JP2024071905A - ロボット制御システム、ロボット制御方法、及びプログラム - Google Patents

ロボット制御システム、ロボット制御方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2024071905A
JP2024071905A JP2022182407A JP2022182407A JP2024071905A JP 2024071905 A JP2024071905 A JP 2024071905A JP 2022182407 A JP2022182407 A JP 2022182407A JP 2022182407 A JP2022182407 A JP 2022182407A JP 2024071905 A JP2024071905 A JP 2024071905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mobile robot
robot
waiting area
mobile
moving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022182407A
Other languages
English (en)
Inventor
幸慎 倉橋
志朗 小田
毅 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2022182407A priority Critical patent/JP2024071905A/ja
Priority to PCT/JP2023/036670 priority patent/WO2024106064A1/ja
Publication of JP2024071905A publication Critical patent/JP2024071905A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B1/00Control systems of elevators in general
    • B66B1/02Control systems without regulation, i.e. without retroactive action
    • B66B1/06Control systems without regulation, i.e. without retroactive action electric
    • B66B1/14Control systems without regulation, i.e. without retroactive action electric with devices, e.g. push-buttons, for indirect control of movements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B17/00Hoistway equipment
    • B66B17/14Applications of loading and unloading equipment
    • B66B17/16Applications of loading and unloading equipment for loading and unloading mining-hoist cars or cages
    • B66B17/20Applications of loading and unloading equipment for loading and unloading mining-hoist cars or cages by moving vehicles into, or out of, the cars or cages
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D1/00Control of position, course, altitude or attitude of land, water, air or space vehicles, e.g. using automatic pilots
    • G05D1/40Control within particular dimensions
    • G05D1/43Control of position or course in two dimensions

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Elevator Control (AREA)

Abstract

Figure 2024071905000001
【課題】適切に制御することができるロボット制御システム、ロボット制御方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】本実施の形態にかかるロボット制御システムは、上面視において、長手方向と短手方向とを有する移動ロボットを複数備えたロボット制御システムであって、予め設定された待機領域に進入する移動ロボット20Aであって、短手方向が第1の方向に沿うように旋回した後、待機領域S1で待機する移動ロボット20と、移動ロボット20Aが進入した待機領域S1に進入する移動ロボット20Bであって、長手方向が第1の方向に沿った状態で待機する移動ロボット20Bと、を備えている。教師有り学習などで生成された機械学習モデルを用いて、制御が行われてもよい。
【選択図】図4

Description

本開示は、ロボット制御システム、ロボット制御方法、及びプログラムに関する。
特許文献1には、複数の自律移動体が、エレベータに乗って移動するシステムが開示されている。このシステムは、行き先階に応じて、自律移動体の降車順序を決定している。システムは、降車順序に応じて、かご内で、複数の自律移動体を並び替えている。
特許第6308341号公報
このような自律移動体等の移動ロボットがエレベータの乗る場合、一度に複数の移動ロボットが乗ることで効率良く移動することができる。エレベータに複数の移動ロボットが乗る場合、移動ロボットが他の移動ロボットなどと接触しないように制御する必要がある。しかしながら、移動ロボットは、自己位置の検出誤差がある。したがって、移動ロボット間の距離が短くなってしまうという問題点がある。
本開示は、このような問題を解決するためになされたものであり、効率良く移動ロボットを移動させることができるロボット制御システム、ロボット制御方法、及びプログラムを提供するものである。
本実施の形態にかかるロボット制御システムは、上面視において、長手方向と短手方向とを有する複数の移動ロボットを制御するロボット制御システムであって、予め設定された待機領域に進入する第1移動ロボットを、前記短手方向が第1の方向に沿うように旋回した後、前記待機領域で待機させるように制御し、前記第1移動ロボットが進入した前記待機領域に進入する第2移動ロボットを、前記長手方向が第1の方向に沿った状態で待機させるように制御する。
上記のロボット制御システムにおいて、前記第1移動ロボット及び前記第2移動ロボットには、予め設定された距離以内に物体又は人が近づいた時に、減速又は停止するように仮想バンパが設定されていてもよい。
上記のロボット制御システムにおいて、前記移動ロボットが前記長手方向を前後方向として移動するための車輪を備えていてもよい。
上記のロボット制御システムにおいて、前記待機領域の一端側に出入り口が設定されており、前記第1移動ロボットが前記第1の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入し、前記第1移動ロボットが前記待機領域に進入した後、前記短手方向が前記第1の方向に沿うように旋回し、前記第1移動ロボットが旋回した後に前記第2移動ロボットが前記第1の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入するようにしてもよい。
上記のロボット制御システムにおいて、前記待機領域の一端側に入口、他端側に出口が設定されており、前記第1移動ロボットが前記第1の方向と異なる第2の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入し、前記第1移動ロボットが前記待機領域に進入した後、前記長手方向が前記第1の方向に沿うように旋回し、前記第1移動ロボットの長手方向が前記第1の方向に沿って配置された状態で、前記第2移動ロボットが第2の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入し、前記第2移動ロボットが前記待機領域に進入した後、前記第1移動ロボットが、前記短手方向が前記第1の方向に沿うように旋回するようにしてもよい。
上記のロボット制御システムにおいて、前記待機領域がエレベータのかごであってもよい。
上記のロボット制御システムは、前記第1移動ロボット及び第2移動ロボットを制御する上位管理装置を備えていてもよい。
