JP6246273B1 - 切削研削液のスラッジ分離装置とスラッジ分離方法 - Google Patents

切削研削液のスラッジ分離装置とスラッジ分離方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ランニングコストを削減し、簡単な構造で製造コストを低減し、優れた捕集効率を実現してメンテナンスを簡素化する。【解決手段】スラッジ分離装置は、移送ベルト10を濾過シート2とするベルトコンベア1を備え、移送ベルト10は濾過シート2の両側に駆動線材12を連結して駆動線材12を駆動輪11で駆動して移送ベルト10を移動し、ベルトコンベア1は、濾過シート2を駆動線材12に弛緩状態に連結して切削研削液Lを蓄えて重力濾過する溜部13と、スラッジケーキSを溜部13から排出する排出スロープ部14と、スラッジケーキSを除去する剥離部15とを有し、溜部13の液面レベルが所定の範囲に調整され、溜部13が切削研削液Lを濾過し、スラッジケーキSが排出スロープ部14で溜部13から排出され、剥離部15で剥離する。【選択図】図1

Description

本発明は、切削研削液に含まれるスラッジを分離する装置と方法に関し、特に超仕上研削工程で発生する超微細なスラッジをも効率よく分離できるスラッジ分離装置と分離方法に関する。
本明細書において「切削研削液」は、研削液と切削液の両方を含む意味に使用する。
工作機械である研削盤等の研削機等にクーラント液、研削油等の切削研削液を供給するクーラント装置では、切削研削液を循環させる際にスラッジが混入する。スラッジは、研削屑である切り粉や、砥石の砥粒等である。このような切削研削液に含まれるスラッジの内、大きなスラッジは、濾過して簡単に除去できるが、微細なスラッジの効率的な除去は容易ではない。
本発明者は、液体に含まれるスラッジを除去するために、磁気で誘導して排出する装置を開発した(特許文献1及び2参照)。この装置を図4に示す。この図に示すスラッジの分離装置は、液体が供給される分離槽94と、分離槽94内に配設されて、スラッジSを表面に移動させる非磁性プレート95と、非磁性プレート95の表面に磁気的な吸引力でスラッジSを吸引して排出方向に移動させる磁気コンベア96を備える。非磁性プレート95は、液体に含まれるスラッジSを吸引する吸引部95Aと、吸引したスラッジSを液体の外部に移送する傾斜部95Bと、スラッジSを非磁性プレート95の先端から落下させる落下部95Cとを備える。スラッジSは、磁気コンベア96で非磁性プレート95の吸引部95A上面に吸引され、傾斜部95Bから落下部95Cに移送され、先端の落下部95Cで非磁性プレート95から分離される。
以上の分離装置は、磁気的な吸引力で吸引できる磁性材のスラッジを分離できるが、非磁性材のスラッジ、例えば真鍮やアルミニウムなどのスラッジを効率よく分離できない。非磁性材のスラッジを分離する装置として、使い捨てのペーパーフィルターを使用する分離装置が開発されている(特許文献3参照)。
特許第2880972号公報 特許第3313343号公報 特開2001−314703号公報
以上の分離装置を図5と図6に示す。この分離装置は、ペーパーフィルター81を3枚のディスク82の下縁に沿わせて、ディスク82とペーパーフィルター81との間に切削研削液Lを重力濾過する溜部83を設けている。溜部83を形成するために、3枚のディスク82は所定の間隔離して垂直姿勢に配置して、下縁に沿ってペーパーフィルター81を密着させている。溜部83は、供給される切削研削液Lの漏れを防止するために、ペーパーフィルター81をディスク82の外周縁に密着させている。溜部83に供給される切削研削液Lは、ペーパーフィルター81で濾過されてスラッジSを除去する。濾過されたスラッジSはペーパーフィルター81の表面に付着する。ペーパーフィルター81は、表面にスラッジSが堆積すると単位時間の濾過量が低下する。濾過量が低下すると、溜部83の液面レベルが上昇する。濾過量が低下して、溜部83に定量の切削研削液Lを供給すると、液面レベルが上昇して切削研削液Lがオーバーフローするので、ディスク82を回転して、溜部83の底面に新しいペーパーフィルター81を供給する。新しいペーパーフィルター81は濾過量が多く、液面レベルを低下させる。したがって、ディスク82は溜部83の液面レベルを設定範囲とするように回転される。ペーパーフィルター81の表面に堆積するスラッジSは、スクレーパー84で掻き取って除去される。濾過に使用されたペーパーフィルター81は巻き取られて廃棄される。
さらに、以上の分離装置は、ペーパーフィルター81をディスク82の外周に密着させるために、各ディスク82の下部外周に約半周にわたって添わせるエンドレスベルト85を備えるフィルタ送り機構86を設けている。ペーパーフィルター81は、エンドレスベルト85とディスク82との間に挟まれて、エンドレスベルト85で移動される。エンドレスベルト85は、濾過された切削研削液Lを透過する通液性のベルトである。フィルタ送り機構86は、エンドレスベルト85を移動させて、ペーパーフィルター81を移動させる。
