JP2020049826A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化を抑制しつつ、インク循環機構へのインク供給不足の発生を抑制できるインクジェット印刷装置を提供する。【解決手段】インク循環機構12は、インクジェットヘッド11にインクを供給する加圧タンク21、インクジェットヘッド11からインクを回収する負圧タンク24、負圧タンク24から加圧タンク21へインクを送液するためのインク循環管27、インク循環管27を介して負圧タンク24から加圧タンク21へインクを送液するインク循環ポンプ28を有する。サブタンク41は、接続管43を介してインク循環管27に接続されている。インク供給弁42は、インク循環管27とサブタンク41との間の連通、遮断を切り替える。インク循環機構12へのインク供給が、インク循環管27とサブタンク41とが連通した状態におけるインク循環ポンプ28の駆動によりサブタンク41から加圧タンク21へインクが送液されることにより行われる。【選択図】図1

Description

本発明は、インク循環式のインクジェット印刷装置に関する。
インクジェットヘッドの上流側に配置されたタンクと、インクジェットヘッドの下流側に配置されたタンクと、下流側のタンクから上流側のタンクへインクを送液するインク循環ポンプとを有するインク循環機構を備えるインクジェット印刷装置が知られている。
このような印刷装置では、上流側のタンクからインクがインクジェットヘッドに供給され、インクジェットヘッドからインクが吐出されることで印刷が行われる。インクジェットヘッドで消費されなかったインクは、下流側のタンクに回収されて貯留される。下流側のタンクのインクはインク循環ポンプにより上流側のタンクへ送られ、上流側のタンクからインクジェットヘッドに供給されることで、印刷に用いられる。このようにして、インク循環および印刷が行われる。
インクジェットヘッドからインクが吐出されることでインク循環機構におけるインクが減少すると、インク循環機構にインクが供給される。これに関し、特許文献1には、下流側のタンクである負圧タンクから上流側のタンクである加圧タンクへのインクの経路に接続されたサブタンクから、負圧により負圧タンクにインクを引き込むことで、インク循環機構にインクを供給する技術が開示されている。
特開2016−215626号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、サブタンクと負圧タンクとの間の経路の流路抵抗により、インクの供給速度が遅くなり、インク循環機構へのインク供給不足が発生するおそれがある。特に、大型のインクジェット印刷装置において、サブタンクと負圧タンクとの間の経路が長くなることで流路抵抗が大きくなり、上述のようなインク循環機構へのインク供給不足が発生するおそれがある。
負圧タンクに生成する負圧を大きくすれば、インクの供給速度を向上させてインク供給不足の発生を抑制することが可能である。しかし、負圧タンクの負圧を大きくすると、インク循環のためにインク循環ポンプとして容量が大きいポンプを使用する必要が生じる。これは、装置の大型化を招く。
また、インク供給のための専用のポンプを設け、そのポンプによりインク循環機構へのインク供給を行うことにより、インクの供給速度を向上させてインク供給不足の発生を抑制する方法もある。しかし、専用のポンプを設けることは、装置の大型化を招く。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、装置の大型化を抑制しつつ、インク循環機構へのインク供給不足の発生を抑制できるインクジェット印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のインクジェット印刷装置は、インクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドにインクを供給する第1タンク、前記インクジェットヘッドからインクを回収する第2タンク、前記第2タンクから前記第1タンクへインクを送液するためのタンク間経路、前記タンク間経路に配置され前記タンク間経路を介して前記第2タンクから前記第1タンクへインクを送液する送液部を有するインク循環機構と、接続経路を介して前記タンク間経路に接続された第3タンクと、前記接続経路に配置され、前記タンク間経路と前記第3タンクとの間の連通、遮断を切り替える切替部とを備え、前記インク循環機構へのインク供給が、前記切替部が前記タンク間経路と前記第3タンクとを連通させた状態における前記送液部の駆動により前記第3タンクから前記第1タンクへインクが送液されることにより行われることを特徴とする。
本発明のインクジェット印刷装置によれば、装置の大型化を抑制しつつ、インク循環機構へのインク供給不足の発生を抑制できる。
実施の形態に係るインクジェット印刷装置の構成を示すブロック図である。 図1に示すインクジェット印刷装置の印刷部および圧力生成部の概略構成図である。 サブタンクからインク循環ポンプまでの経路、および負圧タンクからインク循環ポンプまでの経路における圧力損失設計のための簡易モデル図である。 インクジェット印刷装置の動作を説明するためのフローチャートである。 (a),(b)は、液面維持制御の説明図である。 (a),(b)は、圧力制御の説明図である。 サブタンクから加圧タンクへのインク供給の説明図である。 サブタンクから負圧タンクへのインク供給の説明図である。 大気開放動作および微負圧生成動作のタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置の構成を示すブロック図である。図2は、図1に示すインクジェット印刷装置の印刷部および圧力生成部の概略構成図である。なお、以下の説明における上下方向は鉛直方向であり、図2における紙面の上下を上下方向とする。
図1に示すように、本実施の形態に係るインクジェット印刷装置1は、4つの印刷部2と、圧力生成部3と、搬送部4と、制御部5とを備える。
印刷部2は、インクを循環させつつ、搬送部4により搬送される用紙にインクを吐出して画像を印刷する。4つの印刷部2は、それぞれ異なる色(例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)のインクを吐出する。4つの印刷部2は、吐出するインクの色が異なる以外は、同様の構成を有する。なお、4つの印刷部2は、用紙の片面印刷に用いられるものであるとする。
図2に示すように、印刷部2は、インクジェットヘッド11と、インク循環機構12と、インク供給部13とを備える。なお、図2に示す印刷部2の構成は1色分であり、上述のように、4つの印刷部2がそれぞれ同様の構成を有する。
インクジェットヘッド11は、インク循環機構12により供給されるインクを吐出する。インクジェットヘッド11は、複数のヘッドモジュール16を有する。
