JP6332908B2 - インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法に関する。
インクジェット記録装置において、インクを吐出する吐出口(ノズル)が形成された記録ヘッドのフェイス面(吐出口面)にインクが付着して、正常なインク吐出を妨害することがある。特に、相互に反応性を持つ複数種類のインクを用いる場合や、反応液とインクとを併用して画像を形成する場合や、紫外線、マイクロ波、熱などを用いてインクを固化させ堅牢性を向上させる場合には、フェイス面に付着したインクの除去が困難である。このようにフェイス面にインクが付着して吐出不良を招きかねない状態を解消するため、一般的なインクジェット記録装置には、フェイス面に付着したインクを拭き取る払拭部材が装備されている。一般的には、払拭部材としてゴム製のワイパが用いられ、そのワイパによってフェイス面を摺擦してインクを拭き取る払拭動作(ワイピング)が行われる(特許文献1)。一例では、記録ヘッドのフェイス面の移動軌跡上にワイパが配置され、記録ヘッドが記録領域から待機位置に移動するときにフェイス面がワイパにより払拭される。払拭動作が不要な時は、ワイパがフェイス面に当接しない後退位置に移動される。このような構成では、記録動作中にスループットを低下させることなくフェイス面を払拭することができる。
ところでインクによっては、払拭動作を実施する際に、フェイス面のインク中の液体成分が蒸発して払拭動作のみでは拭き取りにくい状態となっている場合がある。すなわち、インクの種類によっては、強力にフェイス面を払拭するなど、通常のインクの使用時に比べて高い払拭性能が求められる場合がある。
固化したインク残渣が、払拭動作後にもフェイス面上に残り易い場合には、吸収性のあるシート状の払拭部材が用いられることがある。このようなシート状の払拭部材をフェイス面に接触させて拭き取る機構を備えたインクジェット記録装置が、特許文献2に提案されている。また、ワイパに対して洗浄液を供給して、払拭性能を向上させたインクジェット記録装置が、特許文献3により提案されている。
特開平10−157090号公報 特開2003−300329号公報 特許第2962964号公報
特許文献2のように、吸収性のあるシート状の払拭部材を有する払拭機構においては、一般的に、払拭部材はロール状に巻かれた状態で記録装置本体に格納されており、順次繰り出されてフェイス面の払拭動作に用いられる。シート状の払拭部材のうち、払拭動作に用いられてインクを吸収した部分はフェイス面に接触する位置から移動させられ、新たに未使用部分がフェイス面に接触する位置に搬送されて次の払拭動作に備える。そして、格納されている払拭部材が全て繰り出されて使用されると、使用済みの払拭部材は取り外され、代わりに新しい払拭部材が記録装置本体に装着される。このような構成において、記録装置本体に格納されている払拭部材の未使用部分が少なくなってくると、以下のような問題が生じる。
一つの問題は、記録動作中に払拭動作を行う構成では、新たな印刷ジョブを開始した後、記録動作中に払拭部材を使い切ってしまう場合があることである。一般に、記録動作においては、記録すべき画像データが記録データに変換されて、ホストコンピュータのプリンタドライバからインクジェット記録装置に送られる。そして、インクジェット記録装置において、受け取った記録データに基づいて、吐出する色やノズルやパス数等を制御しつつ記録動作を行う。しかし、特に大型のインクジェット記録装置においては、形成すべき画像のデータ量が大きいことが多く、ホストコンピュータの性能や通信環境によっては、インクジェット記録装置において全ての記録データを受信するまでに長い時間がかかる。記録データを全て受信してから記録を開始するようにすると、受信完了までインクジェット記録装置を待機させることになり、スループットが低下してしまう。そこで、大型のインクジェット記録装置では、記録データの全てではなく、予め決められた量のデータを受信したら記録を開始し、その後は記録データの受信と記録動作とを並行して行うことが多い。このような場合に、前述したように記録動作中に払拭部材を使い切ってしまうという問題が発生するおそれがある。すなわち、全ての記録データを受信する前に記録動作が開始されるため、記録開始時点では、記録動作中に行われる払拭動作の総回数は計算できない。従って、記録動作中に必要な払拭部材の使用量が確定されておらず、払拭部材の未使用部分の残量が少ないと、記録動作中に払拭部材を使い切る可能性がある。払拭部材を使い切ると記録動作を継続できないため、払拭部材の未使用部分の残量が無くなった時点で記録動作を一旦停止し、ユーザーに払拭部材の交換を促す。しかし、インクジェット記録装置において記録動作を途中で停止すると、停止前と停止後の境目で画像の色味に差が生じることがあり、画像品位を損なう可能性がある。
