JP5903373B2 - 走行誘導システム - Google Patents

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Description

この発明は、車両に搭載され且つ該車両を自動走行させる自動運転ユニットと、前記自動運転ユニットと相互に通信可能であって前記車両とは別に設けられた固定局とを備える走行誘導システムに関する。
近時、自動運転機能を備える車両を自動走行させて、管理区域内の所定位置に誘導する走行誘導システムが開発されている。例えば、特許文献1では、車両と管理センタとの間で適時に通信を行うことで、駐車場内の駐車スペースに自動駐車させる装置及び方法が提案されている。特に、管理センタは、固定配置された複数のカメラを用いて撮影された各画像から、駐車場の状況(空き駐車スペースの有無等)又は車両の状態(走行、停車、駐車等)を認識する旨が記載されている。
特開2011−054116号公報(段落[0021])
ところで、車両の現在位置を監視するために、複数のカメラのうち少なくとも1つのカメラの撮像範囲に収まっている必要がある。すなわち、管理区域内に多数のカメラを配置しなければならず、その結果、設備コストが高騰するという問題があった。
これに代えて、GPS(Global Positioning System)機能を用いて車両の現在位置を適時に取得する手法も考えられる。しかし、GPS電波が届き難い場所(例えば、屋内駐車場)又はGPS電波が届かない場所(例えば、地下駐車場)では、車両の位置を正確に認識できず、車両の誘導ができないという課題があった。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、きわめて簡易な構成でありながら、自動走行する車両を目標位置に確実に誘導可能な走行誘導システムを提供することを目的とする。
本発明に係る走行誘導システムは、車両に搭載され且つ該車両を自動走行させる自動運転ユニットと、前記自動運転ユニットと相互に通信可能であって前記車両とは別に設けられた固定局とを備えるシステムであって、前記固定局は、前記車両を自動走行させる管理区域の地図情報を記憶する記憶部と、前記車両の走行に関する走行データを前記自動運転ユニットから遂次受信する受信部と、前記受信部により受信された前記走行データを走行ベクトル量に換算した後に遂次積算した積算量を用いて、前記車両が前記管理区域に進入する際の基準点に対する前記車両の現在の相対位置を算出する演算部とを備え、前記固定局は、前記演算部により算出された前記現在の相対位置及び前記記憶部により記憶された前記地図情報に基づいて、前記基準点から前記管理区域内の目標位置まで前記車両を誘導することを特徴とする。
このように、受信された走行データを走行ベクトル量に換算した後に遂次積算した積算量を用いて、車両が管理区域に進入する際の基準点に対する前記車両の現在の相対位置を算出する演算部を固定局に設けたので、管理区域内における車両の相対位置を遂次に且つ正確に把握可能である。これにより、きわめて簡易な構成でありながら、自動走行する車両を目標位置に確実に誘導できる。
また、前記地図情報には、前記管理区域内の走行路を示す走行路情報が含まれ、前記固定局は、前記走行路情報により特定される前記走行路に対して管理幅の範囲内に収まるように前記車両を誘導することが好ましい。これにより、車両を走行路に沿って正確に誘導できる。
更に、前記走行路情報には、前記走行路の向きに沿った磁方位が含まれることが好ましい。これにより、車両に対して走行路の向きを一層正確に指示できる。
更に、前記走行データには、ヨーレート及びジャイロ情報のうち少なくとも1つが含まれることが好ましい。これにより、車両の走行方向を正確に把握可能であり、位置精度を高めることができる。
更に、前記地図情報には、前記管理区域の入口点の位置が更に含まれ、前記演算部は、前記基準点を始点として前記入口点を終点とする誤差ベクトル量を前記積算量に加算することで、前記地図情報での位置座標系で定義された前記車両の現在位置を算出することが好ましい。これにより、入口点の絶対座標が既知であれば、車両の絶対位置を正確に把握できる。
更に、前記演算部は、前記管理区域への進入時に前記車両が通過する進入線上に前記入口点を定め、前記進入線の一端から通過中の前記車両までの距離、前記一端から前記入口点までの距離、前記進入線の他端から前記車両までの距離、及び前記他端から前記入口点までの距離を用いて前記誤差ベクトル量を算出することが好ましい。これにより、車両を通過させるだけで誤差ベクトル量の自動計測が可能になる。
更に、前記演算部は、前記車両の形状に応じて、旋回、駐車又は出庫の動作における前記車両の目標軌跡を変更することが好ましい。これにより、形状によらず車両を正確に誘導できる。
更に、前記車両の形状には車両幅が含まれ、前記地図情報には、前記入口点からの進入向きに沿った進入磁方位が更に含まれ、前記演算部は、前記進入磁方位と前記車両の走行方向との角度差と、前記進入線の一端から通過中の前記車両までの距離、前記進入線の他端から前記車両までの距離、及び前記一端から前記他端までの距離を用いて前記車両幅を推定することが好ましい。これにより、車両を通過させるだけで車両幅の自動計測が可能になる。
