JP3054727U - フィルター装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】紙などのフィルタの目詰まり時において、前記
フィルタの送りを、前記フィルタの下部全面に設置した
エンドレスの金網ベルトを回転させることによりおこな
うフィルタ装置において、前記金網ベルトを滑ることな
く確実に回転させることにより、前記フィルタを円滑に
送ることができる新規な方式を採用したフィルタ装置を
提供する。 【解決手段】新規な方式を採用したフィルタ装置は、産
業機械等から排出されるあらゆる材質の切り屑を含有し
たクーラント液が流入される基体１１と、前記フィルタ
１３目詰まり時の前記フィルタ１３の送りのためのエン
ドレスの金網ベルト２１と、前記金網ベルト２１を円滑
に回転させるための数個の溝１８付き円板１９を備えた
駆動軸１６及び従動軸２０と、それらを駆動するための
電動機を基体１１に具備している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、産業機械等から排出されるあらゆる材質の切り屑等を含有している クーラント液の濾過をおこなうための、前記フィルタを使用するフィルタ装置に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

産業界では、リサイクル性の向上のため、産業機械等から排出された切り屑等 を含有しているクーラント液の濾過をおこなう際の、前記フィルタを使用するフ ィルタ装置において、構造が簡単で保守がし易く、しかも低価格のフィルタ装置 が要望されている。 そこで従来よりフィルタ装置として、前記フィルタの目詰まり時に図５、図６ に示す刃付きドラム２２を備えた従動軸２０と駆動軸１６を電動機によって回転 させることにより、前記金網ベルトを駆動し前記フィルタを送る方式が提供され ていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案に係る請求項１は、前記フィルタ目詰まり時の前記フィルタの送りを、 前記フィルタの下部全面に設置した前記金網ベルトを回転させることによりおこ なうフィルタ装置において、前記金網ベルトを滑ることなく確実に回転させるこ とにより前記フィルタを円滑に送ることができる新規な方式を採用したフィルタ 装置を提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１に係るフィルタ装置は、産業機械等から排出されるあらゆる材質の切 り屑等を含有したクーラント液が流入される基体と、前記フィルタ目詰まり時の 前記フィルタの送りのための前記金網ベルトと、前記金網ベルトを円滑に回転さ せるための数個の溝付き円板を備えた駆動軸及び従動軸と、それらを駆動するた めの電動機を基体に具備していることを特徴とするものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本実施形態に係る前記フィルタの送り方法を具備したフィルタ装置は、研削盤 等の産業機械から排出されるあらゆる材質の切り屑等を含有したクーラント液を 濾過するフィルタ装置である。 なお、研削盤等の産業機械から排出されるあらゆる材質の切り屑等を含有した クーラント液を濾過するフィルタ装置は、前述したように構造が簡単で保守がし 易く、低価格であることが望まれている。 以下、本考案の代表的な実施形態を図面を参照して説明する。 ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、形状、材質、その相対 位置などは、特に特定的な記載がないかぎりは、この考案の範囲をそれらのみに 限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。 本実施形態に係る前記フィルタの送りに新規な方法を具備したフィルタ装置に おいては、図１及び図２から理解できるように、前記クーラント液が流入される 基体１１の上面に研削盤等の産業機械から排出される前記クーラント液を流入さ せるための流入口１２が備えられ、この流入口１２から流入された前記クーラン ト液は、前記フィルタ１３にて濾過された後フィルタ装置下部に設置されるクー ラントタンク１４内へ排出される。 以上述べた前記フィルタ１３による前記クーラント液の濾過を連続しておこな うと、前記フィルタ１３が切り屑などの濾過のため目詰まり状態となり、前記フ ィルタ１３が前記クーラントを通過させることが困難となりフィルタ１３上の前 記クーラントの液面が上昇する。 この液面の上昇を基体１１上に取り付けたフロートスイッチ１５にて検知し、 その電気信号によって駆動軸１６に直結した電動機１７を起動して、溝１８を設 けた数個の円板１９を取り付けた駆動軸１６、従動軸２０により前記金網ベルト ２１を回転させる。 図３及び図４から理解できるように、円板１９に設けられたそれぞれの溝１８ が前記金網ベルト２１の網部を引っかける状態で前記金網ベルト２１を確実に回 転させることにより、前記金網ベルト２１上の前記フィルタ１３を円滑に送るこ とができるため前記金網ベルト２１の回転不良により発生する前記フィルタ１３ の送り不良を避けることができる。 なお目詰まりした前記フィルタ１３が排出された後は、前記フィルタ１３上の 液面が下降し液面下限をフロートスイッチ１５にて検出することにより、電動機 １７が停止しフィルタ１３の送りも停止する。 その他本考案装置は、前にも述べたように上記しかつ図面に示した実施例に限 定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更し得るものである。

【０００６】

【考案の効果】

本考案の駆動軸、従動軸を設けたフィルタ装置によれば、前記金網ベルトを確 実に回転させることにより前記金網ベルト上の前記フィルタを円滑に送ることが できるため、前記金網ベルトの回転不良により発生する前記フィルタの送り不良 を避けることができる。 それらの効果により、前記フィルタの送り不良によるフィルタ装置からのクー ラントのオーバーフロー、エンドレス金網の劣化、フィルタ装置内へのクーラン ト貯留によるクーラント不足、クーラントの腐敗等の問題を避け、反復使用する 工作機械のクーラントに関し、清浄度を維持し寿命を延長させることにより、工 作機械の性能を保持でき全体的に稼働費用の低減に寄与できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のフィルタ装置の斜視図

【図２】本考案のフィルタ装置の内部構造を示す概略断
面図

【図３】本考案の従動軸及び駆動軸の平面図

【図４】本考案の従動軸及び駆動軸の断面図

【図５】従来の従動軸及び駆動軸の平面図

【図６】従来の従動軸及び駆動軸の断面図

【符号の説明】

１１・・・基体 ２１・・・金網
ベルト １２・・・流入口 ２２・・・刃付
きドラム １３・・・フィルタ １４・・・クーラントタンク １５・・・フロートスイッチ １６・・・駆動軸 １７・・・電動機 １８・・・溝 １９・・・円板 ２０・・・従動軸

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】産業機械などから排出されるあらゆる材質
   の切り屑等を含んだクーラント液の濾過に紙等のフィル
   タを使用するフィルタ装置において、前記フィルタ目詰
   まり時に前記フィルタを送るための前記フィルタ下部全
   面に設置したエンドレスの金網ベルトを確実に回転させ
   るため、フィルタ装置の駆動軸及び従動軸に、円周に数
   個の溝を持った複数枚の円板を具備していることを特徴
   とするフィルタ装置。