ヘッドモジュール16は、インクを貯留するインクチャンバ(図示せず)と、インクを吐出する複数のノズル(図示せず)と、ノズルが開口したノズル面16aとを有する。インクチャンバ内には、ピエゾ素子(図示せず)が配置されている。ピエゾ素子の駆動により、ノズルからインクが吐出される。ノズル面16aは、搬送部4により搬送される用紙に対向するヘッドモジュール16の下面である。
インク循環機構12は、インクを循環させつつインクジェットヘッド11にインクを供給する。インク循環機構12は、加圧タンク(第1タンクに相当)21と、分配器22と、集合器23と、負圧タンク(第2タンクに相当)24と、インク循環管25〜27と、インク循環ポンプ(送液部に相当)28と、ヒートシンク29と、インク冷却ファン30と、ヒータ31と、インクフィルタ32とを備える。
加圧タンク21は、圧力生成部3により付与される正圧によりインクジェットヘッド11にインクを供給する。加圧タンク21のインクは、インク循環管25および分配器22を介してインクジェットヘッド11に供給される。すなわち、加圧タンク21は、インクの循環方向におけるインクジェットヘッド11の上流側に配置されている。加圧タンク21内には、インクの液面上に空気層36が形成されている。加圧タンク21は、後述の加圧連通管65、加圧気室64、および加圧封止管63を介して、後述の加圧共通気室61に接続されている。加圧タンク21は、インクジェットヘッド11のノズル面16aより高い位置(上方)に配置されている。
加圧タンク21には、加圧タンク液面センサ37が設けられている。加圧タンク液面センサ37は、加圧タンク21内のインクの液面高さが所定の加圧タンク閾値Hkに達しているか否かを検出する。加圧タンク閾値Hkは、インク循環時における加圧タンク21内のインクの液面高さの基準値として設定されたものである。加圧タンク液面センサ37は、加圧タンク21内の液面高さが加圧タンク閾値Hk以上である場合に「オン」を示す信号を出力し、加圧タンク閾値Hk未満である場合に「オフ」を示す信号を出力する。
分配器22は、インク循環管25を介して加圧タンク21から供給されるインクを、インクジェットヘッド11の各ヘッドモジュール16に分配する。
集合器23は、インクジェットヘッド11で消費されなかったインクを各ヘッドモジュール16から集める。集合器23により集められたインクは、インク循環管26を介して負圧タンク24へと流れる。
負圧タンク24は、圧力生成部3により付与される負圧によりインクジェットヘッド11で消費されなかったインクを集合器23から回収して貯留する。すなわち、負圧タンク24は、インクの循環方向におけるインクジェットヘッド11の下流側に配置されている。負圧タンク24内には、インクの液面上に空気層38が形成されている。負圧タンク24は、後述の負圧連通管78、負圧気室77、および負圧封止管76を介して、後述の負圧共通気室74に接続されている。負圧タンク24は、加圧タンク21と同じ高さに配置されている。
負圧タンク24には、負圧タンク液面センサ39が設けられている。負圧タンク液面センサ39は、負圧タンク24内のインクの液面高さが所定の第1負圧タンク閾値Hf1に達しているか否か、および所定の第2負圧タンク閾値Hf2に達しているか否かを検出する。第1負圧タンク閾値Hf1は、インク循環時における負圧タンク24内のインクの液面高さの基準値として設定されたものである。第2負圧タンク閾値Hf2は、インク供給部13から負圧タンク24へのインク供給を行うか否かを判断するための閾値として設定されたものである。第2負圧タンク閾値Hf2は、第1負圧タンク閾値Hf1より小さい。
ここで、負圧タンク24内のインクの液面高さが第1負圧タンク閾値Hf1以上であることを負圧タンク液面センサ39が検出していることを、第1負圧タンク閾値Hf1が「オン」であると表現する。同様に、負圧タンク24内のインクの液面高さが第2負圧タンク閾値Hf2以上であることを負圧タンク液面センサ39が検出していることを、第2負圧タンク閾値Hf2が「オン」であると表現する。
すなわち、負圧タンク液面センサ39は、負圧タンク24内の液面高さが第1負圧タンク閾値Hf1以上である場合、第1負圧タンク閾値Hf1および第2負圧タンク閾値Hf2がともに「オン」であることを示す信号を出力する。また、負圧タンク液面センサ39は、負圧タンク24内の液面高さが第1負圧タンク閾値Hf1未満で第2負圧タンク閾値Hf2以上である場合、第1負圧タンク閾値Hf1が「オフ」で第2負圧タンク閾値Hf2が「オン」であることを示す信号を出力する。また、負圧タンク液面センサ39は、負圧タンク24内の液面高さが第2負圧タンク閾値Hf2未満である場合、第1負圧タンク閾値Hf1および第2負圧タンク閾値Hf2がともに「オフ」であることを示す信号を出力する。
インク循環管25は、加圧タンク21と分配器22とを接続する。インク循環管25には、加圧タンク21から分配器22に向かってインクが流れる。インク循環管26は、集合器23と負圧タンク24とを接続する。インク循環管26には、集合器23から負圧タンク24に向かってインクが流れる。インク循環管27(タンク間経路に相当)は、加圧タンク21と負圧タンク24とを接続するものであり、負圧タンク24から加圧タンク21へインクを送液するための経路を構成する。インク循環管25〜27、分配器22、および集合器23により、加圧タンク21、インクジェットヘッド11、および負圧タンク24の間でインクの循環を行うための循環経路が構成される。
インク循環ポンプ28は、インク循環時において、インク循環管27を介して負圧タンク24から加圧タンク21へインクを送液する。また、インク循環ポンプ28は、インク供給部13からインク循環機構12へのインク供給時において、後述の接続管43およびインク循環管27の一部を介して後述のサブタンク41から加圧タンク21へインクを送液する。インク循環ポンプ28は、インク循環管27の途中に配置されている。
ヒートシンク29は、インク循環機構12において循環されるインクを冷却するために放熱する。ヒートシンク29は、インク循環管27の途中に設けられている。
インク冷却ファン30は、インク循環機構12において循環されるインクを冷却するためにヒートシンク29に冷却風を送る。
ヒータ31は、インク循環機構12において循環されるインクに加熱する。ヒータ31は、インク循環管27の途中に設けられている。
インクフィルタ32は、インク循環機構12において循環されるインク内のゴミ等を除去する。インクフィルタ32は、インク循環管27の途中に設けられている。
インク供給部13は、インク循環機構12にインクを供給する。インク供給部13は、サブタンク41と、インク供給弁(切替部に相当)42と、接続管(接続経路に相当)43と、サブタンク大気開放弁44と、大気開放管45と、エアフィルタ46と、インクカートリッジ47と、インクカートリッジポンプ48と、インク送液管49と、サブタンク液面調整弁50と、サブタンク液面調整管51とを備える。
サブタンク41は、インク循環機構12へ供給するインクを貯留する。サブタンク41は、インクカートリッジ47からインクの供給を受け、供給されたインクを貯留する。サブタンク41内には、インクの液面上に空気層56が形成されている。サブタンク41は、接続管43を介してインク循環管27に接続されている。サブタンク41は、インクジェットヘッド11のヘッドモジュール16のノズル面16aより低い位置(下方)に配置されている。