以上の分離装置は、使い捨てのペーパーフィルターを使用するので、ランニングコストが高くなる欠点がある。また、以上の分離装置は、3枚のディスクの外周縁にペーパーフィルターを密着して、ディスクとペーパーフィルターとで溜部を形成するので、ペーパーフィルターとディスクとの間に隙間ができると、切削研削液が漏れて捕集効率が低下する。ペーパーフィルターは、フィルタ送り機構のエンドレスベルトでディスクの外周縁に密着されるので、ペーパーフィルターとエンドレスベルトのテンションを最適値にコントロールする必要があり、さらに、エンドレスベルトを介してペーパーフィルターをディスクの外周縁に密着させるために、エンドレスベルトを相当な圧力でディスクの外周縁に押し付ける必要があり、長期間にわたってペーパーフィルターを確実にディスクの表面に密着させて、切削研削液の漏れを阻止するのが極めて難しい欠点がある。また、ペーパーフィルターを通過して切削研削液が、エンドレスベルトを透過してタンクに蓄えられるので、一定の期間毎に、エンドレスベルトの汚れを除去する必要があって、メンテナンスに手間がかかる欠点がある。
本発明は、従来の以上の欠点を解消するためになされたものである。本発明の主な目的は、ランニングコストを著しく削減し、極めて簡単な構造で製造コストを低減し、さらに優れた捕集効率を実現しながらメンテナンスを著しく簡単にできる研削スラッジの分離装置と分離方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の切削研削液のスラッジ分離装置は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。スラッジ分離装置は、網目を50μm以上であって300μm以下とする無端ベルト状の濾過シート2をスラッジの移送ベルト10とするベルトコンベア1と、ベルトコンベア1を駆動するモータ3と、モータ3の回転を制御する制御回路4と、移送ベルト10上にスラッジを含む切削研削液Lを供給する供給機5とを備えている。ベルトコンベア1は、モータ3に回転されて移送ベルト10を移動させる駆動輪11を備え、移送ベルト10は、濾過シート2の両側にループ状の駆動線材12が連結され、駆動線材12は駆動輪11に連結されて、駆動輪11で移送ベルト10が移動される。濾過シート2の横幅は、幅方向の両側に配置している駆動線材の間隔よりも広い。ベルトコンベア1は、濾過シート2が駆動線材12に弛緩状態に連結されて、供給機5から供給される切削研削液Lを蓄えて重力濾過する溜部13と、溜部13の排出側に設けられて、移送ベルト10が移動方向に上り勾配に移動して、溜部13で重力濾過されたスラッジケーキSを溜部13から排出する排出スロープ部14と、排出スロープ部14の排出側に設けられて、移送ベルト10の表面に付着するスラッジケーキSを除去するU曲部のある剥離部15とを有している。分離装置は、溜部13の液面レベルが、制御回路4によるモータ3の制御で移送ベルト10の移動がコントロールされて所定の範囲に調整され、溜部13において、切削研削液Lが重力濾過されて濾過シート2の表面に堆積されるスラッジケーキSが、排出スロープ部14でもって溜部13から排出されて、剥離部15において、非フラット状態で移送される移送ベルト表面に堆積するスラッジケーキSが、U曲部ないしU曲部の通過部分で下面から一体となって自重で剥離されて濾過シート2から分離される。
以上のスラッジ分離装置は、ランニングコストを削減し、極めて簡単な構造によって製造コストをも低コストとし、さらにメンテナンスを簡単にしてメンテナンスコストをも低減して全体のトータルコストを著しく低減しながら、優れた捕集効率で切削研削液を清澄な状態に復元できる特徴がある。
ランニングコストを削減できるのは、使い捨てのペーパーフィルターを使用することなく、無端ベルト状の濾過シートを長期間に渡って使用できるからである。とくに、以上のスラッジ分離装置は、濾過シートを弛緩状態で駆動線材に連結して溜部を設け、溜部で切削研削液を重力濾過してスラッジケーキを除去するので、濾過状態で濾過シートに無理な力が作用せず、また濾過シートから簡単にスラッジケーキを除去して、除去するときにも濾過シートに無理な力が作用しないからである。
極めて簡単な構造として製造コストを安くできるのは、ディスクに濾過シートを隙間なく密着する複雑な構造を必要とせず、濾過シートを弛緩状態に駆動線材に連結することで、液漏れしない切削研削液の溜部を形成し、溜部で効率よく切削研削液からスラッジを濾過して分離できるからである。
さらに、メンテナンスを簡単にしてメンテナンスコストをも低減できるのは、従来の分離装置のようにエンドレスベルトをメンテナンスする必要がなく、また濾過シートからは理想的な状態でスラッジケーキを分離して、濾過シートを繰り返し使用して効率よく切削研削液を濾過できるからである。
また、優れた捕集効率で切削研削液を清澄な状態に復元できるのは、濾過シートを弛緩状態として形成する溜部で液漏れしない状態で切削研削液を重力濾過し、さらに、溜部で重力濾過して分離されるスラッジを濾過シートの表面にスラッジケーキとして堆積し、堆積されるスラッジケーキを濾材に使用してさらに微細なスラッジを除去するからである。
以上のスラッジ分離装置が以上の優れた特徴を実現するのは、ペーパーフィルターに代わって無端ベルト状の濾過シートを使用し、この濾過シートの両側をループ状の駆動線材に弛緩状態に連結して供給される切削研削液を蓄える溜部を形成し、溜部の液面レベルを所定の範囲に調整して、溜部で切削研削液を重力濾過して表面にスラッジケーキを堆積し、このスラッジケーキを排出スロープ部で排出して、濾過シートから分離する独得の構成で、実現するからである。
