JP7085512B2 - ポリスチレン系樹脂発泡シート及びポリスチレン系樹脂発泡容器 - Google Patents

ポリスチレン系樹脂発泡シート及びポリスチレン系樹脂発泡容器 Download PDF

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Description

本発明は、ポリスチレン系樹脂発泡シート及びポリスチレン系樹脂発泡容器に関する。
ポリスチレン系樹脂発泡シートを成形してなるポリスチレン系樹脂発泡容器は、軽量で、断熱性が高く、高強度であるため、割れ難い容器として汎用されている。
近年、ポリスチレン系樹脂発泡容器は、耐熱性を高めて、電子レンジで加熱し、喫食する食品の容器として、広く使用されている。例えば、ポリスチレン系樹脂発泡容器に調理済の食品を盛り付け、蓋体で閉じた容器入り調理食品がある。
食品包装容器の分野において、容器の軽量化の要望は常にあり、容器の軽量化が種々試みられている。しかし、単に軽量化を図ると、容器の天面を圧縮した際の強度(天地圧縮強度)が低下する。
このような問題に対し、例えば、特許文献1には、特定の目付と密度とを有する発泡シートに、特定の目付を有する非発泡フィルムを積層した積層発泡シートが提案されている。特許文献1の積層発泡シートでは、天地圧縮強度、リップ圧縮強度、突き刺し強度等の強度の向上が図られている。
特許文献2には、特定の厚さと密度とを有し、表層の密度と平均気泡径とを特定の範囲内としたポリスチレン系樹脂発泡シートが提案されている。特許文献2のポリスチレン系樹脂発泡シートでは、軽量でありながら強度の向上が図られている。
特開2005-88200号公報 特開2013-209449号公報
しかしながら、従来の技術では、天地圧縮強度が満足なものではなかった。このため、容器入り調理食品の製造時において、容器本体に蓋体を嵌め込む際に、容器本体の天面が変形することがあった。また、輸送時や保管時において、容器入り調理食品が積み重ねられると、容器本体が変形することがあった。
加えて、容器には、成形性を良好にすることが求められている。
そこで、本発明は、成形性及び耐熱性に優れ、かつ、容器の天地圧縮強度をより高められるポリスチレン系樹脂発泡シート及びポリスチレン系樹脂発泡容器を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を有する。
[1]ポリスチレン系樹脂と、ポリフェニレンエーテル系樹脂とを含有する発泡層を有する容器用のポリスチレン系樹脂発泡シートであって、前記ポリスチレン系樹脂と前記ポリフェニレンエーテル系樹脂との合計量100質量部に対して、前記ポリフェニレンエーテル系樹脂の含有量は、10~50質量部であり、前記発泡層の平均気泡径が150~400μmであり、前記発泡層は、一方の面の表面から厚さ方向に200μmまでの領域の密度(A)が0.120~0.211g/cmであり、前記発泡層は、他方の面の表面から厚さ方向に200μmまでの領域の密度(B)が0.100~0.190g/cmであり、前記発泡層は、前記一方の面の表面から厚さ方向に200~300μmの領域の密度(C)が0.062g/cm以上であり、前記密度(C)は、前記密度(A)よりも低く、前記密度(A)から前記密度(B)を減じた密度差が0.016~0.105g/cmである、ポリスチレン系樹脂発泡シート。
[2]前記密度(C)は、前記密度(B)よりも低い、[1]に記載のポリスチレン系樹脂発泡シート。
[3]筒状体に押出発泡し、前記筒状体の内周面をマンドレルの外周面に沿わせて冷却し、次いで切裂いて製造され、前記筒状体の内周面が、前記一方の面を形成する、[1]又は[2]に記載のポリスチレン系樹脂発泡シート。
[4]前記発泡層の厚さが0.5~5.0mmであり、前記発泡層の全体の密度(D)が0.050~0.150g/cmである、[1]~[3]のいずれか一項に記載のポリスチレン系樹脂発泡シート。
[5]前記発泡層の片面又は両面に非発泡層を有し、前記非発泡層の厚さが5~100μmである、請求項1~[4]のいずれか一項に記載のポリスチレン系樹脂発泡シート。
[6][1]~[5]のいずれか一項に記載のポリスチレン系樹脂発泡シートの前記一方の面を容器の内側にして加熱成形してなる、ポリスチレン系樹脂発泡容器。
[7]食品用の容器である、[6]に記載のポリスチレン系樹脂発泡容器。
本発明のポリスチレン系樹脂発泡シート及びポリスチレン系樹脂発泡容器によれば、成形性及び耐熱性に優れ、かつ、容器の天地圧縮強度をより高められる。
本発明に係るポリスチレン系樹脂発泡シートの一例を示す断面図である。 ポリスチレン系樹脂発泡シートの製造装置の一例を示す模式図である。
[ポリスチレン系樹脂発泡シート]
本発明のポリスチレン系樹脂発泡シート(以下、単に「発泡シート」ともいう。)は、ポリスチレン系樹脂とポリフェニレンエーテル系樹脂とを含有する発泡層を有する。
発泡シートは、発泡層のみからなる単層構造でもよいし、発泡層の片面又は両面に非発泡層を備える多層構造でもよい。
以下、本発明の発泡シートの一例について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、発泡シート1は、容器用の発泡シートであり、一方の面α(以下、「第一の面α」ともいう。)と、他方の面β(以下、「第二の面β」ともいう。)とを有する。発泡シート1は、発泡層のみからなる単層構造である。
発泡シート1は、厚さ方向中央部から第一の面αに向かうに従って気泡径が小さくなり、密度が高くなるように形成されている。
また、発泡シート1は、厚さ方向中央部から第二の面βに向かうに従って気泡径が小さくなり、密度が高くなるように形成されている。
発泡シート1の厚さTは、例えば、0.5~5.0mmが好ましく、0.8~4.0mmがより好ましく、1.0~3.0mmがさらに好ましい。発泡シート1の厚さTが上記下限値以上であると、後述するポリスチレン系樹脂発泡容器(以下、単に「発泡容器」ともいう。)の天地圧縮強度をより高められる。発泡シート1の厚さTが上記上限値以下であると、発泡シート1の成形性を高めやすい。
