JP6257318B2 - 自動運転交通システムにおける移動体、移動体の連携配車装置、及びその配車方法 - Google Patents

自動運転交通システムにおける移動体、移動体の連携配車装置、及びその配車方法 Download PDF

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Description

本発明は、自動運転交通システムにおいて、電気を駆動源とし利用者又は荷物を運ぶ移動体、その移動体を配車する配車装置、及びその配車方法に関する。
近年、交通手段である自動車の技術は、動力機能がガソリンエンジンから電気モータに代わり、制御機能として自動走行や自動ブレーキに関する技術の実用化が進み、個々の自動車がネットワークを介して他の機器と接続できるネットワーク機能の発達が著しい。一方、環境への配慮、維持費の高騰、高齢者の増加等の問題により、個人における自動車の所有台数は、年々減少している。
しかしながら、例えば、自宅から駅や店舗等へ、人が移動する手段に対する需要が減少しているわけではない。このため、現在、自動車を所有しない者が移動する場合、バス又はタクシーを利用することとなる。
ところが、バスは、利用者の都合と目的に合わせた時間と場所に運行してくれるものではない。また、タクシーは、利用者の都合と目的に合わせて運行してくれるものの、運賃が比較的高いという問題がある。
そこで、利用者の都合と目的に合わせた時間と場所に、自動運転する移動体を運行することで、利用料を低廉にできる交通システムが望まれている。
ところで、上記の交通システムで用いられる移動体は、環境への配慮及び近年の太陽光発電に関する技術の発達の観点より、電気を駆動源とすることが望ましい。しかしながら、電気を駆動源とするEV(Electric Vehicle)車(電気自動車)は、ガソリン車と比較して一度の充電で走行できる距離が短く、また充電時間も長いため、スムーズな配車が困難である。
そこで、EV車特有の充電動作とそれに要する充電時間及び走行距離の制約の下で、利用者の利用要求を満足させるためのEV車の配車・運行管理システムが開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2012−73979号公報
上記の特許文献1には、利用者から乗車位置と目的地の要求を受付けると、車両の現在位置から乗車位置と目的地をそれぞれ経由して目的地に最寄りの充電ステーションに到達可能な充電残量の車両を抽出し、この内、乗車位置に最も近い車両に対して、配車指示を通知するシステムが開示されている。
しかしながら、EV車の電気消費量は、搭乗する利用者や積載する荷物の重量によって異なる。搭乗する利用者等の重量は、特許文献1に記載された配車指示がされる段階では検知できない。このため、EV車は、想定した重量では充電ステーションに到達可能であっても、実際の重量では充電ステーションに到達できないおそれがある。
また、EV車が走行不能となる理由は、充電残量不足に限らず、故障等による場合もある。EV車が充電残量不足や故障等により走行不能となった場合、利用者は、代車が来るまで待機するか、徒歩やその他の交通機関で目的地に向かう必要がある。
そこで本発明では、上記のような課題に鑑み、電気を駆動源とする移動体を自動運転させる交通システムにおいて、移動体が走行不能となった場合であっても、利用者又は荷物をスムーズに目的地に運ぶことができる移動体又は連携配車装置及びその配車方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の移動体又は連携配車装置は、以下のような解決手段を提供する。
(1)本発明の態様に係る移動体は、利用者又は荷物を運ぶ複数の移動体を自動運転させる交通システムにおいて、前記それぞれの移動体は、電気を駆動源とする駆動手段と、他の移動体と通信を行ない、前記他の移動体の現在位置、目的地、電池残量を示す情報を含む移動体情報を受信する移動体情報収集手段と、前記移動体情報収集手段が収集した前記移動体情報に基づき、前記交通システムの利用者の要望に応じ、前記移動体を配車する配車手段と、を備え、前記配車手段は、前記他の移動体が走行不能又は走行不能となる可能性が高いことを示す情報である走行障害情報を取得する受信手段と、前記他の移動体の現在位置又は現在位置と目的地との間に、さらに別の他の移動体との連携地点を設定する連携地点設定手段と、前記他の移動体及びさらに前記別の他の移動体に、前記連携地点を示す連携地点情報及び当該連携地点においての連携を指示する連携情報を送信する連携指示送信手段と、を備えることを特徴とする。
(2)上記(1)の態様において、前記配車手段は、前記他の移動体との通信の電波強度を検知し、前記他の移動体と所定の電波強度を維持する距離間隔で走行するようにしてもよい。
(3)上記(1)の態様において、前記移動体は、周囲の状況を撮像する撮像部をさらに備え、前記配車手段は、走行中に走行不能又は走行障害となる可能性の高い地点を前記撮像部によって検知した場合、他の前記移動体へ前記撮像部によって検知した地点の情報を送信するようにしてもよい。
(4)上記(3)の態様において、前記配車手段は、自移動体の電池単体では継続して走行が困難になる状況を前記撮像部によって検出した場合に、所定の条件に従って1以上の他の移動体を選択し、前記他の移動体の電池と前記自移動体の電池とを接続し前記駆動手段に供給して連結運転を行う連結要求を前記選択された他の移動体に送信するようにしてもよい。
(5)上記(4)の態様において、前記他の移動体の電池と前記自移動体の電池は、直列接続されて前記駆動手段に供給され連結運転を行なうようにしてもよい。
(6)上記(1)の態様において、前記配車手段は、前記他の移動体から、前記連結要求に対して連結を受諾する2以上の信号を受信した場合、予め定義された所定の規則に従い前記他の移動体の中から1体を選択して連結を指示してもよい。
(7)上記(1)の態様において、前記配車手段は、充電量、現在位置、スケジュールの空き状態に基づいて前記移動体の選択を行なうようにしてもよい。
(8)上記(1)の態様において、前記配車手段は、他の前記移動体から現在位置を取得し、前記取得した現在位置に基づき、予め設定された地域内に存在する前記移動体をグループ分けし、又は前記移動体の性能によってグループ分けしてもよい。
(9)本発明の態様に係る連携配車装置は、電気を駆動源とし、利用者又は荷物を運ぶ複数の移動体を自動運転させる交通システムにおいて、前記移動体とネットワークを介して接続され、前記移動体を配車する連携配車装置であって、前記移動体から、当該移動体の現在位置、目的地、電池残量を示す情報を含む移動体情報を受信する移動体情報収集手段と、前記移動体情報収集手段が収集した前記移動体情報に基づき、前記交通システムの利用者の要望に応じ、前記移動体を配車する配車手段と、を備え、前記配車手段は、第1の移動体が走行不能又は走行不能となる可能性が高いことを示す情報である走行障害情報を取得する受信手段と、前記第1の移動体の現在位置又は現在位置と目的地との間に、前記第1の移動体とは異なる第2の移動体との連携地点を設定する連携地点設定手段と、前記第1の移動体及び前記第2の移動体に、連携地点を示す連携地点情報及び当該連携地点においての連携を指示する連携情報を送信する連携指示手段と、前記移動体情報収集手段が前記第1の移動体から収集した当該移動体の直近における所定時間の電気消費量を示す直近電気消費量情報に基づき、前記第1の移動体が、前記連携地点設定手段が設定した連携地点から、前記移動体を充電する充電ステーションまで自走可能か否かを判定する自走判定手段と、を備え、前記連携指示手段は、前記自走判定手段の判定に応じて、前記第1の移動体と前記第2の移動体との連結を指示する連携情報である連結情報、又は、前記第1の移動体の代わりに前記第2の移動体が前記第1の移動体が運んでいた利用者又は荷物を運ぶことを指示する連携情報である中継情報を、前記第1の移動体及び前記第2の移動体に送信することを特徴とする。
(10)上記(9)の態様において、前記受信手段は、さらに、前記第1の移動体が故障により走行不能であることを示す故障情報を含む前記走行障害情報を取得し、前記連携指示手段は、さらに、前記第1の移動体及び前記第2の移動体とは異なる第3の移動体にも、前記連携地点情報及び前記連携情報を送信するようにしてもよい。
11)本発明の態様に係る配車方法は、電気を駆動源とし、利用者又は荷物を運ぶ複数の移動体を自動運転させる交通システムにおいて、前記移動体とネットワークを介して接続され、前記移動体を配車する配車方法であって、前記移動体から、当該移動体の現在位置、目的地、電池残量を示す情報を含む移動体情報を受信する移動体情報収集ステップと、前記移動体情報収集ステップで収集した前記移動体情報に基づき、前記交通システムの利用者の要望に応じ、前記移動体を配車する配車ステップと、を備え、前記配車ステップは、第1の移動体が走行不能又は走行不能となる可能性が高いことを示す情報である走行障害情報を取得する受信ステップと、前記第1の移動体の現在位置又は現在位置と目的地との間に、前記第1の移動体とは異なる第2の移動体との連携地点を設定する連携地点設定ステップと、前記第1の移動体及び前記第2の移動体に、連携地点を示す連携地点情報及び当該連携地点においての連携を指示する連携情報を送信する連携指示ステップと、前記移動体情報収集ステップにおいて前記第1の移動体から収集した当該移動体の直近における所定時間の電気消費量を示す直近電気消費量情報に基づき、前記第1の移動体が、前記連携地点設定ステップにおいて設定した連携地点から、前記移動体を充電する充電ステーションまで自走可能か否かを判定する自走判定ステップと、を含み、前記連携指示ステップは、前記自走判定ステップの判定に応じて、前記第1の移動体と前記第2の移動体との連結を指示する連携情報である連結情報、又は、前記第1の移動体の代わりに前記第2の移動体が前記第1の移動体が運んでいた利用者又は荷物を運ぶことを指示する連携情報である中継情報を、前記第1の移動体及び前記第2の移動体に送信するステップを含むことを特徴とする。
本発明によれば、電気を駆動源とする移動体を自動運転させる交通システムにおいて、移動体が走行不能となった場合であっても、移動体同士を連携させることで、利用者又は荷物をスムーズに目的地に運ぶことができる。
本発明が適用される交通システム1の全体概要を説明する図である。 本発明が適用される交通システム1の全体概要を説明する図である。 本発明の第1の実施形態が適用された交通システム1の機能ブロックを示す図である。 サービサーDB101に格納されるデータを表形式で模式的に示す図である。 ユーザDB102に格納されるデータを表形式で模式的に示す図である。 移動体DB103に格納されるデータを表形式で模式的に示す図である。 移動体40の外観の一例を示す図である。 移動体40に客車50が連結された形態の一例を示す図である。 移動体40に荷台60が連結された形態の一例を示す図である。 移動体40に客車50及び荷台60が連結された形態の一例を示す図である。 移動体40の別例である移動体40’の外観を示す図である。 移動体40の別例である移動体40’’の外観を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る交通システム1における連携配車装置の機能ブロックを示す図である。 客車50が連結された第1の移動体40Aに第2の移動体40Bが連結した形態の一例を示す図である。 客車50の後側に第2の移動体40Bが連結した形態の一例を示す図である4 本発明の第1の実施形態に係る連携配車処理フローを示す図である。 移動体40連結時の対応イメージの一例を示す図である。 移動体を連結運転するときに使用される移動体の電源系統の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施形態が適用された交通システム1の機能ブロックを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る交通システム1における連携配車装置の機能ブロックを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る連携配車処理フローを示す図である。 走行障害発見時のイメージの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る外出スケジュール自動作成処理フローを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る外出スケジュール自動作成処理フローを示す図である。 スケジュール画面の例を示す図である。 移動体予約画面の例を示す図である。 移動体40を移動店舗として利用した形態の一例を示す図である。 移動体40を移動店舗として利用した形態の別の一例を示す図である。 交通システム1における移動店舗巡回スケジュール作成装置の機能ブロックを示す図である。 移動店舗基本情報の具体例を示す図である。 地域ユーザ需要情報、地域イベント情報、地域道路情報の具体例を示す図である。 移動店舗巡回スケジュール作成処理フローを示す図である。 推奨巡回スケジュール表示画面の具体例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号または符号を付している。
