JP6075856B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録ヘッドから液滴を吐出して記録媒体に記録を行う記録装置に関し、特に記録ヘッドのフェイス面を清掃するシート状部材を備えた記録装置に関する。
インクジェット記録装置は、記録用のインクを吐出するインク吐出口(以下、ノズルとも略す。)を有する記録ヘッドを備えている。インクジェット記録装置では、インクの吐出によりインク吐出口付近にインクが付着し、それによってインクの正常な吐出が妨害されるという現象が起こることがある。反応性を持つインク、または反応液とインクを併用するインクジェット記録装置や、紫外線、マイクロ波または熱などによりインクを固化させて堅牢性を向上させるインクジェット記録装置がある。これらの場合、インクの正常な吐出が妨害され易いため、この吐出不良の解消が困難になることがある。これらの問題を解決するために、各種のインクジェット記録装置では、記録ヘッドの吐出口が形成された面(以下、フェイス面とも略す。)を清掃する様々な方法が提案されている。
記録ヘッドのフェイス面にインクが付着して吐出不良を招きかねない状態を解消するため、一般的にはインクジェット記録装置には、ワイパと呼ばれるフェイス面を拭き取る部材が装備されている。ワイパは、適宜のタイミングでフェイス面に付着したインクを拭き取る動作(払拭動作)を行う。このような払拭動作のタイミングは、一例として、記録ヘッドによるインク吐出回数の計数(ドットカウント)とタイマとを併用して決定される。この他に、通常のドットカウントと記録デューティとを組み合わせて、ワイピングのタイミングを決定する方法もある。
また、フェイス面に付着したインクがインク溶剤の蒸発により増粘したり、記録ヘッドが高温になったり、記録に長時間を要したためにワイピングを長時間行えなかったりする等の理由から、インクの拭き取り性の低下が懸念されることもある。この場合に、あらかじめ、インクや、その他の溶剤の原液や溶液等の単体または混合物で構成された払拭液をワイパに付着させてから拭き取りを行う対応を採るものもある(特許文献1)。
近年では、記録媒体に付着したインクに熱を加えて記録媒体に定着させるタイプのインクジェット記録装置も開発されてきている。また、特許文献1のように、クリーニング手段として、ワイパの代わりにシート状部材を用いてフェイス面に付着したインクを拭き取るものもある。シート状部材の一部分でフェイス面をクリーニングした後、次回のクリーニングにおいてシート状部材の未使用部分が記録ヘッドのフェイス面に接触するように、シート状部材は所定量巻き取られる。
特開2003−300329号公報
しかしながら、特許文献1のように使用後のシート状部材を常に所定量巻き取るような制御では、必要以上に多い量を巻き取りっている可能性があり、シート状部材の無駄が発生していることが懸念される。
本発明の目的は、上記課題を鑑みてなされたもので、シート状部材の無駄を生じさせることなく、信頼性の高い記録ヘッドの回復動作が行える記録装置を提供することにある。
このような目的に対し、本発明の一態様に係る記録装置は、液体を吐出する吐出口が形成された吐出口面を有する記録ヘッドと、吐出口面を払拭する払拭動作を行うためのシート状の払拭部材と、吐出口面を押圧する払拭部材の領域を替えるために払拭部材の巻き取り動作を行う巻き取り手段と、を備えている。そして、本記録装置は、前回の払拭動作からの経過時間が所定時間より長い場合の巻き取り動作における巻き取り量を、当該経過時間が所定時間より短い場合の巻き取り動作における巻き取り量よりも長くすることを特徴とする。本発明の他の態様に係る記録装置は、液体を吐出する吐出口が形成された吐出口面を有する記録ヘッドと、吐出口面を払拭する払拭動作を行うためのシート状の払拭部材と、吐出口面を押圧する払拭部材の領域を替えるために払拭部材の巻き取り動作を行う巻き取り手段とを備え、払拭動作を行った後に第1回の巻き取り動作を行い、第1回の巻き取り動作の後に第2回の巻き取り動作を行う。そして、本記録装置は、第1回の巻き取り動作から所定時間よりも長い時間経過した後に第2回の巻き取り動作を行う場合の巻き取り量を、第1回の巻き取り動作から所定時間よりも短い時間経過した後に第2回の巻き取り動作を行う場合の巻き取り量よりも長くすることを特徴とする。
本発明によれば、経過時間に応じた巻き取り量とすることにより、シート状部材の無駄を生じさせることなく信頼性の高い記録ヘッドの回復動作が行える。
