JP6238879B2 - 水田作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、粉粒状の種籾、肥料や薬剤、液状の肥料や薬剤等(以上、農用資材に相当)を貯留する貯留部、及び貯留部の農用資材を繰り出す繰り出し部を備えた水田作業機において、繰り出し部の駆動構造に関する。
前述のような水田作業機の一例として、特許文献1に開示されているように、粉粒状の肥料を田面に供給する施肥装置(貯留部及び繰り出し部)を備えた乗用型田植機がある。
特許文献1では、繰り出し部を駆動する駆動軸(特許文献1の図7及び図14の21)が備えられており、駆動軸に第1ワンウェイクラッチ(特許文献1の図7及び図14の38)、及び第2ワンウェイクラッチ(特許文献1の図14の42)が備えられている。動力が伝達されることにより上下に所定範囲で往復揺動する駆動部(特許文献1の図7の40)が備えられて、駆動部が第1ワンウェイクラッチに接続されている。
第1及び第2ワンウェイクラッチとは別に中継部材(特許文献1の図7及び図14の44)が備えられており、第1ワンウェイクラッチと中継部材とに亘ってロッド(特許文献1の図7及び図14の45)が接続され、第2ワンウェイクラッチと中継部材とに亘ってロッド(特許文献1の図7及び図14の46)が接続されている。
これにより、特許文献1の図7において、駆動部が上方に揺動すると、第1ワンウェイクラッチが紙面反時計方向に回転駆動されて、第1ワンウェイクラッチにより駆動軸が紙面反時計方向に回転駆動される。
これと同時に、第1ワンウェイクラッチの回転が2つのロッド及び中継部材を介して第2ワンウェイクラッチに伝達されて、第2ワンウェイクラッチが紙面時計方向に回転駆動される。この場合、第2ワンウェイクラッチが空転するだけで、第2ワンウェイクラッチにより駆動軸は回転駆動されない。
次に駆動部が下方に揺動すると、第1ワンウェイクラッチが紙面時計方向に回転駆動される。この場合、第1ワンウェイクラッチが空転するだけで、第1ワンウェイクラッチにより駆動軸は回転駆動されない。
これと同時に、第1ワンウェイクラッチの回転が2つのロッド及び中継部材を介して第2ワンウェイクラッチに伝達されて、第2ワンウェイクラッチが紙面反時計方向に回転駆動され、第2ワンウェイクラッチにより駆動軸が紙面反時計方向に回転駆動される。
以上のように、特許文献1の構造によると、往復揺動する駆動部に対して第1及び第2ワンウェイクラッチを駆動軸に備えることにより、駆動部の往路揺動が第1ワンウェイクラッチを介して駆動軸に伝達されて、第1ワンウェイクラッチにより駆動軸が回転駆動され、駆動部の復路揺動が第2ワンウェイクラッチを介して駆動軸に伝達されて、第2ワンウェイクラッチにより駆動軸が回転駆動される。
特開2002−95312号公報(図6,7,13,14参照)
特許文献1の構造では、駆動部の往路揺動が第1ワンウェイクラッチに対して直接に伝達されるのに対して、駆動部の復路揺動が第1ワンウェイクラッチ、ロッド、中継部材及びロッドというように、多くの部材を介して第2ワンウェイクラッチに伝達される。
これにより、駆動部の復路揺動を第2ワンウェイクラッチに伝達する伝達系が、伝達効率という面で不利な構造となっている。
本発明は、水田作業機において、駆動部の往復揺動を第1及び第2ワンウェイクラッチに伝達して繰り出し部の駆動軸を回転駆動するように構成する場合、駆動部の往復揺動が第1及び第2ワンウェイクラッチの両方に対して効率良く伝達されるように構成することを目的としている。
[I]
(構成)
本発明の第1特徴は、水田作業機において次のように構成することにある。
エンジンの動力により所定角度の範囲で往復回転駆動される伝動軸を備え、前記伝動軸に揺動部材を連結し、揺動自在に支持された駆動部と前記揺動部材とに亘って連係部材を接続して、
前記伝動軸により前記揺動部材が前記所定角度の範囲で往復揺動駆動されることによって、前記連係部材を介して前記駆動部が往復揺動駆動されるように構成し、
前記伝動軸に対する前記揺動部材の連結位置を前記伝動軸の回転方向に沿って変更自在な連結位置変更手段を備え、
農用資材を貯留する貯留部と、前記貯留部の農用資材を繰り出す繰り出し部と、前記繰り出し部を駆動する駆動軸とを備えて、
前記駆動軸に第1ワンウェイクラッチ及び第2ワンウェイクラッチを備え、前記駆動部と前記第1ワンウェイクラッチのアームとに亘って第1連係部材を接続し、前記駆動部と前記第2ワンウェイクラッチのアームとに亘って第2連係部材を接続して、
前記駆動部の往路揺動により、前記第1ワンウェイクラッチが所定方向に回転駆動され、前記第2ワンウェイクラッチが前記所定方向とは逆方向に回転駆動されて、前記第1ワンウェイクラッチにより前記駆動軸が前記所定方向に回転駆動され、
前記駆動部の復路揺動により、前記第1ワンウェイクラッチが前記所定方向とは逆方向に回転駆動され、前記第2ワンウェイクラッチが前記所定方向に回転駆動されて、前記第2ワンウェイクラッチにより前記駆動軸が前記所定方向に回転駆動されるように構成している。
(作用及び発明の効果)
[I]−1
本発明の第1特徴によると、繰り出し部を駆動する駆動軸に第1及び第2ワンウェイクラッチを備え、往復揺動駆動される駆動部を備えた場合、駆動部と第1ワンウェイクラッチのアームとが第1連係部材により直接的に接続され、駆動部と第2ワンウェイクラッチのアームとが第2連係部材により直接的に接続される。
これにより、本発明の第1特徴によれば、駆動部が往路揺動すると、駆動部の往路揺動が第1連係部材を介して第1ワンウェイクラッチに伝達されて、第1ワンウェイクラッチにより駆動軸が所定方向に回転駆動される。これと同時に、駆動部の往路揺動が第2連係部材を介して第2ワンウェイクラッチに伝達されて、第2ワンウェイクラッチが所定方向とは逆方向に回転駆動されるのであるが、駆動軸に対して第2ワンウェイクラッチは空転する。
逆に駆動部が復路揺動すると、駆動部の復路揺動が第2連係部材を介して第2ワンウェイクラッチに伝達されて、第2ワンウェイクラッチにより駆動軸が所定方向に回転駆動される。これと同時に、駆動部の復路揺動が第1連係部材を介して第1ワンウェイクラッチに伝達されて、第1ワンウェイクラッチが所定方向とは逆方向に回転駆動されるのであるが、駆動軸に対して第1ワンウェイクラッチは空転する。
以上のように、本発明の第1特徴によると、駆動部の往路揺動及び復路揺動の両方が第1及び第2ワンウェイクラッチに直接的に伝達されるのであり、駆動部の往路揺動及び復路揺動の両方が第1及び第2ワンウェイクラッチの両方に対して効率良く伝達されるようになる。
[I]−2
本発明の第1特徴によると、エンジンの動力により所定角度の範囲で往復回転駆動される伝動軸が備えられ、伝動軸に揺動部材が連結されて、駆動部と揺動部材とに亘って連係部材が接続されており、伝動軸により揺動部材が所定角度の範囲で往復揺動駆動されることによって、連係部材を介して駆動部が往復揺動駆動される。
この場合、本発明の第1特徴によると、伝動軸に対する揺動部材の連結位置を伝動軸の回転方向に沿って変更自在な連結位置変更手段を備えている。
これにより、例えば組み立て誤差が各部に生じても、伝動軸に対する揺動部材の連結位置を伝動軸の回転方向に沿って変更することによって、揺動部材の往復揺動の範囲(軌跡)を適正位置に設定することができるのであり、駆動部の往復揺動の範囲(軌跡)を第1及び第2ワンウェイクラッチに対して適正位置に設定することができる。
[II]
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の水田作業機において次のように構成することにある。
