JP2021000730A - 計数機 - Google Patents

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Toshiyuki Hataya
俊幸 幡谷
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奈津子 渡部
鈴木 義一
Giichi Suzuki
義一 鈴木
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Abstract

【課題】印字不良をなくすことで再印刷を防げるプリンタ、及びそのプリンタを備えた硬貨又は紙幣の計数機を提供する。【解決手段】本発明に係るプリンタ30は、プリンタヘッド31bを有し、プリンタヘッド31bからインクを吐出して、データを印刷物に印刷するプリンタ30であって、プリンタ30は、さらに摺接部材33hを有し、摺接部材33hでプリンタヘッド31bを清掃する清掃装置33と、を備え、清掃装置33は、摺接部材33hをプリンタヘッド31bに当接させた状態で、摺接部材33hと、プリンタヘッド31bと、を相対移動させてプリンタヘッド31bを清掃する。【選択図】図11B

Description

本発明は、プリンタ、及びそのプリンタを備えた計数機に関し、特にプリンタの清掃装置に関する。
硬貨を計数する装置として、特許文献1に示すような計数機が知られている。特許文献1の硬貨計数機では、計数した硬貨を収納袋に入れ、ヒートシールされる。硬貨計数機にはプリンタが備えられている。プリンタにより計数結果が印字されたラベルを収納袋に貼り付けて、作業が終了する。
特開2019−61616号公報
しかしながら、従来のプリンタでは、擦れ等による印字不良が発生するという問題があった。印字不良が発生した場合は、その都度プリンタを清掃しており、余分な作業時間がかかっていた。また、硬貨計数機に備えられたプリンタの場合、プリンタの清掃後、再度計数するという再取引を行わなければならず、作業者の負担がとても大きかった。
本発明は、この問題を解決するためになされ、印字不良をなくすことができるプリンタ、及びそのプリンタを備えた計数機を提供することを目的とする。
本発明のプリンタは、プリンタヘッドを有し、プリンタヘッドからインクを吐出して、データを印刷物に印刷するプリンタであって、プリンタは、さらに摺接部材を有し、摺接部材でプリンタヘッドを清掃する清掃装置と、を備え、清掃装置は、摺接部材をプリンタヘッドに当接させた状態で、摺接部材と、プリンタヘッドと、を相対移動させてプリンタヘッドを清掃する。
また、清掃装置は、印刷時に使用されるインクを吐出させながらプリンタヘッドの清掃を行ってもよい。
また、摺接部材は、平面、又は湾曲した面の少なくとも何れか一方を含んでいる面状に形成されており、摺接部材がプリンタヘッドに接した状態でプリンタヘッドが移動して、プリンタヘッドを清掃してもよい。
また、プリンタヘッドの清掃時にプリンタヘッドが移動する範囲は、ホーム位置から印刷時の最大ストローク位置までの範囲内であってもよい。
また、摺接部材はリング状に形成されており、摺接部材は静止状態のプリンタヘッドと接した状態で回転して、プリンタヘッドを清掃してもい。
また、プリンタヘッドの清掃時におけるプリンタヘッドの位置は、ホーム位置であってもよい。
また、プリンタは、入金された硬貨、及び紙幣の少なくとも何れか一方を計数して収納袋に収納し、収納袋に入金された硬貨、及び紙幣の少なくとも何れか一方の計数結果を印刷する計数機に備えられていてもよい。
また、プリンタを備える計数機は、内蔵バッテリにより作動し、経過時間をカウントするクロックを備え、前回清掃実施から所定時間経過すると、プリンタヘッドの清掃実施時期であることを報知してもよい。
また、プリンタを備える計数機は、内蔵バッテリにより作動し、印刷回数をカウントするカウンタを備え、累計印刷回数が所定回数になると、プリンタヘッドの清掃実施時期であることを報知してもよい。
本発明に係るプリンタは、プリンタヘッド清掃装置を有していることから、プリンタヘッドを清掃することができる。したがって、印字不良を防ぐことができる。
また、プリンタヘッド清掃装置がプリンタヘッドを清掃する時には、印刷時に使用されるインクを吐出させながら清掃を行うことができる。したがって、清掃専用の洗浄液が不要であり、簡素な構造でプリンタヘッドを清掃できる。
また、摺接部材が、平面、又は湾曲した面の少なくとも何れか一方を含んでいる面状に形成されており、摺接部材がプリンタヘッドに接した状態で、プリンタヘッドがホーム位置から印刷時の最大ストローク位置までの範囲内で移動して、プリンタヘッドの清掃を行うように構成されている。したがって、従来のプリンタの基本構造を利用することができる。よって、プリンタヘッド清掃装置を少ないコストアップで実現できる。
また、摺接部材がリング状に形成されているので、プリンタヘッドの清掃時に摺接部材のプリンタヘッドに摺接する部位を変えることができる。加えて、プリンタヘッドの清掃をプリンタヘッドのホーム位置で行う。したがって、従来のプリンタの基本構造を利用した効率的な清掃装置を実現することができる。よって、プリンタヘッド清掃装置を少ないコストアップで実現できる。
また、プリンタヘッド清掃装置を有するプリンタを備える硬貨、及び紙幣の少なくとも何れか一方を計数する計数機とすることができるので、印字不良を防ぐことができる。したがって、手間がかかる再取引を防ぐことができる。
また、プリンタヘッド清掃装置を有するプリンタを備える硬貨、及び紙幣の少なくとも何れか一方を計数する計数機は、内蔵バッテリにより作動し、経過時間をカウントするクロックを備えている。したがって、プリンタヘッドの清掃実施時期を報知することができる。よって、プリンタヘッドの清掃を定期的に行うことができる。
また、プリンタヘッド清掃装置を有するプリンタを備える硬貨、及び紙幣の少なくとも何れか一方を計数する計数機は、内蔵バッテリにより作動し、印刷回数をカウントするカウンタを備えており、累計印刷回数が所定回数になると、プリンタヘッドの清掃実施時期であることを報知できる。したがって、プリンタヘッドの清掃実施時期を報知することができる。よって、プリンタヘッドの清掃を定期的に行うことができる。
本発明の実施の形態1及び2に係る硬貨計数機を示す斜視図である。 図1の硬貨計数機の前扉が開かれた状態を示す斜視図である。 図1の硬貨計数機の前扉を外した状態を示す正面図である。 図3の硬貨計数機のパック押さえ部を示す斜視図である。 図3の硬貨収納袋の硬貨収納前の状態における側面図である。 図3の硬貨収納袋の硬貨収納前の状態における正面図である。 図3の硬貨収納袋の硬貨収納後の状態における側面図である。 図3の硬貨収納袋の硬貨収納後の状態における正面図である。 図3のA−A断面における本発明の実施の形態1に係る清掃装置の位置を示す側面図である。 図3における本発明の実施の形態1に係る清掃装置を示す斜視図である。 図8のB−B断面図である。 図3の清掃装置と、プリンタベースの切欠きとの関係を示す概念図である。 図7におけるインクカートリッジと、清掃装置との清掃開始前の状態を示す側面図である。 図11Aの直後の状態であり、インクカートリッジと、清掃装置との清掃開始直後の状態を示す側面図である。 図11Bの直後の状態であり、インクカートリッジと、清掃装置との清掃中の状態を示す側面図である。 図11Cの直後の状態であり、インクカートリッジと、清掃装置との清掃中の状態を示す側面図である。 図11Dの直後の状態であり、インクカートリッジと、清掃装置との清掃終了時の状態を示す側面図である。 図3における本発明の実施の形態2に係る清掃装置の作動状況を示す概念図である。 図3における本発明の実施の形態2に係る清掃装置を示す斜視図である。 図13における清掃装置のモータブラケットとシャッタとを除いた状態を示す斜視図である。 図13の清掃装置の作動時の状況を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る清掃装置のインクカートリッジと、清掃装置との清掃開始前の状態を示す正面図である。 図16Aの直後の状態であり、インクカートリッジと、清掃装置との清掃開始直後の状態を示す正面図である。 図16Bの直後の状態であり、インクカートリッジと、清掃装置との清掃中の状態を示す正面図である。 図16Cの直後の状態であり、インクカートリッジと、清掃装置との清掃中の状態を示す正面図である。 図16Dの直後の状態であり、インクカートリッジと、清掃装置との清掃中の状態を示す正面図である。 図16Eの直後の状態であり、インクカートリッジと、清掃装置との清掃終了時の状態を示す正面図である。 図16DのC部拡大図である。
