JP6806032B2 - 荷物集配システム - Google Patents

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Description

本発明は、自律走行が可能な自動運転車両を用いて、ユーザの荷物の収集と配送を行う荷物集配システムに関する。
特開2017−59254号公報には、自律走行が可能な自動運転車両が開示されている。自動運転車両は、レーダー、カメラ群、センサ群、GPS衛星から取得した各種情報に基づいて、ユーザが指定する目的地までの自動運転操作情報を生成する。自動運転車両は、また、この自動運転操作情報に基づいて、モータ駆動部とステアリング駆動部を制御する。
特開2017−59254号公報
自動運転車両は、自動運転車両でない車両と同様に、乗用スペースおよび荷物用スペースを備えている。自動運転車両を利用したユーザの送迎サービスの場合、ユーザは、ピックアップ地点において荷物用スペースに荷物を収納し、乗用スペースに乗ってドロップオフ地点に向かうことになる。荷物用スペースをユーザが利用しない場合もある。
自動運転車両を利用した荷物の集配サービスの場合、ユーザは、荷預け地点にて荷物用スペースに荷物を収納し、荷受け地点にて荷物用スペースから荷物を取り出す。荷受け地点にて荷物を取り出すのが、集配を依頼したユーザとは異なるユーザの場合もある。
ここで問題となるのは、集配サービスの場合、自動運転車両が荷物の配送のみを行う間、乗用スペースが無人になることである。従って、乗用スペースの稼働率を上げるための工夫が望まれる。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、自動運転車両の荷物用スペースを利用した集配サービスを行う場合において、乗用スペースの稼働率を上げることのできる技術を提供することを目的とする。
第1の発明は、上述した課題を解決するための荷物集配システムであり、次の特徴を有する。
前記荷物集配システムは、荷物用スペースと乗用スペースを備える自律走行が可能な自動運転車両と、ユーザが所持する携帯端末と、ネットワークを介して前記自動運転車両および前記携帯端末と通信を行う管理センタと、から構成される。
前記管理センタは、
荷物の届け元地点と届け先地点を含む集配リクエストを第1ユーザの携帯端末から受信した場合、前記自動運転車両の内から、前記荷物用スペースおよび前記乗用スペースが空いている車両を集配車両として選定し、
前記集配車両に対し、前記集配リクエストに基づく集配指示を送信し、
ピックアップ地点とドロップオフ地点を含む送迎リクエストを第2ユーザの携帯端末から受信した場合、前記自動運転車両の内から、少なくとも前記乗用スペースが空いている車両を送迎車両として選定し、
前記送迎車両に対し、前記送迎リクエストに基づく送迎指示を送信するように構成されている。
前記集配車両は、
前記集配指示に従った前記荷物の配送処理の実行中に前記送迎指示を受信した場合、前記送迎指示に従った前記第2ユーザの送迎処理を前記配送処理に優先して行い、
前記送迎処理の完了後、前記配送処理を行うように構成されている。
第2の発明は、第1の発明において次の特徴を有する。
前記集配リクエストは、前記届け先地点での前記荷物の受け取り時刻を含む。
前記管理センタは、
前記送迎車両の選定処理において、前記送迎車両の候補が前記集配車両である場合は、前記送迎処理の所要時間に基づいて、前記受け取り時刻までに前記届け先地点に到着できるか否かの判定を行うように構成されている。
第3の発明は、第1または第2の発明において次の特徴を有する。
前記集配リクエストは、荷物配送処理とユーザ送迎処理の並行処理を許諾するか否かの情報を含む。
前記管理センタは、前記集配リクエストに前記並行処理の許諾情報が含まれていた場合、前記集配車両による集配サービスの基本料金と割引料金を前記第1ユーザの携帯端末に送信するように構成されている。
第4の発明は、第1乃至第3の発明の何れか1つにおいて次の特徴を有する。
前記送迎リクエストは、荷物配送処理とユーザ送迎処理の並行処理を許諾するか否かの情報を含む。
前記管理センタは、前記送迎リクエストに前記並行処理の許諾情報が含まれていた場合、前記送迎車両による送迎サービスの基本料金と割引料金を前記第2ユーザの携帯端末に送信するように構成されている。
第1の発明によれば、集配車両が配送処理の実行中に送迎指示を受信した場合、送迎指示に従った送迎処理が配送処理に優先して行われる。従って、乗用スペースを有効に活用することができ、乗用スペースの稼働率を上げることが可能になる。
第2の発明によれば、送迎車両の候補が集配車両の場合は、送迎処理の所要時間に基づいて、荷物の受け取り時刻(つまり、集配車両による荷物の引き渡し時刻)までに届け先地点に到着できるか否かの判定が行われる。そのため、例えば、この到着判定の結果が否定的な場合、管理センタが、集配車両を送迎車両に選定するのを見送ることができる。従って、集配車両が引き渡し時刻に遅れる事態を回避することが可能になる。
第3の発明によれば、集配リクエストに並行処理の許諾情報が含まれていた場合、集配車両による集配サービスの基本料金と割引料金が第1ユーザの携帯端末に送信される。従って、第1ユーザが並行処理を許諾する場合に、第1ユーザが並行処理によるメリットを享受することが可能になる。
第4の発明によれば、送迎リクエストに並行処理の許諾情報が含まれていた場合、送迎車両による送迎サービスの基本料金と割引料金が第2ユーザの携帯端末に送信される。従って、第2ユーザが並行処理を許諾する場合に、第2ユーザが並行処理によるメリットを享受することが可能になる。
本発明の各実施の形態に係る荷物集配システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る荷物集配システムが想定している集配サービスの基本的な流れの一例を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る荷物集配システム(ユーザA)の処理の基本的な流れの一例を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る荷物集配システム(管理センタ)の処理の基本的な流れの一例を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る荷物集配システム(自動運転車両)の処理の基本的な流れの一例を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る荷物集配システムの特徴を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る荷物集配システム(ユーザC)が送迎サービスを行うときの処理の流れの一例を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る荷物集配システム(管理センタ)が送迎サービスを行うときの処理の流れの一例を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る荷物集配システム(自動運転車両)が送迎サービスを行うときの処理の流れの一例を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る荷物集配システムが想定している集配サービスの基本的な流れの一例を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る荷物集配システム(ユーザD)の処理の基本的な流れの一例を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る荷物集配システム(管理センタ)の処理の基本的な流れの一例を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る荷物集配システム(自動運転車両)の処理の基本的な流れの一例を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る荷物集配システムの特徴を説明する図である。 本発明の実施の形態3の荷物集配システムを構成する管理センタにおける処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3の荷物集配システムを構成するユーザAの携帯端末における処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3の荷物集配システムを構成する管理センタにおける処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3の荷物集配システムを構成するユーザCの携帯端末における処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造やステップ等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
実施の形態1.