前記繰り出し部を左右方向に配置して、前記駆動部を前記繰り出し部の右又は左端部に備え、
前記繰り出し部の左右中央側の部分と、前記繰り出し部における前記駆動部の側の右又は左端部とに亘って、前記伝動軸を左右方向に配置し、
前記伝動軸における前記駆動部の側の端部に、前記揺動部材及び前記連結位置変更手段を備えて、前記駆動部と前記揺動部材とに亘って前記連係部材を接続している。
(作用及び発明の効果)
本発明の第2特徴によると、繰り出し部を左右方向に配置した場合、駆動部を繰り出し部の右端部(又は左端部)に備え、繰り出し部の左右中央側の部分と繰り出し部の右端部(又は左端部)とに亘って、伝動軸を左右方向に配置している。
以上の構造において、本発明の第2特徴によると、伝動軸における駆動部の側の端部に揺動部材及び連結位置変更手段が備えられており、揺動部材及び連結位置変更手段が繰り出し部の右端部(又は左端部)に備えられている。
これにより、作業者が揺動部材及び連結位置変更手段に対して作業を行う場合、揺動部材及び連結位置変更手段が繰り出し部の右端部(又は左端部)に備えられていることにより、作業が行い易くなる。
[III]
(構成)
本発明の第3特徴は、本発明の第2特徴の水田作業機において次のように構成することにある。
前記伝動軸における前記駆動部とは反対側の端部に入力部材を連結し、
前記エンジンの動力により往復上下駆動される駆動部材を、前記繰り出し部の下側に備えて前記入力部材に接続して、
前記駆動部材により前記入力部材を介して前記伝動軸が前記所定角度の範囲で往復回転駆動されるように構成し、
側面視で前記入力部材の揺動範囲の上端部と下端部との間の高さに、前記伝動軸を備えている。
(作用及び発明の効果)
本発明の第3特徴によると、前項[II]に記載のように、繰り出し部を左右方向に配置して、繰り出し部の左右中央側の部分と繰り出し部の右端部(左端部)とに亘って、伝動軸を左右方向に配置した場合、伝動軸における駆動部とは反対側の端部に入力部材を連結し、エンジンの動力により往復上下駆動される駆動部材を、繰り出し部の下側に備えて入力部材に接続している。これによって、駆動部材により入力部材を介して伝動軸が所定角度の範囲で往復回転駆動される。
以上の構造において、本発明の第3特徴によると、側面視で入力部材の揺動範囲の上端部と下端部との間の高さに伝動軸を備えているので、例えば組み立て誤差が各部に生じて伝動軸の位置が上下にバラ付いても、伝動軸が入力部材の揺動範囲の上端部の高さから上側に外れたり、下端部の高さから下側に外れたりする状態が生じ難くなる。
これにより、例えば組み立て誤差が各部に生じて伝動軸の位置が上下にバラ付いても、エンジンの動力が駆動部材及び入力部材を介して伝動軸に伝達されて、伝動軸が所定角度の範囲で適切に往復回転駆動される。
[IV]
(構成)
本発明の第4特徴は、本発明の第2又は第3特徴の水田作業機において次のように構成することにある。
上下向きの右及び左の支柱を機体に備え、支持フレームを前記支柱の上部に連結して左右方向に配置し、前記支持フレームに前記繰り出し部を連結することにより、前記繰り出し部を左右方向に配置して、
側面視で前記支持フレームの下側に前記伝動軸を備え、背面視で前記支持フレームに沿って前記伝動軸を備えている。
(作用及び発明の効果)
本発明の第4特徴によると、前項[II]に記載のように、繰り出し部を左右方向に配置する場合、上下向きの右及び左の支柱を機体に備えて、支持フレームを支柱の上部に連結して左右方向に配置し、支持フレームに繰り出し部を連結することにより、繰り出し部を左右方向に配置している。
以上の構造において、本発明の第4特徴によると、側面視で支持フレームの下側に伝動軸を備え、背面視で支持フレームに沿って伝動軸を備えているので、支持フレームに対して伝動軸をコンパクトに配置することができる。
[V]
(構成)
本発明の第5特徴は、本発明の第4特徴の水田作業機において次のように構成することにある。
前記右及び左の支柱に亘って補強部材を連結している。
(作用及び発明の効果)
本発明の第5特徴によると、前項[IV]に記載のように、上下向きの右及び左の支柱を機体に備えて繰り出し部を支持するように構成した場合、右及び左の支柱に亘って補強部材を連結することにより、繰り出し部を充分な強度で支持することができる。
[VI]
(構成)
本発明の第6特徴は、本発明の第5特徴の水田作業機において次のように構成することにある。
前記伝動軸における前記駆動部とは反対側の部分に入力部材を連結し、前記入力部材を前記伝動軸から後側に延出し、
前記エンジンの動力により往復上下駆動される駆動部材を、前記繰り出し部の下側に備えて前記入力部材に接続して、
前記駆動部材により前記入力部材を介して前記伝動軸が前記所定角度の範囲で往復回転駆動されるように構成し、
前記補強部材を前記右及び左の支柱の前側部分に亘って連結している。
(作用及び発明の効果)
前項[V]に記載のように、上下向きの右及び左の支柱を機体に備えて繰り出し部を支持し、右及び左の支柱に亘って補強部材を連結した場合、前項[III]に記載の駆動部材が補強部材の近傍に位置する状態となる。
本発明の第6特徴によると、駆動部材が接続される入力部材を伝動軸から後側に延出するのに対して、補強部材を右及び左の支柱の前側部分に亘って連結することにより、駆動部材と補強部材とを前後方向に離すように構成しているので、駆動部材が補強部材に干渉する状態を避けることができる。
[VII]
(構成)
本発明の第7特徴は、本発明の第1〜第6特徴の水田作業機のうちのいずれか一つにおいて次のように構成することある。
前記駆動部 を揺動自在に支持する支持部材を備えて、前記支持部材の姿勢を変更して前記支持部材における前記駆動部の揺動支点の位置を変更することにより、
前記駆動部の往路揺動による前記第1ワンウェイクラッチの前記所定方向の回転角度を変更し、前記駆動部の復路揺動による前記第2ワンウェイクラッチの前記所定方向の回転角度を変更して、前記繰り出し部の繰り出し量を変更するように構成し、
前記支持部材の姿勢変更の方向に沿って表示部を備えて、前記支持部材と前記表示部とを照合することにより、前記繰り出し部の繰り出し量を読み取ることができるように構成し、
前記表示部の位置を前記支持部材の姿勢変更の方向に沿って変更自在に構成している。
(作用及び発明の効果)
前項[I]に記載のように構成した場合、本発明の第7特徴によると、駆動部を揺動自在に支持する支持部材を備えて、支持部材の姿勢を変更して支持部材における駆動部の揺動支点の位置を変更することにより、繰り出し部の繰り出し量を変更するように構成しており、作業地の状態等に応じて繰り出し部の繰り出し量を所望の値に設定することができる。
本発明の第7特徴によると、支持部材の姿勢変更の方向に沿って表示部を備えて、支持部材と表示部とを照合することにより、繰り出し部の繰り出し量を読み取ることができるように構成している。
この場合、本発明の第7特徴によると、表示部の位置を支持部材の姿勢変更の方向に沿って変更自在に構成しているので、例えば組み立て誤差が各部に生じて支持部材と表示部との位置関係が少しずれても、表示部の位置を支持部材の姿勢変更の方向に沿って変更することにより、支持部材と表示部との位置関係のずれを修正することができる。
[VIII]
(構成)
本発明の第8特徴は、本発明の第7特徴の水田作業機において次のように構成することにある。
前記支持部材を支持点周りに揺動自在に支持して、前記支持点から離れた前記支持部材の部分に前記駆動部の揺動支点を備え、
