JP6322101B2 - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インク循環式のインクジェット印刷装置に関する。
インクを循環させつつインクジェットヘッドのノズルからインクを吐出して印刷するインク循環式のインクジェット印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
インク循環式のインクジェット印刷装置の中には、インクジェットヘッドの上流側に加圧タンク、下流側に負圧タンクを配置し、加圧タンクはインクジェットヘッドより高い位置に配置し、負圧タンクには負圧生成のためのエアポンプを接続したものがある。
このようなインクジェット印刷装置では、加圧タンクとインクジェットヘッドとの高低差に基づく水頭圧(正圧)と、エアポンプにより負圧タンクに生成される負圧とにより、インクを循環させるとともに、インクの吐出に適正な負圧をノズルに生成する。
ところで、高解像度での印刷に対応にするためノズルが高密度で配置されたインクジェットヘッドでは、インクの流路が狭く、流路抵抗が大きい。このようなインクジェットヘッドを、上述した構成のインクジェット印刷装置で用いる場合、必要な循環流量を得るために加圧タンクとインクジェットヘッドとの高低差を大きくする必要がある。これは、装置の大型化を招く。
加圧タンクにもエアポンプにより圧力(正圧)を生成するようにすれば、加圧タンクとインクジェットヘッドとの高低差にかかわらず、必要な圧力を生成できる。しかし、加圧タンク側と負圧タンク側とに個別にエアポンプを設けると、装置の大型化およびコストアップを招く。
そこで、1つのエアポンプにより負圧タンクから空気を吸引するとともに加圧タンクへ空気を送ることで、加圧タンクに正圧を生成するとともに負圧タンクに負圧を生成するようにしたものがある。
特開2008−162262号公報
上述した1つのエアポンプで加圧タンクおよび負圧タンクに圧力生成を行うインクジェット印刷装置では、インク循環を開始する際にエアポンプを起動し、加圧タンクおよび負圧タンクに設定圧が生成されると、エアポンプを停止する。
この場合、1つのエアポンプで負圧タンクから空気を吸引しつつ加圧タンクへ空気を送るので、両タンクに生成される圧力は、加圧側エア系統および負圧側エア系統のエア容量に依存する。ここで、加圧側エア系統は、加圧タンクおよびそれに連通する部分(配管等)からなる。負圧側エア系統は、負圧タンクおよびそれに連通する部分(配管等)からなる。例えば、加圧側エア系統のエア容量と負圧側エア系統のエア容量とが等しい場合、エアポンプの駆動により加圧タンクに生成される正圧と負圧タンクに生成される負圧とは、絶対値が等しいものになる。
このため、加圧タンクおよび負圧タンクに設定圧を生成するためには、加圧側エア系統および負圧側エア系統のエア容量がそれぞれの設定圧に応じたものになるように設計しておく必要がある。その結果、エア系統の設計の自由度が低下していた。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、エア系統の設計の自由度の低下を回避しつつ、1つのエアポンプで加圧タンクおよび負圧タンクに設定圧を生成できるインク循環式のインクジェット印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット印刷装置の特徴は、インクを吐出するノズルを有するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドに供給するインクを貯留する加圧タンクと、前記加圧タンクを密閉状態と大気開放状態との間で切り替える加圧側大気開放弁と、前記インクジェットヘッドで消費されなかったインクを受け取る負圧タンクと、前記負圧タンクを密閉状態と大気開放状態との間で切り替える負圧側大気開放弁と、前記加圧タンクと前記インクジェットヘッドと前記負圧タンクとの間でインクを循環させる循環経路と、前記負圧タンクから空気を吸引するとともに前記加圧タンクへ空気を送るエアポンプと、インク循環を開始する際、前記加圧側大気開放弁および前記負圧側大気開放弁を閉鎖し、前記エアポンプを駆動させて、前記加圧タンクおよび前記負圧タンクにそれぞれの設定圧を生成するよう制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記エアポンプの起動後、前記加圧タンクおよび前記負圧タンクのうちの一方のタンクが先に設定圧に到達すると、単位時間ごとに、前記加圧タンクと前記負圧タンクとの圧力差に応じて大気開放弁開放時間を設定し、単位時間のうち設定した大気開放弁開放時間だけ、前記加圧側大気開放弁および前記負圧側大気開放弁のうち前記一方のタンクに対応する大気開放弁を開放する制御を、他方のタンクが設定圧に到達するまで行うことにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置の特徴によれば、制御部は、エアポンプの起動後、加圧タンクおよび負圧タンクのうちの一方のタンクが先に設定圧に到達すると、単位時間ごとに、加圧タンクと負圧タンクとの圧力差に基づき大気開放弁開放時間を設定し、単位時間のうち設定した大気開放弁開放時間だけ、加圧側大気開放弁および負圧側大気開放弁のうち一方のタンクに対応する大気開放弁を開放する制御を、他方のタンクが設定圧に到達するまで行う。