とくに、以上のスラッジ分離装置は、無端ベルト状の濾過シートを弛緩状態で駆動線材に連結することで切削研削液を蓄えて濾過する溜部を形成し、この溜部で切削研削液のスラッジを重力濾過してスラッジケーキを堆積し、堆積するスラッジケーキを排出スロープ部で溜部から排出して分離することを特徴とするものである。溜部に蓄えられた切削研削液は、濾過シートの表面にスラッジケーキを堆積させる。堆積したスラッジケーキは濾過シートの表面で濾材を形成し、この濾過材はさらに微細なスラッジを濾過して堆積させる。濾過シートの表面に堆積するスラッジケーキは、濾過シートよりも微細なスラッジを濾過して分離する。スラッジを堆積して次第に厚くなるスラッジケーキは、切削研削液の単位時間の透過量を次第に減少させる。スラッジケーキの透過量が少なくなると、溜部の液面レベルが上昇する。溜部の液面レベルが上昇しすぎるとオーバーフローして溢れるので、濾過シートを移動して、堆積したスラッジケーキの一部を溜部から排出する。濾過シートの一部が移動されてスラッジケーキの一部が排出されると、反対側からスラッジケーキの除去された濾過シートが溜部の底部に移動される。スラッジケーキの除去された濾過シートは、切削研削液の透過量が多く、溜部の液面レベルが上昇することはない。言い換えると、溜部に移動する濾過シートをコントロールして、溜部の液面レベルは設定範囲にコントロールされる。溜部に移動されたスラッジケーキの除去された濾過シートは、表面にスラッジケーキが堆積されず、切削研削液の透過率は高くなるが、切削研削液を濾過して表面にスラッジケーキが堆積され、堆積されたスラッジケーキが微細なスラッジを濾過し堆積する。溜部に移動された直後の濾過シートは、スラッジケーキを濾材として濾過せず、微細なスラッジを一時的に通過させる。ただ、溜部に供給された濾過シートは、短時間で表面にスラッジケーキが堆積されて、微細なスラッジも濾過して除去される。このことから、本発明者の実験において、網目を150μmとする濾過シートを使用して、切削研削液のスラッジの捕集効率は約98%となる。
本発明のスラッジ分離装置には、濾過シートの表面に弾性変形して接触するスクレーパーを設け、スクレーパーが弾性変形して濾過シートに部分的に接触して、局部的に残存するスラッジケーキを濾過シートから剥離することができる。
本発明のスラッジ分離装置は、駆動線材12をチェーン12Aとし、駆動輪11をスプロケット11Aとすることができる。
以上のスラッジ分離装置は、駆動線材を安定して正確に移動して、濾過シートの移動を正確にコントロールして、溜部の液面レベルを高い精度で設定範囲に制御できる特徴がある。
本発明のスラッジ分離装置は、濾過シート2を、濾布の裏面に、濾布で濾過された切削研削液Lを透過させる補強シートを積層してなる多層シートとすることができる。
以上のスラッジ分離装置は、濾過シートの耐久性をさらに向上して、濾過シートの寿命を長く、ランニングコストをさらに安くできる特徴がある。
本発明のスラッジ分離装置は、濾過シート2の排出スロープ部14の排出側に、スラッジケーキSが濾過シート2から自重で剥離して落下する剥離部15を設けることができる。
以上のスラッジ分離装置は、スラッジケーキを自重で濾過シートから剥離して分離するので、スクレーパーなどを使用する必要がなく、スクレーパーによる濾過シートの損傷を皆無にでき、しかも、スラッジケーキを一体的に集合する状態で濾過シートから剥離して分離できるので、濾過シートから綺麗にスラッジを分離できる特徴がある。
本発明の切削研削液のスラッジ分離方法は、濾過シート2の上にスラッジを含有する切削研削液Lを供給し、濾過シート2で切削研削液Lを濾過して含有するスラッジ分離方法であって、濾過シート2に、網目を50μm以上であって300μm以下とする無端ベルト状の濾材を使用すると共に、濾過シート2の幅方向の両側に駆動線材12を連結して、この駆動線材12でもって濾過シート2を弛緩状態で水平方向に移動して、上から供給される切削研削液Lの溜部13を設け、この溜部13で切削研削液Lを重力濾過して、濾過シート2の表面にスラッジケーキSを堆積し、溜部13で濾過シート2の表面に堆積されたスラッジケーキSを濾過シート2を上り勾配に移動させる排出スロープ部14で外部に排出し、排出スロープ部14の排出側に設けてなるU曲部のある剥離部15で濾過シート2から剥離すると共に、剥離部15において、非フラット状態で移送する移送ベルト表面に堆積するスラッジケーキSを、U曲部ないしU曲部の通過部分で下面から一体として自重で剥離して濾過シート2から分離することを特徴とする。
以上のスラッジ分離方法は、ランニングコストを削減し、極めて簡単な構造によって製造コストをも低コストとし、さらにメンテナンスを簡単にしてメンテナンスコストをも低減して全体のトータルコストを著しく低減しながら、優れた捕集効率で切削研削液を清澄な状態に復元できる特徴がある。
ランニングコストを削減できるのは、使い捨てのペーパーフィルターを使用することなく、無端ベルト状の濾過シートを長期間に渡って使用できるからである。とくに、以上のスラッジ分離方法は、濾過シートを弛緩状態で駆動線材に連結して溜部を設け、溜部で切削研削液を重力濾過してスラッジケーキを除去するので、濾過状態で濾過シートに無理な力が作用せず、また濾過シートから簡単にスラッジケーキを除去して、除去するときにも濾過シートに無理な力が作用しないからである。