更に、前記車両の形状には車両長さが含まれ、前記車両が前記進入線を通過する際に、前記進入線の一端から通過中の前記車両までの距離及び前記進入線の他端から前記車両までの距離の和が、前記一端から前記他端までの距離よりも小さい時間幅を通過時間と定義するとき、前記演算部は、前記車両の速度に前記通過時間を乗算した値を前記車両長さとして推定することが好ましい。これにより、車両を通過させるだけで車両長さの自動計測が可能になる。
本発明に係る走行誘導システムによれば、受信された走行データを走行ベクトル量に換算した後に遂次積算した積算量を用いて、車両が管理区域に進入する際の基準点に対する前記車両の現在の相対位置を算出する演算部を固定局に設けたので、管理区域内における車両の相対位置を遂次に且つ正確に把握可能である。これにより、きわめて簡易な構成でありながら、自動走行する車両を目標位置に確実に誘導できる。
この実施形態に係る走行誘導システムの構成を示す概略ブロック図である。 図1の自立測位装置の平面図である。 図1の固定局の電気的なブロック図である。 図1の自動運転ユニットが搭載された自車両の概略平面透視図である。 図1の自動運転ユニットが搭載された自車両のブロック図である。 図1の走行誘導システムが適用される管理区域の俯瞰図である。 管理区域内への進入から駐車までのフローチャートである。 誘導制御装置及び固定局の動作説明に供される第1のシーケンス図である。 図6の入口ゲート周辺の部分拡大図である。 自車両の現在位置を算出する方法に関する概略説明図である。 自車両の軌道を修正する方法に関する概略説明図である。 管理区域内への進入から駐車までの自車両の挙動を示す概略説明図である。 出庫から管理区域外への退出までのフローチャートである。 誘導制御装置及び固定局の動作説明に供される第2のシーケンス図である。 出庫から管理区域外への退出までの自車両の挙動を示す概略説明図である。
以下、本発明に係る走行誘導システムについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
[走行誘導システム10の構成]
図1は、この実施形態に係る走行誘導システム10の構成を示す概略ブロック図である。自車両80(車両;図4)側に搭載される自動運転ユニット12は、自動運転の機能を実現するための各種制御を実行する電子制御ユニット(以下、ECUという)である自動運転ECU14を備える。自動運転ECU14は、自車両80を誘導するための制御信号を生成・出力し、この制御信号を駆動力制御ECU16側に供給する。
自動運転ユニット12は、複数のセンサ、より詳細には、カメラ18、超音波センサ19、サイドカメラ20、磁方位センサ21、ヨーレートセンサ22、車輪回転速度センサ23、及び前後加速度センサ24を更に備える。カメラ18等の各センサはそれぞれ、自動運転ECU14に電気的に接続されている。なお、図1例では、各センサをそれぞれ1つずつ表記しているが、同種類のセンサを複数備えてもよい。
自動運転ユニット12は、アンテナ26、送受信機28、及び誘導制御装置30を更に備える。送受信機28は、アンテナ26を介して外部に電波を送信すると共に外部から電波を受信する。誘導制御装置30は、送受信機28から取得された固定局32の送出信号に基づいて、自車両80の誘導動作を制御する。
起動スイッチ36は、自動運転ECU14及び誘導制御装置30を起動し、又は動作を停止するためのスイッチである。
[自立測位装置34の構成]
図2は、図1の自立測位装置34の平面図である。自立測位装置34は、平面視が角丸矩形であって平板形状を有する。自立測位装置34の一面38には、矢印39、矢印40、車両識別ID41の各マーク、及び電源スイッチ42が設けられている。他面43には、吸盤、磁石等からなる図示しない吸着部材が設けられている。また、自立測位装置34には、自動運転ユニット12及び固定局32の間の通信を中継するための送受信モジュール44が内蔵されている。
[固定局32の構成]
図3は、図1の固定局32の電気的なブロック図である。自車両80(図4)とは別に設けられた固定局32は、演算部46、通信I/F48(受信部)、第1メモリ50(記憶部)、及び第2メモリ52を備えるコンピュータである。
通信I/F48は、外部装置に対して電気信号を送受信するインターフェースである。本図例では、図2の自立測位装置34、操作端末54(図8参照)及び距離センサ56R、56L(同図参照)との間で無線通信を行っている。
演算部46は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサによって構成されている。演算部46は、第1メモリ50に格納されたプログラムを読み出し実行することで、車両形状推定部58、走行位置算出部59、走行状態判定部60、走行磁方位決定部61、及び車両位置判定部62の各機能を実現可能である。
第1メモリ50は、演算部46が各構成要素を制御するのに必要なプログラム及びデータ等を記憶している。第1メモリ50は、不揮発性のメモリ、ハードディスク等を含む、非一過性であって且つコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であってよい。本図例では、後述する管理区域地図情報64、管理区域入口情報65、及び駐車位置対応情報66がそれぞれ記憶されている。
第2メモリ52は、演算部46が各構成要素を制御するのに必要なプログラム及びデータ等を一時的に記憶している。第2メモリ52は、DRAMを含む揮発性の記憶媒体であってよい。本図例では、後述する誘導車両情報68、誤差量データ69、及び積算量データ70が記憶されている。
