JP6325307B2 - 深絞り成形用の樹脂製発泡シート、容器及びこれらの製造方法 - Google Patents

深絞り成形用の樹脂製発泡シート、容器及びこれらの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、深絞り成形用の樹脂製発泡シート、容器及びこれらの製造方法に関する。
樹脂が発泡されてなる発泡層を備える樹脂製発泡シートは、食品等を収容する容器の原反として多用されている。樹脂製発泡シートを原反とする容器は、樹脂製発泡シートを加熱し、雌型と雄型とで挟み込み、樹脂製発泡シートを雌型内に絞ることで成形される(深絞り成形)。こうして得られた容器は、軽量で、断熱性が高いという特徴を有する。しかし、高さ(mm)/開口径(mm)で表される絞り比が大きい容器を深絞り成形で成形すると、容器の強度が低下したり、外観不良を生じやすいという問題があった。
こうした問題に対し、ポリスチレン系樹脂発泡層の片面に耐衝撃性ポリスチレン系樹脂層が積層され、ポリスチレン系樹脂発泡層を構成するポリスチレン系樹脂のZ平均分子量が特定の範囲で、かつ低分子量飽和炭化水素の含有量が0.1重量%以下であり、ポリスチレン系樹脂発泡層を脱泡して得られる非発泡層の引張弾性率が特定の範囲である、多数取り深絞り成形用ポリスチレン系樹脂発泡シートが提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1の発明によれば、深絞り成形における成形性の向上、熱成形時の引込み率の向上、及び成形品の強度の向上を図っている。
また、スチレン系樹脂発泡シートの少なくとも片面に、最大伸長粘度及び歪硬化指数が特定の範囲であるゴム変性スチレン系樹脂からなる樹脂層が形成され、スチレンダイマー及びスチレントリマーの含有量が特定の範囲であるスチレン系樹脂積層発泡シートが提案されている(例えば、特許文献2)。特許文献2の発明によれば、熱成形時の破断や外観不良の防止を図っている。
あるいは、ポリスチレン系樹脂発泡シートの一方の面又は両面に熱可塑性樹脂非発泡フィルムが積層され、厚み、坪量、引張強度が特定の範囲であり、かつMD方向及びTD方向における加熱変形が特定の範囲であるポリスチレン系樹脂積層発泡シートが提案されている(例えば、特許文献3)。特許文献3の発明によれば、多数個取りかつ深絞り形状の成形体の製造であっても、成形体の強度、バラツキの低減を図っている。
特許第4925290号公報 特許第4942080号公報 特許第5193105号公報
しかしながら、飲料用容器のように、開口径が小さく、丼等よりも絞り比が大きい容器を製造する場合、従来の樹脂製発泡シートでは、容器に亀裂が生じたり、容器の側面に皺を生じるという問題があった。容器の外面に印刷が施されていると、容器の側面に生じた皺により、印刷が歪み、容器の外観が損なわれる。
そこで、本発明は、絞り比が大きい容器を成形しても、容器に亀裂を生じず、良好な外観の容器を得られる深絞り成形用の樹脂製発泡シートを目的とする。
本発明の深絞り成形用の樹脂製発泡シートは、ポリスチレン系樹脂を含む発泡層を備える深絞り成形用の樹脂製発泡シートにおいて、一方の面の110℃における静摩擦係数αは、0.2〜4.5であり、他方の面の110℃における静摩擦係数βは、前記静摩擦係数αと同じか小さいことを特徴とする。前記静摩擦係数αが0.5〜4.5であり、前記静摩擦係数βが0.5以下であることが好ましく、前記静摩擦係数α/前記静摩擦係数βで表される比は、1.5〜5.0であることがより好ましく、前記発泡層の片面又は両面に、樹脂製の非発泡層が設けられていてもよい。
本発明の容器は、前記の本発明の深絞り成形用の樹脂製発泡シートが深絞り成形により成形されてなり、上端が開口した容器であって、内面に前記一方の面が位置し、外面に前記他方の面が位置することを特徴とする。高さ(mm)/開口径(mm)で表される絞り比は1.2〜2.2であることが好ましい。
本発明の深絞り成形用の樹脂製発泡シートの製造方法は、前記の深絞り成形用の樹脂製発泡シートの製造方法であって、ポリスチレン系樹脂を含む樹脂と発泡剤との混合物をシート状に押出し、発泡させて発泡層を形成する工程を有することを特徴とする。
本発明の容器の製造方法は、前記の本発明の容器の製造方法であって、前記樹脂製発泡シートを加熱する加熱工程と、前記樹脂製発泡シートを雌型と雄型とで挟み込んで成形する成形工程とを備え、前記成形工程は、前記の樹脂製発泡シートの一方の面を前記雄型に臨ませ、前記樹脂製発泡シートを前記雌型と前記雄型とで挟み込むことを特徴とする。