もう一つの問題は、払拭部材の未使用部分の廃棄量が増える可能性があることである。記録動作中に行われる払拭動作の総回数を予め計算する場合には、払拭部材の必要量に対して、インクジェット記録装置に格納されている払拭部材の未使用部分の量が足りないことがある。その場合には、記録動作中に払拭部材を使い切ってしまうことを防ぐために、未使用部分が残っているにもかかわらず記録動作開始前に払拭部材の交換を行う。従って、未使用部分を含む払拭部材が廃棄される。特に、記録すべき画像データが大きく、1回の記録動作に使用される払拭部材の量が多い場合には、払拭部材の未使用部分が比較的多くても、1回の記録動作における必要量に僅かでも足りなければ払拭部材を交換せざるを得ない。そのため、払拭部材の未使用部分を大量に廃棄することになり、コストおよび資源の無駄が大きい。この問題は、例えば、スループットの低下を許容して、全ての記録データを受信して払拭部材の必要量を確定した後に記録動作を開始する場合に生じるおそれがある。
そこで本発明の目的は、記録動作の途中で払拭部材が無くなってしまうことがなく、良好に吐出口面の回復動作が行えるインクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法を提供することである。
本発明のインクジェット記録装置は、インクを吐出する複数の吐出口が設けられた吐出口面を有し記録動作を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載し往復走査するキャリッジと、前記吐出口面を払拭する払拭部材及び前記払拭部材を巻き取る巻取り手段を有し払拭動作を行う払拭ユニットと、を備えるインクジェット記録装置であって、前記払拭部材の残量を取得する取得手段と、記録データに基づいて前記払拭部材の使用量を予測する予測手段と、前記残量に基づいて前記払拭ユニットを制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記残量が予測された前記使用量以上のときは前記払拭動作1回につき前記払拭部材を第1の量だけ巻き取り、前記残量が予測された前記使用量未満であって前記使用量に対する前記残量の割合が所定の割合以上のときは前記払拭動作1回につき前記払拭部材を前記第1の量より少ない第2の量だけ巻き取るように前記払拭ユニットを制御可能であることを特徴とする。
本発明によると、記録動作中に払拭部材が無くなることなく良好な回復動作が行えるインクジェット記録装置を提供することができる。
本発明の一実施形態のインクジェット記録装置の要部を示す模式的平面図である。 図1に示すインクジェット記録装置の払拭ユニットの拡大図である。 図1に示すインクジェット記録装置の制御部を示すブロック図である。 図1に示すインクジェット記録装置によるインクジェット記録方法の払拭動作を示す説明図である。 図4に示すインクジェット記録方法の払拭動作を示すフローチャートである。 図4に示すインクジェット記録方法を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本発明の一実施形態のインクジェット記録装置の要部の模式的平面図を示す。このインクジェット記録装置の構成について説明する。記録ヘッド1000のインク吐出口面(フェイス面)1010には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のインクをそれぞれ吐出する複数の吐出口1001,1002,1003,1004が設けられている。各吐出口1001〜1004には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のインクが、不図示のインクタンクからそれぞれ供給される。各吐出口1001〜1004の内部には電気熱変換体が配置されている。電気熱変換体は、駆動信号に基づく電気信号が印加されると、発熱してインク中に気泡を発生させ、その気泡の圧力によってインクを吐出口1001〜1004から吐出させる。
記録ヘッド1000はキャリッジ1100に搭載されており、キャリッジ1100は、不図示のキャリッジモータに回転駆動されて、ガイドシャフト1110にガイドされつつ主走査方向(X方向)に間欠的に往復走査する。記録ヘッド1000の記録領域におけるキャリッジ1100の移動軌跡に対向する位置に、被記録媒体(プリント用紙)を支持するプラテン1200が設けられている。
キャリッジ1100の移動軌跡に対向する位置であって、記録領域の外側(プラテン1200の側方)の待機位置に、インク吐出口をキャッピングするキャップ1020を含むキャッピング機構が配置されている。キャップ1020は、周知の手段によって、キャッピングポジションと離間ポジションとの間をZ方向に往復移動する。キャップ1020はポンプ1022に接続され、キャップ1020内にはインク吸収体1021が配置されている。キャップ1020はキャッピングポジションで、記録ヘッド1000のインク吐出口が設けられたフェイス面1010を覆うことによって、インク中の液体成分(溶媒)の吐出口1001〜1004からの蒸発を抑制することができる。さらに、このキャッピング機構は、キャップ1020が記録ヘッド1000のフェイス面1010をキャッピングした状態で、ポンプ1022の作動によりインク吐出口からインクを強制的に吸い出す吸引回復動作を行う。