1.荷物集配システムの構成
本発明の実施の形態1に係る荷物集配システムは、無人運転が可能な自動運転車両を用いた荷物の収集および配送サービスを実現するためのシステムである。図1は、本発明の実施の形態1に係る荷物集配システムの構成を説明する図である。なお、図1に示す荷物集配システム1の構成は、実施の形態1だけでなく後述する実施の形態2,3にも共通する構成である。
図1に示す荷物集配システム1は、自動運転車両(以下、単に「車両」ともいう。)40と、ユーザが所持する携帯端末30と、ネットワーク(即ち、インターネット)2を介して車両40および携帯端末30と通信を行う管理センタ10と、から構成される。荷物集配システム1を構成する車両40の台数は、少なくとも2である。車両40は、荷物用スペース41と乗用スペース42を有し、自律走行することが可能に構成されている。荷物用スペース41は、例えば荷室である。乗用スペース42は、例えば、車両40の車室である。但し、車両40の車室に仕切りを設けて、荷物用スペース41と乗用スペース42に分割することもできる。
管理センタ10は、集配サービスを提供する事業者によって運営される施設である。但し、管理センタ10に事業者が常駐している必要はなく、少なくとも管理サーバ20が設置されていればよい。または、管理サーバ20そのものが管理センタ10であってもよい。管理サーバ20は、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのメモリとを有するコンピュータである。メモリには、集配サービスのための少なくとも1つのプログラムと各種のデータが記憶されている。メモリに記憶されているプログラムが読み出されてプロセッサで実行されることで、管理サーバ20には図1中にブロックで表される様々な機能が実現される。
管理サーバ20は、HDDやSSD等の大容量の記憶装置を備えている。記憶装置には、各種データベースが構築されている。各種データベースには、集配サービスを利用するユーザに関する情報(例えば、ユーザID情報)を蓄積するためのデータベース、集配サービスを提供するエリアの地図情報や道路交通情報を蓄積するためのデータベース、および、車両40のステータス情報を蓄積するためのデータベースが含まれる。車両40のステータス情報には、走行情報(例えば、走行エリア、ダイアグ)だけでなく、荷物用スペース41と乗用スペース42の使用状況も含まれる。
荷物用スペース41と乗用スペース42の使用状況(41,42)は、例えば、「0」と「1」のビット列で管理される。荷物用スペース41のみが使用中の場合、使用状況(41,42)は(1,0)と表される。両スペースが使用中の場合、使用状況(41,42)は(1,1)と表される。両スペースが使用中でない場合、使用状況(41,42)は(0,0)と表される。乗用スペース42のみが使用中の場合、使用状況(41,42)は(0,1)と表される。以下の説明において、使用状況(41,42)を区別する必要があるときは、車両40とビット列を組み合わせて、車両40(0,0)等と表す。
管理サーバ20は、ネットワーク2に接続されている。管理サーバ20は、ネットワーク2を介して車両40と通信を行うように構成されている。管理サーバ20は、また、ネットワーク2を介してユーザの携帯端末30と通信を行うように構成されている。図1には、管理サーバ20が有する集配サービスのための機能が複数のブロックで表現されている。ブロックは、車両管理部21、通信部22に対応する。
車両管理部21は、荷物の集配リクエストを受け付ける処理(以下、「(A)受付処理」ともいう。)と、荷物の集配車両を選定する処理(以下、「(B)選定処理」ともいう。)と、荷物の集配情報を生成する処理(以下、「(C)生成処理」ともいう。)と、を行うように構成されている。
(A)受付処理は、ユーザの携帯端末30からネットワーク2を介して送信される集配リクエストを受け付ける処理である。(A)受付処理で受け付ける集配リクエストには、例えば下記(i)〜(vi)の情報が含まれる。
(i)荷物の届け元のユーザ(以下、「ユーザA」ともいう。)のID情報
(ii)荷物の届け元地点(以下、「荷預け地点」ともいう。)
(iii)荷物の届け先地点(以下、「荷受け地点」ともいう。)
(iv)荷物の届け先のユーザ(以下、「ユーザB」ともいう。)のID情報
(v)ユーザAが希望する荷物の預け時刻(以下、「荷預け時刻」ともいう。)
(vi)ユーザAが希望する荷物の受け取り時刻(以下、「荷受け時刻」ともいう。)
なお、ユーザAとユーザBが同一ユーザの場合、集配リクエストに(iv)ユーザBのユーザID情報が含まれなくてもよい。また、ユーザAとユーザBが別ユーザの場合は、ユーザAが(iv)ユーザBのユーザID情報を把握していないことが多い。(iv)ユーザBのユーザID情報をユーザAが把握していない場合、集配リクエストに(iv)ユーザBのユーザID情報が含まれなくてもよい。但し、この場合、ユーザBのユーザID情報は、車両管理部21によって特定される。車両管理部21は、例えば、管理サーバ20のデータベースに蓄積されているユーザID情報に基づいて、(iii)荷受け地点に関連のあるユーザの候補を抽出し、ユーザAに提示する。そして、ユーザの候補がユーザAによって選択されたら、車両管理部21は、その候補のID情報をユーザBのユーザID情報と特定する。
(B)選定処理は、集配リクエストと、管理サーバ20のデータベースに蓄積されている情報と、に基づいて、荷物の集配車両を選定する処理である。(B)選定処理では、先ず、(v)荷預け時刻までに(ii)荷預け地点に到着できる車両40(0,0)が抽出される。他の荷物の収集処理中の車両40(0,0)は、この抽出の対象外とされる。続いて、抽出車両の内、(ii)荷預け地点までのルートの自律走行時間が最も短い車両40(0,0)が集配車両に選定される。自律走行時間は、抽出車両のそれぞれが、現在地から(ii)荷預け地点までのルートを通常走行するとの仮定のもとで計算される。
(C)生成処理は、集配車両に送信するための集配情報と、ユーザAおよびユーザBの携帯端末30に送信するための集配情報と、を生成する処理である。集配車両向け集配情報には、集配指示が含まれる。集配指示には、例えば、(i)ユーザAのID情報、(ii)荷預け地点、(iii)荷受け地点、および、(iv)ユーザBのID情報が含まれる。ユーザAの携帯端末30向けの集配情報には、例えば、集配車両のID情報、および、集配車両が(ii)荷預け地点および(iii)荷受け地点にそれぞれ到着する予定時刻が含まれる。ユーザBの携帯端末30向けの集配情報には、例えば、集配車両のID情報、および、集配車両が(iii)荷受け地点に到着する予定時刻が含まれる。(ii)荷預け地点に到着する予定時刻は、集配車両が現在地から(ii)荷預け地点までのルートを通常走行するとの仮定のもとで計算される。(iii)荷受け地点に到着する予定時刻は、集配車両が(ii)荷預け地点から(iii)荷受け地点までのルートを通常走行するとの仮定のもとで計算される。
通信部22は、上述した集配情報を、ネットワーク2を介してユーザAおよびユーザBの携帯端末30、および、集配車両に送信するように構成されている。
