JP5314548B2 - 自律移動システム及び自律移動装置 - Google Patents

自律移動システム及び自律移動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5314548B2
JP5314548B2 JP2009213917A JP2009213917A JP5314548B2 JP 5314548 B2 JP5314548 B2 JP 5314548B2 JP 2009213917 A JP2009213917 A JP 2009213917A JP 2009213917 A JP2009213917 A JP 2009213917A JP 5314548 B2 JP5314548 B2 JP 5314548B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
autonomous mobile
mobile device
map
error
self
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009213917A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011065308A (ja
Inventor
健次郎 山本
昌史 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2009213917A priority Critical patent/JP5314548B2/ja
Publication of JP2011065308A publication Critical patent/JP2011065308A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5314548B2 publication Critical patent/JP5314548B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D1/00Control of position, course, altitude or attitude of land, water, air or space vehicles, e.g. using automatic pilots
    • G05D1/02Control of position or course in two dimensions
    • G05D1/021Control of position or course in two dimensions specially adapted to land vehicles
    • G05D1/0268Control of position or course in two dimensions specially adapted to land vehicles using internal positioning means
    • G05D1/0274Control of position or course in two dimensions specially adapted to land vehicles using internal positioning means using mapping information stored in a memory device
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D1/00Control of position, course, altitude or attitude of land, water, air or space vehicles, e.g. using automatic pilots
    • G05D1/02Control of position or course in two dimensions
    • G05D1/021Control of position or course in two dimensions specially adapted to land vehicles
    • G05D1/0287Control of position or course in two dimensions specially adapted to land vehicles involving a plurality of land vehicles, e.g. fleet or convoy travelling
    • G05D1/0289Control of position or course in two dimensions specially adapted to land vehicles involving a plurality of land vehicles, e.g. fleet or convoy travelling with means for avoiding collisions between vehicles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

本発明は、測定装置の測定データに基づいて自己位置を推定しながら自律移動する自律移動装置、又は、1又は複数の前記自律移動装置を運用管理する自律移動システムに関する。
従来、実装された測定装置(外界センサや内界センサ)で測定された測定データ(外界データや内界データ)に基づいて、実環境に対応した地図上での自己位置を推定しながら、計画された経路を辿るように実環境を自律移動することで目的地に到達する自律移動装置(例えば、特許文献1〜3参照)が知られている。
特開2004−110802号公報 特開2004−219332号公報 特開2008−165275号公報
ところで、最近では、前記したような自律移動装置を、種々様々な実環境で利用することが期待されている。
しかしながら、例えば、屋外などの実環境で利用する形態を想定すると、実環境(例えば、建物、塀、道路、植物、移動面などの状態)が常に変化(実環境の変化の詳細は後記する)していることから、自律移動装置で推定される自己位置と当該自律移動装置の実位置との間に大きな誤差(ずれ)が生まれ、その結果、自律移動装置自体が指定された経路を辿って移動していると認識していても、実際には自律移動装置が前記経路から逸れてしまい、それにより、自律移動装置が障害物(建物や塀などの静的障害物や、対向して移動する移動体などの動的障害物)と衝突して破損したり、自律移動装置が自己位置を完全に見失ってそれ以降移動の継続が困難になるなどの問題点がある。
前記実環境の変化としては、例えば、(変化例1)実環境上にシステム管理者が人工的に設置した目印となる特徴物品や、実環境中に既に存在している構造物(建物や塀)の一部で目印として設定した特徴物品などの予め登録されているランドマークが検出できない又はそのランドマークの検出率が著しく低下するような実環境の変化(工事や事故などによるランドマークの変形、工事などの覆いや新たな構造物の建造、植物の成長などによるランドマークの遮蔽など)や、(変化例2)自律移動装置の動作量の計測精度を著しく下げるような実環境の変化(ぬかるみ、段差、うねり、凸凹、落ち葉などによる路面状態の悪化など)や、(変化例3)GPS(global positioning system)電波の受信精度を著しく下げるような実環境の変化(新たな構造物の建造や植物の成長などによるGPS衛星からの電波の遮蔽、反射などによる電波環境の悪化など)などがある。
なお、図19は、前記した問題点の一例を示す図であり、この場合、木(植物)が成長したことによって登録されているランドマークが検出できず、それにより、自律移動装置が正確な位置合わせを行うことができず経路から逸れてしまい、障害物(木)と衝突する様子を示している。
また、複数台の自律移動装置を運用管理する態様のシステムにおいては、1又は複数台の自律移動装置が前記のように指定された経路から逸れてしまうと、その逸れた自律移動装置が他の正常に自律移動している自律移動装置と衝突する事があり、場合によっては、システム全体がダウンしてしまうなどの問題点がある。
しかしながら、前記した特許文献1〜3を含む従来の技術においては、前記問題点を解消しようとする技術は知られていない。
そこで、本発明は、前記した従来の課題を解決するものであり、自律移動装置が指定された経路を適切に移動することができる自律移動システム及び自律移動装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、管理装置が、誤差登録地図を基に、各自律移動装置が指定された経路から逸れることが無い又は逸れる確率を低くする、動作及び/又は経路を指定する移動計画を行う運用管理手段を備えることを特徴とする自律移動システムとした。
本発明によれば、自律移動装置が指定された経路を適切に移動することが可能な自律移動システム及び自律移動装置を提供することができる。
