JP5440130B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は画像形成装置に関し、特に液滴を吐出する記録ヘッドを備える画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
なお、本願において、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体にインクを着弾させて画像形成を行う装置(単なる液体吐出装置を含む)を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与する(単に液滴を媒体に着弾させる、即ち液滴吐出装置ないし液体吐出装置と称されるものを含む)をも意味する。また、「インク」とは、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体、DNA試料、パターニング材料などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用いる。また、「用紙」とは、材質を紙に限定するものではなく、上述したOHPシート、布なども含み、インク滴が付着されるものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含むものの総称として用いる。
記録ヘッドとして用いる液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)としては、圧電アクチュエータ等により振動板を変位させ液室内の体積を変化させて圧力を高め液滴を吐出させる圧電型ヘッドや、液室内に通電によって発熱する発熱体を設けて、発熱体の発熱により生じる気泡によって液室内の圧力を高め、液滴を吐出させるサーマル型ヘッドが知られている。
このような液体吐出方式の画像形成装置においては、特に画像形成スループットの向上、すなわち画像形成速度の高速化が望まれており、本体据え置きの大容量のインクカートリッジ(メインタンク)からチューブを介して記録ヘッド上部のサブタンク(ヘッドタンク、バッファタンクと称されるものを含む。)にインクを供給する方式が行なわれている。このようなチューブを用いてインクを供給する方式(チューブ供給方式)とすることで、キャリッジ部を軽量小型化でき、構造系、駆動系も含めて装置を大幅に小型化できる。
ところで、チューブ供給方式では、画像形成で記録ヘッドから消費されるインクがインクカートリッジからチューブを通って記録ヘッドに供給されることになるが、例えば、柔軟性に富む細いチューブを使うと、チューブをインクが流れる際の流体抵抗が大きいため、インク供給がインク吐出に間に合わず吐出不良となる。特に、広幅の記録媒体に印字する大型マシンでは必然的にチューブが長くなりチューブの流体抵抗が大きくなる。また、高速印字する場合や高粘度のインクを吐出する場合も流体抵抗が増大し、記録ヘッドに対するインク供給不足が課題となる。
そこで、従来、特許文献1に開示されているように、インクカートリッジのインクを加圧状態に保持すると共に、ヘッドのインク供給上流側に差圧弁を設けて、サブタンク内の負圧が所定の圧力より大きい時にインクを供給するようにすることが知られている。
また、特許文献2に開示されているように、ヘッドの上流にばねによって負圧を得る負圧室にポンプでインクを送液して積極的にインク供給圧を制御するもの、特許文献3に開示されているように、負圧室を有していないが、同様にポンプによって積極的に圧力を制御する方式のものも知られている。
一方、簡単な構成で負圧を得る方式としては、大気に連通したインクカートリッジと記録ヘッドをチューブで接続し、単にインクカートリッジを記録ヘッドよりも下方に配置することで、水頭差で負圧を得る方式がある。
この方式では、負圧連動弁を用いて常時加圧する方式や負圧室を設けてポンプで送液する方式よりも圧倒的に簡易な構成でありながらもより安定な負圧を得ることができるものの、この水頭方式では前述したチューブ抵抗による圧力損失の問題がある。
この水頭差によって負圧を得るインク供給システムでこの圧力損失を解決する技術としては、例えば、特許文献4に開示されているように、ヘッドとインクカートリッジを繋ぐチューブにポンプを設け、さらにポンプの上流側と下流側を繋ぐバイパス経路を設けて、このバイパス経路に弁を設けた構成とし、バイパス経路に設けた弁の開度を印字によって適宜制御して所望の圧力を保つものが知られている。
一方、インク供給システムにおいて、圧力調整弁を使用した場合の混入気泡の排出に関して、特許文献5に開示されているように、圧力力調整弁をダイヤフラムで構成し、ダイヤフラムをマイナス変形させることでインクを吸引し、ダイヤフラムの押圧解除でインク供給経路に通液した後ダイヤフラムの押圧を解除することで、吸引のみによって初期充填を行う場合よりも圧力調整弁内の気泡混入量を減少しようとするものが知られている。
特許第3606282号公報 特開2005−342960号公報 特表平5−504308号公報 特開2004−351845号公報 特開2006−082070号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、前述したリフィル不足の問題は解決されるが、負圧を制御するための機構が複雑であり、しかも負圧連動弁のシール性能を高度に要求されるという課題がある。また、常時加圧する方式であるため、インク供給経路中にある全ての接続部の気密も高度に要求され、万一故障した際には、インクが噴出する不具合が生じるおそれがある。
また、特許文献2、3に開示の技術では、ポンプによって積極的に圧力を制御することから、インクの消費量等に応じて正確にポンプの送液量を制御する必要があるため、負圧室の圧力を用いたフィードバック制御等が必要となる。また、例えば色の異なる複数種のインクを用いる画像形成装置に適用する場合には、色種ごとにポンプを制御することが求められ、制御が複雑で、装置が大型化するという課題がある。
また、特許文献4に開示の技術でも、色の異なる複数種のインクを用いる画像形成装置に適用する場合には、色種ごとにポンプを制御することが求められ、装置が大型化する課題がある。
また、特許文献5に開示の圧力調整弁内の混入気泡を減少させる技術は圧力調整弁内への初期充填に限定されるものであって、長期にわたって混入気泡を効果的に排出することはできない。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、構成が簡単で、安定した負圧を維持し、更に高速化、ロングチューブ化、高粘度化してもリフィル不足を生じないようにするとともに、圧力調整手段を用いることで圧力調整手段内部に滞留する気泡を確実に排出できるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出するノズルを有する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに供給する液体を貯留する液体タンクと、
前記記録ヘッドに前記液体を供給する第1の流路と、
前記液体タンクに連通する第2の流路と、
