JP2018202612A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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【課題】印刷画質の低下を軽減できるインクジェット印刷装置を提供する。【解決手段】インクカートリッジ76は、負圧タンク24へインクを送るためのインク補給管78を介して負圧タンク24に接続された、インクを保持するインクパック82と、インクパック82に隣接して配置され、エアパック連通管79を介して加圧タンク21内の空気層31に連通された、インクパック82を押圧するエアパック83とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、インクジェットヘッドからインクを吐出して印刷するインクジェット印刷装置に関する。
インク循環式のインクジェット印刷装置が知られている。例えば、特許文献1には、加圧タンクとインクジェットヘッドと負圧タンクとの間でインクを循環させつつ、インクジェットヘッドからインクを吐出して印刷するインクジェット印刷装置が開示されている。
このインクジェット印刷装置では、加圧タンク、負圧タンクにそれぞれ正圧、負圧を生成する。これにより、加圧タンクからインクジェットヘッドを介して負圧タンクへインクが送液される。インクジェットヘッドでは、加圧タンクから送液されたインクの一部が吐出される。負圧タンクから加圧タンクへは、インクポンプによりインクが送液される。このようにして、インク循環および印刷が行われる。循環するインク量が減少してくると、インクカートリッジから負圧タンクにインクが補給される。
特開2016−13648号公報
上述したインクジェット印刷装置では、インク循環およびインク補給による加圧タンク、負圧タンクに対するインクの流入および流出により、加圧タンク、負圧タンクにおけるインクの液面変動が生じる。加圧タンク、負圧タンクにおけるインクの液面変動は、加圧タンク、負圧タンクの圧力変動を招く。加圧タンク、負圧タンクの圧力変動が生じると、インクジェットヘッドのノズル圧変動が生じ、それによりインク吐出量のばらつきが生じて印刷画質が低下するおそれがある。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、印刷画質の低下を軽減できるインクジェット印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のインクジェット印刷装置は、インクジェットヘッド、前記インクジェットヘッドに供給するインクを貯留する第1インクタンク、前記インクジェットヘッドで消費されなかったインクを受け取る第2インクタンク、前記第1インクタンクと前記インクジェットヘッドと前記第2インクタンクとの間でインクの循環を行うための循環経路を有し、前記循環経路に沿ってインク循環させつつ前記インクジェットヘッドからインクを吐出して印刷を行う印刷部と、前記印刷部におけるインク循環のための正圧、負圧をそれぞれ前記第1インクタンク、前記第2インクタンクに付与する圧力生成部と、インクを保持するインクカートリッジを有し、前記インクカートリッジから前記第2インクタンクにインクを補給するインク補給部とを備え、前記インクカートリッジは、前記第2インクタンクへインクを送るためのインク補給経路を介して前記第2インクタンクに接続された、インクを保持するインクパックと、前記インクパックに隣接して配置され、中空状の空気経路を介して前記第1インクタンク内の空気層に連通された、前記インクパックを押圧するエアパックとを備えることを特徴とする。
本発明のインクジェット印刷装置によれば、印刷画質の低下を軽減できる。
実施の形態に係るインクジェット印刷装置の構成を示すブロック図である。 図1に示すインクジェット印刷装置の印刷部、圧力生成部、およびインク補給部の概略構成図である。 図1に示すインクジェット印刷装置の動作を説明するためのフローチャートである。 液面維持制御の説明図である。 圧力制御の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置の構成を示すブロック図である。図2は、図1に示すインクジェット印刷装置の印刷部、圧力生成部、およびインク補給部の概略構成図である。なお、以下の説明における上下方向は鉛直方向であり、図2における紙面の上下を上下方向とする。
