JP6338011B2 - 基板埋め込み用ntcサーミスタおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板埋め込み用NTCサーミスタおよびその製造方法に関し、さらに詳しくは部品内蔵型基板に用いる基板埋め込み用NTCサーミスタおよびその製造方法に関する。
近年、電子機器の小型化に対する要求の高まりに伴い、部品内蔵型基板内に埋め込むNTCサーミスタ等の電子部品の小型化および低背化が進んでいる。図5は、チップ型のNTCサーミスタの構造の一例を示す模式図である。NTCサーミスタ100は、セラミック焼結体からなり、対向する一対の端面を有するサーミスタ素体102と、該サーミスタ素体102内に形成された複数の内部電極101a,101b,101c,101dと、該サーミスタ素体102の一対の端面にそれぞれ形成された一対の外部電極105,106を有している。外部電極105は端面電極103aにメッキ膜104a,104bを積層した構造を有している。また、外部電極106は、端面電極103bにメッキ膜104c,104dを積層した構造を有している(例えば、特許文献1)。
そのようなNTCサーミスタは、部品内蔵型基板に配置され、絶縁性樹脂が充填され該基板内に埋め込まれる。一般的に、埋め込まれたNTCサーミスタと配線との電気的接続は、ビアホール電極を介して行われる。例えば、NTCサーミスタの外部電極に向けて絶縁性樹脂にレーザー光を照射し、ビアホールを形成し、該ビアホールに金属導体を充填して、NTCサーミスタの外部電極と配線とを電気的に接続する。
特開2000−106304号公報
しかしながら、従来のNTCサーミスタを用いた場合、レーザー光でビアホールを形成する際、NTCサーミスタのサーミスタ素体が損傷しないように、正確にレーザー光を外部電極の上に照射する必要がある。そのため、レーザー光照射に際し、NTCサーミスタに対して極めて正確な位置精度が要求されるので、電子機器の製造プロセスが複雑化するという問題がある。
そこで、本発明は、レーザー光でビアホールを形成する際に、極めて正確な位置精度を不要とすることを可能とする基板埋め込み用NTCサーミスタおよびその製造方法を提供することを目的とした。
上記課題を解決するため、本発明の基板埋め込み用NTCサーミスタは、
セラミック焼結体からなり、対向する2つの主面と、対向する2つの側面と、対向する2つの端面とを有するサーミスタ素体と、
該サーミスタ素体内に形成された複数の内部電極と、
該サーミスタ素体の外表面に形成され、該複数の内部電極と電気的に接続される2つの外部電極を有し、
前記外部電極が、それぞれ、
該サーミスタ素体の一の端面を覆う第1電極層と、
該サーミスタ素体の前記主面にそれぞれ形成され、一端が該第1電極層と接し、他端が他方の端面の方向に延在する、少なくとも1層からなる、第2電極層と、
該第1電極と該2電極層を覆う少なくとも1層の第3電極層を有する、ことを特徴とする。
また、前記第2電極層に、少なくとも1層のスパッタ膜を用いることができる。これにより、平坦な電極膜を得ることが可能となる。
また、前記第3電極層に、メッキ膜を用いることができる。これにより、レーザー光照射時の外部電極の焼損を抑制することが可能となる。
また、前記第1電極層に、導電性ペーストを塗布および焼成してなる層を用いることができる。これにより、端面を完全に覆うことが可能となる。
また、前記第2電極層が、第1電極層より平坦であることが好ましい。これにより、第3電極層を平坦に形成することができ、後述の部品内蔵型基板への実装において、NTCサーミスタと封止体との間に不必要な隙間が生じるのを防止できる。また、レーザーの反射光の方向性が安定し、ビア穴の形状が安定する、効果も得られる。
また、前記サーミスタ素体は、その中央部の外表面に、前記外部電極で被覆されていない非被覆領域を有し、該非被覆領域は、前記外部電極で被覆された被覆領域よりも低くなる段部を有していてもよい。
