JP7087535B2 - 転写シート - Google Patents

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Description

本発明は、被転写基材に積層体を転写するための転写シートに関する。
従来、建築物、家具、建具、造作部材等の表面化粧の手段として、積層体(転写層とも呼称される。)を備える転写シートを用いて、被転写体となる石材、木材、コンクリート、金属等の被転写基材に積層体を転写することが行われている。例えば、天然の木材と同じ木目調の図柄が印刷された装飾層が積層された積層体を備える転写シートを用いて、被転写基材に積層体を転写することにより、天然の木材と同じ意匠を有するような積層体付の被転写基材(以下、本明細書では化粧材と表記することがある。)を得ることができる。
特に、用途が扉材、窓枠、窓硝子、外壁羽目板(siding board)等の外裝建材や簀の子、デッキチェア等の屋外家具類、屋外広告板、車輛外装等の野外に設置される各種外装材の場合、化粧材は、耐候性に優れることが望ましい。化粧材の耐候性を向上させるために、転写シートに備えられる積層体に積層される剥離層の樹脂として、(メタ)アクリル系樹脂を含む樹脂である転写シートが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7-205597号公報
さて、転写シートの積層体が転写された化粧材の最表面に配置される剥離層の表面には、トップコート層を積層することが行われる。剥離層の表面にトップコート層が積層されることにより、化粧材の表面に色彩、光沢等を付与するとともに化粧材に耐候性、耐汚染性を付与することができる。
上記の通り、剥離層の樹脂として(メタ)アクリル系樹脂を主体とした転写シートは、化粧材に優れた耐候性を付与することができる。そして、こうした用途に用いられる(メタ)アクリル系樹脂としては、耐候性・耐熱性の観点からガラス転移点の高いものが選ばれる。しかしながら、本発明者らの見解によれば、一般の高いガラス転移点の(メタ)アクリル系樹脂は、トップコート層の積層に用いられるトップコート剤との密着性が悪く、剥離層表面に対するトップコート剤の塗布性(以下、本明細書ではリコート性と表記することがある。)が悪いことが見出された。剥離層のリコート性が低下すると、剥離層の表面にトップコート層を積層することが困難となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、(メタ)アクリル系樹脂が含有される剥離層が積層された積層体を備える転写シートであっても剥離層のリコート性の優れた転写シートを提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために、鋭意研究を重ねたところ、剥離層に含有される(メタ)アクリル系樹脂のガラス転移点Tgが調整された転写シートであれば上記課題を解決することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1) 被転写基材に積層体を転写するための転写シートであって、前記転写シートから剥離可能な剥離性支持体と、前記積層体と、を備え、前記積層体は、前記剥離性支持体が剥離されたときに前記転写シートの最表面に配置される剥離層と、前記被転写基材と接着可能な接着剤層と、が積層され、前記剥離層は、(メタ)アクリル系樹脂が含有され、
前記(メタ)アクリル系樹脂のガラス転移点Tgは30℃以上70℃以下である、転写シート。
(2)前記剥離層と、前記接着剤層と、の間には、前記被転写基材に意匠性を付与する装飾層が積層される、(1)に記載の転写シート。
(3)前記装飾層には、無機顔料が含有される、(2)に記載の転写シート。
(4)前記装飾層の前記接着剤層が積層されている側の表面には、前記装飾層における亀裂の発生を防止する亀裂防止層が積層される、(2)又は(3)に記載の転写シート。
(5)前記接着剤層の前記被転写基材を接着する側の表面には、前記転写シートから剥離可能な剥離体が積層される、(1)から(4)のいずれかに記載の転写シート。
本発明の転写シートは、(メタ)アクリル系樹脂が含有される剥離層が積層された積層体を備える転写シートであっても剥離層のリコート性の優れた転写シートである。
本発明の一実施形態の転写シート1の断面図である。 化粧材100の製造方法を説明する断面図である。 化粧材100の製造方法を説明する断面図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について、詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
<転写シート>