図1に示すように、本実施の形態に係るインクジェット印刷装置1は、4つの印刷部2と、圧力生成部3と、4つのインク補給部4と、搬送部5と、制御部6とを備える。
印刷部2は、インクを循環させつつ、搬送部5により搬送される用紙にインクを吐出して画像を印刷する。4つの印刷部2は、それぞれ異なる色(例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)のインクを吐出する。4つの印刷部2は、吐出するインクの色が異なる以外は、いずれも同じ構成を有する。
図2に示すように、印刷部2は、インクジェットヘッド11と、インク循環部12とを備える。
インクジェットヘッド11は、インク循環部12により供給されるインクを吐出する。インクジェットヘッド11は、複数のヘッドモジュール16を有する。
ヘッドモジュール16は、インクを貯留するインクチャンバ(図示せず)と、インクを吐出する複数のノズル(図示せず)とを有する。インクチャンバ内には、ピエゾ素子(図示せず)が配置されている。ピエゾ素子の駆動により、ノズルからインクが吐出される。
インク循環部12は、インクを循環させつつインクジェットヘッド11にインクを供給する。インク循環部12は、加圧タンク(請求項の第1インクタンクに相当)21と、分配器22と、集合器23と、負圧タンク(請求項の第2インクタンクに相当)24と、インクポンプ25と、インク温度調整部26と、インク温度センサ27と、インク循環管28〜30とを備える。
加圧タンク21は、インクジェットヘッド11に供給するインクを貯留する。加圧タンク21のインクは、インク循環管28および分配器22を介してインクジェットヘッド11に供給される。加圧タンク21内には、インク液面上に空気層31が形成されている。加圧タンク21は、後述の加圧側連通管52を介して、後述の加圧共通気室51に連通されている。加圧タンク21は、インクジェットヘッド11より低い位置(下方)に配置されている。
加圧タンク21には、加圧タンク液面センサ32と、インクフィルタ33とが設けられている。
加圧タンク液面センサ32は、加圧タンク21内のインク液面の高さが所定の基準高さに達しているか否かを検出するためのものである。加圧タンク液面センサ32は、加圧タンク21内のインク液面の高さが基準高さ以上である場合、「オン」を示す信号を出力する。また、加圧タンク液面センサ32は、加圧タンク21内のインク液面の高さが基準高さ未満である場合、「オフ」を示す信号を出力する。
インクフィルタ33は、インク内のゴミ等を除去する。
分配器22は、インク循環管28を介して加圧タンク21から供給されるインクを、インクジェットヘッド11の各ヘッドモジュール16に分配する。
集合器23は、インクジェットヘッド11で消費されなかったインクを各ヘッドモジュール16から集める。集合器23により集められたインクは、インク循環管29を介して負圧タンク24へと流れる。
負圧タンク24は、インクジェットヘッド11で消費されなかったインクを集合器23から受け取って貯留する。また、負圧タンク24は、後述するインク補給部4のインクカートリッジ76から補給されるインクを貯留する。負圧タンク24内には、インク液面上に空気層36が形成されている。負圧タンク24は、後述の負圧側連通管59を介して、後述の負圧共通気室58に連通されている。負圧タンク24は、加圧タンク21と同じ高さに配置されている。
負圧タンク24には、負圧タンク液面センサ37が設けられている。負圧タンク液面センサ37は、負圧タンク24内のインク液面の高さが所定の基準高さに達しているか否かを検出するためのものである。負圧タンク液面センサ37は、負圧タンク24内のインク液面の高さが基準高さ以上である場合、「オン」を示す信号を出力する。また、負圧タンク液面センサ37は、負圧タンク24内のインク液面の高さが基準高さ未満である場合、「オフ」を示す信号を出力する。
