JP6078507B2 - 車体構造 - Google Patents

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Description

この発明は、車体構造に関するものである。
トンランクルームを開閉するトランクリッドやエンジンルームを開閉するボンネットの中には、車体の前後端部にヒンジ部を介して取り付けられ、車室側からトランクリッドまたはボンネットを開ける構造のものがある。このような車体構造のトランクリッドやボンネットは、車室側にラッチ機構が設けられており、このラッチ機構によって、トランクリッドやボンネットの閉状態が保持されるようになっている。
特許第3700917号公報
ところで、前突時や後突時などは、その衝撃によってトランクリッドやボンネットが車室側に変位する場合がある。とりわけ、上述の従来技術のような車体構造において、前後方向に延びる凸条部や凹部で構成され、前後方向に延びる稜線を有するようなトランクリッドやボンネットでは、これらの車室側がラッチ機構だけで保持されていると、稜線を境にして、ラッチ機構で保持されている側とは反対側に大きな慣性力が作用し、大きく変位してしまうおそれがある。
一方、凹凸の無い、または凹凸が殆ど無い平坦なトランクリッドやボンネットにあっては、これらトランクリッドやボンネット全体の変位をラッチ機構で受けることが可能であるが、トランクやエンジンルームの収納スペースが小さくなってしまう。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、トランクやエンジンルーム等の収納部の収納スペースを大きく確保しつつ、さらに収納部を開閉するトランクリッドやボンネット等の蓋部の、前突時または後突時における車室側への変位を抑制する車体構造を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、車体(例えば、実施形態における車体1)に設けられ、開口部(例えば、実施形態における開口部3a)を有する収納部(例えば、実施形態におけるエンジンルーム3)と、前記開口部を開閉する蓋部(例えば、実施形態におけるボンネット9)と、を備え、前記蓋部は、車幅方向両側に配置され、前後方向に延びると共に上方に向かって凸となる2つの凸条部(例えば、実施形態における凸条フード9a)と、前記2つの凸条部の間に配置され、前後方向に延びると共に前記凸条部よりも下方に凹む凹部(例えば、実施形態における凹フード9b)と、が一連に形成されることにより、前記蓋部の外面側および内面側に前後方向に延びる2つの稜線(例えば、実施形態における稜線92a,92b)が形成されたものであり、前記凹部に、前記車体に設けられた係合部(例えば、実施形態におけるラッチ機構19)と係合する被係合部(例えば、実施形態における係合用ストライカ53)を設け、前記凸条部と前記凹部との間の稜線よりも車幅方向外側に、前記凸条部の車室(例えば、実施形態における車室4)側への変位を抑制する変位抑制部を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、凸条部により収納部の収納スペースを大きく確保することができる。
ここで、車体と蓋部の凹部とを、係合部および被係合部を介して固定する場合、前突や後突時などは、凹部と凸条部との間の稜線を境にして、凸条部が車室側に大きく変位しようとする。すなわち、稜線よりも車幅方向外側が車室側に大きく変位しようとする。しかしながら、上述の構成では、稜線よりも車幅方向外側に、凸条部の車室側への変位を抑制する変位抑制部が設けられているので、蓋部の車室側への変位を抑制することができる。
請求項2に記載した発明は、前記変位抑制部は、前記凸条部側に設けられた係止部(例えば、実施形態における飛出し防止用ストライカ54)と、前記係止部よりも前記車室側に配置され、前記係止部と係止可能な被係止部(例えば、実施形態におけるキャッチャ49)と、を備え、前記被係止部は、前記車体の前後方向に向く一面(例えば、実施形態における一面15a)に接合されていることを特徴とする。
このように構成することで、車体の車幅方向や上下方向に向く一面に係止部を接合する場合と比較して、前突や後突時に被係止部にかかる荷重を車体で効率よく受けることができる。このため、被係止部による荷重受けの安定性を高めることができる。
請求項3に記載した発明は、前記被係止部は、一面が前記車体の前後方向に向くフランジ部(例えば、実施形態における外フランジ部75,77)を備えていることを特徴とする。
ここで、例えば、被係止部(側壁)に対して係止部が点接触するような場合、この係止部によって被係止部にかかる荷重が局所に集中してしまい、被係止部に係止部がめり込むおそれがある。このような場合、被係止部による係止部への係止効果が十分発揮されない場合がある。しかしながら、上述の構成のように、一面が車体の前後方向に向くフランジ部を備えることにより、このフランジ部が係止部の荷重を受けることができ、被係止部への変位抑制部のめり込みを抑制できる。このため、被係止部による係止部への係止効果を高めることができる。