本実施形態の転写シート1は、転写シートから剥離可能な剥離性支持体11と、積層体12と、剥離体13と、を備えた、転写シートである。本実施形態の転写シート1は、被転写基材2に積層体12を転写するための転写シートである。そして、積層体12は、剥離性支持体上から剥離して被転写基材上に接着されるいわゆる転写層として機能するものである。
そして、積層体12は、剥離層121と、装飾層122と、亀裂防止層123と、接着剤層124と、が積層された積層体である。
そして、剥離層は、(メタ)アクリル系樹脂が含有され、(メタ)アクリル系樹脂のガラス転移点Tgは30℃以上70℃以下である。アクリル系樹脂が含有される剥離層が積層された積層体を備える転写シートは従来にもあったが、剥離層のリコート性に着目し、(メタ)アクリル系樹脂のガラス転移点Tgをかかる範囲内に調整した転写シートは新規の転写シートである。尚、(メタ)アクリル系樹脂とは、アクリル酸系樹脂及び/又はメタクリル酸系樹脂であることを意味する。
尚、なお、本発明の転写シートは、この構成に限定はされず、本発明の目的を逸脱しない限り他の層が積層されることは排除されない意味で解釈される。
以下、本実施形態の転写シートを構成する各部材について説明する。
[剥離性支持体]
剥離性支持体とは、積層体12(転写層)から剥離可能な支持体であり、積層体12を支持する支持体である。そして、転写シート1における積層体12の接着剤層124が被転写基材2に密着された後、剥離層121と剥離性支持体11の界面から剥離される。
剥離性支持体10としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂等ならなるフィルムが挙げられる。このうち、強度及び柔軟性に優れる点で、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)のフィルムが好ましい。
剥離性支持体10の厚さは、特に限定されるものではないが、好ましくは10μm以上であり、より好ましくは20μm以上である。又、好ましくは100μm以下であり、より好ましくは60μm以下である。
[剥離層]
剥離層121は、転写シート1から剥離性支持体11の剥離を容易にするために積層される層である。又、剥離性支持体11が剥離されたときに転写シート1の最表面に配置される層である。その剥離層20の表面には、後述するようにトップコート層3が積層される。
剥離層121は、(メタ)アクリル系樹脂が含有される。剥離層121に(メタ)アクリル系樹脂が含有されることにより、化粧材に優れた耐候性を付与することができる。
更に、剥離層121に含有される(メタ)アクリル系樹脂のガラス転移点Tgは30℃以上70℃以下である。(メタ)アクリル系樹脂のガラス転移点Tgが30℃未満であると、剥離層121の耐熱性が低下し、化粧材の耐候性が低下する。(メタ)アクリル系樹脂のガラス転移点Tgが70℃超であると、剥離層のリコート性が低下する。
尚、(メタ)アクリル系樹脂のガラス転移点Tgは35℃以上であることが好ましく、38℃以上であることがより好ましい。(メタ)アクリル系樹脂のガラス転移点Tgは、65℃以下であることが好ましく、62℃以下であることがより好ましい。
(メタ)アクリル系樹脂のガラス転移点Tgを30℃以上70℃以下に調整するには、特に限定されるものではないが、メタクリル酸エステル系単量体とアクリル酸エステル系単量体の重合比と重合体としての重合度、それぞれのエステル基の炭素鎖長若しくはそれが有する官能基の種類、又は単量体全体に対する多官能単量体の重合比を適宜選択する方法等を採用することができる。
更に、剥離層121にはガラス転移点Tgが30℃以上70℃以下の(メタ)アクリル系樹脂以外の樹脂を含有していてもよい。例えば、ガラス転移点Tgが30℃未満70℃超の(メタ)アクリル系樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂、変性されていてもよいポリエステル系樹脂等を挙げることができる。しかしながら、ガラス転移点Tgが30℃以上70℃以下の(メタ)アクリル系樹脂以外の樹脂の含有量は、剥離層全量中20質量%以下であることが好ましく、剥離層全量中10質量%以下であることがより好ましく、剥離層全量中5質量%以下であることが更に好ましく、剥離層全量中1質量%以下であることが更に尚好ましく、ガラス転移点Tgが30℃以上70℃以下の(メタ)アクリル系樹脂以外の樹脂を含有しないことが最も好ましい。
尚、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂等の塩化ビニル系樹脂は、酸化鉄等の一部の無機顔料が脱塩酸反応の触媒となり、樹脂組成物更には積層体12の耐候性(特に耐光性)が低下することが知られている(実公平4-46924号公報、「種々の金属塩化物を触媒とするポリ塩化ビニルの脱塩化水素反応」上道、谷他 日本化学会誌 1991年 No5 591-596頁、「ビニル壁紙の変色劣化とその防止技術」 材料 1997年 Vol46 No2 191-197頁等參照)。
