JP2006206232A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、移動式クレーンの伸縮ブーム縦撓み抑制装置に関するものである。
伸縮ブームの先端部にジブを伸縮および起伏可能に配置した移動式クレーンは、例えば特許文献1がある。この移動式クレーンに伸縮ブームの縦撓み抑制装置を装備した移動式クレーンを図9に基づいて説明する。図9において、Aは移動式クレーンを示し、この移動式クレーンAは、車両1上に旋回駆動自在に取り付けた旋回台2、旋回台2にその基端部を起伏自在に連結され旋回台2との間に介装した伸縮ブーム起伏用油圧シリンダ4により起伏駆動される伸縮ブーム3、および、伸縮ブーム3先端部3aに取り外し自在に継ぎ足されるジブ5を備えている。このジブ5は、それに作用する倒伏方向モーメントが伸縮ブーム3先端部3aに曲げモーメントを付与するよう伸縮ブーム3先端部3aに継ぎ足される形式のものであり、しかも、継ぎ足し状態において伸縮ブーム3に対する起伏角度を変更可能に構成したものである。
図9に示すジブ5では、伸縮ブーム3先端部3aに取り外し自在に取り付けられるジブ取付枠6にその基端部を起伏自在に連結されており、且つ、ジブ取付枠6との間に介装したジブ起伏用油圧シリンダ7により伸縮ブーム3に対する起伏角度を任意の角度に変更可能となっている。ここでは、ジブ5はジブ取付枠6を介して伸縮ブーム3先端部3aに取り外し自在に継ぎ足されるようになっている。
移動式クレーンAによるクレーン作業は、「伸縮ブーム先端部でのクレーン作業」(伸縮ブーム3先端部3aにジブ5を継ぎ足していない状態でのクレーン作業)と、「ジブ先端部でのクレーン作業」(伸縮ブーム3先端部3aにジブ5を継ぎ足した状態でのクレーン作業)と適宜選択して行う。
「伸縮ブーム先端部でのクレーン作業」は、伸縮ブーム3先端部3aに巻上巻下駆動自在に吊下した吊具8に吊荷Wを係止した上で、旋回台2の旋回駆動、伸縮ブーム3の起伏・伸縮駆動、および、吊具8の巻上巻下駆動を併用して行い、「ジブ先端部でのクレーン作業」は、ジブ5の先端部に巻上巻下駆動自在に吊下した吊具9に吊荷Wを係止した上で、旋回台2の旋回駆動、伸縮ブーム3の起伏・伸縮駆動、ジブ5の起伏駆動、および、吊具9の巻上巻下駆動を併用して行う。なお、ジブ5が伸縮駆動自在な伸縮ジブである場合には、ジブ5の伸縮駆動も併用してクレーン作業をする。
本発明は、上述した如く構成した移動式クレーンAに取り付けられ伸縮ブーム3の縦撓み(伸縮ブーム3の長手方向中間部が上に凸となるような撓み)を抑制するための新規な伸縮ブーム縦撓み抑制装置を提供しようとするものである。
ところで、伸縮ブーム3先端部3aに取り外し自在に取り付けられるジブ5を有さない移動式クレーン(「伸縮ブーム先端部でのクレーン作業」のみを行う移動式クレーン)では、クレーン作業時の伸縮ブーム3の縦撓みを抑制するために伸縮ブーム縦撓み抑制装置を取り付けることが既に知られている。この従来公知の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Bを、図9に示し上述した移動式クレーンA(「伸縮ブーム先端部でのクレーン作業」と「ジブ先端部でのクレーン作業」を適宜選択して行う移動式クレーンA)にそのまま採用することは当業者にとって容易なことであるので、便宜的に図9上にそのような公知の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Bを書き加え、それを本発明の先行技術として示している。
図9において、伸縮ブーム縦撓み抑制装置Bは、その先端部を伸縮ブーム3先端部3aに直接連結したガイロープ10、伸縮ブーム3長手方向中間部または旋回台2に取り付けられ前記ガイロープ10の基端部を伸縮ブーム長手軸心線3cから伸縮ブーム背面側に離隔した位置で連結するガイロープ基端部連結手段11、および、伸縮ブーム3先端部3aとガイロープ基端部連結手段11間の前記ガイロープ10の張設長さを調節するガイロープ長さ調節手段12とで構成している。
前記ガイロープ長さ調節手段12は、図9ではガイロープ基端部連結手段11に配置したガイロープ巻取り用ウインチで構成しているが、このガイロープ長さ調節手段12は、伸縮ブーム3先端部3aに配置したものも存在している。
また、図9では、ガイロープ基端部連結手段11を旋回台2に配置したものを実線図示で示しているが、このガイロープ基端部連結手段11は、図9に仮想線で示すように、伸縮ブーム3の基端側(伸縮ブーム3の長手方向中間部)にその延出端部が伸縮ブーム長手軸心線3cに対して伸縮ブーム3背面側に離隔した位置となるよう立設したガイマスト11で構成し、このガイマスト11の延出端部にガイロープ10の基端部を連結するようにしても良いものである。図9の仮想線図示において、11aは、ガイロープ基端部連結手段を構成するガイマスト11の延出端部と伸縮ブーム3基端部との間に張設したガイマスト前傾防止用の控えロープを示す。
また、図9では、ガイロープ基端部連結手段11を旋回台2に配置したものを実線図示で示しているが、このガイロープ基端部連結手段11は、図9に仮想線で示すように、伸縮ブーム3の基端側(伸縮ブーム3の長手方向中間部)にその延出端部が伸縮ブーム長手軸心線3cに対して伸縮ブーム3背面側に離隔した位置となるよう立設したガイマスト11で構成し、このガイマスト11の延出端部にガイロープ10の基端部を連結するようにしても良いものである。図9の仮想線図示において、11aは、ガイロープ基端部連結手段を構成するガイマスト11の延出端部と伸縮ブーム3基端部との間に張設したガイマスト前傾防止用の控えロープを示す。
従来の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Bにおいては、前記ガイロープ10の先端部は、伸縮ブーム3先端部3aに直接連結されており、その連結箇所は伸縮ブーム長手軸心線3cに近接した位置となっている。