前記支持点から前記駆動部の揺動支点とは反対側の前記支持部材の部分に、前記支持部材の姿勢を決める姿勢設定部材を接続して、前記姿勢設定部材により前記支持部材の姿勢を前記支持点周りに変更自在に構成し、
前記支持点と前記姿勢設定部材の接続部分との間の長さを、前記支持点と前記駆動部の揺動支点との間の長さの1.0倍から2.0倍の間に設定している。
(作用及び発明の効果)
本発明の第8特徴によると、前項[VII]に記載のように、駆動部を揺動自在に支持する支持部材を備えて、支持部材の姿勢を変更して支持部材における駆動部の揺動支点の位置を変更するように構成した場合、支持部材を支持点周りに揺動自在に支持して、支持点から離れた支持部材の部分に駆動部の揺動支点を備えており、支持点から駆動部の揺動支点とは反対側の支持部材の部分に、支持部材の姿勢を決める姿勢設定部材を接続して、姿勢設定部材により支持部材の姿勢を支持点周りに変更するように構成している。
以上の構造において本発明の第8特徴によると、支持部材において、支持点と姿勢設定部材の接続部分との間の長さを、支持点と駆動部の揺動支点との間の長さの1.0倍から2.0倍の間に設定しているので、支持部材が不必要に長くならずコンパクトなものに構成される。
前述のように支持部材がコンパクトに構成されることにより、支持部材の姿勢変更の方向に沿って備えられる表示部も、コンパクトに構成することができる。
[IX]
(構成)
本発明の第9特徴は、本発明の第1〜第8特徴の水田作業機のうちのいずれか一つにおいて次のように構成することある。
前記駆動部と前記連係部材との接続部分を前記駆動部の往復揺動の半径方向に沿って変更自在に構成している。
(作用及び発明の効果)
前項[I]−1,2に記載のように、駆動部と揺動部材とに亘って連係部材が接続されて、伝動軸により揺動部材が所定角度の範囲で往復揺動駆動されることによって、連係部材を介して駆動部が往復揺動駆動されるように構成した場合に、本発明の第9特徴によると、駆動部と連係部材との接続部分を、駆動部の往復揺動の半径方向に沿って変更自在に構成している。
これにより、本発明の第9特徴によると、例えば連係部材が駆動部のある位置に接続されている状態で、駆動部の往復揺動が第1及び第2連係部材を介して第1及び第2ワンウェイクラッチに伝達される状態において、第1及び第2連係部材が不自然な姿勢になる場合(例えば第1及び第2連係部材がデッドポイントの付近を通過するような場合)、駆動部と連係部材との接続部分を変更することにより、第1及び第2連係部材の移動軌跡を変更することによって、第1及び第2連係部材が不自然な姿勢になる状態(例えば第1及び第2連係部材がデッドポイントの付近を通過するような状態)を避けることができて、駆動部の往復揺動が第1及び第2連係部材を介して第1及び第2ワンウェイクラッチに安定して伝達されるようにすることができる。
さらに、本発明の第9特徴によると、駆動部と連係部材との接続部分を駆動部の往復揺動の半径方向に沿って変更することにより、揺動部材が往復揺動駆動される所定角度の範囲に対して、駆動部が往復揺動駆動される範囲を変更することができるのであり、繰り出し部の繰り出し量を変更することができる。
乗用型田植機の全体側面図である。 乗用型田植機の全体平面図である。 施肥装置の背面図である。 機体フレーム及び後部ステップの支持部材、供給量変更装置の付近の側面図である。 機体フレーム及び後部ステップの支持部材、施肥装置の付近の側面図である。 施肥装置の全体構成を示す概略平面図である。 機体フレーム及び後部ステップの支持部材、支柱及び支持フレーム、供給量変更装置等を示す斜視図である。 施肥装置及び供給量変更装置の付近の側面図である。 供給量変更装置の付近の正面図である。 供給量変更装置の付近の縦断正面図である。 供給量変更装置の付近の横断平面図である。 供給量変更装置の分解斜視図である。 駆動ロッド及び伝動軸、伝動軸のアーム及び揺動部材の付近の縦断側面図である。 伝動軸のアーム及び揺動部材の付近の横断平面図である。 駆動軸の回転速度(繰り出し部の繰り出し量)が高速側(多側)に設定されて、駆動部が所定角度の一方の端部に位置している状態での供給量変更装置の側面図である。 駆動軸の回転速度(繰り出し部の繰り出し量)が高速側(多側)に設定されて、駆動部が所定角度の他方の端部に位置している状態での供給量変更装置の側面図である。 駆動軸の回転速度(繰り出し部の繰り出し量)が低速側(少側)に設定されて、駆動部が所定角度の一方の端部に位置している状態での供給量変更装置の側面図である。 駆動軸の回転速度(繰り出し部の繰り出し量)が低速側(少側)に設定されて、駆動部が所定角度の他方の端部に位置している状態での供給量変更装置の側面図である。 駆動軸の回転速度(繰り出し部の繰り出し量)が全体的に低速の状態(少ない状態)(第2ワンウェイクラッチが使用されない状態)に設定されて、駆動部が所定角度の一方の端部に位置している状態での供給量変更装置の側面図である。 駆動軸の回転速度(繰り出し部の繰り出し量)が全体的に低速の状態(少ない状態)(第2ワンウェイクラッチが使用されない状態)に設定されて、駆動部が所定角度の他方の端部に位置している状態での供給量変更装置の側面図である。 目盛板の平面図である。 発明の実施の別形態において、供給量変更装置の側面図である。 発明の実施の別形態において、駆動軸の回転速度(繰り出し部の繰り出し量)が全体的にさらに高速の状態(多い状態)での供給量変更装置の側面図である。
[1]
図1及び図2に示すように、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2で支持された機体の後部に、上下揺動自在なリンク機構3が備えられて、リンク機構3を介して6条植型式の苗植付装置5が昇降自在に支持され、リンク機構3を昇降駆動する油圧シリンダ4が備えられて、水田作業機の一例である乗用型田植機が構成されている。
次に、苗植付装置5について説明する。
図1及び図2に示すように、苗植付装置5は、3個の伝動ケース6、伝動ケース6の後部に回転駆動自在に支持された一対の回転ケース7、回転ケース7の両端に備えられた一対の植付アーム8、接地フロート9及び苗のせ台10等を備えて構成されている。
図1及び図2に示すように、エンジン17の動力が、ミッションケース18に備えられた走行用の静油圧式無段変速装置(図示せず)、株間変速装置(図示せず)、植付クラッチ(図示せず)からPTO軸19を介して、苗植付装置5に伝達される。これにより、苗のせ台10が左右に往復横送り駆動されるのに伴って、回転ケース7が回転駆動されて、苗のせ台10の下部から植付アーム8が交互に苗を取り出して田面に植え付ける。
[2]
次に、施肥装置11について説明する。
図1及び図2に示すように、運転座席31の前方下方のフロア32に対して、運転座席31の後側に少し高い後部ステップ33が備えられている。図1,2,4,5に示すように、右及び左の機体フレーム28の後部に右及び左の支持部材30が連結されており、運転座席31及び後部ステップ33が右及び左の支持部材30に支持されている。
図1,3,4,5,7に示すように、側面視でL字状の右及び左の支柱38が、右及び左の支持部材30の上部の後部に連結されて、後部ステップ33の後側を上側に延出されており、右及び左の支柱38の前側部分に亘って補強部材39が連結されている。角パイプ状の支持フレーム20が右及び左の支柱38の上部に連結されており、運転座席31の後側で後部ステップ33の上方に位置するように、支持フレーム20が左右方向に配置されている。
