JP2010083135A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チューブを用いたインク供給方式では簡単な構成で安定した負圧を維持し、高速化、ロングチューブ化、インク高粘度化に対してリフィル不足を生じないようにすることが難しい。
【解決手段】記録ヘッド10に供給するインクを貯留するサブタンク30と、サブタンク30にインクを供給するメインタンク40と、インク供給経路の一部を形成するインク供給チューブ42と、インク供給経路に介装された流体抵抗をインク流量に応じて変化させる流体抵抗可変ユニット83と、流体抵抗可変ユニット83と並列に接続されてユニット83をバイパスしてインクを圧送するポンプ78とを備え、記録ヘッド10から液滴を吐出しているとき、流体抵抗可変ユニット83を通じたインクの供給に併せてポンプ78によりインクを圧送して供給する。
【選択図】図11

Description

本発明は画像形成装置に関し、特に液滴を吐出する記録ヘッドを備える画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
なお、本願において、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体にインクを着弾させて画像形成を行う装置(単なる液体吐出装置を含む)を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与する(単に液滴を媒体に着弾させる、即ち液滴吐出装置ないし液体吐出装置と称されるものを含む)をも意味する。また、「インク」とは、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体、DNA試料、パターニング材料などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用いる。また、「用紙」とは、材質を紙に限定するものではなく、上述したOHPシート、布なども含み、インク滴が付着されるものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含むものの総称として用いる。
記録ヘッドとして用いる液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)としては、圧電アクチュエータ等により振動板を変位させ液室内の体積を変化させて圧力を高め液滴を吐出させる圧電型ヘッドや、液室内に通電によって発熱する発熱体を設けて、発熱体の発熱により生じる気泡によって液室内の圧力を高め、液滴を吐出させるサーマル型ヘッドが知られている。
このような液体吐出方式の画像形成装置においては、特に画像形成スループットの向上、すなわち画像形成速度の高速化が望まれており、本体据え置きの大容量のインクカートリッジ(メインタンク)からチューブを介して記録ヘッド上部のサブタンク(ヘッドタンク、バッファタンクと称されるものを含む。)にインクを供給する方式が行なわれている。このようなチューブを用いてインクを供給する方式(チューブ供給方式)とすることで、キャリッジ部を軽量小型化でき、構造系、駆動系も含めて装置を大幅に小型化できる。
ところで、チューブ供給方式では、画像形成で記録ヘッドから消費されるインクがインクカートリッジからチューブを通って記録ヘッドに供給されることになるが、例えば、柔軟性に富む細いチューブを使うと、チューブをインクが流れる際の流体抵抗が大きいため、インク供給がインク吐出に間に合わず吐出不良となる。特に、広幅の記録媒体に印字する大型マシンでは必然的にチューブが長くなりチューブの流体抵抗が大きくなる。また、高速印字する場合や高粘度のインクを吐出する場合も流体抵抗が増大し、記録ヘッドに対するインク供給不足が課題となる。
そこで、従来、特許文献1に開示されているように、インクカートリッジのインクを加圧状態に保持すると共に、ヘッドのインク供給上流側に差圧弁を設けて、サブタンク内の負圧が所定の圧力より大きい時にインクを供給するようにすることが知られている。
また、特許文献2に開示されているように、ヘッドの上流にばねによって負圧を得る負圧室にポンプでインクを送液して積極的にインク供給圧を制御するもの、特許文献3に開示されているように、負圧室を有していないが、同様にポンプによって積極的に圧力を制御する方式のものも知られている。
また、特許文献4に開示されているように、2つのインク供給ポートを有する記録ヘッドにインク循環システムを接続し、循環ポンプの流量によりヘッドの圧力を制御する方式も知られている。
一方、簡単な構成で負圧を得る方式としては、大気に連通したインクカートリッジと記録ヘッドをチューブで接続し、単にインクカートリッジを記録ヘッドよりも下方に配置することで、水頭差で負圧を得る方式がある。
この方式では、負圧連動弁を用いて常時加圧する方式や負圧室を設けてポンプで送液する方式よりも圧倒的に簡易な構成でありながらもより安定な負圧を得ることができるものの、この水頭方式では前述したチューブ抵抗による圧力損失の問題がある。
この水頭差によって負圧を得るインク供給システムでこの圧力損失を解決する技術としては、例えば、特許文献5に開示されているように、ヘッドとインクカートリッジを繋ぐチューブにポンプを設け、さらにポンプの上流側と下流側を繋ぐバイパス経路を設けて、このバイパス経路に弁を設けた構成とし、バイパス経路に設けた弁の開度を印字によって適宜制御して所望の圧力を保つものが知られている。
特許第3606282号公報 特開特開2005−342960号公報 特表平5−504308号公報 特開2006−159811号公報 特開2004−351845号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、前述したリフィル不足の問題は解決されるが、負圧を制御するための機構が複雑であり、しかも負圧連動弁のシール性能を高度に要求されるという課題がある。また、常時加圧する方式であるため、インク供給経路中にある全ての接続部の気密も高度に要求され、万一故障した際には、インクが噴出する不具合が生じるおそれがある。
また、特許文献2ないし4に開示の技術では、ポンプによって積極的に圧力を制御することから、インクの消費量等に応じて正確にポンプの送液量を制御する必要があるため、負圧室の圧力を用いたフィードバック制御等が必要となる。また、例えば色の異なる複数種のインクを用いる画像形成装置に適用する場合には、色種ごとにポンプを制御することが求められ、制御が複雑で、装置が大型化するという課題がある。
また、特許文献5に開示の技術でも、色の異なる複数種のインクを用いる画像形成装置に適用する場合には、色種ごとにポンプを制御することが求められ、装置が大型化する課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、チューブを用いたインク供給方式で異なる複数種のインクを供給する場合に、構成が簡単で、安定した負圧を維持し、更に高速化、ロングチューブ化、インク高粘度化してもリフィル不足を生じないようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに供給するインクを収容する液体タンクと、