請求項4に記載した発明は、前記凸条部に、前記蓋部の閉状態で前記被係止部と当接する弾性のストッパ部材(例えば、実施形態におけるストッパ91)を設けたことを特徴とする。
ここで、蓋部の凹部に被係合部を設ける場合、凹部の車幅方向両側に位置する凸条部が大きく撓むおそれがある。しかしながら、凸条部に被係止部と当接するストッパ部材を設けることにより、蓋部の閉状態における凸条部の撓みを防止することができる。
請求項5に記載した発明は、前記ストッパ部材は、前記蓋部側端部の断面積よりも前記係止部側端部の断面積が小さく設定されていることを特徴とする。
このように構成することで、係止部にストッパ部材が当接する際のストッパ部材にかかる衝撃を、ストッパ部材自体で吸収しやすくすることができる。また、係止部におけるストッパ部材の接触面積を小さくすることができるので、係止部を小型化できる。
請求項6に記載した発明は、前記被係止部は、一対の側壁(例えば、実施形態における側壁71)と、該一対の側壁の端部間に跨るように設けられた上壁(例えば、実施形態における上壁72)と、を有し、前記一対の側壁と前記上壁とにより車幅方向に沿う断面形状がコの字状となるように形成されており、前記蓋部の閉状態で、前記上壁に前記ストッパ部材が当接するように配置されていることを特徴とする。
このように構成することで、被係止部の構成を簡素化できると共に、上壁で受けたストッパ部材の荷重を、効率よく一対の側壁で受けることができる。このため、被係止部の剛性を高めることができる。
請求項7に記載した発明は、前記一対の側壁に、前記ストッパ部材が当接する方向に沿うビード(例えば、実施形態におけるビード81)が形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、一対の側壁の剛性を高めることができる。このため、係止部の剛性をさらに高めることができる。
請求項8に記載した発明は、前記側壁は、前記ビードの前記ストッパ部材が当接する側とは反対側が、前記車体の前後方向に向く前記一面に接合されていることを特徴とする。
このように構成することで、側壁が受けた荷重を、さらに、車体が受けることができる。このため、係止部の耐加重性を向上できる。
請求項9に記載した発明は、前記係合部よりも前記変位抑制部が上方に位置していることを特徴とする。
ここで、蓋部の凹部よりも凸条部が上方に位置している場合、前突や後突時に、凹部は、係合部および被係合部によって車室側への変位が規制される一方、凸条部は、係合部および被係合部を中心に回動するように前のめりに変位する。このため、係合部よりも変位抑制部が上方に位置することにより、凸条部の前のめりの変位を効果的に防止できる。
請求項10に記載した発明は、前記凸条部の下方に、車輪の上下動を規制するダンパ(例えば、実施形態におけるサスペンション60)が取り付けられるダンパ部材(例えば、実施形態におけるダンパ部材16)を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、ダンパ部材の上方にスペースを確保することができるので、ダンパ部材の上下方向のレイアウトの自由度を高めることができる。このため、ダンパのサイズの自由度が高まり、優れた走行性を確保できる。
本発明によれば、凸条部により収納部の収納スペースを大きく確保することができる。
ここで、車体と蓋部の凹部とを、係合部および被係合部を介して固定する場合、前突や後突時などは、凹部と凸条部との間の稜線を境にして、凸条部が車室側に大きく変位しようとする。すなわち、稜線よりも車幅方向外側が車室側に大きく変位しようとする。しかしながら、稜線よりも車幅方向外側に、凸条部の車室側への変位を抑制する変位抑制部が設けられているので、蓋部の車室側への変位を抑制することができる。
本発明の実施形態における車体の左斜め後方からみた斜視図である。 本発明の実施形態における車体の右側から後方をみた斜視図である。 本発明の実施形態におけるエンジンルームを斜め後方からみた斜視図である。 本発明の実施形態におけるキャッチャの斜視図である。 本発明の実施形態におけるキャッチャの取り付け状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるボンネットの閉状態におけるエンジンルームの側面図である。 本発明の実施形態におけるボンネットの前部をエンジンルーム内からみた斜視図である。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(車体後部)
図1は、車体1の左斜め後方からみた斜視図、図2は、車体1の右側から後方をみた斜視図、図3は、エンジンルーム3を斜め後方からみた斜視図である。
なお、以下の説明において、前後上下左右等の向きは、車体1の向きと同一とする。すなわち、以下の説明では、車両進行方向前方を単に前方と称し、車両進行方向後方を単に後方と称し、運転席からみて車幅方向右側を単に右側と称し、車幅方向左側を単に左側と称し、重力方向上側を単に上側と称し、重力方向下側を単に下側と称して説明する。