前記第1の流路と前記第2の流路を連通させ、前記第1の流路を流れる液体の流量が増加するときに内部の流路抵抗が増加する圧力調整弁と、
前記第2の流路又は前記液体タンクと前記圧力調整弁とを連通する第3の流路と、
前記第3の流路に設けられる送液手段と、
を備え、
前記液体タンクを記録ヘッドよりも下方に配置することで、水頭差により記録ヘッド側に負圧を発生させ、
前記ノズルから液滴を吐出するときには、前記圧力調整弁を介して前記記録ヘッドと前記液体タンクが連通している状態で、前記送液手段により前記液体を前記液体タンクから前記記録ヘッドに送液し、
前記圧力調整弁は、流路を形成する流路部材と、前記流路部材内に移動可能に収容された弁体である可動部材とを有し、
前記送液手段から前記第3の流路を介して前記流路内に流入する液体の流入方向が前記可動部材の水平方向の断面における中心軸を通過しない方向になる液体流入口部が設けられており、
前記可動部材は、液体の流れの方向において径の異なる段部を有する段付き軸形状部材であって、弁体部である第1弁体部、中央部、下部である第2弁体部の少なくとも3つの段部要素を有し、前記中央部の径が前記第2弁体部よりも小径に形成され、
前記可動部材は、前記流路部材内で移動し、
前記第1弁体部には、液体の流れ方向に、前記第1の流路と前記第3の流路とを連通する連通路であって第1の絞り部となる貫通穴が設けられ、
前記第2弁体部と前記流路部材の壁面との間で第2の絞り部が形成され、
前記可動部材が前記流路部材内で移動することにより、前記第2弁体部と前記流路部材の壁面との間で形成される前記第2の絞り部の絞り量が変化し、
前記第1の流路を流れる液体の流量が増加すると、前記圧力調整弁の前記可動部材が前記流路部材内で移動し、
前記可動部材の前記流路部材内での移動が、前記第1の流路と前記第2の流路及び前記第2の流路と前記第3の流路を連通させる流路の流路抵抗を増加させる一方、前記第3の流路から前記第1の流路への流路抵抗は一定に保たれ、
前記第1の流路を流れる液体の流量の増加分は、前記第3の流路を介して前記送液手段により供給され、
前記送液手段から送液される液体が前記液体流入口部を通じて前記圧力調整弁の前記流路部材内に流入したときに前記流路部材の壁面に沿って回流し、前記貫通穴の入口部分に停留している気泡が前記回流による液体の流れによって前記貫通穴から排出される
構成とした。
本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出するノズルを有する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに供給する液体を貯留する液体タンクと、
前記記録ヘッドに前記液体を供給する第1の流路と、
前記液体タンクに連通する第2の流路と、
前記第1の流路と前記第2の流路を連通させ、前記第1の流路を流れる液体の流量が増加するときに内部の流路抵抗が増加する圧力調整弁と、
前記第2の流路又は前記液体タンクと前記圧力調整弁とを連通する第3の流路と、
前記第3の流路に設けられる送液手段と、を備え、
前記ノズルから液滴を吐出するときには、前記圧力調整弁を介して前記記録ヘッドと前記液体タンクが連通している状態で、前記送液手段により前記液体を前記液体タンクから前記記録ヘッドに送液し、
前記圧力調整弁は、流路を形成する流路部材と、前記流路部材内に移動可能に収容された可動部材とを有し、
前記可動部材は、前記第3の流路との連通部よりも前記第1の流路側に位置する弁体部を有し、前記弁体部には、液体の流れの方向に貫通穴が形成され、
前記流路部材には、前記送液手段から前記第3の流路を介して前記流路内に流入する液体の流入方向が前記可動部材の弁体部の第3の流路側の壁面に向かう方向になる液体流入口部が設けられている
構成とした。
本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出するノズルを有する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに供給する液体を貯留する液体タンクと、
前記記録ヘッドに前記液体を供給する第1の流路と、
前記液体タンクに連通する第2の流路と、
前記第1の流路と前記第2の流路を連通させ、前記第1の流路を流れる液体の流量が増加するときに内部の流路抵抗が増加する圧力調整弁と、
前記第2の流路又は前記液体タンクと前記圧力調整弁とを連通する第3の流路と、
前記第3の流路に設けられる送液手段と、を備え、
前記ノズルから液滴を吐出するときには、前記圧力調整弁を介して前記記録ヘッドと前記液体タンクが連通している状態で、前記送液手段により前記液体を前記液体タンクから前記記録ヘッドに送液し、
前記圧力調整弁は、流路を形成する流路部材と、前記流路部材内に移動可能に収容された可動部材とを有し、
前記可動部材は、前記第3の流路との連通部よりも前記第1の流路側に位置する弁体部を有し、前記弁体部には、液体の流れの方向に貫通穴が形成され、
前記送液手段から単位時間当たりの送液量を変化させながら前記圧力調整弁に対して送液する
構成とした。
本発明に係る画像形成装置によれば、簡易な構成、制御でヘッドの負圧を適正範囲に維持でき、高粘度の液体でも、吐出不良を生じることなく、高速で吐出することができるようになる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置を示す概略正面説明図である。 同じく概略平面説明図である。 同じく概略側面説明図である。 同装置の記録ヘッドの説明に供する要部拡大説明図である。 同装置のインク供給系(インク供給システム)のサブタンクの模式的断面説明図である。 同じくカートリッジホルダ部分の説明図である。 同じくポンプユニットの説明図である。 同じく圧力制御ユニットの説明図である。 同じくインク供給システムの全体説明図である。 同じく流路抵抗可変ユニットを示す説明図である。 同流路抵抗可変ユニットの弁体の平面説明図である。 同装置の制御部の概要を示す全体ブロック説明図である。 制御部によるインク初期充填動作の説明に供するフロー図である。 同じく印字動作の説明に供するフロー図である。 同じくヘッド吐出流量とヘッド圧力損失とアシスト流量の関係の一例を示す説明図である。 同インク供給システムにおける流路抵抗可変ユニット内部での気泡滞留の説明に供する模式的説明図である。 同インク供給システムに適用した本発明の第1実施形態に係る流路抵抗可変ユニットの模式的説明図である。 図17のA−A線に沿う水平断面の断面説明図である。 比較例の路抵抗可変ユニットを示す図18と同様な断面説明図である。 本発明の第2実施形態に係る流路抵抗可変ユニットの模式的説明図である。 図20のB−B線に沿う水平断面の断面説明図である。 本発明の第3実施形態に係る流路抵抗可変ユニットの模式的説明図である。 本発明の第4実施形態に係る流路抵抗可変ユニットの模式的説明図である。 本発明の第5実施形態に係る流路抵抗可変ユニットの模式的説明図である。 本発明の第6実施形態の説明に供するアシストポンプの送液量の変化の説明に供する説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置について図1ないし図3を参照して説明する。なお、図1は同記録装置の概略正面説明図、図2は同じく概略平面説明図、図3は同じく概略側面説明図である。
