JP6657718B2 - 保護層転写シートおよびその製造方法 - Google Patents
保護層転写シートおよびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6657718B2 JP6657718B2 JP2015193105A JP2015193105A JP6657718B2 JP 6657718 B2 JP6657718 B2 JP 6657718B2 JP 2015193105 A JP2015193105 A JP 2015193105A JP 2015193105 A JP2015193105 A JP 2015193105A JP 6657718 B2 JP6657718 B2 JP 6657718B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protective layer
- resin
- mass
- meth
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
このように昇華型熱転写方式により受容層上に形成した熱転写画像は、階調性に優れるものの、熱転写画像が形成された受容層が、印画物の最表面に位置することから、耐久性に劣るという問題がある。
基材と、基材の一方の面に設けられた保護層と、を備えた保護層転写シートであって、
保護層が、ガラス転移温度が60℃以下である(メタ)アクリル系樹脂AおよびBを含んでなり、
(メタ)アクリル系樹脂Aの重量平均分子量が、30000未満であり、
(メタ)アクリル系樹脂Bの重量平均分子量が、50000以上であることを特徴とする。
背面層が、水酸基含有樹脂とイソシアネート基を有する化合物からなるイソシアネート系硬化剤とを含む2液硬化型樹脂を含んでなり、
水酸基含有樹脂が有する水酸基と、イソシアネート系硬化剤のイソシアネート基とのモル当量比(−NCO/−OH)が、1.5以上であることが好ましい。
基材を準備する工程と、
基材上に、ガラス転移温度が60℃以下である(メタ)アクリル系樹脂AおよびBを含んでなる保護層を形成する工程と、を含んでなり、
(メタ)アクリル系樹脂Aの重量平均分子量が、30000未満であり、
(メタ)アクリル系樹脂Bの重量平均分子量が、50000以上であることを特徴とする。
背面層が、水酸基含有樹脂とイソシアネート基を有する化合物からなるイソシアネート系硬化剤とを含む2液硬化型樹脂を含んでなり、
水酸基含有樹脂が有する水酸基と、イソシアネート系硬化剤のイソシアネート基とのモル当量比(−NCO/−OH)が、1.5以上であることが好ましい。
基材としては、保護層転写シートから転写層を被転写体へ転写する際の熱エネルギー(例えば、サーマルヘッドの熱)に耐え得る耐熱性を有し、転写層を支持できる機械的強度や耐溶剤性を有しているものであれば、特に制限なく使用することができる。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート−イソフタレート共重合体、テレフタル酸−シクロヘキサンジメタノール− エチレングリコール共重合体、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンナフタレートの共押し出しフィルムなどのポリエステル系樹脂、ナイロン6、ナイロン6,6などのポリアミド系樹脂、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリメチルメタアクリレートなどの(メタ)アクリル系樹脂、ポリイミド、ポリエーテルイミドなどのイミド系樹脂、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリアラミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルファイトなどのエンジニアリング樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、高衝撃ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂などのスチレン系樹脂、セロファン、セルロースアセテート、ニトロセルロースなどのセルロース系フィルムなどが挙げられる。
保護層は、ガラス転移温度(Tg)が60℃以下であり、重量平均分子量(Mw)が30000未満である(メタ)アクリル系樹脂A、およびTgが60℃以下であり、Mwが50000以上である(メタ)アクリル系樹脂Bを含んでなり、被転写体へ転写された後は、その表面の保護を担う層である。