以下、この発明のプリンタ、及びそれを備えた計数機についての実施の形態について添付図面とともに説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るプリンタ30が備えられている硬貨計数機100を示す斜視図である。なお、実施の形態1として、プリンタ30が備えられている硬貨計数機100を説明するが、プリンタ30が備えられている紙幣計数機の場合でも、紙幣を計数し、後述する収容袋に収容し、その収容袋にデータを印刷することは、プリンタ30が備えられている硬貨計数機100と同様である。
硬貨計数機100は、硬貨計数機本体10を有している。硬貨計数機本体10の上面には、硬貨計数機本体10の操作、及び動作状況の確認を行うためのモニタ11と、硬貨計数機本体10の各種操作を行うための操作キーが設けられた操作部12と、硬貨を入金するための入金部13と、が設けられている。入金部13の下方には、硬貨計数機本体10の筐体内部に硬貨計数部14が設けられている。さらに、操作部12には、清掃開始スイッチ12bが設けられている。また、硬貨計数機本体10の筐体内部には、図示しない制御部が設けられており、硬貨計数機100のモニタ11と、入金部13と、硬貨計数部14と、インクジェットプリンタ30と、クランプアーム部41と、ヒータアーム部50と、を制御する。さらに、硬貨計数機本体10の筐体内部には、クロック5と、カウンタ6とが備えられている。
硬貨計数機本体10の前面には、主電源スイッチ12aと、損傷等により硬貨計数部14が正常な硬貨と認識できない硬貨、誤投入された外国硬貨及びメダル等の計数対象とならないものを返却するリジェクトボックス15とが設けられている。
また、硬貨計数機本体10の前面には、前扉21で覆われた硬貨パック部20が設けられている。硬貨パック部20において、硬貨収納袋79に硬貨計数部14において計数された硬貨16が収納される。
図2は、図1の硬貨計数機100の前扉21を開いた状態を示している。硬貨パック部20には、硬貨収納袋に硬貨16を収納するときに使用される通路形状に区画された細長空間であるパッキングエリア22が設けられている。パッキングエリア22に隣接して、硬貨収納袋に印字をするインクジェットプリンタ30が設けられている。インクジェットプリンタ30は、硬貨計数機100内部の下部に設けられているプリンタベース29上に置かれている。インクの補充等の整備作業時には、インクジェットプリンタ30は前扉21側に引き出せるように構成されている。
次に、硬貨計数機100の内部構造について、説明する。
図3は、図2に示す硬貨計数機100の前扉21を除いた状態の正面図である。硬貨パック部20に対して左上に、硬貨計数部14で計数された硬貨16を排出するための硬貨排出口40が設けられている。硬貨排出口40はパッキングエリア22に向けて開口している。
硬貨排出口40の開口部付近に、硬貨収納袋を保持するためのクランプアーム部41が設けられている。クランプアーム部41は、袋保持部を構成している。クランプアーム部41は、硬貨計数機本体10の正面側に突き出した棒状形状の第1クランプシャフト42aを先端に有する第1クランプアーム43aと、硬貨計数機本体10の正面側に突き出した棒状形状の第2クランプシャフト42bを先端に有する第2クランプアーム43bと、を備えている。第1クランプシャフト42a、及び第2クランプシャフト42bは、保持部材を構成している。第1クランプシャフト42a、及び第2クランプシャフト42bは、ステンレス等の導体で形成されている。
硬貨排出口40の両側に、第1袋センサ44aと、第2袋センサ44bと、が設けられている。第1クランプアーム43a、及び第2クランプアーム43bは、図示しないモータにより、第1クランプシャフト42aが第1袋センサ44aと、第2クランプシャフト42bが第2袋センサ44bと、それぞれ接触可能な位置に回動することができる。第1、及び第2クランプアーム43a、及び43bの回動により、第1、及び第2クランプシャフト42a、及び42bが、硬貨排出口40の開口部正面の位置から、硬貨排出口40の側面の位置まで移動することができる。第1袋センサ44aは、第1クランプシャフト42aとの接触を導通により検出するセンサである。また、第2袋センサ44bは、第2クランプシャフト42bとの接触を導通により検出するセンサである。
パッキングエリア22の奥側にパッキングエリア22の後壁28を挟んでヒータアーム部50が設けられている。ヒータアーム部50は、熱溶着部を構成している。ヒータアーム部50は、第1ヒータ52aを先端に有する第1ヒータアーム51aと第2ヒータ52bを先端に有する第2ヒータアーム51bとを有している。第1ヒータアーム51aは第1シャフト53aにより、第2ヒータアーム51bは第2シャフト53bにより、それぞれパッキングエリア22の後壁28に取り付けられている。第1ヒータアーム51aは第1シャフト53aを、第2ヒータアーム51bは第2シャフト53bをそれぞれ軸として、図示しないモータにより回動する。また、第1ヒータアーム51a及び第2ヒータアーム51bはアーム部を構成している。
第1ヒータ52aが硬貨16により損傷することを防止するための覆いとして、パッキングエリア22の下面には第1ヒータドア23が設けられている。また、第2ヒータ52bが硬貨16により損傷することを防止するための覆いとして、パッキングエリア22の上面には第2ヒータドア24が設けられている。また、パッキングエリア22の後壁28には第1、第2ヒータアーム51a、及び51bが回動したときに、硬貨収納袋79を挟持可能に第1、及び第2ヒータ52a、及び52bを通過させるための切欠である第1切欠25aと第2切欠25bとが形成されている。
硬貨収納袋79を熱溶着する際は、硬貨計数中に硬貨排出口40の開口部が収納袋開口部71に覆われているときよりも、硬貨収納袋79に弛みが生じている状態で第1、及び第2ヒータ52a、及び52bによる熱溶着がされる。そのため、張ったフィルムに熱溶着をするよりも、熱によってフィルムが裂けたり傷ついたりして硬貨収納袋79が破損する可能性が小さくなる。
次に、図3と、図4とを参照しながら、パック押さえ部60について、説明する。
パッキングエリア22の右下には、硬貨収納袋79の下端部を押さえるためのパック押さえ部60が設けられている。後述するように、前扉21の開閉状態に連動して、パック押さえ部60の一部が上下移動する構造となっている。連動するパック押さえ部60の一部により、硬貨収納袋79の下端部が押さえられ、保持することができる。