極めて簡単な構造として製造コストを安くできるのは、ディスクに濾過シートを隙間なく密着する複雑な構造を必要とせず、濾過シートを弛緩状態に駆動線材に連結することで、液漏れしない切削研削液の溜部を形成し、溜部で効率よく切削研削液からスラッジを濾過して分離できるからである。
さらに、メンテナンスを簡単にしてメンテナンスコストをも低減できるのは、従来の分離方法のようにエンドレスベルトをメンテナンスする必要がなく、また濾過シートからは理想的な状態でスラッジケーキを分離して、濾過シートを繰り返し使用して効率よく切削研削液を濾過できるからである。
また、優れた捕集効率で切削研削液を清澄な状態に復元できるのは、濾過シートを弛緩状態として形成する溜部で液漏れしない状態で切削研削液を重力濾過し、さらに、溜部で重力濾過して分離されるスラッジを濾過シートの表面にスラッジケーキとして堆積し、堆積されるスラッジケーキを濾材に使用して、さらに微細なスラッジを除去するからである。
以上のスラッジ分離方法が以上の優れた特徴を実現するのは、ペーパーフィルターに代わって無端ベルト状の濾過シートを使用し、この濾過シートの両側をループ状の駆動線材に弛緩状態に連結して供給される切削研削液を蓄える溜部を形成し、溜部の液面レベルを所定の範囲に調整して、溜部で切削研削液を重力濾過して表面にスラッジケーキを堆積し、このスラッジケーキを排出スロープ部で排出して、濾過シートから分離する独得の構成で、実現するからである。
とくに、以上のスラッジ分離方法は、無端ベルト状の濾過シートを弛緩状態で駆動線材に連結することで切削研削液を蓄えて濾過する溜部を形成し、この溜部で切削研削液のスラッジを重力濾過してスラッジケーキを堆積し、堆積するスラッジケーキを排出スロープ部で溜部から排出して分離することを特徴とする。溜部に蓄えられた切削研削液は、濾過シートの表面にスラッジケーキを堆積させる。堆積したスラッジケーキは濾過シートの表面で濾材を形成し、この濾過材はさらに微細なスラッジを濾過して堆積させる。濾過シートの表面に堆積するスラッジケーキは、濾過シートよりも微細なスラッジを濾過して分離する。スラッジを堆積して次第に厚くなるスラッジケーキは、切削研削液の単位時間の透過量を次第に減少させる。スラッジケーキの透過量が少なくなると、溜部の液面レベルが上昇する。溜部の液面レベルが上昇しすぎるとオーバーフローして溢れるので、濾過シートを移動して、堆積したスラッジケーキの一部を溜部から排出する。濾過シートの一部が移動されてスラッジケーキの一部が排出されると、反対側からスラッジケーキの除去された濾過シートが溜部の底部に移動される。スラッジケーキの除去された濾過シートは、切削研削液の透過量が多く、溜部の液面レベルは上昇するはない。言い換えると、溜部に移動する濾過シートをコントロールして、溜部の液面レベルは設定範囲にコントロールされる。溜部に移動されたスラッジケーキの除去された濾過シートは、表面にスラッジケーキが堆積されず、切削研削液の透過率は高くなるが、切削研削液を濾過して表面にスラッジケーキが堆積され、堆積されたスラッジケーキが微細なスラッジを濾過し堆積する。溜部に移動された直後の濾過シートは、スラッジケーキを濾材として濾過せず、微細なスラッジを一時的に通過させる。ただ、溜部に供給された濾過シートは、短時間で表面にスラッジケーキが堆積されて、微細なスラッジも濾過して除去される。このことから、本発明者の実験では、網目を150μmとする濾過シートを使用して、切削研削液のスラッジの除去率98%以上を達成した。
本発明のスラッジ分離方法は、濾過シート2の表面に接触するように弾性変形するスクレーパー16を設け、スクレーパー16を濾過シート2に部分的に接触させて、局部的に残存するスラッジケーキを濾過シート2から剥離することができる。
本発明のスラッジ分離方法は、溜部13において、濾過シート2の表面に堆積するスラッジケーキSの厚さを1.5mm以上として排出スロープ部14から排出することができる。
以上のスラッジ分離方法は、スラッジケーキの厚さを1.5mm以上とするので、スラッジケーキを集合状態で、濾過シートに残存させることなく綺麗に能率よく分離できる特徴がある。
本発明のスラッジ分離方法は、剥離部15において、スラッジケーキSを自重で落下させて濾過シート2表面から剥離して分離する。
以上のスラッジ分離方法は、スラッジケーキを自重で濾過シートから剥離して分離するので、スクレーパーなどを使用する必要がなく、スクレーパーによる濾過シートの損傷を皆無にでき、しかも、スラッジケーキを一体的に集合する状態で濾過シートから剥離して分離できるので、濾過シートから綺麗にスラッジを分離できる特徴がある。