したがって、外裝建材等の耐候性が要求される用途で剥離層121の特定ガラス転移点Tgの(メタ)アクリル系樹脂に塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂を混合する場合は、剥離層121或いはこれと隣接する装飾層122に添加する着色顔料には、脱塩酸反応の触媒效果が知られている特定金属元素を含む無機顔料を用いずに、代わりに有機顔料や脱塩酸反応の触媒效果の無い無機顔料を用いることが好ましい。脱塩酸反応の触媒效果が知られている特定金属元素を含む無機顔料としては、後述の無機顔料のうち、鉄を含む黄色酸化鉄等、カドミウムを含むカドミウムレッド等、コバルトを含むコバルトブルー等である。
剥離層121を構成する樹脂組成物には、紫外線による劣化を抑制するための耐候剤として、例えば、光安定化剤を含有させてもよい。
光安定化剤としては、紫外線吸収剤又はラジカル捕捉剤が用いられる。又、光安定化剤として、両者を併用或いは混合して含有させてもよい。
紫外線吸収剤としては、例えば、2-(2´-ヒドロキシ-3´,5´-ジ-tert-ブチルフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(2´-ヒドロキシ-3´,-tert-ブチル5´-メチルフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(2´-ヒドロキシ-3´-tert-アミルー-5´-イソブチルフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(2´-ヒドロキシ-3´-イソブチルフェニル-5´-メチルフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(2´-ヒドロキシ-3´-イソブチルフェニル-5´-プロピルフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール等の2´-ヒドロキシフェニル-5-、クロロベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類、2-(2´-ヒドロキシ-3´,5´-ジ-tert-ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2´-ヒドロキシ-5´-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等の2´-ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類、2,2´-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2,2´-ジヒドロキシ-4,4´-ジメトキシベンゾフェノン、2,2´,4,4´-テトラヒドロキシベンゾフェノン等の2,2´-ジヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤類、2-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン等の2-ヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤類、フェニルサリチレート等のサリチル酸エステル系紫外線吸収剤類、或いは粒径1μm以下の酸化亜鉛、酸化鉄等の無機系の化合物が挙げられる。
ラジカル捕捉剤としては、例えば、4-ベンゾイルオキシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン、1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジニル(メタ)アクリレート、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)セバケート、ビス(1-オクチルオシキ-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジニル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジニル)セバケート、メチル(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジニル)セバケート、2,4-ビス[N-ブチル-N-(1-シクロヘキシルオキシ-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジニル)アミノ]-6-(2-ヒドロキシエチルアミン)-1,3,5-トリアジン)、テトラキス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)-1,2,3,4-ブタンテトラカルボキシレート、ビス-(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)-2-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシ-ベンジル)-2-n-ブチルマロネート等が挙げられる。