前記記録ヘッドと前記液体タンクに通じる第1の流路と、
前記第1の流路に設けられた送液手段と、
前記第1の流路の前記送液手段と並列に設けられた第2の流路と、
前記第2の流路に設けられた流体抵抗制御手段と、を備え、
前記流体抵抗制御手段は流れる液体の流量に応じて流体抵抗が変化する手段であり、
前記記録ヘッドから液滴を吐出しているとき、前記第2の流路を介して前記記録ヘッドと前記液体タンクが連通している状態で前記送液手段により液体を前記液体タンクから前記記録ヘッドに送液する
構成とした。
ここで、前記第2の流路は、前記送液手段よりも送液方向上流側及び下流側で前記第1の流路に連通し、前記第1の流路を通じて前記液体タンクと前記記録ヘッド側にそれぞれ連通している構成とできる。
あるいは、前記第1の流路及び第2の流路は、別径路で前記液体タンクと前記記録ヘッド側にそれぞれ連通している構成とできる。
この場合、前記第1の流路は前記第2の流路よりも流体抵抗が大きい構成とできる。また、前記送液手段により前記液体タンクから前記記録ヘッド側に向かう方向の流れを形成して前記第1の流路及び第2の流路の少なくともいずれかの流路内の空気を前記液体タンクに排出させる構成とできる。
また、前記送液手段が複数設けられ、共通の駆動手段によって駆動される構成とできる。
また、前記流体抵抗制御手段は、インクの流れの方向が前記記録ヘッド側から前記液体タンク側に向かう方向であるときには前記インクの流量が多くなると流体抵抗が小さくなり、インクの流れの方向が前記液体タンク側から前記記録ヘッド側に向かう方向であるときには流体抵抗は一定である構成とできる。
また、前記送液手段による送液量が前記インクの温度に基づいて制御される構成とできる。
また、前記液体タンクは、大気に連通し、前記記録ヘッドのノズルよりも重力方向下方に液面が位置して配置される構成とできる。
また、前記液体タンクは、前記インクを収容した可撓性部材からなる袋状部材を有し、前記記録ヘッドのノズルよりも重力方向下方に配置される構成とできる。
また、前記液体タンクは、大気圧よりも小さい圧力に保持される構成とできる。
また、前記インク供給経路内にインクの圧力変動を吸収する圧力変動吸収手段が介装されている構成とできる。
また、前記流体抵抗制御手段と前記送液手段は一体化されている構成とできる。
本発明に係る画像形成装置によれば、記録ヘッドと液体タンクに通じる第1の流路と、第1の流路に設けられた送液手段と、第1の流路の送液手段と並列に設けられた第2の流路と、第2の流路に設けられた流体抵抗制御手段と、を備え、流体抵抗制御手段は流れる液体の流量に応じて流体抵抗が変化する手段であり、記録ヘッドから液滴を吐出しているとき、第2の流路を介して記録ヘッドと液体タンクが連通している状態で送液手段により液体を液体タンクから記録ヘッドに送液する構成としたので、記録ヘッドの吐出量に応じて適正なアシスト圧を自動的に調節しながら記録ヘッドに印加して、チューブ部材の長尺化、吐出流量の増大化、吐出インクの高粘度化等に伴うリフィル不足を回避することができる。
本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置の一例を示す概略正面説明図である。 同じく概略平面説明図である。 同じく概略側面説明図である。 同装置の記録ヘッドの説明に供する要部拡大説明図である。 本発明の第1実施形態におけるインク供給系(インク供給システム)のサブタンクの模式的断面説明図である。 同じくカートリッジホルダ部分の説明図である。 同じくポンプユニットの説明図である。 同じく圧力制御ユニットの説明図である。 同じく流路抵抗可変ユニットの一例を示す説明図である。 同じく流路抵抗可変ユニットの他の例を示す説明図である。 同インク供給システムの全体構成及び動作説明に供する模式的説明図である。 同じくポンプの送液量(アシスト流量)と記録ヘッドの圧力の関係の一例を示す説明図である。 本発明の第2実施形態におけるインク供給システムの概要を示す模式的説明図である。 同じく図13のJ−J線に沿う断面説明図である。 同じく流路抵抗可変ユニットの説明に供する説明図である。 本発明の第3実施形態におけるインク供給システムの概要を示す模式的説明図である。 同じく図16のK−K線に沿う断面説明図である。 本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置の他の例を示す概略正面説明図である。 同じく概略平面説明図である。 同じく概略側面説明図である。 本発明の第4実施形態におけるインク供給系(インク供給システム)のサブタンクの模式的断面説明図である。 同じくカートリッジホルダ部分の説明図である。 同インク供給システムの全体構成及び動作説明に供する模式的説明図である。 同じくポンプの送液量(アシスト流量)と記録ヘッドの圧力の関係の一例を示す説明図である。 本発明の第5実施形態におけるインク供給システムの概要を示す模式的説明図である。 本発明の第6実施形態におけるインク供給システムの概要を示す模式的説明図である。 比較例におけるインク供給システムの概要を示す模式的説明図である。 同比較例における気泡排出構成の一例を示す模式的説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明を適用した画像形成装置としてのインクジェット記録装置の一例について図1ないし図3を参照して説明する。なお、図1は同記録装置の概略正面説明図、図2は同じく概略平面説明図、図3は同じく概略側面説明図である。
このインクジェット記録装置は、本体フレーム1に立設された左右の側板1L、1Rに横架したガイド部材であるガイドロッド2と、本体フレーム1に横架される後フレーム1Bに取付けられたガイドレール3とで、キャリッジ4を主走査方向(ガイドロッド長手方向)に摺動自在に保持し、キャリッジ4を図示しない主走査モータとタイミングベルトによってガイドロッド2の長手方向(主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ4には、例えば、ブラック(K)のインク滴を吐出する記録ヘッド10Kと、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインク滴を吐出する記録ヘッド10Cが搭載され、記録ヘッド10は複数のインク吐出口(ノズル)を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。記録ヘッド10Cは、少なくとも独立したCMYのインク滴を吐出する少なくとも3列のノズル列を有している。なお、以下では、記録ヘッド10K、記録ヘッド10内のC、M、Yの各色に対応する各ノズル列を、特に注記しない限り、「記録ヘッド10」と称する。
ここで、記録ヘッド10は、図4に示すように発熱体基板12と液室形成部材13から構成され、ヘッドベース部材19に形成された流路から共通流路17及び液室(個別流路)16に順次供給されるインクを液滴として吐出する。この記録ヘッド10は、発熱体14の駆動によるインクの膜沸騰により吐出圧を得るサーマル方式のものであり、液室16内の吐出エネルギー作用部(発熱体部)へのインクの流れ方向とノズル15の開口中心軸とを直角となしたサイドシュータ方式の構成のものである。