また、本発明の基板埋め込み用NTCサーミスタは、例えば、以下の製造方法を用いて製造することができる。すなわち、本発明の基板埋め込み用NTCサーミスタの一の製造方法は、各外部電極を形成する工程が、サーミスタ素体の一の端面を覆う第1電極層を形成する工程と、該サーミスタ素体の各主面に形成され、一端が該第1電極層と接し、他端が他方の端面の方向に延在する、少なくとも1層からなる、第2電極層を形成する工程と、該第1電極と該2電極層を覆う少なくとも1層の第3電極層を形成する工程を含むことを特徴とする。該製造方法によれば、レーザー光でビアホールを形成する際に、極めて正確な位置精度を不要とすることを可能とする基板埋め込み用NTCサーミスタを製造することが可能となる。
また、前記の第3電極層を形成する工程がメッキ法により第3電極層を形成する工程であって、第2電極層を形成後、前記サーミスタ素体の中央部の外表面であって、第2電極層で被覆されていない非被覆領域に対して、酸処理、研磨処理、メッキ処理または研削処理にて素体表面部分の除去を行ってもよい。これにより、第3電極層を形成するためのメッキ処理時において、サーミスタ素体の中央部に島状メッキが発生するのを抑制することが可能となる。
また、前記第2電極層を形成する工程において、前記第1電極層より平坦になるように前記第2電極層を形成することが好ましい。これにより、第3電極層を平坦に形成することができ、後述の部品内蔵型基板への実装において、NTCサーミスタと封止体との間に不必要な隙間が生じるのを防止できる。また、レーザーの反射光の方向性が安定し、ビア穴の形状が安定する、効果も得られる。
本発明によれば、レーザー光でビアホールを形成する際に、極めて正確な位置精度を不要とすることを可能とする基板埋め込み用NTCサーミスタを提供することが可能となる。
本発明の一の実施形態に係る基板埋め込み用NTCサーミスタの構造を示す模式縦断面図である。 図1の部分拡大縦断面図である。 本発明の一の実施形態に係る基板埋め込み用NTCサーミスタの製造方法を示す模式縦断面図である。 本発明の一の実施形態に係る基板埋め込み用NTCサーミスタの、部品内蔵型基板への実装方法を示す模式縦断面図である。 従来の基板埋め込み用NTCサーミスタの構造の一例を示す模式縦断面図である。
以下、図面を参照して本発明について詳細に説明する。
本発明の基板埋め込み用NTCサーミスタは、セラミック焼結体からなり、対向する2つの主面と、対向する2つの側面と、対向する2つの端面とを有するサーミスタ素体と、該サーミスタ素体内に形成された複数の内部電極と、該サーミスタ素体の外表面に形成され、該複数の内部電極と電気的に接続される2つの外部電極を有し、前記外部電極が、それぞれ、該サーミスタ素体の一の端面を覆う第1電極層と、該サーミスタ素体の前記主面にそれぞれ形成され、一端が該第1電極層と接し、他端が他方の端面の方向に延在する、少なくとも1層からなる、第2電極層と、該第1電極と該2電極層を覆う少なくとも1層の第3電極層を有する、ことを特徴とするものである。
(構造)
図1は、一の実施形態に係るNTCサーミスタの構造を示す模式縦断面図である。NTCサーミスタ1は、直方体状のセラミック焼結体からなるサーミスタ素体2を有している。サーミスタ素体2は、対向する2つの主面13,14と、対向する2つの側面(不図示)と、対向する2つの端面11,12を有している。2つの主面の大きさは同じでも異なっていてもよい。また、2つの側面の大きさは同じでも異なっていてもよい。また、2つの端面の大きさは同じでも異なっていてもよい。
サーミスタ素体2内には、複数の内部電極3a,3b,3c,3d,3eがサーミスタ素体層を介して重なり合うように配置されている。サーミスタ素体2の外表面には、複数の内部電極3a,3b,3c,3d,3eと電気的に接続される2つの外部電極8,9を有している。なお、内部電極3a,3b,3c,3d,3eは一例であり、内部電極の数は複数であれば特に限定されない。
サーミスタ素体2を構成するセラミック焼結体は、負の抵抗温度特性を有するセラミックスである。負の抵抗温度特性を有するセラミックスとしては、従来、NTCサーミスタを構成するのに用いられている適宜のセラミックス、例えば、Mn、Ni、Fe、Ti、Co、Al、Zn等の遷移金属の酸化物を含むセラミックスを用いることができる。好ましくは、酸化マンガンを主成分とするセラミックスであり、酸化ニッケル、酸化コバルト、アルミナ、酸化鉄、および酸化チタンを1種以上含むセラミックスである。また、サーミスタ素体2は、対応する2つの端面11,12と、対応する2つの主面13,14と、対向する2つの側面を有するものであれば特にその形状は限定されない。図1では直方体状の例を示したが、立方体形状でもよい。
