JP2006289742A - 滑り性に優れたポリスチレン系樹脂積層発泡シートおよびその成形品 - Google Patents
滑り性に優れたポリスチレン系樹脂積層発泡シートおよびその成形品 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 ポリスチレン系樹脂発泡シートの少なくとも一方の面に、少なくとも1層の熱可塑性樹脂非発泡フィルムを積層してなるポリスチレン系樹脂積層発泡シートの、少なくとも一方の面に、ベースオイルの動粘度が2000mm2/s以上のシリコーンオイルエマルジョンが塗布されていることにより、滑り性に優れた容器を成形可能なポリスチレン系樹脂積層発泡シート。
【選択図】なし
Description
ポリスチレン系樹脂発泡シートの少なくとも一方の面に、少なくとも1層の熱可塑性樹脂非発泡フィルムを積層してなるポリスチレン系樹脂積層発泡シートであって、該積層発泡シートの少なくとも一方の面に、ベースオイルの動粘度が2000mm2/s以上であるシリコーンオイルエマルジョンを塗布されてなる、ポリスチレン系樹脂積層発泡シート(請求項1)、
シリコーンオイルエマルジョンの塗布量が、ベースオイル換算で0.02〜0.10g/m2である、請求項1記載のポリスチレン系樹脂積層発泡シート(請求項2)、および
請求項1または2に記載のポリスチレン系樹脂積層発泡シートを熱成形してなる成形品(請求項3)
に関する。
また、深絞り形状を有する容器への成形を考慮すると、発泡シートは目付160〜400g/m2、厚み1〜3mm、発泡倍率5〜15倍、厚み方向セル数15〜25個が好ましく、更に好ましくは目付220〜350g/m2、厚み1.6〜2.5mm、発泡倍率6〜10倍、厚み方向のセル数18〜22個である。
本発明のポリスチレン系樹脂積層発泡シートは、広く一般的に行われている加熱成形方法を用いて容器等の成形体に成形することができる。すなわち、赤外線ヒーター等で加熱し、ポリスチレン系樹脂積層発泡シートを二次発泡させた後、金型で嵌合して容器形状を付与し、シートから容器を打ち抜く方法である。加熱成形の例としては、具体的には、プラグ成形、マッチ・モールド成形、ストレート成形、ドレープ成形、プラグアシスト成形、プラグアシスト・リバースドロー成形、エアスリップ成形、スナップバック成形、リバースドロー成形、フリードローイング成形、プラグ・アンド・リッジ成形、リッジ成形などの方法があげられる。これら成形方法の内、形状がシャープで、表面平滑な容器が得られるという点で、マッチ・モールド成形成形が好ましい。
ポリスチレン樹脂(PSジャパン製G0002)100部に対し、増核剤としてタルク(松村産業製ハイフィラー#11)を0.5部添加してブレンドした後、タンデム押出機に投入、一段目押出機にて溶融・混練した後、発泡剤としてイソブタン85%、ノルマルブタン15%の混合ガスを圧入し、二段目押出機にて冷却、150℃に温調したサーキュラーダイスから円筒状に押し出し、発泡シート(目付250g/m2、厚み2.0mm、巾1040mm、厚み方向の気泡数20個、残留発泡剤量2.5wt%)を採取した。
得られたポリスチレン系樹脂発泡シートの一方の表面に、耐衝撃性ポリスチレン(HIPSフィルム:PSジャパン製、475D)を押出ラミネート法により、厚み130μmのフィルムとして積層する際に、該HIPSフィルム表面に、シリコーンオイルエマルジョンの種類または塗布量を変更して、グラビアコーター格子型400メッシュロール)を用いて塗布して、ポリスチレン系樹脂積層発泡シートを得た。
得られたポリスチレン系樹脂積層発泡シートを連続成形機(浅野研究所製、FLC3型)を用い、絞り比0.85の容器(口元内径130mmφおよび底面口径86mmφ×深さ110mm、36個(流れ方向6×巾方向6)/ショット)の金型を用い、ポリスチレン系樹脂積層発泡シートのポリスチレン系樹脂非発泡フィルム積層面が容器の外側となるように、マッチ・モールド法により成形して、成形体を得た。ポリスチレン系樹脂積層発泡シートのマッチ・モールド法による成形時の二次発泡厚みは、4.8〜5.0mmとなるように加熱条件を調整した。
得られたポリスチレン系樹脂積層発泡シートのシリコーンオイル塗布状態を目視にて観察した。
得られた容器を、連続成形機付属の連続パンチャーで打ちぬいた際の各容器の積み重ね状態を目視にて観察した。
評価方法を、図1を用いて説明する。得られた1ショット内の流れ方向が同じ列の容器を、容器の底を上にして回転皿(4)の上に6ケ積み重ねて固定し、最上段の容器を固定具(2)にて固定し、400gの重り(3)を載せて、回転皿(4)に巻き付けたワイヤーをオートグラフで500mm/minの速度で引っ張り、最下段の容器を回転(約0.6rpm)させた場合の抵抗値を測定した。なお、抵抗値の測定は、予め最下段の容器を2回転させた後に行った。抵抗値の測定は、各列に対して5回行い、その平均値を容器滑り性とした。
2 固定具
3 重り
4 回転皿
Claims (3)
- ポリスチレン系樹脂発泡シートの少なくとも一方の面に、少なくとも1層の熱可塑性樹脂非発泡フィルムを積層してなるポリスチレン系樹脂積層発泡シートであって、該積層発泡シートの少なくとも一方の面に、ベースオイルの動粘度が2000mm2/s以上であるシリコーンオイルエマルジョンを塗布されてなる、ポリスチレン系樹脂積層発泡シート。
- シリコーンオイルエマルジョンの塗布量が、ベースオイル換算で0.02〜0.10g/m2である、請求項1記載のポリスチレン系樹脂積層発泡シート。
- 請求項1または2に記載のポリスチレン系樹脂積層発泡シートを熱成形してなる成形品。
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