これにより、大気開放弁の開閉制御により、他方のタンクが設定圧に到達したときの一方のタンクの圧力を設定圧で維持できる。このため、加圧側エア系統および負圧側エア系統のエア容量をそれぞれの設定圧に応じて設計しておく必要がない。したがって、エア系統の設計の自由度の低下を回避しつつ、1つのエアポンプで加圧タンクおよび負圧タンクに設定圧を生成できる。
実施の形態に係るインクジェット印刷装置の構成を示すブロック図である。 図1に示すインクジェット印刷装置の印刷部および圧力生成部の概略構成図である。 エアポンプのPQ特性を示す図である。 圧力生成処理のフローチャートである。 エアポンプ起動後の加圧タンクおよび負圧タンクの圧力の推移を示す図である。 圧力生成処理の制御単位期間における加圧タンクの圧力を示す図である。 液面維持制御の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置の構成を示すブロック図である。図2は、図1に示すインクジェット印刷装置の印刷部および圧力生成部の概略構成図である。なお、以下の説明における上下方向は鉛直方向であり、図2における紙面の上下を上下方向とする。
図1に示すように、本実施の形態に係るインクジェット印刷装置1は、4つの印刷部2と、圧力生成部3と、搬送部4と、制御部5とを備える。
印刷部2は、インクを循環させつつ、搬送部4により搬送される用紙にインクを吐出して画像を印刷する。4つの印刷部2は、それぞれ異なる色(例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)のインクを吐出する。4つの印刷部2は、吐出するインクの色が異なる以外は、同様の構成を有する。
図2に示すように、印刷部2は、インクジェットヘッド11と、インク循環部12と、インク補給部13とを備える。
インクジェットヘッド11は、インク循環部12により供給されるインクを吐出する。インクジェットヘッド11は、複数のヘッドモジュール16からなる。
ヘッドモジュール16は、インクを貯留するインクチャンバ(図示せず)と、インクを吐出する複数のノズル(図示せず)とを有する。インクチャンバ内には、ピエゾ素子(図示せず)が配置されている。ピエゾ素子の駆動により、ノズルからインクが吐出される。
インク循環部12は、インクを循環させつつインクジェットヘッド11にインクを供給する。インク循環部12は、加圧タンク21と、分配器22と、集合器23と、負圧タンク24と、インクポンプ25と、インク温度調整部26と、インク温度センサ27と、インク循環管28〜30とを備える。
加圧タンク21は、インクジェットヘッド11に供給するインクを貯留する。加圧タンク21のインクは、インク循環管28および分配器22を介してインクジェットヘッド11に供給される。加圧タンク21内には、インクの液面上に空気層31が形成されている。加圧タンク21は、後述の加圧側連通管52を介して、後述の加圧共通気室51に接続されている。加圧タンク21は、インクジェットヘッド11より低い位置(下方)に配置されている。
加圧タンク21には、フロート部材32と、加圧タンク液面センサ33と、インクフィルタ34とが設けられている。
フロート部材32は、加圧タンク21内のインクの液面高さが基準高さに達するまで、液面高さに応じて回動するように、加圧タンク21内に支持軸(図示せず)により一端側が軸支されている。フロート部材32の他端には、磁石(図示せず)が設けられている。
加圧タンク液面センサ33は、加圧タンク21内のインクの液面高さが基準高さに達しているか否かを検出するためのものである。基準高さは、加圧タンク21の上端より下方にある。加圧タンク液面センサ33は、磁気センサからなり、液面高さが基準高さに達しているときのフロート部材32の磁石を検出する。加圧タンク液面センサ33は、フロート部材32の磁石を検出している場合、すなわち、加圧タンク21内の液面高さが基準高さ以上である場合、「オン」を示す信号を出力する。加圧タンク液面センサ33は、フロート部材32の磁石を検出していない場合、すなわち、加圧タンク21内の液面高さが基準高さ未満である場合、「オフ」を示す信号を出力する。