なお、記録ヘッドとしては、圧電素子を用いて振動板を変形させ、また、静電力で振動板を変形させて吐出圧を得るものなど様々な方式があり、いずれの方式のものも本発明に係る画像形成装置に適用することができる。
また、サーマル方式のヘッドの中には、他にも吐出方向が異なるエッジシュータ方式があるが、このエッジシュータ方式においては気泡が消滅する際の衝撃により発熱体14を徐々に破壊する、いわゆるキャビテーション現象の問題がある。これに対し、上述したサイドシュータ方式においては気泡が成長し、その気泡がノズル15に達すれば気泡が大気に通じることになり温度低下による気泡の収縮が起こらない。そのため、記録ヘッドの寿命が長いという長所を有する。また、発熱体14からのエネルギーをより効率良くインク滴の形成とその飛行の運動エネルギーへと変換でき、またインクの供給によるメニスカスの復帰も速いという構造上の利点を有する。したがって、本インクジェット記録装置においてはサイドシュータ方式の記録ヘッドを採用している。
一方、キャリッジ4の下方には、記録ヘッド10によって画像が形成される用紙20が主走査方向と垂直方向(副走査方向)に搬送される。図3に示すように、用紙20は、搬送ローラ21と押えコロ22で挟持されて、記録ヘッド10による画像形成領域(印字部)に搬送され、印写ガイド部材23上に送られ、排紙ローラ対24で排紙方向に送られる。
このとき、主走査方向へのキャリッジ4の走査と記録ヘッド10からのインク吐出を画像データに基づいて適切なタイミングで同調させ、用紙20に1バンド分の画像を形成する。1バンド分の画像形成が完了した後、副走査方向に用紙20を所定量送り、前述と同様の記録動作を行う。これらの動作を繰り返し行い、1ページ分の画像形成を行なう。
一方、記録ヘッド10の上部には吐出するインクを一時的に貯留するためのインク室が形成されたサブタンク(バッファタンク、ヘッドタンク)30が一体的に接続される。ここでいう「一体的」とは、記録ヘッド10とサブタンク30がチューブ、管等で接続されることも含んでおり、どちらも一緒にキャリッジ4に搭載されているという意味である。
このサブタンク30には、装置本体側の主走査方向の一端部側に設けられたカートリッジホルダ41に着脱自在に装着される各色のインクを収容した液体タンクであるインクカートリッジ(メインタンク)40から第1の流路の一部を形成するチューブ部材である液体(インク)供給チューブ42を介して、各色のインクが供給される。
また、装置本体の主走査方向の他端部側には記録ヘッド10の維持回復を行う維持回復機構51が配置されている。この維持回復機構51は、記録ヘッド10のノズル面をキャッピングするキャップ部材52と、キャップ部材52内を吸引する吸引ポンプ53と、吸引ポンプ53で吸引されたインクの廃液を排出する排出経路54などを含み、排出経路54から排出される廃液は本体フレーム1側に配置された廃液タンク56に排出される。
次に、このインクジェット記録装置に適用した本発明の第1実施形態に係るインク供給系(インク供給システム)について図5ないし図10をも参照して説明する。なお、図5は同インク供給システムのサブタンクの模式的断面説明図、図6は同じくカートリッジホルダ部分の説明図、図7は同じくポンプユニットの説明図、図8は同じく圧力制御ユニットの説明図、図9及び図10は流路抵抗可変ユニットの異なる例を示す説明図である。
まず、サブタンク30は、インク室103を形成するタンクケース101の一部の開口に外側に向かって凸状に形成された可撓性を有するゴム部材102が設けられ、インク室103の内部には記録ヘッド10との接続部の近傍にフィルタ109が設けられ、インクをろ過して異物などを除去したインクを記録ヘッド10に供給する構成となっている。
このサブタンク30には、インク供給チューブ42の一端部が接続される。インク供給チューブ42の他端部は、図1及び図2に示すように本体据え置きのカートリッジホルダ41に接続される。
カートリッジホルダ41には、インクカートリッジ40と、送液手段であるポンプユニット80と、流体抵抗制御手段である圧力制御ユニット81が接続されている。
カートリッジホルダ41の内部には、図6に示すように、各色のインクに対応して2つの分岐流路79、74が形成されている。分岐流路79、74はそれぞれ2つに分岐しており、ポンプユニット80に連通するポンプ接続ポート73a、73bと、圧力制御ユニット81に連通する圧力制御ポート72a、72bを備えている。
ポンプユニット80は、図7に示すように、カートリッジホルダ41のポンプ接続ポート73a、73bとそれぞれ連通するポート85a,85bと、これらのポート85a,85bに連通するポンプ78を備えている。ポンプ78としては、チュービングポンプやダイヤフラムポンプ、ギアーポンプなど様々なポンプを適用することができる。図7のポンプユニット80においては、4色のインクに対応して4つのポンプ78K、78C、78M、78Yを備えているが、これらの4つのポンプ78は1つの共通の駆動手段であるモータ82で連動して駆動する構成となっている。
圧力制御ユニット81は、図8に示すように、カートリッジホルダ41の圧力制御ポート72a、72bとそれぞれ連通するポート86a,86bと、これらのポート86a,86bに連通する流路抵抗可変ユニット83を備えている。
この流路抵抗可変ユニット83は、内部を流れる液体の流れ方向や流量によって流体抵抗が変化する特性を有するものである。この流路可変ユニット83は、例えば図9に示すように、テーパ管87と、テーパ管87に移動可能に収納された弁体88とから構成されている。弁体88は、テーパ管87内部を流れるインクよりも低比重の材質で形成し、或いは、内部を空洞(中空)に形成している。
そして、この流路抵抗可変ユニット83は、図9(a)に示すように、流れがない時や矢印C方向に流れがある場合(インクカートリッジ40から記録ヘッド10側に向かう方向にインクが流れる場合)には、浮力や流れの作用により弁体88がポート86a方向に位置して、テーパ管87と弁体88の間のギャップからなる流路を狭い状態に保持し、流路抵抗可変ユニット83の流体抵抗を大きい状態にする。
逆に、図9(b)に示すように矢印D方向に流れる場合(記録ヘッド10側からインクカートリッジ40に向かう方向にインクが流れる場合)には、流れによる力が浮力に打ち勝って弁体88がポート86b方向に移動して、テーパ管87と弁体88の間のギャップからなる流路を広い状態に変化させ、流路抵抗可変ユニット83の流体抵抗を小さい状態にする。
また、流路抵抗可変ユニット83としては、例えば図10に示すように、ばね89で弁体88を付勢することで、上述した図9に示す構成と同様の動作が可能となる。ばね89を用いることにより、弁体88が浮力を発生しない構造のものを用いることができる。また、流路抵抗可変ユニット83の構成としては、テーパ管87や弁体88の形状など上述した図9や図10で説明したものに限られず、前述したのと同様の特性を得られれば、様々な構成のものを適用することができる。