本発明の一実施例にかかるスラッジ分離装置の概略側面図である。 図1に示すスラッジ分離装置の横断面図である。 濾過シート表面に付着し剥離されるスラッジを示す参考写真である。 本発明者が先に開発したスラッジ分離装置の概略構成図である。 従来の他のスラッジ分離装置の概略斜視図である。 図5のスラッジ分離装置の断面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための切削研削液のスラッジ分離装置と分離方法を例示するものであって、本発明はスラッジ分離装置と分離方法を以下に特定しない。さらに、この明細書は、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図1の概略側面図と、図2の横断面図に、本発明の一実施の形態に係る切削研削液に含まれるスラッジ分離装置を示す。この図に示す切削研削液のスラッジ分離装置は、切削研削液Lに含まれるスラッジ、特に微細なスラッジをも効果的に分離するのに利用される。スラッジ分離装置100は、工作機械30に接続され、工作機械30から排出される切削研削液Lが供給され、切削研削液Lに含まれるスラッジを分離して、工作機械30側に循環させる。工作機械30は、金属を研磨しあるいは切削する切削研削機である。切削研削機は、重研削から超仕上げ用の研削機まで種々の工作機械が使用される。砥石で金属を研削する研削機は、アルミナ製砥石等の一般砥石やダイヤモンド製砥石が使用される。特にドレスアップが容易なことから、アルミナ製砥石が広く利用されているが、アルミナ製砥石を使用すると、砥石が摩耗して微細な砥粒もスラッジに多く含まれる。
図1のスラッジ分離装置100は、濾過シート2をスラッジの移送ベルト10とするベルトコンベア1と、ベルトコンベア1を駆動するモータ3と、モータ3の回転を制御する制御回路4と、移送ベルト10上にスラッジを含む切削研削液Lを供給する供給機5とを備える。さらに、図のスラッジ分離装置100は、スラッジの除去された清澄な切削研削液、すなわち濾過液Rの受液槽6を上側移送ベルト10Aの下方に配置している。受液槽6は、濾過シート2を透過した濾過液Rを濾過タンク7に供給し、濾過タンク7から循環ポンプ8を介して工作機械30に供給する。
ベルトコンベア1は、モータ3に回転されて移送ベルト10を移動させる駆動輪11を備える。移送ベルト10は、濾過シート2の両側にループ状の駆動線材12を連結している。駆動線材12が駆動輪11に連結され、駆動輪11を回転させて移送ベルト10は移動される。
濾過シート2は、例えば網目を150μmとする濾布である。ただし、濾過シート2は濾過する切削研削液Lや連結する工作機械30の種類によって、たとえば網目を50μm以上であって300μm以下、好ましくは100μm以上であって200μm以下の濾布とすることもできる。濾過シート2は、濾布の裏面に、濾布で濾過された切削研削液Lを透過させる補強シートを積層して多層シートである。この濾過シート2は、補強シートで補強されて耐久性を向上できる。ただ、濾過シート2は必ずしも多層シートとする必要はなく、単層の濾布とすることもできる。
駆動線材12はチェーン12Aで、駆動輪11はチェーン12Aを連結しているスプロケット11Aである。駆動輪11のスプロケット11Aは、両側の側板21の内側に連結されて、チェーン12Aを駆動する。一方のスプロケット11Aは、モータ3に連結される。駆動輪11をスプロケット11Aとし、駆動線材12をチェーン12Aとする駆動機構は、モータ3でスプロケット11Aを回転して、移送ベルト10の移動を極めて正確にコントロールできる。ただし、本発明の分離装置は、駆動線材12をチェーン12Aに限定せず、伸縮性のない紐状体であって濾過シート2を連結できる全ての線材、たとえば可撓性のあるワイヤー等も使用できる。駆動輪11には、駆動線材12を連結して移動できる全てのもの、たとえばプーリなども使用できる。
ベルトコンベア1は、濾過シート2で切削研削液Lを重力濾過してスラッジをスラッジケーキSとして堆積する溜部13と、濾過シート2の表面に堆積されたスラッジケーキSを溜部13から排出する排出スロープ部14と、排出スロープ部14から排出された濾過シート2からスラッジケーキSを分離する剥離部15とを設けている。
溜部13は、濾過シート2を駆動線材12に弛緩状態に連結し、供給される切削研削液Lで下に押されて設けられる。溜部13は、濾過シート2を凹部形状として切削研削液Lを蓄える。図1と図2の移送ベルト10は、濾過シート2の横幅を、両側に配置している駆動線材12の間隔よりも広くして、さらに、濾過シート2の長さを駆動線材12よりも長くして設けている。この移送ベルト10は、長手方向と横方向の両方向において、濾過シート2を弛緩状態とするので、駆動線材12を水平方向に配置して、溜部13を設けることができる。ただ、本発明の分離装置は、濾過シートの横幅を駆動線材の間隔よりも広くして横方向にのみ弛緩状態とし、濾過シートの全長を駆動線材と同じ長さとして長手方向には弛緩状態とすることなく溜部を設けることもできる。移動方向には、駆動線材を谷形に移送して、凹部を設けることができるからである。
排出スロープ部14は、駆動線材12を上り勾配に移動して、濾過シート2を溜部13から排出する。駆動線材12は、移送ガイド9に沿って移動して、移動方向が制御される。移送ガイド9は、移送ベルト10の両側に配置している側板21の内側に固定されて、移送ベルト10を案内するガイド溝9Aを配置する。移送ガイド9は、摩擦抵抗の小さいプラスチック製の細長いロッドで、駆動線材12の移動軌跡の上下に配置されてガイド溝9Aを形成する。駆動線材12は、ガイド溝9Aに沿って移動して、移送ベルト10を水平方向から上り勾配に移動させる。溜部13は移送ベルト10の水平方向の移動部分に配置され、排出スロープ部14は移送ベルト10が上り勾配に移動する部分に設けられる。