このインクジェット記録装置は、本体フレーム1に立設された左右の側板1L、1Rに横架したガイド部材であるガイドロッド2と、本体フレーム1に横架される後フレーム1Bに取付けられたガイドレール3とで、キャリッジ4を主走査方向(ガイドロッド長手方向)に摺動自在に保持し、キャリッジ4を図示しない主走査モータとタイミングベルトによってガイドロッド2の長手方向(主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ4には、例えば、ブラック(K)のインク滴を吐出する記録ヘッド10Kと、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインク滴を吐出する記録ヘッド10Cが搭載され、記録ヘッド10は複数のインク吐出口(ノズル)を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。記録ヘッド10Cは、少なくとも独立したCMYのインク滴を吐出する少なくとも3列のノズル列を有している。なお、以下では、記録ヘッド10K、記録ヘッド10内のC、M、Yの各色に対応する各ノズル列を、特に注記しない限り、「記録ヘッド10」と称する。
ここで、記録ヘッド10は、図4に示すように発熱体基板12と液室形成部材13から構成され、ヘッドベース部材19に形成された流路から共通流路17及び液室(個別流路)16に順次供給されるインクを液滴として吐出する。この記録ヘッド10は、発熱体14の駆動によるインクの膜沸騰により吐出圧を得るサーマル方式のものであり、液室16内の吐出エネルギー作用部(発熱体部)へのインクの流れ方向とノズル15の開口中心軸とを直角となしたサイドシュータ方式の構成のものである。
なお、記録ヘッドとしては、圧電素子を用いて振動板を変形させ、また、静電力で振動板を変形させて吐出圧を得るものなど様々な方式があり、いずれの方式のものも本発明に係る画像形成装置に適用することができる。
また、サーマル方式のヘッドの中には、他にも吐出方向が異なるエッジシュータ方式があるが、このエッジシュータ方式においては気泡が消滅する際の衝撃により発熱体14を徐々に破壊する、いわゆるキャビテーション現象の問題がある。これに対し、上述したサイドシュータ方式においては気泡が成長し、その気泡がノズル15に達すれば気泡が大気に通じることになり温度低下による気泡の収縮が起こらない。そのため、記録ヘッドの寿命が長いという長所を有する。また、発熱体14からのエネルギーをより効率良くインク滴の形成とその飛行の運動エネルギーへと変換でき、またインクの供給によるメニスカスの復帰も速いという構造上の利点を有する。したがって、本インクジェット記録装置においてはサイドシュータ方式の記録ヘッドを採用している。
一方、キャリッジ4の下方には、記録ヘッド10によって画像が形成される用紙20が主走査方向と垂直方向(副走査方向)に搬送される。図3に示すように、用紙20は、搬送ローラ21と押えコロ22で挟持されて、記録ヘッド10による画像形成領域(印字部)に搬送され、印写ガイド部材23上に送られ、排紙ローラ対24で排紙方向に送られる。
このとき、主走査方向へのキャリッジ4の走査と記録ヘッド10からのインク吐出を画像データに基づいて適切なタイミングで同調させ、用紙20に1バンド分の画像を形成する。1バンド分の画像形成が完了した後、副走査方向に用紙20を所定量送り、前述と同様の記録動作を行う。これらの動作を繰り返し行い、1ページ分の画像形成を行なう。
一方、記録ヘッド10の上部には吐出するインクを一時的に貯留するためのインク室が形成されたサブタンク(バッファタンク、ヘッドタンク)30が一体的に接続される。ここでいう「一体的」とは、記録ヘッド10とサブタンク30がチューブ、管等で接続されることも含んでおり、どちらも一緒にキャリッジ4に搭載されているという意味である。
このサブタンク30には、装置本体側の主走査方向の一端部側に設けられたカートリッジホルダ77に着脱自在に装着される各色のインクを収容した本発明における液体タンクであるインクカートリッジ(メインタンク)76からインク供給経路の一部を形成するチューブ部材であって第1の流路を形成する液体供給チューブ41を介して、各色のインクが供給される。
また、装置本体の主走査方向の他端部側には記録ヘッド10の維持回復を行う維持回復機構51が配置されている。この維持回復機構51は、記録ヘッド10のノズル面をキャッピングするキャップ52と、キャップ52内を吸引する吸引ポンプ53と、吸引ポンプ53で吸引されたインクの廃液を排出する排出経路54などを含み、排出経路54から排出される廃液は本体フレーム1側に配置された廃液タンク56に排出される。また、後述する図9に示すように、維持回復機構51には、記録ヘッド10のノズル面をワイピングするワイパ部材57をワイピングユニット58にて保持してノズル面に対して進退可能に配設している。
次に、このインクジェット記録装置に適用したインク供給系(インク供給システム)について図5ないし図10をも参照して説明する。なお、図5は同インク供給システムのサブタンクの模式的断面説明図、図6は同じくカートリッジホルダ部分の説明図、図7は同じくポンプユニットの説明図、図8は同じく圧力制御ユニットの説明図、図9は流路抵抗可変ユニットの一例を示す説明図である。
まず、サブタンク30は、インク室103を形成するタンクケース101の一部の開口に外側に向かって凸状に形成された可撓性を有するゴム部材102が設けられ、インク室103の内部には記録ヘッド10との接続部の近傍にフィルタ109が設けられ、インクをろ過して異物などを除去したインクを記録ヘッド10に供給する構成となっている。
このサブタンク30には、インク供給チューブ41の一端部が接続される。インク供給チューブ41の他端部は、図1及び図2に示すように本体据え置きのカートリッジホルダ77に接続される。
カートリッジホルダ77には、インクカートリッジ76と、送液手段であるポンプユニット80と、圧力制御ユニット81が接続されている。
カートリッジホルダ77の内部には、図6に示すように、各色のインクに対応して内部流路70、74、79が形成され、ポンプユニット80に連通するポンプ接続ポート73a、73bと、圧力制御ユニット81に連通する圧力制御ポート72a、72b、72cを備えている。また、ポンプ接続ポート73aと圧力制御ポート72cとは内部流路70で連通している。
ポンプユニット80は、図7に示すように、カートリッジホルダ77のポンプ接続ポート73a、73bとそれぞれ連通するポート85a、85bと、これらのポート85a、85bに連通するポンプ(アシストポンプ)78を備えている。ポンプ78としては、チュービングポンプやダイヤフラムポンプ、ギアーポンプなど様々なポンプを適用することができる。図7のポンプユニット80においては、4色のインクに対応して4つのポンプ78K、78C、78M、78Yを備えているが、これらの4つのポンプは1つのモータ82で連動して駆動する構成としている。