パッキングエリア22には、計数した硬貨16を収納するための、後述する硬貨収納袋79が装着される。硬貨収納袋79の下端部は、パック押さえ板68の下端部と、パッキングエリア22の端部と、の間に位置するように装着される。硬貨収納袋79を装着する際は、前扉21が開いている状態で、硬貨収納袋79の下端部を、パック押さえ板68の下端部と、パッキングエリア22の下端部と、の間に存在する隙間に通されて装着される。また、硬貨収納袋79の装着後に、前扉21が閉じられると、それに連動して硬貨収納袋79の下端部は、パック押さえ板68の下端部と、パッキングエリア22の下端部と、の間に挟まれて保持される。
パッキングエリア22の底部はステンレス等の導体で形成されており、パック押さえ板68とパッキングエリア22との接触を導通により検知する図示しない押さえ板接触センサがパック押さえ部60に設けられている。これらにより、硬貨収納袋79が装着されていない状態、又は硬貨収納袋79の下端部がパック押さえ板68の下端部と、パッキングエリア22の下端部と、の間の隙間に位置しておらず、正規位置に装着されていない状態を検知することができる。これにより、計数した硬貨16が硬貨収納袋79に収納されずに硬貨計数機100の内部に散らばることが防止される。硬貨収納袋79の下部が固定されることで、硬貨パック動作中に硬貨収納袋79が振動することで発生する硬貨16の収納不良の可能性が小さくなる。また、収納袋底部72から硬貨収納袋79の長さの約三分の一の位置までをインクジェットプリンタ30の下部で保持し、さらに硬貨16が進入しないようにすることで、後述する硬貨収納袋79への印字動作を確実に行えるようになる。
次に、図5A〜図6Bを参照しながら、硬貨収納袋79を説明する。
図5A、及び図5Bは、硬貨収納前の状態の硬貨収納袋79を示しており、図5Aは側面図、図5Bは正面図である。硬貨収納袋79は、上部に硬貨16を投入可能な開口部である収納袋開口部71と、底部に収納袋底部72と、収納袋開口部71と、収納袋底部72の間に中間封部80と、を有する。また、収納袋開口部71の付近に、第1、及び第2クランプシャフト42a、及び42bを挿入可能に構成された筒状部73を有している。筒状部73は、いわゆる袋とじ部の形状を有している。すなわち、両側が開口した筒状形状を有している。筒状部73は、被保持部を構成している。硬貨収納袋79は、ポリエチレンテレフタラート等の熱溶着性を有する絶縁体の合成樹脂フィルムをラミネート加工により袋状に形成されている。
中間封部80は、硬貨収納袋79の硬貨16を収納する袋部分の、その長手方向において収納袋開口部71の側から4分の3の位置に設けられている。また、硬貨収納袋79は、その中間封部80より上側の部分である収納部81と、中間封部80より下側の部分である不収納部82とを有している。収納部81は、収納袋開口部71に通じており、硬貨16の収納が可能な部分である。
一方、中間封部80によって封がされているので、収納部81は、不収納部82とは通じていない。そのため、計数後の硬貨16を硬貨収納袋79に投入しても、不収納部82には硬貨16が収納されず、不収納部82は常に平たい状態である。したがって、不収納部82を設けることで、硬貨収納袋79に直接、かつ容易に印字できる。なお、硬貨収納袋79の長手方向における中間封部80の位置は一例であり、適宜に変更してもよい。
図6A、及び図6Bは、硬貨16を収納し、封部74により、封がされた硬貨収納袋79を示している。硬貨収納袋79には、硬貨16の金額、及び計数時の日時等に関する情報が印字領域75に印字されている。したがって、硬貨収納袋79を硬貨計数機100から取り出した後に、別途作業者が手作業で硬貨収納袋79に硬貨16の情報を記載する必要が無い。また、収納した硬貨16の情報の印字が硬貨収納袋79に直接されるため、記録間違いの発生を防止することができる。
次に、図7〜図10を参照しながら、本発明の要旨であるプリンタヘッド31bの清掃装置33を説明する。
図7は、図3のA−A断面におけるインクジェットプリンタ30の側面図である。インクジェットプリンタ30は、硬貨計数機100の内部のプリンタベース29上に置かれている。インクジェットプリンタ30は、インクを貯留するインクカートリッジ31を有している。インクカートリッジ31の下端部には、インクカートリッジ31をインクジェットプリンタ30へ取り付ける際に利用されるカートリッジガイド31aと、プリンタヘッド31bと、が設けられている。プリンタヘッド31bと、プリンタベース29の上面との間には隙間が存在しており、印字する硬貨収納袋79を配置することができる。また、プリンタベース29の下面には、清掃装置33が固定されている。
図7におけるプリンタヘッド31bの位置は、印字していない時のプリンタヘッド31bの待機位置であるホーム位置である。印字を開始すると、プリンタヘッド31bは図の右方向に移動する。印字する際には、プリンタヘッド31bは、Z2の範囲内で移動する。清掃装置33によるプリンタヘッド31bの清掃は、プリンタヘッド31bの印字ストローク内で行われ、Z2の範囲内のホーム位置側であるZ1の範囲で清掃される。
図8、及び図9は、それぞれ清掃装置33を示す斜視図、及び側面図である。清掃装置33は、複数の部材を内部に保持している本体ブラケット33aを有している。さらに清掃装置33は、本体ブラケット33aの内部に、清掃装置33の駆動源であり、プランジャ部33cを含むソレノイド33bと、プランジャ33cに連結されているリンク33dと、リンク33dに連結されている回転ブラケット33eと、を有している。さらに、清掃装置33は、回転ブラケット33eを回転自在に保持する第1シャフト33fと、回転ブラケット33eに固定されている摺接部材支持部33gと、摺接部材支持部33gに固定され、プリンタヘッド31bに摺接して清掃する摺接部材33hと、を有している。
本体ブラケット33aは、水平で長方形状の水平基体部33a1と、その水平基体部33a1の両端部に、水平基体部33a1に対し上向きの垂直方向にそれぞれ接続されている、長方形状の垂直部33a2と、それぞれの垂直部33a2の上端部に、垂直部33a2に対し直角方向である水平方向にそれぞれ接続されている、長方形状の水平固定部33a3と、を含んでいる。すなわち、本体ブラケット33aは、上向きのU字形状のそれぞれの上端部に、長方形の水平部分が接続された形状の部材である。本体ブラケット33aは、薄板の鋼板で形成されている。本体ブラケット33aは、それぞれの水平固定部33a3で、プリンタベース29の下面に固定される。
プランジャ部33cを含むソレノイド33bは、本体ブラケット33aの内部に固定されている。ソレノイド33bには、電磁コイル、固定鉄心、プランジャ33c、等が設けられている。周知のように、電磁コイルに電流を流すことにより電磁力が発生し、電磁コイルの中心軸線方向に配置されているプランジャ33cが、電磁コイルに接近するように駆動される。プランジャ33cは、鉄等の磁性体で形成されている。ソレノイド33bへの通電は、制御部により制御される。
プランジャ33cの一端部には、鉄等の金属、又は合成樹脂で棒状に形成されているリンク33dの一端部が、互いに回動自在に接続されている。又は、プランジャ33cは薄板の鋼板で、断面がU字状に形成されていてもよい。リンク33dの他端部は、回転ブラケット33eに接続されている。