図1,2,3,5に示すように、4個の繰り出し部13が支持フレーム20の前面部に連結されており、4個の繰り出し部13が支持フレーム20に沿って左右方向に配置されている。粉粒状の肥料(農用資材に相当)を貯留するホッパー12(貯留部に相当)が、繰り出し部13の上部に連結されており、施肥装置11の左端部にブロア14が備えられている。接地フロート9に作溝器15が連結され、6個の作溝器15が備えられており、繰り出し部13と作溝器15とに亘って6本のホース16が接続されている。
以上のように、ホッパー12、繰り出し部13、ブロア14、作溝器15及びホース16等により、施肥装置11が構成されている。
図1及び図2に示すように、逆U字状の手摺り34が後部ステップ33の右及び左端部に位置するように備えられており、右及び左の手摺り34に亘って前フレーム35及び後フレーム36が連結されて、前及び後フレーム35,36の間にホッパー12が位置している。
図6に示すように、ブロア14は電動モータ25により駆動されるように構成されており、ブロア14に分岐部26が接続されて、ブロア14の送風の切換操作用のシャッタ26aが分岐部26に備えられている。図6及び図8に示すように、分岐部26と繰り出し部13の前部とに亘って供給ダクト27が接続されており、繰り出し部13の吸入部13aが供給ダクト27に挿入されている。繰り出し部13の前部の上部に排出部13b及び排出部13bを開閉するシャッタ(図示せず)が備えられており、分岐部26から延出された排出ダクト29が繰り出し部13の排出口13bに亘って接続されている。
図6に示す状態は、分岐部26のシャッタ26aにより排出ダクト29の入口を塞いだ状態であり、ブロア14の送風が供給ダクト27に供給される作業状態である(繰り出し部13の排出部13bのシャッタを閉位置に操作しておく)。
作業状態において、ブロア14の送風が供給ダクト27を介して繰り出し部13に供給され、ホッパー12から肥料が所定量ずつ繰り出し部13により繰り出されると、ブロア14の送風により肥料がホース16を通って作溝器15に供給され、作溝器15を介して田面に供給される。
植付作業が終了した後、ホッパー12に残る肥料を回収する場合、図6に示す分岐部26のシャッタ26aにより供給ダクト27の入口を塞いで、ブロア14の送風が排出ダクト29に供給される状態とし、繰り出し部13の排出部13bのシャッタを開位置に操作して、排出状態を設定する。
これにより、ホッパー12の肥料が繰り出し部13の排出口13bから排出ダクト29に出るのであり、ブロア14の送風が排出ダクト29に供給され、排出ダクト29に出た肥料が送られて排出ダクト29の排出口29aから排出される。
[3]
次に、施肥装置11の伝動系において、PTO軸21から伝動軸22までの構造について説明する。
図1に示すように、PTO軸21がミッションケース18から機体フレーム28に沿って後側に延出されており、エンジン17の動力が走行用の静油圧式無段変速装置(図示せず)及び施肥クラッチ(図示せず)からPTO軸21に伝達されている。図3,4,5,7に示すように、支持フレーム20の左右中央側部分及び右端部にブラケット48が下向きに連結されており、ブラケット48に亘って伝動軸22が回転自在に支持されている。
図3,4,5,6,7に示すように、伝動軸22の左端部(駆動部46(後述する[4]参照)とは反対側の端部)に、アーム22a(入力部材に相当)が後側に延出されるように連結されており、PTO軸21の後端部にアーム21aが連結されている。PTO軸21のアーム21aと伝動軸22のアーム22aとに亘って、連係ロッド23(駆動部材に相当)が接続されており、側面視で駆動ロッド23が繰り出し部13の下側に位置している(図4及び図5参照)。
以上の構造により、PTO軸21が回転駆動されることによって、PTO軸21のアーム21aにより駆動ロッド23が往復上下駆動されるのであり、駆動ロッド23により伝動軸22のアーム22aを介して、伝動軸22が所定角度A1の範囲で往復回転駆動される。
図3,6,7に示すように、4個の繰り出し部13の左右中央側の部分と、4個の繰り出し部13における駆動部46の側の右端部とに亘って、伝動軸22が左右方向に配置された状態となるのであり、側面視で支持フレーム20の下側に伝動軸22が備えられ(図
4及び図5参照)、背面視で支持フレーム20に沿って伝動軸22が備えられた状態となっている(図3及び図7参照)。
さらに詳しく説明すると、図5及び図13に示すように側面視において、支持フレーム20の後面部20aから下側に垂直方向に延出された仮想線L1を設定した場合、伝動軸22の後側部(図5の紙面左側部)が仮想線L1に接する状態となっている。又は、伝動軸22の中心と後側部(図5の紙面左側部)との間を、仮想線L1が上下に通過する状態となっている。又は、平面視において、伝動軸22における直径の2/3以上に亘る部分と、支持フレーム20とが重複する状態となっている。
図3及び図7に示すように背面視において、駆動ロッド23が右及び左の支柱38の間に位置しており、図4及び図5に示すように側面視において、駆動ロッド23が補強部材39の後側(図4及び図5の紙面左側)に位置している(補強部材39が駆動ロッド23の前側(図4及び図5の紙面右側)に位置している)。
以上の状態において、図4及び図5に示すように、伝動軸22のアーム22aが伝動軸22から後側(図4及び図5の紙面左側)に延出され、補強部材39が右及び左の支柱38の前側部分(図4及び図5の紙面右側部分)に亘って連結されることにより、駆動ロッド23と補強部材39とが前後方向(図4及び図5の紙面左右方向)に離れており、駆動ロッド23が補強部材39に干渉することはない。
図4,5,13に示すように、PTO軸21が回転駆動されて、PTO軸21のアーム21aにより駆動ロッド23が往復上下駆動されることにより、伝動軸22のアーム22aは所定角度A1の範囲で上下に往復揺動駆動される。
この場合、伝動軸22のアーム22aの揺動範囲の上端部Q1(伝動軸22のアーム22aの先端部の上限位置)と、伝動軸22のアーム22aの揺動範囲の下端部Q2(伝動軸22のアーム22aの先端部の下限位置)との間の高さに、伝動軸22が備えられている(位置している)。
以上の構造により、図4,5,13に示すように、例えば組み立て誤差が各部に生じて伝動軸22(繰り出し部13)の位置が上下にバラ付いても、伝動軸22が上端部Q1から上側に外れたり、下端部Q2から下側に外れたりする状態が生じ難くなる。
この場合、図3,4,5,7に示すように、駆動ロッド23にターンバックル部23aが備えられており、駆動ロッド23がターンバックル部23aにより長さ調節自在に構成されている。従って、伝動軸22が上端部Q1から上側に外れたり、下端部Q2から下側に外れたりしても、駆動ロッド23の長さを調節することにより、伝動軸22を上端部Q1と下端部Q2との間の高さに位置する状態に戻すことができる。
[4]
次に、施肥装置11の伝動系において、伝動軸22から供給量変更装置24及び駆動軸37までの構造について説明する。
図1,2,3に示すように、施肥装置11の右端部(右端の繰り出し部13の右端部)に供給量変更装置24が備えられており、伝動軸22の右端部が供給量変更装置24に接続されている。図3,5,6に示すように、支持フレーム20の複数個所にブラケット60が下向きに連結されて、支持フレーム20の下側及び繰り出し部13の後部の左右方向に沿って、断面六角状の駆動軸37が回転自在に支持されており、駆動軸37の右端部が供給量変更装置24に接続されている。