図1〜図3に示すように、車体1は、車体後部2に不図示のエンジンが搭載されるエンジンルーム3を備えている。エンジンルーム3は、不図示のエンジン等を収納する収納部である。エンジンルーム3は、このエンジンルーム3と車室4とを仕切る後部側隔壁部5と、左右方向両側に設けられたホイルハウスアッパ10と、車体1の後方において車幅方向、且つ上下方向に延在する板状のリヤフレーム50とにより画成されている。
さらに、車体後部2は、ホイルハウスアッパ10よりも車幅方向外側に設けられたサイドパネル6と、リヤフレーム50よりも後方に設けられたリヤパネル7と、エンジンルーム3の上部の開口部3aを開閉するボンネット9と、を備えている。これらサイドパネル6、ボンネット9、およびリヤパネル7により、車体後部2の外観意匠を構成している。
リヤパネル7は、ロアリヤパネル7aとアッパリヤパネル7bとにより構成されており、アッパリヤパネル7bの車幅方向両端が前方に向かって若干張り出している。そして、サイドパネル6の後部とアッパリヤパネル7bの前部とにより、ホイールハウス8を形成している。
ホイルハウスアッパ10は、上下方向、且つ前後方向に延在するように形成されている。また、ホイルハウスアッパ10は、エンジンルーム3内側に設けられたホイルハウスアッパインナ11と、エンジンルーム3外側に設けられたホイルハウスアッパアウタ12とにより構成されている。そして、これらホイルハウスアッパインナ11とホイルハウスアッパアウタ12とを互いにスポット溶接により接合して閉断面を構成している。
ホイルハウスアッパインナ11、およびホイルハウスアッパアウタ12の外周部には、それぞれ両者11,12を接合するためのフランジ部11a,12aが一体成形されている。
さらに、エンジンルーム3の後方側には、左右方向両側のホイルハウスアッパインナ11に跨るように、リヤアッパクロスメンバ13が設けられている。このリヤアッパクロスメンバ13は閉断面構造とされ、リヤフレーム50にレインフォース14を介して接続されている。
一方、エンジンルーム3の前端には、後部側隔壁部5に接合されつつ、左右方向両側のホイルハウスアッパインナ11に跨るように、クロスメンバ15が設けられている。このクロスメンバ15は、後部側隔壁部5と協働して閉断面を構成している。
また、エンジンルーム3には、走行時のタイヤ(不図示)からの振動、衝撃を緩和するためのサスペンション60が収納、保持されるダンパ部材16と、ボンネット9の閉状態を保持するためのラッチ機構19と、ボンネット9の開状態を保持するためのステー20と、後突時におけるボンネット9の車室4側への変位を抑制するためのキャッチャ49と、が設けられている。
(ダンパ部材)
ダンパ部材16は、エンジンルーム3の後側で、且つ車幅方向両側に、それぞれ配置されている。なお、車幅方向両側に配置された2つのダンパ部材16は、それぞれ同一構造となっているので、以下の説明では、右側だけのダンパ部材16について説明し、左側のダンパ部材16については、図示と説明を省略する。
ダンパ部材16は、車幅方向外側が開口するように、且つ上下方向に沿って延在するように断面略U字状に形成されたダンパハウジング17を有している。ダンパハウジング17の車幅方向外側の縁部には、不図示の外フランジ部が全体に亘って屈曲延出されており、この外フランジ部がホイルハウスアッパインナ11にスポット溶接により接合されている。これにより、ホイルハウスアッパインナ11とダンパハウジング17とが協働して、上下方向に延びる閉断面(筒状部)を構成している。
ホイルハウスアッパインナ11とダンパハウジング17とによって形成された上開口部22には、この上開口部22を閉塞するダンパフェイス18が設けられている。これらダンパフェイス18とダンパハウジング17とにより、ダンパ部材16が構成される。
ダンパフェイス18の外周部は、下側に向かって屈曲延出しており、ダンパフェイス18の外周面24を構成している。この外周面24が、上開口部22に内嵌され、ホイルハウスアッパインナ11のフランジ部11aおよびダンパハウジング17に、それぞれスポット溶接により接合されている。また、ダンパハウジング17の中央の大部分には、開口部23aが形成されている。
また、ホイルハウスアッパインナ11のフランジ部11aには、ダンパ部材16の前部近傍に、ステー取付部25が溶接により接合されている。このステー取付部25に、ステー20の基端が回転自在に支持されている。
(ステー)
ステー20は、ボンネット9が閉状態でエンジンルーム3内に収納されている状態(以下、収納状態と称する)において、ステー取付部25からエンジンルーム3の前側で、且つエンジンルーム3の幅方向中央に至る間に延在するように形成され、途中で僅かに屈曲されたステー本体28を有している。
