JP2018144993A - タワークレーン - Google Patents

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Abstract

【課題】タワーストラットを接地させるときにリンク部材を保護すると共に、タワーストラットを接地させた状態でもリンク部材を自由に回動できるようにして、組立作業、分解作業の作業性を向上する。【解決手段】タワーストラット13は、3本のストラット14,17,18を3箇所の連結部15,16,19で連結することにより三角形状に形成され、第1の連結部15がタワーブーム8の先端に揺動可能に取付けられている。また、タワーストラット13の第2の連結部19には、ジブ側リンク部材22の一端が回動可能に取付けられている。この上で、タワーストラット13の第2の連結部19には、タワーブーム8を地面側に伏せたときにジブ側リンク部材22よりも先に地面に接地するリンク保護部24を設ける構成としている。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば建設現場等において地上と高所との間で荷物を運搬するのに用いて好適なタワークレーンに関する。
一般に、高層ビルの建設現場においては、地上と高所との間で資材等の荷物を運搬するためにタワークレーンが用いられる。このタワークレーンは、例えば、自走可能な下部走行体と、下部走行体上に旋回可能に搭載されクレーン本体を形成する上部旋回体と、上部旋回体に設けられたフロントアタッチメントとにより構成されている。
フロントアタッチメントは、基端が上部旋回体に起伏可能に取付けられたタワーブームと、タワーブームの先端に起伏可能に取付けられたタワージブと、3本のストラットを3箇所の連結部で連結することにより三角形状に形成され、第1の連結部がタワーブームの先端に揺動可能に取付けられたタワーストラットと、タワーストラットの第2の連結部に一端が回動可能に取付けられたリンク部材と、リンク部材とタワージブの先端との間を連結するペンダントロープと、上部旋回体とタワーブームのうち、いずれか一方に設けられたジブ起伏ウインチと、ジブ起伏ウインチに巻回されると共に先端がタワーストラットの第3の連結部に接続され、このタワーストラットを介してタワージブをタワーブームに対して起伏させるジブ起伏ロープとを備えている(特許文献1参照)。
タワークレーンを組立てるとき、または分解するときには、タワージブをタワーブーム側に折畳んだ状態で前側に伏せた(倒した)姿勢とし、このときにタワーストラットは地面側に回動した状態となる。これにより、フロントアタッチメントは、タワーストラットの第2連結部が接地した横倒し姿勢となる。
特開2000−16752号公報
ところで、特許文献1によるものでは、タワーストラットの第2連結部には、ペンダントロープが接続されるリンク部材が回動可能に取付けられている。このために、組立作業時または分解作業時に、タワーストラットの第2連結部が地面側に配置された状態では、リンク部材が自重により地面側に向いていると、リンク部材が長いために第2連結部よりも先にリンク部材が接地してしまう。この場合には、リンク部材が地面に対し垂直に押付けられるため損傷する虞があるから、作業者がリンク部材を支えなくてはならず、作業に手間を要してしまうという問題がある。
また、タワーブームを地面に伏せてタワーストラットを接地させるときには、作業者が誤ってリンク部材をペンダントロープ(タワージブ)と反対側に支えて接地してしまうことがある。この場合には、リンク部材の向きを修正するために、タワーブームを再度起こしてタワーストラットを地面から浮かせる必要があり、余計な手間を要してしまう。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、タワーストラットを接地させるときにリンク部材を保護できる上に、タワーストラットを接地させた状態でもリンク部材を自由に回動させることができ、組立作業、分解作業の作業性を向上できるようにしたタワークレーンを提供することにある。