このような伸縮ブーム撓み抑制装置Bは、クレーン作業に先立ち、伸縮ブーム3先端部3aとガイロープ基端部連結手段11間に張設したガイロープ10を緊張状態にして使用するものであり、クレーン作業時に、伸縮ブーム3先端部3aに作用する下向き負荷(「伸縮ブーム先端部でのクレーン作業」では吊具8に係止した吊荷Wによる下向き負荷、「ジブ先端部でのクレーン作業」では、吊具9に係止した吊荷Wおよびジブ5自重による下向き負荷)を、ガイロープ10により伸縮ブーム3の圧縮力(伸縮ブーム3をその長手軸心線3cに沿って縮めようとする力)に転化することで、伸縮ブーム3の縦撓み(伸縮ブーム3の長手方向中央部が上に凸となるような撓み)を抑制する効果(以下、「伸縮ブーム先端部に作用する下向き負荷による縦撓みを抑制する効果」という)を持つ。
「伸縮ブーム先端部に作用する下向き負荷による縦撓みを抑制する効果」は、「伸縮ブーム3先端部3aでのクレーン作業」はもとより、「ジブ5先端部でのクレーン作業」においても期待することができるものである。
特開昭55−119693号公報
「伸縮ブーム先端部でのクレーン作業」においては、伸縮ブーム3先端部3aに、吊具8に係止した吊荷Wからの下向き負荷のみが作用するので、上記の如き従来公知の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Bは、伸縮ブーム3の縦撓み抑制に極めて有効に機能するものである。
しかしながら、「ジブ先端部でのクレーン作業」においては、伸縮ブーム3先端部3aに、吊具9に係止した吊荷Wおよびジブ5自重による下向き負荷が作用するのに加えて、曲げモーメントが作用する。
この曲げモーメントは、ジブ5先端部に吊下した吊具9に係止した吊荷Wおよびジブ5の自重に基づきジブ5に作用するジブ倒伏方向モーメントを、伸縮ブーム3先端部2aで支持することによるものであり、従来公知の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Bによっては、この曲げモーメントに対抗する力(逆曲げモーメント)を生じさせることができない。
なぜなら、従来公知の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Bにおけるガイロープ10先端部の伸縮ブーム3先端部3aへの連結箇所は、伸縮ブーム3の側面視において伸縮ブーム長手軸心線3cに近接した位置において伸縮ブーム3先端部3aに設定されているため、ガイロープ10に生じる張力により伸縮ブーム3先端部3aに付加される力(逆曲げモーメント)は、極めて小さいためである。
「ジブ先端部でのクレーン作業」において伸縮ブーム3先端部3aに作用する上記のような曲げモーメントは、伸縮ブーム3に縦撓みを生じさせる要因となり、しかも、この曲げモーメントは、ジブ5の稼動状態(ジブ5の起伏角度、および、吊荷Wの重量をパラメータとする稼動状態、ジブ5が長さ調整自在なものではジブ5の長さも稼動状態決定のパラメータとなる)によって大きく変動する。
すなわち、「伸縮ブーム先端部でのクレーン作業」と「ジブ先端部でのクレーン作業」を適宜選択してクレーン作業をする移動式クレーンに、従来公知の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Bを装備した場合、当該伸縮ブーム縦撓み抑制装置Bは「ジブ先端部でのクレーン作業」において伸縮ブーム3先端部3aに作用するジブ5からの曲げモーメントに基づく伸縮ブーム3の縦撓みを抑制する効果(以下「伸縮ブーム先端部に作用するジブからの曲げモーメントによる伸縮ブームの縦撓みを抑制する効果」という)を殆ど生じない。このため、「ジブ先端部でのクレーン作業」における吊り上げ許容荷重を伸縮ブーム3先端部3aに作用するジブ5からの曲げモーメントに対する伸縮ブーム3の強度により制限しなければならないという問題が生じる。
本発明は、「伸縮ブーム先端部でのクレーン作業」と「ジブ先端部でのクレーン作業」を適宜選択してクレーン作業をする移動式クレーンAに取り付けられるものであり、特に「ジブ先端部でのクレーン作業」に際して「伸縮ブーム先端部に作用するジブからの曲げモーメントによる伸縮ブームの縦撓みを抑制する効果」を持つ伸縮ブーム縦撓み抑制装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、上述した如き移動式クレーン、すなわち、車両1上に旋回駆動自在に取り付けた旋回台2、旋回台2にその基端部を起伏自在に連結され旋回台2との間に介装した伸縮ブーム起伏用油圧シリンダ4により起伏駆動される伸縮ブーム3、および、それに作用する倒伏方向モーメントが伸縮ブーム3先端部3aに曲げモーメントを付与するよう伸縮ブーム3先端部3aに取り外し自在に継ぎ足されるジブ5であって伸縮ブーム3に対する起伏角度を変更可能なジブ5、を備えてなる移動式クレーンに取り付けられる伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cに関し、請求項1乃至5に記載した構成を持つものである。
(請求項1記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置の構成について)
本発明の請求項1記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、伸縮ブーム3先端部3aに取り付けられ伸縮ブーム3背面側への延出量を変更可能なアーム手段13、その先端部を前記アーム手段13の延出端部に連結したガイロープ10、伸縮ブーム3長手方向中間部または旋回台4に取り付けられ前記ガイロープ10の基端部を伸縮ブーム長手軸心線3cから伸縮ブーム3背面側に離隔した位置で連結するガイロープ基端部連結手段11、および、アーム手段13とガイロープ基端部連結手段11間の前記ガイロープ10の張設長さを調節するガイロープ長さ調節手段12とで構成している。