次に、上述した第1実施形態に係るインク供給系(インク供給システム)の全体構成及び動作について図11をも参照して説明する。
このインク供給システムにおいては、記録ヘッド10に供給する液体を収容する液体タンクとしてのインクカートリッジ40と、記録ヘッド10とインクカートリッジ40に通じる第1の流路201と、第1の流路201に設けられた送液手段であるポンプユニット80(ポンプ78)と、第1の流路201のポンプユニット80と並列に設けられた第2の流路202と、第2の流路202に設けられた流体抵抗制御手段である圧力制御ユニット81とを備えている。
ここで、第1の流路201は、インクカートリッジ40側から分岐径路74、79のポート73b、73a側径路(これらを流路61a、61bとする。)、インク供給チューブ42で構成される。また、第2の流路202は、インクカートリッジ40側から分岐径路74、79のポート72b、72a側径路(これらを流路62a、62bとする。)で構成される。これにより、圧力制御ユニット81を介装した第2の流路202は、第1の流路201のポンプユニット80のポンプ78よりも送液方向上流側及び下流側で第1の流路201に連通し、第1の流路201を介して記録ヘッド10及びインクカートリッジ40に連通している構成となる。
ここで、ポンプユニット80としては、図7に示した4連のチュービングポンプ78を備えたものとし、圧力制御ユニット81としては、図10に示した構造の流路抵抗可変ユニット83を備えたものとしている。なお、分岐経路74はジョイント部89を介してインクカートリッジ40と接続されている。
インクカートリッジ40には大気連通部90が設けられており、インクカートリッジ40は、内部の液面が記録ヘッド10のノズル面よりも低い位置になるように配置されている。これにより、インクがインク供給全経路内に満たされている状態では、記録ヘッド10とインクカートリッジ40の液面の水頭差hにより、記録ヘッド10は負圧に保持される。
そして、記録ヘッド10からインクを吐出するとき、圧力制御ユニット81の流路抵抗可変ユニット83は図10(a)の状態であり、インクカートリッジ40からインクが流路抵抗可変ユニット83の開口部とインク供給チューブ42を経由して自然に記録ヘッド10に供給される。
このとき、吐出するインクの粘度が大きい場合、インク供給チューブ42の流体抵抗が大きい場合、インク吐出流量が大きい場合には、インク供給経路の流体抵抗によりインク供給が追いつかなくなる事態が生じる。
具体的には、本インク供給システムにおいて、インク供給抵抗となる主要な要素としては、インク供給チューブ42、フィルタ109、ジョイント部89がある。例えば、インク供給チューブ42の直径が3mm、長さが2500mmのロングチューブを備える広幅の画像形成装置(液体吐出装置)で16cPの高粘度インクを吐出する場合には、インク供給チューブ42の流体抵抗は2E10[Pa・s/m]となる。また、フィルタ109及びジョイント部89の流体抵抗は、本実施形態ではそれぞれ1E10[Pa・s/m]、6.6E9[Pa・s/m]のものとしている。
記録ヘッド10を構成する液体吐出ヘッドで安定した吐出ができる圧力損失の限界値は、本実施形態の場合には2.5kPaで、全ノズルから連続してインクを吐出した場合には0.1cc/sの吐出流量となる。このときの圧力損失は、圧力制御ユニット81がない場合でも3.67kPaとなるので、単純な水頭差インク供給システムでは自然供給することはできない。
このようにインク供給系の抵抗により圧力損失が増大し、リフィルが不足するときに、流路抵抗可変ユニット83を介したインクの供給に併せて、ポンプユニット80のポンプ78を駆動してインクを矢印Eの方向に送り出す。このポンプ78の送液によってインクの供給不足量を補う(これを「リフィルアシスト」という。)ことができる。
ここで、ポンプ78の送液量(アシスト流量)と記録ヘッド10の圧力の関係の一例を図12に示している。この例では、図10(a)に示すように、インクが矢印C方向(インクカートリッジ40から記録ヘッド10側に流れる方向)に流れるときには、流路が狭まって8.1E10[Pa・s/m]の流体抵抗となり、図10(b)に示すようにインクが矢印D方向(記録ヘッド10側からインクカートリッジ40に流れる方向)に流れるときには、流路が広がって流量が0.1cc/s以上で流体抵抗値が最小の1.7E8[Pa・s/m]で一定となる特性を有する流路抵抗可変ユニット83を設けた場合のものである。図10(b)に示すような流れがある場合で流量が0.1cc/s未満の場合には、この流路抵抗可変ユニット83の流体抵抗は1.7E8〜8.1E10[Pa・s/m]の間の値となる。
図12に示すように、ポンプ78が停止している状態(アシスト流量ゼロ)では、記録ヘッド10から16cPのインクを0.1cc/sの流量で吐出する場合に、12kPaの圧力損失が発生するため、吐出することはできない。ポンプ78を駆動してポンプ78からアシスト流量を与える(インクカートリッジ40から第1の流路201を通じて記録ヘッド10に送液する)ことにより、圧力損失を低下させることができる。例えばアシスト流量を0.15cc/sとすると、記録ヘッド10の圧力を-2kPa程度にすることができるので、安定して適吐出を行なうことができる。
本実施形態の装置では、前述したように4色のインクを吐出させるので、図11の構成のインク供給システムが色別に4つ設けられる。各色のポンプ78に対応して、ポンプ78を駆動するモータ等のアクチュエータを個別に4つ設けて各記録ヘッド10のインク吐出量に応じて個別にモータを制御する方式とすることもできるが、前述した図7に示すように、色種の個数のポンプ78(78K、78C、78M、78Y)に対して共通にモータ(アクチュエータ)82を1つのみとすることで、制御の簡易化、装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
また、複数の色を吐出して画像を形成する場合、各記録ヘッド10から吐出されるインクの量はバラバラになるので、例えば、ある記録ヘッド10又はノズル列は全ノズルからインクを吐出する状態で、別の記録ヘッド10又はノズル列は非吐出の状態である場合もある。このような場合でも、上述したインク供給システムでは、流路抵抗可変ユニット83を流れるインクの向きや流量によって自動的に流体抵抗が変化するようになっているので、各記録ヘッド10や各ノズル列の吐出流量に応じたポンプ78の制御は不要である。
上記インク供給システムのリフィルアシストの原理は、ポンプ78による記録ヘッド10側への強制的なインク供給が基本原理であり、ポンプ78による加圧供給によってリフィルを助けている。
つまり、まず、記録ヘッド10でのインク吐出流量よりもポンプ78によるアシスト流量が少ない場合には、流路抵抗可変ユニット83の液体は図11における矢示F方向の流れとなり、アシスト流量に相当する分のインクの流路抵抗可変ユニット83での圧力損失をキャンセルする効果を奏する。一方、記録ヘッド10での液体吐出流量よりもポンプ78によるアシスト流量が多い場合には、流路抵抗可変ユニット83の液体は図11における矢示G方向の流れとなる。この状態では、アシスト流量と吐出流量の差分の液体が圧力制御ユニット81とポンプユニット80のループを循環することになる。流路抵抗可変ユニット83を矢示G方向に流れることにより、流路抵抗可変ユニット83で発生する圧力損失分が記録ヘッド10に対しては加圧方向に作用するため、記録ヘッド10の圧力損失をキャンセルすることになる。
