JP6254027B2 - 車両の衝突エネルギー吸収構造 - Google Patents

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本発明は、車両衝突時に乗員の膝部がインストルメントパネル(以下、インパネと略記する)に2次衝突した際の衝撃力を吸収するようにした車両の衝突エネルギー吸収構造に関する。
自動車のインパネにおいては、例えば特許文献1に開示されているように、小物を収納可能の収納部を形成するのが一般的である。この従来の収納部では、その底壁部は、略水平に延びるようにインパネの他の部分と一体的に形成されている。
特開2000−247186号公報
ところで前記従来のインパネでは、特に収納部の底壁部が、インパネの他の部分と一体的に、かつ略水平に延びるように形成されているため高剛性を有する。そのため従来のインパネでは、車両衝突時の慣性により乗員の膝部がインパネに二次衝突した場合のエネルギー吸収効果が低く、乗員の膝部への荷重値(傷害値)が大きくなってしまう恐れがある。
一方、前記エネルギー吸収効果を高めるために、前記インパネの収納部に脆弱部を多数形成すると、通常使用時に手で押した場合の手押し剛性感が不足し易くなり、商品性が低下する問題が懸念される。
本発明は、前記従来の状況に鑑みてなされたもので、インパネの手押し剛性感の悪化を招くことなく、衝突時の乗員への悪影響を抑制できる車両の衝突エネルギー吸収構造を提供することを課題としている。
本発明は、インパネの、乗員の膝部の高さに対応する部位に、少なくとも底面を有するトレイ部が形成されている車両の衝突エネルギー吸収構造において、
前記底面に底面開口部が形成され、該底面開口部はトレイ板により上方から閉塞されており、
前記トレイ板及び前記底面開口部の、前縁部同士は、第1係合構造により連結され、かつ後縁部同士は、車両前方への荷重に対して前記第1係合構造より係合が外れ易い第2係合構造により連結され、
又は前記トレイ板及び前記底面開口部の、後縁部同士は、前記第1係合構造により連結され、かつ前縁部同士は、前記第2係合構造により連結されている
ことを特徴としている。
本発明に係る衝突エネルギー吸収構造によれば、車両衝突時に乗員の膝部が前記インパネの前記トレイ部に二次衝突すると、前記第1係合構造により前記トレイ板の前縁部が底面開口部の前縁部に係合したままの状態で、前記第2係合構造により前記トレイ板の後縁部の底面開口部の後縁部への係合が外れ、又はこれとは逆に、前記トレイ板の後縁部が底面開口部の後縁部に係合したままの状態で、トレイ板の前縁部の底面開口部の前縁部への係合が外れることとなる。そして何れの場合も、トレイ板は第1係合構造側を支点にして上方に回動するように前記底面開口部から離反する。
このように車両衝突時に乗員の膝部がインパネに二次衝突すると、トレイ板は、その後縁部又は前縁部の係合が外れ、前縁部又は後縁部を支点に回動することでインパネの底面開口部から外れるので、インパネのトレイ部が座屈し易くなり、それだけエネルギー吸収効果を高めることができ、乗員の膝部への傷害値を低下させることができる。
また通常使用時には、前記トレイ板は、これの前縁部及び後縁部がトレイ部の底面開口部の前縁部,後縁部に係合して底面開口部を橋渡し状態に閉塞しているので、手押し剛性感が不足するといった問題を回避でき、またトレイ板にがたつきが生じることもない。
本発明の実施例1に係る車両の衝突エネルギー吸収構造を有するインパネ回りの斜視図である。 前記インパネのトレイ部に形成された底面開口部を閉塞するトレイ板の平面図である。 前記インパネのトレイ部の断面側面図(図1,図2のIII-III線断面図)である。 前記インパネのトレイ部の断面正面図(図2のIV-IV線断面図)である。 前記インパネのトレイ部の断面正面図(図2のV-V線断面図)である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図5は、本発明の実施例1に係る車両の衝突エネルギー吸収構造を説明するための図である。本実施例において、前,後,左,右とは、車両の前進方向に見た状態での前,後,左,右を意味する。