携帯端末30は、ネットワーク2の基地局4との間で無線通信が可能な無線通信端末、例えば、スマートフォンである。携帯端末30が利用する無線通信の通信規格は4G、LTE、または5G等の移動体通信の規格であればよい。携帯端末30には、集配サービスを利用するためのアプリケーション31がインストールされている。ユーザAがアプリケーション31を起動させることで、ネットワーク2を介して管理センタ10に接続し、管理センタ10に対して集配リクエストを送信できるようになる。
携帯端末30は、好ましくは、Wifi、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信のチップ(図示略)を備える。近距離無線通信は、携帯端末30と車両40の間での認証に利用される。但し、両者の認証に別の手段が利用されているのであれば、近距離無線通信の機能はなくてもよい。
車両40は、上述した集配情報と、各種情報と、に基づいて、現在地から目的地までのルートを自律走行することが可能に構成されている。自律走行のための各種情報には、カメラセンサやミリ波センサ等の外部センサにより取得した、車両40の外部の状況を認識するための外部情報が含まれる。また、自律走行のための各種情報には、車速センサや加速度センサ等の内部センサにより取得した、車両40の状態を認識するための内部情報が含まれる。更に、自律走行のための各種情報には、GPS受信機により取得した、車両40の現在地を示すGPS情報が含まれる。また更に、自律走行のための各種情報には、車両40が有する地図データベースに蓄積された地図情報が含まれる。
車両40は、ネットワーク用通信装置43および認証用通信装置44を備えている。ネットワーク用通信装置43および認証用通信装置44は、電子制御ユニット(以下、「ECU」ともいう。)50に接続されている。ECU50は、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのメモリと、を有している。メモリには、自律走行のための少なくとも1つのプログラムと各種のデータが記憶されている。メモリに記憶されているプログラムが読み出されてプロセッサで実行されることで、ECU50には図1中にブロックで表される様々な機能が実現される。なお、ECU50は、複数のECUから構成されていてもよい。
図1には、ECU50が有する自律走行のための機能のうち、特に、集配サービスに関係する機能が複数のブロックで表現されている。ブロックは、自律走行制御部51、通信部52およびユーザ認証部53に対応する。上述の各種情報に基づく自律走行は、自律走行制御部51により実現される。自律走行制御部51は、例えば、上述した集配情報と、車両40のGPS情報と、車両40の地図情報と、に基づいて走行ルートを算出し、算出した走行ルートに沿って自律走行するように車両40の駆動、操舵および制動を制御する。自律走行の方法については様々な公知方法が存在し、本発明においては自律走行の方法自体には限定はないことから、その詳細についての説明は省略する。現在地から(ii)荷預け地点までのルートの自律走行、(ii)荷預け地点での荷物の受け取り処理、(ii)荷預け地点から(iii)荷受け地点までのルートの自律走行、および、(iii)荷受け地点での荷物の引き渡し処理は、何れも自律走行制御部51により行われる。
通信部52は、ネットワーク用通信装置43を用いてネットワーク2に接続するように構成されている。詳しくは、ネットワーク用通信装置43と最寄りの基地局4との間で無線通信が行われ、基地局4を介してネットワーク2に接続される。ネットワーク用通信装置43が利用する無線通信の通信規格は4G、LTE、または5G等の移動体通信の規格であればよい。通信部52のネットワーク2上の接続先は、管理サーバ20の通信部22である。通信部52から通信部22へは、例えば、外部センサにより取得した外部情報、内部センサにより取得した内部情報や、GPS受信機により取得したGPS情報が送信される。通信部22から通信部52へは、例えば、上述した集配情報などが送信される。
ユーザ認証部53は、認証用通信装置44を用いて携帯端末30との間で無線通信を行うように構成されている。認証用通信装置44が利用する通信規格はWifi、Bluetooth(登録商標)等の近距離での無線通信が可能な規格であればよい。ユーザ認証部53は、車両40の近傍に位置する携帯端末30との間で近距離無線通信を行い、携帯端末30のID情報(例えばPINコード)を直接取得する。そして、ユーザ認証部53は、近距離無線通信によって携帯端末30から直接取得したID情報と、管理サーバ20から取得した(i)ユーザAのユーザID情報(または(iv)ユーザBのユーザID情報)と、を照合する。両者が一致する場合、ユーザ認証部53は、携帯端末30のユーザがユーザA(またはユーザB)であるとして認証する。ユーザ認証部53によるユーザ認証は、例えば、(ii)荷預け地点または(iii)荷受け地点での荷物用スペース41のドア解除の条件として用いられる。
2.集配サービスの基本的な流れの例
図2を参照して、実施の形態1に係る荷物集配システムが想定している集配サービスの基本的な流れの一例を説明する。図2に示す例では、ユーザAの荷物αが、地点P1から地点P2に配送される。地点P1が(ii)荷預け地点に相当し、地点P2が(iii)荷受け地点に相当する。地点P1での荷物αの受け取り処理は、時刻T1において行われる。時刻T1は、(v)荷預け時刻に相当する。地点P2での荷物αの引き渡し処理は、時刻T2において行われる。時刻T2は、(vi)荷受け時刻に相当する。図2の下方に示すように、時刻T1以前の使用状況(41,42)は(0,0)である。荷物αの配送処理期間である時刻T1から時刻T2までの使用状況(41,42)は、(1,0)である。時刻T2以降の使用状況(41,42)は(0,0)である。
図3乃至図5を参照して、実施の形態1に係る荷物集配システムの処理の基本的な流れの一例を説明する。図3は、荷物集配システム1を構成するユーザAの携帯端末30(ユーザBがいる場合は、ユーザAおよびユーザBの携帯端末30)における処理の流れを示すフローチャートである。図4は、荷物集配システム1を構成する管理センタ10(管理サーバ20)における処理の流れを示すフローチャートである。図5は、荷物集配システム1を構成する車両40における処理の流れを示すフローチャートである。
図3乃至図5に示す荷物集配システムの処理は、ユーザAがアプリケーション31を起動して集配リクエストを管理センタ10に送信することによって開始される。図3に示すように、ユーザAは、集配リクエストを管理センタ10に送信し(ステップS100)、管理センタ10からの集配情報を待つ(ステップS101)。ステップS100で送信される集配リクエストには、上記(i)〜(vi)の情報が含まれる。
管理センタ10が集配リクエストを受信すると、図4の処理が開始される。図4に示すように、管理センタ10は、ユーザAからの集配リクエストを受信したら(ステップS200)、集配リクエストに沿う車両40(0,0)を選定する(ステップS201)。ステップS201の選定処理に際しては、集配リクエストと、管理サーバ20のデータベースに蓄積されている情報と、が用いられる。車両40(0,0)の選定後、管理センタ10は、集配情報((i)ユーザAのID情報、(ii)荷預け地点、(iii)荷受け地点など)を当該車両40(0,0)に送信する(ステップS202)。また、管理センタ10は、集配情報(集配車両のID情報など)をユーザAに送信する(ステップS203)。ユーザBがいる場合は、ユーザBにも集配情報を送信する。