剥離部15は、排出スロープ部14の排出側であって、移送ベルト10のUターン部分、あるいはUターンされてスラッジケーキSが濾過シート2の下面に付着する部分に配置される。本発明の分離装置は、濾過シート2の表面にスラッジを極めて剥離しやすい状態で堆積する。切削研削液Lは溜部13で重力濾過される。溜部13は、液面レベルをコントロールして所定量の切削研削液Lを蓄えるために、液面レベルが上昇すると濾過シート2を移動して、スラッジケーキSの除去された濾過シート2を溜部13に移動する。溜部13に移動された表面にスラッジケーキSのない濾過シート2は、網目よりも大きなスラッジのみを表面に堆積して、網目よりも小さいスラッジを透過する。したがって、この状態の濾過シート2は微細なスラッジを確実には捕捉しない。時間が経過して表面に堆積するスラッジが増加すると、スラッジが濾材を形成して、より微細なスラッジを捕捉して堆積させる。スラッジケーキSが厚くなるにしたがって、スラッジケーキSは微細なスラッジを捕捉して堆積させる。スラッジケーキSが厚くなって、微細なスラッジを堆積するようになると、切削研削液Lの透過率が低下して溜部13の液面レベルが上昇する。液面レベルが上昇すると、スラッジケーキSの堆積されない濾過シート2を溜部13に移動して、液面レベルの上昇を制限する。濾過シート2が以上の工程を繰り返して切削研削液Lを濾過するので、スラッジケーキSは濾過シート2に剥離しやすい状態で堆積させる。それは、微細なスラッジを濾過シート2の網目に浸入させることがなく、濾過シート2との境界には網目に浸入しない大きなスラッジを堆積し、この上に微細なスラッジを堆積するからである。さらに、濾過シート2の表面に堆積するスラッジケーキSは、含有する細長い金属の切削屑が互いに絡まりあって結合し、所定の厚さで一体となって濾過シート2から落下して剥離され、濾過シート2の表面に殆ど残存しない。
図3の写真は、スラッジケーキSが剥離される状態を示している。この図に示すように、スラッジケーキSは一体となって残らず濾過シート2の表面から落下して剥離される。スラッジケーキSは、一体となって自重で剥離されるので、濾過シート2のU曲部で剥離され、またU曲部を通過して濾過シート2の下面に付着する状態で剥離される。自重で剥離されるスラッジケーキSは、スクレーパーを使用することなく濾過シート2の表面から剥離できる。本発明の分離装置は、濾過シート2を弛緩状態として両側の駆動線材12で移動させるので、スクレーパーを使用しないで剥離できることは、極めて好都合である。それは、弛緩状態にある濾過シート2はフラットな状態で移送されないので、全面にスクレーパーを密着して掻き取ることが難しいからである。
ただ、濾過シート2の表面に、弾性変形する柔軟なスクレーパー16を接触させて、局部的に剥離されないで残存するスラッジケーキSを除去することはできる。このスクレーパー16は、濾過シート2の全面に接触する必要はなく、弾性変形する櫛型、あるいは多数の弾性線材を部分的に濾過シート2の表面に軽く接触させる構造として、局部的に残存するスラッジケーキSを濾過シート2から簡単に剥離できる。
制御回路4は、モータ3の回転を制御して、溜部13の切削研削液Lがオーバーフローしないように、溜部13の液面レベルを所定の範囲に保持する。図1の制御回路4は、溜部13に蓄える切削研削液Lの液面レベルをレベルセンサ17で検出して、レベルセンサ17からの信号でモータ3の回転を制御する。制御回路4は、レベルセンサ17で検出する検出レベルが設定レベルまで上昇するとモータ3の回転を開始して移送ベルト10を移動させる。モータ3の回転時間は、制御回路4に設けているタイマー18で特定される。タイマー18は、モータ3の回転時間を記憶しており、設定時間をモータ3の回転時間としている。濾過シート2はモータ3が回転される状態で移動される。したがって、タイマー18の設定時間によってモータ3が回転される時間は、溜部13に移動する濾過シート2の移動量を特定する。濾過シート2は、タイマー18の設定時間移動されて、溜部13の一部に、スラッジケーキSの除去された濾過シート2を移動させる。タイマー18の設定時間に、溜部13の一部にスラッジケーキSの除去された濾過シート2を移動する方法は、溜部13にスラッジケーキSの除去された濾過シート2を移動した直後において、溜部13の切削研削液Lは、スラッジケーキSの除去された濾過シート2のみでなく、スラッジケーキSを堆積している濾過シート2によっても濾過される。この方法は、スラッジケーキSの堆積された濾過シート2で微細なスラッジを濾過して捕集効率を高くできる。ただし、本発明の分離装置は、タイマーの設定時間を、溜部の全体にスラッジケーキSの除去された濾過シートを移動する時間に設定することもできる。この分離装置は、溜部の全体にスラッジケーキSの除去されない濾過シートを移動させるので、濾過シートが移動された状態で切削研削液の単位時間の濾過量を多くして、切削研削液の液面レベルを速やかに低下できる。