上記のロボット制御システムにおいて、前記第1移動ロボットが前記第2移動ロボットを制御するための信号を送信してもよい。
上記のロボット制御システムにおいて、前記第2移動ロボットが前記第1移動ロボットを制御するための信号を送信してもよい。
本実施の形態にかかるロボット制御方法は、少なくとも一つのコンピュータが、上面視において、長手方向と短手方向とを有する複数の移動ロボットを制御するロボット制御方法であって、予め設定された待機領域に進入する第1移動ロボットを、前記短手方向が第1の方向に沿うように旋回させた後、前記待機領域で待機させるステップと、前記第1移動ロボットが進入した前記待機領域に進入する第2移動ロボットを、前記長手方向が第1の方向に沿った状態で待機させるステップと、を備えている。
上記のロボット制御方法において、前記第1移動ロボット及び前記第2移動ロボットには、予め設定された距離以内に物体又は人が近づいた時に、減速又は停止するように仮想バンパが設定されていてもよい。
上記のロボット制御方法において、前記移動ロボットが前記長手方向を前後方向として移動するための車輪を備えていてもよい。
上記のロボット制御方法において、前記待機領域の一端側に出入り口が設定されており、前記第1移動ロボットが前記第1の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入し、前記第1移動ロボットが前記待機領域に進入した後、前記短手方向が前記第1の方向に沿うように旋回し、前記第1移動ロボットが旋回した後に前記第2移動ロボットが前記第1の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入するようにしてもよい。
上記のロボット制御方法において、前記待機領域の一端側に入口、他端側に出口が設定されており、前記第1移動ロボットが前記第1の方向と異なる第2の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入し、前記第1移動ロボットが前記待機領域に進入した後、前記長手方向が前記第1の方向に沿うように旋回し、前記第1移動ロボットの長手方向が前記第1の方向に沿って配置された状態で、前記第2移動ロボットが第2の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入し、前記第2移動ロボットが前記待機領域に進入した後、前記第1移動ロボットが、前記短手方向が前記第1の方向に沿うように旋回するようにしてもよい。
上記のロボット制御方法において、前記待機領域がエレベータのかごであってもよい。
上記のロボット制御方法において、前記コンピュータが、前記第1移動ロボット及び第2移動ロボットを制御する上位管理装置であってもよい。
上記のロボット制御方法において、前記第1移動ロボットが前記第2移動ロボットを制御するための信号を送信してもよい。
上記のロボット制御方法において、前記第2移動ロボットが前記第1移動ロボットを制御するための信号を送信してもよい。
本実施の形態にかかるプログラムは、上面視において、長手方向と短手方向とを有する複数の移動ロボットを制御するロボット制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記ロボット制御方法は、予め設定された待機領域に進入する第1移動ロボットを、前記短手方向が第1の方向に沿うように旋回させた後、前記待機領域で待機させるステップと、前記第1移動ロボットが進入した前記待機領域に進入する第2移動ロボットを、前記長手方向が第1の方向に沿った状態で待機させるステップと、を備えている。
上記のプログラムにおいて、前記第1移動ロボット及び前記第2移動ロボットには、予め設定された距離以内に物体又は人が近づいた時に、減速又は停止するように仮想バンパが設定されていてもよい。
上記のプログラムにおいて、前記移動ロボットが前記長手方向を前後方向として移動するための車輪を備えていてもよい。
上記のプログラムにおいて、前記待機領域の一端側に出入り口が設定されており、前記第1移動ロボットが前記第1の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入し、前記第1移動ロボットが前記待機領域に進入した後、前記短手方向が前記第1の方向に沿うように旋回し、前記第1移動ロボットが旋回した後に前記第2移動ロボットが前記第1の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入するようにしてもよい。
上記のプログラムにおいて、前記待機領域の一端側に入口、他端側に出口が設定されており、前記第1移動ロボットが前記第1の方向と異なる第2の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入し、前記第1移動ロボットが前記待機領域に進入した後、前記長手方向が前記第1の方向に沿うように旋回し、前記第1移動ロボットの長手方向が前記第1の方向に沿って配置された状態で、前記第2移動ロボットが第2の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入し、前記第2移動ロボットが前記待機領域に進入した後、前記第1移動ロボットが、前記短手方向が前記第1の方向に沿うように旋回するにしてもよい。
上記のプログラムにおいて、前記待機領域がエレベータのかごであってもよい。
上記のプログラムにおいて、前記コンピュータが、前記第1移動ロボット及び第2移動ロボットロボットを制御する上位管理装置であってもよい。
上記のプログラムにおいて、前記第1移動ロボットが前記第2移動ロボットを制御するための信号を送信してもよい。
上記のプログラムにおいて、前記第2移動ロボットが前記第1移動ロボットを制御するための信号を送信してもよい。
本開示によれば、効率よく移動ロボットを移動させることができるロボット制御システム、ロボット制御方法、及びプログラムを提供することができる。
本実施形態に係る移動ロボットの一例を示す概略図である。 本実施形態に係る移動ロボットの制御系を示す制御ブロック図である。 2台の移動ロボットがエレベータに出入りする手順を説明するための図である。 2台の移動ロボットがエレベータに出入りする手順を説明するための図である。 2台の移動ロボットがエレベータに出入りする手順を説明するための図である。 2台の移動ロボットがエレベータに出入りする手順を説明するための図である。 2台の移動ロボットがエレベータに出入りする手順を説明するための図である。 2台の移動ロボットがエレベータに出入りする手順を説明するための図である。 2台の移動ロボットがエレベータに出入りする手順を説明するための図である。 4台の移動ロボットがエレベータに乗っている状態を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲に係る発明は以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。
図1は、移動ロボット20の構成を示す斜視図である。図1に示す移動ロボット20は、移動ロボット20の態様の1つであり、他の形態であってもよい。なお、図1では、x方向が移動ロボット20の前進方向及び後進方向、y方向が移動ロボット20の左右方向であり、z方向が移動ロボット20の高さ方向である。
例えば、移動ロボット20は、搬送物の搬送をタスクとして実行する搬送ロボットである。移動ロボット20は、病院、リハビリセンタ、介護施設、高齢者入居施設などの医療福祉施設内において、搬送物を搬送するために自律走行する。また、本実施の形態にかかるシステムは、ショッピングモールなどの商業施設等にも利用可能である。
ユーザは、移動ロボット20に搬送物を収容して、搬送を依頼する。移動ロボット20は、設定された目的地まで自律的に移動して、搬送物を搬送する。つまり、移動ロボット20は荷物の搬送タスク(以下、単にタスクともいう)を実行する。以下の説明では、搬送物を搭載する場所を搬送元とし、搬送物を届ける場所を搬送先とする。例えば、ユーザはタブレットコンピュータやスマートフォンなどの通信端末を用いて、搬送先等を入力する。つまり、ユーザはユーザ端末を用いて搬送依頼を行ってもよい。
移動ロボット20は、自律移動制御によって、搬送先や経由地まで自律移動する。また、以下の説明では、複数の移動ロボット20がそれぞれ移動制御を行うものとして説明するが、複数の移動ロボット20を制御する上位管理装置が設けられていても良い。
例えば、移動ロボット20が複数の診療科がある総合病院内を移動するものとする。移動ロボット20は、複数の診療科間で備品、消耗品、医療器具等を搬送する。例えば、移動ロボットは、搬送物をある診療科のナースステーションから、別の診療科へのナースステーションに届ける。あるいは、移動ロボット20は、備品や医療器具の保管庫から診療科のナースステーションまで搬送物を届ける。また、移動ロボット20は、調剤科で調剤された薬品を使用予定の診療科や患者まで届ける。