図3及び図6に示すように、回転に伴って肥料を所定量ずつ繰り出す繰り出しロール(図示せず)が繰り出し部13に内装されており、繰り出しロールに接続された入力ギヤ13cが繰り出し部13の左の横側面に備えられている。
駆動ギヤ37aが駆動軸37に相対回転自在に取り付けられており、駆動ギヤ37aが繰り出し部13の入力ギヤ13cに咬合している。シフト部材37bが駆動軸37に一体回転及びスライド自在に取り付けられて、シフト部材37bが駆動ギヤ37aに咬合する伝動位置及び駆動ギヤ37aから離間した遮断位置にスライド自在に構成されており、駆動ギヤ37aとシフト部材37bとにより、施肥装置11の少数条クラッチが構成されている。
以上の構造により、前項[3]、図4,5,6に示すように、PTO軸21が回転駆動されることによって、PTO軸21のアーム21aにより駆動ロッド23が往復上下駆動され、駆動ロッド23により伝動軸22のアーム22aを介して、伝動軸22が所定角度A1の範囲で往復回転駆動されて、伝動軸22の往復回転が供給量変更装置24に伝達される。
図6に示すように、供給量変更装置24において駆動軸37の回転速度が変更されるのであり、駆動軸37の動力が駆動ギヤ37aから繰り出し部13の入力ギヤ13cに伝達され、繰り出しロールが回転駆動されて、繰り出し部13から肥料が繰り出される。この場合、駆動軸37のシフト部材37bを駆動ギヤ37aから離し操作することにより(少数条クラッチを遮断状態に操作することにより)、所望の繰り出し部13(繰り出しロール)を停止させることができる。
図6,15,16に示すように、供給量変更装置24において、伝動軸22が所定角度A1の範囲で往復回転駆動されると、伝動軸22の往復回転が駆動部46に伝達されて、駆動部46が往復揺動駆動される。駆動部46の往路揺動が第1ワンウェイクラッチ41を介して駆動軸37に伝達され、駆動軸37が所定方向B1に回転駆動される。駆動部46の復路揺動が第2ワンウェイクラッチ42を介して駆動軸37に伝達されて、駆動軸37が所定方向B1に回転駆動される。
この場合、駆動部46の姿勢を変更して、駆動部46から第1及び第2ワンウェイクラッチ41,42への往復揺動の伝達状態を変更することにより、駆動軸37の回転速度(繰り出し部13の繰り出し量)を変更する。
[5]
次に、供給量変更装置24の構造について説明する。
図3,7,8,9,10,12に示すように、板材を断面コ字状に折り曲げて構成されたカバー部材40が備えられて、カバー部材40が支持フレーム20の右端部に連結されており、カバー部材40の前部分及び後部分が開放されている。図4,8,9,10,12に示すように、カバー部材40の右壁部40aの内面の横軸芯P1(支持点に相当)周りに、支持部材47が姿勢変更自在に支持されており、支持部材47の下部のボス部47aの横軸芯P2(揺動支点に相当)周りに、側面視で菱形の駆動部46が揺動自在に支持されている。
図12,13,14に示すように、伝動軸22の右端部にアーム22bが溶接によって連結されており、揺動部材61が伝動軸22の右端部に相対回転自在に外嵌されている。揺動部材61に2個の長孔61a(連結位置変更手段に相当)が開口されて、伝動軸22のアーム部22bに2個の雌ネジ部22cが連結されており、ボルト62(連結位置変更手段に相当)を揺動部材61の長孔61aに通して、伝動軸22のアーム22bの雌ネジ部22cに締め込むことによって、揺動部材61を伝動軸22に連結する。
これにより、図13及び図14に示すように、揺動部材61の長孔61aの範囲において、伝動軸22に対する揺動部材61の連結位置を伝動軸22の回転方向に沿って変更することができる(以上、伝動軸22における駆動部46の側の端部に、揺動部材61及び連結位置変更手段61aを備えている状態に相当)。
図9,10,11,12,15に示すように、駆動部46にボス部46aが備えられており、揺動部材61と駆動部46のボス部46aとに亘って、連係部材49がピン63により接続されている。
図6,9,10,11,12,15に示すように、駆動軸37の右端部において、第1ワンウェイクラッチ41が取り付けられ、第1ワンウェイクラッチ41の右横側に第2ワンウェイクラッチ42が取り付けられており、第2ワンウェイクラッチ42の右横側に第3ワンウェイクラッチ43が取り付けられている。第3ワンウェイクラッチ43のアーム43aが支持フレーム20のブラケット20bに連結されており、第3ワンウェイクラッチ43は回転しない。
この場合、第1,2,3ワンウェイクラッチ41,42,43は、駆動軸37の所定方向B1(図15参照)への回転を許容し、且つ、駆動軸37の所定方向B1とは逆方向の回転を阻止する機能を備えている。
図6,11,12,15に示すように、第1ワンウェイクラッチ41のアーム41aが斜め前方上方に延出され、第2ワンウェイクラッチ42のアーム42aが斜め前方下方に延出されている。駆動部46のボス部46bと第1ワンウェイクラッチ41のアーム41aのボス部41bとに亘って、平板の長板状の第1連係部材51がピン64により接続されている。駆動部46のボス部46cと第2ワンウェイクラッチ42のアーム42aのボス部42bとに亘って、丸棒状の第2連係部材52がピン65により接続されている。
この場合、図10及び図11に示すように、駆動軸37と横軸芯P2(支持部材47のボス部47a)とが平行になるように構成されている。駆動部46において、ボス部46b,46cが互いに逆向きの状態となっており(図10及び図11参照)、側面視で互いに接近した状態で駆動部46に備えられている(図15参照)。
[6]
次に、供給量変更装置24における伝動軸22から駆動軸37への伝動について説明する。
図12及び図15、前項[3]に記載のように、伝動軸22が所定角度A1の範囲で往復回転駆動されると(伝動軸22のアーム22b及び揺動部材61が所定角度A1の範囲で揺動駆動されると)、駆動部46が所定角度A1に対応する所定角度A2の範囲で揺動揺動駆動される。この場合、所定角度A1は一定値である。
図15に示す状態は、駆動部46が所定角度A2の一方の端部A21に位置している状態であり、第1ワンウェイクラッチ41(アーム41a)が往復揺動する回転角度A3の一方の端部A31に位置し、第2ワンウェイクラッチ42(アーム42a)が往復揺動する回転角度A4の一方の端部A41に位置している状態である。
図15から図16に示すように、駆動部46が所定角度A2の一方の端部A21から他方の端部A22に往路揺動すると、駆動部46の往路揺動が第1連係部材51を介して第1ワンウェイクラッチ41(アーム41a)に伝達され、第1ワンウェイクラッチ41(アーム41a)が所定方向B1に回転角度A3だけ回転駆動されて、回転角度A3の一方の端部A31から他方の端部A32に達するのであり、第1ワンウェイクラッチ41(アーム41a)により駆動軸37が所定方向B1に回転駆動される。
これと同時に図15から図16に示すように、駆動部46の往路揺動が第2連係部材52を介して第2ワンウェイクラッチ42(アーム42a)に伝達され、第2ワンウェイクラッチ42(アーム42a)が所定方向B1とは逆方向に回転角度A4だけ回転駆動されて、回転角度A4の一方の端部A41から他方の端部A42に達する。
このように第2ワンウェイクラッチ42(アーム42a)は所定方向B1とは逆方向に回転駆動されるのであるが、駆動軸37に対して第2ワンウェイクラッチ42(アーム42a)は空転する。