キャリッジ1100の走査時のフェイス面1010の移動軌跡に対向する位置であって、プラテン1200とキャップ1020の間の位置に、フェイス面1010を払拭する払拭ユニット1030(図2参照)が配置されている。払拭ユニット1030は、払拭部材2001と、供給ローラ2002と、ガイドローラ2003と、搬送ローラ対2004と、巻取りローラ(巻取り手段)2005と、押圧部材2006と、昇降カム2007と、昇降カム回転軸2008とを有している。
シート状の払拭部材2001は、供給ローラ2002にロール状に巻かれており、一端部が引き出されて巻取りローラ2005に固定されている。払拭部材2001の材料としては、多孔質のウレタンフォームやメラミンフォーム、またはポリオレフィン、PET、ナイロンを用いた不織布を用いることができる。本実施形態では、払拭部材2001は吸収性を有し予め払拭液を含浸している。払拭液としては、フェイス面1010に付着したインクの払拭性能を向上させることができる液体が好ましく、具体的には水、界面活性剤、溶剤等からなる液体を用いることができる。
このような払拭部材を用いて払拭することにより、通常のワイパでは除去しにくいインクでも、フェイス面を良好な状態に維持することができる。通常のワイパでは除去しにくいインクとは、揮発しやすい低沸点の溶媒を含有しているインクや、顔料を分散させるためのポリマーを多く含んでいるインクや、顔料の分散性が弱いために凝集が生じやすいインク等である。揮発しやすい低沸点の溶媒としては、IPA(イソプロピルアルコール)等の低分子アルコールや、MEK(メチルエチルケトン)等のケトン類や、酢酸エチル等のエステル類などが挙げられる。
さらに、蒸発や加熱に伴う相変化や、液体成分の蒸発による濃度上昇に伴う分散破壊および固化などの、蒸発に伴って生じる変化による機能性を有するインクは、上述のインクに比べてさらに除去が困難であることが知られている。しかし、本発明によると、このようなインクであっても除去することができ、フェイス面の状態を良好に保つことができる。
払拭部材2001は、供給ローラ2002と巻取りローラ2005に架け渡され、両ローラ2002,2005の間でガイドローラ2003と搬送ローラ対2004にガイドされている。払拭部材搬送機構を構成する搬送ローラ対2004の回転によって、払拭部材2001は、キャリッジ1100の主走査方向に沿って搬送され、フェイス面1010の移動軌跡に対向する位置を順次通過して、巻取りローラ2005に巻き取られていく。また、搬送ローラ対2004の逆回転によって、一旦巻き取られた払拭部材2001を供給ローラ2002へ再度巻戻すことも可能である。払拭部材2001の、ガイドローラ2003と搬送ローラ対2004とにガイドされて直線的に延びている部分に対向して、ゴム性弾性体からなる押圧部材2006が配置されている。押圧部材2006は昇降カム2007に当接しており、昇降カム2007は駆動機構(不図示)により駆動されて昇降カム回転軸2008を中心として回転する。従って、昇降カム2007が昇降カム回転軸2008を中心として回転することで、押圧部材2006は、払拭部材2001に近接または離れるように昇降可能である。
このインクジェット記録装置の動作を制御する制御部について、図3を参照して説明する。インクジェット記録装置の制御部は、USBインターフェイス等を介してホストコンピュータ2500に接続されている。インクジェット記録装置の制御部は、ホストコンピュータ2500内に格納されているソフトウェアであるプリンタドライバ2510からのデータを受信する受信バッファ2010を有している。この受信バッファ2010と、記憶手段(RAM2030、ROM2040、NVRAM2050)が、中央処理装置(CPU)2020に接続されている。そして、CPU2020には、ヘッドドライバ2070およびモータドライバ2060と、センサ/スイッチコントローラ2080および払拭ユニットコントローラ2090が、さらに接続されている。RAM2030は、受信バッファ2010が受信した記録データ等を一次的に記憶するメモリである。ROM2040は、インクジェット記録装置の各種動作の制御に必要なプログラムや固定データ等を記憶しておくメモリである。NVRAM2050は、インクジェット記録装置の電源の切断後にも記憶しておくべき情報を保存するための不揮発性メモリである。モータドライバ2060は、キャリッジモータや搬送モータ等の各種モータ2065を駆動する。ヘッドドライバ2070は記録ヘッド1000を駆動する。センサ/スイッチコントローラ2080は、各種のセンサおよびスイッチ2085を制御する。払拭ユニットコントローラ2090は、払拭部材2001の残量を取得する取得手段および払拭部材2001の制御手段として機能する。すなわち、払拭ユニットコントローラ2090は、払拭ユニット1030の昇降カム2007の駆動や、搬送ローラ対2004の回転の制御や、払拭部材2001の未使用部分の残量の管理を行う。