JP2016082183A - 積層セラミックコンデンサ、これを含む積層セラミックコンデンサ連、および、積層セラミックコンデンサの実装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】クラックの発生およびクラックによる短絡の発生を抑制する積層セラミックコンデンサを提供する。【解決手段】積層セラミックコンデンサの積層体は、積層方向において、最も第1主面側111に位置する誘電体層である第1外層部12b1と、最も第2主面側112に位置する誘電体層である第2外層部12b2と、第1外層部と第2外層部との間に位置し、最も第1主面に近い導電体層および最も第2主面に近い導電体層を含む内層部11mとを含む。第2外層部は、第2主面を含む外側外層部12b22及び外側外層部と内層部との間に位置する内側外層部12b21を含む。少なくとも一部の誘電体層は複数のポアを含み、積層体の中心を通る断面において、外側外層部を構成する誘電体層の単位面積当たりのポアの断面積の合計値をSo、内層部に含まれる誘電体層の単位面積当たりのポアの断面積の合計値をSaとしたときに、So/Sa≦1の関係を満たす。【選択図】図2
Description
本発明は、積層セラミックコンデンサ、これを含む積層セラミックコンデンサ連、および、積層セラミックコンデンサの実装体に関する。
クラックの発生を抑制することを図った積層セラミックコンデンサを開示した先行文献として、特開2012−248581号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された積層セラミックコンデンサにおいては、素体は、誘電体を介して対向する第1の内部電極および第2の内部電極が積層された内部電極積層体(内層部)と、内部電極積層体(内層部)を積層方向の両側から挟む第1の誘電体積層体(外層部)および第2の誘電体積層体(外層部)とを含み、第1の素体主面を含む第1の誘電体積層体(外層部)が、第2の素体主面を含む第2の誘電体積層体(外層部)よりも積層方向に厚く形成されている。すなわち、回路基板に実装される側の外層部が他方の外層部よりも厚く形成されている。
積層セラミックコンデンサが回路基板に実装された状態で回路基板に外力(熱応力、機械応力等)を受けた場合、回路基板に実装される側(回路基板に近い側)の外層部の回路基板と対向している主面に応力が集中的に負荷され、この面において特にクラックが発生しやすい。
特許文献1に開示される積層セラミックコンデンサでは、このように回路基板に実装される側の外層部でクラックが発生した場合において、回路基板に実装される側の外層部を他方の外層部よりも厚く形成することで、クラックが内部電極にまで到達することを抑制しようとしている。
しかしながら、特許文献1に記載されるように回路基板に実装される側の外層部を厚くすると、焼成時の内層部(内部電極)の収縮による圧縮応力を受けにくくなり、回路基板に実装される側の外層部自体は、回路基板に加えられた外力である引張応力によってクラックが生じやすくなるという問題があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、クラックの発生およびクラックによる短絡の発生を従来よりもさらに抑制することのできる積層セラミックコンデンサを提供することを目的とする。
本発明の第1の局面に基づく積層セラミックコンデンサは、
積層された複数の誘電体層および複数の導電体層を含み、積層方向において互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有する積層体と、
積層体の表面の一部に設けられ、複数の導電体層のうちの少なくとも一部の導電体層と電気的に接続された1対の外部電極とを備え、
積層体は、積層方向において、
最も第1主面側に位置する誘電体層である第1外層部と、
最も第2主面側に位置する誘電体層である第2外層部と、
第1外層部と第2外層部との間に位置し、最も第1主面に近い導電体層および最も第2主面に近い導電体層を含む内層部とを含み、
第2外層部は、第2主面を含む外側外層部、および、該外側外層部と内層部との間に位置する内側外層部を含み、
誘電体層は複数のポアを含み、
積層体の中心を通る積層体の幅方向および厚み方向の断面であるWT断面において、外側外層部を構成する誘電体層の単位面積当たりのポアの断面積の合計値をSo、内層部に含まれる誘電体層の単位面積当たりのポアの断面積の合計値をSaとしたときに、So/Sa≦1の関係を満たす。
積層された複数の誘電体層および複数の導電体層を含み、積層方向において互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有する積層体と、
積層体の表面の一部に設けられ、複数の導電体層のうちの少なくとも一部の導電体層と電気的に接続された1対の外部電極とを備え、
積層体は、積層方向において、
最も第1主面側に位置する誘電体層である第1外層部と、
最も第2主面側に位置する誘電体層である第2外層部と、
第1外層部と第2外層部との間に位置し、最も第1主面に近い導電体層および最も第2主面に近い導電体層を含む内層部とを含み、
第2外層部は、第2主面を含む外側外層部、および、該外側外層部と内層部との間に位置する内側外層部を含み、
誘電体層は複数のポアを含み、
積層体の中心を通る積層体の幅方向および厚み方向の断面であるWT断面において、外側外層部を構成する誘電体層の単位面積当たりのポアの断面積の合計値をSo、内層部に含まれる誘電体層の単位面積当たりのポアの断面積の合計値をSaとしたときに、So/Sa≦1の関係を満たす。
上記第1の局面に基づく積層セラミックコンデンサにおいて、WT断面における外側外層部のポアの円相当径D99が1.5μm未満であることが好ましい。
本発明の第2の局面に基づく積層セラミックコンデンサは、
積層された複数の誘電体層および複数の導電体層を含み、積層方向において互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有する積層体と、
積層体の表面の一部に設けられ、複数の導電体層のうちの少なくとも一部の導電体層と電気的に接続された1対の外部電極とを備え、
積層体は、積層方向において、
最も第1主面側に位置する誘電体層である第1外層部と、
最も第2主面側に位置する誘電体層である第2外層部と、
第1外層部と第2外層部との間に位置し、最も第1主面に近い導電体層および最も第2主面に近い導電体層を含む内層部とを含み、
第2外層部は、第2主面を含む外側外層部、および、該外側外層部と内層部との間に位置する内側外層部を含み、
第2主面は、内層部に含まれる誘電体層を構成する誘電体磁器と、該誘電体磁器よりも融点が低い低融点材料とで構成されている。
積層された複数の誘電体層および複数の導電体層を含み、積層方向において互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有する積層体と、
積層体の表面の一部に設けられ、複数の導電体層のうちの少なくとも一部の導電体層と電気的に接続された1対の外部電極とを備え、
積層体は、積層方向において、
最も第1主面側に位置する誘電体層である第1外層部と、
最も第2主面側に位置する誘電体層である第2外層部と、
第1外層部と第2外層部との間に位置し、最も第1主面に近い導電体層および最も第2主面に近い導電体層を含む内層部とを含み、
第2外層部は、第2主面を含む外側外層部、および、該外側外層部と内層部との間に位置する内側外層部を含み、
第2主面は、内層部に含まれる誘電体層を構成する誘電体磁器と、該誘電体磁器よりも融点が低い低融点材料とで構成されている。
本発明の第2の局面に基づく積層セラミックコンデンサにいおいて、
第2主面において、誘電体磁器が占める面積をSe、低融点材料が占める面積をSlとしたときに、Sl/(Se+Sl)>0.01の関係を満たすことが好ましい。
第2主面において、誘電体磁器が占める面積をSe、低融点材料が占める面積をSlとしたときに、Sl/(Se+Sl)>0.01の関係を満たすことが好ましい。
本発明の第3の局面に基づく積層セラミックコンデンサは、
積層された複数の誘電体層および複数の導電体層を含み、積層方向において互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有する積層体と、
積層体の表面の一部に設けられ、複数の導電体層のうちの少なくとも一部の導電体層と電気的に接続された1対の外部電極とを備え、
積層体は、積層方向において、
最も第1主面側に位置する誘電体層である第1外層部と、
最も第2主面側に位置する誘電体層である第2外層部と、
第1外層部と第2外層部との間に位置し、最も第1主面に近い導電体層および最も第2主面に近い導電体層を含む内層部とを含み、
第2外層部は、第2主面を含む外側外層部、および、該外側外層部と内層部との間に位置する内側外層部を含み、
外側外層部を構成する誘電体層の平均粒径をPo、内層部に含まれる誘電体層の平均粒径をPeとしたときに、Po/Pe>1の関係を満たし、
第2外層部の厚みをh2、外側外層部の厚みをh22としたときに、2h2/3>h22の関係を満たす。
積層された複数の誘電体層および複数の導電体層を含み、積層方向において互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有する積層体と、
積層体の表面の一部に設けられ、複数の導電体層のうちの少なくとも一部の導電体層と電気的に接続された1対の外部電極とを備え、