インクポンプ25は、負圧タンク24から加圧タンク21へインクを送液する。インクポンプ25は、インク循環管30の途中に設けられている。
インク温度調整部26は、インク循環部12におけるインクの温度を調整する。インク温度調整部26は、インク循環管28の途中に設けられている。インク温度調整部26は、ヒータ41と、ヒータ温度センサ42と、ヒートシンク43と、冷却ファン44とを備える。
ヒータ41は、インク循環管28内のインクを加熱する。ヒータ温度センサ42は、ヒータ41の温度を検出する。ヒートシンク43は、放熱によりインク循環管28内のインクを冷却する。冷却ファン44は、ヒートシンク43に冷却風を送る。
インク温度センサ27は、インク循環部12におけるインクの温度を検出する。インク温度センサ27は、インク循環管28の途中に設けられている。
インク循環管28は、加圧タンク21と分配器22とを接続する。インク循環管28の一部は、ヒータ41を経由する部分とヒートシンク43を経由する部分とに分岐している。インク循環管28には、加圧タンク21から分配器22に向かってインクが流れる。インク循環管29は、集合器23と負圧タンク24とを接続する。インク循環管29には、集合器23から負圧タンク24に向かってインクが流れる。インク循環管30は、負圧タンク24と加圧タンク21とを接続する。インク循環管30には、負圧タンク24から加圧タンク21に向かってインクが流れる。インク循環管28〜30と分配器22と集合器23とにより、加圧タンク21とインクジェットヘッド11と負圧タンク24との間でインクを循環させる循環経路が構成される。
圧力生成部3は、各印刷部2の加圧タンク21および負圧タンク24にインク循環のための圧力を生成する。圧力生成部3は、加圧共通気室51と、4本の加圧側連通管52と、加圧側大気開放弁53と、加圧側大気開放管54と、加圧側圧力調整弁55と、加圧側圧力調整管56と、加圧側圧力センサ57と、負圧共通気室58と、4本の負圧側連通管59と、負圧側大気開放弁60と、負圧側大気開放管61と、負圧側圧力調整弁62と、負圧側圧力調整管63と、負圧側圧力センサ64と、エアポンプ65と、エアポンプ用配管66と、合流管67と、エアフィルタ68と、オーバーフローパン69とを備える。
加圧共通気室51は、各印刷部2の加圧タンク21の圧力を等しくするための気室である。加圧共通気室51は、4本の加圧側連通管52を介して4つの印刷部2の加圧タンク21の空気層31と連通されている。これにより、各印刷部2の加圧タンク21どうしが、加圧共通気室51および加圧側連通管52を介して連通されている。
加圧側連通管52は、加圧共通気室51と加圧タンク21の空気層31とを連通させる。4本の加圧側連通管52は、各印刷部2に1本ずつ対応して設けられている。加圧側連通管52は、一端が加圧共通気室51に接続され、他端が加圧タンク21の空気層31に接続されている。
加圧側大気開放弁53は、加圧共通気室51を介して加圧タンク21を密閉状態(大気から遮断した状態)と大気開放状態(大気に通じた状態)との間で切り替えるために、加圧側大気開放管54内の空気の流路を開閉する。加圧側大気開放弁53は、加圧側大気開放管54の途中に設けられている。
加圧側大気開放管54は、加圧共通気室51を介して加圧タンク21を大気開放するための空気の流路を形成する。加圧側大気開放管54は、一端が加圧共通気室51に接続され、他端が合流管67に接続されている。
加圧側圧力調整弁55は、加圧共通気室51および加圧タンク21の圧力を調整するために、加圧側圧力調整管56内の空気の流路を開閉する。加圧側圧力調整弁55は、加圧側圧力調整管56の途中に設けられている。
加圧側圧力調整管56は、加圧共通気室51および加圧タンク21の圧力調整のための空気の流路を形成する。加圧側圧力調整管56は、加圧側大気開放管54、負圧側大気開放管61、および合流管67より流路抵抗が大きいパイプからなる。具体的には、加圧側圧力調整管56は、加圧側大気開放管54、負圧側大気開放管61、および合流管67より細いパイプからなる。加圧側圧力調整管56は、一端が加圧共通気室51に接続され、他端が合流管67に接続されている。