サブタンク41には、サブタンク液面センサ57が設けられている。サブタンク液面センサ57は、サブタンク41内のインクの液面高さが所定のサブタンク閾値Hsに達しているか否かを検出する。サブタンク閾値Hsは、サブタンク41内のインクの液面高さの基準値として設定されたものである。サブタンク液面センサ57は、サブタンク41内の液面高さがサブタンク閾値Hs以上である場合に「オン」を示す信号を出力し、サブタンク閾値Hs未満である場合に「オフ」を示す信号を出力する。
インク供給弁42は、接続管43内のインクの流路を開閉することで、インク循環管27とサブタンク41との間の連通、遮断を切り替える。インク供給弁42は、接続管43の途中に設けられている。インク供給弁42は、通電時に開放され、非通電時に閉鎖されるノーマルクローズ型の電磁弁からなる。
接続管43は、インク循環管27とサブタンク41とを連通させるためのインクの流路を形成する。接続管43は、一端がインク循環管27の負圧タンク24とインク循環ポンプ28との間の部分に接続され、他端がサブタンク41に接続されている。
サブタンク大気開放弁44は、サブタンク41を密閉状態(大気から遮断された状態)と大気開放状態(大気に通じた状態)との間で切り替えるために、大気開放管45内の空気の流路を開閉する。サブタンク大気開放弁44は、大気開放管45の途中に設けられている。サブタンク大気開放弁44は、通電時に閉鎖され、非通電時に開放されるノーマルオープン型の電磁弁からなる。
大気開放管45は、サブタンク41を大気開放するための空気の流路を形成する。大気開放管45は、一端がサブタンク41の空気層56に接続され、他端(大気開放端)がエアフィルタ46を介して大気に通じている。
エアフィルタ46は、大気開放管45への空気中のゴミ等の進入を防止する。エアフィルタ46は、大気開放管45の大気開放端に設置されている。
インクカートリッジ47は、インクジェットヘッド11による印刷に用いられるインクを収容している。インクカートリッジ47は、サブタンク41より低い位置(下方)に配置されている。
インクカートリッジポンプ48は、インク送液管49を介してインクカートリッジ47からサブタンク41へインクを送液する。
インク送液管49は、インクカートリッジ47からサブタンク41へインクを送液するための経路を構成する。インク送液管49は、一端がサブタンク41に接続され、他端がインクカートリッジ47に接続されている。
サブタンク液面調整弁50は、サブタンク液面調整管51内のインクの流路を開閉する。サブタンク液面調整弁50は、サブタンク液面調整管51の途中に設けられている。サブタンク液面調整弁50は、ノーマルクローズ型の電磁弁からなる。
サブタンク液面調整管51は、サブタンク41からインクカートリッジ47にインクを戻すための経路を構成する。サブタンク液面調整管51は、一端がサブタンク41に接続され、他端がインクカートリッジ47に接続されている。
圧力生成部3は、各印刷部2の加圧タンク21および負圧タンク24にインク循環のための圧力を生成する。すなわち、圧力生成部3は、各印刷部2に共通のものである。図2に示すように、圧力生成部3は、加圧共通気室61と、加圧封止弁62と、加圧封止管63と、加圧気室64と、加圧連通管65と、加圧エアポンプ66と、加圧ポンプ上流弁67と、大気連通管68と、エアフィルタ69と、加圧圧力調整弁70と、加圧圧力調整管71と、加圧圧力センサ72と、異常検出用加圧圧力センサ73と、負圧共通気室74と、負圧封止弁75と、負圧封止管76と、負圧気室77と、負圧連通管78と、負圧エアポンプ79と、負圧ポンプ上流弁80と、負圧圧力生成管81と、負圧圧力調整弁82と、負圧圧力調整管83と、負圧圧力センサ84と、異常検出用負圧圧力センサ85と、加負圧連通弁86と、加負圧連通管87とを備える。
加圧共通気室61は、各印刷部2の加圧タンク21の圧力を等しくするための気室である。加圧共通気室61は、各印刷部2に対応する加圧封止管63、加圧気室64、および加圧連通管65を介して、各印刷部2の加圧タンク21に接続されている。
加圧封止弁62は、加圧封止管63内の空気の流路を開閉することで、加圧共通気室61と加圧気室64との間の連通、遮断を切り替える。加圧封止弁62は、加圧封止管63の途中に設けられている。加圧封止弁62は、各印刷部2に1つずつ対応して設けられている。加圧封止弁62は、ノーマルオープン型の電磁弁からなる。なお、図2では1つの印刷部2に対応する加圧封止弁62のみを図示し、他の加圧封止弁62の図示を省略している。
加圧封止弁62は、当該加圧封止弁62に対応する印刷部2が印刷に使用されない場合に閉鎖される。加圧封止弁62が閉鎖されることで、当該加圧封止弁62に対応する印刷部2の加圧タンク21と加圧共通気室61との間が遮断されるので、当該加圧タンク21に対するインク循環のための正圧の生成が行われない。
加圧封止管63は、加圧共通気室61と加圧気室64とを連通させるための空気の流路を形成する。加圧封止管63は、一端が加圧共通気室61に接続され、他端が加圧気室64に接続されている。加圧封止管63は、各印刷部2に1本ずつ対応して設けられている。
加圧気室64は、加圧共通気室61と加圧タンク21との間に異常検出用加圧圧力センサ73を設置するために設けられた気室である。加圧気室64は、各印刷部2に1つずつ対応して設けられている。なお、図2では1つの印刷部2に対応する加圧気室64のみを図示し、他の加圧気室64の図示を省略している。
加圧気室64は、加圧封止管63を介して加圧共通気室61に接続されている。また、加圧気室64は、加圧連通管65を介して、当該加圧気室64に対応する印刷部2の加圧タンク21の空気層36に連通されている。
加圧連通管65は、加圧気室64と加圧タンク21の空気層36とを連通させる。加圧連通管65は、各印刷部2に1本ずつ対応して設けられている。加圧連通管65は、一端が加圧気室64に接続され、他端が加圧タンク21の空気層36に接続されている。なお、図2では1つの印刷部2に対応する加圧連通管65のみを図示し、他の加圧連通管65の図示を省略している。
加圧エアポンプ66は、加圧タンク21にインク循環のための正圧を付与するために、加圧共通気室61へ空気を送る。加圧エアポンプ66は、大気連通管68の途中に配置されている。
加圧ポンプ上流弁67は、大気連通管68内の空気の流路を開閉する。加圧ポンプ上流弁67は、加圧圧力調整管71が大気連通管68に接続する地点と加圧エアポンプ66との間において大気連通管68に配置されている。加圧ポンプ上流弁67は、ノーマルクローズ型の電磁弁からなる。
大気連通管68は、加圧エアポンプ66により加圧共通気室61へ空気を送るための空気の流路を形成する。大気連通管68は、一端が加圧共通気室61に接続され、他端(大気開放端)がエアフィルタ69を介して大気に通じている。大気連通管68には、加圧圧力調整管71、負圧圧力生成管81、および負圧圧力調整管83が接続されている。これにより、加圧圧力調整管71、負圧圧力生成管81、および負圧圧力調整管83が大気に連通される。