ステー本体28の基端には、このステー本体28に対して略直角に曲折形成された挿入部29が一体成形されている。この挿入部29が、ステー取付部25に形成された不図示の貫通孔に挿入されている。そして、挿入部29の端部には、抜け止めクリップ30が装着され、これにより、ステー取付部25から挿入部29が抜けてしまうことが防止される。
また、ステー本体28の先端側には、筒状の把持部31が装着されている。把持部31は、使用者がステー20を操作する際に把持するものであり、例えば、ゴムチューブ等により形成されている。
さらに、ステー本体28の先端には、ステー20の収納状態において、車幅方向中央に向かって屈曲延出する係合部32が一体成形されている。この係合部32は、ボンネット9を開状態としたとき、ボンネット9側に設けられた被係合部33に係合させるものである。ここで、係合部32は、ステー20の収納状態において、ラッチ機構19に保持されている。
(ラッチ機構)
ラッチ機構19は、クロスメンバ15の車幅方向中央、つまり、エンジンルーム3の前端側で、且つ車幅方向中央に設けられている。ラッチ機構19は、クロスメンバ15に接合されたブラケット41を有している。ブラケット41の後端41aにおける右側には、舌片部42が切り起し形成されている。この舌片部42に、ステー20の係合部32を着脱自在に保持するクリップ43が設けられている。
また、ブラケット41の幅方向中央の大部分に、ラッチ機構本体44が設けられている。ラッチ機構本体44は、ボンネット9に設けられている後述の係合用ストライカ53を受け入れて保持する一対の鉤部45,46を備えている。一対の鉤部45,46は、それぞれブラケット41に対して回動自在に設けられている。また、一対の鉤部45,46は、それぞれ不図示のスプリングによって挟持する方向に向かって付勢されている。
さらに、一対の鉤部45,46のうちの一方の鉤部45には、レバー47が一体成形されている。そして、他方の鉤部46には、車室4内に設けられた不図示のボンネット開作動用のレバーが、ワイヤー48を介して連結されている。なお、ボンネット9の開作業についての詳細は、後述する。
(キャッチャ)
図4は、キャッチャ49の斜視図、図5は、キャッチャ49の取り付け状態を示す斜視図である。
図3〜図5に示すように、キャッチャ49は、ラッチ機構19を中心にして車幅方向両側に配置され、後部側隔壁部5およびクロスメンバ15に固定されている。キャッチャ49は、幅方向に沿う断面形状が略コの字状となるように形成されており、車幅方向に並んで配置された一対の側壁71と、一対の側壁71の上端を跨るように形成された上壁72と、を有している。
一対の側壁71は、上下方向および前後方向に延在する板状のもので、下方に向かって若干末広がりとなるように配置されている。また、一対の側壁71は、上下方向略中央よりも上側が後部側隔壁部5に固定される上部側壁73とされ、この上部側壁73よりも下側がクロスメンバ15に固定される下部側壁74とされている。
各上部側壁73には、車幅方向からみた平面視で、中央の大部分に開口部73aが形成されている。また、各上部側壁73には、前側縁(後部側隔壁部5側縁)に、それぞれ外フランジ部75が車幅方向に沿って屈曲延出されている。この外フランジ部75が、スポット溶接により後部側隔壁部5に接合される。
各下部側壁74には、後部側隔壁部5とクロスメンバ15との段差に干渉しないように、前側(クロスメンバ15側)の大部分に切除部76が形成されている。この切除部76の下部には、外フランジ部77が車幅方向に沿って屈曲延出されている。外フランジ部77には、ボルト39を挿通可能な貫通孔78が複数(例えば、本実施形態では3つ)形成されている。一方、クロスメンバ15の後方に向く一面15aには、貫通孔78に対応する位置に、ウエルドナット38(図6参照)が設けられている。そして、ボルト39およびウエルドナット38によって、クロスメンバ15に各下部側壁74が締結固定される。ボルト39およびウエルドナット38を用いることにより、クロスメンバ15に対するキャッチャ49の固定強度を高めている。
また、一対の側壁71の後部側には、上下方向に沿って延びるビード81が形成されている。ビード81は、下部側壁74の上部から上部側壁73の上端よりやや手前に至る間に形成されている。ビード81を形成することにより、キャッチャ49の剛性を高めることができる。
また、一対の側壁71の後縁には、ストライカ受部79が延出されている。ストライカ受部79は、後突時にボンネット9に設けられている後述の飛出し防止用ストライカ54を受ける部位である。
ストライカ受部79の形状について詳述すると、ストライカ受部79は、下部側壁74の上部から上部側壁75の上端に至る間に延出形成されており、上部側壁75の上端で後方に向かって屈曲延出する後方延出部80を有している。また、この後方延出部80とストライカ受部79との接続部には、弧状周縁部80aが形成されており、後方延出部80とストライカ受部79との接続部が滑らかに連結されている。
さらに、一対のストライカ受部79および弧状周縁部80aの後縁には、互いに対向する側とは反対側に向かって僅かに延出する折り返し部79aが形成されている。