圧力制御ユニット81は、図8に示すように、カートリッジホルダ77の圧力制御ポート72a、72b、72cとそれぞれ連通するポート86a、86b、86cと、これらのポート86a、86b、86cに連通する圧力調整弁である流路抵抗可変ユニット83を備えている。
なお、記録ヘッド10側には、前述したように維持回復機構51が配設される。この維持回復機構51には、非吐出時にインクの水分乾燥を防止すると同時に、記録ヘッド10内の気泡を取り除き、ノズルが詰まったときなどに記録ヘッド10内のインクを吸引する目的で保湿・吸引用のキャップ52が備わっている。記録ヘッド10内のインクを吸引するときは、記録ヘッド10のノズル面をキャップ52でキャッピングして、吸引ポンプ53により、インクを廃液タンク56に排出する。ここでは、キャップ52は、保湿用と吸引用を併用しているが、それぞれの役割を独立させたキャップを構成してもよい。また、吸引したインクは、廃液タンク56ではなく、インクカートリッジ76に戻す構成とすることもできる。また、廃液タンク56は、吸引動作だけではなく、記録ヘッド10からの画像形成に寄与しない空吐出滴を受ける空吐出受けとしての役割を持つことがある。また、ワイパ部材57は、ワイピングユニット58に取り付けられており、このワイパ部材57により、メンテナンス後の記録ヘッド10のノズル面を払拭することで、ノズル面のメニスカスが整えられる。
次に、インク供給システムの全体構成及び動作について図9に示す概略構成図を参照して説明する。なお、図9ではインク供給システムの動作、作用の理解をしやすいように1つの液体吐出ヘッド(記録ヘッド)10に接続する主要構成要素のみを表している。
このインク供給システムは、記録ヘッド10に供給するインクを貯留するインクカートリッジ76と、記録ヘッド10にインクを供給する第1の流路である液体供給チューブ41と、インクカートリッジ76に連通する第2の流路42と、液体供給チューブ(以下「第1の流路」ともいう。)41と第2の流路42を連通させる圧力調整弁である流路抵抗可変ユニット83を含む圧力制御ユニット81と、第2の流路42と圧力制御ユニット81の流路抵抗可変ユニット83とを連通する第3の流路43と、第3の流路43に設けられる送液手段であるポンプ(アシストポンプ)78とを有している。
ここで、流路抵抗可変ユニット83は、内部を流れる液体の流れ方向や流量によって流路抵抗(流体抵抗)が変化する特性を有するものである。この流路抵抗可変ユニット83は、例えば図10に示すように、流路部材(流路形成部材)である管部材87と、管部材87内に自由状態で移動可能に収容された可動部材である弁体88とを有している。
管部材87は、第1の流路41を接続するポート86aと、第2の流路42を接続するポート86bと、第3の流路43を接続するポート86cとを有している。可動部材である弁体88は、液体の流れの方向において径の異なる段部を有する段付き軸形状部材であり、本発明における弁体部である上部(以下「第1弁体部」ともいう。)88t、中央部88m、下部(以下「第2弁体部」ともいう。)88bの少なくとも3つの段部要素を有し、中央部88mの径が第2弁体部88bよりも小径に形成されている。この弁体88は、管部材87の内部で移動可能とされ、内部の流れの状態等に応じて、図10(a)の位置、図10(b)の位置、あるいはその中間の位置などの各位置に位置変化する。
ここで、弁体88の第1弁体部88tには、図11にも示すように、インクの流れ方向に、第1の流路41と第3の流路43とを連通する連通路であって第1の絞り部となる貫通穴84が設けられている。また、弁体88の第2弁体部88bと管部材87の流路部分87bとの間で第2の絞り部182が形成され、弁体88が上述したように内部の流れの状態等に応じて移動することにより、第2弁体部88bと流路部材である管部材87の流路部分87bの壁面との間で形成される第2の絞り部182の絞り量が変化する。
なお、ここでは、図11に示すように、貫通穴84を弁体88の中心軸回りに4等分して均等に配置したが、穴の大きさを小さくして穴の数を増やしたり、逆に穴を大きくして穴の数を減らしたりすることも適宜可能である。ただし、記録ヘッド10からのインク吐出による流れを利用して、まっすぐ弁体88を移動させるという点で、貫通穴84は弁体88の第1弁体部88tに周方向で均等に配置することが好ましい。
そして、管部材87には、弁体88の中央部88mの位置、すなわち、第1の絞り部84と第2の絞り部182との間に第3の流路43の一部となる横穴(ポート)86cが形成されている。
なお、この流路抵抗可変ユニット83は、図10の状態、すなわち、ポート86a側を上にしてインク供給システム内で配置される。
図9に戻って、インクカートリッジ76には大気連通部90が設けられており、インクカートリッジ76内の液面が記録ヘッド10のノズル面よりも低い位置になるように配置されている。これにより、インクがインク供給全経路に満たされている状態では、記録ヘッド10とインクカートリッジ76の液面の水頭差hにより、記録ヘッド10は負圧に保持されるので、安定して記録ヘッド10からインク滴吐出を行うことができる。
ここで、前述した図10を参照して本インク供給システムのアシスト原理について説明する。
図10(a)は記録ヘッド10から滴吐出を行っていない状態、あるいは、吐出流量が少ない条件での流路抵抗可変ユニット83の状態を示している。この状態では、弁体88はポート86b側にある。図10(a)に示すように、管部材87と弁体88の第2弁体部88bの間のギャップGbと、第1の絞り部となる貫通穴84との流体抵抗の総和が管部材87と弁体88の第1弁体部88tのギャップGtの流体抵抗よりも大きいこと、更に、ポート86aの先には図8に示すように流体抵抗の大きい液体供給チューブ41やフィルタ109があるため、矢印Qaで示すポンプ78によって送液されたインクは、流れやすいポート86b側に流れる(矢印C)。したがって、ポンプ78によって発生するインクの流れは、図8におけるポンプユニット80と流路抵抗可変ユニット83で形成されるループ経路内を循環するだけであり、液体吐出ヘッド10の圧力にはほとんど影響を与えない。
一方、図10(b)は記録ヘッド10の吐出流量が多い条件での流路抵抗可変ユニット83の状態を示している。管部材87と弁体88の第1弁体88tのギャップGtが狭く、第1の絞り部である管通穴84を通る、矢印Qhで示す記録ヘッド10からの滴吐出によるインクの流れによって、弁体88がポート86a側(第1の流路側)に引かれ弁体88が移動する(図で上方向に移動する。)。これにより、弁体88の第2弁体部88bが管部材87の小径部(流路部分87b:第2の絞り部182)に移動し、管部材87と弁体88の第2弁体部88bの間のギャップは小さいギャップGb1となる。矢印Qaで示すようにポンプ78によって送液されるインクは、この狭いギャップGb1を流れようとする(矢印D)ので、圧力が発生する。この圧力が、記録ヘッド10にインクが流れる際に発生する圧力損失を低減させ、大流量のインク供給を実現することができる。