保護層が、(メタ)アクリル系樹脂AおよびBを含んでなることにより、保護層転写シートの印画適性および箔切れ性を向上させることができる。
なお、本発明において、「(メタ)アクリル」とは「アクリル」と「メタクリル」の両方を包含する。また、(メタ)アクリル系樹脂とは、(1)アクリル酸またはメタクリル酸のモノマーの重合体もしくはその誘導体、(2)アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルのモノマーの重合体もしくはその誘導体、(3)アクリル酸またはメタクリル酸のモノマーと他のモノマーとの共重合体もしくはその誘導体、および(4)アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルのモノマーと他のモノマーとの共重合体もしくはその誘導体を含むものである。
また、Tgは、DSC(示査走査熱量測定)による熱量変化の測定(DSC法)に基づき求めることができる。
また、Mwは、ゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)により測定したポリスチレン換算による分子量である。
本発明において離型層は、熱転写時に保護層が基材から容易に剥離することが可能となるように、所望により設けられる層であり、熱転写時に基材側に留まる層である。
本発明において背面層は、熱転写する際の基材の裏面側(基材の保護層が設けられていない側)からの加熱によるスティキングやシワ等の悪影響を防止するために、所望により設けられる層である。背面層を設けることによって、耐熱性に劣るプラスチックフィルムを基材とした保護層転写シートにおいてもスティッキングが起こることなく熱転写することが可能であって、プラスチックフィルムの持つ切れにくさ、加工のし易さ等のメリットが生かせる。
また、背面層において、硬化型樹脂の含有量は、50質量%以上、90質量%以下であることが好ましく、60質量%以上、80質量%以下であることがより好ましい。
本発明の保護層転写シートの製造方法は、
基材を準備する工程と、
基材上に、ガラス転移温度が60℃以下である(メタ)アクリル系樹脂AおよびBを含んでなる保護層を形成する工程と、を含んでなる。
基材の前記保護層を設けた面とは反対側の面に背面層を形成する工程、
基材と保護層との間に離型層を形成する工程、および/または
保護層上に接着層を形成する工程をさらに含んでいてもよい。
保護層転写シートを構成する各層などについては上記した通りである。
厚さ4.5μmのPETフィルム(東レ社、商品名:ルミラー)の一方の面に、下記の組成からなる保護層用塗工液をグラビアコート法により塗布し(塗布量1.0g/m2(乾燥時))、乾燥させ、保護層を形成した。アクリル系樹脂Aとアクリル系樹脂Bとの配合比は、質量基準で、5.5:4.5であった。
<保護層用塗工液>
・アクリル樹脂系A1 11質量部
(Mw:7000、Tg:57℃、大成ファインケミカル株式会社製、商品名:1FM−1072、固形分:50%)
・(メタ)アクリル系樹脂B1 4.5質量部
(Mw:160000、Tg:50℃、三菱レイヨン株式会社製、商品名:BR−101)
・メチルエチルケトン 23質量部
<接着層用塗工液>
・ポリエステル樹脂 20質量部
(東洋紡株式会社製、商品名:バイロン200)
・紫外線吸収剤共重合樹脂 10質量部
(BASF社製、商品名:UVA−635L)
・メチルエチルケトン 80質量部
<背面層用塗工液>
・ポリビニルブチラール 27.7質量部
(積水化学工業株式会社製、商品名:エスレックBX−1)
・イソシアネート系硬化剤 56.3質量部
(DIC株式会社製、商品名:バーノック D750)
・リン酸エステル 16.0質量部
(第一工業製薬株式会社製、商品名:プライサーフA208S)
・メチルエチルケトン 400質量部
保護層用塗工液における(メタ)アクリル系樹脂B1に代え、(メタ)アクリル系樹脂B2(Mw:60000、Tg:50℃、三菱レイヨン株式会社製、商品名:BR−107)を使用した以外は、実施例1と同様にして保護層転写シートを得た。
保護層用塗工液における(メタ)アクリル系樹脂B1に代え、(メタ)アクリル系樹脂B3(Mw:140000、Tg:35℃、三菱レイヨン株式会社製、商品名:BR−118)を使用した以外は、実施例1と同様にして保護層転写シートを得た。