搬送物の例としては、薬剤、包袋などの消耗品、検体、検査器具、医療器具、病院食、文房具などの備品等が挙げられる。医療機器としては、血圧計、輸血ポンプ、シリンジポンプ、フットポンプ、ナースコール、離床センサ、フットポンプ、低圧持続吸入器心電図モニタ、医薬品注入コントローラ、経腸栄養ポンプ、人工呼吸器、カフ圧計、タッチセンサ、吸引器、ネブライザ、パルスオキシメータ、血圧計、人工蘇生器、無菌装置、エコー装置などが挙げられる。また、病院食、検査食などの食事を搬送しても良い。さらに、移動ロボット20は、使用済みの機器、食事済みの食器などを搬送しても良い。搬送先が異なる階にある場合、移動ロボット20はエレベータなどを利用して移動してもよい。
移動ロボット20は、本体部290と、台車部260とを備えている。台車部260の上に、本体部290が搭載されている。本体部290と、台車部260とそれぞれ直方体状の筐体を有しており、この筐体内部に各構成要素が搭載されている。例えば、台車部260の内部には駆動部26が収容されている。
本体部290には、収容スペースとなる収納庫291と、収納庫291を密封する扉292とが設けられている。収納庫291には、複数段の棚が設けられており、段毎に空き状況が管理される。例えば、各段に重量センサ等の各種センサを配置することで、空き状況を更新することができる。移動ロボット20は、収納庫291に収納された搬送物を目的地まで自律移動により搬送する。本体部290は図示しない制御ボックスなどを筐体内に搭載していても良い。また、扉292は電子キーなどで施錠可能となっていても良い。搬送先に到着するとユーザが電子キーで扉292を開錠する。あるいは、搬送先に到着した場合、自動で扉292が開錠してもよい。
図1に示すように、移動ロボット20の外装には、距離センサ群24として前後距離センサ241及び左右距離センサ242が設けられる。移動ロボット20は、前後距離センサ241により移動ロボット20の前後方向の周辺物体の距離を計測する。また、移動ロボット20は、左右距離センサ242により移動ロボット20の左右方向の周辺物体の距離を計測する。
例えば、前後距離センサ241は、本体部290の筐体の前面及び後面にそれぞれ配置される。左右距離センサ242は、本体部290の筐体の左側面及び右側面にそれぞれ配置される。前後距離センサ241及び左右距離センサ242は例えば、超音波距離センサやレーザレンジファインダである。周辺物体までの距離を検出する。前後距離センサ241又は左右距離センサ242で検出された周辺物体までの距離が、距離閾値以下となった場合、移動ロボット20が減速または停止する。
周辺物体が移動ロボットに近づいた場合に、移動ロボット20が減速又は停止する領域を仮想バンパ領域とする。つまり、周辺物体と移動ロボット20との間の相対的な移動によって、仮想バンパ領域に周辺物体が進入すると、移動ロボット20が停止又は減速する。仮想バンパ領域は、上面視において移動ロボット20とその周辺を含む領域となる。
駆動部26には、駆動輪261及びキャスタ262が設けられる。駆動輪261は移動ロボット20を前後左右に移動させるための車輪である。キャスタ262は、駆動力は与えられず、駆動輪261に追従して転がる従動輪である。駆動部26は、図示しない駆動モータを有しており、駆動輪261を駆動する。
例えば、駆動部26は、筐体内に、それぞれが走行面に接地する2つの駆動輪261と2つのキャスタ262を支持している。2つの駆動輪261は、互いに回転軸芯が一致するように配設されている。それぞれの駆動輪261は、不図示のモータによって独立して回転駆動される。駆動輪261は、図2の駆動制御部212からの制御指令値に応じて回転する。キャスタ262は、従動輪であり、駆動部26から鉛直方向に延びる旋回軸が車輪の回転軸から離れて車輪を軸支するように設けられており、駆動部26の移動方向に倣うように追従する。
移動ロボット20は、例えば、2つの駆動輪261が同じ方向に同じ回転速度で回転されれば直進し、逆方向に同じ回転速度で回転されれば2つの駆動輪261のほぼ中央を通る鉛直軸周りに旋回する。また、2つの駆動輪261を同じ方向と異なる回転速度で回転させることで、左右に曲がりながら進むことができる。例えば、左の駆動輪261の回転速度を右の駆動輪261の回転速度より高くすることで、右折することができる。反対に、右の駆動輪261の回転速度を左の駆動輪261の回転速度より高くすることで、左折することができる。すなわち、移動ロボット20は、2つの駆動輪261の回転方向、回転速度がそれぞれ制御されることにより、任意の方向へ並進、旋回、右左折等することができる。
また、移動ロボット20では、本体部290の上面に表示部27、操作インタフェース281が設けられる。表示部27には、操作インタフェース281が表示される。ユーザが表示部27に表示された操作インタフェース281をタッチ操作することで、操作受付部28がユーザからの指示入力を受け付けることができる。また、非常停止ボタン282が表示部27の上面に設けられる。非常停止ボタン282及び操作インタフェース281が操作受付部28として機能する。
表示部27は、例えば液晶パネルであり、キャラクターの顔をイラストで表示したり、移動ロボット20に関する情報をテキストやアイコンで呈示したりする。表示部27にキャラクターの顔を表示すれば、表示部27が擬似的な顔部であるかの印象を周囲の観察者に与えることができる。移動ロボット20に搭載されている表示部27等をユーザ端末として用いることも可能である。
本体部290の前面には、カメラ25が設置されている。ここでは、2つのカメラ25がステレオカメラとして機能する。つまり、同じ画角を有する2つのカメラ25が互いに水平方向に離間して配置されている。それぞれのカメラ25で撮像された画像を画像データとして出力する。2つのカメラ25の画像データに基づいて、被写体までの距離や被写体の大きさを算出することが可能である。演算処理部21は、カメラ25の画像を解析することで、移動方向前方に人や障害物などを検知することができる。進行方向前方に人や障害物などがいる場合、移動ロボット20は、それらを回避しながら、経路に沿って移動する。また、カメラ25の画像データは、上位管理装置等に送信される。
移動ロボット20は、カメラ25が出力する画像データや、前後距離センサ241及び左右距離センサ242が出力する検出信号を解析することにより、周辺物体を認識したり、自機の位置を同定したりする。カメラ25は、移動ロボット20の進行方向前方を撮像する。移動ロボット20は、図示するように、カメラ25が設置されている側を自機の前方とする。すなわち、通常の移動時においては矢印で示すように、自機の前方が進行方向となる。
上面視(XY平面視)において、移動ロボット20は長手方向と短手方向とを有する形状となっている。例えば、上面視において、移動ロボット20は、長方形状になっている。具体的には、図2において、X方向が長手方向となり、Y方向が短手方向となっている。したがって、車輪の回転による移動方向を基準として、前後方向が移動ロボット20の長手方向となり、左右方向が短手方向となっている。
移動ロボット20の本体部290の中には、移動ロボット20の制御系が配置されている。図2を用いて、移動ロボット20の制御系について説明する。図2は、移動ロボット20の制御システム1を示す制御ブロック図である。制御システム1は、上位管理装置10と移動ロボット20とを備えている。なお、制御システム1は、複数の移動ロボット20を有しているが、図2では、簡略化のため、1台の移動ロボット20のみが示されている。複数の移動ロボット20は、同様の構成となっている。
移動ロボット20は、演算処理部21、記憶部22、通信部23、近接センサ(例えば、距離センサ群24)、カメラ25、駆動部26、表示部27、操作受付部28を有する。なお、図2では、移動ロボット20に備えられている代表的な処理ブロックのみを示したが、移動ロボット20には図示していない他の処理ブロックも多く含まれる。
通信部23は、他の移動ロボットや上位管理装置10と通信を行うための通信インタフェースである。通信部23は、例えば、無線信号を用いて、上位管理装置10等と通信を行う。この場合、上位管理装置10は、無線LAN等によって、移動ロボット20と通信可能に設けられている。移動ロボット20と上位管理装置10が、各種データを送受信する。そして、移動ロボット20が上位管理装置10からの各種データに基づいて、移動しても良い。つまり、後述する処理の一部は、上位管理装置10で行われてもよい。また、移動ロボット20は、他の移動ロボットとも、直接、又は上位管理装置10等を介して通信を行うことができる。
上位管理装置10は、プロセッサやメモリなどを有するコンピュータであり、複数の移動ロボット20からのデータを収集するサーバ装置として機能する。例えば、コンピュータの中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)等のプログラムを実行可能な装置として実装可能である。そして、各種機能はプログラムにより実現することもできる。上位管理装置10は、移動ロボット20からのデータに基づいて、移動ロボット20の制御するための処理を行う。したがって、後述する処理の一部は、上位管理装置10で実施されてもよい。