エアフィルタ69は、大気連通管68への空気中のゴミ等の進入を防止する。エアフィルタ69は、大気連通管68の大気開放端に設置されている。
加圧圧力調整弁70は、加圧共通気室61および加圧タンク21の圧力を調整するために、加圧圧力調整管71内の空気の流路を開閉する。加圧圧力調整弁70は、加圧圧力調整管71の途中に設けられている。加圧圧力調整弁70は、ノーマルクローズ型の電磁弁からなる。
加圧圧力調整管71は、加圧共通気室61および加圧タンク21の圧力調整のための空気の流路を形成する。加圧圧力調整管71は、一端が加圧共通気室61に接続され、他端が大気連通管68に接続されている。
加圧圧力センサ72は、加圧共通気室61内の圧力を検出する。加圧共通気室61内の圧力は、開放されている加圧封止弁62に対応する印刷部2の加圧タンク21内の圧力と等しい。加圧共通気室61と、開放されている加圧封止弁62に対応する印刷部2の加圧タンク21の空気層36とが連通されているためである。
異常検出用加圧圧力センサ73は、加圧気室64内の圧力を検出する。加圧気室64内の圧力を検出するのは、加圧封止弁62を閉鎖する制御を行った場合に、加圧封止弁62の閉鎖が正常に行われているか否かを判断するためである。
負圧共通気室74は、各印刷部2の負圧タンク24の圧力を等しくするための気室である。負圧共通気室74は、各印刷部2に対応する負圧封止管76、負圧気室77、および負圧連通管78を介して、各印刷部2の負圧タンク24に接続されている。
負圧封止弁75は、負圧封止管76内の空気の流路を開閉することで、負圧共通気室74と負圧気室77との間の連通、遮断を切り替える。負圧封止弁75は、負圧封止管76の途中に設けられている。負圧封止弁75は、各印刷部2に1つずつ対応して設けられている。負圧封止弁75は、ノーマルオープン型の電磁弁からなる。なお、図2では1つの印刷部2に対応する負圧封止弁75のみを図示し、他の負圧封止弁75の図示を省略している。
負圧封止弁75は、当該負圧封止弁75に対応する印刷部2が印刷に使用されない場合に閉鎖される。負圧封止弁75が閉鎖されることで、当該負圧封止弁75に対応する印刷部2の負圧タンク24と負圧共通気室74との間が遮断されるので、当該負圧タンク24に対するインク循環のための負圧の生成が行われない。
負圧封止管76は、負圧共通気室74と負圧気室77とを連通させるための空気の流路を形成する。負圧封止管76は、一端が負圧共通気室74に接続され、他端が負圧気室77に接続されている。負圧封止管76は、各印刷部2に1本ずつ対応して設けられている。
負圧気室77は、負圧共通気室74と負圧タンク24との間に異常検出用負圧圧力センサ85を設置するために設けられた気室である。負圧気室77は、各印刷部2に1つずつ対応して設けられている。なお、図2では1つの印刷部2に対応する負圧気室77のみを図示し、他の負圧気室77の図示を省略している。
負圧気室77は、負圧封止管76を介して負圧共通気室74に接続されている。また、負圧気室77は、負圧連通管78を介して、当該負圧気室77に対応する印刷部2の負圧タンク24の空気層38に連通されている。
負圧連通管78は、負圧気室77と負圧タンク24の空気層38とを連通させる。負圧連通管78は、各印刷部2に1本ずつ対応して設けられている。負圧連通管78は、一端が負圧気室77に接続され、他端が負圧タンク24の空気層38に接続されている。なお、図2では1つの印刷部2に対応する負圧連通管78のみを図示し、他の負圧連通管78の図示を省略している。
負圧エアポンプ79は、負圧タンク24にインク循環のための負圧を付与するために、負圧共通気室74から空気を吸引する。負圧エアポンプ79は、負圧圧力生成管81の途中に配置されている。
負圧ポンプ上流弁80は、負圧圧力生成管81内の空気の流路を開閉する。負圧ポンプ上流弁80は、負圧圧力生成管81の負圧エアポンプ79より大気連通管68側に配置されている。負圧ポンプ上流弁80は、ノーマルクローズ型の電磁弁からなる。
負圧圧力生成管81は、負圧エアポンプ79により負圧共通気室74から空気を吸引するための空気の流路を形成する。負圧圧力生成管81は、一端が負圧共通気室74に接続され、他端が大気連通管68に接続されている。
負圧圧力調整弁82は、負圧共通気室74および負圧タンク24の圧力を調整するために、負圧圧力調整管83内の空気の流路を開閉する。負圧圧力調整弁82は、負圧圧力調整管83の途中に設けられている。負圧圧力調整弁82は、ノーマルクローズ型の電磁弁からなる。
負圧圧力調整管83は、負圧共通気室74および負圧タンク24の圧力調整のための空気の流路を形成する。負圧圧力調整管83は、一端が負圧共通気室74に接続され、他端が大気連通管68に接続されている。
負圧圧力センサ84は、負圧共通気室74内の圧力を検出する。負圧共通気室74内の圧力は、開放されている負圧封止弁75に対応する印刷部2の負圧タンク24内の圧力と等しい。負圧共通気室74と、開放されている負圧封止弁75に対応する印刷部2の負圧タンク24の空気層38とが連通されているためである。
異常検出用負圧圧力センサ85は、負圧気室77内の圧力を検出する。負圧気室77内の圧力を検出するのは、負圧封止弁75を閉鎖する制御を行った場合に、負圧封止弁75の閉鎖が正常に行われているか否かを判断するためである。
加負圧連通弁86は、加圧共通気室61と負圧共通気室74との間の連通、遮断を切り替えるために、加負圧連通管87内の空気の流路を開閉する。加負圧連通弁86は、加負圧連通管87の途中に設けられている。加負圧連通弁86は、ノーマルオープン型の電磁弁からなる。
加負圧連通管87は、加圧共通気室61と負圧共通気室74とを連通させるための空気の流路を形成する。加負圧連通管87は、一端が加圧共通気室61に接続され、他端が負圧共通気室74に接続されている。
なお、前述のように、圧力生成部3は各印刷部2に共通のものであるため、4つの印刷部2に対して、図2に示す上述の各部を備える圧力生成部3が1つ設けられている。
搬送部4は、給紙台(図示せず)から用紙を取り出し、その用紙を搬送経路に沿って搬送する。搬送部4は、用紙を搬送するためのローラ、ローラを駆動させるモータ(いずれも図示せず)等を有する。
制御部5は、インクジェット印刷装置1の各部の動作を制御する。制御部5は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
次に、サブタンク41からインク循環ポンプ28までの経路、および負圧タンク24からインク循環ポンプ28までの経路における圧力損失について説明する。
図3は、サブタンク41からインク循環ポンプ28までの経路、および負圧タンク24からインク循環ポンプ28までの経路における圧力損失設計のための簡易モデル図である。図3に示すように、サブタンク41からインク循環ポンプ28までの経路をサブタンク側経路91とする。また、負圧タンク24からインク循環ポンプ28までの経路を負圧タンク側経路92とする。また、インク循環ポンプ28から加圧タンク21までの経路を加圧タンク側経路93とする。