本発明の請求項1記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、伸縮ブーム3先端部3aに取り付けられ伸縮ブーム3背面側への延出量を変更可能なアーム手段13、その先端部を前記アーム手段13の延出端部に連結したガイロープ10、伸縮ブーム3長手方向中間部または旋回台4に取り付けられ前記ガイロープ10の基端部を伸縮ブーム長手軸心線3cから伸縮ブーム3背面側に離隔した位置で連結するガイロープ基端部連結手段11、および、アーム手段13とガイロープ基端部連結手段11間の前記ガイロープ10の張設長さを調節するガイロープ長さ調節手段12とで構成している。
なお、上記した請求項1記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、上述した従来公知の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Bに対して、ガイロープ10の先端部と伸縮ブーム3先端部3aとの連結構成のみを異にしている。すなわち、従来公知の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Bでは、ガイロープ10の先端部は伸縮ブーム3先端部3aに直接連結され且つその連結位置が伸縮ブーム長手軸心線3cに近接した位置となっているが、本発明の請求項1記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、伸縮ブーム3先端部3aに伸縮ブーム3背面側への延出量を変更可能なアーム手段13を取り付けると共に、ガイロープ10の先端部をこのアーム手段13の延出端部に連結したものとなっている。ガイロープ10の先端部と伸縮ブーム3先端部3aとの連結構成以外の構成については、上述した従来公知の伸縮ブーム縦撓み間抑制装置Bと同じ構成となっている。
(請求項2記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置の構成について)
本発明の請求項2記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置は、請求項1に従属するものであり、伸縮ブーム3先端部3aに取り付けられ伸縮ブーム3背面側への延出量を変更可能なアーム手段13の構成を具体的に特定したものである。
本発明の請求項2記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置は、請求項1に従属するものであり、伸縮ブーム3先端部3aに取り付けられ伸縮ブーム3背面側への延出量を変更可能なアーム手段13の構成を具体的に特定したものである。
すなわち、アーム手段13を、その回動により伸縮ブーム3背面側への延出量を変更可能なようその基端部を伸縮ブーム3先端部3aに回動自在に取り付けられた回動アーム14と、この回動アーム14を回動するアーム回動用油圧シリンダ15とで構成したものである。
(請求項3記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置の構成について)
本発明の請求項3記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置は、請求項1に従属するものであり、請求項2のものと同様、伸縮ブーム3先端部3aに取り付けられ伸縮ブーム3背面側への延出量を変更可能なアーム手段の構成を具体的に特定したものである。
(請求項3記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置の構成について)
本発明の請求項3記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置は、請求項1に従属するものであり、請求項2のものと同様、伸縮ブーム3先端部3aに取り付けられ伸縮ブーム3背面側への延出量を変更可能なアーム手段の構成を具体的に特定したものである。
すなわち、アーム手段13を、その伸縮により伸縮ブーム3背面側への延出量を変更可能なようその基端部を伸縮ブーム先端部に立設した伸縮アーム17と、この伸縮アーム17を伸縮するアーム伸縮用油圧シリンダ18とで構成したものである。
(請求項4記載の伸縮ブームの縦撓み抑制装置の構成について)
本発明の請求項4記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、請求項1乃至請求項3に従属するもので、ジブ5およびアーム手段の伸縮ブーム3先端部3aへの取り付け構成を具体的に特定したものである。
(請求項4記載の伸縮ブームの縦撓み抑制装置の構成について)
本発明の請求項4記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、請求項1乃至請求項3に従属するもので、ジブ5およびアーム手段の伸縮ブーム3先端部3aへの取り付け構成を具体的に特定したものである。
すなわち、ジブ5が、伸縮ブームの先端部に取り外し自在に取り付けられるジブ取付枠6にジブ起伏用油圧シリンダ7を介して起伏駆動自在に取り付けられており、アーム手段13が、当該ジブ取付枠6に取り付けられていることを特徴とするものである。
(請求項5記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置の構成について)
本発明の請求項5記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、請求項1乃至請求項4に従属するもので、アーム手段13、ガイロープ10、ガイロープ基端部連結手段11、および、ガイロープ長さ調節手段12からなる伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cを、左右一対設けたものである。
(請求項5記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置の構成について)