図1、図2は、本発明が適用される交通システム1の全体概要を説明する図である。交通システム1は、地域における交通の利便性を向上し、当該地域における住民やサービサー(サービス提供者、例えば、宅配業者、移動店舗、公共交通機関、役所、病院、地域企業、スーパやコンビニ等の小売店等)における人や物の移動需要を喚起し、当該地域を活性化することを目的としたものである。
交通システム1は、交通システム1の中心となる地域情報収集・提供サーバ10(以降、サーバ10という)と、サーバ10にネットワークを介して接続されたサービサーにより操作されるサービサーシステム20と、地域住民であるユーザにより操作されるユーザ端末30と、サーバ10の指示に基づき自走する移動体40と、を備える。
サーバ10は、サービサーシステム20からサービサー情報を受信し、ユーザ端末30からユーザ情報を受信する。サーバ10は、サービサー情報及びユーザ情報を収集し、これらの情報をマッチングし、例えば、ユーザの外出を促すスケジュール情報を所定のユーザ端末30に提供し、所定のユーザ情報を所定のサービサーシステム20に提供する。そして、サーバ10は、サービサーシステム20やユーザ端末30から受信した移動体40の配車依頼情報に基づき、移動体40に、運行の日時やルートを示す配車指示情報を送信する。
サービサーシステム20は、各サービサーに適したシステムで構成され(例えば、複数の端末とサーバとからなるシステム、携帯端末、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等)、各サービサーの要望に基づくサービサー情報を、サーバ10に送信する。サービサー情報は、例えば、サービサーが小売店であれば、サービサーの在庫を示す在庫情報、特売品の特売日やセール時間や品目や数量や価格や想定商圏を示す特売品情報、来店して欲しい客の人数、喫煙の有無、来店時に受けられるサービスのクーポンに関する店内空き情報等が含まれる。また、サービサー情報には、移動体40の配車を依頼する配車依頼情報等も含まれる。
ユーザ端末30は、各ユーザに適した機器で構成され(例えば、携帯端末、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、ネットワークに接続可能なテレビ、冷蔵庫等の情報家電等)、各ユーザの要望に基づくユーザ情報を、サーバ10に送信する。ユーザ端末30は、上記のような機器そのものであってもよいし、上記の複数の機器と家庭内等のローカルネットワークを介して、情報交信可能な制御機器であってもよい。ユーザ情報は、ユーザを特定するユーザIDや名前や住所やメールアドレス等の個人情報、ユーザが購入を希望する商品を示す購入希望情報、特定の日時に乗車位置から目的地まで移動体40の運行を依頼する配車依頼情報、配車依頼情報に基づく配車の予定を確定する予定確定情報、所定の期間において所定の時間に乗車位置から目的地まで移動体40の運行を依頼するユーザ定期配車依頼情報等が含まれる。
移動体40は、自動運転に関する周知のシステムを備えた電気自動車であり、サーバ10から受信した配車指示情報に示された日時において、配車指示情報に示されたルートを自動運転により運行する。また、移動体40は、移動体の現在位置、目的地、電池残量を示す情報を含む移動体情報をサーバ10に送信する。また、移動体40は、電池残量が所定値以下となった場合、最寄りの充電ステーション800で充電する。充電ステーション800は、移動体40が配車される地域において、例えば、所定範囲毎に設けられ、複数台の移動体40が同時に充電できる構成を備える。なお、充電ステーション800は、例えば、移動体40を利用するユーザの自宅や、サービサーの店舗に、1台用として簡易的に設けてもよい。なお、移動体40は、他の移動体40とも相互に無線通信が可能である。
このような交通システム1によれば、サービサー及びユーザの都合と目的に合わせた時間と場所に、自動運転する移動体40を運行することで、移動体40の利用料を低廉にできる交通システムを提供できる。
図3は、本発明の実施形態が適用された交通システム1(以下、単に本システムとも呼ぶ)の機能ブロックを示した図である。本システムは、地域における交通の利便性を向上する交通システムであり、本システムの中心となるサーバ10と、サーバ10にネットワークを介して接続され、サービサーにより操作されるサービサーシステム20と、地域住民であるユーザにより操作されるユーザ端末30と、サーバ10の指示に基づき自走する移動体40と、を備える。
本実施形態の説明では、理解を容易にするために、交通システム1における、サーバ10の機能を、実際のサービスを提供する「装置」として、連携配車装置、外出スケジュール自動作成装置、及び移動店舗巡回スケジュール作成装置に分けて説明する。なお、これらの装置は、それぞれ他の装置の一部又は全部を適用することができる。連携配車装置は、各サービスにおいて共通に利用可能な移動体の配車手段に含まれる基本的な装置であり、ある移動体に走行の障害となるような事態が発生した場合、他の移動体を連携させてサポートさせるための装置である。連携配車装置は、サーバ10の機能としてだけではなく、移動体の機能としても実現される。外出スケジュール自動作成装置は、交通システム1を利用したサービスの一つである「お出かけ促進サービス」をユーザに対して提供するための装置である。また、移動店舗巡回スケジュール作成装置は、交通システム1を利用した別のサービスである「移動店舗支援サービス」を移動店舗のオーナに対して提供するための装置である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、連携配車装置をサーバ10の機能として構成した場合の形態である。
(サーバ10の構成)
サーバ10は、ユーザを運ぶ移動体40を運行する交通システム1において、移動体40と、サービサーにより操作されるサービサーシステム20と、ユーザにより操作されるユーザ端末30と、ネットワークを介して接続され、ユーザの移動体を利用するスケジュールを作成する。なお、サーバ10は、ユーザを運ぶ移動体40を自動運転させる交通システム1に限らず、自動運転されない移動体を運行する交通システムにも適用することができる。
サーバ10は、サービサー情報収集手段11と、ユーザ情報収集手段12と、スケジュール情報提供手段13と、移動体必要台数算出手段14と、移動体情報収集手段15と、予定情報提供手段16と、配車手段17と、を備える。以下、各機能ブロックについて順に説明する。ただし、スケジュール情報提供手段13については、後述の外出スケジュール自動作成サービスにおいて説明する。
サービサー情報収集手段11は、サービサーシステム20より、サービサーの情報であるサービサー情報(例えば、特売品情報)、サービサーの配車依頼情報を受信し、受信したサービサー情報をサービサーデータベース(以降、サービサーDBとも言う)101に格納する。
図4は、サービサーDB101に格納されるデータを表形式で模式的に示す図である。サービサーDB101は、サービサーを特定するサービサーIDに、名称、住所を示すサービサー固有情報や、特売日時及び特売品を示す情報を含む特売情報、移動体40の使用履歴を示す使用履歴情報が対応付けられている。なお、図4に示す例は、サービサーが小売店である場合の一例であり、サービサーDB101は、例えば、サービサーが電力会社であれば、特売情報の代わりにある地域において電力使用量がピークになる時間を示すピーク時間情報を格納したり、サービサーが病院であれば、特売情報の代わりに外来時間を示す外来時間情報を格納したり、サービサーが公共交通機関であれば、特売情報の代わりに時刻表を示す時刻表情報を格納したり、各サービサー特有の情報を格納することができる。
図3に戻って、ユーザ情報収集手段12は、ユーザ端末30より、ユーザの情報であるユーザ情報(例えば、個人情報、勧誘情報、配車依頼情報)を受信し、受信したユーザ情報をユーザ記憶手段としてのユーザデータベース(以降、ユーザDBとも言う)102に格納する。また、ユーザ情報収集手段12は、ユーザ端末30より、後述するスケジュール情報提供手段13が送信したスケジュール情報に基づく配車を承諾することを示す配車依頼情報と、後述する予定情報提供手段16が生成した移動体予約情報に示された移動体40の乗車位置及び乗車時刻で予約を確定することを示す予定確定情報と、を受信する。
図5は、ユーザDB102に格納されるデータを表形式で模式的に示す図である。ユーザDB102は、ユーザを特定するユーザIDに、名前及び自宅住所を含む個人情報、配車依頼情報、当該ユーザとは異なる他のユーザを所定の目的地に運ぶことを依頼する勧誘情報、移動体40の使用履歴を示す使用履歴情報が対応付けられている。また、配車依頼情報には、移動体40の乗車位置、使用する日時及び目的地を示す情報が含まれる。また、勧誘情報には、勧誘対象(他のユーザ)、移動体40を使用する日時及び目的地を示す情報が含まれる。なお、ユーザDB102は、図5に示す例に限らず、例えば、ユーザの性別、年齢、趣向、趣味等のユーザに有用な情報を提供するために必要な情報を格納することができる。
移動体必要台数算出手段14は、ユーザ情報収集手段12が受信した配車依頼情報に基づき、所定時間においてユーザから配車が要望された移動体40の台数を算出する。ここで、「所定時間」は、例えば、次の日の8:00〜12:00の4時間や次の日の1時間毎等、任意の時間後における期間が設定される。なお、移動体必要台数算出手段14は、サービサー情報収集手段11が受信した配車依頼情報に基づき、サービサーが使用する移動体40の台数を算出してもよい。また、移動体必要台数算出手段14は、サービサーが使用する移動体40の台数と、ユーザが使用する移動体40の台数と、をそれぞれ算出してもよいし、合算して算出してもよい。
移動体情報収集手段15は、所定間隔(例えば、5分間隔)で、移動体40より、移動体情報(例えば、移動体の現在位置、目的地、電池残量を示す情報)を受信し、受信した移動体情報を移動体データベース(以降、移動体DBとも言う)103に格納する。また、移動体情報収集手段15は、移動体40より、ユーザ毎の移動体40の使用履歴(乗車日時や目的地等)を示す使用履歴情報を受信し、ユーザDB102(図5参照)に記憶する。
図6は、移動体DB103に格納されるデータを表形式で模式的に示す図である。移動体DB103は、移動体を特定する移動体IDに、移動体をグループ分けするためのグループID、緯度及び経度で示される現在位置、目的地、電池残量が対応付けられている。移動体DB103は、図6に示す例では、充電中又は待機中の場合(移動中でないため目的地がない場合)、目的地の領域にその旨が格納されている。また、移動体DB103は、後述する直近電気消費量情報や、移動体情報を受信した時点において、当該移動体を使用しているユーザのユーザIDやサービサーのサービサーIDを格納することができる。
予定情報提供手段16は、ユーザ情報収集手段12が受信した配車依頼情報と、移動体情報収集手段15が受信した各移動体40の移動体情報とに基づき、当該配車依頼情報を送信したユーザ端末30に対応付けた、移動体40の乗車位置及び乗車時刻を含む移動体予約情報を生成する。具体的には、予定情報提供手段16は、配車依頼情報に含まれる乗車位置及び乗車時刻において、使用されておらず、最も乗車位置に近い場所にある移動体40を特定し、この特定した移動体40を乗車位置に向かわせる移動体予約情報を生成する。ここで、「移動体予約情報」が示す「乗車位置」は、ユーザに外出を促す所定の場所(例えば、ユーザの家の前かあるいはすぐ近く)である。また、「移動体予約情報」には、乗車位置及び乗車時刻を示す情報に限らず、降車位置となる目的地を示す情報を含めてもよい。
また、予定情報提供手段16は、移動体必要台数算出手段14が算出した移動体40の台数と、移動体情報収集手段15が受信した各移動体40の移動体情報に基づく、使用されていない移動体40の台数と、を比較し、使用されていない移動体40の台数の方が少ない場合には、複数のユーザに1台の移動体40を使用させる相乗りや、ユーザ毎に乗車時刻を遅らせた移動体予約情報を生成する。なお、予定情報提供手段16は、このような場合、優先的に移動体40を使用させるユーザを抽選により決定してもよい。具体的には、予定情報提供手段16は、例えば、ユーザIDと乱数を対応付けた乱数テーブルを参照し、乱数発生器により発生された乱数に基づき、優先的に移動体40を使用させるユーザを決定する。
また、予定情報提供手段16は、配車依頼情報を送信したユーザ端末30に、配車依頼情報に基づき決定された、移動体40の乗車位置及び乗車時刻を含む移動体予約情報を、当該ユーザ端末30に提供する。
配車手段17は、サービサーシステム20やユーザ端末30より、移動体予約情報に応答する予定確定情報を受信した場合には、当該移動体予約情報に基づき、複数の移動体40の配車を決定する。また、配車手段17は、配車が決定された移動体40に、運行の日時やルートを示す配車指示情報を送信する。配車手段17は、ユーザの移動体予約情報に基づき配車を決定するユーザ配車部171と、複数の移動体40を連携させる配車を決定する連携配車部172と、サービサーシステム20より送信されたサービサーの移動体予約情報に基づき配車を決定するサービサー配車部173と、を備える。