インクジェット記録装置の概略図である。 記録ヘッドの模式的斜視図である。 回復ユニットの概略図である。 装置全体の制御系を表すブロック図である。 払拭機構の概略図である。 払拭機構のフローチャートである。 払拭機構の押し当て部材が上昇した状態を表す概略図である。 第1の実施形態における払拭動作シーケンスの模式図である。 第1の実施形態における払拭動作による拭き跡の模式図である。 第1の実施形態における巻き取り動作の模式図である。 第1の実施形態における払拭動作から巻き取り動作までのクリーニングのフローチャートである。 第1の実施形態を適用した場合のシート状部材の使用量を示す表である。 第2の実施形態におけるクリーニングのシーケンスの模式図である。 第2の実施形態における払拭動作から巻き取り動作までのクリーニングのフローチャートである。 第2の実施形態を適用した場合のシート状部材の使用量を示す表である。 第3の実施形態における巻き取り制御のブロック図である。
[第1の実施形態]
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。以下では、液体としてのインクを吐出する吐出口が形成されたフェイス面を有する記録ヘッドにより記録を行うインクジェット記録装置を例に挙げて説明するが、本発明は、インク以外の液体を吐出する記録装置全般に適用できる。
(インクジェット記録装置の概略)
図1はインクジェット記録装置の概略図を示す。記録装置は、記録ヘッド1と、記録ヘッド1を往復走査するキャリッジ(CR)2と、を備えている。記録ヘッド1はキャリッジ2に搭載されている。記録動作中、キャリッジ2は主走査方向に往復移動(往復走査)し、キャリッジ2の走査中に記録ヘッド1の吐出口からインクを吐出して記録媒体Pに画像が形成される。キャリッジ2の往方向の移動と復方向の移動との間、及び復方向の移動と往方向の移動との間に記録媒体Pは主走査方向と交差する副走査方向に搬送される。
記録装置は、記録ヘッド1の回復動作を行うために回復ユニット5を備えている。回復ユニット5は、図3に示すように、記録ヘッド1のノズルを保護するキャップ7と、記録ヘッド1のフェイス面をワイピングするためのワイパ6と、を備えている。キャップ7には吸引機構413が接続されており、キャップ7で覆われた記録ヘッド1のフェイス面に形成されたノズルからインクを吸引することもできる。
記録装置は、回復ユニット5とは別に、記録ヘッド1のフェイス面を清浄に保つための払拭機構3を備えている。払拭機構3は、記録領域で記録媒体Pを保持するプラテンの一端で、記録動作中に記録ヘッド1が通過する位置に取り付けられていることが好ましい。つまり、主走査方向におけるキャリッジ2の走査領域の一端付近に、払拭機構3が設けられていることが好ましい。これにより、記録動作中、キャリッジ2が一往復する度に、払拭機構3で記録ヘッド1のフェイス面を清掃することができる。また、キャリッジ2の走査範囲にキャリッジ2の通過を検知するセンサ4が設けられていても良い。このセンサ4によってキャリッジ2の動作を検知し、センサ4からの信号をトリガーとして拭き取り動作を開始すれば良い。
(記録ヘッドの構成)
図2は、インクが吐出される方向から見た記録ヘッド1の模式的斜視図である。記録ヘッド1には、異なる色調(色および濃度を含む)のインクを吐出可能な複数の吐出部22〜27が、主走査方向Sに並んでいる。これらの吐出部22〜27の各々は、例えば、ブラック(Bk)、ライトシアン(Lc)、シアン(C)、ライトマゼンタ(Lm)、マゼンタ(M)またはイエロー(Y)のインクを吐出可能となっている。各吐出部22〜27に対しては、インク導入部21から記録ヘッド1の内部のインク流路を介してインクが供給される。インク導入部21にはインクタンクからチューブを介してインクが導入される。記録ヘッド1の吐出口が形成されている面がフェイス面28である。
(制御系の構成例)
図4は、インクジェット記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。401は電源である。本体402は、主演算装置としてのCPUや記憶装置としてのROMやRAMなどを有する制御手段を含んでいる。入力装置403は、パーソナルコンピュータ(PC)またはオペレーティングパネル等であり、画像データや記録モード(印字モード)や本体条件(ヘッド高さやプラテン吸引力など)の情報などを本体402に送信する。送信された画像データや記録モードで設定された条件により、駆動回路404〜407を介して、CRモータ408、LFモータ409、記録ヘッド1、回復ユニット(ワイパ6、キャップ7、吸引機構413)等が動作する。センサ4の信号によって駆動回路414が駆動され払拭機構3が動作するようになっている。また、CRモータ408はキャリッジ2を駆動するためのモータであり、LFモータ409は記録媒体を搬送するLFローラを駆動するためのモータである。