本発明の請求項5記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、請求項1乃至請求項4に従属するもので、アーム手段13、ガイロープ10、ガイロープ基端部連結手段11、および、ガイロープ長さ調節手段12からなる伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cを、左右一対設けたものである。
すなわち、伸縮ブーム3先端部3aに配置したアーム手段13、その先端部をアーム手段を介して伸縮ブーム3先端部3aに連結したガイロープ10、伸縮ブーム3基端側または旋回台2に配置され前記ガイロープ10の基端部を伸縮ブーム長手軸心線3cに対して伸縮ブーム3背面側に離隔した位置で連結するガイロープ基端部連結手段11、および、ガイロープ10の張設長さを調節するガイロープ長さ調節手段12とで構成した伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cが、それぞれそのガイロープ10の張設経路が伸縮ブーム3の背面視において伸縮ブーム長手軸心線3cの左右を経過するよう、左右一対装備されていることを特徴とするものである。
(請求項1記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置の効果について)
上記の如く構成した請求項1記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、次の効果を持つ。
(1)「ジブ先端部でのクレーン作業」に際して、伸縮ブーム3先端部3aに作用する曲げモーメント(ジブ5先端部に吊下した吊具9に係止した吊荷Wおよびジブ5の自重によるジブ倒伏方向モーメントに基づくもの)に対抗する逆曲げモーメントを伸縮ブーム3先端部3aに作用させることができる。伸縮ブーム3先端部3aに作用する曲げモーメントは、この逆曲げモーメントにより大幅に低減または解消するので、請求項1に係る伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは「伸縮ブーム先端部に作用するジブからの曲げモーメントによる伸縮ブームの縦撓みを抑制する効果」が達成できる。
(2)また,アーム手段13の延出端部の伸縮ブーム3背面側への延出量をジブ5の稼動状態に応じて適宜変更することで、伸縮ブーム3先端部3aに作用するジブ5からの曲げモーメントと、これに対抗する逆曲げモーメントが略等しくすることができるので、これら両曲げモーメントによる伸縮ブームの撓み(伸縮ブーム3長手方向中間部が上に凸あるいは下に凸となるような撓み)を合理的に解消することができる。
上記の如く構成した請求項1記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、次の効果を持つ。
(1)「ジブ先端部でのクレーン作業」に際して、伸縮ブーム3先端部3aに作用する曲げモーメント(ジブ5先端部に吊下した吊具9に係止した吊荷Wおよびジブ5の自重によるジブ倒伏方向モーメントに基づくもの)に対抗する逆曲げモーメントを伸縮ブーム3先端部3aに作用させることができる。伸縮ブーム3先端部3aに作用する曲げモーメントは、この逆曲げモーメントにより大幅に低減または解消するので、請求項1に係る伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは「伸縮ブーム先端部に作用するジブからの曲げモーメントによる伸縮ブームの縦撓みを抑制する効果」が達成できる。
(2)また,アーム手段13の延出端部の伸縮ブーム3背面側への延出量をジブ5の稼動状態に応じて適宜変更することで、伸縮ブーム3先端部3aに作用するジブ5からの曲げモーメントと、これに対抗する逆曲げモーメントが略等しくすることができるので、これら両曲げモーメントによる伸縮ブームの撓み(伸縮ブーム3長手方向中間部が上に凸あるいは下に凸となるような撓み)を合理的に解消することができる。
なお、本発明に係る伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、その使用状態において前記アーム手段13が伸縮ブーム3先端部3aに強固に取り付けられるものであるから、従来の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Bと同様「伸縮ブーム先端部に作用する下向き負荷による伸縮ブームの縦撓みを抑制する効果」を具備することは明らかである。
(請求項2記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置の効果について)
上記の如く構成した請求項2記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、上記した請求項1のものと同様の効果を持つ他、伸縮ブーム3先端部3aに取り付けられ伸縮ブーム3背面側への延出量を変更可能なアーム手段13を、簡単な構成で実現できるという効果を持つ。
(請求項3記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置の効果について)
上記の如く構成した請求項3記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、上記した請求項1のものと同様の効果を持つ他、伸縮ブーム3先端部3aに取り付けられ伸縮ブーム3背面側への延出量を変更可能なアーム手段を、簡単な構成で実現できるという効果を持つ。
(請求項4記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置の効果について)
上記の如く構成した請求項4記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、当該請求項4が従属する請求項1乃至請求項3の効果を持つ他、ジブ取付枠6を伸縮ブーム3先端部3aに取り外し自在に取り付けることで、ジブ5をアーム手段13と共に伸縮ブーム3先端部3aに継ぎ足すことができるので、伸縮ブーム3先端部3aに対するジブ5の継ぎ足しおよび取り外し作業が簡単に行えるという効果を持つ。