積層体は、積層方向において、
最も第1主面側に位置する誘電体層である第1外層部と、
最も第2主面側に位置する誘電体層である第2外層部と、
第1外層部と第2外層部との間に位置し、最も第1主面に近い導電体層および最も第2主面に近い導電体層を含む内層部とを含み、
第2外層部は、第2主面を含む外側外層部、および、該外側外層部と内層部との間に位置する内側外層部を含み、
外側外層部を構成する誘電体層の平均粒径をPo、内層部に含まれる誘電体層の平均粒径をPeとしたときに、Po/Pe>1の関係を満たし、
第2外層部の厚みをh2、外側外層部の厚みをh22としたときに、2h2/3>h22の関係を満たす。
本発明の第3の局面に基づく積層セラミックコンデンサにおいて、
Po/Pe>1.30の関係を満たすことが好ましい。
Po/Pe>1.30の関係を満たすことが好ましい。
上記第1の局面〜第3の局面のいずれかに基づく積層セラミックコンデンサにおいて、
第2外層部は、第1外層部より厚いことが好ましい。
第2外層部は、第1外層部より厚いことが好ましい。
上記第1の局面〜第3の局面のいずれかに基づく積層セラミックコンデンサにおいて、
第2外層部に隣接する導電体層の長さ方向の端部の湾曲量が、第1外層部に隣接する導電体層の長さ方向の端部の湾曲量よりも大きいことが好ましい。
第2外層部に隣接する導電体層の長さ方向の端部の湾曲量が、第1外層部に隣接する導電体層の長さ方向の端部の湾曲量よりも大きいことが好ましい。
上記第1の局面〜第3の局面のいずれかに基づく積層セラミックコンデンサにおいて、
外側外層部と内側外層部とが隣接しており、
複数の誘電体層の各々は、主成分としてチタン酸バリウム、および副成分としてSi、MgおよびAlの少なくともいずれかを含み、
外側外層部における内側外層部との境界部は、外側外層部の中央部に比較して副成分の合計の含有率が高いことが好ましい。
外側外層部と内側外層部とが隣接しており、
複数の誘電体層の各々は、主成分としてチタン酸バリウム、および副成分としてSi、MgおよびAlの少なくともいずれかを含み、
外側外層部における内側外層部との境界部は、外側外層部の中央部に比較して副成分の合計の含有率が高いことが好ましい。
また、本発明は、
上記第1の局面〜第3の局面のいずれかに基づく複数の積層セラミックコンデンサと、
複数の積層セラミックコンデンサをそれぞれ収納する複数の凹部が間隔を置いて設けられた長尺状のキャリアテープ、および、該キャリアテープに貼り付けられて複数の凹部を塞ぐカバーテープを含む包装体とを備え、
複数の積層セラミックコンデンサは、第2主面が複数の凹部の底側に位置した状態で複数の凹部内にそれぞれ収納されている、積層セラミックコンデンサ連にも関する。
上記第1の局面〜第3の局面のいずれかに基づく複数の積層セラミックコンデンサと、
複数の積層セラミックコンデンサをそれぞれ収納する複数の凹部が間隔を置いて設けられた長尺状のキャリアテープ、および、該キャリアテープに貼り付けられて複数の凹部を塞ぐカバーテープを含む包装体とを備え、
複数の積層セラミックコンデンサは、第2主面が複数の凹部の底側に位置した状態で複数の凹部内にそれぞれ収納されている、積層セラミックコンデンサ連にも関する。
また、本発明は、
上記第1の局面〜第3の局面のいずれかに基づく積層セラミックコンデンサと、
積層セラミックコンデンサが実装される被実装体とを備え、
積層セラミックコンデンサは、第2主面が被実装体側に位置した状態で被実装体に実装されている、積層セラミックコンデンサの実装体にも関する。
上記第1の局面〜第3の局面のいずれかに基づく積層セラミックコンデンサと、
積層セラミックコンデンサが実装される被実装体とを備え、
積層セラミックコンデンサは、第2主面が被実装体側に位置した状態で被実装体に実装されている、積層セラミックコンデンサの実装体にも関する。
本発明によれば、積層セラミックコンデンサにおいて、クラックの発生およびクラックによる短絡の発生を従来よりもさらに抑制することができる。
以下、本発明の各実施形態に係る、積層セラミックコンデンサ、これを含む積層セラミックコンデンサ連、および、積層セラミックコンデンサの実装体について図を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサの外観を示す斜視図である。図2は、図1の積層セラミックコンデンサをII−II線矢印方向から見た断面図である。図3は、図1の積層セラミックコンデンサをIII−III線矢印方向から見た断面図である。図4は、図2の積層セラミックコンデンサをIV−IV線矢印方向から見た断面図である。図5は、図2の積層セラミックコンデンサをV−V線矢印方向から見た断面図である。図1〜5においては、後述する積層体の長さ方向をL、積層体の幅方向をW、積層体の厚み方向をTで示している。
図1は、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサの外観を示す斜視図である。図2は、図1の積層セラミックコンデンサをII−II線矢印方向から見た断面図である。図3は、図1の積層セラミックコンデンサをIII−III線矢印方向から見た断面図である。図4は、図2の積層セラミックコンデンサをIV−IV線矢印方向から見た断面図である。図5は、図2の積層セラミックコンデンサをV−V線矢印方向から見た断面図である。図1〜5においては、後述する積層体の長さ方向をL、積層体の幅方向をW、積層体の厚み方向をTで示している。
図1〜図5に示されるように、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ10は、積層体11と1対の外部電極14とを備える。積層体11は、積層された複数の誘電体層12および複数の導電体層13を含み、積層方向において互いに反対側に位置する第1主面111および第2主面112を有する。1対の外部電極14は、積層体11の表面の一部に設けられ、全ての導電体層13と電気的に接続されている。
誘電体層12と導電体層13との積層方向は、積層体11の長さ方向Lおよび積層体11の幅方向Wに対して直交している。すなわち、誘電体層12と導電体層13との積層方向は、積層体11の厚み方向Tと平行である。
積層体11は、第1主面111と第2主面112とを結び互いに積層体11の反対側に位置する第1端面113および第2端面114、第1主面111と第2主面112とを結ぶとともに第1端面113と第2端面114とを結んで互いに積層体11の反対側に位置する第1側面115および第2側面116をさらに有している。第1側面115と第2側面116との最短距離は、第1端面113と第2端面114との最短距離未満である。すなわち、積層体11の幅方向Wの寸法W0は、積層体11の長さ方向Lの寸法より小さい。積層体11は、直方体状の外形を有するが、角部および稜線部の少なくとも一方に丸みを有していてもよい。
積層体11は、積層体11の積層方向において、複数の導電体層13のうち最も第1主面111側に位置する導電体層13から、複数の導電体層13のうち最も第2主面112側に位置する導電体層13までを含む内層部11mと、内層部11mを互いの間に挟む第1外層部12b1および第2外層部12b2とを含む。
複数の誘電体層12は、後述するように互いに含有成分が異なるセラミックグリーンシートから形成された、複数の第1誘電体層12xおよび第2誘電体層12yを含んでいる。
第1外層部12b1は、複数の誘電体層12のうち最も第1主面111側に位置する第1誘電体層12xを含む。第2外層部12b2は、複数の誘電体層12のうち最も第2主面112側に位置する第2誘電体層12yからなる外側外層部12b22および外側外層部12b22の第1主面111側に隣接して位置する第1誘電体層12xからなる内側外層部12b21を含む。ただし、第1外層部12b1の構成は上記に限られず、第1外層部12b1が、複数の誘電体層12のうち最も第1主面111側に位置する第2誘電体層12yからなる外側外層部および外側外層部の第2主面112側に隣接して位置する第1誘電体層12xからなる内側外層部を含んでいてもよい。
内層部11mにおいては、第1誘電体層12xと導電体層13とが交互に積層された状態で、複数の誘電体層12のうちの一部の第1誘電体層12xと全ての導電体層13とが積層されている。すなわち、内層部11mは、全ての導電体層13を含んでいる。全ての導電体層13の各々は、平面視にて略矩形状である。
本実施形態においては、全ての導電体層13は、1対の外部電極14と電気的に接続されているが、これに限られず、複数の導電体層13のうちの少なくとも一部の導電体層13が、1対の外部電極14と電気的に接続されていればよい。すなわち、複数の導電体層13の中に、1対の外部電極14に電気的に接続されない導電体層13が含まれていてもよい。
1対の外部電極14は、積層体11の長さ方向Lの両側に設けられている。具体的には、1対の外部電極14のうちの一方は、積層体11の長さ方向Lの第1端面113側に設けられ、1対の外部電極14のうちの他方は、積層体11の長さ方向Lの第2端面114側に設けられている。本実施形態においては、1対の外部電極14のうちの一方は、第1端面113から、第1主面111、第2主面112、第1側面115および第2側面116の各々に亘って設けられている。1対の外部電極14のうちの他方は、第2端面114から、第1主面111、第2主面112、第1側面115および第2側面116の各々に亘って設けられている。ただし、1対の外部電極14の配置は上記に限られず、複数の導電体層13の各々と電気的に接続可能、かつ、積層セラミックコンデンサ10が実装可能となるように、積層体11の表面の一部に設けられていればよい。