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置の記録動作について説明する。ユーザーによる記録指令に応じて、ホストコンピュータ2500のプリンタドライバ2510は、記録すべき文書や写真等の画像データから記録データを生成し、インクジェット記録装置の受信バッファ2010に送信する。受信バッファ2010に保持された記録データは、CPU2020の管理下で、RAM2030に転送されて一次的に記憶される。CPU2020は、この記録データに基づき、ROM2040およびNVRAM2050に記憶されているプログラムや固定データ等を利用して、モータドライバ2060により各種モータ2065を作動させる。具体的には、搬送モータの間欠的な作動によって被記録媒体をプラテン1200上をY方向に間欠的に搬送するとともに、キャリッジモータの間欠的な作動によってキャリッジ1100をX方向に間欠的に搬送する。停止中の被記録媒体と対向する位置をキャリッジ1100が移動する際に、適宜のタイミングで吐出口1001〜1004からインクを吐出して被記録媒体に付着させる。被記録媒体のY方向の移動と、キャリッジ1100のX方向の移動およびインク吐出とを交互に繰り返すことによって、被記録媒体に記録(画像形成)を行う。
この記録動作中に記録ヘッド1000のフェイス面1010の払拭動作を行う場合について、図4,5を参照して説明する。まず、インク吐出の回数のカウントや、タイマによる時間計測や、記録デューティーの計測等に基づいて、CPU2020から払拭ユニットコントローラ2090に対して払拭動作開始の指令が出される(ステップS101)。すると、CPU2020が払拭ユニットコントローラ2090を作動させて、払拭ユニット1030の昇降カム2007を回転駆動する。押圧部材2006は払拭部材2001を、記録ヘッド1000のフェイス面1010に接触させない後退位置(図4(a)参照)から、払拭部材2001をフェイス面1010に接触可能にする前進位置(図4(b)参照)へ移動する(ステップS102)。この状態で、CPU2020がモータドライバ2060によりキャリッジモータを作動させ、キャリッジ1100を、図4(a),(b)に示す待機位置から、プラテン1200(図1参照)に対向する位置に向けて移動させる(ステップS103)。記録ヘッド1000は、少なくとも払拭ユニット1030に対向する位置に来ると、図4(c)〜(d)に示すように、押圧部材2006によって押し上げられた払拭部材2001がフェイス面1010に当接して払拭動作を行う(払拭工程)。すなわち、キャリッジ1100が払拭部材2001の上を走査している間に、フェイス面1010が、清潔な払拭部材2001により払拭されて、フェイス面1010に付着していたミストや微細なゴミ等は除去される。
図4(e)に示すようにキャリッジ1100が払拭ユニット1030に対向する位置を通過すると(ステップS104)、図4(f)に示すように押圧部材2006を前進位置(第2の位置)から後退位置(第1の位置)へと移動させる(ステップS105)。そして、巻取りローラ2005を一定速度で回転駆動して、払拭部材2001を供給ローラ2002から巻取りローラ2005に所定量だけ送る(巻取り工程、ステップS106)。それにより、払拭部材2001の、既に払拭動作に使用された部分が、押圧部材2006に当接する位置から移動して、未使用部分が、押圧部材2006に当接する位置に到達する。このようにして、払拭部材2001の払拭動作に用いられた部分は、巻取りローラ2005に順次巻き取られ、未使用部分は、供給ローラ2002から順次繰り出される。搬送ローラ対2004の回転軸には、一般的なエンコーダおよび読み取りセンサ(図示せず)が取り付けられており、その回転量は、払拭ユニットコントローラ2090によって常に管理されている。従って、払拭ユニットコントローラ2090が搬送ローラ対2004の回転量を調整することで、払拭部材2001の搬送量を調整することができる(制御工程)。
搬送ローラ対2004の駆動が停止し、例えばキャリッジ1100のX方向の移動およびインク吐出を行った後にキャリッジ1100がプラテンと対向する位置から移動すると、図4(a)に示す状態に戻り、次の払拭動作が可能になる。このようにステップS101〜S106のステップを繰り返すと、供給ローラ2002に予め巻かれている払拭部材2001が無くなるまで、フェイス面1010の払拭動作を行うことができる。
このようなフェイス面1010の払拭動作は、キャリッジ1100の走査を利用して記録動作中に実施することで、記録動作のスループットを低下させることなく実施でき、記録動作中に発生するミストがフェイス面1010に付着しても、すぐに除去できる。ただし、記録動作後の待機時や、インクジェット記録装置の電源がオフの時に、払拭動作を実施してもよい。また、予め決められた回数だけキャリッジ1100を往復走査するたびに、図4(a)〜(f)に示す一連の動作を行うことも可能である。例えば、インク使用量の少ない画像を形成する場合には、ミストの発生量が少ないため、所定の回数の往復走査が終わるたびに1回だけ前述した払拭動作を行うことで、記録ヘッド1000のインク吐出性能を維持することができる。
