JP6306138B1 - エレベータのガイドレール固定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガイドレールの据え付け時の作業性が向上するエレベータのガイドレール固定装置を得ることにある。【解決手段】ガイドレール固定装置は、昇降路の壁面に固定された複数のレールブラケットと、レールブラケットを介して昇降路の壁面に支持されたガイドレールと、レールブラケットに対応した位置でガイドレールの背面に固定された複数のバッキング材と、を備えている。レールブラケットは、バッキング材を間に挟んで向かい合うように昇降路の壁面から突出された一対の支持金具を有し、バッキング材は、レールブラケットの支持金具に重なり合う一対の連結部を有する。連結部は、支持金具に対しガイドレールが昇降路の壁面に近づいたり、壁面から遠ざかる方向に移動可能であり、ガイドレールが全長に亘って地面に対し垂直となる位置で支持金具および連結部が締結具を介して連結されている。【選択図】図4
Description
本発明の実施形態は、エレベータのガイドレールを昇降路の壁面に固定する固定装置に関する。
エレベータは、乗りかごおよび釣合錘を昇降路に沿って案内するガイドレールを備えている。ガイドレールは、複数のレールブラケットを介して昇降路の壁面に固定されている。
レールブラケットは、昇降路の高さ方向に予め決められたスパンで一列に並んでいるとともに、ガイドレールの背面と昇降路の壁面との間に介在されている。昇降路の壁面の位置は、図面との誤差が大きいため、実際にガイドレールを昇降路の壁面に据え付けるに当たっては、ガイドレールが全長に亘って地面に対し垂直となるように、レールブラケット自体の長さを調整できる必要がある。
このため、従来のレールブラケットは、一対の支持金具を組み合わすことで構成されている。支持金具は、夫々ガイドレールの背面から壁面に向かう細長い調整孔を有し、当該調整孔に跨るように挿通されたボルトによって互いに連結されている。したがって、支持金具の相対的な位置を調整孔の長手方向に調節した後、ボルトを締め付けることでレールブラケットの長さを自由に調整し得るようになっている。
ところで、昇降路の大きさによっては、ガイドレールの背面と昇降路の壁面との間の隙間が非常に狭くなることがあり得る。このような場合に、ガイドレールと昇降路の壁面との間に介在されるレールブラケットにしても小型化が余儀なくされ、レールブラケットの支持金具に細長い調整孔を形成するためのスペースを確保することが困難となる。
この結果、ガイドレールの背面と昇降路の壁面との間でレールブラケットの長さを調整することが困難となり、ガイドレールの据え付け時の作業性に悪影響が生じるのを避けられない。
本発明の目的は、昇降路の壁面とガイドレールの背面との間のスペースが手狭な状況の基でも、昇降路の壁面からガイドレールの背面までの距離を容易に調整することができ、ガイドレールの据え付け時の作業性が向上するエレベータのガイドレール固定装置を得ることにある。
実施形態によれば、エレベータのガイドレール固定装置は、昇降体が昇降動する昇降路の壁面に固定され、前記昇降路の高さ方向に間隔を存して配列された複数のレールブラケットと、前記レールブラケットを介して前記昇降路の前記壁面に支持され、前記昇降路の高さ方向に一直線状に延びるとともに、前記昇降体を前記昇降路に沿って案内するガイドレールと、前記レールブラケットに対応した位置で前記ガイドレールの背面に固定され、当該ガイドレールを補強する複数のバッキング材と、を備えている。
前記レールブラケットは、前記バッキング材を間に挟んで向かい合うように前記昇降路の前記壁面から突出された一対の支持金具を有する。前記バッキング材は、前記支持金具の間で前記ガイドレールの前記背面に固定され、前記ガイドレールよりも幅が広いとともに、前記ガイドレールの長手方向に沿う長さが前記支持金具よりも長い基板部と、前記基板部の幅方向に沿う両側縁から延出され、前記レールブラケットの前記支持金具に重なり合う一対の連結部と、を有する。