ユーザ配車部171は、ユーザ端末30より、移動体予約情報に応答する予定確定情報を受信した場合には、当該移動体予約情報に基づき、複数の移動体40の配車を決定する。具体的には、ユーザ配車部171は、ある移動体予約情報において特定された移動体40を、移動体予約情報に示される乗車位置及び日時に配車する配車指示情報を生成し、移動体40に送信する。
また、ユーザ配車部171は、移動体予約情報において特定されていない移動体40(スケジュールが空いている移動体40)は、他の移動体40と通信を行ない、常時電波強度を監視し、その電波強度に応じて均等に配置、又は地域内で所定の配置になるように、あるいは互いの距離間隔が一定の範囲になるように、各移動体40間の位置を調整する。すなわち、他の移動体と所定の電波強度を維持する距離間隔で走行する。距離間隔とは、電波強度が一定の範囲以下にならない程度にする移動体40間の間隔である。また、移動体40は、サーバ10や他の移動体40から一定の電波強度が維持出来ない場所(電波が届きにくい)には移動しないようにする。そのため、移動体40は、サーバ10や他の移動体40からの電波の届きにくい場所(例えば、地下道やトンネル等)に移動する場合は、予め地下道等の外に通信可能な他の移動体40がいることを確認してから移動する。また、移動体40は、移動体40が運行される地域に分散して配置させて待機させたり、充電ステーション800(図1参照)において充電させたり、過去の移動体40の使用状況から、使用される可能性が高い位置に予め移動させ待機させたりする配車指示情報を生成し、各移動体40に送信する。
さらに、ユーザ配車部171は、例えば、夜中等の移動体40の使用が少ない時間帯において、所定の地域を巡回させる配車指示情報を生成する。このような配車指示情報により、所定の地域における防犯対策に移動体40を使用できる。
連携配車部172については、連携配車装置についての説明において後述する。また、サービサー配車部173については、移動店舗情報提供装置についての説明において後述する。
(サービサーシステム20の構成)
サービサーシステム20は、サービスを提供する事業者のコンピュータシステムであって、例えば、既に述べたように、宅配業者、移動店舗、公共交通機関、役所(警察、消防署等を含む)、病院、地域企業、固定店舗(スーパ、コンビニエンスストア等)などのコンピュータシステムのサーバ、端末を含む。サービサーシステム20は、インターネット又は専用回線を介して、サーバ10と交信可能なのはもちろんのこと、移動体40との直接の無線交信手段も備えてもよい。なお、サービサーシステム20は、情報提供者側のシステムであると共に、情報受領者側のシステムにもなり得る。
(ユーザ端末30の構成)
ユーザ端末30は、ユーザ端末送受信手段31と、ユーザ端末制御手段32と、ユーザ端末入出力手段33と、を備える。ユーザ端末送受信手段31は、ユーザ端末制御手段32の制御により、サーバ10から、スケジュール情報及び移動体予約情報を受信し、サーバ10に、配車依頼情報及び予定確定情報を送信する。なお、特に図示していないが、ユーザ端末30は、移動体40の移動体送受信手段41と直接、交信する無線交信手段を備えていてもよい。
ユーザ端末制御手段32は、ユーザ端末送受信手段31が受信したスケジュール情報に基づくスケジュール画面及び移動体予約情報に基づく移動体予約画面、をユーザ端末入出力手段33に表示する制御を行う。
また、ユーザ端末制御手段32は、ユーザ端末入出力手段33におけるユーザの操作に基づき、サーバ10から受信したスケジュール情報に基づく配車を承諾し、移動体40の乗車位置、使用日時及び目的地を示す情報を含む配車依頼情報を生成する。
また、ユーザ端末制御手段32は、ユーザ端末入出力手段33におけるユーザの操作に基づき、サーバ10から受信した移動体予約情報に示された移動体40の乗車位置及び乗車時刻で予約を確定することを示す予定確定情報を生成する。
ユーザ端末入出力手段33は、ユーザ端末制御手段32の制御により、ユーザの操作を受け付けるとともに、スケジュール画面及び移動体予約画面を表示する。本実施形態では、ユーザ端末入出力手段33をタッチパネルで構成しているが、これに限らず、例えば、ユーザ端末入力手段をリモコンで構成し、ユーザ端末出力手段をディスプレイやスピーカで構成してもよい。
(移動体40の構成)
図7は、移動体40の外観の一例を示す図である。移動体40は、円筒形状のボディ400の下側に4つの車輪が設けられ、ボディ400の上側に4つの撮像部(以降、カメラという)401及び各種センサやディスプレイを収容したトップ402と、を備える。また、ボディ400には、前方側に前方側連結部403が形成され、後方側に後方側連結部404が形成されている。さらに前方側連結部403の上方に凸部405が形成され、後方側連結部404の上方に凹部406が形成されている。凸部405と凹部406は、後述する移動体40の連結時に移動体内に内蔵する電池を他の移動体40に接続する際に、他の移動体40との電池の連結端子が接続するために凸部405と凹部406が嵌合する。移動体40は、後述する図8及び9等に示すように、前方側連結部403及び後方側連結部404により、他の移動体40や、客車50及び荷台60と連結される。
図8は、移動体40に客車50が連結された形態の一例を示す図である。客車50は、人が乗車可能に構成され、前方側に前方側連結部501が形成され、後方側に後方側連結部502が形成されている。客車50は、前方側連結部501及び後方側連結部502により、他の客車50や、移動体40及び荷台60と連結される。
図9は、移動体40に荷台60が連結された形態の一例を示す図である。荷台60は、荷物が積載可能に構成され、前方側に前方側連結部601が形成され、後方側に後方側連結部602が形成されている。荷台60は、前方側連結部601及び後方側連結部602により、他の荷台60や、移動体40及び客車50と連結される。
図10は、移動体40に客車50及び荷台60が連結された形態の一例を示す図である。移動体40には、客車50のみでなく、さらに荷台60を、客車50の後に連結することもできる。また、ユーザやサービサーの要望に応じて、移動体40には、客車50を複数台連結したり、荷台60を複数台連結したり、してもよい。
図11は、移動体40の別例である移動体40’の外観を示す図である。移動体40’は、単独で人及び荷物を運ぶことができる点が移動体40と異なる。移動体40’は、カップ形状に形成され、人が乗車可能な乗車口が設けられた上ボディ400Aと、上ボディ400Aの下において、ソーサー形状に形成され、荷物の積載が可能な下ボディ401Aと、上ボディ400Aの外周面に設けられたカメラ402Aと、上ボディ400Aの乗車口に設けられ、例えば、人が触れることで当該人を識別するセンサ403Aと、上ボディ400Aの内周面に設けられ、上ボディ400Aの内周面に沿って回転可能なディスプレイ404Aと、を備える。
図12は、移動体40の別例である移動体40’’の外観を示す図である。移動体40’’は、1人乗り専用の移動体の形態の一例である。移動体40’’(a)は、基本構造は、移動体40と同様に形成され、円筒形状のボディ400の下部に形成された移動体40に人が乗車するための移動体内に収納可能な踏み台407と、トップ402の下方に、安全面の為に左右対称に設けられ、人が立って乗車する場合に掴む取っ手408と、トップ402後方に移動体40の走行時に握るハンドル409を備える。なお、移動体40は、通常は、自動運転で走行するが、緊急時には手動でハンドル操作することも可能とし、手動ブレーキ(図示せず)を備えていてもよい。移動体40’’(b)は、同じく1人乗りであるが、着席型の構造を有した形態である。基本構造は、(a)と同様に形成され、さらに踏み台407の上面に設置され取り外し可能な椅子410を備える。さらに、ボディ400の後方に、安全面の為に左右に設けられ、人が座って乗車する場合に掴む取っ手411を備える。椅子410を設けることによって、例えばお年寄りや足の不自由な人が、不自由なく利用できる。また、移動体40は、籠やボックスを装着できる機構を設けたりして小型の荷物も運べる形態としてもよい。
図3に戻って、移動体40は、移動体送受信手段41と、移動体制御手段42と、移動体入力手段43と、移動体出力手段44と、駆動手段45と、を備える。
移動体送受信手段41は、移動体制御手段42の制御により、移動体情報(例えば、移動体の現在位置、目的地、電池残量を示す情報)をサーバ10に送信し、配車指示情報をサーバ10から受信する。
移動体制御手段42は、移動体送受信手段41が受信した配車指示情報に基づき、駆動手段45を制御して、移動体40を運行させる。
移動体入力手段43は、例えば、画像の入力を受け付けるカメラ401(図7参照)や、音声を受け付けるマイクで構成される。例えば、移動体入力手段43は、ユーザの顔の画像を撮影する。移動体制御手段42は、この顔の画像から、公知の顔認識技術により、ユーザを特定する。
移動体出力手段44は、例えば、トップ402(図7参照)に収容されたディスプレイで構成され、移動体制御手段42の制御により、乗車したユーザに関係する情報を示す画面(例えば、ユーザの名前、目的地等)を表示する。
駆動手段45は、移動体40が電気で駆動するために必要な公知の構成(バッテリー、インバータ、モータ、ブレーキ等)を備える。また、駆動手段45は、自動運転に必要な公知の構成として、GPS(Global Positioning Systems)、移動体40の周囲を検知するセンサ、GPS及びセンサからの情報に基づき車輪を操舵するアクチュエータ等を備える。
(連携配車装置の構成)
次に、連携配車装置について、詳細に説明する。図13は、交通システム1における連携配車装置の機能ブロックを示した図である。図13では、交通システム1の構成のうち、連携配車装置に関連する構成のみを示している。連携配車装置は、電気を駆動源とし、利用者又は荷物を運ぶ移動体40を自動運転させる交通システム1において、移動体40とネットワークを介して接続され、移動体40を配車する。
以下、連携配車装置をサーバ10内に備えた場合(第1の実施形態)について説明する。連携配車装置としてのサーバ10は、交通システム1の利用者(サービス受給者であるユーザ及びサービサーの職員又は荷物を運ぶ第1の移動体40Aが、電池残量不足や故障により、走行不能又は走行不能となる可能性が高くなった場合に、この第1の移動体40Aと、第1の移動体40Aとは異なる第2の移動体40Bとを、連携地点で連携させる配車を行う。これにより、移動体40が走行不能となった場合に、ユーザやサービサーの職員又は荷物をスムーズに目的地に運ぶことができる。
連携配車装置としてのサーバ10は、移動体情報収集手段15と、連携配車部172を有する配車手段17と、を備える。移動体情報収集手段15は、移動体40から、当該移動体40の現在位置、目的地、電池残量を示す情報を含む移動体情報を所定時間(例えば、10分)毎に受信する。移動体情報収集手段15は、さらに、移動体40の直近における所定時間(例えば、10分)の電気消費量を示す直近電気消費量情報を受信する。
配車手段17は、移動体情報収集手段15が収集した移動体情報に基づき、交通システム1の利用者の要望に応じ、移動体40を配車する。連携配車部172は、走行障害情報取得手段1721と、連携地点設定手段1722と、自走判定手段1723と、選定手段1724と、連携指示手段1725と、を備える。
走行障害情報取得手段1721は、第1の移動体40Aが走行不能又は走行不能となる可能性が高いことを示す情報(以下、走行障害情報という)を取得する。詳細には、走行障害情報取得手段1721は、第1の移動体40Aから、を受信する。また、走行障害情報取得手段1721は、移動体情報収集手段15において、例えば、ある移動体40から移動体情報を受信できない場合や、ある移動体40から受信した移動体情報に含まれる現在位置が移動途中にもかかわらず所定時間(例えば、10分)変わらない場合、当該移動体40が走行不能と判定し、当該移動体40の走行障害情報を生成する。また、走行障害情報取得手段1721は、さらに、第1の移動体40Aから、故障により走行不能であることを示す故障情報を含む走行障害情報を受信する。
連携地点設定手段1722は、第1の移動体40Aの現在位置又は現在位置と目的地との間に、第1の移動体40Aとは異なる第2の移動体40Bとの連携地点を設定する。
自走判定手段1723は、移動体情報収集手段15が第1の移動体40Aから収集した直近電気消費量情報に基づき、第1の移動体40Aが、連携地点設定手段1722が設定した連携地点から、移動体40を充電する充電ステーション800(図1参照)まで自走可能か否かを判定する。
選定手段1724は、移動体情報収集手段15が収集した移動体情報及び直近電気消費量情報を参照して、第2の移動体40Bを選定する。詳細には、選定手段1724は、連携地点設定手段1722が設定した連携地点に近い位置を走行し、電池残量が所定値以上である複数の移動体40の中から、直近電気消費量情報が示す直近電気消費量が最も低い移動体40を第2の移動体40Bに選定する。また、選定手段1724は、走行障害情報取得手段1721が受信した走行障害情報に故障情報が含まれていた場合には、第2の移動体40Bとして選定した移動体40の次に直近電気消費量が低い移動体40を第3の移動体40Cに選定する。
