JP6233364B2 - 伸縮ビーム、およびシリンダ装置の固定部材 - Google Patents

伸縮ビーム、およびシリンダ装置の固定部材 Download PDF

Info

Publication number
JP6233364B2
JP6233364B2 JP2015150134A JP2015150134A JP6233364B2 JP 6233364 B2 JP6233364 B2 JP 6233364B2 JP 2015150134 A JP2015150134 A JP 2015150134A JP 2015150134 A JP2015150134 A JP 2015150134A JP 6233364 B2 JP6233364 B2 JP 6233364B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting
main body
cylinder
cylinder tube
fixing member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015150134A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017030889A (ja
Inventor
中村 健悟
健悟 中村
朝彦 村田
朝彦 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Construction Machinery Co Ltd filed Critical Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2015150134A priority Critical patent/JP6233364B2/ja
Publication of JP2017030889A publication Critical patent/JP2017030889A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6233364B2 publication Critical patent/JP6233364B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)

Description

本発明は、伸縮ビーム、およびシリンダ装置の固定部材に関する。
特許文献1には、クレーンに設けられた従来の伸縮ビームが開示されている。この特許文献1記載の伸縮ビームは入れ子ビームであり、旋回構造体と、ウェイトが積載される貨車とを連結する。
この入れ子ビームは、伸縮自在となるように構成されている。入れ子ビームは、2つのパイプが入れ子状に配置されており、内側のパイプ内に油圧シリンダが配置されて構成されている。この油圧シリンダは、水平状態のシリンダチューブが内側のパイプに固定されており、また、シリンダロッドが外側のパイプに固定されている。これにより、この入れ子ビームは、油圧シリンダのシリンダロッドが前進(伸長動作)すると伸長し、油圧シリンダのシリンダロッドが後退(縮小動作)すると縮むように構成されている。
特開2000−198674号公報
ところで、一般に、この種の油圧シリンダには、クレビス形やアイ形等のように水平な軸孔を有する取付部が設けられる。このため、この従来の油圧シリンダは、個別に設計変更をしない限り、取付部にピンを通してピン接合で取り付けられる。
しかしながら、従来の油圧シリンダにおいて、取付部がピン接合されていると、シリンダチューブに生じる自重等によるたわみの量(たわみ量)が大きくなるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ピン接合される取付部を有するシリンダ装置を伸縮方向に沿った姿勢で取り付けても、シリンダチューブのたわみ量を抑制できる伸縮ビーム、およびシリンダ装置の固定部材を提供することにある。
本発明の伸縮ビームは、クレーン本体の走行体と、この走行体から離れたカウンタウエイトとを連結する伸縮ビームであって、シリンダチューブに対しピストンロッドが移動自在に設けられ、このシリンダチューブの長手方向の一方の端部に取付部が設けられたシリンダ装置と、前記ピストンロッドの移動により伸縮するように構成されたビーム本体と、前記シリンダチューブの長手方向が前記ビーム本体の伸縮方向に沿った状態で前記取付部を前記ビーム本体に固定する固定部材とを備え、前記取付部は、前記シリンダチューブの前記端部から当該シリンダチューブの軸方向に沿って突出した取付本体部と、この取付本体部に設けられ当該取付本体部の突出方向に直交する方向に貫通する軸孔とを有しており、前記固定部材は、前記軸孔に挿通された接続ピンを介して前記取付本体部とピン接合されると共に前記ビーム本体に固定される本体部と、前記本体部に設けられ、前記本体部に接合された前記取付本体部の先端部が、前記接続ピン回りにおいて上方へ移動するのを規制する回転規制部とを有していることを特徴とする。