1対の外部電極14のうちの一方は、複数の導電体層13のうちの一部の導電体層13と、第1端面113にて接続されている。1対の外部電極14のうちの他方は、複数の導電体層13のうちの残部の導電体層13と、第2端面114にて接続されている。一部の導電体層13と残部の導電体層13とは、内層部11mにおいて第1誘電体層12xを間に挟んで互いに対向するように、1層ずつ交互に積層されている。
以下、積層セラミックコンデンサ10の各々の構成について詳細に説明する。
本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ10において、複数の誘電体層のうちの少なくとも一部は、複数のポアを含み、積層体11の中心を通る積層体11のWT断面(幅方向および厚み方向の断面)において、外側外層部12b22を構成する誘電体層の開口率(単位面積当たりのポアの断面積の合計値)をSo、内層部11mに含まれる誘電体層の開口率の合計値をSaとしたときに、So/Sa≦1の関係を満たす。
本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ10において、複数の誘電体層のうちの少なくとも一部は、複数のポアを含み、積層体11の中心を通る積層体11のWT断面(幅方向および厚み方向の断面)において、外側外層部12b22を構成する誘電体層の開口率(単位面積当たりのポアの断面積の合計値)をSo、内層部11mに含まれる誘電体層の開口率の合計値をSaとしたときに、So/Sa≦1の関係を満たす。
なお、本実施形態においては、外側外層部12b22を構成する誘電体層と内層部11mに含まれる誘電体層との両者が複数のポアを含んでいてもよく、また、外側外層部12b22を構成する誘電体層がポアを含んでおらず(すなわち、So=0)、内層部11mに含まれる誘電体層のみが複数のポアを含んでいてもよい。
これにより、外側外層部12b22のヤング率が向上し、外側外層部12b22の機械的強度が向上する。したがって、積層セラミックコンデンサ10におけるクラックの発生およびクラックによる短絡の発生を従来よりもさらに抑制することができる。
なお、積層セラミックコンデンサ10が回路基板(被実装体1)に実装された状態で回路基板に外力を受けた場合、回路基板に近い側の外層部の回路基板と対向している面に応力が集中的に負荷され、この面において特にクラックが発生しやすい。したがって、積層セラミックコンデンサ10の第2外層部側(外側外層部側)を回路基板に実装した場合において、本実施形態におけるクラックの発生およびクラックによる短絡の発生を抑制する効果は特に有効である。
本実施形態において、上記WT断面における外側外層部12b22のポアの円相当径D99が1.5μm未満であることが好ましい。この場合、外側外層部のヤング率がさらに向上し、外側外層部の機械的強度がさらに向上する。
ここで、ポアの「断面積」および「円相当径D99」は、次のように算出される。積層体11の上記WT面を研磨により露出させ後、SEMにて断面性状を確認し、幅方向中心近傍の所定領域内における各ポアの「断面積」を求める。誘電体層の単位面積当たりの上記ポアの断面積は、当該所定領域内の各ポアの断面積の合計値を当該所定領域内の誘電体層の断面積(所定領域内の導電体層を除いた領域の面積)で割った値である。続いて、ポアの断面積の累積分布からD99となる断面積D99(断面積がその値以下であるポアの数が全ポア数の99%となる特定の断面積)を算出し、その断面積D99に相当する円の直径を計算し、「円相当径D99」とする。画像解析手順としては、一般的な画像描写ソフトでポア部分を明確化し、一般的な画像処理ソフトで二値化を行う。この画像からポア部分の断面積を算出し、断面積の円相当径を算出する。
また、第2外層部12b2は、第1外層部12b1より厚いことが好ましい。すなわち、第2外層部12b2の厚さの寸法h2は、第1外層部12b1の厚さの寸法h1より大きいことが好ましい(図3参照)。この場合、積層セラミックコンデンサ10の第2外層部12b2側を回路基板に実装することで、もし回路基板に実装される側の外層部でクラックが発生した場合でも、クラックが内部電極にまで到達することを抑制できる。
なお、内側外層部12b21の厚さの寸法h21は、20μm以上であることが好ましい。これにより、外側外層部12b22が含有するSiが内層部11m内に拡散することを抑制できる。内層部11mのSi含有率が高くなりすぎると、内層部11mに含まれる第1誘電体層12xにて焼成時にセラミック粒子の粒成長が進みすぎ、第1誘電体層12xの耐電圧性が低下する。その結果、内層部11mにて短絡が発生しやすくなる。よって、内側外層部12b21の厚さの寸法h21が20μm以上であることにより、内層部11mに含まれる第1誘電体層12xの耐電圧性を維持して短絡の発生を抑制することができる。
また、内側外層部12b21の厚さの寸法h21は、90μm以下であることが好ましい。内側外層部12b21の厚さの寸法h21が厚すぎると、焼成時の内側外層部12b21と内層部11mとの収縮差が大きくなりすぎて、クラックが生じ易くなる恐れがある。ここで、外側外層部12b22の材料組成を調整することで、外側外層部12b22の収縮量を大きくし、当該クラックを抑制することは可能であるが、外部応力に起因するクラックを抑制するために外側外層部12b22の材料組成の設計自由度を高くすることが望ましい。このような観点から、内側外層部12b21と内層部11mとの間のクラックを抑制するたに、内側外層部12b21の厚さの寸法h21を90μm以下にすることが望ましい。
複数の誘電体層12の各々は、ABO3(AはBaを含み、BはTiを含み、Oは酸素を示す)で表されるペロブスカイト型化合物を主成分とする。すなわち、複数の第1誘電体層12xおよび第2誘電体層12yの各々は、ともに主成分として上記ペロブスカイト型化合物を含む。これにより、内側外層部12b21と外側外層部12b22との界面における化学結合を密にして、内側外層部12b21と外側外層部12b22との密着性を向上することができる。その結果、内側外層部12b21と外側外層部12b22との境界にてクラック(層間剥離)が発生することを抑制することができる。
ペロブスカイト型化合物としては、例えば、チタン酸バリウムであるBaTiO3を好適に用いることができる。
また、複数の誘電体層12の各々は、副成分としてSi、MgおよびAlの少なくともいずれかを含む。例えば、上記主成分に、ガラスまたはSiO2などのSi化合物が添加されることにより、Siが副成分として含まれる。
なお、その他にも、複数の誘電体層12の各々は、Mn化合物、Mg化合物、Co化合物,Ni化合物または希土類化合物などを含んでいてもよい。
また、外側外層部12b22における内側外層部12b21との境界部12zにおける副成分(Si、MgおよびAlの少なくともいずれか)の合計の含有率を、外側外層部12b22の厚み方向の中央部12mより高くすることが好ましい。この場合、外側外層部12b22と内側外層部12b21との密着力を向上することができ、外側外層部12b22の剥離を抑制することができる。
ここで、外側外層部12b22の境界部12zにおける副成分の含有率を、外側外層部12b22の厚み方向の中央部12mより高くする方法の一例について説明する。積層セラミックコンデンサ10の焼成時に、セラミック粒子の粒界から副成分が偏析する温度および気体雰囲気にすることで、セラミック粒子の粒成長が進み、粗大化したセラミック粒子の粒界から副成分が偏析する。偏析した副成分は、セラミック粒子の粒界に沿って移動して外側外層部12b22の境界部12zおよび表層部12sの各々に集まる。その結果、外側外層部12b22の境界部12zおよび表層部12sの各々において、外側外層部12b22の中央部12mより副成分の含有率が高くなる。
外側外層部12b22と内側外層部12b21との密着力を向上することができる理由は、上記のようにセラミック粒子の粒界に沿って移動した副成分が、外側外層部12b22と内側外層部12b21との界面に多数存在する微小な隙間を埋めて、外側外層部12b22と内側外層部12b21とを強固に結合させるためと考えられる。
また、外側外層部12b22の色彩は、第1外層部12b1の色彩と異なることが好ましい。この場合、積層セラミックコンデンサ10の第1主面111と第2主面112とを視覚的に容易に判別することが可能となる。
よって、撮像カメラなどによって積層セラミックコンデンサ10を観察することにより、積層セラミックコンデンサ10における第1主面111と第2主面112との互いの向きを識別することができるため、積層セラミックコンデンサ10の実装時に、第2主面112が実装面となるように、積層セラミックコンデンサ10の向きを自動的に揃えることが可能となる。
外側外層部12b22の色彩を第1外層部12b1の色彩と異ならせる方法としては、例えば、複数の誘電体層12の各々において、主成分にMn化合物が添加されている。第1外層部12b1を構成する誘電体層に外側外層部12b22より多くのMnを含有させる方法が挙げられる。この場合、Mnの含有率の少ない誘電体層の方が、色彩が明るくなるため、外側外層部12b22の色彩が、第1外層部12b1の色彩に比べて明るくなる。