保護層用塗工液における(メタ)アクリル系樹脂A1−に代え、(メタ)アクリル系樹脂A2(Mw:14000、Tg:57℃、東亜合成株式会社製、商品名:アルフォン UH−2170)を使用した以外は、実施例1と同様にして保護層転写シートを得た。
保護層用塗工液における(メタ)アクリル系樹脂A1に代え、(メタ)アクリル系樹脂A3(Mw:27000、Tg:60℃、大成ファインケミカル株式会社製)を使用した以外は、実施例1と同様にして保護層転写シートを得た。
背面層用塗工液の組成をモル当量比(−NCO/−OH)が、1.5となるよう変更した以外は、実施例1と同様にして保護層転写シートを得た。
背面層用塗工液の組成をモル当量比(−NCO/−OH)が、1.0となるよう変更した以外は、実施例1と同様にして保護層転写シートを得た。
背面層用塗工液におけるポリビニルブチラール(積水化学工業株式会社製、商品名:エスレックBX−1)に代え、ポリビニルアセタール(積水化学工業株式会社製、商品名:エスレックKS−5)を使用した以外は、実施例1と同様にして保護層転写シートを得た。
背面層用塗工液におけるポリビニルブチラール(積水化学工業株式会社製、商品名:エスレックBX−1)に代え、アクリルポリオール(大成ファインケミカル株式会社製、商品名:6KW−700)を使用した以外は、実施例1と同様にして保護層転写シートを得た。
基材と、保護層との間に、下記の組成からなる離型層用塗工液をグラビアコート法により塗布し(塗布量1.0g/m2(乾燥時))、乾燥させ、離型層を形成した以外は、実施例1と同様にして保護層転写シートを得た。
<離型層用塗工液>
・ポリビニルアセタール 10質量部
(積水化学工業株式会社製、商品名:エスレックKS−1)
・メチルエチルケトン 20質量部
保護層用塗工液の組成を下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして保護層転写シートを得た。
<保護層用塗工液>
・ポリエステル系樹脂 10質量部
(Tg:47℃、東洋紡績株式会社製、商品名:バイロン600)
・メチルエチルケトン 20質量部
保護層用塗工液の組成を下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして保護層転写シートを得た。
<保護層用塗工液>
・ブチラール系樹脂 10質量部
(Mw:27000、Tg:63℃、積水化学工業株式会社製、商品名:エスレックBL−2)
・メチルエチルケトン 20質量部
保護層用塗工液の組成を下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして保護層転写シートを得た。
<保護層用塗工液>
・(メタ)アクリル系樹脂A1 10質量部
(Mw:7000、Tg:57℃、大成ファインケミカル株式会社製、商品名:1FM−1072、固形分:50%)
・メチルエチルケトン 7質量部
保護層用塗工液の組成を下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして保護層転写シートを得た。
<保護層用塗工液>
・(メタ)アクリル系樹脂B2 10質量部
(Mw:60000、Tg:50℃、三菱レイヨン株式会社製、商品名:BR−107)
・メチルエチルケトン 20質量部
保護層用塗工液の組成を下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして保護層転写シートを得た。
<保護層用塗工液>
・(メタ)アクリル系樹脂A4 5.5質量部
(Mw:27000、Tg:105℃、三菱レイヨン株式会社製、商品名:BR−87)
・(メタ)アクリル系樹脂B4 4.5質量部
(Mw:85000、Tg:105℃、三菱レイヨン株式会社製、商品名:BR−52)
・メチルエチルケトン 23質量部
<<箔切れ性>>
下記テストプリンターを用いて、実施例および比較例により得られた保護層転写シートにより、下記のようにして作製した印画物の受容層上へ転写層(保護層+接着層)を転写した後、保護層を備える印画物の外観特性を目視により評価した。評価基準は以下の通りとした。また、評価結果は、下記表1に示される通りであった。
(テストプリンター)
サーマルヘッド:KEE−57−12GAN2−STA(京セラ株式会社製)
印画電圧:25.5V
発熱体平均抵抗値:5545(Ω)
主走査方向印字密度:300dpi
副走査方向印字密度:300dpi
1ライン周期:2(msec.)