この本発明の伸縮ビームによれば、ビーム本体に対してシリンダチューブを、取付本体部の先端部が、接続ピン回りのうちの少なくとも上方へ移動しにくいように取り付けることができる。このため、シリンダチューブは、少なくとも自重に対しては、剛接合と同じような状態で固定部材に取り付けられる。この結果、シリンダチューブを伸縮方向に沿った姿勢で取り付けても、シリンダチューブのたわみ量を抑制することができる。
また、この伸縮ビームにおいて、前記回転規制部は、前記取付本体部における前記軸孔よりも先端部側に位置する上端面に上方から当たる上当接部を備えていることが好ましい。
この本発明の伸縮ビームによれば、効果的に、取付本体部の先端部が、接続ピン回りのうちの少なくとも上方へ回転するのを規制することができ、シリンダチューブのたわみ量をより小さくすることができる。
また、この伸縮ビームにおいて、前記上当接部は、前記取付部の上方に配置されると共に上下方向に貫通するねじ孔が設けられた上横板部と、前記ねじ孔にねじ込まれたボルトと、前記ボルトの下端部に設けられ、当該ボルトの下端面の面積よりも大きい面積で前記取付部の上端面に当たるアダプタとを備えていることが好ましい。
この本発明の伸縮ビームによれば、ボルトの先端面が取付部の上端面に与える面圧を緩和することができ、取付部の上端面の変形を抑制できる。
また、この伸縮ビームにおいて、前記回転規制部は、前記取付本体部における前記軸孔よりも先端部側に位置する下端面に下方から当たる下当接部をさらに備えていることが好ましい。
この本発明の伸縮ビームによれば、回転規制部によりシリンダ装置の取付部の上下両側から挟むことができるため、取付部を固定部材に対してより強固に固定することができる。
また、本発明のシリンダ装置の固定部材は、シリンダチューブの一方の端部から当該シリンダチューブの軸方向に沿って突出した取付本体部と、この取付本体部に設けられ当該取付本体部の突出方向に直交する方向に貫通する軸孔とを有するシリンダ装置を、クレーン本体の走行体とこの走行体から離れたカウンタウエイトとを伸縮自在に連結するビーム本体に対して、前記ビーム本体の伸縮方向に沿った状態で固定するための固定部材であって、前記軸孔に挿通された接続ピンを介して前記取付本体部とピン接合されると共に前記ビーム本体に固定される本体部と、前記本体部に設けられ、前記本体部に接合された前記取付本体部の先端部が、前記接続ピン回りにおいて上方へ移動するのを規制する回転規制部とを備えていることを特徴とする。
この本発明のシリンダ装置の固定部材によれば、シリンダチューブを、取付本体部の先端部が、接続ピン回りのうちの少なくとも上方へ移動しにくいように取り付けることができ、これにより、シリンダチューブを伸縮方向に沿った姿勢で取り付けても、シリンダチューブのたわみ量を抑制することができる。
本発明の伸縮ビームおよびシリンダ装置の固定部材によれば、ピン接合される取付部を有するシリンダ装置を伸縮方向に沿った姿勢で取り付けても、シリンダチューブのたわみ量を抑制できる。
図1Aは本発明の一実施形態において伸縮ビームが伸長した状態のクレーンの概略図である。図1Bは前記実施形態において伸縮ビームが縮小した状態のクレーンの概略図である。 上記実施形態の伸縮ビームの断面図である。 図3Aは上記実施形態の連結部の平面図である。図3Bは上記実施形態の連結部の側面図である。図3Cは上記実施形態の連結部の正面図である。 上記実施形態の固定部材と被固定部とシリンダチューブとの分解斜視図である。 図4におけるX部の拡大図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
本実施形態の伸縮ビーム4は、図1Aおよび図1Bに示すようなクレーンに用いられる。本実施形態のクレーンは、伸縮ビーム4の他に、クレーン本体1と、カウンタウエイト3とを備えている。
クレーン本体1は、クレーンの主体を構成する。クレーン本体1は、走行体11と、アタッチメント16と、起伏装置2とを備えている。
走行体11は、地面に接地して移動することが可能な車体である。走行体11は、アタッチメント16および起伏装置2を支持する。走行体11は、下部走行体12の上部に上部旋回体14が設けられて構成される。下部走行体12は、一対のクローラ13を有するクローラ式のキャリアにより構成されている。上部旋回体14は、下部走行体12の上部に旋回ベアリングを介して取り付けられており、下部走行体12に対して旋回自在である。上部旋回体14には、前部にブームフットピンを介してアタッチメント16が取り付けられており、後部に走行体用カウンタウエイト15が搭載されている。