本発明は、クレーン本体と、基端が前記クレーン本体に起伏可能に取付けられたタワーブームと、前記タワーブームの先端に起伏可能に取付けられたタワージブと、3本のストラットを3箇所の連結部で連結することにより三角形状に形成され、第1の連結部が前記タワーブームの先端に揺動可能に取付けられたタワーストラットと、前記タワーストラットの前記第2の連結部に一端が回動可能に取付けられたリンク部材と、前記リンク部材と前記タワージブの先端との間を連結するペンダントロープと、前記クレーン本体と前記タワーブームのうち、いずれか一方に設けられたジブ起伏ウインチと、前記ジブ起伏ウインチに巻回されると共に先端が前記タワーストラットの前記第3の連結部に接続され、前記タワーストラットを介して前記タワージブを前記タワーブームに対して起伏させるジブ起伏ロープとを備えてなるタワークレーンにおいて、前記タワーストラットの前記第2の連結部には、前記タワーブームを地面側に伏せたときに前記リンク部材よりも先に地面に接地するリンク保護部が設けられている。
本発明によれば、タワーストラットを接地させるときにリンク部材を保護することができ、また、タワーストラットを接地させた状態でもリンク部材を自由に回動させることができ、組立作業、分解作業の作業性を向上することができる。
本発明の実施の形態に適用されるタワークレーンをフロントアタッチメントを起こした状態で示す正面図である。 タワークレーンをフロントアタッチメントを地面側に伏した状態で示す正面図である。 タワーストラットと各リンク部材を拡大して示す斜視図である。 図3中の各ジブ側リンク部材と各リンク保護部の周囲を示す要部拡大の斜視図である。 第2の連結部と右リンク保護部を拡大して示す斜視図である。 図2中のタワーストラットの周囲を拡大して示す正面図である。 右リンク保護部を地面に当接させた状態を図6中のVII部を拡大して示す正面図である。 折畳んだ状態のタワーストラットを示す正面図である。
以下、本発明に係るタワークレーンの実施の形態を、移動式のタワークレーンを例に挙げ、図1ないし図8を参照しつつ詳細に説明する。
図1、図2において、本実施の形態による移動式のタワークレーン1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3の前側に起伏可能に取付けられた後述のフロントアタッチメント7とを含んで構成されている。
上部旋回体3は、タワークレーン1のクレーン本体を構成するもので、前,後方向に延びる旋回フレーム4を有している。旋回フレーム4の前側にはブーム取付部4Aが設けられ、このブーム取付部4Aには、フロントアタッチメント7のタワーブーム8の基端が起伏可能に取付けられている。
また、旋回フレーム4のうち、ブーム取付部4Aの後側近傍には、マスト取付部4Bが設けられている。このマスト取付部4Bには、後述するマスト33の基端が回動可能に取付けられている。さらに、旋回フレーム4のうち、マスト取付部4Bよりも後側(後述のカウンタウエイト5寄り位置)には、後述するバックストップ32の基端が回動可能に取付けられている。
旋回フレーム4の後側には、フロントアタッチメント7および吊荷との重量バランスをとるカウンタウエイト5が配設されている。また、旋回フレーム4の後側には、ブーム起伏ウインチ(図示せず)等が配設されている。一方、旋回フレーム4の前部右側には、運転席、各種の操作装置(いずれも図示せず)が配置されたキャブ6が設けられている。
フロントアタッチメント7は、上部旋回体3に設けられ、地上と高所との間で資材等の荷物を運搬するものである。フロントアタッチメント7は、後述のタワーブーム8、タワージブ10、タワーストラット13、ジブ側リンク部材22、ジブ側ペンダントロープ26、ジブ起伏ウインチ27、ジブ起伏ロープ28を含んで構成されている。
タワーブーム8は、上部旋回体3に起伏可能に取付けられている。タワーブーム8は、基端が旋回フレーム4のブーム取付部4Aに起伏可能に取付けられた下部ブーム8Aと、基端が下部ブーム8Aの先端に取付けられた複数の中間ブーム8Bと、最も先端側に位置する中間ブーム8Bの先端に取付けられた上部ブーム8Cとにより構成されている。