これらの中でも、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)セバケート、ビス(1-オクチルオシキ-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジニル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジニル)セバケート、メチル(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジニル)セバケート等のデカン二酸(セバシン酸)由来のヒンダードアミン系光安定剤が挙げられる。
更に、耐候性(特に耐光性)を向上させるためには、上記紫外線吸収剤等に加えて、ラジカル捕捉剤として、ヒンダードアミン系の光安定剤が含有されていてもよい。ヒンダードアミン系の光安定剤を含有させる場合、剥離層全量中0.3質量%以上であることが好ましい。ヒンダードアミン系の光安定剤を含有させる場合、剥離層全量中2質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以下であることがより好ましい。
[装飾層]
装飾層122とは、被転写基材に意匠性を付与する層である。本発明の転写シートにおいて、装飾層が積層されていることは必須ではないが、装飾層が積層されていることにより、被転写基材に意匠性を付与することができる。
装飾とは、模様、色彩、文字、図形、記号又はこれらの結合であって、視覚を通じて認識することができるものを意味する。
装飾層122を構成する樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル系樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル-(塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体)樹脂等が挙げられる。(メタ)アクリル系樹脂は、前述した剥離層と同一の(メタ)アクリル系樹脂であってもよく、異なった(メタ)アクリル系樹脂であってもよい。
装飾層122の層厚(乾燥状態)は、特に限定されるものではないが、例えば0.5μm以上が好ましく、3μm以上がより好ましい。尚、装飾層122の層厚の上限は特に制限はないが、生産性の観点から、例えば100μm以下が好ましく、50μm以下がより好ましい。
又、装飾層122には、着色顔料、着色染料、光安定化剤、紫外線吸収剤、ラジカル捕捉剤等が含有されていてもよい。着色顔料は、有機顔料又は無機顔料を挙げることができるが、装飾層122における耐候性の観点から無機顔料を含有することが好ましい。装飾層122に無機顔料を含有する場合、装飾層122全量中60質量%以下含有されることが好ましく、55質量%以下含有されることがより好ましい。装飾層122全量中60質量%以上含有される場合、層内の密着が確保できず剥がれ等が発生する恐れがある。
無機顔料は、被転写基材に付与したい模様、色彩、文字、図形、記号等に応じて決定すればよく、例えば、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄等の酸化鉄、カーボンブラック、酸化チタン、複合タングステン酸化物、チタンブラック、カドミウムレッド、チタンイエロー、カドミウムイエロー、群青、紺青、コバルトブルー、コバルトグリーン、セルリアンブルー等を挙げることができる。
尚、光安定化剤、紫外線吸収剤、ラジカル捕捉剤は、上記の剥離層で記載した光安定化剤、紫外線吸収剤、ラジカル捕捉剤と同様のものを用いることができる。ヒンダードアミン系の光安定剤を含有させる場合、装飾層全量中10質量%以下であることが好ましく、5質量%以下であることがより好ましい。
[亀裂防止層]
亀裂防止層123とは、装飾層122の接着剤層124が積層されている側(内側であって、化粧材としたときに被転写基材が配置される側)の表面に積層されることにより、装飾層における亀裂の発生を防止する層である。本発明において亀裂防止層は積層されていなくてもよいが、以下の(1)(2)の場合には装飾層の表面に亀裂防止層が積層されることにより、装飾層122の亀裂発生防止に有効である。(1)接着剤層124に粘着剤を採用した場合には、接着剤層の経時的流動性により生じる応力が装飾層122に作用して装飾層122に亀裂が発生することを抑制することができる。(2)又、化粧材のトップコート層の側から衝撃が加わる用途の場合も、衝撃により装飾層に亀裂が発生する可能性を軽減することができる。