制御回路4は、タイマー18によらずレベルセンサ17の信号でモータ3の回転を停止することもできる。この制御回路4は、レベルセンサ17の検出レベルが設定レベルを越えるとモータ3の回転を開始し、検出レベルがあらかじめ設定している最低レベル以下になるとモータ3の回転を停止する。モータ3の回転が開始されると、スラッジケーキSの除去された濾過シート2が溜部13に移動して、濾過シート2の単位時間の濾過量が増加して液面レベルは低下する。液面レベルが最低レベルまで低下してモータ3の回転が停止されると、溜部13に移動された濾過シート2が切削研削液Lを濾過してスラッジを表面に堆積させてスラッジケーキSを形成する。濾過シート2の表面に堆積するスラッジケーキSは、濾材となって微細なスラッジを濾過して堆積させる。スラッジが堆積するにしたがって濾過シート2の単位時間の濾過量が減少すると液面レベルが上昇する。液面レベルが設定レベルまで上昇すると、再びモータ3が回転してスラッジケーキSの除去された濾過シート2を溜部13に移動させる。
濾過シート2から剥離されるスラッジケーキSは、厚くして濾過シート2から綺麗に剥離できる。一体的に集合して自重で剥離されるからである。スラッジケーキSは、例えば1.5mm以上、好ましくは2mm以上に厚くして、濾過シート2の表面から理想的な状態で剥離できる。溜部13から排出される濾過シート2表面に堆積されるスラッジケーキSの厚さは、濾過シート2の網目の大きさと、溜部13に蓄える切削研削液Lの容積と、濾過シート2の移動量と、切削研削液Lのスラッジ含有量とで特定される。濾過シート2の網目を小さく、溜部13の容積を大きく、濾過シート2の移動量を少なくして排出される濾過シート2の表面に堆積するスラッジケーキSは厚くなる。たとえば、濾過シート2の網目を150μm、溜部13の容積を5リットル、1分間に溜部13に移動させる濾過シート2の移動量を1cmとして、溜部13から排出される濾過シート2の表面に堆積するスラッジケーキSの厚さは、3mm〜5mmとなって、濾過シート2の表面から極めて綺麗に剥離できる。
レベルセンサ17で濾過シート2の移動を制御する制御回路4は、溜部13からの切削研削液Lのオーバーフローを確実に防止できる。ただ、本発明のスラッジ分離装置は、レベルセンサを使用することなく、タイマー18で濾過シート2の移動と停止を繰り返すデューティーを特定して溜部13の液面レベルを制御し、あるいは濾過シート2の移動量をコントロールして液面レベルをコントロールすることもできる。タイマー18で濾過シート2の移動と停止を繰り返すデューティーを特定して溜部13の液面レベルを制御する制御回路4は、停止時間に対する移動時間を長くして液面レベルを低下でき、また濾過シート2の移動量をコントロールして液面レベルをコントロールする制御回路4は、濾過シート2の移動速度を速くして溜部13の液面レベルを低くできるからである。これ等の制御回路4は、溜部13の切削研削液Lがオーバーフローしないように、デューティーを特定し、あるいは濾過シート2の移動速度を特定して、溜部13の液面レベルを設定範囲以下にコントロールする。
受液槽6は、上側移送ベルト10Aと下側移送ベルト10Bの間で、溜部13と排出スロープ部14の下方に配置されて、濾過シート2を透過した清澄な濾過液Rを外部に漏らさず受け止める。受液槽6は、排出部に向かって下り勾配に傾斜する底板を有し、排出部に排出管19を介して濾過タンク7に連結している。濾過タンク7は、底部の排出口に循環ポンプ8を連結しており、循環ポンプ8でもって清澄な濾過液Rを工作機械30に循環する。
以上のスラッジ分離装置は、以下の工程で切削研削液Lを濾過して含まれるスラッジを分離して清澄な切削研削液Lに再生する。
スラッジ分離装置は、工作機械30から排出される切削研削液Lを濾過し、スラッジを分離して清澄な切削研削液Lとして工作機械30に循環する。切削研削液Lは、ベルトコンベア1の移送ベルト10に設けている溜部13に供給される。溜部13は、駆動線材12のチェーン12Aに濾過シート2を弛緩状態で連結して設けられる。溜部13に供給される切削研削液Lがオーバーフローしないように、溜部13の液面レベルは設定範囲にコントロールされる。溜部13の液面レベルは、濾過シート2の移動をコントロールして制御される。液面レベルが上昇すると濾過シート2を移動して、スラッジケーキSの除去された濾過シート2を溜部13に移動させる。スラッジケーキSの除去された濾過シート2は、単位時間の濾過量が多く液面レベルを低下させる。溜部13で濾過された濾過シート2の表面に堆積されたスラッジケーキSは、濾過シート2が移動されて排出スロープ部14で溜部13から排出される。溜部13から排出されたスラッジケーキSは、剥離部15において濾過シート2から剥離して除去される。溜部13で濾過シート2を透過した切削研削液Lは、スラッジケーキSが除去されて清澄な濾過液Rとなって受液槽6に落下する。受液槽6の清澄な切削研削液Lは、濾過タンク7から循環ポンプ8を介して工作機械30に循環して使用される。
本発明のスラッジ分離装置は、切削機や研削機等の工作機械に連結されて、工作機械から排出される切削研削液からスラッジを分離して清澄な切削研削液として工作機械で有効に再利用する装置に利用される。
100…スラッジ分離装置
1…ベルトコンベア
2…濾過シート
3…モータ
4…制御回路
5…供給機
6…受液槽
7…濾過タンク
8…循環ポンプ
9…移送ガイド
9A…ガイド溝
10…移送ベルト
10A…上側移送ベルト
10B…下側移送ベルト