[自動運転ユニット12が搭載された自車両80の概略平面図]
図4は、図1の自動運転ユニット12が搭載された自車両80の概略平面透視図である。
カメラ18、サイドカメラ20は、撮像動作に応じて自車両80の周辺における撮像画像を取得する。超音波センサ19は、自車両80の外方に向けて超音波を送信し、その反射波の受信特性に基づいて障害物の位置等を検出する。
図4例では、カメラ18は、車体82の前方に1つ、後方に1つ配置されている。また、超音波センサ19は、車体82の四隅の角部にそれぞれ2つずつ配置されている。また、サイドカメラ20は、車体82の両側方略中央に1つずつ配置されている。
磁方位センサ21は、磁北からの角度である磁方位を含むジャイロ情報を検知する。ヨーレートセンサ22は、自車両80の鉛直軸回りの回転角速度であるヨーレートを検出する。車輪回転速度センサ23は、車輪84(右前輪84R、左前輪84Lの総称)又は車輪86(右後輪86R、左後輪86Lの総称)の回転速度を検出する。前後加速度センサ24は、自車両80の前後方向の加速度を検出する。
図4例では、磁方位センサ21は、車体82の前方中央部に1つ配置されている。また、ヨーレートセンサ22は、車体82の後方中央部に1つ配置されている。また、車輪回転速度センサ23は、右後輪86Rに1つ、左後輪86Lに1つ配置されている。また、前後加速度センサ24は、車体82の略中央部に1つ配置されている。
また、車体82の略中央部には、アンテナ26、送受信機28、誘導制御装置30及び自動運転ECU14がそれぞれ配置されている。なお、図示の便宜上、自動運転ECU14と各センサとの間における接続線、及び起動スイッチ36(図1)の表記を省略している。
[自動運転ユニット12が搭載された自車両80のブロック図]
図5は、図1の自動運転ユニット12が搭載された自車両80のブロック図である。駆動力制御ECU16は、自車両80の自動走行に関わる各部の制御を総括する。
四輪車である自車両80は、「FRW」と表記した右前輪84R、「FLW」と表記した左前輪84L、「RRW」と表記した右後輪86R、及び「RLW」と表記した左後輪86Lを有する。
車輪84、86には、それぞれ制動力を発生するディスクブレーキ等からなるブレーキアクチュエータ91、92、93、94が設けられている。ブレーキアクチュエータ91〜94の各制動力(制動油圧)は、油圧制御装置96内にある図示しない4つの圧力調整器によりそれぞれ独立に制御される。
油圧制御装置96は、踏込量センサ98により検出されるブレーキペダル100の踏込量、及び/又は、駆動力制御ECU16から出力される指令値(ブレーキバイワイヤによる指令値)に応じた制動油圧を発生して、ブレーキアクチュエータ91〜94にそれぞれ出力する。
車輪84、86のうち車輪84には、エンジン102(「E」と表記)からトランスミッション104(「T/M」と表記)を通じて駆動力が伝達される。残りの車輪86は、自車両80の走行によって回転する従動輪として機能する。
エンジン102には、吸気量を制御するためのスロットルバルブ106が設けられている。エンジン102の回転数は、スロットルバルブ106のスロットル開度を調整するスロットルアクチュエータ108を通じて制御される。
エンジンECU110は、操作量センサ112により検出されるアクセルペダル114の操作角度に応じた電気信号をスロットルアクチュエータ108に出力する。これと併せて又はこれとは別に、駆動力制御ECU16は、ドライブバイワイヤによる指令値としての電気信号をスロットルアクチュエータ108に出力する。
操舵装置116は、操向ハンドル118、操舵角センサ120、ステアリングアクチュエータ122、及び操舵機構124から基本的に構成される。車輪84を操舵するための操舵アシストカは、ステアリングアクチュエータ122及び操舵機構124を通じて伝達される。
自車両80の転舵が実行される際、操舵角センサ120により検出される操向ハンドル118の操舵角に応じた電気信号が、ステアリングアクチュエータ122に入力される。これと併せて又はこれとは別に、駆動力制御ECU16は、ステアバイワイヤによる指令値としての電気信号をステアリングアクチュエータ122に出力する。
このように構成することで、アクセルペダル114等の操作による手動運転、駆動力制御ECU16のアシスト指令を伴う手動運転(アシスト運転)、又は駆動力制御ECU16の指令による自動運転のいずれも実現できる。
[管理区域150の俯瞰図]
図6は、図1の走行誘導システム10が適用される管理区域150の俯瞰図である。管理区域150には、複数の駐車スペース152を備える駐車場154、降車場所156付近の入口ゲート158、及び乗車位置160付近の出口ゲート162が設けられている。駐車場154の左側中央部及び右側中央部に駐車スペース152がそれぞれ密集しており、残りの区画は自車両80を走行させる走行路164、165、166、167、168として利用される。
管理区域地図情報64には、管理区域150内の固定位置を原点とする位置情報が含まれている。ここでは、入口ゲート158の入口点Pinを原点とする。位置情報として、各駐車スペース152(本図の右下隅)の代表点P1の位置、各走行路164〜168の交差点T1〜T6の位置、出口ゲート162の出口点Poutの位置がそれぞれ格納されている。