亀裂防止層123を構成する樹脂としては、亀裂防止層の目的を達成することができる樹脂であれば特に制限はされないが、例えば、(メタ)アクリル系樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル-(塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体)樹脂等が挙げられる。(メタ)アクリル系樹脂は、前述した剥離層や装飾層と同一の(メタ)アクリル系樹脂であってもよく、異なった(メタ)アクリル系樹脂であってもよい。
亀裂防止層123として使用可能な樹脂は、ガラス転移点Tgが常温以上であることが好ましい。亀裂防止層123のガラス転移点Tg常温以上であることにより、寒暖の変化により亀裂防止層123自体が変形又は流動して、装飾層122に応力として作用することを軽減することができる。なお、亀裂防止層123のガラス転移点は、装飾層122よりも低く、接着剤層124より高い、ほぼ中間にあることが好ましい。各層の粘弾性が変化する際、この関係にあれば、各層の変形による応力を吸収しやすいためである。
亀裂防止層123は、装飾層122よりも軟らかく、接着剤層124よりも硬いことが好ましい。亀裂防止層123が装飾層122よりも硬いと、接着剤層124の流動性により生じる応力により、自身に亀裂が生じるからである。又、亀裂防止層123が接着剤層124よりも軟らかいと、接着剤層124の流動性による応力を装飾層122に伝えてしまい、装飾層122に亀裂が生じやすくなるからである。亀裂防止層123、装飾層122及び接着剤層124の硬さは、例えば、押込み硬度、引掻き硬度、反発硬度等の測定手法により特定することができる。
又、亀裂防止層123は、着色顔料を添加しないことが好ましい。先に説明したように、装飾層122には着色顔料が添加されるが、その着色顔料が亀裂のきっかけとなることがある。そのため、亀裂防止層123に着色顔料を添加しないようにすることで、装飾層122における亀裂の発生をより効果的に抑制できる。亀裂防止層123の層厚は、0.5μm(乾燥状態)以上が好ましく、1.0μm以上がより好ましい。亀裂防止層123の層厚は、10.0μm以下が好ましく、5.0μm以下がより好ましい。
[接着剤層]
接着剤層124とは、被転写基材と接着可能な層であり、転写シートに備えられる積層体を接着するための層である。本実施形態の接着剤層124は、被転写基材と接着可能な層であれば特に制限はされないが、例えば、主剤としてのアクリル系粘着剤と、イソシアネート系硬化剤と、を含有する粘着剤組成物から形成されることが好ましい。
接着剤層124の層厚は、0.5μm以上であることが好ましく、1.0μm以上であることがより好ましい。接着剤層124の層厚は、50μm以下であることが好ましく、30μm以下であることがより好ましい。
(アクリル系粘着剤)
粘着剤組成物は、アクリル系粘着剤を含有されてもよい。好ましいアクリル系粘着剤としては、例えば、アクリル酸エステルと他の単量体とを共重合させたアクリル酸エステル共重合体が挙げられる。アクリル酸エステルとしては、例えば、アクリル酸エチル、アクリル酸-n-ブチル、アクリル酸-2-エチルヘキシル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸イソノニル、アクリル酸ヒドロキシルエチル、アクリル酸プロピレングリコール、アクリルアミド、アクリル酸グリシジル等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
他の単量体としては、例えば、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、スチレン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、アクリル酸ヒドロキシルエチル、メタクリル酸ヒドロキシルエチル、アクリル酸プロピレングリコール、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸-tert-ブチルアミノエチル、メタクリル酸-n-エチルヘキシル等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
なお、上記アクリル系粘着剤の市販品としては、例えば、ニッセツ(日本カーバイド社製)、SKダイン(綜研化学社製)等を好適に用いることができる。
(イソシアネート系硬化剤)
粘着剤組成物は、イソシアネート系硬化剤を含有されてもよい。イソシアネート系硬化剤は、転写シート1に備えられる積層体12を被転写基材2に転写する際の粘着性を得るために添加される。アクリル系粘着剤は、水酸基を有するため、イソシアネート系硬化剤を用いることにより、更に部分架橋を向上させることができ、接着剤層124となったときに、内部破壊がなく適度な貯蔵弾性率を得られる。