前記バッキング材の前記連結部は、前記支持金具に対し前記ガイドレールが前記昇降路の前記壁面に近づいたり、前記壁面から遠ざかる方向に移動可能であるとともに、前記ガイドレールが全長に亘って地面に対し垂直となる位置で前記支持金具および前記連結部が締結具を介して互いに連結されている。
前記レールブラケットは、前記バッキング材を間に挟んで向かい合うように前記昇降路の前記壁面から突出された一対の支持金具を有する。前記バッキング材は、前記支持金具の間で前記ガイドレールの前記背面に固定され、前記ガイドレールよりも幅が広いとともに、前記ガイドレールの長手方向に沿う長さが前記支持金具よりも長い基板部と、前記基板部の幅方向に沿う両側縁から延出され、前記レールブラケットの前記支持金具に重なり合う一対の連結部と、を有する。
前記バッキング材の前記連結部は、前記支持金具に対し前記ガイドレールが前記昇降路の前記壁面に近づいたり、前記壁面から遠ざかる方向に移動可能であるとともに、前記ガイドレールが全長に亘って地面に対し垂直となる位置で前記支持金具および前記連結部が締結具を介して互いに連結されている。
[第1の実施形態]
以下、第1の実施形態について、図1ないし図4を参照して説明する。
以下、第1の実施形態について、図1ないし図4を参照して説明する。
図1は、トラクション方式のエレベータ1を概略的に示している。図1に示すように、エレベータ1は、建屋2に設けられた昇降路3を有している。建屋2の各階床ごとに乗場4が設置されている。各乗場4は、乗場扉によって開閉される乗降口4aを有している。
乗りかご5および釣合錘6が昇降路3に配置されている。乗りかご5および釣合錘6は、夫々昇降体の一例である。乗りかご5は、昇降路3に固定した一対の第1のガイドレール7を介して昇降路3に昇降動可能に支持されている。釣合錘6は、昇降路3に固定した一対の第2のガイドレール8(一方のみを図示)を介して昇降路3に昇降動可能に支持されている。
第1のガイドレール7および第2のガイドレール8は、夫々昇降路3の高さ方向に沿って一直線状に延びているとともに、昇降路3内で互いに間隔を存して平行に配置されている。
図2ないし図4に第1のガイドレール7を代表して示すように、第1のガイドレール7および第2のガイドレール8は、夫々脚部10および刃部11を備えている。脚部10は、昇降路3の壁面3aと向かい合っている。刃部11は、脚部10と直交するように脚部10の表面の中央部から壁面3aとは反対側に向けて突出されている。そのため、第1のガイドレール7の脚部10は、壁面3aと向かい合う裏面10aを有している。
図2に示すように、乗りかご5は、かご枠13およびかご本体14を備えている。かご枠13は、下梁15、上梁16および左右の縦桟17a,17bを有している。下梁15は、かご本体14の下を通して縦桟17a,17bの下端部の間に跨っている。上梁16は、かご本体14の上を通して縦桟17a,17bの上端部の間に跨っている。縦桟17a,17bは、夫々第1のガイドレール7の直前に位置するとともに、第1のガイドレール7に沿って起立している
かご本体14は、四角い箱形の要素であって、かご枠13に支持されている。かご本体14は、かご枠13の下梁15、上梁16および縦桟17a,17bによって囲まれている。
かご本体14は、四角い箱形の要素であって、かご枠13に支持されている。かご本体14は、かご枠13の下梁15、上梁16および縦桟17a,17bによって囲まれている。
ローラ式の下部案内装置19a,19bが下梁15の左端部および右端部に取り付けられている。同様に、ローラ式の上部案内装置20a,20bが上梁16の左端部および右端部に取り付けられている。下部案内装置19a,19bおよび上部案内装置20a,20bは、互いに共通の構成を有するので、一方の上部案内装置20aを代表して説明する。
図4に示すように、上部案内装置20aは、第1ないし第3のローラ22a,22b,22cを有している。第1ないし第3のローラ22a,22b,22cは、縦桟17aの上端部に固定されたローラガイド23の上に回転自在に支持されている。第1のローラ22aは、第1のガイドレール7の刃部11の先端縁に接している。第2のローラ22bおよび第3のローラ22cは、第1のガイドレール7の刃部11を挟み込むように、刃部11の両側面に接している。