本発明の深絞り成形用の樹脂製発泡シートによれば、絞り比が大きい容器を成形しても、容器に亀裂を生じず、良好な外観の容器を得られる。
本発明の一実施形態に係る深絞り成形用の樹脂製発泡シートの断面図である。 本発明の一実施形態に係る容器の斜視図である。
(深絞り成形用の樹脂製発泡シート)
本発明の深絞り成形用の樹脂製発泡シート(以下、樹脂製発泡シートということがある)は、ポリスチレン系樹脂を発泡させてなる発泡層を備える。
樹脂製発泡シートの一例について、図面を参照して説明する。
図1の樹脂製発泡シート1は、発泡層10と発泡層10の片面に設けられた非発泡層20とを備える。
樹脂製発泡シート1の厚みT1は、例えば、0.5〜4mmが好ましく、1〜3mmがより好ましい。上記下限値未満では、深絞り比が大きな容器を成形した際に、亀裂が生じやすくなるおそれがある。上記上限値超では、容器を深絞り成形で成形した際に、皺を生じやすくなるおそれがある。
樹脂製発泡シート1の坪量は、例えば、300〜700g/mが好ましく、400〜700g/mがより好ましく、500〜600g/mがさらに好ましい。上記範囲内であれば、深絞り成形をした際に、亀裂や皺が発生するのをより良好に防げる。
発泡層10は、ポリスチレン系樹脂を含む樹脂に発泡剤を混合し、これを発泡して形成したものである。
ポリスチレン系樹脂としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロロスチレン、エチルスチレン、i−プロピルスチレン、ジメチルスチレン、ブロモスチレン等のスチレン系モノマーの単独重合体又はこれらの共重合体;スチレン系モノマーを主成分とし、スチレン系モノマーとこれに重合可能なビニルモノマーとの共重合体:スチレン系モノマーとブタジエン等のゴム分との共重合体や、スチレン系モノマーの単独重合体もしくはこれらの共重合体もしくはスチレン系モノマーとビニルモノマーとの共重合体とジエン系のゴム状重合体との混合物又は重合体である、いわゆるハイインパクトポリスチレン;等が挙げられる。
スチレン系モノマーと重合可能なビニルモノマーとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、ジメチルマレエート、ジメチルフマレート、ジエチルフマレート、エチルフマレート、ジビニルベンゼン、アルキレングリコールジメタクリレート等の二官能性モノマー等が挙げられる。これらのビニルモノマーは、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
ジエン系のゴム状重合体としては、例えば、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレン−非共役ジエン三次元共重合体等が挙げられる。
これらのポリスチレン系樹脂は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
ポリスチレン系樹脂としては、スチレンを50質量%以上含有するポリスチレン系樹脂が好ましく、中でもポリスチレンがより好ましい。
ポリスチレン系樹脂としては、市販されているポリスチレン系樹脂、懸濁重合法等の方法で新たに調製されたポリスチレン系樹脂等、リサイクル原料でないポリスチレン系樹脂でもよいし、リサイクル原料のポリスチレン系樹脂でもよい。
リサイクル原料としては、使用済みのポリスチレン系樹脂発泡成形体、例えば、魚箱、家電緩衝材、食品包装用トレー等を回収し、リモネン溶解方式や加熱減容方式によって再生したもの;ポリスチレン系樹脂発泡シートにポリスチレン樹脂非発泡シートを積層したものを食品包装用トレーに加熱成形し、食品包装用トレーを打ち抜いた後に生じる端材を粉砕し、溶融混練してリペレット化したもの;等が挙げられる。また、使用することができるリサイクル原料は、使用済みのポリスチレン系樹脂発泡成形体を再生処理して得られたもの以外にも、家電製品(例えば、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン等)、事務用機器(例えば、複写機、ファクシミリ、プリンター等)等から分別回収された非発泡のポリスチレン系樹脂成形体を粉砕し、溶融混練してリペレット化したものが挙げられる。
発泡層10を構成する樹脂は、ポリスチレン系樹脂以外の樹脂(任意樹脂)を含んでもよい。
