JP3911272B2 - インクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタの蓋体の開放方法 - Google Patents

インクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタの蓋体の開放方法 Download PDF

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Description

本発明は、蓋体のロック手段を備えたインクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタの蓋体の開放方法に関する。
従来、画像形成装置として用紙に文字や画像を印刷するプリンタ装置がある。このプリンタ装置には、多数の微細なノズルからインクを吐出させて用紙に印刷するインクジェットプリンタが広く用いられている。
このプリンタ装置は、給紙部から用紙を給紙し、送り機構により装置本体内部に用紙が送られて、インクカートリッジよりインクが供給される印字ヘッド部に印刷すべき文字や画像に応じた電気信号が入力され、加熱あるいはピエゾ素子等による機械的圧力によりインクを加圧してノズルから吐出させることで、文字や画像を用紙に印刷するようになっている。また、印字ヘッド部により印刷された用紙が、送り機構により排出部から装置本体の外側に設けらた用紙トレーに排出するようになっている。
プリンタ装置に設けられた用紙トレーは、一般的に装置本体に対して、排出部を閉塞する位置と開放する位置との間で開閉可能とされている場合が多く見受けられ、非使用時には、ロック機能を有する非常に簡単な位置規制機構により排出部を閉塞した位置に保持されている。また、用紙トレーを単品部品とし、装置本体に装着する機構もある。用紙トレーは、印刷する際に、印刷された用紙を受けるために開放され、印刷を行わない際に、排出部を閉塞する位置でようにすることで省スペース化を図っている。
しかし、このプリンタ装置では、印刷を行うために用紙トレーを開いて排出部を開放するとき、用紙トレーが排出部を閉塞する位置から所定の力を開放方向に加えることで、固定のために用紙トレーと装置本体とが係合する係合部が離れ、用紙トレーが開放され、自重により開放位置まで用紙トレーが落下することとなる。このため、開放時に衝撃が発生し装置本体の故障の原因となるおそれがあった。具体的にプリンタ装置は、上記位置規制機構のロックが解除されると、用紙トレーが自重で回動支点を中心に回動することになる。このとき装置本体と用紙トレーとを接続するヒンジ部には、用紙トレーが自重で回動するときの力により大きな衝撃が加わりヒンジ部が壊れてしまうこともある。
特に、印字ヘッド部では、インクを内部の負圧により保持しているので、衝撃によりノズルの先端部のメニスカスが悪くなるといった問題があった。
また、上述したプリンタ装置は、用紙に連続して印刷すると用紙トレーに印刷された用紙が重ねられていくこととなるが、印刷する枚数が多い場合に、印刷途中でインク残量が少なくなり、インクカートリッジを交換する必要が生じる。この場合、インクカートリッジの交換の際に、インクカートリッジから残りインクが液だれし、印刷済みの用紙を汚してしまうといった問題があった。
特開平7−244410号公報
そこで、本発明は、上述の実情に鑑みてなされたものであり、用紙トレーを開放する際に、装置本体に与える衝撃を抑制するインクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタの蓋体の開放方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、インクカートリッジの交換時に印刷済みの用紙を汚さないインクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタの蓋体の開放方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係るインクジェットプリンタは、挿入部より挿入された用紙を排出部まで送ると共に、この用紙の搬送途中で用紙に多数の微小なノズルからインクを吐出させて画像を形成する印刷部が設けられた装置本体と、上記挿入部又は上記排出部の一部に設けられた上記用紙の有無を検知する用紙感知センサと、外部の装置からの制御信号を受け付ける信号入力部と、上記排出部を開閉するように、この排出部近傍で上記装置本体に対して回動可能に支持され、上記排紙部を開いたときに上記排紙部からの用紙を受ける蓋体と、上記排出部を開放する方向に上記蓋体を付勢する付勢手段と、上記蓋体が上記装置本体の上記排出部を閉塞した状態にロックするロック手段と、上記ロック手段による上記ロックを電気信号により解除するロック解除手段と、上記装置本体側の筐体内に上記蓋体の開放に伴って回転される回転軸により回転されるオリフィスの抵抗となるオイルが充填されてなり、上記ロック解除手段により、上記ロック手段による上記蓋体のロックが解除され、上記蓋体が上記排出部を閉塞した状態から開放される方向に上記付勢手段の付勢力によって回動するとき、この回動の速度を減速させる上記蓋体の回動軸の近傍の回転オイルダンパ部とを備える。上記ロック解除手段は、上記用紙感知センサが上記挿入部又は上記排出部において用紙を検出したとき上記電気信号により上記ロック手段のロックを解除する。
本発明に係るインクジェットプリンタは、更に、上記印刷部が設けられた装置本体の内部を開放する他の蓋体を備える。そして、上記他の蓋体は、上記蓋体の上側で、上記装置本体に回動可能に支持され、上記排出部側に回動されることによって上記排出部を開いた状態の蓋体の上側で上記装置本体の内部の印刷部を開放する。
また、本発明に係るインクジェットプリンタの蓋体の開放方法は、挿入部より挿入され
ンクを吐出させて画像を形成する印刷部が設けられた装置本体の上記排出部を開閉するように装置本体に対して上記排紙部近傍で回動可能に支持されたインクジェットプリンタの蓋体の開放方法であって、上記排出部は、この排出部を開放する方向に付勢手段によって付勢された上記蓋体が上記装置本体の上記排出部を閉塞した状態にロック手段によってロックされることで、閉塞されており、上記挿入部又は上記排出部の一部に設けられ上記用紙の有無を検出する用紙感知センサが上記挿入部又は上記排出部において用紙を検出したとき、電気信号によりロック解除手段で上記ロック手段のロックを解除し、上記蓋体を、上記付勢手段によって回動付勢された蓋体の回動の速度を、上記装置本体側の筐体内に上記蓋体の開放に伴って回転される回転軸により回転されるオリフィスの抵抗となるオイルが充填されてなる上記蓋体の回動軸の近傍の回転オイルダンパ部で減速させながら上記排紙部を開放する方向に回動させ、上記排紙部を開いたときに上記排紙部からの用紙を受けるようにする。
このような構成を備える本発明は、蓋体を開放する際に、ロック手段によりロックされた蓋体のロック状態を用紙感知センサの用紙検出により電気信号で解除すると、付勢手段により蓋体が開放する方向に回動し、排紙部の近傍の回転オイルダンパ部によりこの開放する方向に抗した減衰力により回動速度が減速され、緩やかに蓋体が開放される。
上述したように本発明によれば、用紙感知センサの用紙検出又は上記制御信号に基づく電気信号により蓋体のロックが解除されたとき、付勢手段により開放方向へ回動付勢された蓋体の回動速度を回転オイルダンパ部により減速させることで、緩やかに蓋体が開放されて装置本体に与える衝撃を低下させる。これにより、装置本体の故障を抑制して、製品寿命を長くすることができる。また、ロック解除を電子制御することで、ユーザの利便性を向上させることができる。具体的に、挿入部又は排紙部に用紙感知センサを設けることで、用紙が蓋体上に完全に排紙されるまでの間に蓋体のロックを解除して、排紙部を開放することができる。また、回転オイルダンパ部は、排紙部近傍にあるが、オイルが筐体に充填されているため、オイルによって排紙される用紙が汚れることを防止できる。
また、本発明によれば、装置本体の内部を開放する他の蓋体が、排出部側に回動されることによって、用紙を汚すことなく装置本体の内部の部品を交換することができる。
以下、本発明が適用されたプリンタ装置について図面を参照して説明する。このプリンタ装置は、インクジェットプリンタであり、インクを多数の微細なノズルから吐出することにより印刷する方式のものである。
ここで、先ず、本発明の前提となるプリンタ装置1は、図1乃至図3に示すように、装置本体10内に搭載された多数の微細なノズルからインクを吐出する印字ヘッド部により用紙100に対して文字や画像を印刷するようになっている。
装置本体10は、用紙100が挿入される挿入部10aと、用紙100に文字や画像を印刷する印刷部10cと、印刷された用紙100が排出される排出部10bとを有している。