このため、第1ないし第3のローラ22a,22b,22cは、第1のガイドレール7に対し三方から転がり接触することで、乗りかご5を第1のガイドレール7に沿って昇降動可能に案内している。
図1に示すように、巻上機25および制御装置26が昇降路3の上端の機械室27に設置されている。巻上機25は、メインロープ28を介して乗りかご5および釣合錘6を昇降路3に吊り下げている。制御装置26は、メインロープ28を巻き上げたり、巻き戻す方向に巻上機25の運転を制御することで、乗りかご5および釣合錘6を昇降路3に沿ってつるべ式に駆動するようになっている。
図1、図3および図4に示すように、乗りかご5を昇降路3に沿って案内する第1のガイドレール7は、複数のレールブラケット30および複数のバッキング材31を介して昇降路3の壁面3aに支持されている。
レールブラケット30は、昇降路3の高さ方向に予め決められたスパンSで一列に並べられている。各レールブラケット30は、一対の支持金具32a,32bを備えている。支持金具32a,32bは、夫々ベース部33と、当該ベース部33の一端からベース部33と直交する方向に延出されたレール受け部34と、を有している。
支持金具32a,32bは、第1のガイドレール7の幅方向に互いに間隔を存して配置されている。支持金具32a,32bのベース部33は、昇降路3の壁面3aに突き合わされるとともに、壁面3aに埋め込まれたアンカーボルト35にナット36を介して固定されている。
レール受け部34は、壁面3aと直交するように壁面3aから昇降路3に向けて突出されている。支持金具32a,32bのレール受け部34は、第1のガイドレール7の幅方向に互いに向かい合うフラットな第1の合面37を有している。第1の合面37は、昇降路3の高さ方向に垂直に起立されている。第1のガイドレール7は、支持金具32a,32bの第1の合面37の間の中間部に位置されている。レール受け部34の間の間隔L1は、乗りかご5の下部案内装置19a,19bおよび上部案内装置20a,20bの幅寸法よりも大きく設定されている。
したがって、下部案内装置19a,19bおよび上部案内装置20a,20bは、乗りかご5が昇降路3に沿って昇降動した時に、支持金具32a,32bのレール受け部34の間を通過するようになっている。
図3および図4に示すように、支持金具32a,32bのレール受け部34は、夫々調整孔38を有している。調整孔38は、細長い開口形状を有する長孔である。調整孔38は、レール受け部34の第1の合面37に開口されているとともに、壁面3aから遠ざかる方向に水平に延びている。
バッキング材31は、第1のガイドレール7を補強する要素であって、前記レールブラケット30に対応した位置で第1のガイドレール7の脚部10の背面10aに固定されている。
図3および図4に示すように、バッキング材31は、基板部40および一対の連結部41a,41bを有している。基板部40は、第1のガイドレール7の長手方向に延びるフラットな板状の要素であって、レールブラケット30の支持金具32a,32bの間で脚部10の背面10aに突き合わされている。
基板部40は、第1のガイドレール7の長手方向に沿う長さが支持金具32a,32bのレール受け部34よりも長い。複数のレールクリップ42が基板部40の上に複数のボルト43および複数のナット44を介して固定されている。レールクリップ42は、第1のガイドレール7の脚部10の縁部を基板部40との間で挟み込んでいる。これにより、基板部40が第1のガイドレール7の脚部10の背面10aに固定されている。
バッキング材31の連結部41a,41bは、基板部40の幅方向に沿う両側縁から基板部40と直交する方向に延出されている。本実施形態によると、連結部41a,41bは、基板部40の両側縁から昇降路3の壁面3aから遠ざかる方向に延出されている。言い換えると、バッキング材31は、連結部41a,41bを昇降路3の壁面3aの反対側に向けた第1の姿勢で第1のガイドレール7に固定されている。