一対の側壁71に跨る上壁72は、前後方向および左右方向に延在する板状のもので、上方からみた平面視が、後方に向かって若干先細りとなるように略等脚台形状になっている。上壁72は、一対の側壁71を連結する役割を有すると共に、ボンネット9に設けられている後述のストッパ91を支持する役割を有している。
(ボンネット)
図6は、ボンネット9の閉状態におけるエンジンルーム3の前部の側面図、図7は、ボンネット9の閉状態におけるボンネット9の前部をエンジンルーム3内からみた斜視図である。
図1、図2、図6、図7に示すように、ボンネット9は、車幅方向両側に配置された2つの凸条フード9aと、これら2つの凸条フード9a間に配置された凹フード9bとが一連に形成されたものである。
2つの凸条フード9aは、後方から前方に向かって徐々に上方に迫り上がるように形成されている。凹フード9bは、底面がほぼ水平方向に延在するように形成されている。これにより、ボンネット9の外面側に、前後方向に延びる2つの稜線92aが形成されると共に、ボンネット9の内面側にも、前後方向に延びる2つの稜線92bが形成される。また、凸条フード9aの下方にダンパ部材16が配置された状態になる。
2つの凸条フード9aの後端は、それぞれヒンジ部51を介してリヤフレーム50の上端に接続されている。ボンネット9は、ヒンジ部51を中心にして回動可能に構成されており、これによって、エンジンルーム3の上部の開口部3aを開閉できるようになっている。
ここで、ヒンジ部51は、リヤフレーム50の上端に設けられているので、ボンネット9の閉状態においては、車室4側から後方に向かって、ステー20、ダンパ部材16、ヒンジ部51の順で配置されていることになる。
また、図1、図2に示すように、2つの凸条フード9aのうち、右側の凸条フード9a、つまり、ステー取付部25が設けられている側の凸条フード9aには、前後方向中央よりもやや前方側に、被係合部33が設けられている。この被係合部33に、ステー20の係合部32が着脱自在に係合される。
さらに、2つの凸条フード9aの前方には、エンジンルーム3のキャッチャ49に対応する位置に、それぞれ飛出し防止用ストライカ54が設けられている。飛出し防止用ストライカ54は、丸棒材を略コの字状に形成したものであって、ボンネット9の閉状態において、上下方向に延びる一対の縦棒部54aと、一対の縦棒部54aの下端に跨り、車幅方向に延びる横棒部54bとにより構成されている。一対の縦棒部54a間の寸法は、キャッチャ49の上壁72における車幅方向の幅よりも大きく設定されている。
このような構成のもと、仮に後突時にボンネット9が前方に向かって飛び出すようなことがあっても、キャッチャ49に飛出し防止用ストライカ54が衝突し、それ以上ボンネット9が前方に飛び出さないようになっている。なお、キャッチャ49および飛出し防止用ストライカ54についての詳細な作用については、後述する。
また、2つの凸条フード9aには、飛出し防止用ストライカ54よりも前側に、ゴム製のストッパ91が設けられている。ストッパ91は、先端に向かうに従って先細りとなるように略円錐台状に形成されている。また、ボンネット9の閉状態において、エンジンルーム3側に設けられたキャッチャ49の上壁72の後側に、ストッパ91の先端が当接するようになっている。すなわち、ボンネット9の閉状態において、2つの凸条フード9aは、ストッパ91を介してキャッチャ49に支持される。
ここで、キャッチャ49の上壁72におけるストッパ91が当接する箇所の車幅方向の幅は、ストッパ91の基端側の直径よりもやや大きい程度に設定されている。このように、ストッパ91を先細りの円錐台形状とすることにより、キャッチャ49の上壁72の車幅方向の幅を極力狭くすることができる。このため、上壁72が、一対の側壁71によって両持ち状態で支持されている形であっても、上壁72の剛性を高めることができる。すなわち、ストッパ91の荷重によって上壁72が撓んでしまうことを防止できる。
また、図5、図6に詳示するように、キャッチャ49は、ストッパ91が当接する箇所のほぼ真下にビード81が形成されていることになる。これに加え、ビード81のさらに真下に外フランジ部77が形成され、この外フランジ部77がボルト・ナット39によってクロスメンバ15に締結固定されている。このため、キャッチャ49におけるストッパ91の当接方向(下方向)に対する剛性を高めることができる。この結果、キャッチャ49によって、ストッパ91(凸条フード9a)の荷重を確実に受けることができる。
この他に、凸条フード9aには、ボンネット9の閉状態において、車幅方向両側のホイルハウスアッパ10に当接するゴム製のストッパ93等が設けられている。ストッパ93も、前述のストッパ91と同様に円錐台状に形成されている。
一方、凹フード9bには、前後方向中央から前端よりもやや手前に至る間に、複数のスリット52が形成されている。これらスリット52は、エンジンルーム3内の冷却用である。すなわち、スリット52からエンジンルーム3内に外気を取り込んだり、エンジンルーム3内の熱を外部に放熱したりできるようになっている。