任意樹脂としては、例えば、エチレン、プロピレン等のオレフィン系モノマーの単独重合体又はこれらの共重合体や、オレフィン系モノマーを主成分とし、オレフィン系モノマーとこれに重合可能なビニルモノマーとの共重合体等のポリオレフィン系樹脂が挙げられる。また、任意樹脂としては、耐衝撃性を高めるための樹脂として、(メタ)アクリル系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等が挙げられる。
これらの任意樹脂は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
発泡層10を構成する樹脂中、ポリスチレン系樹脂の含有量は、25質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましい。
発泡剤としては、例えば、プロパン、ブタン、ペンタン等の炭化水素や、テトラフルオロエタン、クロロジフルオロエタン、ジフルオロエタン等のハロゲン化炭化水素等が挙げられ、中でも、ブタンが好ましい。ブタンとしては、ノルマルブタン又はイソブタンがそれぞれ単独で使用されてもよいし、ノルマルブタンとイソブタンとが任意の割合で併用されてもよい。これらの発泡剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
発泡層10は、上述した以外の任意成分(発泡層任意成分)を含有してもよい。
発泡層任意成分としては、例えば、発泡核剤、造核剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、滑剤、難燃剤、帯電防止剤等が挙げられる。これらの発泡層任意成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
発泡層10の厚みT2は、特に限定されず、例えば、0.5〜4mmが好ましく、0.6〜3mmがより好ましい。上記下限値以上であれば、断熱性をより高められ、上記上限値以下であれば、深絞り成形で容器を成形しやすい。
発泡層10の密度は、例えば、0.05〜0.30g/cmが好ましく、0.10〜0.20g/cmがより好ましい。上記下限値以上であれば、強度をより高められ、上記上限値以下であれば、断熱性をより高められる。
発泡層10における平均気泡径は、例えば、50〜1000μmが好ましく、80〜700μmがより好ましい。上記下限値以上であれば、断熱性をより高められ、上記上限値以下であれば、強度をより高められる。平均気泡径は、発泡層10の断面の任意の領域を顕微鏡で観察し、断面に形成された開口部の口径を測定し、その相加平均を算出した値である。
非発泡層20は、熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂で構成され、実質的に気泡が形成されていない層である。
非発泡層20を構成する樹脂は、発泡層10を構成する樹脂と同様である。非発泡層20を構成する樹脂は、ポリオレフィン系樹脂が好ましい。非発泡層20を構成する樹脂は、発泡層10を構成する樹脂と同じでもよいし、異なってもよい。
発泡層10を構成する樹脂と、非発泡層20を構成する樹脂との組み合わせとしては、発泡層10をポリスチレン系樹脂で構成し、非発泡層20をポリオレフィン系樹脂で構成することが好ましい。このような組み合わせとすることで、静摩擦係数βを静摩擦係数αと同じか静摩擦係数αよりも小さくしやすい。
非発泡層20は、上述した以外の任意成分(非発泡層任意成分)を含有してもよい。
非発泡層任意成分としては、例えば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、滑剤、難燃剤、帯電防止剤等が挙げられる。これらの非発泡層任意成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
非発泡層20の厚みT3は、特に限定されないが、例えば、20〜500μmが好ましく、20〜300μmがより好ましい。上記下限値以上であれば、得られる容器の強度をより高められ、上記上限値以下であれば、得られる容器をより軽量にできる。
本実施形態において、樹脂製発泡シートの「一方の面」は、第一の面12である。この第一の面12は、後述する容器の製造方法において、雄型に接する面である。樹脂製発泡シートの「他方の面」は、第二の面22であり、この第二の面22は、後述する容器の製造方法において、雌型に接する面である。
本実施形態においては、発泡層10が第一の面12を形成し、非発泡層20が第二の面を形成している。