内部電極3a,3bは、サーミスタ素体2の第1の端面11に引き出されている。また、内部電極3d,3eは、第1の端面11と対向する第2の端面12に引き出されている。内部電極は導電性ペーストの塗布・焼き付けにより形成することができる。内部電極には、Ag、Pd、Pt、およびAu等の貴金属、またはCu、Ni、Al、W、およびTi等の卑金属の単体またはこれらの合金を用いることができる。
サーミスタ素体2の外表面には、2つの外部電極8,9が形成されている。第1外部電極8は、サーミスタ素体2の一方の端面11を覆う第1電極層4aと、サーミスタ素体2の各主面に形成され、一端が第1電極層4aと接し、他端が他方の端面の方向に延在する2つの第2電極層5a,5bと、第1電極層4aと第2電極層5a,5bを覆う第3電極層6を有している。また、第2外部電極9は、サーミスタ素体2の一方の端面12を覆う第1電極層4bと、サーミスタ素体2の各主面に形成され、一端が第1電極層4bと接し、他端が他方の端面の方向に延在する2つの第2電極層5c,5dと、第1電極層4bと一対の第2電極層5c,5dを覆う第3電極層7を有している。
第1電極層4a,4bは、Ag、Pd、Pt、およびAu等の貴金属を含み、例えば、導電性ペーストの塗布・焼き付けにより形成することができる。導電性ペーストにサーミスタ素体の端面を浸漬させることで、端面を覆う電極層を容易に形成することができる。第1電極層4a,4bの厚さは、10μm以上60μm以下、好ましくは10μm以上50μm以下、より好ましくは15μm以上40μm以下である。ここで、第1電極層の厚さとは、サーミスタ素体の端面と主面との連結位置と、第1電極層の外表面との間の長さ(図1中のE1)であり、第1電極層の厚さにほぼ等しい。
なお、NTCサーミスタを125℃で1000時間放置し、放置前の抵抗値に対する放置後の抵抗値の変化を測定する信頼性試験を行ったところ、以下の結果が得られた。
Figure 0006338011
ここで、ΔR(%)は、125℃に放置する前の25℃における抵抗値R25に対する放置後の25℃における抵抗値の変化をΔR25とした場合、
(ΔR25/R25)×100
で定義される値であり、その値が小さいほど、NTCサーミスタの抵抗値変化が少ないことを示す。上記の結果から明らかなように、第1電極層の厚さが10μmより小さくなると、抵抗値変化が大きくなり、信頼性が低下することを確認した。
第2電極層には、金属、好ましくはAu、Ag、CuまたはTiを含む、1層または複数層の金属層を用いることができる。単層の場合または最外層には、より酸化されにくいAuまたはAgが好ましい。第2電極層の厚さは、0.5μm以上10μm以下、好ましくは1μm以上10μm以下、より好ましくは1.5μm以上5μm以下である。また、第2電極層は平坦であることが好ましい。例えば、R値が、1μm未満、好ましくは0.5μm未満である。ここで、R値は、表面の粗さの程度を示す指標であり、図2を参照して説明する。図2は、図1のA部分の部分拡大縦断面図である。NTCサーミスタを断面研磨し、第2電極層5aの厚さを5箇所で測定する。その5箇所の厚さの最大値と最小値を求め、その差をR値とする。R値が小さいほど、表面が平坦であることを示す。なお、図2中、サーミスタ素体の端面から10μm以上内側の厚さを測定している。第2電極層は、スパッタリング法や印刷法を用いて形成することができるが、膜厚制御の容易でより平坦な膜を形成可能なスパッタリング法を用いることが好ましい。
第3電極層は、1層または複数層の金属または合金層であり、金属としては、Ni、CuまたはAu、合金としてはそれら金属の合金を用いることができる。単層の場合または最外層にはCuまたはAuが好ましい。レーザー光照射時の焼損を抑制することができるからである。また、第3電極層の厚さは、5μm以上20μm以下、好ましくは6μm以上15μm以下である。第3電極層は、メッキ法を用いて形成することができる。