なお、図4ではプラテン側に向かう復方向(−X方向)にキャリッジ1100を走査させながら払拭する例を用いて説明したが、往方向(+X方向)にキャリッジ1100を走査させながら払拭してもよい。さらに、復方向と往方向の両方の走査中に払拭してもよい。
本実施形態では、搬送ローラ対2004の回転量は、払拭ユニットコントローラ2090によって常に管理されているため、搬送ローラ対2004の総回転量から、払拭部材2001の総搬送量を、払拭ユニットコントローラ2090によって計算できる。それにより払拭部材2001の積算使用量が判明し、それに基づいて、払拭部材2001の未使用部分の量、すなわち残量を、払拭ユニットコントローラ2090によって計算して取得することができる(取得工程)。
本発明において、払拭部材2001の未使用部分の残量が少なくなった時の処理について、図6のフローチャートを参照して詳細に説明する。
まず、待機状態のインクジェット記録装置に対し、ホストコンピュータ2500から記録指令が行われると、受信バッファ2010が記録データの受信を開始する(ステップS201)。そして、前記したように計算された払拭部材2001の未使用部分の残量が、予め設定された第1の閾値より小さいか否かの判定を行う(ステップS202)。第1の閾値は、その記録装置において1回の印刷ジョブで形成可能な最大サイズの画像を形成する際にキャリッジ1100が往復走査を行うたびに前述した払拭動作を行うと仮定した場合に使用される払拭部材2001の総量よりも大きい値に設定されている。すなわち、払拭部材2001の未使用部分の残量がこの第1の閾値以上であると、1回の印刷ジョブの記録動作中に払拭部材2001が足りなくなることはない。ステップS202において払拭部材2001の残量が第1の閾値以上であることが確認されると、受信バッファ2010が、予め決められた所定の量の記録データを受信し次第、記録動作を開始する(ステップS210)。この所定の量とは、1回の印刷ジョブの全ての記録データ(1ページ分の記録データ)ではなく、それよりも少ないデータ量である。すなわち、記録動作(ステップS210)は、引き続いての記録データの受信と並行して行う。そして、1回の印刷ジョブにおける記録動作(1ページ分の記録)が全て終了すると(ステップS211)、続けて実行すべき印刷ジョブ(記録すべき次のページ)があるか否かを確認する(ステップS212)。次のページがある場合には、再度、記録データの受信を開始し(ステップS201)、払拭部材2001の未使用部分の残量が第1の閾値より小さいか否かの判定を行う(ステップS202)。払拭部材2001の未使用部分の残量が第1の閾値以上である場合には、記録動作(ステップS210〜S211)および次ページの有無の確認(ステップS212)を行う。このように、払拭部材2001の未使用部分の残量が第1の閾値以上である限り、ステップS201〜S202,S210〜S212が繰り返される。全てのページの記録動作が終了すると(続けて実行すべき印刷ジョブが無くなると)、記録動作を終了して(ステップS213)、待機状態に戻る。
ステップS202において、払拭部材2001の未使用部分の残量が第1の閾値より小さいと、1ページ分の記録動作中に払拭部材2001の未使用部分が無くなってしまう可能性がある。払拭部材2001の未使用部分の残量が第1の閾値より小さい場合、受信バッファ2010が所定の量の記録データを受信した後も、1ページ分の(1回の印刷ジョブの)記録データの受信が完了するまでは、記録動作を開始せずに待機する(ステップS203)。そして、ユーザーに対して、払拭部材2001の未使用部分の残量が少ないことを表示して、交換用の払拭部材2001を準備するように促す。1ページ分の記録データの受信を完了した後に、CPU2020が払拭部材2001の使用量の予測手段として機能し、その記録データに基づく記録動作に必要な払拭部材2001の量(予測使用量)を算出(予測)する(予測工程、ステップS204)。本実施形態では、1回の払拭動作における払拭部材2001の使用量(搬送量)や、払拭動作を実行するタイミング(払拭動作を実行するまでに繰り返されるキャリッジ1100の往復走査回数)が予め決められている。従って、個々の記録データに応じた払拭動作の回数から払拭部材の必要量を予め求めることができ、これを基準値とする。