(請求項5記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置の効果について)
上記の如く構成した請求項5記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、当該請求項5が従属する請求項1乃至請求項4の効果を持つ他、左右の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cが、共同して伸縮ブーム3先端部3aの横方向への動き(伸縮ブーム3の起伏軌跡面に直交する方向への動き)を拘束するので、伸縮ブーム3の横撓み抑制にも効果を持つ。
(請求項2記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置の効果について)
上記の如く構成した請求項2記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、上記した請求項1のものと同様の効果を持つ他、伸縮ブーム3先端部3aに取り付けられ伸縮ブーム3背面側への延出量を変更可能なアーム手段13を、簡単な構成で実現できるという効果を持つ。
(請求項3記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置の効果について)
上記の如く構成した請求項3記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、上記した請求項1のものと同様の効果を持つ他、伸縮ブーム3先端部3aに取り付けられ伸縮ブーム3背面側への延出量を変更可能なアーム手段を、簡単な構成で実現できるという効果を持つ。
(請求項4記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置の効果について)
上記の如く構成した請求項4記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、当該請求項4が従属する請求項1乃至請求項3の効果を持つ他、ジブ取付枠6を伸縮ブーム3先端部3aに取り外し自在に取り付けることで、ジブ5をアーム手段13と共に伸縮ブーム3先端部3aに継ぎ足すことができるので、伸縮ブーム3先端部3aに対するジブ5の継ぎ足しおよび取り外し作業が簡単に行えるという効果を持つ。
(請求項5記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置の効果について)
上記の如く構成した請求項5記載の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、当該請求項5が従属する請求項1乃至請求項4の効果を持つ他、左右の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cが、共同して伸縮ブーム3先端部3aの横方向への動き(伸縮ブーム3の起伏軌跡面に直交する方向への動き)を拘束するので、伸縮ブーム3の横撓み抑制にも効果を持つ。
以下、本発明に係る移動式クレーンの伸縮ブーム縦撓み抑制装置の実施例を、図1乃至図8に基づいて説明する。
上記したように本発明の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、図9に示し上述した移動式クレーンAを適用対象とするものであり、且つ、図9上に書き加え上述した従来公知の伸縮ブーム撓み抑制装置B(「伸縮ブーム先端部でのクレーン作業」のみを行う移動式クレーン用の伸縮ブーム縦撓み抑制装置として公知のもの)と比較して、ガイロープ10の先端部と伸縮ブーム3先端部3aとの連結構成のみを異にしているものである。
したがって、以下の説明では、主としてこの差異点(ガイロープ10の先端部と伸縮ブーム3先端部3aとの連結構成)に関する説明に留め、その他の構成については、図9に示し上述した移動式クレーンAおよび従来の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Bの説明をそのまま援用するものとする。
図1乃至図8において本発明の伸縮ブーム縦撓み抑制装置は符号Cとして示している。この伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、伸縮ブーム3先端部3aに取り付けられ伸縮ブーム3背面側への延出量を変更可能なアーム手段13、その先端部を前記アーム手段13の延出端部に連結したガイロープ10、伸縮ブーム3長手方向中間部または旋回台4に取り付けられ前記ガイロープ10の基端部を伸縮ブーム長手軸心線3cから伸縮ブーム3背面側に離隔した位置で連結するガイロープ基端部連結手段11、および、アーム手段とガイロープ基端部連結手段11間の前記ガイロープ10の張設長さを調節するガイロープ長さ調節手段12とで構成している。ガイロープ10先端部は、伸縮ブーム3先端部3aに取り付けられ伸縮ブーム3背面側への延出量を変更可能なアーム手段13を介して、伸縮ブーム3先端部3aに連結した構成となっている。
(第一実施例について)
第一実施例について説明する。伸縮ブーム3先端部3aに取り付けられ伸縮ブーム3背面側への延出量を変更可能なアーム手段13は、その回動により伸縮ブーム3背面側への延出量を変更可能なようその基端部を伸縮ブーム3先端部3aに回動自在に取り付けられた回動アーム14と、この回動アーム14を回動するアーム回動用油圧シリンダ15とで構成している。回動アーム14の延出端部(先端部)には、ガイロープ10の先端部が連結されている。
第一実施例について説明する。伸縮ブーム3先端部3aに取り付けられ伸縮ブーム3背面側への延出量を変更可能なアーム手段13は、その回動により伸縮ブーム3背面側への延出量を変更可能なようその基端部を伸縮ブーム3先端部3aに回動自在に取り付けられた回動アーム14と、この回動アーム14を回動するアーム回動用油圧シリンダ15とで構成している。回動アーム14の延出端部(先端部)には、ガイロープ10の先端部が連結されている。