第一の面12の110℃における静摩擦係数αは、0.2〜4.5であり、0.5〜4.5が好ましく、0.5〜2.0がより好ましい。上記下限値未満では、深絞り成形時に滑りやすくなりすぎて、容器に亀裂を生じやすい。上記上限値超では、樹脂製発泡シート1が雌型に引き込まれやすくなりすぎて、容器に皺を生じやすい。
第二の面22の110℃における静摩擦係数βは、静摩擦係数αと同じかそれよりも小さければよく、静摩擦係数αより小さいことが好ましい。静摩擦形成数βが、静摩擦係数αと同じか小さければ、後述する容器の製造方法において、容器に亀裂が生じたり、容器に皺が生じたりしにくくなる。
静摩擦係数βは、例えば、0.5以下が好ましく、0.1〜0.4がより好ましい。上記上限値超では、後述する容器の製造方法において、樹脂製発泡シート1が雌型に引き込まれやすくなりすぎて、容器に皺を生じやすくなるおそれがある。
静摩擦係数α/静摩擦係数βで表される比(以下、α/β比ということがある)は、1以上であり、1超が好ましく、1.5〜5.0がより好ましく、2〜3がさらに好ましい。α/β比が上記下限値未満では、容器に亀裂を生じやすくなるおそれがあり、上記上限値超では、皺を生じやすくなるおそれがある。
静摩擦係数αは、発泡層10の材質や組成(例えば、ゴム分の含有量等)により調節される。
静摩擦係数βは、非発泡層20の材質や組成(例えば、ゴム分の含有量等)により調節される。
(樹脂製発泡シートの製造方法)
本発明の樹脂製発泡シートの製造方法は、ポリスチレン系樹脂を含む樹脂と発泡剤との混合物をシート状に押出し、発泡させて発泡層を形成する工程(発泡層形成工程)を有する。
本実施形態の樹脂製発泡シート1の製造方法は、発泡層形成工程と、発泡層の少なくとも一方の面に非発泡層を設ける工程(積層工程)とを有する。
積層発泡シート1の製造方法としては、発泡層10となる発泡シートと、非発泡層20を構成する非発泡シートとを各々製造し、発泡シートと非発泡シートとをこの順で重ね、これを加熱圧着する方法(熱圧着法)、非発泡シートと発泡シートとをこの順で重ね、各層を接着剤で貼り合せる方法(貼合法)、第一の非発泡層の原料となる樹脂をTダイにより発泡シートの表面に押し出す方法(Tダイ法)、共押出により、発泡層10に非発泡層20が設けられた積層体を得る方法(共押出法)等が挙げられる。共押出法においては、発泡層形成工程と積層工程とが一工程で行われる。
発泡層形成工程は、樹脂製発泡シートの製造方法に応じ、従来公知の方法から選択される。例えば、上述の熱圧着法、貼合法、Tダイ法であれば、発泡層形成工程は、従来公知の方法に準じて発泡シートを得る。
発泡シートの製造方法としては、インフレーション成形等が挙げられる。
熱圧着法、貼合法、Tダイ法で得られた樹脂製発泡シート1に印刷を施す場合には、積層工程後に印刷を施してもよいし、予め発泡シート又は非発泡シートに印刷を施し、これらを積層してもよい。
(容器)
本実施形態の容器は、樹脂製発泡シート1が深絞り成形により成形されたものである。
容器の一例について、図面を参照して説明する。
図2の容器100は、平面視真円形の底壁部及び底壁部の周縁から立設された側壁部を備える有底円筒状の容器本体110を備え、開口部112の周縁には、外方に張り出すリップ部114が形成されている。容器本体110は、開口部112から底壁部に向かうに従い窄まっている。リップ部114は、断面半円形とされている。本実施形態においては、容器本体110により容器100が構成されている。
容器本体110の内面116には、樹脂製発泡シート1の第一の面12が位置し、容器本体110の外面118には、樹脂製発泡シート1の第二の面22が位置している。
容器本体110の開口径R1は、容器100の用途等を勘案して決定され、例えば、飲料用容器であれば、50〜100mmとされる。
容器本体110の高さH1は、容器100の用途等を勘案して決定され、例えば、飲料用容器であれば、70〜200mmとされる。
高さH1(mm)/開口径(mm)で表される絞り比は、容器100の用途等を勘案して決定され、例えば、飲料用容器であれば、1.2〜2.2が好ましく、1.5〜2.0がより好ましい。上記下限値以上であれば、飲料用容器として使用しやすく、上記上限値以下であれば、後述する容器の製造方法において亀裂や皺をより生じにくい。
底壁部に対する側壁部の角度(傾斜角度)θは、容器100の用途等を勘案して決定され、例えば、飲料用容器であれば、80〜88°とされる。上記下限値以上であれば、飲料用容器としての意匠性を高められ、上記上限値以下であれば、容器本体110をより容易に成形できる。