図16から図15に示すように、駆動部46が所定角度A2の他方の端部A22から一方の端部A21に復路揺動すると、駆動部46の復路揺動が第2連係部材52を介して第2ワンウェイクラッチ42(アーム42a)に伝達され、第2ワンウェイクラッチ42(アーム42a)が所定方向B1に回転角度A4だけ回転駆動されて、回転角度A4の他方の端部A42から一方の端部A41に達するのであり、第2ワンウェイクラッチ42(アーム42a)により駆動軸37が所定方向B1に回転駆動される。
これと同時に図16から図15に示すように、駆動部46の復路揺動が第1連係部材51を介して第1ワンウェイクラッチ41(アーム41a)に伝達され、第1ワンウェイクラッチ41(アーム41a)が所定方向B1とは逆方向に回転角度A3だけ回転駆動されて、回転角度A3の他方の端部A32から一方の端部A31に達する。
このように第1ワンウェイクラッチ41(アーム41a)は所定方向B1とは逆方向に回転駆動されるのであるが、駆動軸37に対して第1ワンウェイクラッチ41(アーム41a)は空転する。
以上のように、駆動部46の往路揺動及び復路揺動の両方が第1及び第2ワンウェイクラッチ41,42に直接的に伝達されるのであり、駆動部46の往路揺動及び復路揺動の両方が第1及び第2ワンウェイクラッチ41,42の両方に対して効率良く伝達されるようになる。
駆動部46が往復揺動する状態において図12,15,16に示すように、駆動部46が所定角度A2の他方の端部A22に到達して逆方向である一方の端部A21への復路揺動を開始する場合、駆動部46が復路揺動を開始した際に、駆動軸37が第1ワンウェイクラッチ41に連れ回りして、駆動軸37が所定方向B1とは逆方向に少し回転駆動されようとしても、この状態が第3ワンウェイクラッチ43により阻止される。
前述と同様に図12,15,16に示すように、駆動部46が所定角度A2の一方の端部A21に到達して逆方向である他方の端部A22への往路揺動を開始する場合、駆動部46が往路揺動を開始した際に、駆動軸37が第2ワンウェイクラッチ42に連れ回りして、駆動軸37が所定方向B1とは逆方向に少し回転駆動されようとしても、この状態が第3ワンウェイクラッチ43により阻止される。
図8及び図9に示すように、カバー部材40の右壁部40aの内面に、外方に開口したボス部40gが連結されており、カバー部材40の右壁部40aの外面にクランプ部材55が取り付けられている。正面視でクランク状の手動ハンドル56が備えられており、手動ハンドル56は、正面視で逆L字状の持ち手部56aと、端部に六角孔を備えたボス部56bとを備えて構成されている。
図8及び図9に示すように、手動ハンドル56のボス部56bをカバー部材40のボス部40gに挿入し、手動ハンドル56の持ち手部56aをクランプ部材55に持たせることにより、手動ハンドル56をカバー部材40に取り付けている。
エンジン17を停止した状態で駆動軸37を回転駆動する場合、手動ハンドル56をカバー部材40から取り外し、駆動軸37の右端部に手動ハンドル56のボス部56bの六角孔を挿入することにより、手動ハンドル56を駆動軸37に取り付けるのであり、手動ハンドル56により駆動軸37を所定方向B1に回転駆動することができる。
[7]
次に供給量変更装置24において駆動部46の姿勢を変更して、駆動部46から第1及び第2ワンウェイクラッチ41,42への往復揺動の伝達状態を変更することにより、駆動軸37の回転速度(繰り出し部13の繰り出し量)を変更する構造について説明する。
図10,12,15に示すように、カバー部材40の右壁部40aの内面にボス部40dが連結されて、カバー部材40の左壁部40bに開口部40eが形成されており、カバー部材40の上壁部40cに縦長のガイド孔40fが形成されている。
図10,12,15に示すように、カバー部材40の上壁部40cに、金属板製の目盛板58(表示部に相当)がボルト59により連結されている。カバー部材40のガイド孔40fと同じ位置に位置するように、縦長のガイド孔58cが目盛板58に形成されており、支持部材47の上端部の指標部47cが、目盛板58のカイド孔58c(カバー部材40のガイド孔40f)に入り込んでいる
図12及び図15に示すように、ボス部材44が備えられて、ボス部材44に横向きの支持軸44a及びリング状のバネ受け44bが備えられている。ボス部材44の支持軸44aがカバー部材40のボス部40dに挿入され、抜け止めリング45がボス部材44の支持軸44aの端部に取り付けられて、ボス部材44の支持軸44aがカバー部材40のボス部40dに回転自在に支持されている。
この場合、図12及び図15に示すように、ボス部材44をカバー部材40の開口部40eからカバー部材40の内部に挿入し、ボス部材44の支持軸44aをカバー部材40のボス部40dに挿入する。
図10,12,15に示すように、外周部にネジ部50aを備えた操作軸50(姿勢設定部材に相当)が、自身の横軸芯P3周りに回転自在にボス部材44に支持されており、操作軸50の後端部に備えられたリング部材50bとボス部材44のバネ受け44bとの間に、圧縮された状態のバネ53が取り付けられている。操作軸50のリング部材50bとバネ53との間の摩擦によって、操作軸50が自由に回転しないように軽く保持されており、操作軸50の前端部に備えられた手動操作用のハンドル54により、バネ53の摩擦力に抗して操作軸50を回転操作することができる。
図10,12,15に示すように、支持部材47の上部にボス部47bが連結されて、ネジ部材57がボス部47bに回転自在に支持されている。内面にネジ部が形成されたネジ孔がネジ部材57に開口されて、ネジ部材57のネジ孔に操作軸50のネジ部50aが挿入されており、操作軸50及びネジ部材57により支持部材47の姿勢が決められている。
図15及び図17に示すように、操作軸50を回転操作して、操作軸50におけるネジ部材57の位置を操作軸50に沿って変更することにより、支持部材47の姿勢を変更するのであり、駆動部46の姿勢(支持部材47の横軸芯P2の位置)を変更して、駆動部46から第1及び第2ワンウェイクラッチ41,42への往復揺動の伝達状態を変更することにより、駆動軸37の回転速度(繰り出し部13の繰り出し量)を変更する(以上、支持部材を支持点周りに揺動自在に支持して、支持点から離れた支持部材の部分に駆動部の揺動支点を備え、支持点から駆動部の揺動支点とは反対側の支持部材の部分に、支持部材の姿勢を決める姿勢設定部材を接続して、姿勢設定部材によ支持部材の姿勢を支持点周りに変更自在に構成した状態に相当)。
この場合、図15に示すように、支持部材47において、横軸芯P1とネジ部材57の中心との間の長さM1(支持点と姿勢設定部材の接続部分との間の長さに相当)が、横軸芯P1と横軸芯P2との間の長さM2(支持点と駆動部の揺動支点との間の長さに相当)の、1.0倍から2.0倍の間に長さに設定されている。
図9,12,15に示すように、ハンドル54は、操作軸50の前端部に連結された円板状の基部54aと、基部54aから半径方向の外方に延出されたアーム部54bと、アーム部54bの横軸芯P4周りに回転自在に支持された持ち手部54cとを備えて構成されている。
図9,12,15に示すように、ハンドル54の持ち手部54cを持つことにより、操作軸50を素早く回転操作して、駆動軸37の回転速度(繰り出し部13の繰り出し量)を大きく変更することができる。ハンドル54の基部54aを持つことにより、操作軸50を少しだけ回転操作することが容易に行えるのであり、駆動軸37の回転速度(繰り出し部13の繰り出し量)の微調整が容易に行える。
[8]
次に、前項[7]に記載の構造により駆動軸37の回転速度(繰り出し部13の繰り出し量)が変更される状態について説明する。