加圧側圧力センサ57は、加圧共通気室51内の圧力を検出する。加圧共通気室51内の圧力は、各印刷部2の加圧タンク21内の圧力と等しい。加圧共通気室51と各印刷部2の加圧タンク21の空気層31とが連通されているためである。
負圧共通気室58は、各印刷部2の負圧タンク24の圧力を等しくするための気室である。負圧共通気室58は、4本の負圧側連通管59を介して4つの印刷部2の負圧タンク24の空気層36と連通されている。これにより、各印刷部2の負圧タンク24どうしが、負圧共通気室58および負圧側連通管59を介して連通されている。
負圧側連通管59は、負圧共通気室58と負圧タンク24の空気層36とを連通させる。4本の負圧側連通管59は、各印刷部2に1本ずつ対応して設けられている。負圧側連通管59は、一端が負圧共通気室58に接続され、他端が負圧タンク24の空気層36に接続されている。
負圧側大気開放弁60は、負圧共通気室58を介して負圧タンク24を密閉状態と大気開放状態との間で切り替えるために、負圧側大気開放管61内の空気の流路を開閉する。負圧側大気開放弁60は、負圧側大気開放管61の途中に設けられている。
負圧側大気開放管61は、負圧共通気室58を介して負圧タンク24を大気開放するための空気の流路を形成する。負圧側大気開放管61は、一端が負圧共通気室58に接続され、他端が合流管67に接続されている。
負圧側圧力調整弁62は、負圧共通気室58および負圧タンク24の圧力を調整するために、負圧側圧力調整管63内の空気の流路を開閉する。負圧側圧力調整弁62は、負圧側圧力調整管63の途中に設けられている。
負圧側圧力調整管63は、負圧共通気室58および負圧タンク24の圧力調整のための空気の流路を形成する。負圧側圧力調整管63は、加圧側大気開放管54、負圧側大気開放管61、および合流管67より流路抵抗が大きいパイプからなる。具体的には、負圧側圧力調整管63は、加圧側大気開放管54、負圧側大気開放管61、および合流管67より細いパイプからなる。負圧側圧力調整管63は、一端が負圧共通気室58に接続され、他端が合流管67に接続されている。
負圧側圧力センサ64は、負圧共通気室58内の圧力を検出する。負圧共通気室58内の圧力は、各印刷部2の負圧タンク24内の圧力と等しい。負圧共通気室58と各印刷部2の負圧タンク24の空気層36とが連通されているためである。
エアポンプ65は、負圧共通気室58を介して各印刷部2の負圧タンク24から空気を吸引するとともに、加圧共通気室51を介して各印刷部2の加圧タンク21へ空気を送る。エアポンプ65は、エアポンプ用配管66の途中に設けられている。
エアポンプ用配管66は、エアポンプ65により負圧共通気室58から加圧共通気室51へ送られる空気の流路を形成する。エアポンプ用配管66は、一端が加圧共通気室51に接続され、他端が負圧共通気室58に接続されている。
合流管67は、一端がオーバーフローパン69に接続され、他端(上端)がエアフィルタ68を介して大気に通じている。合流管67のオーバーフローパン69側の端は、通常時は、後述のオーバーフローボール71により閉鎖されている。合流管67には、加圧側大気開放管54、加圧側圧力調整管56、負圧側大気開放管61、および負圧側圧力調整管63が接続されている。これにより、加圧側大気開放管54、加圧側圧力調整管56、負圧側大気開放管61、および負圧側圧力調整管63が大気に連通される。
エアフィルタ68は、合流管67への空気中のゴミ等の進入を防止する。エアフィルタ68は、合流管67の上端に設置されている。
オーバーフローパン69は、例えば後述するインク補給弁77の異常により、加圧タンク21、負圧タンク24からインクが溢れ、さらに加圧共通気室51、負圧共通気室58からもインクが溢れ出た場合に、合流管67を流れてくるインクを受け取る。
オーバーフローパン69には、オーバーフローボール71が設けられている。オーバーフローボール71は、オーバーフローパン69にインクがない場合に、オーバーフローパン69の底面に開口する合流管67の端を閉鎖し、合流管67への外部の空気の流入を防ぐものである。合流管67からオーバーフローパン69へインクが流れてくると、オーバーフローボール71は浮き上がり、オーバーフローパン69にインクが流入できる。
