JP4895937B2 - ショックアブソーバー - Google Patents

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Description

本発明は、ショックアブソーバーに関する。
従来のショックアブソーバーとしては、例えば弾性変形可能なベローズによって、シリンダ内部に流体室を区画形成したものがある。
図7のように、ショックアブソーバー101は、開口端をシリンダキャップ103によって閉塞された円筒形状のシリンダ105を備えている。シリンダ105は、内部にシリコンオイル等の粘性流体が封入された流体室107を備えている。流体室107内は、ピストン109が移動可能に配置され、圧力室111と非圧力室113とに区画されている。また、ピストン109側には、圧力室111と非圧力室113とを挿通する挿通孔110が設けられている。ピストン109からはピストンロッド115が延設され、ピストンロッド115はシリンダキャップ103の挿通孔117を介して外部に引き出されている。
前記ピストンロッド115とシリンダ105との間には、収縮自在なベローズ119が設けられている。ベローズ119は、一側がピストンロッド115に固定され他側がシリンダ105に固定され、流体室107を区画形成している。
かかるショックアブソーバー101では、流体室107内の非圧力室113内の圧力変動に応じてベローズ119が弾性変形し性能向上が図られている。
しかしながら、上記構造では、ピストンロッド115の軸方向動作によりピストン109が移動するとき等に、ピストンロッド115に回転力が働くと、ピストン109がピストンロッド115に連動して軸周りに回転し、ピストン109側とシリンダ105側との間でベローズ119が捻れるおそれがあった。
これに対し、ピストンロッドの断面にいわゆるDカットを施すと共に蓋体の挿通孔を対応した断面形状とし、ピストンロッドの回転を規制するものがある。
しかしながら、かかる構成では、ピストンロッドの表面加工が複雑なものとなりコスト高となっていた。また、蓋体の挿通孔にピストンロッドを挿通する際に、断面を一致させる必要があり、作業効率が低下していた。
特開2001−20988
解決しようとする問題点は、ピストン側の回転を規制すると、コスト高となると共に組付作業効率が低下する点にある。
本発明は、コスト高や作業効率を低下させることなくピストン側の回転を規制可能とするため、流体室の圧力室内に配置され前記ピストンを前記非圧力室側に付勢する弾性部材の両側を、シリンダ側とピストン側とにそれぞれ係止し、前記ピストンから前記シリンダの外部へ延設されたピストンロッドを備え、前記ピストンロッドは、軸方向に分割形成されて前記ピストンが結合された第一ロッド部と前記シリンダの外部へ引き出された第二ロッド部とが軸周りに相対回転自在に連結されてなり、前記弾性部材の弾性力によって前記ピストン側の前記シリンダ側に対する軸周りの回転を規制すると共に前記第二ロッド部とベローズとの間の連動回転を遮断することを最も主な特徴とする。
本発明のショックアブソーバーは、流体室の圧力室内に配置され前記ピストンを前記非圧力室側に付勢する弾性部材の両側をシリンダ側とピストン側とにそれぞれ係止し、前記ピストンから前記シリンダの外部へ延設されたピストンロッドを備え、前記ピストンロッドは、軸方向に分割形成されて前記ピストンが結合された第一ロッド部と前記シリンダの外部へ引き出された第二ロッド部とが軸周りに相対回転自在に連結されてなり、前記弾性部材の弾性力によって前記ピストン側の前記シリンダ側に対する軸周りの回転を規制すると共に前記第二ロッド部とベローズとの間の連動回転を遮断することができる。
従って、ピストンを非圧力室側に付勢する弾性部材をピストン側の回転規制部材として利用することができる。このため、コスト高及び組付作業効率の低下を防止しながら、容易且つ確実にピストン側のシリンダ側に対する軸周りの回転を規制することができる。
コスト高及び組付作業効率の低下を防止しながら、ピストン側のシリンダ側に対する軸周りの回転を規制するという目的を、ピストンを非圧力室側に付勢する弾性部材をピストン側とシリンダ側とに係止することによって実現した。
図1〜図6は、本発明の実施例1に係るショックアブソーバを示し、図1はショックアブソーバの断面図、図2は図1に示すピストンの拡大断面図、図3は図2のIII−III線矢視におけるピストンの正面図、図4は図1に示すピストンロッドの連結部分を示す拡大断面図、図5は図1のV−V線矢視における断面図である、図6は図1VI−VI線矢視における断面図である。