(払拭機構による払拭動作)
ところで、ヘッド表面に付着したインクは、固着してしまうことにより、ワイパ6による払拭動作だけでは完全に除去できない場合がある。例えばインクが、揮発しやすい低沸点の溶媒(IPA等の低分子アルコール、MEK等のケトン類、酢酸エチル等のエステル類等)を含む場合や、顔料を分散させるためのポリマーを多く含む場合が挙げられる。インクの顔料の分散性が弱いために凝集が生じやすい場合も同様である。このようなインクは、初期の粘度は他のインクと大きな差がなく、ワイピング時の払拭性についても問題がない場合が多いが、蒸発時には粘度が他のインクよりも上昇する傾向が強く、一般的なインクに比較して除去が困難になる。
蒸発に伴って生じる変化により機能性を持たせたインクについては、上記のような単純な蒸発によって粘度が上昇する場合と比べ、払拭性が極端に悪化する。このようなインクの例として、蒸発や加熱に伴い相変化が生じるインクや、蒸発による濃度上昇で分散破壊や固形化を生じるインクが挙げられる。
このようにワイパによる回復が困難な場合には、シート状部材9(払拭部材)を用いてヘッドのフェイス面の清掃(払拭動作)が行われる。具体的には記録ヘッド1のフェイス面の清掃(払拭動作)は、図5に示すように、一方向に長く延びたシート状部材9と、シート状部材9をフェイス面に押し当てる押し当て部材10と、シート状部材9を巻き取る巻き取り手段8等を含む払拭機構3で行われる。シート状部材9は、巻き取りローラと繰り出しローラとからなる巻き取り手段8に巻かれている。シート状部材9は、ポリオレフィン、PETまたはナイロン等を用いた不織布等からなることが好ましい。払拭性能を高めるために、シート状部材9にはあらかじめ含浸液が含浸されることにより、湿っていることが好ましい。含浸液は、固着したインクを払拭可能とする液体が好ましく、具体的には水、界面活性剤、溶剤等からなる液体を用いることができる。押し当て部材10は、金属製の土台10aとゴム製の突起10bとを有する。押し当て部材10の高さ位置を調整することで、ゴム製の突起10bがシート状部材9の一部を押し上げ、当該シート状部材9の一部を、シート状部材9の直上に位置する記録ヘッド1のフェイス面を押圧する。このときの押圧力(拭き圧)は、押し当て部材10の高さ位置により調整することができる。
払拭動作におけるシーケンスの一例を図6に示す。最初は図5に示すように、押し当て部材10はシート状部材9に接触しておらず、シート状部材9は巻き取りローラと繰り出しローラとの間で真っ直ぐに張られた状態になっている。記録ヘッド1が搭載されたキャリッジ2がセンサ4を通過(ステップS61)してから例えば1秒経過したか否か判断する(ステップS62)。キャリッジ2がセンサ4を通過してから1秒が経過すると、シート状部材9が記録ヘッド1のフェイス面に接触する高さまで押し当て部材10を上昇させ(ステップS63)、押し当て部材10によりシート状部材9が持ち上げられた状態になる(図7も参照)。
次に、押し当て部材10が上昇してから3秒経過したか否か判断する(ステップS64)。3秒経過すると押し当て部材10を下降させ(ステップS65)、図5に示す状態に戻る。つまり、押し当て部材10が上昇してシート状部材9が持ち上げられている間に、キャリッジ2がシート状部材9上を通過する。これにより、記録ヘッド1のフェイス面がシート状部材9に払拭され、フェイス面に付着しているインクがシート状部材9に吸収され、フェイス面の清掃が行われる。
なお、押し当て部材10の下降のタイミングは、押し当て部材10の上昇から3秒経過後に限らず、記録ヘッドのフェイス面がシート状部材9で払拭できれば、任意の適当なタイミングであって良い。キャリッジ2の1走査ごとに、押し当て部材10の上昇動作および下降動作が繰り返される。また、巻き取り手段8は、モータにより歯車を回転させることによりシート状部材9を巻き取ることができる。押し当て部材10が下降したのち、次の払拭動作のために、巻き取り手段8によってシート状部材9を、キャリッジ2が払拭機構3に向かって移動する方向に巻き取る。このシート状部材9の巻き取りにより、次回の払拭動作の際には、シート状部材9の未使用部分で記録ヘッド1のフェイス面を清掃することができる。