印字開始温度:30(℃)
パルスDuty比:80%
(箔切れ性評価基準)
A:尾引きが確認できない。
B:尾引きが0.3mm以下であり、実用上問題無い。
C:尾引きが生じている(1.0mm以上)。
(印画物の作製)
下記のようにして作製した熱転写受像シートの受容層上に、下記テストプリンターを用いて、イエロー、マゼンダ、シアンの染料からなる画像を印画し、印画物を得た、イエロー、マゼンダ、シアンの染料としては、下記のようにして作製した熱転写シートを用いた。
(熱転写受像シートの作製)
厚さ35μmの多孔質PEフィルム(東洋紡績株式会社製、商品名:トヨパール−SS P4255)上に、下記組成の中間層用塗工液、受容層用塗工液をグラビアコート法により、順次塗布、乾燥することにより中間層および受容層を形成した。多孔質PEフィルム
の中間層を設けた面とは反対の面に、下記組成の接着層用塗工液をリバースロールコート法により塗布、乾燥することにより接着層を形成し、RC原紙(155g/m2、厚さ151μm、三菱製紙株式会社製)と貼り合わせ、熱転写受像シートを作製した。上記各々の塗工液の塗布量は、乾燥時で、中間層1.5g/m2、受容層5.0g/m2、接着層5.0g/m2であった。
<中間層用塗工液>
・ポリエステル樹脂 50質量部
(日本合成化学工業株式会社製、商品名:ポリエスター WR−905)
・酸化チタン 20質量部
(トーケムプロダクツ株式会社製、商品名:TCA888)
・蛍光増白剤 1.2質量部
(チバ・スペシャリティーケミカルズ株式会社製、商品名:ユビテックスBAC)
・水/イソプロピルアルコール(1/1) 28.8質量部
<受容層用塗工液>
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 60質量部
(日信化学工業株式会社製、商品名:ソルバインC)
・エポキシ変性シリコーン 1.2質量部
(信越化学工業株式会社製、商品名:X−22−3000T)
・メチルスチル変性シリコーン 0.6質量部
(信越化学工業株式会社製、商品名:X−24−510)
・メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 5質量部
<接着層用塗工液>
・ウレタン樹脂 30質量部
(三井武田ケミカル株式会社製、商品名:タケラックA−969V)
・イソシアネート 10質量部
(三井武田ケミカル株式会社製、商品名:タケネートA−5)
・酢酸エチル 100質量部
(熱転写シートの作製)
基材として厚さ4.5μmの易接着処理済みPETフィルム上に、下記組成の耐熱滑性層用塗工液を乾燥時の塗布量が0.8g/m2となるように塗布、乾燥し、基材の一方の面に耐熱滑性層を形成した。基材の他方の面に、イエロー染料層用塗工液、マゼンダ染料層用塗工液、シアン染料層用塗工液をそれぞれ乾燥時の塗布量が0.6g/m2となるように面順次塗布、乾燥し、染料層を形成し、熱転写シートを得た。
<耐熱活性層用塗工液>
・ポリビニルアセタール樹脂 60.8質量部
(積水化学工業株式会社製、エスレックKS−1)
・イソシアネート系硬化剤 4.2質量部
(大日本インキ化学工業株式会社製、バーノックD750)
・フィラー(ステアリルリン酸亜鉛) 10質量部
(境化学工業株式会社製、商品名:LBT1830)
・フィラー(ステアリン酸亜鉛) 10質量部
(境化学工業株式会社製、商品名:SZ−PF)
・フィラー(ポリエチレンワックス) 3質量部
(東洋アドレ株式会社製、商品名:ポリワックス3000)
・フィラー(エトキシ化アルコール変性ワックス) 7質量部
(東洋アドレ株式会社製、商品名:ユニトックス750)
・トルエン 200質量部
・メチルエチルケトン 100質量部
<イエロー染料層用塗工液>
・Disperse Yellow 201 4質量部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5質量部
(積水化学工業株式会社製、商品名:エスレックKS−5)
・ポリエチレンワックス 0.1質量部
・メチルエチルケトン 45質量部
・トルエン 45質量部
<マゼンダ染料層用塗工液>
・Disperse Red 60 1.5質量部
・Disperse Violet 26 2質量部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.5質量部
(積水化学工業株式会社製、商品名:エスレックKS−5)
・ポリエチレンワックス 0.1質量部
・メチルエチルケトン 45質量部
・トルエン 45質量部
<シアン染料層用塗工液>
・Solvent Blue 63 2質量部
・Disperse Blue 354 2質量部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5質量部
(積水化学工業株式会社製、商品名:エスレックKS−5)
・ポリエチレンワックス 0.1質量部
・メチルエチルケトン 45質量部
・トルエン 45質量部
(テストプリンター)
サーマルヘッド:KEE−57−12GAN2−STA(京セラ株式会社製)
印画電圧:25.5V
発熱体平均抵抗値:5545(Ω)
主走査方向印字密度:300dpi
副走査方向印字密度:300dpi
1ライン周期:2(msec.)