また、オーバーフローパン69には、オーバーフロー液面センサ72が設けられている。オーバーフロー液面センサ72は、オーバーフローパン69内のインク液面の高さが所定高さに達しているか否かを検出するためのものである。
オーバーフローパン69は、廃液タンク(図示せず)に接続されており、オーバーフロー液面センサ72がオンになると、廃液タンクへインクが排出されるようになっている。
インク補給部4は、印刷部2のインク循環部12の負圧タンク24にインクを補給する。4つのインク補給部4は、4つの印刷部2に1つずつ対応して設けられている。インク補給部4は、インクカートリッジ76と、インク補給弁77と、インク補給管(請求項のインク補給経路に相当)78と、エアパック連通管(請求項の空気経路に相当)79とを備える。
インクカートリッジ76は、インクジェットヘッド11による印刷に用いるインクを保持している。インクカートリッジ76は、加圧タンク21および負圧タンク24より高い位置(上方)に配置されている。インクカートリッジ76は、筐体81と、インクパック82と、エアパック83とを備える。
筐体81は、インクパック82およびエアパック83を収容する。筐体81は、中空状の箱状に形成されている。
インクパック82は、負圧タンク24に補給するインクを保持する。インクパック82は、フィルム等の可撓性を有する素材で袋状に形成されている。インクパック82は、筐体81内に配置されている。インクパック82は、インク補給管78を介して負圧タンク24に接続されている。
エアパック83は、空気を貯留し、空気圧によりインクパック82を押圧するものである。また、エアパック83は、加圧タンク21のエアバッファとしての機能も有する。エアパック83は、フィルム等の可撓性を有する素材で袋状に形成されている。エアパック83は、インクパック82に隣接して筐体81内に配置されている。エアパック83は、エアパック連通管79を介して加圧タンク21内の空気層31に連通されている。このため、エアパック83内の圧力は、加圧タンク21内の圧力と等しくなる。なお、エアパック83は、インクパック82と一体成形されていてもよい。
インク補給弁77は、インク補給管78内のインクの流路を開閉する。負圧タンク24へインクを補給する際、インク補給弁77が開放される。
インク補給管78は、インクカートリッジ76から負圧タンク24へインクを送るためのインクの経路を形成する。インク補給管78は、一端がインクカートリッジ76のインクパック82に接続され、他端が負圧タンク24に接続されている。
エアパック連通管79は、エアパック83の内部空間と加圧タンク21内の空気層31とを連通させるための中空状のチューブである。エアパック連通管79は、一端がインクカートリッジ76のエアパック83に接続され、他端が加圧タンク21内の空気層31に接続されている。
搬送部5は、給紙台(図示せず)から用紙を取り出し、その用紙を搬送経路に沿って搬送する。搬送部5は、用紙を搬送するためのローラ、ローラを駆動させるモータ(いずれも図示せず)等を有する。
制御部6は、インクジェット印刷装置1の各部の動作を制御する。制御部6は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
次に、インクジェット印刷装置1の動作について説明する。
図3は、インクジェット印刷装置1の動作を説明するためのフローチャートである。図3のフローチャートの処理は、インクジェット印刷装置1に印刷ジョブが入力されることにより開始となる。
図3のステップS1において、制御部6は、液面維持制御を開始する。液面維持制御は、加圧タンク21および負圧タンク24の液面を基準高さ付近に維持するための、加圧タンク21および負圧タンク24の液面高さに応じたインクポンプ25およびインク補給弁77の制御である。