払拭部材2001の未使用部分の残量と、1ページ分の記録動作における払拭部材の必要量(基準値)とを比較する(ステップS205)。そして、払拭部材2001の未使用部分の残量が基準値以上(予測された使用量以上)である場合(第2の場合)には、記録動作を開始する(ステップS221)。1ページ分の記録が全て終了すると(ステップS211)、次のページの有無の確認(ステップS212)を行う。次ページが存在する場合には、(ステップS205で払拭部材2001の未使用部分の残量が基準値以上である限り)前記したステップS201〜S205,S221,S210〜S212を繰り返す。こうして、全てのページの記録動作を行い、それが完了すると記録動作を終了し(ステップS213)、待機状態に戻る。なお、これらのステップの繰り返しにおいては、ステップS202のたびに払拭部材2001の未使用部分の残量が第1の閾値より小さいと判定されることが明らかであるため、ステップS202を省略することも可能である。
以上説明した工程の中で、払拭部材2001の未使用部分の残量が、1ページ分の記録動作における払拭部材の必要量(基準値)より少ない(予測された使用量未満である)場合(第1の場合)もある(ステップS205)。そのような場合には、払拭部材2001の未使用部分の残量を、第2の閾値と比較する(ステップS206)。この第2の閾値について説明する。本実施形態では、1回の払拭動作における払拭部材2001の使用量や、1ページの記録動作中の払拭動作の回数を、画質にあまり大きな影響が生じない程度に変更可能な範囲を予め設定している。このように払拭動作1回あたりの払拭部材2001の使用量や払拭動作の回数を変更した場合の払拭部材2001の必要量の、変更前の通常の条件における払拭部材の必要量(ステップS204〜S205の基準値)に対する割合を、第2の閾値として設定しておく。この点について以下に説明する。
通常、1回の払拭動作あたりの払拭部材2001の使用量(搬送量、巻取り量)や、1ページの記録動作中の払拭動作の回数は、フェイス面1010の清掃効果に、記録ヘッド1000の耐久性と払拭部材2001の使用量のバランスを加味して決定されている。つまり、記録ヘッド1000の耐久性をある程度犠牲にすれば、払拭部材2001の使用量を減らすことができる。例えば、通常の払拭条件では、払拭動作1回あたりの払拭部材2001の使用量(搬送量、巻取り量)が3mmであり、キャリッジ1100が3回往復走査するたびに1回の払拭動作を行うとする。その場合に、払拭動作1回あたりの払拭部材の使用量(搬送量、巻取り量)を2.5mmに減らし、キャリッジ1100が4回往復走査するたびに1回の払拭動作を行うように変更する。この変更に伴う払拭部材2001の必要量の、変更前の通常の条件における払拭部材の必要量に対する割合は62.5%である。この程度の条件変更であれば、記録ヘッド1000のインク吐出性能を急激に悪化させることなく(画像に影響が出ることなく)、数ページ程度の記録動作が可能である。そこで、本実施形態では、第2の閾値を62.5%と設定する。ただし、この条件変更によって記録ヘッド1000のインク吐出性能が直ちに悪化することはないものの、長期的には記録ヘッド1000の耐久性の悪化を招く。従って、このような条件変更は、あくまでも、払拭部材2001の未使用部分の残量が少なくなった時だけの特別な措置として行う。なお、この場合、1ページ分の記録動作が終了した後に、ユーザーに払拭部材2001の交換を促すようにしてもよい。
ステップS206において、払拭部材2001の未使用部分の残量の、通常の払拭部材2001の必要量に対する割合が、第2の閾値以上である場合には、1ページの記録動作終了と同時に払拭部材2001をほぼ使い切るように、払拭動作の条件を変更する。そして、変更後の条件で記録動作を開始する(ステップS207)。そして、1ページ分の記録動作終了後に、ユーザーに対して払拭部材が無いことを表示して、払拭部材の交換を促す(ステップS208)。ユーザーによる交換作業が完了したら、インクジェット記録装置は待機状態に戻る(ステップS209)。
一方、ステップS206において、払拭部材2001の未使用部分の残量の、通常の払拭部材2001の必要量に対する割合が、第2の閾値より小さいと判定された場合には、画質に影響が無いように払拭条件を変更することは不可能であると判断される。従って、記録動作を開始することなく、ユーザーに対して払拭部材が無いことを表示して払拭部材の交換を促す(ステップS208)。ユーザーによる交換作業が完了したら、インクジェット記録装置は待機状態に戻る(ステップS209)。
以上説明したとおり、本実施形態では、払拭部材の未使用部分の残量が少なくなった場合に、画質をあまり低下させない程度に払拭動作の条件を変更する。例えば払拭動作1回あたりの払拭部材2001の使用量(巻取り量)や払拭動作の頻度(1ページの記録動作中の払拭動作の回数)を変更する。ただし、払拭部材の未使用部分の残量が少なすぎる場合には、画質の低下を抑えることは不可能であるため、記録動作を中止する。いずれにしても、払拭部材2001の未使用部分の残量が少なくなった場合であっても、記録動作の途中で払拭部材2001が無くなるという問題が生じることはない。また、払拭動作の条件の変更により払拭部材2001の未使用部分をできるだけ最後まで利用するため、払拭部材2001の未使用部分の廃棄量を従来よりも少なくすることができる。それにより、コストおよび資源の有効活用が可能になる。