サブタンク側経路91は、接続管43と、インク循環管27のうちの接続管43の接続地点とインク循環ポンプ28との間の部分とからなるインクの経路である。負圧タンク側経路92は、インク循環管27のうちの負圧タンク24とインク循環ポンプ28との間の部分からなるインクの経路である。加圧タンク側経路93は、インク循環管27のうちのインク循環ポンプ28と加圧タンク21との間の部分からなるインクの経路である。
ここで、半径r、長さlの円管を粘性のある流体が流れる場合の流量Qは、ハーゲン・ポワズイユの法則より、下記の式(1)で表される。
Q=π×r×Δp/(8×μ×l) …(1)
ここで、μは、液体の粘度である。Δpは、円管の入口と出口との圧力差である。
流路抵抗R=8×μ×l/(π×r)とすると、式(1)は、下記の式(2)のように表される。
Q=Δp/R …(2)
図3の簡易モデル図において、式(2)を適用すると、サブタンク側経路91の流量Qs、負圧タンク側経路92の流量Qfを、それぞれ下記の式(3)、式(4)で表すことができる。ここで、サブタンク側経路91および負圧タンク側経路92の出口に相当するインク循環ポンプ28の位置における圧力を0として、式(2)を適用している。
Qs=(Ps+ρ×g×h1)/Rs …(3)
Qf=(Pfs+ρ×g×h2)/Rf …(4)
ここで、ρは、インクの密度である。gは、重力加速度である。h1は、サブタンク側経路91の上端とインク循環ポンプ28との高低差(水頭差)である。h2は、負圧タンク側経路92の上端とインク循環ポンプ28との高低差(水頭差)である。Rsは、サブタンク側経路91の流路抵抗である。Rfは、負圧タンク側経路92の流路抵抗である。
Psは、サブタンク41内の圧力である。後述するように、本実施の形態では、サブタンク41は、インク循環時において大気開放状態であるため、Psは大気圧となる。Pfsは、負圧タンク24内の圧力であり、インク循環時における負圧タンク24の設定圧である。
インクジェット印刷装置1では、Qs>Qfとなるように、流路抵抗Rs,Rf、高低差h1,h2、および負圧タンク24の設定圧Pfsが設計されている。すなわち、負圧タンク側経路92における圧力損失よりも、サブタンク側経路91における圧力損失の方が小さくなるように、流路抵抗Rs,Rf、高低差h1,h2、および負圧タンク24が設計されている。ここで、流路抵抗Rs,Rfの設計は、例えば、サブタンク側経路91および負圧タンク側経路92の長さおよび径の設計により行われる。
次に、印刷部2および圧力生成部3における加圧系、負圧系のエア量設計について説明する。
前述のように、加負圧連通弁86は、ノーマルオープン型の電磁弁からなる。また、加圧圧力調整弁70および負圧圧力調整弁82は、ノーマルクローズ型の電磁弁からなる。このため、印刷動作時のインク循環中に電源緊急遮断が行われると、加負圧連通弁86は開放され、加圧圧力調整弁70および負圧圧力調整弁82は閉鎖される。また、加圧エアポンプ66および負圧エアポンプ79は、電源緊急遮断時に駆動中であった場合は停止される。
このため、印刷動作時のインク循環中に電源緊急遮断が行われると、加圧タンク21および加圧共通気室61を含む加圧系の空間と、負圧タンク24および負圧共通気室74を含む負圧系の空間とが連通され、この連通後の空間は密閉状態となる。
ここで、印刷動作時のインク循環時における加圧タンクの設定圧をPks、負圧タンク24の設定圧をPfs、加圧系のエア量をVk、負圧系のエア量をVf、上述の連通後の空間の圧力をPxとすると、ボイルの法則より、下記の式(5)が成り立つ。なお、ここでは、印刷は、すべての加圧封止弁62および負圧封止管76を開放して、すべての印刷部2を用いて行うものとする。
Pks×Vk+Pfs×Vf=Px×(Vk+Vf) …(5)
式(5)から、連通後の空間の圧力Pxは、下記の式(6)で表される。
Px=(Pks×Vk+Pfs×Vf)/(Vk+Vf) …(6)
インクジェット印刷装置1では、上述の連通後の空間の圧力Pxが負圧(微負圧)となるように、加圧系のエア量Vkおよび負圧系のエア量Vfが設計されている。
加圧系のエア量Vkは、インク循環時に加圧タンク21に連通し、加圧タンク21とともに設定圧Pksとなる各部からなる加圧系の空間のエア量である。加圧系のエア量Vkは、下記の式(7)で表される。
Vk=4×Vkt+Vkc+4×Vkr+Vkp+Vkb+Vkn …(7)
ここで、Vktは、加圧タンク21内の空気層36の容量である。Vktは、加圧タンク21内のインクの液面高さの基準値より上の空間の体積に相当する。Vkcは、加圧共通気室61の容量である。Vkrは、加圧封止管63、加圧気室64、および加圧連通管65の容量の合計である。Vkpは、大気連通管68の加圧共通気室61と加圧エアポンプ66との間の部分の容量である。Vkbは、加圧圧力調整管71の加圧共通気室61と加圧圧力調整弁70との間の部分の容量である。Vknは、加負圧連通管87の加圧共通気室61と加負圧連通弁86との間の部分の容量である。
負圧系のエア量Vfは、インク循環時に負圧タンク24に連通し、負圧タンク24とともに設定圧Pfsとなる各部からなる負圧系の空間のエア量である。負圧系のエア量Vfは、以下の式(8)で表される。
Vf=4×Vft+Vfc+4×Vfr+Vfp+Vfb+Vfn …(8)
ここで、Vftは、負圧タンク24内の空気層38の容量である。Vftは、負圧タンク24内のインクの液面高さの基準値より上の空間の体積に相当する。Vfcは、負圧共通気室74の容量である。Vfrは、負圧封止管76、負圧気室77、および負圧連通管78の容量の合計である。Vfpは、負圧圧力生成管81の負圧共通気室74と負圧エアポンプ79との間の部分の容量である。Vfbは、負圧圧力調整管83の負圧共通気室74と負圧圧力調整弁82との間の部分の容量である。Vfnは、加負圧連通管87の負圧共通気室74と加負圧連通弁86との間の部分の容量である。
なお、一部の印刷部2を使用せずに印刷動作を行う場合は、使用されない印刷部2に対応する加圧封止管63および負圧封止管76は閉鎖される。この場合の印刷動作時のインク循環中に電源緊急遮断が行われると、ノーマルオープン型の電磁弁である加圧封止管63および負圧封止管76は開放される。この場合でも、加圧系の空間と負圧系の空間との連通後の空間の圧力が負圧となるように、加圧系および負圧系の各部の容量が設計されている。
次に、インクジェット印刷装置1の動作について説明する。
図4は、インクジェット印刷装置1の動作を説明するためのフローチャートである。図4のフローチャートの処理は、インクジェット印刷装置1に印刷ジョブが入力されることにより開始となる。ここでは、すべての印刷部2を用いて印刷を行う印刷ジョブであるとする。
図4のステップS1において、制御部5は、加負圧連通弁86を閉鎖する。加負圧連通弁86の閉鎖により、加圧共通気室61と負圧共通気室74との間が遮断される。