距離センサ群24は、例えば、近接センサであり、移動ロボット20の周囲に存在する物又は人との距離を示す近接物距離情報を出力する。距離センサ群24はライダなどの測距センサを有している。光信号の出射方向を操作していくことで、周辺物体までの距離を測定することができる。また,測距センサ等で検出された点群データから、周辺物体を認識してもよい。カメラ25は、例えば、移動ロボット20の周囲の状況を把握するための画像を撮影する。また、カメラ25は、例えば、施設の天井等に設けられる位置マーカーを撮影することもできる。この位置マーカーを用いて移動ロボット20に自機の位置を把握させてもよい。
駆動部26は、移動ロボット20に備え付けられている駆動輪261(図1参照)を駆動する。なお、駆動部26は、駆動輪やその駆動モータの回転回数を検出するエンコーダなどを有していてもよい。エンコーダの出力に応じて、自機位置(現在位置)が推定されていても良い。移動ロボット20は、自身の現在位置を検出して、他の移動ロボットなどに送信してもよい。移動ロボット20は、オドメトリーなどによりフロアマップ221における自己位置を推定している。
表示部27及び操作受付部28はタッチパネルディスプレイにより実現される。表示部27は、操作受付部28となるユーザーインタフェース画面を表示する。また、表示部27には、移動ロボット20の行き先や移動ロボット20の状態を示す情報を表示させても構わない。操作受付部28は、ユーザからの操作を受け付ける。操作受付部28は、表示部27に表示されるユーザーインタフェース画面に加えて、移動ロボット20に設けられる各種スイッチを含む。
演算処理部21は、移動ロボット20の制御に用いる演算を行う。演算処理部21は、例えば、コンピュータの中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)等のプログラムを実行可能な装置として実装可能である。そして、各種機能はプログラムにより実現することもできる。演算処理部21は、移動命令抽出部211、駆動制御部212、ルート計画部215、仮想バンパ設定部218、物体検出部219を有する。なお、図2では、演算処理部21が有する代表的な処理ブロックのみを示したが、図示しない処理ブロックも含まれる。
ルート計画部215は、移動ロボット20のルート計画を行う。ユーザが搬送依頼を入力すると、ルート計画部215は、搬送依頼情報に基づいて、当該搬送物を搬送先(目的地)までの搬送するためのルート計画を行う。ルート計画部215は、現在地から搬送先までの経路を探索する。例えば、後述するフロアマップ221を参照して、現在地から搬送先までの経路を探索する。もちろん、目的地の手前に経由地がある場合、ルート計画部215は、現在地から経由地までの経路と、経由地から目的地までの経路を探索する。例えば、搬送先の異なる複数の搬送物を同時に搬送する場合、最初に届ける搬送物の搬送先が経由地として設定される。
そして、ルート計画部215は、経路に沿った通過ポイントを設定する。出発地は、移動ロボット20の現在位置や、直前の搬送タスクの搬送先、搬送物の受取先などである。目的地は、搬送物の搬送先、待機場所、充電場所などである。ルート計画部215は、フロアマップ221上に通過ポイントを設定する。
ルート計画部215は、施設の混雑状況に応じて、ルート計画を行ってもよい。例えば、監視カメラなどにより、施設の混雑状況を検出すると、ルート計画部215は混雑しているエリアを避けるように、経路を探索する。これにより、効率のよく移動することができる。また、上位管理装置10が、ルート計画部215の処理の少なくとも一部を実行してもよい。
移動命令抽出部211は、制御信号から移動命令を抽出する。例えば、移動命令は、次の通過ポイントに関する情報を含んでいる。例えば、制御信号は、通過ポイントの座標や、通過ポイントの通過順に関する情報を含んでいてもよい。そして、移動命令抽出部211が、これらの情報を移動命令として抽出する。
さらに、移動命令は、次の通過ポイントへの移動が可能になったことを示す情報を含んでいてもよい。通路幅が狭いと、移動ロボット20がすれ違うことできない場合がある。また、一時的に通路を通行できない場合がある。このような場合、制御信号は、停止すべき場所の手前の通過ポイントで、移動ロボット20を停止させる命令を含んでいる。そして、他の移動ロボット20が通過した後や通行可能となった後に、上位管理装置等が移動ロボット20に移動可能なことになったことを知らせる制御信号を出力する。これにより、一時的に停止していた移動ロボット20が移動を再開する。
駆動制御部212は、移動命令抽出部211から与えられた移動命令に基づいて、移動ロボット20を移動させるように、駆動部26を制御する。例えば、駆動部26は、駆動制御部212からの制御指令値に応じて回転する駆動輪261を有している。移動命令抽出部211は、上位管理装置10から受信した通過ポイントに向かって移動ロボット20が移動するように、移動命令を抽出する。そして、駆動部26が駆動輪261を回転駆動する。移動ロボット20は、次の通過ポイントに向かって自律移動する。このようにすることで、通過ポイントを順番に通過して、搬送先に到着する。また、移動ロボット20は、自機位置を推定して、通過ポイントを通過したことを示す信号を上位管理装置10に送信しても良い。これにより、上位管理装置10が、各移動ロボット20の現在位置や搬送状況を管理することができる。
仮想バンパ設定部218は、移動ロボット20に対して、仮想バンパ領域を設定する。上記の通り、仮想バンパ領域は、移動ロボット20とその周辺を含む領域である。後述するロボット制御パラメータ222には、仮想バンパを設定するための距離閾値が設定されている。したがって、仮想バンパ設定部218は、移動ロボット20の外形から所定の距離以内の領域を仮想バンパ領域として設定する。仮想バンパ設定部218は、XY平面(水平面)において、仮想バンパ領域を設定する。
さらに、仮想バンパ設定部218は、仮想バンパ領域を可変に設定することも可能である。例えば、仮想バンパ設定部218は、移動ロボット20の移動速度、移動方向、マップ上の位置等に応じて、仮想バンパ領域の大きさや形状を変えてもよい。例えば、移動ロボット20がその場で旋回している場合、仮想バンパ設定部218は、旋回中心を中心として、旋回半径に応じた半径を有する円形を仮想バンパ領域として設定する。
物体検出部219は、仮想バンパ領域内に周辺物体がいることを検出する。物体検出部219は、距離センサの検出結果に応じて、周辺物体の有無を検出することができる。物体検出部219は、仮想バンパ領域内に周辺物体がいることを検知した場合、検出信号を駆動制御部212に出力する。
記憶部22には、フロアマップ221とロボット制御パラメータ222と搬送物情報226が格納される。図2に示したのは、記憶部22に格納される情報の一部で有り、図2に示したフロアマップ221とロボット制御パラメータ222と搬送物情報226以外の情報も含まれる。
フロアマップ221は、移動ロボット20が移動する施設の地図情報である。このフロアマップ221は、予め作成されるものでもよいし、移動ロボット20から得た情報から生成されるものでもよく、また、予め作成された基本地図に移動ロボット20から得た情報から生成された地図修正情報を加えたものであってもよい。フロアマップ221は、施設全体の地図情報ではなく、移動予定の領域を部分的に含む地図情報であってもよい。フロアマップ221は施設の壁、ドア、階段、エレベータなどに関する情報を含んでいる。
ロボット制御パラメータ222は、移動ロボット20を動作させるためのパラメータである。ロボット制御パラメータ222には、例えば、周辺物体との距離閾値が含まれる。例えば、ロボット制御パラメータ222には、仮想バンパ領域の形状や大きさ等を示す情報が含まれている。仮想バンパ領域を可変とする場合、ロボット制御パラメータ222は、複数の設定に関する情報を含む。さらに、ロボット制御パラメータ222には、移動ロボット20の速度上限値が含まれている。
搬送物情報226は、搬送物の内容(種別)、搬送元、搬送先等の情報を含んでいる。搬送物情報は、搬送中、搬送前(搭載前)、搬送済みなどのステータスを示す情報を含んでいてもよい。搬送物情報226は搬送物毎にこれらの情報が対応付けられている。
駆動制御部212は、物体検出部219からの検出信号に応じて、移動ロボット20を減速又は停止させる。つまり、駆動制御部212は、ロボット制御パラメータ222を参照して、距離センサ群24から得られた距離情報が示す距離が距離閾値を下回ったことに応じて動作を停止或いは減速をする。周辺物体が移動ロボット20に相対的に近づいて、仮想バンパ領域内に進入した場合、移動ロボット20が減速又は停止する。このようにすることで、移動ロボット20の周辺に他の移動ロボットや人などがいる場合に、接触を防ぐことができる。
駆動制御部212は、速度上限値以下の速度で走行するように、駆動部26を制御する。駆動制御部212は、速度上限値以上の速度で移動ロボット20が移動しないように、駆動輪の回転速度を制限する。