上部ブーム8Cは、タワーブーム8の起立姿勢(図1に示す姿勢)で上部が前側に突出した形状をなし、下辺部が中間ブーム8Bの先端に取付けられている。図6に示すように、上部ブーム8Cの前側に位置する突出端部8C1には、タワージブ10が起伏可能に取付けられている。また、上部ブーム8Cには、突出端部8C1と前,後方向の反対側となる起立状態の後側の角部にストラット取付部8C2が設けられている。さらに、上部ブーム8Cの後側には、三角形状のシーブブラケット9が取付けられている。このシーブブラケット9には、タワーガイドシーブ9Aとトップシーブ9Bが回転可能に取付けられている。一方、タワーブーム8の下部ブーム8Aには、後述するジブ起伏ウインチ27と主巻ウインチ29とが下部ブーム8Aの長さ方向に並んで取付けられている。
タワージブ10は、タワーブーム8を構成する上部ブーム8Cの先端に位置する突出端部8C1に起伏可能に取付けられている。タワージブ10は、基端が上部ブーム8Cの突出端部8C1に起伏可能に取付けられた下部ジブ10Aと、基端が下部ジブ10Aの先端に取付けられた中間ジブ10Bと、中間ジブ10Bの先端に設けられた上部ジブ10Cとにより構成されている。上部ジブ10Cの先端側には、ガイドシーブ11とポイントシーブ12が回転可能に取付けられている。ガイドシーブ11とポイントシーブ12は、後述の主巻ロープ30が巻回されるものである。
タワーストラット13は、タワーブーム8を構成する上部ブーム8Cのストラット取付部8C2に揺動可能に取付けられている。図3に示すように、タワーストラット13は、後述する3本のストラット14,17,18を、3箇所の連結部15,16,19によって連結することにより、三角形状の構造体として構成されている。即ち、タワーストラット13は、第1のストラット14、第1の連結部15、第3の連結部16、第2のストラット17、第3のストラット18、第2の連結部19およびリンク保護部24,25を含んで構成されている。
タワーストラット13を構成する第1のストラット14は、左,右方向に間隔をもって延びた左,右の柱材14Aと、各柱材14A間を連結する複数本の連結材14Bとにより形成されている。左,右の柱材14Aと連結材14Bとは、溶接手段を用いて固着されている。
第1の連結部15は、第1のストラット14を構成する左,右の柱材14Aの基端にそれぞれ設けられている。各第1の連結部15は、第1のストラット14と第2のストラット17とを連結するものである。また、各第1の連結部15は、タワーストラット13をタワーブーム8の上部ブーム8Cのストラット取付部8C2に取付けるための構造体をなしている。各第1の連結部15は、互いに対面する一対の板体によってそれぞれ形成され、溶接手段を用いて柱材14Aの基端に固着されている。また、各第1の連結部15には、ブーム取付孔15Aとストラット取付孔(図示せず)とが設けられている。
第3の連結部16は、左,右の柱材14Aの先端にそれぞれ設けられている。各第3の連結部16は、第1のストラット14と第3のストラット18とを連結するものである。各第3の連結部16は、各第1の連結部15とほぼ同様に、互いに対面する一対の板体によってそれぞれ形成され、溶接手段を用いて柱材14Aの先端に固着されている。また、各第3の連結部16には、リンク取付孔16Aとストラット取付孔(図示せず)とが設けられている。
第2のストラット17は、左,右方向に間隔をもって延びた左,右の柱材17Aと、各柱材17A間を連結する複数本の連結材17Bとにより形成されている。そして、各第2のストラット17は、各柱材17Aの基端部が各第1の連結部15のストラット取付孔に回動可能に取付けられている。また、各第2のストラット17のうち第1の連結部15の近傍には、突起17Cがそれぞれ設けられている。これにより、図8に示すようにタワーストラット13を折畳んだ状態で、突起17Cと後述するリンク保護部24とが地面に接地され、突起17Cとリンク保護部24とによって折畳み状態のタワーストラット13が保持される。
第3のストラット18は、第1のストラット14の先端と第2のストラット17の先端との間を、左,右方向に間隔をもって延びて設けられている。第3のストラット18は、長さ方向の一端が第3の連結部16に回動可能に取付けられた一側ステー18Aと、長さ方向の他端が第2の連結部19に回動可能に取付けられた他側ステー18Bと、一側ステー18Aの他端と他側ステー18Bの一端とを回動可能に連結する関節部材18Cとにより構成されている。この第3のストラット18は、関節部材18Cを第1の連結部15側に押し込むことにより、図8に示すように、各ステー18A,18Bを折畳むことができる。この折畳み動作に応じて、第1のストラット14と第2のストラット17とを対面して接近させることにより、運搬に適した折畳み状態とすることができる。