本実施形態の自律移動システムの概略構成を示す外観構成図である。 各自律移動装置に実装されるハードウェアの一構成例を示すブロック図である。 管理装置に実装されるハードウェアの一構成例を示すブロック図である。 自律移動制御部の機能構成を示す機能ブロック図である。 統合管理制御部の機能構成を示す機能ブロック図である。 移動経路登録地図の一構成例を示す説明図である。 誤差登録地図の一構成例を示す説明図である。 誤差登録地図の種類を説明する説明図である。 各自律移動装置における自律移動制御処理の手順を示すフローチャートである。 本実施形態の自律移動装置で算出される自己位置及び誤差の一例を説明する説明図である。 管理装置における地図更新処理の手順を示すフローチャートである。 管理装置における初回の移動計画処理の手順を示すフローチャートである。 自律移動装置が管理装置で決定された移動計画を基に経路から逸れる確率の高い危険経路を回避して他の安全な経路を自律移動して目的地に到達する様子を示す説明図である。 管理装置における初回以降の移動計画処理の手順を示すフローチャートである。 管理装置における各自律移動装置の不具合の通知処理の手順を示すフローチャートである。 管理装置における環境悪化の通知処理の手順を示すフローチャートである。 管理装置における誤差の増加原因の通知処理の手順を示すフローチャートである。 警告画面の一構成例を示す図である。 環境変化により従来の自律移動装置が経路から逸れる様子を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
なお、以下では、測定装置の測定データに基づいて自己位置を推定しながら自律移動する複数の自律移動装置と、その複数の自律移動装置の運用管理を行う管理装置とを備える自律移動システムを例にした場合の一実施形態について説明する。
(自律移動システム1の構成)
図1は、本実施形態の自律移動システム1の概略構成を示す外観構成図である。
図示のように、この自律移動システム1は、複数台の自律移動装置2(2a、2b)と、一台の管理装置3とを主体に構成される。
ここで、各自律移動装置2a、2bは、実装された後記測定装置(外界センサや内界センサ)で測定された測定データ(外界データや内界データ)に基づいて、実環境に対応した地図上での自己位置を推定しながら、計画された経路を辿るように実環境における移動面(路面)上を自律移動することで目的地に到達するものであり、この例では、屋外であって、ある工場の敷地内の道路(移動面)上を自律走行して搭乗した人や搭載された荷物(製造品や部品などの物品)を目的地まで搬送する車両型の自律移動装置である。
管理装置3は、各自律移動装置2a、2bの運用管理を行うサーバ装置であり、例えば、PC(Personal Computer)などのコンピュータで構成される。
(自律移動装置2のハードウェア構成)
図2は、各自律移動装置2(2a、2b)の本体(筺体)に実装されるハードウェアの一構成例を示すブロック図である。
図示のように、各自律移動装置2(2a、2b)は、制御装置21、記憶装置22、移動機構装置23、外界測定装置24、内界測定装置25、通信装置26、電源装置27等を主体に構成される。
ここで、制御装置21は、この自律移動装置2の全体を統括的に制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(RAndom Access Memory)、他の構成要素(22〜27)を接続する各種の入出力インタフェース回路などを備えた制御基板で構成される。
記憶装置22は、自律移動装置2が自律移動を行うための自律移動制御用の処理プログラムやデータなどを記憶するハードディスク(HDD:Hard Disk Drive)などの記憶装置である。
移動機構装置23は、この自律移動装置2に自律移動を行わせるための機構部分であり、例えば、車輪と、その車輪を駆動する駆動機構(駆動軸、モータ、モータドライバ等)などで構成される。
外界測定装置24は、自律移動装置2の外部(実環境)における後記外界データを計測するための外界センサであり、本実施形態では、ランドマークを測定して自律移動装置2の相対位置を測定するためのランドマーク検出センサ{超音波センサ、レーザ距離センサ(レーザレンジファインダ)、画像センサ(CCDカメラ)など}241と、GPS衛星からの電波を受信して自律移動装置2の絶対位置を測定するためのGPS装置242などを備えている。
内界測定装置25は、自律移動装置2の内部(移動機構装置23)における後記内界データを計測するための内界センサであり、本実施形態では、自律移動装置2の車輪の回転量を計測するロータリエンコーダ251と、自律移動装置2の姿勢(回転3軸、並進3軸の加速度)を計測するジャイロセンサ252などを備えている。
通信装置26は、管理装置3との間で自律移動に必要な各種データ{後記集約データや移動計画に関する地図データ(経路データや制御データ)など}の送受信を行うための送受信モジュールであり、例えば、無線LANの送受信モジュールなどで構成される。
電源装置27は、自律移動装置2の動作に必要な電力を供給するための装置であり、例えば、バッテリなどで構成される。
(管理装置3のハードウェア構成)
図3は、管理装置3の本体(筺体)に実装されるハードウェアの一構成例を示すブロック図である。
図示のように、この管理装置3は、制御装置31と、記憶装置32と、表示処理装置33と、操作入力装置34と、音声装置35と、記憶媒体処理装置36と、通信装置37、電源装置38等を主体に構成され、システムバスSB1を介して各構成要素間でデータの送受信が行われるようになっている。
ここで、制御装置31は、管理装置3を統括的に制御するものであり、例えば、CPU、RAM、他の構成要素(32〜38)を接続する各種の入出力インタフェース回路などを備えた制御基板で構成される。
記憶装置32は、管理装置3が複数の自律移動装置2a、2bの運用管理を行うための運用管理制御用の処理プログラムやデータなどを記憶するハードディスク(HDD)などの記憶装置である。
表示装置33は、自律移動システム1に係る各種管理画面を表示処理するものであり、例えば、液晶ディスプレイなどの表示装置と、その表示装置における表示を制御する表示制御回路などから構成される。本実施形態では、前記管理画面の一つとして後記の警告画面(図18参照)を表示する。
操作入力装置34は、前記管理画面に係る各種設定値などの入力を受け付け処理するものであり、例えば、キーボードやマウスなどの入力装置と、その入力装置における操作信号を入力処理する入力処理回路などから構成される。
音声装置35は、システム管理者(メンテナンス者)などにシステムの故障や異常を知らせるための警報音や音声を出力処理するものであり、例えば、スピーカと、そのスピーカから発声する警報音の出力制御を行う音声処理回路などから構成される。本実施形態では、前記警告画面の表示内容と対応した警告音などを鳴動する。
記憶媒体処理装置36は、前記運用管理用の処理プログラムやデータなどが記憶されたCD、DVD等の記憶媒体を読み書きするためのものであり、例えば、CDドライブ、DVDドライブなどから構成される。
通信装置37は、各自律移動装置2(2a、2b)との間で各種データの送受信を行うための装置であり、例えば、無線LANの送受信モジュールなどで構成される。
電源装置38は、商業用電流を各構成要素の動作に必要な電流に変換して供給するための電源装置である。
なお、本実施形態では、複数の自律移動装置2a、2bと管理装置3との間にルータ、交換機などの中継装置R(図1も参照)やインターネット回線を介して両者間でシステムに係る各種データのデータ送受信を行うようになっている。
(自律移動装置2のソフトウェア構成)
図4は、自律移動装置2の制御装置21のCPUが、記憶装置22に記憶されている自律移動制御用の処理プログラムをRAM上において展開、実行することにより実現される自律移動制御部200の機能(タスク)構成を示す機能ブロック図である。
図示のように、この自律移動制御部200は、地図記憶部210、複数の自己位置同定部220(220a〜220d)、自己位置推定部230、自己位置監視部240、移動管理部250、障害物回避部260、データ送受信部270などから構成される。
ここで、地図記憶部210は、後記データ送受信部270を介して管理装置3から受信した自律移動に必要な地図データを記憶するとともに、自己位置推定部230から入力した自己位置推定値(自律移動装置2で推定される現在位置を示す座標)を含む地図データを自己位置同定部220(220a〜220d)、自己位置推定部230、自己位置監視部240、移動管理部250に出力する地図記憶タスクである。
前記地図データには、ランドマークデータ、経路データなどが含まれる。
ここで、ランドマークデータは、自己位置を推定する場合に必要となるデータであって、ランドマーク検出センサ241で検出可能な1又は複数のランドマークの地図上の位置(座標)及び形状を示すデータと、その1又は複数のランドマークを自律移動装置2が検出する地図上の区域(一定範囲の座標)を示すデータのことである。
なお、前記ランドマークは、実環境上にシステム管理者が人工的に設置した目印となる特徴物品や、実環境上に既に存在している構造物(建物や塀)の一部で目印として設定した特徴物品のことである。