移動ロボット20はエレベータを用いて移動することができる。つまり、移動ロボット20はエレベータに乗ることで、異なる階に移動する。さらに、複数の移動ロボット20がエレベータで同時に乗ることができる。以下、2台の移動ロボット20が、1つのエレベータに乗り降りする手順ST11~ST16について、図3~図5を用いて説明する。図3~図5は、エレベータEVのかご内部を示す上面図である。図3~図5では、2台の移動ロボット20を移動ロボット20A、20Bとして図示している。
図3~図5に示すように、エレベータEVには、ドアD1が設けられている。ドアD1はエレベータEVがいずれかの階で停止しているときに、開閉する。ドアD1はエレベータEVの-X側の端部に設けられている。移動ロボット20A、20BはドアD1を通って、エレベータEVに出入りする。エレベータEVの中の領域を待機領域S1とする。待機領域S1はエレベータEVのかごの空間に対応する。ドアD1が待機領域S1への出入り口となる。移動ロボット20A、20Bが待機領域S1に待機している間に、エレベータEVが昇降することで、移動ロボット20A、20Bが行き先階に移動する。上面視において、待機領域S1は長方形になっている。
エレベータEVは2台の移動ロボット20A、20Bが乗車可能なサイズとなっている。待機領域S1には、2台分の移動ロボット20A、20Bの待機位置が設定されている。また、移動ロボット20A、20Bは同じタイプの移動ロボットで有るため、同じ形状を有している。上面視において、移動ロボット20A、20Bは長方形状になっている。例えば、図3のST11では、移動ロボット20Aは、X方向を長手方向として、Y方向を短手方向としている。図1で説明したとおり、移動ロボット20Aの前後方向が長手方向となり、左右方向が短手方向となっている。すなわち、移動ロボット20Aの前後方向のサイズは、左右方向のサイズよりも大きくなっている。
移動ロボット20Aには、仮想バンパ領域A1が設定されている。仮想バンパ領域A1に周辺物体が検知された場合、移動ロボット20Aは減速又は停止する。後述するように、直進移動時と、旋回時とで、仮想バンパ領域A1は異なる形状となる。同様に、移動ロボット20Bには、仮想バンパ領域A2が設定されている。仮想バンパ領域A2に周辺物体が検知された場合、移動ロボット20Bは減速又は停止する。後述するように、直進移動時と、旋回時とで、仮想バンパ領域A2は異なる形状となる。旋回時では、仮想バンパ領域A1、A2は円形となる。旋回時以外では、仮想バンパ領域A1、A2は長方形となる。
以下、移動ロボット20AがエレベータEVに乗った後、移動ロボット20BがエレベータEVに乗る場合について説明する。まず、移動ロボット20AがドアD1を通過して、エレベータEVに進入する(ST11)。このとき、移動ロボット20Aは、X方向を長手方向とした状態で、+X方向に直進移動している。移動ロボット20Aは、エレベータEVの奥側、つまり、+X側の端まで進む。移動ロボット20Aに直進移動中では、上面視において、移動ロボット20Aの仮想バンパ領域A1はX方向を長手方向とする長方形となっている。
移動ロボット20AがエレベータEV内の所定の待機位置まで移動すると、移動ロボット20Aがその場で旋回する(ST12)。つまり、左右の駆動輪261が同じ回転速度で反対方向に回転する。移動ロボット20Aの長手方向がY方向に沿うように、移動ロボット20Aが、Z方向と平行な旋回軸周りに90°回転する。移動ロボット20Aの長手方向がY方向となり、短手方向がX方向となるまで、移動ロボット20Aが旋回する。旋回時には、仮想バンパ領域A1が旋回軸を中心とする円形となる。そして、移動ロボット20Aが90°回転したら、駆動輪の動作が停止する。移動ロボット20Aは、ST12に示す状態で待機する。
移動ロボット20Aの停止中に、移動ロボット20BがドアD1を通過して、エレベータEVに進入する(ST13)。移動ロボット20Aの長手方向がY方向に沿って配置された状態で、移動ロボット20がY方向に沿って進むことで待機領域S1に進入する。このとき、移動ロボット20Bは、X方向を長手方向とした状態で、+X方向に直進移動している。直進移動中では、上面視において、移動ロボット20Bの仮想バンパ領域A2はX方向を長手方向とする長方形となっている。また、移動ロボット20Aは停止しているため、仮想バンパ領域A1はY方向を長手方向とする長方形となっている。そして、移動ロボット20Bが所定の待機位置まで直進すると、停止する。移動ロボット20A、20BがエレベータEVに乗ると、エレベータEVが昇降する。エレベータEVの昇降中において、移動ロボット20Aはその短手方向がX方向に沿った状態で待機し、移動ロボット20Bはその長手方向がX方向に沿った状態で待機する。つまり、移動ロボット20Aと移動ロボット20Bが90°異なる向きとなっている。
エレベータEVが移動ロボット20Bの行き先階に到着すると、ドアD1が開く。そして、移動ロボット20Bが-X方向に直進移動する。ドアD1から移動ロボット20BがエレベータEVの外に退出する(ST14)。移動ロボット20Bの退出中又は退出後に、移動ロボット20Aが旋回する。旋回時において、移動ロボット20Aの仮想バンパ領域A1は、円形となる。
そして、移動ロボット20Aが90°旋回後、移動ロボット20Aは-X方向に直進移動する(ST15)。つまり、移動ロボット20Aは、長手方向がX方向と平行になった状態で、-X方向に移動する。移動ロボット20Aの仮想バンパ領域A1は、長方形となる。移動ロボット20AがドアD1からエレベータEVの外側に退出する(ST16)。
このように、移動ロボット20Aは、予め設定された待機領域S1に進入する。そして、移動ロボット20Aは、その短手方向がX方向に沿うように旋回した後、待機領域S1で待機する。移動ロボット20Bは、移動ロボット20Aが進入した待機領域S1に進入する。移動ロボット20Bは、長手方向がX方向に沿った状態で待機する。移動ロボット20Aの短手方向と移動ロボット20Bの長手方向が平行になる。2台の移動ロボット20A、20Bが90°異なる向きとなる。このようにすることで、移動ロボット20Aと移動ロボット20Bとが接近することを防ぐことができる。
移動ロボット20A、20Bの自律移動において、位置誤差があるため、エレベータに乗る毎に、移動ロボット20Aと移動ロボット20Bの待機位置がずれてしまう。したがって、移動ロボット20Aと移動ロボット20Bが想定される距離よりも近づいてしまう場合がある。このような場合でも、ロボット間の距離が閾値距離よりも近づいてしまうことを防ぐことができる。移動ロボット20Aと移動ロボット20Bとの間の距離を広く取ることができる。これにより、移動ロボット間の接触を防ぐことができる。また、仮想バンパ機能などにより、ロボットが停止したり、減速したりすることを防ぐことができる。さらに、エレベータEVの内部空間の面積が小さい場合でも、複数の移動ロボット20がエレベータに乗ることができる。
また、待機領域S1に最初に進入した移動ロボット20Aを旋回させている。これにより、後から待機領域S1に進入する移動ロボット20Bが、既に待機している移動ロボット20Aに対して90°異なる向きとなっている。移動ロボット20Aと90°異なる向きで、移動ロボット20Bが直進することができる。移動ロボット20A、20Bが効率良くエレベータEVに進入及び退出することができる。移動ロボット20Bが旋回動作を省略することができる。もちろん、移動ロボット20Aと移動ロボット20Bの向きの違いは90°に限定されるものではない。上面視において、移動ロボット20Aの長手方向が移動ロボット20Bの長手方向と平行になっていなければよい。
なお、移動ロボット20Aと移動ロボット20Bとは同じ階でエレベータEVに乗ってもよく、異なる階でエレベータEVに乗ってもよい。移動ロボット20Aと移動ロボット20Bとが異なる階でエレベータEVに乗る場合、エレベータEVが昇降中に、移動ロボット20AがST12における旋回動作を行ってもよい。これにより、移動時間を短縮することができるため、効率のよい移動が可能となる。
移動ロボット20Aと移動ロボット20Bとは同じ階でエレベータEVから降りてもよく、異なる階でエレベータEVから降りてもよい。移動ロボット20Aと移動ロボット20Bとが異なる階でエレベータEVから降りる場合、エレベータが昇降中に、移動ロボット20Aは、ST14における旋回動作を行ってもよい。これにより、移動時間を短縮することができるため、効率のよい移動が可能となる。
移動ロボット20Aは、移動ロボット20BがエレベータEVに進入することを検知した時点で、ST12の旋回動作を行ってもよい。例えば、上位管理装置10又は移動ロボット20Bが、移動ロボット20BがエレベータEVに進入することを示す信号を移動ロボット20Aに送信してもよい。あるいは、移動ロボット20Aに設けられた各種センサで、移動ロボット20BがエレベータEVに進入することを検知してもよい。また、エレベータEVには施設の利用者などの乗ってもよい。