印字開始温度:30(℃)
印画電圧を変更した下記テストプリンターを用い、実施例および比較例により得られた保護層転写シートより、上記のようにして作製した印画物の受容層上へ転写層(保護層+接着層)を転写した後、以下の評価基準に従い、保護層転写シートの印画適性を評価した。評価結果は、下記表1に示される通りであった。
(テストプリンター)
サーマルヘッド:KEE−57−12GAN2−STA(京セラ株式会社製)
印画電圧:15.5V〜25.5V
発熱体平均抵抗値:5545(Ω)
主走査方向印字密度:300dpi
副走査方向印字密度:300dpi
1ライン周期:2(msec.)
印字開始温度:30(℃)
(印画適性評価基準)
A:印画電圧が25.5Vであっても、基材と保護層との間で融着が生じない。
B:印画電圧が20.5V以上、23.5V以下の場合は、基材と保護層との間で融着が生じないが、印画電圧が23.5Vより高い(25.5V以下の)場合では、基材と保護層との間で融着が生じてしまう。
C:印画電圧が(15.5V以上)20.5V以下の場合であっても、基材と保護層との間で融着が生じてしまう。
11:基材
12:保護層
13:離型層
14:接着層
15:背面層
16:転写層
Claims (6)
- 基材と、前記基材の一方の面に設けられた保護層と、を備えた保護層転写シートであって、
前記保護層が、ガラス転移温度が20℃以上60℃以下である(メタ)アクリル系樹脂AおよびBを含んでなり、
前記(メタ)アクリル系樹脂Aの重量平均分子量が、30000未満であり、
前記(メタ)アクリル系樹脂Bの重量平均分子量が、50000以上であり、
前記保護層における前記(メタ)アクリル系樹脂Aの含有量が、30質量%以上、80質量%以下であり、
前記保護層における前記(メタ)アクリル系樹脂Bの含有量が、20質量%以上、70質量%以下であり、
前記保護層が転写時における剥離界面に位置することを特徴とする、保護層転写シート。 - 前記基材の前記保護層を設けた面とは反対側の面に背面層をさらに備え、
前記背面層が、水酸基含有樹脂とイソシアネート基を有する化合物からなるイソシアネート系硬化剤とを含む2液硬化型樹脂を含んでなる、請求項1に記載の保護層転写シート。 - 前記水酸基含有樹脂が、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂またはアクリルポリオール樹脂である、請求項2に記載の保護層転写シート。
- 前記保護層における前記(メタ)アクリル系樹脂Aと、前記(メタ)アクリル系樹脂Bとの配合比が、質量基準で、3:7〜8:2である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の保護層転写シート。
- 基材を準備する工程と、
前記基材上に、ガラス転移温度が60℃以下である(メタ)アクリル系樹脂AおよびBを含んでなる保護層を形成する工程と、を含んでなり、
前記(メタ)アクリル系樹脂Aの重量平均分子量が、30000未満であり、
前記(メタ)アクリル系樹脂Bの重量平均分子量が、50000以上であることを特徴とする、保護層転写シートの製造方法。 - 前記基材の前記保護層を設けた面とは反対側の面に背面層を形成する工程をさらに含んでなり、
前記背面層が、水酸基含有樹脂とイソシアネート基を有する化合物からなるイソシアネート系硬化剤とを含む2液硬化型樹脂を含んでなる、請求項5に記載の保護層転写シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015193105A JP6657718B2 (ja) | 2015-09-30 | 2015-09-30 | 保護層転写シートおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015193105A JP6657718B2 (ja) | 2015-09-30 | 2015-09-30 | 保護層転写シートおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017065065A JP2017065065A (ja) | 2017-04-06 |
JP6657718B2 true JP6657718B2 (ja) | 2020-03-04 |
Family
ID=58491201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015193105A Active JP6657718B2 (ja) | 2015-09-30 | 2015-09-30 | 保護層転写シートおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6657718B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7037757B2 (ja) * | 2018-03-14 | 2022-03-17 | 大日本印刷株式会社 | 保護層転写シート |
