JP6331963B2 - 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関のバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング装置を備えた内燃機関の可変バルブタイミング制御装置に関する発明である。
近年、車両に搭載される内燃機関においては、出力向上、燃費節減、エミッション低減等を目的として、内燃機関のクランク軸に対するカム軸の回転位相(VCT位相)を変化させて吸気バルブや排気バルブのバルブタイミング(開閉タイミング)を変化させる可変バルブタイミング装置を搭載したものがある。
可変バルブタイミング装置を備えたシステムにおいては、例えば、特許文献1(特開平8−326572号公報)に記載されたものがある。このものは、クランク軸の回転に同期してクランク角センサから出力されるクランク角信号とカム軸の回転に同期してカム角センサから出力されるカム角信号とに基づいて実VCT位相を算出し、この実VCT位相(実バルブタイミング)を目標VCT位相(目標バルブタイミング)に一致させるように可変バルブタイミング装置を制御するようにしている。
更に、この特許文献1では、カム軸の1回転当りに現れる複数の信号(クランク角信号とカム角信号信号)のうち実VCT位相(実バルブタイミング)の算出に使用する信号を内燃機関の回転速度の増大に応じて少なくすることで、内燃機関の低回転時の制御精度を維持しつつ高回転時のバブルタイミング制御の処理負荷を低減するようにしている。
特開平8−326572号公報
所定の更新周期で実VCT位相を算出する場合、実際は実VCT位相が連続的に変化していても、実VCT位相の算出値を段階的にしか更新することができないため、実際のVCT位相に対して実VCT位相の算出値には誤差(ばらつき)が生じる。その際、実VCT位相の更新周期(実VCT位相を算出する周期)が同じであれば、VCT速度(VCT位相の変化速度)が速いほど実VCT位相の算出誤差(実VCT位相の算出値のばらつき)が大きくなる傾向があり、実VCT位相の算出誤差が大きくなると、VCT位相(バルブタイミング)の制御精度が低下する。
しかし、上記特許文献1の技術では、このようなVCT速度の変化によるVCT位相の制御精度の変化が全く考慮されておらず、VCT速度が変化しても、内燃機関の回転速度が変化しなければ、実VCT位相の更新周期も変更されないため、VCT速度の影響を受けてVCT位相の制御精度が低下する可能性がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、VCT速度に左右されずにVCT位相の制御精度を確保することができる内燃機関の可変バルブタイミング制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、内燃機関(11)のクランク軸(12)に対するカム軸(16)の回転位相(以下「VCT位相」という)を変化させてバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング装置(18)と、クランク軸(12)の回転に同期してクランク角信号を出力するクランク角センサ(20)と、カム軸(16)の回転に同期してカム角信号を出力するカム角センサ(19)と、所定の更新周期でクランク角信号とカム角信号とに基づいて実VCT位相を算出する実VCT位相算出手段(30)とを備え、実VCT位相算出手段(30)で算出した実VCT位相を目標VCT位相に一致させるように可変バルブタイミング装置(18)を制御する内燃機関の可変バルブタイミング制御装置において、実VCT位相算出手段(30)は、VCT位相の変化速度(以下「VCT速度」という)に応じて更新周期を変更するようにしたものである。上記の「更新周期」とは、内燃機関の1回転当たりにおける更新回数の逆数に比例するものである。