イソシアネート系硬化剤としては、例えば、ポリイソシアネート化合物、ポリイソシアネート化合物の3量体、ポリイソシアネート化合物とポリオール化合物とを反応させて得られるイソシアネート基を末端に有するウレタンプレポリマー、このウレタンプレポリマーの3量体等が挙げられる。
ポリイソシアネート化合物としては、例えば、2,4-トリレンジイソシアネート、2,5-トリレンジイソシアネート、1,3-キシリレンジイソシアネート、1,4-キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン-4,4′-ジイソシアネート、3-メチルジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン-4,4′-ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン-2,4′-ジイソシアネート、リジンイソシアネート等が挙げられる。接着剤層124における上記イソシアネート系硬化剤の含有量は、ゲル分率50%となるように設定されてもよい。
[その他の層]
更に、積層体12には、本発明の目的を逸脱しない範囲において上記の層の他の層が各層の間に積層されていてもよい。
[剥離体]
剥離体13は、転写シート1における積層体12を被転写基材2に転写する際に、転写シート1から剥離される。本発明の転写シートにおいて、剥離体13は必須ではないが、剥離体13を備えることにより、接着剤層124が最表面に露出しないこととなり、接着剤として粘着剤を採用した場合でも、転写シート1の取扱い性が容易になる点で優れる。剥離体13としては、剥離処理がなされたフィルム、例えば、シリコン剥離タイプのポリエチレンテレフタレート(PET)等が挙げられる。
剥離体13の厚さは、10μm以上が好ましく、20μm以上がより好ましい。剥離体13の厚さは、100μm以下が好ましく、60μm以下がより好ましい。
<化粧材>
化粧材2とは、被転写基材2の表面に、上記の転写シート1における積層体12が配置されて積層されたものをいう。通常は転写された積層体12を保護する為、更に、積層体の剥離層の表面にトップコート層が積層されたものとされることが一般的である。本実施形態の剥離層121は、ガラス転移点Tgは30℃以上70℃以下であるアクリル系樹脂を含有しているため、剥離層121とトップコート層3との密着性(リコート性)に優れる。
[被転写基材]
被転写基材2とは、転写シートに備えられる積層体が転写される被転写体である。被転写基材2としては、例えば、無機材、木材、樹脂、布絹等の材料ならなる板、壁等が挙げられる。このうち、無機材としては、例えば、石材、コンクリート、ガラス、金属等が挙げられる。
尚、被転写基材2は、上記の無機材、木材、樹脂、布絹等の材料ならなる板、壁等を被転写基材本体22として、被転写基材本体22と積層体12との間に、シーラー層21を備える構成であってもよい。シーラー層21は、被転写基材本体22の表面を滑らかにして、被転写基材本体22と積層体12における接着剤層124との密着性を高めるための下塗り層である。被転写基材2表面の平滑性が悪い場合にはシーラー層21を備える構成であることが好ましい。
被転写基材2の形状としては、例えば、平板、曲面板、波板等の板、シート、フィルム、各種立体形状(円柱、多角柱等)等、用途に応じて適宜の形状のものが選定される。被転写基材2の一般的な形状としては、平板状のものが広く用いられる。
[トップコート層]
トップコート層3とは、積層体12における剥離層121の化粧材の最表面に配置される剥離層の表面に積層される層である。剥離層121の表面にトップコート層が積層されることにより、化粧材の表面に色彩、光沢等を付与するとともに化粧材に耐候性、耐汚染性を付与することができる。
トップコート層3は所定の樹脂を含有するトップコート剤を剥離層121の表面に塗布して積層してもよい。トップコート層(トップコート剤)に含有される樹脂は、例えば、アクリル樹脂、珪素系樹脂、フッ素樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられる。
トップコート層3の層厚は、特に限定されないが、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm以上である。トップコート層3の層厚は、特に限定されないが、好ましくは1000μm以下、より好ましくは300μm以下である。
<化粧材の製造方法>
次に、化粧材100の製造方法について説明する。図2及び図3は、それぞれ化粧材100の製造方法を説明する断面図である。
まず、図2(A)に示すように、転写シート1から剥離体13を剥離する。転写シート1から剥離体13を剥離することにより、接着剤層124が最表面に配置されるようになる。