なお、発泡シート1の厚さTは、以下の方法で求められる値である。発泡シート1のTD方向(幅方向)の任意の10点の厚さをマイクロゲージで測定する。10点の測定値を平均して、発泡シート1の厚さTとする。
発泡シート1における発泡層の全体の密度(D)は、0.050~0.150g/cmであり、0.050~0.120g/cmが好ましく、0.050~0.100g/cmがより好ましい。密度(D)が上記下限値以上であると、発泡容器の天地圧縮強度をより高められる。密度(D)が上記上限値以下であると、発泡容器をより軽量にできる。
密度(D)は、JIS K 7222:2005「発泡プラスチック及びゴム-見掛け密度の求め方」に準拠して測定することによって求められる。
より具体的には、元のセル構造を変えないように切断した発泡シートの試験片について、その質量と見掛け体積とを測定し、下記式(0)により算出する。
密度(D)(g/cm)=試験片の質量(g)/試験片の見掛け体積(cm)・・・(0)
第一の面αの表面から厚さ方向に200μmまでの領域(以下、「第1領域a1」ともいう。)の密度(A)は、0.120~0.211g/cmであり、0.130~0.205g/cmが好ましく、0.140~0.200g/cmがより好ましい。密度(A)が上記下限値以上であると、発泡容器の天地圧縮強度をより高められる。密度(A)が上記上限値以下であると、発泡容器の成形性をより高められる。
密度(A)の求め方は、後述する。
第二の面βの表面から厚さ方向に200μmまでの領域(以下、「第2領域a2」ともいう。)の密度(B)は、0.100~0.190g/cmであり、0.100~0.175g/cmが好ましく、0.100~0.160g/cmがより好ましい。密度(B)が上記下限値以上であると、発泡容器の天地圧縮強度をより高められる。密度(B)が上記上限値以下であると、発泡容器の成形性をより高められる。
密度(B)の求め方は、後述する。
第一の面αの表面から厚さ方向に200~300μmの領域(以下、「第3領域a3」ともいう。)の密度(C)は、0.062g/cm以上であり、0.066g/cm以上が好ましく、0.068g/cm以上がより好ましい。密度(C)が上記下限値以上であると、発泡容器の天地圧縮強度をより高められる。
また、密度(C)は、密度(A)よりも低い。密度(C)が密度(A)よりも低いことで、成形性をより高められる。
密度(C)の求め方は、後述する。
密度(A)から密度(B)を減じた密度差(以下、「密度差(A-B)」ともいう。)は、0.016~0.105g/cmであり、0.018~0.098g/cmが好ましく、0.020~0.092g/cmがより好ましい。密度差(A-B)が上記下限値以上であると、発泡容器の天地圧縮強度をより高められる。密度差(A-B)が上記上限値以下であると、成形性をより高められる。
密度差(A-B)は、密度(A)及び密度(B)を求めることにより、下記式(1)を計算して求められる。
密度差(A-B)(g/cm)=密度(A)-密度(B)・・・(1)
密度(A)から密度(C)を減じた密度差(以下、「密度差(A-C)」ともいう。)は、0.060~0.120g/cmが好ましく、0.070~0.108g/cmがより好ましい。密度差(A-C)が上記下限値以上であると、発泡容器の天地圧縮強度をより高められる。密度差(A-C)が上記上限値以下であると、成形性をより高められる。
密度差(A-C)は、密度(A)及び密度(C)を求め、(1)式と同様の計算により求められる。
密度(C)は、密度(B)よりも低いことが好ましい。密度(C)が密度(B)よりも低いことで、成形性をより高められる。
密度(B)から密度(C)を減じた密度差(以下、「密度差(B-C)」ともいう。)は、0.012~0.060g/cmが好ましく、0.015~0.056g/cmがより好ましい。密度差(B-C)が上記下限値以上であると、発泡容器の天地圧縮強度をより高められる。密度差(B-C)が上記上限値以下であると、成形性をより高められる。
密度差(B-C)は、密度(B)及び密度(C)を求め、(1)式と同様の計算により求められる。
発泡シート1の全体から、第1領域a1から第3領域a3までを除いた厚さ方向中央部の領域(以下、「第4領域a4」ともいう。)の密度(E)は、0.030~0.120g/cmが好ましく、0.035~0.100g/cmがより好ましく、0.040~0.080g/cmがさらに好ましい。
密度(E)の求め方は、後述する。
第4領域a4の厚さは、特に限定されないが、発泡シート1の厚さTから、第1領域a1から第3領域a3までの厚さの合計(すなわち、500μm)を減じた値となる。第4領域a4の厚さは、例えば、0~4500μmが好ましく、300~3500μmがより好ましく、500~2500μmがさらに好ましい。
上記の密度(A)、密度(B)、密度(C)、密度(D)及び密度(E)(以下、「各領域の密度」ともいう。)は、発泡シート1の製造条件により調整できる。より具体的には、発泡シート1を冷却する際に吹き付けるエアーの温度、風量、マンドレルの冷却水の水温、流量、マンドレルに接触させる面、樹脂組成物中の気泡調整剤の種類、含有量等により調整できる。
なお、各領域の密度は、見掛け密度である。
各領域の密度は、発泡シート1を第一の面αの表面から、200μm、300μmの深さにてスライスした2枚のスライス片について、それぞれ見掛け体積と質量とを測定して求めることができる。
同様に、各領域の密度は、発泡シート1を第二の面βの表面から、200μmの深さにてスライスした1枚のスライス片について、見掛け体積と質量とを測定して求めることができる。
より具体的には、密度(A)の値は、次のようにして求められる。まず、2cm×5cmの大きさに切り出した発泡シートを第一の面αの表面から200μm深さの位置でスライスしてスライス片(第1スライス片)を作製する。その第1スライス片から1cm×2cmの大きさに切り出した試料の見掛け体積(VA:cm)と質量(WA:g)とから、下記式(2)を計算して求めることができる。
「密度(A)」=WA/VA(g/cm)・・・(2)