なお、本実施形態の走行体11は、クローラ式のキャリアにより構成されているが、例えば、ホイール式のキャリアであってもよい。
アタッチメント16は、荷を吊る部分であり、地面に接地した走行体11に対して、前後方向に直交する水平軸廻りに回転自在に連結されている。本実施形態のアタッチメント16は、ラチス構造のブーム17により構成されている。ブーム17は、走行体11の前部に設けられたブームフットピンを介して、当該走行体11に連結されている。ブーム17の先端部からは、フック18が吊り下げられている。
なお、アタッチメント16については、クレーンの用途や吊り荷の質量に応じて、構成を変えることができる。すなわち、アタッチメント16は、ブーム17のみに限らず、例えば、ブーム17の先端部にジブを連結してもよいし、このジブを起伏駆動するためのフロントストラットやリヤストラットが設けられてもよい。また、本実施形態のブーム17に対し構成部材を追加または取り外して、ブーム17の長さを延長または短縮してもよい。
起伏装置2は、ブーム17を起伏方向に駆動する。本実施形態の起伏装置2は、ブーム17を起伏方向に駆動するマスト25と、マスト25を起立させるガントリ21とを備えている。
カウンタウエイト3は、カウンタウエイトトレーラ31により構成されている。このカウンタウエイトトレーラ31は、走行体11の後方に、当該走行体11とは離れて配置されている。カウンタウエイトトレーラ31は、走行体11に搭載されたカウンタウエイト15とは別に設けられており、例えば、吊り荷の質量が大きく、走行体用カウンタウエイト15だけでは重量バランスがとれない場合等に用いられる。カウンタウエイトトレーラ31は、ガイリンク35を介してマスト25の先端部に連結されており、フック18に吊り荷が吊られると、所定寸法だけ浮き上がるように構成される。カウンタウエイトトレーラ31は、台車33と、台車33に搭載されたウエイト32とを備えている。
台車33は、複数の車輪34を有している。台車33は、上部旋回体14の旋回移動に追従するように移動する。台車33には、車輪34を駆動する駆動装置が設けられてもよいし、駆動装置が設けられなくてもよい。なお、本実施形態の台車33は、駆動装置が設けられていない。
このような構成のクレーン本体1とカウンタウエイトトレーラ31とは、水平に延びる伸縮ビーム4を介して連結されている。伸縮ビーム4は、前後方向に延びており、伸長した状態(図1A)と縮小した状態(図1B)との間で伸縮自在となるように構成される。伸縮ビーム4の長さは、例えば、吊り荷の質量に応じて設定される。伸縮ビーム4は、図2に示すように、ビーム本体40と、シリンダ装置6とを備えている。
ビーム本体40は、前後方向に伸縮自在に構成されており、シリンダ装置6のピストンロッド63の移動により伸縮するように構成されている。このビーム本体40は、第1の筒体41と、第2の筒体45と、連結部52とを備えている。
第1の筒体41は、断面矩形状に形成されており、中空構造である。第1の筒体41は、カウンタウエイト3に連結される。第1の筒体41は、前後方向に延びており、長手方向の前側の端部(第1の端部42ともいう)の端面が開口している。また、第1の筒体41は、長手方向の後側の端部(第2の端部43ともいう)に、端面を有している。この第2の端部43の端面には、シリンダ装置6のピストンロッド63を連結するための連結孔44が設けられている。
第2の筒体45は、第1の筒体41と同様、前後方向に延びている。第2の筒体45は、第1の筒体41と同様、断面矩形状に形成された中空構造をなしている。第2の筒体45は、走行体11に連結部52を介して連結される。第2の筒体45は、第1の筒体41の内部に入れ子状に配置され、第1の筒体41に対し、スライド移動自在に構成される。すなわち、第2の筒体45は、伸縮ビーム4が縮むと、第1の筒体41の内部に入り込み、伸縮ビーム4が伸びると、伸びた寸法だけ第1の筒体41から露出する。また、第2の筒体45は、長手方向の両端が開口している。なお、この第2の筒体45の両端の開口の形状は、例えば、矩形状や円形状に形成されるが、特に限定されない。
第2の筒体45の前側の端部には連結部52が固定されている。連結部52は、図3に示すように、シリンダ挿入口50が設けられた鉛直なベースプレート58と、ベースプレート58の左右方向の両端から前方に向かって突出した一対の走行体取付部59と、ベースプレート58の中央部に設けられた被固定部53とを備えている。走行体取付部59は、走行体11の後端部に連結可能に構成される。