この流路抵抗可変ユニット83では、記録ヘッド10の吐出流量が増して圧力損失が大きくなる条件ほど、弁体88の下部88bの周面と管部材87の流路部分87bとのインクの流れ方向の対向長さ(第2の絞り部182の長さ)が長くなって、弁体88の下部88bと管部材87の狭ギャップGb1の長さが長くなり、よりポンプ(アシストポンプ)78による増圧効果を大きくする。これにより、従来のように流量調整弁を他のアクチュエータ等で制御する煩雑さがなく、簡易な構成で自動的に安定したインク供給を実現することができる。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図12を参照して説明する。なお、図12は同制御部の全体ブロック説明図である。
この制御部500は、この装置全体の制御を司るアシスト動作及び維持回復動作に関する制御を行う手段を兼ねるCPU501と、CPU501が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505とを備えている。
また、記録ヘッド10を印字データに応じて駆動制御するための印刷制御部508と、キャリッジ4側に設けた記録ヘッド10を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)509と、キャリッジ4を移動走査する主走査モータ551、用紙20を搬送する搬送21を回転駆動させる副走査モータ552、維持回復機構51のキャップ52a、52abやワイパ部材57などを昇降させるキャップ昇降機構513を作動する維持回復モータ512を駆動するためのモータ駆動部512と、維持回復機構51の吸引ポンプ53及びアシスト用ポンプ78を駆動するポンプ駆動部511などを備えている。
また、この制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル514が接続されている。
この制御部500は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F506を持っていて、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト600側から、ケーブル或いはネットワークを介してI/F506で受信する。
そして、制御部500のCPU501は、I/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC505にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部508からヘッドドライバ509に転送する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成はホスト600側のプリンタドライバ601で行っている。
印刷制御部508は、上述した印字データをシリアルデータで転送するとともに、この印字データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などをヘッドドライバ509に出力する。ヘッドドライバ509は、シリアルに入力される記録ヘッド10の1行分に相当する印字データに基づいて発熱素子14を駆動する。
I/O部515は、装置に装着されている各種のセンサ群516からの情報を取得し、プリンタの制御に必要な情報を抽出し、印刷制御部508やモータ駆動部510の制御に使用する。センサ群515は、用紙の位置を検出するための光学センサや、機内の温度を監視するためのサーミスタ、帯電ベルトの電圧を監視するセンサ、カバーの開閉を検出するためのインターロックスイッチなどがあり、I/O部515は様々のセンサ情報を処理することができる。また、環境条件(温度及び湿度)を検知する温湿度センサからの検知信号、廃液タンク56の満タンを検知する満タン検知センサの検知信号も入力される。
次に、上記インク供給システムを使用した制御部によるインク初期充填動作について図13のフロー図を参照して説明する。
インクカートリッジ76が装着済であることが確認された後、記録ヘッド10のノズル面を維持ユニット51のキャップ52でキャッピングする。このキャッピング状態で吸引ポンプ53を駆動し、記録ヘッド10のノズルを介してインク供給系路内の空気を吸引する(ノズル吸引開始)。そして、このノズル吸引は、ノズル吸引の開始から所定時間が経過した時まで行う。所定時間吸引を行うことにより、インクカートリッジ76内のインクが第1の流路(液体供給チューブ)71に達する。
その後、ノズル吸引開始から所定時間が経過した時((タイマがカウントアップした時))、モータ82を駆動してポンプ(アシストポンプ)78を駆動する。このとき、図9に示すようにインク供給経路が形成されているので、ポンプ78の駆動によって流路抵抗可変ユニット83に矢印Qa側に送液されて、ポンプ78が接続されている第3の流路61、62内の空気が流路抵抗可変ユニット83側に押し出され、インクで置換される。
その後、所定時間が経過した時(タイマがカウントアップした時)に、吸引ポンプ53とポンプ78を両方とも停止させる。この段階で、インク供給経路内を全てインクで充填することができる。
その後、維持ユニット51のキャップ52によるキャッピングを解除し、維持ユニット51に備えられるワイパ部材57で記録ヘッド10のノズル面をワイピングし、記録ヘッド10を駆動して画像形成に寄与しない所定の滴数のインク滴をノズルから吐出させる(ヘッド空吐出)ことで、ノズルに所望のメニスカスを形成できる。
このようにして、インクの初期充填が完了する。なお、図13に示すフロー図ではアシストポンプ(ポンプ78)をノズル吸引停止まで継続して駆動しているが、前述した第3の流路61、62、横穴86cの経路)のインク置換が完了次第停止しても初期充填を行うことができる。ただし、図13に示す例では、液体供給チューブ71と記録ヘッド10への充填時にもポンプ78を駆動するので、より短時間に初期充填を完了することができる。
次に、印字動作について図13に示すフロー図を参照して説明する。
印字ジョブ信号を受信した後、まず温度センサ27で機内(装置内)の温度を検知し、インクの温度を推定する。なお、温度センサ27はキャリッジ4に搭載されている(図2参照)が、インクカートリッジ部や記録ヘッド部等別の場所に設けられていてもよい。また、インク供給経路内に設けてインクの温度を直接検知しても良い。
そして、インクの温度に基づいてアシストポンプ78で送液する流量を決定し、ポンプ78を駆動する。その後、記録ヘッド10のノズル面を覆っているキャップ52をノズル面から離間させて(キャッピング解除)、所定の滴数の空吐出を実施した後、印字を開始する。
このとき、アシストポンプ78が駆動されているので供給チューブ71が長いシステムで高粘度のインクを用いる場合でもインク供給に伴う圧力損失を適切に低減することができ、インクの供給不足を生じさせることなく良好な印字を行うことができる。
印字終了後、キャリッジ4を装置の所定の位置(ホームポジション)に停止させ、記録ヘッド10のノズル面をキャップ52でキャッピングする。その後、アシストポンプ78を停止させる。
ここで、アシストポンプ78は印字終了後直ちに停止させても良い。また、温度に基づいてアシストポンプ78の送液量を制御しているが、インク供給仕様等の条件によっては、最も低温環境でのインク供給で供給不足を起こさない送液量で、全ての温度条件で送液することも可能である。