具体的には、図4に示すように、加圧タンク液面センサ32および負圧タンク液面センサ37がともにオンの状態では、制御部6は、インクポンプ25をオフとし、インク補給弁77を閉鎖する。加圧タンク液面センサ32がオンで負圧タンク液面センサ37がオフの状態でも同様に、制御部6は、インクポンプ25をオフとし、インク補給弁77を閉鎖する。
加圧タンク液面センサ32がオフで負圧タンク液面センサ37がオンの状態では、制御部6は、インクポンプ25をオンとし、インク補給弁77を閉鎖する。
加圧タンク液面センサ32および負圧タンク液面センサ37がともにオフの状態では、制御部6は、インクポンプ25をオフとし、インク補給弁77を開放する。
図3に戻り、ステップS2において、制御部6は、加圧側大気開放弁53および負圧側大気開放弁60を閉鎖する。これにより、各印刷部2の加圧タンク21が加圧共通気室51等を介して密閉状態となり、各印刷部2の負圧タンク24が負圧共通気室58等を介して密閉状態となる。
ここで、インクジェット印刷装置1に印刷ジョブが入力される前の待機中は、加圧側大気開放弁53および負圧側大気開放弁60は開放され、加圧側圧力調整弁55および負圧側圧力調整弁62は閉鎖されている。また、インク補給弁77は閉鎖されている。なお、ステップS2の加圧側大気開放弁53および負圧側大気開放弁60の閉鎖後に液面維持制御開始としてもよい。
次いで、ステップS3において、制御部6は、圧力制御を開始する。圧力制御は、インク循環のために加圧タンク21および負圧タンク24にそれぞれの設定圧Pks,Pfsを生成し、それらを維持するための、エアポンプ65、加圧側圧力調整弁55、および負圧側圧力調整弁62の制御である。ここで、設定圧Pks,Pfsは、インクを所定の流量で循環させつつインクジェットヘッド11のノズル圧を適正値にするための圧力値として予め設定されたものである。加圧タンク21の設定圧Pksは正圧であり、負圧タンク24の設定圧Pfsは負圧である。
圧力制御におけるエアポンプ65、加圧側圧力調整弁55、および負圧側圧力調整弁62の制御は、加圧側圧力センサ57の検出値Pkおよび負圧側圧力センサ64の検出値Pfに応じて行われる。
具体的には、図5に示すように、Pk<Pksかつ|Pf|<|Pfs|の場合、制御部6は、加圧側圧力調整弁55および負圧側圧力調整弁62を閉鎖し、エアポンプ65をオンとする。これにより、ともに密閉状態の負圧タンク24から加圧タンク21へエアポンプ65により空気が送られることで、負圧タンク24の圧力が低下し、加圧タンク21の圧力が上昇する。
Pk≧Pksかつ|Pf|<|Pfs|の場合、制御部6は、加圧側圧力調整弁55を開放し、負圧側圧力調整弁62を閉鎖する。また、制御部6は、エアポンプ65をオンとする。これにより、加圧側圧力調整管56を介して加圧タンク21から空気が流出することで、加圧タンク21の圧力が低下する。また、密閉状態の負圧タンク24からエアポンプ65により空気が吸引されることで、負圧タンク24の圧力が低下する。
Pk<Pksかつ|Pf|≧|Pfs|の場合、制御部6は、加圧側圧力調整弁55を閉鎖し、負圧側圧力調整弁62を開放する。また、制御部6は、エアポンプ65をオンとする。これにより、密閉状態の加圧タンク21にエアポンプ65により空気が送られることで、加圧タンク21の圧力が上昇する。また、負圧側圧力調整管63を介して負圧タンク24に空気が流入することで、負圧タンク24の圧力が上昇する。
Pk≧Pksかつ|Pf|≧|Pfs|の場合、制御部6は、加圧側圧力調整弁55および負圧側圧力調整弁62を開放し、エアポンプ65をオフとする。これにより、加圧側圧力調整管56を介して加圧タンク21から空気が流出することで、加圧タンク21の圧力が低下する。また、負圧側圧力調整管63を介して負圧タンク24に空気が流入することで、負圧タンク24の圧力が上昇する。
ここで、圧力制御の開始時は、加圧タンク21および負圧タンク24の圧力は大気圧である。このため、Pk<Pksかつ|Pf|<|Pfs|になっている。したがって、制御部6は、圧力制御を開始すると、エアポンプ65の駆動を開始させる。エアポンプ65の駆動により、負圧共通気室58から加圧共通気室51へ空気が送られる。これにより、負圧共通気室58および負圧タンク24が減圧され、加圧共通気室51および加圧タンク21が加圧されることで、加圧タンク21からインクジェットヘッド11へ向けてインクが流れ始める。ここで、加圧タンク21の加圧とともにエアパック83も加圧され、エアパック83は膨らむ。