図15及び図16に示す状態は、駆動軸37の回転速度(繰り出し部13の繰り出し量)が高速側(多側)に設定された状態であり、支持部材47の横軸芯P2が紙面左方に位置して、伝動軸22、第1及び第2ワンウェイクラッチ41,42に接近している。
この場合、以下に示す3つの要素[8]−1,2,3により、第1ワンウェイクラッチ41の回転角度A3及び第2ワンウェイクラッチ42の回転角度A4が大きくなって、駆動軸37の回転速度(繰り出し部13の繰り出し量)が高速側(多側)となる。
[8]−1
「図15及び図16に示すように、連係部材49に対して駆動部46が横に傾斜した姿勢(連係部材49が駆動部46に接続される点と横軸芯P2を結ぶ直線と、連係部材49との間の角度が小さい状態)となるので、揺動部材61の所定角度A1(一定値)に対して駆動部46の所定角度A2が大きなものとなる。」
[8]−2
「図15及び図16に示すように、第1連係部材51が駆動部46に接続される点と横軸芯P2とを結ぶ直線と、第1連係部材51とが略直交する状態となり、且つ、第1ワンウェイクラッチ41のアーム41aと第1連係部材51とが略直交する状態となるので、駆動部46の所定角度A2に対して、第1ワンウェイクラッチ41の回転角度A3が大きなものとなる。」
[8]−3
「図15及び図16に示すように、第2連係部材52が駆動部46に接続される点と横軸芯P2とを結ぶ直線と、第2連係部材52とが略直交する状態となり、且つ、第2ワンウェイクラッチ42のアーム42aと第2連係部材52とが略直交する状態となるので、駆動部46の所定角度A2に対して、第2ワンウェイクラッチ42の回転角度A4が大きなものとなる。」
図17及び図18に示す状態は、駆動軸37の回転速度(繰り出し部13の繰り出し量)が低速側(少側)に設定された状態であり、支持部材47の横軸芯P2が紙面右方に位置して、伝動軸22、第1及び第2ワンウェイクラッチ41,42から離れている。
この場合、以下に示す3つの要素[8]−4,5,6により、第1ワンウェイクラッチ41の回転角度A3及び第2ワンウェイクラッチ42の回転角度A4が小さくなって、駆動軸37の回転速度(繰り出し部13の繰り出し量)が低速側(少側)となる。
[8]−4
「図17及び図18に示すように、連係部材49に対して駆動部46が起立した姿勢(連係部材49が駆動部46に接続される点と横軸芯P2を結ぶ直線と、連係部材49との間の角度が大きい状態)となるので、揺動部材61の所定角度A1(一定値)に対して、駆動部46の所定角度A2が小さなものとなる。」
[8]−5
「図17及び図18に示すように、第1連係部材51が駆動部46に接続される点と横軸芯P2とを結ぶ直線と、第1連係部材51との間の角度が直角よりも大きなものとなり、且つ、第1ワンウェイクラッチ41のアーム41aと第1連係部材51との間の角度が直角よりも大きなものとなるので、駆動部46の所定角度A2に対して、第1ワンウェイクラッチ41の回転角度A3が小さなものとなる。」
[8]−6
「図17及び図18に示すように、第2連係部材52が駆動部46に接続される点と横軸芯P2とを結ぶ直線と、第2連係部材52との間の角度が、直角よりも大きなものとなるので、駆動部46の所定角度A2に対して、第2ワンウェイクラッチ42の回転角度A4が小さなものとなる。」
[9]
次に、駆動軸37の回転速度(繰り出し部13の繰り出し量)を、全体的に高速の状態(多い状態)としたり、駆動軸37の回転速度(繰り出し部13の繰り出し量)を、全体的に低速の状態(少ない状態)としたりする状態について説明する。
図21に示すように、目盛板58のガイド孔58cの一方の横側に第1目盛部58aが備えられ、目盛板58のガイド孔58cの他方の横側に第2目盛部58bが備えられている。
これにより、前項[7][8]に記載のように、駆動軸37の回転速度(繰り出し部13の繰り出し量)を変更することによって、支持部材47の指標部47cが目盛板58のガイド孔58c(カバー部材40のガイド孔40f)に沿って移動する(支持部材の姿勢変更の方向に沿って表示部を備えた状態に相当)。
前項[7][8]に記載の状態は、駆動部46と第1及び第2ワンウェイクラッチ41,42のアーム41a,42aとに亘って第1及び第2連係部材51,52が接続された第1状態であり、目盛板58の第1目盛部58aに対応する。これにより、支持部材47の指標部47cと目盛板58の第1目盛部58aとを照合することによって、繰り出し部13の繰り出し量を読み取ることができる。
図19及び図20に示すように、第2連係部材52が駆動部46から取り外し自在に構成されている。これにより、第2連係部材52を第2ワンウェイクラッチ42のアーム42aに接続された状態で駆動部46から取り外し、第2連係部材52の端部をブラケット48の開口部48a(図13及び図15参照)に接続して、第2ワンウェイクラッチ42を第2連係部材52を介して固定状態とする。この場合、第2連係部材52をカバー40の右壁部40aに接続して固定するように構成してもよい。
図19及び図20に示す状態において、第1ワンウェイクラッチ41が使用されて、第2ワンウェイクラッチ42が使用されない状態となるので、第1及び第2ワンウェイクラッチ41,42を使用した状態(前項[7][8]参照)に対して、駆動軸37の回転速度(繰り出し部13の繰り出し量)は1/2となる。
この状態は、駆動部46と第1ワンウェイクラッチ41との第1連係部材51の接続が維持された状態で、第2連係部材52による駆動部46と第2ワンウェイクラッチ42のアーム42aとの接続が解除された第2状態であり、図21に示す目盛板58の第2目盛部58bに対応する。これにより、支持部材47の指標部47cと目盛板58の第2目盛部58bとを照合することによって、繰り出し部13の繰り出し量を読み取ることができる。
以上のように、第2連係部材52を駆動部46に接続及び解除することにより(第1及び第2状態を設定することにより)、駆動軸37の回転速度(繰り出し部13の繰り出し量)を、全体的に高速の状態(多い状態)で変更したり、駆動軸37の回転速度(繰り出し部13の繰り出し量)を、全体的に低速の状態(少ない状態)で変更したりすることができる。
図8,10,12,15に示すように、目盛板58の右及び左側部に下向きの折り曲げ部58dが形成されて、折り曲げ部58dに長孔58eが開口されており、目盛板58の折り曲げ部58d(長孔58e)が、ボルト59によってカバー部材40の右及び左壁部40a,40bに連結されている。これにより、図21に示す目盛板58(第1及び第2目盛部58a,58b)の位置を、目盛板58の長孔58eに沿って(支持部材47(指標部47c)の姿勢変更の方向(図21の紙面上下方向))に沿って変更することができる。
以上の構造により、例えば組み立て誤差が各部に生じて支持部材47(指標部47c)と目盛板58(第1及び第2目盛部58a,58b)との位置関係が少しずれても、目盛板58(第1及び第2目盛部58a,58b)の位置を、支持部材47(指標部47c)の姿勢変更の方向に沿って変更することによって、支持部材47(指標部47c)と目盛板58(第1及び第2目盛部58a,58b)との位置関係のずれを修正することができる。
[発明の実施の別形態]
図22及び図23に示すように、駆動部46において横軸芯P2とボス部46aとの間にボス部46eを備えて、連係部材49を駆動部46のボス部46aに接続する状態(図22参照)と、駆動部46のボス部46eに接続する状態(図23参照)とに切り換えることができるように構成してもよい。この場合、駆動部46において、ボス部46eに加えて1個又は2個のボス部(図示せず)を備えるように構成してもよい(駆動部と連係部材との接続部分を駆動部の往復揺動の半径方向に沿って変更自在に構成している状態に相当)。