また、凹フード9bの前部には、エンジンルーム3のラッチ機構19に対応する位置に、係合用ストライカ53が設けられている。この係合用ストライカ53が、ボンネット9の閉状態において、ラッチ機構19の2つの鉤部45,46の間に挿入される。これにより、ラッチ機構19に係合用ストライカ53が係合され、ボンネット9の閉状態が保持される。
ここで、凹フード9bの係合用ストライカ53がラッチ機構19と係合することにより、エンジンルーム3に対してボンネット9が支持される。一方、後突によるボンネット9の前方(車室4側)への飛出しを防止する飛出し防止用ストライカ54およびキャッチャ49は、ラッチ機構19および係合用ストライカ53よりも上方に位置する凸条フード9aに設けられている。このため、後突時のボンネット9の飛出しを確実に防止できる。このことについて、以下に詳述する。
(キャッチャと飛出し防止用ストライカ)
図6に示すように、通常のボンネット9の閉状態では、キャッチャ49のやや後方に飛出し防止用ストライカ54が位置している。この状態で後突されると、衝撃によってボンネット9が前方(車室4側)に向かって飛び出そうとする。
ここで、ボンネット9は、車幅方向両側に配置された2つの凸条フード9aと、これら2つの凸条フード9a間に配置された凹フード9bとにより構成されており、前後方向に延びる稜線92a,92bを有している。このため、平坦なボンネット9と比較して上下方向の荷重に対する剛性は高いが、前後方向の荷重に対する剛性は若干低くなる。すなわち、稜線92a,92bを境に、両側(凸条フード9aと凹フード9b)が相対的に変位しやすくなる。
このような構成のもと、ボンネット9の凹フード9bの前部は、ラッチ機構19と係合用ストライカ53とが係合されているので、凹フード9bにかかる衝撃をラッチ機構19および係合用ストライカ53が受ける。このため、凹フード9bは、その場に止まる。
一方、凸条フード9aの前部は、エンジンルーム3と直接係合されていないので、大きな慣性力が作用し、前方に向かって変位する(矢印Y1参照)。
すると、飛出し防止用ストライカ54がキャッチャ49のストライカ受部79に当接し、凸条フード9aの前方への変位が阻止される。なお、飛出し防止用ストライカ54は、一対の縦棒部54a間の寸法が、キャッチャ49の上壁72の車幅方向の幅よりも大きく設定されている。このため、凸条フード9aが前方に向かって変位する際、一対の縦棒部54aの間に上壁72の後端が入り込み、飛出し防止用ストライカ54の横棒部54bがストライカ受部79に当接する形になる。
ここで、ストライカ受部79には、折り返し部79aが形成されているので、ボンネット9の飛出し防止用ストライカ54を確実に受けることができると共に、この飛出し防止用ストライカ54が、側壁71に局所的に接触してしまうことを防止できる。また、ストライカ受部79の上端には、後方延出部80が形成されており、さらに、後方延出部80とストライカ受部79との接続部に、弧状周縁部80aが形成されている。このため、飛出し防止用ストライカ54を、スムーズにストライカ受部79に呼び込むことができる。
また、キャッチャ49は、外フランジ部75を介して後部側隔壁部5に接合されていると共に、外フランジ部77を介してクロスメンバ15の後方に向く一面15aに締結固定されている。これら外フランジ部75,77と、後部側隔壁部5、およびクロスメンバ15の各外フランジ部75,77に対応する箇所の面は、それぞれ前後方向(飛出し防止用ストライカ54の飛び出し方向)を向いている。このため、キャッチャ49によって、飛出し防止用ストライカ54の飛び込み荷重を確実に受けることができる。
さらに、ボンネット9は、凹フード9bがラッチ機構19に固定された形になっているので、凸条フード9aが前方に飛び出そうとする際、ラッチ機構19に引っ張られながら前方に飛び出そうとする。つまり、後突時において、凸条フード9aの前端は、ラッチ機構19を中心にして回動するように前のめりに変位する(矢印Y2参照)。
ここで、飛出し防止用ストライカ54およびキャッチャ49は、ラッチ機構19および係合用ストライカ53よりも上方に位置しているので、凸条フード9aの前端が前のめりに変位しようとする場合であっても、凸条フード9aの前部をキャッチャ49の全体で受けることができる。このため、キャッチャ49によって、凸条フード9aの変位を確実に抑制できる。
(ボンネットの開作業)
次に、ボンネット9の開作業について説明する。
ボンネット9を閉状態から開状態にするには、まず、車室4内に設けられた不図示のボンネット開作動用のレバーを操作する。すると、ラッチ機構19の他方の鉤部46が回動し、ボンネット9の係合用ストライカ53が僅かに押し上げられる。これに伴い、ボンネット9の前端が僅かに浮き上がる。
続いて、ボンネット9が浮き上がることにより形成されるエンジンルーム3とボンネット9との間の隙間に指を差し込み、ラッチ機構19のレバー47を操作する。これにより、ラッチ機構19と係合用ストライカ53との係合状態が解除される。