容器本体110の側壁部の厚みは、特に限定されないが、例えば、1〜3mmが好ましい。上記下限値未満では、容器本体110の強度が低下するおそれがあり、上記上限値超では、容器内に充填できる内容物の量が少なくなるため、経済的に不利である。
(容器の製造方法)
容器100の製造方法は、樹脂製発泡シート1を原反とし、従来公知の深絞り成形により容器本体110を成形する方法である。
深絞り成形は、例えば、容器本体110の外面形状に対応した雌型と、容器本体110の内面形状に対応した雄型とを用い、樹脂製発泡シート1を加熱し(加熱工程)、雌型と雄型とで樹脂製発泡シート1を挟み込んで成形する(成形工程)方法が挙げられる。
容器100の製造方法において、樹脂製発泡シート1は、加熱工程を経て、予め任意の温度に加熱された後に、成形工程で成形されてもよい。
また、例えば、任意の温度に加熱された雌型及び雄型で樹脂製発泡シート1を成形することで、加熱工程と成形工程とが一工程で行われてもよい。
あるいは、例えば、樹脂製発泡シート1を予め任意の温度に加熱し、これを任意の温度に加熱された雌型及び雄型とで挟み込んで成形してもよい。
以下、樹脂製発泡シート1を予め任意の温度に加熱し(加熱工程)、これを任意の温度に加熱された雌型及び雄型とで挟み込んで成形する(成形工程)方法を例にして説明する。
加熱工程における加熱方法は、特に限定されず、例えば、樹脂製発泡シート1の両面をヒーターで加熱する方法が挙げられる。
加熱工程における加熱温度は、樹脂製発泡シート1が軟化し、深絞り成形できる温度であればよく、樹脂製発泡シート1の材質等を勘案して決定される。加熱工程における加熱温度は、例えば、200〜500℃とされる。
加熱工程における加熱時間は、樹脂製発泡シートの材質や加熱温度を勘案して適宜決定される。
成形工程は、まず、任意の温度に加熱された雌型と任意の温度に加熱された雄型との間に、加熱された樹脂製発泡シート1を位置させる。この際、樹脂製発泡シート1の第一の面12が雄型を臨み、第二の面22が雌型を臨むように位置させる。
雌型の温度は、樹脂製発泡シート1の材質等を勘案して適宜決定される。
雄型の温度は、樹脂製発泡シート1の材質等を勘案して適宜決定される。
雌型の温度と雄型の温度とは、同じでもよいし、異なってもよい。
雄型を雌型に押し込むように操作する。雄型を雌型に押し込むと、雄型は第一の面12に当接しつつ、樹脂製発泡シート1を雌型内に引き込む。この際、第一の面12の静摩擦係数αが特定の範囲であるため、樹脂製発泡シート1は雄型の動作に追随して雌型内に引き込まれる。一方、第二の面22の静摩擦係数βは第一の面12の静摩擦係数αと同じかそれよりも小さいため、第二の面22は、雄型に当接した雌型の開口部の周縁を円滑に摺動する。このため、樹脂製発泡シート1は、雄型に対してずれたりせずに雌型内に引き込まれる。樹脂製発泡シート1は、雄型に対してずれたりせずに雌型内に引き込まれることで、容器本体110の側壁部の厚さが均一となり、亀裂を生じにくい。加えて、樹脂製発泡シート1が雌型の開口部の周縁を円滑に摺動することで、容器本体110に皺を生じにくい。
雌型内に引き込まれた樹脂製発泡シート1は、雌型と雄型との間に形成されたキャビティに対応した形状に成形される。
次いで、雌型と雄型とを互いに離れるように操作し、雌型内の容器本体110を取り出す。
上述の通り、本実施形態の樹脂製発泡シートによれば、深絞り成形によって絞り比が大きい容器を成形しても亀裂を生じず、良好な外観の容器を得られる。
本実施形態の樹脂製発泡シートは、食品用容器、特に飲料用容器の原反として好適である。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
上述の実施形態では、第一の面が発泡層で形成され、第二の面が非発泡層で形成されているが、本発明は、これに限定されず、第一の面が非発泡層で形成され、第二の面が発泡層で形成されてもよい。例えば、非発泡層を構成する樹脂にゴム分を多く配合し、発泡層をポリスチレンで構成することで、第一の面を非発泡層で形成し、第二の面を発泡層で形成できる。
上述の実施形態では、発泡層の片面に非発泡層が設けられているが、本発明は静摩擦係数βが静摩擦係数αと同じか小さければよく、例えば、発泡層の両面に非発泡層が設けられてもよいし、非発泡層が設けられていなくてもよい。
発泡層の両面に非発泡層を設ける場合、非発泡層の組成を変えることで、第一の面と第二の面とを形成できる。
非発泡層を形成しない場合、ポリスチレン系樹脂の第一の発泡層と、第一の発泡層とは組成の異なる第二の発泡層との二層構造とすることで、第一の発泡層が形成する面の静摩摩擦係数αと第二の発泡層が形成する面の静摩擦係数βとを任意の範囲に調節できる。
