JP5540629B2 - 熱転写記録媒体 - Google Patents
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Description
昇華型熱転写方式は、支持体上に染料やバインダー等を含む熱転写層等を設けた熱転写記録媒体の熱転写層表面と、他の支持体上に染料を受容する受容層を設けた被熱転写体の受容層表面とを互いに重ね合わせ、熱転写記録媒体の熱転写層を設けていない面から文字または画像情報により温度制御されたサーマルヘッド等により加熱することで、熱転写層中の染料を昇華させ、受容層へ移行させることで、所望の文字または画像を形成する。
一方、溶融型熱転写方式は、支持体上に顔料やワックス等を含む熱溶融性の熱転写層を設けた熱転写記録媒体の熱転写層表面と、他の支持体上に受容層を設けた被熱転写体の受容層表面とを互いに重ね合わせ、サーマルヘッド等により加熱することで、受容層に熱転写層を融着させ、受容層側へ転移させることで、所望の文字または画像を形成する。
上記の熱転写方式のうち、昇華型熱転写方式は、文字や図表等のモノクロプリントや、デジタルカメラ画像またはコンピューターグラフィックス画像等のカラープリントに広く採用されている。
る面とは反対側の面に耐熱滑性層を設けるようにしてもよい。
このように、シアン熱転写層4に特定量使用している染料を、マゼンタ熱転写層3にも特定量混合させることで、これらの熱転写層によって熱転写記録される転写画像の観察光源依存性を軽減させることができ、良好な熱転写記録が行われるようになる。
セタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、スチレン−アクリルニトリル共重合樹脂、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリカーボネート等の耐熱性、染料移行性等に優れる樹脂が挙げられる。
セルロース、エチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、エステルガム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ポリ塩素化オレフィン等の天然樹脂や合成ゴムの誘導体、カルナバワックス、パラフィンワックス等のワックス類が挙げられる。これらの中では、アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース誘導体、エポキシ樹脂が好ましい。
、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ポリ塩素化オレフィン等の天然樹脂や合成ゴムの誘導体、カルナバワックス、パラフィンワックス等のワックス類が挙げられる。特に、アクリル系樹脂、セルロース誘導体が好ましい。
まず、下記組成のイエロー熱転写層形成用インキ、マゼンタ熱転写層形成用インキ、及びシアン熱転写層形成用インキを調製した。続いて、裏面に耐熱滑性処理を施した厚み4.5μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの表面に、上記各インキからなる薄膜を塗布し、しかる後に乾燥させ、乾燥後の膜厚が1.0μmのイエロー熱転写層、マゼンタ熱転写層、及びシアン熱転写層を面順次に設け、本発明の実施例1に係る熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントイエロー93 3.5部
・C.I.ソルベントイエロー16 1.5部
・ポリビニルアセタール樹脂
(電気化学工業社製:デンカブチラール) 5部
・メチルエチルケトン 60部
・トルエン 30部
〔マゼンタ熱転写層形成用インキ〕
・C.I.ディスパースレッド60 4.95部
・C.I.ソルベントブルー63 0.05部
・ポリビニルアセタール樹脂
(電気化学工業社製:デンカブチラール) 5部
・メチルエチルケトン 60部
・トルエン 30部
〔シアン熱転写層形成用インキ〕
・C.I.ソルベントブルー63 1部
・C.I.ソルベントブルー36 4部
・ポリビニルアセタール樹脂
(電気化学工業社製:デンカブチラール) 5部
・メチルエチルケトン 60部
・トルエン 30部
・塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体
(日信化学工業社製、ソルバインA) 50部
・シリコーンオイル
(信越化学工業社製、KF393) 2部
・メチルエチルケトン 25部
・トルエン 25部
マゼンタ熱転写層形成用インキのうち、C.I.ディスパースレッド60を4.5部、C.I.ソルベントブルー63を0.5部とした以外は、実施例1と同様にして、実施例2に係る熱転写記録媒体を得た。
マゼンタ熱転写層形成用インキのうち、C.I.ディスパースレッド60を4.8部、C.I.ソルベントブルー63を0.2部とし、またシアン熱転写層形成用インキのうち、C.I.ソルベントブルー63を4部、C.I.ソルベントブルー36を1部とした以外は、実施例1と同様にして、実施例3に係る熱転写記録媒体を得た。
マゼンタ熱転写層形成用インキのうち、C.I.ディスパースレッド60を4.5部、C.I.ソルベントブルー63を0.5部とし、またシアン熱転写層形成用インキのうち、C.I.ソルベントブルー63を4部、C.I.ソルベントブルー36を1部とした以外は、実施例1と同様にして、実施例4に係る熱転写記録媒体を得た。
マゼンタ熱転写形成用インキのうち、C.I.ディスパースレッド60を4.9部、C.I.ソルベントブルー63を0.1部とし、またシアン熱転写層形成用インキのうち、C.I.ソルベントブルー63を4部、C.I.ソルベントブルー36を1部とした以外は、実施例1と同様にして、実施例5に係る熱転写記録媒体を得た。
マゼンタ熱転写層形成用インキのうち、C.I.ディスパースレッド60を4.975部、C.I.ソルベントブルー63を0.025部とした以外は、実施例1と同様にして、比較例1に係る熱転写記録媒体を得た。