なお、外側外層部12b22の境界部12zにおける副成分の含有率、第1外層部12b1を構成する誘電体層におけるMnの含有率等は、電界放出型波長分散X線分光器:FE−WDX(field emission wavelength-dispersive X-ray spectrometer)を用いて作成した元素マッピングにより確認することができる。
複数の導電体層13の各々を構成する材料としては、Ni、Cu、Ag、Pd、Auなどの金属、または、これらの金属の少なくとも1種を含む合金、たとえばAgとPdとの合金などを用いることができる。複数の導電体層13の各々の厚さは、焼成後において0.3μm以上2.0μm以下であることが好ましい。
1対の外部電極14の各々は、積層体11の両端部を覆うように設けられた下地層と、この下地層を覆うように設けられためっき層とを含む。下地層を構成する材料としては、Ni、Cu、Ag、Pd、Auなどの金属、または、これらの金属の少なくとも1種を含む合金、たとえばAgとPdとの合金などを用いることができる。下地層の厚さは、10.0μm以上50.0μm以下であることが好ましい。
下地層の形成方法としては、焼成後の積層体11の両端部に塗布した導電性ペーストを焼き付け、または、焼成前の積層体11の両端部に塗布した導電性ペーストを導電体層13と同時に焼成してもよい。それ以外にも、下地層の形成方法としては、積層体11の両端部にめっきする、または、積層体11の両端部に塗布した熱硬化性樹脂を含む導電性樹脂を硬化させてもよい。
下地層を導電性樹脂から形成した場合には、積層セラミックコンデンサ10を実装した被実装体が外力を受けて撓んだ際に生ずる外部応力による積層体11への負荷を低減し、積層体11にクラックが発生することを抑制することができる。したがって、第2外層部12b2を厚くしたうえで、導電性樹脂を含む1対の外部電極14を形成することにより、積層体11にクラックが発生することをより一層抑制することができる。
めっき層を構成する材料としては、Sn、Ni、Cu、Ag、Pd、Auなどの金属、または、これらの金属の少なくとも1種を含む合金、たとえばAgとPdとの合金などを用いることができる。
めっき層は、複数の層から構成されていてもよい。この場合、めっき層としては、Niめっき層の上にSnめっき層が形成された2層構造であることが好ましい。Niめっき層は、半田バリア層として機能する。Snめっき層は、半田との濡れ性が良好である。1層当たりのめっき層の厚さは、1.0μm以上10.0μm以下であることが好ましい。
以下、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ10の製造方法について説明する。
図6は、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサの製造方法を示すフローチャートである。なお、以下に示す積層セラミックコンデンサの製造方法は、製造過程の途中段階まで一括して加工処理を行なうことでマザー積層体を作製し、その後にマザー積層体を分断して個片化し、個片化後の軟質積層体にさらに加工処理を施すことによって複数の積層セラミックコンデンサ10を同時に大量に生産する方法である。
図6は、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサの製造方法を示すフローチャートである。なお、以下に示す積層セラミックコンデンサの製造方法は、製造過程の途中段階まで一括して加工処理を行なうことでマザー積層体を作製し、その後にマザー積層体を分断して個片化し、個片化後の軟質積層体にさらに加工処理を施すことによって複数の積層セラミックコンデンサ10を同時に大量に生産する方法である。
図6に示されるように、積層セラミックコンデンサ10を製造する際には、まず、第1のセラミックスラリーの調製が行なわれる(工程S11)。具体的には、セラミックス粉末、バインダおよび溶剤などが所定の配合比率で混合され、これにより第1のセラミックスラリーが形成される。
次に、第1のセラミックグリーンシートが形成される(工程S12)。具体的には、第1のセラミックスラリーがキャリアフィルム上においてダイコータ、グラビアコータ、または、マイクログラビアコータなどを用いてシート状に成形されることにより、第1のセラミックグリーンシートが作製される。
次に、マザーシートが形成される(工程S13)。具体的には、第1のセラミックグリーンシートに導電性ペーストが所定のパターンを有するようにスクリーン印刷法またはグラビア印刷法などを用いて印刷されることにより、第1のセラミックグリーンシート上に所定の導電パターンが設けられたマザーシートが形成される。
ここで、作製されるマザーシートについて説明する。図7は、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサの外側外層部が設けられる前の一部積層体を構成する単位シート群の積層構造を示す分解斜視図である。
図7に示されるように、一部積層体11pは、構成の異なる複数の単位シート120a,130a,130bからなる単位シート群を材料として作製され、より詳細には、これら構成の異なる複数の単位シート120a,130a,130bが所定の順番で積層されて圧着および焼成されることによって作製される。
単位シート120aは、その表面に導電パターンが形成されていないセラミック基材12xrのみからなるものである。単位シート120aは、焼成後において第1外層部12b1または内側外層部12b21の第1誘電体層12xを構成する部分になる。
単位シート130a,130bは、セラミック基材12xrの表面に所定の形状の導電パターン13rが形成されたものである。単位シート130a,130bのうちの導電パターン13rは、焼成後において内層部11mの導電体層13を構成する部分になる。また、単位シート130a,130bのうちのセラミック基材12xrは、焼成後において内層部11mの第1誘電体層12xを構成する部分になる。
マザーシートは、図7において示した単位シート130a,130bの各々について、その各々の単位シートを単位ユニットとして同形状の単位シートが平面的にマトリックス状に並ぶように複数配置されたレイアウトを有するものである。
なお、単位シート130aと単位シート130bとは同形状であるため、これらを含むマザーシートとしては、同一の導電パターンを有するものが使用でき、後述するマザーシートの積層工程において同一の導電パターンを有するマザーシートを半ピッチずつずらして積層することにより、図7において示した単位シート130a,130bの積層構造を得ることができる。
なお、マザーシートとしては、導電パターン13rを有するマザーシートの他に、上記工程S13を経ることなく作製された第1のセラミックグリーンシートも準備される。
次に、マザーシートが積層される(工程S14)。具体的には、複数のマザーシートが所定のルールに従って積層されることにより、積層後のマザーシート群の内部において、上記の単位ユニットが、それぞれ積層方向において図7において示した積層構造を有するように配置される。
次に、マザーシート群が圧着される(工程S15)。図8は、マザーシート群が圧着されている状態を示す断面図である。図8においては、1つの一部積層体11pに相当する部分のみ図示している。図8に示されるように、本実施形態においては、第1外層部12b1を構成する複数のマザーシート、内層部11mを構成する複数のマザーシート、および、内側外層部12b21を構成する複数のマザーシートが、この順で積層されて、マザーシート群が構成されている。
ベース90上に載置されたマザーシート群は、内側外層部12b21を構成するマザーシート側から平板金型91が、矢印92で示されるようにマザーシート群の積層方向に沿って押し付けられることにより、加圧されて圧着される。
次に、第2のセラミックスラリーの調製が行なわれる(工程S21)。具体的には、セラミックス粉末、バインダおよび溶剤などが所定の配合比率で混合され、これにより第2のセラミックスラリーが形成される。第2のセラミックスラリーは、第1のセラミックスラリーに比較して副成分(Si、MgおよびAlの少なくともいずれか)が多く添加されている。
次に、第2のセラミックグリーンシートが形成される(工程S22)。具体的には、第2のセラミックスラリーがキャリアフィルム上においてダイコータ、グラビアコータ、または、マイクログラビアコータなどを用いてシート状に成形されることにより、第2のセラミックグリーンシートが作製される。
次に、工程S15において圧着されたマザーシート群に複数の第2のセラミックグリーンシートが積層される(工程S23)。具体的には、内側外層部12b21を構成するマザーシートの上に、外側外層部12b22の第2誘電体層12yを構成するセラミック基材12yrのみからなる複数の第2のセラミックグリーンシートが積層される。なお、セラミック基材12yrのみからなる複数の第2のセラミックグリーンシートを積層する代わりに、第2のセラミックスラリーを含むペーストを、内側外層部12b21を構成するマザーシートの上に塗布してもよい。
次に、工程S15において圧着されたマザーシート群と複数の第2のセラミックグリーンシートとが圧着される(工程S24)。図9は、工程S15において圧着されたマザーシート群と複数の第2のセラミックグリーンシートとが圧着されている状態を示す断面図である。図9においては、1つの軟質積層体11qに相当する部分のみ図示している。図9に示されるように、工程S15において圧着されたマザーシート群と複数の第2のセラミックグリーンシートとは、外側外層部12b22を構成するマザーシート側から平板金型91が、矢印92で示されるようにマザーシート群の積層方向に沿って押し付けられることにより、加圧されて圧着される。これにより、マザー積層体が作製される。