回転ブラケット33eは、水平で長方形状の水平基体部33e1と、その水平基体部33e1の両端部に、水平基体部33e1に対し下向きの垂直方向にそれぞれ接続されている長方形状の垂直部33e2と、を含んでおり、薄板の鋼板で形成されている。すなわち、回転ブラケット33eは、下向きの略U字形状に形成されている部材である。回転ブラケット33eのそれぞれの垂直部33e2と、本体ブラケット33aのそれぞれの垂直部33a2とには、第1シャフト33fが貫通する孔があけられている。回転ブラケット33eの一方、及び他方の垂直部33e2と、本体ブラケット33aの一方、及び他方の垂直部33a2とが、それぞれ対面して組み合わされている。その状態で、両者に第1シャフト33fが貫通されている。すなわち、回転ブラケット33eは、第1シャフト33fにより、本体ブラケット33aに回転自在に保持されている。
リンク33dの他端部は、回転ブラケット33eの第1シャフト33fの中心軸から所定距離離れた部位に、リンク33dと、回転ブラケット33eとが回動自在に固定されている。回転ブラケット33eの垂直部33e2にそれぞれ設けられている孔と、リンク33dの他端部に設けられている孔と、を貫通して、第2シャフト33iが設けられている。第2シャフト33iは、第1シャフト33fと平行に配置されている。この支持構造により、リンク33dと、回転ブラケット33eとは、回動自在に連結されている。リンク33dがプランジャ33cにより引っ張られると、回転ブラケット33eは、本体ブラケット33aに対し、第1シャフト33fを中心に回転する。
回転ブラケット33eの水平基体部33e1の上面には、摺接部材支持部33gの一端部が固定されている。摺接部材支持部33gは薄板のバネ鋼板から形成され、略長方形状の部材の中間部に屈曲部を有して、折れ曲がった形状に形成されている。摺接部材支持部33gには、摺接部材支持部33gの長手方向の略中央部から、他端部の端部まで、屈曲部の両側に渡って、摺接部材33hが両面テープで固定されている。摺接部材33hは、インクを吸収して保持しやすいウレタンスポンジ等で形成されている。プランジャ33cの作動により回転ブラケット33eが回転すると、回転ブラケット33eの水平基体部33e1に固定されている摺接部材支持部33gが第1シャフト33fを中心に回転する。そして、摺接部材支持部33gの他端部が、本体ブラケット33aから離れる方向に移動する。この動きにより、摺接部材支持部33gの他端部側が、清掃装置33の直上に位置しているプリンタヘッド31bに接近する。
また、清掃装置33は、スプリング33jを有している。スプリング33jはねじりコイルばねであり、コイル部に第1シャフト33fが貫通して第1シャフト33fに保持されている。スプリング33jの一端部は本体ブラケット33aに固定され、他端部は摺接部材支持部33gに固定されている。ソレノイドに電流が流れず、プランジャ33cが、リンク33d、及び回転ブラケット33eを引っ張らない状態では、図8及び図9に示されているように、回転ブラケット33eは、スプリング33jの弾性力により、本体ブラケット33a側に付勢されている。この状態では、摺接部材支持部33g、及び摺接部材33hは、本体ブラケット33a内にほぼ収納され、印字する際に動くプリンタヘッド31bに干渉しないようになっている。
図10は、プリンタベース29の上面から清掃装置33を見た概念図である。プリンタベース29には、摺接部材33hの周辺部に切欠き29aが設けられている。清掃装置33の作動時には、切欠き29aを介して摺接部材33hが上方に移動し、プリンタヘッド31bに接近する。硬貨収納袋79の不収納部82は、切欠き29aの周辺部を覆うようにプリンタベース29の上に配置される。硬貨収納袋79は、所定の強度があるため、不収納部82が切欠き29aに係っていても、不収納部82へ印字することは可能である。切欠き29aの大きさは、20mm×45mm程度である。
次に、清掃装置33の作動間隔について説明する。硬貨計数機100の内部には、図示しないクロック5が備えられており、クロック5がカウントしている、前回清掃実施時からの経過時間に応じて、プリンタヘッド31bの清掃実施時期であることが報知されるように構成されている。または、硬貨計数機100の内部には、図示しないカウンタ6が備えられており、カウンタがカウントしている印刷回数に応じて、プリンタヘッド31bの清掃実施時期であることが報知されるように構成されている。インクジェットプリンタ30は、印字の擦れ防止のために、乾きやすい速乾性インクを用いている。したがって、速乾性インクでないインクと比べて、より短い間隔でプリンタヘッド31bを清掃する必要がある。
本発明に係る硬貨計数機100は、速乾性インクを用いていることから、プリンタヘッド31bの清掃間隔は、6時間に設定されている。すなわち、硬貨計数機100は、プリンタヘッド31bの清掃時期を6時間ごとに作業者に報知する。清掃時期が報知された場合は、後述する方法でプリンタヘッド31bを清掃する。また、カウンタ6がカウントしている印刷回数で清掃時期を報知する場合は、累計印刷回数が40回になった時に作業者に報知する。清掃間隔時間、及び清掃間隔回数は、適宜変更できる。報知は、作業者が認識できる何らかの手段により実施される。硬貨計数機100に設けられたランプ等の表示手段、又は、アラーム、音声ガイダンス等の音声手段などの何れかで報知できる。時間による報知、及び印刷回数による報知は、何れか一方、又は両方を選択して設定できる。
なお、内蔵バッテリが消耗し終えるまで、クロック5は経過時間をカウントし続ける。同様に、内蔵バッテリが消耗し終えるまで、カウンタ6は印刷回数をカウントし続ける。
クロック5のカウント開始から6時間後、又は前回のプリンタヘッド31bの清掃から6時間後、かつ硬貨計数機100が電源オンの状態である時に、硬貨計数機100は清掃時期を作業者に報知する。印刷回数による報知をする場合、電源オンから累計印刷回数が40回に到達したとき、又は、前回印字からの所定印刷回数後、かつ硬貨計数機100が電源オンの状態である時に、硬貨計数機100は清掃時期を作業者に報知する。
なお、6時間ごとに実施される清掃時期の報知は、作業者が清掃を開始するまで続けるように構成されているが、10秒間等、一定期間の間のみ報知を行い、その後自動的に報知をやめてもよい。また、清掃時期を報知する間隔は、6時間ではなく、個々の硬貨計数機100の状況により、適宜変更できる。
次に、硬貨計数機100の使用方法、及び動作を説明する。
まず、硬貨計数機100の内部に、硬貨収納袋79を装着する。硬貨収納袋79を装着する際、前扉21は開いた状態では、第1、及び第2クランプシャフト42a、及び42bが硬貨排出口40の開口部正面に位置するように、第1、及び第2クランプアーム43a、及び43bは硬貨排出口40の開口部方向に延びる位置に位置している。すなわち、第1、及び第2クランプシャフト42a、及び42bは、硬貨収納袋79の保持を開始する保持開始位置にある。その状態で、作業者が硬貨収納袋79の筒状部73を第1、及び第2クランプシャフト42a、及び42bへ取り付け、パッキングエリア22に硬貨収納袋79を装着する。このとき収納袋底部72の下部を、パック押さえ板68とパッキングエリア22の底部との間の隙間に挿入し、収納袋底部72の下部が、インクジェットプリンタ30の下方に位置するようにする。これにより、硬貨収納袋79がパッキングエリア22の正しい位置に装着される。
次に、作業者が入金部13の蓋を開き計数対象の硬貨16を入金部13へ投入する。投入された硬貨16は、硬貨計数部14へ収納される。
次に、作業者が前扉21を閉じると、前側ローラ62が前扉21に押されることでパック押さえ板68が下降する。硬貨収納袋79は、収納袋底部72から硬貨収納袋79の長さの約三分の一の位置をパック押さえ板68とパッキングエリア22の底部との間に挟み込まれて固定される。