また、管理区域地図情報64には、管理区域150内の走行路164〜168を示す走行路情報が含まれている。ここで、走行路情報は、走行路164〜168の向きに沿った磁方位M1〜M5である。すなわち、交差点T1〜T6の各位置に磁方位M1〜M5を対応付けることで、走行路164〜168に関する情報を一意に特定できる。例えば、交差点T1で交わる走行路164、165に応じた磁方位M1、M2を、この交差点T1に対応付けておく。
また、管理区域地図情報64には、駐車スペース152と、その駐車スペース152の駐車方向に沿った磁方位(以下、駐車磁方位Mp1)との対応付け情報が含まれている。
管理区域入口情報65には、入口ゲート158に関する位置情報が含まれている。具体的には、距離センサ56R、56L(図8参照)の配設位置と、入口点Pinとの間の距離等が格納されている。
駐車位置対応情報66には、車両識別ID41(図2参照)と、駐車スペース152との対応付け情報が含まれている。例えば、「A1234」なる車両識別ID41は、駐車スペース152の代表点P1(図6参照)に対応付けられたとする。
なお、後述するように、この走行誘導システム10を用いることで、自動走行する自車両80の現在位置を認識できる。そのため、管理区域150内にカメラを設置する必要はない。しかし、歩行者等の侵入を検知する等の目的から、管理区域150内に監視カメラを別途設けてもよい。
[走行誘導システム10の動作(進入から駐車まで)]
この実施形態に係る走行誘導システム10は、基本的には、以上のように構成される。続いて、走行誘導システム10の動作の概要について、2つのフェーズに分けて説明する。
先ず、進入から駐車までの動作である第1フェーズについて、図7のフローチャート及び図1〜図3を主に参照しながら説明する。
ステップS101において、運転者は、入口ゲート158前で自車両80を停車させる。なお、手動運転の際は、起動スイッチ36(図1)はオフ状態にされている。
ステップS102において、運転者は、起動スイッチ36をオフ状態からオン状態にする。そうすると、走行誘導システム10による自車両80の誘導動作が可能になる。
ステップS103において、運転者は、入口ゲート158周辺の降車場所156にて自車両80から降車する。
ステップS104において、運転者又は別の作業者は、他面43(図2)側に設けられた図示しない吸着部材を介して、自車両80の所定部位(例えば、サイドガラス、ドア等)に自立測位装置34を取り付ける。例えば、矢印39が上方に、矢印40が前方に向くようにセットする。その後、自立測位装置34の電源スイッチ42をオフ状態からオン状態にすると、自動運転ユニット12及び固定局32との間の無線通信が可能になる。
ステップS105において、走行誘導システム10に対して、自車両80の誘導開始を指示する。降車場所156に配備された操作端末54から指示信号を送信してもよいし、電源スイッチ42がオン状態にされた自立測位装置34から指示信号を送信してもよい。
ステップS106において、自車両80は、管理区域150内での無人自動走行を行う。以下、誘導制御装置30及び固定局32の各動作について、図8のシーケンス図を参照しながら詳細に説明する。
図8のシーケンスSq1において、誘導制御装置30は、誘導動作を開始する旨の要求信号(以下、誘導開始信号)及び自立測位装置34の車両識別ID41を固定局32側に送信する。
シーケンスSq2において、固定局32は、誘導開始信号及び車両識別ID41を自立測位装置34から受信する。この車両識別ID41は、誘導車両情報68の一部として第2メモリ52に格納される。
シーケンスSq3において、固定局32は、自動走行を開始する旨の指示信号(以下、走行開始指示)及び走行方向の指示に供される磁方位(以下、走行磁方位)を誘導制御装置30側に送信する。送信に先立ち、演算部46(走行磁方位決定部61)は、第1メモリ50に格納された管理区域地図情報64等を参照して、走行磁方位を決定する。初期状態では、入口点Pinからの進入向きに沿った進入磁方位Minに決定される。
また、演算部46(車両位置判定部62)は、管理区域地図情報64及び誘導車両情報68を併せて参照することで、自車両80の目標位置を設定する。ここでは、車両位置判定部62は、駐車スペース152の代表点P1の近傍位置(図6)を目標位置として設定する。
シーケンスSq4において、誘導制御装置30は、固定局32からの走行開始指示を受け付けて、自車両80の誘導動作を開始する。自車両80が入口ゲート158を通過する際に計測することで、自車両80に関する各種変数を取得できる。以下、その演算方法について詳細に説明する。
図9は、図6の入口ゲート158周辺の部分拡大図である。入口ゲート158には、互いに対向する2つの距離センサ56R、56Lが設けられている。距離センサ56Rを用いて、通過中の自車両80の右側部までの距離dRを計測すると共に、これと略同じ計測タイミングで、距離センサ56Lを用いて自車両80の左側部までの距離dLを計測する。これにより、自車両80の形状及び基準点170(本図例では、フロントグリル部)を推定できる。
進入磁方位Minは、入口点Pinからの進入向きに沿った磁方位である。hsは、自車両80の走行方向に沿った磁方位(以下、車両磁方位という)である。θsは、進入磁方位Minと車両磁方位hsとのなす角(磁方位の角度差)である。