この構成では、VCT速度に応じて、実VCT位相の算出誤差(実VCT位相の算出値のばらつき)を許容範囲内に抑えるのに必要な更新周期が変化するのに対応して、更新周期を変更して更新周期を適正値(実VCT位相の算出誤差を許容範囲内に抑えるのに必要な値)に設定することができる。これにより、VCT速度が変化しても実VCT位相の算出誤差を許容範囲内に抑えることができ、VCT速度に左右されずにVCT位相の制御精度を確保することができる。
図1は本発明の一実施例におけるバルブタイミング制御システムの概略構成を示す図である。 図2は可変バルブタイミング装置の概略構成図である。 図3は更新周期とエンジン回転速度と更新周期時間との関係を示す図である。 図4はVCT速度と更新周期時間と実VCT位相の算出誤差との関係を示す図である。 図5はVCT速度と更新周期時間と吸入空気量のばらつきとの関係を示す図である。 図6は更新周期のマップの一例を概念的に示す図である。 図7は実VCT位相算出ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいてシステム全体の概略構成を説明する。
内燃機関であるエンジン11は、クランク軸12からの動力がタイミングチェーン13(又はタイミングベルト)により各スプロケット14,15を介して吸気側カム軸16と排気側カム軸17とに伝達されるようになっている。吸気側カム軸16には、電動式の可変バルブタイミング装置18が設けられている。この可変バルブタイミング装置18によって、クランク軸12に対する吸気側カム軸16の回転位相(以下「VCT位相」という)を変化させることで、吸気側カム軸16によって開閉駆動される吸気バルブ(図示せず)のバルブタイミング(開閉タイミング)を変化させるようになっている。
また、吸気側カム軸16の外周側には、吸気側カム軸16の回転に同期して所定のカム角毎にカム角信号を出力するカム角センサ19が取り付けられている。一方、クランク軸12の外周側には、クランク軸12の回転に同期して所定のクランク角毎にクランク角信号を出力するクランク角センサ20が取り付けられている。
次に、図2に基づいて電動式(モータ駆動式)の可変バルブタイミング装置18の概略構成を説明する。
可変バルブタイミング装置18の位相可変機構21は、吸気側カム軸16と同心状に配置された内歯付きのアウタギヤ22と、このアウタギヤ22の内周側に同心状に配置された外歯付きのインナギヤ23と、これらアウタギヤ22とインナギヤ23との間に配置されて両者に噛み合う遊星ギヤ24とから構成されている。アウタギヤ22は、クランク軸12と同期して回転するスプロケット14と一体的に回転するように設けられ、インナギヤ23は、吸気側カム軸16と一体的に回転するように設けられている。また、遊星ギヤ24は、アウタギヤ22とインナギヤ23に噛み合った状態でインナギヤ23の回りを円軌道を描くように旋回することで、アウタギヤ22の回転力をインナギヤ23に伝達する役割を果たす。アウタギヤ22の回転速度に対する遊星ギヤ24の旋回速度(公転速度)を変化させることで、アウタギヤ22に対するインナギヤ23の回転位相(VCT位相)を調整するようになっている。
一方、エンジン11には、遊星ギヤ24の旋回速度を可変するためのモータ26が設けられている。このモータ26の回転軸27は、吸気側カム軸16、アウタギヤ22及びインナギヤ23と同軸上に配置され、このモータ26の回転軸27と遊星ギヤ24の支持軸25とが、径方向に延びる連結部材28を介して連結されている。これにより、モータ26の回転に伴って、遊星ギヤ24が支持軸25を中心に回転(自転)しながらインナギヤ23の外周の円軌道を旋回(公転)できるようになっている。また、モータ26には、モータ26の回転に同期して所定回転角毎にモータ回転角信号を出力するモータ回転角センサ29(図1参照)が取り付けられている。このモータ回転角センサ29の出力信号に基づいてモータ26の回転角や回転速度が検出される。
この可変バルブタイミング装置18は、定常時に吸気側カム軸16をクランク軸12の回転速度の1/2の回転速度で駆動するようにアウタギヤ22とインナギヤ23と遊星ギヤ24が構成されている。クランク軸12の回転速度の1/2の回転速度(定常時にはクランク軸12の回転速度の1/2=吸気側カム軸16の回転速度となる)に対してモータ26の回転速度を調整することで、吸気バルブのバルブタイミング(吸気側のVCT位相)を変化させるようになっている。