次に、操作部12に設けられた「スタート」ボタンを作業者が押下する。「スタート」ボタンが押下されると、作業者の安全確保のために前扉21がロックされる。そして、制御装置がモータを駆動して、第1、及び第2クランプアーム43a、及び43bを、第1クランプシャフト42aが第1袋センサ44aと、第2クランプシャフト42bが第2袋センサ44bと、それぞれ接触する方向へ回動する。
硬貨収納袋79のそれぞれの筒状部73が第1、及び第2クランプシャフト42a、及び42bに挿入されているため、第1、及び第2クランプアーム43a、及び43bが回動すると、収納袋開口部71が広げられる。そして、硬貨排出口40の開口部が収納袋開口部71で覆われる。第1クランプシャフト42aが第1袋センサ44aと、第2クランプシャフト42bが第2袋センサ44bと、それぞれ接触する位置で、制御装置は第1、及び第2クランプアーム43a、及び43bの回動を停止する。このようにして、硬貨収納袋79が硬貨排出口40に装着される。すなわち、第1、及び第2クランプアーム43a、及び43bは装着位置にある。
それぞれの筒状部73が第1、及び第2クランプシャフト42a、及び42bに挿入されているので、第1、及び第2クランプアーム43a、及び43bの回動を停止したときに、第1、及び第2クランプシャフト42a、及び42bは、第1、及び第2袋センサ44a、及び44bに、筒状部73における硬貨収納袋79を挟んだ状態で接触する。
次に、第1、及び第2袋センサ44a、及び44bは、弱電流を流すことにより第1、及び第2クランプアーム43a、及び43bと、の間で導通しているか否かを検知する。硬貨収納袋79は絶縁体で構成されているので、第1、及び第2袋センサ44a、及び44bは、第1、及び第2クランプアーム43a、及び43bとの間で導通が無いことを検知する。導通が無いことを検知した場合は、制御部は筒状部73が正しく第1、及び第2クランプアーム43a、及び43bに挿入されていると判定する。
もし、筒状部73が第1、及び第2クランプシャフト42a、及び42bへ正しく挿入されていなければ、第1袋センサ44aと第1クランプシャフト42aと、第2袋センサ44bと第2クランプシャフト42bとのいずれか一方、又は両方の導通を第1、及び第2袋センサ44a、及び44bが検知する。したがって、制御部は筒状部73が第1、及び第2クランプアーム43a、及び43bに正しく挿入されていないと判定する。
次に、押さえ板接触センサが、弱電流を流すことによりパック押さえ板68とパッキングエリア22との導通を検知する。硬貨収納袋79は非導体で構成されているので、図17に示すようにパック押さえ板68とパッキングエリア22とは導通していないことが押さえ板接触センサに検知されれば、制御部は硬貨収納袋79がパッキングエリア22に正しく設置されていると判定する。
もしパック押さえ板68とパッキングエリア22とは導通していることが押さえ板接触センサに検知されれば、制御部は硬貨収納袋79がパッキングエリア22に正しく設置されていないと判定する。
筒状部73が正しく第1、及び第2クランプアーム43a、及び43bに挿入されており、且つ硬貨収納袋79がパッキングエリア22に正しく設置されていると判定された場合、「スタート」ボタンが押されると、前扉21がロックされる。その後、制御装置がモータを駆動して、第1、第2クランプアーム43a、43bが駆動され、硬貨収容袋79が保持される。その後、硬貨計数部14により、硬貨16の計数が行われる。
計数後の硬貨16は、硬貨排出口40から排出される。硬貨排出口40の開口部は収納袋開口部71により覆われているので、排出された硬貨16は硬貨収納袋79内に収納される。また、垂直板66及びパック押さえ板68が下降しているので、硬貨収納袋79内に収納された硬貨16は、垂直板66により受け止められる。なお、硬貨計数部14に入った計数対象とならないものは、リジェクトボックス15から排出される。
硬貨16の計数及び硬貨収納袋79への収納終了後、制御部は硬貨計数部14が計数した硬貨16の枚数をモニタ11に表示する。次に、作業者がモニタ11の表示内容を確認し、操作部12に設けられた「パック」ボタンを押下すると、制御部がモータを駆動し、第1、及び第2クランプアーム43a、及び43b及び第1、及び第2ヒータアーム51a、及び51bが回動する。
第1ヒータアーム51aは第1シャフト53aを、第2ヒータアーム51bは第2シャフト53bをそれぞれ軸として、互いに接近する方向、すなわちパッキングエリア22の方向へ回動する。このとき、第1ヒータ52aが第1ヒータドア23を押し開け、第1切欠25aを通り回動する。また、第2ヒータ52bは、第2ヒータドア24を押し開け、第2切欠25bを通り回動する。
また、このとき第1、及び第2クランプアーム43a、及び43bは、第1、及び第2クランプシャフト42a、及び42bが初期位置、すなわち保持開始位置である硬貨排出口40の開口部正面に位置するように回動する。
第1ヒータ52aと第2ヒータ52bとが硬貨収納袋79を挟持すると、制御部は第1、及び第2ヒータアーム51a、及び51bの回動を停止させる。このとき、第1、及び第2クランプアーム43a、及び43bは保持開始位置に回動して停止している。そのため、第1、及び第2クランプアーム43a、及び43bにより、収納袋開口部71がほぼ閉じられ且つ低い位置に有る状態になっている。このときの硬貨収納袋79の状態は、硬貨計数中に硬貨排出口40の開口部が収納袋開口部71に覆われているときの硬貨収納袋79の状態よりも、張力が緩められて弛みが生じている。
次に、制御部は、第1、及び第2ヒータ52a、及び52bを加熱する。熱により硬貨収納袋79の対向するフィルム同士が溶着され、封部74が形成される。その後、制御部の制御により第1、及び第2ヒータアーム51a、及び51bは互いに離間する方向に回動する。
次に、第1、及び第2ヒータアーム51a、及び51bが初期位置まで回動した後に、制御部はインクジェットプリンタ30を駆動する。インクジェットプリンタ30の下部に設けられたプリンタヘッド31bが、硬貨収納袋79に硬貨16の金額及び計数時の日時等に関する情報を印字する。
次に、印字の完了後、制御部は入金部13及び前扉21のロックを解除する。次に、作業者が前扉21を開くと、垂直板66及びパック押さえ板68が上昇し、硬貨収納袋79の保持が外れる。作業者が第1、及び第2クランプシャフト42a、及び42bから筒状部73を引き抜いて、硬貨収納袋79をパッキングエリア22から取り出して、硬貨16の計数を終了する。
次に、清掃装置33の作動を段階ごとに説明する。
図11A〜図11Eは、図7における、インクカートリッジ31と、清掃装置33と、を拡大して示している。図11A〜図11Eは、作動開始前から作動終了までの各段階における清掃装置33の作動状況を示している。上述したように、硬貨計数機100は、一定経過時間ごとにプリンタヘッド31bの清掃時期を報知する。清掃時期が報知されたら、作業者は現在計数している硬貨16の計数終了後、硬貨16が収納されている硬貨収納袋79を取り外す。又は、硬貨16の計数以外のタイミングに報知された時は、作業者は、硬貨計数機100の内部に硬貨収納袋79が取り付けられていないことを確認し、ある場合は硬貨収納袋79を取り外す。
図11Aは、清掃装置33の作動開始前の状態を示している。インクカートリッジ31は、通常、図示のホーム位置に位置している。硬貨計数機100に備えられている清掃装置33を作動させる清掃開始スイッチ12bを操作することにより、清掃装置33が作動を開始する。この時に、もしインクカートリッジ31がホーム位置になかった場合は、制御部がインクカートリッジ31をホーム位置に移動させる。