ここで、参照符号172は、距離センサ56Rの配設位置を一端とし、距離センサ56Lの配設位置を他端とする進入線である。進入線172上の任意の点、例えば中点を入口点Pinとして予め設定しておく。そして、進入線172の一端(距離センサ56R)から入口点Pinまでの距離をdCRとし、進入線172の他端(距離センサ56L)から入口点Pinまでの距離をdCLとする。距離dCR、dCLは、管理区域入口情報65(図3参照)として、第1メモリ50に予め格納しておく。
ここで、自車両80は矩形状であると仮定した場合、車両幅Dw、車両長さDdは、次の(1)式及び(2)式に従って推定される。
Dw=|cosθs・{(dCR+dCL)−(dR+dL)}| ‥(1)
Dd=Vs・dts ‥(2)
なお、Vsは、自車両80の平均車速である。通過時間dtsは、自車両80が進入線172を通過する際に、不等式(dR+dL)<(dCR+dCL)を満たす時間幅として定義される。
また、基準点170が進入線172上に存在する際の、該基準点170を始点として入口点Pinを終点とする誤差ベクトル量(以下、オフセット量Ds)は、次の(3)式に従って推定される。
Ds=|(dCR−dR)−(dCL−dL)|/2 ‥(3)
このように、演算部46において、車両形状推定部58は自車両80の形状を推定すると共に、走行位置算出部59はオフセット量Dsを算出する。そして、車両幅Dw及び車両長さDdを誘導車両情報68として、オフセット量Dsを誤差量データ69として、第2メモリ52にそれぞれ格納しておく。
なお、これらの変数の取得方法は、(1)式〜(3)式等の数式から直接的に導出する方法に限られることなく、距離センサ56R、56Lから遂次出力される時系列データの挙動を解析することで、各種変数の値を決定してもよい。
シーケンスSq5において、誘導制御装置30は、自車両80の走行に関する走行データを固定局32側に送信する。走行データとして、例えば、車速、サンプル間隔、車両磁方位hs、又はヨーレートが挙げられる。
シーケンスSq6において、固定局32の走行状態判定部60は、自車両80の現在位置が走行路に対して管理幅の範囲内に収まっているか否かを判定する。収まっていると判定された場合(YES)にシーケンスSq7に移行すると共に、収まっていないと判定された場合(NO)にシーケンスSq8に移行する。ここでは、管理幅の範囲内に収まっていると仮定して説明を続ける。
シーケンスSq7において、固定局32は、次の走行磁方位を誘導制御装置30側に送信する。管理幅の範囲内に収まっている場合、前回と同じ走行磁方位を維持する。
シーケンスSq9において、誘導制御装置30は、自車両80の走行に関する走行データを固定局32側に送信する。シーケンスSq5と同様であるため、説明を省略する。
シーケンスSq10において、固定局32の車両位置判定部62は、自車両80が目標位置に到達したか否かを判定する。その結果、車両位置判定部62は、自車両80が代表点P1(図6)にまだ到達していないと判定する。この場合、シーケンスSq10に戻って、以下、シーケンスSq5〜Sq10を順次繰り返す。
図10は、自車両80の現在位置を算出する方法に関する概略説明図である。ここでは、自車両80は、時点t、時点(t+dt)、時点(t+2dt)のいずれも、同じ走行路方位(Y方向)に沿って走行する。
haは時点(t+dt)における車両方位であり、hbは時点(t+2dt)における車両方位である。θaは時点(t+dt)における走行路方位及び車両方位のなす角であり、θbは時点(t+2dt)における走行路方位及び車両方位のなす角である。Vaは時点t〜(t+dt)における平均車速であり、Vbは時点(t+dt)〜(t+2dt)における平均車速である。
時点tでの座標を(0,0)とすると、時点(t+dt)における自車両80の位置は、(Va・dt・sin(−θa),Va・dt・cos(θa))と表現できる。また、時点(t+2dt)における自車両80の位置は、(Va・dt・sin(−θa)+Vb・dt・sin(θb),Va・dt・cos(θa)+Vb・dt・cos(−θb))と表現できる。
このように、演算部46(走行位置算出部59)は、通信I/F48から遂次受信された走行データを走行ベクトル量に換算し、遂次積算することで積算量データ70を得る。積算量データ70は、基準点170に対する自車両80の現在の相対位置に相当する。そして、この積算量データ70に対して、第2メモリ52に既に格納したオフセット量Dsを加算することで、管理区域地図情報64上での位置座標系で定義された自車両80の現在位置を算出できる。入口点Pinの絶対座標が既知であれば、自車両80の絶対位置を正確に把握できる。
なお、自車両80を誘導する走行路(目標軌跡)が曲線状であっても、上記した手法を採り得る。具体的には、1本の曲線軌跡を、複数の線分軌跡の結合体(折れ線状の軌跡)として近似した後に上記手法を適用すればよい。また、管理区域150内に図示しない監視カメラを配置した場合、遂次得られる画像を解析した結果を併用し、自車両80の現在位置を算出してもよい。
ところで、図8のシーケンスSq6にて、固定局32の走行状態判定部60は、自車両80の現在位置が走行路に対して管理幅の範囲内に収まっていないと判定した場合(NO)、シーケンスSq8に移行する。
シーケンスSq8において、演算部46(走行磁方位決定部61)は、管理幅の範囲内で走行可能になるように走行磁方位を変更する。