連携指示手段1725は、第1の移動体40A及び第2の移動体40Bに、連携地点を示す連携地点情報及び当該連携地点においての連携を指示する連携情報を送信する。連携指示手段1725は、自走判定手段1723により第1の移動体40Aが充電ステーション800(図1参照)まで自走できないと判定された場合には、第1の移動体40Aと第2の移動体40Bとの連結を指示する連携情報である連結情報を、第1の移動体40A及び第2の移動体40Bに送信する。一方、連携指示手段1725は、自走判定手段1723により第1の移動体40Aが充電ステーション800まで自走可能と判定された場合には、第1の移動体40Aの代わりに第2の移動体40Bが第1の移動体40Aが運んでいた利用者又は荷物を運ぶことを指示する連携情報である中継情報を、第1の移動体40A及び第2の移動体40Bに送信する。また、連携指示手段1725は、第2の移動体40Bの電池残量が所定値以上(例えば、電池残量が80%以上)の場合や、第2の移動体40Bが予備の電池を積載していた場合、連携情報として、第1の移動体40Aに電気の受け渡しをさせる受渡情報を、第2の移動体40Bに送信してもよい。
連携指示手段1725は、走行障害情報取得手段1721が、第1の移動体40Aから故障情報を含む走行障害情報を受信した場合には、第1の移動体40A及び第2の移動体40Bとは異なる第3の移動体40Cにも、連携地点情報及び連携情報を送信する。
複数の移動体40は、移動体制御手段42の制御により、移動体送受信手段41からサーバ10に、移動体情報及び直近電気消費量情報を送信する。また、電池残量が所定値以下となった移動体40(第1の移動体40A)は、移動体制御手段42の制御により、移動体送受信手段41からサーバ10に、走行障害情報を送信する。また、故障により走行不能となった移動体40(第1の移動体40A)は、移動体制御手段42の制御により、移動体送受信手段41からサーバ10に、故障情報を含む走行障害情報を送信する。
また、第1の移動体40Aと、サーバ10において第2の移動体40B及び第3の移動体40Cに選定された移動体40とは、移動体制御手段42の制御により、移動体送受信手段41で連携情報を受信する。そして、第1の移動体40A、第2の移動体40B及び第3の移動体40Cは、移動体制御手段42の制御により、連携情報に示された連携地点に移動する。
上記の本システムの機能構成は、あくまで一例であり、一つの機能ブロック(データベース及び機能処理部)を分割したり、複数の機能ブロックをまとめて一つの機能ブロックとして構成したりしてもよい。各機能処理部は、コンピュータ装置に内蔵されたCPU(Central Processing Unit)が、ROM(Read Only Memory)又はハードディスク等の記憶装置に格納されたコンピュータ・プログラムを読み出し、CPUにより実行されたコンピュータ・プログラムによって実現される。すなわち、各機能処理部は、このコンピュータ・プログラムが、記憶装置に格納されたデータベース(DB;Data Base)やメモリ上の記憶領域からテーブル等の必要なデータを読み書きし、場合によっては、関連するハードウェア(例えば、入出力装置、表示装置、通信インターフェース装置)を制御することによって実現される。また、本発明の実施形態におけるデータベース(DB)は、商用データベースであってよいが、単なるテーブルやファイルの集合体をも意味し、データベースの内部構造自体は問わないものとする。なお、データベースも1つのサーバ(データベースサーバ)と考えてもよい。
図14は、客車50が連結された第1の移動体40Aに第2の移動体40Bが連結した形態の一例を示す図である。第1の移動体40Aは、移動体制御手段42の制御により、サーバ10から受信した連携情報が連結情報であった場合、連携地点において、例えば、客車50を切り離さずに待機する。そして、第2の移動体40Bは、移動体制御手段42の制御により、サーバ10から受信した連携情報が連結情報であった場合、連携地点において、例えば、図14に示すように、第1の移動体40Aの前側に連結し、目的地に移動する。また、第2の移動体40Bは、移動体制御手段42の制御により、サーバ10から受信した連携情報に受渡情報が含まれていた場合、連携地点において、例えば、図14に示すように、第1の移動体40Aの前側に連結し、目的地に移動しながら第1の移動体40Aに電気を受け渡す(第1の移動体40Aを充電する)。
図15は、客車50の後側に第2の移動体40Bが連結した形態の一例を示す図である。第1の移動体40Aは、サーバ10から受信した連携情報が中継情報であった場合、連携地点において、例えば、客車50を切り離す。そして、第2の移動体40Bは、サーバ10から受信した連携情報が中継情報であった場合、連携地点において、例えば、図15に示すように、客車50の後側に連結し、目的地に移動する。また、第1の移動体40Aは、客車50を切り離した後、充電ステーション800(図1参照)に移動する。
また、第1の移動体40Aは、故障した場合(故障情報を含む走行障害情報をサーバ10に送信した場合)には、連携地点において、例えば、客車50を切り離す。第2の移動体40Bは、例えば、図15に示すように、客車50の後側に連結し、目的地に移動する。そして、第3の移動体40Cは、第1の移動体40Aと連結し、例えば、第1の移動体40Aを修理可能な基地に移動する。
(連携配車装置の第1の実施形態の連携配車処理フロー)
図16は、連携配車処理フローを示す図である。この処理は、連携配車装置としてのサーバ10が行う処理である。なお、以下の処理は、必ずしもこのフローチャートで示した順で処理される必要はなく、各処理ブロックの入力データと出力データの関係が損なわれない限り、処理順序を変更してもよい。
ステップS20において、移動体情報収集手段15は、移動体40から、移動体情報を受信する。ステップS21において、走行障害情報取得手段1721は、第1の移動体40Aから、走行障害情報である走行障害情報を受信する。また、本ステップにおいて、走行障害情報取得手段1721は、移動体情報収集手段15において、ある移動体40から移動体情報を受信できない場合や、ある移動体40から受信した移動体情報に含まれる現在位置が移動途中にもかかわらず所定時間(例えば、10分)変わらない場合、当該移動体40が走行不能と判定し、当該移動体40の走行障害情報を生成する。
ステップS22において、連携地点設定手段1722は、ステップS21で走行障害情報を取得した第1の移動体40Aの移動体情報に基づき、第1の移動体40Aの現在位置又は現在位置と目的地との間に、第1の移動体40Aとは異なる第2の移動体40Bとの連携地点を設定する。
ステップS23において、移動体情報収集手段15は、移動体40の直近における所定時間(例えば、10分)の電気消費量を示す直近電気消費量情報を受信する。
ステップS24において、選定手段1724は、ステップS22で連携地点設定手段1722が設定した連携地点に近い位置を走行し、電池残量が所定値以上である複数の移動体40の中から、ステップS23で移動体情報収集手段15が受信した直近電気消費量情報が示す直近電気消費量が最も低い移動体40を第2の移動体40Bに選定する。
ステップS25において、選定手段1724は、ステップS21で走行障害情報取得手段1721が受信した走行障害情報に故障情報が含まれているかを判定する。そして、選定手段1724は、故障情報が含まれていない場合にはステップS26に処理を移し、故障情報が含まれていた場合にはステップS29に処理を移す。
ステップS26において、自走判定手段1723は、ステップS23で移動体情報収集手段15が第1の移動体40Aから収集した直近電気消費量情報に基づき、第1の移動体40Aが、ステップS22で連携地点設定手段1722が設定した連携地点から、移動体40を充電する充電ステーション800(図1参照)まで自走可能か否かを判定する。そして、自走判定手段1723は、自走可能と判断した場合にはステップS27に処理を移し、自走できないと判断した場合にはステップS28に処理を移す。
ステップS27において、連携指示手段1725は、第1の移動体40Aの代わりに第2の移動体40Bが第1の移動体40Aが運んでいた利用者又は荷物を運ぶことを指示する連携情報である中継情報を、第1の移動体40A及び第2の移動体40Bに送信する。
ステップS28において、連携指示手段1725は、第1の移動体40A及び第2の移動体40Bとの連結を指示する連携情報である連結情報を、第1の移動体40A及び第2の移動体40Bに送信する。
ステップS29において、選定手段1724は、ステップS24で第2の移動体40Bとして選定した移動体40の次に直近電気消費量が低い移動体40を第3の移動体40Cに選定する。
ステップS30において、連携指示手段1725は、第1の移動体40A、第2の移動体40B及び第3の移動体40Cに、連携地点情報及び連携情報を送信する。
なお、図17に示すように、走行中の移動体40Aは、例えば荷物や人を運んでいるとき、カメラ101によって前方の経路が急坂や長い坂であることを検出した場合、荷物や人の重量によっては、自身の駆動力や持続力だけでは登坂が困難と判断したときは、所定の条件(例えば、空き状況、現在位置、電池残量)に従って、他の複数の移動体40へ連結要求を送信する。連結要求を受信した他の移動体40は、自身のスケジュールの空き状態、現在位置及び電池残量に基づいて連結可能と判断した場合は、受諾する信号を連結要求を送信した移動体40Aへ送信する。この受託の信号を受信した移動体40Aは、予め定義された所定の規則(例えば、電地残量が最も多い移動体を選択するなど)に従い他の移動体40Bを選択し、連結要求を送信する。連結要求を受信した移動体40Bは、現地に移動し、連結要求した移動体40Aと連結する。
図18は、移動体40を連結運転するときに使用される移動体の電源系統の構成例を示す。図18(a)は、第1の移動体40A,第2の移動体40Bが単体で運転される場合、図18(b)は、配車手段17による制御の下で第1の移動体40A,第2の移動体40Bが連結して運転される場合を示している。いずれも電源系統は、電池と、モータ等の駆動手段と、入力側スイッチと、出力側スイッチと、各スイッチを制御する制御部とにより構成される。
図18(a)に示す例では、制御部による制御に従い、入力側スイッチと、電池と、出力側スイッチと、駆動手段とにより閉回路が構築され、第1の移動体40A,40Bともに駆動手段によりそれぞれ独立して移動が可能な状態になっている。これに対し図18(b)に示す例では、牽引側として動作する移動体40から連結要求を受信した第1の移動体40A(牽引側)と第2の移動体40B(牽引される側)の制御部が、第1の移動体40Aの出力スイッチと第2の移動体40Bの入力スイッチとを短絡させるように動作し、その結果、移動体40Aの入力側スイッチと、電池と、出力側スイッチと、駆動手段とにより構成される閉回路と、第2の移動体40Bの入力側スイッチと、電池と、出力側スイッチと、駆動手段とにより構成される閉回路とが連結され、直列接続された電池による移動が可能な状態になる。連結した結果、各移動体40内にある電池が直列接続となって駆動手段に供給され、駆動手段のモータのトルクがアップするため、自移動体の電池単体の電力の駆動力では登れないような急な坂道も登坂することが可能となる。もちろん、移動体Bの電池が単純に切れたような場合は、電池を連結接続せずに、移動体Aの駆動手段と電池だけで牽引する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、各移動体に主に配車手段17の機能を備えた形態である。第1の実施形態では、サーバ10での集中管理によって各移動体の配車制御を行うが、第2の実施形態では、移動体間の自立分散型の配車制御を行うことによって、サーバ10の負荷軽減、及びサーバ10の集中管理では行えないような細かな配車制御を可能とすることを主な目的としている。第1の実施形態と第2の実施形態では基本的な機能は同じであるので、以下では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。第2の実施の形態では、第1の実施の形態においてサーバ10の機能であった移動体情報収集手段15と、予定情報提供手段16と、配車手段17の機能を移動体40が備える。
図19は、連結配車装置の第2実施形態が適用された本システムの機能ブロックを示した図である。本システムは、地域における交通の利便性を向上する交通システムであり、移動体40を配車するサーバ10と、サーバ10にネットワークを介して接続され、サービサーにより操作されるサービサーシステム20と、地域住民であるユーザにより操作されるユーザ端末30と、サーバ10と連携して自走する移動体40と、を備える。
サーバ10は、サービサー情報収集手段11と、ユーザ情報収集手段12と、スケジュール情報提供手段13と、移動体必要台数算出手段14と、を備える。
サーバ10に備えられるサービサー情報収集手段11と、ユーザ情報収集手段12と、スケジュール情報提供手段13と、移動体必要台数算出手段14は、第1の実施形態と同様の機能を有するため説明は省略する。