第1実施例の発展例について説明する。図1では、アーム手段13は、伸縮ブーム3先端部3aに取り外し自在に取り付けられたジブ取付枠6に取り付けられている。すなわち、アーム手段13の回動アーム14は、その基端部をジブ取付枠6の背面側に回動軸16を介して伸縮ブーム3の起伏面に沿って起伏自在に取り付けられており、アーム手段13のアーム回動用油圧シリンダ15は、回動アーム14とジブ取付枠6との間に介装されている。
そして、アーム回動用油圧シリンダ15により回動アーム14を回動させることで、回動アーム14の延出端部(先端部)の伸縮ブーム3背面側への延出量を変更できるようになっている。
この第一実施例は、請求項1、請求項2および請求項4に係る伸縮ブーム縦撓み抑制装置を具現したものであり、その効果は、発明の効果の欄において説明した通りである。
(第二実施例について)
第二実施例について説明する。伸縮ブーム先端部3aに取り付けられ伸縮ブーム3背面側への変更可能なアーム手段13は、その伸縮により伸縮ブーム背面側への延出量を変更可能なようその基端部を伸縮ブーム先端部に立設した伸縮アーム17と、この伸縮アーム17を伸縮するアーム伸縮用油圧シリンダ18とで構成している。伸縮アーム17の延出端部(先端部)には、ガイロープ10の先端部が連結されている。
第二実施例について説明する。伸縮ブーム先端部3aに取り付けられ伸縮ブーム3背面側への変更可能なアーム手段13は、その伸縮により伸縮ブーム背面側への延出量を変更可能なようその基端部を伸縮ブーム先端部に立設した伸縮アーム17と、この伸縮アーム17を伸縮するアーム伸縮用油圧シリンダ18とで構成している。伸縮アーム17の延出端部(先端部)には、ガイロープ10の先端部が連結されている。
第2実施例の発展例について説明する。図2では、アーム手段13は、伸縮ブーム3先端部3aに取り外し自在に取り付けられたジブ取付枠6に取り付けられている。すなわち、アーム手段13の伸縮アーム17は、その基端部をジブ取付枠6に固着して立設されており、アーム手段13のアーム伸縮用油圧シリンダ18は、伸縮アーム16に内装されている。そして、アーム伸縮用油圧シリンダ17により伸縮アーム16を伸縮させることで、伸縮アーム16の延出端部(先端部)の伸縮ブーム3背面側への延出量を変更できるようになっている。
この第二実施例は、請求項1、請求項3および請求項4に係る伸縮ブーム縦撓み抑制装置を具現したものであり、その効果は、発明の効果の欄において説明した通りである。
上記した第一実施例および第二実施例では、伸縮ブーム3先端部3aに配置したアーム手段13、その先端部をアーム手段13を介して伸縮ブーム先端部に連結したガイロープ10、伸縮ブーム3基端部または旋回台2に配置され前記ガイロープ10の基端部を伸縮ブーム長手軸心線3cに対して伸縮ブーム3背面側に離隔した位置で連結するガイロープ基端部連結手段11、および、ガイロープ10の張設長さを調節するガイロープ長さ調節手段12とで構成した伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cを、伸縮ブーム3に一つ取り付けたものを示したが、この伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、伸縮ブーム3に左右一対、すなわち二個取り付けても良いものである。
以下、第三乃至第四実施例として、伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cを伸縮ブーム3に左右一対配置した実施例について説明する。
(第三実施例について)
図3乃至図5に示すように、伸縮ブーム3に取り付けられた左右一対の伸縮ブーム縦撓み抑制装置C,Cは、それぞれそのガイロープ10,10の張設経路が、伸縮ブーム3の背面視において伸縮ブーム長手軸心線3cの左右を経過するよう配置されている。
図3乃至図5に示すように、伸縮ブーム3に取り付けられた左右一対の伸縮ブーム縦撓み抑制装置C,Cは、それぞれそのガイロープ10,10の張設経路が、伸縮ブーム3の背面視において伸縮ブーム長手軸心線3cの左右を経過するよう配置されている。
伸縮ブーム3の左側および右側(伸縮ブーム3の背面視において伸縮ブーム3の左側および右側)の各伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、上記第一および第二実施例のそれと同様、伸縮ブーム3先端部3aに配置したアーム手段13、その先端部をアーム手段13を介して伸縮ブーム先端部に連結したガイロープ10、伸縮ブーム3基端部または旋回台2に配置され前記ガイロープ10の基端部を伸縮ブーム長手軸心線3cに対して伸縮ブーム3背面側に離隔した位置で連結するガイロープ基端部連結手段11、および、ガイロープ10の張設長さを調節するガイロープ長さ調節手段12とで構成している。
各アーム手段13は、上記第一実施例のそれと同様、伸縮ブーム3先端部3aに取り外し自在に取り付けられたジブ取付枠6に回動軸16を介して取り付けられた回動アーム14と、この回動アーム14を回動軸16回りで回動するアーム回動用油圧シリンダ15とで構成している。
左側に位置する伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cのアーム手段13における回動アーム14は、伸縮ブーム3の左側に向かって傾倒した傾倒位置と、伸縮ブーム3の背面側に向かって起立した起立位置との間で回動し、この回動により、その延出端部(先端部)の伸縮ブーム3背面側への延出量を変更できるようになっている。この左側の回動アーム14の基端部をジブ取付枠6に連結する前記回動軸16および左側の回動アーム14を回動するアーム回動用油圧シリンダ15は、左側の回動アーム14のこのような回動が可能なよう配置されている。
また、左側に位置する伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cのガイロープ基端部連結手段11は、旋回台2または伸縮ブーム3長手方向中間部に取り付けられており、ガイロープ10の基端部を伸縮ブーム3長手軸心線3cから伸縮ブーム背面側に離隔(伸縮ブーム3の側面視において伸縮ブーム背面側に離隔)し且つ伸縮ブーム3の左側に離隔(伸縮ブーム3の背面視において伸縮ブーム3左側に離隔)した位置で連結するようになっている。