連結部41a,41bは、夫々フラットな第2の合面46を有している。第2の合面46は、昇降路3の高さ方向に垂直に起立されているとともに、支持金具32a,32bの第1の合面37に突き合わされている。
図3および図4に示すように、バッキング材31の連結部41a,41bは、夫々複数の貫通孔47を有している。貫通孔47は、調整孔38に連通する円形の開口形状を有するとともに、第1のガイドレール7の長手方向に間隔を存して一列に並んでいる。貫通孔47の直径は、調整孔38の短軸方向の長さと同等以上に設定することが望ましい。
本実施形態では、複数の貫通孔47のうち、その配列方向に沿う中間に位置する貫通孔47に連結部41a,41bの側からボルト48が挿入されている。ボルト48は、貫通孔47および支持金具32a,32bの調整孔38を連続して貫通するとともに、当該ボルト48の貫通端にナット49がねじ込まれている。ボルト48およびナット49は、締結具の一例である。
ボルト48は、調整孔38の長手方向に移動可能に調整孔38を貫通している。そのため、ナット49を緩めた状態では、第1のガイドレール7に固定されたバッキング材31を、調整孔38の長さの範囲内で自由に移動させることができる。言い換えると、バッキング材31は、第1のガイドレール7と共に昇降路3の壁面3aに近づいたり遠ざかる方向に移動可能に支持金具32a,32bの間に架け渡されている。
これにより、レールブラケット30が固定された昇降路3の壁面3aから第1のガイドレール7の脚部10の背面10aまでの距離L2を現地の寸法値に合わせることで、第1のガイドレール7の位置を全長に亘って地面と垂直となるように調節することができる。
ナット49は、昇降路3の壁面3aから第1のガイドレール7の脚部10の背面までの距離L2が定まった状態で、ボルト48にねじ込まれる。このねじ込みにより、バッキング材31が支持金具32a,32bの間に仮止めされる。したがって、レールブラケット30の支持金具32a,32bは、バッキング材31を間に挟んで向かい合うように昇降路3の壁面3aから突出されている。
さらに、本実施形態によると、支持金具32a,32bに仮止めされたバッキング材31は、連結部41a,41bの上を横切るレール受け部34の上縁および下縁を連結部41a,41bに溶接することで、レールブラケット30と一体化されている。
第1の実施形態によれば、第1のガイドレール7を補強する複数のバッキング材31がレールブラケット30の支持金具32a,32bの間に跨って固定されている。このため、バッキング材31がレールブラケットとしての機能を兼用することになり、支持金具32a,32bと第1のガイドレール7との間に跨る専用の部品を省略することができる。
さらに、バッキング材31の連結部41a,41bは、第1のガイドレール7の背面10aに固定された基板部40に対し昇降路3の壁面3aから遠ざかる方向に延出されている。そのため、例えば昇降路3の壁面3aから第1のガイドレール7の背面10aまでの距離L2が短く、昇降路3の壁面3aと第1のガイドレール7の背面10aとの間のスペースが手狭であっても、支持金具32a,32bのレール受け部34およびバッキング材31の連結部41a,41bの長さを十分に確保できる。
言い換えると、昇降路3の壁面3aと第1のガイドレール7の背面10aとの間にバッキング材31の基板部40が入り込むだけの隙間が存在すれば、レールブラケット30の支持金具32a,32bと第1のガイドレール7との間をバッキング材31で連結することができる。
これにより、支持金具32a,32bのレール受け部34が有する細長い調整孔38にしても、壁面3aと直交する水平方向の長さを十分に確保することができる。したがって、昇降路3の壁面3aから第1のガイドレール7の背面10aまでの距離L2が現地の寸法と合うように、昇降路3の壁面3aに対する第1のガイドレール7の位置調整を容易に行なうことができる。