移動体40は、移動体情報収集手段15と、予定情報提供手段16と、配車手段17と、移動体送受信手段41と、移動体制御手段42と、移動体入力手段43と、移動体出力手段44と、駆動手段45と、を備える。
移動体必要台数算出手段14は、ユーザ情報収集手段12が受信した配車依頼情報に基づき、所定時間において、ユーザから配車が要望された移動体40の台数を算出する。
移動体情報収集手段15は、移動体40が、所定間隔(例えば、5分間)で、他の移動体40より、移動体情報(例えば、移動体の現在位置、目的地、電池残量を示す情報)を受信し、受信した移動体情報をサーバ10の移動体DB103及び移動体40の移動体DB104にそれぞれ格納する。また、移動体情報収集手段15は、移動体40より、ユーザ毎の移動体40の使用履歴(乗車日時や目的地等)を示す使用履歴情報をサーバに送信する。当該サーバは、ユーザDB102(図5参照)に記憶する。
予定情報提供手段16及び配車手段17の構成については、第1の実施形態と同様の構成であるので説明は省略する。
配車手段17の機能であるユーザ配車部171は、移動体40が移動体予約情報において特定されていない移動体40(スケジュールが空いている移動体40)である場合は、他の移動体40と通信を行ない、常時電波強度を監視し、その電波強度に応じて均等に配置、又は地域内で所定の配置になるように、あるいは互いの距離間隔が一定の範囲になるように、各移動体40間の位置を調整する。すなわち、他の移動体と所定の電波強度を維持する距離間隔で走行する。また、移動体40は、サーバ10や他の移動体40から一定の電波強度が維持出来ない場所(電波が届きにくい)には移動しないようにする。そのため、移動体40は、サーバ10や他の移動体40からの電波の届きにくい場所(例えば、地下道やトンネル等)に移動する場合は、予め地下道等の外に通信可能な他の移動体40がいることを確認してから移動する。また、移動体40は、運行される地域に分散して配置させて待機したり、充電ステーション800(図1参照)において充電したり、過去の移動体40の使用状況から、使用される可能性が高い位置に移動し、待機したりする。
さらに、ユーザ配車部171は、例えば、夜中等の移動体40の使用が少ない時間帯において、所定の地域を巡回させる配車指示情報を生成する。
連携配車部172については、第1の実施形態の機能と同様であるため、説明は省略する。また、サービサー配車部173については、移動店舗情報提供装置についての説明において後述する。
移動体送受信手段41と、移動体制御手段42と、移動体入力手段43と、移動体出力手段44と、駆動手段45は、第1の実施形態と同様の機能を有するため説明は省略する。
サービサーシステム20及びユーザ端末の構成については、第1の実施形態と同様の構成であるので説明は省略する。
(第2の実施形態の移動体の構成)
次に、第2実施形態に係る移動体について、詳細に説明する。図20は、交通システム1における移動体の機能ブロックを示した図である。図20では、交通システム1の構成のうち、移動体に関連する構成のみを示している。
配車手段17は、移動体情報収集手段15が収集した移動体情報に基づき、交通システム1の利用者の要望に応じ、当該移動体40が配車対象かどうかを判断する。配車手段17に含まれる連携配車部172は、走行障害情報送信手段1726と、走行障害情報受信手段1727と、連携地点設定手段1722と、自走判定手段1723と、選定手段1724と、連携指示送信手段1728と、連携指示受信手段1729と、を備える。
走行障害情報送信手段1726は、当該移動体40が走行障害情報(故障状態を含む含まないに関わらず)を、他の移動体40に送信する。走行障害情報受信手段1727は、上記走行障害情報を、他の移動体40から受信する。
連携地点設定手段1722は、当該移動体40Aの現在位置又は現在位置と目的地との間に、当該移動体40Aとは異なる第2の移動体40Bとの連携地点を設定する。
自走判定手段1723は、当該移動体40Aの有する直近電気消費量情報に基づき、当該移動体40Aが、連携地点設定手段1722が設定した連携地点から、移動体40を充電する充電ステーション800(図1参照)まで自走可能か否かを判定する。
選定手段1724は、移動体情報収集手段15が収集した移動体情報及び当該移動体40Aが有する直近電気消費量情報を参照して、第2の移動体40Bを選定する。詳細には、選定手段1724は、連携地点設定手段1722が設定した連携地点に近い位置を走行し、電池残量が所定値以上である複数の移動体40の中から、直近電気消費量情報が示す直近電気消費量が最も低い移動体40を第2の移動体40Bに選定する。また、選定手段1724は、走行障害情報送信手段1726が第2の移動体40Bから受信した走行障害情報に故障情報が含まれていた場合には、第2の移動体40Bとして選定した移動体40の次に直近電気消費量が低い移動体40を第3の移動体40Cに選定する。
連携指示送信手段1728は、当該移動体40Aが第2の移動体40Bに、連携地点を示す連携地点情報及び当該連携地点においての連携を指示する連携情報を送信する。連携指示送信手段1728は、自走判定手段1723により当該移動体40Aが充電ステーション800(図1参照)まで自走できないと判定された場合には、当該移動体40Aと第2の移動体40Bとの連結を指示する連携情報である連結情報を、当該移動体40A及び第2の移動体40Bに送信する。一方、連携指示手段1725は、自走判定手段1723により当該移動体40Aが充電ステーション800まで自走可能と判定された場合には、当該移動体40Aの代わりに第2の移動体40Bが当該移動体40Aが運んでいた利用者又は荷物を運ぶことを指示する連携情報である中継情報を、当該移動体40A及び第2の移動体40Bに送信する。また、連携指示送信手段1728は、第2の移動体40Bの電池残量が所定値以上(例えば、電池残量が80%以上)の場合や、第2の移動体40Bが予備の電池を積載していた場合、連携情報として、当該移動体40Aに電気の受け渡しをさせる受渡情報を、第2の移動体40Bに送信してもよい。連携指示受信手段1729は、他の移動体40から、連携地点を示す連携地点情報及び当該連携地点においての連携を指示する連携情報を受信する。
連携指示送信手段1728は、当該移動体40Aが故障情報を含む走行障害情報を有する場合には、第2の移動体40Bとは異なる第3の移動体40Cにも、連携地点情報及び連携情報を送信する。
複数の移動体40は、移動体制御手段42の制御により、移動体送受信手段41から他の移動体40に、移動体情報及び直近電気消費量情報を送信する。また、電池残量が所定値以下となった移動体40(第1の移動体40A)は、移動体制御手段42の制御により、移動体送受信手段41から他の移動体40に、を送信する。また、故障により走行不能となった移動体40(第1の移動体40A)は、移動体制御手段42の制御により、移動体送受信手段41から他の移動体40に、故障情報を含む走行障害情報を送信する。
また、当該移動体40Aと、当該移動体40Aが第2の移動体40B及び第3の移動体40Cに選定した移動体40Cとは、移動体制御手段42の制御により、移動体送受信手段41で連携情報を受信する。そして、当該移動体40A、第2の移動体40B及び第3の移動体40Cは、移動体制御手段42の制御により、連携情報に示された連携地点に移動する。
(第2の実施形態の連携配車処理フロー)
図21は、第2の実施形態に係る連携配車処理フローを示す図である。
第1の実施形態では、サーバ10が配車手段17を有しており、サーバ10によって、各移動体40の連携配車処理を行っていた。第2の実施形態では、移動体40が配車手段17の機能を用いて、連携配車の処理を行ない各移動体40を指示する。その点以外は、第1の実施形態(図16参照)と同様である。
なお、移動体40は、上述した移動体DB103及び移動体DB104に格納しているグループIDよりグループ分けすることが可能である。例えば、移動体40は、他の移動体40へ現在位置を送信し、予め設定された地域内に存在する複数の移動体40を1つのグループとして設定してもよい。また、各移動体40の性能、例えば、各移動体40の走行スピード、馬力等が偏らないように1つのグループを設定してもよい。移動体40は、例えば、サーバ10によって、グループ内にリーダが選定され、選定されたリーダがサーバの機能を指示してもよい。
また、全ての移動体40は、第1の実施形態のサーバの一部機能を有しているため、各移動体がサーバの役割を担うことができるため、グループ内で動的にリーダを決定できる。その結果、移動体40は、単体でサーバの役割をすることなく、例えば地域毎にリーダを設定することによって、負荷分散することになり、サーバの役割をもつ移動体40の負担を低減することが可能となる。さらに、移動体40は、複数の移動体40をグループ分けするとき、自身のグループIDと同じIDを持つ情報のみを移動体DB104に記憶することで、移動体DB104の負荷を低減することが可能となる。
さらに、図22に示すように、移動体40は、経路走行中に走行障害になる恐れがある地点(例えば、工事、水たまり、落下物、急坂等)を、移動体40に内蔵されているカメラ401で検出した場合は、その経路を走行する可能性のある移動体40(自分自身を含む)にその情報を送信する。情報を受信した移動体40は、登録した目的地までの経路を変更し、走行障害の恐れがある地点を迂回することで、スムーズな配達が可能となる。なお、走行障害が急坂の場合は、既に述べたように、2台の移動体の電池を直列接続し、駆動手段のモータのトルクをアップさせることで、迂回せずとも登坂できる場合がある。
(外出スケジュール自動作成サービス)
以降では、サービスの具体例として、交通システム1の利用者に外出を促すサービス(以下、外出スケジュール自動作成サービスと呼ぶ)について説明する。外出スケジュール自動作成サービスでは、利用者に合った外出スケジュールを作成して提示するのみならず、その外出スケジュールに利用者が同意した場合は、移動体を自動的に利用者宅まで迎えに行くにように配車する。このサービスは、サーバ10を外出スケジュール自動作成装置として機能させ、サーバ10のスケジュール情報提供手段13によって実現される。
スケジュール情報提供手段13(図3参照)は、ユーザにより移動体40を使用するスケジュールを示すスケジュール情報を生成し、ユーザ端末30に送信する。詳細には、スケジュール情報提供手段13は、あるユーザのユーザ端末30に送信するスケジュール情報を、サービサーDB101(図4参照)及び/又はユーザDB102(図5参照)を参照し、サービサー情報収集手段11が受信したサービサー情報、及び/又は、ユーザ情報収集手段12が受信した、あるユーザとは異なる他のユーザのユーザ情報に基づき、生成する。
具体的には、スケジュール情報提供手段13は、他のユーザのユーザ情報に含まれる、あるユーザを所定の目的地に運ぶことを依頼する勧誘情報に基づき、あるユーザに送信するスケジュール情報を生成する。
また、スケジュール情報提供手段13は、サービサー情報収集手段11が収集したサービサー情報及びユーザDB102に記憶されたあるユーザの移動体40の使用履歴に基づき、当該ユーザに送信するスケジュール情報を生成する。
また、スケジュール情報提供手段13は、あるユーザとは異なる他のユーザのユーザ情報に含まれる、配車依頼情報に基づき、スケジュール情報を生成する。
例えば、サービサーが小売店である場合、サービサー情報には、小売店のサービサー固有情報と、当該小売店の特売情報に含まれる特売日時及び特売品を示す情報と、が含まれる。この場合、スケジュール情報提供手段13は、例えば、サービサーの名称、特売日時及び特売品に関する情報を含むスケジュール情報を生成する。
また、スケジュール情報提供手段13は、複数のサービサーのサービサー情報を組み合わせて一つのサービサー情報を生成することもできる。例えば、スケジュール情報提供手段13は、サービサーDB101を参照して、電力会社のピーク時間情報に示される電力使用量がピークになる時間において、特売を行う小売店を検索し、この検索結果に基づき、スケジュール情報を生成することもできる。これにより、電力の使用量がピークとなる時間帯において、特定の小売店に人を集め、各家庭における電力使用量を抑えることができる。
(第1の実施形態における外出スケジュール自動作成処理フロー)
図23は、外出スケジュール自動作成処理フローを示す図である。この処理は、外出スケジュール自動作成装置としてのサーバ10が行う処理である。なお、以下の処理は、必ずしもこのフローチャートで示した順で処理される必要はなく、各処理ブロックの入力データと出力データの関係が損なわれない限り、処理順序を変更してもよい。
ステップS1において、外出スケジュール自動作成装置としてのサーバ10のサービサー情報収集手段11は、サービサーシステム20より、サービサー情報を受信し、サービサーDB101(図4参照)に格納する。
ステップS2において、ユーザ情報収集手段12は、ユーザ端末30より、ユーザ情報を受信、ユーザDB102(図5参照)に格納する。
ステップS3において、スケジュール情報提供手段13は、あるユーザのユーザ端末30に送信するスケジュール情報を、ステップS1でサービサー情報収集手段11が受信したサービサー情報、及び/又は、ステップS2でユーザ情報収集手段12が受信した、あるユーザとは異なる他のユーザのユーザ情報に基づき、生成する。そして、スケジュール情報提供手段13は、あるユーザのユーザ端末30に、生成したスケジュール情報を送信する。