経路データは、自律移動装置2が自律移動するのに必要となるデータであって、計画(指定)された経路における経由点の位置(座標)、経由点間の経路の属性、目的地まで移動(走行)する道順などを示すデータのことである。
なお、前記経由点間の経路の属性を示す属性データには、各経由点間の経路幅(又は経路幅に対応する自己位置の誤差許容値)を示す経路幅データと、一旦停止などの動作や最大速度や車間距離などの自律移動装置2の制御内容を示す制御データなどが含まれる。
自己位置同定部220(220a〜220d)は、外界測定装置24や内界測定装置25からの外界データや内界データ(測定データ)に基づいて、自己位置値及び誤差分散値と後記ランドマーク検出データを算出して出力する自己位置同定タスクであり、測定データの種類別(測定装置別)に個別に設けられる。図4の例では、4つの自己位置同定部220a〜220dが設けられている。
ここで、前記内界データは、ロータリエンコーダで測定される車輪の回転量、ジャイロセンサで測定される姿勢(回転3軸、並進3軸の加速度)などを示すデータのことであり、また、前記外界データは、ランドマーク検出センサ241で測定される自律移動装置2の相対位置や、GPS装置242で測定される自律移動装置2の絶対位置を示すデータのことである。
自己位置推定部230は、各自己位置同定部220a〜220dから入力した複数の自己位置値及び誤差分散値を基に、最も確からしい自己位置推定値及び誤差分散推定値と、位置修正量値を算出して他のタスクへ出力する自己位置推定タスクである。
自己位置監視部240は、各自己位置同定部220a〜220d、自己位置推定部230などから入力した各種データ(複数の自己位置値及び誤差分散値、ランドマーク検出可否データ、自己位置推定値及び誤差分散推定値及び位置修正量値など)に、その各種データを算出した時刻(又は、測定時刻など)を示す時刻データを加えて集約した集約データを出力するとともに、当該自律移動装置2が計画された経路から逸れる確率が高い場合、当該自律移動装置2が経路から逸れ無い又は逸れる確率を低くするための移動速度(最大速度制限)や車間距離(車間距離拡大)などの制御内容を示す制御データを他のタスクへ出力する自己位置監視タスクである。
移動管理部250は、地図記憶部210、自己位置推定部230、自己位置監視部240などから入力した各種データ(地図データ、自己位置推定値、制御データなど)を基に、当該自律移動装置2が経路から逸れ無い又は逸れる確率が低い自律移動をするための移動制御を行う移動管理タスクである。
障害物回避部260は、ランドマーク検出センサ241(レーザ距離センサなど)で測定された障害物(静的障害物や動的障害物)との距離データに基づいて、当該障害物との衝突を回避するための移動速度や一時停止や車間距離などの制御内容を示す制御データを他のタスク(移動管理部250)に出力する障害物回避タスクである。
データ送受信部270は、当該自律移動装置2と管理装置3との間で送受信される各種データ(前記地図データや前記集約データなど)の送受信を行うデータ送受信タスクである。
(管理装置3のソフトウェア構成)
図5は、管理装置3の制御装置31のCPUが、記憶装置32に記憶されている運用管理制御用の処理プログラムをRAM上において展開、実行することにより実現される統合管理制御部300の機能(タスク)構成を示す機能ブロック図である。
図示のように、この統合管理制御部300は、地図管理部310、運用管理部320、警告部330、データ送受信部340などから構成される。
地図管理部310は、自律移動装置2の移動可能な範囲(例えば、工場の敷地内全体)のランドマーク登録地図310a、移動経路登録地図310b、誤差登録地図310cなどを管理する地図管理タスクである。
ここで、ランドマーク登録地図310aは、ランドマークが検出可能な地図上の区域に、ランドマークの位置(座標)と形状を示すデータを登録する地図データベースである。
移動経路登録地図310bは、自律移動装置2(2a、2b)が移動(走行)可能な各経路(A〜Cなど)における経由点(P1〜P7など)の位置(座標)、経由点間の経路(A1、A2、B1、B2、C1、C2など)の属性、目的地(E)までの移動(走行)する道順などを示す道順データを登録する地図データベースである。なお、前記経由点間の経路の属性を示す属性データには、図4で説明した属性データと同様に、経路幅Wを示す前記経路幅データと前記制御データ(自律移動装置2の最大速度など)などが含まれる(図6参照)。
誤差登録地図310cは、各自律移動装置2a、2bから受信した各集約データ(自己位置値、誤差分散値、ランドマーク検出可否データ、自己位置推定値、誤差分散推定値、位置修正量値、時刻データなど)に基づいて、地図上の位置、即ち、本実施形態では、一般的なグリッドマップ手法に類似させて各経路を複数に分割して管理している区域(所定の座標範囲を有する区域)(Z1〜Z6など)毎に誤差データ(区域内の、誤差分散値、誤差分散推定値、ランドマーク検出可否データ、後記の誤差分散の平均値、後記のランドマーク又はGPSの検出率など)を対応付けた誤差分布データを更新登録する地図データベースである(図7参照)。
より具体的には、前記地図管理部310は、前記誤差登録地図として、図8に示すように、各自律移動装置2a、2bの自己位置同定部220a〜220dからの誤差分散値を地図上の位置に対応付けた誤差分布データを更新登録する複数{この例では、2台の自律移動装置2a、2bがあるので、4つの自己位置同定部(220a〜220d)×2で計8個}の自己位置同定部毎の誤差登録地図311(311a〜311h)と、各自律移動装置2a、2bの自己位置推定部230からの誤差分散推定値及び位置修正量の値を地図上の位置に対応付けた誤差分布データを更新登録する複数(この例では、2台の自律移動装置2a、2bがあるので、計2個)の自己位置推定部の誤差登録地図312(312a、312b)と、それら2種類の誤差登録地図311、312をそれぞれ全ての自律移動装置2(2a、2b)で統合した自己位置同定部毎の誤差登録地図313(313a〜313d)と、統合した自己位置推定部の誤差登録地図314の計4種類の誤差登録地図を管理する。そして、各誤差登録地図311〜314には、それぞれ前記したランドマーク検出可否データや、誤差分散の平均値や、ランドマーク又はGPSの検出率の平均値なども合わせて登録される。
前記のような各種地図310a〜310cを作成して登録管理することにより、地図上での自己位置誤差を管理することが可能となる。
なお、図7に示す危険区域とは、各自律移動装置2a、2bが実際に実環境上を自律移動することにより送信されてきた過去の集約データに基づき、移動計画を行う時点において区域内誤差が予め設定されている許容値を超える区域のことである(例えば、図12参照)。
運用管理部320は、所定のタイミング(外部から利用要求を受信した場合や、自律移動実行中の自律移動装置2(2a、2b)が経路から逸れる確率が高いと判断した場合など)で、地図管理部310で管理される各種地図(310a〜310c)を基に、自律移動装置2が経路から逸れることが無い又は逸れる確率が低い、動作及び/又は経路を指定する初回の移動計画を行い、その移動計画に対応した地図データ(ランドマークデータ及び経路データ)を該当する自律移動装置2(2a、2b)に送信すべく他のタスクに出力する運用管理タスクである。
また、この運用管理部320は、地図管理部310で管理される誤差登録地図310cを基に、各自律移動装置2a、2b固有の不具合を通知するための通知データや、誤差が増大する確率が高い危険経路を通知するための通知データや、誤差が増大する原因を通知するための通知データを他のタスクに出力するものである。
警告部330は、前記運用管理部320から入力した通知データを基に、各自律移動装置2a、2b固有の不具合を通知するための警告表示や、誤差が増大する確率が高い危険経路を通知するための警告表示や、誤差が増大する原因を通知するための警告表示などを表示装置33を用いて行う警告タスクである。
データ送受信部340は、各自律移動装置2a、2bとの間で送受信される各種データ{前記地図データ(経路データ及び制御データ)や前記集約データなど}の送受信を行うデータ送受信タスクである。
(自律移動装置2の処理動作)
図9は、各自律移動装置2(2a、2b)における自律移動制御処理の手順を示すフローチャートである。
図示のように、各自律移動装置2(2a、2b)では、自律移動制御部200が動作し、まず、ステップS11において、自己位置同定部220(220a〜220d)が動作して、外界測定装置24や内界測定装置25(ランドマーク検出センサ241、GPS装置242、ロータリエンコーダ251、ジャイロセンサ252など)から外界データや内界データ(測定データ)を入力できた場合に、自己位置値及び誤差分散値を算出して自己位置推定部230及び自己位置監視部240に出力する。
前記ステップS11において、ロータリエンコーダ251又はジャイロセンサ252に対応付けられた各自己位置同定部220c、220dでは、時刻tの自律移動装置2の自己位置座標を(x[t],y[t])、向きをθ[t]、速度をv[t]、角速度をω[t]とし、内界データを基に自己位置と誤差分散を算出する一般的な式(数1)を用いて自己位置及び誤差分散を算出する。
