JP2017171090A - 作業機械のカーボディ - Google Patents

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Abstract

【課題】作業半径の最小値が増加するのを抑制することができるようにする。【解決手段】上面を構成する天板2aおよび下面を構成する底板2bを備えた本体2と、本体2の中央に設けられ、上面に旋回ベアリングが設置される筒状の胴部3と、本体2の左右において、前後方向の両端部にそれぞれ設けられ、クローラフレームが接続されるブラケット4と、ブラケット4と胴部3とを接続する梁部材5と、胴部3内の前部及び後部にそれぞれ設けられ、左右方向が長手方向となるようにそれぞれ配置されるとともに、それぞれが、天板2aに接合された上部分7aと、底板2bに接合された下部分7bとを含む一対の補強部材6と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、旋回ベアリングを介して下部走行体の上部に上部旋回体が旋回可能に設けられた作業機械において、下部走行体を構成するカーボディに関する。
クレーン等の作業機械においては、例えば特許文献1に開示されているように、旋回ベアリングを介して下部走行体の上部に上部旋回体が旋回可能に設けられている。下部走行体は、カーボディの左右にクローラを有するフローラフレームが接続されたものであり、旋回ベアリングを介してカーボディと上部旋回体とが結合されている。
カーボディの中央には、上面に旋回ベアリングが設置される筒状の胴部が設けられている。カーボディとクローラフレームとの接続部とこの胴部とは、梁部材によって接続されている。
特開2005−314106号公報
ところで、作業機械が様々な姿勢をとることや、吊荷作業によって発生する荷重は、上部旋回体から旋回ベアリングを介してカーボディ、クローラに伝達される。このとき、カーボディには変形が生じる。カーボディの剛性は、上部旋回体の旋回角度によって不均一であるため、旋回角度によってカーボディの変形量は変化する。特に、カーボディは、クローラフレームとの接続部と胴部とを接続する梁部材の付近で剛性が高く、前後の部分で剛性が低いため、上部旋回体の旋回角度が0度または180度の付近で変形量が大きくなる。この変形量が大きいと上部旋回体が下方に傾斜する転倒角度が大きくなり、吊荷が上部旋回体の本体から離れることで、作業半径が大きくなる。ブームを起こせば作業半径は小さくなるが、上部旋回体に対するブームの角度には上限があり、ブームを起こすのにも限界がある。よって、上部旋回体が下方に傾斜することで、作業半径の最小値が増加するという問題がある。
本発明の目的は、作業半径の最小値が増加するのを抑制することが可能な作業機械のカーボディを提供することである。
本発明は、旋回ベアリングを介して下部走行体の上部に上部旋回体が旋回可能に設けられた作業機械の前記下部走行体を構成し、前記旋回ベアリングを介して前記上部旋回体を支持するとともに、クローラを有するクローラフレームが左右に取り付けられるカーボディであって、上面を構成する天板および下面を構成する底板を備えた本体と、前記本体の中央に設けられ、上面に前記旋回ベアリングが設置される筒状の胴部と、前記本体の左右において、前後方向の両端部にそれぞれ設けられ、前記クローラフレームが接続されるブラケットと、前記ブラケットと前記胴部とを接続する梁部材と、前記胴部内の前部及び後部にそれぞれ設けられ、左右方向が長手方向となるようにそれぞれ配置されるとともに、それぞれが、前記天板に接合された上部分と、前記底板に接合された下部分とを含む一対の補強部材と、を有することを特徴とする。
本発明によると、胴部内の前部及び後部に補強部材をそれぞれ設ける。補強部材は、左右方向が長手方向となるようにそれぞれ配置されており、天板に接合された上部分と、底板に接合された下部分とを含んでいる。このような補強部材により、カーボディの前後の部分における剛性をそれぞれ向上させることができる。よって、上部旋回体の旋回角度が0度または180度の付近におけるカーボディの変形量を抑えることができる。これにより、作業半径の最小値が増加するのを抑制することができる。