図において、1はシート(不図示)に着座した乗員の前方に配設されたインパネを示しており、該インパネ1は、樹脂製であり、乗員側に膨出するように形成されている。
前記インパネ1の運転席側にはメーター装着開口1a,ステアリングシャフト挿通凹部1b等が形成され、車幅方向中央部にはエアコン吹き出し口1c,エアコン操作パネル装着開口1d等が形成されている。
また前記インパネ1の助手席側上部にはエアバック取付け開口1fが、下部にはグローブボックスを取り付けるためのボックス取付け開口1gが形成されている。
さらにまた、前記インパネ1の前記ボックス取付け開口1gとエアバック取付け開口1fとの間には、箱ティッシュ等の小物を収納可能とするトレイ部2が車室側開口2aを有する凹状をなすように形成されている。
前記トレイ部2は、助手席乗員の左,右の膝間隔程度の車幅方向寸法を有し、前記車室側開口2aの下縁からから車両前方に略水平に延びる底面2bと、該底面2bの前端部から上方に立ち上がる前面2cと、該前面2cに続いて前記車室側開口2aの上縁に向けて斜め上方に延びる天面2dと、これらの各面の左,右端同士を接続する左,右側面2e,2eとを有する。なお、前記トレイ部2の天面2dは、ワイヤハーネスの結線作業等を行う作業用開口2fを開閉する蓋部材として機能している。即ち、前記天面2dは、これの裏面の周縁部に突設されたクリップ2m,2mを前記作業用開口2fの周縁部に形成された取り付け孔に押し込んで係合させることにより着脱可能となっている。また、前記トレイ部2の車室側開口2aの下縁付近はカバー部材5aにより覆われている。
そして本実施例では、前記トレイ部2の底面2bには、底面開口部2gが形成されている。この底面開口部2gには、図2に示すように大略台形状をなすトレイ板3が上方から着脱可能に被せられている。このトレイ板3は、詳細には以下の係合構造により前記底面開口部2gの周縁に係合している。なお、3eはトレイ板3の裏面に縦横に延びるように一体形成された補強リブである。
前記トレイ板3及び前記底面開口部2gの、前縁部3a,2h同士は、車両前方への荷重に対して係合が外れ難い第1係合構造4により連結され、前記トレイ板3及び前記底面開口部2gの後縁部3c,2j同士は、車両前方への荷重に対して前記第1係合構造4より係合が外れ易い第2係合構造5により連結されている。
なお、前記第1係合構造4は前記トレイ板3の前縁3aの車幅方向左,右側部及び中央部の3個所に設けられている。また前記第2係合構造5も第1係合構造4と同様に、前記トレイ板3の後縁3cの車幅方向左,右側部及び中央部の3個所に設けられている。また、本実施例1では、図5に示すように前記トレイ板3及び底面開口部2gの左,右縁部の前後方向中途部にも前記後縁部3cに設けられたのと同様の第2係合構造5が設けられている。
前記第1係合構造4は、前記底面開口部2gの少し斜め上方に傾斜する前縁2hに形成された係合孔2iに、前記トレイ板3の前縁3aの下面に少し斜め下方に傾斜するように形成された係合片3bを差し込むことで構成されている。このように係合孔2iが斜め上方への傾斜面に形成されている点、及び係合片3bが斜め下方に傾斜するように形成されている点から、係合片3bの係合孔2iに対する前方及び上方の移動は規制されることとなり、従ってトレイ部2に車両前方に向かう荷重が作用した場合でも前記係合片3bと係合孔2iとの係合状態は保持され、この係合は外れ難いと言える。
一方、前記第2係合構造5は、前記底面開口部2gの略水平な平坦面をなす後縁部2jに形成された係合孔2kに、前記トレイ板3の後縁部3cの下面に下方に突出するように形成された係合片3dを押し込むことで構成されている。このように係合片3dは係合孔2kに単に押し込まれているだけである点から、トレイ部2に車両前方に向かう荷重Fが作用した場合は、前記係合片3dと係合孔2kとの係合状態は保持され難く、この係合は外れ易いと言える。
