の重みの一部は、突出端部152を介して環状ベース部211に伝えられる。したがって、注入口形成部材10は、被保持部13においてネック部28により保持されると共に、衝撃吸収部15においてネック部28(支持突出部210)により支持される。
図5は、注入口形成部材10に給油ノズルFNが挿入された状態(以下、「挿入状態」と呼ぶ)における領域Ar1を拡大して示す説明図である。給油ノズルFNが注入口形成部材10に挿入されると、給油ノズルFNの先端部により縮径部14等が給油方向D1に押される。このとき、図5に示すように、衝撃吸収部15において突出本体部151は撓み、注入口形成部材10において衝撃吸収部15を除く他の部位は、ハッチングをした矢印に示すように、全体的に給油方向D1へと移動する(位置ずれする)。衝撃吸収部15(突出本体部151)が撓むことにより、給油ノズルFNから加えられる給油方向D1の外力による衝撃が吸収され、注入口形成部材10が損傷することが抑制される。換言すると、給油ノズルFNにより給油方向D1の外力が加えられた際に、衝撃吸収部15を除く他の部位は、衝撃吸収部15(突出本体部151)が撓むことによって給油ノズルFNの動きに合わせて移動し、これらの部位に生じる応力は、これらの部位が移動しない構成に比べて小さくなる。このため、かかる応力により注入口形成部材10が損傷することが抑制される。
なお、図5では、突出本体部151は、支持突出部210の先端突出部212と接していない。しかし、給油ノズルFNを挿入する際に注入口形成部材10に加えられる力がより大きい場合には、突出本体部151は、給油方向D1により大きく撓み、突出端部152が先端突出部212に当接することとなる。この場合、それ以上の突出本体部151の撓みは規制されるため、注入口形成部材10の給油方向D1への移動(位置ずれ)は規制されることとなる。このため、突出本体部151が塑性変形してしまうまで撓むことを抑制でき、衝撃吸収部15も含めた注入口形成部材10全体の損傷を抑制できる。
図5に示す挿入状態から、給油が完了して給油ノズルFNが注入口形成部材10から抜かれると、衝撃吸収部15の撓みは解消して元の形状に復帰し、図4に示す未挿入状態へと戻る。したがって、給油ノズルFNが次回挿入される際に給油ノズルFNを注入口OPへとガイドする準備が、注入口形成部材10から給油ノズルFNを抜くと同時に完了する。
以上説明した第1実施形態の燃料供給装置40では、注入口形成部材10は、給油ノズルFNの挿入の際に、給油ノズルFNが注入口形成部材10にぶつかり給油方向D1と略平行な方向に外力が加えられた場合であっても、かかる外力による衝撃を衝撃吸収部15により吸収するので、注入口形成部材10の損傷を抑制できる。
加えて、衝撃吸収部15は支持突出部210(環状ベース部211)に接合されずに載置されているので、衝撃吸収部15と支持突出部210とが接合されている構成に比べて、衝撃吸収部15で吸収された衝撃が支持突出部210を介して通路形成部材20に伝達することを抑制して、通路形成部材20の損傷を抑制できる。
また、衝撃吸収部15(突出端部152)、は支持突出部210(環状ベース部211)に接合されずに載置されているので、衝撃吸収部15(突出端部152)と支持突出部210(環状ベース部211)が接合されている構成に比べて、燃料供給装置40を容易に製造できる。
A3.第1実施形態の変形例:
図6は、第1実施形態の変形例における第1の態様としての燃料供給装置に用いられる注入口形成部材10aの外観構成を示す斜視図である。第1実施形態の変形例における第1の態様の燃料供給装置は、注入口形成部材10に代えて注入口形成部材10aを備えている点において、上述した第1実施形態の燃料供給装置40と異なる。注入口形成部材10aは、衝撃吸収部15に代えて衝撃吸収部15aを備えている点において、第1実施形態の注入口形成部材10と異なる。注入口形成部材10aにおけるその他の構成は、第1実施形態の注入口形成部材10と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第1実施形態の変形例における第1の態様の衝撃吸収部15aは、複数の切欠部153を備えている点において、上述した第1実施形態の衝撃吸収部15と異なる。第1実施形態の変形例における第1の態様の衝撃吸収部15aにおけるその他の構成要素は、第1実施形態の衝撃吸収部15と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図6に示すように、複数の切欠部153は、周方向に沿って所定の間隔で並んで形成されている。各切欠部153は、突出本体部151と突出端部152とに亘って形成されている。このように複数の切欠部153が形成されていることで、衝撃吸収部15aの剛性は、第1実施形態の衝撃吸収部15の剛性よりも低減され、衝撃吸収部15aは、より大きく撓むことができる。このため、第1実施形態の衝撃吸収部15に比べて、衝撃をより大きく吸収できる。加えて、第1実施形態の変形例における第1の態様の燃料供給装置は、第1実施形態の燃料供給装置40と同様な効果を有する。
図7は、第1実施形態の変形例における第2の態様としての燃料供給装置に用いられる注入口形成部材10bの外観構成を示す斜視図である。第1実施形態の変形例における第2の態様の注入口形成部材10bは、衝撃吸収部15aに代えて衝撃吸収部15bを備えている点において、図6に示す第1実施形態の変形例における第1の態様の注入口形成部材10aと異なる。注入口形成部材10bにおけるその他の構成は、注入口形成部材10aと同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7に示すように、衝撃吸収部15bは、各切欠部154の大きさが切欠部153よりも大きい点において、衝撃吸収部15aと異なる。衝撃吸収部15bにおけるその他の構成要素は、衝撃吸収部15aと同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。図7に示すように、各切欠部154の大きさは、衝撃吸収部15bの全周のうちのおよそ1/8に相当する大きさである。このような注入口形成部材10bの構成を換言すると、注入口形成部材10bは、胴体部12における給油方向D1の略中央において、突出本体部151と突出端部152とからなる複数の衝撃吸収部が、45°間隔で並んで配置されている構成を有する。このような構成を有する注入口形成部材10bを備えた燃料供給装置は、上述した第1実施形態の変形例における第1の態様の燃料供給装置と同様な効果を有する。
B.第2実施形態:
B1.注入口形成部材の構成:
図8は、第2実施形態の燃料供給装置に用いられる注入口形成部材10cの外観構成を示す斜視図である。第2実施形態の変形例の燃料供給装置は、注入口形成部材10に代えて注入口形成部材10cを備えている点において、上述した第1実施形態の燃料供給装置40と異なる。注入口形成部材10cは、衝撃吸収部15に代えて複数の衝撃吸収部15cを備えている点と、胴体部12に代えて胴体部12aを備えている点とにおいて、第1実施形態の注入口形成部材10と異なる。注入口形成部材10cにおけるその他の構成は、第1実施形態の注入口形成部材10と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第2実施形態の注入口形成部材10cにおける胴体部12aは、複数の貫通孔121を備えている点において、第1実施形態の胴体部12と異なる。貫通孔121は、胴体部12aにおける給油方向D1に沿った略中央において、周方向に沿って所定の間隔で並んで配置されている。貫通孔121は、矩形状の平面視形状を有し、胴体部12を厚さ方向(径方向)に貫通する。
複数の衝撃吸収部15cは、互いに同じ構成を有し、それぞれ貫通孔121に対応する位置に配置されている。各衝撃吸収部15cは、梁部156と着座部157とを備えている。梁部156は、可撓性を有し、薄板状の外観形状を有する。梁部156は、貫通孔121における給油方向D1の略中央部分を、給油方向D1と直交する方向に跨ぐように配置されている。梁部156の両端は、胴体部12aの外周面に接合されている。梁部156の中央部分は、貫通孔121に面しているため支持されておらず、給油方向D1に沿った方向に撓むことができる。着座部157は、直方体状の外観形状を有し、後述のようにネック部28と接する。着座部157は、梁部156における給油方向D1に沿った先端側の面の略中央部分に接合されている。
図9は、第2実施形態の燃料供給装置において、注入口形成部材10cと通路形成部材20との接触部分の一部を含む領域を拡大して示す説明図である。図9では、図4と同様に、図3に示す領域Ar1と同様な位置の領域Ar2を示している。また、図9では、図4と同様に、未挿入状態における領域Ar2を拡大して示している。
図9に示すように、第2実施形態における内側層21aは、先端突出部212を備えていない点において、第1実施形態における内側層21と異なる。図9に示すように、着座部157の径方向の長さは、梁部156の径方向の長さと一致している。着座部157における外径方向D3の端部は、環状ベース部211の露出面(給油方向D1とは反対方向側の面)に載置されている。したがって、衝撃吸収部15c(着座部157)が環状ベース部211に載置されることにより、注入口形成部材10cは支持されている。
図10は、第2実施形態の未挿入状態において内径方向D2に見たときの貫通孔121および衝撃吸収部15cを示す説明図である。図10では、外側層22、および環状ベース部211を除く内側層21aを省略している。なお、図10では、図示の便宜上、ハッチングを省略している。
図11は、第2実施形態の挿入状態における領域Ar2を拡大して示す説明図である。図12は、第2実施形態の挿入状態において内径方向D2に見たときの貫通孔121および衝撃吸収部15cを示す説明図である。図11に示すように、給油ノズルFNが注入口形成部材10cに挿入されると、給油ノズルFNの先端部により縮径部14等が給油方向D1に押される。このとき、衝撃吸収部15cも給油方向D1に移動しようとする。しかし着座部157は環状ベース部211に接しているために給油方向D1への移動は規制されている。加えて、梁部156は可撓性を有する。このため、図12に示すように、梁部156の中央部分は給油方向D1とは反対方向に撓み、かかる部分と着座部157とは未挿入状態の位置と略同一の位置を維持する。これに対して、衝撃吸収部15cにおいて梁部156の中央部分と着座部157とを除いた他の部分は、全体的に給油方向D1へと移動する(位置ずれする)。本実施形態においても、衝撃吸収部15c(梁部156)が撓むことにより、給油ノズルFNから加えられる給油方向D1の外力による衝撃が吸収され、注入口形成部材10が損傷することが抑制される。
以上の構成を有する第2実施形態の燃料供給装置は、第1実施形態の燃料供給装置40と同様な効果を奏する。加えて、胴体部12aに貫通孔121を設け、梁部156を貫通孔121を跨ぐように配置しているので、梁部156における中央部分を大きく撓ませることができる。このため、給油ノズルFNから加えられる給油方向D1の外力による衝撃を大きく吸収できる。
B2.第2実施形態の変形例:
図13は、第2実施形態の変形例における注入口形成部材10dの外観形状を示す斜視図である。この注入口形成部材10dは、衝撃吸収部の構成において、上述の第2実施形態の注入口形成部材10cと異なり、他の構成要素は、注入口形成部材10cと同じである。注入口形成部材10dが備える衝撃吸収部15dは、内径方向に見て、注入口形成部材10cの衝撃吸収部15cにおける周方向に沿った左側半分に相当する構成を有する。具体的には、衝撃吸収部15dが備える梁部156aは、図8に示す衝撃吸収部15cの梁部156の左側半分に相当する。したがって、梁部156aは、左側端部においてのみ胴体部12aと接合されている。換言すると、梁部156aにおける左側端部を除く他の部分は、貫通孔121に対応する部分に存在するため、胴体部12aによって支持されていない。衝撃吸収部15dの着座部157aは、図8に示す衝撃吸収部15cの着座部157の左側半分に相当する。以上の構成を有する第2実施形態の変形例における燃料供給装置は、第2実施形態の燃料供給装置と同様な効果を有する。加えて、衝撃吸収部15dにおいて、梁部156aは、左側端部においてのみ胴体部12aによって支持されているため、容易に撓み易い。したがって、給油ノズルFN挿入に伴う衝撃をより大きく吸収できる。
C.第3実施形態:
図14は、第3実施形態における燃料供給装置に用いられる注入口形成部材10eの外観構成を示す斜視図である。第3実施形態の燃料供給装置は、注入口形成部材10に代えて注入口形成部材10eを備えている点と、内側層の詳細構成において、上述した第1実施形態の燃料供給装置40と異なる。注入口形成部材10eは、衝撃吸収部15bに代えて衝撃吸収部15eを備えている点において、図7に示す第1実施形態の変形例における第1の態様の注入口形成部材10bと異なる。注入口形成部材10eにおけるその他の構成は、注入口形成部材10bと同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第3実施形態の衝撃吸収部15eは、突出端部152に代えて、開口形成部162と着座部165とを備えている点において、図7に示す衝撃吸収部15bと異なる。衝撃吸収部15eにおけるその他の構成要素は、衝撃吸収部15bと同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