密度(B)の値は、次のようにして求められる。まず、2cm×5cmの大きさに切り出した発泡シートを第二の面βの表面から200μm深さの位置でスライスして厚さ200μmのスライス片(第2スライス片)を作製する。その第2スライス片から1cm×2cmの大きさに切り出した試料の見掛け体積(VB:cm)と質量(WB:g)とから、下記式(3)を計算して求めることができる。
「密度(B)」=WB/VB(g/cm)・・・(3)
密度(C)の値は、次のようにして求められる。まず、2cm×5cmの大きさに切り出した発泡シートを第一の面αの表面から300μm深さの位置でスライスして厚さ300μmのスライス片(第3スライス片)を作製する。その第3スライス片から1cm×2cmの大きさに切り出した試料の見掛け体積(VC:cm)と質量(WC:g)とから、下記式(4)を計算して求めることができる。
「密度(C)」=(WC-WA)/(VC-VA)(g/cm)・・・(4)
発泡シート1における発泡層の全体の平均気泡径は、150~400μmであり、180~380μmが好ましく、210~360μmがより好ましく、240~340μmがさらに好ましい。発泡層の全体の平均気泡径が上記下限値以上であると、発泡容器の天地圧縮強度をより高められる。発泡層の全体の平均気泡径が上記上限値以下であると、発泡容器の表面平滑性をより高められる。
発泡シート1における発泡層の全体の平均気泡径は、発泡シート1の製造条件により調整できる。より具体的には、発泡シート1を冷却する際に吹き付けるエアーの温度、風量、マンドレルの冷却水の水温、流量、樹脂組成物中の気泡調整剤の種類、含有量等により調整できる。
発泡シート1における発泡層の全体の平均気泡径は、下記の方法により算出できる。
発泡シート1の押出方向(MD方向)と発泡シート1の表面においてMD方向と直交する方向(幅方向、TD方向ともいう。)に沿って、発泡シート1のTD方向の中央部から、発泡シート1の表面に垂直な方向(厚さ方向、VD方向ともいう。)に、発泡シート1を切り出す。
切り出した断面を走査電子顕微鏡((株)日立ハイテクノロジーズ製、「S-3400N」又は「SU1510」)を用いて、20~100倍に拡大して撮影する。
このとき、横向きのA4用紙1枚に、縦横2画像ずつ合計4画像並んだ状態で印刷した際に、所定の倍率となるように顕微鏡画像を撮影する。
より具体的には、顕微鏡画像上に、MD方向、TD方向、VD方向の各方向にそれぞれ平行な長さ60mmの任意の直線を描いた際に、これらの直線上に存在する気泡の数が5~30個となるように走査電子顕微鏡での撮影倍率を調整する。
MD方向に沿って切断した断面(以下、「MD断面」ともいう。)、及び、TD方向に沿って切断した断面(以下、「TD断面」ともいう。)のそれぞれに対し、2視野ずつ合計4視野の顕微鏡画像を撮影し、上記のようにA4用紙に印刷する。
MD断面の2つの画像のそれぞれにMD方向に平行な3本の任意の直線(長さ60mm)を描くと共に、TD断面の2つの画像のそれぞれにTD方向に平行な3本の任意の直線(長さ60mm)を描く。
また、MD断面の1つの画像とTD断面の1つの画像とにVD方向に平行な3本の直線(60mm)を描く。こうして、MD方向、TD方向、及び、VD方向のそれぞれに平行な60mmの任意の直線を各方向6本ずつ描く。
なお、任意の直線はできる限り気泡が接点でのみ接しないようにし、接してしまう場合には、この接点も気泡の数に加えて気泡数を計数する。
MD方向、TD方向、VD方向の各方向の6本の任意の直線について数えた気泡数を算術平均し、各方向の気泡数とする。
気泡数を数えた画像倍率と、この気泡数とから気泡の平均弦長tを下記式(5)より算出する。
平均弦長t(mm)=60/(気泡数×画像倍率)・・・(5)
ただし、発泡シート1の厚さが薄く、VD方向に60mm長さ分の直線を描けない場合は、長さ60mmの直線の代わりに長さ30mm又は20mmの直線を描いて、これらの直線上の気泡数を数えて長さ60mmの直線上の気泡数に換算する(例えば、長さ30mmの直線上に気泡が5個あった場合には、長さ60mmの直線上に気泡が10個あったものとみなす)。
画像倍率は、画像上のスケールバーを株式会社ミツトヨ製「デジマチックキャリパ」にて1/100mmまで計測し、下記式(6)により求める。
画像倍率=スケールバー実測値(mm)/スケールバーの表示値(mm)・・・(6)
そして、下記式(7)により、MD方向における気泡径DMDを算出する。
DMD(mm)=t/0.616・・・(7)
TD方向における気泡径DTD(mm)、VD方向における気泡径DVD(mm)も、DMDと同様に算出できる。
DMD、DTD、DVDの積の3乗根を平均気泡径D(mm)とする(下記式(8))。
D(mm)=(DMD×DTD×DVD)1/3・・・(8)
発泡シート1における発泡層の全体の坪量は、例えば、80~500g/mが好ましく、90~300g/mがより好ましく、100~150g/mがさらに好ましい。発泡シート1における発泡層の全体の坪量が上記下限値以上であると、発泡容器の天地圧縮強度をより高められる。発泡シート1における発泡層の全体の坪量が上記上限値以下であると、発泡容器をより軽量にできる。加えて、発泡シート1における発泡層の全体の坪量が上記上限値以下であると、加熱成形の際の加熱時間が長くなり過ぎず、発泡容器の生産性をより高められる。
発泡シート1における発泡層の全体の坪量は、以下の方法で測定することができる。
発泡シート1の幅方向の両端20mmを除き、幅方向に等間隔に、10cm×10cmの切片10個を切り出し、各切片の質量(g)を0.001g単位まで測定する。各切片の質量(g)の平均値を1m当たりの質量に換算した値を、発泡シート1の全体の坪量(g/m)とする。
<発泡層>
発泡層は、ポリスチレン系樹脂とポリフェニレンエーテル系樹脂と発泡剤とを含む樹脂組成物を発砲してなる層である。発泡シート1は、発泡層を有することで、断熱性と耐衝撃性とを発揮する。
ポリスチレン系樹脂としては、例えば、スチレン、α-メチルスチレン、ビニルトルエン、クロロスチレン、エチルスチレン、i-プロピルスチレン、ジメチルスチレン、ブロモスチレン等のスチレン系モノマーの単独重合体又はこれらの共重合体;スチレン系モノマーを主成分(50質量%以上)とし、スチレン系モノマーとこれに重合可能なビニルモノマーとの共重合体:スチレン系モノマーとブタジエン等のゴム分との共重合体や、スチレン系モノマーの単独重合体もしくはこれらの共重合体もしくはスチレン系モノマーとビニルモノマーとの共重合体とジエン系のゴム状重合体との混合物又は重合体である、いわゆるハイインパクトポリスチレン;等である。