このような印字動作を行なうとき、吐出するインクの粘度が大きい場合や液体供給チューブ41の流体抵抗が大きい場合、例えばチューブが細かったり長かったりする場合、あるいは、インク吐出流量が大きい場合には、インク供給経路の流体抵抗によりインク供給が追いつかなくなる事態が生じる。具体的には、本インク供給システムでインク供給抵抗となる主要な要素としては、液体供給チューブ41、フィルタ109、ジョイント89がある(図8参照)。
例えば、液体供給チューブ41の直径が2.8mm、長さが2500mmのロングチューブを備える広幅の画像形成装置において、16cPの高粘度インクを吐出した場合には、液体供給チューブ41の流体抵抗は2.7e10[Pa・s/m]となる。また、フィルタ109及びジョイント89の流体抵抗は、この実施形態では、それぞれ1e10[Pa・s/m]、2e9[Pa・s/m]のものとしている。
ここで、記録ヘッド10から安定した吐出ができる圧力損失の限界値を2.5kPaとし、全ノズルから連続してインクを吐出した場合には0.1cc/sの吐出流量となる。その時の圧力損失は、6.9kPaである。圧力制御ユニット81がない場合でも3.94kPaとなるので、単純な水頭差インク供給システムでは自然供給することはできない。
このようにインク供給系の抵抗により圧力損失が増大しリフィルが不足するときに、ポンプ78を駆動して第3の流路43からインクを矢印Qa(Qaはアシスト流量、あるいはアシスト用液体の流れであるが、便宜上矢印の符号としても使用する。)の方向に送り出す。このポンプ78の送液によってインクの供給不足量を補う(リフィルアシスト)ことができる。
記録ヘッド10の吐出流量とポンプ78の送液量(アシスト流量)と記録ヘッド10の圧力の関係の一例を図15に示している。図15は、アシスト流量を0〜0.20cc/sとしたときのヘッド吐出流量に対するインク供給系の圧力損失の変化を示している。前述したように、アシスト流量が「0」のときは、ヘッドの圧力損失は約7kPaとなり、インクを連続吐出できず、噴射不良となってしまうが、ポンプ78によりアシストすることにより圧力損失が1kPa以下程度となり、連続吐出することができる。
なお、この画像形成装置では、4色のインクを吐出させるので、図9に示す構成のインク供給システムが色別に4つ設けられる。各色のポンプ78に対応して、ポンプ78を駆動するモータ等のアクチュエータを個別に4つ設けて各記録ヘッド10のインク吐出量に応じて個別にモータを制御する方式とすることもできるが、前述した図6に示すように、色種の個数のポンプ78(78K、78C、78M、78Y)に対して共通にモータ(アクチュエータ)82を1つのみとすることもできる。
複数の色のインク滴を吐出して画像を形成する場合、各記録ヘッド10から吐出されるインクの量はバラバラになるので、例えば、あるヘッドは全ノズルからインクを吐出する状態で、別のヘッドは非吐出の状態である場合もある。そのような場合でも、本発明のインク供給システムでは、記録ヘッド10の吐出流量によって自動的に流路抵抗可変ユニット83の流体抵抗が変化するようになっているので、各ヘッドの吐出流量に応じたポンプの制御は不要である。
すなわち、吐出流量が少なくアシストを必要としないヘッドには少ないアシストとなり、吐出流量が多くアシストを必要とするヘッドには大きなアシストを与える制御を自動的に行なう。
このように複数のインクを有するなど複数のインク供給系を有するシステムにおいても、全てのインク供給系のポンプを1つのアクチュエータでまとめて駆動できるので、装置の構成、制御が簡易になり、低コスト、小型の装置を実現することができる。
また、一般的に、液体の粘度は液体の温度によって変化するので、記録ヘッド10への液体のアシストは、例えば、図2に示すようにキャリッジ4に備えた温度センサ27によって測定した装置周囲の温度や、装置内の温度、インクの温度やそれらの予測値等をフィードバックしてポンプ78の駆動を制御するようにすることが好ましい。それにより、あらゆる温度に対応した使い勝手の良い画像形成装置を実現できる。
また、インク供給経路内に圧力センサを設けて予め決められた流量でのヘッド吐出を行ったときの圧力変化を測定できるようにすれば、それにより圧力損失に直結するインクの粘度を検出できるので、この検出した粘度に基づいてポンプ78の制御パラメータを変更でき、粘度の異なる様々なインクを用いることができる。
また、ユーザが吐出状態を確認しながらポンプ78の制御パラメータを入力するようにすれば、前述した液体粘度の検出手段が不要となるので、装置を簡易なものとすることができる。
このように、液体タンクから液体吐出ヘッド(記録ヘッド)に液体を供給する供給流路に圧力調整弁を設け、圧力調整弁に別の経路で液体タンクと連通する流路を設けると共にその経路に送液手段を設ける構成とし、圧力調整弁を液体吐出ヘッドに流れる液体の流量に応じて内部の流路抵抗が変化するものとすると共に、少なくとも液体吐出ヘッドから液体を吐出するときには液体吐出ヘッドと液体タンクが連通している状態で送液手段により液体吐出ヘッドに向けて液体を送出するので、液体吐出ヘッドの吐出量に応じて適正なアシスト圧を自動的に調節しながら液体吐出ヘッドに印加して、液体供給チューブの長尺化、吐出流量の増大化、吐出液体の高粘度化等に伴うリフィル不足を簡易に回避することができる。
この場合、圧力調整弁は液体吐出側の第1の絞り部と液体タンク側の第2の絞り部を有し、送液手段からの流路が第1の絞り部と第2の絞り部の間に連通され、液体吐出ヘッドに流れる液体の流量に応じて第2の絞り部の絞り量が変化する構成とすることで、流路の絞りを利用した簡易な構成で、液体吐出ヘッドの吐出量に応じて適正なアシスト圧を自動的に調節しながら液体吐出ヘッドに印加することができる。
また、圧力調整弁は可動部材を有し、可動部材が液体吐出ヘッドの吐出量に応じて移動する構成とし、可動部材の移動によって液体タンク側の第2の絞り部の絞り量が変化するようにすることで、流れによる可動部材の移動を利用した簡易な構成で、液体吐出ヘッドの吐出量に応じて適正なアシスト圧を自動的に調節しながら液体吐出ヘッドに印加することができる。
また、可動部材は、液体の流れ方向で径の異なる複数の段部を有する段付き軸状部材からなり、流路を形成する流路形成部材内に自由状態で収容されている構成とすることで、高精度な部品を容易に形成でき、高精度な特性の弁を容易に得ることができる。
このようなインク供給システムにおいて、インクカートリッジ76を交換するときや初期充填時などに、流路抵抗可変ユニット83内に気泡が残留すると、滴吐出不良が発生することになる。
例えば、図16に示すように、可動部材である弁体88の第1弁体部88tを平板状(フラットな形状)に形成した比較例の流路抵抗可変ユニット83を使用した場合、弁体88がポート86a方向(第1の流路方向)に引かれているとき、気泡141が第1弁体部88tと第2弁体部88bに挟まれた中央領域140に残留する。この中央領域140に気泡141が残留すると、気泡141は、その浮力により第1弁体部88tのポート86b側(第3の流路側又は第2の流路側)に溜まる。