ユーザAの携帯端末30が集配情報を受信すると、図3のステップS102以降の処理が開始される。図3に示すように、ユーザAは、管理センタ10からの集配情報を受信したら(ステップS102)、地点P1(図2参照)に移動して車両40(0,0)を待つ(ステップS103)。また、車両40(0,0)が集配情報を受信すると、図5のステップS300以降の処理が開始される。図5に示すように、車両40(0,0)は、管理センタ10からの集配情報を受信したら(ステップS300)、現在地から地点P1までのルートを自律走行する(ステップS301)。
地点P1において、ユーザAと車両40(0,0)との間で認証処理が行われると、荷物用スペース41への荷物α(図2参照)の積み込みが可能になる。図3に示すように、ユーザAは、車両40(0,0)との間で認証処理を行い(ステップS104)、荷物用スペース41に荷物αを積み込む(ステップS105)。また、図5に示すように、車両40(0,0)は、ユーザAとの間で認証処理を行い、荷物αの受け取り処理を行う(ステップS302)。受け取り処理の完了後、車両40(0,0)は、荷受け完了情報を管理センタ10に送信し(ステップS303)、地点P1から地点P2までのルートを自律走行する(ステップS304)。
荷受け完了情報を管理センタ10が受信すると、図4のステップS204以降の処理が開始される。図4に示すように、管理センタ10は、荷受け完了情報を車両40(0,0)から受信すると(ステップS204)、使用状況(41,42)を(0,0)から(1,0)に変更する(ステップS205)。
地点P2(図2参照)に車両40が到着すると、荷物用スペース41からの荷物αの取り出しが可能になる。図3に示すように、ユーザA(またはユーザB)は、車両40(1,0)との間で認証処理を行い、荷物用スペース41から荷物αを取り出す(ステップS107)。また、図5に示すように、車両40(1,0)は、ユーザA(またはユーザB)との間で認証処理を行い、荷物αの引き渡し処理を行う(ステップS305)。引き渡し処理の完了後、車両40(1,0)は、荷渡し完了情報を管理センタ10に送信する(ステップS306)。
荷渡し完了情報を管理センタ10が受信すると、図4のステップS206以降の処理が開始される。図4に示すように、管理センタ10は、荷渡し完了情報を車両40(1,0)から受信すると(ステップS206)、使用状況(41,42)を(1,0)から(0,0)に変更する(ステップS207)。
3.実施の形態1に係る荷物集配システムの特徴
図2で説明した集配サービスは、時刻T1から時刻T2までの配送処理期間が比較的短い場合(例えば、数時間)を想定している。しかし、この配送処理期間が長い場合(例えば、12時間を超える場合)には、車両40(1,0)が地点P2に到着する予定時刻から、時刻T2までの時間差が大きくなる。この時間差が大きいということは、荷物αの引き渡し処理の実行を待機する時間が長いということを意味する。待機時間が長くなれば、集配サービスの収益率が下がることになる。そこで、実施の形態1では、配送処理中の車両40(1,0)の乗用スペース42を、ユーザA以外の他のユーザの送迎サービスに提供する。乗用スペース42を他のユーザの送迎サービスに提供すれば、集配サービスの収益率の低下を、送迎サービスによって補うことが可能になる。乗用スペース42の稼働率を上げれば、サービス全体の収益を上げることも可能になる。
図6を参照して、実施の形態1に係る荷物集配システムの特徴を説明する。図6に示す例では、ユーザAの荷物αは、地点P1から地点P2に配送される。地点P1での荷物αの受け取り処理は、時刻T1において行われる。地点P2での荷物αの引き渡し処理は、時刻T2において行われる。ここまでは、図2で説明した集配サービスの流れと同じである。
実施の形態1に係る荷物集配システムでは、この集配サービスに加え、時刻T1から時刻T2までの間、ユーザCの送迎サービスが行われる。ユーザCの送迎は、地点P3と地点P4の間で行われる。地点P3でのユーザCのピックアップ処理は、時刻T3において行われる。地点P4でのユーザCのドロップオフ処理は、時刻T4において行われる。地点P3は、後述の(viii)ピックアップ地点に相当し、地点P4が後述の(ix)ドロップオフ地点に相当する。図6の下方に示すように、時刻T1から時刻T3までの使用状況(41,42)は(1,0)である。時刻T3から時刻T4までの使用状況(41,42)は(1,1)である。時刻T4から時刻T2までの使用状況(41,42)は、(1,0)である。
図1に示した車両管理部21は、上述した(A)〜(C)の処理の他、送迎リクエストを受け付ける処理(以下、「(D)受付処理」ともいう。)と、ユーザCの送迎車両を選定する処理(以下、「(D)選定処理」ともいう。)と、送迎情報を生成する処理(以下、「(E)生成処理」ともいう。)と、を行うようにも構成されている。
(D)受付処理は、ユーザCの携帯端末30からネットワーク2を介して送信される送迎リクエストを受け付ける処理である。(D)受付処理で受け付ける送迎リクエストには、例えば下記(vii)〜(v)の情報が含まれる。
(vii)ユーザCのID情報
(viii)ユーザCが希望するピックアップ地点
(ix)ユーザCが希望するドロップオフ地点
(x)ユーザCが希望するピックアップ時刻
(E)選定処理は、送迎リクエストと、管理サーバ20のデータベースに蓄積されている情報と、に基づいて、ユーザCの送迎車両を選定する処理である。(E)選定処理では、先ず、(x)ピックアップ時刻までに(viii)ピックアップ地点に到着できる車両40(1,0)が抽出される。続いて、抽出車両の内、(viii)ピックアップ地点までのルートの自律走行時間が最も短い車両40(1,0)が抽出される。続いて、抽出車両による送迎サービスの所要時間が算出され、抽出車両が(vi)荷受け時刻までに(iii)荷受け地点に到着できるか否かが判定される。そして、抽出車両の判定結果が肯定的である場合、その抽出車両が送迎車両に選定される。なお、送迎サービスの所要時間は、現在地から(viii)ピックアップ地点および(ix)ドロップオフ地点を経由して(iii)荷預け地点に至るまでのルートを、抽出車両が通常走行するとの仮定のもとで計算される。
一方、抽出車両の判定結果が否定的である場合、(viii)ピックアップ地点までのルートの自律走行時間が二番目に短い車両40(1,0)が抽出され、この抽出車両による送迎サービスの所要時間に関する判定が行われる。車両40(1,0)の抽出と、送迎サービスの所要時間に関する判定と、を繰り返すことで、送迎車両が選定される。なお、条件を満たす車両40(1,0)が無い場合は、車両40(0,0)の内から送迎車両が選定される。