次に、払拭動作後のシート状部材9の状態について説明する。ここでは、シート状部材9の巻き取り動作を記録ヘッド1のフェイス面を清掃する払拭動作の直前に行う場合を例に説明する。シート状部材9によるクリーニングでは、払拭動作と巻き取り動作とを順番に繰り返す(図8も参照)。図8の斜線部11は、記録動作中であることを示す部分である。
インクで汚れた記録ヘッド1のフェイス面を払拭すると、シート状部材9にはインクが付着して拭き跡12が付く(図9(a)参照)。付着したインクを放置すると、時間の経過とともにインクが滲んで広がっていくため、拭き跡12の幅は徐々に太くなってしまう(図9(b)参照)。そのため次の払拭動作時にフェイス面を十分に清掃するためには、インクが滲んで太くなったとしても未使用の領域がでるようにシート状部材9を巻き取り、未使用の領域で払拭動作が行われるように制御することが必要になる。つまりインクの滲みにより広がってしまったとしても次の払拭動作時のシート状部材9の払拭位置が、シート状部材9の未使用の領域、つまりインクが付着していない部分となるようにすることが必要である。これにより、シート状部材9の未使用の領域で次の払拭動作を行うことができる(図10も参照)。
具体的には、図10(a)に示すように、シート状部材9で第1の払拭動作(第1の清掃ステップ)を行った後、図10(b)に示すように、押し当て部材10を下降させる。これにより、記録ヘッド1と接触したシート状部材9の部分には拭き跡12が形成される。その後、図10(c)に示すように、シート状部材9の巻き取り動作(巻き取りステップ)を行い、インクの滲みを加味し、払拭動作時にもシート状部材9の未使用部が押し当て部材10の直上に位置するようにする。このような状態で次の第2の払拭動作(第2の清掃ステップ)が行われれば図10(d)に示すように、インクの付着によりシート状部材9上に第1の払拭動作でついた拭き跡12とは重ならない位置に、第2の払拭動作による拭き跡12が増えることになる。つまり第2の払拭動作の前にシート状部材9を巻き取る際に、インクの滲みを加味して巻き取る構成とすることにより、信頼性の高い回復動作を行うことができる。
第1の払拭動作から第2の払拭動作までの経過時間が長いほど拭き跡12のにじみ量が多くなってくる。なお、第2の払拭動作の直前に巻き取り動作を行っているため、第2の払拭動作時のにじみ量は、巻き取り動作時のにじみ量とほぼ同じと考えることができる。そのため、第1の払拭動作から巻き取り動作までの時間をタイマにより計測し、第1の払拭動作から巻き取り動作までの経過時間が長いほどシート状部材9の巻き取り量が多くなるように巻き取り量を制御する。この制御は、本体402に搭載された前述の制御手段によって行うことができる。
本実施形態における記録装置の記録ヘッドのクリーニングに関する制御方法のフローチャートを図11に示す。本実施形態では、第1の払拭動作(ステップS111)から巻き取り動作(ステップS117)までの経過時間に応じてシート状部材9の巻き取り量を変える(ステップS112,S113)。具体的な一例として、上記経過時間が1分未満なら巻き取り量を1.5mmとし(ステップS114)、巻き取り動作までの時間が1分以上3分未満なら巻き取り量を2.5mmとする(ステップS115)。また、巻き取り動作までの経過時間が3分以上であれば巻き取り量を4mmとする(ステップS116)。このように、本実施形態ではタイマの閾値を2つしか設けていないが、3つ以上の閾値を設定しても構わない。また、巻き取り量の具体的数値は、第1の払拭動作からの経過時間におけるインクの滲み量を考慮して適宜設定すれば良い。
本実施形態のように第1の払拭動作から巻き取り動作までの時間、つまり第1の払拭動作から第2の払拭動作までの時間を考慮してシート状部材9の巻き取り量を制御した場合と、シート状部材9の巻き取り量を常に2mmとした場合を比較した表を図12に示す。ここでは、A1サイズの画像を、4パスおよび8パスで記録した際のシート状部材9の使用量を示す。本実施形態のように、第1の払拭動作からの経過時間が長いほど払拭後の巻き取り量が多くなるように、インクの滲み量を考慮して制御することによって、全体としてシート状部材の使用量を削減することができた。つまり、インクの滲み量を考慮してシート状部材の巻き取り量を改善することにより、シート状部材の無駄を削減することができた。
[第2の実施形態]