JP7087535B2 (ja) * | 2018-03-26 | 2022-06-21 | 大日本印刷株式会社 | 転写シート |
CN114274682A (zh) * | 2021-12-23 | 2022-04-05 | 湖南鼎一致远科技发展有限公司 | 一种用于反光膜的带保护层的碳带及其制备方法 |
CN114228355B (zh) * | 2021-12-27 | 2024-01-12 | 湖南鼎一致远科技发展有限公司 | 一种适用于多类型基材的树脂色带及其制备方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4174316B2 (ja) * | 2002-12-27 | 2008-10-29 | キヤノン株式会社 | ラミネート用部材およびラミネート印画物 |
EP2902213B1 (en) * | 2012-09-26 | 2020-05-06 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Intermediate transfer medium |
JP5516805B2 (ja) * | 2012-09-26 | 2014-06-11 | 大日本印刷株式会社 | 中間転写媒体 |
JP6024513B2 (ja) * | 2013-02-26 | 2016-11-16 | 大日本印刷株式会社 | 中間転写媒体 |
-
2015
- 2015-09-30 JP JP2015193105A patent/JP6657718B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017065065A (ja) | 2017-04-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6657718B2 (ja) | 保護層転写シートおよびその製造方法 | |
JP2008265331A (ja) | 感熱転写シートおよび画像形成方法 | |
US6352957B2 (en) | Thermal transfer image-receiving sheet | |
JP6706430B2 (ja) | シール型熱転写受像シートおよび印画物の製造方法 | |
JP6627237B2 (ja) | 熱転写受像シート用支持体の製造方法および熱転写受像シートの製造方法 | |
JP2006264091A (ja) | 熱転写受像シート | |
WO2013129415A1 (ja) | 中間転写媒体 | |
JP5578027B2 (ja) | 中間転写媒体 | |
JP2011212992A (ja) | 熱転写シート | |
KR20180097548A (ko) | 열전사 시트 | |
JP6024513B2 (ja) | 中間転写媒体 | |
JP2008137257A (ja) | 熱転写受像シート | |
JP2017052124A (ja) | 転写箔及び印画物の製造方法 | |
JP2016190373A (ja) | 熱転写シート及び印画方法 | |
JP2015063050A (ja) | 熱転写記録材料 | |
JP6269194B2 (ja) | 熱転写シート | |
JP2006264088A (ja) | 熱転写受像シート | |
JP2018083375A (ja) | 熱転写記録材料 | |
JP2009083298A (ja) | 熱転写受像シート | |
JP4978410B2 (ja) | 熱転写受像シート | |
JP2015174235A (ja) | 保護層付き熱転写シート | |
JP2007326324A (ja) | 熱転写受容シート | |
JP2019064033A (ja) | 熱転写受像シートと熱転写シートとの組み合わせ | |
JP2014180848A (ja) | 感熱転写記録媒体 | |
JP4202508B2 (ja) | 熱転写受像シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180730 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190422 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190531 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190723 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200107 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200120 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6657718 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |