JP4499227B2 - タワークレーン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はタワークレーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、クローラ自走方式のクレーンをベースマシンとしたタワークレーンの一例であり、このタワークレーンは、ビル建設工事などのような高い揚程と長い旋回半径とが要求される揚重作業に適している。
【0003】
1は下部走行体であり、該下部走行体1は、左右一対のクローラ2を有している。
【0004】
3は上部旋回体であり、該上部旋回体3は、下部走行体1の上面に旋回可能に設けられており、この上部旋回体3の上面前端中央部分には、ブラケット4が固着され、また、上部旋回体3の上面前端右側寄り部分には、キャブ5が搭載されている。
【0005】
6はウインチであり、該ウインチ6は、駆動源であるエンジン(図示せず)とともに、上部旋回体3の上面後端寄り部分に設けられた機械室7に内装されている。
【0006】
8はブームであり、該ブーム8は、鋼管トラス構造のインナブーム8a、適宜の数のインサートブーム8b、アウタブーム8cを直列に接続したものであり、インナブーム8aの基端部は、上部旋回体3の幅方向へ略水平に延びるブームフートピン9によって前記のブラケット4に枢支されている。
【0007】
上記のアウタブーム8cの先端近傍部分の背面(ブーム8の起伏角度が小さい状態においては上側を向き且つブーム8の起伏角度が大きい状態においては上部旋回体3の後方側を向く面)側には、主巻用ガイドシーブ10と補巻用ガイドシーブ11とが並列状態に、前記のブームフートピン9に平行する方向に延びるシーブピン10aによって枢支されている。
【0008】
また、アウタブーム8cの先端部分の腹面(ブーム8の起伏角度が小さい状態においては下側を向き且つブーム8の起伏角度が大きい状態においては上部旋回体3の前方側を向く面)側には、4個の主巻用ポイントシーブ12が前記のブームフートピン9に平行する方向に延びるシーブピン12aによって並列に枢支されている。
【0009】
更に、前記の主巻用ポイントシーブ12の近傍のアウタブーム8c背面側には、主巻用水平シーブ13が前記の主巻用ポイントシーブ12のシーブピン12aに対して平行するように配置されている。
【0010】
14はAフレーム(起伏索支持フレーム)であり、該Aフレーム14は、上部旋回体3の前後方向へ移動し得るように基端部が上部旋回体3の後端寄り部分に枢支されたテレスコピック構造の伸縮リンク14aと、上部旋回体3の前後方向へ揺動し得るように基端部が上部旋回体3の中央近傍部分に設けたブラケット15に枢支され且つ先端部が前記の伸縮リンク14aの先端部に枢支されたリンク14bと、基端部が前記のブラケット15に枢支され且つ先端部がリンク14bの中間部分に枢支された起伏用シリンダ14cとにより構成されており、該起伏用シリンダ14cのヘッド側流体室あるいはロッド側流体室に流体圧を付与すると、Aフレーム14が上部旋回体3に対して起伏するようになっている。
【0011】
また、Aフレーム14の伸縮リンク14aとリンク14bの両先端部が相互に枢支されている箇所には、ガイドシーブ16が枢支され且つ複数のシーブを有するAフレームヨーク17が連結されている。
【0012】
18はブーム支持用ペンダントロープであり、該ブーム支持用ペンダントロープ18の一端は、前記のアウタブーム8cの先端部分の背面側に係止され、また、ブーム支持用ペンダントロープ18の他端は、複数のシーブを有するイコライザ19に連結されている。
【0013】
20はブーム起伏用ロープであり、該ブーム起伏用ロープ20は、先に述べたウインチ6のブーム用ドラム(図示せず)に巻き付けられている。
【0014】
ブーム起伏用ロープ20の繰り出し端寄りの部分は、Aフレーム14に枢支されているガイドシーブ16に巻き掛けられたうえ、ブーム支持用ペンダントロープ18に連結されているイコライザ19のシーブとAフレーム14に連結されているAフレームヨーク17のシーブとに交互に巻き掛けられ、更に、繰り出し端がAフレームヨーク17に係止されている。
【0015】
21はスプリングなどの弾性体を内装したテレスコピック構造のスタビライザ(煽り留め)であり、該スタビライザ21の一端は、前記のブラケット15に枢支され、また、スタビライザ21の他端は、インナブーム8aの先端近傍部分の背面側に枢支されている。
【0016】
22はジブであり、該ジブ22は、鋼管トラス構造のインナジブ22a、適宜の数のインサートジブ22b、アウタジブ22cを直列に接続したものであり、インナジブ22aの基端部は、上部旋回体3の幅方向へ略水平に延びるジブフートピン23によって、先に述べたアウタブーム8c先端近傍部分の腹面(ブーム8の起伏角度が小さい状態においては下側を向き且つブーム8の起伏角度が大きい状態においては上部旋回体3の前方側を向く面)側に枢支されている。
【0017】
上記のアウタジブ22cの先端部には、補巻用ポイントシーブ24が枢支されている。
【0018】
25はストラットであり、該ストラット25は、上部旋回体3の前後方向へ揺動し得るように基端部がアウタブーム8cの先端部に枢支されたAストラット25aと、該Aストラット25aの後方側に位置するように配置され且つ上部旋回体3の前後方向へ揺動し得るように基端部がアウタブーム8cの先端部に枢支されたBストラット25bと、一端がAストラット25aの先端部に連結され且つ他端がBストラット25bの先端部に連結されたCストラット25cとにより構成されている。
【0019】
26はジブ支持用ペンダントロープであり、該ジブ支持用ペンダントロープ26の一端は、前記のアウタジブ22cの先端部分の背面側に係止され、また、ジブ支持用ペンダントロープ26の他端は、Aストラット25aの先端部に係止されている。
【0020】
27はストラット支持用ペンダントロープであり、該ストラット支持用ペンダントロープ27の一端は、Bストラット25bの先端部に係止され、また、ストラット支持用ペンダントロープ27の他端は、複数のシーブを有するイコライザ28に連結されている。
【0021】
29はジブ起伏用ロープであり、該ジブ起伏用ロープ29は、先に述べたウインチ6のジブ用ドラム(図示せず)に巻き付けられている。
【0022】
ジブ起伏用ロープ29の繰り出し端寄りの部分は、ストラット支持用ペンダントロープ27に連結されているイコライザ28のシーブと上部旋回体3に設けられているポストヨーク(図示せず)のシーブとに交互に巻き掛けられ、更に、繰り出し端が上部旋回体3に設けられているポストヨーク(図示せず)に係止されている。
【0023】
30は補巻用ロープであり、該補巻用ロープ30の基端は、先に述べたウインチ6の補巻用ドラム(図示せず)に係止され、また、補巻用ロープ30の基端寄り部分は、補巻用ドラムに繰り出し可能に巻き付けられている。
【0024】
補巻用ロープ30の繰り出し端寄りの部分は、アウタブーム8cに枢支されている補巻用ガイドシーブ11、アウタジブ22cに枢支されている補巻用ポイントシーブ24に巻き掛けられてアウタジブ22cの先端部より垂下し、更に、補巻用フックブロック31のシーブに下方から巻き掛けられたうえ、繰り出し端がアウタジブ22cの先端部に係止されている。
【0025】
32は主巻用ロープであり、該主巻用ロープ32の基端は、先に述べたウインチ6の主巻用ドラム(図示せず)に係止され且つ主巻用ロープ32の基端寄り部分は、主巻用ドラムに繰り出し可能に巻き付けられている。
【0026】
また、主巻用ロープ32の主巻用ドラムから繰り出された部分は、主巻用ガイドシーブ10、主巻用ポイントシーブ12、主巻用フックブロック33のシーブ、他の主巻用ポイントシーブ12、主巻用水平シーブ13に巻き掛けられ、更に、主巻用ロープ32の繰り出し端は、ブーム8を構成するアウタブーム8cの所定箇所に係止されている。
【0027】
このタワークレーンでは、ウインチ6のブーム用ドラムにブーム起伏用ロープ20を巻き取ると、Aフレーム14に連結されているAフレームヨーク17にブーム支持用ペンダントロープ18に連結されているイコライザ19が近接して、ブーム8の起伏角度が大きくなる。
【0028】
これとは逆に、ウインチ6のブーム用ドラムからブーム起伏用ロープ20を繰り出すと、Aフレーム14に連結されているAフレームヨーク17からブーム支持用ペンダントロープ18に連結されているイコライザ19が離反して、ブーム8の起伏角度が小さくなる。
【0029】
また、ウインチ6のジブ用ドラムにジブ起伏用ロープ29を巻き取ると、上部旋回体3に設けられているポストヨークにストラット支持用ペンダントロープ27に連結されているイコライザ28が近接し、後方側へ回動するストラット25の変位がジブ支持用ペンダントロープ26を介してジブ22に伝達されることにより、ジブ22の起伏角度が大きくなる。
【0030】
これとは逆に、ウインチ6のジブ用ドラムからジブ起伏用ロープ29を繰り出すと、上部旋回体3に設けられているポストヨークからストラット支持用ペンダントロープ27に連結されているイコライザ28が離反し、ジブ22の重量によって前方側へ回動するストラット25の変位がジブ支持用ペンダントロープ26を介してジブ22に伝達されることにより、ジブ22の起伏角度が小さくなる。
【0031】
更に、ウインチ6の補巻用ドラムに補巻用ロープ30を巻き取ると、アウタジブ22cの先端部に向かって補巻用フックブロック31が上昇し、ウインチ6の補巻用ドラムから補巻用ロープ30を繰り出すと、アウタジブ22cの先端部に対して補巻用フックブロック31が下降する。
【0032】
同様に、ウインチ6の主巻用ドラムに主巻用ロープ32を巻き取ると、アウタブーム8cの先端部に向って主巻用フックブロック33が上昇し、ウインチ6の主用巻ドラムから主巻用ロープ32を繰り出すと、アウタブーム8cの先端部に対して主巻用フックブロック33が下降する。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図5に示すタワークレーンでは、上部旋回体3の後端寄り部分に搭載したウインチ6からストラット支持用ペンダントロープ27へ向かってジブ起伏用ロープ29が直接繰り出されているので、上部旋回体3、ブーム8、Bストラット25b、ストラット支持用ペンダントロープ27、及びジブ起伏用ロープ29によって、ブームフートピン9とウインチのジブ起伏用ロープ29巻き取り繰り出し位置との間を固定辺とする四辺形リンクが形成されることになる。
【0034】
このため、ブーム8が直立している状態でジブ起伏用ロープ29を巻き取って、その繰り出し長さを短くし、ジブ22の対地角度を大きくさせようとすると、ブーム8に対して当該ブーム8を後方側へ引き倒そうとするモーメントが作用し、ブーム8の直立性を保持しにくくなる。
【0035】
また、ジブ起伏用ロープ29の繰り出し長さを一定にしたままで、ブーム起伏用ロープ20の繰り出し長さを増大あるいは縮小させると、ブーム8の起伏動作に追従してジブ22の対地角度が変化してしまう。
【0036】
本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、ジブの対地角度を大きくするときのブームの直立性が保持でき且つブームを起伏させるときのジブの対地角度の変化を抑制できるタワークレーンを提供することを目的としている。
【0037】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のタワークレーンでは、基端部が略水平に延びるブームフートピンによって上部旋回体に枢支されたブームと、基端部が前記のブームフートピンと平行なジブフートピンによってブームに枢支されたジブと、該ジブとともにブームに対して起伏し得るストラットと、一端がストラットに係止されたペンダントロープと、複数のシーブを有し且つ前記ペンダントロープの他端に連結されたイコライザと、該イコライザのシーブに対応するようにブーム基端部の背面側に枢支した複数のシーブと、前記のブームフートピンの至近に位置するように上部旋回体に枢支したガイドシーブと、上部旋回体に搭載され且つジブ起伏用ロープが巻き付けられたウインチと、ブームフートピンと平行な支持ピンに複数のローラを回転可能に嵌装した複数組のガイド装置とを備え、ウインチから繰り出したジブ起伏用ロープをガイドシーブに巻き掛けたうえ、イコライザのシーブとブーム基端部の背面側のシーブに交互に巻き掛け、更に、ジブ起伏用ロープの繰り出し端をブーム基端部の背面側に対して係止し、ブームの基端寄り部分の背面に前記の複数組のガイド装置を、ローラにイコライザの下方に位置する複数状のジブ起伏用ロープが触れ得るように、ブームの背面左右方向に並べて取り付けている。
【0039】
本発明のタワークレーンにおいては、ブームフートピンの至近に枢支したガイドシーブにジブ起伏用ロープを巻き掛けて、上部旋回体、ブーム、ストラット、ペンダントロープ、及びジブ起伏用ロープによって、ブームフートピンとガイドシーブのジブ起伏用ロープ巻き掛け位置との間を固定辺とする三角形リンクに近似の四辺形リンクを形成させ、ジブの対地角度を大きくするときのブームの直立性を保持し、ブームを起伏させるときのジブの対地角度の変化を抑制する。
【0040】
また、ジブをその先端部が基端部の下方に位置するようにブームから垂下させた際に、ジブ起伏用ロープのブーム基端寄り部分の背面に沿っている部分をガイド装置のローラに触れさせ、ジブ起立時にウインチに巻き取られるジブ起伏用ロープによってローラを回転させ、摺動摩擦によるジブ起伏用ロープの損傷を回避する。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0042】
図1乃至図4は本発明のタワークレーンの実施の形態の一例を示すものであり、図中、図5と同一の符号を付したものは同一物を表す。
【0043】
このタワークレーンは、基端部がブームフートピン9によって上部旋回体3のブラケット4に枢支されたブーム8と、基端部がブームフートピン9と平行なジブフートピン23によってブーム8の先端近傍部分の腹面側に枢支されたジブ22と、ブーム8の先端部にジブ22とともにブーム8に対して起伏し得るように枢支されたストラット25と、上部旋回体3に搭載され且つジブ起伏用ロープ29が巻き付けられたジブ用ドラム34を有するウインチ6と、前記のブームフートピン9の至近に位置するように設けたガイドシーブ35と、ブーム8の基端寄りの背面に取り付けた3組のガイド装置36とを備えている。
【0044】
ガイドシーブ35は、ブームフートピン9に平行なシーブピン37によってインナブーム8aの基端部背面側に設けたブラケットに枢支されている。
【0045】
このガイドシーブ35には、ジブ用ドラム34から繰り出したジブ起伏用ロープ29が下方から巻き付けられている。
【0046】
ジブ起伏用ロープ29の繰り出し端寄り部分は、イコライザ28のシーブ38aと前記のガイドシーブ35の至近に位置するようにインナブーム8aの基端部背面側のブラケットに枢支したシーブ38bとに交互に巻き掛けられ、更に、その繰り出し端は、当該ブラケットに係止されている。
【0047】
これにより、ブームフートピン9の至近に枢支したガイドシーブ35に巻き掛けたジブ起伏用ロープ29、及び該ジブ起伏用ロープ29に連なるストラット支持用ペンダントロープ27と、上部旋回体3、ブーム8、ストラット25とによって、ブームフートピン9とガイドシーブ35のジブ起伏用ロープ29巻き掛け位置との間を固定辺とする三角形リンクに近似の四辺形リンクを形成している。
【0048】
ガイド装置36は、ブーム8の基端寄り部分の背面に設けた左右のブラケット39と、該ブラケット39によって支持され且つブームフートピン9に平行な支持ピン40と、該支持ピン40に回転可能に嵌装した複数のローラ41a,41bとで構成されている。
【0049】
3組のガイド装置36のうち、ブーム8の背面左右方向中央に位置するものは、支持ピン40の左右部分に嵌装した長ローラ41aと、該長ローラ41aの間に位置するように支持ピン40の中間部分に嵌装した複数の短ローラ41bを有している(図3参照)。
【0050】
また、ブーム8の背面左右に位置するガイド装置36では、短ローラ41bに替えて、支持ピン40の中間部分に長ローラ41aを嵌装している。
【0051】
図1乃至図4に示すタワークレーンでは、先に述べたように、上部旋回体3、ブーム8、ストラット25、ストラット支持用ペンダントロープ27、及びジブ起伏用ロープ29によって、ブームフートピン9とガイドシーブ35のジブ起伏用ロープ29巻き掛け位置との間を固定辺とする三角形リンクに近似の四角形リンクを形成しているので、ブーム8が直立している状態でジブ起伏用ロープ29を巻き取って、その繰り出し長さを短くし、ジブ22の対地角度を大きくしても、ブーム8に対して当該ブーム8を後方側へ引き倒そうとするモーメントがほとんど作用せず、ブーム8の直立性を保持することができる。
【0052】
また、ジブ起伏用ロープ29の繰り出し長さを一定にしたままで、ブーム起伏用ロープ20の繰り出し長を増大あるいは減少させて、ブーム8の角度を調整しても、ブームフートピン9とガイドシーブ35のジブ起伏用ロープ29巻き掛け位置が至近であるため、ジブ22の対地角度がほとんど変化しない。
【0053】
更に、ジブ22をその先端部が基端部の下方に位置するようにブーム8から垂下させた際には、ジブ起伏用ロープ29のブーム8基端部寄り部分の背面に沿っている部分がガイド装置36のローラ41a,41bに触れる。
【0054】
従って、ジブ22の振り上げ時には、ジブ起伏用ロープ29の巻き取りによってローラ41a,41bが回転し、摺動摩擦によるジブ起伏用ロープ29の損傷を回避することができる。
【0055】
これに加えて、ブーム8の背面左右方向中央に位置するガイド装置36には、複数の短ローラ41bが枢支されているので、シーブ35,38a間、並びにシーブ38a,38b間で隣接する複数状のジブ起伏用ロープ29が上下に移動する際に、2条のジブ起伏用ロープ29が同一の短ローラ41bに触れることがなく、当該短ローラ41bが確実に回転する。
【0056】
なお、本発明のタワークレーンは上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0057】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のタワークレーンによれば、下記のような種々の優れた効果を奏し得る。
【0058】
(1) 本発明のタワークレーンにおいては、ブームフートピンの至近に枢支したガイドシーブにジブ起伏用ロープを巻き掛け、上部旋回体、ブーム、ストラット、ペンダントロープ及びジブ起伏用ロープによって、ブームフートピンとガイドシーブのジブ起伏用ロープ巻き掛け位置との間を固定辺とする三角形リンクに近似の四辺形リンクを形成させるので、ジブの対地角度を大きくするときのブームの直立性を保持し、ブームを起伏させるときのジブの対地角度の変化を抑制することができる。
【0059】
(2) また、ジブ起伏用ロープのブーム基端寄り部分の背面に沿っている部分をガイド装置のローラに触れさせ、ジブ起立時にウインチに巻き取られるジブ起伏用ロープによってローラを回転させるので、摺動摩擦によるジブ起伏用ロープの損傷を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタワークレーンの概略を表す側面図である。
【図2】図1に関連するブーム基端近傍に配置したガイドシーブ、ガイド装置の斜視図である。
【図3】図1に関連するガイド装置の正面図である。
【図4】図3のIV−IV矢視図である。
【図5】従来のタワークレーンの一例の概略を表す側面図である。
【符号の説明】
3 上部旋回体
6 ウインチ
8 ブーム
9 ブームフートピン
22 ジブ
23 ジブフートピン
25 ストラット
27 ストラット支持用ペンダントロープ(ペンダントロープ)
28 イコライザ
29 ジブ起伏用ロープ
35 ガイドシーブ
36 ガイド装置
40 支持ピン

Claims (1)

  1. 基端部が略水平に延びるブームフートピンによって上部旋回体に枢支されたブームと、基端部が前記のブームフートピンと平行なジブフートピンによってブームに枢支されたジブと、該ジブとともにブームに対して起伏し得るストラットと、一端がストラットに係止されたペンダントロープと、複数のシーブを有し且つ前記ペンダントロープの他端に連結されたイコライザと、該イコライザのシーブに対応するようにブーム基端部の背面側に枢支した複数のシーブと、前記のブームフートピンの至近に位置するように上部旋回体に枢支したガイドシーブと、上部旋回体に搭載され且つジブ起伏用ロープが巻き付けられたウインチと、ブームフートピンと平行な支持ピンに複数のローラを回転可能に嵌装した複数組のガイド装置とを備え、ウインチから繰り出したジブ起伏用ロープをガイドシーブに巻き掛けたうえ、イコライザのシーブとブーム基端部の背面側のシーブに交互に巻き掛け、更に、ジブ起伏用ロープの繰り出し端をブーム基端部の背面側に対して係止し、ブームの基端寄り部分の背面に前記の複数組のガイド装置を、ローラにイコライザの下方に位置する複数状のジブ起伏用ロープが触れ得るように、ブームの背面左右方向に並べて取り付けたことを特徴とするタワークレーン。
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