本実施形態における記録ヘッドのクリーニングに関する記録装置の制御方法を、図14に示すフローチャートを参照して説明する。本実施形態では、記録ヘッド1のフェイス面の第1の払拭動作(ステップS131)後に、第1の巻き取り動作(ステップS132)を行い、その後の第2の払拭動作の直前に第2の巻き取り動作(ステップS138)を行う。このフローチャートでは、払拭動作の後に、第1の巻き取り動作および第2の巻き取り動作を行うことで、次の払拭動作時に未使用の領域で払拭動作(クリーニング動作)が行われる(図13も参照。)。なお、図13に示す斜線部11は、記録動作中であることを示す部分である。
インク付着によるシート状部材9上の拭き跡が、放置した時間とともに滲んで太くなるのは第1の実施形態と同様である。本実施形態では、第1の払拭動作(ステップS131)の所定時間経過後に、インクの滲みは考慮せずに予め決められた所定量の第1の巻き取り動作(ステップS132)を行う。その後、第2の払拭動作時に未使用の領域となっているように、第2の払拭動作の直前にインクの滲みを考慮して第2の巻き取り動作(ステップS138)を行う。このように巻き取り動作を二回に分けることで、第2の巻き取り動作にかかる時間を短縮させることができ、その結果、スループットを向上させることができる。
なお、第1の巻き取り動作および第2の巻き取り動作で巻き取る合計量は、第1の払拭動作から第2の払拭動作までの間に広がる滲み量を加味した量とする必要があることは、第1の実施形態と同様である。すなわち、第1の払拭動作から第2の払拭動作までの経過時間が長いほど拭き跡12の滲み量が多くなるため、経過時間が長いほど、合計量が多くなるようにすることが必要である。
本実施形態においては、第1の巻き取り動作において所定量だけシート状部材9を巻き取っているため、第2の巻き取り動作においては合計量から所定量を差し引いた量を巻き取れば良い。つまりインクの滲み量を考慮してシート状部材9を巻き取るのは、第2の巻き取り動作(ステップS138)であるといえる。
次に、具体的に巻き取り量を算出する方法について説明する。上述のように第1の巻き取り動作は、第1の払拭動作から所定時間経過後に行われている。さらに、第2の巻き取り動作は第2の払拭動作の直前に行っているため、第2の払拭動作時のインクの滲み量は第2の巻き取り動作時のインクの滲み量とほぼ同じであると考えることができる。そのため、タイマによって、第1の巻き取り動作から第2の巻き取り動作までの経過時間を計測しておけば、第1の払拭動作から第2の払拭動作までの経過時間を見積もることができる。
そして、インクの滲みを考慮して、第1の巻き取り動作から第2の巻き取り動作までの経過時間が長いほど、第2の巻き取り動作における巻き取り量が多くなるように制御する。これにより、第1の払拭動作でついた拭き跡12には重ならない位置で第2の払拭動作を行うことができる。この制御は、本体402に搭載された上記の制御手段によって行うことができる。本実施形態における第1の払拭動作から第2の巻き取り動作までのクリーニングのフローチャートを図14に示す。
本実施形態では、第1の払拭動作(ステップS131)の後に第1の巻き取り動作(ステップS132)を行う。次に、第1の巻き取り動作から第2の巻き取り動作までの経過時間に応じて、第2の巻き取り動作におけるシート状部材の巻き取り量を変化させる(ステップS133,S134)。具体的には、上記経過時間が30秒未満であれば第2の巻き取り動作におけるシート状部材9の巻き取り量を0.5mmとし(ステップS135)、上記経過時間が30秒以上1分未満であれば巻き取り量を1mmとする(ステップS136)。また、第1の巻き取り動作から第2の巻き取り動作までの時間が1分以上であれば第2の巻き取り動作におけるシート状部材9の巻き取り量を2mmとする(ステップS137)。なお、本実施形態において第1の巻き取り動作の巻き取り量は一定量である。また、本実施形態では、第2の巻き取り動作の巻き取り量は、タイマで計測された時間経過に応じて3段階に分かれているが、2段階に分けても4段階以上に分けても良い。また、第1の巻き取り動作から第2の巻き取り動作までの時間の閾値や巻き取り量の具体的数値は、インクに滲み量に応じて適宜設定すれば良い。この第2の巻き取り動作(ステップS138)の直後に、シート状部材9により記録ヘッドのフェイス面を清掃する第2の払拭動作を行う。
本実施形態のクリーニング動作のシーケンスを適用した場合と、常に2mmだけシート状部材を巻き取る場合におけるシート状部材の使用量を比較した結果を図15に示す。ここでは、A1サイズの画像を4パスと8パスとで記録した際のシート状部材使用量を示している。本実施形態のように、第1の巻き取り動作から第2の巻き取り動作までの経過時間が長いほど、2回目の巻き取り動作の巻き取り量が多くなるように制御することによって、全体としてシート状部材の使用量を削減することができた。つまり、インクの滲み量を考慮してシート状部材の巻き取り量を改善することにより、シート状部材の無駄を削減することができた。