この状態で、記録ヘッド10から吐出動作を続けても、貫通穴84から離れた位置にある気泡141は、貫通穴84を通過せずに、そのまま中央領域140内に残留する。その結果、ポンプユニット80によって送液されたインクの圧力が、中央領域140内の気泡141に吸収され、記録ヘッド10が必要とする圧力が不足してしまうおそれがある。また、このように残留する気泡は、ポンプユニット80内のポンプ78を駆動して、圧力調整弁81に液体を送液してもその場に停留しやすく、貫通穴84から排出されにくい。また、記録ヘッド10から液体を吐出動作状況、及びポンプユニット80からの送液状況による圧力調整弁(圧力制御ユニット)81の流路抵抗可変ユニット83内の弁体88が上昇及び下降動作を行っても、圧力調整弁81内に残留した気泡はその場に停留しやすく、貫通穴84から排出するには、大量に液体を消費しないと排出されないことが判明している。
そこで、このような画像形成装置に本発明を適用した第1実施形態について図17及び図18を参照して説明する。なお、図17は同実施形態に係る流路抵抗可変ユニット83の模式的説明図、図18は図17のA−A線に沿う水平断面の断面説明図である。
ここでは、送液手段であるポンプ78から第3の流路43を通じて流体抵抗可変ユニット83内に液体(インク)を流入する流入口部となるポート86cは、弁体88の水平方向の断面における中心軸に対して偏った位置に設けて、ポンプ78から流路抵抗可変ユニット83への液体流入方向は、弁体88の水平方向の断面における中心軸を通過しない方向としている。ここでは、円形の流路部分87bの接線方向を液体流入方向としている。
これにより、ポンプ78から送液されるインクはポート86cを通じて流路抵抗可変ユニット83の流路部分87bに流入したときに流路部分87bの壁面に沿って回流しやすくなるので、例えば図18に示すように、貫通穴84の入口部分に停留している気泡141も回流によるインクの流れによって動き易くなり、貫通穴84から排出されやすくなる。これに対し、例えば図19に示すように、弁体88の水平方向の断面における中心軸に向けてポート86cを配置した場合には、回流が発生しにくく、気泡排出性が低下する。
本発明を適用した第2実施形態について図20及び図21を参照して説明する。なお、図20は同実施形態に係る流路抵抗可変ユニット83の模式的説明図、図21は図20のB−B線に沿う水平断面の断面説明図である。
ここでは、前記第1実施形態において、流体抵抗可変ユニット83の弁体88の気泡が停留する側、すなわち第1弁体部88tの下面にフィン180を備えている。このフィン180は送液されるインクの流入方向に対して、できる限り垂直(直交する方向)に配置されることが好ましい。またフィン180の数は1枚に限定されるものではなく、複数枚(この例では4枚)としている。
これにより、前述したようにポンプ78から送液されるインクによって流路部分87b内で回流しやすくなり、更に弁体88も送液されるインクをフィン180で受けることによって回転しやすくなり、停留する気泡がその流れによって動きやすくなって貫通穴84から排出されやすくなる。
本発明を適用した第3実施形態について図22を参照して説明する。なお、図22は同実施形態に係る流路抵抗可変ユニット83の模式的説明図である。
ここでは、流路抵抗可変ユニット83内への流入口部となるポート86cをインクの流れ方向に沿って径が小さくなる、つまり、先細り形状としている。
これにより、流路抵抗可変ユニット83内に流入するインクの流速が前記実施形態よりも高まり、流路抵抗可変ユニット83内に発生する回流の流速が速くなり、より効率的に停留する気泡を動かすことができ、気泡が貫通穴84から排出されやすくなる。
本発明を適用した第4実施形態について図23を参照して説明する。なお、図23は同実施形態に係る流路抵抗可変ユニット83の模式的説明図である。
ここでは、流路抵抗可変ユニット83内への流入口部となるポート86cを弁体88の第1弁体部88tの下面に向けて傾斜させて設けている。つまり、液体流入方向を流路抵抗可変ユニット83の気泡が停留する箇所に向かう方向としている。
これにより、ポンプ78によって送液されるインクが流路抵抗可変ユニット83内の停留している気泡に当たりやすくなり、流路抵抗可変ユニット83内に停留する気泡がその流れによって動きやすくなり、貫通穴84から排出されやすくなる。
このように、圧力調整弁は、流路を形成する流路部材と、流路部材内に移動可能に収容された可動部材とを有し、可動部材は、第3の流路との連通部よりも第1の流路側に位置する弁体部を有し、弁体部には、液体の流れの方向に貫通穴が形成され、流路部材には、送液手段から第3の流路を介して流路内に流入する液体の流入方向が可動部材の弁体部の第3の流路側の壁面に向かう方向になる液体流入口部が設けられている構成とすることで、圧力調整弁内で弁体に停留する気泡に送液される液体が当たることで気泡が動き、排出されやすくなる。
本発明を適用した第5実施形態について図24を参照して説明する。なお、図24は同実施形態に係る流路抵抗可変ユニット83の模式的説明図である。
ここでは、弁体88の貫通84の位置を前記各実施形態よりも弁体88の外周部側としている。これにより、流路抵抗可変ユニット83内残留した気泡141がインクの回流によって弁体88の外周側に移動し、この気泡141が弁体88の外周分側に配置された貫通穴84によって排出されやすくなる。
本発明を適用した第6実施形態について図25を参照して説明する。なお、図25は同実施形態の説明に供するアシストポンプの送液量の変化の説明に供する説明図である。
ここでは、アシストポンプ78の単位時間当たりの送液量を送液量Q1とQ2(Q1<Q2)に切替え制御し、単位時間当たりの送液量を異ならせながら流路抵抗可変ユニット83に送液する。このように、送液手段による送液動作を、送液量を断続的に切り替えながら送液する制御とすることにより、流路抵抗可変ユニット83内に流入するインクの流れを乱流状態とすることができ、効率よく流路抵抗可変ユニット83内に停留する気泡を動かすことができて、貫通穴84から排出されやすくすることができる。
このように、圧力調整弁は、流路を形成する流路部材と、流路部材内に移動可能に収容された可動部材とを有し、可動部材は、第3の流路との連通部よりも第1の流路側に位置する弁体部を有し、弁体部には、液体の流れの方向に貫通穴が形成され、流路部材には、送液手段から第3の流路を介して流路内に流入する液体の流入方向が可動部材の弁体部の第3の流路側の壁面に向かう方向になる液体流入口部が設けられている構成とすることで、圧力調整弁内で弁体に停留する気泡に送液される液体が当たることで気泡が動き、排出されやすくなる。
なお、以上の説明においては、複数のヘッドに異なる色のインクが供給される例で本願発明の動作、効果を説明したが、同一色のインクを複数のヘッドに供給する場合や、色ではなく処方の異なるインクを複数のヘッドに供給する場合にも同様に適用することができる。また、複数のノズル列を1ヘッド内に有する液体吐出ヘッドで1ヘッドから異なる種類の液体を吐出する場合のインク供給システムについても適用することができる。また、狭義のインクを吐出する画像形成装置に限定されるものではなく、様々な液体を吐出する液体吐出装置(本発明でいう「画像形成装置」に含まれる。)にも適用することができる。
4 キャリッジ
10 記録ヘッド