クレーンの側面図である。 クレーンを前方から見た正面図である。 第1実施形態におけるカーボディの斜視図である。 第1実施形態におけるカーボディを上方から見た断面図である。 カーボディの変形を示す斜視図である。 シミュレーションに用いたカーボディの斜視図である。 評価結果を示す図である。 第1変形例におけるカーボディの斜視図である。 第1変形例におけるカーボディを上方から見た断面図である。 第2変形例におけるカーボディの斜視図である。 第2変形例におけるカーボディを上方から見た断面図である。 第3変形例におけるカーボディの斜視図である。 第3変形例におけるカーボディを上方から見た断面図である。 第4変形例におけるカーボディの斜視図である。 第4変形例におけるカーボディを上方から見た断面図である。 第2実施形態におけるカーボディの斜視図である。 第2実施形態におけるカーボディを上方から見た断面図である。 第5変形例におけるカーボディの斜視図である。 第5変形例におけるカーボディを上方から見た断面図である。 第6変形例におけるカーボディの斜視図である。 第6変形例におけるカーボディを上方から見た断面図である。 第7変形例におけるカーボディの斜視図である。 第7変形例におけるカーボディを上方から見た断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
(クレーンの構成)
本発明の第1実施形態による作業機械のカーボディ(カーボディ)1は、作業機械であるクレーン20に設けられている。クレーン20は、側面図である図1に示すように、後述するブーム32により、吊荷Lを吊り上げる作業(荷役作業)等を行う。
クレーン20は、下部走行体21と、旋回ベアリング22と、上部旋回体23と、を備える。下部走行体21は、クレーン20を走行させる部分である。下部走行体21は、例えばクローラ式であり、ホイール式でもよい。上部旋回体23は、旋回ベアリング22を介して下部走行体21の上部に旋回可能に設けられる。
(上部旋回体の構成)
上部旋回体23は、旋回フレーム31と、ブーム32と、マスト33と、を備える。以下、ブーム32側を前側、ブーム32とは反対側を後ろ側とする。
旋回フレーム31は、旋回ベアリング22により旋回可能に支持されている。旋回フレーム31の左右には、図示しない左フレームや右フレームなどが設けられる。例えば、右フレーム上には、キャブ(運転室)などが設けられる。また、旋回フレーム31の後ろ側には、図示しないカウンタウエイトが分解可能に設けられる。カウンタウエイトは、クレーン20の吊荷Lとバランスをとるためのおもりである。
ブーム32は、例えばラチスであり、吊荷Lの吊り上げ等を行うための起伏部材である。ブーム32は、旋回フレーム31の前端部において、旋回フレーム31に起伏可能に取り付けられている。
マスト33は、ブーム32の後ろ側に設けられている。マスト33の先端部と、ブーム32の先端部とは、ガイライン34を介して連結されている。また、マスト33の先端部(図示しない上部スプレッダ)と、旋回フレーム31の後部に設けられた下部スプレッダ38とは、ブーム起伏ロープ35を介して連結されている。旋回フレーム31に設けられたウインチ(図示せず)で、ブーム起伏ロープ35を巻取り及び巻出しすることで、マスト33が起伏する結果、ブーム32が起伏する。
(下部走行体の構成)
クレーン20を前方から見た正面図である図2に示すように、下部走行体21は、カーボディ1と、カーボディ1の左右にそれぞれ取り付けられたクローラフレーム39とを有している。カーボディ1は、旋回ベアリング22を介して上部旋回体23を支持している。クローラフレーム39は、図示しないクローラを有している。
(カーボディの構成)
カーボディ1の斜視図である図3に示すように、カーボディ1は、上面を構成する天板2aおよび下面を構成する底板2bを備えた本体2と、本体2の中央に設けられた筒状の胴部3と、本体2の左右にそれぞれ設けられたブラケット4と、を有している。胴部3の上面には、旋回ベアリング22が設置される。胴部3の内部には、図示しない油圧配管等が配置される。ブラケット4は、前後方向の両端部にそれぞれ設けられ、クローラフレーム39が接続される。