Figure 0005314548
なお、前記(数1)において、内界データから得る情報は速度v[t]と角速度ω[t]であり、それらの情報は、ロータリエンコーダ251で測定される車輪回転量、又は、ジャイロセンサ252で測定される自律移動装置2に掛かる加速度から取得できる。
ここで、内界データを基にした自己位置の算出方法は、デッドレコニングと呼ばれており、前記デッドレコニングには、車輪回転量によって自己位置を算出するオドメトリと、加速度によって自己位置を算出する慣性航法が知られている。なお、前記オドメトリは、移動量に対して誤差が増大する性質があり、前記慣性航法は、時間に対して誤差が増大する性質がある。
また、前記ステップS11において、ランドマーク検出センサ241に対応付けられた自己位置同定部220aでは、地図記憶部210から取得したランドマークデータで指定される区域において検出されたランドマークと自律移動装置2との間の距離から自己位置と誤差分散を算出する。一方、GPS装置242に対応付けられた自己位置同定部220bでは、複数のGPS衛星から受信した電波から自己位置と誤差分散を算出する。
そして、ランドマーク検出センサ241に対応付けて設けられた自己位置同定部220aは、ランドマークを検出できたか否かを示すランドマーク検出可否データを自己位置推定部230に出力する。
続いて、ステップS12において、自己位置推定部230が動作して、前記ステップS11の処理によって入力した各自己位置同定部220a〜220dからの複数の自己位置値及び誤差分散値を融合し、確率的手法などを用いて最も確からしい自己位置推定値及び誤差分散推定値を算出するとともに、位置修正量値を算出して自己位置監視部240に出力する。
前記ステップS12においては、自己位置推定部230は、最尤推定法を用いた一般的な式(数2)を用いて、複数の自己位置及び誤差分散値を融合し、最も確からしい自己位置推定値(Pm)及び誤差分散推定値(Σm)を算出する。
Figure 0005314548
なお、前記ステップS12の処理において、各自己位置同定部220a〜220dからの複数の自己位置値及び誤差分散値を融合する理由は、1つ1つの自己位置同定部220a〜220dで算出される自己位置値は正確ではないので、相補性を利用する態様として複数の自己位置同定部220a〜220dを組み合わせることで、最も確からしい自己位置推定値を算出するためである。
なお、各自己位置同定部220a〜220dで算出される自己位置値が正確でない理由は、例えば、ロータリエンコーダ251に対応付けて設けられた自己位置同定部220cでは、ロータリエンコーダ251によって連続的(常)に自己位置を算出することができるものの、移動面(路面)上の悪化による車輪のスリップによって正確な車輪回転量を計測できず、誤差が累積されてしまうなどの欠点があり、他方、ランドマーク検出センサ241に対応付けて設けられた自己位置同定部220aでは、ランドマーク検出センサ241によってランドマークが検出できたときは正確な自己位置を算出できるものの、常にランドマークを検出することはできず、間欠的にしか自己位置を算出できないなどの欠点があるからである。
続いて、ステップS13において、自己位置監視部240が動作して、ステップS11の処理によって入力した各自己位置同定部220a〜220dからの複数の自己位置値及び誤差分散値や、ランドマーク検出可否データと、前記ステップS12の処理によって入力した自己位置推定部230からの自己位置推定値及び誤差分散推定値及び位置修正量値などに、その時の時刻データを加えて集約した集約データをデータ送受信部270に出力する。これにより、データ送受信部270が動作して、通信装置26を介して前記集約データを管理装置3に送信する。
また、前記ステップS13においては、自己位置監視部240が、誤差分散推定値で特定される誤差量値(例えば誤差分散の固有値λ)又は位置修正量値が地図記憶部210から入力した地図データに含まれる経路幅の値より大きくなった場合、又は、前記誤差量値が前記地図データに含まれる経路毎の自己位置の誤差許容値より大きくなった場合、即ち、当該自律移動装置2が計画された経路から逸れる確率が高いと判定された場合にのみ、移動管理部250に当該自律移動装置2が計画された経路から逸れ無い又は逸れる確率を低くするための移動速度(最大速度制限)や車間距離(車間距離拡大)などの制御内容を示す制御データを出力する。
続いて、ステップS14において、移動管理部250が動作して、地図記憶部210から入力した地図データに含まれる前記経路データ及び前記制御データ、前記ステップS13によって入力した自己位置監視部240からの制御データ、前記ステップS12の処理によって入力した自己位置推定部230からの自己位置推定値などを基に、当該自律移動装置2が計画された経路から逸れ無い又は逸れる確率が低い自律移動をするための移動制御(移動機構装置23における車輪回転量制御や操舵量制御など)を実行する。
ここで、前記図9の処理において、自律移動装置2(2a、2b)で算出される自己位置値、誤差分散値、自己位置推定値、誤差分散推定値の一例について図10を参照にして説明する。
図10(a)は、例えば、自己位置同定部220cが内界データを基に算出した自己位置値と誤差分散値に基づいて自律移動を行う自律移動装置2aの移動に伴う一定の周期毎の推定位置と実位置、及び、それらの誤差の一例を示している。
同図10(a)において、白丸で表現される推定位置202は、自律移動装置2aが一定の周期で前記デッドレコニングを行って算出した推定の自己位置を示し、黒丸で表現される実位置203は、自律移動装置2aが実際に存在する位置を示し、楕円で表現される誤差204は、一定の周期毎に自律移動装置2aが存在する確率が一定値(例えば、60%など)以上となる区域を示している。
同図に示すように、この場合は、デッドレコニングのみで自己位置を推定している場合で、実環境の移動面(路面)上の状態悪化によって推定位置202と実位置203との間に誤差(ずれ)が生じ、誤差204が、自律移動装置2aの移動量又は時間に伴い大きくなる様子を示している。
図10(b)は、例えば、自己位置同定部220aが外界データを基に算出した自己位置と誤差分散の概念を示しており、この場合、直線状のランドマーク(ビルの壁、縁石、ガードレールなど)205との距離206のみをランドマーク検出センサ241で検出した場合の一例を示している。
図10(b)において、ランドマーク検出センサ241のセンサ性能による距離測定値の確率分布が分布曲線207のようになる場合、その期待値が推定位置208であり、例えば、存在確率が68%以上となる区域209の偏差301(標準偏差σ)の二乗が誤差分散Σs(=σ↑2)となる。そして、自己位置同定部220aは、自己位置と誤差分散の値として、推定位置208と誤差分散Σsを出力する。
なお、分布曲線207は、ランドマーク検出センサ(超音波センサ、レーザ距離センサ、画像センサなど)241のセンサ性能及び測定手法(例えば、距離、角度、形状マッチングなど)によって異なり、また、区域209の形状は、ランドマークの形状(例えば、円、角:複数直線の組合せ)によって変化する。従って、ランドマーク検出センサ241の種類とランドマークの形状の組合せによって、前記確率分布が決定される。
図10(c)は、自己位置推定部230で算出される自己位置推定値及び誤差分散推定値の概念を示しており、この場合、前記した2つの自己位置同定部220a及び自己位置同定部220cで算出される自己位置値及び誤差分散値を融合して算出される最も確からしい自己位置推定値及び誤差分散推定値の一例を示している。
図10(c)において、新推定位置307は、融合後の推定位置を示し、新誤差308は、融合後の誤差を示している。即ち、融合によって誤差が小さくなって自己位置の推定精度が向上した様子を示している。
図10(d)は、例えば、自己位置同定部220a及び自己位置同定部220cで算出された自己位置値及び誤差分散値を融合した自己位置推定値及び誤差分散推定値に基づいて自律移動を行う自律移動装置2aの移動に伴う一定の周期毎の推定位置と実位置、及び、それらの誤差の一例を示している。
図10(d)において、推定位置302a〜302dは、内界測定装置25からの内界データによるデッドレコニングのみで推定される一定の周期毎の自己位置推定値を示し、実位置303a〜303dは、各推定位置302a〜302dに対応した外界測定装置24からの実際の位置を示している。
また、実位置303dの地点で、ランドマーク検出センサ241でランドマークが検出されて自己位置同定部220aで算出された自己位置値及び誤差分散値を自己位置同定部220cで算出された自己位置値及び誤差分散値に融合すると、最新の推定される自己位置が位置304で表わされる。また、位置修正量306は、位置302dと位置304の距離で、実際の誤差の近似値として扱うことができる。この時点で自律移動体2aは、自己位置が経路から逸れていることを認識し、経路上の方向305へ移動する。
即ち、本実施形態の自律移動装置2(2a、2b)では、デッドレコニングにより連続的(例えば、5ms間隔)に自己位置を推定しながら、ランドマークが検出可能な時又はGPSにより位置データが測定できる時などに間欠的(例えば、数秒間隔)に自己位置を修正する。