[ショックアブソーバーの構成]
図1〜図6のように、ショックアブソーバー1は、シリンダ3とピストン5とベローズ7と弾性部材としてのコイルばね9とを備えて概ね構成されている。
前記シリンダ3は、前記ベローズ7によって内部に流体室11が区画形成されている。流体室11内は、ピストンロッド13を介してピストン5が移動可能に配置されて、圧力室15側と非圧力室17側とに区画されている。圧力室15内には、ピストン5を非圧力室17側に付勢するコイルばね9が配置されている。そして、本実施例では、前記コイルばね9の両側がシリンダ3側とピストン5側とにそれぞれ係止され、コイルばね9の弾性力によってピストン5側のシリンダ3側に対する軸周りの回転を規制するようになっている。
前記シリンダ3は、図1のように、開口端がシリンダキャップ19によって閉鎖された円筒形状となっている。シリンダ3の内部は、開口端側に大径部21が形成され、閉塞端側に大径部21よりも小径の小径部23が形成されている。大径部21と小径部23とは、相互間に段部24を形成するように連通している。
大径部21内は、後述するベローズ7が配置され、ベローズ7から閉塞端側にシリコンオイル等の粘性流体を封入した流体室11が、開口端側に空気室が区画形成されている。前記小径部23内には、シリンダ3の閉塞端側の内端面26から突出した円柱形状のばね座28が設けられている。
前記ピストン5は、図1〜図3のように、前記シリンダ3の小径部23内に配置され、小径部23とほぼ同一断面の円柱形状に形成されている。ピストン5には、軸方向に沿って貫通形成された複数の流路25が設けられている。本実施例では、例えば、周方向所定間隔毎に6つの流路25が設けられている。この流路25は、シリンダ3の圧力室15と非圧力室17と連通し両者間での粘性流体の流通を可能としている。なお、一つの流路25は、他の流路25よりも大径に形成されており、流量の調整が行われている。
前記ピストン5の圧力室15側には、円柱形状のガイドバー27が突設されている。ガイドバー27の先端側には、板状のスプリング受け29が挿通状態で固定されている。スプリング受け29の一側からは、挿通したガイドバー27の先端部31が突出している。前記スプリング受け29の他側とピストン5との間には、板状の弁体33が設けられている。
前記弁体33は、前記ガイドバー27に軸方向へ移動可能に挿通されている。この弁体33は、ピストン5に対して近接離反移動することで前記流路25を開閉可能となっている。なお、弁体33は、スプリング受け29の他側との間に設置されたコイルばね40によってピストン5側に付勢されている。
前記弁体33とピストン5との間には、板状のスペーサ(シム)35が配置されている。スペーサ35は、弁体33の閉状態でピストン5と弁体33との間に介在し、板厚に応じた隙間dを形成する。また、スペーサ35は、流路25を部分的に閉塞している。
すなわち、弁体33の閉状態では、スペーサ35によって部分的に閉塞された流路25が隙間dを介して前記圧力室15と連通し、これによってオリフィス34が形成されて所定のダンパー効果を得られるようになっている。
従って、本実施例では、スペーサ25の板厚を変更することで隙間dを調整し、スペーサ35の径を変更することで流路25の開口量を調整して、オリフィス34の流量を調整することができる。また、スペーサ25の形状変更と共に、又はスペーサ25の形状変更をすることなく、ピストン5側の流路25の径を変更することでも、流量を調整することができる。
前記ピストン5の非圧力室17側には、凹部37が設けられている。凹部37は、前記ピストンロッド13の内端部39が係合するようになっている。凹部37の周囲には環状壁部41が立設されている。
前記ピストンロッド13は、シリンダ3内で軸方向に分割形成され、一端側の第一ロッド部43と他端側の第二ロッド部45とよりなっている。第一ロッド部43は、ピストンロッド13の内端部39である先端が段部47を介して小径に形成されている。前記第一ロッド部43の基端には、図4のように、軸方向に沿った連結凹部49が設けられている。連結凹部49には、周回状に突起部50が形成されている。