詳細には、本ステップにおいて、スケジュール情報提供手段13は、他のユーザのユーザ情報に含まれる、あるユーザを所定の目的地に運ぶことを依頼する勧誘情報に基づき、あるユーザに送信するスケジュール情報を生成する。具体的には、スケジュール情報提供手段13は、図5に示すユーザDB102の例では、「鈴木サクラ」のユーザ情報に含まれる、「佐藤ハナ」を「鈴木邸」に運ぶことを依頼する勧誘情報に基づき、「佐藤ハナ」に送信するスケジュール情報を生成する。
また、本ステップにおいて、スケジュール情報提供手段13は、ステップS1でサービサー情報収集手段11が収集したサービサー情報及びユーザDB102に記憶されたあるユーザの移動体40の使用履歴に基づき、当該ユーザに送信するスケジュール情報を生成する。具体的には、スケジュール情報提供手段13は、図5に示すユーザDB102の例では、「佐藤ハナ」の移動体40の使用履歴から、目的地「○○スーパ」を特定する。そして、スケジュール情報提供手段13は、図4に示すサービサーDB101の例において、「○○スーパ」のサービサー情報を検索し、「2013/9/20 17:00〜」に「全品5割引き」という特売情報を抽出する。スケジュール情報提供手段13は、この抽出した特売情報に基づき、「佐藤ハナ」に送信するスケジュール情報を生成する。なお、スケジュール情報提供手段13は、所定の時間に特売を行うことを示す特売情報を送信したサービサーを特定し、この特定したサービサーを目的地とした使用履歴を有するユーザを抽出し、この抽出したユーザに、当該特売情報に基づくスケジュール情報を生成し、送信してもよい。
また、本ステップにおいて、スケジュール情報提供手段13は、ユーザDB102(図5参照)を参照し、あるユーザとは異なる他のユーザのユーザ情報に含まれる、配車依頼情報に基づき、スケジュール情報を生成する。具体的には、スケジュール情報提供手段13は、上記の例において、「佐藤ハナ」に送信するスケジュール情報を生成するために特定した「○○スーパ」を目的地とした配車依頼をしたユーザを検索する。そして、スケジュール情報提供手段13は、図5に示すユーザDB102の例では、「鈴木サクラ」のユーザ情報に含まれる配車依頼情報から、目的地を「○○スーパ」とする情報を抽出する。スケジュール情報提供手段13は、この「鈴木サクラ」の配車依頼情報に基づき、「佐藤ハナ」に送信するスケジュール情報を生成する。
ステップS4において、ユーザ端末30のユーザ端末送受信手段31は、ユーザ端末制御手段32の制御により、サーバ10からスケジュール情報を受信する。
ステップS5において、ユーザ端末制御手段32は、ステップS4でユーザ端末送受信手段31が受信したスケジュール情報に基づくスケジュール画面をユーザ端末入出力手段33に表示する制御を行う。
図25は、スケジュール画面の例を示す図である。図25に示す例では、スケジュール画面には、他のユーザ(例えば、図5に示す「鈴木サクラ」)のユーザ情報に含まれる、あるユーザ(例えば、図5に示す「佐藤ハナ」)を所定の目的地に運ぶことを依頼する勧誘情報に基づく表示(「サクラさんが、今日の午後3時半に来て欲しいそうですよ。」という文字画像)が示されている。
また、スケジュール画面には、あるユーザ(例えば、図5に示す「佐藤ハナ」)の移動体40の使用履歴に基づき抽出された、サービサーである小売店のサービサー情報に含まれるサービサー固有情報(サービサーの名称)と、特売日時及び特売品を示す情報に基づく表示(「今日、午後5時から○○スーパで、全品5割引きだから、その足で○○スーパに行こう」という文字画像)が示されている。
また、スケジュール画面には、あるユーザ(例えば、図5に示す「佐藤ハナ」)とは異なる他のユーザ(例えば、図5に示す「鈴木サクラ」)のユーザ情報に含まれる配車依頼情報に基づく表示(「サクラさんも行くって!」という文字画像)が示されている。
ステップS6において、ユーザ端末制御手段32は、ユーザ端末入出力手段33におけるユーザの操作(例えば、図25に示す例では、「行く」を選択する操作)に基づき、ステップS4でサーバ10から受信したスケジュール情報に基づく配車を承諾し、移動体40の乗車位置、使用日時及び目的地を示す情報を含む配車依頼情報を生成する。ユーザ端末送受信手段31は、ユーザ端末制御手段32の制御により、この配車依頼情報を、サーバ10に送信する。
ステップS7において、サーバ10のユーザ情報収集手段12は、ユーザ端末30より、配車依頼情報を受信する。
ステップS8において、移動体必要台数算出手段14は、ステップS7でユーザ情報収集手段12が受信した配車依頼情報に基づき、所定時間において、ユーザから配車が要望された移動体40の台数を算出する。
ステップS9において、移動体情報収集手段15は、移動体40より、移動体情報を受信し、受信した移動体情報を移動体DB103(図6参照)に格納する。
ステップS10において、予定情報提供手段16は、ステップS7でユーザ情報収集手段12が受信した配車依頼情報に基づき、当該配車依頼情報を送信したユーザ端末30に対応付けた、移動体40の乗車位置及び乗車時刻を含む移動体予約情報を生成する。また、予定情報提供手段16は、生成した移動体予約情報を、当該ユーザ端末30に提供する。具体的には、スケジュール情報提供手段13は、図5に示すユーザDB102の例では、「佐藤ハナ」の配車依頼情報に基づき、乗車位置「佐藤邸」及び乗車時刻「2013/9/20 15:20」と、乗車位置「鈴木邸」及び乗車時刻「2013/9/20 16:30」と、を含む移動体予約情報を生成する。
ステップS11において、ユーザ端末30のユーザ端末送受信手段31は、ユーザ端末制御手段32の制御により、サーバ10から移動体予約情報を受信する。
ステップS12において、ユーザ端末制御手段32は、ステップS11でユーザ端末送受信手段31が受信した移動体予約情報に基づく移動体予約画面をユーザ端末入出力手段33に表示する制御を行う。
図26は、移動体予約画面の例を示す図である。この例では、移動体予約画面には、移動体予約情報(乗車位置「佐藤邸」及び乗車時間「2013/9/20 15:20」と、乗車位置「鈴木邸」及び乗車時間「2013/9/20 16:30」と、を示す移動体予約情報)に基づく移動体40の乗車位置及び乗車時間の表示(「午後3時20分に、ハナさんの家の前で、待ち合わせしよう。その後、サクラさんの家の前に、午後4時30分に行くからね。」という文字画像)が示されている。
ステップS13において、ユーザ端末制御手段32は、ユーザ端末入出力手段33におけるユーザの操作(例えば、図26に示す例では、「OK」を選択する操作)に基づき、ステップS11でサーバ10から受信した移動体予約情報に示された移動体40の乗車位置及び乗車時間で予約を確定することを示す予定確定情報を生成する。ユーザ端末送受信手段31は、ユーザ端末制御手段32の制御により、この予定確定情報を、サーバ10に送信する。
ステップS14において、ユーザ配車部171は、ユーザ端末30より、予定確定情報を受信し、当該移動体予約情報に基づき、移動体40の配車を決定する。
(第2の実施形態における外出スケジュール自動作成処理フロー)
図24は、第2の実施形態に係る外出スケジュール自動作成処理フローを示す図である。この処理は、外出スケジュール自動作成装置としてのサーバ10と移動体40が連携して行う処理である。う
この図において、サーバ10のサービサー情報収集手段11、ユーザ情報収集手段12及びユーザ端末30のユーザ端末送受信手段31は、第1の実施形態と同様であるので、ステップS81からステップS87までの説明は省略する(図23参照)。
以下、移動体40の配車手段17を用いた処理を含むステップのみ説明する。ステップS88において、サーバ10は、配車依頼情報を移動体40に送信し、ステップS89において、移動体40は、サーバ10より、配車依頼情報を受信する。
ステップS91において、サーバ10は、移動体必要台数算出手段14によって算出した台数を移動体40に送信し、ステップS92において、移動体40は、サーバ10より、移動体必要台数算出手段14によって算出した台数を受信する。
ステップS93において、移動体情報収集手段15は、他の移動体40より、移動体情報を受信し、受信した移動体情報を移動体DB103(図6参照)に格納する。
ステップS95において、ユーザ端末30のユーザ端末送受信手段31は、ユーザ端末制御手段32の制御により、移動体40から移動体予約情報を受信する。
ステップS97において、ユーザ端末制御手段32は、ユーザ端末入出力手段33におけるユーザの操作に基づき、ステップS95で移動体40から受信した移動体予約情報に示された移動体40の乗車位置及び乗車時間で予約を確定することを示す予定確定情報を生成する。ユーザ端末送受信手段31は、ユーザ端末制御手段32の制御により、この予定確定情報を、移動体40に送信する。
(移動店舗支援サービス)
以降では、サービスの別の具体例として、交通システム1を移動店舗に適用したサービス(以下、移動店舗支援サービスと呼ぶ)について説明する。このサービスにおいては、先に説明した移動体40、客車50、荷台60等を使って、店舗のオーナが移動店舗を柔軟に構成することを支援する。
(移動体を利用した移動店舗の外観イメージ)
図27は、移動体40を移動店舗として利用した形態の一例を示した図である。図示する店舗用客車50Aは、図10で示した客車50を店舗用に改造したものである。店舗用客車50Aは、移動体40に牽引されて使用され、図示を省略しているが、図10の客車50の座席の代わりに、商品の陳列用テーブルを備え、陳列用テーブルの後方には販売員用のスペースが確保されている。
また、店舗用客車50Aの側面にはディスプレイ(店舗用客車表示手段55)が組み込まれ、店舗の宣伝や商品情報の表示装置として機能させることができる。この店舗用客車表示手段55が表示する情報は、販売員の操作又は移動店舗の端末からの操作により適宜変更させることができる。また、移動体40に備えられた4台のカメラ401により撮像された映像を、店舗用客車50A内のディスプレイ(図示せず)に表示したり、移動店舗端末20Aに送信したりして、周囲の顧客の状況を確認したり、販売員が目を離した隙の商品の盗難等を防止することができる。また、顧客が店舗前に長蛇の列をなし、商品の不足が懸念される場合は、別の移動体40を配車してもらい、自己の倉庫等から商品を補充するようにしてもよい。
図28は、移動体40を移動店舗として利用した形態の別の一例を示した図である。図示するように、この場合の店舗用客車50Aには、図10の荷台60を店舗用に改造した店舗用荷台60Aがさらに連結されている。店舗用荷台60Aの側面にも、ディスプレイ(店舗用荷台表示手段65)が組み込まれ、積載する商品の情報等を表示する表示装置として機能させることができる。
移動体40、店舗用客車50A、店舗用荷台60Aは、予め連結して配車してもよいが、それぞれ別々の場所に待機させておいてもよい。例えば、移動体40は、移動途中で別の場所に待機している店舗用客車50Aを連結し、移動店舗オーナの自宅等に配車されたとすると、まず、オーナは、店舗用客車50Aに商品であるアイスクリーム等を積み込み、さらにオーナの自宅近くの畑近傍で待機している店舗用荷台60Aに採りたての野菜等を積み込み、店舗用荷台60Aをさらに連結してから出発するようにしてもよい。もちろん、複数台の店舗用客車50A、店舗用荷台60Aを繋げて移動体40に連結してもよい。このようにすることで、移動店舗の構成を、その日の商品の種類、状態、量、及び天候等によって変化させることができる。なお、交通システム1において、移動店舗のオーナは、移動体のユーザであると共に、消費者に情報を提供する側のサービサーでもある。
また、移動体40は、移動店舗専用とする必要はなく、移動店舗の営業時間外には連結を外して、通常の移動体として運用することも可能である。店舗用客車50A及び店舗用荷台60Aについても同様であり、店舗として利用しない場合は、その他の目的で運用してもよいことは言うまでもない。
また、移動店舗が、ある場所で止まって販売中に、別の場所の顧客から注文を受けた場合には、移動店舗の現在の販売場所を移動することなく、移動体40を使って、又は待機中の別の移動体40を配車してもらって、その顧客の指定する場所まで商品を届けることも可能である。このような交通システム1を用いた移動店舗支援サービスを利用することで、固定店舗を持たない移動店舗オーナであっても、店舗用の車両を保有することなく、かつ地域の需要にあった様々な商品を臨機応変に販売することが可能となる。
(移動店舗巡回スケジュール作成装置の構成)
以降では、移動店舗巡回スケジュール作成装置の構成について説明する。
図29は、交通システム1における移動店舗情報提供装置の機能ブロックを示す図である。移動店舗情報提供装置とは、移動体40を移動店舗として利用する際の様々な情報を提供する装置であり、サーバ10の一つの形態である。
図示するように、移動店舗情報提供装置としてのサーバ10には、機能手段として、移動店舗情報収集手段110、地域ユーザ情報収集手段120、図3で説明した配車手段17としてサービサー配車部173を備える。また、同じく図3で説明したサービサー情報収集手段11として、地域イベント情報収集手段130と地域道路情報収集手段140(両者を合わせて地域情報収集手段と呼ぶ)を備える。なお、移動店舗支援サービスにおいては、「ユーザ」とは必ずしも交通システム1のユーザではなくともよく、移動店舗を利用する可能性のある消費者(顧客)全体を意味するものとする。