また、本実施形態の自律移動装置2(2a、2b)では、実際の値に近い誤差量である位置修正量306を監視し、この位置修正量が大きくなってきた場合に、移動速度を下げたり、前記修正の頻度を高めるなどの対応を行うようにする。これにより、それ以降の位置修正量の増大を抑制できる。
(管理装置3の処理動作)
図11は、管理装置3における地図更新処理の手順を示すフローチャートである。
図示のように、管理装置3では、統合管理制御部300が動作し、まず、ステップS21において、データ送受信部340が通信装置37を介して各自律移動装置2a、2bから前記集約データを受信すると、続いて、ステップS22において、地図管理部310が動作して、前記ステップS21で受信した集約データに基づいて誤差登録地図310cの更新登録処理を実行する。
より具体的には、前記ステップS22の処理では、各自律移動装置2a、2bから受信した各集約データに含まれる各種データ(自己位置及び誤差分散値、自己位置推定値及び誤差分散推定値など)に基づいて、自律移動装置(2a、2b)毎の自己位置同定部220a〜220dの誤差登録地図311a〜311hと、自律移動装置(2a、2b)毎の自己位置推定部230の誤差登録地図312a、312bと、統合した自己位置同定部(220a〜220c)毎の誤差登録地図313a〜313dと、統合した自己位置推定部230の誤差登録地図314の更新登録処理を実行する(図8参照)。
ここで、前記図7に示す誤差登録地図310cを用いて前記図11に示した地図更新処理の具体例について説明する。なお、この場合には、自律移動装置2aから集約データを受信した場合について説明する。
地図管理部310は、自律移動装置2aから前記集約データを受信すると、その集約データに含まれる自己位置推定値などによって当該自律移動装置2aの現在位置が含まれる区域(Z2)を検出し、一時データファイルに自律移動装置2aの識別番号と時刻データと誤差分散データと検出した区域(Z2)を登録する。
続いて、前記一時データファイルから当該自律移動装置2aの前回の存在区域を検索する。そして、今回の区域(Z2)と前回の区域(Z1)とが異なっていれば、前回の区域(Z1)に居た期間の最大の誤差分散データを検索し、このときの時刻データと前記最大の誤差分散データを前回の区域(Z1)に対応付けて誤差データファイルに登録する。
続いて、前記誤差データファイルに登録されている前回の区域(Z1)の誤差分散データの一定期間(例えば、一週間など)における平均値(即ち、区域内誤差)を算出し、誤差登録地図310cの誤差データファイルの前回の区域(Z1)のデータ領域に、その時の時刻と共に登録する(誤差分散データの代わりに、前述の誤差分散の固有値λを登録してもよい)。なお、ランドマーク又はGPSの検出データがある場合には、前記誤差分散データの平均値のように、一定期間(例えば、一週間など)におけるランドマーク又はGPSの検出率を算出し、誤差登録地図の誤差データファイルに登録する。
図12は、管理装置3における初回の移動計画処理の手順を示すフローチャートである。
図示のように、管理装置3では、統合管理制御部300が動作し、ステップS31において、データ送受信部340が通信装置37を介して利用者端末又は管理装置3の上位端末などの外部端末4から自律移動装置2の利用を要求する要求データを受信すると、続いて、ステップS32において、運用管理部320が動作し、地図管理部310で管理される各種地図(ランドマーク登録地図310a、移動経路登録地図310b、誤差登録地図310cなど)を基に、自律移動装置2が経路から逸れることが無い又は逸れる確率が低い、動作及び/又は経路を指定する初回の移動計画を行い、その移動計画に対応した(経路データや制御データ)と当該自律移動装置2の識別番号をデータ送受信部340に出力する。
より具体的には、前記ステップS31の処理では、運用管理部320は、前記要求データを受信すると、まず、その時点で移動計画されておらずフリーな自律移動装置2であって、好ましくは目的地に近い自律移動装置2(2a又は2b)を選択指定する。続いて、誤差登録地図310cを基に、区域内誤差が予め設定されている許容値を超えた区域{危険区域(図7参照)}を通る経路を除外して所定の目的地に到達する他の1又は複数の経路を検出し、その検出した経路の中で、当該自律移動装置2(2a又は2b)の出発地(現在位置)から目的地までの距離が最短となる最短経路を選択する。例えば、図7の例では、経路Aは、区域内誤差が許容値を超えた区域Z3(危険区域)を通過するので、その経路Aを除外し(×)、目的地に到達する最短経路として経路Bが選択(○)される様子を示している。その移動計画によれば、図13に示すように、自律移動装置2は、×で記される危険区域(自己位置推定値の誤差が増大する可能性が高い区域)を含む経路(本来の最短経路)Aを通過せずに、誤差が増大する可能性が低い他の経路Bを通過することになるので、従来のように、環境変化などによって自律移動装置2が経路から逸れるの未然に防ぐことができる。
続いて、ステップS33において、データ送受信部340が動作し、前記ステップS32の処理によって入力した識別番号を基に該当する自律移動装置2に同じく前記ステップS32の処理によって入力した地図データ(経路データや制御データ)を送信する。
図14は、管理装置3における初回以降の移動計画処理の手順を示すフローチャートである。
図示のように、管理装置3では、統合管理制御部300が動作し、ステップS41において、運用管理部320が動作し、通信装置37を介して各自律移動装置2a、2bから受信する集約データに基づいて更新登録される地図管理部310で管理される誤差登録地図310cの各区域の誤差を監視し、各自律移動装置2a、2bが移動計画(初回の移動計画を含む移動計画)に基づいて自律移動の実行中に、各自律移動装置2(2a、2b)が計画された経路から逸れる確率が高いか否かを判定する。
より具体的には、前記ステップS41の処理では、自律移動装置2(2a、2b)自体の誤差が許容値を超えか否かの判定、又は、自律移動装置2(2a、2b)の指定された経路上の区域(特に、これから通過する区域など)の区域内誤差が許容値を超えたか否かの判定を行う。
前記ステップS41の判定の結果、各自律移動装置2a、2bが計画された経路から逸れる確率が高いと判定された場合、即ち、自律移動装置2(2a、2b)自体の誤差が許容値を超えたと判定された場合、又は、自律移動装置2(2a、2b)の指定された経路上の区域(特に、これから通過する区域など)の区域内誤差が許容値を超えたと判定された場合、続いて、ステップS42において、自律移動装置2(2a、2b)が経路から逸れ無い又は逸れる確率が低い、動作及び/又は経路を指定する再移動計画(初回の移動計画を除く移動計画)を行い、その移動計画に対応した地図データ(経路データや制御データ)と当該自律移動装置2の識別番号をデータ送受信部340に出力する。
続いて、ステップS43において、データ送受信部340が動作し、前記ステップS42の処理によって入力した識別番号を基に該当する自律移動装置2に同じく前記ステップS42の処理によって入力した地図データ(経路データや制御データ)を送信する。
前記した実施形態によれば、自律移動装置が指定された経路から逸れることが無い移動計画を行うことができる。より具体的には、自律移動装置が自律移動する実環境内で、自律移動装置が経路から逸れてしまうような危険領域がある場合に、その危険領域を通過しない経路、又は、危険領域を通過しても経路から逸れない動作制御(移動速度や車間距離)を指定する移動計画を行うことができるので、自律移動装置が指定された経路から逸れることを防ぐ又は経路から逸れる確率を低くすることができる。
図15は、管理装置3における自律移動装置2の不具合の通知処理の手順を示すフローチャートである。
図示のように、管理装置3では、統合管理制御部300が動作し、ステップS51において、運用管理部320が動作し、地図管理部310で管理される誤差登録地図310cの各区域の登録データが更新されると、自律移動装置2a、2b毎の誤差登録地図(自律移動装置2aの自己位置同定部220a〜220d毎の誤差登録地図311a〜311d、及び、自律移動装置2bの自己位置同定部220a〜220d毎の誤差登録地図312a〜312d)と、統合した自己位置同定部220aの誤差登録地図314a〜314cとの比較を行う。
続いて、ステップS52において、運用管理部320は、前記ステップS51の比較の結果、両地図の区域内誤差の差が予め設定されている値より大きい場合、該当する自律移動装置2a又は2bに固有の不具合が発生したと認識し、その時の不具合(自己位置同定部で特定されるランドマーク検出率低下、GPS誤差の増加、車輪回転量増加による誤差増大などの不具合)を検出して不具合を通知するための通知データを警告部330に出力する。
続いて、ステップS53において、警告部330が動作して、前記ステップS52の処理によって入力した通知データに基づいて、自律移動装置2の不具合が発生したことを通知するための警告画面{図18(a)参照}を表示装置33で表示する。例えば、図18(a)の警告画面33Aの例では、区域Zaに居る自律移動装置(ID:1)に対応付けられた移動体画像を点滅表示するとともに、当該自律移動装置2aに不具合が発生したことを示す内容のテキストを表示することで、システム管理者(メンテナンス者)に当該自律移動装置2aに不具合が発生したことを通知する。