そして、そのままボンネット9の前端を把持して持ち上げる。すると、ボンネット9がヒンジ部51を中心に回動し、開状態になる。
さらに、そのままステー20の把持部31を把持して、手前に引き上げる。すると、ステー20の係合部32がラッチ機構19に設けられているクリップ43から外れる。そして、そのままステー20の先端(係合部32)を持ち上げ、係合部32をボンネット9の被係合部33に係合させる。これにより、ボンネット9の開状態が保持される。
このように、上述の実施形態では、ボンネット9は、車幅方向両側に配置された2つの凸条フード9aと、これら2つの凸条フード9a間に配置された凹フード9bとを一連に形成してなる。このため、ボンネット9が一様に平坦な場合と比較して、凸条フード9aの真下にスペースを作ることができ、エンジンルーム3の収納スペースを大きく確保することができる。
また、凸条フード9aと凹フード9bとにより形成される稜線92a,92bよりも車幅方向外側(凸条フード9a)に飛出し防止用ストライカ54が設けられている。そして、エンジンルーム3の飛出し防止用ストライカ54に対応する位置に、キャッチャ49が設けられている。このため、ボンネット9の閉状態において、このボンネット9の前部とエンジンルーム3との係合箇所が、凹フード9bだけに設けられている場合であっても、後突時における凸条フード9aの前方への変位を抑制できる。
さらに、キャッチャ49は、外フランジ部75を介して後部側隔壁部5に接合されていると共に、外フランジ部77を介してクロスメンバ15の後方に向く一面15aに締結固定されている。これら外フランジ部75,77と、後部側隔壁部5、およびクロスメンバ15の各外フランジ部75,77に対応する箇所の面は、それぞれ前後方向(飛出し防止用ストライカ54の飛び出し方向)を向いている。このため、キャッチャ49によって、飛出し防止用ストライカ54の飛び込み荷重を確実に受けることができる。
また、キャッチャ49の側壁71に外フランジ部75,77を設けることにより、側壁71に飛出し防止用ストライカ54が局所的に当接したとしても、側壁71への飛出し防止用ストライカ54のめり込みを抑制できる。このため、キャッチャ49による飛出し防止用ストライカ54への係止効果を高めることができる。
さらに、2つの凸条フード9aには、飛出し防止用ストライカ54よりも前側に、ゴム製のストッパ91が設けられている。このため、ボンネット9の閉状態において、2つの凸条フード9aを、ストッパ91を介してキャッチャ49に支持させることができる。このため、ボンネット9の閉状態において、凸条フード9aが撓んでしまうことを防止できる。
また、ストッパ91を、先端に向かうに従って先細りとなるように略円錐台状に形成したので、キャッチャ49の上壁72にストッパ91が当接する際、このストッパ91にかかる衝撃をストッパ91自体で効率よく吸収できる。さらに、上壁72の面積を、ストッパ91の先端直径に応じて極力小さくできる。このため、キャッチャ49を小型化できる。
さらに、キャッチャ49は、車幅方向に並んで配置された一対の側壁71と、一対の側壁71の上端を跨るように形成された上壁72とにより、幅方向に沿う断面形状が略コの字状となるように形成されている。このため、簡素な構造ながらキャッチャ49の剛性を高めることができる。また、上壁72にかかるストッパ91の荷重を、効率よく側壁71で受けることができる。
そして、側壁71には、ストッパ91が当接する箇所のほぼ真下に、上下方向に延びるビード81が形成されている。これに加え、ビード81のさらに真下(ストッパ91が当接する側と反対側)に外フランジ部77が形成され、この外フランジ部77がボルト・ナット39によってクロスメンバ15に締結固定されている。このため、キャッチャ49におけるストッパ91の当接方向(下方向)に対する剛性が高まり、キャッチャ49によってストッパ91(凸条フード9a)の荷重を確実に受けることができる。
また、飛出し防止用ストライカ54およびキャッチャ49は、ラッチ機構19および係合用ストライカ53よりも上方に位置している。このため、凸条フード9aの前端が前のめりに変位しようとする場合であっても、凸条フード9aの前部をキャッチャ49の全体で受けることができる。よって、後突時における凸条フード9aの変位を、キャッチャ49によって確実に抑制することができる。
さらに、凸条フード9aの下方に、ダンパ部材16が配置されている。このため、ダンパ部材16の上方にスペースを確保することができるので、ダンパ部材16の上下方向のレイアウトの自由度を高めることができる。よって、サスペンション60のサイズの自由度が高まり、車体1の優れた走行性を確保できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、車体1は、車体後部2に不図示のエンジンが搭載されるエンジンルーム3を備えたものである場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、車体前部に不図示のエンジンが搭載される場合についても、上述の実施形態を適用することができる。