次に、図2(B)に示すように、剥離体13を剥離した転写シート1の接着剤層124と、被転写基材2と、を接着する。接着剤層124と、被転写基材2と、の接着は、例えば、ロール・ツゥ・ロール、ロール・ツゥ・シート等の形態により連続して行うことができる。ここで、「ロール・ツゥ・ロール」とは、帯状の転写シート1をロールから引き出して平板状の被転写体2に供給し、接着剤層124と、被転写基材2と、を接着した後、転写シート1の剥離性支持体11を、再度ロールに巻き取る加工形態をいう。
又、「ロール・ツゥ・シート」とは、帯状の転写シート1をロールから引き出して平板状の被転写体に供給し、転写シート1の接着剤層124と、被転写基材2と、を接着する前後において、転写シート1を概ね被転写基材一枚分の寸法に切断して枚葉化し、転写シート1を剥離後の枚葉の剥離性支持体11を、一枚毎に除去(廃棄)する加工形態をいう。
又、手作業により接着剤層124と、被転写基材2と、の接着し、その後、ヘラ等により押圧して、被転写基材2の表面に均一に密着させてもよい。本実施形態の転写シート1のうち粘着剤を利用したものは、被転写基材2に常温で接着することができる。
次に、図3(C)に示すように、被転写基材2に接着した転写シート1から剥離性支持体11を剥離する。転写シート1から剥離性支持体11を剥離することにより、転写シート1に備えられる積層体12を被転写基材2への転写が完了する。又、転写シート1から剥離性支持体11を剥離することにより、剥離層121が転写シートの最表面に配置される。この段階で、積層体12の被転写基材2上への転写が完了する。
次に、図3(D)に示すように、剥離層121の露出した面の上に、トップコート層3を形成する。トップコート層3は、アクリル樹脂、珪素系樹脂、フッ素樹脂、又はウレタン樹脂等を含有するトップコート剤を剥離層121の表面に塗布することにより積層してもよい。
トップコート剤を剥離層121の表面に塗布する方法は、グラビア(ロール)コート法、バーコート法、ロールコート法、リバースロールコート法、コンマコート法、スプレーコート法などの方式、好ましくはスプレーコート法により塗布し、硬化して行う方法がある。トップコート剤が溶剤を含むような場合は、塗工後、熱風乾燥機などにより塗布層を予め加熱乾燥してから、更に必要に応じて加熱処理、或いは電離放射線を照射することが好ましい。
次に、実施例及び比較例を示して、本発明を更に詳細に説明する。但し、本発明は、以下の実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
剥離性支持体11として、26μm厚の2軸延伸PETフィルム(「ダイアホイル」 三菱樹脂株式会社製)を用意した。次に、(メタ)アクリル系樹脂(Tg:50℃)混合した剥離層形成用のインキを用意した。このインキを、剥離性支持体11(PETフィルム)の一方の面に塗布して、層厚1μm(乾燥状態)の剥離層121を形成した。この剥離層121の表面に、樹脂(アクリルポリオール系樹脂)と無機顔料(酸化鉄、酸化チタン、及びカーボンブラック)と有機顔料(シアニン)からなる装飾層形成用のインキ(「UX(NT)」 大日精化工業株式会社製)により層厚2μm(乾燥状態)で2回(2層)の印刷を行い、装飾層122を形成した。
一方、剥離体13として、25μm厚のPETセパレータ(「トークロ離型フィルム」 東洋クロス株式会社製)を用意した。この剥離体13の上に、アクリル酸エステル樹脂(「ニッセツ」 日本カーバイド工業社製)からなる接着剤層を、層厚20μm(乾燥状態)となるようにコーティングし、乾燥させることにより、接着剤層124を形成した。
そして、剥離性支持体11側の装飾層122と、剥離体13(PETセパレータ)側の接着剤層124とを貼り合わせた後、3日間、40℃で加温養生することにより、実施例1の転写シートを得た。
(実施例2)
剥離層形成用のインキとして、(メタ)アクリル系樹脂(Tg:40℃)を混合したインキを用いた以外は、実施例1と同じ材料、条件で実施例2の転写シートを得た。
(実施例3)
剥離層形成用のインキとして、(メタ)アクリル系樹脂(Tg:60℃)を混合したインキを用いた以外は、実施例1と同じ材料、条件で実施例3の転写シートを得た。
(実施例4)
装飾層形成用のインキとして、樹脂(アクリル系樹脂)と無機顔料(酸化チタン、及びカーボンブラック)と有機顔料(アゾ系、キナクリドン系、シアニン)からなるインキ(「BC耐熱」 昭和インク工業株式会社製)を用いた以外は、実施例1と同じ材料、条件で実施例4の転写シートを得た。
(参考例1)
剥離層形成用のインキとして、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂組成物(「UVC5」 昭和インク工業株式会社製を混合したインキを用いた以外は、実施例1と同じ材料、条件で参考例1の転写シートを得た。
(比較例1)
剥離層形成用のインキとして、(メタ)アクリル系樹脂(Tg:105℃)を混合したインキを用いた以外は、実施例1と同じ材料、条件で比較例1の転写シートを得た。
[評価]
(リコート性評価)