被固定部53は、シリンダ装置6を固定する固定部材7を取り付けるための部分である。被固定部53は、上側被固定部54と、下側被固定部55とを備えている。上側被固定部54は、シリンダ挿入口50の上方に設けられている。上側被固定部54は、左右方向に離れた一対の軸受け突部56により構成される。各軸受け突部56には、水平方向に貫通するピン挿通孔57が設けられている。対向するピン挿通孔57は、1つのピンが通されるように構成されており、当該ピンにより固定部材7の上端部をピン接合することができるように構成される。
下側被固定部55は、シリンダ挿入口50の下方に設けられている。下側被固定部55は、左右方向に離れた一対の軸受け突部56により構成される。各軸受け突部56には、上側被固定部54のものと同様、水平方向に貫通するピン挿通孔57が設けられている。対向するピン挿通孔57は、1つのピンが通されるように構成されており、当該ピンにより固定部材7の下端部をピン接合することができるように構成される。
この被固定部53には、固定部材7を介してシリンダ装置6が取り付けられる。シリンダ装置6は、図2に示すように、水平な姿勢で第2の筒体45の内部に配置される。シリンダ装置6は、伸縮ビーム4を伸縮するように駆動する。シリンダ装置6は、例えば、油圧シリンダにより構成される。シリンダ装置6は、シリンダチューブ61と、シリンダチューブ61に進退自在に設けられたピストンロッド63とを備えている。
シリンダチューブ61は、ピストンロッド63側とは反対側(フット側)の端部に、取付部62が設けられている。取付部62は、図4に示すように、シリンダチューブ61の前側の端部から、当該シリンダチューブ61の軸方向に沿って前方に突出した取付本体部69と、この取付本体部69に設けられた軸孔68とを備えている。本実施形態の取付本体部69は、第1の固定片64と、第1の固定片64に対し左右方向に離れた第2の固定片65とを有する、いわゆるクレビス形(二山クレビス形)の取付部により構成される。各固定片64,65は所定の厚みを有している。各固定片64,65の先端部は、水平な上端面66と、上端面66に平行な下端面67とを備えている。また、軸孔68は、各固定片64,65に設けられている。軸孔68は、取付本体部69において、突出方向に直交する水平方向に貫通する。軸孔68は、水平な上端面66と下端面67よりも、シリンダチューブ61側に配置されている。
ピストンロッド63の先端部630は、図2に示すように、第1の筒体41の連結孔44に挿通された状態で、抜け止め部材100が取り付けられ、これにより、当該第1の筒体41の端面に固定される。したがって、シリンダ装置6は、ピストンロッド63をシリンダチューブ61から進出させると、第1の筒体41を後方側に駆動してビーム本体40を伸長させる。また、シリンダ装置6は、ピストンロッド63をシリンダチューブ61内に引き込むと、第1の筒体41を前側に駆動してビーム本体40を縮小させる。
固定部材7は、シリンダ装置6を第2の筒体45の内部に配置した状態で、ビーム本体40に固定する。固定部材7は、シリンダチューブ61の長手方向が伸縮方向に沿うように、当該シリンダチューブ61を保持する。固定部材7は、図4に示すように、本体部71と、回転規制部76とを備えている。
本体部71は、固定部材7の主体を構成する。本体部71は板状に形成されている。本体部71は、上下方向に延びた略楕円形状の主部710と、主部710の上下方向の中央部に設けられた凸部711とを備えている。凸部711は、主部710の中央部において、シリンダチューブ61が配置される側とは反対側に向かって突出する。本体部71の上下方向の中央には、取付孔72が設けられる。取付孔72と、シリンダチューブ61の取付部62の軸孔68とには、共通の接続ピンが挿通される。これにより、本体部71と取付部62とはピン接合される。
本体部71の上下方向の両端部には、一対の固定孔73が設けられる(上側の固定孔73を第一固定孔74といい、下型の固定孔73を第二固定孔75という)。第一固定孔74には、上側被固定部54のピン挿通孔57に通されたピンが通される。第二固定孔75には、下側被固定部55のピン挿通孔57に通されたピンが通される。これにより、本体部71は、上側被固定部54と下側被固定部55とに、回転不能に取り付けられる。
回転規制部76は、本体部71の凸部711の左右両側に設けられる。回転規制部76は、取付孔72に軸支された取付本体部69の先端部が、接続ピン回りのうちの少なくとも上方へ移動するのを規制する。本実施形態の回転規制部76は、図5に示すように、上当接部77と、下当接部82と、架設部86とを備えており、取付本体部69の先端部が接続ピン回りの上下方向のいずれにも移動するのを規制するように構成されている。