なお、上記の説明では、エレベータEVのかご内における動作を示したが、エレベータ以外の領域であっても、上記の動作を行うことが可能となる。つまり、移動ロボット20Aが旋回して、待機する待機領域はエレベータEVのかごに限られるものでない。例えば、予め設定されている充電領域や駐停車領域を待機領域S1とすることができる。このようにすることで、待機中の移動ロボット間の距離を広く取ることができる。
また、旋回時と直進時とで、仮想バンパ領域の形状を変更している。例えば、旋回時は、仮想パンパ領域を円形とし、直進時は移動ロボット20の外形を閾値距離だけ広げた形状としている。このようにすることで、適切に仮想バンパ領域を設定することができるため、周辺物体との接触を防ぐことができる。
また、移動ロボット20Aの旋回動作は、移動ロボット20Aが待機領域S1に進入したタイミングで行ってもよく、移動ロボット20BがエレベータEVに乗車することを検知したタイミングで行ってもよく。例えば、移動ロボット20Aは、カメラ25や距離センサ群24の検出結果に基づいて、移動ロボット20Bの乗車を検知してもよい。あるいは、上位管理装置10が、移動ロボット20Bの乗車があることを示す信号を移動ロボット20Aに送信してもよい。
変形例
図6~図9を用いて、変形例にかかる手順(ST21~ST28)について説明する。変形例では、両側にドアが設けられているエレベータに移動ロボット20が乗る。図6~図9は、エレベータEVの内部を示す上面図である。図6~図9では、2台の移動ロボット20を移動ロボット20A、20Bとして図示している。また、エレベータEVの一端にドアD1が設けられ、他端にドアD2が設けられている。エレベータEVの-X側の端にドアD1が設置され、+X側の端にドアD2が設置されている。例えば、フロア毎にドアD1、D2のいずれが開くかが決まっているものとする。
ここで、移動ロボット20A、20BがドアD1を通ってエレベータEVに進入し、ドアD2を通ってエレベータEVの外側に退出する場合について説明する。ドアD1が待機領域S1への入口となり、ドアD2が出口となっているが、反対であってもよい。なお、移動ロボット20A、20Bの基本的な構成及び制御は、図3~図5と同様になっているため、適宜説明を省略する。
移動ロボット20AがエレベータEVに乗った後、移動ロボット20BがエレベータEVに乗る手順について説明する。移動ロボット20AがドアD1を通過して、エレベータEVに進入する(ST21)。このとき、移動ロボット20Aは、X方向を長手方向とした状態で、+X方向に直進移動している。移動ロボット20Aは、エレベータEVの奥側、つまり、+X側の端まで進む。移動ロボット20Aに直進移動中では、上面視において、移動ロボット20Aの仮想バンパ領域A1はX方向を長手方向とする長方形となっている。
移動ロボット20Aが所定の待機位置まで移動すると、移動ロボット20Aがその場で旋回する(ST22)。つまり、左右の駆動輪261が同じ回転速度で反対方向に回転する。移動ロボット20Aの長手方向がY方向に沿うように、移動ロボット20Aが、Z方向と平行な旋回軸周りに90°回転する。移動ロボット20Aの長手方向がY方向となり、短手方向がX方向となるまで、移動ロボット20Aが旋回する。旋回時には、仮想バンパ領域A1が旋回軸を中心とする円形となる。そして、移動ロボット20Aが90°回転したら、駆動輪の動作が停止する。移動ロボット20Aは、ST22に示す状態で待機する。
移動ロボット20Aの停止中に、移動ロボット20BがドアD1を通過して、エレベータEVに進入する(ST23)。このとき、移動ロボット20Bは、X方向を長手方向とした状態で、+X方向に直進移動している。直進移動中では、上面視において、移動ロボット20Bの仮想バンパ領域A2はX方向を長手方向とする長方形となっている。また、移動ロボット20Aは停止しているため、仮想バンパ領域A1はY方向を長手方向とする長方形となっている。そして、移動ロボット20Bが所定の待機位置まで直進すると、停止する。
移動ロボット20Bが所定の待機位置まで移動すると、移動ロボット20Bがその場で旋回する(ST24)。つまり、左右の駆動輪261が同じ回転速度で反対方向に回転する。移動ロボット20Bが、長手方向がY方向と沿うように、Z方向と平行な旋回軸周りに90°回転する。移動ロボット20Bの長手方向がY方向となり、短手方向がX方向となるまで、移動ロボット20Bが旋回する。旋回時には、仮想バンパ領域A2が旋回軸を中心とする円形となる。そして、移動ロボット20Bが90°回転したら、駆動輪の動作が停止する。移動ロボット20Bは、ST24に示す状態で待機する。したがって、移動ロボット20A、20Bともに長手方向がY方向と平行になる。
移動ロボット20Aがその場で旋回する(S25)。移動ロボット20Aが、長手方向がX方向に沿うように、Z方向と平行な旋回軸周りに90°回転する。移動ロボット20Aの長手方向がX方向となり、短手方向がY方向となるまで移動ロボット20Aが旋回する。旋回時には、仮想バンパ領域A1が旋回軸を中心とする円形となる。そして、移動ロボット20Aが90°回転したら、駆動輪の動作が停止する。移動ロボット20Bは、ST25に示す状態で待機する。したがって、移動ロボット20Aの長手方向がX方向となり、移動ロボット20Bの長手方向がY方向と平行になる。そして、移動ロボット20Aの旋回動作が終了したら、あるいは、移動ロボット20BがエレベータEVに進入したら、エレベータEVが昇降する。エレベータEVの昇降中において、移動ロボット20Aはその長手方向がX方向に沿った状態で待機し、移動ロボット20Bはその短手方向がX方向に沿った状態で待機する。
そして、エレベータEVが昇降して、移動ロボット20Aの行き先階に到着すると、ドアD2が開く。そして、移動ロボット20Aが+X方向に直進移動する。つまり、ドアD2から移動ロボット20AがエレベータEVの外に退出する(ST26)。
移動ロボット20Aの退出中又は退出後に、移動ロボット20Bが旋回する(ST27)。旋回時において、移動ロボット20Bの仮想バンパ領域A2は、円形となる。移動ロボット20Bが90°旋回後、移動ロボット20Bは+X方向に直進移動する。つまり、移動ロボット20Bは、長手方向がX方向と平行になった状態で、+X方向に移動する。これにより、移動ロボット20BがドアD2からエレベータEVの外側に退出する(ST28)。移動ロボット20Bが直進移動中、仮想バンパ領域A2は、長方形となる。
このようにすることで、このようにすることで、移動ロボット20Aと移動ロボット20Bとが接近することを防ぐことができる。移動ロボット20A、20Bの自律移動において、位置誤差があるため、エレベータに乗る毎に、移動ロボット20Aと移動ロボット20Bの待機位置がずれてしまう。したがって、移動ロボット20Aと移動ロボット20Bが想定される距離よりも近づいてしまう場合がある。このような場合でも、ロボット間の距離が閾値距離よりも近づいてしまうことを防ぐことができる。移動ロボット20Aと移動ロボット20Bとの間の距離を広く取ることができる。これにより、移動ロボット間の接触を防ぐことができる。また、仮想バンパ機能などにより、ロボットが停止したり、減速したりすることを防ぐことができる。さらに、エレベータEVの内部空間の面積が小さい場合でも、複数の移動ロボット20がエレベータに乗ることができる。
上記の説明では、上面視において、移動ロボット20A、20Bが長方形となっていたが、長方形以外の形状となっていてもよい。つまり、移動ロボット20A、20Bは、上面視において、長手方向と短手方向を有する形状となっていればよい。例えば、移動ロボット20A、20Bは、上面視において、楕円形となっていてもよい。上面視において、移動ロボット20A、20Bは、回転対称な形状となっていなくてもよい。また、移動ロボット20の前後方向が長手方向となっていたが、短手方向となっていてもよい。
また、上記の説明では、2台の移動ロボット20A、20Bが待機領域S1に進入したが、3台以上の移動ロボット20が待機領域S1に進入してもよい。この場合、隣接する移動ロボット20で長手方向と短手方向と平行になるように、移動ロボット20が旋回動作を行えばよい。具体的には、3台以上の移動ロボット20が1列に並んで待機する場合、奇数台目の移動ロボット20は、短手方向がX方向に平行となり、偶数台目の移動ロボット20は長手方向がX方向と平行になればよい。長手方向が平行な移動ロボット20が隣接しないように配置すればよい。
また、待機領域S1において、4台以上の移動ロボット20が2列以上に並んで待機する場合、移動ロボット20を千鳥配置にすればよい。図10は4台の移動ロボット20A~20Dがエレベータに乗っている状態を示す上面図である。図10に示すように、移動ロボット20A~20Dには、それぞれ仮想バンパ領域A1~A4が設定されている。
移動ロボット20A、20Dは長手方向がY方向となり、移動ロボット20B,20Cは、長手方向がX方向となる。よって、X方向又はY方向において、隣の移動ロボットは90°異なる向きとなっている。