11…駆動輪
11A…スプロケット
12…駆動線材
12A…チェーン
13…溜部
14…排出スロープ部
15…剥離部
16…スクレーパー
17…レベルセンサ
18…タイマー
19…排出管
21…側板
30…工作機械
81…ペーパーフィルター
82…ディスク
83…溜部
84…スクレーパー
85…エンドレスベルト
86…フィルタ送り機構
94…分離槽
95…非磁性プレート
95A…吸引部
95B…傾斜部
95C…落下部
96…磁気コンベア
L…切削研削液
R…濾過液
S…スラッジケーキ

Claims (7)

  1. 網目を50μm以上であって300μm以下とする無端ベルト状の濾過シートをスラッジの移送ベルトとするベルトコンベアと、
    前記ベルトコンベアを駆動するモータと、
    前記モータの回転を制御する制御回路と、
    前記移送ベルト上にスラッジを含む切削研削液を供給する供給機とを備え、
    前記ベルトコンベアは、前記モータに回転されて前記移送ベルトを移動させる駆動輪を備え、
    前記移送ベルトは、前記濾過シートの幅方向の両側にループ状の駆動線材が連結され、
    前記駆動線材は前記駆動輪に連結されて、前記駆動輪で前記移送ベルトが移動され、
    前記濾過シートの横幅は、幅方向の両側に配置してなる前記駆動線材の間隔よりも広く、
    前記ベルトコンベアの移送ベルトは、前記濾過シートが前記駆動線材に弛緩状態に連結されて、前記供給機から供給される切削研削液を蓄えて重力濾過する溜部と、
    前記溜部の排出側に設けられて、前記移送ベルトが移動方向に上り勾配に移動して、前記溜部で重力濾過されたスラッジケーキを前記溜部から排出する排出スロープ部と、
    前記排出スロープ部の排出側に設けられて前記移送ベルトの表面に付着するスラッジケーキを除去するU曲部を含む剥離部とを有し、
    前記溜部の液面レベルが、前記制御回路による前記モータの制御で前記移送ベルトの移動がコントロールされて所定の範囲に調整され、
    前記溜部において、切削研削液が重力濾過されて前記濾過シートの表面に堆積されるスラッジケーキが、前記排出スロープ部でもって前記溜部から排出されて、前記剥離部において、非フラット状態で移送される前記移送ベルト表面に堆積するスラッジケーキが、前記U曲部ないしU曲部の通過部分で一体となって自重で剥離されて前記濾過シートから分離されるようにしてなることを特徴とする切削研削液のスラッジ分離装置。
  2. 請求項1に記載される切削研削液のスラッジ分離装置であって、
    前記濾過シートの表面に弾性変形して接触するスクレーパーを備え、前記スクレーパーが弾性変形して前記濾過シートに部分的に接触して、局部的に残存するスラッジケーキを前記濾過シートから剥離するようにしてなることを特徴とする切削研削液のスラッジ分離装置。
  3. 請求項1に記載される切削研削液のスラッジ分離装置であって、
    前記駆動線材がチェーンで、前記駆動輪がスプロケットとしてなることを特徴とする切削研削液のスラッジ分離装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載される切削研削液のスラッジ分離装置であって、
    前記濾過シートが、濾布の裏面に、濾布で濾過された切削研削液を透過させる補強シートを積層してなる多層シートである切削研削液のスラッジ分離装置。
  5. 濾過シートの上にスラッジを含有する切削研削液を供給し、前記濾過シートで切削研削液を濾過して含有するスラッジを分離する切削研削液のスラッジ分離方法において、
    前記濾過シートに、網目を50μm以上であって300μm以下とする無端ベルト状の濾材を使用すると共に、前記濾過シートの幅方向の両側に駆動線材を連結すると共に、前記濾過シートの横幅を前記駆動線材の間隔よりも広くし、この駆動線材でもって前記濾過シートを弛緩状態で水平方向に移動して、上から供給される切削研削液の溜部を設け、この溜部で切削研削液を重力濾過して、前記濾過シートの表面にスラッジケーキを堆積し、
    前記溜部で前記濾過シートの表面に堆積されたスラッジケーキを前記濾過シートを上り勾配に移動させる排出スロープ部で外部に排出し、前記排出スロープ部の排出側に設けてなるU曲部を含む剥離部で前記濾過シートから剥離すると共に、前記剥離部において、非フラット状態で移送される前記移送ベルト表面に堆積するスラッジケーキを、前記U曲部ないしU曲部の通過部分で一体として自重で剥離して前記濾過シートから分離することを特徴とする切削研削液のスラッジ分離方法。
  6. 請求項5に記載される切削研削液のスラッジ分離方法であって、
    前記濾過シートの表面に接触するように弾性変形するスクレーパーを設け、前記スクレーパーを前記濾過シートに部分的に接触させて、局部的に残存するスラッジケーキを前記濾過シートから剥離することを特徴とする切削研削液のスラッジ分離方法
  7. 請求項5又は6に記載される切削研削液のスラッジ分離方法であって、
    前記溜部において、前記濾過シートの表面に堆積するスラッジケーキの厚さを1.5mm以上として排出スロープ部から排出することを特徴とする切削研削液のスラッジ分離方法。
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