複数の記録ヘッド10に対してポンプ78を1つのモータで均一にアシストする場合、各記録ヘッド10の吐出量が少ないほど、流路抵抗可変ユニット83での矢示G方向の流量が増え、流体抵抗が減るので、記録ヘッド10に対するアシスト圧が自動的に少なくなる。即ち、吐出流量が少なくアシストを必要としない記録ヘッド10には少ないアシストとなり、吐出流量が多くアシストを必要とする記録ヘッド10には大きなアシストを与えることとなる。
図12において、吐出ヘッドがアシスト流量0.1cc/sのときにアシストなしに対して約8kPa圧力が増加しているのに対して、非吐出ヘッドではほとんど圧力の増加がないのはそのような理由によるものである。
このように複数のインクを有するなど複数のインク供給系を有するシステムにおいても、全てのインク供給系のポンプを1つのアクチュエータでまとめて駆動できるので、装置の構成、制御が簡易になり、低コスト、小型の装置を実現することができる。
また、一般的に、液体の粘度は液体の温度によって変化するので、記録ヘッド10へのインクのアシストは、例えば、図2に示すように、温度センサ27によって測定した装置周囲の温度や、装置内の温度、インクの温度やそれらの予測値等をフィードバックしてポンプ78の駆動を制御するようにすると良い。これにより、あらゆる温度に対応した使い勝手の良い装置が実現できる。
また、インク供給経路内に圧力センサを設けて予め決められた流量でのヘッド吐出を行ったときの圧力変化を測定できるようにすれば、それにより圧力損失に直結する液体の粘度を検出できるので、それを元にポンプ78の制御パラメータを変更でき、粘度の異なる様々な液体を用いることができる。また、ユーザが吐出状態を確認しながらポンプ78の制御パラメータを入力するようにすれば、前述の液体粘度の検出機構が不要となるので、装置を簡易なものとすることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るインク供給システムについて図13ないし図15を参照して説明する。なお、図13は同インク供給システムの概要を示す説明図、図14は図13のJ−J線に沿う断面説明図、図15は流路抵抗可変ユニットの説明に供する説明図である。
ここでは、インクカートリッジ40は、図14に示すようにインクが消費することにより自由に変形することができる(図14(a)に示す状態から図14(b)に示す状態に変形する)可撓性部材からなる袋部材93の内部にインクが収容されたものとし、記録ヘッド10のノズル面よりも下方に配置している。
このようなカートリッジ構成とすることで、インク供給系が密閉系となるので供給するインクの品質を安定に保持しやすくなる。また、記録ヘッド10とインクカートリッジ40の高低差で記録ヘッド10を負圧に保持する構成であるので、負圧も安定する。
流路抵抗可変ユニット83は、図15に示すように、テーパ管91内に中空構造の弁体92を収容したもので、テーパ管91の中央部に形成した丸穴95に沿って上下に動ける構成となっている。そして、丸穴95の外壁面には、溝94が形成されており、溝94は断面積がインクカートリッジ40との接続側が大きく、記録ヘッド10との接続側が小さくなるように連続的に形成されている。
このような構成の流路抵抗可変ユニット83を用いた場合でも、弁体92に作用する浮力とポンプ78によるアシスト流量と記録ヘッド10の吐出流量のバランスにより弁体92の位置が定まり、その位置における流路抵抗可変ユニット83部での流体抵抗に応じたアシスト圧を記録ヘッド10に与えることができ、図11で説明したのと同様のリフィルアシスト効果を得ることができる。
また、本実施形態においては、図13に示すように、カートリッジホルダ41にポンプ78と流路抵抗可変ユニット83を一体的に形成しているので、装置をコンパクトにすることができるとともに、接続に関わるシール部材などを減らすことができ、低コストの装置を実現することができる。
次に、本発明の第3実施形態に係るインク供給システムについて図16及び図17を参照して説明する。なお、図16は同インク供給システムの概要を示す説明図、図17は図16のK−K線に沿う断面説明図である。
まず、インクカートリッジ40は、図17に示すようにインクが消費することにより自由に変形することができる(図17(a)に示す状態から図17(b)に示す状態に変形する)可撓性部材からなる袋部材93の内部にインクが収容されるとともに、袋部材93の内部に圧縮ばね96が設けられているものとしている。
このような構成とすることで、インクカートリッジ40が自発的に負圧を発生するので、例えば図16に示すように記録ヘッド10のノズル面よりも高い位置(−hの高低差の位置)にインクカートリッジ40を配置することも可能となる。
また、本実施形態では、インク供給チューブ42とポンプ78の間に圧力変動吸収手段としてのバッファ部材97を設けている。このバッファ部材97は、例えば、フィルムやゴム等の可撓性のある材料で少なくとも一壁面が形成された容器や、一定の気体層が形成された容器によって構成される。このバッファ部材97により、ポンプ78が発生する無用な圧力の脈動を減衰させたり、ポンプ78の起動時や停止時の過渡的な圧力変動を吸収したりすることができ、記録ヘッド10の圧力をより安定にすることができる。
次に、本発明を適用した画像形成装置としてのインクジェット記録装置の他の例について図18ないし図20を参照して説明する。なお、図18は同記録装置の概略正面説明図、図19は同じく概略平面説明図、図20は同じく概略側面説明図である。
ここでは、前記図1ないし図3で説明した画像形成装置において、インクカートリッジ40側と記録ヘッド10側のサブタンク30とをつなぐ第1の流路の一部を構成するインク供給チューブ42とともに、第2の流路を構成するインク供給チューブ43とを備え、サブタンク30には各色のインクを収容した液体タンクであるインクカートリッジ(メインタンク)40からインク供給チューブとしての第1のチューブ42及び第2のチューブ43を介して、各色のインクが供給される構成としている。
次に、このインクジェット記録装置に適用した本発明の第4実施形態に係るインク供給システムについて図21及び図22をも参照して説明する。なお、図22は同インク供給システムのサブタンクの模式的断面説明図、図22は同じくカートリッジホルダ部分の説明図である。
まず、サブタンク30には、図21に示すように、インク供給チューブ42、43の一端部が接続される。インク供給チューブ42、43の他端部は、図18及び図19に示すように本体据え置きのカートリッジホルダ341に接続される。なお、サブタンク30のその他の構成は前述したものと同様である。