圧力制御の開始後、図3のステップS4において、制御部6は、加圧側圧力センサ57の検出値Pkおよび負圧側圧力センサ64の検出値Pfに基づき、加圧タンク21および負圧タンク24にそれぞれの設定圧Pks,Pfsが生成されたか否かを判断する。加圧タンク21および負圧タンク24の少なくともいずれか一方にそれぞれの設定圧Pks,Pfsが生成されていないと判断した場合(ステップS4:NO)、制御部6は、ステップS4を繰り返す。
加圧タンク21および負圧タンク24にそれぞれの設定圧Pks,Pfsが生成されたと判断した場合(ステップS4:YES)、ステップS5において、制御部6は、印刷ジョブの実行を開始する。具体的には、制御部6は、印刷ジョブに基づき、搬送部5により搬送される用紙にインクジェットヘッド11からインクを吐出させて画像を印刷させる。
印刷ジョブの実行中は、加圧タンク21からインクジェットヘッド11へインクが供給され、インクジェットヘッド11で消費されなかったインクが負圧タンク24に回収される。加圧タンク液面センサ32がオフで負圧タンク液面センサ37がオンの状態になると、液面維持制御により、インクポンプ25が負圧タンク24から加圧タンク21へインクを送る。負圧タンク24から加圧タンク21へ送られたインクは、加圧タンク21からインクジェットヘッド11へ供給されることで、印刷に用いられる。このようにして、印刷部2において、循環経路に沿ってインク循環させつつ、インクジェットヘッド11からインクを吐出して印刷が行われる。
また、印刷ジョブの実行中において、加圧タンク液面センサ32および負圧タンク液面センサ37がともにオフになると、液面維持制御により、インク補給弁77が開放され、インクカートリッジ76のインクパック82から負圧タンク24にインクが補給される。
ここで、インクカートリッジ76では、加圧タンク21とともに加圧されているエアパック83が、空気圧によりインクパック82を押圧する。インク補給弁77が開放されると、インクパック82の押圧力によりインクパック82からインクが押し出されて負圧タンク24へ供給される。
また、印刷ジョブの実行中において、制御部6は、インク温度センサ27の検出温度が適正温度範囲内を維持するように、インク温度調整部26を制御してインク温度の調整を行う。
印刷ジョブの実行開始後、ステップS6において、制御部6は、印刷ジョブが終了したか否かを判断する。印刷ジョブが終了していないと判断した場合(ステップS6:NO)、制御部6は、ステップS6を繰り返す。
印刷ジョブが終了したと判断した場合(ステップS6:YES)、ステップS7において、制御部6は、圧力制御を終了する。ここで、エアポンプ65が駆動中の場合、制御部6は、それを停止させる。また、加圧側圧力調整弁55および負圧側圧力調整弁62の少なくともいずれかが開放されている場合、制御部6は、開放されているものを閉鎖する。
次いで、ステップS8において、制御部6は、加圧側大気開放弁53および負圧側大気開放弁60を開放する。これにより、加圧タンク21が加圧共通気室51を介して大気開放され、負圧タンク24が負圧共通気室58を介して大気開放される。
次いで、ステップS9において、制御部6は、液面維持制御を終了する。これにより、インク循環部12におけるインク循環が終了し、一連の動作が終了となる。
以上説明したように、インクジェット印刷装置1は、インクカートリッジ76の筐体81内に、加圧タンク21に連通され、インクパック82を押圧するエアパック83を備える。これにより、加圧タンク21とともに加圧されるエアパック83の空気圧によりインクパック82からインクが押し出されるので、エアパック83がない場合よりも、インク補給に要する時間を短縮できる。これにより、負圧タンク24にインク補給を行う際に、インク液面の高さを基準高さより低い状態から短時間で基準高さに戻せるため、負圧タンク24内のインク液面が基準高さからずれている時間を短縮できる。このため、負圧タンク24の圧力の設定圧Pfsからのずれが短時間で修復される。この結果、インクジェットヘッド11のノズル圧の適正値からの変動を抑制できる。