プリンタ装置1は、装置本体10の挿入部10aに用紙100を供給するための用紙挿入トレー11と、印刷された用紙100が排出される排出部10bを開閉する用紙排出トレー12と、装置本体10の内部を開放するカバー13と、用紙排出トレー12を閉塞する位置にロックするためのロック機構14と、プリンタ装置1に各種入力を行う操作部15と、図4及び図5に示すように、用紙排出トレー12の開閉速度を減速する減速機構となる回転オイルダンパ部16とを備えている。
プリンタ装置1は、用紙100に印刷を行わないときに、図1に示すように、用紙排出トレー12及びカバー13が閉塞された状態とされて、用紙100に印刷を行うときに、図2に示すように、用紙排出トレー12が開放された状態とされ、インクカートリッジを交換するときに、図3に示すように、用紙トレー12及びカバー13が開放された状態とされる。
用紙挿入トレー11は、用紙100が複数枚載置可能とされ、用紙100を装置本体10の挿入部10aにガイドするようにされている。
用紙排出トレー12は、図5乃至図7に示すように、装置本体10から突出する支軸10dに回動可能に支持されており、開放状態のとき、図6に示すように、排出部10bから排出された用紙100を受けるようにされており、閉塞状態のとき、図7に示すように、プリンタ装置1がスペースをとらないように装置本体10の壁面に沿って支持されるようになっている。
用紙排出トレー12は、図6及び図7に示すように、用紙排出トレー12から引き出されて、排出部10bから排出された用紙100を受ける用紙支持部20と、閉塞時に装置本体10の後述するロック部26と係合する係合部21と、用紙排出トレー12の回転方向に沿って設けられ、回転オイルダンパ部16の後述するピニオン16aと係合するギア22とを備えている。また、用紙排出トレー12は、図4及び図5に示すように、付勢部材となるコイルバネ23により、排出部10bを開放する方向へ付勢されている。
コイルバネ23は、図4及び図5に示すように、巻回されたコイル部23aと、コイル部23aの一端から用紙排出トレー12の内部に延在されて用紙排出トレー12の内部に設けられた凹部17により係止されるアーム部23bと、コイル部23aの他端から用紙排出トレー12の外部に延在され、本体部10の内部に設けられた凹部18により係止されるアーム部23cとを有している。
コイルバネ23は、用紙排出トレー12が開いたときに、コイル部23aが外から見えないように、用紙排紙トレー12内のコイル収納部24内にコイル部23aが収納されてる。
具体的に、用紙排出トレー12は、図2、図6及び図7より明らかなように、一端部が、排出部10bの側方にある装置本体10に設けられた支軸10dに支持されている。この支軸10dは、用紙排出トレー12の回動軸となる。
この支軸10dは、コイルバネ23のコイル部23aが挿通される。コイルバネ23のアーム部23bは、用紙排出トレー12内に延在されて凹部17に係止されており、アーム部23cは、装置本体10の内方に突出するように延在され凹部18に係止されている。なお、用紙排出トレー12の他端部も、図示しないが同様に装置本体10に設けられた支軸により装置本体10に支持されている。
用紙排出トレー12が排出部10bを開放する状態から排出部10bを閉塞する方向、すなわち図2、図3及び図6に示す矢印R2方向へ回動すると、コイルバネ23の付勢力により回動方向に抵抗力を生じさせるが、このコイルバネ23の付勢力は、使用者が力を要しなくとも容易に用紙排出トレー12を回動できる程度の付勢力とされている。
用紙排出トレー12は、排出部10bを閉塞する状態で、係合部21がロック機構14のロック部26と係合して固定される。
ロック機構14は、図8及び図9に示すように、押下されることでロックを解除するロック解除釦25と、用紙排出トレー12の係合部21と係合するロック部26と、ロック部26を係合部21と係合する方向、すなわち図8中に示す矢印R3方向に付勢するコイルバネ27と、コイルバネ27の一端を係止する係止部28とを有している。
ロック解除釦25は、ロック部26に設けられたピン26aを押下する傾斜面部25aを有し、図9に示すように、ロック解除釦25を押下することにより傾斜面部25aが図9中に示す矢印R4方向にピン26aを押圧する。
ロック部26は、一端が係合部21と係合するようにされており、ピン26aを介してロック解除釦25の傾斜面部25aと当接している。ロック部26は、他端部がロック部26を回動可能に支持する支点26bであり、装置本体10により支持されている。
コイルバネ27は、図8及び図9に示すように、一端が装置本体10に設けられた係止部28に係止され、支点26bにコイル部27aが配置され、他端がロック部26に係止されている。ロック解除釦25が押下されると、ロック部26が支点26bを中心に矢印R4方向に回動するが、コイルバネ27は、矢印R3方向に付勢力を発生するようになっている。