図11は、自車両80の軌道を修正する方法に関する概略説明図である。ここでは、走行磁方位MYに沿って走行する自車両80が、時点(t+dt)にて車両磁方位haで走行したため、目標走行軌跡から外れた場合を想定する。ずれ量dxは、点Aでの走行路中心線と自車両80との距離に相当する。
例えば、特許第4920393号公報に開示された手法によれば、次の時点(t+2dt)での目標操舵角θtarは次の(4)式で決定される。なお、αは車速に応じた距離係数であり、βは車速に応じた角度係数である。
θtar=α・dx+β・θa ‥(4)
すなわち、時点(t+2dt)にて目標操舵角θtarに設定することで、理想的な目標車両磁方位hcを得ることができる。なお、操舵角の決定方法はこれに限られず、種々の手法を適用してもよい。また、管理区域150内に図示しない監視カメラを配置した場合、遂次得られる画像を解析した結果を併用し、自車両80の軌道を修正してもよい。
このようにして、走行誘導システム10は、自車両80の軌道を適宜修正しながら、自車両80を目標位置(図6の代表点P1近傍)まで誘導したとする。この場合、シーケンスSq10において、固定局32の車両位置判定部62は、自車両80が目標位置に到達した(YES)と判定する。
シーケンスSq11において、固定局32は、自車両80を停止する旨の指示信号(以下、停止指示)及び自動駐車動作を実行する旨の指示信号(以下、自動駐車指示)を、誘導制御装置30側に順次送信する。
シーケンスSq12において、誘導制御装置30は、固定局32からの停止指示及び自動駐車指示を受け付けた後、自車両80を停止させ、代表点P1に対応する駐車スペース152への自動駐車動作を開始する。なお、この自動駐車動作は、自車両80に搭載された駐車支援機能を種々用いてもよいし、走行誘導システム10による誘導機能を用いてもよい。
シーケンスSq13において、誘導制御装置30は、自動駐車動作が完了した後に、自動駐車動作を終了した旨を通知する信号(以下、自動駐車終了信号)を固定局32側に送信する。
シーケンスSq14において、固定局32は、自車両80のエンジン102(図5)の動作を停止する旨の指示信号(以下、エンジン停止指示)及び自車両80の誘導を終了する旨の指示信号(以下、誘導終了指示)を、誘導制御装置30側に順次送信する。
このようにして、自車両80は、無人自動走行(図7のステップS106)、無人自動駐車(ステップS107)及び停車(ステップS108)の動作を終了する。そして、自車両80は、所定の駐車スペース152内で待機する。
図12は、管理区域150内への進入から駐車までの自車両80の挙動を示す概略説明図である。
(1)固定局32は、誘導開始指示及び旋回指示を自車両80側に順次送信する。固定局32は、交差点T1の位置情報、交差点T1に対応付けられた磁方位M1及び管理幅B1に関する走行路情報を自車両80側に送信する。これを受けて、自車両80は、無人自動走行を開始し、走行路165を右折旋回して走行路164に進入する。
(2)自車両80は、走行路164に対して管理幅B1の範囲内に収まるように走行する。その際、固定局32は、自車両80の現在位置を追跡しつつ、必要に応じて走行磁方位M1を修正する。
(3)固定局32は、旋回指示と共に、交差点T3の位置情報、交差点T3に対応付けられた磁方位M4に関する走行路情報を自車両80側に送信する。これを受けて、自車両80は、走行路164を左折旋回して走行路167に進入する。
(4)固定局32は、駐車スペース152の代表点P1を通過した時点で、自動駐車開始指示と共に、代表点P1及び駐車磁方位Mp1に関する情報を自車両80側に送信する。これを受けて、自車両80は、一旦停止した後に、自動駐車動作を実行する。
なお、演算部46は、自車両80の形状に応じて、旋回、駐車又は出庫の動作における自車両80の目標軌跡を変更してもよい。この演算には、第2メモリ52に既に格納した車両幅Dw又は車両長さDdを用いることができる。
[走行誘導システム10の動作(出庫から退出まで)]
次いで、出庫から退出までの動作である第2フェーズについて、図13のフローチャート及び図1〜図3を主に参照しながら説明する。
ステップS111において、走行誘導システム10に対して、自車両80の誘導開始を指示する。例えば、乗車位置160(図6)に配備された別の操作端末54から指示信号を送信してもよい。
ステップS112において、自車両80は、管理区域150内での無人自動出庫を行う。以下、誘導制御装置30及び固定局32の各動作について、図14のシーケンス図を参照しながら詳細に説明する。
図14のシーケンスSq21において、固定局32は、出庫動作を開始する旨の指示信号(以下、出庫開始信号)、車両識別ID41及び代表点P1の位置情報を誘導制御装置30側に送信する。
シーケンスSq22、Sq23において、誘導制御装置30は、固定局32からの出庫開始信号を受信し、自車両80の自動出庫動作を開始する。シーケンスSq24において、誘導制御装置30は、自動出庫動作が完了した後に、自動出庫動作を終了した旨を通知する信号(以下、自動出庫終了信号)を固定局32側に送信する。
シーケンスSq25において、固定局32は、走行開始指示及び走行磁方位を誘導制御装置30側に送信する。以下、シーケンスSq25〜Sq32における誘導制御装置30及び固定局32の各動作は、シーケンスSq3〜Sq10(図8参照)における動作と同様であるため、その説明を割愛する。