サービサー配車部173は、巡回スケジュール作成手段81、集結地点設定手段82をさらに備える。巡回スケジュール作成手段81、集結地点設定手段82、地域イベント情報収集手段130、及び地域道路情報収集手段140については後述する。
サービサー配車部173は、図13で説明した連携配車部172の走行障害情報取得手段1721、連携地点設定手段1722、及び自走判定手段1723を備えていてもよい。これらの連携配車部の手段を備えることで、一度の充電では走行不能な地域をまたがったような長距離の巡回コースである場合や巡回中に走行障害が発生した場合であっても、移動体間の連携機能を利用することで、充電や修理のために停止することなく巡回を続けることができる。なお、一つの移動店舗で複数の移動体を利用することも可能である。図29の例では、移動店舗Aは、二台の独立した移動体(移動体40a1と移動体40a2)を利用した場合を示し、店舗Bは、一台の移動体40b1のみを利用した場合を示している。各移動体には、商品を積載する店舗用客車50A、店舗用荷台60Aが連結される。
移動店舗情報収集手段110は、移動体を移動店舗として利用する際の利用条件と、実際に移動店舗として利用されている各移動体、及び移動店舗の担当者によって操作される移動店舗端末20a、20b等(以下、まとめて移動店舗端末20Aと呼ぶ)から、それぞれの移動体の位置情報、積載商品情報と、商品在庫情報とを移動店舗毎に収集する。移動店舗情報収集手段110は、図3で説明したサービサー情報収集手段11の移動店舗支援サービスにおける一形態である。移動体店舗情報とは、後述する移動店舗基本情報と、時事刻々と変化する各移動体(店舗用客車及び店舗用荷台を含む)の位置情報、充電量、移動速度、積載商品情報(積載商品のID、種類、数量、重量等)、及び店舗側の在庫である在庫商品情報を含んでいる。
なお、特に図示していないが、商品の決済(現金だけでなく、クレジットカード、電子マネーカード等を含む)、及び積載商品情報の更新のために、移動体40には決済情報送信手段を備えてもよい。すなわち、移動体40は、移動店舗の販売員が携帯した移動店舗端末20Aまたは別の店舗用携帯端末(例えば、バーコードリーダ付携帯端末等)から入力した商品販売時の決済情報(販売した商品のID、販売数量、販売価格等)を、移動店舗側の決済システムに送信し、同時に移動体40が牽引する車両(店舗用客車50A、店舗用荷台60A)の積載商品情報を更新する。
移動体40は、ここで取得した決済情報を個人が特定できない形でサーバ側の地域ユーザ情報収集手段120にも送信し、送信された決済情報は、地域ユーザ需要情報の商品売上情報の基礎データとなる。このようにすることで、移動店舗端末20Aまたは店舗用携帯端末等から、移動体が牽引する車両それぞれの積載商品情報の更新を入力する手間が省ける。また、サーバ側にとっても商品売上情報も効率よく収集できる。ただし、移動体が牽引する車両に商品を積み込む際には、その商品のID、種類、数量、重量等の情報が入力されるものとする。また、このようにすることで、決済情報、商品積載情報の送受信が自動化できるので、販売員が同乗しない自動販売機型の無人移動店舗を構築することも可能となる。
なお、移動体40と、移動店舗端末20A、店舗用客車50A、店舗用荷台60Aは、サーバ経由ではもちろん、直接、無線で交信することも可能である。そのため、店舗用客車50A,店舗用荷台60Aは、通常は駆動機構を持たないが、位置情報検出手段、無線通信手段、車体側面の表示手段、及び太陽光電池等の電源を備えるものとする。
図30は、この移動店舗基本情報の具体例を示す図である。この図は、移動店舗として、図28に示した移動体40が1台、店舗用客車50Aが1台、店舗用荷台60Aが1台の店舗構成を採った場合を示している。
移動店舗基本情報とは、移動体を移動店舗として利用する際に、店舗側からサーバ10に送信する配車依頼情報であり、この配車依頼が受け付けられると、サーバ側が目的にあった移動体、店舗用客車、店舗用荷台を移動店舗として配車する。配車が完了すると、移動体等のIDが移動店舗端末20Aに通知される。移動店舗基本情報は、毎日変更してもよいし、一定期間の間、同じ条件とするようにしてもよい。
図30は、移動店舗基本情報の具体例を示したものである。図示するように、移動店舗基本情報は、移動体を移動店舗として利用する条件を定めるものであって、店舗ID、店舗名、オーナの情報、店舗端末ID、店舗メールアドレス、移動店舗として利用する移動体の台数、移動体のタイプ、及び移動体以外に利用される店舗用客車、店舗用荷台の店舗として構成する情報が含まれる。店舗構成には、店舗用客車や店舗用荷台毎に、積載予定商品の情報や、移動店舗として使用する時間帯、出発予定時刻、帰還予定時刻、連結状況などの情報も含まれる。
移動店舗基本情報には、さらに、システムから提供を受けるサービスとして、巡回スケジュール提供サービスを受けるか否か、集結地点情報の提供サービスを受けるか否か、移動店舗において、店頭で商品を購入した顧客が自宅まで届けてほしいと依頼した場合、又は店頭には来ない顧客から遠隔で注文を受けた場合に、その顧客の指定場所まで商品をお届けするサービス(これを出前サービスと呼ぶことにする)を可とするか否かの情報も含まれる。出前サービスが可と指定されている場合、移動体40には、商品を運ぶのに適した荷物用ボックスを装備した移動体又は荷物用籠を装着可能な移動体が配車される。
巡回スケジュール提供サービスとは、時期、季節に応じて、地域のユーザ需要情報、地域を所定範囲に区切った地区ごとの商品の販売実績、地区ごとのイベント情報、地区ごとの道路状況等に基づいて、移動店舗の各移動体毎に効率的な巡回販売ルートを推奨するサービスである。
また、集結地点情報とは、他の移動店舗と巡回スケジュールを調整し、ある時間帯に、ある地点に多数の移動店舗を集結させることによって、集客効果や販売効率を高めるための情報である。具体的には、集結可能地点の位置情報、集結可能な時間帯、他の移動店舗の商品情報、及び集結地点の近隣の情報を含んでいる。
図29に戻り、地域ユーザ情報収集手段120は、図3で説明したユーザ情報収集手段12の移動店舗支援サービスにおける一形態である。地域ユーザ情報収集手段120は、移動店舗支援サービスが提供される地域のユーザの様々な商品に関する情報(地域ユーザ需要情報)をユーザ端末30や他のサービサーシステム20から収集する。外部の事業者が提供するSNS(Social Network Service)と連携し、そこからの情報を利用するようにしてもよい。また、地域イベント情報収集手段130は、同様に、サービサーシステム20から提供される地域情報として、地域のイベント情報を収集する。また、地域道路情報収集手段140は、道路管理者のサービサーシステムから地域情報として地域の道路情報を収集する。
図31は、地域ユーザ需要情報、地域イベント情報、地域道路情報の具体例を示す図である。図31(a)で図示するように、地域ユーザ需要情報は、地域を所定の面積(例えば、1km平方キロメートル程度)で区切った地区ごとの面積、人口、住民の年齢・性別構成、商品の売り上げ情報、地区ごとのサービスに加入するユーザ数、及び各ユーザの店舗や商品に関する投稿情報等を含んでいる。
また、図31(b)で図示するように、地域イベント情報は、地区毎に、各種のイベント(スポーツ大会、特売会、お祭り、花火大会、コンサート、劇場開催、その他人が集まる催し物)の開催場所、開催日時の情報を、道路地図上の位置情報に対応付けて格納されている。
また、図31(c)で図示するように、地域道路情報は、日時、地区毎に道路に関する各種情報(道路の地形、交通規制、工事、事故、渋滞情報等)を収集し、道路地図上の位置情報及び道路リンク(交差点と交差点との間の道路)のIDに対応付けて格納されている。なお、地域ユーザ需要情報、地域イベント情報、及び地域道路情報は、移動店舗支援サービスだけでなく、他のサービスでも利用可能である。
(移動店舗巡回スケジュール作成処理フロー)
次に、移動店舗巡回スケジュール作成装置が実行する処理フローについて説明する。なお、以下の処理は、必ずしもこのフローチャートで示した順で処理される必要はなく、各処理ブロックの入力データと出力データの関係が損なわれない限り、処理順序を変更してもよい。
図32は、移動店舗巡回スケジュール作成装置の巡回スケジュール作成手段81が行う移動店舗巡回スケジュール作成方法の処理フローを示す図である。この図では、サーバ10を単にサーバ側と呼び、移動体40、店舗用客車50A、店舗用荷台60A、移動店舗端末20Aを含む移動店舗側システムをまとめて移動店舗側と呼ぶことにする。移動店舗側は、主に、移動店舗端末20Aがサーバ側と交信するが、移動体40も位置情報や移動地点の周辺環境の情報等を、適宜サーバ側及び移動店舗端末20Aと交信し、情報を共有する。もちろん、移動店舗と共に移動する販売員が移動店舗端末20Aを携帯してもよい。
図示するように、サーバ側では、まずステップS40において、前述の地域道路情報をサービサーシステムから受信して収集する。また、ステップS41において、地域ユーザ需要情報をユーザ端末30又はサービサーシステム20から収集し、ステップS42において、サービサーシステム20から地域イベント情報を受信して収集する。
次に、ステップS43において、移動店舗基本情報を配車依頼情報として移動店舗側から受信して収集する。そして、ステップS44において、先に収集した地域ユーザ需要情報、地域イベント情報、地域道路情報に基づいて、各移動店舗の移動体40毎に商品小売りのための最適と判断される巡回スケジュールを作成する。すなわち、その時々の需要や道路状況の情報を参照し、商品の販売が期待される地区又は地点の順に優先順位を付け、それらの地区又は地点を優先的に回れるように適切な巡回ルート、地区間の移動距離と移動時間、滞在時間(販売時間)のスケジュールを作成する。このときの巡回ルートの作成には、カーナビゲーションのルート検索の技術を応用してもよい。一つの移動店舗の移動体毎の巡回スケジュールの作成処理が終わると、次の移動店舗の処理に移る。そして、未処理の移動店舗がなくなるまで(ステップS45:No)、上記のステップを繰り返す。
移動店舗基本情報を送信した全ての移動店舗の処理が終わると、ステップS46において、各移動店舗の巡回スケジュールを調整し、次のステップS47において、集結可能地点を設定する。具体的には、他の移動店舗の巡回スケジュールを参照して、同じ時間帯に同じ地点に到着できるような移動店舗を抽出し、その時間帯に間に合うように各移動店舗の巡回スケジュールを調整する。このとき地域ユーザ需要情報や地域イベント情報が活用される。集結可能地点は、お互いの商品が相乗効果のある店舗を集めてもよいし、商品を問わずにできるだけ多くの店舗を集めるようにしてもよい。
そして、調整された巡回スケジュール及び集結地点の情報を移動店舗側に送信する。移動店舗側では、ステップS51においてこの情報を受け取ると、修正が不要ならば(ステップS52:Yes)、それを確定情報とし、修正が必要ならば(ステップS52:No)、ステップS53において、巡回スケジュールを修正する。ステップS54において、こうして作成した巡回スケジュールの確定情報をサーバ側に送信する。
サーバ側では、ステップS49において、修正情報を移動店舗側から受信したかどうかをチェックし、修正情報があれば、ステップS46に戻り、巡回スケジュールの調整、集結地点の調整を繰り返す。修正情報がなくなれば(ステップS49:No)、全ての処理を終了する。
図33は、推奨巡回スケジュール表示画面の具体例を示す図である。この画面は、巡回スケジュール作成手段81によって生成される。図示するように、例えば、移動店舗Aは、交差点801付近から9時に出発し、同じ地点に18時に帰還するという条件でシステムに配車依頼を送信したとすると、道路地図上で推奨巡回ルート(図では実線の矢印で示す)が合成され、各主要地点(交差点、ランドマーク地点等)の予め定めた地点への到着時刻を表示する画面を生成する。主要交差点の上の時刻は移動店舗Aの到着予想時間を示している。この例では、多くの商品の販売が期待される集合顧客建物802(団地、大規模マンション、オフィスビル街等)を最初の巡回地点とする巡回ルートが表示されている。なお、この図では簡単化のため、主要交差点に繋がる道路のみを示しているが、実際にはより細分化された道路と交差点が表示される。
移動店舗Aが、集結地点情報の提供サービスを指定していれば、他の移動店舗B、移動店舗C等の確定巡回ルートが表示される。この例では、交差点830付近に14時前後に到着すれば、集結地点(例えば、イベント会場や地区の広場等)での販売に参加できることが示されている。集結地点への参加は、より多くの販売を見込むことができるからである。また、このとき、各店舗の商品情報を表示させることもできるので、販売の相乗効果が期待される店舗や、競合する可能性のある店舗の情報もタイムリーに知ることができる。もちろん、集結地点をはじめとして、地区、主要地点の近隣の最新情報(例えば、新設のマンション、公園、広場等の情報)も表示させるようにしてもよい。