このため、左側に位置する伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cのガイロープは、伸縮ブーム背面視において伸縮ブーム長手軸心線3cの左側を経由して張設されるようになっている。
右側に位置する伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cのアーム手段13における回動アーム14は、伸縮ブーム3の右側に向かって傾倒した傾倒位置と、伸縮ブーム3の背面側に向かって起立した起立位置との間で回動し、この回動により、その延出端部(先端部)の伸縮ブーム3背面側への延出量を変更できるようになっている。この右側の回動アーム14の基端部をジブ取付枠6に連結する前記回動軸16、および、右側の回動アーム14を回動するアーム回動用油圧シリンダ15は、右側の回動アーム14のこのような回動が可能なよう配置されている。
また、右側に位置する伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cのガイロープ基端部連結手段11
は、旋回台2または伸縮ブーム3長手方向中間部に取り付けられており、ガイロープ10の基端部を伸縮ブーム3長手軸心線3cから伸縮ブーム背面側に離隔(側面視において伸縮ブーム背面側に離隔)し且つ伸縮ブーム3の右側に離隔(伸縮ブーム3の背面視において伸縮ブーム3右側に離隔)した位置で連結するようになっている。
は、旋回台2または伸縮ブーム3長手方向中間部に取り付けられており、ガイロープ10の基端部を伸縮ブーム3長手軸心線3cから伸縮ブーム背面側に離隔(側面視において伸縮ブーム背面側に離隔)し且つ伸縮ブーム3の右側に離隔(伸縮ブーム3の背面視において伸縮ブーム3右側に離隔)した位置で連結するようになっている。
このため、右側に位置する伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cのガイロープは、伸縮ブーム背面視において伸縮ブーム長手軸心線3cの右側を経由して張設されるようになっている。
左側および右側の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、伸縮ブーム3の起伏軌跡面を対象面として面対象的に伸縮ブーム3に配置されている。
この第三実施例は、請求項1、請求項2、請求項4および請求項5に係る伸縮ブーム縦撓み抑制装置を具現したものであり、その効果は、発明の効果の欄において説明した通りである。
(第四実施例について)
図6乃至図8に示した第四実施例に係る伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、伸縮ブーム3に取り付けられた左右一対の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、それぞれそのガイロープ10の張設経路が、伸縮ブーム3の背面視において伸縮ブーム長手軸心線3cの左右を経過するよう配置されている。
図6乃至図8に示した第四実施例に係る伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、伸縮ブーム3に取り付けられた左右一対の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、それぞれそのガイロープ10の張設経路が、伸縮ブーム3の背面視において伸縮ブーム長手軸心線3cの左右を経過するよう配置されている。
伸縮ブーム3の左側および右側(伸縮ブーム3の背面視において伸縮ブーム3の左側および右側)の各伸縮ブーム縦撓み抑制装置C,Cは、上記第一および第二実施例のそれと同様、伸縮ブーム3先端部3aに配置したアーム手段13、その先端部をアーム手段13を介して伸縮ブーム先端部に連結したガイロープ10、伸縮ブーム3基端部または旋回台2に配置され前記ガイロープ10の基端部を伸縮ブーム長手軸心線3cに対して伸縮ブーム3背面側に離隔した位置で連結するガイロープ基端部連結手段11、および、ガイロープ10の張設長さを調節するガイロープ長さ調節手段12とで構成している。
各アーム手段13は、上記第二実施例のそれと同様、伸縮ブーム3先端部3aに取り外し自在に取り付けられたジブ取付枠6に固着して立設した伸縮アーム22と、伸縮アーム22を伸縮駆動するアーム伸縮用油圧シリンダ23とで構成している。
左側に位置する伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cのアーム手段13における伸縮アーム22は、ジブ取付枠対6を介して伸縮ブーム3先端部3aの左側上方に傾斜して配置されており、伸縮によりその延出端部(先端部)の伸縮ブーム3背面側への延出量を変更できるようになっている。
また、左側に位置する伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cのガイロープ基端部連結手段11は、旋回台2または伸縮ブーム3長手方向中間部に取り付けられており、ガイロープ10の基端部を伸縮ブーム3長手軸心線3cから伸縮ブーム背面側に離隔(伸縮ブーム3の側面視において伸縮ブーム背面側に離隔)し且つ伸縮ブーム3の左側に離隔(伸縮ブーム3の背面視において伸縮ブーム3左側に離隔)した位置で連結するようになっている。
このため、左側に位置する伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cのガイロープは、伸縮ブーム背面視において伸縮ブーム長手軸心線3cの左側を経由して張設されるようになっている。