(F)生成処理は、送迎車両に送信するための送迎情報と、ユーザCの携帯端末30に送信するための送迎情報と、を生成する処理である。送迎車両向けの送迎情報には、送迎指示が含まれる。送迎指示には、例えば、(vii)ユーザID情報と(viii)ピックアップ地点が含まれる。ユーザCの携帯端末30向けの送迎情報には、例えば、送迎車両のID情報、および、当該送迎車両が(viii)ピックアップ地点および(ix)ドロップオフ地点にそれぞれ到着する予定時刻が含まれる。(viii)ピックアップ地点に到着する予定時刻は、送迎車両が現在エリアから(viii)ピックアップ地点までのルートを通常走行するとの仮定のもとで計算される。(ix)ドロップオフ地点に到着する予定時刻は、送迎車両が(viii)ピックアップ地点から(ix)ドロップオフ地点までのルートを通常走行するとの仮定のもとで計算される。
図1に示した通信部22は、上述した送迎情報を、ネットワーク2を介してユーザCの携帯端末30、および、送迎車両に送信するように構成されている。
図1に示した車両40は、上述した送迎情報と、各種情報と、に基づいて、現在地から目的地までのルートを自律走行することが可能に構成されている。自律走行のための各種情報については既に説明した通りである。車両40のECU50が有する自律走行のための機能は、既に説明した集配サービスだけでなく、送迎サービスにも利用される。
図7乃至図9を参照して、実施の形態1に係る荷物集配システムが送迎サービスを行うときの処理の流れの一例を説明する。図7は、荷物集配システム1を構成するユーザCの携帯端末30における処理の流れを示すフローチャートである。図8は、荷物集配システム1を構成する管理センタ10における処理の流れを示すフローチャートである。図9は、荷物集配システム1を構成する車両40における処理の流れを示すフローチャートである。なお、図8および図9に示すフローチャートでは、図4および図5に示したフローチャートと同一内容の処理に、同一のステップ番号が付されている。
図7乃至図9に示す荷物集配システムの処理は、ユーザCがアプリケーション31を起動して送迎リクエストを管理センタ10に送信することによって開始される。図7に示すように、ユーザCは、送迎リクエストを管理センタ10に送信し(ステップS110)、管理センタ10からの送迎情報を待つ(ステップS111)。ステップS110で送信される送迎リクエストには、上記(vii)〜(x)の情報が含まれる。
管理センタ10が送迎リクエストを受信すると、図8の処理が開始される。図8に示すように、管理センタ10は、ユーザCからの送迎リクエストを受信したら(ステップS210)、送迎リクエストに沿う車両40(1,0)があるか否かを判定する(ステップS211)。ステップS211の判定結果が肯定的な場合、送迎リクエストに沿う車両40(1,0)を送迎車両に選定し(ステップS212)、送迎情報(送迎指示)を選定した車両40(1,0)に送信する(ステップS213)。また、管理センタ10は、送迎情報(送迎車両のID情報など)をユーザCに送信する(ステップS214)。ステップS211の判定結果が否定的な場合は、送迎リクエストに沿う車両40(0,0)を送迎車両に選定し(ステップS215)、送迎情報を選定した車両40(0,0)に送信する(ステップS216)。また、管理センタ10は、送迎情報をユーザCに送信する(ステップS217)。
ユーザCの携帯端末30および車両40が送迎情報を受信すると、図7のステップS112以降の処理と、図9の処理と、が開始される。図7に示すように、ユーザCは、管理センタ10からの送迎情報を受信したら(ステップS112)、地点P3(図6参照)に移動して送迎車両を待つ(ステップS113)。また、図9に示すように、車両40は、管理センタ10からの送迎情報を受信したら(ステップS310)、荷物の配送処理中か否かを判定する(ステップS311)。配送処理中か否かは、例えば、荷渡し完了情報が未生成の集配指示があるか否かに基づいて判定される。
ステップS311の判定結果が肯定的な場合、車両40は、自律走行ルートを変更し(ステップS312)、現在地から地点P3までのルートを自律走行する(ステップS313)。つまり、荷物αの配送処理の実行に優先してユーザの送迎処理が行われる。ステップS311の判定結果が否定的な場合、車両40は、現在地から地点P3までのルートを自律走行する(ステップS314)。
地点P3において、ユーザCと車両40との間で認証処理が行われると、車両40への乗車が可能になる。図7に示すように、ユーザCは、車両40(1,0)(または車両40(0,0))との間で認証処理を行い、乗車する(ステップS114)。また、図9に示すように、車両40(1,0)は、ユーザCとの間で認証処理を行い、ユーザCのピックアップ処理を行う(ステップS315)。ピックアップ処理の完了後、車両40(1,0)は、ピックアップ完了情報を管理センタ10に送信し(ステップS316)、ドロップオフエリアまでのルートを自律走行する(ステップS317)。車両40(0,0)の場合、ステップS315〜S317の処理と同様の処理が、ステップS318〜S320において行われる。
ピックアップ完了情報を管理センタ10が受信すると、図8のステップS218以降の処理、または、ステップS220以降の処理が開始される。図8に示すように、管理センタ10は、ピックアップ完了情報を車両40(1,0)から受信すると(ステップS218)、使用状況(41,42)を(1,0)から(1,1)に変更する(ステップS219)。管理センタ10は、ピックアップ完了情報を車両40(0,0)から受信すると(ステップS220)、使用状況(41,42)を(0,0)から(0,1)に変更する(ステップS221)。
地点P4(図6参照)に車両40が到着すると、図7のステップS115の処理と、図9のステップS321以降の処理が開始される。図7に示すように、ユーザCは、車両40(1,1)(または車両40(0,1))から降車する(ステップS115)。また、図9に示すように、車両40(1,1)は、地点P4においてユーザCのドロップオフ処理を行い(ステップS321)、ドロップオフ完了報告を管理センタ10に送信する(ステップS322)。また、車両40(1,1)は、現在地から地点P2(図6参照)までのルートを自律走行する(ステップS323)。つまり、荷物αの配送処理の実行が再開される。車両40(0,1)の場合、ステップS321,S322の処理と同様の処理が、ステップS324,S325において行われる。
ドロップオフ完了情報を管理センタ10が受信すると、図8のステップS222以降の処理、または、ステップS224以降の処理が開始される。図8に示すように、管理センタ10は、ピックアップ完了情報を車両40(1,1)から受信すると(ステップS222)、使用状況(41,42)を(1,1)から(1,0)に変更する(ステップS223)。管理センタ10は、ピックアップ完了情報を車両40(0,1)から受信すると(ステップS224)、使用状況(41,42)を(0,1)から(0,0)に変更する(ステップS225)。
3.荷物集配システムによる効果
以上説明した実施の形態1に係る荷物集配システムでは、荷物用スペース41を利用した車両40(1,0)による集配サービスの提供中に、当該車両40(1,0)の乗用スペース42を利用した送迎サービスが行われる。従って、車両40(1,0)の乗用スペース42を有効に活用して、サービス全体の収益を上げることが可能になる。
実施の形態2.