前記第二ロッド部45は、先端に前記第一ロッド部43の連結凹部に係合する連結凸部51が設けられている。この連結凸部51は、連結凹部49の突起部50に対応して周回状の溝部53が形成され、連結凹部49に対して軸周りに回転自在に係合するようになっている。従って、第一ロッド部43と第二ロッド部45とは、連結凹部49及び連結凸部51を介して軸周りに相対回転自在に連結されている。前記第二ロッド部45の基端側は、前記シリンダキャップ19の挿通孔55を介してシリンダ3の外部に引き出されている。従って、ピストンロッド13は、シリンダ3の外部で加えられた軸周りの回転力を、第二ロッド部45と第一ロッド部43とを相対回転させることで吸収し、シリンダ3内部への伝達を抑制可能となっている。
前記ベローズ7は、図1のように、ゴムなどの弾性変形可能な材料からなっている。ベローズ7は、一側の外筒部57と他側の内筒部59とからなり、シリンダ3の大径部21の内周面61とピストン5側の構成であるピストンロッド13の内端部39との間に設けられている。
前記外筒部57は、前記大径部21の内周面61側に配置されている。外筒部57は、端部63から次第に小径となるようにシリンダ3の開放端側へ延設されている。前記内筒部59は、折返部65を介して外筒部57の内側に配置されている。内筒部59は、ピストンロッド13に沿って延設され、端部67がピストンロッド13の内端部39外周に至っている。
前記ベローズ7は、内外筒部57,59間が非圧力室17と連通しており、非圧力室17内の圧力変動に対応して弾性変形するようになっている。この弾性変形により、非圧力室17と圧力室15との間の粘性流体の流通を良好化し、ショックアブソーバー1の性能向上に貢献する。また、ベローズ7は、その周囲が空気室69によって大気圧化され、効果が一層助長される。
前記外筒部57の端部63は、取付部材71によってシリンダ3側である大径部21の内周面61に固定されている。すなわち、外筒部57の端部63は、内周側に膨出形成されている。前記取付部材71は、ほぼ円筒形状に形成され、シリンダ3内に段部24に突き当てられて嵌合固定されている。取付部材71の内周側は、ピストンロッド13を挿通すると共に内外筒部57,59間の空間73と非圧力室17とを連通させる孔75となっている。
前記取付部材71の外周には、外筒部57の端部63と対応して環状溝部77が形成されている。この環状溝部77に外筒部57の端部63が係合して、外筒部57の端部63が大径部21の内周面61に密着固定されている。
前記内筒部59の端部67には、ピストン5の環状壁部41内に嵌合する嵌合部79が設けられている。嵌合部79の内周側には、ピストンロッド13の先端が挿通している。従って、端部67は、嵌合部79がピストン5の環状壁部41内に嵌合すると共にピストンロッド13の内端部39とピストン5の環状壁部41との間で狭持固定されている。また、端部67の内周にはピストンロッド13の段部47に当接する当接面83が形成されており、嵌合部79の抜け止めがされている。
前記コイルばね9は、ピストン5とシリンダ3の閉塞端との間に配置されている。コイルばね9の一側は、シリンダ3のばね座28が挿入されてシリンダ3の内端面26に当接している。コイルばね9の他側は、ピストン5のスプリング受け29に当接している。従って、コイルばね9は、シリンダ3の閉塞端に対してピストン5を非圧力室17側に付勢している。
前記コイルばね9は、図1,図5,図6のように、両側がシリンダ3側とピストン5側とに軸周りに回転不能に係止されている。すなわち、コイルばね9の両側には、ばね端部からなる係合片85,87が突設されている。係合片85,87は、コイルばね9のコイル形状係方向に沿って内側に折り曲げられ、相互に平行になっている。前記係合片85,87に対応して、ピストン5のガイドバー27の先端部31及びばね座28にはコイルばね9の係合片85,87を係合させるための係合溝89,91がそれぞれ形成されている。係合溝89,91は、ガイドバー27の先端部31及びばね座28の断面を2分割するように中心を通る部分を切り欠くことによって形成されている。係合溝89,91は、軸方向において、ガイドバー27の先端部31及びばね座28の基端から先端にわたって形成されている。
[ショックアブソーバーの作用]
本実施例のショックアブソーバー1は、ピストンロッド13の外端部93に制御対象物によってシリンダ3内への押し込み方向の外力を受けると、ピストンロッド13の動作に連動してピストン5が圧力室15側に移動する。かかる移動に応じて、弁体33が粘性流体の圧力を受けて非圧力室17側に移動し、各流路25が閉塞される。このとき、弁体33とピストン5との間には、スペーサ35による隙間dを介して各流路25と圧力室15とが連通し、オリフィス34が形成される。そして、オリフィス34を通じて非圧力室17側へ粘性流体が移動し、所定のダンパー効果を発揮することができる。