次に、マザー積層体が分断される(工程S25)。具体的には、押し切りまたはダイシングによってマザー積層体が行列状に分断され、これにより軟質積層体11qの切り出しが行なわれる。
次に、軟質積層体11qの焼成が行なわれる(工程S26)。具体的には、切り出された軟質積層体11qが所定の温度に加熱され、これによりセラミック誘電体材料および導電体材料が焼成される。焼成温度は、セラミック誘電体材料および導電体材料の種類に応じて適宜設定され、たとえば、900℃以上1300℃以下の範囲内で設定される。
次に、軟質積層体11qのバレル研磨が行なわれる(工程S27)。具体的には、焼成後の軟質積層体11qが、バレルと呼ばれる小箱内にセラミック材料よりも硬度の高いメディアボールとともに封入され、当該バレルを回転させることにより、軟質積層体11qの研磨が行なわれる。これにより、軟質積層体11qの外表面(特に角部および稜線部)に曲面状の丸みがもたされることになり、積層体11が形成される。
次に、外部電極が形成される(工程S28)。具体的には、積層体11の第1端面113を含む部分の端部および第2端面114を含む部分の端部に導電性ペーストが塗布されることで金属膜が形成され、金属膜が焼成された後に当該金属膜にNiめっき、Snめっきが順に施されることにより、積層体11の外表面上に1対の外部電極14が形成される。
上記の一連の工程を経ることにより、図1〜5に示した構造を有する積層セラミックコンデンサ10が製造される。
次に、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ10を被実装体に実装した積層セラミックコンデンサの実装体について図を参照して説明する。
図10は、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサの実装体の構成を示す断面図である。図10に示されるように、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサの実装体10xは、積層セラミックコンデンサ10と、積層セラミックコンデンサ10が実装される回路基板などの被実装体1とを備える。積層セラミックコンデンサ10は、第2主面112が被実装体1側に位置した状態で被実装体1に実装されている。
具体的には、被実装体1は、互いに間隔を置いて位置する1対のランド20を表面に有する。積層セラミックコンデンサ10の1対の外部電極14と1対のランド20とは、接合剤である半田30によってそれぞれ電気的に接続されている。なお、接合剤は半田に限られず、1対の外部電極14と1対のランド20とを機械的および電気的に接合できる材料であればよい。
次に、本実施形態に係る複数の積層セラミックコンデンサ10を含む積層セラミックコンデンサ連について図を参照して説明する。
図11は、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ連の構成を示す平面図である。図12は、図11の積層セラミックコンデンサ連をXII−XII線矢印方向から見た断面図である。
図11,12に示されるように、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ連10sは、複数の積層セラミックコンデンサ10と、複数の積層セラミックコンデンサ10をそれぞれ収納する複数の凹部5hが間隔を置いて設けられた長尺状のキャリアテープ5、および、キャリアテープ5に貼り付けられて複数の凹部5hを塞ぐカバーテープ6を含む包装体4とを備える。複数の積層セラミックコンデンサ10は、第2主面112が複数の凹部5hの底5b側に位置した状態で複数の凹部5h内にそれぞれ収納されている。
積層セラミックコンデンサ連10sに含まれる複数の積層セラミックコンデンサ10は、包装体4から1つずつ取り出されて被実装体1に実装される。具体的には、キャリアテープ5からカバーテープ6を剥がした状態で、積層セラミックコンデンサ10の第1主面111側を吸着して保持することにより、積層セラミックコンデンサ10をキャリアテープ5から1つずつ取り出して被実装体1に実装する。その結果、積層セラミックコンデンサ10の第2主面112が被実装体1側に位置した状態で、積層セラミックコンデンサ10が被実装体1に実装される。
すなわち、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ連10sを用いることにより、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサの実装体10xを容易に製造することができる。
以下、本実施形態における効果を実証するための実験例について説明する。なお、実験例における積層セラミックコンデンサおよび積層セラミックコンデンサの実装体は、特に記載のない限り、基本的に上述の実施形態1の製造方法と同様の方法で作製されたものである。
(実験例1)
本実験例においては、外側外層部を構成する誘電体層の開口率(単位面積当たりのポアの断面積の合計値)、および、ポアの円相当径D99と、積層セラミックコンデンサの機械的強度(曲げ強度)との関係についての評価試験を行った。
本実験例においては、外側外層部を構成する誘電体層の開口率(単位面積当たりのポアの断面積の合計値)、および、ポアの円相当径D99と、積層セラミックコンデンサの機械的強度(曲げ強度)との関係についての評価試験を行った。
まず、試料1〜8の積層セラミックコンデンサを以下のようにして作製した。
(A)セラミック粉末(誘電体層の原料)の作製
BaCO3粉末とTiO2粉末のBa/Tiモル比が1.001になるよう秤量して、ZrO2ボールを用いたミルにて湿式混合粉砕した。乾燥後、1000℃に加熱し、平均粒子径が0.16μmのBaTiO3粉末を作製した。
(A)セラミック粉末(誘電体層の原料)の作製
BaCO3粉末とTiO2粉末のBa/Tiモル比が1.001になるよう秤量して、ZrO2ボールを用いたミルにて湿式混合粉砕した。乾燥後、1000℃に加熱し、平均粒子径が0.16μmのBaTiO3粉末を作製した。
このBaTiO3粉末100モル部に対し、1.0モル部のDy、1.2モル部のMg、0.1モル部のMn、0.5モル部のAl、0.4モル部のBaをそれぞれ金属セッケン溶液として添加し、さらに1.5モル部のSiをアルコキシドとして添加し、トルエンおよびエチルアルコールの混合液を分散媒をとして、ZrO2ボールを使ったボールミルを行った。分散媒を除去した後、400℃の熱処理により有機分を除去し、整粒することでセラミック粉末を得た。
(B)積層セラミックコンデンサの作製
上記のようにして得られたセラミック粉末に、ポリブチラール系バインダと可塑剤を添加し、トルエンとエチルアルコールを加えて、ZrO2ボールミルによりスラリー化し、グラビアコーターを用いて厚みが1.3μmのセラミックグリーンシートに成形した。
上記のようにして得られたセラミック粉末に、ポリブチラール系バインダと可塑剤を添加し、トルエンとエチルアルコールを加えて、ZrO2ボールミルによりスラリー化し、グラビアコーターを用いて厚みが1.3μmのセラミックグリーンシートに成形した。
なお、内層部、第1外層部および内側外層部用のセラミックグリーンシートについては、ポリブチラール系バインダと可塑剤のセラミック粉末に対する配合率を60%(試料1〜8)とした。また、外側外層部用のセラミックグリーンシートについては、ポリブチラール系バインダおよび可塑剤のセラミック粉末に対する配合率を60%(試料1)、62%(試料2)、64%(試料3)、66%(試料4)、50%(試料5)、52%(試料6)、54%(試料7)、56%(試料8)、とした。これにより、試料1〜8の積層セラミックコンデンサの各々について、積層体11の中心を通る積層体11のWT断面(幅方向および厚み方向の断面)における、So(外側外層部を構成する誘電体層の開口率)/Sa(内層部に含まれる誘電体層の開口率)、および、外側外層部のポアの円相当径D99が、下記の表1に示す値となるように、有機成分の配合量を調整した。
セラミックグリーンシート上に、別途用意したNiペースト(導電性ペースト)をスクリーン印刷し、内部電極となる導電パターンを形成した。その後、導電パターンが形成されたセラミックグリーンシートを、導電パターンの引き出されている側が互い違いになるように300枚積層し、マザーシート群を得た。
このマザーシート群を挟み込むように、導電パターンが形成されていない2枚のセラミックグリーンシート(一方の第1外層部用のシートの厚みは49μm、他方の第2外層部用のシートの厚みは256μm)を積層し、マザー積層体を作製した。このマザー積層体を、焼結により緻密化した後の積層体のサイズ(外部電極なし)が、1.68mm(L)×0.95mm(W)となるように軟質積層体に切り分けた。
このようにして作製した軟質積層体を、N2気流中、270℃で熱処理することにより、バインダおよび可塑剤を燃焼させて除去した。なお、これらの有機成分を燃焼除去する際に、各々のグリーンシート(誘電体層)に複数のポアが形成される。その後、N2−H2−H2O気流中で、800℃以上の昇温速度を30℃/分とし、1220℃、保持時間60分で焼成を行った。