また、サーミスタ素体2は、その中央部の外表面に、外部電極で被覆されていない非被覆領域を有している。例えば、一方の主面13は、外部電極8で被覆された被覆領域13aと、外部電極9で被覆された被覆領域13bと、いずれの外部電極にも被覆されていない非被覆領域13cを有している。また、他方の主面14は、外部電極8で被覆された被覆領域13dと、外部電極9で被覆された被覆領域13eと、いずれの外部電極にも被覆されていない非被覆領域13fを有している。ここで、主面の被覆領域と非被覆領域の大きさは、NTCサーミスタ素子の割れ等の破断を抑制する観点から決定することができ、例えば、第1外部電極と第2外部電極が、以下に説明する条件を満たすように、設定することができる。すなわち、サーミスタ1の長さ方向(一方の端面11から他方の端面12に向かう方向)において、サーミスタ1の全長をLとし、第1外部電極8の長さ(被覆領域の長さ)をE2とし、第2外部電極9の長さ(被覆領域の長さ)をE3とした場合、(1/3)×L≦E2+E3≦(0.95×L)、好ましくは、(2/3)×L≦E2+E3≦(0.90×L)である。第1外部電極8の長さE2と、第2外部電極9の長さE3とは、製造上同じであることが好ましいが、異なっていてもよい。
ここで、サーミスタ1の全長Lとは、サーミスタ1の長さ方向の両端間の長さをいう。また、第1外部電極8の長さE2とは、サーミスタ1の長さ方向における第1外部電極8の一端と他端との間の長さをいう。また、第1外部電極9の長さE3とは、サーミスタ1の長さ方向における第1外部電極9の一端と他端との間の長さをいう。例えば、サーミスタ1のサイズが、JIS規格0603サイズ[(0.6±0.03)mm(長さ方向)×(0.3±0.03)mm(幅方向)]の場合、Lは、0.6mmである。このとき、E2とE3は、それぞれ、0.2mm以上である。これにより、E2+E3≧(2/3)×Lを満たす。サーミスタ1の厚みは、0.1mmよりも大きく、0.3mmよりも小さい。また、サーミスタ1の厚みは、0.3mm以上であってもよい。なお、サーミスタ1のサイズは、JIS規格0402〜2012の範囲のサイズであればよい。
また、非被覆領域13c,13fは、2つの外部電極8,9で被覆された被覆領域よりも低くなる段部15,16を有していてもよい。段部15と段部16の段差は、同じでも異なっていてもよい。段差は、1μm以上30μm以下、好ましくは1μm以上15μm以下である。段部15と段部16の段差の合計は、図1において、サーミスタ素体2の厚さT2(被覆領域13aと13dとの間の厚さ)と厚さT1(非被覆領域13cと13fとの間の厚さ)の差で規定され、例えば、各段差はその差の概ね1/2の値でもよい。段部は、例えば、研磨処理、酸処理、メッキ処理、または研削処理により形成することができる。なお、図中では、一段の例を示したが、段部は複数段でもよい。
上記の通り、本発明によれば、第1電極層より薄くかつ平坦で、一端が該第1電極層と接し、他端が他方の端面の方向に延在する第2電極層を主面に設けることで、外部電極の平坦部分が広くなるため、レーザー光照射時に、レーザー光に対して厳しい位置精度が要求されないので、より簡単なプロセスで部品内蔵型基板を作製することが可能となる。
なお、必要に応じて、非被覆領域13c,13fを覆うように、絶縁層を形成してもよい。絶縁層を構成する材料については、特に限定されず、適宜の合成樹脂を用いることができる。
(製造方法)
本発明の、NTCサーミスタ素子は、例えば、以下に説明する製造方法を用いて製造することができ、該製造方法は、内部電極を含むサーミスタ素体を作製する工程と、サーミスタ素体に外部電極を形成する工程を少なくとも含む。
サーミスタ素体を作製する工程では、必要に応じて仮焼した原料粉末に有機バインダを加え混合してスラリー状にし、その後、ドクターブレード法等を用いて成形加工を行い、セラミックグリーンシートを作製する。次いで、内部電極用導電ペーストを用いて、セラミックグリーンシート上にスクリーン印刷を行って電極パターンを形成する。次に、電極パターンが印刷された複数のセラミックグリーンシートを積層した後、電極パターンが印刷されていないセラミックグリーンシートで上下挟持して圧着して、積層体を作製する。次いで、得られた積層体に脱バインダ処理を行った後、焼成して内部電極とサーミスタ素体層とが交互に積層されたサーミスタ素体を作製する。