このような不具合の通知処理を実行することにより、システム管理者(メンテナンス者)が警告表示の内容を確認して該当する自律移動装置2(2a、2b)の点検、調整、修理(センサ交換、タイヤ交換)などを迅速に実施することができる。
図16は、管理装置3における環境悪化の通知処理の手順を示すフローチャートである。
図示のように、管理装置3では、統合管理部300が動作し、ステップS61において、運用管理部320が動作し、地図管理部310で管理される誤差登録地図310cに含まれる統合した自己位置推定部230の誤差登録地図314の各区域に対応付けて登録されている誤差が許容値を超えている状態が一定時間継続したか否かを判定する。
続いて、ステップS62において、一定時間継続したと判定された区域を環境悪化が発生している区域として検出し、環境悪化区域を通知するための通知データを警告部330に出力する。
続いて、ステップS63において、警告部330が動作して、前記ステップS62の処理によって入力した通知データに基づいて、環境悪化が発生した区域を通知するための警告画面{図18(b)参照}を表示装置33で表示する。例えば、図18(b)の警告画面33Bの例では、環境悪化が発生した区域Zbの色を他の区域の色(例えば、青)と異なる色(例えば、赤)で表示することで、システム管理者(メンテナンス者)に当該区域Xに環境悪化が発生したことを通知する。
このような環境悪化の通知処理を実行することにより、システム管理者(メンテナンス者)が警告表示の内容を確認し、ランドマークの検出状態、路面の状態、GPS電波の受信状態などの調査を行い、調査の結果、ランドマークの検出率を低下させる環境悪化、路面の状態悪化、GPS電波環境の悪化などを認識した場合に、それら環境悪化の改善(ランドマークの再設定やランドマーク構造物の設置、路面の整備など)を行うことができるので、自律移動装置2の自己位置推定誤差の増大に影響するような環境悪化を適切なタイミングで改善することが可能となる。
なお、前記ランドマーク検出率低下の原因には、工事や事故などによるランドマーク構造物の変形、工事などの覆いやランドマーク前方の新たな構造物建造、又は、木の成長などによるランドマークの遮蔽などが考えられる。また、路面状態の悪化には、ぬかるみ、段差、うねり、凸凹、落ち葉などの原因が考えられる。GPSの電波環境の悪化には、新たな構造物建造や木の成長などによる衛星電波の遮蔽、反射(マルチパス)などが考えられる。
図17は、管理装置3における誤差の増加原因の通知処理の手順を示すフローチャートである。
図示のように、管理装置3では、統合管理部300が動作し、ステップS71において、運用管理部320が動作し、地図管理部310で管理される誤差登録地図310cに含まれる統合した自己位置同定部220a〜220dの誤差登録地図314a〜314cを参照することにより、誤差の増加原因がランドマークの状況(検出できていないランドマークの表示)にあるのか、路面の状態やGPSの受信状況にあるのかなどの詳細分析結果を警告部330に出力する。
続いて、ステップS72において、警告部330が動作して、前記ステップS71の処理によって入力した詳細分析結果に基づいて、誤差の増大原因を通知するための警告画面{図18(c)参照}を表示装置33で表示する。例えば、図18(c)の警告画面33Cの例では、環境悪化が発生した区域Zcの色を他の区域の色(例えば、青)と異なる色(例えば、赤)で表示するとともに、誤差の増大原因がランドマークの不検出にあることを示す内容のテキストを表示することで、システム管理者(メンテナンス者)に当該区域Zcの誤差の増大原因を通知する。
このような誤差の増加原因の通知処理を実行することにより、システム管理者(メンテナンス者)が警告表示の内容を確認して、環境を悪化させる原因部分に的を絞って適切に改善することが可能である。
以上、例示的な実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は前記した実施形態により限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内において種々の変更、改変を行うことが可能となる。
例えば、前記した実施形態では、自律移動装置固有の不具合(ランドマーク検出率低下によるランドマーク検出センサの故障、GPSの位置データの誤差増加によるGPS位置データ測位部の故障、車輪回転量に基づく自律移動装置の移動量の誤差増大による車輪の摩耗)を検出した場合、その不具合を通知する警告表示を行い、それにより、システム管理者(メンテナンス者)によって該当する自律移動装置の不具合を解消するための処理(点検、調整、修理)を実施する場合について説明したが、これ以外にも、前記検出された自律移動装置固有の不具合に基づいて、当該自律移動装置が経路から逸れることのない移動計画を立てるような形態とすることも可能である。
具体的には、前記不具合の種別に応じて、当該不具合の影響が少ない経路を指定したり、経路幅の広い経路を指定する移動計画を立てたり、又は、前記不具合が検出された自律移動装置に対して速度/車間制限指令を送信したり、当該自律移動装置の近傍の自律移動装置に対して速度/車間制限指令を送信するような移動計画を立てるような形態とすることも可能である。
前記実施形態では、複数台の自律移動装置と、それらを管理する管理装置とを備える自律移動システムを例にした場合について説明したが、これ以外にも、例えば、1台の自律移動装置と、それを管理する管理装置とを備える自律移動システムや、前記実施形態で述べた自律移動装置及び管理装置の両者の機能を備えた自律移動装置や、複数台の自律移動装置を備え、それらの内のいずれかの自律移動装置を親装置として管理装置の機能を備え、その親の自律移動装置が他の自律移動装置を管理するような形態とすることも可能である。
前記実施形態では、屋外であって、ある工場の敷地内の道路(移動面)上を自律走行して搭乗した人や搭載された荷物(製造品や部品などの物品)を目的地まで搬送する車両型の自律移動装置を例とした場合について説明したが、これ以外にも、例えば、市街地の路上を自律走行して搭乗した人や搭載された物品を目的地まで搬送する車両型の移動装置や、工場内や倉庫内などで障害物を避け自律走行しながら物品を運搬するようなロボットや、ビル内や路上などの人間と同一空間の中で共存しながら、案内、警備、物流などのサービスを行うロボットや、その他、屋外の不整地を移動する救助/捜査装置などを自律移動装置として適用することも可能である。
また、前記実施形態では、外界データを計測する外界計測装置として、ランドマークを検出するためのランドマーク検出センサ(レーザ距離センサ、CCDカメラなど)や、GPS衛星の電波を受信して位置データを計測するためのGPS装置を示し、他方、内界データを計測するための内界測定装置として、車輪の回転量を計測するロータリエンコーダや、自律移動装置の姿勢を計測するジャイロセンサを示した場合を例にして説明したが、これ以外にも、例えば、前記各種の計測装置に他の計測装置を追加する形態とすることも可能であるし、それら各種の計測装置のいずれかの組み合わせとすることも可能である。
また、前記実施形態では、外界測定装置と内界測定装置の両方を実装する形態について説明したが、これ以外にも、例えば、外界測定装置と内界測定装置のいずれか一方のみを実装する形態としても良い。
また、前記実施形態では、複数の自律移動装置と、管理装置との間の通信に無線LANを利用して、複数の自律移動装置と管理装置との間にルータや交換機などの中継装置やインターネット回線を介する形態について説明したが、これ以外に、例えば、前記中継装置やインターネット回線を介さず複数の自律移動装置と管理装置との間で直接データ送受信を行う形態とすることも可能である。
また、前記実施形態では、2台の自律移動装置2a、2bを備える形態について説明したが、これ以外にも、例えば、その他の台数分の自律移動装置を備える形態とすることも可能である。
また、前記実施形態では、4つの自己位置同定部220a〜220dを備える形態について説明したが、これ以外にも、例えば、その他の個数分の自己位置同定部を備える形態とすることも可能である。
また、前記実施形態では、車輪を用いて地面上を移動する形態の自律移動装置について説明したが、これ以外にも、例えば、浮上ファンなどの浮上装置を用いて本体を地面や水面から浮上させて移動するような形態の自律移動装置や、水中を潜航(移動)するような形態の自律移動装置や、空中を飛行(移動)するような形態の自律移動装置にも適用することが可能である。
その他、前記した実施形態における装置構成、機能構成及び各登録地図の構成や、表示画面の態様などは単なる例として記載したものであり、本発明はこれらにより限定されない。
1 自律移動システム
2a、2b 自律移動装置
21 制御装置
22 記憶装置
23 移動機構装置
24 外界測定装置
241 ランドマーク検出センサ
242 GPS装置
25 内界測定装置
251 ロータリエンコーダ
252 ジャイロセンサ
26 通信装置