カーボディ1を上方から見た断面図である図4に示すように、カーボディ1は、ブラケット4から胴部3にかけて設けられた梁部材5を有している。右側前方のブラケット4に対して、梁部材5は、ブラケット4の前端から胴部3の前部にかけて設けられているとともに、ブラケット4の後端から胴部3の中央部にかけて設けられている。また、右側後方のブラケット4に対して、梁部材5は、ブラケット4の後端から胴部3の後部にかけて設けられているとともに、ブラケット4の前端から胴部3の中央部にかけて設けられている。左側の前後のブラケット4に対しては、梁部材5は、右側の前後のブラケット4と左右対称に設けられている。なお、図4では、梁部材5は、ブラケット4と胴部3とを接続する個別の部材であるが、複数の部材がつなげられたものでもよい。また、一つの部材で胴部3の前部、中央部、後方部へ接続する形態でも、一つの部材が胴部3の前部、中央部に、もう一つの部材が後方部に接続する形態でも、一つの部材が胴部の中央部にのみ接続する形態でも良い。しかしながら、もっとも望ましくは図4のようにブラケット4から胴部3の前方、中央、後方のそれぞれへ個別の梁部材5で接続する形態である。
カーボディ1は、クローラフレーム39との接続部であるブラケット4から胴部3にかけて設けられた梁部材5の付近で剛性が高く、前後の部分で剛性が低い。このため、カーボディ1の斜視図である図5に示すように、上部旋回体23の旋回角度が0度または180度の付近で変形量が大きくなる。ここで、旋回角度が0度とは、ブーム32が前を向いた姿勢を指し、旋回角度が180度とは、ブーム32が後ろを向いた姿勢を指す。図5では、上部旋回体23の旋回角度が0度のときのカーボディ1の変形を図示している。
そこで、本実施形態のカーボディ1は、図3および図4に示すように、胴部3内に設けられた一対の補強部材6を有している。補強部材6は、胴部3内の前部及び後部にそれぞれ設けられている。一対の補強部材6は、左右方向が長手方向となるようにそれぞれ配置されている。胴部3内の前部に設けられた補強部材6は、胴部3の前側の内面に対向配置されている。胴部3内の後部に設けられた補強部材6は、胴部3の後側の内面に対向配置されている。補強部材6と胴部3の内面とは離隔されている。
図3に示すように、補強部材6は、上下方向において、天板2aから底板2bにかけて設けられた板状の部材であり、上面は天板2aに、下面は底板2bに、それぞれ溶接で接合されている。即ち、一対の補強部材6の各々は、天板2aに接続された上部分7aと、底板2bに接続された下部分7bとを含んでいる。
図4に示すように、補強部材6は、胴部の内面に沿って湾曲されている。即ち、一対の補強部材6の各々は、胴部の内面に沿って湾曲された湾曲部材である。
このような補強部材6により、カーボディ1の前後の部分における剛性をそれぞれ向上させることができる。よって、上部旋回体23の旋回角度が0度または180度の付近におけるカーボディ1の変形量を抑えることができる。これにより、作業半径の最小値が増加するのを抑制することができる。
また、胴部3の内面に沿って湾曲された湾曲部材(補強部材6)により、補強部材6が座屈しにくくなる。よって、カーボディ1の前後の部分における剛性をより向上させることができる。また、補強部材6が胴部3の内面に沿って湾曲していることで、補強部材6を胴部3の内面に近接させることができる。これにより、胴部3の内部の中央空間を広くすることができるので、胴部3の内部を有効活用することができる。
(傾き評価)
次に、補強部材6を設ける前と後とで、上部旋回体23の旋回角度が0度または180度における上部旋回体23の傾斜角度を、シミュレーションにより評価した。シミュレーションに用いたカーボディ1の斜視図を図6に示す。補強部材6は、図3,4に示したものと同様のものである。評価結果を図7に示す。
補強部材6を設ける前と補強部材6を設けた後では、上部旋回体23の傾斜角度は27%小さくなり、天板の平坦度も改善された。このことから、補強部材6を設けることで、カーボディ1の変形量を抑えることができることがわかる。
(変形例)
次に、変形例について説明する。第1変形例においては、カーボディ1の斜視図である図8、および、カーボディ1を上方から見た断面図である図9に示すように、一対の補強部材46は、左右方向に沿って配置された平板状の部材である。即ち、第1変形例の補強部材46は、胴部の内面に沿って湾曲されていない点で、第1実施形態の補強部材6と異なっている。このような補強部材46であっても、カーボディ1の前後の部分における剛性をそれぞれ向上させることができる。