スチレン系モノマーと重合可能なビニルモノマーは、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、ジメチルマレエート、ジメチルフマレート、ジエチルフマレート、エチルフマレート、ジビニルベンゼン、アルキレングリコールジメタクリレート等の二官能性モノマー等である。これらのビニルモノマーは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ここで、「(メタ)アクリレート」は、「アクリレート」と「メタクリレート」の一方又は双方を表し、「(メタ)アクリロニトリル」は、「アクリロニトリル」と「メタクリロニトリル」の一方又は双方を表す。
ジエン系のゴム状重合体は、例えば、ポリブタジエン、スチレン-ブタジエン共重合体、エチレン-プロピレン-非共役ジエン三次元共重合体、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体等である。
これらのポリスチレン系樹脂は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ポリスチレン系樹脂は、市販されているポリスチレン系樹脂、懸濁重合法等の方法で新たに調製されたポリスチレン系樹脂等、リサイクル原料でないポリスチレン系樹脂でもよいし、リサイクル原料のポリスチレン系樹脂でもよい。
リサイクル原料は、使用済みのポリスチレン系樹脂発泡成形体である。リサイクル原料は、食品包装用トレー、魚箱、家電緩衝材等を回収し、リモネン溶解方式や加熱減容方式によって再生したもの等である。また、使用できるリサイクル原料は、家電製品(例えば、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン等)や事務用機器(例えば、複写機、ファクシミリ、プリンター等)から分別回収された非発泡のポリスチレン系樹脂成形体を粉砕し、溶融混練してリペレット化したものでもよい。
発泡層中のポリスチレン系樹脂の含有量は、ポリスチレン系樹脂とポリフェニレンエーテル系樹脂との合計量100質量部に対して、50~90質量部が好ましく、60~90質量部がより好ましく、70~90質量部がさらに好ましい。ポリスチレン系樹脂の含有量が上記下限値以上であると、発泡シート1が堅くなり、成形体の取り扱いがより容易になる。ポリスチレン系樹脂の含有量が上記上限値以下であると、他の樹脂を配合した場合に、他の樹脂の特性を発揮しやすい。
発泡層は、ポリフェニレンエーテル系樹脂を含有することで、優れた耐熱性を発揮する。
ポリフェニレンエーテル系樹脂としては、下記式(I)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0007085512000001
(I)式中、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1~4のアルキル基又はハロゲン原子を示す。ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素等が挙げられる。
(I)式中、nは重合度を表す正の整数である。nは、例えば、通常10~5000である。
(I)式で表されるポリフェニレンエーテル系樹脂としては、例えば、ポリ(2,6-ジメチルフェニレン-1,4-エーテル)、ポリ(2,6-ジエチルフェニレン-1,4-エーテル)、ポリ(2,6-ジクロルフェニレン-1,4-エーテル)、又は、これらの変性品等が挙げられる。
これらのポリフェニレンエーテル系樹脂は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
発泡層中のポリフェニレンエーテル系樹脂の含有量は、ポリスチレン系樹脂とポリフェニレンエーテル系樹脂との合計量100質量部に対して、10~50質量部であり、10~40質量部が好ましく、10~30質量部がより好ましい。
ポリフェニレンエーテル系樹脂の含有量が上記下限値以上であると、発泡シート1の耐熱性がより高まる。ポリフェニレンエーテル系樹脂の含有量が上記上限値以下であると、発泡シート1が堅くなり、成形体の取り扱いがより容易になる。
発泡層は、ポリスチレン系樹脂及びポリフェニレンエーテル系樹脂以外の樹脂(以下、「他の樹脂」ともいう。)を含有してもよい。他の樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、エチレン、プロピレン等のオレフィン系モノマーの単独重合体又はこれらの共重合体、オレフィン系モノマーを主成分とし、オレフィン系モノマーとこれに重合可能なビニルモノマーとの共重合体等が挙げられる。
他の樹脂の含有量は、発泡シート1における全樹脂成分100質量部に対して、20質量部以下が好ましく、10質量部以下がより好ましく、0質量部でもよい。他の樹脂の含有量が上記上限値以下であると、発泡シート1が堅くなり、成形体の取り扱いがより容易になる。
発泡剤としては、例えば、プロパン、ブタン、ペンタン等の炭化水素;テトラフルオロエタン、クロロジフルオロエタン、ジフルオロエタン等のハロゲン化炭化水素等が挙げられる。中でも、発泡剤としては、ブタンが好適である。ブタンは、ノルマルブタン又はイソブタンの単独でもよいし、ノルマルブタンとイソブタンとの組み合わせでもよい。
これらの発泡剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
発泡剤の配合量は、発泡剤の種類や、発泡シート1に求める全体の密度(D)等を勘案して決定される。発泡剤の配合量は、発泡シート1における全樹脂成分100質量部に対して、1.0~7.0質量部が好ましい。