バルブタイミングを変化させないときは、モータ26の回転速度をアウタギヤ22の回転速度(クランク軸12の回転速度の1/2の回転速度)に一致させて、遊星ギヤ24の旋回速度をアウタギヤ22の回転速度に一致させることで、アウタギヤ22とインナギヤ23との回転位相の差を現状維持してバルブタイミング(VCT位相)を現状維持する。尚、モータ26の非駆動時に、モータ26の回転軸がアウタギヤ22と同期して回転するように構成して、モータ26の回転速度がアウタギヤ22の回転速度(クランク軸12の回転速度の1/2の回転速度)に一致するようにしても良い。
そして、バルブタイミングを変化させるときは、モータ26の回転速度をアウタギヤ22の回転速度に対して変化させて、遊星ギヤ24の旋回速度をアウタギヤ22の回転速度に対して変化させることで、アウタギヤ22とインナギヤ23との回転位相の差を変化させてバルブタイミング(VCT位相)を変化させる。
例えば、バルブタイミングを進角する場合には、モータ26の回転速度をアウタギヤ22の回転速度よりも速くして、遊星ギヤ24の旋回速度をアウタギヤ22の回転速度よりも速くすることで、アウタギヤ22に対するインナギヤ23の回転位相を進角してバルブタイミング(VCT位相)を進角する。
一方、バルブタイミングを遅角する場合には、モータ26の回転速度をアウタギヤ22の回転速度よりも遅くして、遊星ギヤ24の旋回速度をアウタギヤ22の回転速度よりも遅くすることで、アウタギヤ22に対するインナギヤ23の回転位相を遅角してバルブタイミング(VCT位相)を遅角する。
前述した各種センサの出力は、電子制御ユニット(以下「ECU」と表記する)30に入力される。このECU30は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御用のプログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じて、燃料噴射量、点火時期、スロットル開度(吸入空気量)等を制御する。
また、ECU30は、エンジン運転状態等に基づいて目標VCT位相を算出すると共に、所定の更新周期でクランク角信号(クランク角センサ20の出力信号)とカム角信号(カム角センサ19の出力信号)とモータ回転角信号(モータ回転角センサ29の出力信号)とに基づいて実VCT位相を算出する。その際、例えば、クランク角信号とカム角信号とに基づいてカム角信号出力時の実VCT位相を算出すると共に、カム角信号とモータ回転角信号とに基づいてカム角信号出力後のVCT位相変化量を算出し、カム角信号出力時の実VCT位相にカム角信号出力後のVCT位相変化量を加算して最終的な実VCT位相を求める。そして、実VCT位相(実バルブタイミング)を目標VCT位相(目標バルブタイミング)に一致させるように可変バルブタイミング装置18のモータ26をフィードバック制御する。
所定の更新周期で実VCT位相を算出する場合、実際は実VCT位相が連続的に変化していても、実VCT位相の算出値を段階的にしか更新することができないため、実際のVCT位相に対して実VCT位相の算出値には誤差(ばらつき)が生じる。その際、実VCT位相の更新周期(実VCT位相を算出する周期)が同じであれば、VCT位相の変化速度(以下「VCT速度」という)が速いほど実VCT位相の算出誤差(実VCT位相の算出値のばらつき)が大きくなる傾向があり、実VCT位相の算出誤差が大きくなると、VCT位相(バルブタイミング)の制御精度が低下する。
そこで、本実施例では、ECU30により後述する図7の実VCT位相算出ルーチンを実行することで、VCT速度(VCT位相の変化速度)に応じて実VCT位相の更新周期(実VCT位相を算出する周期)を変更するようにしている。これにより、VCT速度に応じて、実VCT位相の算出誤差(実VCT位相の算出値のばらつき)を許容範囲内に抑えるのに必要な更新周期が変化するのに対応して、更新周期を変更して更新周期を適正値(実VCT位相の算出誤差を許容範囲内に抑えるのに必要な値)に設定する。