焼成後の積層体11の積層方向における厚さの寸法T0は1.12mmであった。なお、積層体11の厚さの寸法T0は、内層部11mの厚さの寸法T1、第1外層部12b1の厚さの寸法h1、および、第2外層部12b2の厚さの寸法h2を足し合わせた寸法である(図2および図3参照)。
焼成した積層体11のうち、導電体層(内部電極)が引き出された側の端面部に、銅を主成分とする導電性ペーストを塗布して、800℃で焼き付けることで外部電極を形成した。さらに、外部電極の表層に、湿式めっきによってNi−Snめっきをおこなった。
このようにして、試料1〜8の積層セラミックコンデンサを得た。なお、試料1〜8の積層セラミックコンデンサについて、実施形態1で説明した上述の方法により、So/Saおよびポア円相当径D99を求めた。
(C)機械的強度の評価
積層セラミックコンデンサの1/2L寸部分(長さ方向の中央部分)に対して曲げ試験を行うことで、機械的強度(曲げ強度)の評価を行った。測定サンプル数は20個とし、平均値を求めた。また、作製した積層セラミックコンデンサの構造から、製品化基準曲げ強度Pを20≦P(N/mm2)<25と想定して、より製品として望まれる曲げ強度Pが25≦P(N/mm2)の条件を満たす場合(ただし、Aと判断する場合を除く)に、機械的強度をBと判断した。条件を満たさなかった場合に、機械的強度をCと判断した。更に30≦P(N/mm2)である場合に、機械的強度をAと判断した。評価結果を表1に示す。
積層セラミックコンデンサの1/2L寸部分(長さ方向の中央部分)に対して曲げ試験を行うことで、機械的強度(曲げ強度)の評価を行った。測定サンプル数は20個とし、平均値を求めた。また、作製した積層セラミックコンデンサの構造から、製品化基準曲げ強度Pを20≦P(N/mm2)<25と想定して、より製品として望まれる曲げ強度Pが25≦P(N/mm2)の条件を満たす場合(ただし、Aと判断する場合を除く)に、機械的強度をBと判断した。条件を満たさなかった場合に、機械的強度をCと判断した。更に30≦P(N/mm2)である場合に、機械的強度をAと判断した。評価結果を表1に示す。
表1に示されるように、So/Saが1.1である試料4では曲げ強度がCであったのに対して、So/Saが1以下である試料1〜3では曲げ強度がBであった。このことから、So/Saが1以下である場合に積層セラミックコンデンサの機械的強度が向上することが分かる。
また、So/Saが0.5である試料5〜8において、ポア円相当径D99が1.5μm未満である試料5〜6では、積層セラミックコンデンサの機械的強度がさらに向上することが分かる。
(実験例2)
本実験例においては、第1外層部および第2外層部の厚み、並びに、実装方向と、積層セラミックコンデンサの実装体の短絡不良との関係についての評価試験を行った。
本実験例においては、第1外層部および第2外層部の厚み、並びに、実装方向と、積層セラミックコンデンサの実装体の短絡不良との関係についての評価試験を行った。
まず、第1外層部および第2外層部の厚さを変更した以外は、試料6と同様にして積層セラミックコンデンサを作製し、得られた積層セラミックコンデンサを回路基板に実装して、試料9〜11の積層セラミックコンデンサの実装体を作製した。
なお、試料9では、h1(第1外層部の厚さ)<h2(第2外層部の厚さ)とし、積層セラミックコンデンサの実装面(実装方向)をランダムとした。試料10では、h1<h2とし、積層セラミックコンデンサの実装面を厚みの厚い第2外層部側とした。試料11では、h1=h2とし、積層セラミックコンデンサの実装面をランダムとした。
試料9〜11の積層セラミックコンデンサの実装体について、1WV,60秒の条件で絶縁抵抗(Insulation Resistance:IR)値を測定した。測定サンプル数は500個とし、各測定サンプルのIR値から短絡不良の有無を評価して、各試料の短絡不良率を算出した。短絡不良率が1%超3%未満の場合をC、0.5%超1%未満の場合をB、0.5%未満の場合をAと評価した。評価結果を表2に示す。
表2に示されるように、試料9および11の結果から、h1(第1外層部の厚さ)<h2(第2外層部の厚さ)とすることで、短絡不良率が低下することが分かる。さらに、試料9および10の結果から、積層セラミックコンデンサの実装面を厚みの厚い第2外層部側とすることで、短絡不良率が低下することが分かる。
(実施形態2:参考形態)
本実施形態に係る積層セラミックコンデンサは、第2主面112が、内層部11mに含まれる誘電体層を構成する誘電体磁器と同じ組成の誘電体磁器と、該誘電体磁器よりも融点が低い低融点材料とで構成されている点で、実施形態1と異なるが、その他の点は実施形態1と同様である。
本実施形態に係る積層セラミックコンデンサは、第2主面112が、内層部11mに含まれる誘電体層を構成する誘電体磁器と同じ組成の誘電体磁器と、該誘電体磁器よりも融点が低い低融点材料とで構成されている点で、実施形態1と異なるが、その他の点は実施形態1と同様である。
図13に示されるように、本実施形態においては、第2主面112が、内層部11mに含まれる誘電体層を構成する誘電体磁器と同じ組成の誘電体磁器112aと、該誘電体磁器よりもヤング率が高い低融点化合物112bとの混晶で形成されていることにより、第2主面112の近傍(表層部12s)の平均的なヤング率が向上し、機械的強度が向上する。したがって、積層セラミックコンデンサにおけるクラックの発生およびクラックによる短絡の発生を従来よりもさらに抑制することができる。
なお、積層セラミックコンデンサが回路基板に実装された状態で回路基板に外力を受けた場合、回路基板に近い側の外層部の回路基板と対向している面に応力が集中的に負荷され、この面において特にクラックが発生しやすい。したがって、積層セラミックコンデンサの第2外層部側(外側外層部側)を回路基板に実装した場合において、本実施形態におけるクラックの発生およびクラックによる短絡の発生を抑制する効果は特に有効である。
低融点化合物としては、内層部に含まれる誘電体層を構成する誘電体磁器と同じ組成の誘電体磁器よりも融点の低い化合物であれば特に限定されないが、例えば、当該誘電体磁器の主成分であるABO3(AはBaを含み、BはTiを含み、Oは酸素を示す)で表されるペロブスカイト型化合物よりも融点の低い化合物が挙げられる。誘電体磁器の主成分よりも融点の低い化合物であれば、通常は当該誘電体磁器よりも融点が低い。
したがって、内層部に含まれる誘電体層を構成する誘電体磁器の主成分がBaTiO3である場合は、低融点化合物として、BaTiO3より融点が低い化合物を用いることができる。BaTiO3より融点が低い化合物としては、例えば、下記の表3に示すように、BaMgSi2O5およびP2O5などの酸化物、83Fe−17Bおよび75Co−10B−15Siなどの非晶質金属、並びに、26.7B2O3−9.7SiO2−60.7ZnO−2.9Ta2O5および50.0P2O5−50.0ZnOなどのガラスが挙げられる。
また、低融点化合物はSiを含むことが好ましい。積層セラミックコンデンサの電気特性に影響をあたえにくいからである。また、低融点化合物はガラスであることが好ましい。積層セラミックコンデンサの電気特性に影響をあたえにくいからである。
本実施形態では、積層体11の第2主面112において、誘電体磁器(内層部に含まれる誘電体層を構成する誘電体磁器と同じ組成の誘電体磁器)が占める面積をSe、低融点材料が占める面積をSlとしたときに、Sl/(Se+Sl)>0.01の関係を満たすことが好ましい。この場合、第2主面112の近傍(表層部12s)の平均的なヤング率が向上し、機械的強度が向上する効果が顕著に奏される。
なお、Sl/(Se+Sl)は、0.2以下であることがより好ましい。融点材料が占める面積Slが多くなりすぎると、積層セラミックコンデンサの電気特性に影響が出るといった問題が生じるおそれがあるからである。
なお、低融点相の同定は、FE−WDX(電子放出型の波長分散型X線分析法)により、積層体11の第2主面の元素分布を確認し、異相についてマイクロXRD(X線回折)分析を行い、相(低融点層相)の同定を行った。また、同様の手法を用いて、Sl/(Se+Sl)を算出することができる。
以下、本実施形態における効果を実証するための実験例について説明する。なお、実験例における積層セラミックコンデンサおよび積層セラミックコンデンサの実装体は、特に記載のない限り、基本的に上述の実施形態1の製造方法と同様の方法で作製されたものである。
(実験例3)
本実験例においては、第2主面における低融点材料(誘電体磁器よりも融点が低い材料)の面積比率と、積層セラミックコンデンサの機械的強度(曲げ強度)との関係についての評価試験を行った。
本実験例においては、第2主面における低融点材料(誘電体磁器よりも融点が低い材料)の面積比率と、積層セラミックコンデンサの機械的強度(曲げ強度)との関係についての評価試験を行った。
まず、試料12〜16の積層セラミックコンデンサを実験例1と同様にして作製した。なお、本実験例では、外側外層部用のセラミックグリーンシートの作製に用いるセラミック粉末の作製において、アルコキシドとして添加するSiの量を0.8モル部(試料12)、0.5モル部(試料13)、1.2モル部(試料13)、3.0モル部(試料14)、1.0モル部(試料15)とした。このようにして、低融点材料の面積比率〔Sl/(Se+Sl)〕を、表4に示すように変化させた。なお、外側外層部用以外のセラミック粉末の作製において、実験例1と同様にSiの添加量は1.5モル部である。