1.実施の形態2に係る集配サービスの前提
上記実施の形態1では、ユーザAが車両40に乗車することなく、荷物αが(ii)荷預け地点から(iii)荷受け地点まで配送されるときの集配サービスを前提とした。実施の形態2では、ユーザが荷物を荷物用スペース41に預けつつ、乗用スペース42を一時的に利用する場合の集配サービスを前提とする。この集配サービスは、例えば、荷物を荷物用スペース41に預けたユーザが、観光地において車両40から降車しつつ、荷物用スペース41内の荷物をユーザの宿泊施設に送るときのサービスである。
実施の形態2において、図1に示した車両管理部21は、荷物の集配リクエスト兼ユーザの送迎リクエスト(以下、「送迎兼集配リクエスト」ともいう。)を受け付ける処理(以下、「(G)受付処理」ともいう。)と、荷物の集配車両を選定する処理(以下、「(H)選定処理」ともいう。)と、荷物の集配情報を生成する処理(以下、「(I)生成処理」ともいう。)と、を行うように構成されている。
(G)受付処理は、ユーザの携帯端末30からネットワーク2を介して送信される送迎兼集配リクエストを受け付ける処理である。(G)受付処理で受け付ける送迎兼集配リクエストには、例えば下記(xi)〜(xvii)の情報が含まれる。
(xi)荷物の届け元のユーザ(以下、「ユーザD」ともいう。)のID情報
(xii)荷預け地点
(xiii)荷受け地点
(xiv)荷物の届け先のユーザ(以下、「ユーザE」ともいう。)のID情報
(xv)ユーザDが希望する荷預け時刻
(xvi)ユーザDが希望する荷受け時刻
(xvii)ユーザDが希望するドロップオフ地点
なお、ユーザDとユーザEが同一ユーザの場合、送迎兼集配リクエストに(xiv)ユーザEのユーザID情報が含まれなくてもよい。また、ユーザDとユーザEが別ユーザの場合は、車両管理部21がユーザEのユーザID情報を特定することは、ユーザBの場合と同じである。
(H)選定処理は、送迎兼集配リクエストと、管理サーバ20のデータベースに蓄積されている情報と、に基づいて、集配車両を選定する処理である。(H)選定処理は、上述した(B)選定処理と基本的に同じである。
(I)生成処理は、集配車両に送信するための集配情報と、ユーザDの携帯端末30に送信するための集配情報と、ユーザEの携帯端末30に送信するための集配情報と、を生成する処理である。集配車両向けの集配情報には、集配指示が含まれる。集配指示には、例えば、(xi)ユーザDのID情報、(xii)荷預け地点、(xiii)荷受け地点、(xiv)ユーザDのID情報、および、(xvii)ドロップオフ地点が含まれる。ユーザDの携帯端末30向けの集配情報には、例えば、集配車両のID情報、および、集配車両が(xii)荷預け地点および(xiii)荷受け地点にそれぞれ到着する予定時刻が含まれる。ユーザEの携帯端末30向けの集配情報には、例えば、集配車両のID情報、および、集配車両が(xiii)荷受け地点に到着する予定時刻が含まれる。(xii)荷預け地点に到着する予定時刻は、集配車両が現在地から(xii)荷預け地点までのルートを通常走行するとの仮定のもとで計算される。(xiii)荷受け地点に到着する予定時刻は、集配車両が(xii)荷預け地点から(iii)荷受け地点までのルートを通常走行するとの仮定のもとで計算される。
図1に示した通信部22は、上述した集配情報を、ネットワーク2を介してユーザDおよびユーザEの携帯端末30、および、集配車両に送信するように構成されている。
2.集配サービスの基本的な流れの例
図10を参照して、実施の形態2に係る荷物集配システムが想定している集配サービスの基本的な流れの一例を説明する。図10に示す例では、ユーザDが地点P5から地点P6まで乗用スペース42を使用する。ユーザDの荷物δは、地点P6を経由して地点P5から地点P7に配送される。地点P5が(xii)荷預け地点に相当し、地点P6が(xvii)ドロップオフ地点に相当し、地点P7が(xiii)荷受け地点に相当する。
地点P5での荷物δの受け取り処理は、時刻T5において行われる。時刻T5は、(xv)荷受け時刻に相当する。地点P6でのユーザDのドロップオフ処理は、時刻T6において行われる。地点P7での荷物δの引き渡し処理は、時刻T7において行われる。時刻T7は、(xvi)荷受け時刻に相当する。
図10の下方に示すように、時刻T5以前の使用状況(41,42)は(0,0)である。荷物δを荷物用スペース41に積み込んだユーザDが乗用スペース42を利用する時刻T5から時刻T6までの使用状況(41,42)は、(1,1)である。荷物δの配送処理期間である時刻T6から時刻T7までの使用状況(41,42)は、(1,0)である。時刻T7以降の使用状況(41,42)は(0,0)である。
図11乃至図13を参照して、実施の形態2に係る荷物集配システムの処理の基本的な流れの一例を説明する。図11は、荷物集配システム1を構成するユーザDの携帯端末30(荷物δの届け先のユーザEがいる場合は、ユーザDおよびユーザEの携帯端末30)における処理の流れを示すフローチャートである。図12は、荷物集配システム1を構成する管理センタ10における処理の流れを示すフローチャートである。図13は、荷物集配システム1を構成する車両40における処理の流れを示すフローチャートである。なお、図12に示すフローチャートでは、図4に示したフローチャートと同一内容の処理に、同一のステップ番号が付されている。
図11乃至図13に示す荷物集配システムの処理は、ユーザDがアプリケーション31を起動して送迎兼集配リクエストを管理センタ10に送信することによって開始される。図11に示すように、ユーザDは、送迎兼集配リクエストを管理センタ10に送信し(ステップS120)、管理センタ10からの集配情報を待つ(ステップS121)。ステップS120で送信される送迎兼集配リクエストには、上記(xi)〜(xvii)の情報が含まれる。
管理センタ10が送迎兼集配リクエストを受信すると、図12の処理が開始される。図12に示すように、管理センタ10は、ユーザDからの送迎兼集配リクエストを受信したら(ステップS230)、送迎兼集配リクエストに沿う車両40(0,0)を選定する(ステップS231)。車両40(0,0)の選定後、管理センタ10は、集配情報((xi)ユーザDのID情報、(xii)荷預け地点、(xiii)荷受け地点、(xvii)ドロップオフ地点など)を当該車両40(0,0)に送信する(ステップS232)。また、管理センタ10は、集配情報(集配車両のID情報など)をユーザDに送信する(ステップS233)。ユーザEがいる場合は、ユーザEにも集配情報を送信する。
ユーザDの携帯端末30が集配情報を受信すると、図11のステップS122以降の処理が開始される。図11に示すように、ユーザDは、管理センタ10からの集配情報を受信したら(ステップS122)、地点P5(図10参照)に移動して車両40(0,0)を待つ(ステップS123)。また、車両40(0,0)が集配情報を受信すると、図13の処理が開始される。図13に示すように、車両40(0,0)は、管理センタ10からの集配情報を受信したら(ステップS330)、現在地から地点P5までのルートを自律走行する(ステップS331)。
地点P5において、ユーザDと車両40(0,0)との間で認証処理が行われると、荷物用スペース41への荷物δ(図10参照)の積み込みが可能になる。図11に示すように、ユーザDは、車両40(0,0)との間で認証処理を行い(ステップS124)、荷物用スペース41に荷物δを積み込み、乗用スペース42に乗り込む(ステップS125)。また、図13に示すように、車両40(0,0)は、ユーザDとの間で認証処理を行い、荷物δの受け取り処理、および、ユーザDのピックアップ処理を行う(ステップS332)。受け取り処理およびピックアップ処理の完了後、車両40(0,0)は、ピックアップ完了情報および荷受け完了情報を管理センタ10に送信し(ステップS333)、地点P5から地点P6(図10参照)までのルートを自律走行する(ステップS334)。