また、第2変形例においては、カーボディ1の斜視図である図10、および、カーボディ1を上方から見た断面図である図11に示すように、一対の補強部材56は、水平断面が中空である。即ち、補強部材56は、胴部の内面に沿って湾曲された湾曲部材56aと、左右方向に沿って配置された平板状の板部材56bとが、それぞれの両端で接合されて構成されている。補強部材56の水平断面を中空にすることで、補強部材56が座屈しにくくなる。よって、カーボディ1の前後の部分における剛性をより向上させることができる。
また、第3変形例においては、カーボディ1の斜視図である図12、および、カーボディ1を上方から見た断面図である図13に示すように、一対の補強部材66は、水平方向の断面視において、胴部3の内面との間に閉空間を形成している。即ち、補強部材66は、左右方向に沿って配置された平板状の板部材66aと、板部材66aの両端から胴部3の内面に向かって延びて胴部3の内面に接続する接続部材66bとで構成されている。接続部材66bを介して板部材66aと胴部3とが接続されることにより剛性が増すが、さらに、水平方向の断面視において、補強部材66と胴部3の内面との間に閉空間が形成されるように両者を接続することで、より座屈しにくくなる。よって、カーボディ1の前後の部分における剛性をより向上させることができる。なお、補強部材66は、板部材66aの代わりに、胴部3の内面に沿って湾曲された湾曲部材で構成されていてもよい。また、接続部材66bは板部材66aの端に設けられる構成に限定されず、例えば板部材66aの中央と胴部3の内面とを接続するように設けられていてもよい。
また、第4変形例においては、カーボディ1の斜視図である図14、および、カーボディ1を上方から見た断面図である図15に示すように、一対の補強部材76の各々は、天板2aに接合された上板76aと、底板2bに接合された下板76bとで構成されている。上板76aと下板76bとは、胴部の内面に沿って湾曲された湾曲部材である。即ち、第4変形例の補強部材76は、天板2aに接合された上部分7aである上板76aと、底板2bに接合された下部分7bである下板76bとに分割されている点で、第1実施形態の補強部材6と異なっている。このような構成であっても、カーボディ1の前後の部分における剛性をそれぞれ向上させることができる。また、上板76aと下板76bとの間に配管等を配置することができるので、胴部3の内部を有効に活用することができる。
なお、第1実施形態、第2変形例、および、第4変形例において、湾曲部材(補強部材6、湾曲部材56a、上板76aおよび下板76b)と胴部3の内面とは離隔されているが、胴部3の内面に接していてもよい。湾曲部材を胴部3の内面に接するように設けることで、胴部3の内部の中央の空間をより広くすることができる。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係るカーボディ1によると、胴部3内の前部及び後部に補強部材6,46,56,66,76をそれぞれ設ける。補強部材6,46,56,66,76は、左右方向が長手方向となるようにそれぞれ配置されており、天板2aに接合された上部分7aと、底板2bに接合された下部分7bとを含んでいる。このような補強部材6,46,56,66,76により、カーボディ1の前後の部分における剛性をそれぞれ向上させることができる。よって、上部旋回体23の旋回角度が0度または180度の付近におけるカーボディ1の変形量を抑えることができる。これにより、作業半径の最小値が増加するのを抑制することができる。
また、図4、図11、図15に示すように、胴部3の内面に沿って湾曲された湾曲部材(補強部材6、湾曲部材56a、上板76aおよび下板76b)により、補強部材6,56,76が座屈しにくくなる。よって、カーボディ1の前後の部分における剛性をより向上させることができる。また、湾曲部材が胴部3の内面に沿って湾曲していることで、補強部材6,56,76を胴部3の内面に近接させることができる。これにより、胴部3の内部の中央の空間を広くすることができるので、胴部3の内部を有効に活用することができる。