なお、インク循環および印刷が行われない待機状態では、加負圧連通弁86は開放されている。また、サブタンク大気開放弁44、加圧封止弁62、負圧封止弁75も開放されている。インク供給弁42、サブタンク液面調整弁50、加圧ポンプ上流弁67、加圧圧力調整弁70、負圧ポンプ上流弁80、負圧圧力調整弁82は閉鎖されている。
次いで、ステップS2において、制御部5は、液面維持制御を開始する。液面維持制御は、加圧タンク21、負圧タンク24、およびサブタンク41の液面を基準値付近に維持するための制御である。液面維持制御において、制御部5は、加圧タンク21、負圧タンク24、およびサブタンク41の液面高さに応じて、インク供給弁42、インク循環ポンプ28、およびインクカートリッジポンプ48を制御する。
具体的には、図5(a)に示すように、加圧タンク液面センサ37、負圧タンク液面センサ39の第1負圧タンク閾値Hf1および第2負圧タンク閾値Hf2がいずれもオフの状態では、制御部5は、インク供給弁42を開放し、インク循環ポンプ28をオフ(停止)とする。
加圧タンク液面センサ37および負圧タンク液面センサ39の第1負圧タンク閾値Hf1がオフで、負圧タンク液面センサ39の第2負圧タンク閾値Hf2がオンの状態では、制御部5は、インク供給弁42を開放し、インク循環ポンプ28をオン(駆動)とする。
加圧タンク液面センサ37がオフで、負圧タンク液面センサ39の第1負圧タンク閾値Hf1および第2負圧タンク閾値Hf2がオンの状態では、制御部5は、インク供給弁42を閉鎖し、インク循環ポンプ28をオンとする。
加圧タンク液面センサ37がオンの状態では、負圧タンク液面センサ39の第1負圧タンク閾値Hf1および第2負圧タンク閾値Hf2のオン、オフの組み合わせに関わらず、制御部5は、インク供給弁42を閉鎖し、インク循環ポンプ28をオフとする。
また、図5(b)に示すように、サブタンク液面センサ57がオフの状態では、制御部5は、インクカートリッジポンプ48をオンとする。サブタンク液面センサ57がオンの状態では、制御部5は、インクカートリッジポンプ48をオフとする。
図4に戻り、ステップS3において、制御部5は、圧力制御を開始する。圧力制御は、加圧タンク21および負圧タンク24にそれぞれの設定圧Pks,Pfsを生成し、それらを維持するための制御である。設定圧Pks,Pfsは、インク循環機構12において所定のインク循環流量でインクを循環させつつ、インクジェットヘッド11のノズル圧を適正値(負圧)にするための圧力値として設定されたものである。
制御部5は、圧力制御を開始するまでに、加圧ポンプ上流弁67および負圧ポンプ上流弁80を開放している。圧力制御において、制御部5は、加圧圧力センサ72で検出された加圧タンク21の圧力Pkに応じて、加圧エアポンプ66および加圧圧力調整弁70を制御する。また、制御部5は、負圧圧力センサ84で検出された負圧タンク24の圧力Pfに応じて、負圧エアポンプ79および負圧圧力調整弁82を制御する。
具体的には、図6(a)に示すように、Pk<Pksの状態では、制御部5は、加圧エアポンプ66をオンとし、加圧圧力調整弁70を閉鎖する。これにより、密閉状態の加圧タンク21に加圧エアポンプ66により空気が送られることで、加圧タンク21の圧力が上昇する。
また、Pk≧Pksの状態では、制御部5は、加圧エアポンプ66をオフとし、加圧圧力調整弁70を開放する。これにより、加圧圧力調整管71を介して加圧タンク21から空気が流出することで、加圧タンク21の圧力が低下する。
また、図6(b)に示すように、|Pf|<|Pfs|の状態では、制御部5は、負圧エアポンプ79をオンとし、負圧圧力調整弁82を閉鎖する。これにより、密閉状態の負圧タンク24から負圧エアポンプ79により空気が吸引されることで、負圧タンク24の圧力が低下する(負圧の絶対値が大きくなる)。
また、|Pf|≧|Pfs|の状態では、制御部5は、負圧エアポンプ79をオフとし、負圧圧力調整弁82を開放する。これにより、負圧圧力調整管83を介して負圧タンク24に空気が流入することで、負圧タンク24の圧力が上昇する(負圧の絶対値が小さくなる)。
なお、液面維持制御を開始する前に圧力制御を開始してもよい。
図4に戻り、ステップS4において、制御部5は、加圧タンク21および負圧タンク24にそれぞれの設定圧Pks,Pfsが生成されたか否かを判断する。加圧タンク21および負圧タンク24の少なくともいずれかにおいて設定圧が生成されていないと判断した場合(ステップS4:NO)、制御部5は、ステップS4を繰り返す。
加圧タンク21および負圧タンク24にそれぞれの設定圧Pks,Pfsが生成されたと判断した場合(ステップS4:YES)、ステップS5において、制御部5は、印刷ジョブの実行を開始する。具体的には、制御部5は、印刷ジョブに基づき、搬送部4により搬送される用紙にインクジェットヘッド11からインクを吐出させて画像を印刷させる。
印刷ジョブの実行中は、加圧タンク21からインクジェットヘッド11へインクが供給され、インクジェットヘッド11で消費されなかったインクが負圧タンク24に回収される。加圧タンク液面センサ37がオフで負圧タンク液面センサ39の第1負圧タンク閾値Hf1および第2負圧タンク閾値Hf2がオンの状態になると、液面維持制御により、インク循環ポンプ28が負圧タンク24から加圧タンク21へインクを送液する。このようにしてインクが循環されつつ、印刷が行われる。
インクの消費によりインク循環機構12のインク量が減少し、加圧タンク液面センサ37および負圧タンク液面センサ39の第1負圧タンク閾値Hf1がオフであって、第2負圧タンク閾値Hf2はオンの状態になると、液面維持制御により、インク供給弁42が開放され、インク循環ポンプ28が駆動される。
これにより、図7に示すように、サブタンク側経路91および加圧タンク側経路93を介して、サブタンク41から加圧タンク21へインクが供給される。この結果、インク循環機構12にインクが供給される。インク供給弁42が開放状態でインク循環ポンプ28が駆動されたときに図7のようにインクが流れるのは、前述のように、負圧タンク側経路92における圧力損失よりも、サブタンク側経路91における圧力損失の方が小さいからである。
加圧タンク液面センサ37、負圧タンク液面センサ39の第1負圧タンク閾値Hf1および第2負圧タンク閾値Hf2がいずれもオフの状態になると、液面維持制御により、インク循環ポンプ28が停止の状態で、インク供給弁42が開放される。
これにより、負圧が付与されている負圧タンク24と大気開放状態のサブタンク41との圧力差により、図8に示すように、サブタンク41から負圧タンク24へインクが引き込まれる。この際、サブタンク側経路91の一部である接続管43と、負圧タンク側経路92の一部である、インク循環管27のうちの接続管43の接続地点と負圧タンク24との間の部分とを介して、サブタンク41から負圧タンク24へインクが送られる。この結果、インク循環機構12にインクが供給される。