発泡層は、ポリスチレン系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、発泡剤以外の他の成分(以下、「任意成分」ともいう。)を含有してもよい。任意成分としては、例えば、気泡調整剤、安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、消臭剤、滑剤、難燃剤、帯電防止剤等が挙げられる。
任意成分の種類は、発泡シート1に求められる物性等を勘案して決定される。任意成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
気泡調整剤としては、例えば、タルク、シリカ等の無機粉末等の混合物等が挙げられる。これらの気泡調整剤は、発泡層の独立気泡率を高め、発泡層を形成しやすい。
安定剤としては、例えば、カルシウム亜鉛系熱安定剤、スズ系熱安定剤、鉛系熱安定剤等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、酸化セシウム系紫外線吸収剤、酸化チタン系紫外線吸収剤等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、酸化セリウム、酸化セリウム/ジルコニア固溶体、水酸化セリウム、カーボン、カーボンナノチューブ、酸化チタン、及びフラーレン等が挙げられる。
着色剤としては、例えば、酸化チタン、カーボンブラック、チタンイエロー、酸化鉄、群青、コバルトブルー、焼成顔料、メタリック顔料、マイカ、パール顔料、亜鉛華、沈降性シリカ、カドミウム赤等が挙げられる。
消臭剤としては、例えば、シリカ、ゼオライト、リン酸ジルコニウム、ハイドロタルサイト焼成物等が挙げられる。
発泡層中の任意成分の含有量は、発泡シート1における全樹脂成分100質量部に対して、0.05~20質量部が好ましく、0.1~10質量部がより好ましく、0.3~5.0質量部がさらに好ましい。任意成分の含有量が上記下限値以上であると、任意成分に由来する効果を発揮できる。任意成分の含有量が上記上限値以下であると、ダイ等への目詰まりをより良好に防止し、発泡シート1の外観をより良好にできる。
発泡層が気泡調整剤を含有する場合、気泡調整剤の含有量は、発泡シート1における全樹脂成分100質量部に対して、0.01~5.0質量部が好ましく、0.02~3.0質量部がより好ましく、0.03~2.0質量部がさらに好ましい。気泡調整剤の含有量が上記下限値以上であると、発泡層の独立気泡率をより高められる。気泡調整剤の含有量が上記上限値以下であると、ダイ等への目詰まりをより良好に防止し、発泡シート1の外観をより良好にできる。
発泡層の独立気泡率は、70%以上が好ましく、80%以上がより好ましく、90%以上がさらに好ましく、100%でもよい。発泡層の独立気泡率は、JIS K7138:2006「硬質発泡プラスチック‐連続気泡率及び独立気泡率の求め方」に記載の方法により測定される値である。
発泡層の厚さは、発泡シートの用途等を勘案して決定できる。発泡層の厚さは、例えば、0.5~5.0mmが好ましく、0.5~4.0mmがより好ましく、1.0~3.0mmがさらに好ましい。発泡層の厚さが上記下限値以上であると、発泡容器の天地圧縮強度をより高められる。発泡層の厚さが上記上限値以下であると、発泡容器をより軽量にできる。
本発明の発泡シートは、発泡層の片面又は両面に非発泡層を有することが好ましい。非発泡層を有する発泡容器は、容器の天地圧縮強度をより高められる。加えて、非発泡層を有する発泡容器は、容器の表面平滑性をより高められる。
非発泡層を構成する樹脂は、特に限定されず、発泡層を構成する樹脂と同様の樹脂が挙げられる。
非発泡層を構成する樹脂は、発泡層を構成する樹脂と同じでもよいし、異なってもよい。
加えて、非発泡層の表面に印刷層が設けられていてもよく、印刷層の表面にさらに非発泡層が設けられていてもよい。
非発泡層の厚さは、発泡シートの用途等を勘案して決定され、例えば、5~100μmが好ましく、10~80μmがより好ましく、15~60μmがさらに好ましい。非発泡層の厚さが上記下限値以上であると、発泡容器の天地圧縮強度のさらなる向上を図れる。加えて、非発泡層の厚さが上記下限値以上であると、発泡容器の表面平滑性のさらなる向上を図れる。非発泡層の厚さが上記上限値以下であると、発泡容器の軽量化を図れる。
非発泡層を構成する樹脂としては、例えば、汎用ポリスチレン樹脂(GPPS)フィルム、ハイインパクトポリスチレン樹脂(HIPS)フィルム、又は、これらのフィルムにポリオレフィン系樹脂フィルム等がドライラミネートされた積層フィルム等が挙げられる。
これらの樹脂フィルムは、無延伸フィルム、弱延伸フィルム、1軸延伸フィルム、及び、
2軸延伸フィルムのいずれであってもよい。
また、上記のような積層フィルムとする場合、ドライラミネートするポリオレフィン系樹脂フィルムは、例えば、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)フィルム、ポリプロピレン系樹脂(PP)フィルム、シクロオレフィンポリマー(COP)フィルム、シクロオレフィンコポリマー(COC)フィルム等が挙げられる。その他の樹脂としては、例えば、ポリアミド樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)フィルム、エチレンビニルアルコール樹脂(EVOH)フィルム等が挙げられる。
非発泡層は、単層構造でもよく、二層以上の多層構造でもよい。
非発泡層が多層構造の場合、例えば、ポリプロピレン系樹脂(PP)フィルムの外層と、汎用ポリスチレン樹脂(GPPS)フィルムの内層と、外層と内層とを接着する接着剤層と、を有する多層フィルムが好ましい。この多層フィルムは、外層が表面(露出面)に位置し、内層が発泡層側に位置する。
[発泡シートの製造方法]
発泡シートは、従来公知の製造方法により製造される。
発泡シートの製造方法について、単層の発泡シート1の製造方法を例にして説明する。
図2の発泡シートの製造装置100は、押出成形により発泡シートを得る装置である。製造装置100は、押出機10と、発泡剤供給源18と、サーキュラーダイ20と、マンドレル30と、2つの巻取機40とを備える。