上述の実施形態では、発泡層が単層であるが、本発明はこれに限定されず、発泡層が2層以上の多層構造でもよい。
上述の実施形態では、非発泡層が単層であるが、本発明はこれに限定されず、非発泡層が2層以上の多層構造でもよい。
上述の実施形態では、容器本体が平面視真円形の有底円筒状であるが、本発明はこれに限定されず、平面視が楕円形の有底円筒状でもよいし、平面視が三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形である有底多角筒状でもよい。多角形は、各角部に曲線の隅切が形成されたもの、各辺の一部又は全部が曲線で形成されたものを含む。
平面視形状が真円形でない場合、容器本体の開口径は、開口部に内接する真円の直径である。
上述の実施形態では、容器本体のみにより容器が構成されているが、本発明はこれに限定されず、例えば、容器本体の開口部を塞ぐ蓋体が設けられていてもよいし、側壁部に把手が設けられていてもよい。
以下に、実施例を示して本発明を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されない。
(評価方法)
<亀裂、皺の有無>
樹脂製発泡シートの幅方向(製造時の押出方向に直交する方向)での少なくとも中央部分が入るように、各例の樹脂製発泡シートを570mm×570mmに切り出し、原反とした。原反の四方を固定し、下記成形条件にて図2と同様の有底円筒状の容器を成形した。なお、成形工程においては、第一の面を雄型に臨ませ、第二の面を雌型に臨ませるように樹脂製発泡シートを位置させた。
得られた容器を目視で観察し、下記評価基準に従って評価した。
≪成形条件≫
・容器の寸法:開口径=60mm、リップ部の幅=4mm、底壁部の外径=63.8mm、高さ=110mm、形状=有底円筒状、絞り比=1.72、傾斜角度=86°。
・成形機:WAKISAKA社製 FVS-500P NAKITEC。
・加熱工程における加熱時間:14秒(両面真空)。
・加熱工程における加熱温度:第一の面=413〜475℃、第二の面=385〜440℃。
・雌型温度:60℃。
・雄型温度:100℃。
・プレス速度:300mm/sec(雄型と雌型とを同時に等速で動かし、この際の雄型の上昇速度を300mm/sec、雌型の下降速度を300mm/secとした。)。
≪亀裂の有無の評価基準≫
◎:亀裂の発生がなく良好である。
○:リップ部の内面にのみ亀裂が認められる。
×:明らかな亀裂があるか、明らかな亀裂の痕跡がある。
≪皺の有無の評価基準≫
◎:皺の発生がなく良好である。
○:リップ部から容器の高さ方向に10mm未満の皺がある。
×:リップ部から容器の高さ方向に10mm以上の皺がある。
<静摩擦係数>
各例の第一の面及び第二の面について、JIS K7125「プラスチック-フィルムおよびシート摩擦係数試験方法」準拠し、下記測定条件で静摩擦力(N)を測定した。得られた静摩擦力に基づき、下記(i)式によって、静摩擦係数α又は静摩擦係数βを求めた。
≪測定条件≫
測定装置:テンシロン万能試験機 UCT−10T(株式会社オリエンテック製)、剥離試験モード。
試験片:63mm×63mm(金型側の面を測定)
試験速度:100mm/min。
滑り片荷重:200g。
摩擦距離:120mm。
試験数:3。
滑り相手材料:アルミニウム板(温度110℃)。
静摩擦係数=Fs/Fp ・・・(I)
(I)式中、Fpは、接触力(N)=滑り片荷重(N)=1.96(N)である。Fsは、静摩擦力(N)=一次最大点荷重(N)である。
(実施例1)
ポリスチレン系樹脂として、東洋スチレン社製の汎用ポリスチレン(GPPS)(HRM52(商品名)50質量部と、PSジャパン社製のGPPS50質量部との混合物を用いた。
発泡層となる発泡シートの製造には、押出機と、発泡剤供給源と、サーキュラーダイと、マンドレルとを備える製造装置を用いた。
押出機は、いわゆるタンデム型押出機であり、第一の押出部と第二の押出部とが配管で接続された構成とされている。第一の押出部はホッパーを備え、第一の押出部には、発泡剤供給源が接続されている。
第二の押出部には、サーキュラーダイが接続され、サーキュラーダイの下流には、マンドレルが設けられている。マンドレルは、カッターを備える。