開口形成部162は、突出本体部151の外径方向の端部から給油方向D1に沿って延び、中央部分に平面視矩形の貫通孔163が形成されている。本実施形態において、開口形成部162は、可撓性を有する。開口形成部162は、例えば、突出本体部151と同じ種類の樹脂を用いて一体成形により形成されてもよい。開口形成部162の先端に位置する柱状部164は、周方向に沿って延設されており、その両端においてのみ突出本体部151と接合されている。着座部165は、柱状部164の先端側の面のうち、周方向に沿った略中央部分に接合されている。着座部165は、図8に示す衝撃吸収部15cの着座部157と同様な機能を有するため、その詳細な説明を省略する。
第3実施形態の内側層は、図9に示す第2実施形態の内側層21aと同じであるので、その詳細な説明を省略する。上述した衝撃吸収部15eの着座部165は、図9に示す環状ベース部211上に載置される。
図15は、第3実施形態の未挿入状態において内径方向D2に見たときの衝撃吸収部15eおよび環状ベース部211を示す説明図である。図15では、図10と同様に、外側層22と、環状ベース部211を除く内側層21aとを省略している。なお、図15では、図示の便宜上、ハッチングを省略している。未挿入状態においては、開口形成部162に変形は起きていない。
図16は、第3実施形態の挿入状態において内径方向D2に見たときの衝撃吸収部15eおよび環状ベース部211を示す説明図である。給油ノズルFNが注入口形成部材10eに挿入されると、給油ノズルFNの先端部により縮径部14等が給油方向D1に押される。このとき、衝撃吸収部15eも給油方向D1に移動しようとする。しかし着座部165は環状ベース部211に接しているために給油方向D1への移動は規制されている。加えて、柱状部164は可撓性を有する。このため、図16に示すように、柱状部164の中央部分は給油方向D1とは反対方向に撓み、かかる部分と着座部165とは未挿入状態の位置と略同一の位置を維持する。これに対して、衝撃吸収部15eにおいて柱状部164の中央部分と着座部165とを除いた他の部分は、全体的に給油方向D1へと移動する(位置ずれする)。本実施形態においても、衝撃吸収部15e(柱状部164)が撓むことにより、給油ノズルFNから加えられる給油方向D1の外力により衝撃が吸収され、注入口形成部材10eが損傷することが抑制される。
以上の構成を有する第3実施形態の燃料供給装置は、第1実施形態の燃料供給装置40と同様な効果を奏する。加えて、環状ベース部211と接触する着座部165を、両端のみで支持されている柱状部164の中央部分に接合させているので、給油ノズルFN挿入時に、柱状部164における中央部分を大きく撓ませることができる。このため、給油ノズルFNから加えられる給油方向D1の外力による衝撃を大きく吸収できる。
D.第4実施形態:
上述した第1ないし第3実施形態およびそれらの変形例では、注入口形成部材10,10a〜10eが衝撃吸収部15,15a〜15eを備えていた。本実施形態および後述の第5実施形態では、通路形成部材が衝撃吸収部を備えている。
図17は、第4実施形態の燃料供給装置において、注入口形成部材10fと通路形成部材20aとの接触部分の一部を含む領域を拡大して示す説明図である。図17では、図4と同様に、図3に示す領域Ar1と同様な位置の領域Ar3を示している。また、図17では、図4と同様に、未挿入状態における領域Ar3を拡大して示している。
第4実施形態の通路形成部材20aは、支持突出部210に代えて衝撃吸収部15fを備えている点において、第1実施形態の通路形成部材20と異なる。第4実施形態の通路形成部材20aにおけるその他の構成要素は、第1実施形態の通路形成部材20と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
衝撃吸収部15fの外観形状は、第1実施形態における支持突出部210の外観形状に類似している。衝撃吸収部15fは、環状ベース部211aと、先端突出部212aとを備えている。本実施形態において、衝撃吸収部15fは、第1実施形態の衝撃吸収部15と同様に可撓性を有する。環状ベース部211aは、第1実施形態の環状ベース部211に対してより大きな可撓性を有している点において異なり、他の構成は環状ベース部211と同じである。例えば、環状ベース部211aを環状ベース部211よりも薄く形成することで、より大きな可撓性を実現してもよい。同様に、先端突出部212aは、第1実施形態の先端突出部212に対してより大きな可撓性を有している点において異なり、他の構成は先端突出部212と同じである。
第4実施形態の注入口形成部材10fは、衝撃吸収部15に代えて被支持突出部16を備えている点において、第1実施形態の注入口形成部材10と異なる。第4実施形態の注入口形成部材10fにおけるその他の構成要素は、第1実施形態の注入口形成部材10と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
被支持突出部16は、図4に示す第1実施形態の衝撃吸収部15において、突出端部152を省略した構成と外観形状において類似する。但し、被支持突出部16は、衝撃吸収部15(突出本体部151)と比較してより小さな可撓性を有している。被支持突出部16は、注入口形成部材10fにおける胴体部12の外周面と連なり、かかる外周面において周方向に沿った全周に亘って外径方向D3に突出している。被支持突出部16の給油方向D1の面(衝撃吸収部15fと対向する面)は、先端突出部212aの基端側の端に接している。換言すると、注入口形成部材10fは、被支持突出部16が先端突出部212aと接することで、通路形成部材20aに支持される。
図18は、第4実施形態の挿入状態における領域Ar3を拡大して示す説明図である。給油ノズルFNが注入口形成部材10fに挿入されると、給油ノズルFNの先端部により縮径部14等が給油方向D1に押される。このとき、図18に示すように、衝撃吸収部15fにおいて環状ベース部211aは給油方向D1に撓み、注入口形成部材10fは、全体的に給油方向D1へと移動する(位置ずれする)。このように、第4実施形態においても、衝撃吸収部15f(環状ベース部211a)が撓むことにより、給油ノズルFNから加えられる給油方向D1の外力により衝撃が吸収され、注入口形成部材10fが損傷することが抑制される。
以上説明した第4実施形態の燃料供給装置は、第1実施形態の燃料供給装置40と同様な効果を有する。
E.第5実施形態:
図19は、第5実施形態の燃料供給装置40aを破断して示す斜視図である。第5実施形態の燃料供給装置40aは、注入口形成部材の詳細構成と、通路形成部材の詳細構成とにおいて、第1実施形態の燃料供給装置40と異なる。第5実施形態の燃料供給装置40aにおけるその他の構成は、燃料供給装置40と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第5実施形態の注入口形成部材は、第4実施形態の注入口形成部材10fと同じ構成を有するので、その詳細な説明を省略する。なお、図5では、図示の便宜上、注入口形成部材を省略している。
第5実施形態の通路形成部材20bは、内側層21に代えて内側層21bを備えている。内側層21bは、ネック部28とパイプ部29との境界部分において、環状ベース部213と、複数の衝撃吸収部15gとを備えている。環状ベース部213は、径方向を幅とし、給油方向D1とは反対方向に露出した環状の領域を有する。
複数の衝撃吸収部15gは、環状ベース部213における内径方向D2の端部において、周方向に沿って所定の間隔で並んで配置され、それぞれ給油方向D1とは反対方向に突出している。各衝撃吸収部15gは、図15に示す第3実施形態の開口形成部162および着座部165を給油方向D1に反転させた構成に近似する。各衝撃吸収部15gは、開口形成部114と、着座部113とを備えている。開口形成部114は、環状ベース部213の内径方向の端部から給油方向D1とは反対方向に沿って伸び、中央部分に平面視矩形の貫通孔115が形成されている。本実施形態において開口形成部114は、可撓性を有する。開口形成部114の基端側の端に位置する柱状部116は、周方向に沿って延設されており、その両端においてのみ環状ベース部213と接合されている。着座部113は、柱状部116の基端側の面のうち、周方向に沿った略中央部分に接合されている。着座部113は、図15に示す衝撃吸収部15eの着座部165と同様な機能を有するため、その詳細な説明を省略する。
図20は、第5実施形態の未挿入状態において内径方向D2に見たときの衝撃吸収部15gおよび被支持突出部16を示す説明図である。図20では、図10と同様に、外側層22と、環状ベース部213を除く内側層21bとを省略している。なお、図20では、図示の便宜上、ハッチングを省略している。未挿入状態においては、開口形成部114に変形は起きていない。
図21は、第5実施形態の挿入状態において内径方向D2に見たときの衝撃吸収部15gおよび被支持突出部16を示す説明図である。給油ノズルFNが注入口形成部材10fに挿入されると、給油ノズルFNの先端部により縮径部14等が給油方向D1に押される。このとき、図21に示すように、衝撃吸収部15gにおいて柱状部116は、着座部113を介して被支持突出部16から外力を受けて給油方向D1に撓む。このため、被支持突出部16を含む注入口形成部材10fは、全体的に給油方向D1へと移動する(位置ずれする)。このように、第5実施形態においても、衝撃吸収部15g(柱状部116)が撓むことにより、給油ノズルFNから加えられる給油方向D1の外力による衝撃が吸収され、注入口形成部材10fが損傷することが抑制される。
F.第6実施形態:
上述した第1ないし第5実施形態およびそれらの変形例では、衝撃吸収部15,15a〜15gによって、給油ノズルFNの挿入時に給油ノズルFNから受ける給油方向D1の外力による衝撃を主として吸収していた。本実施形態および後述の第7実施形態では、給油ノズルFN挿入後、給油中において給油ノズルFNから受ける給油方向D1と交差する方向の外力による衝撃を、主として吸収する。
図22は、第6実施形態の燃料供給装置の一部を破断して示す説明図である。図22では、図示の便宜上、注入口形成部材10gが装着されている位置を中心とした領域のみを表している。第6実施形態の燃料供給装置は、通路形成部材の詳細構成と、注入口形成部材の詳細構成とにおいて、第1実施形態の燃料供給装置40と異なる。第6実施形態の燃料供給装置におけるその他の構成は、燃料供給装置40と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第6実施形態の通路形成部材20cは、内側層21に代えて内側層21cを備えている点において、第1実施形態の通路形成部材20と異なる。第6実施形態の通路形成部材20cにおけるその他の構成要素は、第1実施形態の通路形成部材20と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。第6実施形態の内側層21cは、支持突出部210を備えていない点において、第1実施形態の内側層21と異なる。
第6実施形態の注入口形成部材10gは、衝撃吸収部15に代えて衝撃吸収部15hを備えている点において、第1実施形態の注入口形成部材10と異なる。第6実施形態の注入口形成部材10gにおけるその他の構成要素は、第1実施形態の注入口形成部材10と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図23は、図22に示す領域Ar4を拡大して示す説明図である。領域Ar4は、注入口形成部材10gと通路形成部材20cとの接触部分の一部を含む領域である。図23では、図4と同様に、図3に示す領域Ar1と同様な位置の領域Ar4を示している。また、図23では、給油中における領域Ar4を示している。なお、図23では、給油ノズルFNがこじり方向に位置ずれしていない状態を示している。給油ノズルFNのこじり方向への位置ずれについては、後述する。
第6実施形態の衝撃吸収部15hは、注入口形成部材10gの胴体部12における給油方向D1に沿った略中央部に連なり、周方向に沿った全周に亘って外径方向D3と交差する方向に突出した略環状の外観形状を有する。衝撃吸収部15hは、直線状の断面形状を有し、胴体部12と連なる部分から遠ざかるにつれて、換言すると、端部に近づくにつれて、次第に給油方向D1とは反対方向に位置するように配置されている。図23に示すように、給油ノズルFNがこじり方向に位置ずれしていない状態において、衝撃吸収部15hの端部は、内側層21cの内周面に接している。かかる接触により、注入口形成部材10gは、通路形成部材20cにより支持され、少なくとも、こじり方向を含む給油方向D1と交差する方向への位置ずれが抑制される。
図24は、第6実施形態において、給油ノズルFNがこじり方向に位置ずれした場合の領域Ar4を拡大して示す説明図である。給油中に、利用者が給油ノズルFNを、給油方向D1と直交する方向に移動させた場合には、図24の白抜き矢印に示すように、図23の状態に対して、給油ノズルFNがこじり方向(径方向)に移動し得る。このような給油ノズルFNの移動は、例えば、利用者が給油ノズルFNを燃料供給装置にもたれかからせるようにした場合などに起こり得る。このように、給油ノズルFNがこじり方向に移動した場合、衝撃吸収部15hは、給油ノズルFNから外力を受けて撓むこととなる。具体的には、図24においてハッチングをした矢印に示すように、衝撃吸収部15hが全体として給油方向D1とは反対方向に撓む。このとき、衝撃吸収部15hにおいて、先端により近いほど、より大きく位置ずれすることとなる。このため、図24に示す衝撃吸収部15hの径方向(こじり方向)に沿った長さは、給油ノズルFNの位置ずれが生じていない場合に比べて短くなっている。なお、図24に示す領域Ar4に対して中心軸CXを挟んで反対側に位置する図示しない領域では、衝撃吸収部15hの径方向(こじり方向)に沿った長さは、給油ノズルFNの位置ずれが生じていない場合に比べて長くなっている。