図4、図5に示すように、第2の連結部19は、第2のストラット17の柱材17Aよりも大きな長方形状の板体からなる取付板19Aと、この取付板19Aに左,右方向で対面するように所定の間隔をもって立設され、取付板19Aの長手方向に延びた一対の挟持板19B,19Cとにより構成されている。左,右方向の外側に位置する外側挟持板19Bと内側に位置する内側挟持板19Cのうち、内側挟持板19Cには、後述のリンク保護部24,25が設けられている。
第2の連結部19には、各挟持板19B,19Cのうち、取付板19Aから突出した先端部に位置してストラット取付孔19Dが左,右方向に貫通して設けられている。また、各挟持板19B,19Cには、取付板19Aに対面する基端部に位置してリンク取付孔19Eが左,右方向に貫通して設けられている。
図4に示すように、各第2の連結部19は、取付板19Aが第2のストラット17の柱材17Aの先端に溶接手段を用いて固着されている。また、各第2の連結部19のうち、各挟持板19B,19Cの先端側には、各ストラット取付孔19Dに挿着されたピン部材20を介して第3のストラット18の他側ステー18Bの他端が回動可能に取付けられている。さらに、各挟持板19B,19Cの基端側には、各リンク取付孔19Eに挿着されたピン部材21を介して後述のジブ側リンク部材22が回動可能に取付けられている。
ジブ側リンク部材22(以下、単にリンク部材22という)は、タワーストラット13の各第2の連結部19にそれぞれ取付けられている。各リンク部材22は、後述のジブ側ペンダントロープ26を回動可能に接続するための接続具で、細長い板状体として形成されている。各リンク部材22は、長さ方向の一端が各第2の連結部19の各挟持板19B,19Cに設けられた各リンク取付孔19Eにピン部材21を介して回動可能に取付けられている。一方、各リンク部材22の他端には、ジブ側ペンダントロープ26が接続されている。
ここで、図7に示すように、各リンク部材22は、ピン部材21の軸中心を回動中心Oとして回動可能に設けられている。この回動中心Oの位置は、タワーストラット13の第2の連結部19に対するリンク部材22の取付部となっている。そして、各リンク部材22は、回動中心Oからリンク部材22の他端22Aまでの長さ寸法が寸法L1に設定されている。
図3、図6に示すように、各ブーム側リンク部材23は、タワーストラット13の各第3の連結部16にそれぞれ取付けられている。各ブーム側リンク部材23は、各リンク部材22とほぼ同様に、細長い板状体として形成されている。各ブーム側リンク部材23は、長さ方向の一端が各第3の連結部16の各リンク取付孔16Aにピン部材23Aを介して回動可能に取付けられている。一方、各ブーム側リンク部材23の他端には、後述するジブ起伏ロープ28のブーム側ペンダントロープ28Dが接続されている。
次に、本発明の特徴部分となる右リンク保護部24と左リンク保護部25の構成について説明する。各リンク保護部24,25は、左,右方向で対称形状となっている。そこで、実施の形態では、左,右方向の右側に位置する右リンク保護部24(以下、単にリンク保護部24という)の構成について詳述し、左側に位置する左リンク保護部25には、リンク保護部24の符号に対応する符号を付して説明を省略するものとする。
リンク保護部24は、左,右に位置する第2の連結部19のうち、右側に位置する第2の連結部19に設けられている。このリンク保護部24は、タワーブーム8を地面側に伏せたときにリンク部材22よりも先に地面に接地することにより、リンク部材22を保護するものである。また、リンク保護部24は、第2の連結部19の内側挟持板19Cと一体的に形成されている。リンク保護部24は、縦面板24A、接地板24Bによって構成されている。
リンク保護部24の縦面板24Aは、第2の連結部19の内側挟持板19Cの基端側に一体的に設けられている。縦面板24Aは、内側挟持板19Cを挟んで取付板19Aと反対側に延びた扇状の板体として形成されている。そして、縦面板24Aは、1枚の板材を所望の形状に切り出すことにより、内側挟持板19Cと一体形成されている。
ここで、縦面板24Aの形状について詳述すると、縦面板24Aは、タワーストラット13の第2の連結部19に対するリンク部材22の取付部側、即ち、内側挟持板19Cのリンク取付孔19Eから取付板19Aと反対側に所定寸法だけ離れた位置を中心とする円弧に沿った円弧面として形成されている。この場合、縦面板24Aの周囲に位置する円弧縁部24A1は、取付板19Aと反対側に真直ぐに延びた位置から第3のストラット18と反対側に向けて延びる円弧形状(扇形状)に形成されている。
接地板24Bは、縦面板24Aの円弧縁部24A1に設けられている。この接地板24Bは、長尺な長方形状の板材を円弧縁部24A1に沿うように曲げ加工することにより形成されている。これにより、接地板24Bは、左,右方向の外側(右側)の端縁が縦面板24Aの円弧縁部24A1に当接し、この状態で溶接手段を用いて固着されることにより、円弧縁部24A1から外側挟持板19Bと反対側となる内側に向けて張出している。また、接地板24Bは、地面等の接地対象に対する接地面積を大きく(広く)することにより、接地対象に沈み難くなっている。
接地板24Bは、第2の連結部19の取付板19Aに対向する位置が、図6、図7に示すように、組立作業時または分解作業時に接地する先端としての作業時接地部位24B1となっている。一方、作業時接地部位24B1から第3のストラット18と反対側に90度程度回転した位置が運搬時接地部位24B2となっている。図8に示すように、この運搬時接地部位24B2は、タワーストラット13が折畳まれた運搬姿勢で接地することができる。
ここで、図7に示すように、接地板24Bは、タワーストラット13の第2の連結部19に対するリンク部材22の取付部となる回動中心Oからリンク保護部24の先端となる接地板24Bの作業時接地部位24B1までの長さ寸法が寸法L2に設定されている。この場合、リンク保護部24の長さ寸法L2は、回動中心Oからリンク部材22の他端22Aまでのリンク部材22の長さ寸法L1よりも長く設定されている(L2>L1)。
これにより、接地板24Bは、タワーブーム8を地面側に伏せたときにリンク部材22よりも先に地面に接地することができるから、接地時の負荷からリンク部材22を保護することができる。しかも、接地板24Bを接地させた状態でも、リンク部材22を回動させることができる。
図1、図2に示すように、ジブ側ペンダントロープ26は、各リンク部材22とタワージブ10との間を連結するペンダントロープを構成している(以下、単にペンダントロープ26という)。ペンダントロープ26は、一定の長さ寸法をもった左,右で2本のワイヤロープから形成されている。ペンダントロープ26は、一端がタワーストラット13に設けられた各リンク部材22に接続され、他端がタワージブ10の上部ジブ10C先端に接続されている。
ジブ起伏ウインチ27は、タワーブーム8に設けられている。具体的には、ジブ起伏ウインチ27は、タワーブーム8を構成する下部ブーム8Aの下側位置に取付けられている。
ジブ起伏ロープ28は、ジブ起伏ウインチ27に巻回されると共に先端がタワーストラット13の第3の連結部16に接続されている。ジブ起伏ロープ28は、タワーストラット13を介してタワージブ10をタワーブーム8に対して起伏させるものである。ジブ起伏ロープ28は、タワーブーム8の中間ブーム8Bに取付けられ、複数枚のシーブを有する下部スプレッダ28Aと、下部スプレッダ28Aに対向して設けられ、複数枚のシーブを有する上部スプレッダ28Bと、下部スプレッダ28Aのシーブと上部スプレッダ28Bのシーブに順次巻回された状態でジブ起伏ウインチ27に巻取られる巻回ロープ28Cと、一端が上部スプレッダ28Bに接続され、他端がタワーストラット13の第3の連結部16に設けられたブーム側リンク部材23に接続されたブーム側ペンダントロープ28Dとにより構成されている。
主巻ウインチ29は、ジブ起伏ウインチ27の上側近傍に位置してタワーブーム8を構成する下部ブーム8Aに取付けられている。この主巻ウインチ29には、主巻ロープ30の一端側が巻回されている。一方、主巻ロープ30の他端側は、シーブブラケット9のトップシーブ9B、タワージブ10のガイドシーブ11、ポイントシーブ12を介してフック31に取付けられている。従って、主巻ウインチ29による主巻ロープ30の巻取り、巻出しに応じてフック31を昇降させることができる。