また、エアパック83が加圧タンク21に対するエアバッファとして機能するので、加圧タンク21の圧力変動を軽減できる。このため、インクジェットヘッド11のノズル圧変動を軽減できる。
このように、インクジェット印刷装置1によれば、インクジェットヘッド11のノズル圧変動を軽減できるので、ノズル圧変動によりインク吐出量がばらつくことによる印刷画質の低下を軽減できる。
また、インクジェット印刷装置1では、エアパック83がインクパック82を押圧することで、インクパック82に残存するインクを低減できる。
また、インクジェット印刷装置1では、エアパック83をインクカートリッジ76の筐体81内に配置したので、装置の大型化を抑えつつ、加圧タンク21に対するエアバッファを設けることができる。
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
[付記]
本出願は、以下の発明を開示する。
(付記1)
インクジェットヘッド、前記インクジェットヘッドに供給するインクを貯留する第1インクタンク、前記インクジェットヘッドで消費されなかったインクを受け取る第2インクタンク、前記第1インクタンクと前記インクジェットヘッドと前記第2インクタンクとの間でインクの循環を行うための循環経路を有し、前記循環経路に沿ってインク循環させつつ前記インクジェットヘッドからインクを吐出して印刷を行う印刷部と、
前記印刷部におけるインク循環のための正圧、負圧をそれぞれ前記第1インクタンク、前記第2インクタンクに付与する圧力生成部と、
インクを保持するインクカートリッジを有し、前記インクカートリッジから前記第2インクタンクにインクを補給するインク補給部とを備え、
前記インクカートリッジは、
前記第2インクタンクへインクを送るためのインク補給経路を介して前記第2インクタンクに接続された、インクを保持するインクパックと、
前記インクパックに隣接して配置され、中空状の空気経路を介して前記第1インクタンク内の空気層に連通された、前記インクパックを押圧するエアパックと
を備えることを特徴とするインクジェット印刷装置。
1 インクジェット印刷装置
2 印刷部
3 圧力生成部
4 インク補給部
5 搬送部
6 制御部
11 インクジェットヘッド
12 インク循環部
21 加圧タンク
22 分配器
23 集合器
24 負圧タンク
25 インクポンプ
28〜30 インク循環管
76 インクカートリッジ
77 インク補給弁
78 インク補給管
79 エアパック連通管
81 筐体
82 インクパック
83 エアパック

Claims (1)

  1. インクジェットヘッド、前記インクジェットヘッドに供給するインクを貯留する第1インクタンク、前記インクジェットヘッドで消費されなかったインクを受け取る第2インクタンク、前記第1インクタンクと前記インクジェットヘッドと前記第2インクタンクとの間でインクの循環を行うための循環経路を有し、前記循環経路に沿ってインク循環させつつ前記インクジェットヘッドからインクを吐出して印刷を行う印刷部と、
    前記印刷部におけるインク循環のための正圧、負圧をそれぞれ前記第1インクタンク、前記第2インクタンクに付与する圧力生成部と、
    インクを保持するインクカートリッジを有し、前記インクカートリッジから前記第2インクタンクにインクを補給するインク補給部とを備え、
    前記インクカートリッジは、
    前記第2インクタンクへインクを送るためのインク補給経路を介して前記第2インクタンクに接続された、インクを保持するインクパックと、
    前記インクパックに隣接して配置され、中空状の空気経路を介して前記第1インクタンク内の空気層に連通された、前記インクパックを押圧するエアパックと
    を備えることを特徴とするインクジェット印刷装置。
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