以上の構成を有する第6実施形態の燃料供給装置では、給油中における給油ノズルFNのもたれかかり時に、こじり方向の外力が給油ノズルFNから注入口形成部材10gに加えられた場合に、かかる外力による衝撃の少なくとも一部は、衝撃吸収部15hが撓むことにより吸収される。このため、注入口形成部材10gの損傷が抑止される。
加えて、衝撃吸収部15hは、通路形成部材20c(内側層21c)の内周面に接合されずに接しているので、通路形成部材20cの内周面と接合されている構成に比べて、衝撃吸収部15hで吸収された衝撃が通路形成部材20cの内周面を介して通路形成部材20cに伝達することを抑制して、通路形成部材20cの損傷を抑制できる。また、衝撃吸収部15hは、通路形成部材20c(内側層21c)の内周面に接合されずに接しているので、衝撃吸収部15hと通路形成部材20cの内周面とが接合されている構成に比べて、燃料供給装置を容易に製造できる。
G.第7実施形態:
上述した第6実施形態では、注入口形成部材10gが衝撃吸収部15hを備えていた。本実施形態では、通路形成部材が衝撃吸収部を備えている。
図25は、第7実施形態の燃料供給装置の一部を破断して示す説明図である。図25では、図示の便宜上、注入口形成部材10hが装着されている位置を中心とした領域のみを表している。第7実施形態の燃料供給装置は、通路形成部材の詳細構成と、注入口形成部材の詳細構成とにおいて、第1実施形態の燃料供給装置40と異なる。第7実施形態の燃料供給装置におけるその他の構成は、燃料供給装置40と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第7実施形態の通路形成部材20dは、内側層21に代えて内側層21dを備えている点において、第1実施形態の通路形成部材20と異なる。第7実施形態の通路形成部材20dにおけるその他の構成要素は、第1実施形態の通路形成部材20と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。第7実施形態の内側層21dは、支持突出部210に代えて支持突出部210aを備えている点と、衝撃吸収部15iを備えている点とにおいて、第1実施形態の内側層21と異なる。
第7実施形態の支持突出部210aは、胴体部12においてより基端側に位置する点において、第1実施形態の支持突出部210と異なり、他の構成は支持突出部210と同じである。支持突出部210aには、後述する注入口形成部材10hの被支持突出部16aが載置される。
図26は、図25に示す領域Ar5を拡大して示す説明図である。領域Ar5は、注入口形成部材10hと通路形成部材20dとの接触部分の一部を含む領域である。図26では、図4と同様に、図3に示す領域Ar1と同様な位置の領域Ar5を示している。また、図26では、給油中における領域Ar5を示している。なお、図26では、給油ノズルFNがこじり方向に位置ずれしていない状態を示している。
第7実施形態の衝撃吸収部15iは、内側層21dにおけるパイプ部29に対応する部分の内周面に連なり、周方向に沿った全周に亘って内径方向と交差する方向に突出した略環状の外観形状を有する。衝撃吸収部15iは、直線状の断面形状を有し、内側層21dと連なる部分から遠ざかるにつれて、換言すると、端部に近づくにつれて、次第に給油方向D1に位置するように配置されている。図26に示すように、給油ノズルFNがこじり方向に位置ずれしていない状態において、衝撃吸収部15iの端部は、注入口形成部材10h(胴体部12)の外周面に接している。かかる接触により、注入口形成部材10hは、通路形成部材20dにより支持され、少なくとも、こじり方向を含む給油方向D1と交差する方向への位置ずれが抑制される。
図27は、第7実施形態において、給油ノズルFNがこじり方向に位置ずれした場合の領域Ar5を拡大して示す説明図である。給油中に、図27の白抜き矢印に示すように給油ノズルFNがこじり方向(径方向)に移動すると、衝撃吸収部15hは、給油ノズルFNから外力を受けて撓むこととなる。具体的には、図27においてハッチングをした矢印に示すように、衝撃吸収部15iが全体として給油方向D1に位置ずれする。このとき、衝撃吸収部15iにおいて、先端により近いほど、より大きく位置ずれすることとなる。このため、図27に示す衝撃吸収部15iの径方向(こじり方向)に沿った長さは、給油ノズルFNの位置ずれが生じていない場合に比べて短くなっている。なお、図27に示す領域Ar5に対して中心軸CXを挟んで反対側に位置する図示しない領域では、衝撃吸収部15iの径方向(こじり方向)に沿った長さは、給油ノズルFNの位置ずれが生じていない場合に比べて長くなっている。
以上の構成を有する第7実施形態の燃料供給装置では、給油中における給油ノズルFNのもたれかかり時に、こじり方向の外力が給油ノズルFNから注入口形成部材10hに加えられた場合に、かかる外力による衝撃の少なくとも一部は、衝撃吸収部15iが撓むことにより吸収される。このため、注入口形成部材10hの損傷が抑止される。
加えて、衝撃吸収部15iは、注入口形成部材10h(胴体部12)の外周面に接合されずに接しているので、注入口形成部材10hの外周面と接合されている構成に比べて、燃料供給装置を容易に製造できる。
H.変形例:
H1.変形例1:
第1ないし第5実施形態およびそれらの変形例では、衝撃吸収部15,15a〜15gは、給油ノズルFNの挿入の際に、給油ノズルFNから加えられる外力による衝撃を吸収していたが、給油中において、給油ノズルFNから加えられる外力による衝撃を吸収可能であることはいうまでもない。例えば、給油中において、利用者が給油ノズルFNを燃料供給装置40に押し込んだ場合にも、給油ノズルFNから加えられる給油方向D1の外力を吸収できる。また、第6および第7実施形態では、衝撃吸収部15h,15iは、給油中における給油ノズルFNのもたれかかり時に、給油ノズルFNから加えられる外力による衝撃を吸収していたが、給油ノズルFNの挿入の際に給油ノズルFNから加えられるこじり方向の外力による衝撃を吸収可能であることはいうまでもない。例えば、給油ノズルFNの挿入時に、利用者が給油ノズルFNの先端をこじり方向(径方向)に振った場合に、注入口形成部材10g,10hには、給油ノズルFNからこじり方向の外力が加えられることとなる。この場合も、かかる外力による衝撃を衝撃吸収部15h,15iによって吸収することができる。