ここで、図7のように、インク供給弁42を開放し、インク循環ポンプ28を駆動させてサブタンク41から加圧タンク21へインクを供給する場合、負圧タンク24からも少量ながらインクが流出する。このため、負圧タンク24内のインクが少ない場合、負圧タンク24からインクがなくなり、空気が負圧タンク24からインク循環管27へ吸引されることで、インク循環管27に空気が混入するおそれがある。
そこで、加圧タンク液面センサ37がオフで負圧タンク液面センサ39の第2負圧タンク閾値Hf2もオフの場合には、インク循環ポンプ28が停止の状態でインク供給弁42を開放し、図8のように負圧タンク24へインクを供給するようにしている。
サブタンク41から負圧タンク24へのインクの供給により、サブタンク液面センサ57がオフになると、液面維持制御により、インクカートリッジポンプ48がインクカートリッジ47からサブタンク41へインクを補給する。
図4に戻り、ステップS6において、制御部5は、印刷ジョブが終了したか否かを判断する。印刷ジョブが終了していないと判断した場合(ステップS6:NO)、制御部5は、ステップS6を繰り返す。
印刷ジョブが終了したと判断した場合(ステップS6:YES)、ステップS7において、制御部5は、液面維持制御および圧力制御を終了し、加負圧連通弁86を開放し、大気開放動作を実行する。大気開放動作は、加圧圧力調整弁70および負圧圧力調整弁82を開放状態として、加圧タンク21および負圧タンク24を大気開放する動作である。
ここで、液面維持制御の終了に際し、インク循環ポンプ28が駆動中の場合、制御部5は、それを停止する。また、制御部5は、インク供給弁42が開放されている場合、それを閉鎖する。また、インクカートリッジポンプ48が駆動中の場合、制御部5は、それを停止する。
また、圧力制御の終了に際し、加圧エアポンプ66が駆動中の場合、制御部5は、それを停止する。負圧エアポンプ79についても同様である。また、制御部5は、加圧ポンプ上流弁67および負圧ポンプ上流弁80を閉鎖する。
また、圧力制御の終了に際し、加圧圧力調整弁70が閉鎖されている場合、制御部5は、それを開放する。加圧圧力調整弁70が開放されている場合は、制御部5は、その開放状態を維持する。負圧圧力調整弁82についても同様である。このように、印刷ジョブの終了による圧力制御の終了に際して加圧圧力調整弁70および負圧圧力調整弁82を開放状態とすることが、大気開放動作に相当する。
印刷ジョブの終了による圧力制御の終了とともに加圧圧力調整弁70および負圧圧力調整弁82を開放状態とすることで、図9に示すように、加圧圧力センサ72で検出される加圧タンク21の圧力Pkが正圧(設定圧Pks)から大気圧へ移行し、負圧圧力センサ84で検出される負圧タンク24の圧力Pfが負圧(設定圧Pfs)から大気圧へ移行する。この結果、加圧タンク21および負圧タンク24が大気開放状態となる。
図4に戻り、ステップS8において、制御部5は、微負圧生成動作を実行する。具体的には、制御部5は、加圧タンク21および負圧タンク24が大気開放状態になると、図9に示すように、加圧圧力調整弁70および負圧圧力調整弁82を閉鎖するとともに、インク供給弁42を開放する。
これにより、加圧タンク21および負圧タンク24が密閉状態となるとともに、大気開放状態のサブタンク41とインク循環管27とが連通される。これにより、加圧タンク21および負圧タンク24とサブタンク41との水頭差により、加圧タンク21および負圧タンク24に負圧が生成される。加圧圧力センサ72で検出される加圧タンク21の圧力Pk、および負圧圧力センサ84で検出される負圧タンク24の圧力Pfが微負圧である所定値になると、制御部5は、インク供給弁42を閉鎖する。
これにより、一連の動作が終了し、インクジェット印刷装置1が待機状態となる。待機状態では、加圧タンク21および負圧タンク24が微負圧であることから、インクジェットヘッド11のノズル圧が微負圧となり、ノズルからのインク漏れが抑えられる。
ところで、印刷動作時のインク循環中に電源緊急遮断が行われると、上述の大気開放動作および微負圧生成動作が行われることなく、インクジェット印刷装置1の動作が停止となる。この場合、前述のように、加負圧連通弁86が開放されることで加圧系の空間と負圧系の空間とが連通され、この連通後の空間は密閉状態となる。
これに対し、前述のように、連通後の空間の圧力Pxが負圧(微負圧)となるように、加圧系のエア量Vkおよび負圧系のエア量Vfが設計されている。このため、電源緊急遮断によりインクジェット印刷装置1の動作が停止となった場合でも、インクジェットヘッド11のノズル圧が微負圧となり、ノズルからのインク漏れが抑えられる。
以上説明したように、インクジェット印刷装置1では、インク循環機構12へのインク供給が、インク供給弁42が開放された状態におけるインク循環ポンプ28の駆動によりサブタンク41から加圧タンク21へインクが送液されることにより行われる。
このように、インク循環ポンプ28の駆動によりインク循環機構12へのインク供給を行うことで、負圧により負圧タンク24にサブタンク41からインクを引き込んでインク循環機構12へのインク供給を行う方法に比べて、インクジェット印刷装置1が大型でインク循環管27が長いためにインク循環管27の流路抵抗が大きい場合でも、速い供給速度でインク供給を行うことが可能である。また、インクジェット印刷装置1の生産性が高く、インク消費量が多い場合でも、十分な供給速度でのインク供給を可能とすることができる。このため、インク循環機構12へのインク供給不足の発生を抑制できる。
ここで、負圧により負圧タンク24にインクを引き込んでインク循環機構12へのインク供給を行う方法でも、負圧タンク24に生成する負圧を大きくすれば、インクの供給速度を向上させてインク供給不足の発生を抑制することが可能である。しかし、負圧タンク24の負圧を大きくすると、インク循環のためにインク循環ポンプ28として容量が大きいポンプを使用する必要が生じる。これは、装置の大型化を招く。これに対し、インクジェット印刷装置1では、インク循環ポンプ28の駆動によりインク供給を行うことで、上述のようなインク循環ポンプ28として容量が大きいポンプを使用することによる装置の大型化を抑制できる。
また、インク循環ポンプ28をインク供給に用いることで、インク供給のための専用のポンプを設ける必要がないため、装置の大型化を抑制できる。
したがって、インクジェット印刷装置1によれば、装置の大型化を抑制しつつ、インク循環機構12へのインク供給不足の発生を抑制できる。
また、インクジェット印刷装置1では、負圧タンク側経路92における圧力損失よりも、サブタンク側経路91における圧力損失の方が小さい。これにより、インク供給弁42を開放してインク循環ポンプ28を駆動させると、負圧タンク24ではなくサブタンク41から加圧タンク21へインクが送液される。このため、負圧タンク24からインク循環ポンプ28へのインクの流れを防止するための弁等の機構を設けることなく、インク循環ポンプ28によるサブタンク41から加圧タンク21へのインクの送液が可能となる。したがって、装置に新たな要素を追加することなく、インク循環ポンプ28によるサブタンク41から加圧タンク21へのインク供給を行うことができる。
