JP6269194B2 - 熱転写シート - Google Patents
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Description
前記離型層上に熱転写保護層を積層した熱転写シートであって、
前記下引き層が水溶性高分子を含み、前記耐熱滑性層には水分吸収剤がバインダ樹脂100質量部に対し、0.4〜10.5質量部添加され、
前記水分吸収剤がゼオライトであることを特徴とする熱転写シートである。
このような下引き層2を形成することによって熱転写インク層に使用する色材を増やすことなく高濃度の印画物が得られる熱転写シートとなる。
次に、熱転写インク層は、従来公知のもので対応でき、例えば、熱移行性染料、バインダ樹脂、溶剤などを配合して熱転写インク層形成用の塗布液を調製し、塗布、乾燥することで形成される。熱転写インク層の乾燥後の厚みは、0.5〜1.0μm程度が適当である。
脂やポリエステル樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重合樹脂、フェノキシ樹脂等を挙げることができる。
けているがこの水系インキの残留水分や製造環境下における空気中の水分を巻き込むので一次ロール中では一定量の水分を含んだ状態になる。
下記組成の材料を初めにハイスピードミキサーで混合し、耐熱滑性層の塗工液を作製した。
アクリルポリオール樹脂 25.0質量部ポリオキシアルキレンアルキルエーテル・リン酸エステル 0.5質量部トルエン 50.0質量部メチルエチルケトン 19.5質量部酢酸エチル 5.0質量部である。
基材シートとして、4.5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを使用し、片方の面に上記で作製した。
耐熱滑性層塗液 96.0質量部2,6−トリレンジイソシアネートプレポリマー 3.6質量部ゼオライト:3A型モレキュラーシーブ(ユニオン昭和社製) 0.1質量部
(平均粒子径が1μm以下になる様に粉砕)
を5分以上撹拌した塗工液をグラビアコーティング法により、乾燥後の膜厚が1.0μm
になるように塗布、乾燥した後に、40℃環境下で1週間エージングすることで、耐熱滑性層付き基材シートを得た。尚、添加したモレキュラーシーブは0.1質量部なので、添加量はバインダ樹脂100質量部に対し、0.42質量部となる。
耐熱滑性層付き基材シートの耐熱滑性層が設けられた側とは反対の面に、下記組成の下引き層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の膜厚が0.20μmになるように塗布、乾燥させ下引き層を形成した。
水溶性ポリエステル樹脂 5.0質量部純水 76.0質量部イソプロピルアルコール 19.0質量部
<熱転写インク層塗液:イエロー>
C.I.ソルベントイエロー93 2.0質量部C.I.ソルベントイエロー13 3.0質量部ポリビニルアセタール樹脂 5.0質量部トルエン 45.0質量部メチルエチルケトン 45.0質量部
<熱転写インク層塗液:マゼンタ>
C.I.ディスパースレッド60 3.0質量部C.I.ディスパースバイオレット26 2.0質量部ポリビニルアセタール樹脂 5.0質量部トルエン 45.0質量部メチルエチルケトン 45.0質量部
<熱転写インク層塗液:シアン>
C.I.ソルベントブルー63 3.0質量部C.I.ソルベントブルー36 2.0質量部ポリビニルアセタール樹脂 5.0質量部トルエン 45.0質量部メチルエチルケトン 45.0質量部
<離型層塗布液>
ポリビニルアルコール 20.0質量部イソプロピルアルコール 20.0質量部蒸留水 60.0質量部
<熱転写保護層塗布液>
アクリル樹脂 30.0質量部トリアジン系紫外線吸収剤 5.0質量部ヒンダードアミン系光安定剤 0.1質量部メチルエチルケトン 35.0質量部トルエン 30.0質量部である。
ポリビニルアルコール 5.0質量部純水 76.0質量部イソプロピルアルコール 19.0質量部とし、それ以外は同じとして実施例7の熱転写シートを作製した。
ポリビニルピロリドン 5.0質量部純水 76.0質量部イソプロピルアルコール 19.0質量部とし、それ以外は同じとして実施例8の熱転写シートを作製した。
実施例1で作製した熱転写シートにおいて、ゼオライトの添加量を0.05部にした以外は、実施例1と同様にして、比較例1の熱転写シートを作製した。尚、添加したモレキュラーシーブは0.05質量部なので、添加量はバインダ樹脂100質量部に対し、0.21部質量となる。
実施例1で作製した熱転写シートにおいて、ゼオライトを添加しない以外は、実施例1と同様にして、比較例2の熱転写シートを作製した。
実施例2で作製した熱転写シートにおいて、下引き層を設けない以外は、実施例2と同様
にして、比較例3の熱転写シートを作製した。
実施例及び比較例に係る熱転写シートを作製した後にそれぞれを一次ロールとして巻き付けた状態で25℃60%RHで48時間養生してから、製品ロールへの巻き換えを行い、性能評価用のロールを作製し、しかる後に40℃50%RHの環境下で48時間養生した。
白ベタ印画物については、目視にて外観評価を行い、
○:染料による汚染がないもの
△:染料による汚染が確認できるが実用上問題ないもの
×:明らかに染料による汚染が確認できるもの
として評価を行った。
○:反射濃度が2.00以上のもの
×:2.00未満のもの
として評価を行った。これらの評価結果を表1に示す。
2・・・下引き層
3・・・熱転写インク層(イエロー)
4・・・熱転写インク層(マゼンタ)
5・・・熱転写インク層(シアン)
6・・・熱転写保護層
7・・・離型層
8・・・耐熱滑性層
Claims (2)
- 長尺基材シートの一方の面に下引き層及び離型層を長手方向へ順次設け、他方の面には耐熱滑性層を設け、
前記下引き層上に、イエロー、マゼンタ、シアンの3色、またはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色からなる熱転写インク層を長手方向へ順次積層し、
前記離型層上に熱転写保護層を積層した熱転写シートであって、
前記下引き層が水溶性高分子を含み、前記耐熱滑性層には水分吸収剤がバインダ樹脂100質量部に対し、0.4〜10.5質量部添加され、
前記水分吸収剤がゼオライトであることを特徴とする熱転写シート。 - 前記熱転写インク層が、熱昇華性染料とバインダとからなる昇華性熱転写インク層であることを特徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
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JP2014048566A JP6269194B2 (ja) | 2014-03-12 | 2014-03-12 | 熱転写シート |
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Family Applications (1)
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