押出機10は、いわゆるタンデム型押出機である。押出機10は、第一の押出部11と、第一の押出部11に配管16で接続された第二の押出部12とを備える。第一の押出部11はホッパー14を備える。第一の押出部11には、発泡剤供給源18が接続されている。
第二の押出部12には、サーキュラーダイ20が接続されている。サーキュラーダイ20の下流には、カッター32を備えるマンドレル30が設けられている。サーキュラーダイ20とマンドレル30との間には、冷却用送風機(不図示)が設けられている。
発泡層を構成する原料をホッパー14から第一の押出部11に投入する。ホッパー14から投入される原料は、発泡層を構成する樹脂、及び必要に応じて配合される任意成分である。
第一の押出部11では、原料を任意の温度に加熱しながら混合して樹脂溶融物とし、発泡剤供給源18から発泡剤を第一の押出部11に供給し、樹脂溶融物に発泡剤を混合して樹脂組成物とする。
加熱温度は、樹脂の種類等を勘案して、樹脂が溶融しかつ任意成分が変性しない範囲で適宜決定される。加熱温度は、例えば、200~350℃が好ましく、250~320℃がより好ましい。
樹脂組成物は、第一の押出部11から配管16を経て第二の押出部12に供給され、さらに混合される。その後、樹脂組成物は、任意の温度に冷却された後、サーキュラーダイ20内の樹脂流路に導かれる。
樹脂流路に導かれた樹脂組成物は、サーキュラーダイ20から押し出され、発泡剤が発泡して円筒状の発泡シート1aとなる。すなわち、押出発泡により、筒状体が得られる。
サーキュラーダイ20から押し出される樹脂組成物の吐出量は、例えば、100~500kg/hが好ましく、200~400kg/hがより好ましい。樹脂組成物の吐出量が上記下限値以上であると、樹脂組成物が冷却され過ぎず、円筒状の発泡シート1aの密度が高くなり過ぎることを抑制できる。加えて、樹脂組成物の吐出量が上記下限値以上であると、円筒状の発泡シート1aの生産性を高められる。樹脂組成物の吐出量が上記上限値以下であると、樹脂組成物が充分に冷却され、所望の密度を有する円筒状の発泡シート1aが得られやすい。
円筒状の発泡シート1aは、冷却用送風機から送風された冷却用のエアーが吹き付けられつつ、マンドレル30に案内される。円筒状の発泡シート1aの内周面は、マンドレル30の外周面を通過し、マンドレル30の外周面に沿わせて、任意の温度に冷却される。
マンドレル30の内部には、冷却水が通流し、円筒状の発泡シート1aの内周面を冷却できる機構となっている。
冷却水の温度は、例えば、10~40℃が好ましく、15~30℃がより好ましい。冷却水の温度が上記数値範囲内であると、所望の密度となるように円筒状の発泡シート1aの内周面を冷却できる。
冷却水の流量は、例えば、5~40L/minが好ましく、10~30L/minがより好ましい。冷却水の流量が上記数値範囲内であると、所望の密度となるように円筒状の発泡シート1aの内周面を冷却できる。
円筒状の発泡シート1aの内周面及び円筒状の発泡シート1aの外周面は、冷却用のエアーを吹き付けることにより冷却される。円筒状の発泡シート1aの内周面に冷却用のエアーを吹き付ける風量(以下、「風量1」ともいう。)は、例えば、0.01~0.08m/mが好ましく、0.02~0.05m/mがより好ましい。風量1が上記数値範囲内であると、所望の密度となるように円筒状の発泡シート1aの内周面を冷却できる。
円筒状の発泡シート1aの外周面に冷却用のエアーを吹き付ける風量(以下、「風量2」ともいう。)は、例えば、0.01~0.08m/mが好ましく、0.015~0.07m/mがより好ましい。風量2が上記数値範囲内であると、所望の密度となるように円筒状の発泡シート1aの外周面を冷却できる。
なお、風量の単位「m/m」は、発泡シート1の単位面積(m)当たりに吹き付けるエアーの体積(m)を示す。
円筒状の発泡シート1aに吹き付けられる冷却用のエアーの温度は、例えば、10~40℃が好ましく、15~35℃がより好ましい。冷却用のエアーの温度が上記下限値以上であると、円筒状の発泡シート1aが必要以上に冷却されることを抑制できる。加えて、冷却用のエアーの温度が上記下限値以上であると、エアーを冷却するエネルギーを節約できる。冷却用のエアーの温度が上記上限値以下であると、円筒状の発泡シート1aを充分に冷却できる。
冷却された円筒状の発泡シート1aは、カッター32によって2枚に切り裂かれて発泡シート1となる。このとき、円筒状の発泡シート1aの内周面を発泡シート1の第一の面αとし、円筒状の発泡シート1aの外周面を発泡シート1の第二の面βとすることが好ましい。筒状体の内周面が第一の面αを形成することにより、発泡容器の天地圧縮強度をより高められる。
発泡シート1は、各々ガイドロール42とガイドロール44とに掛け回され、巻取機40に巻き取られて発泡シートロール4となる。
こうして、単層構造である発泡シート1が得られる。
ここで説明した発泡シート1の発泡層は、単層の発泡層であるが、発泡シートの発泡層は、例えば、共押出によって2層以上の発泡層が積層されたものでもよく、熱融着又は接着によって2層以上の発泡層が積層されたものでもよい。
発泡シートに非発泡層を形成する方法としては、例えば、上述の製造方法によって発泡層を得、この表面に単層構造又は多層構造の樹脂フィルムを熱ラミネートし、非発泡層を形成する方法;上述の製造方法によって発泡層を得、この表面にTダイ法によって非発泡層を形成する方法等が挙げられる。
[ポリスチレン系樹脂発泡容器]
本発明のポリスチレン系樹脂発泡容器(単に「発泡容器」ともいう。)は、上述した本発明の発泡シートの一方の面を容器の内側にして加熱成形してなるものである。ここで、発泡シートの一方の面は、高密度層を形成する第1領域a1(密度(A)である領域)側の面をいう。
発泡容器としては、例えば、平面視形状が真円形、楕円形、半円形、多角形、扇形等のトレー、丼形状の容器、有底円筒状又は有底角筒状等の容器、納豆用容器等の蓋付容器等の種々の容器;容器本体に装着される蓋体等が挙げられる。
これらの容器の用途としては、例えば、食品用が好ましい。
発泡容器の厚さは、用途等を勘案して決定され、例えば、0.5~5.0mmが好ましく、0.8~4.0mmがより好ましく、1.0~3.0mmがさらに好ましい。発泡容器の厚さが上記下限値以上であると、発泡容器の天地圧縮強度をより高められる。発泡容器の厚さが上記上限値以下であると、発泡容器をより軽量にできる。