インクフィルタ34は、インク内のゴミ等を除去する。
分配器22は、インク循環管28を介して加圧タンク21から供給されるインクを、インクジェットヘッド11の各ヘッドモジュール16に分配する。
集合器23は、インクジェットヘッド11で消費されなかったインクを各ヘッドモジュール16から集める。集合器23により集められたインクは、インク循環管29を介して負圧タンク24へと流れる。
負圧タンク24は、インクジェットヘッド11で消費されなかったインクを集合器23から受け取って貯留する。また、負圧タンク24は、後述するインク補給部13のインクカートリッジ46から補給されるインクを貯留する。負圧タンク24内には、インクの液面上に空気層36が形成されている。負圧タンク24は、後述の負圧側連通管59を介して、後述の負圧共通気室58に接続されている。負圧タンク24は、加圧タンク21と同じ高さに配置されている。
負圧タンク24には、フロート部材37と、負圧タンク液面センサ38とが設けられている。
フロート部材37、負圧タンク液面センサ38は、それぞれ加圧タンク21のフロート部材32、加圧タンク液面センサ33と同様のものである。負圧タンク液面センサ38は、フロート部材37の磁石を検出している場合、すなわち、負圧タンク24内の液面高さが基準高さ以上である場合、「オン」を示す信号を出力する。負圧タンク液面センサ38は、フロート部材37の磁石を検出していない場合、すなわち、負圧タンク24内の液面高さが基準高さ未満である場合、「オフ」を示す信号を出力する。基準高さは、負圧タンク24の上端より下方にある。
インクポンプ25は、負圧タンク24から加圧タンク21へインクを送液する。インクポンプ25は、インク循環管30の途中に設けられている。
インク温度調整部26は、インク循環部12におけるインクの温度を調整する。インク温度調整部26は、インク循環管28の途中に設けられている。インク温度調整部26は、ヒータ41と、ヒータ温度センサ42と、ヒートシンク43と、冷却ファン44とを備える。
ヒータ41は、インク循環管28内のインクを加熱する。ヒータ温度センサ42は、ヒータ41の温度を検出する。ヒートシンク43は、放熱によりインク循環管28内のインクを冷却する。冷却ファン44は、ヒートシンク43に冷却風を送る。
インク温度センサ27は、インク循環部12におけるインクの温度を検出する。インク温度センサ27は、インク循環管28の途中に設けられている。
インク循環管28は、加圧タンク21と分配器22とを接続する。インク循環管28の一部は、ヒータ41を経由する部分とヒートシンク43を経由する部分とに分岐している。インク循環管28には、加圧タンク21から分配器22に向かってインクが流れる。インク循環管29は、集合器23と負圧タンク24とを接続する。インク循環管29には、集合器23から負圧タンク24に向かってインクが流れる。インク循環管30は、負圧タンク24と加圧タンク21とを接続する。インク循環管30には、負圧タンク24から加圧タンク21に向かってインクが流れる。インク循環管28〜30と分配器22と集合器23とにより、加圧タンク21とインクジェットヘッド11と負圧タンク24との間でインクを循環させる循環経路が構成される。
インク補給部13は、インク循環部12にインクを補給する。インク補給部13は、インクカートリッジ46と、インク補給弁47と、インク補給管48とを備える。
インクカートリッジ46は、インクジェットヘッド11による印刷に用いるインクを収容している。インクカートリッジ46内のインクは、インク補給管48を介してインク循環部12の負圧タンク24に補給される。
インク補給弁47は、インク補給管48内のインクの流路を開閉する。負圧タンク24へインクを補給する際、インク補給弁47が開かれる。
インク補給管48は、インクカートリッジ46と負圧タンク24とを接続する。インク補給管48には、インクカートリッジ46から負圧タンク24に向かってインクが流れる。
圧力生成部3は、各印刷部2の加圧タンク21および負圧タンク24にインク循環のための圧力を生成する。圧力生成部3は、加圧共通気室51と、4本の加圧側連通管52と、加圧側大気開放弁53と、加圧側大気開放管54と、加圧側圧力調整器55と、加圧側圧力調整器用配管56と、加圧側圧力センサ57と、負圧共通気室58と、4本の負圧側連通管59と、負圧側大気開放弁60と、負圧側大気開放管61と、負圧側圧力調整器62と、負圧側圧力調整器用配管63と、負圧側圧力センサ64と、エアポンプ65と、エアポンプ用配管66とを備える。