は、サーミスタ素体に外部電極を形成する工程を示す模式縦断面図である。図中、図1と同様の部分については同じ符号を付して説明を省略する。(a)は、内部電極3a,3b,3c,3d,3fとサーミスタ素体層とが交互に積層されたサーミスタ素体2の模式縦断面図である。(b)は、外部電極の第1電極層を形成する工程である。内部電極とサーミスタ素体層とが交互に積層されたサーミスタ素体2の端面11,12を導電ペーストに浸漬し、焼き付けして第1電極層4a,4bを形成する。(c)は、第2電極層を形成する工程である。スパッタリング法により、サーミスタ素体2の各主面に、一端が第1電極層4aと接し、他端が他方の端面の方向に延在する一対の第2電極層5a,5bと、一端が第1電極層4bと接し、他端が他方の端面の方向に延在する一対の第2電極層5c,5dを形成する。(d)は、第3電極層を形成する工程であり、第3電極層を2層で構成した例を示している。第3電極層の第1層7aと第2層7bを、例えばメッキ法により形成する。これにより、NTCサーミスタ素子を製造することができる。
また、前記の第3電極層を形成する工程がメッキ法により第3電極層を形成する工程である場合、第2電極層を形成後、前記サーミスタ素体の中央部の外表面であって、第2電極層で被覆されていない非被覆領域に対して、酸処理、研磨処理、メッキ処理または研削処理等の素体表面処理を行うことができる。この際、段部15,16が生成する。スパッタリング法を用いて第2電極層を形成する場合、電極材料の一部がサーミスタ素体の非被覆領域に付着する可能性があるが、上記の素体表面処理を行うと、段部15、16を生成する際に電極材料の一部を除去できる。そのため、メッキ法を用いて第3電極層を形成する場合、サーミスタ素体の非被覆領域に島状メッキが発生するのを防止することが可能となる。例えば、JIS規格0603サイズのNTCサーミスタ素子について、スパッタリング法で第2電極層を形成した後、上記の素体表面処理を行った場合と上記の素体表面処理を行わなかった場合で、島状メッキの発生を比較した。サーミスタ素体の非被覆領域をSEM観察したところ、上記の素体表面処理を行った1000個の素子では、直径0.5μm以上の島状メッキの発生は認められなかった。これに対し、上記の素体表面処理を行わなかった場合、1000個の素子すべてについて直径0.5μm以上の島状メッキの発生が認められた。
また、上記の例では、スパッタリング法を用いて第2電極層を用いた例を示したが、スクリーン印刷法を用いて形成してもよい。
(部品内蔵型基板への実装)
図4は、NTCサーミスタ素子の部品内蔵型基板への実装工程の一例を示す模式縦断面図である。まず、(a)に示すように、基板30の上にサーミスタ素子20を載置する。このとき、第1外部電極21と第2外部電極22は接着剤を介して基板30に接着される。
次に、(b)に示すように、基板30の表面に、サーミスタ素子20を封止するように、封止体23を充填する。これにより、サーミスタ素子20は、封止体23内に埋め込まれる。
次に、(c)に示すように、第1外部電極21と第2外部電極22が直下に位置する封止体23の部分にレーザー光を照射して、第1外部電極21が露出する孔部24aと、第2外部電極22が露出する孔部24bを形成する。このとき、第1電極層より薄くかつ平坦で、一端が該第1電極層と接し、他端が他方の端面の方向に延在する第2電極層を主面に設けているので、外部電極の平坦部分が広くなるため、レーザー光照射時に、レーザー光に対して厳しい位置精度が要求されないので、より簡単なプロセスで部品内蔵型基板を作製することが可能となる。
次に、(d)に示すように、封止体23の孔部24a,24bや、封止体23の上面や、基板30の裏面に、配線としてCuなどの金属材料25,32をめっきする。これにより、孔部24a,24bの中は金属材料で充填される。さらに、絶縁層や導電層(不図示)を積層して部品内蔵型基板を作製する。