なお、前記したように払拭条件を変更した場合には、記録動作終了時の記録ヘッド1000のフェイス面1010は、通常の条件で払拭動作を行った場合よりも汚れが多い可能性が高い。そのため、記録ヘッド1000のインク吐出性能を維持するために、次の記録動作の開始前にキャッピング機構により吸引回復動作を実行し、フェイス面1010をリフレッシュした後に記録動作を開始するようにしてもよい。または、記録ヘッド1000のインク吐出性能を回復するために、記録動作の終了直後に吸引回復動作を実行してもよい。もちろん、記録動作の開始前と終了後の両方に吸引回復動作を実行してもよい。また、払拭条件を変更した場合には、払拭動作の後に行う予備吐出動作の回数を、インク固着を防止するために通常の払拭動作を行った後よりも多くすることが効果的である。さらに、払拭条件を変更した場合、汚れの多いフェイス面1010をリフレッシュするために、通常より吸引回復効果の大きい吸引回復動作を行ってもよく、吸引回復動作の吸引回数を通常よりも増やしてもよい。また、払拭部材を交換した直後に、新しい払拭部材により払拭動作を実施してもよい。さらに、図示しないが、光学式や電気式の吐出状態検出機構を設け、払拭条件を変更して記録動作を行った後に吐出状態を検出し、吐出状態の異常が検出された場合に、特別に吸引回復動作や払拭動作を複数回実施してもよい。もちろん、ここに挙げた、インク吐出性能の維持および回復のためのいくつかの処理を適宜に組み合わせて実施してもよい。
本実施形態によると、シート状の払拭部材の未使用部分の残量が多い場合には、記録データの受信と記録動作とを並行して行うことができ、スループットの低下を防いで効率の良い記録ができる。また、シート状の払拭部材の未使用部分の残量が少ない場合には、記録動作中に使用される払拭部材の必要量の算出が完了するまで記録動作を開始させないため、記録動作中に払拭部材が無くなることを予め回避できる。しかも、払拭部材の未使用部分の残量が、必要量に僅かに足りない場合には、画質に影響が出ない範囲で払拭条件(記録動作中の払拭動作の頻度や1回の払拭動作における払拭部材の使用量)を変化させて、記録動作を実行する。従って、記録動作中に払拭部材が無くならないようにしつつ、払拭部材をできるだけ最後まで使い切る。そして、払拭部材の未使用部分の残量がかなり少なく、画質に影響が出ない範囲での払拭条件の変化では対処できない場合にのみ、記録動作を開始せずに払拭部材の交換を促す。このようにすることにより、払拭部材の未使用部分の廃棄量を少なくして、コストおよび資源の無駄を抑制する。
1000 記録ヘッド
1001,1002,1003,1004 吐出口
1010 フェイス面
1100 キャリッジ
1020 キャップ(キャッピング機構)
1022 ポンプ(キャッピング機構)
1021 インク吸収体(キャッピング機構)
1030 払拭ユニット
2001 払拭部材
2004 搬送ローラ対(払拭部材搬送機構)
2006 押圧部材
2010 受信バッファ
2020 中央処理装置(CPU、制御部)
2030 RAM(記憶手段、制御部)
2040 ROM(記憶手段、制御部)
2050 NVRAM(記憶手段、制御部)
2060 モータドライバ(制御部)
2070 ヘッドドライバ(制御部)
2080 センサ/スイッチコントローラ(制御部)
2090 払拭ユニットコントローラ(制御部)

Claims (15)

  1. インクを吐出する複数の吐出口が設けられた吐出口面を有し記録動作を行う記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを搭載し往復走査するキャリッジと、
    前記吐出口面を払拭する払拭部材及び前記払拭部材を巻き取る巻取り手段を有し払拭動作を行う払拭ユニットと、を備えるインクジェット記録装置であって、
    前記払拭部材の残量を取得する取得手段と、記録データに基づいて前記払拭部材の使用量を予測する予測手段と、前記残量に基づいて前記払拭ユニットを制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記残量が予測された前記使用量以上のときは前記払拭動作1回につき前記払拭部材を第1の量だけ巻き取り、前記残量が予測された前記使用量未満であって前記使用量に対する前記残量の割合が所定の割合以上のときは前記払拭動作1回につき前記払拭部材を前記第1の量より少ない第2の量だけ巻き取るように前記払拭ユニットを制御可能であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記第2の量は、画像に影響が出ない量であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. インクを吐出する複数の吐出口が設けられた吐出口面を有し記録動作を行う記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを搭載し往復走査するキャリッジと、
    前記吐出口面を払拭する払拭部材及び前記払拭部材を巻き取る巻取り手段を有し払拭動作を行う払拭ユニットと、を備えるインクジェット記録装置であって、