図11Bは、図11Aが示す状態の直後の状態を示している。次に、制御部はソレノイド33bに電流を流し、ソレノイド33bを作動させる。それにより、プランジャ33cに連結しているリンク33dが矢印X1方向に引っ張られ、回転ブラケット33eが第1シャフト33fを中心に回転する。それに伴い、摺接部材支持部33gが矢印X2方向に回転して、摺接部材支持部33gの他端部に設けられている摺接部材33hが持ち上がる。
図11Cは、図11Bが示す状態の直後の状態を示している。次に、摺接部材33hが持ち上がった状態のまま、インクカートリッジ31がホーム位置から矢印X3方向のインク噴射位置に移動する際、摺接部材支持部33gがたわむことで、インクカートリッジはメカロックすることなく移動する。そして、プリンタヘッド31bに接触している摺接部材33hに向けてプリンタヘッド31bからインクが一定時間噴射される。
図11Dは、図11Cが示す状態の直後の状態を示している。上記のインク噴射位置を中心に、図7が示す清掃範囲Z2の範囲内で、プリンタヘッド31bに摺接部材33hが接触しながら、インクカートリッジ31が矢印X4の両方向に繰り返し往復移動する。これにより、プリンタヘッド31bが清掃される。往復の回数は10往復である。なお、往復の回数は、個々の硬貨計数機100の状況に応じて、5往復、又は15往復等、適宜変更できる。
図11Eは、図11Dが示す状態の直後の状態を示している。清掃が終わり、ソレノイド33bへの通電が終了される。それにより、摺接部材支持部33gは、スプリング33jの弾性力で矢印X5方向に回転し、本体ブラケット33a内に収納される。また、インクカートリッジ31を矢印X6方向に移動させてホーム位置に戻して、プリンタヘッド31bの清掃を終了する。
本発明に係る実施の形態1によれば、硬貨計数機はプリンタヘッドの清掃を行う清掃装置を備えることができる。これにより、作業者が清掃開始スイッチを押して、プリンタヘッドを自動的に清掃することができる。したがって、容易にプリンタヘッドの清掃を実施することができる。
また、本発明に係る実施の形態1によれば、プリンタヘッドの清掃は、印刷用のインクを用いて行うことができる。これにより、専用の洗浄液を備えずに清掃することができる。したがって、低コストでプリンタヘッドの清掃を実施することができる。
また、本発明に係る実施の形態1によれば、硬貨計数機がプリンタヘッドの清掃実施時期を作業者に報知することができる。これにより、最適な清掃実施時期を知ることができる。したがって、清掃忘れによる印字不良を防止することができる。
また、本発明に係る実施の形態1によれば、プリンタヘッドの清掃は、通常の印字ストロークの範囲内において、実施することができる。これにより、従来の硬貨計数機の基本構造を用いることができる。したがって、低コストでプリンタヘッドの清掃を実施することができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2に係る硬貨計数機101を説明する。なお、実施の形態2は、実施の形態1に対して、清掃装置35と、プリンタヘッド31bの清掃中のプリンタヘッド31bの動きと、が異なる。プリンタヘッド31bの清掃中、実施の形態1では、インクカートリッジ31が摺接部材に対して動いて清掃するのに対し、実施の形態2では、インクカートリッジ31はホーム位置に位置したまま動かず、摺接部材35uがインクカートリッジ31に対して動いて清掃する。なお、上記以外は、実施の形態1と、実施の形態2とで共通であり、同一の符号を用いて説明し、その詳細な説明は省略する。
実施の形態2に係る硬貨計数機101は、摺接部材35uを有する清掃装置35を備えている。図12には、図3と同じ方向で示されている清掃装置35の作動状態の概念図が示されている。清掃装置35は、プリンタベース29の下面に固定されており、プリンタベース29の切欠き29aを通して、インクカートリッジ31の下端部に設けられているプリンタヘッド31bに対向している。また、図15に示されているように、清掃装置35の作動中は、シャッタ35cが開いた状態であり、開口部Kが形成されている。すなわち、清掃装置35は、切欠き29aと、シャッタ35cが開いて形成される開口部Kを通して、プリンタヘッド31bを清掃する。なお、切欠き29aの大きさは、後述するギア組立体35jが通過できる十分な大きさとされている。
図13は、清掃装置35の非作動時を示している。清掃装置35は、清掃装置35の構成部材を保持しているモータブラケット35aと、モータブラケット35aに固定されており、清掃装置35の駆動源であるモータ35bと、清掃装置35のプリンタヘッド31b側の上部に配置され、可動式のシャッタ35cと、を有している。
モータブラケット35aは、略長方形状のブラケット中央部35a1と、ブラケット中央部35a1の両方の端部に、ブラケット中央部35a1に対して垂直下方にそれぞれ接続されている略長方形状のブラケットであって、ブラケット中央部35a1に一方端側が接続され、他方端側がブラケット中央部35a1から突き出るように接続されているブラケット第1端部35a2、及びブラケット第2端部35a3と、を含んでいる。すなわち、ブラケット第1端部35a2、及びブラケット第2端部35a3とは、ブラケット中央部35a1に対し、共に垂直下方に、かつ互いに平行に接続されている。ブラケット第1端部35a2、及びブラケット第2端部35a3は、それぞれの他方端側の上側に、水平方向に延びるブラケット固定部35a4がそれぞれ接続されている。ブラケット中央部35a1、及びそれぞれのブラケット固定部35a4は、プリンタベース29にねじにより固定するための孔があけられている。モータブラケット35aは、薄板鋼板で形成されている。
モータブラケット35aのブラケット第1端部35a2の一端部側には、モータ35bが固定されている。モータ35bの回転軸は、ブラケット第1端部35a2に設けられている孔に貫通している。また、モータ35bは、図示しない電気配線で制御部と接続されており、制御部により制御される。
シャッタ35cは、略長方形状のシャッタ本体部35c1と、シャッタ本体部35c1のモータ35bに対して反対側、すなわちブラケット第2端部35a3側の端部に、シャッタ本体部35c1に対して垂直下方に接続されている細長いラックギア部35c2と、を含んでいる。また、シャッタ本体部35c1のラックギア部35c2とは反対側の端部には、シャッタ本体部35c1に対し、垂直下方に略長方形状の垂直方向長さが短い折り返し部35c3が設けられている。すなわち、シャッタ本体部35c1に対し、ラックギア部35c2と、折り返し部35c3とが、共に垂直下方に、かつ互いに平行に接続されている。また、ラックギア部35c2と、折り返し部35c3との間隔は、ブラケット第1端部35a2と、ブラケット第2端部35a3との間隔に対し、若干大きい。シャッタ35cは、薄板鋼板で形成されている。
モータブラケット35aと、シャッタ35cとは、互いに組み合わされて、清掃装置35が構成されている。ブラケット中央部35a1を上側にした状態のモータブラケット35aのブラケット第1端部35a2と、ブラケット第2端部35a3との上側に、ラックギア部35c2と、折り返し部35c3とが下方に向くようにして、モータブラケット35aに、シャッタ35cを載せる。シャッタ35cは、ブラケット第1端部35a2と、ブラケット第2端部35a3との上側を摺動しながら移動するように構成されており、モータ35bの回転が伝達されて、シャッタ35cが開閉する。