次に、試料12〜16の積層セラミックコンデンサについて、実施形態2で説明した上述の方法により、Sl/(Se+Sl)を求めた。また、実験例1と同様にして積層セラミックコンデンサの機械的強度の評価をおこなった。評価結果を表4に示す。
表4に示されるように、第2主面に低融点相が検出されなかった試料13では曲げ強度がCであったのに対して、低融点相が検出された試料12および14〜16では曲げ強度がBまたAであった。このことから、第2主面に低融点相が存在する場合に、積層セラミックコンデンサの機械的強度が向上することが分かる。
また、Sl/(Se+Sl)が0.010である試料16よりも、Sl/(Se+Sl)が0.011および0.100である試料14および15の方が、機械的強度が高くなっている。このことから、Sl/(Se+Sl)>0.01の関係を満たす場合に、積層セラミックコンデンサの機械的強度がさらに向上することが分かる。
(実験例4)
本実験例においては、第1外層部および第2外層部の厚み、並びに、実装方向と、積層セラミックコンデンサの実装体の短絡不良との関係についての評価試験を行った。
本実験例においては、第1外層部および第2外層部の厚み、並びに、実装方向と、積層セラミックコンデンサの実装体の短絡不良との関係についての評価試験を行った。
まず、第1外層部および第2外層部の厚さを変更した以外は、試料15と同様にして積層セラミックコンデンサを作製し、得られた積層セラミックコンデンサを回路基板に実装して、試料17〜18の積層セラミックコンデンサの実装体を作製した。
なお、試料17では、h1(第1外層部の厚さ)<h2(第2外層部の厚さ)とし、積層セラミックコンデンサの実装面(実装方向)をランダムとした。試料18では、h1<h2とし、積層セラミックコンデンサの実装面を厚みの厚い第2外層部側とした。試料19では、h1=h2とし、積層セラミックコンデンサの実装面をランダムとした。
試料9〜11の積層セラミックコンデンサの実装体について、実験例2と同様にして、各試料の短絡不良率を算出し、評価した。評価結果を表5に示す。
表5に示されるように、試料17および19の結果から、積層セラミックコンデンサのh1(第1外層部の厚さ)<h2(第2外層部の厚さ)とすることで、短絡不良率が低下することが分かる。さらに、試料17および18の結果から、積層セラミックコンデンサの実装面を厚みの厚い第2外層部側とすることで、短絡不良率が低下することが分かる。
(実施形態3:参考形態)
本実施形態に係る積層セラミックコンデンサは、(i)外側外層部12b22を構成する誘電体層の平均粒径をPo、内層部11mに含まれる誘電体層の平均粒径をPeとしたときに、Po/Pe>1の関係を満たし、(ii)第2外層部12b2の厚みをh2、外側外層部12b22の厚みをh22としたときに、2h2/3>h22の関係を満たす点で、実施形態1と異なるが、その他の点は実施形態1と同様である。
本実施形態に係る積層セラミックコンデンサは、(i)外側外層部12b22を構成する誘電体層の平均粒径をPo、内層部11mに含まれる誘電体層の平均粒径をPeとしたときに、Po/Pe>1の関係を満たし、(ii)第2外層部12b2の厚みをh2、外側外層部12b22の厚みをh22としたときに、2h2/3>h22の関係を満たす点で、実施形態1と異なるが、その他の点は実施形態1と同様である。
本実施形態においては、(i)Po/Pe>1の関係を満たす(すなわち、外側外層部を構成する誘電体層の平均粒径が内層部より大きい)ことにより、外側外層部の表面(第2主面)にクラックが発生したときに、クラックが内層部まで到達することのよる短絡不良の発生を抑制する効果が得られる。この効果が得られる理由としては、外側外層部を構成する誘電体層の平均粒径が大きいことにより、第2主面で生じたクラックの最初の進展角度が第2主面に対して鋭角になる(最初にクラックが第2主面に垂直な方向から逸れて進展する)ため、クラックが内層部まで到達しにくくなることが考えられる。
また、(ii)2h2/3>h22の関係を満たす(すなわち、外側外層部の厚みが第2外層部の厚みの2/3未満である)ことにより、クラックが内層部まで到達することによる短絡不良の発生を抑制する効果をより確実に得ることができる。これは、外側外層部を構成する誘電体層の平均粒径が大きい場合に、外側外層部が内層部に近接しすぎると、クラックの進展方向が第2主面に垂直な方向に支配的になり、短絡不良の可能性が大きくなるためであると考えられる。
なお、外側外層部の厚み(h22)は、第2外層部の厚み(h2)の 以上であることが好ましい。平均粒径の大きい外側外層部の厚みが薄すぎると、クラックが第2主面に対して鋭角に進展する領域が小さくなり、本実施形態の効果が得られないからである。
本実施形態においては、Po/Pe>1.30の関係を満たすことが好ましい。この場合、クラックが内層部まで到達することのよる短絡不良の発生を抑制する効果をさらに確実に得ることができる。Po/Peは、より好ましくは、1.30<Po/Pe<42である。Poが大きくなりすぎると、短絡不良の発生を抑制する効果が低下する場合があるからである。
なお、誘電体層の平均粒径(PoまたはPe)は、以下のようにして求めることができる。まず、積層セラミックコンデンサの1/2W寸部分(幅方向の中央部分)で破断し、1000℃,2時間のエッチング処理を行う。この破断面のうち外部電極の端部を通る積層方向の直線の一部を含む所定部分をSEMで観察し、SEM画像解析によって各粒子の断面積を算出し、その断面積に相当する円の直径を円相当径として算出することができる。誘電体層の平均粒径(PoまたはPe)は、その円相当径の平均値として求められる。なお、誘電体層の平均粒径は、異なる破断面で測定してもよい。たとえば、1/2L寸部分(長さ方向の中央部分)の破断面であって、幅方向の中央近傍の所定部分を観察して求めても良い。
以下、本実施形態における効果を実証するための実験例について説明する。なお、実験例における積層セラミックコンデンサおよび積層セラミックコンデンサの実装体は、特に記載のない限り、基本的に上述の実施形態1の製造方法と同様の方法で作製されたものである。
(実験例5)
本実験例においては、Po(外側外層部を構成する誘電体層の平均粒径)/Pe(内層部に含まれる誘電体層の平均粒径)、ならびに、第2外層部の厚みh2および外側外層部の厚みh22と、積層セラミックコンデンサの実装体の短絡不良との関係についての評価試験を行った。
本実験例においては、Po(外側外層部を構成する誘電体層の平均粒径)/Pe(内層部に含まれる誘電体層の平均粒径)、ならびに、第2外層部の厚みh2および外側外層部の厚みh22と、積層セラミックコンデンサの実装体の短絡不良との関係についての評価試験を行った。
まず、試料20〜29の積層セラミックコンデンサの実装体を実験例1,2と同様にして作製した。なお、本実験例では、積層体(軟質積層体)の焼成時において、800℃以上の昇温速度を1000℃/分(試料20)、25℃/分(試料21)、700℃/分(試料22)、40℃/分(試料23)、25℃/分(試料24)、500℃/分(試料25)、30℃/分(試料26)、30℃/分(試料27)、500℃/分(試料28)、30℃/分(試料29)とした。このようにして、Po/Peを、表6に示すように変化させた。
次に、試料20〜29に用いられた積層セラミックコンデンサと同様の積層セラミックコンデンサについて、実施形態3で説明した上述の方法により、Po/Peを求めた。
また、試料20〜29の積層セラミックコンデンサの実装体について、実験例2と同様にして、各試料の短絡不良率を算出し、評価した。評価結果を表6に示す。
表6に示されるように、Po/Pe>1の関係、および、2h2/3>h22の関係のいずれかを満たさない試料23〜25では、短絡不良の評価がCであったのに対して、Po/Pe>1の関係、および、2h2/3>h22の関係の両方を満たす試料20〜22および26〜29では、短絡不良の評価がBまたはAであった。このことから、Po/Pe>1の関係を満たし、かつ、2h2/3>h22の関係を満たす場合に、積層セラミックコンデンサの実装体における短絡不良率が低下することが分かる。
また、試料26〜29の結果から、Po/Pe>1.30の場合に、特に短絡不良率が低下することが分かる。また、試料26〜29の結果および試料20の結果から、1.30<Po/Pe<42の場合に、特に短絡不良率が低下することが分かる。
(実験例6)
本実験例においては、第1外層部および第2外層部の厚み、並びに、実装方向と、積層セラミックコンデンサの実装体の機械的強度(曲げ強度)との関係についての評価試験を行った。
本実験例においては、第1外層部および第2外層部の厚み、並びに、実装方向と、積層セラミックコンデンサの実装体の機械的強度(曲げ強度)との関係についての評価試験を行った。
まず、第1外層部および第2外層部の厚さを変更した以外は、試料27と同様にして、試料30〜32の積層セラミックコンデンサの実装体を作製した。
なお、試料30では、h1(第1外層部の厚さ)とh2(第2外層部の厚さ)とを異ならせ、積層セラミックコンデンサの実装面(実装方向)をランダムとした。試料31では、h1とh2とを異ならせ、積層セラミックコンデンサの実装面を厚みの厚い第2外層部側とした。試料32では、h1=h2とし、積層セラミックコンデンサの実装面をランダムとした。
試料30〜32の積層セラミックコンデンサの実装体について、実験例2と同様にして、各試料の短絡不良率を算出し、評価した。さらに、試料30〜32の積層セラミックコンデンサの実装体について、実験例1と同様にして、機械的強度の評価をおこなった。評価結果を表7に示す。