[第3の実施形態]
本実施形態では、記録する画像および記録条件から、払拭動作後の巻き取り動作におけるシート状部材9の巻き取り量を予測して記録装置を制御する場合について述べる。第1の実施形態および第2の実施形態においては第1の払拭動作から第2の払拭動作までにかかる経過時間に基づいてシート状部材の巻き取り量を制御している。ここで、第1の払拭動作から第2の払拭動作の経過時間はキャリッジの走行速度と記録すべき画像(記録画像)の幅とによって決定される。そのため、主走査方向における記録画像の幅や記録条件が判れば、タイマによって経過時間を測定することなく、事前に適切なシート状部材9の巻き取り量を設定することができる。具体的な一例として、制御手段は、キャリッジが一往復する間の移動距離とキャリッジの走行速度とに基づいて、上記の経過時間を予測し、当該経過時間に応じてシート状部材9の巻き取り量を設定する。
例えば、キャリッジの走行速度が33.3ips(インチ/秒)でA0サイズの画像を双方向記録にて記録する場合、非記録時のキャリッジの速度が40.0ips、記録画像の幅が54インチであるとする。この場合、キャリッジが1往復するのにかかる時間は約2.7秒であるので、図11に示すフローチャートを参照すると、シート状部材の巻き取り量は2.5mmに決定できる。
このように、記録画像のデータおよび記録条件を入力装置403から記録装置本体402に送信することで、制御手段が自動的にシート状部材9の巻き取り量を計算し、最適な巻き取り量を決定することができる。本実施形態における巻き取り制御のブロック図を図16に示す。本実施形態のように、記録画像および記録条件から巻き取り量を予測することにより、第2の実施形態のように巻き取り動作を二回に分けなくても、一連の記録動作中に巻き取り動作を行うことができる。そのため、巻き取り動作にともなうスループットの低下を防ぐことができる。
なお、図6,11,14に示すようなフローチャートを記録装置に実行させるプログラムや、当該プログラムが記憶された記憶媒体も、本発明の範囲に含まれる。
1 記録ヘッド
3 払拭機構
8 巻き取り手段
9 シート状部材
28 フェイス面(吐出口面)

Claims (5)

  1. 液体を吐出する吐出口が形成された吐出口面を有する記録ヘッドと
    前記吐出口面を払拭する払拭動作を行うためのシート状の払拭部材と、
    前記吐出口面を押圧する前記払拭部材の領域を替えるために前記払拭部材の巻き取り動作を行う巻き取り手段と、を備える記録装置において、
    前回の払拭動作からの経過時間が所定時間より長い場合の前記巻き取り動作における巻き取り量を、前記経過時間が前記所定時間より短い場合の前記巻き取り動作における巻き取り量よりも長くすることを特徴とする記録装置。
  2. 液体を吐出する吐出口が形成された吐出口面を有する記録ヘッドと、
    前記吐出口面を払拭する払拭動作を行うためのシート状の払拭部材と、
    前記吐出口面を押圧する前記払拭部材の領域を替えるために前記払拭部材の巻き取り動作を行う巻き取り手段とを備え、前記払拭動作を行った後に第1回の巻き取り動作を行い、前記第1回の巻き取り動作の後に第2回の巻き取り動作を行う記録装置であって、
    前記第1回の巻き取り動作から所定時間よりも長い時間経過した後に前記第2回の巻き取り動作を行う場合の巻き取り量を、前記第1回の巻き取り動作から前記所定時間よりも短い時間経過した後に前記第2回の巻き取り動作を行う場合の巻き取り量よりも長くすることを特徴とする記録装置。
  3. 前記記録ヘッドを搭載して移動するキャリッジをさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記払拭部材を前記吐出口面を押圧する押圧位置と前記吐出口面を押圧しない退避位置とに移動させるための押し当て部材をさらにえることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記払拭部材は、液体が含浸されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の記録装置。
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