本実施例1に係る衝突エネルギー吸収構造によれば、車両衝突時に乗員の膝部Mが前記インパネ1の前記トレイ部2付近に二次衝突すると、前記第1係合構造4により前記トレイ板3の前縁部3aの係合片3bが底面開口部2gの前縁部2hの係合孔2iに係合したままの状態が保たれる。一方、インパネ1の前記底面2b近傍部分が該底面2b下方に入り込もうとする力が作用する点、及び前記第2係合構造5は係合が外れ易い構造である点から、前記トレイ板3の後縁部3cの係合片3dの底面開口部2gの後縁部2jへの係合が外れることとなる。これによりトレイ板3は前記係合片3b部分を支点にして上方に回動し、前記底面開口部2gから離反する。その結果、前記インパネ1の座屈をトレイ板3が阻害することはない。
このように本実施例構造では、車両衝突時に乗員の膝部Mがインパネ1に二次衝突すると、トレイ板3の後縁部3cの係合が外れ、前縁部3aを支点に回動することでインパネの底面開口部2gから外れるので、インパネ1のトレイ部2が座屈し易くなり、それだけエネルギー吸収効果を高めることができ、乗員の膝部Mへの傷害値を低下させることができる。
なお、前記トレイ板3の前縁部3a及び後縁部3cの両方を前記係合が外れにくい第1係合構造4により連結すると、衝撃荷重の大きさと座屈の発生との関係をコントロールするのが困難となり、場合によってはトレイ板が割れて飛散したり、トレイ板全体が一気に外れて飛び散ったりして乗員の下肢に悪影響を及ぼすおそれがある。
また通常使用時には、前記トレイ板3は、これの前縁部3a及び後縁部3cがトレイ部2の底面開口部2gの前縁部2h,後縁部2jに係合して底面開口部2gを橋渡し状態に閉塞しているので、手押し剛性感が不足するといった問題を回避でき、またトレイ板3にがたつきが生じることもない。
なお前記実施例1では、前記トレイ板3及び前記底面開口部2gの、前縁部同士を第1係合構造4により連結し、後縁部同士を前記第1係合構造4より係合が外れ易い第2係合構造5により連結したが、本発明では、これとは逆に、前記トレイ板3及び前記底面開口部2gの、後縁部同士を第1係合構造4により連結し、前縁部同士を第2係合構造5により連結しても良い。
このように構成した場合に前記二次衝突が生じると、トレイ板3は、これの後縁部3cを支点にして前縁部3aが底面開口部2gから上方に離反するように回動し、これによりインパネ1のトレイ部2が座屈し易くなり、前記実施例1と同様の作用効果が得られる。
また前記実施例1では、トレイ板3の前縁部3a,後縁部3cに第1係合構造又は第2係合構造を3ヶ所に設けたが、これらの係合構造は2ヶ所でも、あるいは4ヶ所以上に設けても勿論構わない。
また前記実施例では、トレイ板3の前後方向中途部にも第2係合構造5を設けたが、本発明では、この中途部の係合構造は必ずしも設けなくても良い。
さらにまた、前記実施例では、トレイ部2が、底面2b,前面2c,天面2d及び側面2eを有する凹状の収納部である場合を説明したが、本発明は、トレイ部が底面のみを有する場合にも適用可能である。例えば、インパネに乗員の膝部の高さ付近に位置する棚部が形成され、該棚部に底面のみからなるトレイ部が形成されている場合にも本発明を適用可能である。
1 インパネ
2 トレイ部
2b 底面
2g 底面開口部
2h 底面開口部の前縁
2j 底面開口部の後縁部
3 トレイ板
3a トレイ板の前縁部
3c トレイ板の後縁部
4 第1係合構造
5 第2係合構造
M 乗員の膝部

Claims (1)

  1. インストルメントパネル(以下、インパネと記す)の、乗員の膝部の高さに対応する部位に、少なくとも底面を有するトレイ部が形成されている車両の衝突エネルギー吸収構造において、
    前記底面に底面開口部が形成され、該底面開口部はトレイ板により上方から閉塞されており、
    前記トレイ板及び前記底面開口部の、前縁部同士は、第1係合構造により連結され、かつ後縁部同士は、車両前方への荷重に対して前記第1係合構造より係合が外れ易い第2係合構造により連結され、
    又は前記トレイ板及び前記底面開口部の、後縁部同士は、前記第1係合構造により連結され、かつ前縁部同士は、前記第2係合構造により連結されている
    ことを特徴とする車両のエネルギー吸収構造。
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