カートリッジホルダ341には、前述したカートリッジホルダ41と同様に、インクカートリッジ40と、送液手段であるポンプユニット80と、流体抵抗制御手段である圧力制御ユニット81が接続されている。
そして、カートリッジホルダ341の内部には、図22に示すように、各色のインクに対応して内部流路370、371、374、379が形成されている。内部流路379は、ポンプユニット80に連通するポンプ接続ポート373aを備えており、第1のチューブ42とポンプユニット80を連通させている。また、内部流路371は、圧力制御ユニット81に連通する圧力制御ポート72aを備えており、第2のチューブ43と圧力制御ユニット81を連通させている。内部流路374は、ポンプユニット80に連通するポンプ接続ポート373bとカートリッジ連通ポート375aを備え、インクカートリッジ76とポンプユニット80を連通させている。内部流路370は、圧力制御ユニット81に連通する圧力制御ポート372bとカートリッジ連通ポート375bを備え、インクカートリッジ40と圧力制御ユニット81を連通させている。
なお、ポンプユニット80及び圧力制御ユニット81の構成及び動作については前述した第1実施形態で説明したと同様である。
次に、上記第4実施形態に係るインク供給システムの全体構成及び動作について図23を参照して説明する。
このインク供給システムは、記録ヘッド10に供給する液体を収容する液体タンクとしてのインクカートリッジ40と、記録ヘッド10とインクカートリッジ40に通じる第1の流路201と、第1の流路201に設けられた送液手段であるポンプユニット80(ポンプ78)と、第1の流路201のポンプユニット80と並列に設けられた第2の流路202と、第2の流路202に設けられた流体抵抗制御手段である圧力制御ユニット81とを備えている。
ここで、第1の流路201は、インクカートリッジ40側から内部流路374、379、インク供給チューブ42で構成される。また、第2の流路202は、インクカートリッジ40側から内部流路370、371、インク供給チューブ43で構成される。これにより、第1の流路201及び第2の流路202は別径路でインクカートリッジ40側と記録ヘッド10側とを連通している。
ポンプユニット80としては前記実施形態で説明した図7に示した4連のチュービングポンプを備えたものとし、圧力制御ユニット81としては図8に示した構造の流路抵抗可変ユニット83を備えたものとしている。インクカートリッジ40には大気連通部90が設けられており、インクカートリッジ40内の液面が記録ヘッド10のノズル面よりも低い位置になるように配置されている。これにより、インクがインク供給全経路に満たされている状態では、記録ヘッド10とインクカートリッジ40の液面の水頭差hにより、記録ヘッド10は負圧に保持される。
記録ヘッド10から液滴を吐出すると、圧力制御ユニット81の流路抵抗可変ユニット83は前述した図10(a)の状態であり、インクカートリッジ40からインクが流路抵抗可変ユニット83の開口部とインク供給チューブ43(第2のチューブ:第2の流路302)を経由して自然に記録ヘッド10に供給される。吐出するインクの粘度が大きい場合、第2のチューブ43の流体抵抗が大きい場合、あるいは、インク吐出流量が大きい場合には、インク供給径路の流体抵抗によりインク供給が追いつかなくなる事態が生じる。
具体的には、本インク供給システムでインク供給抵抗となる主要な要素としては、第2のチューブ43、フィルタ109、ジョイント89がある。例えば、第2のチューブ43の直径が3mm、長さが2500mmのロングチューブを備える広幅の画像形成装置で16cPの高粘度液体を吐出した場合には、第2のチューブ17の流体抵抗は2e10[Pa・s/m]となる(ダブルチューブでは1e10[Pa・s/m])。また、フィルタ109及びジョイント89の流体抵抗は、このシステムではそれぞれ1e10[Pa・s/m]、6.6e9[Pa・s/m]のものとしている。
記録ヘッド10で安定した吐出ができる圧力損失の限界値は、この例の場合には2.5kPaで、全ノズルから連続して液体を吐出した場合には0.1cc/sの吐出流量となる。その時の圧力損失は、圧力制御ユニット81がない場合でも3.27kPaとなるので、単純な水頭差インク供給システムでは自然供給することはできない。
このようにインク供給径路の抵抗により圧力損失が増大しリフィルが不足するときに、ポンプ78を駆動してインクを矢印Eの方向に送り出す。このポンプ78の送液によってインクの供給不足量を補う(リフィルアシスト)ことができる。
ここで、ポンプ78の送液量(アシスト流量)と記録ヘッド10の圧力の関係の一例を図24に示している。この例は、図10(a)に示すようにインクが矢印C方向(インクカートリッジ76から記録ヘッド10に流れる方向)に流れるときには、流路が狭まって8.1e10[Pa・s/m]の流体抵抗となり、図10(b)に示すようにインクが矢印D方向(記録ヘッド10からインクカートリッジ76に流れる方向)に流れるときには、流路が広がって流量が0.1cc/s以上で、流体抵抗値が最小の1.7e8[Pa・s/m]で一定となる特性を有する流路抵抗可変ユニット83を設けた場合のものである。
ここで、図10(b)に示すような流れがある場合で、流量が0.1cc/s未満の場合には、この流路抵抗可変ユニット83の流体抵抗は1.7e8〜8.1e10[Pa・s/m]の間の値となる。図24に示すように、ポンプ78が停止している状態(アシスト流量ゼロ)では、記録ヘッド10から16cPの液体を0.1cc/sの流量で吐出する場合に、15kPaの圧損が発生するため吐出することができない。
そこで、ポンプ78を駆動してポンプ78からアシスト流量を与える(インクカートリッジ40から第1の流路301を通じて記録ヘッド10に送液する)ことにより、圧力損失を低下させることができる。例えばアシスト流量を0.125cc/sとすると、ヘッド10の圧力を−2.4kPa程度にすることができるので、安定して滴吐出を行なうことができる。
ここで、比較例として、水頭差で安定した負圧を維持しながらインクを供給する方式について図27を参照して説明する。この図27に示す比較例は、2本のインク供給チューブ542、543を用いることでインクを自然供給する方式である。この比較例の方式で、前述したと同様に、直径が3mm、長さが2500mmのロングチューブを用いて広幅の画像形成装置を構成し、16cPの高粘度液体を吐出した場合には、圧力損失が2.72kPaとなり、記録ヘッド10の全てのノズル15からインクを吐出していわゆるベタ印字を正常に行うことができない。
この場合、圧力損失を低減するための方法としては、まず、接続するチューブの数を増やす方法がある。しかしながら、チューブ数の増加はコスト高となるばかりでなくシステムが煩雑になり、さらに全てのチューブを良好にインクで満たすことが困難であり好ましくない。また、別の方法としては、チューブを太くする方法がある。チューブを太くすると、チューブの屈曲性が悪くなるため、チューブ這い回しのために画像形成装置が大型化する。更に、キャリッジの走査負荷が増大するためキャリッジ走査モータが大型化しコスト高となったり、主走査に伴う振動が大きくなるなど様々な不具合が生じる。また、図28に示す構成では、記録ヘッド10とインクカートリッジ40がチューブで繋がれているだけであるので、チューブ542、543に気泡が混入した場合には、記録ヘッド10からインクを排出することでしか気泡を除去できず、無駄に捨てるインク量が増大する。