加圧共通気室51は、各印刷部2の加圧タンク21の圧力を等しくするための気室である。加圧共通気室51は、4本の加圧側連通管52を介して4つの印刷部2の加圧タンク21の空気層31と連通されている。これにより、各印刷部2の加圧タンク21どうしが、加圧共通気室51および加圧側連通管52を介して連通されている。
加圧側連通管52は、加圧共通気室51と加圧タンク21の空気層31とを連通させる。4本の加圧側連通管52は、各印刷部2に1本ずつ対応して設けられている。加圧側連通管52は、一端が加圧共通気室51に接続され、他端が加圧タンク21の空気層31に接続されている。
加圧側大気開放弁53は、加圧共通気室51を介して各印刷部2の加圧タンク21を密閉状態と大気開放状態との間で切り替えるために、加圧側大気開放管54内の空気の流路を開閉する。加圧側大気開放弁53が閉鎖されているとき、加圧共通気室51および各印刷部2の加圧タンク21が密閉状態となる。加圧側大気開放弁53が開放されているとき、加圧共通気室51および各印刷部2の加圧タンク21が大気開放状態となる。加圧側大気開放弁53は、加圧側大気開放管54の途中に設けられている。
加圧側大気開放管54は、加圧共通気室51および各印刷部2の加圧タンク21を大気開放するための空気の流路を形成する。加圧側大気開放管54は、一端が加圧共通気室51に接続され、他端が大気に通じている。加圧側大気開放管54は、加圧共通気室51および加圧タンク21に正圧が付与された状態から加圧側大気開放弁53が開放されると瞬時に加圧共通気室51および加圧タンク21を大気圧に戻すことができるような、流路抵抗が小さいパイプからなる。
加圧側圧力調整器55は、インク循環時に加圧タンク21の圧力を加圧側の設定圧Pkで維持するよう調整する。加圧側圧力調整器55は、加圧共通気室51の上方に配置されている。加圧側圧力調整器55は、ベローズ71と、錘72とを備える。
ベローズ71は、加圧タンク21の液面変動による加圧タンク21および加圧共通気室51の圧力変動を吸収する。ベローズ71は、上下方向に伸縮可能であり、伸縮に応じて内部空間の体積が変動する。ベローズ71は、加圧側圧力調整器用配管56を介して加圧共通気室51と連通されている。
錘72は、ベローズ71に圧縮方向の力を付与する。錘72は、ベローズ71の上端に取り付けられている。加圧タンク21、加圧共通気室51、およびベローズ71の圧力(正圧)が設定圧Pkのとき、ベローズ71から錘72に作用する上向きの力と、錘72に作用する重力とが釣り合うようになっている。錘72は、インク循環を行わない待機中においては、基準位置にある。
加圧側圧力調整器用配管56は、加圧共通気室51と加圧側圧力調整器55とを接続する。加圧側圧力調整器用配管56は、一端が加圧共通気室51の上面に接続され、他端が加圧側圧力調整器55のベローズ71の下端に接続されている。
加圧側圧力センサ57は、加圧共通気室51内の圧力を検出する。加圧共通気室51内の圧力は、各印刷部2の加圧タンク21内の圧力と等しい。加圧共通気室51と各印刷部2の加圧タンク21の空気層31とが連通されているためである。
負圧共通気室58は、各印刷部2の負圧タンク24の圧力を等しくするための気室である。負圧共通気室58は、4本の負圧側連通管59を介して4つの印刷部2の負圧タンク24の空気層36と連通されている。これにより、各印刷部2の負圧タンク24どうしが、負圧共通気室58および負圧側連通管59を介して連通されている。
負圧側連通管59は、負圧共通気室58と負圧タンク24の空気層36とを連通させる。4本の負圧側連通管59は、各印刷部2に1本ずつ対応して設けられている。負圧側連通管59は、一端が負圧共通気室58に接続され、他端が負圧タンク24の空気層36に接続されている。
負圧側大気開放弁60は、負圧共通気室58を介して各印刷部2の負圧タンク24を密閉状態と大気開放状態との間で切り替えるために、負圧側大気開放管61内の空気の流路を開閉する。負圧側大気開放弁60が閉鎖されているとき、負圧共通気室58および各印刷部2の負圧タンク24が密閉状態となる。負圧側大気開放弁60が開放されているとき、負圧共通気室58および各印刷部2の負圧タンク24が大気開放状態となる。負圧側大気開放弁60は、負圧側大気開放管61の途中に設けられている。
負圧側大気開放管61は、負圧共通気室58および各印刷部2の負圧タンク24を大気開放するための空気の流路を形成する。負圧側大気開放管61は、一端が負圧共通気室58に接続され、他端が大気に通じている。負圧側大気開放管61は、負圧共通気室58および負圧タンク24に負圧が付与された状態から負圧側大気開放弁60が開放されると瞬時に負圧共通気室58および負圧タンク24を大気圧に戻すことができるような、流路抵抗が小さいパイプからなる。