図14は、モータブラケット35aと、シャッタ35cとを除いた状態の清掃装置35を示した概念図である。また、図15は、清掃装置35が作動中の状態であり、シャッタ35cが全開位置にあり、ギア組立体35jがプリンタヘッド31bに接近している状態を示している。清掃装置35は、さらに、モータ35bの回転軸に接続されている第1軸35fと、第1軸35fの一端部に固定されている第1ギア35gと、第1軸35fの他端部に固定されている第2ギア35hと、第2ギア35hの軸部に配置されている第1トルクリミッタ35iと、第1ギア35gから回転力が入力されるギア組立体35jと、を有している。
モータ35bの回転軸に接続されている第1軸35fのモータ側の一端部には、第1ギア35gが固定され、他端部には第2ギア35hが固定されている。第1軸35fは、ブラケット第2端部35a2に設けられている孔を貫通しており、第1軸35fの他端部側に第2ギア35hが固定されている。第2ギア35hは、シャッタ35cのラックギア部35c2と噛み合っている。また、第2ギア35hの軸部には、第1トルクリミッタ35iが配置されている。
第1トルクリミッタ35iは、軸部側部材と、外周側部材と、軸部側部材及び外周側部材の間に介在し、それぞれに摺接している弾性部材と、を含んでいる。周知のように、軸部側部材と、外周側部材との間に規定値以上の回転トルクがかかると、弾性部材の摺接部分が滑り始め、規定値以上の回転トルクが伝達されない構造となっている。清掃装置35において、第1トルクリミッタ35iは、モータ35bが回転を始めると、第1軸35fにより伝達される回転トルクを伝達し、第2ギア35hが噛み合っているラックギア部35c2に伝わり、シャッタ35cをシャッタ35cが開く方向に移動させる。
シャッタ35cは、移動限界である、ブラケット第1端部35a2、及びブラケット第2端部35a3の端部まで移動する。その後、シャッタ35cは、ブラケット固定部35a4に当接し、それ以上移動できなくなると、第2ギア35hが回転できなくなる。そうすると、第2ギア35hの軸部側部材と、外周側部材との間に規定値以上の回転トルクが働き、第1トルクリミッタ35iの軸部側部材と、外周側部材と、の間ですべりが発生する。それにより、回転するモータ35bと、移動限界に到達したシャッタ35cと、の間の駆動力が吸収される。
次に、第1ギア35gから回転力が入力されるギア組立体35jを説明する。
ギア組立体35jは、構成部品を収容しているギア組立体ケース35kと、ギア組立体ケース35kの一端部に配置されている第2軸35lと、第2軸35lの一端部に固定されている第3ギア35mと、第2軸35lの中間部に配置されている第2トルクリミッタ35oと、第2軸35lの他端部に固定されている第4ギア35nと、第2軸35lの隣に、第2軸35lと平行に配置されている第3軸35pと、第4ギア35nに噛み合い、第3軸35pの他端部に配置されている第5ギア35qと、第3軸35pの一端部側に配置されている第1内輪35rと、第3軸35pの隣に、第3軸35pと平行に配置されている第4軸35sと、第4軸35sに固定されている第2内輪35tと、第1内輪35r、及び第2内輪35tとの両者の外周に巻かれて配置されている摺接部材35uと、を含んでいる。
ギア組立体ケース35kは、略長方形状のケース中央部35k1と、ケース中央部35k1の両端部に、ケース中央部35k1に対して垂直にそれぞれ接続されていて略三角形状に形成されているケース第1端部35k2、及びケース第2端部35k3と、を含んでいる。ギア組立体ケース35kは、ケース中央部35k1と、その両端部にそれぞれ接続されている、モータ35b側のケース第1端部35k2、及びモータ35bと反対側のケース第2端部35k3とで、U字形状に形成されている。ギア組立体ケース35kは、薄板鋼板で形成されている。
ケース第1端部35k2と、ケース第2端部35k3とは、互いに平行である。ケース第1端部35k2と、ケース第2端部35k3と、には、第2軸35lと、第3軸35pと、第4軸35sと、の各々の両端部が貫通して保持される孔がそれぞれ設けられている。また、ケース第1端部35k2と、ケース第2端部35k3と、の上側の端部における、ケース中央部35k1に隣接する部位に、ストッパ35k4がそれぞれ設けられている。ストッパ35k4は、清掃装置35の作動中に回動するギア組立体35jが、プリンタヘッド31bに所定位置まで接近した時点で、プリンタヘッド31bに当接し、ギア組立体35jのプリンタヘッド31bへの移動を停止させる。
第2トルクリミッタ35oは、軸部側部材と、外周側部材と、軸部側部材及び外周側部材の間に介在し、それぞれに摺接している弾性部材と、を含んでいる。周知のように、軸部側部材と、外周側部材との間に規定値以上の回転トルクがかかると、弾性部材の摺接部分が滑り始め、規定値以上の回転トルクが伝達されない構造となっている。ギア組立体35jにおいて、第2トルクリミッタ35oの外周側部材は、ケース第1端部35k2の内面に固定されている。また、第2トルクリミッタ35oの軸部側部材は、第2軸35lに固定されている。また、第2トルクリミッタ35oの外周側部材と、軸部側部材と、の間には、それぞれに摺接している弾性部材が介在している。
モータ35bが回転を始めると、第1ギア35gにより伝達される回転トルクが第3ギア35mに入力されるが、第3ギア35mと、第2軸35lと、第2トルクリミッタ35oと、ギア組立体ケース35kとが一体として動くため、ギア組立体35jが、第2軸35lを中心に回動する。
ギア組立体35jが回動して、プリンタヘッド31bへ接近すると、ストッパ35k4がプリンタヘッド31bに当接して、ギア組立体35jの回動が止まる。その時点で、依然回転している第2軸35lと、回動できないギア組立体35jとの間において、回転トルクが所定値を超え、第2トルクリミッタ35oの軸部側部材と、外周側部材との間で滑りが発生する。ギア組立体35jの回動が止まった時点以降は、第2軸35lから、第3軸35pへと、駆動力が伝わるようになり、ギア組立体35jの回動が止まった状態で、第3軸35pに固定されている第1内輪35rが回転され、摺接部材35uと、第2内輪35tとが回転する。
第2軸35lには、第3ギア35mと、第2トルクリミッタ35oと、第4ギア35nと、が固定されている。また、第3軸35pには、第5ギア35qと、第1内輪35rと、が固定されている。また、第4軸35sには、第2内輪35tが固定されている。第2軸35lと、第3軸35pと、第4軸35sとは、対向して配置されているケース第1端部35k2と、ケース第2端部35k3と、の間に挟まれて保持されている。また、ケース第1端部35k2と、ケース第2端部35k3とを貫通している第2軸35lの両端部は、モータブラケット35aを構成するブラケット第1端部35a2と、ブラケット第2端部35a3と、に設けられている孔にも貫通して保持されている。すなわち、ギア組立体35jは、ブラケット第1端部35a2と、ブラケット第2端部35a3と、に設けられている孔に貫通している第2軸35lの両端部と、第1ギア35gと噛み合っている第3ギア35mと、により保持されている。
第1内輪35rと、第2内輪35tとは、外周面にギアの外周面と同じ外歯形状が形成されている。第1内輪35rと、第2内輪35tとの外周面には、平たいリング状に形成されている摺接部材35uが両者にかけられている。第1内輪35rと、第2内輪35tとは、外周面に外歯が設けられており、それによりリング状に形成されている摺接部材35uを回転させる。第1内輪35rと、第2内輪35tとは、金属、または合成樹脂で形成されている。また、摺接部材35uは、ウレタンスポンジで形成されている。なお、摺接部材35uは、強度向上のために、第1内輪35rと、第2内輪35tとの外周面の接する内周面に、補強繊維が貼付されていてもよい。