前記押し込み方向の外力が解除されると、コイルばね9の付勢力によってピストン5が非圧力室17側に移動する。この移動に応じて、ピストン5の弁体33が粘性流体の圧力の圧力を受けて圧力室15側に移動し、各流路25が開放される。従って、粘性流体を圧力室15側へ円滑に移動させることができる。
前記ピストン5の移動時には、ベローズ7が一側の外筒部57をシリンダ3側に固定されると共に他側の内筒部59をピストン5側に固定されているため、全体として変形しながらピストン5側と共に内筒部59が移動する。このようにベローズ7は、ピストン5の移動に応じて変形しながら、前記のようにショックアブソーバー1の性能向上に貢献している。
そして、ピストン5の移動時には、粘性流体の圧力によりピストン5に軸周りの回転力が入力されることがある。この回転力によってピストン5がシリンダ3に対して軸周りに回転しようとすると、コイルばね9の両側がシリンダ3側とピストン5側とに係止されているため、コイルばね9の他側からピストン5側の回転力が入力されると共に一側の係止によって全体としての軸周り回転が規制される。このとき、コイルばね9は、その弾性力によってピストン5側に対して回転抵抗力を付与することができ、ピストン5側のシリンダ3側に対する回転規制を行わせることができる。従って、ショックアブソーバー1では、シリンダ3側とピストン5側との間でベローズ7が捻れることを確実に抑制することができ、ベローズ7の損傷や動作不良を抑制することができる。
また、ピストンロッド13に対してシリンダ3の外部で軸周りの回転力が加わった場合やシリンダ3自体が外部から回転力を受けた場合でも、ピストンロッド13の第二ロッド部45と第一ロッド部43との間が相対回転することで回転力を吸収することができる。従って、ショックアブソーバー1では、シリンダ3内部に回転力が伝達されることを確実に抑制することができ、シリンダ3側とピストン5側との間でベローズ7が捻れることをより確実に抑制することができる。
[実施例の効果]
本実施例では、流体室11の圧力室15内に配置されてピストン5を非圧力室17側に付勢するコイルばね9の両側をシリンダ3側とピストン5側とにそれぞれ係止し、コイルばね9の弾性力によってピストン5側のシリンダ3側に対する軸周りの回転を規制することができる。
従って、ショックアブソーバー1では、コイルばね9をピストン5側の回転規制部材として利用することができる。このため、ピストンロッド13の表面加工を行うことなくコスト高及び組付作業効率の低下を防止しながら、容易且つ確実にピストン5側のシリンダ3側に対する軸周りの回転を規制してベローズの捻れを抑制することができる。
前記コイルばね9の係止は、コイルばね9の両側に突設した係合片85,87を、シリンダ3側及びピストン5側に設けられ係合溝89,91に係合して行われている。従って、簡素な構造でコイルばね9の両側の係止を実現することができると共に組付作業を容易に行わせることができる。
本実施例では、係合溝89,91が、軸方向においてガイドバー27の先端部31及びばね座28の基端から先端にわたって形成されているため、コイルばね9の組付時に両側の係止を容易且つ確実に行わせることができる。
前記係止片85,87は、コイルばね9のコイル形状径方向に沿って折り曲げられたばね端部からなるため、構造を簡素化することができると共に容易に形成を行わせることができる。
前記ピストンロッド13は、シリンダ3内で軸方向に分割形成された第一ロッド部43と第二ロッド部45とが軸周りに相対回転自在に連結されている。このため、ショックアブソーバー1では、ピストンロッド13に対してシリンダ3の外部で軸周りの回転力が加えられた場合やシリンダ3自体に外部から回転力が加えらえた場合でも、前記回転力がシリンダ3内部に伝達されることを確実に抑制することができる。従って、ショックアブソーバー1では、より確実にベローズ7の捻れを抑制することができる。
本実施例では、ピストン5が圧力室15と非圧力室17とを連通する流路25を備え、ピストン5の移動に応じて該ピストン5に対して近接離反し前記流路25を開閉する弁体33が圧力室15側に配置されている。ピストン5と弁体33との間には、流路25の閉状態で圧力室15と流路25との間に隙間dを形成するスペーサ35が配置されている。そして、弁体33の閉状態では、スペーサ35によって部分的に閉塞された流路25が隙間dを介して前記圧力室15と連通し、これによってオリフィス34が形成されて所定のダンパー効果を得られるようになっている。このため、ピストン5側を加工することなく、オリフィス34を容易に形成することができる。