上当接部77は、シリンダ装置6の固定片64,65の上端面66に上方から当たり、これにより、固定片64,65の先端部が、接続ピン回りのうち上方へ移動するのを規制する。上当接部77は、上横板部78と、ボルト80と、アダプタ81とを備えている。
各上横板部78は、本体部71の凸部711から側方に突出している。上横板部78は、固定片64,65の上方に配置される。また、上横板部78には、上下方向に貫通するねじ孔79が設けられている。ボルト80は、ねじ孔79にねじ込まれる。アダプタ81は、ボルト80の先端部に装着される。アダプタ81の固定片64,65側の端面の面積は、ボルト80の先端面の面積よりも大きく形成されている。
下当接部82は、シリンダ装置6の固定片64,65の下端面67に下方から当たるように構成される。これにより、下当接部82は、固定片64,65の先端部が、接続ピン回りのうち下方へ移動するのを規制する。下当接部82は、下横板部83と、ボルト85と、アダプタ87とを備えている。下横板部83は、本体部71の凸部711から側方に突出している。下横板部83は、固定片64,65の下方に配置される。また、下横板部83には、上下方向に貫通するねじ孔84が設けられている。ボルト85は、ねじ孔84にねじ込まれる。アダプタ87は、ボルト85の先端部に装着される。アダプタ87の固定片64,65側の端面の面積は、ボルト85の先端面の面積よりも大きく形成されている。
架設部86は、上横板部78と下横板部83とを繋ぐ。架設部86は、上横板部78と下横板部83と本体部71とに、溶接により接続されている。架設部86は、固定片64,65の先端面(長手方向の端面)に近接対向するように配置されている。
このような構成の固定部材7は、次のようにして取り付けられる。図4に示すように、固定部材7の主部710を、上側被固定部54の軸受け突部56同士の間と、下側被固定部55の軸受け突部56同士の間と、第1の固定片64と第2の固定片65との間に差し込む。この状態で、第一固定孔74と上側被固定部54のピン挿通孔57とにピンを挿入し、また、第二固定孔75と下側被固定部55のピン挿通孔57とにピンを挿入する。さらに、第1の固定片64および第2の固定片65の軸孔68と取付孔72とに接続ピンを挿入する。
この後、図5に示すように、上横板部78のねじ孔79に対し、ボルト80をある程度ねじ込むと共に、ボルト80の先端部にアダプタ81を配置し、この状態でボルト80をさらにねじ込む。また、同様に、下横板部83のねじ孔84に対し、ボルト85をある程度ねじ込むと共に、ボルト85の先端部にアダプタ81を配置し、この状態でボルト85をさらにねじ込む。
これにより、シリンダチューブ61を水平姿勢としたまま、シリンダチューブ61の取付部62を、固定部材7に対して回転できないように取り付けることができる。この結果、シリンダチューブ61の取付部62の固定部材7に対する取付状態が、剛接合と同じような状態となり、シリンダチューブに生じるたわみ量を抑制することができる。
また、本実施形態の固定部材7は、回転規制部76として、上当接部77と下当接部82とを備えている。このため、例えば、シリンダ装置6をビーム本体40のシリンダ挿入口50に挿入する前に、シリンダ装置6の取付部62に、上当接部77と下当接部82とで固定部材7を保持させ、この状態で、シリンダ装置6をシリンダ挿入口50に挿入して取り付け作業を行うことができる。これにより、シリンダ装置6のビーム本体40に対する取付作業の作業性を向上できる。
<効果>
以上、説明したように、本実施形態の伸縮ビーム4は、クレーン本体1の走行体11と、この走行体11から離れたカウンタウエイト3とを伸縮自在に連結する伸縮ビーム4である。伸縮ビーム4は、シリンダ装置6と、ビーム本体40と、固定部材7とを備える。シリンダ装置6は、シリンダチューブ61に対し、ピストンロッド63が移動自在に設けられる。また、このシリンダチューブの長手方向の一方の端部に取付部62が設けられる。ビーム本体40は、ピストンロッド63の移動により伸縮するように構成される。固定部材7は、長手方向がビーム本体40の伸縮方向に沿った状態のシリンダチューブ61の取付部62を、ビーム本体40に固定する。取付部62は、取付本体部69と、この取付本体部69に設けられた軸孔68とを有する。取付本体部69は、シリンダチューブ61の端部から、当該シリンダチューブ61の軸方向に沿って突出する。軸孔68は、取付本体部69において、取付本体部69の突出方向に直交する方向に貫通する。固定部材7は、本体部71と、回転規制部76とを有する。本体部71は、軸孔68に挿通された接続ピンを介して取付本体部69とピン接合され、また、ビーム本体40に固定される。回転規制部76は、本体部71に接合された取付本体部69の先端部が、接続ピン回りにおいて上方へ移動するのを規制する。