発泡容器における発泡層の全体密度は、用途等を勘案して決定され、発泡シートにおける発泡層の全体の密度(D)と同様である。
発泡容器の一方の面の表面から厚さ方向に200μmまでの領域の発泡層の密度は、発泡シートにおける第1領域a1の密度(A)と同様である。
発泡容器の他方の面の表面から厚さ方向に200μmまでの領域の発泡層の密度は、発泡シートにおける第2領域a2の密度(B)と同様である。
発泡容器の一方の面の表面から厚さ方向に200~300μmの領域の発泡層の密度は、発泡シートにおける第3領域a3の密度(C)と同様である。
発泡容器の一方の面の表面から厚さ方向に300μmから、発泡容器の他方の面の表面から厚さ方向に200μmまでの領域の発泡層の密度は、発泡シートにおける第4領域a4の密度(E)と同様である。
この他、発泡容器における各領域の密度差は、発泡シートにおける各領域の密度差と同様である。
また、発泡容器における発泡層の平均気泡径は、発泡シートにおける発泡層の平均気泡径と同様である。
発泡容器を製造する際は、発泡シートの第一の面αが、容器の内側を形成するように加熱成形することが好ましい。このように発泡容器を製造することで、発泡容器の天地圧縮強度をより高められる。
以上説明した通り、本発明の発泡シートによれば、発泡層の一方の面の表面から厚さ方向に200μmまでの領域の密度(A)と、発泡層の他方の面の表面から厚さ方向に200μmまでの領域の密度(B)とを、密度(A)が高密度となるように制御することで、発泡容器の天地圧縮強度をより高められる。
加えて、発泡層の一方の面の表面から厚さ方向に200~300μmの領域の密度(C)を、極端な密度の低下がないように制御することで、局所的に弱い発泡層がないため、発泡容器の天地圧縮強度をさらに高められる。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
本実施例において使用した原料は下記の通りである。
[使用原料]
・A-1:ポリスチレン系樹脂(PS系樹脂)、MW=323×10、DIC株式会社製、製品名「XC-515」。
・A-2:ポリフェニレンエーテル系樹脂(PPE系樹脂)70質量%とPS系樹脂30質量%との混合物、SABIC社製、製品名:「ノリルEFN4230」。
・気泡調整剤:タルク含有樹脂組成物(タルク(平均比表面積10~40m/g)を40質量%含有。東洋スチレン株式会社製、製品名「DSM1401A」)。
・消臭剤:ハイドロタイルサイト焼成物(平均比表面積125~190m/g)。
・発泡剤:ブタン(イソブタン:ノルマルブタン=68:32(質量比)の混合物)。
[実施例1~7、比較例1~7]
(発泡シートの製造)
図2の発泡シートの製造装置と同様の製造装置を用い、下記のようにして単層の発泡シートを得た。
表1~2の組成に従い、樹脂原料:A-1と、樹脂原料:A-2と、気泡調整剤と、消臭剤とを混合した。表中の組成は、質量部を表す。
原料の混合物をホッパーから第一の混合部(スクリュー径:115mm)に供給し、最高到達温度300℃で加熱し、溶融混練して樹脂溶融物とした。
第一の押出部に発泡剤(イソブタン:ノルマルブタン=70:30(質量比)の混合物)を供給し、樹脂溶融物と発泡剤とを混合して樹脂組成物とした。発泡剤の配合量は、ポリスチレン系樹脂100質量部対して、表1~2に示す質量部とした。
樹脂組成物を第一の混合部から第二の混合部(スクリュー径:180mm)に供給し、190℃に冷却し、サーキュラーダイ(口径160mm)から押し出し、発泡させて冷却用マンドレルにて成形し、円筒状の発泡シートを得た。この際、サーキュラーダイから押し出された直後に、円筒状の発泡シートの内周面及び外周面に表1~2に記載の風量の冷却用のエアー(28℃)を吹き付けて冷却した。加えて、冷却用マンドレルの外周面に沿わせるように円筒状の発泡シートの内周面を通過させ、円筒状の発泡シートを冷却した。実施例1~6及び比較例1~7は、円筒状の発泡シートの内周面が高密度層となるように冷却した。実施例7は、円筒状の発泡シートの外周面が高密度層となるように冷却した。マンドレルを通流する冷却水の温度は25℃(比較例7は42℃)、冷却水の流量は、25L/minであった。
冷却後の円筒状の発泡シートを押出方向に沿って切り裂いて、表1~2に示す発泡層からなる発泡シートを得た。
得られた発泡シートについて、厚さ、平均気泡径、全体の密度(D)、シート表面から200μm厚さの領域の密度(密度(A)、密度(B))、シート表面200μmから300μmの領域の密度(密度(C))を測定した。加えて、各領域の密度差を算出した。結果を表1~2に示す。表中の平均気泡径の単位は、μmである。
(積層発泡シートの製造)
得られた発泡シートの一方の面にはCPPSドライラミフィルム(厚さ50μm:無延伸PPフィルムと無延伸PSフィルムのドライラミフィルム)を熱ラミネートし、他方の面にはCPSフィルム(厚さ20μm:無延伸PSフィルム)を熱ラミネートして、発泡層の両面に非発泡層を有する積層発泡シートを得た。
なお、CPPSドライラミフィルムは180℃の熱ロールに接触させ、CPSフィルムは160℃の熱ロールに接触させ、その後、ラミネート圧力0.5MPa、ラミネート速度4.0m/minで、25℃の発泡シートに積層した。一方の面、すなわち、高密度層を形成する密度(A)である領域の面に、CPPSドライラミフィルムの無延伸PSフィルム側を積層した。他方の面、すなわち、密度(B)である領域の面に、CPSフィルムを積層した。
得られた積層発泡シートの発泡層における各領域の密度や密度差は、積層する前の発泡シートにおける各領域の密度や密度差と同様であった。
(発泡容器の製造)
得られた積層発泡シートを単発成形機にて加熱成形した。加熱成形により、円形の底面とこの底面の周縁から立ち上がる側面とを有し、上部が開口している発泡容器を得た。この発泡容器の開口部の径は20cm、底面の径は17cm、高さは4cmであった。