この結果、たとえ昇降路3の壁面3aと第1のガイドレール7の背面10aとの間のスペースが手狭であっても、前記距離L2が適正となるように第1のガイドレール7をレールブラケット30に精度よく仮止めすることができ、第1のガイドレール7の据え付け時の作業性が向上する。
さらに、第1のガイドレール7の背面10aを極力昇降路3の壁面3aに近づけることができる。この結果、昇降路3内から無駄なスペースを排除することができ、昇降路3を狭くする上で好都合となる。
加えて、本実施形態によると、バッキング材31は、複数のレールブラケット30に対応するように第1のガイドレール7の長手方向に互いに間隔を存して配置されているので、第1のガイドレール7を全長に亘って補強することができる。このため、第1のガイドレール7のサイズを1ランク下げることが可能となり、第1のガイドレール7のコストの低減に寄与するといった利点がある。
第1の実施形態では、複数の貫通孔47のうち、その配列方向に沿う中間に位置する貫通孔47にボルト48を挿入したが、ボルト48を挿入する貫通孔47として最上位の貫通孔47又は最下位の貫通孔47を選択してもよい。このようにすれば、レールブラケット30に対するバッキング31の取り付け位置を昇降路3の高さ方向に沿って多段階に調節することが可能となる。
さらに、第1の実施形態では、乗りかご5の昇降動を案内する第1のガイドレール7を昇降路3の壁面3aに固定する構造について説明したが、この構造は、釣合錘6を案内する第2のガイドレール8にも適用が可能である。
[第2の実施形態]
図5は、第2の実施形態を開示している。第2の実施形態は、昇降路3の壁面3aに対するバッキング材31の向きが第1の実施形態と相違している。それ以外のエレベータ1の構成は、第1の実施形態と同様である。そのため、第2の実施形態において、第1の実施形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
図5は、第2の実施形態を開示している。第2の実施形態は、昇降路3の壁面3aに対するバッキング材31の向きが第1の実施形態と相違している。それ以外のエレベータ1の構成は、第1の実施形態と同様である。そのため、第2の実施形態において、第1の実施形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
図5に示すように、バッキング材31の連結部41a,41bは、基板部40の両側縁からレールブラケット30が固定された昇降路3の壁面3aに向けて延出されている。そのため、バッキング材31は、連結部41a,41bを昇降路3の壁面3aに向けた第2の姿勢で第1のガイドレール7に固定されていると言い換えることができる。
第2の実施形態によれば、バッキング材31の連結部41a,41bの向きが第1の実施形態に対し反転するので、レールブラケット30が固定された昇降路3の壁面3aから第1のガイドレール7の脚部10の背面10aまでの距離L2が第1の実施形態よりも増大する。
このため、第1の実施形態との比較において、昇降路3の壁面3aに対する第1のガイドレール7の調整代を大きくできる。それとともに、バッキング材31の連結部41a,41bの長さに相当する分だけ、第1のガイドレール7の位置を昇降路3の壁面3aからより遠ざかる方向に調節することができ、例えば第1のガイドレール7の背面10aにスローダウンスイッチあるいはリミットスイッチのようなエレベータ構成部品を設置する場合に好都合となる。
さらに、バッキング材31は、第1の姿勢又は第2の姿勢のいずれかに選択的に反転が可能であるから、一種類のバッキング材31で二通りの使い方ができる。このため、昇降路3の大きさに応じて第1のガイドレール7に対するバッキング材31の取り付け姿勢を選択することで、昇降路3の大きさに無理なく対応することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
前記実施形態では、支持金具のレール受け部に細長い調整孔を設けたが、これに限定されるものではない。例えば、バッキング材の連結部に細長い調整孔を設けるとともに、支持金具のレール受け部に調整孔に連通する少なくとも一つの貫通孔を設けてもよい。