H2.変形例2:
第1実施形態およびその変形例並びに第3実施形態の突出本体部151に貫通孔が形成されていてもよい。かかる構成によれば、衝撃吸収部15,15a〜15eの剛性を低減してより大きく撓ませることができる。このような貫通孔としては、例えば、全周に亘って連続する環状の貫通孔であってもよい。また、扇状の平面視形状の複数の貫通孔が、周方向に沿って所定の間隔ごとに形成されていてもよい。また、突出本体部151は、外径方向D3に沿って延びていたが、外径方向D3と交差する方向に延びていてもよい。例えば、胴体部12と連なる部分から端部に向かうにつれて次第に給油方向D1に位置するように延びていてもよい。このような構成により、突出本体部151が先端突出部212にぶつかるまでに撓むことが可能な範囲(撓み代)をより大きくできる。
H3.変形例3:
第2実施形態およびその変形例において、胴体部12aは複数の貫通孔121を備えていたが、これらの各貫通孔121のうちの少なくとも1つを、胴体部12aの外周面側が開口した外周面から内周面に向かう窪みとしてもよい。かかる構成においても、衝撃吸収部15c,15dにおける梁部156,156aのうち、窪みに対応する部分は、胴体部12aにより支持されないので、梁部156,156aを大きく撓ませることができる。また、第2実施形態およびその変形例において、貫通孔121および窪みを設けなくてもよい。この構成においては、梁部156,156aにおける胴体部12aと対向する面側において、対向する面側が開口して外径方向に延びる切欠部を設けてもよい。かかる構成においても、梁部156,156aは、切欠部において胴体部12aにより支持されないので、大きく撓むことができる。
H4.変形例4:
第1実施形態の変形例の衝撃吸収部15a,15bでは、切欠部154は複数であったが1つであってもよい。また、第4実施形態の衝撃吸収部15fにおいて、第1実施形態の変形例の衝撃吸収部15a,15bと同様に、1つ又は複数の切欠部を設けてもよい。また、第4実施形態の衝撃吸収部15fの環状ベース部211aに貫通孔を設けてもよい。これらの構成においては、衝撃吸収部15fの剛性を低減してより大きく撓ませることができる。
H5.変形例5:
第6実施形態において、衝撃吸収部15hは、胴体部12と連なる部分から遠ざかるにつれて、次第に給油方向D1とは反対方向に位置するように配置されていたが、これとは反対に、胴体部12と連なる部分から遠ざかるにつれて次第に給油方向D1に位置するように配置されてもよい。同様に、第7実施形態において、衝撃吸収部15iは、内側層21dと連なる部分から遠ざかるにつれて次第に給油方向D1に位置するように配置されていたが、これとは反対に、次第に給油方向D1とは反対方向に位置するように配置されてもよい。また、第6実施形態の衝撃吸収部15hおよび第7実施形態の衝撃吸収部15iは、1つ以上の切欠部を備えていてもよい。
H6.変形例6:
第6実施形態において、衝撃吸収部15hの端部は、給油ノズルFNがこじり方向に位置ずれしていない状態において、内側層21cの内周面に接していたが、本発明はこれに限定されない。衝撃吸収部15hの端部は、挿入状態且つ給油ノズルFNがこじり方向に位置ずれしていない状態において内側層21cの内周面に接しておらず、給油ノズルFNがこじり方向に位置ずれして初めて、内側層21cの内周面に接してもよい。また、衝撃吸収部15hの端部は、未挿入状態(通路形成部材20cに注入口形成部材10gを組み付けた当初の状態)において内側層21cの内周面に接しておらず、挿入状態となって初めて(給油ノズルFNがこじり方向に位置ずれしているか否かに関わらず)、内側層21cの内周面に接してもよい。同様に、第7実施形態において、衝撃吸収部15iの端部は、給油ノズルFNがこじり方向に位置ずれしていない状態において、注入口形成部材10h(胴体部12)の外周面に接していたが、本発明はこれに限定されない。衝撃吸収部15iの端部は、挿入状態且つ給油ノズルFNがこじり方向に位置ずれしていない状態において注入口形成部材10hの外周面に接しておらず、給油ノズルFNがこじり方向に位置ずれして初めて、注入口形成部材10hの外周面に接してもよい。また、衝撃吸収部15iの端部は、未挿入状態(通路形成部材20dに注入口形成部材10hを組み付けた当初の状態)において注入口形成部材10hの外周面に接しておらず、挿入状態となって初めて(給油ノズルFNがこじり方向に位置ずれしているか否かに関わらず)、注入口形成部材10hの外周面に接してもよい。
H7.変形例7:
第1実施形態において、支持突出部210は、図4に示すように、内径方向D2に突出していたが、本発明はこれに限定されない。図28は、変形例の第1の態様における挿入状態の領域Ar1を拡大して示す説明図である。変形例の第1の態様の通路形成部材は、内側層21に代えて内側層21eを備えている点において、図4に示す第1実施形態の通路形成部材20と異なり、他の構成は通路形成部材20と同じである。変形例の第1の態様の内側層21eは、支持突出部210よりも上方の厚さが第1実施形態の内側層21に比べて大きい。内側層21eには、内径方向D2に開口した環状溝23が形成されている。衝撃吸収部15において突出本体部151の根元部分を除くその他の部分は、環状溝23内に収容されている。本実施態様では、支持突出部210は、環状溝23の底部(鉛直下方側の面を有する部分)に該当する。かかる構成においては、支持突出部210は、内側層21e全体を見た場合には、内径方向D2に突出した態様ではない。しかしながら、環状溝23において外径方向D3の端に位置する内周面を基準とした場合には、支持突出部210は、内径方向D2に突出している。
同様に、第4実施形態において、被支持突出部16は、図18に示すように、外径方向D3に突出していが、本発明はこれに限定されない。図29は、変形例の第2の態様における挿入状態の領域Ar3を拡大して示す説明図である。変形例の第2の態様の注入口形成部材10iは、胴体部12に代えて胴体部12bを備えている点において、図18に示す第4実施形態の注入口形成部材10fと異なり、他の構成は注入口形成部材10fと同じである。変形例の第2の態様の胴体部12bの厚さは、第4実施形態の胴体部12に比べて大きい。また、胴体部12bは、被支持突出部16に代えて被支持突出部16bを備えている点において胴体部12と異なり、他の構成は胴体部12と同じである。被支持突出部16bは、他の部分より肉厚に形成されている。被支持突出部16bの下方には、外径方向D3に開口した環状溝17が形成されている。環状溝17には、衝撃吸収部15fが収容されている。被支持突出部16bにおける鉛直下方の面は、第4実施形態の被支持突出部16の鉛直下方の面(給油方向D1の面)と同様な機能を有する。被支持突出部16bは、注入口形成部材10i全体を見た場合には、外径方向D3に突出した態様ではない。しかしながら、環状溝17において内径方向D2の端に位置する内周面を基準とした場合には、被支持突出部16bは、外径方向D3に突出している。以上説明した、変形例の第1の態様および第2の態様においても、第1実施形態および第4実施形態と同様な効果を奏する。なお、上述の変形例の第1の態様および第2の態様は、他の実施形態にも適用可能である。