用紙排出トレー12が閉塞状態となるとき、ロック部26は、係合部21と係合し、用紙排出トレー12をロックする。また、図8に示すように、用紙排出トレー12が閉塞状態であるときに、例えばユーザによりロック解除釦25が押下されることで、ロック解除釦25の傾斜面部25aがロック部26のピン26aを押圧して、コイルバネ27の矢印R3方向の付勢力に抗してロック部26が矢印R4方向に微動される。
これにより、ロック機構14は、図9に示すように、用紙排出トレー12のロックを解除して用紙排出トレー12を開放可能な状態する。
回転オイルダンパ部16は、図10に示すように、筐体40内に、回転軸41と、仕切り板、すなわちオリフィス42と、筐体40内を充填するオイル43とを有しており、オリフィス42に設けられた小孔42aを介してオイル43が流動可能とされている。
また、回転オイルダンパ部16は、図4に示すように、回転軸41が筐体40の外側へ延在され、この回転軸にギア22と係合するピニオン16aを有している。
回転オイルダンパ部16は、用紙排出トレー12のロック状態が解除されたとき、コイルバネ23の付勢力により用紙排出トレー12が回動されると、用紙排出トレー12のギア22と係合するピニオン16aにより、回転軸41が回転される。ここで、回転軸41の回転にともない、回転軸41に固定される筐体40内のオリフィス42回転されることとなる。このときに、オイル43がオリフィス42の小孔42aを通過するときに、オイル43の粘性により抵抗力が発生し、用紙排出トレー12の開放速度を減速させるようになっている。回転オイルダンパ部16は、装置本体10の排紙部10b近傍にあるが、オイル43が筐体40に充填されているため、オイル43によって排紙される用紙100が汚れることを防止できる。
なお、オイル43は、用紙排出トレー12が緩やかに開放するように用紙トレー12の重量及びコイルバネ23の付勢力に応じて粘度が調整されている。
カバー13は、図6及び図7に示すように、装置本体10内を開放し、後述するインクカートリッジ30を交換するために内部を露呈させるカバー部材であり、装置本体10に設けられた支軸10dの上側の支軸10eによりその両端を回動可能に支持され、インクカートリッジ30の交換時に開放されるようにされている。
カバー13は、開放状態のとき、図6に示すように、排紙部10bを開いた状態にある用紙排出トレー12の上側を覆うように排出部10b側に開放され、閉塞状態のとき、図7に示すように本体10の弾性片10fの係合凹部10gとカバー13の係合部13aとが係合することで支持される。
弾性片10fは、一端に係合凹部10gを有するとともに、他端部を装置本体10に固定支持されており、係合凹部10g側がカバー13を押し上げる方向に付勢力を発生させるようになっている。これにより、カバー13の係合部13aを係合凹部10gと係合させる際には、図6及び図7に示すように、所定の力でカバー13を閉塞する方向、すなわちR2方向に回動させることとなり、カバー13を開放する際には、弾性片10fの付勢力に抗する力でカバー13をR1方向に回動させることとなる。
ここで、プリンタ装置1は、図3に示すように、用紙排出トレー12及びカバー13が開放された状態となるとき、印刷部10cが露呈する。
印刷部10cは、多数の微細なノズルからインクを吐出させる印字ヘッド部29と、印字ヘッド部29に取り付けられたインクカートリッジ30と、印字ヘッド部29をガイドするガイドシャフト31と、印字ヘッド部29を図示しないモータにより用紙送り方向に対して垂直方向に駆動するベルト32とを有している。ここで、印字ヘッド部29は、例として、加熱によりノズル内にある気泡を成長させて、インクを吐出するようになっている。なお、印字ヘッド部29は、ピエゾ素子を用いて機械的にインクを吐出させるようにしてもよい。
印刷部10cは、図示しない外部機器から入力された電気信号に応じて印字ヘッド部29が文字や画像を挿入部10aから挿入された用紙100に印刷する。
操作部15は、ユーザが装置本体の電源をオン/オフ、排紙/給紙、印字テスト等の各種操作を行うことができるように設けられた複数個の押下釦を有している。プリンタ装置1では、例えば、ユーザが印刷を行う場合に、電源のオン/オフの釦を押下することによりプリンタ装置1の各部に電流が供給されて、印刷可能な状態となるように装置の状態を調整する。