負圧側圧力調整器62は、インク循環時に負圧タンク24の圧力を負圧側の設定圧Pfで維持するよう調整する。負圧側圧力調整器62は、負圧共通気室58の下方に配置されている。負圧側圧力調整器62は、ベローズ76と、錘77とを備える。
ベローズ76は、負圧タンク24の液面変動による負圧タンク24および負圧共通気室58の圧力変動を吸収する。ベローズ76は、加圧側圧力調整器55のベローズ71と同様に、上下方向に伸縮可能であり、伸縮に応じて内部空間の体積が変動する。ベローズ76は、負圧側圧力調整器用配管63を介して負圧共通気室58と連通されている。
錘77は、ベローズ76に伸長方向の力を付与する。錘77は、ベローズ76の下端に取り付けられている。負圧タンク24、負圧共通気室58、およびベローズ76の圧力(負圧)が設定圧Pfのとき、ベローズ76から錘77に作用する上向きの力と、錘77に作用する重力とが釣り合うようになっている。錘77は、インク循環を行わない待機中においては、基準位置にある。
負圧側圧力調整器用配管63は、負圧共通気室58と負圧側圧力調整器62とを接続する。負圧側圧力調整器用配管63は、一端が負圧共通気室58の下面に接続され、他端が負圧側圧力調整器62のベローズ76の上端に接続されている。
負圧側圧力センサ64は、負圧共通気室58内の圧力を検出する。負圧共通気室58内の圧力は、各印刷部2の負圧タンク24内の圧力と等しい。負圧共通気室58と各印刷部2の負圧タンク24の空気層36とが連通されているためである。
エアポンプ65は、負圧共通気室58を介して各印刷部2の負圧タンク24から空気を吸引するとともに、加圧共通気室51を介して各印刷部2の加圧タンク21へ空気を送る。エアポンプ65は、エアポンプ用配管66の途中に設けられている。
エアポンプ用配管66は、エアポンプ65により負圧共通気室58から加圧共通気室51へ送られる空気の流路を形成する。エアポンプ用配管66は、一端が負圧共通気室58に接続され、他端が加圧共通気室51に接続されている。
搬送部4は、給紙台(図示せず)から用紙を取り出し、その用紙を搬送経路(図示せず)に沿って搬送する。搬送部4は、用紙を搬送するためのローラ、ローラを駆動させるモータ(いずれも図示せず)等を有する。
制御部5は、インクジェット印刷装置1の各部の動作を制御する。制御部5は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
制御部5は、印刷を行うためにインク循環を開始する際、後述の圧力生成処理により、加圧タンク21に設定圧Pk、負圧タンク24に設定圧Pfを生成する。設定圧Pk,Pfは、インク循環部12において必要な流量でインクを循環させつつ、インクジェットヘッド11のノズル圧を適正範囲内の負圧にするための値として予め設定されたものである。加圧側の設定圧Pkより負圧側の設定圧Pfのほうが、絶対値が大きい。
制御部5は、図3に示すような、エアポンプ65の負荷圧力Pと空気の流量Qとの関係を示すPQ特性を、テーブルや関数として記憶している。エアポンプ65のPQ特性は、圧力生成処理において使用される。
次に、インクジェット印刷装置1の動作について説明する。
印刷を行う際、インク循環部12においてインクを循環させるため、制御部5は、加圧タンク21および負圧タンク24にそれぞれの設定圧Pk,Pfを生成する。まず、設定圧Pk,Pfを生成するための圧力生成処理について説明する。
ここで、本実施の形態では、インクジェット印刷装置1における加圧側エア系統のエア容量と負圧側エア系統のエア容量とが等しいものとする。
加圧側エア系統は、エアポンプ65の駆動により加圧される部分である。具体的には、加圧側エア系統は、加圧側大気開放弁53が閉鎖されたときの、加圧タンク21の空気層31およびそれに連通する部分からなる。加圧側エア系統のエア容量は、インクの液面が基準高さにあるときの各加圧タンク21の空気層31、加圧共通気室51、4本の加圧側連通管52、錘72が基準位置にあるときのベローズ71、加圧側圧力調整器用配管56、加圧側大気開放管54の加圧共通気室51と加圧側大気開放弁53との間の部分、および、エアポンプ用配管66の加圧共通気室51とエアポンプ65との間の部分の容量の合計である。
負圧側エア系統は、エアポンプ65の駆動により減圧される部分である。具体的には、負圧側エア系統は、負圧側大気開放弁60が閉鎖されたときの、負圧タンク24の空気層36およびそれに連通する部分からなる。負圧側エア系統のエア容量は、インクの液面が基準高さにあるときの各負圧タンク24の空気層36、負圧共通気室58、4本の負圧側連通管59、錘77が基準位置にあるときのベローズ76、負圧側圧力調整器用配管63、負圧側大気開放管61の負圧共通気室58と負圧側大気開放弁60との間の部分、および、エアポンプ用配管66の負圧共通気室58とエアポンプ65との間の部分の容量の合計である。