表7に示されるように、試料30および32の結果から、h1(第1外層部の厚さ)とh2(第2外層部の厚さ)とを異ならせることで、積層セラミックコンデンサの実装体の機械的強度が向上することが分かる。さらに、試料30および31の結果から、積層セラミックコンデンサの実装面を厚みの厚い第2外層部側とすることで、積層セラミックコンデンサの実装体の機械的強度がさらに向上することが分かる。
(実施形態4)
本実施形態に係る積層セラミックコンデンサは、第2外層部12b2に隣接する導電体層の長さ方向の端部の湾曲量が、第1外層部12b1に隣接する導電体層の長さ方向の端部の湾曲量よりも大きい点で、上記実施形態と異なるが、その他の点は上記実施形態と同様である。
本実施形態に係る積層セラミックコンデンサは、第2外層部12b2に隣接する導電体層の長さ方向の端部の湾曲量が、第1外層部12b1に隣接する導電体層の長さ方向の端部の湾曲量よりも大きい点で、上記実施形態と異なるが、その他の点は上記実施形態と同様である。
具体的には、図14に示されるように、第2外層部12b2に隣接する導電体層13bの一端の湾曲量C2(すなわち、導電体層13bの第1主面111側に位置する主表面のうちの積層部10aに含まれる部分と、導電体層13bの第1主面111側に位置する主表面のうちの第2外部電極14bに接続された部分との間の厚み方向Tに沿った距離)は、第1外層部12b1に隣接する導電体層13aの一端の湾曲量C1(すなわち、導電体層13aの第2主面112側に位置する主表面のうちの積層部10aに含まれる部分と、導電体層13aの第2主面112側に位置する主表面のうちの第2外部電極14aに接続された部分との間の厚み方向Tに沿った距離)よりも大きい(C2>C1)。
このように構成することにより、長さ方向Lの引っ張り応力に対して、特にクラックが発生し易い内層部11mと第2外層部12b2との境界部近傍におけるクラックの発生をより確実に抑制できる。
図15は、本実施形態におけるマザーシート群の圧着工程を説明するための模式断面図である。なお、図15は、製造される積層セラミックコンデンサ10の長さ方向Lに沿った断面図である。また、図15において、(A)は圧着前の状態を示しており、(B)は圧着後の状態を示している。
図15に示されるように、圧着工程においては、所定のルールに従って積層されたマザーシート群11pが、一対の加圧板90,91によって積層方向に沿って挟み込まれ、当該加圧板90,91が静水圧によって加圧されることでマザーシート群11pが圧着される。
図15(A)に示されるように、マザーシート群11pには、長さ方向Lにおいて、導電パターン13rが多数存在する領域Xと、導電パターン13rが比較的少数のみ存在する領域Yとが交互に存在する。ここで、導電パターン13rが多数存在する領域Xは、積層セラミックコンデンサ10の完成時において積層部10aに相当する部位である。
ここで、一対の加圧板90,91とマザーシート群11pとの間には、シート状の弾性体60,61が介装される。当該シート状の弾性体60,61は、マザーシート群11pを一対の加圧板90,91で加圧する際の加圧力を部位ごとに調整するためのものであり、たとえばラバーなどの樹脂からなるものが利用できる。
セラミック基材12xrは、セラミック誘電体材料にて形成されているため、比較的柔らかく圧下し易い。これに対し、導電パターン13rは、導電体材料にて形成されているため、比較的硬く圧下し難い。また、領域Xにおいては、導電パターン13rが密に多数存在し、領域Yにおいては、導電パターン13rが領域Xに比べて少数である。このため、領域Xについては、比較的圧下し難い反面、加圧力を付与し易く、領域Yについては、比較的圧下し易い反面、加圧力は付与し難い。
したがって、上述したように、一対の加圧板90,91とマザーシート群11pとの間にシート状の弾性体60,61を介装させて圧着を行なうことにより、圧着に際して弾性体60,61が弾性変形することにより、部位ごとの加圧力を調整することが可能になる。したがって、導電パターン13rが密に多数存在する領域Xのみならず、導電パターン13rが領域Xに比べて少数である領域Yにおいても十分な加圧力をもってこれらの圧下が行なえる。これにより、領域Yに相当する導電パターン13rをそれぞれ図示する如くに湾曲させることができる。
そして、上述した湾曲量C2が湾曲量C1よりも大きく構成された積層セラミックコンデンサ10を製造するためには、図15に示されるように、加圧板90とマザーシート群11pとの間に介装させる弾性体60の厚みを、加圧板91とマザーシート群11pとの間に介装させる弾性体61の厚みより厚くする方法が利用できる。これにより、積層方向において領域Yに加えられる加圧力を調整することが可能になり、図14に示されるように湾曲量C2が湾曲量C1よりも大きく構成された積層セラミックコンデンサを得ることができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 被実装体、4 包装体、5 キャリアテープ、5b 底、5h 凹部、6 カバーテープ、10 積層セラミックコンデンサ、10a 積層部、10s 積層セラミックコンデンサ連、10x 積層セラミックコンデンサの実装体、11 積層体、112 第2主面、112a 誘電体磁器、112b 低融点化合物、11m 内層部、11p 一部積層体(マザーシート群)、11q 軟質積層体、12 誘電体層、12b1 第1外層部、12b2 第2外層部、12b22 外側外層部、12b21 内側外層部、12c サイドギャップ、12m 中央部、12s 表層部、12x 第1誘電体層、12xr セラミック基材、12y 第2誘電体層、12z 境界部、13 導電体層、13r 導電パターン、14 外部電極、20 ランド、30 半田、60 弾性体、90 ベース(加圧板)、91 平板金型(加圧板)、93 ラバー、111 第1主面、112 第2主面、113 第1端面、114 第2端面、115 第1側面、116 第2側面、120a,130a,130b 単位シート、CL カットライン、L 長さ方向、T 厚み方向、W 幅方向。
Claims (7)
- 積層された複数の誘電体層および複数の導電体層を含み、積層方向において互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有する積層体と、
前記積層体の表面の一部に設けられ、前記複数の導電体層のうちの少なくとも一部の導電体層と電気的に接続された1対の外部電極とを備え、
前記積層体は、前記積層方向において、
最も第1主面側に位置する誘電体層である第1外層部と、
最も第2主面側に位置する誘電体層である第2外層部と、
前記第1外層部と前記第2外層部との間に位置し、最も第1主面に近い導電体層および最も第2主面に近い導電体層を含む内層部とを含み、
前記第2外層部は、第2主面を含む外側外層部、および、該外側外層部と前記内層部との間に位置する内側外層部を含み、
前記複数の誘電体層のうちの少なくとも一部は、複数のポアを含み、
前記積層体の中心を通る前記積層体の幅方向および積層方向の断面であるWT断面において、前記外側外層部を構成する前記誘電体層の単位面積当たりの前記ポアの断面積をSo、前記内層部に含まれる前記誘電体層の単位面積当たりの前記ポアの断面積をSaとしたときに、So/Sa≦1の関係を満たす、積層セラミックコンデンサ。 - 前記WT断面において、前記外側外層部の前記ポアの円相当径D99が1.5μm未満である、請求項1に記載の積層セラミックコンデンサ。
- 前記第2外層部は、前記第1外層部より厚い、請求項1または2に記載の積層セラミックコンデンサ。
- 前記第2外層部に隣接する前記導電体層の長さ方向の端部の湾曲量が、前記第1外層部に隣接する前記導電体層の長さ方向の端部の湾曲量よりも大きい、請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層セラミックコンデンサ。
- 前記外側外層部と前記内側外層部とが隣接しており、
前記複数の誘電体層の各々は、主成分としてチタン酸バリウム、および副成分としてSi、MgおよびAlの少なくともいずれかを含み、
前記外側外層部における前記内側外層部との境界部は、前記外側外層部の中央部に比較して前記副成分の合計の含有率が高い、請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層セラミックコンデンサ。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の複数の積層セラミックコンデンサと、
前記複数の積層セラミックコンデンサをそれぞれ収納する複数の凹部が間隔を置いて設けられた長尺状のキャリアテープ、および、該キャリアテープに貼り付けられて前記複数の凹部を塞ぐカバーテープを含む包装体とを備え、
前記複数の積層セラミックコンデンサは、前記第2主面が前記複数の凹部の底側に位置した状態で前記複数の凹部内にそれぞれ収納されている、積層セラミックコンデンサ連。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の積層セラミックコンデンサと、
前記積層セラミックコンデンサが実装される被実装体とを備え、
前記積層セラミックコンデンサは、前記第2主面が被実装体側に位置した状態で前記被実装体に実装されている、積層セラミックコンデンサの実装体。
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