上述のポリスチレン系樹脂100質量部と、電化スチロール社製のDSM1401(タルク0.85部PSマスターバッチ)0.63質量部とを混合し、第一の押出部に投入した。発泡剤としてブタン2.87部を第一の押出部に圧入して、樹脂と発泡剤とを混合した。次に、第二の押出部にて樹脂の温度を158℃とし、サーキュラーダイから樹脂を筒状に押出し、発泡させた。押出された発泡シートの外表面に冷却空気を吹き付け、次いでマンドレルの外周面に沿って進行させた。その後、円筒状の発泡シートをその軸線に沿って切り裂き、1000mm幅の発泡シート2枚を得た。得られた発泡シートは、厚み1.9mm、密度0.181g/cmであった。
大石産業社製の無延伸ポリスチレン(CPS)であるSPH20(商品名、20μm厚)と、クラレ社製のエバール(EVOH)EF―F(商品名、15μm厚)と、三井化学東セロ社製の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE、表中、LLDPE1と記載)TUX HC(商品名、25μm厚)とをこの順でドライラミネートして、第一の非発泡フィルムとした。
30日間熟成した発泡シートの内表面(製造時にマンドレルに接した面)に、第一の非発泡シートを195℃の熱ロールで熱圧着して、一次積層シートを得た。この際、CPSを発泡シートに向け、発泡シートと第一の非発泡シートとを熱圧着した。本例において、第一の非発泡シートで形成された層が第一の非発泡層である。
DIC社製の無延伸ポリプロピレン(CPP)であるDIFAREN A7440B(商品名、25μm厚)と、大石産業社製のSPH20とをドライラミネートして、第二の非発泡シートを得た。
Tダイを備えた押出機に、耐衝撃性ポリスチレン(PSジャパン社製の475D(商品名))を投入した。Tダイから、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)を溶融しつつ押し出し、一次積層シートにおける発泡層で形成された面(第一の非発泡シートが設けられていない面)に、厚さ125μmとなるように積層した。HIPSの予熱で、一次積層シートと第二の非発泡シートとを接着して、本例の樹脂製発泡シートを得た。この際、SPH20をHIPSに向け、接着した。本例において、HIPSと第二の非発泡シートで形成された層が第二の非発泡層である。
本例において、第一の非発泡層の表面、即ち、LLDPEの層で形成された面が第一の面であり、第二の非発泡層の表面、即ち、CPPの層で形成された面が第二の面である。
本例の樹脂製発泡シートを用いて容器を成形し、亀裂の有無、皺の有無を評価し、その結果を表1に示す。
(実施例2)
第一の非発泡層を設けなかった以外は、実施例1と同様にして、樹脂製発泡シートを得た。
本例において、発泡層の表面、即ち、ポリスチレン(PS)の層で形成された面が第一の面であり、第二の非発泡層の表面、即ち、CPPの層で形成された面が第二の面である。
本例の樹脂製発泡シートを用いて容器を成形し、亀裂の有無、皺の有無を評価し、その結果を表1に示す。
(実施例3)
実施例2における第二の非発泡シートに代えて、大石産業社製のHSR25μm(商品名、HIPS、25μm厚)を用いた以外は、実施例2と同様にして樹脂製発泡シートを得た。
本例において、発泡層の表面、即ち、ポリスチレン(PS)の層で形成された面が第一の面であり、第二の非発泡層の表面、即ち、HIPSの層で形成された面が第二の面である。
本例の樹脂製発泡シートを用いて容器を成形し、亀裂の有無、皺の有無を評価し、その結果を表1に示す。
(実施例4)
DIFAREN A7440Bと、SPH20とをドライラミネートしたものを第一の非発泡シートとして用いた以外は、実施例1と同様にして樹脂製発泡シートを得た。本例においては、SRH20を発泡シートと接するようにした。
本例において、第一の非発泡層の表面、即ち、CPPの層で形成された面が第一の面であり、第二の非発泡層の表面、即ち、CPPの層で形成された面が第二の面である。
本例の樹脂製発泡シートを用いて容器を成形し、亀裂の有無、皺の有無を評価し、その結果を表1に示す。
(実施例5)
TUX HCをフタムラ化学社製の太閤FL LL−XHT(商品名、LLDPE、25μm、表中、LLDPE2と記載)に代えた以外は、実施例1と同様にして樹脂発泡シートを得た。
本例において、第一の非発泡層の表面、即ち、LLDPEの層で形成された面が第一の面であり、第二の非発泡層の表面、即ち、CPPの層で形成された面が第二の面である。
本例の樹脂製発泡シートを用いて容器を成形し、亀裂の有無、皺の有無を評価し、その結果を表1に示す。
(比較例1)