また、湾曲部材(補強部材6、湾曲部材56a、上板76aおよび下板76b)を胴部3の内面に接するように設けることで、胴部3の内部の中央の空間をより広くすることができる。
また、図11に示すように、補強部材56の水平断面を中空にすることで、補強部材56が座屈しにくくなる。よって、カーボディ1の前後の部分における剛性をより向上させることができる。
また、図13に示すように、板部材66aと胴部3の内面とを接続部材66bで接続することで、剛性を向上させることができる。さらに、水平方向の断面視において、補強部材66と胴部3の内面との間に閉空間が形成されるように両者を接続することで、より座屈しにくくなる。よって、カーボディ1の前後の部分における剛性をより向上させることができる。
[第2実施形態]
(カーボディの構成)
次に、本発明の第2実施形態に係るカーボディ201について説明する。なお、上述した構成要素と同じ構成要素については、同じ参照番号を付してその説明を省略する。本実施形態のカーボディ201が第1実施形態のカーボディ1と異なる点は、カーボディ1の斜視図である図16、および、カーボディ1を上方から見た断面図である図17に示すように、一対の補強部材206が、前後方向に沿って配置されている点である。一対の補強部材206は、胴部3内における胴部と梁部材5との接続箇所よりも中央寄りの位置において、左右方向に離隔して設けられている。
図16に示すように、補強部材206は、上下方向において、天板2aから底板2bにかけて設けられた平板状の部材であり、上側の側面は天板2aに、下側の側面は底板2bに、前後の側面は胴部3に、それぞれ溶接で接合されている。即ち、一対の補強部材206の各々は、前側において胴部3および天板2aに接合された第1の部分207aと、後ろ側において胴部3および天板2aに接合された第2の部分207bと、前側において胴部3および底板2bに接合された第3の部分207cと、後ろ側において胴部3および底板2bに接合された第4の部分207dと、を含んでいる。
このような補強部材206により、カーボディ201の前後の部分における剛性をそれぞれ向上させることができる。よって、上部旋回体23の旋回角度が0度または180度の付近におけるカーボディ201の変形量を抑えることができる。これにより、作業半径の最小値が増加するのを抑制することができる。
(変形例)
次に、変形例について説明する。第5変形例においては、カーボディ201の斜視図である図18、および、カーボディ201を上方から見た断面図である図19に示すように、一対の補強部材216の各々は、第1の部分207aから第2の部分207bにかけて前後方向に設けられた第1部材216aと、第3の部分207cから第4の部分207dにかけて前後方向に設けられた第2部材216bと、で構成されている。即ち、第5変形例の補強部材216は、上側に設けられた第1部材216aと、下側に設けられた第2部材216bとに分割されている点で、第2実施形態の補強部材206と異なっている。このような構成であっても、カーボディ201の前後の部分における剛性をそれぞれ向上させることができる。また、第1部材216aと第2部材216bとの間に配管等を配置することができるので、胴部3の内部を有効に活用することができる。
また、第6変形例においては、カーボディ201の斜視図である図20、および、カーボディ201を上方から見た断面図である図21に示すように、一対の補強部材226の各々は、第1の部分207aから第4の部分207dにかけて斜めに設けられた第1傾斜部材226aと、第2の部分207bから第3の部分207cにかけて斜めに設けられた第2傾斜部材226bと、で構成されている。即ち、第6変形例の補強部材226は、第1の部分207aと第2の部分207bとの間、第1の部分207aと第3の部分207cとの間、第3の部分207cと第4の部分207dとの間、および、第2の部分207bと第4の部分207dとの間にそれぞれ空間が形成されている点で、第2実施形態の補強部材206と異なっている。このような構成であっても、カーボディ201の前後の部分における剛性をそれぞれ向上させることができる。また、第1の部分207aと第2の部分207bとの間、第1の部分207aと第3の部分207cとの間、第3の部分207cと第4の部分207dとの間、および、第2の部分207bと第4の部分207dとの間にそれぞれ配管等を配置することができるので、胴部3の内部を有効に活用することができる。