右側に位置する伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cのアーム手段13における伸縮アーム22は、ジブ取付枠対6を介して伸縮ブーム3先端部3aの右側上方に傾斜して配置されており、この伸縮によりその延出端部(先端部)の伸縮ブーム3背面側への延出量を変更できるようになっている。
また、右側に位置する伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cのガイロープ基端部連結手段11は、旋回台2または伸縮ブーム3長手方向中間部に取り付けられており、ガイロープ10の基端部を伸縮ブーム3長手軸心線3cから伸縮ブーム背面側に離隔(伸縮ブーム3の側面視において伸縮ブーム背面側に離隔)し且つ伸縮ブーム3の右側に離隔(伸縮ブーム3の背面視において伸縮ブーム3左側に離隔)した位置で連結するようになっている。
このため、右側に位置する伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cのガイロープは、伸縮ブーム背面視において伸縮ブーム長手軸心線3cの右側を経由して張設されるようになっている。
左側および右側の伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cは、伸縮ブーム3の起伏軌跡面を対象面として面対象的に伸縮ブーム3に配置されている。
この第三実施例は、請求項1、請求項3、請求項4および請求項5に係る伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cを具現したものであり、その効果は、発明の効果の欄において説明した通りである。
A;移動式クレーン、
1;車両、
2;旋回台、
3;伸縮ブーム、
3a;(伸縮ブームの)先端部、
3c;伸縮ブーム長手軸心線、
4;伸縮ブーム起伏用油圧シリンダ、
5;ジブ、
6;ジブ取付枠、
7;ジブ起伏用油圧シリンダ、
8;(伸縮ブーム3先端部3aに吊下した)吊具、
9;(ジブ5の先端部に吊下した)吊具、
10;ガイロープ、
11;ガイロープ基端部連結手段、
11a;控えロープ、
12;ガイロープ長さ調節手段、
13;アーム手段
14;回動アーム
15;アーム回動用油圧シリンダ、
16;回動軸、
17;伸縮アーム、
18;アーム伸縮用油圧シリンダ、
22;伸縮アーム
23;アーム伸縮用油圧シリンダ
1;車両、
2;旋回台、
3;伸縮ブーム、
3a;(伸縮ブームの)先端部、
3c;伸縮ブーム長手軸心線、
4;伸縮ブーム起伏用油圧シリンダ、
5;ジブ、
6;ジブ取付枠、
7;ジブ起伏用油圧シリンダ、
8;(伸縮ブーム3先端部3aに吊下した)吊具、
9;(ジブ5の先端部に吊下した)吊具、
10;ガイロープ、
11;ガイロープ基端部連結手段、
11a;控えロープ、
12;ガイロープ長さ調節手段、
13;アーム手段
14;回動アーム
15;アーム回動用油圧シリンダ、
16;回動軸、
17;伸縮アーム、
18;アーム伸縮用油圧シリンダ、
22;伸縮アーム
23;アーム伸縮用油圧シリンダ
Claims (5)
- 車両1上に旋回駆動自在に取り付けた旋回台2、旋回台2にその基端部を起伏自在に連結され旋回台2との間に介装した伸縮ブーム起伏用油圧シリンダ4により起伏駆動される伸縮ブーム3、および、それに作用する倒伏方向モーメントが伸縮ブーム3先端部3aに曲げモーメントを付与するよう伸縮ブーム3先端部3aに取り外し自在に継ぎ足されるジブ5であって伸縮ブーム3に対する起伏角度を変更可能なジブ5、を備えてなる移動式クレーンの伸縮ブーム縦撓み抑制装置であって、伸縮ブーム3先端部3aに取り付けられ伸縮ブーム3背面側への延出量を変更可能なアーム手段13、その先端部を前記アーム手段13の延出端部に連結したガイロープ10、伸縮ブーム3長手方向中間部または旋回台2に取り付けられ前記ガイロープ10の基端部を伸縮ブーム長手軸心線3cから伸縮ブーム3背面側に離隔した位置で連結するガイロープ基端部連結手段11、および、アーム手段13とガイロープ基端部連結手段11間の前記ガイロープの張設長さを調節するガイロープ長さ調節手段12とで構成したことを特徴とする移動式クレーンの伸縮ブーム縦撓み抑制装置。
- アーム手段13を、その回動により伸縮ブーム背面側への延出量を変更可能なようその基端部を伸縮ブーム3先端部3aに回動自在に取り付けられた回動アーム14と、この回動アーム14を回動するアーム回動用油圧シリンダ15とで構成してあることを特徴とする請求項1記載の移動式クレーンの伸縮ブーム縦撓み抑制装置。
- アーム手段13を、その伸縮により伸縮ブーム3背面側への延出量を変更可能なようその基端部を伸縮ブーム先端部に立設した伸縮アーム17と、この伸縮アーム17を伸縮するアーム伸縮用油圧シリンダ18とで構成してあることを特徴とする請求項1記載の移動式クレーンの伸縮ブーム縦撓み抑制装置。
- ジブ5が、伸縮ブームの先端部に取り外し自在に取り付けられるジブ取付枠6にジブ起伏用油圧シリンダ7を介して起伏駆動自在に取り付けられており、アーム手段13が、当該ジブ取付枠6に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3記載の移動式クレーンの伸縮ブーム縦撓み抑制装置。
- 伸縮ブーム3先端部3aに配置したアーム手段13、その先端部をアーム手段13を介して伸縮ブーム3先端部3aに連結したガイロープ10、伸縮ブーム3長手方向中間部または旋回台2に配置され前記ガイロープ10の基端部を伸縮ブーム長手軸心線3cに対して伸縮ブーム3背面側に離隔した位置で連結するガイロープ基端部連結手段11、および、ガイロープ10の張設長さを調節するガイロープ長さ調節手段12とで構成した伸縮ブーム縦撓み抑制装置Cが、それぞれそのガイロープ10の張設経路が伸縮ブーム3の背面視において伸縮ブーム長手軸心線3cの左右を経過するよう、左右一対装備されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の移動式クレーンの伸縮ブーム縦撓み抑制装置。
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