バックストップ32は、旋回フレーム4とタワーブーム8の下部ブーム8Aとの間に設けられている。このバックストップ32は、起立したタワーブーム8を背後から支えるものである。マスト33は、その基端が旋回フレーム4のマスト取付部4Bに回動可能に取付けられている。一方、マスト33の先端は、上,下方向ないし前,後方向に回動可能な自由端となっている。
マスト33の先端には、ブーム用スプレッダ34が設けられ、このブーム用スプレッダ34とタワーブーム8の上部ブーム8Cとの間には、一定の長さを有するペンダントロープ35が接続されている。また、ブーム用スプレッダ34と旋回フレーム4側のスプレッダ(図示せず)とに亘って順次巻回されたブーム起伏ロープ36は、旋回フレーム4に設けられたタワーブーム起伏ウインチ(図示せず)に巻回されている。
従って、タワーブーム起伏ウインチによってブーム起伏ロープ36を巻取ったときには、ペンダントロープ35を引張ってタワーブーム8を起こすことができる。一方、タワーブーム起伏ウインチによってブーム起伏ロープ36を巻出したときには、ペンダントロープ35を緩めてタワーブーム8を地面側に伏せる(倒す)ことができる。
本実施の形態によるタワークレーン1は、上述の如き構成を有するもので、次に、タワークレーン1の動作について説明する。
タワークレーン1を用いて吊荷作業を行う場合には、例えば、ジブ起伏ウインチ27によってジブ起伏ロープ28を巻取ることにより、タワーブーム8に対してタワージブ10の先端側を上側に起こすことができる。また、ジブ起伏ウインチ27によってジブ起伏ロープ28を巻出すことにより、タワーブーム8に対してタワージブ10の先端側を下側に伏すことができる。
タワージブ10の角度が定まったら、主巻ウインチ29によって主巻ロープ30を巻取ったり、巻出したりすることにより、フック31を昇降させることができる。これにより、フック31に吊下げた資材等の吊荷を地上と高所との間で運搬することができる。
ここで、タワークレーン1のフロントアタッチメント7は、そのままでは運搬することができないために、輸送可能な状態に分解することができる。従って、フロントアタッチメント7は、作業現場において組立作業と分解作業が行われる。
そこで、タワークレーン1のフロントアタッチメント7を分解、組立する場合の作業手順の一部について説明する。
タワークレーン1のフロントアタッチメント7を分解、組立する場合には、図2に示すように、フロントアタッチメント7を地面側に伏せる必要がある。
このときに、タワーブーム8の先端に回動可能に取付けられたタワーストラット13は、第1の連結部15を中心にして下向きに回動し、各第2の連結部19が最下部に配置される。また、各リンク部材22も自重によって下側に延びた状態となる。なお、図2、図6、図7は、リンク部材22からペンダントロープ26を取外した状態を示している。そして、各リンク部材22が下側に延びた状態で、タワーブーム8を地面側に伏せると、各第2の連結部19から下向きに延びた各リンク部材22が地面に当接して損傷する虞がある。
然るに、本実施の形態によれば、タワーストラット13の各第2の連結部19には、タワーブーム8を地面側に伏せたときに各リンク部材22よりも先に地面に接地する各リンク保護部24,25を設ける構成としている。具体的には、タワーストラット13の各第2の連結部19に対する各リンク部材22の取付部(回動中心O)から各リンク保護部24,25の先端(接地板24B,25Bの作業時接地部位24B1,25B1)までの長さ寸法L2は、タワーストラット13の各第2の連結部19に対する各リンク部材22の取付部(回動中心O)から各リンク部材22の他端22Aまでの長さ寸法L1よりも長く設定している。
従って、各リンク保護部24,25は、タワーブーム8が地面側に伏せた状態において、各リンク部材22よりも先に地面に接地することができる。即ち、各リンク部材22は、各リンク保護部24,25によって地面に当接することがないから、接地時の負荷によって損傷することがない。