図4は、圧力生成処理のフローチャートである。図4のフローチャートの処理は、インクジェット印刷装置1に印刷ジョブが入力されることにより開始となる。
図4のステップS1において、制御部5は、加圧側大気開放弁53および負圧側大気開放弁60を閉鎖する。加圧側大気開放弁53の閉鎖により、加圧タンク21を含む加圧側エア系統が密閉状態となる。負圧側大気開放弁60の閉鎖により、負圧タンク24を含む負圧側エア系統が密閉状態となる。なお、インクジェット印刷装置1がインク循環を行わない待機中は、加圧側大気開放弁53および負圧側大気開放弁60は開放されている。
次いで、ステップS2において、制御部5は、エアポンプ65を起動する。これにより、負圧タンク24から空気が吸引されるとともに加圧タンク21に空気が送られ始める。
次いで、ステップS3において、制御部5は、加圧側圧力センサ57の検出値に基づき、加圧タンク21の圧力が設定圧Pkに到達したか否かを判断する。
ここで、前述のように、加圧側エア系統と負圧側エア系統とでエア容量が等しいため、エアポンプ65の起動後、加圧タンク21の正圧と負圧タンク24の負圧とが、絶対値が等しい状態で、負圧タンク24が減圧されるとともに加圧タンク21が加圧されていく。そして、図5に示すように、負圧タンク24の圧力が設定圧Pfに到達する前に、加圧タンク21の圧力が設定圧Pkに到達する。加圧側の設定圧Pkより負圧側の設定圧Pfのほうが、絶対値が大きいからである。
加圧タンク21の圧力が設定圧Pkに到達していないと判断した場合(ステップS3:NO)、制御部5は、ステップS3を繰り返す。
加圧タンク21の圧力が設定圧Pkに到達したと判断した場合(ステップS3:YES)、ステップS4において、制御部5は、大気開放弁開放時間Toを算出する。大気開放弁開放時間Toは、制御単位期間における加圧側大気開放弁53の開放時間である。制御単位期間は、加圧タンク21の圧力が設定圧Pkに最初に到達した時点以降に加圧側大気開放弁53の開閉制御を行う際の単位期間である。加圧タンク21の圧力が設定圧Pkに最初に到達した時刻tsは、最初の制御単位期間の開始時点に相当する。
具体的には、制御部5は、制御単位期間の開始時点である時刻tsにおける負圧タンク24の圧力Psを負圧側圧力センサ64から取得する。図5に示すように、時刻tsにおける負圧タンク24の圧力Psは、設定圧Pfより大きい(設定圧Pfより絶対値が小さい)。
次いで、制御部5は、時刻tsにおける加圧タンク21と負圧タンク24との圧力差を、エアポンプ65の負荷圧力Pとして算出する。すなわち、制御部5は、下記の式(1)により、エアポンプ65の負荷圧力Pを算出する。
P=Pf−Ps …(1)
次いで、制御部5は、エアポンプ65のPQ特性に基づき、算出した負荷圧力Pに応じたエアポンプ65の流量Qpを算出する。
次いで、制御部5は、下記の式(2)により、大気開放弁開放時間Toを算出する。
To=(Qp/Qo)×Tp …(2)
ここで、Qoは、加圧側のエア系統の圧力が設定圧Pkの場合において加圧側大気開放弁53を開放したときに加圧側大気開放管54を通って空気が流出する際の流量の理論値である。流量Qoは、加圧側のエア系統の設計によって決まる値である。Tpは単位時間であり、制御単位期間の長さである。
式(2)により、大気開放弁開放時間Toで加圧側大気開放管54から流出するエア量と、エアポンプ65が単位時間Tpで送るエア量とが等しくなるように、大気開放弁開放時間Toが算出される。
次いで、ステップS5において、制御部5は、加圧側大気開放弁53を開放する。
次いで、ステップS6において、制御部5は、ステップS5で加圧側大気開放弁53を開放してから、大気開放弁開放時間Toが経過したか否かを判断する。大気開放弁開放時間Toは経過していないと判断した場合(ステップS6:NO)、制御部5は、ステップS6を繰り返す。
大気開放弁開放時間Toが経過したと判断した場合(ステップS6:YES)、ステップS7において、制御部5は、加圧側大気開放弁53を閉鎖する。
ここで、上記ステップS5により加圧側大気開放弁53が開放されると、加圧側大気開放管54を通って空気が流出することで、図6に示すように、加圧タンク21の圧力が低下する。ここで、大気開放弁開放時間Toの算出処理に要する時間はごく短く、時刻tsにおいて加圧側大気開放弁53が開放されるものとする。加圧側大気開放弁53が開放されている間もエアポンプ65は駆動されているが、エアポンプ65による流量Qpより加圧側大気開放管54からの流量Qoのほうが大きいため、加圧タンク21の圧力は低下する。