また、インクジェット印刷装置1では、インク循環機構12へのインク供給を行う際において、負圧タンク24の液面高さが第2負圧タンク閾値Hf2未満の場合は、インク循環ポンプ28が停止の状態でインク供給弁42が開放され、負圧タンク24が負圧によりサブタンク41からインクを引き込むことで、インク循環機構12へのインク供給が行われる。これにより、負圧タンク24からインクがなくなってインク循環管27に空気が混入することを予防できる。
また、インクジェット印刷装置1では、待機状態において、インク供給弁42が閉鎖されている。これにより、待機状態において、加圧タンク21の空気層36および負圧タンク24の空気層38を含む密閉空間でエアリークが発生しても、加圧タンク21および負圧タンク24からサブタンク41へのインクの移動が抑止される。このため、サブタンク41がオーバーフローするリスクを抑えることができる。また、オーバーフローのリスクが抑えられることから、サブタンク41を小型化できる。
なお、上述した実施の形態では、負圧タンク側経路92よりもサブタンク側経路91の方が、圧力損失が小さいことで、インク供給弁42を開放してインク循環ポンプ28を駆動させるとサブタンク41から加圧タンク21へインクが送液される構成を示した。しかし、負圧タンク24からインク循環ポンプ28へのインクの流れを防止するための弁等の機構をインク循環管27上に設けることで、インク循環ポンプ28の駆動によりサブタンク41から加圧タンク21へインクを送液できる構成であってもよい。
また、上述した実施の形態では、片面印刷に用いられる4つの印刷部2を備える構成で説明したが、印刷部2の数はこれに限定されない。例えば、用紙の一方の面に印刷する4つの印刷部2、および用紙の他方の面に印刷する4つの印刷部2の合計8つの印刷部2を備える構成でもよい。印刷部2が8つの場合、加圧系のエア量Vkは、式(7)の「4×Vkt」および「4×Vkr」における「4」を「8」に置き換えた式で表される。また、負圧系のエア量Vfは、式(8)の「4×Vft」および「4×Vfr」における「4」を「8」に置き換えた式で表される。
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
[付記]
本出願は、以下の発明を開示する。
(付記1)
インクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドにインクを供給する第1タンク、前記インクジェットヘッドからインクを回収する第2タンク、前記第2タンクから前記第1タンクへインクを送液するためのタンク間経路、前記タンク間経路に配置され前記タンク間経路を介して前記第2タンクから前記第1タンクへインクを送液する送液部を有するインク循環機構と、
接続経路を介して前記タンク間経路に接続された第3タンクと、
前記接続経路に配置され、前記タンク間経路と前記第3タンクとの間の連通、遮断を切り替える切替部とを備え、
前記インク循環機構へのインク供給が、前記切替部が前記タンク間経路と前記第3タンクとを連通させた状態における前記送液部の駆動により前記第3タンクから前記第1タンクへインクが送液されることにより行われることを特徴とするインクジェット印刷装置。
(付記2)
前記第2タンクから前記送液部までの経路における圧力損失よりも、前記第3タンクから前記送液部までの経路における圧力損失の方が小さいことを特徴とする付記1に記載のインクジェット印刷装置。
(付記3)
前記インク循環機構へのインク供給を行う際において、前記第2タンクの液面高さが閾値未満の場合は、前記送液部が停止の状態で前記切替部が前記タンク間経路と前記第3タンクとを連通させた状態とされ、前記第2タンクが負圧により前記第3タンクからインクを引き込むことで、前記インク循環機構へのインク供給が行われることを特徴とする付記1または2に記載のインクジェット印刷装置。
(付記4)
前記切替部は、前記インク循環機構におけるインク循環が行われない待機状態では、前記タンク間経路と前記第3タンクとの間を遮断することを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載のインクジェット印刷装置。
1 インクジェット印刷装置
2 印刷部
3 圧力生成部
4 搬送部
5 制御部
11 インクジェットヘッド
12 インク循環機構
13 インク供給部
16 ヘッドモジュール
16a ノズル面
21 加圧タンク
22 分配器
23 集合器
24 負圧タンク
25〜27 インク循環管
28 インク循環ポンプ
41 サブタンク
42 インク供給弁
43 接続管
91 サブタンク側経路
92 負圧タンク側経路
93 加圧タンク側経路

Claims (4)

  1. インクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドにインクを供給する第1タンク、前記インクジェットヘッドからインクを回収する第2タンク、前記第2タンクから前記第1タンクへインクを送液するためのタンク間経路、前記タンク間経路に配置され前記タンク間経路を介して前記第2タンクから前記第1タンクへインクを送液する送液部を有するインク循環機構と、
    接続経路を介して前記タンク間経路に接続された第3タンクと、
    前記接続経路に配置され、前記タンク間経路と前記第3タンクとの間の連通、遮断を切り替える切替部とを備え、
    前記インク循環機構へのインク供給が、前記切替部が前記タンク間経路と前記第3タンクとを連通させた状態における前記送液部の駆動により前記第3タンクから前記第1タンクへインクが送液されることにより行われることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 前記第2タンクから前記送液部までの経路における圧力損失よりも、前記第3タンクから前記送液部までの経路における圧力損失の方が小さいことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷装置。
  3. 前記インク循環機構へのインク供給を行う際において、前記第2タンクの液面高さが閾値未満の場合は、前記送液部が停止の状態で前記切替部が前記タンク間経路と前記第3タンクとを連通させた状態とされ、前記第2タンクが負圧により前記第3タンクからインクを引き込むことで、前記インク循環機構へのインク供給が行われることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット印刷装置。
  4. 前記切替部は、前記インク循環機構におけるインク循環が行われない待機状態では、前記タンク間経路と前記第3タンクとの間を遮断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクジェット印刷装置。
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