しかも、スペーサ35の形状である板厚及び径を変更してオリフィス34の流量を容易に調整でき、ダンパー効果を容易に調整することができる。特に、ショックアブソーバー1の組み付け時にオリフィス34の調整及び設定を行うことができるため、ショックアブソーバー1の自由度を向上させることができる。
また、ピストン5側にオリフィス34の加工を行わないため、ピストン5の汎用性を向上させ、コスト低減を図ることができる。また、ピストン側にオリフィス34を加工する場合、オリフィス34が小さいと加工形成が困難となるのに対し、本実施例では、スペーサ35の形状管理を行うだけでよく、オリフィス34が小さいときでも、その形成が極めて容易となる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、構成の要素に付随した各種の変更が可能である。例えば、本実施例では係止片85,87をコイル形状の径方向に沿って突設していたが、軸方向に沿って突設しても良い。また、係止片を省略すると共に、係合溝をコイルばねの一巻き目を収容する可能な溝としてもよい。
ショックアブソーバの断面図である(実施例1)。 図1に示すピストンの拡大断面図である(実施例1)。 図2のIII−III線矢視におけるピストンの正面図である(実施例1)。 図1に示すピストンロッドの連結部分を示す拡大断面図である(実施例1)。 図1のV−V線矢視における断面図である(実施例1)。 図1のVI−VI線矢視における断面図である(実施例1) ショックアブソーバーの断面図である(従来例)。
符号の説明
1 ショックアブソーバー
3 シリンダ
5 ピストン
7 ベローズ
9 コイルばね(弾性部材)
11 流体室
13 ピストンロッド
15 圧力室
17 非圧力室
25 流路
33 弁体
35 スペーサ
43 第一ロッド部
45 第二ロッド部
49 連結凹部
51 連結凸部
85,87 係合片
89,91 係合溝

Claims (4)

  1. 内部に流体室を有したシリンダと、
    該シリンダの流体室内に移動可能に配置されて前記流体室を圧力室側と非圧力室側とに区画するピストンと、
    一側が前記シリンダ側に固定されると共に他側が前記ピストン側に固定されて前記流体室を区画形成すると共に前記ピストンの移動に応じて変形可能なベローズと、
    前記流体室の圧力室内に配置され前記ピストンを前記非圧力室側に付勢する弾性部材とを備えたショックアブソーバーにおいて、
    前記弾性部材の両側を前記シリンダ側と前記ピストン側とにそれぞれ係止し、
    前記ピストンから前記シリンダの外部へ延設されたピストンロッドを備え、
    前記ピストンロッドは、軸方向に分割形成されて前記ピストンが結合された第一ロッド部と前記シリンダの外部へ引き出された第二ロッド部とが軸周りに相対回転自在に連結されてなり、
    前記弾性部材の弾性力によって前記ピストン側の前記シリンダ側に対する軸周りの回転を規制すると共に前記第二ロッド部とベローズとの間の連動回転を遮断する、
    ことを特徴とするショックアブソーバー。
  2. 請求項1記載のショックアブソーバーであって、
    前記弾性部材の両側に突設された係合片と、
    該係合片に対応して前記シリンダ側及び前記ピストン側に設けられ前記係合片を係合させるための係合溝を設けた
    ことを特徴とするショックアブソーバー。
  3. 請求項2記載のショックアブソーバーであって、
    前記弾性部材は、コイルばねであり、
    前記係合片は、前記コイルばねのコイル形状の径方向に沿って折り曲げられたばね端部からなる
    ことを特徴とするショックアブソーバー。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のショックアブソーバーであって、
    前記ピストンは、前記圧力室と前記非圧力室とを連通する流路を備え、
    前記圧力室側に配置され、前記ピストンの移動に応じて該ピストンに対して近接離反し前記流路を開閉する弁体を設け、
    前記ピストンと弁体との間に配置され、前記流路の閉状態で前記圧力室と前記流路との間に隙間を形成するスペーサを設け、
    前記スペーサの形状を変更して流量を調整可能なオリフィスを形成する
    ことを特徴とするショックアブソーバー。
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