ピックアップ完了情報および荷受け完了情報を管理センタ10が受信すると、図12のステップS234以降の処理が開始される。図12に示すように、管理センタ10は、ピックアップ完了情報および荷受け完了情報を車両40(0,0)から受信すると(ステップS234)、使用状況(41,42)を(0,0)から(1,1)に変更する(ステップS235)。
地点P6に車両40が到着すると、図11のステップS126の処理と、図13のステップS335以降の処理が開始される。図11に示すように、ユーザDは、車両40(1,1)から降車する(ステップS126)。また、図13に示すように、車両40(1,1)は、地点P6においてユーザDのドロップオフ処理を行い(ステップS335)、ドロップオフ完了報告を管理センタ10に送信する(ステップS336)。また、車両40(1,1)は、地点P6から地点P7(図10参照)までのルートを自律走行する(ステップS337)。
ドロップオフ完了情報を管理センタ10が受信すると、図12のステップS236以降の処理が開始される。図12に示すように、管理センタ10は、ドロップオフ完了情報を車両40(1,1)から受信すると(ステップS236)、使用状況(41,42)を(0,0)から(1,1)に変更する(ステップS237)。
地点P7に車両40が到着すると、荷物用スペース41からの荷物δの取り出しが可能になる。図11に示すように、ユーザD(またはユーザE)は、車両40(1,0)との間で認証処理を行い(ステップS127)、荷物用スペース41から荷物δを取り出す(ステップS128)。また、図13に示すように、車両40(1,0)は、ユーザD(またはユーザE)との間で認証処理を行い、荷物δの引き渡し処理を行う(ステップS338)。引き渡し処理の完了後、車両40(1,0)は、荷渡し完了情報を管理センタ10に送信する(ステップS339)。
3.実施の形態2に係る荷物集配システムの特徴
実施の形態2に係る荷物集配システムでは、ユーザDが降りた後の乗用スペース42を、ユーザD以外の他の送迎サービスに提供する。図14を参照して、実施の形態2に係る荷物集配システムの特徴を説明する。図14に示す例では、ユーザDの荷物δが、地点P5から地点P7に配送される。地点P5での荷物δの受け取り処理は、時刻T5において行われる。地点P6でのユーザDのドロップオフ処理は、時刻T6において行われる。地点P7での荷物δの引き渡し処理は、時刻T7において行われる。ここまでは、図10で説明した送迎兼集配サービスの流れと同じである。
実施の形態2に係る荷物集配システムでは、この送迎兼集配サービスに加え、時刻T6から時刻T7までの間、ユーザFの送迎サービスが行われる。ユーザFの送迎は、地点P8と地点P9の間で行われる。地点P8でのユーザFのピックアップ処理は、時刻T8において行われる。地点P9でのユーザFのドロップオフ処理は、時刻T9において行われる。地点P8は、後述の(xix)ピックアップ地点に相当し、地点P9が後述の(xx)ドロップオフ地点に相当する。図14の下方に示すように、時刻T6から時刻T8までの使用状況(41,42)は(1,0)である。時刻T8から時刻T9までの使用状況(41,42)は(1,1)である。時刻T9から時刻T7までの使用状況(41,42)は、(1,0)である。
図1に示した車両管理部21は、上述した(G)〜(I)の処理の他、送迎リクエストを受け付ける処理(以下、「(J)受付処理」ともいう。)と、ユーザFの送迎車両を選定する処理(以下、「(K)選定処理」ともいう。)と、送迎情報を生成する処理(以下、「(L)生成処理」ともいう。)と、を行うようにも構成されている。
(J)受付処理は、ユーザFの携帯端末30からネットワーク2を介して送信される送迎リクエストを受け付ける処理である。(J)受付処理で受け付ける送迎リクエストには、例えば下記(vii)〜(v)の情報が含まれる。
(xviii)ユーザFのID情報
(xix)ユーザFが希望するピックアップ地点
(xx)ユーザFが希望するドロップオフ地点
(xxi)ユーザFが希望するピックアップ時刻
(K)選定処理は、送迎リクエストと、管理サーバ20のデータベースに蓄積されている情報と、に基づいて、ユーザFの送迎車両を選定する処理である。(K)選定処理の基本的な処理は、上述した(E)選定処理と同じである。
(L)生成処理は、送迎車両に送信するための送迎情報と、ユーザFの携帯端末30に送信するための送迎情報と、を生成する処理である。(L)生成処理の基本的な処理は、上述した(F)生成処理と同じである。
図1に示した通信部22は、上述した送迎情報を、ネットワーク2を介してユーザFの携帯端末30、および、送迎車両に送信するように構成されている。
図1に示した車両40は、上述した送迎情報と、各種情報と、に基づいて、現在地から目的地までのルートを自律走行することが可能に構成されている。自律走行のための各種情報については既に説明した通りである。車両40のECU50が有する自律走行のための機能は、既に説明した集配サービスだけでなく、送迎サービスにも利用される。
実施の形態2に係る荷物集配システムが送迎サービスを行うときの処理の流れの一例は、図7〜図9の説明を流用できる。この場合は、図7〜図9の説明において、「ユーザA」を「ユーザD」と読み替え、「ユーザB」を「ユーザE」と読み替え、「ユーザC」を「ユーザF」と読み替える。また、「地点P3」を「地点P8」と読み替え、「地点P4」を「地点P9」と読み替える。
3.荷物集配システムによる効果
以上説明した実施の形態2に係る荷物集配システムでは、荷物用スペース41の利用に併せて乗用スペース42を一時的に利用するユーザが車両40(1,1)から降車した後において、車両40(1,0)の乗用スペース42を利用した送迎サービスが行われる。従って、車両40(1,0)の乗用スペース42を有効に活用して、サービス全体の収益を上げることが可能になる。
実施の形態3.
1.実施の形態3に係る荷物集配システムの特徴
上記実施の形態1に係る荷物集配システムでは、車両40(1,0)の乗用スペース42の送迎サービスへの提供を自動的に行った。実施の形態3に係る荷物集配システムでは、車両40(1,0)の送迎サービスへの提供許諾を集配リクエストの一情報として収集する。また、車両40(1,0)の送迎サービスの利用許諾を送迎リクエストの一情報として収集する。つまり、ユーザAおよびユーザCに、荷物の配送処理とユーザの送迎処理を並行処理することについての許諾情報を収集する。また、収集した許諾情報に基づいて、サービスの利用料金が設定される。利用料金の設定処理は、図1に示した車両管理部21による(B)選定処理の一環として行われる。利用料金の設定処理は、(E)選定処理の一環としても行われる。
図15乃至図18を参照して、実施の形態3に係る荷物集配システムの処理の流れの一例を説明する。図15および図17は、荷物集配システム1を構成する管理センタ10における処理の流れを示すフローチャートである。図16は、荷物集配システム1を構成するユーザAの携帯端末30における処理の流れを示すフローチャートである。図18は、荷物集配システム1を構成するユーザCの携帯端末30における処理の流れを示すフローチャートである。
図15に示すフローチャートは、図4のステップS201の処理に続いて開始される。先ず、管理センタ10は、乗用スペース42の送迎サービスへの提供許諾が有るか否かを判定する(ステップS240)。提供許諾の有無は、集配リクエストに含まれる情報に基づいて判定される。ステップS240の判定結果が否定的である場合、ステップS201で選定した車両40(0,0)を送迎サービスに提供しない旨の追加情報が生成される(ステップS241)。付加情報が生成された場合、例えば、使用状況(41,42)は(0,0)から(0,−)に変更される。使用状況(41,42)が(0,−)とされることで、車両40(1,0)の送迎サービスへの提供が禁止される。ステップS240の判定結果が肯定的である場合、利用料金を含む仮集配情報がユーザAに送信される(ステップS242)。