これにより、図22に示すように、連係部材49を駆動部46のボス部46aに接続する状態(前項[7][8][9]に記載の状態)から、図23に示すように、連係部材49を駆動部46のボス部46eに接続する状態とすることによって、駆動軸37の回転速度(繰り出し部13の繰り出し量)を、全体的にさらに高速の状態(多い状態)を得ることができる(駆動部46の所定角度A2が大きくなる状態)。
この場合、図22及び図23に示すように、連係部材49を駆動部46のボス部46aに接続する状態と、駆動部46のボス部46eに接続する状態とにおいて、デッドポイント(横軸芯P2、第2連係部材52が駆動部46に接続される点、第2連係部材52が第2ワンウェイクラッチ42のアーム42aに接続される点の3点が、一直線上に並ぶ位置)を避けるようにしている。
本発明は、施肥装置の右端部に供給量変更装置を備えたものばかりではなく、施肥装置の左端部に供給量変更装置を備えたものにも適用できる。
本発明は、粒状の肥料を田面に供給する施肥装置ばかりではなく、液状の肥料(農用資材に相当)を田面に供給する施肥装置(農用資材供給装置に相当)、種籾(農用資材に相当)を田面に供給する直播装置(農用資材供給装置に相当)、粒状や液状の薬剤(農用資材に相当)を田面に供給する施薬装置(農用資材供給装置に相当)にも適用できる。
12 貯留部
13 繰り出し部
17 エンジン
20 支持フレーム
22 伝動軸
22a 伝動軸の入力部材
23 駆動部材
37 駆動軸
38 支柱
39 補強部材
41 第1ワンウェイクラッチ
41a 第1ワンウェイクラッチのアーム
42 第2ワンウェイクラッチ
42a 第2ワンウェイクラッチのアーム
46 駆動部
47 支持部材
49 連係部材
50 姿勢設定部材
51 第1連係部材
52 第2連係部材
58 表示部
61 揺動部材
61a,62 連結位置変更手段
A1 所定角度
A3 第1ワンウェイクラッチの所定方向の回転角度
A4 第2ワンウィクラッチの所定方向の回転角度
B1 所定方向
M1 支持点と姿勢設定部材の接続部分との間の長さ
M2 支持点と駆動部の揺動支点との間の長さ
P1 支持部材の支持点
P2 駆動部の揺動支点
Q1 伝動軸の入力部材の揺動範囲の上端部
Q2 伝動軸の入力部材の揺動範囲の下端部

Claims (9)

  1. エンジンの動力により所定角度の範囲で往復回転駆動される伝動軸を備え、前記伝動軸に揺動部材を連結し、揺動自在に支持された駆動部と前記揺動部材とに亘って連係部材を接続して、
    前記伝動軸により前記揺動部材が前記所定角度の範囲で往復揺動駆動されることによって、前記連係部材を介して前記駆動部が往復揺動駆動されるように構成し、
    前記伝動軸に対する前記揺動部材の連結位置を前記伝動軸の回転方向に沿って変更自在な連結位置変更手段を備え、
    農用資材を貯留する貯留部と、前記貯留部の農用資材を繰り出す繰り出し部と、前記繰り出し部を駆動する駆動軸とを備えて、
    前記駆動軸に第1ワンウェイクラッチ及び第2ワンウェイクラッチを備え、前記駆動部と前記第1ワンウェイクラッチのアームとに亘って第1連係部材を接続し、前記駆動部と前記第2ワンウェイクラッチのアームとに亘って第2連係部材を接続して、
    前記駆動部の往路揺動により、前記第1ワンウェイクラッチが所定方向に回転駆動され、前記第2ワンウェイクラッチが前記所定方向とは逆方向に回転駆動されて、前記第1ワンウェイクラッチにより前記駆動軸が前記所定方向に回転駆動され、
    前記駆動部の復路揺動により、前記第1ワンウェイクラッチが前記所定方向とは逆方向に回転駆動され、前記第2ワンウェイクラッチが前記所定方向に回転駆動されて、前記第2ワンウェイクラッチにより前記駆動軸が前記所定方向に回転駆動されるように構成している水田作業機。
  2. 前記繰り出し部を左右方向に配置して、前記駆動部を前記繰り出し部の右又は左端部に備え、
    前記繰り出し部の左右中央側の部分と、前記繰り出し部における前記駆動部の側の右又は左端部とに亘って、前記伝動軸を左右方向に配置し、
    前記伝動軸における前記駆動部の側の端部に、前記揺動部材及び前記連結位置変更手段を備えて、前記駆動部と前記揺動部材とに亘って前記連係部材を接続している請求項1に記載の水田作業機。
  3. 前記伝動軸における前記駆動部とは反対側の端部に入力部材を連結し、
    前記エンジンの動力により往復上下駆動される駆動部材を、前記繰り出し部の下側に備えて前記入力部材に接続して、
    前記駆動部材により前記入力部材を介して前記伝動軸が前記所定角度の範囲で往復回転駆動されるように構成し、
    側面視で前記入力部材の揺動範囲の上端部と下端部との間の高さに、前記伝動軸を備えている請求項2に記載の水田作業機。
  4. 上下向きの右及び左の支柱を機体に備え、支持フレームを前記支柱の上部に連結して左右方向に配置し、前記支持フレームに前記繰り出し部を連結することにより、前記繰り出し部を左右方向に配置して、
    側面視で前記支持フレームの下側に前記伝動軸を備え、背面視で前記支持フレームに沿って前記伝動軸を備えている請求項2又は3に記載の水田作業機。
  5. 前記右及び左の支柱に亘って補強部材を連結している請求項4に記載の水田作業機。
  6. 前記伝動軸における前記駆動部とは反対側の部分に入力部材を連結し、前記入力部材を前記伝動軸から後側に延出し、
    前記エンジンの動力により往復上下駆動される駆動部材を、前記繰り出し部の下側に備えて前記入力部材に接続して、
    前記駆動部材により前記入力部材を介して前記伝動軸が前記所定角度の範囲で往復回転駆動されるように構成し、
    前記補強部材を前記右及び左の支柱の前側部分に亘って連結している請求項5に記載の水田作業機。
  7. 前記駆動部を揺動自在に支持する支持部材を備えて、前記支持部材の姿勢を変更して前記支持部材における前記駆動部の揺動支点の位置を変更することにより、
    前記駆動部の往路揺動による前記第1ワンウェイクラッチの前記所定方向の回転角度を変更し、前記駆動部の復路揺動による前記第2ワンウェイクラッチの前記所定方向の回転角度を変更して、前記繰り出し部の繰り出し量を変更するように構成し、
    前記支持部材の姿勢変更の方向に沿って表示部を備えて、前記支持部材と前記表示部とを照合することにより、前記繰り出し部の繰り出し量を読み取ることができるように構成し、
    前記表示部の位置を前記支持部材の姿勢変更の方向に沿って変更自在に構成している請求項1〜6のうちのいずれか一つに記載の水田作業機。
  8. 前記支持部材を支持点周りに揺動自在に支持して、前記支持点から離れた前記支持部材の部分に前記駆動部の揺動支点を備え、
    前記支持点から前記駆動部の揺動支点とは反対側の前記支持部材の部分に、前記支持部材の姿勢を決める姿勢設定部材を接続して、前記姿勢設定部材により前記支持部材の姿勢を前記支持点周りに変更自在に構成し、
    前記支持点と前記姿勢設定部材の接続部分との間の長さを、前記支持点と前記駆動部の揺動支点との間の長さの1.0倍から2.0倍の間に設定している請求項7に記載の水田作業機。
  9. 前記駆動部と前記連係部材との接続部分を前記駆動部の往復揺動の半径方向に沿って変更自在に構成している請求項1〜8のうちのいずれか一つに記載の水田作業機。
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