27 電源装置
3 管理装置
31 制御装置
32 記憶装置
33 表示装置
34 操作入力装置
35 音声装置
36 記憶媒体処理装置
37 通信装置
38 電源装置
SB1 システムバス
200 自律移動制御部
210 地図記憶部
220a〜220d 自己位置同定部
230 自己位置推定部
240 自己位置監視部
250 移動管理部
260 障害物回避部
270 データ送受信部
300 統合管理制御部
310 地図管理部
320 運用管理部
330 警告部
340 データ送受信部

Claims (10)

  1. 測定装置で測定された測定データに基づいて、実環境に対応した地図上での自己位置を推定しながら、計画された経路を辿るように実環境を自律移動する1又は複数の自律移動装置と、前記自律移動装置を運用管理する管理装置とを備える自律移動システムであって、
    前記管理装置は、
    各自律移動装置から受信する前記測定データを基に算出されたデータに基づいて、前記地図上の位置座標と、前記自律移動装置で推定される自己位置が不確かになる程度を判断する誤差分布データとを対応付けて登録する誤差登録地図を管理する地図管理手段と、
    前記地図管理手段で管理される前記誤差登録地図に基づいて、各自律移動装置が経路から逸れることが無い又は逸れる確率が低い、動作及び/又は経路を指定する移動計画を行う運用管理手段と、
    を備えることを特徴とする自律移動システム。
  2. 前記運用管理手段は、
    端末から前記自律移動装置の利用要求を受信した場合に、前記誤差登録地図に基づいて、選択された自律移動装置が経路から逸れることが無い又は逸れる確率が低い、動作及び/又は目的地までの経路を指定する初回の移動計画を行うとともに、
    更新登録される前記誤差登録地図に基づいて、前記初回の移動計画を含む移動計画に従って自律移動している自律移動装置が移動計画で指定された経路から逸れる確率が高い場合に、当該自律移動装置が経路から逸れることが無い又は逸れる確率が低い、動作及び/又は目的地までの経路を再指定する再移動計画、及び/又は、近傍の他の自律移動装置の動作を指定する移動計画を行うことを特徴とする請求項1に記載の自律移動システム。
  3. 前記測定装置は、
    外界データを測定する1又は複数の外界測定手段と、内界データを測定する1又は複数の内界測定手段を含み、
    前記自律移動装置は、
    前記外界測定手段及び前記内界測定手段毎にそれぞれ測定された外界データや内界データを基にそれぞれ自己位置値及び誤差分散値を算出する複数の自己位置同定手段と、
    前記複数の自己位置同定手段から入力した複数の前記自己位置値及び誤差分散値を融合して最も確からしい自己位置推定値及び誤差分散推定値を算出する自己位置推定手段とを備え、
    前記管理装置の前記地図管理手段は、
    通信手段を介して受信した前記自己位置値、前記誤差分散値、前記自己位置推定値及び誤差分散推定値を基に、前記地図上の位置座標と対応付けて、前記誤差分散値、前記誤差分散推定値を前記誤差分布データとして登録した誤差登録地図を管理し、
    前記管理装置の前記運用管理手段は、
    前記誤差登録地図に登録されている前記誤差分布データを参照して、各自律移動装置が経路から逸れることが無い又は逸れる確率が低い、動作及び/又は経路を指定する移動計画を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の自律移動システム。
  4. 前記運用管理手段は、
    前記誤差登録地図に基づいて、前記自律移動装置が経路から逸れる又は逸れる確率が高い環境改善の必要のある経路を通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の自律移動システム。
  5. 前記運用管理手段は、
    前記誤差登録地図に基づいて、前記自律移動装置固有の不具合を検出し、
    前記通知手段は、
    前記検出された不具合を通知することを特徴とする請求項4に記載の自律移動システム。
  6. 前記運用管理手段は、
    前記誤差登録地図に基づいて、誤差の増加原因を検出し、
    前記通知手段は、
    前記検出された誤差の増加原因を通知することを特徴とする請求項5に記載の自律移動システム。
  7. 実装された測定装置で測定された測定データに基づいて、実環境に対応した地図上での自己位置を推定しながら、計画された経路を辿るように実環境を自律移動する自律移動装置であって、
    前記測定データを基に算出されたデータに基づいて、前記地図上の位置座標と、前記自律移動装置で推定される自己位置が不確かになる程度を判断する誤差分布データとを対応付けて登録する誤差登録地図を管理する地図管理手段と、
    前記地図管理手段で管理される前記誤差登録地図に基づいて、当該自律移動装置が経路から逸れることが無い又は逸れる確率が低い、動作及び/又は経路を指定する移動計画を行う運用管理手段と、
    を備えることを特徴とする自律移動装置。
  8. 前記地図管理手段は、
    他の自律移動装置の測定装置で測定された測定データを基に算出されたデータ、及び、自己の前記測定装置で測定された測定データを基に算出されたデータに基づいて更新登録される前記誤差登録地図を管理することを特徴とする請求項7に記載の自律移動装置
  9. 実装された測定装置で測定された測定データに基づいて、実環境に対応した地図上での自己位置を推定しながら、計画された経路を辿るように実環境を自律移動する自律移動装置であって、
    他の自律移動装置の測定装置で測定された測定データを基に算出されたデータ、及び、自己の前記測定装置で測定された測定データを基に算出されたデータに基づいて、前記地図上の位置座標と、前記自律移動装置で推定される自己位置が不確かになる程度を判断する誤差分布データとを対応付けて登録する誤差登録地図を管理する地図管理手段と、
    前記地図管理手段で管理される前記誤差登録地図に基づいて、当該自律移動装置が経路から逸れることが無い又は逸れる確率が低い、動作及び/又は経路を指定する移動計画を行う運用管理手段と、
    を備えることを特徴とする自律移動装置。
  10. 前記運用管理手段は、
    前記地図管理手段で管理される前記誤差登録地図に基づいて、他の自律移動装置が経路から逸れることが無い又は逸れる確率が低い、動作及び/又は経路を指定する移動計画を行うことを特徴とする請求項9に記載の自律移動装置。
JP2009213917A 2009-09-16 2009-09-16 自律移動システム及び自律移動装置 Active JP5314548B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009213917A JP5314548B2 (ja) 2009-09-16 2009-09-16 自律移動システム及び自律移動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009213917A JP5314548B2 (ja) 2009-09-16 2009-09-16 自律移動システム及び自律移動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011065308A JP2011065308A (ja) 2011-03-31
JP5314548B2 true JP5314548B2 (ja) 2013-10-16

Family

ID=43951505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009213917A Active JP5314548B2 (ja) 2009-09-16 2009-09-16 自律移動システム及び自律移動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5314548B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017133707A1 (zh) * 2016-02-06 2017-08-10 苏州宝时得电动工具有限公司 自动工作系统,自移动设备及其控制方法
US11209457B2 (en) 2019-05-23 2021-12-28 Denso Corporation Abnormality detection device, abnormality detection method, and non-transitory tangible computer readable medium

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5905483B2 (ja) * 2011-11-11 2016-04-20 株式会社日立製作所 自律移動方法および自律移動装置
JP5891306B2 (ja) * 2012-08-07 2016-03-22 株式会社日立製作所 自律走行装置の利用支援ツール、運用管理センタ、運用システム及び自律走行装置
JP6035671B2 (ja) * 2012-09-27 2016-11-30 株式会社Ihi デバイスの状態同定方法と装置