以上のように構成されたプリンタ装置1の動作について説明する。
プリンタ装置1は、用紙排出トレー12が閉塞された状態のときに、図8に示すように、ロック機構14のロック部26が用紙排出トレー12の係合部21と係合して、措置本体10に支持されている。
まず、ユーザが用紙挿入トレー11に用紙100を載置し、操作部15を操作することによりプリンタ装置1の電源が投入される。次に、ロック解除釦25が押下されると、図9に示すように、傾斜面部25aによりピン26aがR4方向に押圧されて、ロック部26は係合部21との係合状態が解除される。すると、ロックが解除された用紙排出トレー12は、図2に示すように、コイルバネ23の付勢力によりR1方向へ回動される。ここで、用紙排出トレー12の開放にともないギア22が回転し、ギア22が係合するピニオン16aが回転されて、回転オイルダンパ部16の回転軸41を回転させる。これにより、回転オイルダンパ部16による抵抗力が発生し、用紙排出トレー12は、回転速度が減速されて緩やかに回転して開放される。
ここで、プリンタ装置1は、印刷する用紙100のサイズが用紙排出トレー12よりも大きい場合に、ユーザにより用紙支持部20が引き出されて用紙100を支持できるようにする。
次に、プリンタ装置1に図示しない外部機器、例えばコンピュータ装置から文字や画像に対応する電気信号が入力されると、図示しない送り機構により用紙100が印字ヘッド部29の位置まで送られて、印字ヘッド部29が駆動されて、用紙100に文字や画像を印刷する。そして、印刷された用紙100が送り機構により送られて排出部10bから排出され、用紙排出トレー12上に逐次出力される。
例えば、プリンタ装置1は、用紙100を複数枚連続して印刷する際に、印刷途中でインクカートリッジ30のインク残量が少なくなることがある。この場合にプリンタ装置1は、図示しないインジケータにより警告信号が表示され、ユーザがインクカートリッジ30を交換する必要があると判断する。
この場合に、カバー13は、図3及び図6に示すように、ユーザにより矢印R1方向に回動されて係合部13aと弾性片10fの係合凹部10gとの係合状態が解除されて開放される。このとき、用紙排出トレー12上にすでに印刷済みの用紙100が出力されているが、カバー13は、この印刷済みの用紙100を覆うように開放されて、インクの液だれにより用紙100を汚さないようになっている。
そして、プリンタ装置1は、図3及び図6に示すように、ユーザによりインクカートリッジ30が取り外され、新たなインクカートリッジ30が挿入されて、カバー13が矢印R2方向に回動され閉塞されて、係合部13aと弾性片10fの係合凹部10gとが係合してカバー13が支持される。
次に、プリンタ装置1は、新しいインクカートリッジ30が装着されて印刷可能な状態とするために各種調整を行い、中断されていた印刷が続行される。
印刷が終了した場合に、用紙排出トレー12は、図1及び図2に示すように、用紙支持部20が収納されて矢印R2方向に回動され閉塞されて、係合部21がロック機構14のロック部26と係合することで固定される。
上述したようにプリンタ装置1は、用紙排出トレー12を開放する際に、コイルバネ23及び回転オイルダンパ部16を用いることで、自動的に且つ緩やかに排出部10bを開放することができる。これにより、装置本体10に与える衝撃を減少させ、故障の発生を低減することができる。
また、プリンタ装置1は、用紙排出トレー12の内部にコイルバネ23を有しているため、従来のプリンタ装置に対してもこのような用紙排出トレー12と回転オイルダンパ部16とを用いることで上述と同様の効果を期待することができる。
本発明を適用したプリンタ装置1は、ロック機構14をロック解除釦25を押下することにより用紙排出トレー12のロックを解除するだけでなく、例えば電気的な信号によりロックを解除するような機構を有している。
この場合に、プリンタ装置1は挿入部10a又は排出部10bの一部に、図2に示すように、用紙感知センサ50を設けて、用紙100が装置本体10に挿入された又は装置本体10から排出されたことを検出して、用紙排出トレー12のロックを解除する。このようなプリンタ装置1は、挿入部10a又は排紙部10bに用紙感知センサ50を設けることで、用紙100が用紙排出トレー12上に完全に排紙されるまでの間に用紙排出トレー12のロックを解除して、排紙部10bを開放することができる。
このように、プリンタ装置1は、ロック機構14を電子制御可能とすることで、ユーザがプリンタ装置1の設置場所まで行きロックを解除する必要がなくなり、ユーザの利便性が向上する。