マゼンタ熱転写層形成用インキのうち、C.I.ディスパースレッド60を4.25部、C.I.ソルベントブルー63を0.75部とした以外は、実施例1と同様にして、比較例2に係る熱転写記録媒体を得た。
マゼンタ熱転写層形成用インキのうち、C.I.ディスパースレッド60を4.975部、C.I.ソルベントブルー63を0.025部とし、またシアン熱転写層形成用インキのうち、C.I.ソルベントブルー63を4部、C.I.ソルベントブルー36を1部とした以外は、実施例1と同様にして、比較例3に係る熱転写記録媒体を得た。
マゼンタ熱転写層形成用インキのうち、C.I.ディスパースレッド60を4.25部、C.I.ソルベントブルー63を0.75部とし、またシアン熱転写層形成用インキのうち、C.I.ソルベントブルー63を4部、C.I.ソルベントブルー36を1部とし
た以外は、実施例1と同様にして、比較例4に係る熱転写記録媒体を得た。
マゼンタ熱転写層形成用インキのうち、C.I.ディスパースレッド60を4.98部、C.I.ソルベントブルー63を0.02部とし、またシアン熱転写層形成用インキのうち、C.I.ソルベントブルー63を0.5部、C.I.ソルベントブルー36を4.5部とした以外は、実施例1と同様にして、比較例5に係る熱転写記録媒体を得た。
マゼンタ熱転写層形成用インキのうち、C.I.ディスパースレッド60を4.75部、C.I.ソルベントブルー63を0.25部とし、またシアン熱転写層形成用インキのうち、C.I.ソルベントブルー63を0.5部、C.I.ソルベントブルー36を4.5部とした以外は、実施例1と同様にして、比較例6に係る熱転写記録媒体を得た。
マゼンタ熱転写層形成用インキのうち、C.I.ディスパースレッド60を4.25部、C.I.ソルベントブルー63を0.75部とし、またシアン熱転写層形成用インキのうち、C.I.ソルベントブルー63を0.5部、C.I.ソルベントブルー36を4.5部とした以外は、実施例1と同様にして、比較例7に係る熱転写記録媒体を得た。
マゼンタ熱転写層用インキ組成物のうち、C.I.ディスパースレッド60を4.975部、C.I.ソルベントブルー63を0.025部とし、またシアン熱転写層用インキ組成物のうち、C.I.ソルベントブルー63を4.5部、C.I.ソルベントブルー36を0.5部とした以外は、実施例1と同様にして、比較例8に係る熱転写記録媒体を得た。
マゼンタ熱転写層形成用インキのうち、C.I.ディスパースレッド60を4.85部、C.I.ソルベントブルー63を0.15部とし、またシアン熱転写層形成用インキのうち、C.I.ソルベントブルー63を4.5部、C.I.ソルベントブルー36を0.5部とした以外は、実施例1と同様にして、比較例9に係る熱転写記録媒体を得た。
マゼンタ熱転写層形成用インキのうち、C.I.ディスパースレッド60を4.75部、C.I.ソルベントブルー63を0.25部とし、またシアン熱転写層形成用インキのうち、C.I.ソルベントブルー63を4.5部、C.I.ソルベントブルー36を0.5部とした以外は、実施例1と同様にして、比較例10に係る熱転写記録媒体を得た。
マゼンタ熱転写層形成用インキのうち、C.I.ディスパースレッド60を4.25部、C.I.ソルベントブルー63を0.75部とし、またシアン熱転写層形成用インキのうち、C.I.ソルベントブルー63を4.5部、C.I.ソルベントブルー36を0.5部とした以外は、実施例1と同様にして、比較例11に係る熱転写記録媒体を得た。
得られた画像の観察光源依存性を、X−rite528濃度計(X−rite社製)のD65光源及びF11光源を照射しながらL*a*b*測定を行い、光源依存性が小さいものは○、やや大きいものは△、大きいものは×で評価した。結果を表1に示す。
2…支持体
3…マゼンタ熱転写層
4…シアン熱転写層
5…イエロー熱転写層
6…保護層
Claims (1)
- 支持体の一方の面に、少なくともマゼンタ熱転写層とシアン熱転写層とが支持体の長手方向に面順次に繰り返し設けられている熱転写記録媒体であって、マゼンタ熱転写層とシアン熱転写層のそれぞれは2種以上の染料を含んでいて、マゼンタ熱転写層に含まれている全染料の1〜10重量%を占める染料Aと、シアン熱転写層に含まれている全染料の20〜80重量%を占める染料Bとが同一の染料であり、前記染料Aの重量をAm、前記染料Bの重量をAcとしたとき、その比(Ac/Am)が1〜20であり、前記染料Aおよび前記染料Bがアントラキノン系染料であることを特徴とする熱転写記録媒体。
Priority Applications (1)
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JP2009222686A JP5540629B2 (ja) | 2009-09-28 | 2009-09-28 | 熱転写記録媒体 |
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JP2009222686A JP5540629B2 (ja) | 2009-09-28 | 2009-09-28 | 熱転写記録媒体 |
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JP2009222686A Active JP5540629B2 (ja) | 2009-09-28 | 2009-09-28 | 熱転写記録媒体 |
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JP2008265319A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-11-06 | Fujifilm Corp | 感熱転写インクシートおよび画像形成方法 |
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2009
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