JP5903373B2 (ja) * 2012-11-21 2016-04-13 本田技研工業株式会社 走行誘導システム
JP6247860B2 (ja) * 2013-08-06 2017-12-13 株式会社Ihi 物体の位置推定方法と装置
JP6257318B2 (ja) * 2013-09-30 2018-01-10 株式会社日本総合研究所 自動運転交通システムにおける移動体、移動体の連携配車装置、及びその配車方法
CN106164799A (zh) * 2014-03-28 2016-11-23 洋马株式会社 自主行驶作业车辆
US10620635B2 (en) 2015-11-05 2020-04-14 Hitachi, Ltd. Moving object movement system and movement path selection method
JP6793459B2 (ja) * 2016-03-18 2020-12-02 株式会社日立製作所 自律移動装置
JPWO2018143237A1 (ja) * 2017-01-31 2019-11-14 パイオニア株式会社 情報処理装置、サーバ装置、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム
JP6950192B2 (ja) * 2017-02-10 2021-10-13 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 情報処理装置、情報処理システム及びプログラム
KR101965044B1 (ko) * 2017-02-15 2019-08-07 제주대학교 산학협력단 대상체를 추종하는 방법 및 디바이스
JP6865064B2 (ja) * 2017-03-03 2021-04-28 日立Astemo株式会社 移動体の位置推定装置及び方法
US10452070B2 (en) * 2017-09-15 2019-10-22 Uber Technologies, Inc. Context-specific tolerance for motion control in autonomous vehicles
JP6960519B2 (ja) * 2018-02-28 2021-11-05 本田技研工業株式会社 制御装置、移動体、プログラム及び制御方法
WO2019167203A1 (ja) * 2018-02-28 2019-09-06 本田技研工業株式会社 制御装置、作業機械及びプログラム
JP7393217B2 (ja) * 2020-01-21 2023-12-06 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 ロボットシステムおよびその位置推定方法
WO2022196069A1 (ja) * 2021-03-15 2022-09-22 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム
WO2024024059A1 (ja) * 2022-07-28 2024-02-01 株式会社Fuji 制御装置、配送システム及び情報処理方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004110802A (ja) * 2002-08-26 2004-04-08 Sony Corp 環境同定装置、環境同定方法、プログラム及び記録媒体、並びにロボット装置
JP3968429B2 (ja) * 2003-01-16 2007-08-29 独立行政法人産業技術総合研究所 位置情報処理装置
JP2008165275A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Yaskawa Electric Corp 自己位置同定装置を備えた移動体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017133707A1 (zh) * 2016-02-06 2017-08-10 苏州宝时得电动工具有限公司 自动工作系统,自移动设备及其控制方法
US11209457B2 (en) 2019-05-23 2021-12-28 Denso Corporation Abnormality detection device, abnormality detection method, and non-transitory tangible computer readable medium

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011065308A (ja) 2011-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5314548B2 (ja) 自律移動システム及び自律移動装置
US20210109521A1 (en) Redundant pose generation system
Kim et al. Outdoor navigation of a mobile robot using differential GPS and curb detection
EP3168705B1 (en) Domestic robotic system
US10788830B2 (en) Systems and methods for determining a vehicle position
US10365363B2 (en) Mobile localization using sparse time-of-flight ranges and dead reckoning
US20180087907A1 (en) Autonomous vehicle: vehicle localization
US11661084B2 (en) Information processing apparatus, information processing method, and mobile object
Lee et al. Robust mobile robot localization using optical flow sensors and encoders
WO2018063245A1 (en) Autonomous vehicle localization
US11372406B2 (en) System and method for collaborative sensor calibration
US20210173412A1 (en) System and method for assisting collaborative sensor calibration
Einsiedler et al. Vehicle indoor positioning: A survey
US20210174685A1 (en) System and method for coordinating collaborative sensor calibration
US20210173393A1 (en) System and method for coordinating landmark based collaborative sensor calibration
US20210172761A1 (en) System and method for collaborative calibration via landmark
KR20200133184A (ko) 무인 운전차의 내비게이션 설비
Dissanayaka et al. Review of navigation methods for uav-based parcel delivery
US20220019224A1 (en) Mobile body, method of controlling mobile body, and program
CN115683134A (zh) 用于运载工具定位的方法和系统以及存储介质
WO2016196717A2 (en) Mobile localization using sparse time-of-flight ranges and dead reckoning
Jeon et al. Multi-sensor fusion for vehicle localization in real environment
JP2021085880A (ja) 移動体の定位誤差の分析
Sajeed et al. Vehicle lane departure estimation on urban roads using GIS information
JP2017117094A (ja) 自律移動ロボット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130705

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5314548

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150