H8.変形例8:
各実施形態およびそれらの変形例では、燃料給油装置40,40aは、燃料タンクFTに直接接続されていたが、本発明は、これに限定されるものではない。燃料供給装置40,40aを、1つまたは複数の継手や、1つまたは複数の他のパイプを介して燃料タンクFTに接続する構成を採用してもよい。この構成において、燃料供給装置40,40aと、燃料供給装置40,40aから燃料タンクFTまでに介在する継手およびパイプとは、請求項における燃料給油装置の下位概念に相当する。
H9.変形例9:
各実施形態の燃料供給装置40,40aは、燃料キャップFCが装着されることにより燃料流路20P(給油口)が開閉される構造であったが、本発明はかかる構造を有する燃料供給装置に限定されるものではない。
図30は、変形例の第3の態様における燃料供給装置40bの概略構成を示す断面図である。燃料供給装置40bは、燃料キャップFCを用いることなく燃料流路20Paを開閉し得る構造を有する。燃料供給装置40bを用いて給油を行う際、ユーザは、給油ノズルFNの先端を燃料供給装置40bに挿入することにより弁を押し開き、開弁により現れる給油口450から、図示しない燃料タンクへ燃料を供給することができる。なお、図30では、給油ノズルFNは未だ燃料供給装置40bに挿入されておらず、給油口450は閉じられている。なお、図30では、各実施形態と同様に給油方向D1を示している。
燃料供給装置40bは、第1通路形成部材421と、リテーナ430と、弁機構410と、カバー部材440と、注入口形成部材10jとを備えている。燃料供給装置40bを構成する各構成要素は、いずれも略筒状または略環状の外観形状を有し、各構成要素の中心軸は、燃料供給装置40bの中心軸CLと略一致している。
第1通路形成部材421は、第1実施形態の通路形成部材20に相当し、筒状の外観形状を有し、内側層423と外側層424とを備える。内側層423および外側層424の形成材料は、内側層21および外側層22の形成材料と同じであるので、その詳細な説明を省略する。内側層423は、支持突出部425を備えている。支持突出部425は、第1実施形態の支持突出部210と同様な構造を有するので、その詳細な説明を省略する。
リテーナ430は、第1通路形成部材421の基端側の端部に装着されている。リテーナ430は、第1実施形態のリテーナ30と同様な機能を有するので、その詳細な説明を省略する。
弁機構410は、第2通路形成部材422と、第1フラップバルブ機構411と、第2フラップバルブ機構412とを備えている。第2通路形成部材422は、筒状の外観形状を有し、燃料流路20Paの基端側の一部を構成する。第2通路形成部材422の基端側の端部には、第1フラップバルブ機構411が取り付けられている。第2通路形成部材422の給油方向D1に沿った略中央部分には、第2フラップバルブ機構412が取り付けられている。第2通路形成部材422の外周面のうち、第2フラップバルブ機構412が取り付けられている位置の付近には、ネジ部413が形成されている。かかるネジ部413は、リテーナ430の内周面に形成されたネジ部(第1実施形態のネジ部331に相当する)と螺合する。これにより、弁機構410は、第1通路形成部材421に装着される。
第1フラップバルブ機構411は、給油ノズルFNの挿入又は引き抜きに応じて、給油口450の開閉を行う。具体的には、第1フラップバルブ機構411は、給油ノズルFNが給油方向D1に沿って燃料供給装置40bに挿入されると、給油方向D1に回動する。また、第1フラップバルブ機構411は、挿入されている給油ノズルFNが引き抜かれる際に、給油方向D1とは反対方向に回動し、給油口450を塞ぐ。このようなこのような構成を有する第1フラップバルブ機構411は、第2フラップバルブ機構412が雨水、塵、砂などに晒されるのを防止するための遮蔽部材として機能する。
第2フラップバルブ機構412は、第1フラップバルブ機構411と同様に、給油ノズルFNが給油方向D1に沿って燃料供給装置40bに挿入されると、給油方向D1に回動する。また、第2フラップバルブ機構412は、挿入されている給油ノズルFNが引き抜かれる際に、給油方向D1とは反対方向に回動する。第2フラップバルブ機構412は、調圧弁を備えており、かかる調圧弁により、燃料タンクの内圧を所定範囲となるように調整する。
カバー部材440は、第1通路形成部材421および弁機構410よりも大きな内径および外径の略円筒形の外観形状を有する。カバー部材440は、弁機構410と第1通路形成部材421の基端側の端部とをまとめて覆っている。カバー部材440の基端側には開口が設けられており、第1フラップバルブ機構411は、かかる開口において露出している。
注入口形成部材10jは、第1実施形態の注入口形成部材10に比べて若干大きく、注入口形成部材10と同じ構造を有する。したがって、注入口形成部材10jの胴体部の外周面には、衝撃吸収部15が形成されており、衝撃吸収部15は、第1通路形成部材421の内側層423に形成された支持突出部425に載置されている。
以上の構成を有する変形例の第3の態様の燃料供給装置40bは、第1実施形態の燃料供給装置40と同様な効果を有する。
本発明は、上述の実施形態および変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する本実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10,10a〜10j…注入口形成部材
12,12a,12b…胴体部
13…被保持部
14…縮径部
15,15a〜15i…衝撃吸収部
16,16a,16b…被支持突出部
17…環状溝
20P,20Pa…燃料流路
20,20a,20c,20d…通路形成部材
21,21a〜21e…内側層
22…外側層
23…環状溝
25…接続部
28…ネック部
29…パイプ部
30…リテーナ
31…外周保護部
32…シール部
33…内周保護部
34…連結部
35…加締め部
40,40a,40b…燃料供給装置
113…着座部
114…開口形成部
115…貫通孔
116…柱状部
121…貫通孔
151…突出本体部
152…突出端部
153…切欠部
154…切欠部
156,156a…梁部
157,157a…着座部