この結果、フロントアタッチメント7の分解作業では、各リンク保護部24,25によって各リンク部材22を保護することができるから、各リンク部材22が地面に当接しないように作業者が支える手間を省略することができ、作業性を向上することができる。一方、フロントアタッチメント7の組立作業においても、同様に作業性を向上することができる。
また、フロントアタッチメント7の組立作業では、ペンダントロープ26を接続するために、各リンク部材22をタワージブ10側(後側)に向ける必要がある。これに対し、本実施の形態では、各リンク部材22は、各リンク保護部24,25によって地面から離されているから、タワーストラット13を接地させた後からでも、各リンク部材22を後向きに回動させることができる。これにより、各リンク部材22の向きを誤った場合に必要であったタワーブーム8を起こす作業を省略できるから、フロントアタッチメント7の組立作業時の作業性を向上することができる。
なお、実施の形態では、タワーブーム8の下部ブーム8Aに、ジブ起伏ウインチ27と主巻ウインチ29とを設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、ジブ起伏ウインチ27と主巻ウインチ29のうち、いずれか一方または両方を、上部旋回体3に設ける構成としてもよい。
1 タワークレーン
3 上部旋回体(クレーン本体)
7 フロントアタッチメント
8 タワーブーム
10 タワージブ
13 タワーストラット
14 第1のストラット
15 第1の連結部
16 第3の連結部
17 第2のストラット
18 第3のストラット
19 第2の連結部
22 ジブ側リンク部材(リンク部材)
22A 他端
24 右リンク保護部(リンク保護部)
24A,25A 縦面板
24B,25B 接地板
24B1,25B1 作業時接地部位(先端)
25 左リンク保護部(リンク保護部)
26 ジブ側ペンダントロープ(ペンダントロープ)
27 ジブ起伏ウインチ
28 ジブ起伏ロープ
O リンク部材の回動中心(リンク部材の取付部)
L1 第2の連結部に対するジブ側リンク部材の取付部からリンク保護部の先端までの長さ寸法
L2 第2の連結部に対するジブ側リンク部材の取付部からリンク部材の他端までの長さ寸法

Claims (4)

  1. クレーン本体と、
    基端が前記クレーン本体に起伏可能に取付けられたタワーブームと、
    前記タワーブームの先端に起伏可能に取付けられたタワージブと、
    3本のストラットを3箇所の連結部で連結することにより三角形状に形成され、第1の連結部が前記タワーブームの先端に揺動可能に取付けられたタワーストラットと、
    前記タワーストラットの前記第2の連結部に一端が回動可能に取付けられたリンク部材と、
    前記リンク部材と前記タワージブの先端との間を連結するペンダントロープと、
    前記クレーン本体と前記タワーブームのうち、いずれか一方に設けられたジブ起伏ウインチと、
    前記ジブ起伏ウインチに巻回されると共に先端が前記タワーストラットの前記第3の連結部に接続され、前記タワーストラットを介して前記タワージブを前記タワーブームに対して起伏させるジブ起伏ロープとを備えてなるタワークレーンにおいて、
    前記タワーストラットの前記第2の連結部には、前記タワーブームを地面側に伏せたときに前記リンク部材よりも先に地面に接地するリンク保護部が設けられていることを特徴とするタワークレーン。
  2. 前記タワーストラットの前記第2の連結部に対する前記リンク部材の取付部から前記リンク保護部の先端までの長さ寸法は、前記タワーストラットの前記第2の連結部に対する前記リンク部材の取付部から前記リンク部材の他端までの長さ寸法よりも長く設定されていることを特徴とする請求項1に記載のタワークレーン。
  3. 前記リンク保護部は、前記タワーストラットの前記第2の連結部に対する前記リンク部材の取付部側を中心とする円弧に沿った円弧面として形成されていることを特徴とするタワークレーン。
  4. 前記リンク保護部は、前記第2の連結部と一体的に形成されていることを特徴とするタワークレーン。
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