また、第7変形例においては、カーボディ201の斜視図である図22、および、カーボディ201を上方から見た断面図である図23に示すように、一対の補強部材236の各々は、第1の部分207aを構成し、胴部3および天板2aに接合された三角形状の第1角部材236aと、第2の部分207bを構成し、胴部3および天板2aに接合された三角形状の第2角部材236bと、第3の部分207cを構成し、胴部3および底板2bに接合された三角形状の第3角部材236cと、第4の部分207dを構成し、胴部3および底板2bに接合された三角形状の第4角部材236dと、で構成されている。このような構成であっても、カーボディ201の前後の部分における剛性をそれぞれ向上させることができる。また、胴部3の内部の中央の空間を広くすることができるので、胴部3の内部を有効に活用することができる。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係るカーボディ201によると、それぞれが前後方向に沿って配置された一対の補強部材206,216,226,236を、胴部3内における胴部3と梁部材5との接続箇所よりも中央寄りの位置において、左右方向に離隔して設ける。補強部材206,216,226,236の各々は、前側において胴部3および天板2aに接合された第1の部分207aと、後ろ側において胴部3および天板2aに接合された第2の部分207bと、前側において胴部3および底板2bに接合された第3の部分207cと、後ろ側において胴部3および底板2bに接合された第4の部分207dと、を含んでいる。このような補強部材206,216,226,236により、カーボディ201の前後の部分における剛性をそれぞれ向上させることができる。よって、上部旋回体23の旋回角度が0度または180度の付近におけるカーボディ201の変形量を抑えることができる。これにより、作業半径の最小値が増加するのを抑制することができる。
また、図17に示すように、平板状の補強部材206の側面を、天板2a、底板2b、および、胴部3に接合することで、カーボディ201の前後の部分における剛性を好適に向上させることができる。
また、図19に示すように、第1の部分207aから第2の部分207bにかけて前後方向に設けられた第1部材216aと、第3の部分207cから第4の部分207dにかけて前後方向に設けられた第2部材216bとにより、カーボディ201の前後の部分における剛性を好適に向上させることができる。また、第1部材216aと第2部材216bとの間に配管等を配置することができるので、胴部3の内部を有効に活用することができる。
また、図21に示すように、第1の部分207aから第4の部分207dにかけて斜めに設けられた第1傾斜部材226aと、第2の部分207bから第3の部分207cにかけて斜めに設けられた第2傾斜部材226bとにより、カーボディ201の前後の部分における剛性を好適に向上させることができる。また、第1の部分207aと第2の部分207bとの間、第1の部分207aと第3の部分207cとの間、第3の部分207cと第4の部分207dとの間、および、第2の部分207bと第4の部分207dとの間にそれぞれ配管等を配置することができるので、胴部3の内部を有効に活用することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1,201 カーボディ
2 本体
2a 天板
2b 底板
3 胴部
4 ブラケット
5 梁部材
6,46,56,66,76 補強部材
7a 上部分
7b 下部分
20 クレーン
21 下部走行体
22 旋回ベアリング
23 上部旋回体
31 旋回フレーム
32 ブーム
33 マスト
34 ガイライン
35 ブーム起伏ロープ
38 下部スプレッダ
39 クローラフレーム
56a 湾曲部材
56b 板部材
66a 板部材
66b 接続部材
76a 上板
76b 下板
206,216,226,236 補強部材