この比較例の方式で気泡排出性を得るためには、図28に示すように、ポンプ578をいずれかのチューブ(この例ではチューブ542)に設け、そのポンプ578をバイパスする流路568と開閉弁569をさらに設けることで実現できる。しかし、この図28に示す構成によっても、前述の圧力損失の問題があるため、チューブが太くなる不具合と、システムが複雑でコスト高になる不具合は解消されない。
これに対して、前記図23に示す第4実施形態に係る構成では、チューブ42、43を太くしないでもポンプ78が発生するアシスト流量により圧力損失を生じないでインク供給することができる。また、チューブ42、43内に気泡が混入した場合でも、ポンプ78を用いて、循環により、インクカートリッジ40内に気泡を排出することができ、排気のためにインクを無駄に捨てる必要がなくなる。
この循環排気を行うときには、ポンプ78として可逆型ポンプ(いずれの方向にも送液できるポンプ)を用いる場合には、インクカートリッジ40側から記録ヘッド10側へ送液する方向、記録ヘッド10側からインクカートリッジ40側へ送液する方向のいずれの方向に送液してもインクカートリッジ40に排気することができる。ただし、前述したように図23において矢印G方向に流れる状態の方が、流路抵抗可変ユニット81の弁の抵抗が少なくなるので、ポンプ78でインクカートリッジ40側から記録ヘッド10側の方向に送液する方がより排気効率が良くなる。
また、この第4実施形態のシステムにおいては、第1の流路201はポンプ78によって強制的に一定の流量を形成することができるので、第1の流路201を構成する第1のチューブ42は第2の流路202を構成する第2のチューブ43よりも格段に細いチューブとすることができる。つまり、第1の流路201の流体抵抗が第2の流路202の流体抵抗よりも小さい構成とできる。これにより、前述したチューブの屈曲性が悪いことによる装置大型化やキャリッジ走査負荷増大などの不具合を生じることがなく、低コストの画像形成装置を実現することができる。
本発明の画像形成装置では、図18ないし図20に示すように4色のインクを吐出させるので、図23に示す構成のインク供給システムが色別に4つ設けられる。各色のポンプ78に対応して、ポンプ78を駆動するモータ等のアクチュエータを個別に4つ設けて各記録ヘッド10のインク吐出量に応じて個別にモータを制御する方式とすることもできるが、前述したように、色種の個数のポンプ78(78K、78C、78M、78Y)に対して共通にモータ(アクチュエータ)82を1つのみとすることもできる。複数の色を吐出して画像を形成する場合、各記録ヘッド10から吐出されるインクの量はバラバラになるので、例えば、あるヘッドは全ノズルからインクを吐出する状態で、別のヘッドは非吐出の状態である場合もある。そのような場合でも、本発明のインク供給システムでは、流路抵抗可変ユニット83を流れるインクの向きや流量によって自動的に流体抵抗が変化するようになっているので、各ヘッド10の吐出流量に応じたポンプの制御は不要である。
ここで、本発明のリフィルアシストの原理について図23を用いてさらに詳細に説明する。
本システムにおけるリフィルアシストは、ポンプ78による記録ヘッド10への強制的なインク供給が基本原理であり、ポンプ78による加圧供給によってリフィルを助けている。まず、記録ヘッド10での液体吐出流量よりもポンプ78によるアシスト流量が少ない場合には、ポンプ78で送液されたインクが全て第1の流路201を介して記録ヘッド10に流れ、足らない分が第2の流路202を介して記録ヘッド10に供給される形態となる。したがって、流路抵抗可変ユニット83の液体は、図23におけるF方向の流れとなるが、圧損の主要要因である第2の流路202を構成する第2のチューブ43に流れるインクの量がアシスト流量に相当する分少なくなるので、圧損を低減する効果を奏する。
一方、記録ヘッド10での液体吐出流量よりもポンプ78によるアシスト流量が多い場合には、ポンプ78で送液されたインクが全て第1の流路201を介して記録ヘッド10に流れ、余った分が第2の流路202を逆流し、流路抵抗可変ユニット83を図23におけるG方向に流れる形態となる。この状態では、アシスト流量と吐出流量の差分の液体がポンプユニット80、第1の流路201、第2の流路202、圧力制御ユニット81、インクカートリッジ40で形成されるループを循環することになる。
第2の流路202及び流路抵抗可変ユニット83を液体がG方向に流れることにより、第2の流路202及び流路抵抗可変ユニット83で発生する圧力損失分が記録ヘッド10に対しては加圧方向に作用するため、記録ヘッド10の圧力損失をキャンセルすることになる。ヘッド10の吐出量が少ない場合は、そもそもの圧力損失が少ないのでリフィルアシストする必要がないが、そのような状態では流路抵抗可変ユニット83でのG方向の流量が増えるため、図9(b)、図10(b)に示すように弁体88が下がり、流体抵抗が減るので記録ヘッド10に対するアシスト圧が自動的に少なくなる。即ち、吐出流量が少なくアシストを必要としないヘッド10には少ないアシストとなり、吐出流量が多くアシストを必要とするヘッド10には大きなアシストを与えることとなる。
図24において、記録ヘッド10がアシスト流量0.1cc/sのときにアシストなしに対して約10kPa圧力が増加しているのに対して、非吐出ヘッドでは約3kPa程度しか圧力の増加がないのはそのような理由によるものである。
このように複数のインクを有するなど複数のインク供給系を有するシステムにおいても、全てのインク供給系のポンプを1つのアクチュエータでまとめて駆動できるので、装置の構成、制御が簡易になり、低コスト、小型の装置を実現することができる。一般的に、液体の粘度は液体の温度によって変化するので、記録ヘッド10への液体のアシストは、例えば、図19に示すように温度センサ27によって測定した装置周囲の温度や、装置内の温度、液体の温度やそれらの予測値等をフィードバックしてポンプ78の駆動を制御するようにすると良い。それにより、あらゆる温度に対応した使い勝手の良い画像形成装置が実現できる。また、インク供給系路内に圧力センサを設けて予め決められた流量で液体吐出を行ったときの圧力変化を測定できるようにすれば、それにより圧力損失に直結する液体の粘度を検出できるので、それを元にポンプ78の制御パラメータを変更でき、粘度の異なる様々な液体を用いることができる。また、ユーザが吐出状態を確認しながらポンプ78の制御パラメータを入力するようにすれば、前述の液体粘度の検出機構が不要となるので、装置を簡易なものとすることができる。
次に、本発明の第5実施形態に係るインク供給システムについて図25を参照して説明する。