シーケンスSq33において、固定局32は、自車両80を停止する旨の指示信号(以下、停止指示)、及び誘導を終了する旨の指示信号(以下、誘導終了指示)を誘導制御装置30側に順次送信する。
シーケンスSq34において、誘導制御装置30は、固定局32からの停止指示及び誘導終了指示を受け付けた後、自車両80を停止させる。シーケンスSq35において、誘導制御装置30は、自車両80を停止した旨の通知信号(以下、停止通知信号)、及びパーキングブレーキを作動した旨の通知信号(以下、パーキングブレーキ作動通知信号)を送信する。
シーケンスSq36において、固定局32は、自車両80のエンジン102(図5)の動作を停止する旨の指示信号(以下、エンジン停止指示)を誘導制御装置30側に送信する。
このようにして、自車両80は、無人自動出庫(図13のステップS112)、無人自動走行(ステップS113)及び停車(ステップS114)の動作を終了する。そして、自車両80は、乗車位置160周辺で待機する。
図13に戻って、ステップS115において、運転者は、起動スイッチ36をオン状態からオフ状態にする。そうすると、走行誘導システム10による自車両80の誘導動作が停止される。
ステップS116において、運転者は、乗車位置160にて自車両80に乗車する。
ステップS117において、運転者又は別の作業者は、自車両80の所定部位に装着されていた自立測位装置34を取り外す。その後、自立測位装置34の電源スイッチ42をオン状態からオフ状態にすると、自動運転ユニット12及び固定局32との間の無線通信が停止される。
ステップS118において、運転者は、自車両80の手動運転により出口ゲート162を通過し、管理区域150外に退出する。
図15は、出庫から管理区域150外への退出までの自車両80の挙動を示す概略説明図である。
(1)固定局32は、自動出庫指示と共に、代表点P1及び駐車磁方位Mp1に関する情報を自車両80側に送信する。これを受けて、自車両80は、自動出庫動作を実行する。
(2)固定局32は、交差点T3の位置情報、交差点T3に対応付けられた磁方位M4及び管理幅B2に関する走行路情報を自車両80側に送信する。これを受けて、自車両80は、走行路167に対して管理幅B2の範囲内に収まるように走行する。その際、固定局32は、自車両80の現在位置を追跡しつつ、必要に応じて走行磁方位M2を修正する。
(3)固定局32は、旋回指示と共に、交差点T4の位置情報、交差点T4に対応付けられた磁方位M5及び管理幅B3に関する走行路情報を自車両80側に送信する。これを受けて、自車両80は、走行路167を左折旋回して走行路168に進入する。
(4)自車両80は、走行路168に対して管理幅B3の範囲内に収まるように走行する。その際、固定局32は、自車両80の現在位置を追跡しつつ、必要に応じて走行磁方位M5を修正する。
(5)固定局32は、旋回指示と共に、交差点T6の位置情報、交差点T6に対応付けられた磁方位M2に関する走行路情報を自車両80側に送信する。これを受けて、自車両80は、走行路168を右折旋回して走行路165に進入する。
(6)固定局32は、交差点T6を旋回した後に一定の距離を進んだ時点で、停車指示を自車両80側に送信する。これを受けて、自車両80は、出口ゲート162前で停止する。
[本発明の効果]
本発明に係る走行誘導システム10は、自車両80に搭載され且つ自車両80を自動走行させる自動運転ユニット12と、自動運転ユニット12と相互に通信可能であって自車両80とは別に設けられた固定局32とを備える。
固定局32は、自車両80を自動走行させる管理区域150の管理区域地図情報64を記憶する第1メモリ50と、自車両80の走行に関する走行データを遂次受信する通信I/F48と、受信された走行データを走行ベクトル量に換算した後に遂次積算した積算量データ70を用いて、自車両80が管理区域150に進入する際の基準点170に対する自車両80の現在の相対位置を算出する演算部46とを備える。そして、固定局32は、算出された現在の相対位置及び管理区域地図情報64に基づいて、基準点170から管理区域150内の目標位置まで自車両80を誘導する。
このように、受信された走行データを走行ベクトル量に換算した後に遂次積算した積算量データ70を用いて、自車両80が管理区域150に進入する際の基準点170に対する自車両80の現在の相対位置を算出する演算部46を設けたので、管理区域150内における自車両80の相対位置を遂次に且つ正確に把握可能である。これにより、きわめて簡易な構成でありながら、自動走行する自車両80を目標位置に確実に誘導できる。
また、以下のように構成することで、自車両80の現在位置の検出精度が向上し、誘導動作がより正確になる効果が得られる。
管理区域地図情報64には、管理区域150内の走行路164〜168を示す走行路情報が含まれ、固定局32は、走行路情報により特定される走行路164〜168に対して管理幅B1〜B3の範囲内に収まるように自車両80を誘導してもよい。また、走行路情報には、走行路164〜168の向きに沿った磁方位M1〜M5が含まれてもよい。また、走行データには、ヨーレート及びジャイロ情報のうち少なくとも1つが含まれてもよい。
管理区域地図情報64には、管理区域150の入口点Pinの位置が更に含まれ、演算部46は、基準点170を始点として入口点Pinを終点とする誤差ベクトル量(オフセット量Ds)を積算量データ70に加算することで、管理区域地図情報64での位置座標系で定義された自車両80の現在位置を算出してもよい。また、演算部46は、管理区域150への進入時に自車両80が通過する進入線172上に入口点Pinを定め、上記した(3)式に従ってオフセット量Dsを算出してもよい。