また、図33の画面で、「他のルート」ボタン890を押すことで、他の推奨巡回ルートを表示させたり、「ルート編集」ボタン891を押すことで、移動店舗Aのオーナ自らが巡回ルートを編集可能にさせたりすることができる。このときの巡回ルートの変更は、道路地図上でグラフィカルなユーザインターフェースを用いて直感的に行なえることが望ましい。
このようにして確定された移動店舗の巡回スケジュールは、消費者側のユーザ端末30にも送信してもよい。このようにすることで、消費者ユーザは、どのような移動店舗がいつ自宅近くを巡回するのかを、例えば自宅のテレビを見ながらでも事前に知ることができ、商品を購入する機会が増える。また、場合によっては、テレビから注文を出し、移動店舗に出向かずとも、その移動店舗が自宅近傍に来た時に注文した商品を届けてもらうこともできる。
なお、上記で説明した移動店舗支援サービスは、主に、固定店舗を持たない移動店舗オーナを支援することを主眼としたものであるが、飲食店やスーパーやコンビニをはじめとする固定店舗の子店舗あるいは店舗からの「出前サービス」としても利用可能である。
(実施形態の効果)
以上の説明のように第1の実施形態に係る連携配車装置によれば、利用者や荷物を運ぶ第1の移動体が走行障害となった場合に、第1の移動体をサポートする第2の移動体を選定し、第1の移動体と第2の移動体とを、連携地点で連携させるので、利用者や荷物をスムーズに目的地に運ぶことができる。このとき、走行障害となった第1の移動体と第2の移動体を、直近の電気消費量を参照して選定する。充電や待機していた移動体であれば、荷物等を運んでいた第1の移動体よりも電気消費量は少ないので、このような移動体を優先的に第2の移動体として選定する。このようにすることで、交通システム全体の運行状況に影響を与えず、走行障害となった第1の移動体をサポートできる。
また、第1の移動体が電池残量不足により、走行障害となった場合に、第1の移動体が連携地点から充電ステーションまで自走できない場合には、第2の移動体を第1の移動体に連結させ、第2の移動体に、第1の移動体とともに荷物等を目的地まで運ばせる。その後、第2の移動体には、第1の移動体を充電ステーションまで運ばせる。一方、第1の移動体が、連携地点から充電ステーションまで自走できる場合には、第2の移動体に、荷物等を目的地まで運ばせる。そして、第1の移動体には、連携地点から充電ステーションまで自走させる。このようにすることで、荷物等の運搬に対する影響を抑えつつ、電池残量不足により走行障害となった第1の移動体をサポートできる。また、荷物等を運ぶ第1の移動体が、故障により走行不能となった場合に、第2の移動体に荷物等を目的地まで運ばせる。そして、第3の移動体には、この第1の移動体を修理する場所に運ばせる。これにより、荷物等の運輸に対する影響を抑えつつ、故障により走行不能となった第1の移動体をサポートすることもできる。
また、第2の実施形態に係る連携配車装置によれば、第1の実施形態の効果の他に、移動体は、経路走行中に走行障害となる可能性の高い地点(例えば、工事、水たまり、落下物、急坂等)を移動体が有するカメラによって検知した場合、他の移動体へ検知した情報を送信する。この情報を受信した移動体は、目的地までの経路を変更し、走行障害の恐れがある地点を迂回できる。また、移動体は、常時電波強度を監視し、その電波強度が均等になるように各移動体間で位置を調整し走行することで電波障害よるトラブルを最小にすることが可能となる。また、移動体は、自身だけでは継続して運転が困難になる状況(例えば、坂道や配達物の重量が大きい等)を検出した場合に、他の移動体の電池と自装置の電池とを直列連結することにより駆動力をアップさせ、急な坂道も登坂することが可能となる。これにより、荷物等の運搬に対する影響を抑えつつ、走行障害の可能性がある第1の移動体をサポートできる。また、移動体間で自立分散型の配車制御を行うことによって、サーバの負荷軽減及びサーバの集中管理では行えないようなきめ細かな配車制御が可能となる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。なお、上記の実施形態では、本発明を物の発明として、移動体又は連携配車装置について説明したが、本発明において移動体を連携配車する配車方法の発明と捉えることもできる。
1 交通システム
10 サーバ(サーバ)
11 サービサー情報収集手段
12 ユーザ情報収集手段
13 スケジュール情報提供手段
14 移動体必要台数算出手段
15 移動体情報収集手段
16 予定情報提供手段
17 配車手段
20 サービサーシステム
20A,20a,20b 移動店舗端末
30 ユーザ端末
31 ユーザ端末送受信手段
32 ユーザ端末制御手段
33 ユーザ端末入出力手段
40,40’,40a1,40a2,40b1,40A,40B,40C 移動体
41 移動体送受信手段
42 移動体制御手段
43 移動体入力手段
44 移動体出力手段
45 駆動手段
50 客車
50A 店舗用客車
55 店舗用客車表示手段
60 荷台
60A 店舗用荷台
65 店舗用荷台表示手段
81 巡回スケジュール作成手段
82 集結地点設定手段
101 サービサーDB
102 ユーザDB
103 移動体DB
110 移動店舗情報収集手段
120 地域ユーザ情報収集手段
130 地域イベント情報収集手段
140 地域道路情報収集手段
171 ユーザ配車部
172 連携配車部
173 サービサー配車部
400 ボディ
400A 上ボディ
401,402A カメラ(撮像部)
401A 下ボディ
402 トップ
403 前方側連結部
403A センサ
404 後方側連結部
404A ディスプレイ
405 凸部
406 凹部
407 踏み台
408 取っ手
409 ハンドル
410 椅子
411 取っ手
501 前方側連結部
502 後方側連結部
601 前方側連結部
602 後方側連結部
800 充電ステーション
801 出発地点付近の交差点
802 集合顧客建物
810,820,830 主要交差点
1721 走行障害情報取得手段
1722 連携地点設定手段
1723 自走判定手段
1724 選定手段
1725 連携指示手段
1726 走行障害情報送信手段
1727 走行障害情報受信手段
1728 連携指示送信手段
1729 連携指示受信手段

Claims (11)

  1. 利用者又は荷物を運ぶ複数の移動体を自動運転させる交通システムにおいて、
    前記それぞれの移動体は、
    電気を駆動源とする駆動手段と、
    他の移動体と通信を行ない、前記他の移動体の現在位置、目的地、電池残量を示す情報を含む移動体情報を受信する移動体情報収集手段と、
    前記移動体情報収集手段が収集した前記移動体情報に基づき、前記交通システムの利用者の要望に応じ、前記移動体を配車する配車手段と、を備え、
    前記配車手段は、
    前記他の移動体が走行不能又は走行不能となる可能性が高いことを示す情報である走行障害情報を取得する受信手段と、
    前記他の移動体の現在位置又は現在位置と目的地との間に、さらに別の他の移動体との連携地点を設定する連携地点設定手段と、
    前記他の移動体及びさらに前記別の他の移動体に、前記連携地点を示す連携地点情報及び当該連携地点においての連携を指示する連携情報を送信する連携指示送信手段と、を備えることを特徴とする移動体。
  2. 前記配車手段は、
    前記他の移動体との通信の電波強度を検知し、前記他の移動体と所定の電波強度を維持する距離間隔で走行することを特徴とする請求項1に記載の移動体。
  3. 前記移動体は、周囲の状況を撮像する撮像部をさらに備え、
    前記配車手段は、走行中に走行不能又は走行障害となる可能性の高い地点を前記撮像部によって検知した場合、他の前記移動体へ前記撮像部によって検知した地点の情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の移動体。
  4. 前記配車手段は、
    自移動体の電池単体では継続して走行が困難になる状況を前記撮像部によって検出した場合に、所定の条件に従って1以上の他の移動体を選択し、前記他の移動体の電池と前記自移動体の電池とを接続し前記駆動手段に供給して連結運転を行う連結要求を前記選択された他の移動体に送信することを特徴とする請求項3に記載の移動体。
  5. 前記他の移動体の電池と前記自移動体の電池は、直列接続されて前記駆動手段に供給され連結運転を行うことを特徴とする請求項4に記載の移動体。
  6. 前記配車手段は、
    前記他の移動体から、前記連結要求に対して連結を受諾する2以上の信号を受信した場合、予め定義された所定の規則に従い前記他の移動体の中から1体を選択して連結を指示することを特徴とする請求項4に記載の移動体。
  7. 前記配車手段は、
    充電量、現在位置、スケジュールの空き状態に基づいて前記移動体の選択を行うことを特徴とする請求項1に記載の移動体。
  8. 前記配車手段は、
    他の前記移動体から現在位置を取得し、前記取得した現在位置に基づき、
    予め設定された地域内に存在する前記移動体をグループ分けし、又は前記移動体の性能によってグループ分けすることを特徴とする請求項1に記載の移動体。
  9. 電気を駆動源とし、利用者又は荷物を運ぶ複数の移動体を自動運転させる交通システムにおいて、前記移動体とネットワークを介して接続され、前記移動体を配車する連携配車装置であって、
    前記移動体から、当該移動体の現在位置、目的地、電池残量を示す情報を含む移動体情報を受信する移動体情報収集手段と、
    前記移動体情報収集手段が収集した前記移動体情報に基づき、前記交通システムの利用者の要望に応じ、前記移動体を配車する配車手段と、を備え、
    前記配車手段は、
    第1の移動体が走行不能又は走行不能となる可能性が高いことを示す情報である走行障害情報を取得する受信手段と、
    前記第1の移動体の現在位置又は現在位置と目的地との間に、前記第1の移動体とは異なる第2の移動体との連携地点を設定する連携地点設定手段と、
    前記第1の移動体及び前記第2の移動体に、連携地点を示す連携地点情報及び当該連携地点においての連携を指示する連携情報を送信する連携指示手段と、
    前記移動体情報収集手段が前記第1の移動体から収集した当該移動体の直近における所定時間の電気消費量を示す直近電気消費量情報に基づき、前記第1の移動体が、前記連携地点設定手段が設定した連携地点から、前記移動体を充電する充電ステーションまで自走可能か否かを判定する自走判定手段と、を備え、
    前記連携指示手段は、前記自走判定手段の判定に応じて、前記第1の移動体と前記第2の移動体との連結を指示する連携情報である連結情報、又は、前記第1の移動体の代わりに前記第2の移動体が前記第1の移動体が運んでいた利用者又は荷物を運ぶことを指示する連携情報である中継情報を、前記第1の移動体及び前記第2の移動体に送信することを特徴とする連携配車装置。
  10. 前記受信手段は、さらに、前記第1の移動体が故障により走行不能であることを示す故障情報を含む前記走行障害情報を取得し、
    前記連携指示手段は、さらに、前記第1の移動体及び前記第2の移動体とは異なる第3の移動体にも、前記連携地点情報及び前記連携情報を送信することを特徴とする請求項に記載の連携配車装置。
  11. 電気を駆動源とし、利用者又は荷物を運ぶ複数の移動体を自動運転させる交通システムにおいて、前記移動体とネットワークを介して接続され、前記移動体を配車する配車方法であって、
    前記移動体から、当該移動体の現在位置、目的地、電池残量を示す情報を含む移動体情報を受信する移動体情報収集ステップと、
    前記移動体情報収集ステップで収集した前記移動体情報に基づき、前記交通システムの利用者の要望に応じ、前記移動体を配車する配車ステップと、を備え、
    前記配車ステップは、
    第1の移動体が走行不能又は走行不能となる可能性が高いことを示す情報である走行障害情報を取得する受信ステップと、
    前記第1の移動体の現在位置又は現在位置と目的地との間に、前記第1の移動体とは異なる第2の移動体との連携地点を設定する連携地点設定ステップと、
    前記第1の移動体及び前記第2の移動体に、連携地点を示す連携地点情報及び当該連携地点においての連携を指示する連携情報を送信する連携指示ステップと、
    前記移動体情報収集ステップにおいて前記第1の移動体から収集した当該移動体の直近における所定時間の電気消費量を示す直近電気消費量情報に基づき、前記第1の移動体が、前記連携地点設定ステップにおいて設定した連携地点から、前記移動体を充電する充電ステーションまで自走可能か否かを判定する自走判定ステップと、を含み、
    前記連携指示ステップは、前記自走判定ステップの判定に応じて、前記第1の移動体と前記第2の移動体との連結を指示する連携情報である連結情報、又は、前記第1の移動体の代わりに前記第2の移動体が前記第1の移動体が運んでいた利用者又は荷物を運ぶことを指示する連携情報である中継情報を、前記第1の移動体及び前記第2の移動体に送信するステップを含むことを特徴とする配車方法。
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