利用料金は、基本料金と割引料金から構成される。割引料金は、車両40(0,0)が送迎サービスに提供された場合に基本料金から差し引かれる料金である。ユーザAの携帯端末30が仮集配情報を受信すると、図16の処理が開始される。図16に示すように、ユーザAは、管理センタ10からの仮集配情報を受信したら(ステップS130)、利用料金を承諾するか否かを判定する(ステップS131)。利用料金を承諾する場合、承諾情報を管理センタ10に送信する(ステップS132)。利用料金を承諾しない場合、不承諾情報を管理センタ10に送信する(ステップS133)。
管理センタ10がユーザAからの回答を受信すると、図15のステップS243の処理が開始される。図15に示すように、管理センタ10は、ユーザAが利用料金を承諾したか否かを判定する(ステップS243)。ステップS243の判定結果が否定的である場合、管理センタ10は、ステップS241の処理を行い、その後、図4のステップS202の処理に進む。一方、ステップS243の判定結果が肯定的である場合、管理センタ10は、そのままステップS202の処理に進む。
図17に示すフローチャートは、図8のステップS211の処理に続いて開始される。先ず、管理センタ10は、荷物用スペース41が使用中の車両40(1,0)の利用許諾が有るか否かを判定する(ステップS250)。利用許諾の有無は、送迎リクエストに含まれる情報に基づいて判定される。ステップS250の判定結果が否定的である場合、管理センタ10は、ステップS211の判定結果に関係なく、図8のステップS219の処理に進む。ステップS250の判定結果が肯定的である場合、利用料金を含む仮送迎情報がユーザCに送信される(ステップS252)。
利用料金は、基本料金と割引料金から構成される。割引料金は、車両40(1,0)を利用する場合に基本料金から差し引かれる料金である。ユーザCの携帯端末30が仮送迎情報を受信すると、図18の処理が開始される。図18に示すように、ユーザCは、管理センタ10からの仮送迎情報を受信したら(ステップS140)、利用料金を承諾するか否かを判定する(ステップS141)。利用料金を承諾する場合、承諾情報を管理センタ10に送信する(ステップS142)。利用料金を承諾しない場合、不承諾情報を管理センタ10に送信する(ステップS143)。
管理センタ10がユーザCからの回答を受信すると、図17のステップS252の処理が開始される。図17に示すように、管理センタ10は、ユーザCが利用料金を承諾したか否かを判定する(ステップS252)。ステップS252の判定結果が否定的である場合、管理センタ10は、ステップS211の判定結果に関係なく、ステップS219の処理に進む。一方、ステップS252の判定結果が肯定的である場合、管理センタ10は、そのままステップS212の処理に進む。
3.荷物集配システムによる効果
以上説明した実施の形態3に係る荷物集配システムでは、集配リクエストおよび送迎リクエストから収集した許諾情報に基づいて、サービスの利用料金が設定される。従って、基本料金よりも安い金額でユーザが集配サービスや送迎サービスを利用できるので、並行処理によるメリットをユーザが享受できる。また、これらのサービスの再利用を促進することも可能になる。従って、サービス全体の収益を上げることが可能になる。
その他の実施の形態.
上述した各実施の形態に係る荷物集配システムは以下のように変形することもできる。
例えばユーザ認証の方法としては、カメラセンサによる顔認証を用いることもできる。具体的には、携帯端末30のカメラで撮影したユーザの顔写真を集配サービスへの入会時に管理センタ10に送り、管理サーバ20のデータベースに顔写真を登録しておく。そして、ユーザが集配サービスや送迎サービスを利用する際には、管理センタ10が車両40に送信する集配情報に顔写真データを追加する。ユーザ認証部53は、車両40のカメラセンサによって撮影した車両40の近傍の人物の写真と、管理サーバ20から取得した顔写真データとを照合し、両者が一致する場合、ユーザ認証部53は、カメラセンサが撮影した人物を、各種リクエスト(即ち、集配リクエスト、送迎リクエスト、および、送迎兼集配リクエスト)を送信したユーザとして認証する。
ユーザ認証の別の方法として、FeliCa(登録商標)やNFC等の近接無線通信による認証を用いてもよい。この場合、ユーザは、近接無線通信機能を備えた携帯端末30か専用のICカードを所持しており、車両40は、近接無線通信用の通信装置を車外に備えている。ユーザ認証部53は、近接無線通信によって携帯端末30またはICカードから直接取得したID情報と、管理サーバ20から取得したユーザのID情報とを照合する。そして、両者が一致する場合、ユーザ認証部53は、携帯端末30またはICカードの所有者を、上述した各種リクエストを送信したユーザとして認証する。
1 荷物集配システム
2 ネットワーク(インターネット)
4 基地局
10 管理センタ
20 管理サーバ
21 車両管理部
22,52 通信部
30 携帯端末
31 アプリケーション
40 自動運転車両
41 荷物用スペース
42 乗用スペース
43 ネットワーク用通信装置
44 認証用通信装置
50 電子制御ユニット
51 自律走行制御部
53 ユーザ認証部
A〜F ユーザ
α,δ 荷物

Claims (4)

  1. 荷物用スペースと乗用スペースを備える自律走行が可能な自動運転車両と、ユーザが所持する携帯端末と、ネットワークを介して前記自動運転車両および前記携帯端末と通信を行う管理センタと、から構成される荷物集配システムであって、
    前記管理センタは、
    荷物の届け元地点と届け先地点を含む集配リクエストを第1ユーザの携帯端末から受信した場合、前記自動運転車両の内から、前記荷物用スペースおよび前記乗用スペースが空いている車両を集配車両として選定し、
    前記集配車両に対し、前記集配リクエストに基づく集配指示を送信し、
    ピックアップ地点とドロップオフ地点を含む送迎リクエストを第2ユーザの携帯端末から受信した場合、前記自動運転車両の内から、少なくとも前記乗用スペースが空いている車両を送迎車両として選定し、
    前記送迎車両に対し、前記送迎リクエストに基づく送迎指示を送信するように構成され、
    前記集配車両は、
    前記集配指示に従った前記荷物の配送処理の実行中に前記送迎指示を受信した場合、前記送迎指示に従った前記第2ユーザの送迎処理を前記配送処理に優先して行い、
    前記送迎処理の完了後、前記配送処理を行うように構成されていることを特徴とする荷物集配システム。
  2. 前記集配リクエストは、前記届け先地点での前記荷物の受け取り時刻を含み、
    前記管理センタは、
    前記送迎車両の選定処理において、前記送迎車両の候補が前記集配車両である場合は、前記送迎処理の所要時間に基づいて、前記受け取り時刻までに前記届け先地点に到着できるか否かの判定を行うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の荷物集配システム。
  3. 前記集配リクエストは、荷物配送処理とユーザ送迎処理の並行処理を許諾するか否かの情報を含み、
    前記管理センタは、前記集配リクエストに前記並行処理の許諾情報が含まれていた場合、前記集配車両による集配サービスの基本料金と割引料金を前記第1ユーザの携帯端末に送信するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の荷物集配システム。
  4. 前記送迎リクエストは、荷物配送処理とユーザ送迎処理の並行処理を許諾するか否かの情報を含み、
    前記管理センタは、前記送迎リクエストに前記並行処理の許諾情報が含まれていた場合、前記送迎車両による送迎サービスの基本料金と割引料金を前記第2ユーザの携帯端末に送信するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の荷物集配システム。
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