本発明の前提となるプリンタ装置の用紙排出トレー及びカバーが閉塞された状態を示す斜視図である。 同プリンタ装置の用紙排出トレーが開放され、カバーが閉塞した状態を示す斜視図である。 同プリンタ装置の用紙排出トレー及びカバーが開放された状態を示す斜視図である。 用紙排出トレーと回転オイルダンパ部との要部を示す平面図である。 用紙排出トレーと回転オイルダンパ部との要部を示す斜視図である。 同プリンタ装置の用紙排出トレー及びカバーが開放された状態を示す側面図である。 同プリンタ装置の用紙排出トレー及びカバーが閉塞された状態を示す側面図である。 ロック機構の係合部と本体部の係合部とが係合して用紙排出トレー12が閉塞されて固定された状態を示す図である。 ロック解除釦が押下されロック機構の係合部が本体部の係合部から外されて用紙排出トレーのロックが解除された状態を示す図である。 回転オイルダンパ部の内部構造を示す断面図である。
符号の説明
1 プリンタ装置、10 装置本体、10a 挿入部、10b 排出部、10c 印刷部、11 用紙挿入トレー、12 用紙排出トレー、13 カバー、14 ロック機構、15 操作部、16 回転オイルダンパ部

Claims (3)

  1. 挿入部より挿入された用紙を排出部まで送ると共に、この用紙の搬送途中で用紙に多数の微小なノズルからインクを吐出させて画像を形成する印刷部が設けられた装置本体と、
    上記挿入部又は上記排出部の一部に設けられた上記用紙の有無を検知する用紙感知センサと、
    外部の装置からの制御信号を受け付ける信号入力部と、
    上記排出部を開閉するように、この排出部近傍で上記装置本体に対して回動可能に支持され、上記排紙部を開いたときに上記排紙部からの用紙を受ける蓋体と、
    上記排出部を開放する方向に上記蓋体を付勢する付勢手段と、
    上記蓋体が上記装置本体の上記排出部を閉塞した状態にロックするロック手段と、
    上記ロック手段による上記ロックを電気信号により解除するロック解除手段と、
    上記装置本体側の筐体内に上記蓋体の開放に伴って回転される回転軸により回転されるオリフィスの抵抗となるオイルが充填されてなり、上記ロック解除手段により、上記ロック手段による上記蓋体のロックが解除され、上記蓋体が上記排出部を閉塞した状態から開放される方向に上記付勢手段の付勢力によって回動するとき、この回動の速度を減速させる上記蓋体の回動軸の近傍の回転オイルダンパ部とを備え、
    上記ロック解除手段は、上記用紙感知センサが上記挿入部又は上記排出部において用紙を検出したとき上記電気信号により上記ロック手段のロックを解除することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 更に、上記印刷部が設けられた装置本体の内部を開放する他の蓋体を備え、
    上記他の蓋体は、上記蓋体の上側で、上記装置本体に回動可能に支持され、上記排出部側に回動されることによって上記排出部を開いた状態の蓋体の上側で上記装置本体の内部の印刷部を開放する請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 挿入部より挿入された用紙を排出部まで送ると共に、この用紙の搬送途中で用紙に多数の微小なノズルからインクを吐出させて画像を形成する印刷部が設けられた装置本体の上記排出部を開閉するように装置本体に対して上記排紙部近傍で回動可能に支持されたインクジェットプリンタの蓋体の開放方法であって、
    上記排出部は、この排出部を開放する方向に付勢手段によって付勢された上記蓋体が上記装置本体の上記排出部を閉塞した状態にロック手段によってロックされることで、閉塞されており、
    上記挿入部又は上記排出部の一部に設けられ上記用紙の有無を検出する用紙感知センサが上記挿入部又は上記排出部において用紙を検出したとき、電気信号によりロック解除手段で上記ロック手段のロックを解除し、上記蓋体を、上記付勢手段によって回動付勢された蓋体の回動の速度を、上記装置本体側の筐体内に上記蓋体の開放に伴って回転される回転軸により回転されるオリフィスの抵抗となるオイルが充填されてなる上記蓋体の回動軸の近傍の回転オイルダンパ部で減速させながら上記排紙部を開放する方向に回動させ、上記排紙部を開いたときに上記排紙部からの用紙を受けるようにするインクジェットプリンタの蓋体の開放方法。
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