1…エレベータ、3…昇降路、3a…壁面、5,6…昇降体(乗りかご、釣合錘)、7,8…ガイドレール(第1のガイドレール、第2のガイドレール)、10a…背面、30…レールブラケット、31…バッキング材、32a,32b…支持金具、40…基板部、41a,41b…連結部、48,49…締結具(ボルト、ナット)。
Claims (7)
- 昇降体が昇降動する昇降路の壁面に固定され、前記昇降路の高さ方向に間隔を存して配列された複数のレールブラケットと、
前記レールブラケットを介して前記昇降路の前記壁面に支持され、前記昇降路の高さ方向に一直線状に延びるとともに、前記昇降体を前記昇降路に沿って案内するガイドレールと、
前記レールブラケットに対応した位置で前記ガイドレールの背面に固定され、当該ガイドレールを補強する複数のバッキング材と、を具備し、
前記レールブラケットは、前記バッキング材を間に挟んで向かい合うように前記昇降路の前記壁面から突出された一対の支持金具を有し、
前記バッキング材は、前記支持金具の間で前記ガイドレールの前記背面に固定され、前記ガイドレールよりも幅が広いとともに、前記ガイドレールの長手方向に沿う長さが前記支持金具よりも長い基板部と、前記基板部の幅方向に沿う両側縁から延出され、前記レールブラケットの前記支持金具に重なり合う一対の連結部と、を有し、
前記バッキング材の前記連結部は、前記支持金具に対し前記ガイドレールが前記昇降路の前記壁面に近づいたり、前記壁面から遠ざかる方向に移動可能であるとともに、前記ガイドレールが全長に亘って地面に対し垂直となる位置で前記支持金具および前記連結部が締結具を介して互いに連結されたエレベータのガイドレール固定装置。 - 前記バッキング材の前記連結部は、前記基板部に対し前記レールブラケットが固定された前記昇降路の前記壁面から遠ざかる方向に延出された請求項1に記載のエレベータのガイドレール固定装置。
- 前記バッキング材の前記連結部は、前記基板部に対し前記レールブラケットが固定された前記昇降路の前記壁面に向けて延出された請求項1に記載のエレベータのガイドレール固定装置。
- 前記バッキング材は、前記連結部を前記レールブラケットが固定された前記昇降路の前記壁面とは反対側に向けた第1の姿勢、又は前記連結部を前記レールブラケットが固定された前記昇降路の前記壁面に向けた第2の姿勢のいずれか一方に選択的に前記ガイドレールの前記背面に固定された請求項1に記載のエレベータのガイドレール固定装置。
- 前記レールブラケットの前記支持金具および前記バッキング材の前記連結部の少なくともいずれか一方に、前記レールブラケットが固定された前記昇降路の前記壁面と交差する方向に延びる細長い調整孔が設けられるとともに、他方に前記調整孔に連通する円形の貫通孔が設けられ、前記締結具は、前記調整孔および前記貫通孔を貫通するボルトと、当該ボルトにねじ込まれたナットと、で構成された請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のエレベータのガイドレール固定装置。
- 前記レールブラケットの前記支持金具は、前記レールブラケットが固定された前記昇降路の前記壁面と交差する方向に延びる細長い調整孔を有し、前記バッキング材の前記連結部は、前記調整孔に連通する複数の円形の貫通孔を有し、前記締結具は、前記調整孔および前記貫通孔を貫通するボルトと、当該ボルトにねじ込まれたナットと、で構成されるとともに、前記貫通孔は、前記ガイドレールの高さ方向に間隔を存して配列された請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のエレベータのガイドレール固定装置。
- 前記レールブラケットの前記支持金具および前記バッキング材の前記連結部は、前記締結具を介して連結された状態で互いに溶接された請求項1に記載のエレベータのガイドレール固定装置。
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