このように、奇数列の移動ロボットでは、奇数台目の短手方向がX方向に平行となり、偶数台目の移動ロボット20は長手方向がX方向と平行になる。偶数列の移動ロボットでは、奇数台目の長手方向がX方向に平行となり、偶数台目の移動ロボット20は短手方向がX方向と平行になる。長手方向が平行な移動ロボットが斜めになるように配置すればよい。このようにすることで、隣接する移動ロボット間の距離を広く取ることができる。よって、仮想バンパ機能によるスタックを防ぐことができる。また、待機領域S1の空間の利用効率を向上することができる。
本実施の形態にかかる制御方法は、上位管理装置10で行われていてもよく、エッジデバイス(移動ロボット20)で行われていてもよい。また、移動ロボット20及び上位管理装置10が協働して、制御方法を実行してもよい。つまり、本実施の形態にかかる制御システムは、移動ロボット20内に搭載されていてもよい。あるいは、制御システムの少なくとも一部又は全部は、移動ロボット20以外の装置、例えば、上位管理装置10に搭載されていてもよい。
例えば、上位管理装置10が、2台又はそれ以上の移動ロボット20を制御してもよい。この場合、上位管理装置10が、移動ロボット20Bの状態や予定に関する情報を取得する。すると、上位管理装置10が移動ロボット20A、20Bを制御するための信号を移動ロボット20A、20Bに送信する。このようにすることで、上記のように移動ロボット20A、20Bを制御することができる。
あるいは、移動ロボット20Bと上位管理装置10の少なくとも一方が移動ロボット20Aを制御してもよい。例えば、移動ロボット20Bが上位管理装置10に状態や予定に関する上位管理装置10に送信する。あるいは、移動ロボット20B又は上位管理装置10が移動ロボットの状態をセンシングする。すると、上位管理装置10が移動ロボット20Aを制御するための信号を移動ロボット20Aに送信する。あるいは、移動ロボット20Bが移動ロボット20Aを制御するための信号を直接又は間接的に移動ロボット20Aに送信する。このようにすることで、上記のように移動ロボット20A、20Bを制御することができる。
また、移動ロボット20Aと上位管理装置10の少なくとも一方が移動ロボット20Bを制御してもよい。例えば、移動ロボット20Bが上位管理装置10に状態や予定に関する上位管理装置10に送信する。あるいは、移動ロボット20A又は上位管理装置10が移動ロボットの状態をセンシングする。すると、上位管理装置10が移動ロボット20Bを制御するための信号を移動ロボット20Bに送信する。あるいは、移動ロボット20Aが移動ロボット20Bを制御するための信号を直接又は間接的に移動ロボット20Bに送信する。このようにすることで、上記のように移動ロボット20A、20Bを制御することができる。
上位管理装置10は、物理的に単一な装置に限らず、複数の装置に分散して配置されていても良い。つまり、上位管理装置10は、複数のメモリや複数のプロセッサを備えていても良い。教師有り学習などにより生成された機械学習モデルを用いて、制御が行われてもよい。例えば、経路探索や物体検出などの処理に機械学習モデルが用いられてもよい。
また、上述した上位管理装置10、又は移動ロボット20等における処理の一部又は全部は、コンピュータプログラムとして実現可能である。このようなプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述の実施の形態は病院内を搬送ロボットが自律移動するシステムについて説明したが、上述のシステムは、ホテル、レストラン、オフィスビル、イベント会場または複合施設において所定の物品を荷物として搬送できる。
1 制御システム
10 上位管理装置
20 移動ロボット
21 演算処理部
22 記憶部
23 通信部
24 距離センサ群
25 カメラ
26 駆動部
27 表示部
28 操作受付部
211 移動命令抽出部
212 駆動制御部
218 仮想バンパ設定部
219 物体検出部
221 フロアマップ
222 ロボット制御パラメータ
226 搬送物情報
241 前後距離センサ
242 左右距離センサ
260 台車部
261 駆動輪
262 キャスタ
281 操作インタフェース
290 本体部
291 収納庫
292 扉

Claims (27)

  1. 上面視において、長手方向と短手方向とを有する複数の移動ロボットを制御するロボット制御システムであって、
    予め設定された待機領域に進入する第1移動ロボットを、前記短手方向が第1の方向に沿うように旋回した後、前記待機領域で待機させるように制御し、
    前記第1移動ロボットが進入した前記待機領域に進入する第2移動ロボットを、前記長手方向が第1の方向に沿った状態で待機させるように制御する、ロボット制御システム。
  2. 前記第1移動ロボット及び前記第2移動ロボットには、予め設定された距離以内に物体又は人が近づいた時に、減速又は停止するように仮想バンパが設定されている請求項1に記載のロボット制御システム。
  3. 前記移動ロボットが前記長手方向を前後方向として移動するための車輪を備えている請求項1、又は2に記載のロボット制御システム。
  4. 前記待機領域の一端側に出入り口が設定されており、
    前記第1移動ロボットが前記第1の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入し、
    前記第1移動ロボットが前記待機領域に進入した後、前記短手方向が前記第1の方向に沿うように旋回し、
    前記第1移動ロボットが旋回した後に前記第2移動ロボットが前記第1の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入する請求項1、又は2に記載のロボット制御システム。
  5. 前記待機領域の一端側に入口、他端側に出口が設定されており、
    前記第1移動ロボットが前記第1の方向と異なる第2の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入し、
    前記第1移動ロボットが前記待機領域に進入した後、前記長手方向が前記第1の方向に沿うように旋回し、
    前記第1移動ロボットの長手方向が前記第1の方向に沿って配置された状態で、前記第2移動ロボットが第2の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入し、
    前記第2移動ロボットが前記待機領域に進入した後、前記第1移動ロボットが、前記短手方向が前記第1の方向に沿うように旋回する請求項1、又は2に記載のロボット制御システム。
  6. 前記待機領域がエレベータのかごである請求項1、又は2に記載のロボット制御システム。
  7. 前記第1移動ロボット及び第2移動ロボットを制御する上位管理装置を備えた請求項1、又は2に記載のロボット制御システム。
  8. 前記第1移動ロボットが前記第2移動ロボットを制御するための信号を送信する請求項1、又は2に記載のロボット制御システム。
  9. 前記第2移動ロボットが前記第1移動ロボットを制御するための信号を送信する請求項1、又は2に記載のロボット制御システム。
  10. 少なくとも一つのコンピュータが、上面視において、長手方向と短手方向とを有する複数の移動ロボットを制御するロボット制御方法であって、
    予め設定された待機領域に進入する第1移動ロボットを、前記短手方向が第1の方向に沿うように旋回させた後、前記待機領域で待機させるステップと、
    前記第1移動ロボットが進入した前記待機領域に進入する第2移動ロボットを、前記長手方向が第1の方向に沿った状態で待機させるステップと、を備えたロボット制御方法。
  11. 前記第1移動ロボット及び前記第2移動ロボットには、予め設定された距離以内に物体又は人が近づいた時に、減速又は停止するように仮想バンパが設定されている請求項10に記載のロボット制御方法。
  12. 前記移動ロボットが前記長手方向を前後方向として移動するための車輪を備えている請求項10、又は11に記載のロボット制御方法。
  13. 前記待機領域の一端側に出入り口が設定されており、
    前記第1移動ロボットが前記第1の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入し、
    前記第1移動ロボットが前記待機領域に進入した後、前記短手方向が前記第1の方向に沿うように旋回し、
    前記第1移動ロボットが旋回した後に前記第2移動ロボットが前記第1の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入する請求項10、又は11に記載のロボット制御方法。
  14. 前記待機領域の一端側に入口、他端側に出口が設定されており、
    前記第1移動ロボットが前記第1の方向と異なる第2の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入し、
    前記第1移動ロボットが前記待機領域に進入した後、前記長手方向が前記第1の方向に沿うように旋回し、