162…開口形成部
163…貫通孔
164…柱状部
165…着座部
210,210a…支持突出部
211,211a…環状ベース部
212,212a…先端突出部
213…環状ベース部
331…ネジ部
410…弁機構
411…第1フラップバルブ機構
412…第2フラップバルブ機構
413…ネジ部
421…第1通路形成部材
422…第2通路形成部材
423…内側層
424…外側層
425…支持突出部
440…カバー部材
450…給油口
Ar1〜Ar5…領域
CL…中心軸
CX…中心軸
D1…給油方向
D2…内径方向
D3…外径方向
FC…燃料キャップ
FCa…ネジ部
FN…給油ノズル
FT…燃料タンク
GS…ガスケット
OP…注入口

Claims (7)

  1. 燃料タンク(FT)へ燃料を供給するための燃料供給装置(40、40a、40b)であって、
    燃料流路を形成する通路形成部材(20、20a−20d、421)と、
    前記燃料流路に配置され、前記燃料を吐出する給油ノズル(FN)が挿入される注入口を形成する注入口形成部材(10、10a−10j)と、
    を備え、
    前記通路形成部材(20、20a−20d、421)と前記注入口形成部材(10、10a−10j)とのうちの少なくとも一方は、他方と接触する衝撃吸収部(15、15a−15i)であって、前記給油ノズル(FN)が前記注入口形成部材(10、10a−10j)に接して生じる衝撃を吸収する衝撃吸収部(15、15a−15i)を有し、
    前記通路形成部材(20、421)は、筒状の外観形状を有し、前記通路形成部材(20、421)の内周面において全周のうちの少なくとも一部に沿って内径方向に突出した支持突出部(210、425)を有し、
    前記注入口形成部材(10、10c、10d、10j)は、筒状の外観形状を有し、前記通路形成部材(20)の軸孔に収容され、
    前記衝撃吸収部(15、15c、15d)は、可撓性を有し、前記注入口形成部材(10、10c、10d、10j)の外周面における周方向に沿った全周のうちの少なくとも一部において外径方向に突出し、前記支持突出部(210、421)に接合されずに載置されており、
    前記衝撃吸収部(15a、15b、15e)は、前記注入口形成部材(10a、10b、10e)の外周面における周方向に沿った全周に亘って形成され、周方向に並んだ複数の切欠部を有する、
    燃料供給装置(40、40a、40b)。
  2. 請求項1に記載の燃料供給装置(40、40a)において、
    前記通路形成部材(20a、20b)は、筒状の外観形状を有し、
    前記注入口形成部材(10f)は、筒状の外観形状を有し、前記通路形成部材(20a、20b)の軸孔に収容され、前記注入口形成部材(10f)の外周面において全周のうちの少なくとも一部に沿って外径方向に突出した被支持突出部(16)を有し、
    前記衝撃吸収部(15f、15g)は、可撓性を有し、前記通路形成部材(20a、20b)の内周面における周方向に沿った全周のうちの少なくとも一部において内径方向に突出し、
    前記被支持突出部(16)は、前記衝撃吸収部(15f、15g)に接合されずに載置されている、
    燃料供給装置(40、40a)。
  3. 請求項に記載の燃料供給装置(40、40a)において、
    前記衝撃吸収部(15f、15g)は、前記通路形成部材(20a、20b)の内周面における周方向に沿った全周に亘って形成され、周方向に並んだ複数の切欠部を有する、
    燃料供給装置(40、40a)。
  4. 燃料タンク(FT)へ燃料を供給するための燃料供給装置(40)であって、
    燃料流路を形成する通路形成部材(20、20a−20d、421)と、
    前記燃料流路に配置され、前記燃料を吐出する給油ノズル(FN)が挿入される注入口を形成する注入口形成部材(10、10a−10j)と、
    を備え、
    前記通路形成部材(20、20a−20d、421)と前記注入口形成部材(10、10a−10j)とのうちの少なくとも一方は、他方と接触する衝撃吸収部(15、15a−15i)であって、前記給油ノズル(FN)が前記注入口形成部材(10、10a−10j)に接して生じる衝撃を吸収する衝撃吸収部(15、15a−15i)を有し、
    前記通路形成部材(20c)は、筒状の外観形状を有し、
    前記注入口形成部材(10g)は、筒状の外観形状を有し、前記通路形成部材(20c)の軸孔に収容され、
    前記衝撃吸収部(15h)は、可撓性を有し、前記注入口形成部材(10g)の外周面における周方向に沿った全周のうちの少なくとも一部において外径方向と交差する方向に突出し、
    前記衝撃吸収部(15h)の外径方向の端部は、前記通路形成部材(20c)の内周面に接合されずに接している、
    燃料供給装置(40)。
  5. 請求項に記載の燃料供給装置(40)において、
    前記衝撃吸収部(15h)は、前記注入口形成部材(10g)の外周面における周方向に沿った全周に亘って形成され、周方向に並んだ複数の切欠部を有する、
    燃料供給装置(40)。
  6. 燃料タンク(FT)へ燃料を供給するための燃料供給装置(40)であって、
    燃料流路を形成する通路形成部材(20、20a−20d、421)と、
    前記燃料流路に配置され、前記燃料を吐出する給油ノズル(FN)が挿入される注入口を形成する注入口形成部材(10、10a−10j)と、
    を備え、
    前記通路形成部材(20、20a−20d、421)と前記注入口形成部材(10、10a−10j)とのうちの少なくとも一方は、他方と接触する衝撃吸収部(15、15a−15i)であって、前記給油ノズル(FN)が前記注入口形成部材(10、10a−10j)に接して生じる衝撃を吸収する衝撃吸収部(15、15a−15i)を有し、
    前記通路形成部材(20d)は、筒状の外観形状を有し、
    前記注入口形成部材(10h)は、筒状の外観形状を有し、前記通路形成部材(20d)の軸孔に収容され、
    前記衝撃吸収部(15i)は、可撓性を有し、前記通路形成部材(20d)の内周面において周方向に沿った全周のうちの少なくとも一部において内径方向と交差する方向に突出し、
    前記衝撃吸収部(15i)の内径方向の端部は、前記注入口形成部材(10h)の外周面に接合されずに接している、
    燃料供給装置(40)。
  7. 請求項に記載の燃料供給装置(40)において、
    前記衝撃吸収部(15i)は、前記通路形成部材(20d)の内周面における周方向に沿った全周に亘って形成され、周方向に並んだ複数の切欠部を有する、
    燃料供給装置(40)。
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