また、上述の実施形態では、エンジンルーム3を開閉するボンネット9の後突時の変位を抑制するキャッチャ49や飛出し防止用ストライカ54について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、エンジンルーム3が車体前部に配置されている場合におけるボンネットの前突時の変位を抑制する場合にも上述の実施形態を適用できる。さらに、トランクルームを開閉するトランクリッドにも、上述の実施形態を適用することができる。
また、上述の実施形態では、ボンネット9は、車幅方向両側に配置された2つの凸条フード9aと、これら2つの凸条フード9a間に配置された凹フード9bとにより構成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、車幅方向中央に凸条フードが配置されているようなボンネットにも、上述の実施形態を適用することができる。換言すれば、ボンネット9の表裏を反対側に設け、凹フード9bが上方に突出し、凸条フードが下方に突出した状態のボンネットにも上述の実施形態を適用することができる。この場合であっても、稜線92a,92bの車幅方向外側に、キャッチャ49や飛出し防止用ストライカ54が設けられていればよい。
1…車体
3…エンジンルーム(収納部)
3a…開口部
4…車室
9…ボンネット(蓋部)
9a…凸条フード(凸条部)
9b…凹フード(凹部)
15…クロスメンバ
15a…一面
16…ダンパ部材
19…ラッチ機構(係合部)
49…キャッチャ(被係止部)
53…係合用ストライカ(被係合部)
54…飛出し防止用ストライカ(係止部)
71…側壁
72…上壁
75,77…外フランジ部(フランジ部)
81…ビード
91…ストッパ(ストッパ部材)
92a,92b…稜線

Claims (10)

  1. 車体に設けられ、開口部を有する収納部と、
    前記開口部を開閉する蓋部と、
    を備え、
    前記蓋部は、
    車幅方向両側に配置され、前後方向に延びると共に上方に向かって凸となる2つの凸条部と、
    前記2つの凸条部の間に配置され、前後方向に延びると共に前記凸条部よりも下方に凹む凹部と、
    が一連に形成されることにより、前記蓋部の外面側および内面側に前後方向に延びる2つの稜線が形成されたものであり、
    前記凹部に、前記車体に設けられた係合部と係合する被係合部を設け、
    前記凸条部と前記凹部との間の前記稜線よりも車幅方向外側に、前記凸条部の車室側への変位を抑制する変位抑制部を設けたことを特徴とする車体構造。
  2. 前記変位抑制部は、
    前記凸条部側に設けられた係止部と、
    前記係止部よりも前記車室側に配置され、前記係止部と係止可能な被係止部と、
    を備え、
    前記被係止部は、前記車体の前後方向に向く一面に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の車体構造。
  3. 前記被係止部は、一面が前記車体の前後方向に向くフランジ部を備えていることを特徴とする請求項2に記載の車体構造。
  4. 前記凸条部に、前記蓋部の閉状態で前記被係止部と当接する弾性のストッパ部材を設けたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車体構造。
  5. 前記ストッパ部材は、前記蓋部側端部の断面積よりも前記被係止部側端部の断面積が小さく設定されていることを特徴とする請求項4に記載の車体構造。
  6. 前記被係止部は、
    一対の側壁と、該一対の側壁の端部間に跨るように設けられた上壁と、を有し、前記一対の側壁と前記上壁とにより車幅方向に沿う断面形状がコの字状となるように形成されており、
    前記蓋部の閉状態で、前記上壁に前記ストッパ部材が当接するように配置されていることを特徴とする請求項5に記載の車体構造。
  7. 前記一対の側壁に、前記ストッパ部材が当接する方向に沿うビードが形成されていることを特徴とする請求項6に記載の車体構造。
  8. 前記側壁は、前記ビードの前記ストッパ部材が当接する側とは反対側が、前記車体の前後方向に向く前記一面に接合されていることを特徴とする請求項7に記載の車体構造。
  9. 前記係合部よりも前記変位抑制部が上方に位置していることを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の車体構造。
  10. 前記凸条部の下方に、車輪の上下動を規制するダンパが取り付けられるダンパ部材を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の車体構造。
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