発泡容器は、一方の面の側が、容器の内側を形成するように加熱成形した。一方の面、すなわち、高密度層を形成する密度(A)である領域側の面を容器の内側にして加熱成形して、発泡容器を得た。
得られた発泡容器について、以下の評価方法に示す容器強度、成形性、耐熱性を評価した。結果を表1~2に示す。
[容器強度の評価]
得られた発泡容器を測定用試料とした。テンシロン万能材料試験機((株)オリエンテック製、型番「UCT-10T」)を用いて、各例の測定用試料について、発泡容器の天地圧縮強度を測定した。天地圧縮強度を測定するに際しては、表面に空気抜き用の溝が設けられた専用板の上に、測定用試料を底面が上になるように設置した。試験速度400mm/minで、φ200mmの圧縮板を用いて測定用試料を圧縮していき、降伏点までの最大荷重と変位量を測定した。測定用試料10個について測定し、その算術平均値を算出した。算出された算術平均値に基づき、下記評価基準に従って、天地圧縮強度を評価した。
《評価基準》
○:最大荷重20kgf以上、かつ、変位量5.0mm以上。
△:最大荷重20kgf以上、かつ、変位量4.5mm以上5.0mm未満。
×:最大荷重20kgf未満、又は、変位量4.5mm未満。
[成形性の評価]
得られた発泡容器の外観を目視で観察し、下記評価基準に従って、成形性を評価した。
《評価基準》
○:容器の表面に穴開きや亀裂が認められない。
×:容器の表面に穴開きや亀裂が認められる。
[耐熱性の評価]
各例の積層発泡シートから縦700mm×横1040mmの平面視長方形状の試験片を切り出した。単発成形機(東成産業株式会社製、商品名「ユニック自動成形機 FM-3A」)の上側ヒーターの平均温度を280℃、下側ヒーターの平均温度を230℃、上側雰囲気温度を185℃、下側雰囲気温度を175℃にした。
次に、上記試験片を上記単発成形機に導入し、積層発泡シートを発泡させ、厚さ略3.5mmとなるように加熱時間を調整し、二次発泡板を得た。得られた二次発泡板の非発泡層の表面状態を目視で観察し、下記評価基準に従って、耐熱性を評価した。バブル(気泡)の発生が認められた試験片は、積層したフィルムが浮き上がり、いわゆる「ラミ浮き」と呼ばれる状態となり、耐熱性に劣る。
《評価基準》
○:バブルの発生が認められない。
×:気泡径5mm以下の微小なバブルが多数認められた、又は気泡径5mm超のバブルが1個以上認められた。
[総合評価]
容器強度、成形性、耐熱性の上記評価結果から、下記評価基準に従って、総合評価を行った。「A」、「B」を合格とした。
《評価基準》
A:容器強度、成形性、耐熱性、全ての評価が「○」。
B:容器強度の評価が「△」、かつ、成形性の評価及び耐熱性の評価が「○」。
C:容器強度、成形性、耐熱性、いずれかの評価が「×」。
Figure 0007085512000002
Figure 0007085512000003
本発明を適用した実施例1~7は、総合評価が「A」又は「B」であった。
一方、密度(B)が本発明の範囲外である比較例1は、成形性の評価が「×」だった。密度差(A-B)が本発明の範囲外である比較例2は、容器強度の評価が「×」だった。密度(C)が本発明の範囲外である比較例3は、容器強度の評価が「×」だった。密度(A)及び密度差(A-B)が本発明の範囲外である比較例4は、成形性の評価及び耐熱性の評価が「×」だった。発泡層の平均気泡径が本発明の範囲外である比較例5は、容器強度の評価及び耐熱性の評価が「×」だった。発泡層の平均気泡径が本発明の範囲外である比較例6は、成形性の評価が「×」だった。密度(C)が本発明の範囲外である比較例7は、容器強度の評価が「×」だった。
これらの結果から、本発明のポリスチレン系樹脂発泡シート及びポリスチレン系樹脂発泡容器によれば、成形性及び耐熱性に優れ、かつ、容器の天地圧縮強度をより高められることが分かった。
1 ポリスチレン系樹脂発泡シート(発泡シート)
α 一方の面
β 他方の面

Claims (7)

  1. ポリスチレン系樹脂と、ポリフェニレンエーテル系樹脂とを含有する発泡層を有する容器用のポリスチレン系樹脂発泡シートであって、
    前記ポリスチレン系樹脂と前記ポリフェニレンエーテル系樹脂との合計量100質量部に対して、前記ポリフェニレンエーテル系樹脂の含有量は、10~50質量部であり、
    前記発泡層の平均気泡径が150~400μmであり、
    前記発泡層は、一方の面の表面から厚さ方向に200μmまでの領域の密度(A)が0.120~0.211g/cmであり、
    前記発泡層は、他方の面の表面から厚さ方向に200μmまでの領域の密度(B)が0.100~0.190g/cmであり、
    前記発泡層は、前記一方の面の表面から厚さ方向に200~300μmの領域の密度(C)が0.062g/cm以上であり、
    前記密度(C)は、前記密度(A)よりも低く、
    前記密度(A)から前記密度(B)を減じた密度差が0.016~0.105g/cmである、
    ポリスチレン系樹脂発泡シート。
  2. 前記密度(C)は、前記密度(B)よりも低い、請求項1に記載のポリスチレン系樹脂発泡シート。
  3. 筒状体に押出発泡し、前記筒状体の内周面をマンドレルの外周面に沿わせて冷却し、次いで切裂いて製造され、
    前記筒状体の内周面が、前記一方の面を形成する、請求項1又は2に記載のポリスチレン系樹脂発泡シート。
  4. 前記発泡層の厚さが0.5~5.0mmであり、
    前記発泡層の全体の密度(D)が0.050~0.150g/cmである、請求項1~3のいずれか一項に記載のポリスチレン系樹脂発泡シート。
  5. 前記発泡層の片面又は両面に非発泡層を有し、
    前記非発泡層の厚さが5~100μmである、請求項1~4のいずれか一項に記載のポリスチレン系樹脂発泡シート。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載のポリスチレン系樹脂発泡シートの前記一方の面を容器の内側にして加熱成形してなる、ポリスチレン系樹脂発泡容器。
  7. 食品用の容器である、請求項6に記載のポリスチレン系樹脂発泡容器。
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