    前記払拭部材の残量を取得する取得手段と、記録データに基づいて前記払拭部材の使用量を予測する予測手段と、前記残量に基づいて前記払拭ユニットを制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記残量が予測された前記使用量以上のときは第1の頻度で前記払拭動作を行い、前記残量が予測された前記使用量未満であって前記使用量に対する前記残量の割合が所定の割合以上のときは前記第1の頻度より少ない第2の頻度で前記払拭動作を行うように前記払拭ユニットを制御可能であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 前記第2の頻度は、画像に影響が出ない頻度であることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記予測手段は、前記残量が所定の長さ以上のときは前記使用量を予測せず、前記残量が前記所定の長さ未満のときは前記使用量を予測することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記予測手段は、1ページ分の記録データから前記使用量を予測することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記制御手段は、前記残量が予測された前記使用量未満であって予測された前記使用量に対する前記残量の割合が前記所定の割合以上のときは、1ページ分の前記記録動作が終了した後、ユーザーに前記払拭部材の交換を促すことを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記制御手段は、予測された前記使用量に対する前記残量の割合が前記所定の割合未満の場合には、前記記録動作を行わずにユーザーに前記払拭部材の交換を促すことを特徴とする請求項6または7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記キャリッジが前記払拭部材の上を走査している間に、前記払拭部材による前記吐出口面の払拭動作が行われることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記払拭ユニットは前記払拭部材を前記吐出口面に接触可能な位置へ移動させる押圧部材をさらに有し、
    前記払拭ユニットによる前記払拭動作が行われる際に、前記払拭部材は前記押圧部材により前記接触可能な位置に移動されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記払拭部材は、液体が含浸されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  12. インクを吐出する複数の吐出口が設けられた吐出口面を有し記録動作を行う記録ヘッドと、払拭部材と当該払拭部材を巻き取る巻取り手段とを有し払拭動作を行う払拭ユニットと、を備えるインクジェット記録装置の制御方法であって、
    前記払拭部材の残量を取得する取得工程と、
    録データに基づいて前記払拭部材の使用量を予測する予測工程と、
    前記残量が予測された前記使用量以上のときは前記払拭動作1回につき前記払拭部材を第1の量だけ巻き取り、前記残量が予測された前記使用量未満であって予測された前記使用量に対する前記残量の割合が所定の割合以上のときは前記払拭動作1回につき前記払拭部材を前記第1の量より少ない第2の量だけ巻き取るように前記払拭ユニットを制御する制御工程と、を有することを特徴とする制御方法。
  13. インクを吐出する複数の吐出口が設けられた吐出口面を有し記録動作を行う記録ヘッドと、払拭部材と当該払拭部材を巻き取る巻取り手段とを有し払拭動作を行う払拭ユニットと、を備えるインクジェット記録装置の制御方法であって、
    前記払拭部材の残量を取得する取得工程と、
    録データに基づいて前記払拭部材の使用量を予測する予測工程と、
    前記残量が予測された前記使用量以上のときは第1の頻度で払拭動作を行い、前記残量が予測された前記使用量未満であって予測された前記使用量に対する前記残量の割合が所定の割合以上のときは前記第1の頻度より少ない第2の頻度で払拭動作を行うように前記払拭ユニットを制御する制御工程と、を有することを特徴とする制御方法。
  14. 前記予測工程は、前記取得工程において前記残量が所定の長さ以上のときは行われず、前記所定の長さ未満のときに行われることを特徴とする請求項12または13に記載の制御方法。
  15. 前記払拭ユニットの前記払拭部材で前記吐出口面を払拭する払拭工程と、
    前記払拭工程の後に前記巻取り手段で前記払拭部材を巻き取る工程と、をさらに有することを特徴とする請求項12から14のいずれか1項に記載の制御方法。
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