時刻tsから大気開放弁開放時間Toが経過した時刻tcにおいて、加圧側大気開放弁53が閉鎖されると、その後、図6に示すように、加圧タンク21の圧力が上昇する。そして、時刻tsから単位時間Tp後の時刻teにおいて、加圧タンク21の圧力は設定圧Pkに戻る。大気開放弁開放時間Toで加圧側大気開放管54から流出するエア量と、エアポンプ65が単位時間Tpで送るエア量とが等しくなるように、大気開放弁開放時間Toが設定されているためである。
図4に戻り、ステップS7に続いて、ステップS8において、制御部5は、次の制御単位期間の開始タイミングになったか否かを判断する。ここで、例えば、最初の制御単位期間の次の制御単位期間の開始タイミングは、最初の制御単位期間の終了タイミングであり、図6の時刻teに相当する。
次の制御単位期間の開始タイミングになったと判断した場合(ステップS8:YES)、ステップS9において、制御部5は、負圧側圧力センサ64の検出値に基づき、負圧タンク24の圧力が設定圧Pfに到達したか否かを判断する。
負圧タンク24の圧力が設定圧Pfに到達していないと判断した場合(ステップS9:NO)、制御部5は、ステップS4に戻り、次の制御単位期間における大気開放弁開放時間Toを算出する。そして、制御部5は、それ以降の処理を繰り返す。
負圧タンク24の圧力が設定圧Pfに到達したと判断した場合(ステップS9:YES)、ステップS10において、制御部5は、エアポンプ65を停止する。これにより、圧力生成処理が終了する。
圧力生成処理が終了すると、加圧タンク21、負圧タンク24にそれぞれ設定圧Pk,Pfが付与され、循環経路に沿ってインクが循環し、インクジェットヘッド11のノズル圧が適正な負圧になった状態となる。
圧力生成処理後、制御部5は、印刷ジョブの実行を開始する。具体的には、制御部5は、印刷ジョブに基づき、搬送部4により搬送される用紙にインクジェットヘッド11からインクを吐出させる。これにより、用紙に画像が印刷される。
また、制御部5は、液面維持制御を行う。液面維持制御は、加圧タンク21および負圧タンク24の液面を基準高さ付近に維持するための、加圧タンク21および負圧タンク24の液面高さに応じたインクポンプ25およびインク補給弁47の制御である。
具体的には、図7に示すように、加圧タンク液面センサ33および負圧タンク液面センサ38がともにオンの状態では、制御部5は、インクポンプ25をオフとし、インク補給弁47を閉鎖する。加圧タンク液面センサ33がオンで負圧タンク液面センサ38がオフの状態でも同様に、制御部5は、インクポンプ25をオフとし、インク補給弁47を閉鎖する。
加圧タンク液面センサ33がオフで負圧タンク液面センサ38がオンの状態では、制御部5は、インクポンプ25をオンとし、インク補給弁47を閉鎖する。
加圧タンク液面センサ33および負圧タンク液面センサ38がともにオフの状態では、制御部5は、インクポンプ25をオフとし、インク補給弁47を開放する。
印刷ジョブの実行中は、加圧タンク21からインクジェットヘッド11へインクが供給され、インクジェットヘッド11で消費されなかったインクが負圧タンク24に回収される。加圧タンク液面センサ33がオフで負圧タンク液面センサ38がオンの状態になると、液面維持制御により、インクポンプ25が負圧タンク24から加圧タンク21へインクを送る。また、加圧タンク液面センサ33および負圧タンク液面センサ38がともにオフの状態になると、インク補給部13が負圧タンク24にインクを補給する。このようにして、加圧タンク21および負圧タンク24の液面高さが維持されるとともに、インクが循環されつつ、印刷が行われる。
加圧タンク21および負圧タンク24の液面高さは、上述の液面維持制御により維持されるが、インク循環中の加圧タンク21および負圧タンク24におけるインクの流入、流出の際、ある程度の液面変動が生じる。
これに対し、加圧タンク21の液面変動が生じると、それに応じて加圧側圧力調整器55のベローズ71が伸縮することで、加圧タンク21の圧力が設定圧Pkで維持される。また、負圧タンク24の液面変動が生じると、それに応じて負圧側圧力調整器62のベローズ76が伸縮することで、負圧タンク24の圧力が設定圧Pfで維持される。なお、圧力生成処理が終了するまでは、加圧側圧力調整器55、負圧側圧力調整器62の錘72,77は、それぞれ基準位置に固定され、圧力生成処理が終了すると固定が解除される。
インク循環中は、制御部5は、インク温度センサ27の検出温度が適正温度範囲内を維持するように、インク温度調整部26を制御してインク温度の調整を行う。
印刷ジョブが終了すると、制御部5は、加圧側大気開放弁53および負圧側大気開放弁60を開放する。これにより、加圧側エア系統および負圧側エア系統が大気開放され、インク循環部12におけるインク循環が終了する。この結果、インクジェット印刷装置1の動作が終了し、待機状態となる。