このため、本実施形態の伸縮ビーム4によれば、ビーム本体40に対してシリンダチューブ61を、取付本体部69の先端部が、接続ピン回りのうちの少なくとも上方へ移動しにくいように取り付けることができる。このため、シリンダチューブ61は、少なくとも自重に対しては、剛接合と同じような状態で固定部材7に取り付けられる。この結果、シリンダチューブ61を水平姿勢で取り付けても、シリンダチューブ61に生じるたわみ量を抑制することができる。
本実施形態の伸縮ビーム4は、次の付加的な構成を有する。すなわち、回転規制部76は、取付本体部69における軸孔68よりも先端部側に位置する上端面66に上方から当たる上当接部77を備えている。
このため、本実施形態の伸縮ビーム4によれば、効果的に、取付本体部69の先端部が、接続ピン回りのうちの少なくとも上方へ移動するのを規制することができ、シリンダチューブ61のたわみ量をより小さくすることができる。
本実施形態の伸縮ビーム4は、次の付加的な構成を有する。すなわち、上当接部77は、取付部62の上方に配置されると共に上下方向に貫通するねじ孔79が設けられた上横板部78と、ねじ孔79にねじ込まれたボルト80と、ボルト80の下端部に設けられ、当該ボルト80の下端面の面積よりも大きい面積で取付部62の上端面66に当たるアダプタ81とを備えている。
このため、本実施形態の伸縮ビーム4によれば、ボルト80の先端面が取付部62の上端面66に与える面圧を緩和することができ、取付部62の上端面66の変形を抑制できる。
本実施形態の伸縮ビーム4は、次の付加的な構成を有する。すなわち、回転規制部76は、取付本体部69における軸孔68よりも先端部側に位置する下端面67に下方から当たる下当接部82をさらに備えている。
このため、本実施形態の伸縮ビーム4によれば、回転規制部76によってシリンダ装置6の取付部62の上下両側から挟むことができるため、取付部62を固定部材7に対してより強固に固定することができる。
また、本実施形態の固定部材7は、シリンダ装置6を、クレーン本体1の走行体11と、この走行体11から離れたカウンタウエイト3とを伸縮自在に連結するビーム本体40に対して、ビーム本体40の伸縮方向に沿った状態で固定するための固定部材7である。このシリンダ装置6は、取付本体部69と、この取付本体部69に設けられた軸孔68とを有する。取付本体部69は、シリンダチューブ61の端部から、当該シリンダチューブ61の軸方向に沿って突出する。軸孔68は、取付本体部69において、取付本体部69の突出方向に直交する方向に貫通する。この固定部材7は、本体部71と、回転規制部76とを有する。本体部71は、軸孔68に挿通された接続ピンを介して取付本体部69とピン接合され、また、ビーム本体40に固定される。回転規制部76は、本体部71に接合された取付本体部69の先端部が、接続ピン回りにおいて上方へ移動するのを規制する。
このため、本実施形態の固定部材7を使用することで、シリンダチューブ61を、ビーム本体40の伸縮方向に沿った姿勢で取り付けても、シリンダチューブ61のたわみ量を抑制することができる。しかも、この固定部材7は、一般に使用されるクレビス形の取付部62に対して使用できるため、汎用性が高い。
<応用>
本実施形態のシリンダ装置6の取付部62は、クレビス形の取付部62であったが、固定片が1つだけのアイ形(一山クレビス形)の取付部62に対しても適用することができる。また、本実施形態の取付本体部69は、一対の板状の固定片64,65により構成されていたが、板状に形成されたものでなくてもよく、この形状に限定されない。
また、本実施形態の回転規制部76は、取付部62における軸孔68よりも先端部側に位置する上端面66を上方から押さえるものであったが、例えば、取付部62における軸孔68よりも基端部側を下方から支持してもよい。この構造であっても、取付部62の先端部が、接続ピン回りのうち上方へ移動する方向に移動するのを規制することができる。
また、本実施形態において、第1の筒体41および第2の筒体45は、断面矩形状であったが、例えば、五角形や六角形等の多角形形状や、断面円形状などであってもよく、断面形状は特に限定されない。
また、本実施形態のカウンタウエイトトレーラ31は、フック18に吊り荷が吊られると、所定寸法だけ浮き上がるように構成されたが、当該カウンタウエイトトレーラ31は浮き上がらない構造であってもよい。この場合、例えば、カウンタウエイトトレーラ31は、台車33に設けられた車輪34を駆動装置により駆動することで、上部旋回体14の旋回移動に追従するように構成されればよい。