30 サブタンク
41 インク供給チューブ(第1の流路)
42 第2の流路
43 第3の流路
76 インクカートリッジ(メインタンク:液体タンク)
77 カートリッジホルダ
78 ポンプ(アシストポンプ)
80 ポンプユニット
81 圧力制御ユニット
83 流体抵抗可変ユニット
84 貫通穴
86c ポート(液体流入口部)
87 管部材(流路部材)
88 弁体(可動部材)
88t 第1弁体部(弁体部:弁体の上部)
88b 第2弁体部(弁体の下部)

Claims (7)

  1. 液滴を吐出するノズルを有する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに供給する液体を貯留する液体タンクと、
    前記記録ヘッドに前記液体を供給する第1の流路と、
    前記液体タンクに連通する第2の流路と、
    前記第1の流路と前記第2の流路を連通させ、前記第1の流路を流れる液体の流量が増加するときに内部の流路抵抗が増加する圧力調整弁と、
    前記第2の流路又は前記液体タンクと前記圧力調整弁とを連通する第3の流路と、
    前記第3の流路に設けられる送液手段と、
    を備え、
    前記液体タンクを記録ヘッドよりも下方に配置することで、水頭差により記録ヘッド側に負圧を発生させ、
    前記ノズルから液滴を吐出するときには、前記圧力調整弁を介して前記記録ヘッドと前記液体タンクが連通している状態で、前記送液手段により前記液体を前記液体タンクから前記記録ヘッドに送液し、
    前記圧力調整弁は、流路を形成する流路部材と、前記流路部材内に移動可能に収容された弁体である可動部材とを有し、
    前記送液手段から前記第3の流路を介して前記流路内に流入する液体の流入方向が前記可動部材の水平方向の断面における中心軸を通過しない方向になる液体流入口部が設けられており、
    前記可動部材は、液体の流れの方向において径の異なる段部を有する段付き軸形状部材であって、弁体部である第1弁体部、中央部、下部である第2弁体部の少なくとも3つの段部要素を有し、前記中央部の径が前記第2弁体部よりも小径に形成され、
    前記可動部材は、前記流路部材内で移動し、
    前記第1弁体部には、液体の流れ方向に、前記第1の流路と前記第3の流路とを連通する連通路であって第1の絞り部となる貫通穴が設けられ、
    前記第2弁体部と前記流路部材の壁面との間で第2の絞り部が形成され、
    前記可動部材が前記流路部材内で移動することにより、前記第2弁体部と前記流路部材の壁面との間で形成される前記第2の絞り部の絞り量が変化し、
    前記第1の流路を流れる液体の流量が増加すると、前記圧力調整弁の前記可動部材が前記流路部材内で移動し、
    前記可動部材の前記流路部材内での移動が、前記第1の流路と前記第2の流路及び前記第2の流路と前記第3の流路を連通させる流路の流路抵抗を増加させる一方、前記第3の流路から前記第1の流路への流路抵抗は一定に保たれ、
    前記第1の流路を流れる液体の流量の増加分は、前記第3の流路を介して前記送液手段により供給され、
    前記送液手段から送液される液体が前記液体流入口部を通じて前記圧力調整弁の前記流路部材内に流入したときに前記流路部材の壁面に沿って回流し、前記貫通穴の入口部分に停留している気泡が前記回流による液体の流れによって前記貫通穴から排出される
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記液体流入口部が前記可動部材の中心軸に対して径方向に偏った位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記液体流入口部が前記可動部材の中心軸に対して傾きを持つ角度で配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記可動部材には周囲にフィンが設けられ、前記フィンは液体の流入方向に対して直交する方向に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記液体流入口部は液体流入方向に沿って径が小さくなる形状であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 液滴を吐出するノズルを有する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに供給する液体を貯留する液体タンクと、
    前記記録ヘッドに前記液体を供給する第1の流路と、
    前記液体タンクに連通する第2の流路と、
    前記第1の流路と前記第2の流路を連通させ、前記第1の流路を流れる液体の流量が増加するときに内部の流路抵抗が増加する圧力調整弁と、
    前記第2の流路又は前記液体タンクと前記圧力調整弁とを連通する第3の流路と、
    前記第3の流路に設けられる送液手段と、を備え、
    前記ノズルから液滴を吐出するときには、前記圧力調整弁を介して前記記録ヘッドと前記液体タンクが連通している状態で、前記送液手段により前記液体を前記液体タンクから前記記録ヘッドに送液し、
    前記圧力調整弁は、流路を形成する流路部材と、前記流路部材内に移動可能に収容された可動部材とを有し、
    前記可動部材は、前記第3の流路との連通部よりも前記第1の流路側に位置する弁体部を有し、前記弁体部には、液体の流れの方向に貫通穴が形成され、
    前記流路部材には、前記送液手段から前記第3の流路を介して前記流路内に流入する液体の流入方向が前記可動部材の弁体部の第3の流路側の壁面に向かう方向になる液体流入口部が設けられている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 液滴を吐出するノズルを有する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに供給する液体を貯留する液体タンクと、
    前記記録ヘッドに前記液体を供給する第1の流路と、
    前記液体タンクに連通する第2の流路と、
    前記第1の流路と前記第2の流路を連通させ、前記第1の流路を流れる液体の流量が増加するときに内部の流路抵抗が増加する圧力調整弁と、
    前記第2の流路又は前記液体タンクと前記圧力調整弁とを連通する第3の流路と、
    前記第3の流路に設けられる送液手段と、を備え、
    前記ノズルから液滴を吐出するときには、前記圧力調整弁を介して前記記録ヘッドと前記液体タンクが連通している状態で、前記送液手段により前記液体を前記液体タンクから前記記録ヘッドに送液し、
    前記圧力調整弁は、流路を形成する流路部材と、前記流路部材内に移動可能に収容された可動部材とを有し、
    前記可動部材は、前記第3の流路との連通部よりも前記第1の流路側に位置する弁体部を有し、前記弁体部には、液体の流れの方向に貫通穴が形成され、
    前記送液手段から単位時間当たりの送液量を変化させながら前記圧力調整弁に対して送液する
    ことを特徴とする画像形成装置。
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