上記実施例及び比較例の転写シートを用いて、化粧材を製造し、リコート性を評価した。具体的には、上記実施例及び比較例の転写シートから剥離体13を剥離させ、転写シート1の接着剤層124と、1mm厚のアルミニウム板(被転写基材2)を密着させ、剥離性支持体11を剥離した。そして、剥離性支持体11を剥離することによって最表面に配置された剥離層121の表面に、トップコート層形成用のインク(珪素系樹脂(「ピュアライドUVプロテクトクリヤー」 日本ペイント株式会社製)100質量部に硬化剤(「ピュアライドUVプロテクトクリヤー 硬化剤」 日本ペイント株式会社製)を20質量部添加したインク)を、層厚40μm(乾燥状態)となるように剥離層121の表面にバーコート法により塗布した。そして、24時間静置乾燥しインクを硬化させ、剥離層121の表面にトップコート層3を積層した。
このトップコート層3と、剥離層121と、の密着性を、JIS K5600-5-6に準拠したクロスカット法によって試験した。トップコート層3の剥離(一部残っている場合を含む)が観察された場合を「×」とし、剥離が観察されなかった場合を「○」とした(表1中、「リコート性」と表記)。
[耐候性試験]
上記実施例及び比較例の転写シートを用いて、化粧材を製造し、耐候性を評価した。具体的には、上記同様に製造した化粧材をUVランプ(商品名「M04-L21WB/SUV」岩崎電気社製)、ランプジャケット(商品名「WJ50-SUV」岩崎電気社製)及び照度計(商品名「UVD-365PD」岩崎電機社製)を備えた超促進耐候性試験装置(商品名「アイ スーパー UVテスター SUV-W131」岩崎電気社製)を使用した。化粧材に対し、ブラックパネル温度63℃、照度60mW/cm、20時間照射・4時間結露を繰り返し、500時間後の外観を目視にて観察した(表1中、「耐候性」と表記)。尚、比較例1の転写シートは、リコート性が悪くトップコート層を形成できなかったため耐候性試験を行っていない。
Figure 0007087535000001
表1より、実施例1~4の転写シートから製造されるガラス転移点Tgが30℃以上70℃以下の(メタ)アクリル系樹脂が含有された剥離層を備える化粧材は、リコート性に優れることが分かる。
特に、実施例1~3の転写シートから製造される化粧材は、装飾層に無機顔料が含有されており、更に耐候性についても優れていることが分かる。
一方、比較例1の転写シートから製造されるガラス転移点Tgが105℃の(メタ)のアクリル系樹脂が含有された剥離層を備える化粧材は、リコート性が劣る結果となっている。
又、参考例1の転写シートから製造される化粧材は、実施例1~4に関する化粧材同様にリコート性は優れてはいたが、耐候性試験後において、積層体が黄変し、積層体が剥離した。これは、剥離層として塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂を含有する剥離層を備え且つ剥離層と隣接する裝飾層に酸化鉄顔料を含んでいたことから、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂の一部が酸化鉄の触媒作用で促進された脱塩酸反応により分解され、積層体が黄変し、剥離したものと考えられる。
よって、本発明の転写シートは、(メタ)アクリル系樹脂が含有される剥離層が積層された積層体を備える転写シートであっても剥離層のリコート性の優れた転写シートであることが分かる。
1 転写シート
11 剥離性支持体
12 積層体
121 剥離層
122 装飾層
123 亀裂防止層
124 接着剤層
13 剥離体
2 被転写基材
21 シーラー層
22 被転写基材本体
3 トップコート層
100 化粧材

Claims (3)

  1. 被転写基材に積層体を転写するための転写シートであって、
    前記転写シートから剥離可能な剥離性支持体と、前記積層体と、を備え、
    前記積層体は、前記剥離性支持体が剥離されたときに前記転写シートの最表面に配置される剥離層と、前記被転写基材と接着可能な接着剤層と、が積層され、
    前記剥離層は、(メタ)アクリル系樹脂が含有され、
    前記(メタ)アクリル系樹脂のガラス転移点Tgは30℃以上70℃以下であ
    前記剥離層と、前記接着剤層と、の間には、前記被転写基材に意匠性を付与する装飾層が積層され、
    前記装飾層の前記接着剤層が積層されている側の表面には、前記装飾層における亀裂の発生を防止する亀裂防止層が積層され、
    前記亀裂防止層のガラス転移点は、前記装飾層よりも低く、前記接着剤層よりも高い転写シート。
  2. 前記装飾層には、無機顔料が含有される、請求項に記載の転写シート。
  3. 前記接着剤層の前記被転写基材を接着する側の表面には、前記転写シートから剥離可能な剥離体が積層される、請求項1又は請求項2に記載の転写シート。
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