また、この他、上記実施形態の伸縮ビーム4および固定部材7は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。
1 クレーン本体
11 走行体
16 アタッチメント
3 カウンタウエイト
31 カウンタウエイトトレーラ
4 伸縮ビーム
40 ビーム本体
41 第1の筒体
45 第2の筒体
52 連結部
53 被固定部
54 上側被固定部
55 下側被固定部
56 軸受け突部
57 ピン挿通孔
58 ベースプレート
6 シリンダ装置
61 シリンダチューブ
62 取付部
63 ピストンロッド
64 第1の固定片
65 第2の固定片
66 上端面
67 下端面
68 軸孔
69 取付本体部
7 固定部材
71 本体部
72 取付孔
73 固定孔
74 第一固定孔
75 第二固定孔
76 回転規制部
77 上当接部
78 上横板部
79 ねじ孔
80 ボルト
81 アダプタ
82 下当接部
83 下横板部
84 ねじ孔
85 ボルト
86 架設部

Claims (5)

  1. クレーン本体の走行体と、この走行体から離れたカウンタウエイトとを連結する伸縮ビームであって、
    シリンダチューブに対しピストンロッドが移動自在に設けられ、このシリンダチューブの長手方向の一方の端部に取付部が設けられたシリンダ装置と、
    前記ピストンロッドの移動により伸縮するように構成されたビーム本体と、
    前記シリンダチューブの長手方向が前記ビーム本体の伸縮方向に沿った状態で前記取付部を前記ビーム本体に固定する固定部材と
    を備え、
    前記取付部は、
    前記シリンダチューブの前記端部から当該シリンダチューブの軸方向に沿って突出した取付本体部と、
    この取付本体部に設けられ当該取付本体部の突出方向に直交する方向に貫通する軸孔と
    を有しており、
    前記固定部材は、
    前記軸孔に挿通された接続ピンを介して前記取付本体部とピン接合されると共に前記ビーム本体に固定される本体部と、
    前記本体部に設けられ、前記本体部に接合された前記取付本体部の先端部が、前記接続ピン回りにおいて上方へ移動するのを規制する回転規制部と
    を有している
    ことを特徴とする伸縮ビーム。
  2. 前記回転規制部は、前記取付本体部における前記軸孔よりも先端部側に位置する上端面に上方から当たる上当接部を備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の伸縮ビーム。
  3. 前記上当接部は、
    前記取付部の上方に配置されると共に上下方向に貫通するねじ孔が設けられた上横板部と、
    前記ねじ孔にねじ込まれたボルトと、
    前記ボルトの下端部に設けられ、当該ボルトの下端面の面積よりも大きい面積で前記取付部の上端面に当たるアダプタと
    を備えている
    ことを特徴とする請求項2記載の伸縮ビーム。
  4. 前記回転規制部は、前記取付本体部における前記軸孔よりも先端部側に位置する下端面に下方から当たる下当接部をさらに備えている
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の伸縮ビーム。
  5. シリンダチューブの一方の端部から当該シリンダチューブの軸方向に沿って突出した取付本体部と、この取付本体部に設けられ当該取付本体部の突出方向に直交する方向に貫通する軸孔とを有するシリンダ装置を、
    クレーン本体の走行体とこの走行体から離れたカウンタウエイトとを伸縮自在に連結するビーム本体に対して、前記ビーム本体の伸縮方向に沿った状態で固定するための固定部材であって、
    前記軸孔に挿通された接続ピンを介して前記取付本体部とピン接合されると共に前記ビーム本体に固定される本体部と、
    前記本体部に設けられ、前記本体部に接合された前記取付本体部の先端部が、前記接続ピン回りにおいて上方へ移動するのを規制する回転規制部と
    を備えている
    ことを特徴とするシリンダ装置の固定部材。