SPH20とEF−Fと三井化学東セロ社製のTUX MCS(商品名、LLDPE、25μm、表中、LLDPE3と記載)とをこの順で積層しドライラミネートしたものを第二の非発泡シートとして用いた以外は、実施例2と同様にして樹脂製発泡シートを得た。この際、SPH20を発泡シートに向けて、接着した。
本例において、発泡層の表面、即ち、PSの層で形成された面が第一の面であり、第二の非発泡層の表面、即ち、LLDPEの層で形成された面が第二の面である。
本例の樹脂製発泡シートを用いて容器を成形し、亀裂の有無、皺の有無を評価し、その結果を表1に示す。
(比較例2)
TUX MCSをTUX HCとした以外は、比較例1と同様にして樹脂製発泡シートを得た。
本例において、発泡層の表面、即ち、PSの層で形成された面が第一の面であり、第二の非発泡層の表面、即ち、LLDPEの層で形成された面が第二の面である。
本例の樹脂製発泡シートを用いて容器を成形し、亀裂の有無、皺の有無を評価し、その結果を表1に示す。
(比較例3)
TUX HCをTUX MCSとした以外は、実施例1と同様にして樹脂製発泡シートを得た。
本例において、第一の非発泡層の表面、即ち、LLDPEの層で形成された面が第一の面であり、第二の非発泡層の表面、即ち、CPPの層で形成された面が第二の面である。
本例の樹脂製発泡シートを用いて容器を成形し、亀裂の有無、皺の有無を評価し、その結果を表1に示す。
(比較例4)
DIFREN A7440BとSPH20とをドライラミネートしたものを第一の非発泡シートとし、SPH20とEF−FとTUX HCとをこの順で積層しドライラミネートしたものを第二の非発泡シートとした以外は、実施例1と同様にして、樹脂製発泡シートを得た。
本例において、第一の非発泡層の表面、即ち、CPPの層で形成された面が第一の面であり、第二の非発泡層の表面、即ち、LLDPEの層で形成された面が第二の面である。
本例の樹脂製発泡シートを用いて容器を成形し、亀裂の有無、皺の有無を評価し、その結果を表1に示す。
Figure 0006325307
表1に示すように、本発明を適用した実施例1〜5は、「亀裂の有無」の評価及び「皺の有無」の評価が「◎」又は「○」であった。
一方、α/β比が本発明の範囲外である比較例1、2、4は、「亀裂の有無」の評価及び「皺の有無」の評価が「×」であった。
静摩擦係数αが4.5超である比較例3は、「皺の有無」の評価が「×」であった。
この結果から、本発明を適用することで、絞り比が大きい容器を成形しても、容器に亀裂を生じず、良好な外観の容器を得られることを確認できた。
1 樹脂製発泡シート;10 発泡層;12 第一の面;20 非発泡層;22 第二の面;100 容器;112 開口部;116 内面;118 外面

Claims (6)

  1. ポリスチレン系樹脂を含む発泡層を備える樹脂製発泡シートが深絞り成形により成形されてなり、上端が開口した容器であって、
    前記樹脂製発泡シートの一方の面の110℃における静摩擦係数αは、0.2〜4.5であり、
    前記樹脂製発泡シートの他方の面の110℃における静摩擦係数βは、前記静摩擦係数αと同じか小さく、
    内面に前記一方の面が位置し、外面に前記他方の面が位置することを特徴とする容器。
  2. 前記静摩擦係数αが0.5〜4.5であり、
    前記静摩擦係数βが0.5以下であることを特徴とする請求項1に記載の容器
  3. 前記静摩擦係数α/前記静摩擦係数βで表される比は、1.5〜5.0であることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器
  4. 前記発泡層の片面又は両面に、樹脂製の非発泡層が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の容器
  5. 高さ(mm)/開口径(mm)で表される絞り比は1.2〜2.2であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の容器。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の容器の製造方法であって、
    前記樹脂製発泡シートを加熱する加熱工程と、
    前記樹脂製発泡シートを雌型と雄型とで挟み込んで成形する成形工程と、を備え、
    前記成形工程は、前記の樹脂製発泡シートの一方の面を前記雄型に臨ませ、前記樹脂製発泡シートを前記雌型と前記雄型とで挟み込むことを特徴とする容器の製造方法。
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