以上説明したように、インクジェット印刷装置1では、制御部5は、圧力生成処理において、加圧側大気開放弁53および負圧側大気開放弁60を閉鎖し、エアポンプ65を駆動させて、加圧タンク21および負圧タンク24に設定圧Pk,Pfを生成する。ここで、制御部5は、エアポンプ65の起動後、加圧タンク21が設定圧Pkに到達すると、単位時間Tp(制御単位期間)ごとに、加圧タンク21と負圧タンク24との圧力差に応じて大気開放弁開放時間Toを算出し、単位時間Tpのうち大気開放弁開放時間Toだけ加圧側大気開放弁53を開放する。制御部5は、この制御を、負圧タンク24が設定圧Pfに到達するまで行う。
これにより、加圧側大気開放弁53の開閉制御により、負圧タンク24が設定圧Pfに到達したときの加圧タンク21の圧力を設定圧Pkで維持できる。このため、加圧側エア系統および負圧側エア系統のエア容量に依存せずに、加圧タンク21および負圧タンク24に設定圧Pk,Pfを生成できる。したがって、加圧側エア系統および負圧側エア系統のエア容量をそれぞれの設定圧Pk,Pfに応じて設計しておく必要がない。
このため、インクジェット印刷装置1によれば、エア系統の設計の自由度の低下を回避しつつ、1つのエアポンプ65で加圧タンク21および負圧タンク24に設定圧Pk,Pfを生成できる。
なお、上記実施の形態では、加圧タンク21が負圧タンク24より先に設定圧に到達する場合について説明した。しかし、加圧側エア系統および負圧側エア系統のエア容量の大小関係によっては、負圧タンク24が加圧タンク21より先に設定圧に到達する場合もある。このような場合にも本発明は適用できる。圧力生成処理は、加圧タンク21および負圧タンク24のうち先に設定圧に到達した一方のタンクに対応する大気開放弁(加圧側大気開放弁53または負圧側大気開放弁60)の開閉を制御するものであればよい。
また、上記実施の形態では、エアポンプ65が、負圧共通気室58および加圧共通気室51を介して、間接的に負圧タンク24から空気を吸引するとともに加圧タンク21へ空気を送る構成で説明した。しかし、エアポンプ用配管が加圧タンクおよび負圧タンクに接続され、エアポンプ65が直接的に負圧タンクから空気を吸引するとともに加圧タンクへ空気を送る構成でもよい。
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1 インクジェット印刷装置
2 印刷部
3 圧力生成部
4 搬送部
5 制御部
11 インクジェットヘッド
12 インク循環部
21 加圧タンク
22 分配器
23 集合器
24 負圧タンク
25 インクポンプ
28〜30インク循環管
51 加圧共通気室
52 加圧側連通管
53 加圧側大気開放弁
54 加圧側大気開放管
55 加圧側圧力調整器
56 加圧側圧力調整器用配管
57 加圧側圧力センサ
58 負圧共通気室
59 負圧側連通管
60 負圧側大気開放弁
61 負圧側大気開放管
62 負圧側圧力調整器
63 負圧側圧力調整器用配管
64 負圧側圧力センサ
65 エアポンプ
66 エアポンプ用配管

Claims (1)

  1. インクを吐出するノズルを有するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドに供給するインクを貯留する加圧タンクと、
    前記加圧タンクを密閉状態と大気開放状態との間で切り替える加圧側大気開放弁と、
    前記インクジェットヘッドで消費されなかったインクを受け取る負圧タンクと、
    前記負圧タンクを密閉状態と大気開放状態との間で切り替える負圧側大気開放弁と、
    前記加圧タンクと前記インクジェットヘッドと前記負圧タンクとの間でインクを循環させる循環経路と、
    前記負圧タンクから空気を吸引するとともに前記加圧タンクへ空気を送るエアポンプと、
    インク循環を開始する際、前記加圧側大気開放弁および前記負圧側大気開放弁を閉鎖し、前記エアポンプを駆動させて、前記加圧タンクおよび前記負圧タンクにそれぞれの設定圧を生成するよう制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記エアポンプの起動後、前記加圧タンクおよび前記負圧タンクのうちの一方のタンクが先に設定圧に到達すると、単位時間ごとに、前記加圧タンクと前記負圧タンクとの圧力差に応じて大気開放弁開放時間を設定し、単位時間のうち設定した大気開放弁開放時間だけ、前記加圧側大気開放弁および前記負圧側大気開放弁のうち前記一方のタンクに対応する大気開放弁を開放する制御を、他方のタンクが設定圧に到達するまで行うことを特徴とするインクジェット印刷装置。
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