    前記第1移動ロボットの長手方向が前記第1の方向に沿って配置された状態で、前記第2移動ロボットが第2の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入し、
    前記第2移動ロボットが前記待機領域に進入した後、前記第1移動ロボットが、前記短手方向が前記第1の方向に沿うように旋回する請求項10、又は11に記載のロボット制御方法。
  15. 前記待機領域がエレベータのかごである請求項10、又は11に記載のロボット制御方法。
  16. 前記コンピュータが、前記第1移動ロボット及び第2移動ロボットロボットを制御する上位管理装置である請求項10、又は11に記載のロボット制御方法。
  17. 前記第1移動ロボットが前記第2移動ロボットを制御するための信号を送信する請求項10、又は11に記載のロボット制御方法。
  18. 前記第2移動ロボットが前記第1移動ロボットを制御するための信号を送信する請求項10、又は11に記載のロボット制御方法。
  19. 上面視において、長手方向と短手方向とを有する複数の移動ロボットを制御するロボット制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記ロボット制御方法は、
    予め設定された待機領域に進入する第1移動ロボットを、前記短手方向が第1の方向に沿うように旋回させた後、前記待機領域で待機させるステップと、
    前記第1移動ロボットが進入した前記待機領域に進入する第2移動ロボットを、前記長手方向が第1の方向に沿った状態で待機させるステップと、を備えたプログラム。
  20. 前記第1移動ロボット及び前記第2移動ロボットには、予め設定された距離以内に物体又は人が近づいた時に、減速又は停止するように仮想バンパが設定されている請求項19に記載のプログラム。
  21. 前記移動ロボットが前記長手方向を前後方向として移動するための車輪を備えている請求項19、又は20に記載のプログラム。
  22. 前記待機領域の一端側に出入り口が設定されており、
    前記第1移動ロボットが前記第1の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入し、
    前記第1移動ロボットが前記待機領域に進入した後、前記短手方向が前記第1の方向に沿うように旋回し、
    前記第1移動ロボットが旋回した後に前記第2移動ロボットが前記第1の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入する請求項19、又は20に記載のプログラム。
  23. 前記待機領域の一端側に入口、他端側に出口が設定されており、
    前記第1移動ロボットが前記第1の方向と異なる第2の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入し、
    前記第1移動ロボットが前記待機領域に進入した後、前記長手方向が前記第1の方向に沿うように旋回し、
    前記第1移動ロボットの長手方向が前記第1の方向に沿って配置された状態で、前記第2移動ロボットが第2の方向に沿って進むことで前記待機領域に進入し、
    前記第2移動ロボットが前記待機領域に進入した後、前記第1移動ロボットが、前記短手方向が前記第1の方向に沿うように旋回する請求項19、又は20に記載のプログラム。
  24. 前記待機領域がエレベータのかごである請求項19、又は20に記載のプログラム。
  25. 前記コンピュータが、前記第1移動ロボット及び第2移動ロボットロボットを制御する上位管理装置である請求項19、又は20に記載のプログラム。
  26. 前記第1移動ロボットが前記第2移動ロボットを制御するための信号を送信する請求項19、又は20に記載のプログラム。
  27. 前記第2移動ロボットが前記第1移動ロボットを制御するための信号を送信する請求項19、又は20に記載のプログラム。
JP2022182407A 2022-11-15 2022-11-15 ロボット制御システム、ロボット制御方法、及びプログラム Pending JP2024071905A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022182407A JP2024071905A (ja) 2022-11-15 2022-11-15 ロボット制御システム、ロボット制御方法、及びプログラム
PCT/JP2023/036670 WO2024106064A1 (ja) 2022-11-15 2023-10-10 ロボット制御システム、ロボット制御方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022182407A JP2024071905A (ja) 2022-11-15 2022-11-15 ロボット制御システム、ロボット制御方法、及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024071905A true JP2024071905A (ja) 2024-05-27

Family

ID=91084095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022182407A Pending JP2024071905A (ja) 2022-11-15 2022-11-15 ロボット制御システム、ロボット制御方法、及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2024071905A (ja)
WO (1) WO2024106064A1 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5003573B2 (ja) * 2008-04-14 2012-08-15 パナソニック株式会社 自律移動ロボットおよびそのエレベータ乗降方法
JP2013077266A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Equos Research Co Ltd 走行制御装置および車両
JP5903373B2 (ja) * 2012-11-21 2016-04-13 本田技研工業株式会社 走行誘導システム
JP2018195158A (ja) * 2017-05-19 2018-12-06 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 自律走行車、駐車位置決定装置、及び駐車位置決定方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2024106064A1 (ja) 2024-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7484761B2 (ja) 制御システム、制御方法、及びプログラム
JP7505399B2 (ja) ロボット制御システム、ロボット制御方法、及びプログラム
US20220208328A1 (en) Transport system, transport method, and program
US11919168B2 (en) Robot control system, robot control method, and computer readable medium
WO2024106064A1 (ja) ロボット制御システム、ロボット制御方法、及びプログラム
US11755009B2 (en) Transport system, transport method, and program
CN114905504B (zh) 机器人控制系统、机器人控制方法和存储介质
US20240149459A1 (en) Mobile robot control system, mobile robot control method, and computer readable medium
US20230150132A1 (en) Robot control system, robot control method, and program
US20230152811A1 (en) Robot control system, robot control method, and program
US20230150130A1 (en) Robot control system, robot control method, and program
US20230202046A1 (en) Control system, control method, and non-transitory storage medium storing program
US11906976B2 (en) Mobile robot
JP2023102125A (ja) 制御システム、制御方法、及びプログラム
JP2023167101A (ja) 制御システム、制御方法、及びプログラム