なお、本明細書ではNTCサーミスタについて説明したが、本発明は、例えば国際公開第2014/017365号に記載されているような、内部電極と外部電極を有するPTCサーミスタにも適用可能である。すなわち、PTCサーミスタに適用した場合、セラミック焼結体からなり、対向する2つの主面と、対向する2つの側面と、対向する2つの端面とを有するサーミスタ素体と、該サーミスタ素体内に形成された複数の内部電極と、該サーミスタ素体の外表面に形成され、該複数の内部電極と電気的に接続される2つの外部電極を有し、前記外部電極が、それぞれ、該サーミスタ素体の一の端面を覆う第1電極層と、該サーミスタ素体の前記主面にそれぞれ形成され、一端が該第1電極層と接し、他端が他方の端面の方向に延在する、少なくとも1層からなる、第2電極層と、該第1電極と該2電極層を覆う少なくとも1層の第3電極層を有する、基板埋め込み用PTCサーミスタを提供することが可能である。その場合、NTCサーミスタの場合と同様に、レーザー光でビアホールを形成する際に、極めて正確な位置精度を不要とすることが可能である。なお、PTCサーミスタの場合、サーミスタ素体には正の抵抗温度特性を有するセラミックスを用いることができる。また、内部電極や、外部電極の第1電極層、第2電極層および第3電極層には、本明細書に記載した材料を用いることができる。
本発明によれば、部品内蔵型基板内に容易に埋め込むことの可能なNTCサーミスタを提供することができる。
1 NTCサーミスタ
2 サーミスタ素体
3a,3b,3c,3d,3e,3f 内部電極
4a,4b 第1電極層
5a,5b 第2電極層
5c,5d 第2電極層
6,7 第3電極層
8 第1外部電極
9 第2外部電極
11 第1端面
12 第2端面
13,14 主面
13a,13b,13d,13e 被覆領域
13c,13f 非被覆領域
15,16 段部
20 NTCサーミスタ
21 第1外部電極
22 第2外部電極
23 封止体
24a,24b 孔部
25,32 金属材料
30 基板

Claims (9)

  1. セラミック焼結体からなり、対向する2つの主面と、対向する2つの側面と、対向する2つの端面とを有するサーミスタ素体と、
    該サーミスタ素体内に形成された複数の内部電極と、
    該サーミスタ素体の外表面に形成され、該複数の内部電極と電気的に接続される2つの外部電極を有し、
    前記外部電極が、それぞれ、
    該サーミスタ素体の一の端面のみを覆う第1電極層と、
    該サーミスタ素体の前記2つの主面にそれぞれ形成され、一端が該第1電極層と接し、他端が他方の端面の方向に延在する、少なくとも1層からなり、前記第1電極層より薄く、表面が平坦である、第2電極層と、
    該第1電極と該2電極層を覆う少なくとも1層の第3電極層を有する、基板埋め込み用NTCサーミスタ。
  2. 前記第2電極層が、少なくとも1層のスパッタリング膜からなる請求項1記載の基板埋め込み用NTCサーミスタ。
  3. 前記第3電極層が、メッキ膜である請求項1または2に記載の基板埋め込み用NTCサーミスタ。
  4. 前記第1電極層が、導電性ペーストを塗布および焼成してなる層である請求項1から3のいずれか1項に記載の基板埋め込み用NTCサーミスタ。
  5. 前記第2電極層が、前記第1電極層より平坦である請求項1から4のいずれか1項に記載の基板埋め込み用NTCサーミスタ。
  6. 前記サーミスタ素体は、その中央部の外表面に、前記外部電極で被覆されていない非被覆領域を有し、該非被覆領域は、前記外部電極で被覆された被覆領域よりも低くなる段部を形成している、請求項1から5のいずれか1項に記載の基板埋め込み用NTCサーミスタ。
  7. 請求項1記載の基板埋め込み用NTCサーミスタの製造方法であって、
    各外部電極を形成する工程が、
    サーミスタ素体の一の端面を覆う第1電極層を形成する工程と、
    該サーミスタ素体の各主面に形成され、一端が該第1電極層と接し、他端が他方の端面の方向に延在する、少なくとも1層からなる、第2電極層を形成する工程と、
    該第1電極と該2電極層を覆う少なくとも1層の第3電極層を形成する工程を含む、該基板埋め込み用NTCサーミスタの製造方法。
  8. 前記の第3電極層を形成する工程がメッキ法により第3電極層を形成する工程であって、第2電極層を形成後、前記サーミスタ素体の中央部の外表面であって、第2電極層で被覆されていない非被覆領域に対して、素体表面を除去する処理を行う、請求項7記載の製造方法。
  9. 前記第2電極層を形成する工程において、前記第1電極層より平坦になるように前記第2電極層を形成する、請求項7または8に記載の製造方法。
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