ここで、実VCT位相の更新周期の設定方法の一例を説明する。
図3に示すように、実VCT位相の更新周期[CA]に応じてエンジン回転速度[rpm]と更新周期時間(更新周期を時間に換算した値)[msec]との関係が変化する。また、図4に示すように、VCT速度に応じて更新周期時間と実VCT位相の算出誤差との関係が変化する。更に、実VCT位相の算出誤差に応じて吸入空気量のばらつきが変化するため、図5に示すように、VCT速度に応じて更新周期時間と吸入空気量のばらつきとの関係が変化する。これらの関係を用いて、実VCT位相の算出誤差(又は吸入空気量のばらつき)が許容範囲内(許容上限値以下)になるように、VCT速度とエンジン回転速度とに応じて更新周期を変更する。
具体的には、図6の更新周期のマップに示すように、VCT速度の領域を第1の所定値VCT1 と第2の所定値VCT2 で区分し、エンジン回転速度の領域を第1の所定値Ne1と第2の所定値Ne2で区分する。ここで、第1の所定値VCT1 (例えば200CA/sec)は第2の所定値VCT2 (例えば100CA/sec)よりも速い速度に設定されている(VCT1 >VCT2 )。また、第1の所定値Ne1は第2の所定値Ne2よりも高い回転速度に設定されている(Ne1>Ne2)。
(a) VCT速度が第1の所定値VCT1 よりも速い領域で、且つ、エンジン回転速度が第2の所定値Ne2よりも低い領域では、更新周期を第1の周期T1 [例えば15CA(エンジン11の1回転当り24回更新する周期)]に設定する。
(b) VCT速度が第1の所定値VCT1 よりも速い領域で、且つ、エンジン回転速度が第2の所定値Ne2以上の領域では、更新周期を第2の周期T2 [例えば60CA(エンジン11の1回転当り6回更新する周期)]に設定する。この第2の周期T2 は、第1の周期T1 よりも長い値に設定されている(T1 <T2 )。
(c) VCT速度が第1の所定値VCT2 以下で第2の所定値VCT2 よりも速い領域で、且つ、エンジン回転速度が第1の所定値Ne1よりも低い領域では、更新周期を第2の周期T2 に設定する。
(d) VCT速度が第1の所定値VCT2 以下で第2の所定値VCT2 よりも速い領域で、且つ、エンジン回転速度が第1の所定値Ne1以上の領域では、更新周期を第3の周期T3 [例えば180CA(エンジン11の1回転当り2回更新する周期)]に設定する。この第3の周期T3 は、第2の周期T2 よりも長い値に設定されている(T2 <T3 )。
(e) VCT速度が第2の所定値VCT2 以下の領域では、更新周期を第3の周期T3 に設定する。
このようにして、VCT速度とエンジン回転速度とに応じて更新周期を変更することで、VCT速度が速いほど更新周期を短くする(VCT速度が遅いほど更新周期を長くする)ようにしている。
以下、本実施例でECU30が実行する図7の実VCT位相算出ルーチンの処理内容を説明する。
図7に示す実VCT位相算出ルーチンは、ECU30の電源オン期間中(イグニッションスイッチのオン期間中)に所定周期で繰り返し実行され、特許請求の範囲でいう実VCT位相算出手段としての役割を果たす。
本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、クランク角信号(クランク角センサ20の出力信号)に基づいて現在のエンジン回転速度Ne を算出する。
この後、ステップ102に進み、所定期間経過後の予測VCT速度VTPS(VCT速度の予測値)を算出する。この場合、例えば、目標VCT位相と実VCT位相との偏差やエンジン運転状態(例えばアクセル開度や冷却水温等)に基づいて目標VCT速度(VCT速度の目標値)を算出し、この目標VCT速度と現在のVCT速度等に基づいて予測VCT速度VTPSを一次遅れ処理やなまし処理等により算出する。
この後、ステップ103に進み、予測VCT速度VTPSが第1の所定値VCT1 (例えば200CA/sec)よりも速いか否かを判定する。
このステップ103で、予測VCT速度VTPSが第1の所定値VCT1 よりも速いと判定された場合には、ステップ104に進み、エンジン回転速度Ne が第2の所定値Ne2よりも低いか否かを判定する。
上記ステップ103で予測VCT速度VTPSが第1の所定値VCT1 よりも速いと判定され、且つ、上記ステップ104でエンジン回転速度Ne が第2の所定値Ne2よりも低いと判定された場合には、ステップ107に進み、更新周期を第1の周期T1 [例えば15CA(エンジン11の1回転当り24回更新する周期)]に設定する。
一方、上記ステップ103で予測VCT速度VTPSが第1の所定値VCT1 よりも速いと判定され、且つ、上記ステップ104でエンジン回転速度Ne が第2の所定値Ne2以上であると判定された場合には、ステップ108に進み、更新周期を第2の周期T2 [例えば60CA(エンジン11の1回転当り6回更新する周期)]に設定する。
これに対して、上記ステップ103で、予測VCT速度VTPSが第1の所定値VCT1 以下であると判定された場合には、ステップ105に進み、予測VCT速度VTPSが第2の所定値VCT2 (例えば100CA/sec)よりも速いか否かを判定する。
このステップ105で、予測VCT速度VTPSが第2の所定値VCT2 よりも速いと判定された場合には、ステップ106に進み、エンジン回転速度Ne が第1の所定値Ne1よりも低いか否かを判定する。
上記ステップ105で予測VCT速度VTPSが第2の所定値VCT2 よりも速いと判定され、且つ、上記ステップ106でエンジン回転速度Ne が第1の所定値Ne1よりも低いと判定された場合には、ステップ108に進み、更新周期を第2の周期T2 に設定する。
一方、上記ステップ105で予測VCT速度VTPSが第2の所定値VCT2 よりも速いと判定され、且つ、上記ステップ106で、エンジン回転速度Ne が第1の所定値Ne1以上であると判定された場合には、ステップ109に進み、更新周期を第3の周期T3 [例えば180CA(エンジン11の1回転当り2回更新する周期)]に設定する。
これに対して、上記ステップ105で、予測VCT速度VTPSが第2の所定値VCT2 以下であると判定された場合には、ステップ109に進み、更新周期を第3の周期T3 に設定する。
上記ステップ103〜109の処理により、予測VCT速度VTPSとエンジン回転速度Ne とに応じて更新周期を変更することで、VCT速度が速いほど更新周期を短くする(VCT速度が遅いほど更新周期を長くする)。
この後、ステップ110に進み、設定した更新周期でクランク角信号とカム角信号とモータ回転角信号とに基づいて実VCT位相を算出する。ECU30は、この実VCT位相を目標VCT位相に一致させるように可変バルブタイミング装置18のモータ26をフィードバック制御する。
以上説明した本実施例では、VCT速度(VCT位相の変化速度)に応じて実VCT位相の更新周期(実VCT位相を算出する周期)を変更するようにしている。これにより、VCT速度に応じて、実VCT位相の算出誤差(実VCT位相の算出値のばらつき)を許容範囲内に抑えるのに必要な更新周期が変化するのに対応して、更新周期を変更して更新周期を適正値(実VCT位相の算出誤差を許容範囲内に抑えるのに必要な値)に設定することができる。その結果、VCT速度が変化しても実VCT位相の算出誤差を許容範囲内に抑えることができ、VCT速度に左右されずにVCT位相の制御精度を確保することができる。
しかも、本実施例では、予測VCT速度(VCT速度の予測値)に応じて更新周期を変更するようにしているため、実際のVCT速度の変化に対して遅れることなく実VCT位相の更新周期を変更することができる。
また、本実施例では、VCT速度が速いほど更新周期を短くする(VCT速度が遅いほど更新周期を長くする)ようにしている。これにより、VCT速度が速いほど、実VCT位相の算出誤差を許容範囲内に抑えるのに必要な更新周期が短くなるのに対応して、更新周期を短くすることができる。また、VCT速度が遅いほど、実VCT位相の算出誤差を許容範囲内に抑えるのに必要な更新周期が長くなるのに対応して、更新周期を長くすることができる。VCT速度が遅いときには、カム軸16に作用するカムトルクの変動によるVCT位相の変動が大きくなるため、更新周期を長くすることで、カムトルクの変動によるVCT位相の変動の影響を受け難くして、実VCT位相の算出誤差の増大を抑制することができる。
更に、本実施例では、VCT速度とエンジン回転速度とに応じて更新周期を変更するようにしているため、VCT速度やエンジン回転速度に左右されずにVCT位相の制御精度を確保することができると共に、エンジン11の高回転時のVCT位相制御の処理負荷を低減することができる。
尚、上記実施例では、予測VCT速度(VCT速度の予測値)に応じて更新周期を変更するようにしたが、これに限定されず、例えば、目標VCT速度(VCT速度の目標値)に応じて更新周期を変更するようにしても良く、この場合でも、実際のVCT速度の変化に対して遅れることなく実VCT位相の更新周期を変更することができる。或は、現在のVCT速度に応じて更新周期を変更するようにしても良い。
また、上記実施例では、クランク角信号とカム角信号とモータ回転角信号とに基づいて実VCT位相を算出するシステムに本発明を適用したが、これに限定されず、モータ回転角信号を用いずにクランク角信号とカム角信号とに基づいて実VCT位相を算出するシステムに本発明を適用しても良い。
また、上記実施例では、吸気バルブの可変バルブタイミング装置に本発明を適用したが、これに限定されず、排気バルブの可変バルブタイミング装置に本発明を適用しても良い。更に、可変バルブタイミング装置の構成(例えば位相可変機構の構成等)は、図2に示す構成に限定されず、適宜変更しても良い。
また、本発明は、電動式の可変バルブタイミング装置に限定されず、油圧駆動式の可変バルブタイミング装置に適用しても良い。
11…エンジン(内燃機関)、12…クランク軸、16…吸気側カム軸、18…可変バルブタイミング装置、19…カム角センサ、20…クランク角センサ、30…ECU(実VCT位相算出手段)

Claims (4)

  1. 内燃機関(11)のクランク軸(12)に対するカム軸(16)の回転位相(以下「VCT位相」という)を変化させてバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング装置(18)と、前記クランク軸(12)の回転に同期してクランク角信号を出力するクランク角センサ(20)と、前記カム軸(16)の回転に同期してカム角信号を出力するカム角センサ(19)と、所定の更新周期で前記クランク角信号と前記カム角信号とに基づいて実VCT位相を算出する実VCT位相算出手段(30)とを備え、前記実VCT位相算出手段(30)で算出した実VCT位相を目標VCT位相に一致させるように前記可変バルブタイミング装置(18)を制御する内燃機関の可変バルブタイミング制御装置において、
    前記実VCT位相算出手段(30)は、前記VCT位相の変化速度(以下「VCT速度」という)に応じて前記更新周期を変更するものであり、
    前記更新周期とは、前記内燃機関の1回転当たりにおける更新回数の逆数に比例するものであることを特徴とする内燃機関の可変バルブタイミング制御装置。
  2. 前記実VCT位相算出手段(30)は、前記VCT速度の予測値又は目標値に応じて前記更新周期を変更することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変バルブタイミング制御装置。
  3. 前記実VCT位相算出手段(30)は、前記VCT速度が速いほど前記更新周期を短くすることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の可変バルブタイミング制御装置。
  4. 前記実VCT位相算出手段(30)は、前記VCT速度と前記内燃機関(11)の回転速度とに応じて前記更新周期を変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関の可変バルブタイミング制御装置。
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