次に、清掃装置35の作動について説明する。
図16A〜図16Fは、図3における、インクカートリッジ31と、清掃装置35と、を拡大して示す概念図である。
図16Aは、清掃装置35の作動開始前の状態を示している。インクカートリッジ31は、通常、ホーム位置に位置している。硬貨計数機101に備えられている清掃開始スイッチ12bを操作することにより、清掃装置35が作動を開始する。この時、もしインクカートリッジ31がホーム位置になかった場合は、図示しない制御部がインクカートリッジ31をホーム位置に移動させる。
図16Bは、図16Aが示す状態の直後の、清掃装置35の作動開始後の状態を示している。制御部はモータ35bに電流を流して回転を開始させる。モータ35bが回転すると、駆動力が伝達され、シャッタ35cがY2方向に開きはじめる。一方、モータ35bからの駆動力は第3ギア35mに伝達され、ギア組立体35jは第3ギア35mの回転中心である第2軸35lを中心に回動して上昇し、プリンタヘッド31bに接近する。
図16Cは、図16Bが示す状態の直後の状態を示している。移動を開始したシャッタ35cが開き切っていないため、ギア組立体35jに設けられているストッパ35k4がシャッタ35cの下面に当接するが、その状態で、引き続きシャッタ35cが全開までY3方向に開き続ける。
図16Dは、図16Cが示す状態の直後の状態を示している。また、図17は、図16のC部拡大図である。シャッタ35cは全開位置に移動し、ギア組立体35jが再びY4方向に上昇し、ストッパ35k4がプリンタヘッド31bに当接して停止する。すると、モータ35bからの駆動力は、第1内輪35rと伝達され、摺接部材35uと、第2内輪35tとが回転する。一方、図示しない制御部は、プリンタヘッド31bからインクを吐出する。インクを吐出する時間は、5〜10秒間である。これにより、回転する摺接部材35uの全周にインクが付着する。なお、インクを吐出する時間は、3〜5秒間とし、摺接部材35uの全周ではなく、摺接部材35uの周方向の一部であってもよい。図17には、ストッパ35k4がプリンタヘッド31bに当接し、摺接部材35uがプリンタヘッド31bのインク吐出部に接触している状態が拡大されて示されている。
図16Eは、図16Dが示す状態の直後の状態を示している。インクが摺接部材35uの全周、又は一部に付着した状態で、摺接部材35uをプリンタヘッド31bに接触させながら回転させることにより、プリンタヘッド31bを清掃する。摺接部材35uの回転は、約10秒間続けられる。摺接部材35uの回転は、5秒間、15秒間、等、適宜変更可能である。
図16Fは、図16Dが示す状態の後であって、プリンタヘッド31bの清掃の終了後の状態を示している。制御部はモータ35bを逆回転させ、シャッタ35cをY7方向に移動させてシャッタ35cを閉じ、ギア組立体35jをY6方向に下降させて、プリンタヘッド31bの清掃を終了する。
本発明に係る実施の形態2によれば、硬貨計数機はプリンタヘッドの清掃を行う清掃装置を備えることができる。これにより、作業者が清掃開始スイッチを押して、プリンタヘッドを自動的に清掃することができる。したがって、容易にプリンタヘッドの清掃を実施することができる。
また、本発明に係る実施の形態2によれば、プリンタヘッドの清掃は、印刷用のインクを用いて行うことができる。これにより、専用の洗浄液を備えずに清掃することができる。したがって、低コストでプリンタヘッドの清掃を実施することができる。
また、本発明に係る実施の形態2によれば、硬貨計数機がプリンタヘッドの清掃実施時期を作業者に報知することができる。これにより、最適な清掃実施時期を知ることができる。したがって、清掃忘れによる印字不良を防止することができる。
また、本発明に係る実施の形態2によれば、プリンタヘッドの清掃は、プリンタヘッドをホーム位置に位置させたまま、実施することができる。これにより、従来の硬貨計数機の基本構造を用いることができる。したがって、低コストでプリンタヘッドの清掃を実施することができる。
なお、硬貨収納袋79は、熱溶着性を有する材料で形成されていれば、他の材料で形成されていてもよいし、他の形状を有していてもよい。
また、この発明の実施の形態1、及び2では、図1に示す前扉21を用いていたが、窓部を有する前扉を用いてもよい。窓部を有することにより、前扉を閉じて硬貨パック動作を行っているときに、作業者が動作の状況を目視で確認することができる。
また、第1、及び第2クランプシャフト42a、及び42bの形状、並びに、筒状部73の形状は、第1、及び第2クランプシャフト42a、及び42bを筒状部73に係合させることができる形状であれば、他の任意の形状であってもよい。
また、実施の形態1、及び2に係る硬貨計数機100、101の構成は、使用箇所の位置関係や大きさを変更することにより、他の両替機や簡易な機械に応用して用いることができる。
5 クロック、6 カウンタ、12a 主電源スイッチ、16 硬貨、30 インクジェットプリンタ、31b プリンタヘッド、33h,33u 摺接部材、79 硬貨収納袋。

Claims (9)

  1. プリンタヘッドを有し、前記プリンタヘッドからインクを吐出して、データを印刷物に印刷するプリンタであって、
    前記プリンタは、さらに摺接部材を有し、前記摺接部材で前記プリンタヘッドを清掃する清掃装置と、を備え、
    前記清掃装置は、前記摺接部材を前記プリンタヘッドに当接させた状態で、前記摺接部材と、前記プリンタヘッドと、を相対移動させて前記プリンタヘッドを清掃するプリンタ。
  2. 前記清掃装置は、印刷時に使用されるインクを吐出させながら前記プリンタヘッドの清掃を行う請求項1に記載されたプリンタ。
  3. 前記摺接部材は、平面、又は湾曲した面の少なくとも何れか一方を含んでいる面状に形成されており、
    前記摺接部材が前記プリンタヘッドに接した状態で前記プリンタヘッドが移動して、前記プリンタヘッドを清掃する請求項1又は2に記載されたプリンタ。
  4. 前記プリンタヘッドの清掃時に前記プリンタヘッドが移動する範囲は、ホーム位置から印刷時の最大ストローク位置までの範囲内である請求項1〜3の何れかに記載されたプリンタ。
  5. 前記摺接部材はリング状に形成されており、
    前記摺接部材は静止状態の前記プリンタヘッドと接した状態で回転して、前記プリンタヘッドを清掃する請求項1又は2に記載されたプリンタ。
  6. 前記プリンタヘッドの清掃時における前記プリンタヘッドの位置は、ホーム位置である請求項5に記載されたプリンタ。
  7. 請求項1から6に記載されたプリンタを備え、入金された硬貨、及び紙幣の少なくとも何れか一方を計数して収納袋に収納する計数器であって、
    前記データは入金された硬貨、及び紙幣の少なくとも何れか一方の計数結果を含み、
    前記印刷物は前記収納袋である計数機。
  8. 内蔵バッテリにより作動し、経過時間をカウントするクロックを備えており、
    前回清掃実施から所定時間経過すると、前記プリンタヘッドの清掃実施時期であることを報知する請求項7に記載された計数機。
  9. 内蔵バッテリにより作動し、印刷回数をカウントするカウンタを備えており、
    累計印刷回数が所定回数になると、前記プリンタヘッドの清掃実施時期であることを報知する請求項7に記載された計数機。
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