JP2015150134A 2015-07-29 2015-07-29 伸縮ビーム、およびシリンダ装置の固定部材 Active JP6233364B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015150134A JP6233364B2 (ja) 2015-07-29 2015-07-29 伸縮ビーム、およびシリンダ装置の固定部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015150134A JP6233364B2 (ja) 2015-07-29 2015-07-29 伸縮ビーム、およびシリンダ装置の固定部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017030889A JP2017030889A (ja) 2017-02-09
JP6233364B2 true JP6233364B2 (ja) 2017-11-22

Family

ID=57986730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015150134A Active JP6233364B2 (ja) 2015-07-29 2015-07-29 伸縮ビーム、およびシリンダ装置の固定部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6233364B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5114900U (ja) * 1974-07-17 1976-02-03
JPH0318470Y2 (ja) * 1987-08-31 1991-04-18
DE29816385U1 (de) * 1998-09-11 1999-04-08 Liebherr-Werk Ehingen Gmbh, 89584 Ehingen Kran, vorzugsweise Derrickkran
JP5087033B2 (ja) * 2009-03-02 2012-11-28 株式会社神戸製鋼所 多段伸縮シリンダの座屈防止機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017030889A (ja) 2017-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20100051682A (ko) 차량 및 리프팅 아암 어셈블리
US8684198B2 (en) Working machine
JP5314994B2 (ja) 親綱支柱
JP6499953B2 (ja) 作業機
JP2006273530A (ja) 移動式クレーン
JP2010156123A (ja) 伸縮トラックフレーム
JP6233364B2 (ja) 伸縮ビーム、およびシリンダ装置の固定部材
US11104553B2 (en) Crawler crane
JP2017171090A (ja) 作業機械のカーボディ
JP5367645B2 (ja) 作業機
JP6816618B2 (ja) フロート格納装置およびフロート格納方法
JP2016084614A (ja) 建設機械
JP6248686B2 (ja) クローラ式車両の下部走行体
JP2019002160A (ja) 杭打機
JP6176143B2 (ja) クローラ式車両の下部走行体
JP2021134025A (ja) クレーン
JP2006206232A5 (ja)
JP6967982B2 (ja) 特殊車両
JP5923028B2 (ja) 作業機の作業用フロントとその輸送方法
JP4395750B2 (ja) 産業車両用シリンダカバー及び産業車両
KR101942213B1 (ko) 신축 붐의 장착 구조
JP2007231579A (ja) 建設機械のフロント装置
KR101975697B1 (ko) 신축 붐의 장착 구조
JP2015036322A (ja) クローラクレーン
JP2006028880A (ja) 杭孔掘削機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170425

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170626

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20170626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170926

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171009

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6233364

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150