この実施形態は、前記第2、第4実施形態の構成の構成を組み合わせたものである。すなわち、インクカートリッジ40として、前記図14で説明したように、インクが消費することにより自由に変形することができる可撓性材料からなる袋部材93の内部に液体が収容されたものを使用して、記録ヘッド10のノズル面よりも下方に配置している。このようなカートリッジ構成とすることでインク供給系が密閉系となるので供給する液体の品質を安定に保持しやすくなる。また、記録ヘッド10とインクカートリッジ40の高低差で記録ヘッド10を負圧に保持する構成であるので、負圧も安定する。
また、流路抵抗可変ユニット83として、前記図15で説明したように、弁体92は中空構造の球体であり、中央の丸穴95に沿って上下に動ける構成で、丸穴95の外壁面には溝94が形成され、溝94の断面積はインクカートリッジ40との接続側が大きく、第1のチューブ42との接続側が小さくなるように連続的に設定されているものを使用している。このような構成の流路抵抗可変ユニット83を用いた場合でも、弁体92に作用する浮力とポンプ78によるアシスト流量と記録ヘッド10の吐出流量のバランスにより弁体92の位置が定まり、その位置における流路抵抗可変ユニット83部での流体抵抗に応じたアシスト圧を記録ヘッド10に与えることができ、前記第4実施形態で説明したのと同様のリフィルアシスト効果を得ることができる。
また、カートリッジホルダ41にポンプ78と流路抵抗可変ユニット83を一体的に形成し、装置のコンパクト化を図り、接続に関わるシール部材などを減らすことで、低コスト化を図っている。
次に、本発明の第6実施形態に係るインク供給システムについて図26を参照して説明する。
この実施形態は、前記第3、第4、第5実施形態の構成の構成を組み合わせたものである。すなわち、インクカートリッジ40として、前記図16で説明したように、インクが消費することにより自由に変形することができる可撓性材料からなる袋部材93の内部に圧縮ばね96が設けられて液体が収容されたものを使用している。このような構成とすることで、インクカートリッジ40が自発的に負圧を発生するので、例えば記録ヘッド10のノズル面よりも高い位置にインクカートリッジ40を配置することもできる。
また、第1のチューブ42とポンプ78の間にバッファ部材97を設けている。このバッファ部材97により、ポンプ78が発生する無用な圧力の脈動を減衰させたり、ポンプ起動時や停止時の過渡的な圧力変動を吸収することができ、ヘッドの圧力をより安定にすることができる。
なお、以上の説明においては、複数のヘッドに異なる色のインクが供給される例で本願発明の動作、効果を説明したが、同一色のインクを複数のヘッドに供給する場合や、色ではなく処方の異なるインクを複数のヘッドに供給する場合にも同様に適用することができる。また、複数のノズル列を1ヘッド内に有する液体吐出ヘッドで1ヘッドから異なる種類の液体を吐出する場合のインク供給システムについても適用することができる。また、狭義のインクを吐出する画像形成装置に限定されるものではなく、様々な液体を吐出する液体吐出装置にも適用することができる。
4 キャリッジ
10 記録ヘッド
30 サブタンク
40 インクカートリッジ(メインタンク:液体タンク)
42 インク供給チューブ(チューブ部材)
43 インク供給チューブ(チューブ部材)
78 ポンプ
80 ポンプユニット
81 圧力制御ユニット
83 流体抵抗可変ユニット
201 第1の流路
202 第2の流路

Claims (13)

  1. 液滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに供給するインクを収容する液体タンクと、
    前記記録ヘッドと前記液体タンクに通じる第1の流路と、
    前記第1の流路に設けられた送液手段と、
    前記第1の流路の前記送液手段と並列に設けられた第2の流路と、
    前記第2の流路に設けられた流体抵抗制御手段と、を備え、
    前記流体抵抗制御手段は流れる液体の流量に応じて流体抵抗が変化する手段であり、
    前記記録ヘッドから液滴を吐出しているとき、前記第2の流路を介して前記記録ヘッドと前記液体タンクが連通している状態で前記送液手段により液体を前記液体タンクから前記記録ヘッドに送液する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2の流路は、前記送液手段よりも送液方向上流側及び下流側で前記第1の流路に連通し、前記第1の流路を通じて前記液体タンクと前記記録ヘッド側にそれぞれ連通していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の流路及び第2の流路は、別径路で前記液体タンクと前記記録ヘッド側にそれぞれ連通していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の流路は前記第2の流路よりも流体抵抗が大きいことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記送液手段により前記液体タンクから前記記録ヘッド側に向かう方向の流れを形成して前記第1の流路及び第2の流路の少なくともいずれかの流路内の空気を前記液体タンクに排出させることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 前記送液手段が複数設けられ、共通の駆動手段によって駆動されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記流体抵抗制御手段は、液体の流れの方向が前記記録ヘッド側から前記液体タンク側に向かう方向であるときには前記液体の流量が多くなると流体抵抗が小さくなり、液体の流れの方向が前記液体タンク側から前記記録ヘッド側に向かう方向であるときには流体抵抗は一定であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記送液手段による送液量が前記液体の温度に基づいて制御されることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記液体タンクは、大気に連通し、前記記録ヘッドのノズルよりも重力方向下方に液面が位置して配置されることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記液体タンクは、前記液体を収容した可撓性部材からなる袋状部材を有し、前記記録ヘッドのノズルよりも重力方向下方に配置されることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記液体タンクは、大気圧よりも小さい圧力に保持されることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記液体供給経路内に液体の圧力変動を吸収する圧力変動吸収手段が介装されていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 前記流体抵抗制御手段と前記送液手段は一体化されていることを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の画像形成装置。
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