演算部46は、自車両80の形状に応じて、旋回、駐車又は出庫の動作における自車両80の目標軌跡を変更してもよい。また、自車両80の形状には車両幅Dwが含まれ、管理区域地図情報64には、入口点Pinからの進入向きに沿った進入磁方位Minが更に含まれ、演算部46は、上記した(1)式に従って車両幅Dwを推定してもよい。また、自車両80の形状には車両長さDdが含まれ、上記した(2)式に従って車両長さDdを推定してもよい。
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば、この実施形態では、1つの管理区域150内で1台の車両を誘導する例を示したが、2台以上の車両を同時に誘導し得ることは言うまでもない。
10…走行誘導システム 12…自動運転ユニット
14…自動運転ECU 16…制動力制御ECU
21…磁方位センサ 22…ヨーレートセンサ
30…制御誘導装置 32…固定局
34…自立測位装置 46…演算部
48…通信I/F 50…第1メモリ
56L、56R…距離センサ 64…管理区域地図情報
69…誤差量データ 70…積算量データ
80…自車両 150…管理区域
158…入口ゲート 164〜168…走行路
170…基準点 172…進入線
B1〜B3…管理幅 M1〜M5…磁方位
Min…進入磁方位 P1…代表点

Claims (8)

  1. 車両に搭載され且つ該車両を自動走行させる自動運転ユニットと、前記自動運転ユニットと相互に通信可能であって前記車両とは別に設けられた固定局とを備える走行誘導システムであって、
    前記固定局は、
    前記車両を自動走行させる管理区域の地図情報を記憶する記憶部と、
    前記車両の走行に関する走行データを前記自動運転ユニットから遂次受信する受信部と、
    前記受信部により受信された前記走行データを走行ベクトル量に換算した後に遂次積算した積算量を用いて、前記車両が前記管理区域に進入する際の基準点に対する前記車両の現在の相対位置を算出する演算部と
    を備え、
    前記固定局は、前記演算部により算出された前記現在の相対位置及び前記記憶部により記憶された前記地図情報に基づいて、前記基準点から前記管理区域内の目標位置まで前記車両を誘導し、
    前記地図情報には、前記管理区域の入口点の位置が更に含まれ、
    前記演算部は、前記基準点を始点として前記入口点を終点とする誤差ベクトル量を前記積算量に加算することで、前記地図情報での位置座標系で定義された前記車両の現在位置を算出する
    ことを特徴とする走行誘導システム。
  2. 請求項1記載の走行誘導システムにおいて、
    前記地図情報には、前記管理区域内の走行路を示す走行路情報が含まれ、
    前記固定局は、前記走行路情報により特定される前記走行路に対して管理幅の範囲内に収まるように前記車両を誘導する
    ことを特徴とする走行誘導システム。
  3. 請求項2記載の走行誘導システムにおいて、
    前記走行路情報には、前記走行路の向きに沿った磁方位が含まれることを特徴とする走行誘導システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の走行誘導システムにおいて、
    前記走行データには、ヨーレート及びジャイロ情報のうち少なくとも1つが含まれることを特徴とする走行誘導システム。
  5. 請求項記載の走行誘導システムにおいて、
    前記演算部は、
    前記管理区域への進入時に前記車両が通過する進入線上に前記入口点を定め、
    前記進入線の一端から通過中の前記車両までの距離、前記一端から前記入口点までの距離、前記進入線の他端から前記車両までの距離、及び前記他端から前記入口点までの距離を用いて前記誤差ベクトル量を算出する
    ことを特徴とする走行誘導システム。
  6. 請求項記載の走行誘導システムにおいて、
    前記演算部は、前記車両の形状に応じて、旋回、駐車又は出庫の動作における前記車両の目標軌跡を変更することを特徴とする走行誘導システム。
  7. 請求項記載の走行誘導システムにおいて、
    前記車両の形状には車両幅が含まれ、
    前記地図情報には、前記入口点からの進入向きに沿った進入磁方位が更に含まれ、
    前記演算部は、
    前記進入磁方位と前記車両の走行方向との角度差と、前記進入線の一端から通過中の前記車両までの距離、前記進入線の他端から前記車両までの距離、及び前記一端から前記他端までの距離を用いて前記車両幅を推定する
    ことを特徴とする走行誘導システム。
  8. 請求項記載の走行誘導システムにおいて、
    前記車両の形状には車両長さが含まれ、
    前記車両が前記進入線を通過する際に、前記進入線の一端から通過中の前記車両までの距離及び前記進入線の他端から前記車両までの距離の和が、前記一端から前記他端までの距離よりも小さい時間幅を通過時間と定義するとき、
    前記演算部は、前記車両の速度に前記通過時間を乗算した値を前記車両長さとして推定する
    ことを特徴とする走行誘導システム。
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