207a 第1の部分
207b 第2の部分
207c 第3の部分
207d 第4の部分
216a 第1部材
216b 第2部材
226a 第1傾斜部材
226b 第2傾斜部材
236a 第1角部材
236b 第2角部材
236c 第3角部材
236d 第4角部材

Claims (9)

  1. 旋回ベアリングを介して下部走行体の上部に上部旋回体が旋回可能に設けられた作業機械の前記下部走行体を構成し、前記旋回ベアリングを介して前記上部旋回体を支持するとともに、クローラを有するクローラフレームが左右に取り付けられるカーボディであって、
    上面を構成する天板および下面を構成する底板を備えた本体と、
    前記本体の中央に設けられ、上面に前記旋回ベアリングが設置される筒状の胴部と、
    前記本体の左右において、前後方向の両端部にそれぞれ設けられ、前記クローラフレームが接続されるブラケットと、
    前記ブラケットと前記胴部とを接続する梁部材と、
    前記胴部内の前部及び後部にそれぞれ設けられ、左右方向が長手方向となるようにそれぞれ配置されるとともに、それぞれが、前記天板に接合された上部分と、前記底板に接合された下部分とを含む一対の補強部材と、
    を有することを特徴とする作業機械のカーボディ。
  2. 前記補強部材は、前記胴部の内面に沿って湾曲された湾曲部材を有することを特徴とする請求項1に記載の作業機械のカーボディ。
  3. 前記湾曲部材は、前記胴部の内面に接するように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の作業機械のカーボディ。
  4. 前記補強部材の水平断面が中空であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機械のカーボディ。
  5. 前記補強部材は、前記胴部の内面に接続する接続部材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機械のカーボディ。
  6. 下部走行体の上部に旋回ベアリングを介して上部旋回体が旋回可能に設けられた作業機械の前記下部走行体を構成し、前記旋回ベアリングを介して前記上部旋回体を支持するとともに、クローラを有するクローラフレームが左右に取り付けられるカーボディであって、
    上面を構成する天板および下面を構成する底板を備えた本体と、
    前記本体の中央に設けられ、上面に前記旋回ベアリングが設置される筒状の胴部と、
    前記本体の左右において、前後方向に2か所設けられ、前記クローラフレームが接続されるブラケットと、
    前記ブラケットと前記胴部とを接続する梁部材と、
    前記胴部内における前記胴部と前記梁部材との接続箇所よりも中央寄りの位置において、左右方向に離隔して設けられ、それぞれが前後方向に沿って配置された一対の補強部材と、
    を有し、
    前記一対の補強部材の各々は、前側において前記胴部および前記天板に接合された第1の部分と、後ろ側において前記胴部および前記天板に接合された第2の部分と、前側において前記胴部および前記底板に接合された第3の部分と、後ろ側において前記胴部および前記底板に接合された第4の部分と、を含むことを特徴とする作業機械のカーボディ。
  7. 前記補強部材は、平板状であって、上側の側面は前記天板に、下側の側面は前記底板に、前後の側面は前記胴部に、それぞれ接合されていることを特徴とする請求項6に記載の作業機械のカーボディ。
  8. 前記補強部材は、
    前記第1の部分から前記第2の部分にかけて前記前後方向に設けられた第1部材と、
    前記第3の部分から前記第4の部分にかけて前記前後方向に設けられた第2部材と、
    を有することを特徴とする請求項6に記載の作業機械のカーボディ。
  9. 前記補強部材は、
    前記第1の部分から前記第4の部分にかけて斜めに設けられた第1傾斜部材と、
    前記第2の部分から前記第3の部分にかけて斜めに設けられた第2傾斜部材と、
    を有することを特徴とする請求項6に記載の作業機械のカーボディ。
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